JP2001079387A - 紫外光照射装置及び方法 - Google Patents

紫外光照射装置及び方法

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JP2001079387A
JP2001079387A JP26331499A JP26331499A JP2001079387A JP 2001079387 A JP2001079387 A JP 2001079387A JP 26331499 A JP26331499 A JP 26331499A JP 26331499 A JP26331499 A JP 26331499A JP 2001079387 A JP2001079387 A JP 2001079387A
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ultraviolet light
workpiece
irradiation
light irradiation
light source
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Satoru Amano
覺 天野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない数の誘電体エキシマランプにより、大
型の被加工物の洗浄又は改質を高効率に実現する紫外光
照射装置又は方法を提供する。 【解決手段】 本発明の紫外光照射装置は、紫外光照射
光源11と、被加工物Wを、紫外光照射光源に対しその
幅方向において紫外光の照射範囲を横切るように直線的
に相対移動させる移動手段14と、紫外光の照射範囲に
おける被加工物Wの相対移動速度がaP/J(aは紫外
光照射光源の幅、Pはその単位面積当りの平均光量、J
は被加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積当りの積算
光量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光源に対
し一方向に相対移動するよう、前記移動手段を制御する
制御手段15とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体、ガラス、
金属又は高分子化合物等の基板表面を洗浄又は改質する
誘電体エキシマランプなどを用いた紫外光照射装置に関
し、特に、液晶ディスプレイ、PDP(Plasma Display
Panel)又はFED(Field Emission Display)等で用いら
れる矩形の基板表面を洗浄又は改質するに適した紫外線
照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイ用のガラス基板やシ
リコンウェハの表面洗浄又は改質のために、誘電体エキ
シマランプなどを用いた紫外光の照射装置が注目を浴び
ている。誘電体エキシマランプは、放電容器内にエキシ
マ分子を形成するキセノンや臭化クリプトンなどの放電
用ガスを充満し、無声放電によってエキシマ分子を形成
せしめ、該エキシマ分子から放射される光を取り出すも
のである。誘電体には合成石英ガラス等が使われる。誘
電体エキシマランプは、175nm以下の短波長の紫外
線を放射し、しかも線スペクトルに近い単一波長の光を
選択的に高効率に発生するので、従来の低圧水銀ランプ
や高圧アーク放電ランプには無い種々の特徴を有してい
る。
【0003】例えば、誘電体エキシマランプにキセノン
を有するガスを用いた場合、キセノン原子が励起されて
エキシマ状態になり、このエキシマ状態から再びキセノ
ン原子に乖離するときに、波長約172nmの光が発生
する。この172nmの波長の光を大気中に照射する
と、大気中の酸素がこの光を吸収し、酸素からオゾンを
生成する。生成したオゾンは分解して活性酸素種を生成
し、有機物を酸化する。さらに172nmの光はフォト
ンエネルギが7.2eVと高く、多くの有機化合物の結
合エネルギを上回り、その結合を切断する。この作用か
ら、洗浄或いは改質といった効果が得られる。誘電体エ
キシマランプについては、例えば特開平2-7353号公報、
米国特許4,837,484号公報等に開示されている。
【0004】図9に、誘電体エキシマランプの概略構成
を示す。誘電体エキシマランプ90は、合成石英からな
る二重管91の内部に、キセノン等のエキシマガス92
を1気圧以下に封入して構成される。二重管91の外周
には、外部電極93が配置され、内周には内部電極94
が配置される。外部電極93は、誘電体エキシマランプ
からの光を透過させるために、網目状電極が利用され
る。二重管91の内部電極94の内側には、窒素やアル
ゴンガス等の不活性ガス95が流入され、これによって
該誘電体エキシマランプの発熱が押さえられる。
【0005】図10(A)は、前記誘電体エキシマラン
プ90を含んで構成されたランプ装置の概略構成図であ
る。ランプ装置100の筐体は密閉容器で、その内部に
は光を吸収しにくい窒素やアルゴンなどの不活性ガスが
充填されている。これによって、誘電体エキシマランプ
90からの紫外光がランプ装置100内で減衰する程度
を抑える。ランプ装置100の下面には、光取り出し窓
としての合成石英ガラス等からなる光透過部材101が
設けられ、誘電体エキシマランプ90から発光される紫
外光は、該光透過部材101を透過して、被加工物へ照
射される。ランプ装置100は、またその内部に反射鏡
102を備えており、これは誘電体エキシマランプ90
の上部及び側部を覆い、上方及び側方へ照射された光を
下方、すなわち被加工物へ向けて集光させる。同図
(B)は、前記ランプ装置100による、その幅方向に
おける発光光量分布を示している。このグラフで明らか
なように、光量は誘電体エキシマランプ直下で最大とな
