JP2001075141A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2001075141A
JP2001075141A JP24786799A JP24786799A JP2001075141A JP 2001075141 A JP2001075141 A JP 2001075141A JP 24786799 A JP24786799 A JP 24786799A JP 24786799 A JP24786799 A JP 24786799A JP 2001075141 A JP2001075141 A JP 2001075141A
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camera
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Masataka Ide
昌孝 井出
Osamu Nonaka
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影者が設定しなくとも夜景シーンを自動的に
判別して夜景に適した撮影動作を行うことのできるによ
り使い勝手を改善するカメラを提供することである。 【解決手段】このカメラにあっては、AFエリアセンサ
12の出力結果に基いて、マイクロコンピュータ11で
撮影画面内の輝度分布が検出される。そして、この出力
結果に基いて、所定の輝度が連続する領域が判別され
る。また、この輝度領域の判別結果に基いて、上記所定
の輝度が連続する領域の所定面積が演算される。この演
算結果に基いて、撮影モードが決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカメラに関し、よ
り詳細には、夜景シーンを判定して夜景に適した撮影動
作を行うことが可能なカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、夜景を撮影する場合に工夫さ
れたカメラが多数開発されている。
【0003】例えば、特開平7−199039号公報に
は、夜景シーンを撮影するときに撮影者が夜景モードに
設定して、撮影を行うことが可能なカメラが開示されて
いる。このカメラに於いては、補助光を被写体に投光し
てAFを行うようになっている。
【0004】また、特開平5−249369号公報に記
載のカメラでは、AFセンサの画素データが高輝度部と
低輝度部に分かれて分布している場合は、明るい背景の
人物と判定し、AFセンサの積分時間を長くして再度積
分させることにより、低輝度部分を重視してAF検出を
行う技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7-199039号公報に記載のカメラでは、撮影
者が撮影シーンに応じて夜景モードに設定するのは煩わ
しいという課題を有している。
【0006】また、上記特開平5−249369号公報
に記載のカメラに於いては、輝度を1つのラインセンサ
により検出しているので、検出エリアが狭く、高コント
ラストの被写体を誤認識するという課題を有している。
更に、また、明るい部分が検出エリアに入らないと夜景
と判別できないという課題を有している。
【0007】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、撮影者が設定しなくとも夜景シーンを自動的に判別
して夜景に適した撮影動作を行うことのできるカメラを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、撮
像手段と、この撮像手段の出力結果に基き撮影画面内の
輝度分布を検出する輝度分布検出手段と、この輝度分布
検出手段の出力結果に基き所定の輝度が連続する領域を
判別する輝度領域判別手段と、この輝度領域判別手段の
出力結果に基き上記所定の輝度が連続する領域の所定面
積を演算する演算手段と、この演算手段の出力結果に基
き撮影モードを決定する撮影モード決定手段と、を具備
することを特徴とする。
【0009】またこの発明は、撮像手段と、この撮像手
段の出力結果に基き撮影画面内の輝度分布を検出する輝
度分布検出手段と、この輝度分布検出手段の出力結果に
基き所定の輝度が連続する領域を判別する輝度領域判別
手段と、この輝度領域判別手段の出力結果に基き上記所
定の輝度が連続する領域の所定面積を演算する演算手段
と、この演算手段の出力結果と、上記撮影画面全体の平
均輝度情報とに基き撮影モードを決定する撮影モード決
定手段と、を具備することを特徴とする。
【0010】この発明のカメラにあっては、撮像手段の
出力結果に基いて、輝度分布検出手段で撮影画面内の輝
度分布が検出される。そして、この輝度分布検出手段の
出力結果に基いて、所定の輝度が連続する領域が輝度領
域判別手段にて判別される。また、この輝度領域判別手
段の出力結果に基いて、上記所定の輝度が連続する領域
の所定面積が演算手段によって演算される。この演算手
段の出力結果に基いて、撮影モード決定手段によって撮
影モードが決定される。
【0011】またこの発明のカメラにあっては、撮像手
段の出力結果に基いて撮影画面内の輝度分布が輝度分布
検出手段で検出される。そして、この輝度分布検出手段
の出力結果に基いて、所定の輝度が連続する領域が輝度
領域判別手段により判別される。また、この輝度領域判
別手段の出力結果に基いて、上記所定の輝度が連続する
領域の所定面積が演算手段で演算され、この演算手段の
出力結果と、上記撮影画面全体の平均輝度情報とに基い
て、撮影モード決定手段で撮影モードが決定される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。
