JP2001072528A - 水を含む化粧品又は製薬学的スティック - Google Patents

水を含む化粧品又は製薬学的スティック

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JP2001072528A
JP2001072528A JP2000241271A JP2000241271A JP2001072528A JP 2001072528 A JP2001072528 A JP 2001072528A JP 2000241271 A JP2000241271 A JP 2000241271A JP 2000241271 A JP2000241271 A JP 2000241271A JP 2001072528 A JP2001072528 A JP 2001072528A
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ハインリヒ・ゲルス−バルラーク
Anja Mueller
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Xenia Petsitis
セニア・ペトジテイス
Ghita Lanzendoerfer
ギタ・ランツエンデルフアー
Melanie Kovacevic
メラニー・コバセビク
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 a) 脂肪相の重量の10ないし70重
量%の、40℃の温度より上で融解する脂肪及び/又は
ワックス成分を含んでなる油相、 b) 水相、 c) 親水性及び更に親油性の両方を示し、従って両親
媒性をもち、自身を水/油の界面に配置する少なくとも
1種類の修飾フィロケイ酸塩、並びに d) 最大0.5重量%の1種類以上の乳化剤、を含ん
でなる、油中水型の微細分散系である化粧品又は皮膚科
学的スティック調製物、並びにそれらの調製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、W/Oエマルショ
ンの形態にあり、増加した含水量を特徴としてもつ化粧
品又は製薬学的スティックに関する。なかでも、本発明
は、装飾的口紅及び***手入れ用スティック、しかしま
た消臭又は制汗用スティック並びに、例えばアクネに対
する使用に適するスティック調製物に関する。更なる好
都合な態様として、本発明は日焼け止め剤スティック及
び、例えば、眉毛用鉛筆、コール鉛筆、アイシャドー鉛
筆、アイライナー鉛筆、コンシーラースティック、白粉
スティック及び匹敵する製品のような、いわゆるメーク
アップ用品又は化粧品スティックに関する。
【0002】
【従来の技術】化粧品において、スティック調製物の用
途には主として三つの分野、すなわち***手入れ及び消
臭の分野及び、メークアップ調製物の具体的な使用形態
である化粧品スティックの分野が存在する。
【0003】口紅は今日、2種類の製品の群、主として
***を彩色する役目をする通常の口紅、及び***に脂肪
分を与えるか又は日光からの保護のためのどちらかに使
用される、大部分は無色の手入れ用スティック、を含
む。
【0004】***の皮膚は極めて薄い角質層のみを有す
る。***上には汗腺がなく、僅かな皮脂腺のみがある。
従って***上の皮膚は実質的に脂質を含まず、特に冷乾
な天候においては乾燥し易い。皮膚に小さい割れ目が形
成する可能性があり、化学的、物理的及び微生物の因子
(例えば食品、日光、単純胞疹ウイルス)に対する***
の感受性が高まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】***手入れ用スティッ
クの一つの目的はこれを予防することである。これらの
製品は通常、使用後に***上に覆う層を形成する高い割
合のワックス及び脂肪成分を含む。
【0006】手入れ用スティック調製物中には、例えば
ビタミン、光線遮蔽剤、被覆顔料等のような***を手入
れ又は保護する活性成分を、追加して取り入れることが
できる。
【0007】それに対し、装飾的口紅は多数の異なる色
素顔料を含む。染料は主として、最近流行の色合いを達
成する目的で選択される。しかし、これに関しては、口
紅用のすべての染料及び顔料はドイツにおけるそれらの
使用に関する法令、例えば、化粧品に対する指針、に規
定されることを確認しなければならない。口紅は最も汎
用される装飾的化粧品の一つである。それらの実用形態
は、繰り返しの使用及び、1日中の色彩及び保護膜の回
復を可能にする。
【0008】装飾的口紅はまた、使用後に、***上に被
覆脂質層を形成する高い割合のワックス及び脂肪成分を
含んでなる。この脂質層は、取り込まれた染料が様々な
理由により、そのような基剤なしには***に使用するこ
とができないので、取り込まれた染料のための、***に
接着する基剤として働く。
【0009】手入れ用及び装飾的口紅の特性を相互に組
み合わせる、すなわち、装飾的口紅に手入れ用又は保護
用物質を取り入れることも可能である。
【0010】その品質に関して良好な口紅に対しては高
度の条件が設定される。これらは、第1に、適用性であ
るが、しかし第2にはまた、例えば染料の使用を規定す
る法令でもある。
【0011】消費者は口紅が清潔な、平滑なそして光沢
のある表面をもつことを期待する。更に、油滴又はワッ
クスの結晶が沈着してはならない。適用もまた何の問題
もなく可能でなければならない。なかでも、口紅を滑ら
かにそして大きな摩擦抵抗なしに適用できなければなら
ない。軽く圧迫した時ですら、スティックは***上に十
分に接着する脂肪の膜を生成しなければならない。達成
された膜は、***を十分に被覆し、できるだけ長く定着
し、そして粘つかず、そして更に***に光沢を与えなけ
ればならない。更に、口紅は非破壊性及び温度抵抗性で
なければならず、その調製物は油を喪失してはならな
い。更に、装飾的口紅にとしては、***上への色素の高
度な接着力が望ましく、すなわち、それらは、***を強
度に、そして容易には拭い取ることができないように、
着色しなければならない。
【0012】例えば、眉毛及びコール鉛筆等のような多
数のメークアップ調製物はまた、スティックの形態−例
えば鉛筆の形態で供給される。眉毛を描き着色するため
には、通常、ワックス/油の基剤中に着色顔料が取り込
まれている調製物が使用される。完成された染料/ワッ
クス組成物は一般的に、鉛筆の芯として押し出され、赤
シーダー材から製造された鉛筆に調製されている。原則
として、消費者は、対応する***手入れ用製品と同様な
条件を装飾的目の手入れ用鉛筆に課す。
【0013】すべての装飾的化粧品の共通の特徴は、そ
れらが多かれすくなかれ、染料又は色素顔料を含んでな
ることである。染料は真の溶液の成分として、又は顔料
分散物の形態で存在することができる。不溶性顔料との
溶解性染料の組み合わせ物もまた使用される。装飾的化
粧品の基剤は極めて多様の可能性があるが、原則として
