JP2001078207A - 固体撮像装置とその制御方法 - Google Patents

固体撮像装置とその制御方法

Info

Publication number
JP2001078207A
JP2001078207A JP24890499A JP24890499A JP2001078207A JP 2001078207 A JP2001078207 A JP 2001078207A JP 24890499 A JP24890499 A JP 24890499A JP 24890499 A JP24890499 A JP 24890499A JP 2001078207 A JP2001078207 A JP 2001078207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color pixel
color
row
pixel signal
change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24890499A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Wada
和田  哲
Katsuo Kawamura
佳津男 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Microdevices Co Ltd, Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fujifilm Microdevices Co Ltd
Priority to JP24890499A priority Critical patent/JP2001078207A/ja
Publication of JP2001078207A publication Critical patent/JP2001078207A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 間引き読み出しを行なっても偽色発生を低減
することのできる固体撮像装置の制御方法を提供する。 【解決手段】 多数個のカラー画素のうち、選択された
特定の行のカラー画素の信号のみを読み出す工程と、間
引かれた3色のカラー画素信号をメモリに記憶させ、隣
接する複数行の第1のカラー画素信号から所定領域内の
代表位置での平均化された第1のカラー画素信号と位置
の変化による第1カラー画素信号の変化分とを算出する
工程と、第2または第3のカラー画素信号又はその平均
値に、第2又は第3のカラー画素の位置と代表位置との
差と位置の変化による第1カラー画素信号の変化分とに
基づく第2又は第3のカラー画素信号の推定変化分を加
算し、第2又は第3のカラーに対して修正カラー画素信
号を算出する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置及び
その製造方法に関し、特に間引き読出しの可能な固体撮
像装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エリアセンサ型固体撮像装置は、受光面
内に行列状に配置された多数の画素を有する。単板式カ
ラー固体撮像装置は、カラーフィルタを備えた多数の画
素を有し、各画素が色信号を発生する。このような色信
号を発生する画素をカラー画素と呼ぶ。
【0003】画像の分解能を向上させるためには、画素
数が増加することが望まれる。例えば、数十万から数百
万のカラー画素を備え、銀塩写真に匹敵するカラー画像
を提供できるカラー固体撮像装置が提供されている。画
素数を増加すると、画素信号の読出し、再生に必要な時
間も増加する。1枚の静止画を撮像する場合は、画素信
号の読出しに時間がかかっても本質的な支障はない。
【0004】多くの固体撮像装置は、モニタ用または再
生用に表示器を備えている。静止画を撮像することを主
目的とする固体撮像装置においても、モニタモードでは
動画が撮像される。モニタモードにおいては、表示され
る画像は迅速に被写体に追随する必要がある。全画素を
すべて読み出し、表示すると、被写体の動きに迅速に追
随できなくなる。