【0013】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
るカメラの構成を示したブロック図である。
【0014】図1に於いて、マイクロコンピュータ11
は、このカメラ全体の制御を司るシステムコントローラ
であり、内部に、CPU(中央処理装置)11a、RO
M11b、RAM11c、アナログ−デジタル(A/
D)コンバータ(ADC)11d及びEEPROM11
eを有している。
【0015】上記CPU11aは、ROM11bに格納
されたシーケンスプログラムに従って一連の動作を行う
ものである。また、EEPROM11eは、AF、測光
・露出演算等に関する補正データをカメラ毎に記憶して
いる。
【0016】上記マイクロコンピュータ11には、測距
光学系により形成される被写体像を撮像して電気信号で
あるセンサデータに変換するAFエリアセンサ12が接
続されている。このエリアセンサ12は、撮像領域12
aである水平方向と垂直方向に二次元状に配置された受
光素子群と、これら受光素子群の処理回路12bから構
成される。
【0017】また、上記マイクロコンピュータ11に
は、フォーカスレンズ13を駆動するためのフォーカス
レンズ駆動部14と、該フォーカスレンズ13の移動量
に対応するパルス信号を発生するフォーカスレンズエン
コーダ15と、ズームレンズ駆動部16と、測光用受光
素子17を有する測光部18と、シャッタ駆動部19
と、フィルム駆動部20と、ストロボ23を有したスト
ロボ回路部24と、表示部25と、ファーストレリーズ
スイッチ(1RSW)26及びセカンドレリーズスイッ
チ(2RSW)27とが接続されている。
【0018】マイクロコンピュータ11では、上記AF
エリアセンサ12の積分動作の制御、センサーデータの
読出し制御が行われると共に、エリアセンサ12から出
力されるセンサデータを処理して測距演算が行われる。
そして、この測距演算結果に基いて、マイクロコンピュ
ータ11からフォーカスレンズ駆動部14に駆動信号が
出力され、フォーカスレンズエンコーダ15の出力がモ
ニタされてフォーカスレンズ13の位置制御が行われ
る。
【0019】上記ズームレンズ駆動部16では、マイク
ロコンピュータ11の司令によりズーム動作が行われ
る。
【0020】上記測光部18では、測光用受光素子17
の発生する光電流信号が処理されて測光出力が発生され
る。マイクロコンピュータ11では、この測光出力をが
A/Dコンバータ11dによりA/D変換されて測光露
出演算が行われる。
【0021】また、シャッタ駆動部19では、マイクロ
コンピュータ11からの司令に基いて、図示されないシ
ャッタが駆動される。
【0022】上記フィルム駆動部20では、マイクロコ
ンピュータ11の司令により、オートロード、1駒巻上
げ、巻戻しのフィルム駆動動作が行われる。
【0023】上記ストロボ回路24は、撮影時の補助光
源としてストロボ23発光させる機能を有している。こ
のストロボ回路部24の充電、発光制御は、マイクロコ
ンピュータ11によりなされている。尚、ストロボ回路
部24は、測距動作時のAF補助光としても動作され
る。
【0024】そして、表示部25は、カメラ内部の情報
をLCD等の表示素子により表示するもので、マイクロ
コンピュータ11により制御される。
【0025】上記ファーストレリーズスイッチ26及び
セカンドレリーズスイッチ27は、図示されないレリー
ズ釦に連動したスイッチである。レリーズ釦の第1段階
の押し下げによりファーストレリーズスイッチ26がオ
ンし、引続いて第2段階の押し下げによりセカンドレリ
ーズスイッチ27がオンするようになっている。そし
て、ファーストレリーズスイッチ26のオンによりA
F、測光動作が行われ、セカンドレリーズスイッチ27
のオンにより露出動作、フィルム巻上げ動作が行われる
よう、マイクロコンピュータ11により制御される。
【0026】次に、測距光学系について説明する。
【0027】図2は、上述した光学系、AFエリアセン
サ12の配置を示した図である。
【0028】尚、ここでは、被写体の像信号を基に測距
する、いわゆるパッシブ方式について説明する。
【0029】パッシブ方式に於いて、被写体までの距離
を測定するにあたり、受光レンズ31a、31bは基線
長Bを隔てて配置され、被写体30の像を2像に分割し
てAFエリアセンサ12の撮像領域12aに結像させ
る。
【0030】上記2像の相対的な位置差xは、三角測距
の原理によって、受光レンズの焦点距離fと基線長Bと
から、被写体距離Lは下記(1)式により求められる。 L=(B・f)/x …(1) 図3は、撮影画面(ワイドとテレ)と測距エリアの関係を
示した図である。
【0031】外光パッシブ方式による測距なので、撮像
画面と測距エリアとの間にはパララックスが存在する。
【0032】図3に示されるように、AFエリアセンサ
12の検出エリア(測距エリア)33に対し、スタンダ
ード、テレ、ワイドそれぞれの撮影画面34、35、3
6のエリアは異なっている。
【0033】そのため、撮像光学系の焦点距離情報(ズ
ーム情報)に応じて、測距に使用するエリアを限定する
ようにする。
【0034】このような焦点距離の変化に応じた測距エ
リア位置補正データは、EEPROM11eに予め記憶
されており、マイクロコンピュータ11の初期化と共に
RAM11cに展開されている。ズーム動作に応じてこ
の補正データが参照されて、AFエリアセンサ12の撮
像領域内の測距動作に使用される測距エリアが決定され
る。そして、この測距エリア範囲内のセンサデータによ
り、測距演算が行われる。
【0035】また、マイクロコンピュータ11からは、
AFエリアセンサ12に対して、この測距エリア内に対
応する積分制御用ピークモニタが発生されるように、制
御信号が出力される。そして、AFエリアセンサ12か