はすべての可能性が存在するが、主として無水の、親油
性系が基剤として選択される。
【0014】それに対し、消臭スティック又は制汗用ス
ティックは、有効であるのみならず、またなかでも、腋
窩に適用される時に脂ぎった感じをもたらさないことが
期待される。
【0015】化粧品又は製薬学的スティックがある種の
活性成分を含むことができる場合は、その他の成分がそ
の活性成分と非相溶性であることが考えられる。これは
しばしば、特にその意図が化粧品スティックを消臭ステ
ィックとして使用することである時に見られる。制汗用
スティックは通常、例えば、強いルイス酸であり、多数
のスティック調製物に使用することはできない、アルミ
ニウム塩化水和物を含む。
【0016】技術的見地から、なかでも、特に重要な2
種類のスティック調製法が存在する。
【0017】口紅の基剤として、そしてメークアップス
ティックの分野では、固体又は半固体のワックス及び液
体油の無水脂肪混合物が一般的に使用される。この種類
のスティック調製物のための通常の従来の当該技術分野
の基剤は、例えば、液体油(例えばパラフィン油、ヒマ
シ油、ミリスチン酸イソプロピル)、半固体成分(例え
ばワセリン、ラノリン)、固体成分(例えば蜜蝋、セレ
シン及び微細結晶ワックス又はオゾケライト)及び高融
点ワックス(例えばカルナバワックス、カンデリラワッ
クス)である。しかし、***の手入れの分野において
は、これも時々、W/Oエマルションの形態にある、含
水調製物も知られている。従来技術のエマルションステ
ィック調製物の必要な成分は、例えば、ジイソステアリ
ン酸ポリグリセリル−3又はオレイン酸ポリグリセリル
−3(欧州特許第600 931−B2号及び同第61
7 952−B2号)又はレシチン(欧州特許第522
624−A1号)のような乳化剤である。これらのス
ティック調製物は概括的に、10重量%より著しく少な
い含水量を特徴としている。
【0018】パラフィン及び蜜蝋又は木蝋を含む、従来
技術の口紅、コール鉛筆及び眉毛鉛筆は“Kosmet
ik,Entwicklung Herstellun
gund Anwendung kosmetisch
er Mittel”[Cosmetics,Deve
lopment Preparation andUs
e of Cosmetic Composition
s]、Editor:W.Umbach,Georg
Thieme Verlag,Stuttgart−N
ew York,1995,p.321 ff.に記載
されている。
【0019】それに対し、消臭スティックに使用される
基剤は概括的に石鹸/グリコールのゲルである。これら
は、ステアリン酸ナトリウムの存在下で低級グリコール
及びグリセロールが、更にアルコール及び水を吸収する
ことができる清明なゲルを形成する時に形成される。し
かし、これらの調製物はアルミニウム塩化水和物と非相
溶性である。
【0020】従来の当該技術分野は数々の欠点を有す
る。これらには、親油性のスティック調製物は通常、さ
もないとスティックのコンシステンシーが失われるの
で、非常に少量の水分しか含むことができないという事
実が含まれる。水溶性の活性成分は一般的に、脂肪には
不十分にしか溶解しないので、かなりの量を親油性の化
粧品基剤中に取り入れることができない。しかし、なか
でも、ヒトの皮膚とのスティックの適合性を増加させる
ためも含めて、スティック調製物中には確かに一定の水
分含量が必要である。しかし、水分は疎水性の油/ワッ
クス/乳化剤マトリックスと非相溶性であるので、高い
水分含量をもつスティックは従来技術に従っては製造す
ることができない。
【0021】本発明の目的はこれらの欠点を克服するこ
とであった。
【0022】本発明の更なる目的は、化粧品消臭剤及び
制汗剤のための基剤に適し、従来技術の欠点をもたず、
そして更に良好な皮膚との適合性を特徴としてもつ調製
物を開発することであった。
【0023】***部分の皮膚は実質的に完全に顔料を含
まないので、紫外線に極めて感受性である。従って、特
に、例えば高山におけるような、高いUV露出の条件下
では、適切なスティックの光線保護調製物の形態のUV
光線に対する特別な遮蔽物を***部分に適用することが
望まれる。従って、従来技術のスティック調製物におい
てすら、UV光線に対して***部分を遮蔽するためのU
V吸収剤又はUV反射剤として、無機顔料がしばしば使
用される。これらは、なかでも、チタンの酸化物である
が更に時々は、亜鉛、鉄、ジルコニウム、ケイ素、マン
ガン、アルミニウム、セリウムの酸化物及びそれらの混
合物並びに誘導体である。
【0024】しかし、従来技術の調製物の重大な欠点
は、それら自体は許容できるエマルションスティックの
低い水分含量のために、このような調製物中に水溶性の
UVフィルター物質を取り込むことが実質的に不可能で
あった点である。従って、本発明の更なる目的はまた、
この欠点を克服することでもあった。
【0025】DBD23 35 549は、W/Oエマ
ルションに基づいた化粧品スティックの調製法につき開
示している。この説に従うと、化粧品基剤と混合され、
その混合物中に水を乳化させるゲルを調製するために、
ポリヒドロキシ化合物及び非イオン性界面活性化合物が
使用されている。
【0026】しかし、この方法は、化粧品スティックの
一般的に適用される条件をもつスティックを調製するた
めには使用することができない。更に、この方法は一段
階法ではないので、更なる欠点を特徴としてもつ。
【0027】ドイツ特許公開第41 28 748号
は、それらがエマルションであり、必須の成分として、
蜜蝋、20〜40個の炭素原子をもつ飽和カルボン酸
と、14〜34個の炭素原子をもつ飽和アルコールとの
1種類以上のエステル、水分並びに場合によっては、更
なる脂質及び/又は通常の補助剤及び添加剤を含んでな
ることを特徴とする化粧品スティックにつき記載してい
る。これらの調製物は好都合な特性を有するが、達成さ
れた効果は所望の効果にはまだ達していない。
【0028】エマルションは今日まで、皮膚の手入れ用
製品の分野において最も重要な製品の型である。エマル
ションは分散された2相−又は複数相の系であり、化粧
品エマルションは、乳化剤を使用して相互に微細に分配
されている、少なくとも1種類の脂肪相(脂肪及び鉱
油、脂肪酸エステル、脂肪アルコール等)及び少なくと
も1種類の水相(水、グリセロール、グリコール等)か
らなる。
【0029】伝統的な意味におけるエマルションの場合
に、一方の液体の、他方中の恒久的分散物を達成するた
めには、界面活性物質(乳化剤)の添加が必要である。
乳化剤は、空間的に交互から分離されている、極性(親
水性)及び非極性(親油性)分子部分からなる両親媒性
分子構造をもつ。単純なエマルションにおいては、乳化
剤の殻に囲まれた一相の微細分散液滴(W/Oエマルシ
ョン中の水滴又はO/Wエマルション中の脂質ビヒク
ル)が第2の相中に存在する。乳化剤は2種類の液体の
