JP2001073253A - ガラスクロス、及びガラスクロス補強合成樹脂積層板 - Google Patents

ガラスクロス、及びガラスクロス補強合成樹脂積層板

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JP2001073253A
JP2001073253A JP24834399A JP24834399A JP2001073253A JP 2001073253 A JP2001073253 A JP 2001073253A JP 24834399 A JP24834399 A JP 24834399A JP 24834399 A JP24834399 A JP 24834399A JP 2001073253 A JP2001073253 A JP 2001073253A
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glass cloth
glass
alkaline earth
immersed
alkali metal
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Yasuyuki Kimura
康之 木村
Naokatsu Hirotomi
直勝 廣富
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Asahi Schwebel Co Ltd
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Asahi Schwebel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 酸性溶液で1時間浸漬した時、酸性
溶液中に溶出するアルカリ金属及びアルカリ土類金属の
成分量がガラスクロスの重量に対して夫々20ppm以
下であるEガラス組成のガラスクロス。 このガラス
クロスを補強材とするガラスクロス補強合成樹脂積層
板。 【効果】 ガラスクロスから溶出するアルカリ金属成分
及びアルカリ土類金属成分の量を20ppm以下とする
ことにより、これらのアルカリ性金属イオンの介在によ
るCAF発生を抑制。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスクロス及びそれ
を用いたガラスクロス補強合成樹脂積層板に関する。特
に、本発明は、電子・電気分野で使用されるプリント配
線板の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板等の複合材料に使用され
るガラスクロスは、以下のようにして製造されている。
まず、ガラス繊維を保護するためのサイジング剤や収束
剤と呼ばれる有機のバインダーが付与された糸を用いて
製織される。次いで、製織されたガラスクロスから前記
のバインダーを除去するために、水洗または加熱され
る。次に、バインダーが除去されたガラスクロスにはカ
ップリング剤処理が施される。このカップリング剤処理
は複合材料とする際のガラスクロスと樹脂との濡れ性や
密着性等を確保するために行われるものである。その方
法としては、カップリング剤を含む溶液に、バインダー
が除去されたガラスクロスを浸漬し、乾燥する方法で行
われるのが一般的である。
【0003】一方、電子機器の小形化、高性能化に伴
い、その中に使われるプリント配線板も多層化や高性能
化が進んでいる。この様なプリント配線板に用いられる
基板には、特性や信頼性向上の要求が厳しく求められて
いる。特に高密度化によって、スルーホール間や内層ラ
インとスルーホール間が狭くなっていることで、絶縁抵
抗が低下する現象が見られるようになり、信頼性におけ
る重要な問題となっている。この原因の一つとして、導
体間に発生する銅マイグレーション(電食)の影響が考
えられる。電食は、電圧印加の高湿度環境下で、導体で
ある銅が陽極から溶け出して析出し、絶縁材を通過して
陰極と導通する現象である。
【0004】電食は表面レジストや接着剤層に発生する
デンドライトと、内層ガラス繊維と樹脂の界面において
発生するCAF(Conductive Anodic Filaments )に分
けられる。ガラスクロス−エポキシ基板に多く発生する
CAFは、プリント配線板の信頼性に関わるものであ
り、今後最も重要な品質特性の一つである。CAFの発