り、周辺部に行くに従って減衰する。
【0006】従来、前記誘電体エキシマランプを用い
て、液晶やPDP等の大型ガラス基板を洗浄又は改質す
る場合、誘電体エキシマランプを複数本並列に配置し、
被加工面に一括照射する、いわゆる多灯一括面照射方式
が行われている。図11に、多灯一括面照射方式の概略
構成図を示す。ランプ装置110は、その内部に複数の
誘電体エキシマランプ111を並列に配置して備えてい
る。各誘電体エキシマランプ111間のピッチは、各反
射鏡112による誘電体エキシマランプからの発光光量
が可能な限り均一になるように、誘電体エキシマランプ
111の直径のおよそ2〜3倍にされている。ランプ装
置110の下面側には、前記誘電体エキシマランプ11
1からの光を透過して被加工物に照射するために、合成
石英等からなる光透過部材113が全域に渡って設けら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の多灯一括面照射方式により洗浄又は改質を行う場
合、以下のようないくつかの問題があった。 (1)図10(B)で示したように、各誘電体エキシマ
ランプは、その幅方向において発光光量が不均一であ
り、隣り合う誘電体エキシマランプの配置を最適化した
としても、依然として各誘電体エキシマランプ間におけ
る光量は、誘電体エキシマランプ直下の光量に比して小
さくなる。その結果、この方式によって被加工物に紫外
光を一定時間照射した場合、その積算光量には大きな差
が生じ、これが被加工物の洗浄又は改質のばらつきを生
じさせる。 (2)大型のガラス基板等に紫外光を照射する必要のあ
る装置では、前記一括面照射を行うために、相当数の誘
電体エキシマランプ(及び各ランプの駆動回路)を設置
する必要がある。例えば、ガラス基板の寸法が680m
m×880mmである場合、多灯一括面照射方式では通
常、13本の誘電体エキシマランプを用意する必要があ
る。また、比較的高価な合成石英ガラスを大型のものに
しなければならない。この結果、装置の製造コスト、ラ
ンニングコストが掛かり、また装置が大型化するという
問題があった。更に、誘電体エキシマランプの数が多く
なることで、故障の可能性が高くなり、装置の信頼性が
低下する。
【0008】従って本発明の目的は、前記従来の問題を
解決し、大型の被加工物の全域に渡って均一に紫外光を
照射することができる紫外光照射装置及び方法を提供す
ることにある。
【0009】また、本発明の別の目的は、できるだけ少
ない数の誘電体エキシマランプを用いて、大型の被加工
物の洗浄又は改質を可能とする紫外光照射装置及び方法
を提供することにある。
【0010】更に、本発明の別の目的は、大型の被加工
物の洗浄又は改質を可能とする使用占有面積の小さい紫
外光照射装置及び方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、被加工物の被
加工面に対して紫外光を照射してその洗浄又は改質を行
うための紫外光照射装置に関する。本発明の装置は、紫
外光照射光源と、前記被加工物を、前記紫外光照射光源
に対しその幅方向において前記紫外光の照射範囲を横切
るように直線的に相対移動させる移動手段と、前記紫外
光の照射範囲における前記被加工物の相対移動速度がa
P/J(aは紫外光照射光源の幅、Pはその単位面積当
りの平均光量、Jは被加工物の洗浄又は改質に必要な単
位面積当りの積算光量)以下で、前記被加工物が前記紫
外光照射光源に対し一方向に相対移動するよう、前記移
動手段を制御する制御手段とを備えて構成される。
【0012】この場合において、前記制御手段は、前記
紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対移動速度
が2aP/J以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光
源に対し往復方向に相対移動するよう、前記移動手段を
制御する構成とすることができる。
【0013】また本発明の紫外光照射装置は、並行に近
接配置されたN個の紫外光照射光源と、前記被加工物
を、前記紫外光照射光源に対しその並び方向において前
記紫外光の照射範囲を横切るように直線的に相対移動さ
せる移動手段と、前記紫外光の照射範囲における前記被
加工物の相対移動速度がaPN/J(aは紫外光照射光
源の幅、Pはその単位面積当りの平均光量、Jは被加工
物の洗浄又は改質に必要な単位面積当りの積算光量)以
下で、前記被加工物が前記紫外光照射光源に対し一方向
に相対移動するよう、前記移動手段を制御する制御手段
とを備えて構成することができる。
【0014】この場合において、前記制御手段は、前記
紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対移動速度
が2aPN/J以下で、前記被加工物が前記紫外光照射
光源に対し往復方向に相対移動するよう、前記移動手段
を制御する構成とすることができる。
【0015】更に本発明の紫外光照射装置は、並行に配
置されたN個の紫外光照射光源であって、該各紫外光照
射光源間のピッチが(L+a)/N(Lは被加工物の長
さ、aは紫外光照射光源の幅)であるものと、前記被加
工物をその長さ方向から、前記紫外光照射光源に対しそ
の並び方向において前記紫外光の照射範囲を横切るよう
に直線的に相対移動させる移動手段と、前記紫外光の照
射範囲における前記被加工物の相対移動距離が(L+
a)/Nとなるように、前記移動手段を制御する制御手
段とを備えて構成することができる。
【0016】この場合において、前記制御手段は、前記
紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対移動速度
がaP/J(Pはその単位面積当りの平均光量、Jは被