間の界面にそれらを配置することにより相間の界面張力
を減少させる。油/水相の境界において、それらは界面
膜を形成し、それが液滴の不可逆的凝集を防止する。エ
マルションはしばしば、乳化剤混合物を使用して安定化
される。
【0030】それらの親水性分子部分に応じて、伝統的
な乳化剤はイオン性(アニオン、カチオン及び両親媒
性)並びに非イオン性に分類することができる。 ・ アニオン性乳化剤の最も周知の例は、通常、飽和又
は不飽和高級脂肪酸の水溶性ナトリウム又はカリウム塩
を表すために使用される語の、石鹸である。 ・ 第四級アンモニウム化合物はカチオン性乳化剤の重
要な代表物である。 ・ 非イオン性乳化剤の親水性分子部分はしばしば、グ
リセロール、ポリグリセロール、ソルビタン、炭水化物
又はポリオキシエチレングリコールからなり、通常、エ
ステル及びエーテル結合により親油性分子部分に結合さ
れている。親油性分子部分は通常、脂肪アルコール、脂
肪酸又はイソ脂肪酸からなる。
【0031】極性及び非極性分子部分の構造及びサイズ
を変化させることにより、乳化剤の親油性及び親水性は
広い範囲内で変動することができる。
【0032】(伝統的な)エマルションの安定性のため
の決定的な因子は、乳化剤の正しい選択である。ここ
で、系中に存在するすべての物質の特徴を考慮に入れな
ければならない。例えば、皮膚の手入れ用エマルション
が考慮される場合は、極性の油成分及び、例えばUVフ
ィルターは不安定性に導く。従って、乳化剤と並んで、
例えばエマルションの粘度を増加させそして/又は保護
コロイドとして働くその他の安定剤もまた、一般的に使
用される。
【0033】化粧品又は皮膚科学的調製物中への通常の
乳化剤の使用それ自体は問題はない。しかし、乳化剤
は、最終的にはあらゆる化学物質と同様に、個々の事例
において、アレルギー反応又は使用者の過敏性に基づく
反応を引き起こす可能性がある。
【0034】従って、例えば、ある種の光線皮膚病が、
ある乳化剤のみならずまた、様々な脂肪及び、日光への
同時の露出により引金を引かれることが知られている。
これらの光線皮膚病はまた、「マロルカアクネ」とも呼
ばれる。従って、通常の乳化剤の量を最少に、理想的に
は完全にすら減少させる試みがなかったわけではない。
【0035】乳化剤の必要量の減少は、例えば、極めて
微粉砕された固体粒子が追加的に安定化作用をもつとい
う事実を利用することにより達成することができる。こ
れは、一層の形態における油/水相の境界に固体物質の
蓄積をもたらし、その結果、分散相の凝集が防止され
る。固体粒子は、2種類の液体相の間の界面における液
滴の結合に対する、いわゆる機械的バリヤーを形成す
る。
【0036】化粧品又は皮膚科学的調製物中の固体の安
定化を達成する一つの方法は、May−Alert(P
harmazie in unserer Zeit
[Pharmacy in our Time],Vo
l.15,1986,No.1,1〜7)に従うと、例
えば、アニオン性及びカチオン性界面活性剤の両方を含
んでなる乳化剤混合物を使用することである。アニオン
及びカチオン界面活性剤を混合することは不溶性の電気
的に中性の化合物の沈澱をもたらすので、油/水の界面
におけるこれらの中性の界面活性剤の計画的な沈澱が更
なる固体の安定化を達成させる。しかし、これらのエマ
ルションは、通常の乳化剤の量が実際には減少しないと
いう欠点をもつ。
【0037】固体により(追加的に)安定化されるエマ
ルションはまた、それらの最初の発明者の名を取ってピ
ッケリングエマルションとも呼ばれる。
【0038】従来技術のピッケリングエマルションは、
液体形態又はせいぜい粘性形態にあるので、−伝統的エ
マルションのように−スティックとして調製することが
できない。従って、それらは例えば、皮膚又は顔面クリ
ーム、クレンジング乳剤、保護ローション、栄養クリー
ム等として、皮膚の手入れの分野に使用される。
【0039】従って、本発明の更なる目的は、W/Oエ
マルションの形態にあり、増加された水分含量を特徴と
する化粧品又は製薬学的スティック調製物により従来技
術を拡充させることであった。
【0040】
【課題を解決するための手段】驚くべきことには、これ
らの目的はすべて、 1. 脂肪相の重量の10ないし70重量%の、40℃
の温度より上で融解する脂肪及び/又はワックス成分を
含んでなる油相、 2. 水相、 3. 親水性及び親油性の両方を示し、従って両親媒性
をもち、水/油の界面に自身を配置する、少なくとも1
種類の修飾フィロケイ酸塩、並びに 4. 最大0.5重量%の1種類以上の乳化剤、を含ん
でなり、そして場合により、更なる化粧品又は製薬学的
補助剤、添加剤及び/又は活性成分を含んでなる、油中
水型の微細分散系である化粧品又は皮膚科学的スティッ
ク調製物により達成される。
【0041】本発明に従うと、スティック調製物が1種
類以上の乳化剤を0.5重量%より著しく少なく含んで
なる場合に特に好都合である。伝統的な意味の乳化剤を
全く含まない、本発明に従う調製物がなかでも特に好ま
しい。
【0042】本発明に従う修飾フィロケイ酸塩粒子の両
親媒性は、例えば、それらが水及び油の両方に分散性で
あることから明白である。
【0043】本発明に従う調製物は微粉砕固体粒子の添
加により安定化され、伝統的な意味の乳化剤を含まない
油もしくは油溶性物質及び水もしくは水溶性成分の混合
物である。
【0044】本発明に従う調製物は、その水/脂肪相の
比率が驚くほど極めて変動性である、あらゆる観点から
極めて満足な調製物である。本発明に従うスティック調
製物が従来技術に比較して有意に増加した水分含量を有
することは特に驚くべきことであった。それらは、優れ
た化粧品の特性を特徴としてもち、従って、手入れ及び
装飾的化粧品の多数の分野における使用に適する。多数
の用途のために、本発明に従う調製物が伝統的な意味の
乳化剤を含まないことが特に好都合である。本発明に従
う調製物はまた、高範囲の活性成分のための優れたビヒ
クルである。
【0045】本発明に従う調製物の水相含量は好ましく
は、それぞれ、調製物の総重量の5ないし80重量%、
特に好都合には、10ないし70重量%、特には15な
いし60重量%の範囲から選択される。修飾フィロケイ酸塩 ケイ酸塩はオルソケイ酸[Si(OH)4]の塩及びエ
ステル(ケイ酸エステル)及びそれらの縮合生成物であ
る。ケイ酸塩は大部分の種類を含む鉱物の群であるのみ
ならずまた、地質学及び工業的見地からも極めて重要で
ある。地殻の80%より多くがケイ酸塩からなる。フィ
ロケイ酸塩は(理想的には)[SiO44-の四面体の
2次元的な無限の層をもつケイ酸塩構造物であり、各四
面体は3個の架橋酸素により隣接の四面体に結合されて
いる。
【0046】フィロケイ酸塩は大きなイオン交換能を有
し、そしてケイ素がアルミニウムにより置換されること
ができ、そしてこれが順次、マグネシウム、Fe2+、F
3+、Zn等により置換されることができるので、フィ
ロケイ酸塩に対しては大体の化学式のみが与えられる。
