JP2001074572A - パワーステアリング用トルク検出装置 - Google Patents

パワーステアリング用トルク検出装置

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JP2001074572A
JP2001074572A JP25269399A JP25269399A JP2001074572A JP 2001074572 A JP2001074572 A JP 2001074572A JP 25269399 A JP25269399 A JP 25269399A JP 25269399 A JP25269399 A JP 25269399A JP 2001074572 A JP2001074572 A JP 2001074572A
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temperature
torque
sensor
steering
electric signal
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Kenichi Azuma
賢一 東
Yuichi Okamoto
祐一 岡本
Eiji Tanaka
英二 田中
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操舵フィーリングを温度にかかわらず一定に
する。 【解決手段】 トルク検出装置10は、トルクセンサ1
2、温度センサ14、信号処理部16等を備えている。
トルクセンサ12は、ステアリング軸に加わるトルク値
に応じて変化する電気信号を出力する。温度センサ14
は、トルクセンサ12及びPS装置18の温度を測定す
る。信号処理部16は、温度センサ14によって検出さ
れた温度、トルクセンサ12の温度特性及びPS装置1
8の温度特性に基づき、トルクセンサ12から出力され
た電気信号を補正してPS装置18へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の操舵力を軽
減するためのパワーステアリングに用いられる、パワー
ステアリング用トルク検出装置に関する。以下、パワー
ステアリングを「PS」、パワーステアリング用トルク
検出装置を単に「トルク検出装置」と略称する。
【0002】
【従来の技術】一般的なトルク検出装置は、ステアリン
グ軸に加わるトルク値に応じて変化する電気信号を出力
するトルクセンサと、このトルクセンサから出力された
電気信号からトルク値に対応する電気信号を抽出してP
S装置へ出力する信号処理部とを備えている。
【0003】また、従来のトルク検出装置において、ト
ルクセンサから出力される電気信号を温度補償回路によ
って補正することにより、信頼性を向上させたものが知
られている(例えば、特開平2−195221号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなトルク検出装置を用いたPS装置では、トルク検出
装置から得られるトルク値が温度変化に対して正確にな
っても、運転者の操舵フィーリングが温度によって異な
るという別の問題があった。具体的には、ハンドル戻
り、粘性感、慣性感等が温度によって異なるのである。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、操舵フィーリ
ングを温度にかかわらず一定にすることにより、操舵性
を向上できる、トルク検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来のトル
ク検出装置を用いたPS装置における操舵フィーリング
の問題が、PS装置の温度特性にあることに気が付い
た。つまり、PS装置は、温度の低下とともに操舵力が
増加(すなわち温度の上昇とともに操舵力が減少)する
ため、操舵フィーリングが温度によって異なるのであ
る。その理由として、PS装置を構成するギアやベアリ
ング等のグリースの粘性が温度の低下により増加するこ
とが考えられる。本発明はこの知見に基づきなされたも
のである。
【0007】本発明に係るトルク検出装置は、トルクセ
ンサ、温度センサ及び信号処理部を備えている。トルク
センサは、ステアリング軸に加わるトルク値に応じて変
化する電気信号を出力する。温度センサは、PS装置の
