JP2001078792A - ホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジン酸アンモニウム塩の製造方法 - Google Patents

ホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジン酸アンモニウム塩の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高純度のホスファチジン酸アルカリ金属塩ま
たはホスファチジン酸アンモニウム塩を高収率で得られ
る生産効率のよい製造方法を提供する。 【解決手段】 レシチンに対してホスホリパーゼDを作
用させてホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホスフ
ァチジン酸アンモニウム塩を得る際、ハロゲン系有機溶
媒をレシチンに対して5〜200重量倍、アルカリ金属
塩化合物水溶液またはアンモニウム塩化合物水溶液をハ
ロゲン系有機溶媒に対して0.01〜10重量倍として
反応を行った後、水層のpHを8以下で分層させること
を特徴とするホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホ
スファチジン酸アンモニウム塩の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホスファチジン酸
アルカリ金属塩またはホスファチジン酸アンモニウム塩
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホスファチジン酸類は、化粧品、医薬品
等の分野において生化学的機能物質として注目されてい
る。ホスファチジン酸類は分子内に疎水基と親水基とを
併せ持つ両親媒性物質であり、疎水基であるアシル基や
親水基であるリン酸基に結合している陽イオンの種類に
よって界面活性などの特性が異なることから、ホスファ
チジン酸類を高純度化することにより、新しい機能を発
現させることが可能となる。特に、二つのアシル基を構
成する脂肪酸が飽和脂肪酸であるホスファチジン酸類は
空気酸化に対する安定性が高いため、化粧品、医薬品等
の分野において利用が期待されている。
【0003】ホスファチジン酸類の製造方法としてはホ
スホリパーゼDによるレシチンの加水分解が一般的であ
り、水、水に対する溶解度の大きい有機溶媒と水からな
る均一な混合溶媒、水に対する溶解度の小さい有機溶媒
と水からなる不均一な混合溶媒などの溶媒を用いること
が知られている。溶媒として水を単独で用いると、水に
対するレシチンの溶解度が低いことから水中に分散した
レシチンとホスポリパーゼD水溶液との固液界面におけ
る反応となり、反応性が低い。また、過剰の塩、レシチ
ンの加水分解により副生するコリンなどの水溶性副生成
物の混入が避けられない。水に対する溶解度の大きい有
機溶媒と水からなる均一な混合溶媒を用いると、ホスフ
ァチジン酸類を回収するために溶媒抽出などの繁雑な操
作が必要である。一方、水に対する溶解度の小さい有機
溶媒および水からなる不均一な混合溶媒を用いると、反
応終了後に反応液を静置するかまたは緩やかに攪拌する
ことで、反応液は有機溶媒層と水層とに分層する。有機
溶媒層から減圧条件下で溶媒を除去するなどの方法で容
易にホスファチジン酸類を回収することができるうえ
に、水溶性副生成物が水層に分配されることから、高純
度のホスファチジン酸類を高収率で得られる点で有用で
ある。
【0004】しかし、得られるホスファチジン酸類がホ
スファチジン酸アルカリ金属塩やホスファチジン酸アン
モニウム塩である場合、水、有機溶媒およびホスファチ
ジン酸類が混和した乳化層を形成しやすい。乳化層から
のホスファチジン酸類の回収には繁雑な操作が必要であ
るうえに、水溶性副生成物の混入が避けられない。ま
た、これらの事情を勘案して乳化層からホスファチジン
酸類を回収しないと、収率が低くなる。ホスホリパーゼ
Dを用いるレシチンの加水分解によるホスファチジン酸
類の製造においては、塩化カルシウムのようなアルカリ
土類金属塩化合物を活性化剤として反応に使用するのが
一般的であるが、この場合にはホスファチジン酸アルカ
リ土類金属塩が生成し、水に対する溶解度の小さい有機
溶媒および水からなる不均一な混合溶媒を用いると比較
的分層が容易になる。しかし、ホスファチジン酸アルカ
リ土類金属塩が生成するとホスファチジン酸アルカリ金
属塩またはホスファチジン酸アンモニウム塩の純度が低