結果としてもたらされる可能性のある層の陰性の電荷は
通常、層間の位置においてカチオンにより、なかでもN
+、Ca2+により平衡化されている。
【0047】フィロケイ酸塩は水(2−なし7−倍量
の)及び、例えばアルコール、グリコール等のようなそ
の他の物質の可逆的挿入により膨潤する可能性がある。
従って、化粧品組成物中への増粘剤としてのこれらの使
用法はそれら自体既知である。しかし、従来技術は本発
明に対する方向を指摘することはできなかった。
【0048】本発明の目的のために好都合なフィロケイ
酸塩は例えば、修飾されず膨潤されない状態におけるそ
れらの最大膨張方向が平均で、10μm未満の長さをも
つものである。例えば、使用される修飾フィロケイ酸塩
粒子の平均膨張率は1000nm×100nm×1nm
以下の可能性がある。化粧品又は皮膚科学的調製物中の
修飾フィロケイ酸塩粒子の有効なサイズはもちろん、添
加物質の量の依存する。
【0049】本発明の目的のために好都合な修飾フィロ
ケイ酸塩は例えば、修飾スメクタイトである。
【0050】スメクタイトは常に、八面体に配位された
カチオンの中心層が2層の[(Si,Al)O4]四面
体により挟まれている、主としてラメラ形、こけ様又は
球状の凝集物として存在する、非常に微細な粒状(大部
分の場合<2mm)の3層粘度鉱物(2:1フィロケイ
酸塩)である。スメクタイトは、次の構造式により理想
的な様態で表され、そこでは白色円はケイ素及び/又は
アルミニウム原子であり、薄い灰色の円は酸素原子であ
り、濃い灰色の円は水素原子であり、そして黒色の円は
アルミニウム、マグネシウム、鉄原子及び/又はその他
の交換カチオンである。
【0051】
【化1】
【0052】好都合な修飾スメクタイトは例えば、修飾
モンモリロナイトである。モンモリロナイトは大体の化
学式Al2[(OH)2/Si410]・nH2O又はAl
23・4SiO2・H2O・nH2Oにより表され、2重
八面体のスメクタイトに属する粘度鉱物である。
【0053】更に、本発明の目的に特に好都合なもの
は、例えば、修飾ヘクトライトである。ヘクトライトは
スメクタイトに属し、そのM+が大部分Na+である、大
体の化学式M+ 0.3(Mg2.7Li0.3)[Si410(O
H)2]をもつ。
【0054】更に、本発明の目的に好都合なものは、修
飾ベントナイトである。ベントナイトは主要鉱物として
スメクタイト、特にモンモリロナイトを含む粘土及び岩
石である。「粗製」ベントナイトはカルシウムベントナ
イト(英国ではフラー土と呼ばれる)又はナトリウムベ
ントナイト(ワイオミングベントナイトとも呼ばれる)
のどちらかである。
【0055】本発明の目的のための修飾フィロケイ酸塩
はフィロケイ酸塩、なかでも、その有機親和性(親油性
とも呼ばれる)が、例えば第四級アンモニウム化合物と
の反応により増加させられた、前記の種類のフィロケイ
酸塩である。このようなフィロケイ酸塩はま有機親和性
フィロケイ酸塩とも呼ばれる。
【0056】本発明の目的に特に好都合なものは、ベン
トナイト、すなわち、アルキルアンモニウム塩基とのイ
オン交換反応により調製されるモンモリロナイト(又は
ベントナイト)及び/又はヘクトライトの有機誘導体で
ある。
【0057】本発明の目的に好都合な修飾フィロケイ酸
塩は例えば、フィロケイ酸塩をクオターニウム−18と
反応させることにより入手することができる。クオター
ニウム−18は次の構造式
【0058】
【化2】
【0059】[式中、R1の基は相互に独立して、メチ
ル及び、12ないし20個の炭素原子の鎖長をもつ水素
化獣脂基からなる群から選択される]により表される第
四級塩化アンモニウム塩の混合物である。
【0060】本発明に従う特に好ましいものは、例えば
Nordmann&Rassmann社からBento
ne27及びBentone38の商品名で市販されて
いる、ヘクトライトとステアラルコニウムクロリド(ベ
ンジルジメチルステアリル−塩化アンモニウム)の反応
生成物のステアラルコニウムヘクトライト、並びにヘク
トライトとクオターニウム−18の反応生成物であるク
オターニウム−18ヘクトライトである。
【0061】完成化粧品又は皮膚科学的調製物中の1種
類以上の修飾フィロケイ酸塩の総量は、調製物の総重量
の0.05ないし10.0重量%、好ましくは0.1な
いし5.0重量%の範囲から選択される。
【0062】本発明に従う調製物を1種類以上の修飾フ
ィロケイ酸塩の添加のみにより安定化させることは特に
好ましいが、修飾フィロケイ酸塩粒子を、適切な場合に
は、これもピッケリングエマルションのスティックの安
定化に役立つ可能性があるその他の両親媒性の顔料と組
み合わせることも好都合な可能性がある。
【0063】このような顔料は例えば、金属酸化物が個
別に又は混合物中に存在し得る両親媒性金属酸化物の群
から、なかでも二酸化チタン、酸化亜鉛、二酸化ケイ素
又はケイ酸塩(例えばタルク、カオリン)からなる群か
ら選択される微粉砕無機顔料である。これに関しては、
使用された両親媒性金属酸化物がどんな可能な天然に存
在する誘導体で使われるかは本質的には重要でない。
【0064】修飾フィロケイ酸塩との組み合わせ物に使
用される顔料の平均粒子直径を1nmと200nmの
間、特に好都合には5nmと100nmの間に選択する
ことが好都合である。
【0065】本発明に従う修飾フィロケイ酸塩を、未処
理の、実質的に純粋な顔料粒子と、なかでも食品産業で
染料として、そして/又は日焼け止め剤中でUV光線の
吸収剤としても使用することができるものと組み合わせ
ることは本発明の目的に好都合である。好都合な顔料の
例は、Merck社から市販の酸化亜鉛顔料及びHaa
rmann & Reimer社から商品名Zinko
xid neutral又はHarcros Chem
ical Group社からNanoXとして市販のも
のである。
【0066】本発明に従って更に好都合なものは、修飾
フィロケイ酸塩の、水を撥くように表面処理(「被
覆」)された(その意図はこれらの顔料の両親媒性が同
時に形成又は保持されることである)無機顔料との組み
合わせ物である。この表面処理はそれ自体既知の方法に
より顔料に薄い疎水性の層を提供することを伴う。
【0067】一例として二酸化チタンを使用して次に説
明されるこれらの一過程は、例えば、次の反応 nTiO2+m(RO)3Si−R’→nTiO2(表
面) [式中、n及びmは任意の化学量論的パラメーターであ
り、R及びR’は所望の有機基である]に従い、疎水性
表面層を生成することからなる。特に好都合な組み合わ
せ相手はTiO2顔料、例えばステアリン酸アルミニウ
ムで被覆され、TAYCA社からMT100Tの商品名
で入手できるものである。
【0068】組み合わせ相手の更に好都合な被膜は、ジ
メチルポリシロキサン(ジメチコンとも呼ばれる)、末
端をトリメチルシロキシ単位でふさがれている完全にメ
チル化された、線状のシロキサンポリマーの混合物、か
らなる。本発明の目的に特に好都合なものは、修飾フィ
