JP2001074735A - 尿検査装置 - Google Patents

尿検査装置

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JP2001074735A
JP2001074735A JP25437599A JP25437599A JP2001074735A JP 2001074735 A JP2001074735 A JP 2001074735A JP 25437599 A JP25437599 A JP 25437599A JP 25437599 A JP25437599 A JP 25437599A JP 2001074735 A JP2001074735 A JP 2001074735A
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Japan
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sensor
guide
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urine
toilet
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JP25437599A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Imai
博久 今井
Tadashi Miki
匡 三木
Sanenori Ueda
実紀 上田
Hisaaki Miyaji
寿明 宮地
Hideki Ono
英樹 大野
Tomeo Higuchi
留夫 樋口
Kenji Hirumoto
健児 蛭本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、また家庭に一般的に普及して
いる既存の便器に装着可能で、センサを非測定時に保存
液に浸漬させられる尿検査装置を提供する。 【解決手段】 センサ2を屈曲可能なセンサアーム19
を介して移動させるセンサ駆動手段22により、測定時
には検尿ガイド26でセンサを便器ボウル内に導き、非
測定時には保存ガイド27でセンサを便器の外に設けた
保存液容器29に導き、また、センサの移動方向をガイ
ド切換手段25によって検尿ガイドと保存ガイドに切り
換えるので、尿を搬送せず簡易な構成にでき、また、保
存液容器を備える十分な場所を確保でき、家庭に一般に
普及している既存の便器に取り付けることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人から便器に放出さ
れる尿を検査する尿検査装置に関し、特に酵素センサを
使用しこの酵素センサを非使用時に保存液に接触させて
おくための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】尿は個人の健康状態に関する重要な情報
源であり、尿成分を定量分析することで各種の機能障害
を検査することができる。そこで、個人が日常的に排尿
する際に、その尿を分析することで機能障害を早期に発
見するために、家庭や職場の便器に尿成分を分析する機
能を付加する提案が従来よりなされている。
【0003】例えば、特開昭60−85133号公報に
説明されている例を図6に基づいて説明する。1は便座
本体、2はバイオセンサでアーム3、ロータリーソレノ
イド4を介してに便座本体1に駆動自在に取り付けら
れ、便器ボウル内に出没自在に装備している。この構成
で、測定時(排尿時)にはバイオセンサ2を便器ボウル
内に突出させて尿と接触し、接触後にはバイオセンサ2
は便座本体1の裏側に復帰するものである。しかし、一
般にバイオセンサは1回限りの使い捨てのものでない場
合には、その測定性能を維持するために非使用時には保
存液と接触させておくほうがよい。
【0004】その構成としては、例えば特開平7−19
8677号公報に示されている例があり、図7に基づい
て説明する。5は採尿容器で、尿分析を開始するときに
は便器内の予め設定された場所に移動し、被験者の放尿
によって尿が溜まる。6はロータで回転することによ
り、まずシリンジポンプ7のポンプ室8を採尿容器6に
接続しピストン9を下降駆動して尿を吸引する。次にポ
ンプ室8を排出管路10に接続してピストン9を上昇駆
動し吸引した尿の一部とエアを便器のボウルに放出した
後、ポーラログラフ・セル11に接続してピストン9を
上昇駆動し尿を搬送する。ここで搬送チューブ12内に
尿が打ち込まれる。次にポンプ室8をシスターン13に
接続してピストン9を下降駆動して洗浄水をポンプ室に
吸引した後、排出管路10に接続してピストン9を上昇