くなるうえ、ホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホ
スファチジン酸アンモニウム塩自身の特性に影響を及ぼ
すおそれがあるため、高純度のホスファチジン酸アルカ
リ金属塩またはホスファチジン酸アンモニウム塩を得る
ためには生成したホスファチジン酸アルカリ土類金属塩
を除去するか、アルカリ土類金属塩化合物を反応に使用
しない必要がある。ホスファチジン酸アルカリ土類金属
塩を除去する方法としては、例えば塩交換が挙げられ
る。しかし、塩交換を行う場合には繁雑な工程が必要と
なり収率が低くなるうえに、ホスファチジン酸の加水分
解が起こりリゾホスファチジン酸類や脂肪酸などが副生
するため、純度が低くなる。よって、高純度のホスファ
チジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジン酸アンモ
ニウム塩を得るためには、アルカリ土類金属塩化合物を
反応に使用しないことが好ましいが、乳化層を形成しや
すい。特に、二つのアシル基を構成する脂肪酸が飽和脂
肪酸であるホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホス
ファチジン酸アンモニウム塩を得る場合には強固な乳化
層を容易に形成する。
【0005】ホスファチジン酸類の製造方法として、以
下の方法が知られている。 (1)水、有機溶媒、リン脂質からなる均一層中でリン
脂質にホスホリパーゼを作用させて加水分解反応を行う
方法(特開昭63―245685号公報)。 (2)リン脂質を油糧種子の破砕物または抽出液で処理
する方法(特開平2―186946号公報、特開平2―
312550号公報、特開平2―312552号公報お
よび特開平4―266892号公報)。 (3)リン脂質をホスファチジン酸と含窒素塩基に加水
分解する酵素と、リン脂質をジグリセリドとホスホリル
塩基に加水分解する酵素とで処理する方法(特開平2―
312551号公報)。 (4)固定化酵素による方法(特開平4―66091号
公報)。 (5)活性剤存在下で酵素処理する方法(特開平4―1
45088号公報)。 (6)機械的分散力により粉末レシチンの粒径を100
μm以下に制御しつつ酵素処理する方法(特開平4―2
67882号公報)。 (7)酢酸エチルやヘキサンなど水に対する溶解度の小
さい有機混合溶媒と水からなる不均一な混合溶媒を用い
て反応を行い、有機混合溶媒層より回収する方法(特開
平3―4795号公報)。
【0006】(1)の方法は、有機溶媒と水からなる均
一な混合溶媒からホスファチジン酸類を回収するため
に、溶媒抽出などの繁雑な操作が必要である。(2)の
方法は、多価金属塩を使用するためホスファチジン酸多
価金属塩が生成し、ホスファチジン酸アルカリ金属塩ま
たはホスファチジン酸アンモニウム塩の純度が低い。
(3)の方法は、得られるホスファチジン酸類がホスフ
ァチジン酸アルカリ金属塩やホスファチジン酸アンモニ
ウム塩である場合、乳化層を形成しやすい。(4)の方
法は、酵素の固定化などの繁雑な操作が必要である。
(5)の方法は、水溶性副生成物の混入が避けられな
い。(6)の方法は、水溶性副生成物の混入が避けられ
ないうえ、反応中のレシチンの粒径を制御するための機
械的分散力を与える手段が必要である。(7)の方法
は、得られるホスファチジン酸類がホスファチジン酸ア
ルカリ金属塩やホスファチジン酸アンモニウム塩である
場合、乳化層を形成しやすい。このように、高純度のホ
スファチジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジン酸
アンモニウム塩を高収率で得られる、生産効率のよい製
造方法は開発されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、高純度のホスファチジン酸アルカリ金属塩または
ホスファチジン酸アンモニウム塩を高収率で得られる生
産効率のよい製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、レシ
チンに対してホスホリパーゼDを作用させてホスファチ
ジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジン酸アンモニ
ウム塩を得る際、ハロゲン系有機溶媒をレシチンに対し
て5〜200重量倍、アルカリ金属塩化合物水溶液また
はアンモニウム塩化合物水溶液をハロゲン系有機溶媒に
対して0.01〜10重量倍として反応を行った後、水
層のpHを8以下で分層させることを特徴とするホスフ
ァチジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジン酸アン
モニウム塩の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いるレシチンは、その
二つのアシル基を構成する脂肪酸が炭素数12〜22の
飽和または不飽和の脂肪酸であり、例えばラウリン酸、
トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミ
チン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベ
ヘン酸などの飽和カルボン酸およびミリストレイン酸、
パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロ
セリン酸、ゴンドイン酸、リノール酸、リノレン酸、ア
ラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、ドコサ
テトラエン酸、ドコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン
酸等の不飽和脂肪酸などの1種または2種以上の混合物
が挙げられ、大豆レシチン、卵黄レシチン、水素添加大
豆レシチン、水素添加卵黄レシチンなどを用いてもよ
い。二つのアシル基を構成する脂肪酸は飽和脂肪酸を用
いることが好ましい。
【0010】本発明に用いるレシチンの純度は好ましく
は70%以上であり、さらに好ましくは90%以上であ
る。レシチンの純度が低いと、得られるホスファチジン
酸アルカリ金属塩またはホスファチジン酸アンモニウム
塩の純度が低くなるうえ、分層性が不良となるおそれが
ある。
【0011】本発明に用いるホスホリパーゼDは、好ま
しくは微生物または植物由来のホスホリパーゼDであ
り、さらに好ましくはストレプトマイセス属由来のホス
ホリパーゼDであり、例えばストレプトマイセス・クロ
モフオスカス、ストレプトマイセス・ハチジヨウエンシ
ス、ステレプトマイセス・プルニコーラなどのホスホリ
パーゼ生産菌から得られるホスホリパーゼDが挙げられ
る。ホスホリパーゼDの使用量は通常レシチン1gに対
して5〜1000国際単位である。
【0012】本発明に用いるハロゲン系有機溶媒とし
て、例えばクロロホルム、塩化メチレン、塩化メチル、
塩化エチル、塩化エチレンなどが挙げられ、好ましくは
クロロホルムまたは塩化メチレンであり、さらに好まし
くはクロロホルムである。アルコールは塩基交換反応の
基質となるため、アルコールフリーのクロロホルムを用
い、アルコールも使用しないことが好ましい。酢酸エチ
ル、ジエチルエーテル、ヘキサンなど、ハロゲン系有機
溶媒およびアルコール以外の有機溶媒は、ハロゲン系有
機溶媒の5重量%未満なら存在しても本発明の効果を阻
害しないが、使用しないのが好ましい。ハロゲン系有機
溶剤以外の有機溶剤のみを用いたり、ハロゲン系有機溶
媒以外の他の有機溶媒がハロゲン系有機溶媒の5重量%
以上存在する場合、分層性が不良となることがある。ハ
ロゲン系有機溶媒の量はレシチンに対して5〜200重
量倍であり、好ましくは10〜100重量倍である。5
重量倍未満では純度が低くなり、200重量倍を越える
と純度および生産効率が低くなる。
【0013】本発明に用いるアルカリ金属塩化合物とし
ては、ナトリウム、カリウム、リチウムなどの水酸化
物、ハロゲン化物、無機塩、有機酸塩などが挙げられ、
アンモニウム塩化合物としてはアンモニアの水酸化物、
ハロゲン化物、無機塩、有機酸塩などが挙げられる。例
えば無機塩としては硝酸、炭酸、リン酸、ケイ酸、硫
酸、ホウ酸などの塩が挙げられ、例えば有機酸塩として
は酢酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、グルコン酸、リンゴ
酸、マレイン酸、マロン酸、乳酸、フタル酸、フマル
酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸などの塩が挙げられ、
1種または2種以上を混合して用いる。好ましくはアル
カリ金属またはアンモニアの水酸化物、塩化物、炭酸
塩、リン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、クエン酸塩であり、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アン
モニウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモ
ニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸
水素アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸アンモニウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水
素カリウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二
ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二アン
モニウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リ
ン酸三アンモニウム、四ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸カ
リウム、ホウ酸アンモニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、酢酸アンモニウム、クエン酸二水素ナトリウ
ム、クエン酸二水素カリウム、クエン酸二水素アンモニ
ウム、クエン酸水素二ナトリウム、クエン酸水素二カリ
ウム、クエン酸水素二アンモニウム、クエン酸三ナトリ
ウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三アンモニウムな
どが挙げられ、特に好ましくは炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、四ホウ酸ナトリ
ウム、四ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、酢酸ナ
トリウム、酢酸カリウム、酢酸アンモニウムである。
【0014】本発明に用いるアルカリ金属塩化合物また
はアンモニウム塩化合物の水溶液中の濃度は、好ましく
は0.005〜3Mである。本発明に用いる水は、イオ
ン交換水、蒸留水、注射用水などが好ましい。本発明に
用いるアルカリ金属塩化合物水溶液またはアンモニウム
塩化合物水溶液は、緩衝液であることが好ましく、例え
ば酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH4〜6)、酢酸/
酢酸カリウム緩衝液(pH4〜6)、酢酸/酢酸アンモ
ニウム緩衝液(pH4〜6)、リン酸緩衝液(pH6〜
8)、クエン酸/クエン酸三ナトリウム緩衝液(pH3
〜6)、アンモニア/塩化アンモニウム緩衝液(pH8
〜11)などが挙げられる。反応時のアルカリ金属塩化
合物水溶液またはアンモニウム塩化合物水溶液のpH
は、使用するホスホリパーゼDの至適pHなどに応じて
任意に決定すればよい。
【0015】本発明に用いるアルカリ金属塩化合物水溶
液またはアンモニウム塩化合物水溶液の量は、ハロゲン
系有機溶媒に対して0.01〜10重量倍である。0.
01重量倍未満または10重量倍を越えると純度が低く
なる。好ましくは0.1〜2重量倍である。本発明に用
いるハロゲン系有機溶媒と水溶液との合計量は、好まし
くはレシチンの10〜300重量倍であり、さらに好ま
しくは20〜100重量倍である。反応温度は、使用す
るホスホリパーゼDの至適温度付近であり、好ましくは
20〜60℃である。さらに好ましくは30〜50℃で
ある。反応時間はホスポリパーゼDの使用量や反応温度
などによって異なるが、通常は1〜48時間である。
【0016】本発明において、反応を行った後に水層の
pHを8以下で分層させる。pH8を越えると分層性が
不良となる。好ましくはpH3〜7であり、さらに好ま
しくはpH5〜6.5である。反応終了時の水層のpH
が8を越える場合、酸または緩衝液などを添加して水層
のpHを8以下となるように調整した後分層を行う。添
加する酸としては、例えば酢酸、塩酸、硝酸、硫酸、ギ
酸、リン酸、リンゴ酸、クエン酸、シュウ酸、コハク
酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸、酪酸、乳酸、ホウ
酸、グルコン酸、マロン酸またはその水溶液の1種また
は2種以上が挙げられ、好ましくは酢酸、リン酸、クエ
ン酸またはその水溶液である。添加する緩衝液として
は、例えば酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH4〜
6)、酢酸/酢酸カリウム緩衝液(pH4〜6)、酢酸
/酢酸アンモニウム緩衝液(pH4〜6)、リン酸緩衝
