JP2001073198A - 電気めっき用装置および該装置を用いた電気めっき方法 - Google Patents

電気めっき用装置および該装置を用いた電気めっき方法

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JP2001073198A
JP2001073198A JP2000174537A JP2000174537A JP2001073198A JP 2001073198 A JP2001073198 A JP 2001073198A JP 2000174537 A JP2000174537 A JP 2000174537A JP 2000174537 A JP2000174537 A JP 2000174537A JP 2001073198 A JP2001073198 A JP 2001073198A
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plating
magnet
electroplating
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Masayuki Yoshimura
吉村  公志
Takeshi Nishiuchi
武司 西内
Fumiaki Kikui
文秋 菊井
Masahiro Asano
正宏 浅野
Takahiro Isozaki
貴裕 磯崎
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Sumitomo Special Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング状ボンド磁石に代表されるような、外
部に連通する中空部を備えた被めっき物に対し、その外
面はもちろんのこと、内面にも均一なめっき被膜を形成
させることができる電気めっき用装置および該装置を用
いた電気めっき方法を提供すること。 【解決手段】 外部に連通する中空部を備えた被めっき
物の該中空部に挿入配置される陽極と、前記被めっき物
をその中心軸線を中心に回転させ、前記被めっき物にめ
っき電流を供給するための部材を有することを特徴とす
る電気めっき用装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部に連通する中
空部を備えた被めっき物、とりわけ、リング状ボンド磁
石などのリング状物の電気めっきに有用な電気めっき用
装置および該装置を用いた電気めっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Nd−Fe−B系永久磁石に代表される
R−Fe−B系永久磁石などの希土類系永久磁石は、資
源的に豊富で安価な材料が用いられ、かつ、高い磁気特
性を有していることから、今日様々な分野で使用されて
いる。近年、希土類系永久磁石が使用される電子業界や
家電業界では、部品の小型化やダウンサイジング化が進
み、それに対応して、磁石自体も小型化や複雑形状化の
必要性に迫られている。この観点から、磁性粉と樹脂バ
インダーを主成分とした、形状成形が容易なボンド磁石
が注目され、中でもリング状ボンド磁石は、特にスピン
ドルモータなどの各種小型モータ、アクチュエータに用
いられるサーボモータなどに利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】希土類系永久磁石は大
気中で酸化腐食されやすいRを含む。従って、何の表面
処理をも行わずに該磁石を使用した場合には、わずかな
酸やアルカリや水分などの存在によって表面から腐食が
進行して錆が発生し、それに伴って、磁石特性の劣化や
ばらつきを生じる。従って、従来から、磁石に対して電
気めっきを行うことによって、磁石表面に耐食性被膜と
してのめっき被膜を形成させることが行われているが、
近年の磁石の小型化や複雑形状化の要請に伴い、めっき
被膜の形成についても、より精度の高いものが求められ
ている。リング状ボンド磁石の場合、磁石の外面に対し
ても内面に対しても高い寸法精度が要求されるので、外
面に均一なめっき被膜を形成させなくてはならないこと
はもちろんのこと、特に内面にも均一なめっき被膜を形
成させなくてはならないが、L/D(Lは磁石の中心軸
線方向の長さを表し、Dは磁石の内径を表す)値の大き
なリング状ボンド磁石の場合、その内側中央部付近は電
流密度が低くなっているため、めっき被膜の膜厚が薄く
なってしまうという問題がある。また、リング状ボンド
磁石をめっき槽に浸漬する際に発生する気泡や、電気め
っき中に発生する水素ガスが磁石の内側上部に滞留する