駆動してポンプ室8を洗浄する。
【0005】次にポンプ室8を緩衝液タンク14に接続
して緩衝液(保存液)を吸引した後、ポーラログラフ・
セル11に接続して搬送することにより、搬送チューブ
12内で尿と緩衝液が混合し、尿は希釈されてポーラロ
グラフ・セル11を通過し、更に緩衝液を搬送すること
でポーラログラフ・セル11と搬送チューブ12内は新
たな緩衝液で満たされる。ポーラログラフセル11には
バイオセンサが収容されていてバイオセンサは非測定時
には緩衝液と接触しているので繰り返し測定できる。ま
た、15は較正液タンクで尿に代え、ポーラログラフ・
セルに搬送することで、定期的なバイオセンサの較正が
できる。
【0006】また特開平10−170512号公報に示
されている例を図8を用いて説明する。便器ボウル面に
は尿溜まり部16が形成されていて、個人から排出され
た尿は流れ込み溜まる。センサ2はアーム3に着脱自在
に取り付けられていて、アーム3はスライダ17に沿っ
て上下にスライド可能に取り付けられている。またスラ
イダ17は上端部で回動可能に取り付けられている。ま
た14は保存液容器であり、これら駆動機構や保存液を
便器上面に備え付けたボックス内に収納されている。こ
の構成で、測定時スライダ17が回転し所定の角度に傾
き、続いてアーム3が下降しセンサ2は尿溜まり部16
の尿中に浸漬したところで尿成分の分析を行う。その
後、排水を行ってセンサ2を洗浄しアーム3を上昇させ
ると共に回転させて垂直状態に保ち、続いてアーム3を
降下させてセンサ2を保存液容器14に挿入するという
ものである。即ち非測定時にはセンサは保存液と接して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の尿検査装置はそれぞれに課題がある。特開昭60−8
5133号公報に示されている例では実質的に保存液容
器を装着する場所がない。即ち、非使用時にセンサが隠
れるように便器と便座の隙間に収納する構成を採ってい
るため、この隙間には保存液容器を収納することは非常
に困難である。
【0008】また、特開平7−198677号公報に示
されている例は構成が複雑である。尿や保存液をセンサ
まで搬送するために、シリンジポンプと搬送経路を切り
換えるロータリバルブが必要である。このシリンジポン
プやロータリバルブは尿にさらされるものであり、腐食
せずにシール性を確保しなければならず、信頼性を確保
することが困難である。
【0009】また、特開平10−170512号公報に
示されている例は家庭に一般的に普及されている便器で
は実質的に装着が困難である。図示しているセンサ駆動
手段や保存液容器が装着されている便器上面の部分に
は、家庭に一般的に普及されている便器ではシスターン
の存在する場所か、または便座や便蓋を立てる場所であ
る。また、便器に尿溜まりを設けなければならないこと
もあり、専用の便器に装着しなければならないことにな
る。
【0010】本発明は以上の課題を解決すること、即
ち、便器で排尿の際に自動的に尿成分を分析する尿検査
装置において、簡易な構成で、また家庭に一般的に普及
している既存の便器に装着可能で、センサを非測定時に
保存液に浸漬させることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、尿に含有される特定の成分の濃度に相関を
持った出力信号を発生するセンサと、前記センサを一端
に設けた屈曲可能なセンサアームと、前記センサを前記
センサアームを介して移動させるセンサ駆動手段と、非
測定時に前記センサに接触させておく保存液を収容する
保存液容器と、測定時には前記センサを便器ボウル内へ
導く検尿ガイドと、非測定時には前記センサを前記保存
液容器に導く保存ガイドと、前記センサの移動方向を前
記検尿ガイドと前記保存ガイドに切り換えるガイド切換
手段と、前記駆動手段および前記ガイド切換手段を制御
する制御手段を有し、前記保存液容器は便器の外部に設
けた構成とした。
【0012】上記発明によれば、センサを屈曲可能なセ
ンサアームを介して移動させるセンサ駆動手段により、
測定時には検尿ガイドでセンサを便器ボウル内に導き、
非測定時には保存ガイドでセンサを便器の外に設けた保
存液容器に導き、また、センサの移動方向をガイド切換
手段によって検尿ガイドと保存ガイドに切り換えるの
で、尿を搬送せず簡易な構成にでき、また、保存液容器
を備える十分な場所を確保でき、家庭に一般に普及して
いる既存の便器に取り付けることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる尿検査
装置は、尿に含有される特定の成分の濃度に相関を持っ
た出力信号を発生するセンサと、前記センサを一端に設
