JP2007073412A - 高輝度放電ランプおよびその高輝度放電ランプを用いた照射装置 - Google Patents

高輝度放電ランプおよびその高輝度放電ランプを用いた照射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複合型の高輝度放電ランプの異なる波長の光を独立に制御して、被照射物を同一方向から照射して、照射装置を小型化する。
【解決手段】第1の透明誘電体管1と第2の透明誘電体管4で、独立した複数の放電空間D1とD2を構成する。各放電空間に放電発光媒体AとBを充填して、異なるプラズマ状態を形成して、異なる波長の光を発生する。各透明誘電体管1、3、4に設けた共通電極2と、電極5、6の間に、独立に高周波電力を印加して、各放電発光媒体AとBを個別に発光させる。異なる波長の光が、透明誘電体管1、3、4を通って同一方向に放射される。
【選択図】図1

Description

本発明は、高輝度放電ランプに関し、特に、異なる波長の光を独立に放射する2種類の発光管を一体に複合した高輝度放電ランプに関する。
従来、波長が異なる紫外線を放射する目的の光源としては、特許文献1に開示されたものが知られている。また、波長が異なる紫外線を被処理物に照射して処理する光源として、特許文献2に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示された「高出力ビーム発生装置」は、非常に大きな平面形ビームの紫外線を発生する、高効率で経済的な装置である。特許文献1に開示された高輝度放電ランプを、図5と図6に示す。放電室は、紫外線を放射するガスが充填されている。電極の間に高電圧源が接続されている。放電室に接して誘電体プレートがある。電極は、誘電体プレートの表面においてのみ放電が起こるように、誘電体プレートに埋め込まれている。電極間に電圧を加えると、誘電体プレートの表面に沿う多数の沿面放電が起こる。この放電により、紫外線光を放射する。紫外線ビームを発生するために、放電チャネルの全長が利用される。
2つの放電室には、異なるガスが充填されている。これらのガスは誘電体プレートで分離されている。この電極の構造は、プラズマテレビの放電発光用電極の構造と同じである。誘電体プレートの2つの表面で発生したそれぞれ異なる紫外線は、誘電体プレートと電極を透過せずに、それぞれ異なる方向に放射される。図5に示すように、電極間に放電チャンネルが形成される。上の放電室の沿面放電による紫外線は、上の紫外線透過プレートを通って放射される。同時に、下の放電室の沿面放電による紫外線は、下の紫外線透過プレートを通って放射される。図6に示す円筒型ビーム発生装置について、光の進行方向は明確には図示されていない。外側管と内側管は、紫外線透過性の管である。電極が埋め込まれた中間管は、誘電体の管であるが光透過性とは明示されていない。電極を埋め込んだ中間管は、光を透過しない管であると考えられる。即ち、図6に示す円筒型ビーム発生装置は、光がそれぞれ異なる一方向にしか放射されない高輝度放電ランプである。
特許文献2に開示された「誘電体バリア放電ランプを使用した処理方法」は、誘電体バリア放電ランプによる光化学反応を利用した高効率な処理方法である。図7に、特許文献2に開示された光源の横断面図を示す。第1の誘電体バリア放電ランプと第2の誘電体バリア放電ランプにより、波長が異なる紫外線を放射する。被処理物と処理用流体とを接触させて処理する。処理用流体に、第1の誘電体バリア放電ランプからの紫外線を照射してオゾンを生成させる。第2の誘電体バリア放電ランプからの紫外線を照射して、活性酸素を生成させる。
特許文献2の誘電体バリア放電ランプは、異なる波長の紫外線を発生する光源である。この光源は、被処理物と処理用流体を接触させて処理するために使用される。この光源も、同軸の誘電体で構成された光源である。最も内側の誘電体の内面に、透明電極が設けられている。外側誘電体の外面に、透明電極が設けられている。処理用流体である酸素ガスが、環状の内側誘電体の一端から流し込まれる。波長120nm〜180nmの光により、オゾンを生成する。オゾンは、外側発光管の表面に回りこみ、別の波長240nm〜255nmの紫外線により分解され、活性酸素となる。光源を殺菌方法に用いる例が記載されている。外側電極からの波長240nm〜255nmの光は、殺菌作用に最適と明確に開示されている。この光源は、特許文献1と同様に、放射される紫外線は、それぞれが異なる一方向にのみ放射されるものである。