温度を測定する。信号処理部は、温度センサによって検
出された温度、及びPS装置の温度特性に基づき、トル
クセンサから出力された電気信号を補正してPS装置へ
出力する。
【0008】トルク値及び温度に対応する電気信号が、
トルクセンサ及び温度センサから信号処理部へ出力され
る。信号処理部は、PS装置の温度特性を考慮すること
により、トルクセンサから出力された電気信号を補正
し、その補正した電気信号(すなわちトルク値)をPS
装置へ出力する。PS装置は、そのトルク値に応じて操
舵力を軽くするように動作する。このとき、PS装置で
使用されるトルク値がPS装置の温度特性に基づき補正
されているので、操舵フィーリングは温度にかかわらず
一定になる。
【0009】また、温度センサは、トルクセンサ及びP
S装置の温度を測定するものとしてもよい。この場合、
信号処理部は、温度センサによって検出された温度、ト
ルクセンサの温度特性及びPS装置の温度特性に基づ
き、トルクセンサから出力された電気信号を補正してP
S装置へ出力するものとしてもよい。
【0010】トルク値及び温度に対応する電気信号が、
トルクセンサ及び温度センサから信号処理部へ出力され
る。信号処理部は、トルクセンサの温度特性のみならず
PS装置の温度特性も考慮することにより、トルクセン
サから出力された電気信号を補正し、その補正した電気
信号(すなわちトルク値)をPS装置へ出力する。PS
装置は、そのトルク値に応じて操舵力を軽くするように
動作する。このとき、PS装置で使用されるトルク値が
PS装置の温度特性に基づき補正されているので、操舵
フィーリングは温度にかかわらず一定になる。
【0011】例えば、PS装置の温度特性とは、温度の
低下とともに操舵力が増加(換言すると温度の上昇とと
もに操舵力が減少)するものである。このとき、信号処
理部は、温度センサによって検出された温度に基づき、
温度の低下による操舵力の増加分を打ち消すように電気
信号を補正する。操舵力の増加分を打ち消すような電気
信号とは、例えば、ステアリング軸に実際に加わってい
るトルク値以上の、トルク値に対応する電気信号であ
る。
【0012】また、信号処理部は、トルクセンサから出
力された電気信号に基づき、ステアリング軸に加わるト
ルク値が減少しつつある時を判断し、その時に電気信号
を補正するようにしてもよい。ステアリング軸に加わる
トルク値が減少しつつある時とは、いわゆる「ハンドル
戻り時」である。温度の低下により操舵力が増加する
と、ハンドル戻り時に所定位置までハンドルが戻らなく
なることがある。このようなときに、操舵力の増加分を
打ち消すように電気信号を補正する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るトルク検出
装置の一実施形態を示すブロック図である。以下、この
図面に基づき説明する。
【0014】本実施形態のトルク検出装置10は、トル
クセンサ12、温度センサ14、信号処理部16等を備
えている。トルクセンサ12は、ステアリング軸(セン
サ軸124)に加わるトルク値に応じて変化する電気信
号を出力する。温度センサ14は、トルクセンサ12及
びPS装置18の温度を測定する。信号処理部16は、
温度センサ14によって検出された温度、トルクセンサ
12の温度特性及びPS装置18の温度特性に基づき、
トルクセンサ12から出力された電気信号を補正し、そ
の出力電圧VtをPS装置18へ出力する。なお、信号
処理部16は、トルク検出装置10内に設けているが、
PS装置18のEPSコントロ−ラ48(図2)内に設
けてもよい。
【0015】まず、トルク検出装置10の基本的な動作
を説明する。
【0016】トルク値及び温度に対応する電気信号が、
トルクセンサ12及び温度センサ14から信号処理部1
6へ出力される。信号処理部16は、トルクセンサ12
の温度特性のみならずPS装置18の温度特性も考慮す
ることにより、トルクセンサ12から出力された電気信
号を補正し、その補正した電気信号(すなわちトルク
値)をPS装置18へ出力する。PS装置18は、その
トルク値に応じて操舵力を軽くするように動作する。こ
のとき、PS装置18で使用されるトルク値がPS装置
18の温度特性に基づき補正されているので、操舵フィ
ーリングは温度にかかわらず一定になる。
【0017】次に、トルク検出装置10の各構成要素に