【0005】そこで、モニタモードでは、全画素をすべ
て読み出すスチルモードに較べ、画素数を間引いて画像
情報が読み出され、表示される。画素からの画素信号の
読出しは、行単位で行なわれるため、間引きはまず、ホ
トダイオードから垂直電荷転送路に読み出す画素を垂直
方向に間引く(n行当り1行の画素行を読み出す)こと
でなされる。間引きの結果、垂直方向の解像度が低下す
る。
【0006】さらに、例えば原色ベイヤ配列の場合、各
行には緑のカラー画素と、赤又は青のカラー画素が含ま
れる。3原色を含む画素信号を得ようとすると、離れた
行の画素信号に基づいて3原色の画素信号を生成するこ
とになる。赤の信号を含む行と、青の信号を含む行の間
隔が離れると、偽色(色モアレ)が発生する。
【0007】通常、画面内の垂直方向画素数と水平方向
画素数とは一定の比に設定されている。垂直方向画素数
を減少させた場合、水平方向画素数も減少させることが
望ましい。水平方向については、一旦読み出した画素信
号を平均化することにより、画素数を減らす。この場
合、偽色の原因とはなりにくい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】行列状に配列された多
数のカラー画素を有するカラー固体撮像装置から、行を
間引いて画素信号を読み出すと、列方向に離れた行から
色信号を収集することとなり、偽色が発生する。
【0009】本発明の目的は、間引き動作の時に偽色発
生を低減することのできる固体撮像装置を提供すること
である。
【0010】本発明の他の目的は、間引き読出しを行な
っても、偽色発生を低減することのできる固体撮像装置
の制御方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の1観点によれ
ば、半導体基板と、前記半導体基板上に行列状に配置さ
れ、第1、第2、第3のカラーを含む多数個のカラー画
素であって、各行は第1のカラー画素と第2または第3
のカラー画素を含む、多数個のカラー画素と、前記半導
体基板上で書くカラー画素列に沿って配置された複数の
直列電荷転送路と、前記複数の直列電荷転送路の1端に
接続され、直列電荷転送路を転送された電荷を行方向に
転送する水平電荷転送路と、前記水平電荷転送路を転送
された電荷に基づくカラー画素信号を一時的に記憶する
メモリと、前記多数個のカラー画素のうち選択された特
定の行のカラー画素の信号のみを読み出し、間引かれた
3色のカラー画素信号を前記メモリに記憶させ、隣接す
る複数行の第1のカラー画素信号から所定領域内の代表
位置での平均化された第1のカラー画素信号と位置の変
化による第1のカラー画素信号の変化分とを算出すると
共に、第2または第3のカラー画素信号またはその平均
値に前記第2または第3のカラー画素の位置と前記代表
位置との差と前記位置の変化による第1のカラー画素信
号の変化分とに基づく第2または第3のカラー画祖信号
の推定変化分を加算し、第2または第3のカラーに対し
て修正カラー画素信号を算出する制御回路とを有する固
体撮像装置が提供される。
【0012】本発明の他の観点によれば、半導体基板上
に行列状に配置され、第1、第2、第3のカラーを含む
多数個のカラー画素であって、各行は第1のカラー画素
と第2または第3のカラー画素を含む多数個のカラー画
素と、前記半導体基板上で各カラー画素列に沿って配置
された複数の直列電荷転送路と、前記複数の垂直電荷転
送路の1端に接続され、垂直電荷転送路を転送された電
荷を行方向に転送する水平電荷転送路と、前記水平電荷
転送路を転送された電荷に基づくカラー画素信号を一時
的に記憶するメモリとを有する固体撮像装置の制御方法
であって、前期多数個のカラー画素のうち選択された特
定の行のカラー画素の信号のみを読み出す工程と、間引
かれた3色のカラー画素信号を前記メモリに記憶させ、
隣接する複数行の第1のカラー画素信号から所定領域内
の代表位置での平均化された第1のカラー画素信号と位
置の変化による第1カラー画素信号の変化分とを算出す
る工程と、第2または第3のカラー画素信号またはその
平均値に、前記第2または第3のカラー画素の位置と前
記代表位置との差と前記位置の変化による第1カラー画