加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積当りの積算光
量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光源に対し
一方向に相対移動するよう、前記移動手段を制御する構
成とすることができる。
【0017】また、前記制御手段は、前記紫外光の照射
範囲における前記被加工物の相対移動速度が2aP/J
(Pはその単位面積当りの平均光量、Jは被加工物の洗
浄又は改質に必要な単位面積当りの積算光量)以下で、
前記被加工物が前記紫外光照射光源に対し往復方向に相
対移動するよう、前記移動手段を制御する構成とするこ
とができる。
【0018】前記本発明に係る紫外光照射装置におい
て、前記紫外光照射光源は好ましくは、誘電体エキシマ
ランプである。
【0019】本発明はまた、被加工物の被加工面に対し
て紫外光を照射してその洗浄又は改質を行うための紫外
光照射方法に関する。本発明の紫外光照射方法は、紫外
光照射光源による紫外光の照射を開始する工程と、前記
被加工物を、前記紫外光照射光源に対しその幅方向にお
いて前記紫外光の照射範囲を横切るように直線的に相対
移動させる工程であって、前記紫外光の照射範囲におけ
る前記被加工物の相対移動速度がaP/J(aは紫外光
照射光源の幅、Pはその単位面積当りの平均光量、Jは
被加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積当りの積算光
量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光源に対し
一方向に相対移動するよう制御されたものとを備えて構
成される。
【0020】また本発明の紫外光照射方法は、紫外光照
射光源による紫外光の照射を開始する工程と、前記被加
工物を、前記紫外光照射光源に対しその幅方向において
前記紫外光の照射範囲を横切るように直線的に相対移動
させる工程であって、前記紫外光の照射範囲における前
記被加工物の相対移動速度が2aP/J(aは紫外光照
射光源の幅、Pはその単位面積当りの平均光量、Jは被
加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積当りの積算光
量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光源に対し
往復方向に相対移動するよう制御されたものとを備えて
構成することもできる。
【0021】更に本発明の紫外光照射方法は、並行に近
接配置されたN個の紫外光照射光源による紫外光の照射
を開始する工程と、前記被加工物を、前記紫外光照射光
源に対しその並び方向において前記紫外光の照射範囲を
横切るように直線的に相対移動させる工程であって、前
記紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対移動速
度がaPN/J(aは紫外光照射光源の幅、Pはその単
位面積当りの平均光量、Jは被加工物の洗浄又は改質に
必要な単位面積当りの積算光量)以下で、前記被加工物
が前記紫外光照射光源に対し一方向に相対移動するよう
制御されたものとを備えて構成することができる。
【0022】また、本発明の紫外光照射方法は、並行に
近接配置されたN個の紫外光照射光源による紫外光の照
射を開始する工程と、前記被加工物を、前記紫外光照射
光源に対しその並び方向において前記紫外光の照射範囲
を横切るように直線的に相対移動させる工程であって、
前記紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対移動
速度が2aPN/J(aは紫外光照射光源の幅、Pはそ
の単位面積当りの平均光量、Jは被加工物の洗浄又は改
質に必要な単位面積当りの積算光量)以下で、前記被加
工物が前記紫外光照射光源に対し往復方向に相対移動す
るよう制御されたものとを備えて構成することもでき
る。
【0023】また、本発明の紫外光照射方法は、並行に
配置されたN個の紫外光照射光源であって、該各紫外光
照射光源間のピッチが(L+a)/N(Lは被加工物の
長さ、aは紫外光照射光源の幅)であるものを用意する
工程と、前記被加工物を、その長さ方向を前記紫外光照
射光源の並び方向と一致させて該紫外光照射光源下に配
置する工程と、前記N個の紫外光照射光源による紫外光
の照射を開始する工程と、前記被加工物を、前記紫外光
照射光源に対しその並び方向において前記紫外光の照射
範囲を横切るように直線的に相対移動させる工程であっ
て、前記紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対
移動距離が(L+a)/Nとなるように制御されたもの
とを備えて構成することができる。
【0024】この場合において、前記被加工物を配置す
る工程は、前記被加工物の移動方向における先端を、該
移動方向における最も奥に位置する前記紫外光照射光源
の手前に位置させることが好ましい。
【0025】また、前記被加工物を相対移動させる工程
は、前記紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対
移動速度がaP/J(Pはその単位面積当りの平均光
量、Jは被加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積当り
の積算光量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光
源に対し一方向に相対移動するよう制御することができ
る。
【0026】更に、前記被加工物を相対移動させる工程
は、前記紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対
移動速度が2aP/J(Pはその単位面積当りの平均光