一方、例えば、紫外線を用いて被処理物を処理する場合には、その特性改善が強く求められている。例えば、その一例として、近年の半導体の層間絶縁膜に使われる低誘電率膜(Low-K膜)であるSiOCH膜を、光により機械的強度を強めようとするプロセス技術がある、このプロセス技術であるUV硬化反応には、172nmを中心波長とするキセノンエキシマ光が用いられている。しかしながら、例えば、誘電率が2.4のLow-K膜に、波長172nmで照度14mW/cm2のUV光を2分照射すると、機械的強度を示すヤング率は8GPaとなり、所望の値が得られる。しかし、誘電率は2.6以上となり、本来の誘電率より大幅に増加するという問題がある。この問題を解決するためには、目的の化学結合を効率よく切断し、さらに応力や硬度や誘電率を任意に制御する必要がある。さらには、単一波長によって膜中に定在波が発生するのを防止することも必要である。そのためには、目的ごとに異なる最適な波長の光を照射することが有効である。
特許2812736号 特許3291809号
しかし、上記従来の複合型の放電ランプでは、次のような問題がある。異なる光源を一つの装置に組み込むと、装置が大きく高価となる。また、限られた空間に多数(2倍近い本数)の光源を組み込むことは、実際には困難である。従来の構造のランプでは、被照射物に同じ方向からそれぞれ異なる波長の光を照射できない。2種類の異なる光源を、それぞれに独立したチャンバに組み込む必要がある。2つのチャンバ間を、ロボットアームなどにより、被照射物を移送しなければならない。
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、複合型の放電ランプの異なる波長の光を、被照射物に対して同一方向から照射できるようにして、照射装置を小型化することである。
上記の課題を解決するために、本発明では、独立した複数の放電空間を構成する複数の透明誘電体壁と、異なるプラズマ状態を形成して異なる波長の光が発生するように各放電空間に充填された放電発光媒体と、透明誘電体壁に形成した電極と、電極に独立に高周波電力を印加する電源と、各放電発光媒体を個別に発光させる制御手段とを具備する高輝度放電ランプの透明誘電体壁を、異なる波長の光が同一方向に放射されるように構成した。
上記のように構成したことにより、高輝度放電ランプから異なる波長の光を同一方向に放射することができ、ランプを小型化することができる。また、被処理物の被処理面を正確に照射することができ、ランプと被処理物との相対的な位置決めが容易となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図4を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例1は、同心円筒状の透明誘電体壁で、独立した複数の放電空間を構成し、各放電空間に、異なるプラズマ状態を形成して異なる波長の光を発生する放電発光媒体を充填し、誘電体壁に形成した電極に独立に高周波電力を印加して、各放電発光媒体を個別に発光させ、異なる波長の光を、透明誘電体壁を透過させて同一方向に放射する同軸型複合高輝度放電ランプである。
図1は、本発明の実施例1における同軸型複合高輝度放電ランプの断面図である。図1(a)は、軸に平行な断面図である。図1(b)は、軸に垂直な断面図である。図1において、第1の透明誘電体管1は、放電発光媒体Aを充填した管である。共通電極2は、放電発光媒体AとBに共通な電極である。透明誘電体管3は、共通電極2を圧接封着する管である。第2の透明誘電体管4は、放電発光媒体Bを充填した管である。電極5は、共通電極2と組になる放電発光媒体A用の電極である。電極6は、共通電極2と組になる放電発光媒体B用の電極である。