素信号の変化分とに基づく第2または第3の画素信号の
推定変化分を加算し、第2または第3のカラーに対して
修正カラー画素信号を算出する工程とを有する固体撮像
装置の制御方法が提供される。
【0013】読み出した行にフルカラーを構成する全て
の色のカラー画素が無い場合には、他の行にあるカラー
画素を用いる。行を間引いた場合、1組のカラー情報と
して用いる複数行の列方向間隔が広くなり、偽色発生の
原因となる。
【0014】1色のカラー画素は全ての行に含まれてお
り、他の色のカラー画素は行によって含まれたり含まれ
なかったりする場合、間引きの結果得られる他の色のカ
ラー画素信号は、その列方向位置が異なることになる。
しかしながら、該1色の画素信号は、全行分が揃ってお
り、列方向位置の変化による信号変化も算出できる。こ
の1色のカラー画素信号の変化分を他の色のカラー画素
信号にも推定し、他の色のカラー画素信号を修正して偽
色発生を低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1(A)は、半導体基板1上に作成
された固体撮像装置の構成を概略的に示す。多数のカラ
ー画素PIXは、赤色R、緑色G、青色Bのカラーフィ
ルタを備え、行列状に配置されている。緑色画素Gは、
市松模様に配置され、青色画素B及び赤色画素Rは、そ
の上下左右を緑色画素Gで囲まれている。行列の各行及
び各列は、緑色画素Gと青色画素B又は赤色画素Rのみ
を含むように配列されている。このような配置をベイヤ
配列と呼ぶ。
【0016】各カラー画素列に隣接し、垂直電荷転送路
VCCDが配置され、各垂直電荷転送路VCCDの一端
に水平電荷転送路HCCDが配置されている。各カラー
画素PIXから読み出された画素信号は、垂直電荷転送
路VCCDを上方から下方に転送され、水平電荷転送路
HCCDを図中右から左に転送され、出力アンプAMP
に送られる。出力アンプAMPから出力されたカラー画
素信号は、制御回路CTLを介してメモリMに記憶さ
れ、制御回路CTLで処理されて出力される。
【0017】図1(B)は、図1(A)のカラー画素の
配列を符号を付して示したものである。各カラー画素
は、カラーを示すR、G、Bと、列及び行を示す数字の
組み合わせにより示されている。例えば、R00は0
列、0行の赤色画素であり、G10は、1列0行の緑色
画素である。カラー画素の配列は、2行が1組みとなり
繰り返し配置されてベイヤ配列を構成している。
【0018】モニタモードにおいて、偶数(2、4、・
・・)行当り1行の画素行を読み出す場合、画素信号を
読み出す行を規則的に配置すると、青色画素Bおよび赤
色画素Rの内一方の画素信号は読み出されなくなってし
まう。従って、偶数行当り1行の画素行を読み出す場合
は、読み出すべき行は不規則な配置となる。
【0019】例えば、1/4間引きを行なう場合、読み
出す行は第0行、第4行、第8行、...ではなく、例
えば第0行、第5行、第8行、..とする。第0行、第
3行、第8行、..としても良い。その他の組み合わせ
も可能である。この場合、1/2nの間引きであれば4
n行を1組として考えるのが便宣である。
【0020】第0行は、赤色画素R及び緑色画素Gのみ
を含み、第5行又は第3行は緑色画素G及び青色画素B
のみを含む。4行、4列を1区画とし、各区画ごとに1
セットの赤色信号、緑色信号、青色信号を作成する場
合、少なくとも複数行の信号から各区画内の色信号を作
成する必要がある。
【0021】図2は、従来の区画ごとの画素信号セット
の作成方法を示す。
【0022】図2(A)は、1/4間引きにより読み出
した第0行、第5行、第8行..のカラー画素信号を示
す。これらのカラー画素信号に基づき、4行、4列を1
区画としたカラー画素信号を作成する。4行、4列を1
区画とし、各区画をD(00)、D(10)のように示
す。これらの区画の行及び列を、以下区画行、区画列と
呼ぶ。
【0023】図2(B)は、各区画ごとのカラー画素信
号セットの合成方法を示す。左下の区画D(00)を例
にとって説明する。
【0024】第0行には、青色信号が存在しないため、
第0行と第5行目のカラー画素信号に基づいて第0区画
行のカラー画素信号を合成する。すなわち、赤色カラー