液(pH6〜8)、クエン酸/クエン酸三ナトリウム緩
衝液(pH3〜6)などが挙げられる。反応終了時の水
層のpHが8以下である場合、pHを調整する工程を省
略することができるため好ましい。反応終了後に水層の
pHを8以下にした後、反応液を静置するかまたは緩や
かに攪拌することで、反応液は有機溶媒層と水層とに速
やかに分層する。このときの反応液の温度は、好ましく
は20〜60℃であり、さらに好ましくは30〜50℃
である。
【0017】分層した反応液から、有機溶媒層を分取す
る。ホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホスファチ
ジン酸アンモニウム塩は有機溶媒層に分配されるため、
分取した有機溶媒層から高純度のホスファチジン酸アル
カリ金属塩またはホスファチジン酸アンモニウム塩を高
収率で得ることができる。有機溶媒層からのホスファチ
ジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジン酸アンモニ
ウム塩の回収方法としては、公知の方法を適用すること
ができる。例えば減圧条件下で溶媒を除去する方法、ア
セトンなどを加えて沈殿として回収する方法などが挙げ
られる。
【0018】
【発明の効果】本発明における製造方法により、高純度
のホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジ
ン酸アンモニウム塩を高収率で得ることができる。特
に、二つのアシル基を構成する脂肪酸が飽和脂肪酸であ
るホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジ
ン酸アンモニウム塩を得るのに好適である。この製造方
法により得られるホスファチジン酸アルカリ金属塩また
はホスファチジン酸アンモニウム塩は、高純度であるの
で化粧品、医薬品分野などの用途に特に有用である。
【0019】
【実施例】以下、実施例および比較例に基づいて本発明
を具体的に説明する。反応液の分層性については、反応
液の分層状態を目視により観察した。 ○:有機溶媒層と水層とに分層した ×:有機溶媒層と水層との間に乳化層の形成がみられた
【0020】収率については、分層した有機溶媒層を分
取し、エバポレーターにより有機溶媒を留去して得た乾
固物を秤量することにより求めた。乾固物中のホスファ
チジン酸類含量については、TLC(薄層クロマトグラ
フィー)により求めた。プレートとしては250μmシ
リカゲルを用い、クロロホルム:メタノール:28%ア
ンモニア水=60:35:8(容量比)で展開し、無水
硫酸銅10gと85%リン酸8mLを蒸留水で100m
Lとした検出試薬を噴霧後加熱する方法により行った。
なお、ホスファチジン酸類とはホスファチジン酸アルカ
リ金属塩、ホスファチジン酸アンモニウム塩、ホスファ
チジン酸アルカリ土類金属塩、ホスファチジン酸の総称
を示す。乾固物中のナトリウム含量、カリウム含量およ
びカルシウム含量については、第十三改正日本薬局方に
準拠した原子吸光光度法により求めた。乾固物中の窒素
含量については、第十三改正日本薬局方に準拠した窒素
定量法により求めた。乾固物中のホスファチジン酸アル
カリ金属塩またはホスファチジン酸アンモニウム塩の純
度は、下記の式に従って求めた。
【0021】ホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホ
スファチジン酸アンモニウム塩の純度(%)=ホスファ
チジン酸類含量(%)―ホスファチジン酸カルシウム塩
含量(%) *ホスファチジン酸カルシウム塩含量(%)=(カルシ
ウム含量(%)/40.078)×得られるホスファチ
ジン酸カルシウム塩の分子量 乾固物におけるホスファチジン酸アルカリ金属塩または
ホスファチジン酸アンモニウム塩に対するアルカリ金属
またはアンモニアの中和モル比は、下記の式に従って求
めた。 中和モル比=(ホスファチジン酸アルカリ金属塩または
ホスファチジン酸アンモニウム塩の分子量/乾固物中の
ホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジン
酸アンモニウム塩の純度(%))×(乾固物中のアルカ
リ金属または窒素の含量(%)/アルカリ金属または窒
素の分子量)
【0022】実施例1 1000mLの酵素反応槽に、10gの1、2―ジパル
ミトイル―sn―グリセロ―ホスフォコリン(純度9
9.9%)を450gのクロロホルムに混合した溶液を
加えた。これに、1000国際単位のストレプトマイセ