けた屈曲可能なセンサアームと、前記センサを前記セン
サアームを介して移動させるセンサ駆動手段と、非測定
時に前記センサに接触させておく保存液を収容する保存
液容器と、測定時には前記センサを便器ボウル内へ導く
検尿ガイドと、非測定時には前記センサを前記保存液容
器に導く保存ガイドと、前記センサの移動方向を前記検
尿ガイドと前記保存ガイドに切り換えるガイド切換手段
と、前記駆動手段および前記ガイド切換手段を制御する
制御手段を有し、前記保存液容器は便器の外部に設けた
ものである。
【0014】そして、センサを屈曲可能なセンサアーム
を介して移動させるセンサ駆動手段により、測定時には
検尿ガイドでセンサを便器ボウル内に導き、非測定時に
は保存ガイドでセンサを便器の外に設けた保存液容器に
導き、また、センサの移動方向をガイド切換手段によっ
て検尿ガイドと保存ガイドに切り換えるので、尿を搬送
せず簡易な構成にでき、また、保存液容器を備える十分
な場所を確保でき、家庭に一般に普及している既存の便
器に取り付けることが可能となる。
【0015】本発明の請求項2にかかる尿検査装置は、
検尿ガイドは便器と便座の隙間に設けたものである。
【0016】そして、検尿ガイドを便器と便座の隙間に
設けたので、排尿の際に邪魔にならない他、簡易な構成
で家庭に一般に普及している既存の便器に取り付けるこ
とが可能となる。
【0017】本発明の請求項3にかかる尿検査装置は、
保存液容器は便器より低い位置に設け、保存ガイドは下
方に向けて湾曲させたものである。
【0018】そして、保存液にセンサを収納する際に
は、センサおよびセンサアームは下方に向けて湾曲した
保存ガイドに従い、便器より低い位置に設けた保存液容
器に導かれるので、保存液容器を設ける場所は十分確保
でき、簡易な構成で確実に保存することが可能となる。
【0019】本発明の請求項4にかかる尿検査装置は、
保存液容器は保存ガイドと連結させたものである。
【0020】そして、保存液にセンサを収納する際に
は、センサおよびアームは保存ガイドに従い、保存ガイ
ドと連結した保存液容器に挿入されるので、簡易な構成
で確実に保存することが可能であり、また保存液容器に
異物が混入する可能性は少なく保存の信頼性は高い。
【0021】本発明の請求項5にかかる尿検査装置は、
保存液容器は保存ガイドから着脱自在としたものであ
る。
【0022】そして、保存液容器は保存ガイドと着脱自
在に連結されているので、保存液が腐食しても容易に交
換でき、簡易な構成で保存の信頼性を高めることができ
る。
【0023】本発明の請求項6にかかる尿検査装置は、
センサは絶縁基板上に過酸化水素電極を形成し、この過
酸化水素電極をコーティング・加熱により形成した高分
子膜で被覆し、この高分子膜状に固定化酵素膜を設けて
なるプレーナ型酵素センサによるものである。
【0024】そして、センサが過酸化水素電極上の高分
子膜がコーティング・加熱により形成されているため、
過酸化水素の透過性を維持しつつ電極妨害物質の透過を
制限でき、センサが便器ボウル内で排尿者の尿滴を直接
受けても高い信頼性で測定することができ、構成を簡易
にする事が可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図4を参照し
ながら説明する。図1は本発明の実施例を示す尿検査装
置の構成図である。図1において2はプレーナ型酵素セ
ンサ(以下センサと称する)、18はセンサ保持部で硬
質の材料により酵素センサ2を保持している。酵素セン
サ2およびセンサ保持部18は軟質の材料より成るセン
サアーム19を介して軟質の材料より成るラック20に
接続している。このラック20にはピニオン21が噛み
合うように設け、ピニオン21はセンサ駆動手段である
モータ22の回転軸で回転する。また23はラックガイ
ドで断面コの字型に形成した硬質の材料より成りラック
20に接するように設けている。この構成でモータ22
が回転することにより、ラック20、センサアーム19
を介してセンサ保持部18および酵素センサ2が図1の
矢印Aの方向で移動する。24は滑車でセンサアーム1
9が円滑に移動できるように配置している。ここでモー
タ22は一般周知のステッピングモータとすることによ
り移動方向、移動量を適切に制御することができる。
【0026】25はガイド切換手段であり、図1の矢印
Bの方向に移動する。移動はソレノイドやモータ等によ
り行うものである。そしてガイド切換手段25が図1に
示す状態にあるときにモータ22を時計方向に回転すれ
ば、センサ2およびセンサアーム19はガイド切換手段
25から検尿ガイド26に入っていく。そして、検尿ガ
イド26により導かれるセンサ2およびセンサアーム1