らは、指定された測距エリアの範囲内のピーク信号がマ
イクロコンピュータ11に出力される。
【0036】マイクロコンピュータ11では、このモニ
タ信号が参照されて積分量が所定のレベルとなるように
制御される(図6参照)。
【0037】このようにして、撮影画面外に被写体の影
響を受けないようにしている。
【0038】尚、センサデータの読出し時にも、上記撮
影画面に対応する測距エリアの補正データが参照され
て、不要な撮影画面外のセンサーデータは読飛ばしされ
てRAM11cに格納されないようにする。
【0039】或いは、AFエリアセンサ12に読出し範
囲設定信号が出力されて、必要なセンサデータだけ出力
されるようにする。
【0040】次に、図4のフローチャートを参照して、
本実施の形態に於けるカメラのメインルーチンを説明す
る。
【0041】図示されない電源スイッチがオンされるか
電池がカメラ内に装填されると、マイクロコンピュータ
11の動作が開始され、ROM11bに格納されたシー
ケンスプログラムが実行される。
【0042】すなわち、先ず、ステップS1にて、カメ
ラ内の各ブロックの初期化が行われる。そして、EEP
ROM11eに格納されたデータがRAM11cに展開
される。
【0043】次いで、ステップS2に於いて、ファース
トレリーズスイッチ26の状態が検出される。ここで、
ファーストレリーズスイッチ26がオンになっていなけ
ればステップS8に移行する。
【0044】上記ステップS2にて、ファーストレリー
ズスイッチ26がオンされると、続くステップS3に移
行してAF動作が実行される。次いで、ステップS4で
は測光、露出演算が行われる。
【0045】そして、ステップS5に於いて、セカンド
レリーズスイッチ27の状態が検出される。ここで、セ
カンドレリーズスイッチ27がオンされない場合は上記
ステップS2に移行する。
【0046】一方、セカンドレリーズスイッチ27がオ
ンされると、ステップS6に移行してシャッタ動作によ
りフィルムに露出が行われる。次いで、ステップS7に
て、フィルムの1駒巻上げが行われる。その後、上記ス
テップS2に移行する。
【0047】上記ステップS8に於いては、ファースト
レリーズスイッチ26及びセカンドレリーズスイッチ2
7以外のスイッチの入力状態が検出される。
【0048】ステップS8にて、他のスイッチ入力がな
い場合は上記ステップS2に移行する。一方、上記ファ
ーストレリーズスイッチ26及びセカンドレリーズスイ
ッチ27以外のスイッチ入力があった場合は、ステップ
S9に移行して、そのスイッチ入力に応じた処理が実行
される。例えば、ズームスイッチのアップ、ダウン入力
に応じてズームアップ、ダウン処理を行う等である。こ
の後、上記ステップS2に移行する。
【0049】次に、図5のフローチャート及び図6のタ
イミングチャートを参照して、AF動作について説明す
る。
【0050】先ず、ステップS11にて、AFエリアセ
ンサ12から積分制御信号が出力されて、積分動作が行
われる。AFエリアセンサ12からは、所定範囲内のピ
ーク(最も明るい画素)出力に対応するモニタ信号が出
力される。このモニタ信号が参照されながら、AFエリ
アセンサ12の受光部の受光量が適正となるように、積
分時間が調節される(図6(a)、(b)参照)。
【0051】次いで、ステップS12にて、AFエリア
センサ12に読出しクロックCLKが出力される。これ
により、センサデータ(画素データ)がA/Dコンバー
タ11dに出力され、A/D変換されて読出されRAM
11cに格納される(図6(c)、(d)参照)。
【0052】そして、ステップS3にて夜景判定ルーチ
ンが開始される。続くステップS14に於いて、夜景シ
ーンか否かが判定される。ここで、夜景シーンである場
合は、ステップS15に移行して夜景処理が実行され
る。一方、夜景シーンでない場合は、ステップS16に
移行して通常処理が実行される。
【0053】その後、ステップS17にてフォーカスレ
ンズ13の駆動が行われると、本ルーチンを抜ける。
【0054】尚、上述したステップS13〜S16は、
サブルーチン“夜景判定処理”を構成している。
【0055】次に、図6及び図7を参照して、夜景判定
・処理ルーチンについて説明する。
【0056】図7は、サブルーチン“夜景判定処理”の
動作を説明するフローチャート(図5のステップS13
〜S16に相当)である。
【0057】先ず、ステップS21に於いて、低輝度か
否かが判定される。これは、AFエリアセンサ12の全
撮像領域のセンサデータと積分時間より、各画素の輝度
データの平均値が求められて、所定値より小さいか否か
により低輝度か否かが判定されるものである。
【0058】また、ステップS22では、高輝度画素の
分布が調査される。ここでは、所定レベルより大きい値
を示すセンサデータの画素がピックアップされる。そし
て、その分布が連続する領域の面積が、所定値より小さ
いものが多いか否かが判定される。
【0059】上記ステップS21及びS22とも条件を
満たす場合は、夜景シーンであると判定されて、夜景モ
ードのステップS23に移行する。一方、何れかの条件
が満たされない場合は、ノーマルモードであるとして、
ステップS31に移行する。
【0060】ステップS23では、ストロボ回路部24
よりストロボ23がプリ発光される。そして、そのタイ
ミングでAFエリアセンサ12が積分動作されて、スト
ロボプリ発光による被写体からの反射光が検出される
(図6(a)、(b)、(e)参照)。
【0061】次いで、ステップS24にて、AFエリア
センサ12からセンサデータが読出される(図6(c)
参照)。ステップS25では、プリ発光なしの通常積分
時のセンサデータと、プリ発光積分時のセンサデータの
差が求められる。