と、該部分へのめっき被膜の形成に悪影響を及ぼす。窪
み状部分を有する被めっき物の該部分の電気めっきを行
うために、該部分に陽極を挿入配置することは従来から
行われている(たとえば、特開平3−6399号公報参
照)。しかしながら、単に陽極を挿入配置することだけ
では、磁石内面と陽極との間隔を平均一定化にすること
はできないので、得られる効果は内面にも効率的にめっ
き被膜を形成させることができるということにとどま
り、内面部分間でのめっき被膜の形成のバラツキを解消
することはできない。また、磁石外面についても、陽電
極板との間隔を平均一定化しなければ、外面部分間での
めっき被膜の形成のバラツキを解消することはできな
い。さらに、これまでに提案されている電気めっき方法
では、被めっき物にはめっき電流を供給するための部材
や被めっき物を固定するための部材との接点跡が残るの
で、後処理が必要であるし、均一なめっき被膜の形成に
支障をきたす。そこで本発明は、リング状ボンド磁石に
代表されるような、外部に連通する中空部を備えた被め
っき物に対し、その外面はもちろんのこと、内面にも均
一なめっき被膜を形成させることができ、かつ、各々の
めっき被膜の膜厚を自在に制御することができる電気め
っき用装置および該装置を用いた電気めっき方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するべく鋭意検討を行った結果なされたもので、本
発明の電気めっき用装置は、請求項1記載の通り、外部
に連通する中空部を備えた被めっき物の該中空部に挿入
配置される陽極と、前記被めっき物をその中心軸線を中
心に回転させ、前記被めっき物にめっき電流を供給する
ための部材を有することを特徴とする。また、本発明の
電気めっき用装置は、請求項2記載の通り、外部に連通
する中空部を備えた被めっき物の該中空部に挿入配置さ
れる陽極と、前記被めっき物をその中心軸線を中心に回
転させるための部材と、前記被めっき物にめっき電流を
供給するための部材を有することを特徴とする。また、
本発明の電気めっき用装置は、請求項3記載の通り、外
部に連通する中空部を備えた被めっき物の該中空部に挿
入配置される陽極と、前記被めっき物をその外面に当接
して支持するとともに、前記被めっき物をその中心軸線
を中心に回転させ、前記被めっき物にめっき電流を供給
するための金属製の駆動ローラーと、前記被めっき物を
その外面に当接して支持するための従動ローラーを有す
ることを特徴とする。また、本発明の電気めっき用装置
は、請求項4記載の通り、外部に連通する中空部を備え
た被めっき物の該中空部に挿入配置される陽極と、前記
被めっき物をその外面に当接して支持するとともに、前
記被めっき物をその中心軸線を中心に回転させるための
駆動ローラーと、前記被めっき物をその外面に当接して
支持するとともに、前記被めっき物にめっき電流を供給
するための金属製の従動ローラーを有することを特徴と
する。また、本発明の電気めっき用装置は、請求項5記
載の通り、外部に連通する中空部を備えた被めっき物の
該中空部に挿入配置される陽極と、前記中空部内のめっ
き液を流動させるための手段を有することを特徴とす
る。また、請求項6記載の電気めっき用装置は、請求項
1乃至4のいずれかに記載の電気めっき用装置におい
て、中空部内のめっき液を流動させるための手段を有す
ることを特徴とする。また、本発明の外部に連通する中
空部を備えた被めっき物の電気めっき方法は、請求項7
記載の通り、請求項1乃至6のいずれかに記載の電気め
っき用装置を用いることを特徴とする。また、請求項8
記載の電気めっき方法は、請求項7記載の電気めっき方
法において、前記外部に連通する中空部を備えた被めっ
き物がリング状物であることを特徴とする。また、請求
項9記載の電気めっき方法は、請求項8記載の電気めっ
き方法において、前記リング状物がリング状ボンド磁石
であることを特徴とする。また、本発明のリング状ボン
ド磁石は、請求項10記載の通り、全面にめっき被膜が
形成されたリング状ボンド磁石であって、外面に形成さ
れためっき被膜の膜厚が内面に形成されためっき被膜の
膜厚以下であり、かつ、外面および内面それぞれの部分
間でのめっき被膜の膜厚のバラツキが25%以下である
ことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
電気めっき用装置について説明する。被めっき物の中空
部に挿入配置される陽極は、たとえば、断面が円形の棒
状であって、その中心軸線方向が被めっき物の中心軸線
方向と平行になるように、望ましくは被めっき物の中心
軸線上に位置するように挿入配置される。被めっき物を
その中心軸線を中心に回転させ、被めっき物にめっき電