ス属の微生物由来のホスホリパーゼD(旭化成(株)製P
LDP)を含む1M酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH
6.0)150gを加え、攪拌機にて混合した。反応液
を攪拌しながら40℃に維持して反応を進行させ、24
時間後に攪拌を停止した。反応終了時の水層のpHは
6.1であった。反応液を40℃に維持して1時間静置
し、分層させた。有機溶媒層を分取し、エバポレーター
により溶媒を留去して乾固物を得た。分層性、収率、ホ
スファチジン酸類含量、ナトリウム含量、カリウム含
量、カルシウム含量、窒素含量、ホスファチジン酸ナト
リウム塩純度および中和モル比を表1に示す。
【0023】実施例2 1000mLの酵素反応槽に、10gの1、2―ジパル
ミトイル―sn―グリセロ―ホスフォコリン(純度9
9.9%)を400gのクロロホルムに混合した溶液を
加えた。これに、2000国際単位のストレプトマイセ
ス属の微生物由来のホスホリパーゼD(旭化成(株)製P
LD)を含む0.025M四ホウ酸ナトリウム/塩酸緩
衝液(pH8.6)150gを加え、攪拌機にて混合し
た。反応液を攪拌しながら40℃に維持して反応を進行
させ、8時間後に攪拌を停止した。反応終了時の水層の
pHは8.5であった。反応液に酢酸を加えて水層のp
Hを6.0に調整した後、反応液を40℃に維持して1
時間静置し、分層させた。有機溶媒層を分取し、エバポ
レーターにより溶媒を留去して乾固物を得た。分層性、
収率、ホスファチジン酸類含量、ナトリウム含量、カリ
ウム含量、カルシウム含量、窒素含量、ホスファチジン
酸ナトリウム塩純度および中和モル比を表1に示す。
【0024】実施例3 1000mLの酵素反応槽に、10gの1、2―ジミリ
ストイル―sn―グリセロ―ホスフォコリン(純度9
9.9%)を300gのクロロホルムに混合した溶液を
加えた。これに、2000国際単位のストレプトマイセ
ス属の微生物由来のホスホリパーゼD(旭化成(株)製P
LDP)を含む1M酢酸/酢酸アンモニウム緩衝液(p
H6.5)300gを加え、攪拌機にて混合した。反応
液を攪拌しながら40℃に維持して反応を進行させ、8
時間後に攪拌を停止した。反応終了時の水層のpHは
6.5であった。反応液を40℃に維持して1時間静置
し、分層させた。有機溶媒層を分取し、エバポレーター
により溶媒を留去して乾固物を得た。分層性、収率、ホ
スファチジン酸類含量、ナトリウム含量、カリウム含
量、カルシウム含量、窒素含量、ホスファチジン酸アン
モニウム塩純度および中和モル比を表1に示す。
【0025】実施例4 1000mLの酵素反応槽に、10gの水添卵黄レシチ
ン(純度99.1%)を450gのクロロホルムに混合
した溶液を加えた。これに、500国際単位のストレプ
トマイセス属の微生物由来のホスホリパーゼD(旭化成
(株)製PLD)を含む1M酢酸/酢酸カリウム緩衝液
(pH8.6)450gを加え、攪拌機にて混合した。
反応液を攪拌しながら40℃に維持して反応を進行さ
せ、24時間後に攪拌を停止した。反応終了時の水層の
pHは8.5であった。反応液に酢酸を加えて、水層の
pHを5.5に調整した後、反応液を40℃に維持して
1時間静置し、分層させた。有機溶媒層を分取し、エバ
ポレーターにより溶媒を留去して乾固物を得た。分層
性、収率、ホスファチジン酸類含量、ナトリウム含量、
カリウム含量、カルシウム含量、窒素含量、ホスファチ
ジン酸カリウム塩純度および中和モル比を表1に示す。
【0026】実施例5 1000mLの酵素反応槽に、10gの水添卵黄レシチ
ン(純度99.1%)を600gのクロロホルムに混合
した溶液を加えた。これに、1000国際単位のストレ
プトマイセス属の微生物由来のホスホリパーゼD(旭化
成(株)製PLD)および0.6M塩化ナトリウムを含む
0.1M炭酸水素ナトリウム水溶液(pH8.0)20
0gを加え、攪拌機にて混合した。反応液を攪拌しなが
ら40℃に維持して反応を進行させ、8時間後に攪拌を
停止した。反応終了時の水層のpHは8.7であった。
反応液に酢酸を加えて、水層のpHを5.0に調整した
後、反応液を40℃に維持して1時間静置し、分層させ
た。有機溶媒層を分取し、エバポレーターにより溶媒を
留去して乾固物を得た。分層性、収率、ホスファチジン
酸類含量、ナトリウム含量、カリウム含量、カルシウム
含量、窒素含量、ホスファチジン酸ナトリウム塩純度お
よび中和モル比を表1に示す。
【0027】実施例6 1000mLの酵素反応槽に、10gの大豆レシチン