ついて説明する。
【0018】トルクセンサ12は、磁歪式であり、励磁
源121、励磁コイル122,123、センサ軸12
4、検出コイル125,126等から構成されている。
センサ軸124は、鉄、ニッケル又はそれらの合金等の
強磁性体で作られている。センサ軸124にトルクが加
わると、センサ軸124の中心線に対して±45度の方
向に引張応力と圧縮応力とが加わる。引張応力が加わっ
た方向と圧縮応力が加わった方向とでは、磁気歪み現象
により透磁率に差が生じる。つまり、この透磁率の差を
検出すれば、トルクが検出できる。
【0019】そこで、励磁コイル122,123及び検
出コイル125,126をセンサ軸124表面に配置
し、励磁コイル122,123を励磁源121の交流電
圧で励磁する。すると、引張方向の透磁率及び圧縮方向
の透磁率に対応した交流電圧値が、それぞれ検出コイル
125,126から別々に得られる。したがって、これ
らの交流電圧を整流及び平滑して直流化すれば、それら
の差がセンサ軸124に加わったトルク値に対応する。
なお、センサ軸124は、図示しないが、ステアリング
ホイールに取り付けられた入力軸と、ピニオン及びラッ
ク等の操舵機構に取り付けられた出力軸との間に連結さ
れている。なお、トルクセンサ12の温度特性とは、励
磁コイル122,123、センサ軸124、検出コイル
125,126等の各物性値が温度によって変化するこ
とに起因するものである。
【0020】温度センサ14は、サーミスタ、オペアン
プ等からなる電子回路であり、トルクセンサ12及びP
S装置18の温度を直接的又は間接的に測定する。サー
ミスタ(図示せず)は、例えば回路基板に実装されてお
り、トルクセンサ12及びPS装置18の温度に応じて
抵抗値が変化する。そして、温度センサ14は、サーミ
スタの抵抗値に応じた電圧を演算制御回路30へ出力す
る。
【0021】信号処理部16は、検出コイル125,1
26から出力された交流電圧を整流する整流回路19,
20、整流回路19,20の出力電圧の差をとる比較回
路22、比較回路22の出力電圧を直流化する平滑回路
24、平滑回路24の出力電圧を補正するゲイン調整回
路26及び中点調整回路28、温度補正及び電圧監視等
の機能を有する演算制御回路30、演算制御回路30の
出力信号に基づき動作するアナログ電圧出力回路32等
によって構成されている。ゲイン調整回路26及び中点
調整回路28は、例えばA/Dコンバータ及びD/Aコ
ンバータによって構成されている。演算制御回路30
は、例えばマイクロコンピュータ及びEPROMによ
って構成されている。
【0022】演算制御回路30には、温度の変動に伴う
ゲイン及び中点の変動(すなわちトルクセンサ12の温
度特性)及びPS装置18の温度特性に関するデータが
予め記憶されている。そして、演算制御回路30は、温
度センサ14の出力信号に基づき、ゲイン調整回路26
及び中点調整回路28へ補正信号を出力する。また、演
算制御回路30は、所定のトルク値が印加されていると
き又はトルク値が零のとき、正しいゲイン及び中点にな
るように、ゲイン調整回路26及び中点調整回路28へ
補正信号を出力する。
【0023】更に、演算制御回路30は、抵抗器30
1,302による分圧電圧、平滑回路24の出力電圧、
中点調整回路の出力電圧等を入力して、これらの電圧を
監視する。演算制御回路30によって電圧が異常である
と判断されると、アナログ電圧出力回路32からハイ
(例えば5[V])又はロー(例えば0[V])が出力
される。
【0024】図2は、図1のトルク検出装置10を用い
たPS装置18を示す構成図である。以下、この図面に
基づき説明する。ただし、図1と同じ部分は同一符号を
付すことにより重複説明を省略する。
【0025】ステアリングホイール40はステアリング
入力軸42に連結され、ステアリング入力軸42とステ
アリング出力軸44との間にセンサ軸124が連結され
ている。ハンドルコラムハウジング46内には、ステア
リング入力軸42、センサ軸124、ステアリング出力
軸44及びトルク検出装置10の他に、EPSコントロ
−ラ48、EPSコントロ−ラ48によって制御される
電動モータ50、電動モータ50の出力軸に嵌装された
ギア52、ステアリング出力軸44に嵌装されるととも
にギア52と噛合するギア54、ステアリング出力軸4
4に設けられたベアリング561,562、ステアリン