ロケイ酸塩の、このように被覆された酸化亜鉛の顔料と
の組み合わせ物である。
【0069】修飾フィロケイ酸塩と併用される無機顔料
はまた、ジメチルポリシロキサン、なかでも200ない
し350のジメチルシロキサン単位の平均鎖長をもつジ
メチルポリシロキサンと、シメチコンとも呼ばれるシリ
カゲルとの混合物で被覆される時に好都合である。無機
顔料が更に、水酸化アルミニウム又は酸化水和アルミニ
ウム(アルミナとも呼ばれる、CAS No:1333
−84−2)で被覆される場合は特に好都合である。特
に好都合な組み合わせ相手はシメチコンとアルミナで被
覆された二酸化チタンであり、その被膜もまた水を含む
ことができる。その一例はMerck社から商品名Eu
solex T2000として販売されている二酸化チ
タンである。
【0070】本発明の目的のために更に好都合なもの
は、修飾フィロケイ酸塩と、1個の結晶内の異なる種類
の無機の、両親媒性の顔料の混合物との、鉄混合酸化物
又はタルク(ケイ酸マグネシウム)のような単結晶中に
おける、あるいは一調製物中に2種類以上の金属酸化物
を混合することによる組み合わせ物である。特に好都合
な組み合わせ相手は、ケイ酸マグネシウム、例えばGr
olmann社から商品名Talkum Micron
として市販のもの、である。
【0071】本発明に従う修飾フィロケイ酸塩はまた好
都合には、更なる顔料、例えばオクチルシラノールで被
覆された二酸化チタン顔料と、そして/又は水を撥くよ
うに表面処理された二酸化ケイ素粒子と組み合わせるこ
とができる。組み合わせ物に適した二酸化ケイ素粒子は
例えば、欧州特許公開第0 686 391号に記載の
ような球状のポリアルキルシルセスキオキサン粒子であ
る。このようなポリアルキルシルセスキオキサン粒子は
例えば、Degussa社から商品名Aerosil
R972及びAerosil200Vとして市販されて
いる。
【0072】修飾フィロケイ酸塩は更に好都合には、固
体形態で調製物中に存在する微粉砕ポリマー粒子と組み
合わされる。本発明の目的のために好ましい組み合わせ
相手は例えば、ポリカーボナート、ポリエーテル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロリド、ポリ
スチレン、ポリアミド、ポリアクリラート等である。
【0073】本発明に従って適した組み合わせ相手は例
えば、微粉砕ポリアミド粒子、なかでもTORAY社か
ら商品名SP−500として市販のものである。更に好
都合なものは、ポリアミド6−(Nylon6とも呼ば
れる)及びポリアミド12(Nylon12とも呼ばれ
る)粒子である。ポリアミド6はε−アミノカプロン酸
(6−アミノヘキサン酸)又はε−カプロラクタム[ポ
リ(ε−カプロラクタム)]から形成されるポリアミド
であり、そしてポリアミド12は、ε−ラウリンラクタ
ムからのポリ(ε−ラウリンラクタム)である。本発明
の目的のためには例えば、ELF ATOCHEM社か
らのOrgasol(R)1002(ポリアミド6)及び
Orgasol(R)2002(ポリアミド12)が好都
合である。
【0074】本発明に従う修飾フィロケイ酸塩との組み
合わせ物に適したその他の好都合な微粉砕ポリマー粒子
は微粉砕ポリメタクリラートである。これらの粒子は例
えば、DOW CHEMICAL社からPOLYTRA
(R)の商品名で市販されている。
【0075】組み合わせ相手として使用される微粉砕ポ
リマー粒子が表面被覆されている場合は特に好都合であ
るが必須ではない。この表面処理はそれ自体既知の方法
により薄い親水性の層をポリマー粒子に与えることから
なる可能性がある。好都合な被膜は例えば、二酸化チタ
ン(TiO2)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)、又は
例えばメタクリル酸ポリメチルのようなその他のポリマ
ーからなる。本発明の目的のために特に好都合な微粉砕
ポリマー粒子は例えば、米国特許第4,898,913
号に記載の疎水性ポリマー粒子の親水性被覆のための方
法により入手することができるものである。
【0076】組み合わせ相手として使用される微粉砕ポ
リマー粒子の平均粒径は好ましくは100μm未満、特
に好都合には50μm未満に選択される。これに関連し
て、使用されるポリマー粒子がどんな形態で(小板、棒
状、小球等)存在するかは本質的に重要ではない。
【0077】本発明に従う修飾フィロケイ酸塩はまた、
好都合には、増粘性を示さない両親媒性の修飾多糖類と
組み合わされる。
【0078】このような両親媒性多糖類は例えば、大部
分ポリマー類似の方法で進行する反応中でデンプンを一
−、二−又は多官能試薬あるいは酸化剤と反応させるこ
とにより得られる。
【0079】これらの反応は本質的に、エーテル化、エ
ステル化又は選択的酸化による、ポリグルカンのヒドロ
キシル基の修飾に基づいている。この方法は例えば、一
般構造式
【0080】
【化3】
【0081】[式中、Rは例えば、水素及び/又はアル
キル基及び/又はアラルキル基(デンプンエーテルの場
合)、あるいは水素及び/又は有機及び/又は無機酸基
(デンプンエステルの場合)の可能性がある]のデンプ
ンエーテル及びデンプンエステルを生成する。デンプン
エーテル及びデンプンエステルは本発明の目的に好都合
な組み合わせ相手である。
【0082】本発明に従う修飾フィロケイ酸塩をデンプ
ンエーテルと、例えばテトラメチロールアセチレン二尿
素によりデンプンをエーテル化することにより得られ、
Amylum non mucilaginosum
(非膨潤性デンプン)とも呼ばれるものと組み合わせる
ことが特に好都合である。
【0083】更に特に好都合なものは、本発明に従う修
飾フィロケイ酸塩の、デンプンエステル及び/又はそれ
らの塩と、例えば低い度合の置換を有するデンプンの半
エステルのナトリウム及び/又はアルミニウム塩と、な
かでも、そのなかのRが次の構造
【0084】
【化4】
【0085】を特徴としてもち、例えばCERESTA
R社から商品名Amiogum(R)23として市販され
ている構造式(I)のコハク酸n−オクテニルデンプン
ナトリウムと、そしてコハク酸オクテニルデンプンアル
ミニウム、なかでもNational Starch&
Chemical社から商品名Dry Flo(R)
lite LL及びDry Flo(R)PCとして市販
のものとの組み合わせ物である。
【0086】本発明に従って修飾されたフィロケイ酸塩
との組み合わせに使用される修飾多糖類の平均粒子直径
を20μm未満、特に好都合には15μm未満に選択す
ることが好都合である。
【0087】修飾フィロケイ酸塩と組み合わせることが
できる前記の修飾多糖類のリストはもちろん、制約する
意図はもたれていない。本発明の目的のために好都合な
組み合わせ相手である修飾多糖類は化学的又は物理的性
質のどちらかの、それら自体既知の数々の方法により入
手できる。このような多糖類の調製のためには原則的に