量、Jは被加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積当り
の積算光量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光
源に対し往復方向に相対移動するよう制御することがで
きる。
【0027】前記本発明に係る紫外光照射方法におい
て、前記紫外光照射光源は好ましくは、誘電体エキシマ
ランプである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図示した一実施形態に基い
て本発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態
に係る紫外光照射装置の構成ブロック図である。図に示
すように、紫外光照射装置10は、誘電体エキシマラン
プを内蔵したランプ装置11、ランプ装置11の電源制
御部12及び冷却部13、被加工物Wを搬送する搬送部
14、及び搬送部14の搬送制御部15を備えている。
【0029】ランプ装置11は、好ましくは複数本の誘
電体エキシマランプを含んで構成される。各誘電体エキ
シマランプは、並列に近接配置され、それらの直下にあ
る被加工物Wへの紫外光の面照射を実現する。本発明に
おいてランプ装置11は、単一の誘電体エキシマランプ
を備える複数のランプ装置を並列配置して実現すること
ができ、また、単一のランプ装置内に複数本の誘電体エ
キシマランプを備えたものを用いてもよい。もっとも、
ランプ装置11を単一の誘電体エキシマランプのみを含
むものとして構成してもよい。後に示す実施形態では、
単一の誘電体エキシマランプを備えるランプ装置を3基
並列配置することによって、ランプ装置11を構成して
いる。ランプ装置11に含まれる誘電体エキシマランプ
は、好ましくは水冷式のものである。水冷式の誘電体エ
キシマランプは、図9で示した空冷式のものに比して高
効率で紫外光を照射することが可能である。空冷式の誘
電体エキシマランプについては後述する。
【0030】電源制御部12は、前記誘電体エキシマラ
ンプのオン・オフを制御する。電源制御部12は、誘電
体エキシマランプに与える電力を20%以下に下げるこ
とにより、その洗浄又は改質の機能を実質オフにするよ
うその電力を制御するよう構成することもできる。電源
制御部12の回路構成については後述する。冷却部13
は、前記水冷式の各誘電体エキシマランプを冷却し、そ
の照射光量を向上させるための構造を提供する。すなわ
ち、各誘電体エキシマランプの管内で、導電率が2マイ
クロ・ジーメンス以下の純度を持った冷却水を循環させ
る。
【0031】搬送部14は、ガラス基板などの矩形状の
被加工物Wを水平方向に搬送し、前記ランプ装置11に
よる紫外光の照射範囲を通過させる機構である。搬送部
14は、被加工物を安定して載置し、これと共に移動さ
れる図示しない載置台を備える。載置台の高さ位置は、
これに載置される被加工物の上面、すなわち被加工面と
ランプ装置11の底部との距離が、10mm以下、好ま
しくは5〜2mmの範囲になるように設定される。ラン
プ装置と被加工面との距離を短くすることによって、洗
浄又は改質の効率が向上することは当業者であれば明ら
かであろう。
【0032】搬送制御部15は、前記搬送部14による
被加工物の搬送速度、搬送距離(すなわち搬送開始点及
び終了点)、搬送動作(すなわち一方向移動であるか往
復移動であるか)を制御する。利用者はこれらの値に関
して所望の設定値を該搬送制御部15に与えることがで
き、搬送制御部15は該与えられた設定値に従って、搬
送部14を制御する。
【0033】前記各構成を備える紫外光照射装置10
は、安定した雰囲気が維持された図示しない密閉筐体を
備え、その内部において被加工物Wを搬送しつつ、前記
ランプ装置11による紫外光の照射を実現する。
【0034】図2に、前記ランプ装置で用いられる誘電
体エキシマランプを示す。本実施形態において用いられ
る誘電体エキシマランプは、冷却水によりその冷却を実
現する水冷式のものである。水冷式誘電体エキシマラン
プ20は、合成石英ガラスからなる放電容器としての二
重管21の内部に、キセノンガス等の放電用ガス22を
充満したものを備える。二重管21の外周には、網目状
の外部電極23が配置され、内周には、コイル状の内部
電極24が配置される。前記冷却部13による循環機構
によって、二重管21の内側に、導電率が2マイクロジ
ーメンス以下の純度をもった冷却水25が流される。該
冷却水は、誘電体エキシマランプ20から発生する熱を
吸収する。
【0035】図9に示した空冷式の誘電体エキシマラン
プでは、その長さ当り2W/cm以上の電力を印加する
と、その発熱量を吸収することが困難となり、エキシマ
ガスの発光効率が低下し、充分な光量の真空紫外光を得
ることができなかった。図2に示すような水冷式の誘電
体エキシマランプにおいては、二重管内部に前記冷却水
25が流されるので、大きな駆動電力を投入しても一定
以上の発熱を防ぐことができ、発光光量を向上させるこ
とができる。一つの実施例において、誘電体エキシマラ
ンプの単位長さ当りに投入できる電力は15W/cmで
あり、前記空冷方式の5倍強の照射光量を得た。
【0036】図3は、図1の電源制御部12の具体的な
構成ブロック図である。図において、発振器31は、駆
動周波数200〜300KHzを発振し、これは前段増
幅器23により利得を得る。ミキサー33には、前記増
幅された駆動周波数と外部矩形信号34が入力され、こ
こで合波される。合波された信号は、主増幅器35を通
過して多くの利得を得、高周波高圧トランス36により
電力を増幅され、誘電体エキシマランプ37に投入され
る。外部矩形信号34は、1〜数10KHzのデジタル
信号であり、ミキサー33においてFM変調される。誘
電体エキシマランプ37の出力可変は、この外部矩形信