(純度97.6%)を150gのクロロホルムと1gの
酢酸エチルに混合した溶液を加えた。これに、500国
際単位のストレプトマイセス属の微生物由来のホスホリ
パーゼD(旭化成(株)製PLDP)を含む1M酢酸/酢
酸カリウム緩衝液(pH6.0)100gを加え、攪拌
機にて混合した。反応液を攪拌しながら40℃に維持し
て反応を進行させ、24時間後に攪拌を停止した。反応
終了時の水層のpHは6.1であった。反応液を40℃
に維持して1時間静置し、分層させた。有機溶媒層を分
取し、エバポレーターにより溶媒を留去して乾固物を得
た。分層性、収率、ホスファチジン酸類含量、ナトリウ
ム含量、カリウム含量、カルシウム含量、窒素含量、ホ
スファチジン酸カリウム塩純度および中和モル比を表1
に示す。
【0028】実施例7 1000mLの酵素反応槽に、10gの大豆レシチン
(純度97.6%)を200gの塩化メチレンに混合し
た溶液を加えた。これに、1500国際単位のストレプ
トマイセス属の微生物由来のホスホリパーゼD(旭化成
(株)製PLDP)を含む1M酢酸/酢酸ナトリウム緩衝
液(pH5.5)100gを加え、攪拌機にて混合し
た。反応液を攪拌しながら40℃に維持して反応を進行
させ、8時間後に攪拌を停止した。反応終了時の水層の
pHは5.6であった。反応液を40℃に維持して1時
間静置し、分層させた。有機溶媒層を分取し、エバポレ
ーターにより溶媒を留去して乾固物を得た。分層性、収
率、ホスファチジン酸類含量、ナトリウム含量、カリウ
ム含量、カルシウム含量、窒素含量、ホスファチジン酸
ナトリウム塩純度および中和モル比を表1に示す。
【0029】比較例1 1000mLの酵素反応槽に、10gの1、2―ジパル
ミトイル―sn―グリセロ―ホスフォコリン(純度9
9.9%)を250gの酢酸エチルおよび200gのn
−ヘキサンに混合した溶液を加えた。これに、1000
国際単位のストレプトマイセス属の微生物由来のホスホ
リパーゼD(旭化成(株)製PLDP)を含む1M酢酸/
酢酸ナトリウム緩衝液(pH6.5)300gを加え、
攪拌機にて混合した。反応液を攪拌しながら40℃に維
持して反応を進行させ、8時間後に攪拌を停止した。反
応終了時の水層のpHは6.5であった。反応液を40
℃に維持して1時間静置したが、有機溶媒層と水層との
間に乳化層が形成されたままであった。有機溶媒層を分
取し、エバポレーターにより溶媒を留去したところ、乾
固物は1%未満であった。そこで乳化層の一部を回収し
て、5000回転×20分間遠心分離し、得られたペー
スト状物質からエバポレーターにより溶媒を留去して乾
固物を得た。分層性、収率、ホスファチジン酸類含量、
ナトリウム含量、カリウム含量、カルシウム含量、窒素
含量、ホスファチジン酸ナトリウム塩純度および中和モ
ル比を表2に示す。
【0030】比較例2 1000mLの酵素反応槽に、10gの水添卵黄レシチ
ン(純度99.1%)を200gのクロロホルムおよび
200gの酢酸エチルに混合した溶液を加えた。これ
に、500国際単位のストレプトマイセス属の微生物由
来のホスホリパーゼD(旭化成(株)製PLDP)を含む
1M酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH6.0)150
gを加え、攪拌機にて混合した。反応液を攪拌しながら
40℃に維持して反応を進行させ、24時間後に攪拌を
停止した。反応終了時の水層のpHは6.1であった。
反応液を40℃に維持して1時間静置したが、有機溶媒
層と水層との間に乳化層が形成されたままであった。有
機溶媒層を分取し、エバポレーターにより溶媒を留去し
て乾固物を得た。分層性、収率、ホスファチジン酸類含
量、ナトリウム含量、カリウム含量、カルシウム含量、
窒素含量、ホスファチジン酸ナトリウム塩純度および中
和モル比を表2に示す。
【0031】比較例3 1000mLの酵素反応槽に、10gの1、2―ジパル
ミトイル―sn―グリセロ―ホスフォコリン(純度9
9.9%)を300gのクロロホルムに混合した溶液を
加えた。これに、1000国際単位のストレプトマイセ
ス属の微生物由来のホスホリパーゼD(旭化成(株)製P
LD)を含む0.025M四ホウ酸ナトリウム/塩酸緩
衝液(pH8.6)200gを加え、攪拌機にて混合し
た。反応液を攪拌しながら40℃に維持して反応を進行
させ、24時間後に攪拌を停止した。反応終了時の水層
のpHは8.5であった。反応液を40℃に維持して1
時間静置したが、有機溶媒層と水層との間に乳化層が形
成されたままであった。有機溶媒層を分取し、エバポレ