上記のように構成された本発明の実施例1における同軸型複合高輝度放電ランプの製法と動作を説明する。第1の透明誘電体管1は、放電発光媒体Aを封じ込める第1の誘電体壁である。具体的には、石英ガラスが好ましい。第1の透明誘電体管1と同一材料の透明誘電体管3は、第2の誘電体壁である。透明誘電体管3の内径は、第1の透明誘電体管1の外径よりわずかに大きい。第1の透明誘電体管1と透明誘電体管3との間に、一条以上のごく薄いモリブデンなどの箔状金属の共通電極2を、酸素を除いた窒素雰囲気中で挟み込む。酸水素バーナやプラズマトーチなどの良く知られた加熱手段により、透明誘電体管3を焼き締めながら、箔状金属の共通電極2を密封する。同時に、透明誘電体管3を、第1の透明誘電体管1の外周部分として溶融固着する。第1の透明誘電体管1は、透明な第1の誘電構造放電体であり、第1の放電発光媒体Aを封入する第1の放電空間D1を形成している。スパッタ法によりSiO2を所望の電極形状に形成し、その上に高融点のタングステン、モリブデン、タンタルなどの金属を蒸着することでも、箔状金属の代わりの電極を形成できる。
この固着された部分に、新たに放電発光媒体Bを封じ込めるための第3の誘電体壁となる第2の透明誘電体管4を、酸水素バーナやプラズマトーチなどの加熱源で透明誘電体管3上に溶融固着する。そして、透明誘電体管3と第2の透明誘電体管4により、第2の放電発光媒体Bを封入する第2の放電空間D2が形成されることになる。放電空間D1と放電空間D2は、互いに独立している。第1の透明誘電体管1の内周壁には、電極5が設けられている。第2の透明誘電体管4の外周壁には、独立した電極6が設けられている。電極5は、網目状あるいは板状でもよい。電極6は、紫外線放射のため、所定の開口率を有する網目状導電体あるいは透明電極が望ましい。電極6と共通電極2の間と、電極5と共通電極2の間に、電源装置から高圧の交流電力が独立して印加される。
図示されていないそれぞれの排気管から、放電空間D1に放電発光媒体Aを充填する。放電発光媒体Aとして、例えば、キセノンクロライド(XeCl2)を400Torrの圧力で充填する。放電空間D2には、放電発光媒体Bとして、例えば、キセノン(Xe)を400Torrの圧力で充填する。こうすれば、第1の放電空間と第2の放電空間の放電発光媒体から、それぞれ異なる波長の光が放射されるようになる。この例では、放電空間を2つ形成したが、3つ以上にすることも同様にして可能である。
以上のように構成された同軸型複合高輝度放電ランプにおいて、図示しない電源装置から、電極5と共通電極2との間に高圧の交流電力を印加する。放電発光媒体Aを封じ込めた第1の透明誘電体管1を介して、交番電界が放電発光媒体Aを励起する。放電プラズマにより、いわゆるエキシマ状態を生成し、XeCl2からは波長308nmの紫外線が放射される。その放射光は、透明誘電体管3と第2の放電空間D2と第2の透明誘電体管4を介して、ランプ外に放射される。この時、共通電極2と電極6間には電力が供給されていないので、放電発光媒体Bはなんら励起されることはない。第1の放電空間D1からの光は、放電発光媒体Bになんら干渉されることなく、ランプ外に放射される。
その後、電極5と共通電極2への給電を絶つ。電極6と共通電極2の間に、図示しない電源装置から高圧の交流電力を加える。放電発光媒体Bを封じ込めた透明誘電体管3と第2の透明誘電体管4を介して、交番電界が放電発光媒体Bを励起する。放電プラズマにより、いわゆるエキシマ状態を生成し、Xeからは波長172nmの紫外線が放射される。その放射光は、第2の透明誘電体管4を介してランプ外に放射される。なお、透明誘電体管3を経由して第1の放電空間D1側にも放射される。
即ち、電源装置から時間差をおいて、個別にそれぞれの放電発光媒体に電力を加える。内側の発光管からの波長308nmの光は、発光を休止している外側の希ガス状態のXeを通過して放射される。また、外側のXeからの波長172nmの光は、波長308nmの光が通過した経路と同じ経路を通り、直接放射される。このように、それぞれの誘電体管を介して、内側外側双方に光が放射される。異なる波長の光が、第2の透明誘電体管4の外側に時間差をもって放射される。異なる波長の光で被処理物を照射して、所定の処理が行なわれる。なお、希ガス発光媒体としては、XeBlとXe、XeIとXe、KrBrとXeFの組合せが好ましいが、それ以外の組合せでもよい。
また、一方の放電空間に数Torrのアルゴンと少量の水銀を封入し、高圧の交番電力を加えることで、電界による無電極低圧水銀ランプからの波長185nmと波長254nmの放射光を得ることができる。他方の放電空間に、被照射物に対して最適となる光を放射する放電発光媒体を選択して充填することもできる。