新規の方法もまた考慮できる。これに関しては、修飾多
糖類が両親媒性を示し、それらが増粘作用をもたないこ
とが必要である。
【0088】本発明に従う修飾多糖類はまた好ましく
は、窒化ホウ素と組み合わされる。
【0089】本発明の目的に好都合な組み合わせ相手は
例えば、次に挙げられる窒化ホウ素である。
【0090】 使用される窒化ホウ素粒子の平均粒子直径を20μm未
満、特に好都合には15μm未満に選択することが好都
合である。
【0091】同様に好都合な組み合わせ相手は、その意
図が両親媒性が同時に形成又は保持されるためである、
水を撥くように表面処理(「被覆」)された窒化ホウ素
粒子である。
【0092】窒化ホウ素粒子の好都合な被膜はジメチル
ポリシロキサン(ジメチコンとも呼ばれる)、末端をト
リメチルシロキシ単位でふさがれた、完全にメチル化さ
れた、線状シロキサンポリマーの混合物からなる。ジメ
チコンで処理された好都合な窒化ホウ素粒子は例えば、
商品名Trees BN(R)UHP1106としてCa
rborundum社から市販のものである。
【0093】更に好都合なものは、ポリメチルヒドロゲ
ンシロキサン、メチコンとも呼ばれる線状ポリシロキサ
ン、による窒化ホウ素粒子の被膜である。メチコンで被
覆された好都合な窒化ホウ素粒子の例は、商品名Tre
es BN(R)UHP1107としてCarborun
dum社から市販のものである。
【0094】前記の例すべてにおいて、調製物の総重量
の0.05重量%を越えて、特に好都合には0.05重
量%と30重量%の間に、すべての顔料の総濃度を選択
することが好都合であり、本発明の目的のための修飾フ
ィロケイ酸塩の濃度は好都合には、−同様に調製物の総
重の−0.05重量%ないし10重量%、好都合には
0.1重量%ないし5重量%の範囲から選択される。ワックス 本発明に従う高融点の脂肪及び/又はワックス成分は好
都合には、植物ワックス、動物ワックス、鉱物ワックス
及び石油化学ワックスからなる群から選択される。本発
明に従う好ましい例は、キャンデリラワックス、カルナ
ウバワックス、木蝋、エスパルトグラスワックス、コル
クワックス、グアルマワックス、米胚芽油ワックス、甘
蔗ワックス、ベリーワックス、ウリキュリワックス、モ
ンタンワックス、ホホバワックス、シアバター、蜜蝋、
セラックワックス、鯨蝋、ラノリン(羊毛ワックス)、
尾腺ワックス、セレシン、オゾケライト(土壌ワック
ス)、パラフィンワックス及び微細結晶ワックスであ
る。
【0095】その他の好都合な脂肪及び/又はワックス
成分は、例えばCRODA GmbHから商品名Syn
crowax HRC(トリベヘン酸グリセリル)、S
yncrowax HGLC(C16〜36−脂肪酸トリグ
リセリド)及びSyncrowax AW1C(C
18〜36−脂肪酸)として得られるもののような化学的に
誘導されたワックス及び合成ワックス、並びにまたモン
タンエステルワックス、サソールワックス、水素化ホホ
バワックス、合成又は誘導蜜蝋(例えばジメチコンコポ
リオール蜜蝋及び/又はC30〜50−アルキル蜜蝋)、ポ
リアルキレンワックス、ポリエチレングリコールワック
ス、しかしまた、例えば水素化植物油(例えば水素化ヒ
マシ油及び/又は水素化ココナツ脂肪グリセリド)のよ
うな化学修飾脂肪、例えばトリヒドロキシステアリンの
ようなトリグリセリド、脂肪酸、脂肪酸エステル及びグ
リコールエステル、例えばステアリン酸C20〜40−アル
キル、ステアリン酸C20〜40−アルキルヒドロキシステ
アロイル及び/又はモンタン酸グリコールである。更に
好都合なものは、例えばステアロキシトリメチルシラン
のような、前記の脂肪及び/又はワックス成分に類似の
物理的特性をもつある種の有機ケイ素化合物である。
【0096】本発明に従う脂肪及び/又はワックス成分
は個別でも混合物としても存在することができる。
【0097】本発明に従うピッケリングエマルションス
ティックは好都合には更に、エマルションの触質性及び
粘性コンシステンシーを改善するために、増粘剤、なか
でも油の増粘剤を含んでなることができる。本発明の目
的のために好都合な油の増粘剤は例えば、Deguss
a AG社から発売のAerosil(R)型の疎水性酸
化ケイ素のようなその他の固体である。好都合なAer
osil(R)の種類は例えば、Aerosil(R)OX5
0、Aerosil(R)130、Aerosil(R)15
0、Aerosil(R)200、Aerosil(R)30
0、Aerosil(R)380、Aerosil(R)MO
X80、Aerosil(R)MOX170、Aeros
il(R)COK84、Aerosil(R)R202、Ae
rosil(R)R805、Aerosil(R)R812、
Aerosil(R)R972、Aerosil(R)R97
4及び/又はAerosil(R)R976である。
【0098】更に、例えば、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸亜鉛及び/又はステアリン酸マグネシ
ウムのような金属石鹸(すなわちアルカリ金属塩を例外
とした高級脂肪酸の塩)は本発明の目的に好都合な油増
粘剤である。
【0099】本発明に従うピッケリングエマルションは
化粧品又は皮膚科学的スティック調製物のための基剤と
して使用することができる。これらは通常の組成をも
ち、例えば皮膚の処置及び手入れのために、***の手入
れ製品として、消臭製品として、そして装飾化粧品にお
けるメークアップ用品又はメークアップ除去用製品とし
て、あるいは、光保護調製物として使用することができ
る。幾つかの場合には、本発明に従う組成物を製薬学的
調製物のための基剤として使用することができ、好都合
である。
【0100】使用のためには、本発明に従う化粧品及び
皮膚科学的調製物は化粧品として通常の方法で十分量を
皮膚に適用される。
【0101】本発明に従う化粧品及び皮膚科学的調製物
は、特にそれらが装飾用口紅、***輪郭用鉛筆、コンシ
ーラースティック、コール鉛筆、アイライナー鉛筆及び
/又は眉毛鉛筆の形態にある時には、染料及び/又は色
素顔料を含んでなる可能性がある。染料及び色素顔料は
化粧品指針の対応する明記されたリストから又は化粧品
着色剤のEUのリストから選択することができる。大部
分の場合は、それらは食品のために許可された染料と同
一である。好都合な色素顔料は例えば、二酸化チタン、
雲母、酸化鉄(例えばFe23、Fe34、FeO(O
H))及び/又は酸化亜鉛である。好都合な染料は例え
ば、カーマイン、ベルリン青、酸化クロム緑、ウルトラ
マリン青及び/又はマンガン紫である。染料及び/又は
色素顔料を次の表から選択することは特に好都合であ
る。色素インデックス番号(CIN)はRowe Co
lour Index,3rd edition,So
ciety of Dyers and Colour
ists,Bradford,England,197
1から採用されている。