号のパルス幅を可変する(パルスのデューティ比を変え
る)ことによって得られる。前記高出力の水冷式誘電体
エキシマランプを用いることによって、このような出力
可変が容易に行える。
【0037】図4は、前記紫外光照射装置10による被
加工物の具体的な洗浄又は改質方法を示す概念図であ
る。本実施形態においては、単一の誘電体エキシマラン
プを備える3基のランプ装置40A〜40Cを近接配置
することによって、図1に示すランプ装置11を構成し
た例を示している。前記搬送部14及び搬送制御部15
は、本実施形態において、矩形状の被加工物Wを一方向
に移動させ(図では左から右)、ランプ装置11による
紫外光照射範囲を通過させる。
【0038】図示しないハンドリング装置によって、被
加工物Wは搬送部の載置台上に置かれる。被加工物Wの
搬送に先立って、各ランプ装置40A〜40Cの誘電体
エキシマランプが点灯される。搬送制御部15の制御信
号に従って、搬送部14が駆動され、被加工物Wは、そ
の被加工面が紫外光の照射範囲を横切るように移動され
る。被加工面の全域が紫外光照射領域を越えると、搬送
部14による移送が停止され、ランプ装置40A〜40
Cが消灯される。該工程を経ることによって、被加工物
Wの洗浄又は改質が終了される。なお、紫外光の照射範
囲に対する前記被加工物Wの位置の検出は、マイクロス
イッチ、光センサー等を用いた周知の検出方法を用いる
ことができる。
【0039】ここで、紫外光照射領域における被加工物
Wの移動速度は、搬送制御部15によって制御される。
搬送制御部15は、被加工物Wの一回の通過によりその
洗浄又は改質を完了するための好適な速度でその移動を
実現する。本実施形態において、被加工物Wの紫外光照
射領域における移動速度Vは、下式に基づいて算出され
る。
【0040】V=aPN/J ・・・(1)
【0041】ここで、aは各ランプ装置40A〜40C
の幅、Pはその単位面積当りの平均光量、Nは誘電体エ
キシマランプの本数、Jは被加工物の洗浄又は改質に必
要な単位面積当りの積算光量である。
【0042】今、被加工物Wの送り方向の長さをL、幅
をbとした場合、被加工物の被加工面全域を処理するに
必要な積算光量は、J(L×b)となり、またN本のラ
ンプ装置の光量は、PN(a×b)となる。従って、被
加工物Wの全域を処理するに必要な時間tは、
【0043】 t=J(L×b)/PN(a×b)=JL/aPN となる。これより、長さLの被加工物Wを処理するため
の移動速度V、
【0044】V=L/t=aPN/J が求められる。例えば、幅a=75mm、平均単位面積
照射光量P=20mW/cm2のランプ装置を3本近接
配置した紫外光照射装置において、処理に必要な単位面
積当りの積算光量Jを100mJ/cm2とし、L=8
80mmの被加工物を処理する場合、移動速度Vは、
【0045】 V=75・20・3/100=45mm/s となる。被加工物Wが紫外光照射領域を通過するとき
に、この定速度以下の速度を保つことにより、被加工面
の全域に渡り必要にして十分な処理が均一に施される。
なお、被加工物Wの初期位置は、被加工物Wの移動速度
が、前記定速度に至るまでの加速距離を考慮して、実際
にはその先頭位置(図中A)をランプ装置40Aより若
干手前の位置にする。
【0046】図5は、被加工物Wを紫外光照射範囲で往
復移動させる場合の実施形態を示す概念図である。本実
施形態において、被加工物Wは、その洗浄又は改質を完
了するために、紫外光照射範囲を横切って往復移動され
る。すなわち、ランプ装置11の手前(図では左側)に
配置された被加工物Wは、ランプ装置11による紫外光
の照射範囲に向けて送られ、その被加工面の全域が完全
に該照射範囲を通過した点で一旦停止される。次いで、
逆方向に送られて、再度紫外線照射範囲を通過し、初期
位置に戻って停止される。
【0047】本実施形態においては、被加工物Wはラン
プ装置11の下を2回通過することになる。従って、図
4の場合と同じ積算光量を被加工物に与えるためには、
前記速度の倍の速度で被加工物を移動させればよい。す
なわち、本実施形態の場合、紫外光照射範囲における被
加工物Wの移動速度は、V=2aPN/J以下とするこ
とができる。
【0048】図6は本発明の更に他の実施形態に係る紫
外光の照射方法を示す概念図である。本実施形態による
照射方法は、処理速度よりも装置の必要床面積を小さく
する必要がある環境において有効である。本実施形態に
係る照射方法を実現するに際し、前記実施形態における
3つのランプ装置40A〜40Cは、等間隔に分割して
配置される。被加工物Wの移動方向における長さをLと
した場合、ランプ装置40A〜40C間のピッチは、
(L+a)/Nを基準に決定される。ここで、aは各ラ
ンプ装置の幅、Nはランプ装置の数である。本実施形態
においては、3本のランプ装置を用いており、従ってそ
のピッチは、(L+a)/3となる。
【0049】ランプ装置のこのような配置関係におい
て、被加工物Wはその移動方向における最も奥に設置さ
れたランプ装置(図ではランプ装置40C)の手前にそ
の先端Aを合わせて置かれる。被加工物Wの移動の開始
に合わせて、3つのランプ装置40A〜40Cが点灯さ
れる。被加工物Wの移動に伴って、各ランプ装置40A
〜40Cは、その被加工面の前方域、中央域、後方域を
それぞれ照射し、処理する。被加工物Wの後端Bが、最
も手前のランプ装置(図ではランプ装置40A)の照射
範囲を超えた時点で、被加工面全域に対する紫外光の照
射が完了する。なお、被加工物Wの移動距離は前記ラン
プのピッチと同じ、(L+a)/Nとなる。
【0050】前記実施形態と同様に、被加工面の各領域
に対し十分な処理を与えるために必要な積算光量から、
被加工物Wの移動速度が決定される。各領域に対する紫
外光の照射は1本の誘電体エキシマランプによって行わ