9は、便器ボウル内へと露出してセンサ2は採尿位置へ
と進出する。またガイド切換手段25が図1に示す位置
より左側に移動したときには、モータ22を時計方向に
回転すれば、センサ2およびセンサアーム19はガイド
切換手段25から保存ガイド27に入っていく。保存ガ
イド27はセンサ2を保存液に導くためのものであり、
センサ2は保存ガイド27の開口部28より保存液へ進
出する。
【0027】図1においての破線Cにおける側面断面図
を図2に示す。保存ガイド27は湾曲して下方に向か
い、開口部28で保存液容器29と連結している。即
ち、センサ2およびセンサアーム19が保存ガイド27
から進出してくると、下方に向かい開口部28から保存
液容器29へと進出して、センサ2は保存液容器29に
収容されている保存液30と接触できる。保存液容器2
9には、保存ガイドと連結する部分にネジ部31を設け
ていて、対応するネジ部を持つ着脱部材32により、容
易に着脱可能としている。これは長期間の放置により保
存液が劣化した場合に交換を容易に行えるようにするた
めである。
【0028】図1において、33は洗浄ノズルで電磁弁
34を介して水道に接続されている。電磁弁34が開放
したときには水道水が洗浄ノズル33から流れ出す。3
5はモータ22、ラックガイド23、滑車24、ガイド
切換手段25、検尿ガイド26、保存ガイド27、保存
液容器29、洗浄ノズル33、電磁弁34を固定する基
板であり板金により構成している。基板35は折り曲げ
ることにより、2カ所の便器取付部36、37を備えて
いる。便器取付部36、37は便器のリムに載せ挟んで
固定するものである。一方の便器取付部36を構成する
ために折り曲げたためにできる孔38には保存ガイド2
7を設けていて、下方に湾曲した保存ガイド27が貫通
して保存液容器29を連結している。したがって、保存
ガイド27を下方に湾曲させることが可能であり、また
保存液容器の容積を十分大きくとれる構成としている。
【0029】また、基板35のもう一方の便器取り付け
部37を構成する折り曲げのためにできる孔39は洗浄
配管出口で洗浄ノズル33、電磁弁34、を介した洗浄
配管が基板35から離れ図示しない水道と接続するため
の出口である。
【0030】また、40は制御手段であり、センサ2か
らの信号を受信し演算等を行う機能と、モータ22、ガ
イド切換手段25、電磁弁34の駆動を制御するもので
ある。
【0031】図3に、以上説明した各部品をケースに入
れて便器に取り付けた状態を斜視図で示す。即ち、41
はケースでモータ22や保存液容器29、基板35など
の部品を収納していて、便器取付部36、37で便器4
2のリム側部に取り付けている。また、ケース41の上
面には操作部43、表示部44を設けている。図は便座
45を立てた状態、またセンサ2を便器42のボウル内
に露出した状態を示している。
【0032】一般に男性は立位姿勢で便座45を立てて
排尿する。この場合、センサ2の場所と放尿曲線を視認
できるので、センサ2がどの場所にあっても尿を命中さ
せることは容易である。一方、一般に女性は便座45を
倒し着座姿勢で排尿する。この場合、センサ2の場所や
放尿曲線が見えない。したがって、女性が着座姿勢で排
尿したときに自然にセンサに尿が命中するような場所に
センサ2を突出させることが望ましく、便器の中央より
やや後方に位置するように突出させている。
【0033】プレーナ型酵素センサ2の構成を図4の断
面図に基づき説明する。これは特開平304330号公
報に開示されているものであり、、ポリイミドフィルム
(PIフィルム)46と、過酸化水素電極としての一対
の金属電極47と、2層から成る高分子膜48と、2層
から成る固定化酵素膜49と、高分子接着剤膜50と、
高分子膜51で被覆されたポリカーボネイト膜(PC
膜)52とから成る。
【0034】PIフィルム46上に形成される一対の金
属電極47は、酵素膜49における酵素反応に伴う酸素
や過酸化水素の増減を酸化電流変化として捕らえるもの
である。この金属電極47上に形成される高分子膜48
は、金属電極4d7をコーティングして更に加熱するこ
とにより形成したものである。この加熱処理により、コ
ーティングのみの場合に比べて過酸化水素の透過性を維
持しつつ電極妨害物質の透過を十分に制限でき、材料が
本来持つ特性が向上する。そのため、センサ2に直接尿
が接触しても尿成分を分析することができる。
【0035】高分子膜48上に形成される固定化酵素膜
49として、グルコース酸化酵素を使用する。この場合
は酵素反応が、 Glucose + O2 → グルコン酸 + H22 となり、グルコースの分解に伴って、酸素が消費されて
過酸化水素が発生すると共に、グルコン酸が発生する。