【0062】そして、ステップS26に於いて、所定の
各測距エリアについて所定値以上の差があるか否かが判
定される。ここで、センサデータの差が大きいエリアに
ついては、ステップS27に移行して公知の測距演算が
行われる(図14参照)。一方、所定値以上でなければ
ステップS30へ移行する。
【0063】次に、ステップS28に於いて、上記測距
結果が近距離か否かが判定される。ここで、近距離の場
合はステップS29に移行し、露出モードとして、夜景
を背景にして人物を撮影する、いわゆる夜景ポートレー
トモードが設定される。夜景ポートレートモードでは、
近距離の主要被写体が適正露出となるようにストロボ光
が照射されると共に、背景の夜景も適正露出となるよう
にシャッタに露光時間が長く設定される。
【0064】上記ステップS28に於いて近距離ではな
い場合、及び上記ステップS26で所定値以上の差がな
い場合は、ステップS30に移行して、通常風景の夜景
を撮影する通常夜景モードが設定される。
【0065】通常夜景モードの場合は、露出モードとし
て、ストロボ23は発光させず、夜景に対して適正露出
となるようにシャッタの露光時間が長くされる。
【0066】また、夜景モードではない場合は、ノーマ
ルモードとして、ステップS31にて、予め決定された
所定エリア毎の測距演算が行われ、より近距離側の測距
結果が選択される。
【0067】次に、夜景シーンの判定方法について説明
する。
【0068】図8は、夜景を背景として人物を撮影する
典型的なシーンを示したものである。この場合、街灯3
8a〜38d及びネオンサイン39等が、主要被写体4
0の後方に配置されている。
【0069】図9は、このような撮影シーンでのAFエ
リアセンサ12のセンサデータを3次元的に示した図で
ある。
【0070】したがって、夜景シーンの判定には以下の
ような特徴を有している。すなわち、 (a) 全体的には低輝度である。画素毎または所定エ
リア毎の輝度を求め、その平均値を算出し、所定値と比
較する。 (b) 高輝度部分は面積的には小さく、且つ点在して
いる。 (c) 低輝度部分は面積的に大きい範囲を占める。
【0071】図10は、連続する高輝度部分及び低輝度
部分の面積を算出し、輝度と面積の関係を示す分布図で
ある。
【0072】図10に示されるように、高輝度部分と低
輝度部分の面積の比率により、夜景シーンが判定され
る。
【0073】次に、図11のフローチャートを参照し
て、サブルーチン“夜景判定処理”の他の動作例につい
て説明する。
【0074】先ず、ステップS41に於いて、平均輝度
と所定スレッシュBthが比較される。次いで、ステップ
S42にて、所定値より高輝度の画素が連続する部分の
数がカウントされ(Sa)、続くステップS43にて、
所定値より低輝度の画素が連続する部分の数がカウント
される(Sb)。
【0075】そして、ステップS44に於いて、上記エ
リア数Saと所定の判定値mとが比較され、続いてステ
ップS45にて、上記エリア数Sbと所定の判定値nと
が比較される。
【0076】上記ステップS44及びS45に於いて、
Sa>m、Sb<nが満たされた場合は夜景シーンと判
定され、夜景モードとなる。その他は、夜景シーン以外
と判定されてノーマルモードに入る。
【0077】これ以降の、夜景モード及びノーマルモー
ドを実行するステップS46〜S53及びステップS5
4の処理動作は、上述した図7のフローチャートに於け
るステップS23〜S30及びステップS31と同じで
あるので、説明は省略する。
【0078】ここで、上述した夜景ポートレートモード
と通常の夜景モードについて説明する。
【0079】図12は、図9の撮影シーンに於いて、ス
トロボをプリ発光してAFエリアセンサ12が積分する
場合のAFエリアセンサデータを3次元的に示した図で
ある。
【0080】また、図13は、プリ発光なしのデータと
プリ発光ありのデータを比較して、差のある部分を抽出
したデータを3次元的に示した図である。
【0081】輝度ピーク値で、両方のデータを規格化し
てから対応するセンサデータまたはエリア毎に差をと
る。
【0082】このように、近距離に人物等の被写体が存
在する場合は、画像に差が発生するので、この部分に主
要被写体が存在すると判定される(夜景ポートレートモ
ード)。
【0083】そして、上記差が発生したエリアについて
のみ、測距演算が行われる(図14参照)。
【0084】次に、この発明の第2の実施の形態につい
て説明する。
【0085】この第2の実施の形態は、上述した第1の
実施の形態に於ける夜景シーン判定方法を変形したもの
である。
【0086】図15は、AFエリアセンサデータのコン
トラスト分布を示した図である。
【0087】具体的なコントラスト値としては、1個の
画素のセンサデータとその周辺画素のセンサデータとの
差の絶対値の和が各画素について算出され、撮影画面に
対応するエリアについて上記コントラスト値が総和され
る。
【0088】夜景シーンの場合、高輝度部と低輝度部の
輝度差が大きいので、このようにコントラストが大きく
なる。すなわち、 (d) 平均輝度が低い。上記(a)と同じ。 (e) 撮影画面内のコントラストの和が所定値より大
きい。
【0089】所定エリア毎のコントラストの和が求めら
れ、更に撮影画面に対応する全エリアに上記コントラス
トが積算されて所定値と比較される。
【0090】次に、図16のフローチャートを参照し
て、第2の実施の形態に於けるサブルーチン“夜景判定
処理”の動作を説明する。
【0091】先ず、ステップS61に於いて、平均輝度
と所定値Bthとが比較される。次いで、ステップS62
に於いて、撮影画面全体コントラストと所定スレッシュ
thとが比較される。
【0092】上記ステップS61及びS62にて、平均
輝度<Bth、コントラスト>Cthの条件が満たされた場