画素信号Rとしては、 R=(R00+R20)/2 を用い、緑色カラー画素信号Gとしては、 G=(G10+G30+G05+G25)/4 を用い、青色カラー画素信号Bとしては、 B=(B15+B35)/2 を用いる。
【0025】図2(C)は、このようにして合成したカ
ラー画素信号の各区画内での分布を示す。例えば、区画
D(00)他の第0区画行においては、平均化された緑
色カラー画素信号Gは、垂直方向位置代2.5行に位置
するが、平均化された赤色カラー画素信号Rは、第0行
に位置し、平均化された青色カラー画素信号Bは、第5
行に位置する。
【0026】区画D(01)他の第1区画行において
は、青色カラー画素信号Bは第5行、緑色カラー画素信
号Gは第6.5行、赤色カラー画素信号Rは第8行に位
置する。第0区画行と第1区画行においては、3色のカ
ラー画素信号の関係は変化するが、各カラー画素信号が
分散配置されていることに変わりはない。
【0027】例えば、区画D(00)においては、第0
行目の赤色カラー画素信号Rと第5行目の青色カラー画
素信号Bとが同一点のカラー画素信号として用いられ
る。これらの2行の間に、実際の色信号が大きく変化し
ている場合、偽色が発生することになる。
【0028】本発明者は、間引き読出しを行なった場合
にも、緑色カラー画素信号Gは、読み出された各行に存
在することに着目し、緑色カラー画素信号の垂直方向分
布に基づき、赤色および青色カラー画素信号R、Bの垂
直方向変化分を推定することを提案する。
【0029】図3は、1/4間引きの読出しを行なった
場合の赤色カラー画素信号R及び青色カラー画素信号B
の修正方法を示す。
【0030】図3(A)は、緑色カラー画像信号Gの合
成方法を概略的に示す。第0行目、第5行目、第8行
目...のカラー画素信号が、4行おき、2行おきに順
次読み出されている。8行を組として考えると、各組内
の第0行、第5行が読み出されている。緑色カラー画素
は、各行に存在する。
【0031】第0区画行には、第0行の画素信号のみが
存在する。青色カラー画素信号が存在せず、青色カラー
画素信号を作成するために第5行の画素信号を用いる。
従って、緑色カラー画素信号としても、第0行目、第5
行目の全緑色カラー画素の画素信号を平均化する。
【0032】図においては、第0行目の緑色カラー画素
信号の平均値G0と第5行目の緑色カラー画素信号の平
均値G5を求め、これらの平均として第0区画行の緑色
カラー画素信号G(00)、G(10)、..を求め
る。ただし、各区画行の緑色カラー画素信号は、平均値
であるため平均の取り方はどのような方法であっても良
い。但し各行の平均値を求めることは必要である。第0
行目と第5行目の緑色カラー画素信号から平均を求める
ため、第0区画行の緑色カラー画素信号G(00)、G
(10)..の列方向位置は2.5行目となる。
【0033】第0行目において緑色カラー画素信号はG
0の値であり、第2.5行目において緑色カラー画素信
号はG(00)となる。この位置および画素信号の変化
分をΔG1とする。例えば、第0行から+2.5行の変
化に対して±x%の変化である。同様、第5行目の緑色
カラー画素信号G5から第0区画行の緑色カラー画素信
号G(00)への変化分をΔG2とする。例えば第5行
から―2.5行の変化に対しては±y%の変化である。
変化の割合は各区画ごとに求める。なお、各区画列には
偶数個の緑色カラー画素が存在し、列による緑色カラー
画素の相対位置の変化はない。従って、各列に対し変化
分ΔG1、ΔG2の列方向の位置変化は同一である。
【0034】第1区画行に対し、第5行目および第8行
目の緑色カラー画素信号を用いて平均値G(01)、G
(11)、...を求める。第1区画行の画素信号は、
第5行および第8行の緑色カラー画素信号を用いて求め
るため、その平均値の列方向位置は第6.5行となる。
第5行の平均値G5から第1区画行の平均値G(0
1)、G(11)、..までの変化分をΔG3とし、第
8行の平均値G8から第1区画行の平均値G(01)、
G(11)までの変化分をΔG4とする。
【0035】図3(B)は、青色信号Bおよび赤色信号
Rの処理を示す。赤色信号Rは、第0行、第8行、..