上記のように、本発明の実施例1では、同軸型複合高輝度放電ランプを、同心円筒状の透明誘電体壁で、独立した複数の放電空間を構成し、各放電空間に、異なるプラズマ状態を形成して異なる波長の光を発生する放電発光媒体を充填し、誘電体壁に形成した電極に独立に高周波電力を印加して、各放電発光媒体を個別に発光させ、異なる波長の光を、透明誘電体壁を透過させて同一方向に放射する構成としたので、異なる波長の光を同一方向に放射するランプを小型化でき、被処理物を正確に照射できる。
本発明の実施例2は、平行な平面の透明誘電体壁で、独立した複数の放電空間を構成し、各放電空間に、異なるプラズマ状態を形成して異なる波長の光を発生する放電発光媒体を充填し、誘電体壁に形成した電極に独立に高周波電力を印加して、各放電発光媒体を個別に発光させ、異なる波長の光を、透明誘電体壁を透過させて同一方向に放射する扁平型複合高輝度放電ランプである。
図2は、本発明の実施例2における扁平型複合高輝度放電ランプの断面図である。図2(a)は、長手方向軸に平行な断面図である。図2(b)は、長手方向軸に垂直な断面図である。図2において、第1の透明誘電体管1は、放電発光媒体Aを充填した扁平な透明誘電体管である。共通電極2は、放電発光媒体AとBに共通な電極である。第2の透明誘電体管4は、放電発光媒体Bを充填した扁平な透明誘電体管である。電極5は、共通電極2と組になる放電発光媒体A用の電極である。電極6は、共通電極2と組になる放電発光媒体B用の電極である。
上記のように構成された本発明の実施例2における扁平型複合高輝度放電ランプの製法と動作を説明する。薄いモリブデンなどの箔状金属や、蒸着法などで形成した高融点金属を、酸素を除いた窒素雰囲気の中で、扁平な第1の透明誘電体管1と第2の透明誘電体管4の間に、長軸方向に一条以上挟み込み、共通電極2を形成する。酸水素バーナ加熱や、プラズマトーチなどの良く知られた方法で、第1の透明誘電体管1と第2の透明誘電体管4を相互に加熱溶融して、一体の管として成形する。第1の透明誘電体管1と第2の透明誘電体管4の外側の面に、印刷やスパッタや蒸着や転写などの方法で、開口率の良い電極5と電極6を対向させて形成する。
図示していない排気管から、放電発光媒体AとBを充填する。放電発光媒体Aとして、例えば、ArFを充填し、放電発光媒体Bとして、例えば、XeFを充填する。図示していない電源装置から、時間差をおいて個別に、それぞれの放電発光媒体AとBに電界を加える。それぞれの放電発光媒体AとBは、励起されたプラズマ状態となり、いわゆるエキシマ状態が生成される。このエキシマ状態から、波長248nmの光と波長351nmの光が、図2の上下方向双方にそれぞれ放射される。
放電発光媒体Aが励起された状態では、放射光は、放電空間D1から第1の透明誘電体管1を介して外部に放射される。同時に、第2の透明誘電体管4と放電空間D2を介して外部に放射される。同様に、放電発光媒体Bが励起された状態では、放射光は、放電空間D2から第2の透明誘電体管4を介して外部に放射される。同時に、第1の透明誘電体管1と放電空間D1を介して外部に放射される。この例では、放電空間を2つ形成したが、3つ以上にすることも同様にして可能である。
上記のように、本発明の実施例2では、扁平型複合高輝度放電ランプを、平行な平面の透明誘電体壁で、独立した複数の放電空間を構成し、各放電空間に、異なるプラズマ状態を形成して異なる波長の光を発生する放電発光媒体を充填し、誘電体壁に形成した電極に独立に高周波電力を印加して、各放電発光媒体を個別に発光させ、異なる波長の光を、透明誘電体壁を透過させて同一方向に放射する構成にしたので、異なる波長の光を同一方向に放射するランプを小型化でき、被処理物を正確に照射できる。
本発明の実施例3は、平行な円筒状の透明誘電体壁で、独立した複数の放電空間を構成し、各放電空間に、異なるプラズマ状態を形成して異なる波長の光を発生する放電発光媒体を充填し、誘電体壁に形成した電極に独立に高周波電力を印加して各放電発光媒体を個別に発光させ、異なる波長の光を、透明誘電体壁を透過させて同一方向に放射する平行円筒型複合高輝度放電ランプである。
図3は、本発明の実施例3における平行円筒型複合高輝度放電ランプの断面図である。図3(a)は、長手方向軸に平行な断面図である。図3(b)は、長手方向軸に垂直な断面図である。図3において、第1の透明誘電体管1は、放電発光媒体Aを充填した円筒状の透明誘電体管である。第2の透明誘電体管4は、放電発光媒体Bを充填した円筒状の透明誘電体管である。電極5は、放電発光媒体A用の電極である。電極6は、放電発光媒体B用の電極である。