生原因の一つとして、ガラス繊維と樹脂との濡れ性ある
いは密着性の不足と、ガラス繊維と樹脂の界面における
イオン成分が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、CAFの発
生を抑制したプリント配線基板を得ることが可能なガラ
スクロス及びこのガラスクロスを強化材としたガラス繊
維強化樹脂積層板を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために成されたものであり、本発明者らは上記
の課題を解決するために鋭意検討した結果、ガラス繊維
の極表面に存在するアルカリ金属及びアルカリ土類金属
の化合物量を低減することにより、かかる目的を達成し
うることを見い出し、本発明を完成するに至った。つま
り、ガラスクロスと樹脂との間にアルカリ金属化合物及
びアルカリ土類金属化合物が存在すると、密着性が不足
し、さらにドリル加工による損傷を受け易くなり、ガラ
ス繊維と樹脂の間に隙間が生じ、この隙間を通してCA
Fが成長し易いと考えられる。また、アルカリ金属化合
物及びアルカリ土類金属化合物が吸湿下でイオン化する
と絶縁抵抗の低下や電極の腐食を促進し、CAFが成長
すると考えられる。
【0007】即ち、本発明は: 酸性溶液で1時間浸漬した時、酸性溶液中に溶出す
るアルカリ土類金属の量が、ガラスクロスの重量に対し
て20ppm以下であるEガラス組成のガラスクロスを
提供する。また、 酸性溶液で1時間浸漬した時、酸性溶液中に溶出す
るアルカリ金属の量が、ガラスクロスの重量に対して2
0ppm以下である点に特徴を有する。また、 酸性溶液で1時間浸漬した時、酸性溶液中に溶出す
るアルカリ金属の量及びアルカリ土類金属の量が、ガラ
スクロスの重量に対して夫々20ppm以下である点に
も特徴を有する。また、 〜のいずれかに記載のEガラス組成のガラスク
ロスを基材として用いたことを特徴とするガラスクロス
補強合成樹脂樹脂積層板を提供する。 ここでいうEガラスとは、IPC−EG−140に規定
のガラスであり、一般にプリント配線板等のガラスクロ
ス補強合成樹脂積層板に用いられるガラス種である。こ
こでいう「酸性溶液で1時間浸漬した時」とは、25℃
かつ1%に調整された酢酸水溶液4重量部に対して、1
重量部の割合でガラスクロスを1時間振動させながら浸
漬した時である。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。本発明にお
いて低減するアルカリ性金属とは、アルカリ金属として
は、ナトリウム、カリウム、特にナトリウムであり;ア
ルカリ土類金属としては、カルシウム、マグネシウム、
特にカルシウムである。Eガラスの組成は、一般的に
は、IPCの規格によれば、SiO2:52〜54%、
Al23:12〜16%、MgO:0〜5%、CaO:
16〜25%、Na2O並びにK2O:0〜2%、B
23:5〜10%であり、溶液への浸漬と、それに続く
乾燥により、アルカリ金属およびアルカリ土類金属は炭
酸塩等の化合物の形でガラスクロス表面に存在する。
【0009】本発明のガラスクロスは酸性溶液で1時間
浸漬した時、酸性溶液中に溶出するアルカリ金属の量又
は/及びアルカリ土類金属の量が、ガラスクロスの重量
に対して20ppm以下であることを特徴とする。ま
た、本発明のガラスクロス補強合成樹脂積層板は、上述
のガラスクロスを強化材とすることを特徴とするもので
ある。
【0010】本発明において、ガラス繊維表面のアルカ
リ金属の量がガラスクロスの重量に対して20ppm以
下であること、又は/及びガラス繊維表面のアルカリ土
類金属の量がガラスクロスの重量に対して20ppm以
下であることをここで定義する。従来、ガラス繊維自体
に、アルカリ金属及びアルカリ土類金属が多く含まれる
ため、用いる酸性溶液のpH、温度、浸漬時間、振動に
より溶出量が変化する。本発明のガラスクロスは、25
℃かつ1%に調整された酢酸水溶液4重量部に対して、
1重量部の割合でガラスクロスを1時間振動させながら
浸漬したとき、酸性水溶液中に溶出するアルカリ土類金
属の量がガラスクロスの重量に対して20ppm以下、
好ましくは10ppm以下であること、又はアルカリ金
属の量がガラスクロスの重量に対して20ppm以下、
好ましくは10ppm以下であることを特徴とする。本
発明のガラスクロスにおいて、アルカリ金属及びアルカ
リ土類金属の両者ともその量が20ppm以下であるこ