グ入力軸42に設けられたベアリング581,582等
が収容されている。なお、EPSコントロ−ラ48及び
電動モータ50は、ハンドルコラムハウジング46内に
設けているが、ハンドルコラムハウジング46外に設け
てもよい。
【0026】ステアリングホイール40にトルクが印加
されると、ステアリング入力軸24→センサ軸124→
ステアリング出力軸44へと力が伝わる。トルク検出装
置10は、センサ軸124に加わるトルク値を出力電圧
Vtに変換して、出力電圧VtをEPSコントロ−ラ4
8へ出力する。EPSコントロ−ラ48は、出力電圧V
t、図示しない車速信号及びイグニション・オン信号等
に基づきアシスト量を計算し、電動モータ50へ制御信
号Cを送る。すると、電動モータ50は、回転すること
により、ギア52、54を介してステアリング出力軸4
4へ回転力を与える。これにより、ステアリングホイー
ル40に対する操舵力が軽減される。
【0027】図3は、図1のトルク検出装置における印
加トルクと出力電圧との関係を示すグラフであり、図3
[1]が第一例、図3[2]が第二例である。以下、図
1乃至図3に基づき、トルク検出装置10の動作をより
具体的に説明する。
【0028】PS装置18は、温度の低下とともに操舵
力が増加する、逆に言えば温度の上昇とともに操舵力が
減少する、という温度特性を有している。このとき、信
号処理部16は、温度センサ14によって検出された温
度に基づき、温度の低下による操舵力の増加分を打ち消
すように出力電圧Vtを補正する。なお、ここでいう
「印加トルク」とは、ステアリング軸(センサ軸12
4)に実際に加わるトルク値のことである。
【0029】図3[1]に示す第一例では、同じ印加ト
ルクTに対して、温度が低くなるほど出力電圧Vtが高
くなるように(温度が高くなるほど出力電圧Vtが低く
なるように)ゲインを調整する。つまり、温度が低くな
るほど、出力電圧Vtを高くすることによりアシスト量
を多くする。なお、図3[1]には、低温、常温、高温
について各一例ずつ示した。実際には、例えば−30℃
〜60℃まで1℃ごとに、印加トルクTと出力電圧Vt
との関係を示すマップがEPROM等に記憶されてい
る。
【0030】図3[2]に示す第二例では、印加トルク
Tが減少しつつある時に、同じ印加トルクTに対して、
温度が低くなるほど出力電圧Vtが高くなるように(温
度が高くなるほど出力電圧が低くなるように)ゲインを
調整する。温度の低下により操舵力が増加すると、ハン
ドル戻り時に所定位置までハンドルが戻らなくなること
がある。このようなときに、本例では操舵力の増加分を
打ち消すように出力電圧Vtを補正する。なお、図3
[2]には、低温における一例を示した。実際には、例
えば−30℃〜60℃まで1℃ごとに、印加トルクTと
出力電圧Vtとの関係を示すマップがEPROM等に
記憶されている。
【0031】図3[1],[2]及び後述する図7にお
ける出力電圧Vtは、理解しやすくするために、PS装
置18の温度特性の影響のみを補正するものとしてい
る。しかし、実際の出力電圧Vtは、トルクセンサ12
の温度特性の補正分も加味される。
【0032】図4は、図3[2]の関係に基づくトルク
検出装置10の動作の一例を示すグラフである。図5及
び図6は、図3[2]の関係に基づくトルク検出装置1
0の動作を示すフローチャートである。以下、図1、及
び図3[2]乃至図6に基づき、トルク検出装置10の
動作を更に具体的に説明する。
【0033】まず、補正前の出力電圧Vt’を入力する
(図5ステップ101)。Vt’≧Va1であればへ
進み、Vt’≦Va2であればへ進み、いずれでもな
ければステップ101へ戻る。一定電圧Va1,Va2
は、ハンドル戻り時に出力電圧Vt’を補正するか否か
を決めるための印加トルクTに対応する。すなわち、印
加トルクTが一定以下であれば、ハンドル戻り時の問題
が生じないので、出力電圧Vt’を補正しない。
【0034】図6に示すにおいて、補正前の出力電圧
Vt’が増加から減少に転じたか否かを判断する(ステ
ップ201)。出力電圧Vt’が増加中であれば、次の
出力電圧Vt’を入力して(ステップ202)、ステッ
プ201に戻る。出力電圧Vt’が増加から減少に転じ
ればハンドル戻り時であると判断し、そのときの出力電
圧Vt’をピーク電圧Vp1とし、Vt’≦Vb1であ