ーターにより溶媒を留去して乾固物を得た。分層性、収
率、ホスファチジン酸類含量、ナトリウム含量、カリウ
ム含量、カルシウム含量、窒素含量、ホスファチジン酸
ナトリウム塩純度および中和モル比を表2に示す。
【0032】比較例4 1000mLの酵素反応槽に、10gの大豆レシチン
(純度97.6%)を200gの酢酸エチルおよび20
0gのn−ヘキサンに混合した溶液を加えた。これに、
1000国際単位のストレプトマイセス属の微生物由来
のホスホリパーゼD(旭化成(株)製PLDP)および1
000mgの塩化カルシウムを含む1M酢酸/酢酸ナト
リウム緩衝液(pH6.5)150gを加え、攪拌機に
て混合した。反応液を攪拌しながら40℃に維持して反
応を進行させ、8時間後に攪拌を停止した。反応終了時
の水層のpHは6.5であった。反応液を40℃に維持
して静置し、分層させた。有機溶媒層を分取し、エバポ
レーターにより溶媒を留去して乾固物を得た。分層性、
収率、ホスファチジン酸類含量、ナトリウム含量、カリ
ウム含量、カルシウム含量、窒素含量、ホスファチジン
酸ナトリウム塩純度および中和モル比を表2に示す。
【0033】比較例5 1000mLの酵素反応槽に、10gの1、2―ジパル
ミトイル―sn―グリセロ―ホスフォコリン(純度9
9.9%)を600gのクロロホルムに混合した溶液を
加えた。これに、1000国際単位のストレプトマイセ
ス属の微生物由来のホスホリパーゼD(旭化成(株)製P
LDP)および600mgの塩化カルシウムを含む1M
酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液(pH6.0)450gを
加え、攪拌機にて混合した。反応液を攪拌しながら40
℃に維持して反応を進行させ、8時間後に攪拌を停止し
た。反応終了時の水層のpHは6.1であった。反応液
を40℃に維持して静置し、分層させた。有機溶媒層を
分取し、エバポレーターにより溶媒を留去して乾固物を
得た。分層性、収率、ホスファチジン酸類含量、ナトリ
ウム含量、カリウム含量、カルシウム含量、窒素含量、
ホスファチジン酸ナトリウム塩純度および中和モル比を
表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】本発明における製造方法により、高純度の
ホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジン
酸アンモニウム塩を高収率で得ることができる。これに
対して、比較例1はハロゲン系有機溶媒以外の有機溶媒
を用いているため、分層性が不良であり収率が低いうえ
中和モル比が過剰である。比較例2はハロゲン系有機溶
媒に対して5重量%以上のハロゲン系有機溶媒以外の有
機溶媒とハロゲン系有機溶媒との有機混合溶媒を用いて
いるため、分層性が不良であるうえ収率が低い。比較例
3は反応終了時の水層のpHが8を越えるため、分層性
が不良であるうえ収率が低い。比較例4および5はアル
カリ土類金属塩化合物を反応に使用するため、純度が低
い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レシチンにホスホリパーゼDを作用させ
    てホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジ
    ン酸アンモニウム塩を得る際、ハロゲン系有機溶媒をレ
    シチンに対して5〜200重量倍、アルカリ金属塩化合
    物水溶液またはアンモニウム塩化合物水溶液をハロゲン
    系有機溶媒に対して0.01〜10重量倍として反応を
    行った後、水層のpHを8以下で分層させることを特徴
    とするホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホスファ
    チジン酸アンモニウム塩の製造方法。
JP25983099A 1999-09-14 1999-09-14 ホスファチジン酸アルカリ金属塩またはホスファチジン酸アンモニウム塩の製造方法 Pending JP2001078792A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104447854A (zh) * 2014-11-06 2015-03-25 江南大学 一种磷脂酸钠的制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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