れることから、前記式(1)より、移動速度Vは、V=
aP/J以下である。例えば、幅a=75mm、平均単
位面積照射光量P=20mW/cm2のランプ装置を使
用した紫外光照射装置において、処理に必要な単位面積
当りの積算光量Jを100mJ/cm2とし、L=88
0mmの被加工物を処理する場合、移動速度Vは、V=
75・20/100=15mm/sであり、また、前記
ランプ装置間のピッチ及び被加工物Wの移動距離は、
(L+a)/N=(880+75)/3より、およそ3
18.3mmである。これより被加工物Wの処理時間
(移動の開始から終了までの時間)は、t=318.3
/15より、およそ21.2秒である。
【0051】図7は、前記実施形態における被加工物W
への積算光量分布の時間変化を示す図である。ここでは
簡略のため1つのランプ装置による照度分布を正三角形
とした。ランプ装置の幅aの1/4の距離毎に、積算光
量の分布状態を示した。この図より、被加工物Wの移動
に伴って、被加工面の各領域へ光量が積算されていく様
子が理解される。各ランプ装置40A〜40Cからの三
角形状の照度分布によって、最初、被加工面への積算光
量の分布は場所によって不均一であるが、被加工物Wの
後端Bが最初のランプ装置40Aを超えた時点、すなわ
ちその移動距離が(L+a)/3となった時点で、全領
域の照射光量は均一になる。
【0052】図8は、前記実施形態と同じランプ装置の
配置構成で、被加工物Wを往復移動させる場合の実施形
態を示している。本実施形態においては、先の一方向移
動の場合と同様に、被加工物Wを最も奥のランプ装置4
0Cの手前に設置する。ランプ装置40A〜40Cを点
灯した後、被加工物Wを図中右方向へ移動し処理を行
う。被加工物Wの後端Bが手前側のランプ装置40Aを
超えた時点、すなわちその移動距離が(L+a)/3と
なった時点で、一旦その送りを停止し、今度は逆方向に
送る。そして、被加工物Wが初期位置に戻った時点でこ
れを停止し、処理を完了する。この場合、被加工面の各
領域は同じランプ装置の照射範囲を2回通過することと
なるので、単位時間当りの照射光量は、前記実施形態の
場合の半分でよい。すなわち、本実施形態においては、
被加工物Wの移動速度Vは、V=2aP/J以下とする
ことができる。
【0053】前記図6及び図8に示した実施形態におい
ては、被加工物Wの移動範囲を極めて小さくすることが
できる。従って、該照射方法を実現する装置を、被加工
物の大きさに比して極めて小型にすることができる。
【0054】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明した。しかしながら本発明は前記実施形態に示した
事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基いてその
変更、改良等が可能であることは明らかである。本発明
では、誘電体エキシマランプの放電容器に封入する放電
用ガスとして、キセノンを有するガス、臭化クリプトン
(KrBr)を有するガス、フッ化アルゴンを有するガス、塩
化アルゴンを有するガス、臭化アルゴン(ArBr)を有する
ガス、フッ素を有するガス、クリプトンを有するガス、
アルゴンを有するガスなどを用いることができる。
【0055】また、本発明に用いられる紫外光照射光源
は、前記誘電体エキシマランプに限定されず、マイクロ
波による各種エキシマガスの励起による紫外線発光を利
用したもの、また電子による各種エキシマガスの励起に
よる紫外線発光を利用したものを用いることもできる。
【0056】更に、前記実施形態においては、3本の誘
電体エキシマランプを含むランプ装置を用いた例を示し
たが、誘電体エキシマランプの本数はこれに限定され
ず、その数は1本であっても良い。また、本発明によっ
て洗浄又は改質される被加工物は、必ずしも矩形のもの
に限定されず、半導体ウェハのような円形のものであっ
ても良い。
【0057】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、大型の被加
工物の全域に渡って均一に紫外光を照射することがで
き、洗浄又は改質の質が改善される。
【0058】また、大型の被加工物を洗浄又は改質する
ために、必要とされる紫外光照射光源の数を、極めて少
なくすることができ、装置の製造コスト、ランニングコ
ストを下げ、また装置を小型にすることができる。更
に、光源の数を少なくすることによって、故障の可能性
が低くなり、装置の信頼性が向上する。
【0059】更に、複数の紫外光照射光源を分割配置し
た本発明においては、被加工物の移動距離を極めて小さ
くすることができるので、装置を更に小型に構成するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る紫外光照射装置の構
成ブロック図である。
【図2】図1のランプ装置で用いられる水冷式の誘電体
エキシマランプの正面及び側面の断面図である。
【図3】図1の電源制御部の具体的な構成ブロック図で
ある。
【図4】被加工物を紫外光照射範囲で一方向移動させる
場合の実施形態を示す概念図である。
【図5】被加工物を紫外光照射範囲で往復移動させる場
合の実施形態を示す概念図である。
【図6】ランプ装置を分割配置した本発明の他の実施形
態に係る紫外光の照射方法を示す概念図である。
【図7】図6の実施形態における被加工物への積算光量
分布の時間変化を示す図である。
【図8】図6の実施形態と同じランプ装置の配置構成
で、被加工物を往復移動させる場合の実施形態を示した
概念図である。
【図9】空冷式の誘電体エキシマランプのの正面及び側
面の断面図である。
【図10】(A)は、誘電体エキシマランプを含んで構
成されたランプ装置の概略構成図、(B)は、その幅方
向における発光光量分布を示す図である。