とが望ましいが、勿論そのいずれかが20ppm以下で
あれば良い。
【0011】以下、図面を参照して、ガラス繊維表面に
存在するアルカリ金属及びアルカリ土類金属の量の多少
によって、絶縁抵抗の低下や電極の腐食を促進し、CA
Fを成長させる点ついて更に詳細に説明する。図1は1
%と5%酢酸溶液に溶出するアルカリ金属成分及びアル
カリ土類金属成分の時間的変化の一般的な曲線を示す。
本発明で定義するアルカリ金属及びアルカリ土類金属の
表面付着量の測定に用いる酸としては、酢酸を用いる。
使用する濃度としては1%に調整して用いる。
【0012】酢酸より酸性度数の高い酸では、ガラス繊
維の内部まで侵してしまう。酢酸より酸性度数の低い酸
並びに水では、ガラス繊維表面に存在するアルカリ金属
成分及びアルカリ土類金属成分の溶解力が足りない。同
様に、高い濃度ではアルカリ金属成分及びアルカリ土類
金属成分の溶解力が高すぎ、表面に存在するアルカリ金
属及びアルカリ土類金属の測定が困難になり、低い濃度
では、溶出するアルカリ金属成分及びアルカリ土類金属
成分の影響を受けて、溶出液のpHが不安定になり、測
定が困難になる。
【0013】1%と5%の酢酸溶液に溶出するアルカリ
金属成分及びアルカリ土類金属成分の時間的変化の一般
的な曲線を図1に示す。図1によると、溶出時間1時間
付近に変曲点が存在し、ガラス繊維表面とガラス繊維内
部に存在するアルカリ金属成分及びアルカリ土類金属成
分が異なる速度で溶出することが見出された。本発明に
おいて、酸性溶液で1時間浸漬した時、酸性溶液中に溶
出するアルカリ金属及びアルカリ土類金属の量を、ガラ
ス繊維表面に存在するアルカリ金属及びアルカリ土類金
属の量として定義し、ガラスクロスの重量に対する比率
で表現した。即ち、本発明のガラスクロスは、ガラス繊
維表面上に存在するアルカリ金属成分及びアルカリ土類
金属成分が低減されていることを特徴とするEガラス組
成のガラスクロスである。
【0014】本発明のガラスクロスに用いられるガラス
繊維としては、ガラスクロス補強合成樹脂積層板の強化
材として従来から使用されているEガラスである。糸の
太さ、フィラメント径、糸の撚り数、フィラメントの長
さを特に限定するものではない。本発明のガラスクロス
の形状としては、ガラス繊維織布、ガラス繊維不織布等
のシート形状であることが好ましい。
【0015】本発明のアルカリ金属化合物及びアルカリ
土類金属化合物の除去方法としては、 糊剤溶液、表面処理剤溶液、洗浄液など、ガラスク
ロスの製造工程で使われる溶液中に含まれるアルカリ金
属及びアルカリ土類金属の量を低減する。 高周波振動による水流、クロスに直交する一方向性
の高圧水流などの加工で除去する。 低pH、或いは、高温度の水溶液に浸漬する。 〜の方法は単独で行ってもよいが、適当に組み合わ
せて行うことが好ましい。
【0016】本発明のガラスクロス補強合成樹脂積層板
を作成するには、常法に従えばよく、例えば、本発明の
ガラスクロスにエポキシ樹脂のようなマトリックス樹脂
を含浸させて、樹脂含浸プリプレグを作り、これを複数
枚積層し、または内層コア板の上にこれを複数枚または
1枚積層し、加熱加圧成形することにより得られる。積
層板に使用される樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、BT樹脂、シアネ
ート樹脂等の熱硬化性樹脂や、PPO樹脂、ポリエーテ
ルイミド樹脂、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、またはそ
れらの樹脂の組み合わせなどが挙げられる。また、樹脂
中に公知の添加剤、例えばエラストマー等を混在させた
樹脂を使用してもかまわない。
【0017】
【作用】本発明においては、ガラスクロス表面付近のア
ルカリ土類金属化合物及びアルカリ金属化合物が低減さ
れているため、これらの金属イオンの介在によるCAF
発生を抑える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により詳し
く説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 (実施例1) (1) 洗浄用処理液 酢酸の成分量1.0%水溶液を室温にし、処理液とし
た。 (2) 洗浄用処理液 室温の蒸留水を処理液とした。 (3) ガラスクロスの処理 (1)の処理液にガラスクロスを浸漬し、スクイズロール