【0036】ここで発生した過酸化水素は金属電極47
の触媒作用により電子を放出しながら水と酸素に分解さ
れる。この放出された電子を電流として測定することに
より、排尿中の糖濃度を測定することができる。
【0037】次に、図5のフローチャートに基づいて制
御手段40の動作を説明する。それまで尿検査装置を非
使用状態だったとすると、センサ2は保存液容器29に
挿入された状態で静止している。被験者はまず便器42
の前に立つ(主に男性)か、便座45に着座する(主に
女性)。ここで、測定スイッチ43を押すと、制御手段
40からの出力でモータ22は反時計方向に所定量回転
し、センサ2は保存液容器29を出て保存ガイド27、
ガイド切換手段25を通過して基板35内に露出する。
【0038】そこで制御手段40はガイド切換手段25
を図1に示すように左から右に駆動する。そしてモータ
22に信号出力し、モータ22は時計方向に所定量回転
するとセンサ2はガイド切換手段25から検尿ガイド2
6を通過して便器42のボウル内で中央やや後方へ移動
して停止する。ここで被験者は排尿を開始し、センサ2
には被験者から放たれた尿を受滴する。
【0039】センサ2は尿と接触したことで出力が変化
し始めるので、尿を受滴したことがわかる。更にこの出
力の変化から尿に含有される糖濃度を算出し、表示部4
4に表示する。次に制御手段40は電磁弁34を開放し
て洗浄ノズル33から洗浄水を流出させる。この洗浄水
の流出により便器42内に露出していたセンサアーム1
9を洗浄することができる。この洗浄水を流出し続けた
状態でモータ22を半時計方向に回転させる。ここでセ
ンサ2が検尿ガイド26に向かって移動し始め、センサ
アーム19からセンサ保持部18、更にセンサ2が順に
洗浄されることになる。
【0040】好ましくは、センサ2が検尿ガイド26に
入る手前でモータ22を一旦停止させ、センサ2に洗浄
水を浴びせ、センサ2の出力より洗浄が完了したことを
検知して電磁弁34を閉鎖するのがよい。それは洗浄を
確実なものとするために過不足ない洗浄水を浴びせるこ
とができるからである。そして更に制御手段40からの
出力信号でモータ22を半時計方向に所定量回転する
と、センサ2は検尿ガイド26からガイド切換手段25
を通過し基板35内に露出する。
【0041】ここで制御手段40はガイド切換手段25
に信号出力し、図1に示す右から左に移動させる。そし
て、モータ22に信号出力し時計方向に所定量回転す
る。そうするとセンサ2はガイド切換手段25から保存
ガイド27を通過して保存液容器29に進出し、保存液
と接触することとなる。
【0042】センサ2を尿と接触させて測定すると、洗
浄後、次の測定を許可するまで所定時間設けることが好
ましい。それは固定化酵素中の物質は洗浄により除去で
きるが、電気化学的作用により電極面に付着した物質が
十分に除去されるのに時間を要するからである。そのた
めに、洗浄完了時または保存液収納時からタイマーをス
タートさせ、所定時間は測定スイッチ43の入力を受け
付けなくしている。そして所定時間経過後には再び測定
スイッチが押されると上記動作を繰り返す。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の尿検査装置
は以下の効果を有する。
【0044】本発明の請求項1にかかる尿検査装置によ
れば、センサを屈曲可能なセンサアームを介して移動さ
せるセンサ駆動手段により、測定時には検尿ガイドでセ
ンサを便器ボウル内に導き、非測定時には保存ガイドで
センサを便器の外に設けた保存液容器に導き、また、セ
ンサの移動方向をガイド切換手段によって検尿ガイドと
保存ガイドに切り換えるので、尿を搬送せず簡易な構成
にでき、また、保存液容器を備える十分な場所を確保で
き、家庭に一般に普及している既存の便器に取り付ける
ことが可能となる。
【0045】本発明の請求項2にかかる尿検査装置によ
れば、検尿ガイドを便器と便座の隙間に設けたので、排
尿の際に邪魔にならない他、簡易な構成で家庭に一般に
普及している既存の便器に取り付けることが可能とな
る。
【0046】本発明の請求項3にかかる尿検査装置によ
れば、保存液にセンサを収納する際には、センサおよび
センサアームは下方に向けて湾曲した保存ガイドに従
い、便器より低い位置に設けた保存液容器に導かれるの
で、保存液容器を設ける場所は十分確保でき、簡易な構
成で確実に保存することが可能となる。
【0047】本発明の請求項4にかかる尿検査装置によ
れば、保存液にセンサを収納する際には、センサおよび
アームは保存ガイドに従い、保存ガイドと連結した保存
液容器に挿入されるので、簡易な構成で確実に保存する
ことが可能であり、また保存液容器に異物が混入する可