合、夜景シーンと判定され、そうでない場合はノーマル
モードとなる。
【0093】以降の夜景モード及びノーマルモードを実
行するステップS63〜70及びステップS71の処理
動作は、上述した図7のフローチャートに於けるステッ
プS23〜S30及びステップS31と同じであるの
で、説明は省略する。
【0094】次に、この発明の第3の実施の形態を説明
する。
【0095】この第3の実施の形態は、上述した第1の
実施の形態と、夜景ポートレートモードと通常夜景モー
ドの判定が異なっている。
【0096】図17は、輝度と、対応する輝度の画素数
(またはエリア数)の関係を示すグラフである。
【0097】図17に示されるように、夜景シーンで
は、低輝度部と高輝度部に分布が偏り、中輝度部の分布
が少ない(図示実線部)。
【0098】主要被写体が近距離に存在する場合は、プ
リ発光なしの場合とプリ発光ありの場合の分布が異な
り、プリ発光ありの場合は中輝度部分が増加する(図示
破線部)。
【0099】被写体が近距離にいない場合は、上記分布
の変化はほとんどない。
【0100】以上より、 (f) 高輝度部分と低輝度部分に分布が偏り、中輝度
部分に分布が少ない場合は夜景シーンと判定する。 (g) プリ発光なしとプリ発光ありとで分布に変化が
ある場合は、夜景を背景とする人物撮影と判定する。 (h) プリ発光なしとプリ発光ありとで分布に変化が
ない場合は、通常風景の夜景を撮影する通常夜景シーン
と判定する。
【0101】次に、図18のフローチャートを参照し
て、第3の実施の形態に於けるサブルーチン“夜景判定
処理”の動作について説明する。
【0102】ステップS81では、先ず、撮影画面に対
応する測距エリアのうち所定値より高輝度な画素の数が
カウントされてBHCとされる。次いで、ステップS8
2にて、同様に、所定の中輝度範囲に含まれる画素の数
がカウントされてBMCとされる。更に、ステップS8
3では、同様に所定より低輝度の画素数がカウントされ
てBLCとされる。
【0103】そして、ステップS84、S85及びS8
6に於いて、上記BMC、BMC及びBLCが、それぞ
れ所定の判定値a、b、cと比較される。
【0104】上記ステップS84〜S86に於いて、B
HC>a、BMC<b、且つBMC<cが満足された場
合に、夜景シーンと判定され、夜景モードに入る。した
がって、ステップS87では、ストロボプリ発光が行わ
れながらAFエリアセンサ12の積分が行われる。
【0105】次いで、ステップS88にて、AFエリア
センサ12よりセンサデータが読出される。更に、ステ
ップS89では、撮影画面に対応する測距エリアから、
中輝度の画素数がカウントされてBMC´とされる。
【0106】そして、ステップS90に於いて、上記B
MC´が所定値b´と比較される。ここで、BMC´>
b´の場合は、夜景の前には主要被写体が存在すると判
定され、ステップS91に移行して、中輝度画素が増加
したエリアで測距演算が行われる。
【0107】また、ステップS92では、上記測距演算
の結果により被写体が近距離に存在するか否かが判定さ
れる。その結果、被写体が近距離である場合は、ステッ
プS93に移行して、夜景ポートレートモードに設定さ
れる。
【0108】上記ステップS90でBMC´>b´でな
い場合、及びステップS92に於いて近距離ではない場
合は、ステップS94に移行して、通常夜景モードが設
定される。
【0109】上記ステップS84〜S86に於いて、何
れかの条件が満たされない場合は、ノーマルモードであ
るとして、ステップS95に移行する。そして、予め決
定された所定エリア毎の測距演算が行われる。
【0110】ここで、図19を参照して、スーパーコン
ビネーションAFと称される新たなオートフォーカス技
術について説明する。
【0111】尚、このスーパーコンビネーションAFと
は、アクティブ方式とバッシブ方式を単にハイブリッド
的に組合わせたものではなく、2つの方式を用いて主要
被写体検知まで行うようにしたものである。
【0112】図19(a)は、被写体をこの方式のAF
で測距しているところを示したもので、主要な部分の構
成を示したブロック図である。
【0113】同図に於いて、CPU50はカメラ制御用
のマイクロコンピュータで構成されるもので、内部にパ
ターン制御部51を有している。また、CPU50は、
測光部52に接続されている。
【0114】この測光部52には、被写体53からの光
を導く2つの受光レンズ54a、54bと、上記被写体
53からの光を受像する2つのエリアセンサ55a、5
5bと、A/Dコンバータ(ADC)56と、定常光除
去回路57とを有して構成される。
【0115】更に、上記CPU50には、光源59を発
光制御するための発光部60と、音声信号発生部61と
が接続されている。
【0116】図19(a)に於いて、2つの受光レンズ
54a、54bから入射された被写体53からの光は、
2つのエリアセンサ55a、55bに入射される。これ
らのエリアセンサ55a、55bでは、被写体像が受像
されて光電変換される。そして、その出力はA/Dコン
バータ56で各画素のデジタル値に変換されて、CPU
50に供給される。
【0117】また、エリアセンサ55a、55bに接続
されている定常光除去回路57が制御されると、被写体
53から定常的に入射される直流的な光の信号が除去さ
れる。これにより、光源59からのパルス光のみが出力
信号として得られるようになっている。
【0118】したがって、定常光除去回路57を作動さ
せた状態でCPU50が発光部60を制御して光源59
等を照射すると、その反射信号光が、被写体53から返
ってきて、例えばエリアセンサ55a上に、図19
(b)に示されるような像が結ばれる。
【0119】図19(b)は、黒い部分に光が入射した