るか否かを判断する(ステップ203)。ここで、Vb
1=2.5+(Vp1−2.5)×0.9である。
【0035】Vt’≦Vb1でなければ、次の出力電圧
Vt’を入力して(ステップ204)、ステップ203
に戻る。Vt’≦Vb1であれば、ゲインを変えること
により、出力電圧Vt’の補正を始める(ステップ20
5)。続いて、Vt’≦Vc1であるか否かを判断する
(ステップ206)。ここで、Vc1=2.5+(Vp
1−2.5)×0.1である。Vt’≦Vc1でなけれ
ば、次の出力電圧Vt’を入力して(ステップ20
7)、ステップ206に戻る。Vt’≦Vc1であれ
ば、ゲインを元に戻すことにより、出力電圧Vt’の補
正を終え(ステップ208)、へ戻る。
【0036】図6に示すにおいて、補正前の出力電圧
Vt’が減少から増加に転じたか否かを判断する(ステ
ップ301)。出力電圧Vt’が減少中であれば、次の
出力電圧Vt’を入力して(ステップ302)、ステッ
プ301に戻る。出力電圧Vt’が減少から増加に転じ
ればハンドル戻り時であると判断し、そのときの出力電
圧Vt’をピーク電圧Vp2とし、Vt’≧Vb2であ
るか否かを判断する(ステップ303)。ここで、Vb
2=2.5−(2.5−Vp2)×0.9である。
【0037】Vt’≧Vb2でなければ、次の出力電圧
Vt’を入力して(ステップ304)、ステップ303
に戻る。Vt’≧Vb2であれば、ゲインを変えること
により、出力電圧Vt’の補正を始める(ステップ30
5)。続いて、Vt’≧Vc2であるか否かを判断する
(ステップ306)。ここで、Vc2=2.5−(2.
5−Vp2)×0.1である。Vt’≧Vc2でなけれ
ば、次の出力電圧Vt’を入力して(ステップ30
7)、ステップ306に戻る。Vt’≧Vc2であれ
ば、ゲインを元に戻すことにより、出力電圧Vt’の補
正を終え(ステップ308)、へ戻る。
【0038】図7は、図1のトルク検出装置における印
加トルクと出力電圧との関係の第三例を示すグラフであ
る。以下、この図面に基づき説明する。
【0039】図3に示す第一例及び第二例では、ゲイン
を変えることにより出力電圧Vt’を補正する。これに
対し、本例では、オフセット電圧(中点電圧)を変える
ことにより出力電圧Vt’を補正する。図7には、低温
における一例を示した。実際には、例えば−30℃〜6
0℃まで1℃ごとに、印加トルクTと出力電圧Vtとの
関係を示すマップがEPROM等に記憶されている。
【0040】
【発明の効果】本発明に係るトルク検出装置によれば、
PS装置の温度を測定し、予め記憶しているPS装置の
温度特性に基づき、トルクセンサから出力された電気信
号を補正してPS装置へ出力することにより、PS装置
の温度特性の影響が除去されるので、操舵フィーリング
を温度にかかわらず一定にできる。したがって、温度変
化に対する操舵性を向上できる。
【0041】請求項2記載のトルク検出装置によれば、
トルクセンサ及びPS装置の温度を測定し、予め記憶し
ているトルクセンサ及びPS装置の温度特性に基づき、
トルクセンサから出力された電気信号を補正してPS装
置へ出力することにより、トルクセンサの温度特性の影
響のみならずPS装置の温度特性の影響も除去されるの
で、操舵フィーリングを温度にかかわらず一定にでき
る。したがって、温度変化に対する操舵性を更に向上で
きる。また、請求項2記載のトルク検出装置によれば、
トルクセンサの温度特性の影響のみを補正する従来のト
ルク検出装置に対して、部品点数が増加することもな
い。
【0042】請求項3記載のトルク検出装置によれば、
温度の低下による操舵力の増加分を打ち消すように、ト
ルクセンサから出力された電気信号を補正するので、温
度の低下とともに操舵力が増加する温度特性を有するP
S装置に対して、操舵フィーリングを温度にかかわらず
一定にできる。
【0043】請求項4記載のトルク検出装置によれば、
ステアリング軸に加わるトルク値が減少しつつある時を
判断し、その時に電気信号を補正することにより、ハン
ドル戻り時に所定位置までハンドルが戻らなくなる現象
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトルク検出装置の一実施形態を示
すブロック図である。
【図2】図1のトルク検出装置を用いたPS装置を示す
構成図である。
【図3】図1のトルク検出装置における印加トルクと出