【0102】
【表1】
【0103】
【表2】
【0104】
【表3】
【0105】
【表4】
【0106】
【表5】
【0107】
【表6】
【0108】本発明に従うスティック調製物が口紅(手
入れ用)スティックの形態でない場合は、染料として、
次の群、2,4−ジヒドロキシアゾベンゼン、1−
(2’−クロロ−4’−ニトロ−1’−フェニルアゾ)
−2−ヒドロキシナフタレン、Ceres Red、2
−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−1−ナフトール
−4−スルホン酸、2−ヒドロキシ−1,2’−アゾナ
フタレン−1’−スルホン酸のカルシウム塩、1−(2
−スルホ−4−メチル−1−フェニルアゾ)−2−ナフ
チルカルボン酸のカルシウム及びバリウム塩、1−(2
−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ヒドロキシナフタ
レン−3−カルボン酸のカルシウム塩、1−(4−スル
ホ−1−フェニルアゾ)−2−ナフトール−6−スルホ
ン酸のアルミニウム塩、1−(4−スルホ−1−ナフチ
ルアゾ)−2−ナフトール−3,6−ジスルホン酸のア
ルミニウム塩、1−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)
−2−ナフトール−6,8−ジスルホン酸、4−(4−
スルホ−1−フェニルアゾ)−1−(4−スルホフェニ
ル)−5−ヒドロキシピラゾロン−3−カルボン酸のア
ルミニウム塩、4,5−ジブロモフルオレセインのアル
ミニウム及びジルコニウム塩、2,4,5,7−テトラ
ブロモフルオレセインのアルミニウム及びジルコニウム
塩、3’,4’,5’,6’−テトラクロロ−2,4,
5,7−テトラブロモフルオレセイン及びそのアルミニ
ウム塩、2,4,5,7−テトラヨードフルオレセイン
のアルミニウム塩、キノフタロンジスルホン酸のアルミ
ニウム塩、インジゴジスルホン酸のアルミニウム塩、赤
及び黒の酸化鉄(CIN:77 491(赤)及び77
499(黒))、酸化鉄水和物(CIN:7749
2)、二リン酸アンモニウムマンガン及び二酸化チタ
ン、からの1種類以上の物質を選択することが好まし
い。
【0109】更に好都合なものは、例えばパプリカ抽出
物、β−カロテン又はコチニールのような油溶性の天然
の染料である。
【0110】本発明の目的のために更に好都合なもの
は、真珠箔顔料を含むスティック調製物である。なかで
も次に挙げる真珠箔顔料の種類が好ましい。 1. 天然の真珠箔顔料、例えば「魚鱗箔」(魚鱗から
の結晶と混合されたグアニン/ヒポキサンチン)及び
「真珠層」(粉砕ムッセル貝殻)、 2. 単結晶真珠箔顔料、例えばビスマスオキシクロリ
ド(BiOCl)、 3. 層状基剤顔料、例えば雲母/金属酸化物。
【0111】真珠箔顔料の基剤は例えば、粉末顔料又
は、ビスマスオキシクロリド及び/又は二酸化チタンの
ヒマシ油分散物並びに、雲母上のビスマスオキシクロリ
ド及び/又は二酸化チタンである。例えばCIN77
163の項に挙げられた箔顔料は特に好都合である。
【0112】更に好都合なものは、例えば、雲母/金属
酸化物を基剤にした次の種類の真珠箔顔料である。群 被膜/層の厚さ 色彩 銀白色の真珠箔顔料 TiO2、40〜60nm 銀 干渉顔料 TiO2、60〜80nm 黄色 TiO2、80〜100nm 赤 TiO2、100〜140nm 青 TiO2、120〜160nm 緑 色彩光輝顔料 Fe23 ブロンズ Fe23 銅 Fe23 赤 Fe23 赤−紫 Fe23 赤−緑 Fe23 黒 組み合わせ顔料 TiO2/Fe23 金色 TiO2/Cr23 緑 TiO2/ベルリンブルー 深緑 TiO2/カーマイン 赤 特に好ましいものは、例えば、商品名Timiron,
Colorona又はDichronaとしてMerc
k社から市販の真珠箔顔料である。
【0113】与えられた真珠箔顔料のリストはもちろ
ん、制約する意図はもたれない。本発明の目的のために
好都合な真珠箔顔料はそれら自体既知の数々の方法によ
り得ることができる。例えば、雲母以外のその他の基剤
を例えばシリカ等のような更なる金属酸化物で被覆する
ことができる。Merck社により販売されている、、
例えばTiO2及びFe23で被覆されたSiO2粒子
(“Ronaspheres”)は、細い線の光学的減
少に特に適している。
【0114】雲母のような基剤とともに完全に調製する
ことも更に好都合の可能性がある。特に好ましいもの
は、雲母を使用せずに調製された鉄の真珠箔顔料であ
る。このような顔料は例えば、BASF社から商品名S
icopearl Kupfer1000として販売さ
れている。
【0115】染料及び顔料は個別にでも混合物中でも存
在することができ、相互に被覆することができ、異なる
被膜の厚さは概括的に、異なる彩色効果を与える。染料
及び彩色顔料の総量は好都合には、それぞれ、調製物の
総重量の0.1重量%ないし30重量%、好ましくは
0.5ないし15重量%、特には1.0ないし10重量
%の範囲から選択される。
【0116】新規の化粧品及び皮膚科学的調製物はこの
ような調製物中に通常使用されるような化粧品補助剤、
例えば保存剤、殺バクテリア剤、香料、消泡剤、顔料、
増粘剤、皮膚軟化剤、加湿剤及び/又は保湿剤、脂肪、
油、ワックス又は、アルコール、ポリオール、ポリマ
ー、気泡安定剤、電解質、有機溶媒又はシリコーン誘導
体のような化粧品又は皮膚科学的調製物のその他の通常
の成分を含んでなる可能性がある。
【0117】新規の調製物の驚くべき特性は、それら
が、皮膚中への化粧品又は皮膚科学的活性成分のための
非常に良好なビヒクルであり、好都合な活性成分が皮膚
を酸化的ストレスから保護することができる抗酸化剤で
あることである。
【0118】本発明に従う調製物は好都合には、1種類
以上の抗酸化剤を含んでなる。好ましいが、しかし場合
により使用される抗酸化剤は、化粧品及び/又は皮膚科
学的用途に適すか又は通常のすべての抗酸化剤である。
例えば化粧品又は皮膚科学的適用が、前もっての例えば
皮膚の酸化的ストレスの抑制である場合に、唯一の活性
成分の種類として抗酸化剤を使用することは好都合であ
る。しかし、更に、その意図がもう一つの目的、例えば
消臭剤又は日焼け止め剤として役立つ調製物に対する場
合、1種類以上の抗酸化剤を含む新規のスティック調製
物を提供することも好ましい。
【0119】抗酸化剤は特に好都合には、非常に少量の
許容投与量(例えばpmolからμmol/kg)にお
ける、アミノ酸(例えばグリシン、ヒスチジン、チロシ
ン、トリプトファン)及びそれらの誘導体、イミダゾー
ル(例えばウロカニン酸)及びそれらの誘導体、D,L
−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシン及びそ
れらの誘導体(例えばアンセリン)のようなペプチド、
カロテノイド、カロテン(例えばα−カロテン、β−カ