流を供給するための部材は、たとえば、金属製の駆動ロ
ーラーである。この駆動ローラーは、たとえば、モータ
とベルトによってそれ自体をその中心軸線を中心に回転
させることで、被めっき物をその中心軸線を中心に回転
させるとともに、整流器の陰極側に接続されることによ
って被めっき物にめっき電流を供給する。駆動ローラー
は、被めっき物の外面に当接させてもよいし、被めっき
物の内面に当接させてもよい。図1にその態様のいくつ
かを示す。図1は、被めっき物の端面から見た被めっき
物1と陽極4と駆動ローラー2−aの位置関係を示すも
のである。図1(1)は、被めっき物を駆動ローラーと
それと平行に配置された従動ローラー2−bの上に載置
して被めっき物を支持するとともに、駆動ローラーを図
示したように回転させることによって、被めっき物を図
示したようにその中心軸線を中心に回転させるととも
に、被めっき物にめっき電流を供給する態様である。図
1(2)は、駆動ローラーを被めっき物の上方から当接
させ、この駆動ローラーと被めっき物の内面上部に当接
させた従動ローラー2−bとで被めっき物を挟み込み、
駆動ローラーを図示したように回転させることによっ
て、被めっき物を図示したようにその中心軸線を中心に
回転させるとともに、被めっき物にめっき電流を供給す
る態様である。図1(3)は、被めっき物を平行に配置
された2つの従動ローラー2−bの上に載置して被めっ
き物を支持するとともに、駆動ローラーを被めっき物の
上方から当接させ、駆動ローラーを図示したように回転
させることによって、被めっき物を図示したようにその
中心軸線を中心に回転させるとともに、被めっき物にめ
っき電流を供給する態様である。図1(4)は、駆動ロ
ーラーを被めっき物の内面上部に当接させ、駆動ローラ
ーを図示したように回転させることによって、被めっき
物を図示したようにその中心軸線を中心に回転させると
ともに、被めっき物にめっき電流を供給する態様であ
る。金属製の駆動ローラーによって、被めっき物にめっ
き電流が供給され、被めっき物にめっき被膜を形成させ
ることができる。また、駆動ローラーの駆動力によっ
て、被めっき物がその中心軸線を中心に、望ましくは、
陽極の中心軸線を中心に回転するので、被めっき物の内
面と、中空部に挿入配置された陽極との間隔が平均一定
化し、内面部分間でのめっき被膜の形成のバラツキを解
消することができる。また、被めっき物の外面と陽電極
板との間隔も平均一定化し、外面部分間でのめっき被膜
の形成のバラツキを解消することもできる。さらに、駆
動ローラーによって、被めっき物がその中心軸線を中心
に回転するので、ローラーの被めっき物に対する当接位
置が固定されず、被めっき物に接点跡が残らない。
【0006】本発明の第2の実施の形態による電気めっ
き用装置について説明する。この装置は、上記の第1の
実施の形態による装置とは異なり、被めっき物をその中
心軸線を中心に回転させるための部材と、被めっき物に
めっき電流を供給するための部材が別部材であることを
特徴とする。被めっき物をその中心軸線を中心に回転さ
せるための部材は、たとえば、駆動ローラーである。一
方、被めっき物にめっき電流を供給するため部材は、た
とえば、金属製の従動ローラーである。図2にその態様
のいくつかを示す。図2は、被めっき物の端面から見た
被めっき物1と陽極4と駆動ローラー2−aと従動ロー
ラー2−bの位置関係を示すものである。図2(1)
は、被めっき物を駆動ローラーとそれと平行に配置され
た金属製の従動ローラー2−bの上に載置して被めっき
物を支持するとともに、駆動ローラーを図示したように
回転させることによって、被めっき物を図示したように
その中心軸線を中心に回転させるとともに、金属製の従
動ローラーによって被めっき物にめっき電流を供給する
態様である。図2(2)は、駆動ローラーと従動ローラ
ー2−bを被めっき物の内面上部に当接させ、駆動ロー
ラーを図示したように回転させることによって、被めっ
き物を図示したようにその中心軸線を中心に回転させる
とともに、金属製の従動ローラーによって被めっき物に
めっき電流を供給する態様である。図2(3)は、駆動
ローラーを被めっき物の内面上部に当接させ、この駆動
ローラーと被めっき物の上方から当接させた金属製の従
動ローラー2−bとで被めっき物を挟み込み、駆動ロー
ラーを図示したように回転させることによって、被めっ
き物を図示したようにその中心軸線を中心に回転させる
とともに、金属製の従動ローラーによって被めっき物に
めっき電流を供給する態様である。図2(4)は、駆動
ローラーを被めっき物の上方から当接させ、この駆動ロ
ーラーと被めっき物の内面上部に当接させた金属製の従