のみに存在し、青色信号Bは、第5行、第13行..の
みに存在する。第0行目の赤色カラー画素信号を用い、
第0行の平均赤色信号R0を求める。同様、第5行目の
青色カラー画素信号を用い、第5行の青色カラー信号B
5を求める。同様、第8行目、..の赤色カラー信号R
8、第13行目..の青色カラー信号B13、..を求
める。
【0036】第0行、第5行のカラー画素信号から、第
0区画行のカラー信号を合成する。ここで赤色、青色に
対しても緑色と同様の変化を推定する。単純には、緑色
がそ信号の列方向変化と同一の変化を赤色、青色にも推
定する。緑色画素信号の変化の場合と同一の割合を赤
色、青色にも推定しても良い。
【0037】赤色カラー信号としては、第0行の平均赤
色信号R0に第0行から第2.5行までの緑色カラー信
号の変化ΔG1に対応する推定変化分ΔR1を加算し、
第0区画行の赤色カラー信号を合成する。
【0038】同様、第5行の青色カラー信号に変化分Δ
G2に対応する推定変化分ΔB2を加算し、第0区画行
の青色カラー画素信号を合成する。これらの合成カラー
信号は、緑色カラー信号の平均値と同一列位置に対応す
る。行方向に関してはわずかに位置がずれているが、隣
接した画素位置であり、その差は少ない。
【0039】同様、第1区画行に対しては、第5画素行
の青色カラー画素信号B5と第8行の赤色カラー画素信
号R8に緑色カラー画素信号の変化分ΔG3、ΔG4に
対応する変化分ΔB3、ΔR4を加算し、第1区画行の
青色カラー画素信号および赤色カラー画素信号を合成す
る。これらのカラー画素信号も、第0区画行と同様緑色
カラー画素信号の列方向位置と同一の第6.5列に対応
する。
【0040】なお、各区画行の赤色カラー画素信号、青
色カラー画素信号を合成する際、緑色カラー画素信号の
変化分の値によっては最小値を下まわったり、最大値を
上回ることもある。このような場合には、最小値、最大
値で信号値をクリップすることが望ましい。例えば、2
56階調の場合、最小値は0、最大値は255とすれば
良い。
【0041】本実施例における信号処理を簡単に説明す
ると、間引かれた各読出し行に存在するカラー画素信号
から各行における当該色の値を求め、各区画における平
均値と各行における値との列方向位置の差および値の差
を求める。全行に存在するカラー画素信号に対しては、
先ずカラー画素信号が存在する行における値(又は平均
値)を求める。次に、その行から各区画の代表位置とな
る列方向位置の変化に対応する変化分を加算する。得ら
れる値は、各行に共通するカラー画素信号の変化が他の
色のカラー画素信号にも共通した場合、その変化分を取
りこんだ値となる。
【0042】このような信号処理は、図1における制御
回路CTLおよび記憶回路Mを用いて行なうことができ
る。
【0043】実際に上述の実施例に対応する信号処理を
行なった結果、従来の技術によれば垂直方向に偽色が生
じていた画像の偽職がほとんど消滅した。
【0044】以上1/4間引きの場合を説明したが、他
の間引きの場合にも同様の概念を適用することができ
る。
【0045】図4は、1/3間引きの場合を概略的に示
す。
【0046】図4(A)は、1/3間引きを行なう場合
の読み出す画素を概略的に示す。第0行、第3行、第6
行の画素行が読み出される。奇数行当り1行の画素行を
読み出す場合、奇数行目の行は異なる色情報を含むた
め、読出し行は規則的に配列することができる。
【0047】図4(B)は、読み出した第0行、第3
行、第6行の緑色カラー画素信号Gから各区画行の画素
信号を求める手順を概略的に示す。1/3間引きの場
合、各区画は3行、3列となる。従って、区画によって
緑色カラー画素信号が1つのみ存在する区画と、2つ存
在する区画とがある。青色、赤色のカラー画素信号は、
2つ存在する区画、1つ存在する区画、ない区画があ
る。
【0048】第0行、第3行の緑色カラー画層信号を用
い、第0区画行の緑色カラー画素信号を求める。平均値
は、隣接する3つの緑色カラー画素信号の平均として求
める。ただし、各読出し行についての画素信号は、各区
画に緑色カラー画素信号が1つのみ存在する場合はその
値を採用し、2つ存在する場合はその平均値を採用す
る。これらの各行における緑色カラー画素信号と各区画
内の平均緑色カラー画素信号との位置および値の差をΔ
G1、ΔG2、ΔG3、ΔG4とする。なお、隣接する
区画列においては、変化分ΔG1、ΔG2およびΔG
3、ΔG4の関係が反転する。
【0049】図4(C)は、赤色カラー画素信号Rおよ
び青色カラー画素信号Bの処理を示す。第0行には、赤
色カラー画素信号R00、R20、R40、..が存在
し、第3行には青色カラー画素信号B13、B33、B
53..が存在する。区画D(00)においては、第0
行の2つの赤色カラー画素信号R00、R20の平均値
R0を求め、この値に変化分ΔG1に対応するΔR1を