上記のように構成された本発明の実施例3における平行円筒型複合高輝度放電ランプの製法と動作を説明する。あらかじめ、溶融や引き抜きなどの手段により、2本の平行したパイプ状の第1の透明誘電体管1と第2の透明誘電体管4を形成する。第1の透明誘電体管1と第2の透明誘電体管4の対向する側面に、それぞれ独立の透明電極や、開口率の優れた金属電極を、印刷やスパッタや転写などの良く知られた方法で形成し、電極5と電極6とする。第1の透明誘電体管1と第2の透明誘電体管4に、放電発光媒体AとBを充填する。第1の透明誘電体管1の外側に設けた電極5-1と電極5-2間に、高周波の電力を供給する。第2の透明誘電体管4の外側に設けた電極6-1と電極6-2間に、高周波の電力を供給する。両電極は、必ずしも網目である必要はなく、アルミなどの光反射性を有する板状の電気導体板であっても良い。
放射光は、図3(b)に示すように、第1の透明誘電体管1と第2の透明誘電体管4の左右の透明部分から放射されるので、光を有効に取り出すことができる。第1の透明誘電体管1と第2の透明誘電体管4は、一部が透明であれば良く、必ずしも管全体が光透過性でなくても良い。この例では、放電空間を2つ形成したが、3つ以上にすることも同様にして可能である。
上記のように、本発明の実施例3では、平行円筒型複合高輝度放電ランプを、平行な円筒状の透明誘電体壁で、独立した複数の放電空間を構成し、各放電空間に、異なるプラズマ状態を形成して異なる波長の光を発生する放電発光媒体を充填し、誘電体壁に形成した電極に独立に高周波電力を印加して各放電発光媒体を個別に発光させ、異なる波長の光を、透明誘電体壁を透過させて同一方向に放射する構成としたので、異なる波長の光を同一方向に放射するランプを小型化でき、被処理物を正確に照射できる。
本発明の実施例4は、異なる波長の光が一方向に放射される同軸型複合高輝度放電ランプや扁平型複合高輝度放電ランプや平行円筒型複合高輝度放電ランプを複数本ならべて光源とする照射装置である。
図4は、本発明の実施例4における照射装置の概念図である。図4(a)は、同軸型複合高輝度放電ランプを4本用いる照射装置の概念図である。図4(b)は、扁平型複合高輝度放電ランプを4本用いる照射装置の概念図である。図4(c)は、平行円筒型複合高輝度放電ランプを4本用いる照射装置の概念図である。図4において、ランプ7は、同軸型複合高輝度放電ランプである。被照射物8は、紫外線を照射して加工する対象物である。チャンバ9は、密閉可能な筐体である。ランプ10は、扁平型複合高輝度放電ランプである。ランプ11は、平行円筒型複合高輝度放電ランプである。
上記のように構成された本発明の実施例4における照射装置の動作を説明する。図4(a)に示すように、同軸型複合高輝度放電ランプ7を、300mmウエハー用チャンバ9に、4本配置する。ランプ7から約100mmの距離に、被照射物8を置く。被照射物8の照射対象は、Cu配線上に形成した厚さ20nmの層間絶縁膜SiOHである。1Torrの減圧雰囲気下で、先ず、XeCl2のエキシマ状態から発光する波長308nmの光を、4分間照射する。膜中の不安定なC-HボンドとCH3ボンドを除去し、誘電率を低下させる。その後に、Xeのエキシマ状態から発光する波長172nmの光で、2分間照射する。誘電率が2.4で、機械的強度を示すヤング率が8GPaの良好な低誘電体膜(Low-K膜)が得られる。
図4(b)に示すように、扁平型複合高輝度放電ランプ10を、300mmウエハー用チャンバ9に、4本配置する。ランプ7から約100mmの距離に、被照射物8を置く。図4(c)に示すように、平行円筒型複合高輝度放電ランプ11を、300mmウエハー用チャンバ9に、4本配置する。ランプ7から約100mmの距離に、被照射物8を置く。異なる波長の光が、透明誘電体壁を通って同一方向に放射され、被照射物8を照射する。
これらの照射装置を用いることで、半導体製造装置に必要な床面積を、従来の半分にできる。また、1つのチャンバ内で、異なる波長の紫外線により、連続して処理できるので、被照射物がチャンバ間を移送される際に生じるゴミの付着や汚染などを排除できる。その結果、品質が向上し、歩留まりも向上する。ランプの取付箇所が半分になるので、真空漏れの危険が半減する。
上記のように、本発明の実施例4では、照射装置を、異なる波長の光が一方向に放射される同軸型複合高輝度放電ランプや扁平型複合高輝度放電ランプや平行円筒型複合高輝度放電ランプを複数本ならべて光源とする構成としたので、異なる波長の光を同一方向照射する装置を小型化でき、被処理物を正確に照射できる。