動ローラー2−bとで被めっき物を挟み込み、駆動ロー
ラーを図示したように回転させることによって、被めっ
き物を図示したようにその中心軸線を中心に回転させる
とともに、金属製の従動ローラーによって被めっき物に
めっき電流を供給する態様である。得られる効果は、上
記の第1の実施の形態による装置で得られる効果と同じ
である。
【0007】本発明の第3の実施の形態による電気めっ
き用装置は、上記の第1の実施の形態による装置のう
ち、図1(1)で説明した装置に相当する。
【0008】本発明の第4の実施の形態による電気めっ
き用装置は、上記の第2の実施の形態による装置のう
ち、図2(1)で説明した装置に相当する。
【0009】本発明の第5の実施の形態による電気めっ
き用装置によれば、中空部内のめっき液を流動させるた
めの手段によって、被めっき物をめっき槽に浸漬する際
に発生する気泡や、電気めっき中に発生する水素ガスが
被めっき物の内側上部に滞留することを防止することが
でき、また、めっき液中の金属イオンや光沢剤などの成
分が過不足なく被めっき物の中空内部にも供給されるの
で、被めっき物の内面への均一なめっき被膜の形成が可
能となる。
【0010】本発明の第6の実施の形態による電気めっ
き用装置によれば、第1乃至4のいずれかの実施の形態
による電気めっき用装置が中空部内のめっき液を流動さ
せるための手段を有することによって、被めっき物の内
面へのより均一なめっき被膜の形成が可能となる。
【0011】本発明の第7の実施の形態、第8の実施の
形態および第9の実施の形態によれば、リング状ボンド
磁石に代表される外部に連通する中空部を備えた被めっ
き物に対し、その外面はもちろんのこと、内面にも均一
なめっき被膜を形成させることが可能となる。
【0012】本発明の第10の実施の形態によれば、ス
ピンドルモータなどに好適に適用されるリング状ボンド
磁石が提供される。
【0013】なお、外部に連通する中空部を備えた被め
っき物の該中空部は両端面を貫通しているものであって
も一方が貫通していないものであってもよい。
【0014】以下、本発明の第一の実施の形態による電
気めっき用装置のうち、図1(1)で示した装置を用い
て、リング状ボンド磁石を電気めっきする方法について
図面を用いて説明する。
【0015】図3は、外部に連通する中空部を備えた被
めっき物の該中空部に挿入配置される陽極と、前記被め
っき物をその外面に当接して支持するとともに、前記被
めっき物をその中心軸線を中心に回転させ、前記被めっ
き物にめっき電流を供給するための金属製の駆動ローラ
ーと、前記被めっき物をその外面に当接して支持するた
めの従動ローラーを有することを特徴とする電気めっき
用装置を用いたリング状ボンド磁石に対する電気めっき
方法の一実施形態の概念図である。なお、図3では、め
っき液やめっき槽は省略する。1は外部に連通する中空
部を備えた被めっき物であるリング状ボンド磁石であ
る。本例においては、磁石は平行に配置された金属製の
駆動ローラー2−aと従動ローラー2−bの上に載置さ
れることによって支持されている。金属製の駆動ローラ
ーは整流器の陰極側に接続されたバネ性を有する金属製
の部材3で挟み込まれることによって磁石にめっき電流
を確実に供給する。従動ローラー2−bは絶縁性素材で
構成されている。4はその中心軸線方向が磁石の中心軸
線方向と平行になるように、望ましくは磁石の中心軸線
上に位置するように磁石の中空部を貫通して配置された
断面が円形の棒状の陽極であり、整流器Aの陽極側に接
続されている。5は整流器Bの陽極側に接続された陽電
極板である。
【0016】陽極4と陽電極板5へのめっき電流の供給
を異なる整流器を用いて行い、各々に供給されるめっき
電流を調整することによって、磁石外面と磁石内面のめ
っき被膜の膜厚を個々に制御することができる。たとえ
ば、めっき被膜の膜厚の均一性を保持しつつ、磁石外面
のめっき被膜の膜厚を磁石内面のめっき被膜の膜厚より
も厚くすることもできるし、同じ膜厚にすることもでき
る。もちろん、磁石外面のめっき被膜の膜厚を磁石内面
のめっき被膜の膜厚よりも薄くすることもできる。リン
グ状ボンド磁石が適用されるスピンドルモータなどの場
合、その構造によって、通常この種のモータに用いられ
る磁束漏洩防止のためのヨークが磁石の外側か内側のど
ちらかに配置される。ヨークが配置される側に形成する
めっき被膜の膜厚をその反対側に形成するめっき被膜の
膜厚よりも厚くすることで、ヨークが配置される側に形
成されためっき被膜は単なる耐食性被膜として機能する
のみならず、磁束の漏洩防止の役割も兼ねる。従って、
ヨークを省略したロータを作製することができる。ま