加算して区画D(00))の赤色カラー画素信号とす
る。区画D(10)においては、赤色カラー画素信号R
40にΔG3に対応する変化分ΔR3を加算し、区画D
(10)における赤色カラー画素信号とする。又、第3
行における青色カラー画素信号B13に変化分ΔG2に
対応する変化分ΔB2を加算し、区画D(00)におけ
る青色カラー画素信号を合成する。同様、青色カラー画
素信号B33、B53を加算して平均値B3を求め、こ
の値に変化分ΔG4に対応する変化分ΔB4を加算し、
区画D(10)の青色カラー画素信号を合成する。これ
らの合成カラー信号は、緑色平均カラー画素信号と同一
位置の値に対応する。
【0050】図5は、1/5間引きの場合を概略的に示
す。
【0051】図5(A)は、1/5間引きの場合の緑色
カラー画素信号の処理を概略的に示す。1/5間引きの
場合、第0行、第5行、第10行、..のカラー画素信
号が読み出される。1/3間引きの場合と同様、奇数行
当り1行の画素行が読み出されるため、読出し画素行は
規則的に配列できる。各区画内における緑色カラー画素
信号の平均値を求め、第0行目の緑色カラー画素信号G
0、第5行目のカラー画素信号G5、第10行目のカラ
ー画素信号G10等を求める。各区画の緑色カラー画素
信号としては、第0行目、第5行目の平均値、第5行
目、第10行目の平均値等を求める。なお、各区画の平
均の求め方は上述の例に限らない。ただし、各行におけ
る平均値を求めておく必要がある。各区画における平均
緑色カラー画素信号と、各行における緑色カラー画素信
号の平均値との差分ΔG1、ΔG2、ΔG3、ΔG4な
どを求める。
【0052】図5(B)は、赤色カラー画素信号Rおよ
び青色カラー画素信号Bの処理を概略的に示す。第0行
の赤色カラー画素信号は、各区画内での平均R0を求め
る。同様、第5行の青色カラー画素信号に対し、各区画
内での平均B5を求める。これらの平均値に対し、緑色
カラー画素信号の変化分ΔG1、ΔG2に対応する変化
分ΔR1、ΔB2を加算することにより、区画D(0
0)、D(10)、..等における赤色カラー画素信
号、青色カラー画素信号を合成する。これらの合成値
は、平均緑色カラー画素信号の位置に対応する値とな
る。
【0053】図6は、デジタルスチルカメラの構成を概
略的に示すブロック図である。撮像レンズ101は、被
写体の像を結像する。撮像レンズ101の焦点距離は、
レンズモーター123によって調整される。撮像レンズ
101の後ろには、アイリス102が配置され、アイリ
ス用モータ122によって絞り値を調整される。アイリ
ス102の後方に、赤外線遮断フィルタ103と光学的
ローバスフィルタ104が配置されている。
【0054】固体撮像装置105は、撮像レンズ101
にって結像された画像を受ける位置に配置されており、
その出力をアンプ106、RGBゲイン調整器107を
介し、A/D変換器108に供給する。A/D変換器
は、入力したアナログ信号をデジタル信号に変換し、デ
ジタルシグナルプロセサ(DSP)109に供給する。
デジタル画像信号は、DRAM110に記憶される。D
SP109は、マイコン118に接続されている。マイ
コン118は、電源121から電源を供給され、レンズ
モータ123、アイリスモータ122を制御すると共
に、タイミングジェレータ119を制御する。タイミン
グジェネレータ119の出力信号は、水平及び垂直駆動
回路120を介して固体撮像像地105に送られる。
【0055】DSP109は、デジタルエンコーダ11
1を介し、LCD駆動回路113及びLCD114に接
続される。又、デジタルエンコーダの出力は、D/A変
換器112を介し、外部に接続する端子に供給される。
【0056】又、マイコン118は、カード用インター
フェイス115を介し、メモリカード116に接続され
る。又、マイコン118はシリアルインターフェイス1
17を介し、接続端子に接続されている。
【0057】マイコン118及びDSP109は、上述
の実施例に従い、間引き読出しの場合の信号処理を行な
い、合成信号をLCD114に出力すると共に必要に応
じて他の機器にも供給する。
【0058】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に自
明であろう。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各読出し画素行に存在するカラー画素信号の変化を他の
カラー画素信号に対しても推定することにより、偽色の
発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による固体撮像素子の構成を
概略的に示す平面図である。
【図2】 従来の技術による1/4間引きの場合のカラ
ー画素信号の処理を説明するための概略平面図である。
【図3】 本発明の実施例による1/4間引きのカラー