本発明の複合高輝度放電ランプは、紫外線表面処理や、光化学反応や、半導体プロセスにおける光CVDやアニールや膜質改善などのための高効率の高輝度放電ランプとして適当である。特に、半導体の保護膜に用いるSiON膜やSiN膜、ビア側壁のCu配線の拡散防止用SiN膜、トランジスタの側壁に用いるSiN層間絶縁膜、低誘電率層間絶縁膜(Low-K膜)、Cuバリア絶縁膜であるSiOCH膜やSiOCHN膜やSiCH膜やSiCHN膜などの膜質を、光照射により改善するプロセスに用いる高輝度放電ランプとして最適である。
本発明の実施例1における同軸型複合高輝度放電ランプの長軸方向と半径方向に沿った断面図である。 本発明の実施例2における扁平型複合高輝度放電ランプの長軸方向と短軸方向の断面図である。 本発明の実施例3における平行円筒型複合高輝度放電ランプの長軸方向と短軸方向の断面図である。 本発明の実施例4における照射装置の概念図である。 従来の複合型放電ランプの軸方向断面図である。 従来の複合型放電ランプの半径方向断面図である。 従来の他の複合型放電ランプの軸方向断面図である。
符号の説明
1 第1の透明誘電体管
2 共通電極
3 透明誘電体管
4 第2の透明誘電体管
5 電極
6 電極
7 ランプ
8 被照射物
9 チャンバ
10 ランプ
11 ランプ

Claims (8)

  1. 独立した複数の放電空間を構成する複数の透明誘電体壁と、異なるプラズマ状態を形成して異なる波長の光が発生するように各放電空間に充填された放電発光媒体と、前記透明誘電体壁に形成した電極と、前記電極に独立に高周波電力を印加する電源と、前記各放電発光媒体を個別に発光させる制御手段とを具備する高輝度放電ランプにおいて、前記透明誘電体壁を、異なる波長の光が同一方向に放射されるように構成したことを特徴とする高輝度放電ランプ。
  2. 前記放電空間は同心円筒状であり、前記複数の透明誘電体壁は、一体化され分離不可能であることを特徴とする請求項1記載の高輝度放電ランプ。
  3. 前記放電空間は、長手方向に平行に分離された直方体形状または円筒状の領域であり、前記複数の誘電体壁は、一体化され分離不可能であることを特徴とする請求項1記載の高輝度放電ランプ。
  4. 前記放電発光媒体は、希ガスまたはハロゲンガスまたは水銀またはそれらの混合ガスであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高輝度放電ランプ。
  5. 前記放電発光媒体は、希ガスと金属沃化物の混合ガスであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高輝度放電ランプ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の高輝度放電ランプを光源として用いることを特徴とする照射装置。
  7. 第1の放電発光媒体が充填されて第1の紫外線を放射する第1の放電空間と、前記第1の放電空間を構成する第1の透明誘電体と、前記第1の誘電体に設けられ、第1の高周波電力を受けて前記第1の放電発光媒体を励起する第1の電極と、第2の放電発光媒体が充填されて前記第1の紫外線とは異なる第2の紫外線を放射する第2の放電空間と、前記第2の放電空間を構成する第2の透明誘電体と、前記第2の透明誘電体に設けられ、第2の高周波電力を受けて前記第2の放電発光媒体を励起する第2の電極と、前記第1と第2の放電空間は実質的に平行であり、前記第1と第2の透明誘電体は一体不可分に互いに固着されており、前記各透明誘電体と前記各放電空間の相対的位置関係は、前記第1の紫外線が、前記第1の透明誘電体と前記第2の放電空間と前記第2の透明誘電体を経て放射され、前記第2の紫外線が、前記第2の透明誘電体を経て前記第1の紫外線と同じ方向に放射されるように構成されていることを特徴とする高輝度放電ランプ。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の高輝度放電ランプを複数本備えて光源とし、前記高輝度放電ランプからの異なる波長の光が同一方向から被照射物に照射されるように前記高輝度放電ランプを配置したことを特徴とする照射装置。
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