た、たとえリング状ボンド磁石の寸法精度が良好でなく
とも、磁石内面のめっき被膜の膜厚を制御することによ
って、磁石とステータの間隔を小さく調整することがで
きるのでモータ特性の向上を図ることもできる。さら
に、磁石外面のめっき被膜の膜厚と磁石内面のめっき被
膜の膜厚を同じくらいにすることで、その機械的補強作
用によってリング状ボンド磁石の強度は格段に向上す
る。なお、磁石外面と磁石内面のめっき被膜の膜厚の制
御は、例えば、磁石と陽極板との距離を調整することな
どによっても可能である。しかしながら、異なる整流器
を用いる上記の方法によれば、例えば、磁石と陽極板と
の距離の調整が困難でありうる量産ライン上でも容易に
磁石外面と磁石内面のめっき被膜の膜厚の制御が可能と
なる。
【0017】図では省略したモータとベルトによって、
駆動ローラー2−aを、その中心軸線を中心に図示した
ように回転させると、これにあわせて磁石1も図示した
ように、その中心軸線を中心に回転し、従動ローラー2
−bもそれに伴って回転する。磁石が回転することによ
って、磁石内面と、中空部に挿入配置された陽極4との
間隔が平均一定化するので、部分間でバラツキがない均
一なめっき被膜を磁石内面に形成することができる。ま
た、磁石外面についても、磁石が回転することによって
陽電極板との間隔が平均一定化するので、均一なめっき
被膜を形成することができる。さらに、磁石1と2つの
ローラー2−a、2−bは、その中心軸線を中心に回転
しているので、両者の当接位置が固定されないことか
ら、磁石外面にローラーとの接点跡が残らないので、電
気めっき後に接点跡の処理を行う必要もない。
【0018】なお、図3においては、従動ローラー2−
bは絶縁性素材で構成されているが、駆動ローラー2−
aと同様に金属製として磁石にめっき電流を供給しても
よい。また、2−bを2−aと同様に駆動ローラーとし
てもよい。なお、少なくとも、磁石にめっき電流を供給
するための部材は、駆動ローラーであるか従動ローラー
であるかにかかわらず回転させることが望ましい。該部
材を回転させない場合、該部材が不均一なめっき太りを
起こして、磁石が回転することの支障となるおそれや、
磁石にめっき電流を十分に供給できなくなるおそれがあ
るからである。
【0019】陽極4を構成する金属素材は特段限定され
るものではないが、めっき被膜を構成する金属を素材と
すれば、めっき液中のめっき被膜を構成する金属のイオ
ンを補充する効果があり、めっき効率が向上するので望
ましい。しかしながら、めっき処理を行うにつれて次第
に痩せ細り、陽極としての機能を果たさなくなるばかり
か、微細な金属片や金属粉を発生させ、これらが磁石内
面に落下して堆積するおそれがある。微細な金属片や金
属粉が堆積した上にめっき被膜が形成されると、その部
分が突起し、めっき被膜の均一性に影響を及ぼすことに
なる。したがって、陽極をめっき被膜を構成する金属で
構成する場合、これをPtなどの不溶性金属や絶縁性素
材からなるメッシュ状のネットに入れて磁石内面への落
下を防止することが望ましい。また、筒状の不溶性金属
製網籠を陽極とし、網籠の中にめっき被膜の構成素材と
なる金属チップや金属片を入れて、めっき効率の向上を
図ることもできる。
【0020】図4は、6個の磁石を同時に電気めっきす
ることができる電気めっき用装置の概略図であり、下段
に3個の磁石11がセットされた状態を示す。なお、装
置内部の様子を理解しやすくするために、装置の一部を
透視させ、また切除してある。駆動ローラー12−a
は、図では省略したモータによってベルトを介してその
中心軸線を中心に回転するように取り付けられている。
また、駆動ローラー12−aは、磁石にめっき電流を供
給することができるように金属製であり、図では省略し
た整流器の陰極側に接続されたバネ性を有する金属製の
部材13に挟み込まれることによって磁石にめっき電流
を確実に供給する。12−bは絶縁性素材で構成された
従動ローラーである。14は図では省略した配線によっ
て整流器の陽極側に接続された着脱可能な棒状の陽極で
ある。隣接する磁石と磁石は絶縁性素材からなるスペー
サ16によって距離を置いてセットされる。スペーサに
よって、磁石の端面にもめっき被膜を十分に形成させる
ことができるようになり、スペーサによる磁石と磁石の
間隔を適正にとることによって、磁石のエッジ部分への
電気力線の集中を緩和し、さらにめっき被膜の均一性を
向上させることができる。駆動ローラー12−aを、そ
の中心軸線を中心に図示したように回転させると、これ
にあわせて磁石11も図示したように、その中心軸線を
中心に回転し、従動ローラー12−bもそれに伴って回
転する。磁石が回転することによって、磁石内面と、中