ところを示した図である。こうしたエリアセンサ上の像
のパターンを分析するソフトウエアがCPU50内には
組込まれていて、人間の形であることが判定されれば、
これを主要被写体と考えることができる。
【0120】したがって、図20に示されるようなフロ
ーチャートによる測距が考えれる。
【0121】先ず、ステップS101にて、測距に先立
って光源59が照射され、定常光除去回路57により反
射信号光のパターンのみが、図19(b)に示されるよ
うに取出される。次いで、ステップS102にて該反射
信号光のパターンが判別され、更にステップS103に
て、夜景部分が除外される。
【0122】そして、ステップS104に於いて、この
パターンが人物の形状等から主要被写体か否かが判定さ
れる。
【0123】ここで、主要被写体が検知されない場合
は、ステップS105に移行して、輝度情報等が加味さ
れて、アクティブ方式、またはバッシブ方式が選択され
た後、被写体の存在確率の高い画面中央部が重点的に測
距される。次いで、ステップS106にて、この中央測
距に応じた音声が音声信号発生部61より発音される。
【0124】一方、上記ステップS104に於いて、主
要被写体が検知された場合は、ステップS107に移行
して、上記パターンを形成する光信号が弱いかどうか、
或いは十分なコントラストがあるかが判定される。すな
わち、ステップS107では、測距方式が、信号光をカ
メラ側から投射して、その反射信号光を用いて測距す
る、いわゆるアクティブタイプと、被写体の像信号を基
に測距する、いわゆるパッシブタイプの何れの方式を用
いるかの選択が行われる。
【0125】つまり、反射信号光が弱いと判定された場
合は、パッシブ方式のAFの方が適しているとして、ス
テップS108に移行する。そして、このステップS1
08にて、すでに求められた主要被写***置の像信号が
重点的に用いられたパッシブ方式による測距が行われ
る。その後、ステップS109にて、このパッシブAF
に対応した音声が音声信号発生部61から発音される。
【0126】一方、上記ステップS107にて、像信号
のコントラストが弱い場合には、ステップS110に移
行する。そして、このステップS110及びS111に
て、再度測距用光が照射されて、その反射信号光による
アクティブAFが、先に求められた主要被写***置に対
して重点的に行われる。その後、ステップS112に
て、このアクティブAFに対応した音声が音声信号発生
部61より発音される。
【0127】これらの測距方式、または主要被写体の判
定の可否に従って、CPU50が音声信号を選択して出
力制御すれば、ユーザにわかりやすく、このスーパーコ
ンビネーションAFの特徴をアピールしながら安心感の
ある測距が可能となる。
【0128】図21は、この発明の第4の実施の形態と
して、上述したスーパーコンビネーションAFが適用さ
れたカメラの外観図である。
【0129】上述したスーパーコンビネーションAFが
適用されたカメラであっても、図22に示されるような
シーンでは、画面が煩雑なので、カメラもどれが主要被
写体かを判断できずに迷うことがある。
【0130】基本的には、図22(a)に示されるよう
に、真中にいる人物65の形のパターンを優先すればか
なりの確率で合焦となる。しかしながら、条件によって
は、誤って図22(b)に示されるようにビン66に合
焦してしまったり、或いは撮影者が、図22(c)に示
されるように周辺の人物67にピントを合わせたい場合
もある。
【0131】この場合は、カメラ63に設けられた次候
補スイッチ64の操作によって、次のピント合わせ候補
をCPUが判断して、ファインダ内のドットマトリック
スLCDによって指示することによりユーザにわかるよ
うにすれば、多くの不満は解消される。
【0132】また、このように一眼レフレックスカメラ
に応用すれば、ピントが合っているか否かを撮影レンズ
を介して判別できるので、ユーザにはいっそうピント位
置の確認が容易となり、失敗のないカメラを提供するこ
とができる。
【0133】更に、上述した実施の形態以外に、次のよ
うな変形例が考えられる。
【0134】夜景シーンと判定された場合、算出された
シャッタ秒時が手ぶれを発生するような長秒時の時に
は、表示部25により、三脚の使用を促す警告表示を行
うようにしても良い。
【0135】また、LCD表示上に点滅表示をさせた
り、PCV等を使用して音声による警告を発しても良
い。
【0136】更に、磁気記録部付きフィルムを使用する
場合は、三脚が不要となるような、より高ISOのフィ
ルムを使用するように警告表示を行うようにしても良
い。この場合、手ぶれが発生しないシャッタ秒時となる
ISO感度をLCD表示に表示しても良い。
【0137】これにより、撮影者はMRC機能により、
現在カメラ内にあるフィルムを巻戻して、取出し、代わ
りに高ISOフィルムに交換して撮影を行うことがで
き、三脚が不要で、且つ手ぶれのない撮影を行うことが
できる。
【0138】次に、この発明の第5の実施の形態につい
て説明する。
【0139】この第5の実施の形態では、撮像素子で撮
像して撮影するデジタルカメラに適用した場合を説明す
る。
【0140】デジタルカメラは、夜景撮影の場合、高輝
度部の色とび、S/Nの劣化等により、画像が不自然に
なるという問題がある。したがって、こうした夜景撮影
に於ける画像の不自然さを解消することが望まれてい
る。
【0141】図23は、第5の実施の形態に係るデジタ
ルカメラの構成を示したブロック図である。
【0142】図23に於いて、撮影レンズ71を通過し
た被写体光は、絞り72を介して、CCD等で構成され
る撮像素子73に結像される。撮像素子73の出力は、
相関2重サンプリングを行い画像信号からリセットノイ
ズを除去するCDS部74及びサンプルホールド回路を