で絞り、これを170℃のオーブン内で乾燥させる。そ
の後、N−β(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩[商品
名:SZ6032、東レダウコーニングシリコーン
(株)製]を、0.5%及び酢酸1.0%を溶解したシ
ランカップリング剤処理液にガラスクロスを浸漬し、ス
クイズロールで絞り、これを170℃のオーブン内で乾
燥させる。更に、(2)の処理液にガラスクロスを浸漬
し、スクイズロールで絞り、これを170℃のオーブン
内で乾燥させ、本発明のガラスクロスを得た。
【0019】(実施例2) (1) 洗浄用処理液 酢酸の成分量1%水溶液を室温にし、処理液とした。 (2) 洗浄用処理液 室温の水を処理液とした。 (3) ガラスクロスの処理 (1)の処理液にガラスクロスを浸漬し、スクイズロール
で絞り、これを170℃のオーブン内で乾燥させる。そ
の後、高圧水流(加工圧10kgf/cm2)で加工し
た後、N−β(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩[商品
名:SZ6032、東レダウコーニングシリコーン
(株)製]を、0.5%及び酢酸1.0%を溶解したシ
ランカップリング剤処理液にガラスクロスを浸漬し、ス
クイズロールで絞り、これを170℃のオーブン内で乾
燥させる。更に、(2)の処理液にガラスクロスを浸漬
し、スクイズロールで絞り、これを170℃のオーブン
内で乾燥させ、本発明のガラスクロスを得た。実施例1
と同じ。
【0020】(実施例3) (1) 洗浄用処理液 酢酸の成分量1.0%水溶液を室温にし、処理液とし
た。 (2) 洗浄用処理液 50℃の蒸留水を処理液とした。 (3) ガラスクロスの処理 (1)の処理液にガラスクロスを浸漬し、スクイズロール
で絞り、これを170℃のオーブン内で乾燥させる。そ
の後、N−β(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩[商品
名:SZ6032、東レダウコーニングシリコーン
(株)製]を、0.5%及び酢酸1.0%を溶解したシ
ランカップリング剤処理液にガラスクロスを浸漬し、ス
クイズロールで絞り、これを170℃のオーブン内で乾
燥させる。更に、(2)の処理液にガラスクロスを浸漬
し、スクイズロールで絞り、これを170℃のオーブン
内で乾燥させ、本発明のガラスクロスを得た。実施例1
と同じ。
【0021】(比較例1) (1) 洗浄用処理液 室温の水を処理液とした。 (2) 洗浄用処理液 室温の水を処理液とした。 (3) ガラスクロスの処理 (1)の処理液にガラスクロスを浸漬し、スクイズロール
で絞り、これを170℃のオーブン内で乾燥させる。そ
の後、N−β(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩[商品
名:SZ6032、東レダウコーニングシリコーン
(株)製]を、0.5%及び酢酸1.0%を溶解したシ
ランカップリング剤処理液にガラスクロスを浸漬し、ス
クイズロールで絞り、これを170℃のオーブン内で乾
燥させる。更に、(2)の処理液にガラスクロスを浸漬
し、スクイズロールで絞り、これを170℃のオーブン
内で乾燥させ、ガラスクロスを得た。
【0022】(比較例2) (1) 洗浄用処理液 カルシウムの成分量が20ppmの水を処理液とした。 (2) 洗浄用処理液 室温の水を処理液とした。 (3) ガラスクロスの処理 (1)の処理液にガラスクロスを浸漬し、スクイズロール
で絞り、これを170℃のオーブン内で乾燥させる。そ
の後、N−β(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩[商品
名:SZ6032、東レダウコーニングシリコーン
(株)製]を、0.5%及び酢酸1.0%を溶解したシ
ランカップリング剤処理液にガラスクロスを浸漬し、ス
クイズロールで絞り、これを170℃のオーブン内で乾
燥させる。更に、(2)の処理液にガラスクロスを浸漬
し、スクイズロールで絞り、これを170℃のオーブン
内で乾燥させ、ガラスクロスを得た。
【0023】(評価)次に、各実施例及び比較例で得ら
れた積層板の特性を表1に示す。表中、各特性は以下の
ように評価した。 (1) ガラスクロス上のカルシウム付着量の評価 25℃かつ1%に調整された酢酸水溶液4重量部に対し
て、1重量部の割合でガラスクロスを1時間振動させな