【図11】従来の多灯一括面照射方式の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
10 紫外光照射装置 11 ランプ装置 12 電源制御部 13 冷却部 14 搬送部 15 搬送制御部 20 誘電体エキシマランプ 21 二重管 22 放電用ガス 23 外部電極 24 内部電極 25 冷却水 31 発振器 32 前段増幅器 33 ミキサー 34 外部矩形信号 35 主増幅器 36 高周波高圧トランス 37 誘電体エキシマランプ 40A〜40C ランプ装置 W 被加工物

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の被加工面に対して紫外光を照
    射してその洗浄又は改質を行うための紫外光照射装置に
    おいて、 紫外光照射光源と、 前記被加工物を、前記紫外光照射光源に対しその幅方向
    において前記紫外光の照射範囲を横切るように直線的に
    相対移動させる移動手段と、 前記紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対移動
    速度がaP/J(aは紫外光照射光源の幅、Pはその単
    位面積当りの平均光量、Jは被加工物の洗浄又は改質に
    必要な単位面積当りの積算光量)以下で、前記被加工物
    が前記紫外光照射光源に対し一方向に相対移動するよ
    う、前記移動手段を制御する制御手段と、を備える紫外
    光照射装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記紫外光の照射範囲
    における前記被加工物の相対移動速度が2aP/J以下
    で、前記被加工物が前記紫外光照射光源に対し往復方向
    に相対移動するよう、前記移動手段を制御する請求項1
    記載の紫外光照射装置。
  3. 【請求項3】 被加工物の被加工面に対して紫外光を照
    射してその洗浄又は改質を行うための紫外光照射装置に
    おいて、 並行に近接配置されたN個の紫外光照射光源と、 前記被加工物を、前記紫外光照射光源に対しその並び方
    向において前記紫外光の照射範囲を横切るように直線的
    に相対移動させる移動手段と、 前記紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対移動
    速度がaPN/J(aは紫外光照射光源の幅、Pはその
    単位面積当りの平均光量、Jは被加工物の洗浄又は改質
    に必要な単位面積当りの積算光量)以下で、前記被加工
    物が前記紫外光照射光源に対し一方向に相対移動するよ
    う、前記移動手段を制御する制御手段と、を備える紫外
    光照射装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記紫外光の照射範囲
    における前記被加工物の相対移動速度が2aPN/J以
    下で、前記被加工物が前記紫外光照射光源に対し往復方
    向に相対移動するよう、前記移動手段を制御する請求項
    3記載の紫外光照射装置。
  5. 【請求項5】 被加工物の被加工面に対して紫外光を照
    射してその洗浄又は改質を行うための紫外光照射装置に
    おいて、 並行に配置されたN個の紫外光照射光源であって、該各
    紫外光照射光源間のピッチが(L+a)/N(Lは被加
    工物の長さ、aは紫外光照射光源の幅)であるものと、 前記被加工物をその長さ方向から、前記紫外光照射光源
    に対しその並び方向において前記紫外光の照射範囲を横
    切るように直線的に相対移動させる移動手段と、 前記紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対移動
    距離が(L+a)/Nとなるように、前記移動手段を制
    御する制御手段と、を備える紫外光照射装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記紫外光の照射範囲
    における前記被加工物の相対移動速度がaP/J(Pは
    その単位面積当りの平均光量、Jは被加工物の洗浄又は
    改質に必要な単位面積当りの積算光量)以下で、前記被
    加工物が前記紫外光照射光源に対し一方向に相対移動す
    るよう、前記移動手段を制御する請求項5記載の紫外光
    照射装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記紫外光の照射範囲
    における前記被加工物の相対移動速度が2aP/J(P
    はその単位面積当りの平均光量、Jは被加工物の洗浄又
    は改質に必要な単位面積当りの積算光量)以下で、前記
    被加工物が前記紫外光照射光源に対し往復方向に相対移
    動するよう、前記移動手段を制御する請求項5記載の紫
    外光照射装置。
  8. 【請求項8】 前記紫外光照射光源が、誘電体エキシマ
    ランプである請求項1〜7のいずれかに記載の紫外光照
    射装置。
  9. 【請求項9】 被加工物の被加工面に対して紫外光を照
    射してその洗浄又は改質を行うための紫外光照射方法に
    おいて、 紫外光照射光源による紫外光の照射を開始する工程と、 前記被加工物を、前記紫外光照射光源に対しその幅方向
    において前記紫外光の照射範囲を横切るように直線的に
    相対移動させる工程であって、前記紫外光の照射範囲に
    おける前記被加工物の相対移動速度がaP/J(aは紫
    外光照射光源の幅、Pはその単位面積当りの平均光量、
    Jは被加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積当りの積