構成するS/H部75、A/Dコンバータ(ADC)7
6を介して、デジタル画像信号に各種処理を行うプロセ
ス処理部77に供給される。このプロセス処理部77
は、オートゲインコントロールを行うAGC・γ補正部
77aと、画像信号より夜景シーンを判定する夜景判定
部77bとを有している。
【0143】上記プロセス処理部77は、測光部79及
び絞り制御部80を経て、絞り72を制御して撮像素子
への入射光量を規制する。また、上記プロセス処理部7
7は、画像信号を記憶するDRAM81、画像信号を圧
縮してデータ量を減らす圧縮伸長部82を介して、圧縮
された静止画データを記録する記録媒体83が接続され
ている。
【0144】次に、このように構成されたデジタルカメ
ラの動作について説明する。
【0145】撮影レンズ71、絞り72を通過した光束
が、撮像素子73に入射される。そして、この撮像素子
73に入射された光は、ここで光電変換された後、CD
S部74、S/H部75を経て、A/Dコンバータ76
にてA/D変換されてデジタル信号に変換される。
【0146】プロセス処理部77では、上記デジタル信
号を受けて、AGC・γ補正部77aによるゲインコン
トロール処理やγ変換処理等の処理が行われる。また、
夜景判定部77bでは、画像データが処理されて夜景シ
ーンが判定される。
【0147】測光部79では、プロセス処理部77の出
力に基いて測光露出演算が行われて、絞り72の開口値
や撮像素子73の電子シャッタスピードが算出される。
そして、絞り制御部80では、測光部79の出力に基い
て絞り72の制御が行われる。
【0148】プロセス処理部77により処理された画像
信号は、DRAM81に一旦記憶された後、圧縮伸長部
82にて圧縮されてデータ量が減らされる。そして、記
録媒体83には上記圧縮伸長部82で圧縮された静止画
データが記録される。
【0149】次に、図24のフローチャートを参照し
て、夜景判定の動作について説明する。
【0150】先ず、ステップS121にて、撮影レンズ
71、絞り72を介して取込まれた被写体光束に対し、
撮像素子73により撮像素子積分動作が行われる。次い
で、ステップS122にて、CDS部74、S/H部7
5及びアナログ−デジタル変換器76により、画像信号
が読出される。
【0151】更に、ステップS123では、プロセス処
理部77内の夜景判定部77bにより、分割エリア毎に
輝度算出(以下、夜景判定部77bによる処理と記す)
される。
【0152】そして、ステップS124に於いて、平均
輝度値と所定値Bthとが比較される。次いで、ステップ
S125にて、分割エリアコントラストと所定値Cth
が比較される。
【0153】上記ステップS124及びS125に於い
て、輝度平均値<Bth、且つ分割エリアコントラスト>
thの場合、夜景シーンと判定されてステップS126
に移行する。また、上記ステップS124、S125で
何れかの条件が満たされていない場合は、ノーマルモー
ドとして本ルーチンを抜ける。
【0154】ステップS126では、夜景モードとし
て、AGC・γ補正部のゲインが低下される。
【0155】尚、夜景判定部77bでは、撮像素子73
の受光エリアを、図25に示されるように、複数の分割
エリアに分割して処理が行われる。
【0156】また、上記分割エリアコントラストとは、
分割エリア毎にその周辺分割エリアとの輝度値の差を求
め、その絶対値の和を求め、更に全分割エリアの上記値
を加算したものを表している。
【0157】夜景シーンのような低輝度では、AGC・
γ補正部77aのゲインが非常に高く設定されるので、
夜景の暗い部分のノイズが目立ってしまう。そこで、夜
景シーンを自動的に判別してゲインを低下させることに
より、ノイズの発生を抑えることができる。
【0158】また、上述した第5の実施の形態の変形例
として、図24に於けるフローチャートのステップS1
26の処理を、次のようにすることも可能である。
【0159】すなわち、夜景モードと判定されると、高
輝度部分の圧縮特性を変化させて色の改善が行われる。
【0160】AGC・γ補正部77aの高輝度部圧縮特
性を、図26に示されるように変化させてラチチュード
を改善し、白くとびすぎるのを防止すると共に、色を改
善する。
【0161】以上のように、夜景シーンに於いて、低輝
度部のノイズ低減、高輝度部分のラチチュード、色が改
善され夜景シーンでも自然な画像が得られる。
【0162】尚、この発明の上記実施の形態によれば、
以下の如き構成を得ることができる。
【0163】(1) 撮像素子の撮像出力に基いて夜景
シーンを判別し、夜景シーンに適した撮影モードを設定
することを特徴とするカメラ。
【0164】(2) 被写体を撮像する撮像素子と、上
記撮像素子の出力に基いて夜景シーンを判別する判別手
段と、上記判別手段の出力に基いて撮影モードを設定す
る撮影モード設定手段と、を具備することを特徴とする
カメラ。
【0165】(3) 上記撮像素子はAF用のエリアセ
ンサであることを特徴とする上記(1)若しくは(2)
に記載のカメラ。
【0166】(4) 撮影画面内の輝度分布を検出する
像検出手段と、上記像検出手段の出力結果より、所定範
囲内の輝度が連続する領域を判別する判別手段と、上記
判別された領域の面積判断を行う面積判断手段と、を有
することを特徴とするカメラ。
【0167】(5) 撮影画面内の輝度分布を検出する
像検出手段と、上記像検出手段の出力結果より、その平
均的な輝度情報と、連続して所定輝度を出力する領域の
面積判断結果に基いて、撮影モードを決定する決定手段
と、を有することを特徴とするカメラ。
【0168】(6) 上記判別手段は、撮像素子の出力
の平均と、所定輝度より高輝度な部分の面積、及び所定
輝度より低輝度な部分の面積と共に基いて夜景シーンを