空部に挿入配置された陽極14との間隔が平均一定化す
るので、部分間でバラツキがない均一なめっき被膜を磁
石内面に形成することができる。また、磁石外面につい
ても、磁石が回転することによって陽電極板との間隔が
平均一定化するので、均一なめっき被膜を形成すること
ができる。さらに、磁石11と2つのローラー12−
a、12−bは、その中心軸線を中心に回転しているの
で、両者の当接位置が固定されないことから、磁石外面
にローラーとの接点跡が残らないので、電気めっき後に
接点跡の処理を行う必要もない。
【0021】なお、電気めっき用装置には、処理対象と
なる磁石の大きさに応じて、2つのローラー12−aと
12−bの間隔を調整できる機構や、陽極14を磁石の
中心軸線上に位置させることができるような機構が備わ
っていてもよい。
【0022】また、図5に示すように、リング状ボンド
磁石のように軽い被めっき物を処理する場合には、被め
っき物へのめっき電流の供給を確実なものとするため
に、重り部材24を被めっき物の内面下部に当接させて
もよい。また、処理中の被めっき物の動きを沈静化させ
るために、スペーサ26を取り付けた棒状部材25を被
めっき物の中空部に挿入配置してもよい。棒状部材は、
被めっき物の重さがかからないように配置し、着脱可能
に装置に取り付けられる。棒状部材に被めっき物をつる
し、棒状部材を装置に取り付けることで、被めっき物の
セッティングが楽に行え、作業性がよくなるという利点
もある。
【0023】図4の電気めっき用装置には、めっき液の
排出口18を有する部材17とめっき液の吸入口20を
有する部材19が設けられており、両部材は図では省略
したホースでめっき液循環用ポンプに接続されている。
図6は、図4における電気めっき用装置のA−A線で切
断した際の断面図である。めっき液は図示したように、
めっき液循環用ポンプによって部材17に取り込まれた
後、排出口18から勢いよく排出され、磁石の中空部内
を通って、部材19の吸入口20から吸入されるように
なっている。このようにめっき液を循環させることで、
磁石の中空部内のめっき液を流動させることが可能とな
る。よって、磁石内面のめっき被膜の形成に支障をきた
すおそれのある、磁石をめっき槽に浸漬する際に発生す
る気泡や、電気めっき中に発生する水素ガスが磁石の内
側上部に滞留することを防止することができ、また、め
っき液中の金属イオンや光沢剤などの成分を過不足なく
磁石の中空部内にも供給することができる。図7は、図
4における電気めっき用装置のB−B線で切断した際の
めっき液の排出口18付近の拡大図である。めっき液の
排出口18に細孔21を多数有するキャップをはめ込む
ことによって、めっき液を勢いよく排出させることが可
能となる。
【0024】
【実施例】実験例A:表1に示す6種類のリング状ボン
ド磁石を作製して、各磁石について以下の実験を行っ
た。
【0025】
【表1】
【0026】(磁石の作製方法)急冷合金法で作製し
た、Nd:12原子%、Fe:77原子%、B:6原子
%、Co:5原子%の組成からなる平均粒径150μm
の合金粉末にエポキシ樹脂を2wt%加えて混練し、6
86N/mmの圧力で圧縮成形した後、170℃で1
時間キュアした。得られた磁石50個と直径1mm、長
さ1mmの短円柱状Cu微粉生成物質(ワイヤーをカッ
トしたもの)10kgを容積3.5リットルの振動バレ
ル装置の処理室に投入し、振動数70Hz、振動振幅3
mmの条件にて乾式的に処理を3時間行い、表面全体に
Cu微粉からなる被着層を形成させた磁石を得た。
【0027】(実験方法)上記の磁石を10個用いて、
図4に示す機構を備えた電気めっき用装置に、外観上、
陽極が磁石の中心軸線上に位置するようセットした。隣
接する磁石と磁石との間にはスペーサを用いて5mm〜
8mmの間隔を空けた。装置を、ローラーの中心軸線方
向が、陽電極板と平行になるようにめっき槽内に配置
し、ローラーを回転させることによって、磁石が1分間
に3回転するようにして、電流密度3.0A/dm
めっき時間50分、pH4.0、浴温50℃、めっき液
組成(硫酸ニッケル260g/l、塩化ニッケル40g
/l、炭酸ニッケル適量(pH調整)、ほう酸35g/
l)の条件にて電気Niめっき処理を行った。なお、陽
電極板への電流供給と陽極への電流供給は、2つの整流
器を用い、その割合を3:1にした。電気Niめっき処
理後、1個の磁石について、外面と内面それぞれの中央
部につき任意に5箇所ずつ選定し、10個の磁石につい
て、外面と内面それぞれ合計50箇所のめっき被膜の膜
厚を蛍光X線膜厚計で測定した。
【0028】6種類の磁石の測定結果を表2に示す。表
2から明らかなように、いずれの磁石においても、外面