能性は少なく保存の信頼性は高い。
【0048】本発明の請求項5にかかる尿検査装置によ
れば、保存液容器は保存ガイドと着脱自在に連結されて
いるので、保存液が腐食しても容易に交換でき、簡易な
構成で保存の信頼性を高めることができる。
【0049】本発明の請求項6にかかる尿検査装置によ
れば、センサは過酸化水素電極上の高分子膜がコーティ
ング・加熱により形成されているため、過酸化水素の透
過性を維持しつつ電極妨害物質の透過を制限でき、セン
サが便器ボウル内で排尿者の尿滴を直接受けても高い信
頼性で測定することができ、構成を簡易にする事が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における尿検査装置の構成図
【図2】同実施例における保存ガイドの構成図
【図3】同実施例の尿検査装置を便器に取り付けた状態
を示す斜視図
【図4】同実施例のセンサを示す断面図
【図5】同実施例の動作を説明するフローチャート
【図6】第1の従来例における尿検査装置の構成図
【図7】第2の従来例における尿検査装置の構成図
【図8】第3の従来例における尿検査装置の構成図
【符号の説明】
2 センサ 19 センサアーム 22 センサ駆動手段 25 ガイド切換手段 26 検尿ガイド 27 保存ガイド 29 保存液容器 40 制御手段 46 絶縁基板 47 過酸化水素電極 48 高分子膜 49 固定化酵素膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 実紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宮地 寿明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大野 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 樋口 留夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 蛭本 健児 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2D038 ZA03 2G045 AA15 AA36 BB14 CB03 DA31 FB01 FB05 HA08 HA09 JA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】尿に含有される特定の成分の濃度に相関を
    持った出力信号を発生するセンサと、前記センサを一端
    に設けた屈曲可能なセンサアームと、前記センサを前記
    センサアームを介して移動させるセンサ駆動手段と、非
    測定時に前記センサに接触させておく保存液を収容する
    保存液容器と、測定時には前記センサを便器ボウル内へ
    導く検尿ガイドと、非測定時には前記センサを前記保存
    液容器に導く保存ガイドと、前記センサの移動方向を前
    記検尿ガイドと前記保存ガイドに切り換えるガイド切換
    手段と、前記駆動手段および前記ガイド切換手段を制御
    する制御手段を有し、前記保存液容器は便器の外部に設
    けた尿検査装置。
  2. 【請求項2】検尿ガイドは便器と便座の隙間に設けた請
    求項1記載の尿検査装置。
  3. 【請求項3】保存液容器は便器より低い位置に設け、保
    存ガイドは下方に向けて湾曲させた請求項1記載の尿検
    査装置。
  4. 【請求項4】保存液容器は保存ガイドと連結させた請求
    項1記載の尿検査装置。
  5. 【請求項5】保存液容器は保存ガイドから着脱自在とし
    た請求項4記載の尿検査装置。
  6. 【請求項6】センサは絶縁基板上に過酸化水素電極を形
    成し、この過酸化水素電極をコーティング・加熱により
    形成した高分子膜で被覆し、この高分子膜状に固定化酵
    素膜を設けてなるプレーナ型酵素センサである請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の尿検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015232554A (ja) * 2014-05-13 2015-12-24 アークレイ株式会社 測定装置

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JP2015232554A (ja) * 2014-05-13 2015-12-24 アークレイ株式会社 測定装置

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