画素信号の処理を概略的に示す平面図である。
【図4】 本発明の実施例による1/3間引きのカラー
画素信号の処理を概略的に示す平面図である。
【図5】 本発明の実施例による1/5間引きの場合の
カラー画素信号の処理を概略的に示す平面図である。
【図6】 デジタルスチルカメラの構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 PIX カラー画素 VCCD 垂直電荷転送路 HCCD 水平電荷転送路 AMP 出力アンプ CTL 制御回路 M メモリ D(ij) 区画 ΔGi 緑色カラー画素信号の変化分
フロントページの続き (72)発明者 河村 佳津男 宮城県黒川郡大和町松坂平1丁目6番地 富士フイルムマイクロデバイス株式会社内 Fターム(参考) 4M118 AA05 AB01 BA10 FA06 GC08 5C065 AA01 BB13 CC01 CC09 DD02 DD17 EE06 GG13 GG21 GG22 GG30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と前記半導体基板上に行列状
    に配置され、第1、第2、第3のカラーを含む多数個の
    カラー画素であって、各行は第1のカラー画素と第2ま
    たは第3のカラー画素を含む、多数個のカラー画素と、 前記半導体基板上で各カラー画素列に沿って配置された
    複数の直列電荷転送路と、 前記複数の垂直電荷転送路の1端に接続され、垂直電荷
    転送路を転送された電荷を行方向に転送する水平電荷転
    送路と、 前記水平電荷転送路を転送された電荷に基づくカラー画
    素信号を一時的に記憶するメモリと、 前記多数個のカラー画素のうち選択された特定の行のカ
    ラー画素の信号のみを読み出し、間引かれた3色のカラ
    ー画素信号を前記メモリに記憶させ、隣接する複数行の
    第1のカラー画素信号から所定領域内の代表位置での平
    均化された第1のカラー画素信号と位置の変化による第
    1のカラー画素信号の変化分とを算出すると共に、第2
    または第3のカラー画素信号またはその平均値に前記第
    2または第3のカラー画素の位置と前記代表位置との差
    と前記位置の変化による第1のカラー画素信号の変化分
    とに基づく第2または第3のカラ―画素信号の推定変化
    分を加算し、第2または第3のカラーに対して修正カラ
    ー画素信号を算出する制御回路とを有する固体撮像装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1のカラーが緑であり、前記第
    2、第3のカラーが青、赤であり、前記多数個のカラー
    画素はベイヤ配列されている請求項1記載の固体撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記選択された特定の行が、8行1組と
    した時各組内の第0行と第5行である請求項2記載の固
    体撮像装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に行列状に配置され、第
    1、第2、第3のカラーを含む多数個のカラー画素であ
    って、各行は第1のカラー画素と第2または第3のカラ
    ー画素を含む多数個のカラー画素と、前記半導体基板上
    で各カラー画素列に沿って配置された複数の直列電荷転
    送路と、前記複数の垂直電荷転送路の1端に接続され、
    垂直電荷転送路を転送された電荷を行方向に転送する水
    平電荷転送路と、前記水平電荷転送路を転送された電荷
    に基づくカラー画素信号を一時的に記憶するメモリとを
    有する固体撮像装置の制御方法であって、 前記多数個のカラー画素のうち選択された特定の行のカ
    ラー画素の信号のみを読み出す工程と、 間引かれた3色のカラー画素信号を前記メモリに記憶さ
    せ、隣接する複数行の第1のカラー画素信号から所定領
    域内の代表位置での平均化された第1のカラー画素信号
    と位置の変化による第1カラー画素信号の変化分とを算
    出する工程と、 第2または第3のカラー画素信号またはその平均値に、
    前記第2または第3のカラー画素の位置と前記代表位置
    との差と前記位置の変化による第1カラー画素信号の変
    化分とに基づく第2または第3のカラ―画素信号の推定
    変化分を加算し、第2または第3のカラーに対して修正
    カラー画素信号を算出する工程とを有する固体撮像装置
    の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のカラーが緑であり、前記第
    2、第3のカラーが青、赤であり、前記多数個のカラー
    画素はベイヤ配列されている請求項4記載の固体撮像装