も内面も膜厚のバラツキが少ない均一なめっき被膜が形
成されていた。また、外面にはローラーとの接点跡が認
められず、外観上も極めて均一であった。
【0029】
【表2】
【0030】比較例A−1:実験例Aにおいて回転させ
たローラーを回転させない以外は実験例と同じ条件に
て、6種類のリング状ボンド磁石に対して電気Niめっ
き処理を行い、実験例と同じ測定を行った。6種類の磁
石の測定結果を表2に示す。表2から明らかなように、
ローラーを回転させないことで、外面のめっき被膜の膜
厚も内面のめっき被膜の膜厚も大きなバラツキが生じ
た。また、外面にはローラーとの接点跡が認められた。
【0031】比較例A−2:実験例Aにおいて使用した
陽極を取り外した以外は実験例と同じ条件にて、6種類
のリング状ボンド磁石に対して電気Niめっき処理を行
い、実験例と同じ測定を行った。6種類の磁石の測定結
果を表2に示す。表2から明らかなように、陽極を取り
外したことで、磁石のL/D値が大きくなるほど、内面
中央部にめっき被膜が形成されなくなった。
【0032】実施例B:急冷合金法で作製した、Nd:
12原子%、Fe:77原子%、B:6原子%、Co:
5原子%の組成からなる平均粒径150μmの合金粉末
にエポキシ樹脂を2wt%加えて混練し、686N/m
の圧力で圧縮成形した後、170℃で1時間キュア
し、外径31mm×内径29mm×長さ4mmのリング
状ボンド磁石を50個作製した。上記の磁石25個を用
いて、図4に示す機構を備えた電気めっき用装置に、外
観上、陽極が磁石の中心軸線上に位置するようセットし
た。隣接する磁石と磁石との間にはスペーサを用いて3
mm〜5mmの間隔を空けた。装置を、ローラーの中心
軸線方向が、陽電極板と平行になるようにめっき槽内に
配置し、ローラーを回転させることによって、磁石が1
分間に3回転するようにして、電流密度1.5A/dm
、めっき時間100分、pH4.0、浴温50℃、め
っき液組成(硫酸ニッケル260g/l、塩化ニッケル
40g/l、炭酸ニッケル適量(pH調整)、ほう酸3
5g/l)の条件にて電気Niめっき処理を行った。な
お、陽電極板への電流供給と陽極への電流供給は、2つ
の整流器を用い、その割合を2:1にした。電気Niめ
っき処理後、1個の磁石について、外面と内面それぞれ
の中央部につき任意に5箇所ずつ選定し、25個の磁石
について、外面と内面それぞれ合計125箇所のめっき
被膜の膜厚を蛍光X線膜厚計で測定したところ、25個
の磁石の外面のめっき被膜の膜厚は20μm±1μm、
内面のめっき被膜の膜厚は22μm±1μmであった。
上記のようにして得られたNiめっき被膜を有する磁石
をスピンドルモータに装着し、1800rpmの条件で
逆起電圧を測定したところ、その平均値は3.16Vで
あった。
【0033】比較例B:実施例Bで作製した残りの磁石
25個を用いて、電流密度1.5A/dm、めっき時
間100分、pH4.0、浴温50℃、めっき液組成
(硫酸ニッケル260g/l、塩化ニッケル40g/
l、炭酸ニッケル適量(pH調整)、ほう酸35g/
l)の条件にてひっかけ法(磁石に接点跡がつかないよ
うに15分毎にひっかけ位置を移動させた)にて電気N
iめっき処理を行った。電気Niめっき処理後、磁石の
外面と内面の膜厚を蛍光X線膜厚計で測定したところ、
25個の磁石の外面のめっき被膜の膜厚の平均値は20
μm、内面のめっき被膜の膜厚の平均値は15μmであ
った。上記のようにして得られたNiめっき被膜を有す
る磁石をスピンドルモータに装着し、1800rpmの
条件で逆起電圧を測定したところ、その平均値は3.1
1Vであった。
【0034】実施例Bのスピンドルモータのモータ特性
が比較例Bのスピンドルモータのモータ特性よりも優れ
ているのは、実施例BのNiめっき被膜を有する磁石
は、磁石内面に均一な磁性層が形成されていることか
ら、磁石とステータとの間隔が小さくなったことによる
ものと思われた。
【0035】
【発明の効果】本発明の電気めっき用装置を用いれば、
リング状ボンド磁石に代表されるリング状物のような外
部に連通する中空部を備えた被めっき物の外面にも内面
にも均一なめっき被膜を形成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気めっき用装置を用いた際の被め
っき物と陽極と駆動ローラーの位置関係を示す図。
【図2】 本発明のその他の電気めっき用装置を用いた
際の被めっき物と陽極と駆動ローラーと従動ローラーの
位置関係を示す図。
【図3】 本発明の電気めっき用装置を用いた電気めっ
き方法の一実施形態の概念図。
【図4】 複数の被めっき物を同時に処理できる本発明