力電圧との関係を示すグラフであり、図3[1]が第一
例、図3[2]が第二例である。
【図4】図1のトルク検出装置における、図3[2]の
関係に基づく動作の一例を示すグラフである。
【図5】図1のトルク検出装置における、図3[2]の
関係に基づく動作を示すフローチャートである。
【図6】図1のトルク検出装置における、図3[2]の
関係に基づく動作を示すフローチャートである。
【図7】図1のトルク検出装置における印加トルクと出
力電圧との関係の第三例を示すグラフである。
【符号の説明】 10 トルク検出装置 12 トルクセンサ 14 温度センサ 16 信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 英二 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 Fターム(参考) 3D033 CA11 CA16 CA28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング軸に加わるトルク値に応じ
    て変化する電気信号を出力するトルクセンサと、 パワーステアリング装置の温度を測定する温度センサ
    と、 この温度センサによって検出された温度、及び前記パワ
    ーステアリング装置の温度特性に基づき、当該トルクセ
    ンサから出力された電気信号を補正して当該パワーステ
    アリング装置へ出力する信号処理部と、 を備えたパワーステアリング用トルク検出装置。
  2. 【請求項2】 ステアリング軸に加わるトルク値に応じ
    て変化する電気信号を出力するトルクセンサと、 このトルクセンサ及びパワーステアリング装置の温度を
    測定する温度センサと、 この温度センサによって検出された温度、前記トルクセ
    ンサの温度特性及び前記パワーステアリング装置の温度
    特性に基づき、当該トルクセンサから出力された電気信
    号を補正して当該パワーステアリング装置へ出力する信
    号処理部と、 を備えたパワーステアリング用トルク検出装置。
  3. 【請求項3】 前記パワーステアリング装置の温度特性
    とは、温度の低下とともに操舵力が増加するものであ
    り、 前記信号処理部は、前記温度センサによって検出された
    温度に基づき、当該温度の低下による前記操舵力の増加
    分を打ち消すように前記電気信号を補正する、 請求項1又は2記載のパワーステアリング用トルク検出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記信号処理部は、 前記トルクセンサから出力された電気信号に基づき、前
    記ステアリング軸に加わるトルク値が減少しつつある時
    を判断し、 その時に当該電気信号を補正する、 請求項3記載のパワーステアリング用トルク検出装置。
JP25269399A 1999-09-07 1999-09-07 パワーステアリング用トルク検出装置 Withdrawn JP2001074572A (ja)

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JP25269399A Withdrawn JP2001074572A (ja) 1999-09-07 1999-09-07 パワーステアリング用トルク検出装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100402783B1 (ko) * 2001-10-18 2003-10-22 기아자동차주식회사 차량 동력학 해석에 적용되는 조향 토크결정방법
JP2004170141A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Yazaki Corp 非接地電源の絶縁検出装置
JP2008018860A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2008296696A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Showa Corp 電動パワーステアリング装置

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