    算光量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光源に
    対し一方向に相対移動するよう制御されたものと、を備
    える紫外光照射方法。
  10. 【請求項10】 被加工物の被加工面に対して紫外光を
    照射してその洗浄又は改質を行うための紫外光照射方法
    において、 紫外光照射光源による紫外光の照射を開始する工程と、 前記被加工物を、前記紫外光照射光源に対しその幅方向
    において前記紫外光の照射範囲を横切るように直線的に
    相対移動させる工程であって、前記紫外光の照射範囲に
    おける前記被加工物の相対移動速度が2aP/J(aは
    紫外光照射光源の幅、Pはその単位面積当りの平均光
    量、Jは被加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積当り
    の積算光量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光
    源に対し往復方向に相対移動するよう制御されたもの
    と、を備える紫外光照射方法。
  11. 【請求項11】 被加工物の被加工面に対して紫外光を
    照射してその洗浄又は改質を行うための紫外光照射方法
    において、 並行に近接配置されたN個の紫外光照射光源による紫外
    光の照射を開始する工程と、 前記被加工物を、前記紫外光照射光源に対しその並び方
    向において前記紫外光の照射範囲を横切るように直線的
    に相対移動させる工程であって、前記紫外光の照射範囲
    における前記被加工物の相対移動速度がaPN/J(a
    は紫外光照射光源の幅、Pはその単位面積当りの平均光
    量、Jは被加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積当り
    の積算光量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光
    源に対し一方向に相対移動するよう制御されたものと、
    を備える紫外光照射方法。
  12. 【請求項12】 被加工物の被加工面に対して紫外光を
    照射してその洗浄又は改質を行うための紫外光照射方法
    において、 並行に近接配置されたN個の紫外光照射光源による紫外
    光の照射を開始する工程と、 前記被加工物を、前記紫外光照射光源に対しその並び方
    向において前記紫外光の照射範囲を横切るように直線的
    に相対移動させる工程であって、前記紫外光の照射範囲
    における前記被加工物の相対移動速度が2aPN/J
    (aは紫外光照射光源の幅、Pはその単位面積当りの平
    均光量、Jは被加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積
    当りの積算光量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照
    射光源に対し往復方向に相対移動するよう制御されたも
    のと、を備える紫外光照射方法。
  13. 【請求項13】 被加工物の被加工面に対して紫外光を
    照射してその洗浄又は改質を行うための紫外光照射方法
    において、 並行に配置されたN個の紫外光照射光源であって、該各
    紫外光照射光源間のピッチが(L+a)/N(Lは被加
    工物の長さ、aは紫外光照射光源の幅)であるものを用
    意する工程と、 前記被加工物を、その長さ方向を前記紫外光照射光源の
    並び方向と一致させて該紫外光照射光源下に配置する工
    程と、 前記N個の紫外光照射光源による紫外光の照射を開始す
    る工程と、 前記被加工物を、前記紫外光照射光源に対しその並び方
    向において前記紫外光の照射範囲を横切るように直線的
    に相対移動させる工程であって、前記紫外光の照射範囲
    における前記被加工物の相対移動距離が(L+a)/N
    となるように制御されたものと、を備える紫外光照射方
    法。
  14. 【請求項14】 前記被加工物を配置する工程は、前記
    被加工物の移動方向における先端を、該移動方向におけ
    る最も奥に位置する前記紫外光照射光源の手前に位置さ
    せる請求項13記載の紫外光照射方法。
  15. 【請求項15】 前記被加工物を相対移動させる工程
    は、前記紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対
    移動速度がaP/J(Pはその単位面積当りの平均光
    量、Jは被加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積当り
    の積算光量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光
    源に対し一方向に相対移動するよう制御される請求項1
    3又は14記載の紫外光照射方法。
  16. 【請求項16】 前記被加工物を相対移動させる工程
    は、前記紫外光の照射範囲における前記被加工物の相対
    移動速度が2aP/J(Pはその単位面積当りの平均光
    量、Jは被加工物の洗浄又は改質に必要な単位面積当り
    の積算光量)以下で、前記被加工物が前記紫外光照射光
    源に対し往復方向に相対移動するよう制御される請求項
    13又は14記載の紫外光照射方法。
  17. 【請求項17】 前記紫外光照射光源が、誘電体エキシ
    マランプである請求項9〜16のいずれかに記載の紫外
    光照射方法。
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