の電気めっき用装置の概略図。
【図5】 装置にセットされた被めっき物の部分拡大
図。
【図6】 図4における電気めっき用装置のA−A線で
切断した際の断面図。
【図7】 図4における電気めっき用装置のB−B線で
切断した際のめっき液の排出口18付近の拡大図。
【符号の説明】
1、11 被めっき物(リング状ボンド磁石) 2−a、12−a 駆動ローラー 2−b、12−b 従動ローラー 4、14 陽極 5 陽電極板 16 スペーサ 18 めっき液の排出口 20 めっき液の吸入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 7/02 H01F 7/02 A 41/02 41/02 G // H02K 1/17 H02K 1/17 1/27 501 1/27 501Z 15/03 15/03 Z (72)発明者 菊井 文秋 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 住友特殊金属株式会社山崎製作所内 (72)発明者 浅野 正宏 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 住友特殊金属株式会社山崎製作所内 (72)発明者 磯崎 貴裕 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 住友特殊金属株式会社山崎製作所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に連通する中空部を備えた被めっき
    物の該中空部に挿入配置される陽極と、前記被めっき物
    をその中心軸線を中心に回転させ、前記被めっき物にめ
    っき電流を供給するための部材を有することを特徴とす
    る電気めっき用装置。
  2. 【請求項2】 外部に連通する中空部を備えた被めっき
    物の該中空部に挿入配置される陽極と、前記被めっき物
    をその中心軸線を中心に回転させるための部材と、前記
    被めっき物にめっき電流を供給するための部材を有する
    ことを特徴とする電気めっき用装置。
  3. 【請求項3】 外部に連通する中空部を備えた被めっき
    物の該中空部に挿入配置される陽極と、前記被めっき物
    をその外面に当接して支持するとともに、前記被めっき
    物をその中心軸線を中心に回転させ、前記被めっき物に
    めっき電流を供給するための金属製の駆動ローラーと、
    前記被めっき物をその外面に当接して支持するための従
    動ローラーを有することを特徴とする電気めっき用装
    置。
  4. 【請求項4】 外部に連通する中空部を備えた被めっき
    物の該中空部に挿入配置される陽極と、前記被めっき物
    をその外面に当接して支持するとともに、前記被めっき
    物をその中心軸線を中心に回転させるための駆動ローラ
    ーと、前記被めっき物をその外面に当接して支持すると
    ともに、前記被めっき物にめっき電流を供給するための
    金属製の従動ローラーを有することを特徴とする電気め
    っき用装置。
  5. 【請求項5】 外部に連通する中空部を備えた被めっき
    物の該中空部に挿入配置される陽極と、前記中空部内の
    めっき液を流動させるための手段を有することを特徴と
    する電気めっき用装置。
  6. 【請求項6】 中空部内のめっき液を流動させるための
    手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の電気めっき用装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の電気
    めっき用装置を用いることを特徴とする外部に連通する
    中空部を備えた被めっき物の電気めっき方法。
  8. 【請求項8】 前記外部に連通する中空部を備えた被め
    っき物がリング状物であることを特徴とする請求項7記
    載の電気めっき方法。
  9. 【請求項9】 前記リング状物がリング状ボンド磁石で
    あることを特徴とする請求項8記載の電気めっき方法。
  10. 【請求項10】 全面にめっき被膜が形成されたリング
    状ボンド磁石であって、外面に形成されためっき被膜の
    膜厚が内面に形成されためっき被膜の膜厚以下であり、
    かつ、外面および内面それぞれの部分間でのめっき被膜
    の膜厚のバラツキが25%以下であることを特徴とする
    リング状ボンド磁石。
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