判別することを特徴とする上記(1)に記載のカメラ。
【0169】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、エリア
センサの撮像信号に基いて、夜景等の撮影シーンを判別
し、それに応じたカメラ動作を行うので、使い勝手の良
いカメラを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るカメラの構
成を示したブロック図である。
【図2】図1の光学系、AFエリアセンサ12の配置を
示した図である。
【図3】撮影画面(ワイドとテレ)と測距エリアの関係を
示した図である。
【図4】第1の実施の形態に於けるカメラのメインルー
チンを説明するフローチャートである。
【図5】AF動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】AF動作を説明するためのタイミングチャート
である。
【図7】サブルーチン“夜景判定処理”の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図8】夜景を背景として人物を撮影する典型的なシー
ンを示した図である
【図9】図8のような撮影シーンでのAFエリアセンサ
12のセンサデータを3次元的に示した図である。
【図10】連続する高輝度部分及び低輝度部分の面積を
算出し、輝度と面積の関係を示す分布図である。
【図11】サブルーチン“夜景判定処理”の他の動作例
について説明するフローチャートである。
【図12】図9の撮影シーンに於いて、ストロボをプリ
発光してAFエリアセンサ12が積分する場合のAFエ
リアセンサデータを3次元的に示した図である。
【図13】プリ発光なしのデータとプリ発光ありのデー
タを比較して、差のある部分を抽出したデータを3次元
的に示した図である。
【図14】近距離に人物等の被写体が存在する場合の撮
影画面に対する選択された測距エリアを示した図であ
る。
【図15】この発明の第2の実施の形態を説明するもの
で、AFエリアセンサデータのコントラスト分布を示し
た図である。
【図16】第2の実施の形態に於けるサブルーチン“夜
景判定処理”の動作を説明するフローチャートである。
【図17】この発明の第3の実施の形態を説明するもの
で、輝度と、対応する輝度の画素数(またはエリア数)
の関係を示すグラフである。
【図18】第3の実施の形態に於けるサブルーチン“夜
景判定処理”の動作について説明するフローチャートで
ある。
【図19】スーパーコンビネーションAFと称される新
たなオートフォーカス技術について説明する図である。
【図20】スーパーコンビネーションAFに於ける測距
の動作を説明するフローチャートである。
【図21】この発明の第4の実施の形態として、上述し
たスーパーコンビネーションAFが適用されたカメラの
外観図である。
【図22】第4の実施の形態に於けるカメラによる合焦
を説明する図である。
【図23】この発明の第5の実施の形態に係るデジタル
カメラの構成を示したブロック図である。
【図24】第5の実施の形態による夜景判定の動作につ
いて説明するフローチャートである。
【図25】撮像素子73の受光エリアを複数の分割エリ
アに分割した例を示した図である。
【図26】AGC・γ補正部77aの高輝度部圧縮特性
を示した図である。
【符号の説明】
11 マイクロコンピュータ、 11a CPU(中央処理装置)、 11b ROM、 11c RAM、 11d アナログ−デジタル(A/D)コンバータ(A
DC)、 11e EEPROM、 12 AFエリアセンサ、 12a 撮像領域、 12b 処理回路、 13 フォーカスレンズ、 14 フォーカスレンズ駆動部、 15 フォーカスレンズエンコーダ、 16 ズームレンズ駆動部、 17 測光用受光素子、 18 測光部、 19 シャッタ駆動部、 20 フィルム駆動部、 23 ストロボ、 24 ストロボ回路部、 25 表示部、 26 ファーストレリーズスイッチ(1RSW)、 27 セカンドレリーズスイッチ(2RSW)、 30 被写体、 31a、31b 受光レンズ、 33 AFエリアセンサ12の検出エリア(測距エリ
ア)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、 この撮像手段の出力結果に基き撮影画面内の輝度分布を
    検出する輝度分布検出手段と、 この輝度分布検出手段の出力結果に基き所定の輝度が連
    続する領域を判別する輝度領域判別手段と、 この輝度領域判別手段の出力結果に基き上記所定の輝度
    が連続する領域の所定面積を演算する演算手段と、 この演算手段の出力結果に基き撮影モードを決定する撮
    影モード決定手段と、 を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 撮像手段と、 この撮像手段の出力結果に基き撮影画面内の輝度分布を
    検出する輝度分布検出手段と、 この輝度分布検出手段の出力結果に基き所定の輝度が連
    続する領域を判別する輝度領域判別手段と、 この輝度領域判別手段の出力結果に基き上記所定の輝度
    が連続する領域の所定面積を演算する演算手段と、 この演算手段の出力結果と、上記撮影画面全体の平均輝
    度情報とに基き撮影モードを決定する撮影モード決定手
    段と、 を具備することを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 上記撮影モード決定手段は、少なくとも
    通常撮影モードと夜景撮影モードの決定を選択的に行う
    ことを特徴とする請求項1若しくは2の何れか1に記載
    のカメラ。
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