がら浸漬し、酢酸水溶液中に溶出したカルシウムの量を
原子吸光測定機により測定し、下記数式(1)により求め
る。 カルシウム付着量(ppm)=酢酸水溶液中のカルシウム濃度(ppm)×4 ・・・(1) (2) ガラスクロス上のナトリウム付着量の評価 25℃かつ1%に調整された酢酸水溶液4重量部に対し
て、1重量部の割合でガラスクロスを1時間振動させな
がら浸漬し、酢酸水溶液中に溶出したナトリウムの量を
原子吸光測定機により測定し、下記数式(2)により求め
る。 ナトリウム付着量(ppm)=酢酸溶液中のナトリウム濃度(ppm)×4 ・・・(2)
【0024】(3) 耐CAF性の評価 ガラスクロスを芯材とし、下記組成のワニスを含浸、乾
燥させ、樹脂含有量が44%のプリプレグを用意した。 (ワニス組成) エピコート5046B80 69.8% 〔低臭素化エポキシ樹脂 油化シェルエポキシ(株)製〕 エピコート180S75B70 14.1% 〔ノボラック型エポキシ樹脂 油化シェルエポキシ(株)製〕 ジシアンジアミド 1.6% 2E4MZ 0.1% メチルセロソルブ 7.2% ジメチルホルムアミド 7.2% ──────────────────────── 計 100.0% プリプレグを4枚重ね、その両表層に厚さ18μmの銅
箔を重ねて、185℃、35kgf/cm2 の条件で6
0分間加熱成形し、厚さ0.8mmの両面積層板を得
た。両面積層板の両面に図2のパターンを形成し(スル
ーホール穴径0.6mm、穴壁間隔0.25mm)、1
20℃・85%RHの雰囲気で直流10Vの電圧をかけ
続けて絶縁抵抗が10MΩ以下になるまでの時間を測定
した。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明においては、ガラス繊維表面のア
ルカリ金属又はアルカリ土類金属化合物が低減されてい
るため、これらのアルカリ性金属イオンの介在によるC
AF発生を抑える。
【図面の簡単な説明】
【図1】酢酸溶液に溶出するアルカリ金属成分及びアル
カリ土類金属成分の時間的変化の一般的な曲線を示す。
【図2】耐CAF性の評価を実施する積層板の回路パタ
ーンを示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01A AB09A AG00A AK17 AK44 AK49 AK53 BA01 DG01A DG11A DH01A EJ82 GB43 YY00A 4L048 AA03 CA00 DA41 DA43 EB00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性溶液で1時間浸漬した時、酸性溶液
    中に溶出するアルカリ土類金属の量が、ガラスクロスの
    重量に対して20ppm以下であることを特徴とするE
    ガラス組成のガラスクロス。
  2. 【請求項2】 酸性溶液で1時間浸漬した時、酸性溶液
    中に溶出するアルカリ金属の量が、ガラスクロスの重量
    に対して20ppm以下であることを特徴とするEガラ
    ス組成のガラスクロス。
  3. 【請求項3】 酸性溶液で1時間浸漬した時、酸性溶液
    中に溶出するアルカリ金属の量及びアルカリ土類金属の
    量が、ガラスクロスの重量に対して夫々20ppm以下
    であることを特徴とするEガラス組成のガラスクロス。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のEガラ
    ス組成のガラスクロスを基材として用いたことを特徴と
    するガラスクロス補強合成樹脂樹脂積層板。
JP24834399A 1999-09-02 1999-09-02 ガラスクロス、及びガラスクロス補強合成樹脂積層板 Pending JP2001073253A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8117867B2 (en) 2005-08-17 2012-02-21 Nitto Boseki Co., Ltd. Process for producing spherical inorganic particle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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