    置の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記読み出す工程が、8行1組とした
    時、各組内の第0行と第5行を読み出す請求項5記載の
    固体撮像装置の制御方法。
JP24890499A 1999-09-02 1999-09-02 固体撮像装置とその制御方法 Withdrawn JP2001078207A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24890499A JP2001078207A (ja) 1999-09-02 1999-09-02 固体撮像装置とその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24890499A JP2001078207A (ja) 1999-09-02 1999-09-02 固体撮像装置とその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001078207A true JP2001078207A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17185170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24890499A Withdrawn JP2001078207A (ja) 1999-09-02 1999-09-02 固体撮像装置とその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001078207A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4161295B2 (ja) 画像センサのダイナミックレンジを拡大するカラー画像撮像システム
US8896730B2 (en) Method of operating a CMOS imager using color interpolation
JP3871072B2 (ja) 適応カラー補間単一センサカラー電子カメラ
US7471808B2 (en) Image sensing device, image processing apparatus and method, and memory medium
EP1529395B1 (en) Shading correction method for image reading means
JP6149369B2 (ja) 撮像素子
US8218037B2 (en) Techniques of modifying image field data by extrapolation
US9661244B2 (en) Image sensing apparatus
US6757012B1 (en) Color selection for sparse color image reconstruction
JP2009504012A (ja) カラー画素とパンクロ画素の処理
US5926215A (en) Fast readout of a color image sensor
US20090244332A1 (en) Solid-state imaging apparatus and driving method for solid-state imaging apparatus
CN104025566B (zh) 摄像装置及摄像装置的控制方法
CN103621070B (zh) 摄像装置及摄像装置的控制方法
JPH09238355A (ja) 撮像デバイスのラインノイズ除去方法及びそれを用いたラインノイズ除去装置
JP2001078207A (ja) 固体撮像装置とその制御方法
US20060016961A1 (en) Imaging apparatus and solid-state imaging device
CN104025576A (zh) 摄像装置、摄像装置的控制方法、及控制程序
JP6849107B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JP6642521B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JP3895878B2 (ja) 画像データ処理装置
JP2001352554A (ja) カラー撮像装置
JP2009124524A (ja) 撮像装置および撮像画素データ補正方法並びにプログラム
JP2000184392A (ja) 画像データの処理方法及び画像データ処理装置
JP2000013810A (ja) 撮像装置及び撮像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061107