ロテン、リコペン)及びそれらの誘導体、クロロゲン酸
及びその誘導体、リポ酸及びその誘導体(例えばジヒド
ロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラ
シル及びその他のチオール(例えばチオレドキシン、グ
ルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン並び
に、それらのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチ
ル、プロピル、アミル、ブチル及びラウリル、パルミト
イル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリル及びグ
リセリルエステル)及びそれらの塩、チオジプロピオン
酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオ
ジプロピオン酸及びそれらの誘導体(エステル、エーテ
ル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド及び
塩)及びスルホキシイミン化合物(例えばブチオニン・
スルホキシイミン、ホモシステイン・スルホキシイミ
ン、ブチオニン・スルホン、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプ
タチオニン・スルホキシイミン)、並びに更に(金属)
キレート化剤(例えばα−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチ
ン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ
酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆
汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDT
A、EGTA及びそれらの誘導体、不飽和脂肪酸及びそ
れらの誘導体(例えばγ−リノレン酸、リノール酸、オ
レイン酸)、葉酸及びその誘導体、ユビキノン及びユビ
キノール及びそれらの誘導体、ビタミンC及び誘導体
(例えばパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビ
ルMg、酢酸アスコルビル)、トコフェロール及び誘導
体(例えば酢酸ビタミンE)、ビタミンA及び誘導体
(パルミチン酸ビタミンA、)及びベンゾイン樹脂の安
息香酸コニフェリル、ルチン酸及びその誘導体、α−グ
リコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシト
ール、カルノシン、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチ
ル化ヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤク酸、
ノルジヒドログアヤレチン酸、トリヒドロキシブチロフ
ェノン、尿酸及びその誘導体、マンノース及びその誘導
体、亜鉛及びその誘導体(例えばZnO、ZnS
4)、セレン及びその誘導体(例えばセレノメチオニ
ン)、スチルベン及びそれらの誘導体(例えば酸化スチ
ルベン、酸化トランス−スチルベン酸化物)並びに、本
発明に従って適した前記の活性成分の誘導体(塩、エス
テル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペ
プチド及び脂質)からなる群から選択される。
【0120】本発明に従う調製物中の前記の抗酸化剤
(1種類以上の化合物)の量は好ましくは、調製物の総
重量の0.001ないし30重量%、特に好ましくは
0.05〜20重量%、特には0.1ないし10重量%
である。
【0121】ビタミンE及び/又はその誘導体が抗酸化
剤もしくは抗酸化剤類として使用される場合には、それ
らのそれぞれの濃度は好都合には、調製物の総重量の
0.001ないし10重量%の範囲から選択される。
【0122】ビタミンAもしくはビタミンA誘導体又は
カロテンもしくはそれらの誘導体が抗酸化剤もしくは抗
酸化剤類として使用される場合には、それらのそれぞれ
の濃度は好都合には、調製物の総重量の0.001ない
し10重量%の範囲から選択される。
【0123】本発明に従う活性成分(1種類以上の化合
物)はまた、非常に好都合には、親油性活性成分からな
る群から、なかでも次の群から選択することができる。
【0124】アセチルサリチル酸、アトロピン、アズレ
ン、ヒドロコーチゾン及びその誘導体、例えばバレリン
酸ヒドロコーチゾン−17、ビタミン、例えばアスコル
ビン酸及びその誘導体、B及びD群のビタミン、非常に
好ましくはビタミンB1、ビタミンB12及びビタミン
1、しかしまたビサボロール、不飽和脂肪酸、すなわ
ち必須脂肪酸(しばしばビタミンFとも呼ばれる)、な
かでもガンマ−リノレン酸、オレイン酸、エイコサペン
タエン酸、ドコサヘキサエン酸及びそれらの誘導体、ク
ロラムフェニコール、カフェイン、プロスタグランジ
ン、チモール、カンファー、植物又は動物源の抽出物又
はその他の生成物、例えばツキミソウ油、スターフラワ
ー油又はスグリの種油、魚油、肝油又は更にセラミド及
びセラミド様化合物等。
【0125】再脂肪化(refatting)物質、例えばパーセ
リン油、Eucerit(R)及びNeocerit(R)
群から活性成分を選択することも好都合である。
【0126】本発明に従うピッケリングエマルションス
ティック中に使用され得る特記の活性成分又は活性成分
組み合わせ物のリストはもちろん制約する意図はもたれ
ない。
【0127】日焼け止め剤の形態の化粧品及び皮膚科学
的スティック調製物もまた好ましい。これらは好ましく
は、少なくとも1種類のUV−Aフィルター物質及び/
又は少なくとも1種類のUV−Bフィルター物質及び/
又は、鉄、ジルコニウム、ケイ素、マンガン、アルミニ
ウム、セリウムの酸化物及びそれらの混合物及び更に、
酸化物がその活性成分であるような誘導体からなる群か
ら選択される、少なくとも1種類の更なる無機顔料を含
んでなる。
【0128】しかし、本発明の目的のためには、その主
目的が日光に対する保護ではないが、UVを保護する物
質を含んでなるような化粧品及び皮膚科学的調製物を提
供することもまた好都合である。例えば、UV−A及び
UV−Bフィルター物質は***芳香スティック中に一般
的に取り込まれることができる。
【0129】本発明に従う調製物は好都合には、UV−
A及びUV−B領域のUV光線を吸収する物質を含んで
なることができ、フィルター物質の総量は、全領域の紫
外線から皮膚を保護する化粧品スティックを提供するた
めには、例えば、該調製物の総重量の0.1重量%ない
し30重量%、好ましくは0.5ないし20重量%、特
には1.0ないし15重量%である。それらは皮膚のた
めの日焼け止め剤として使用することもできる。
【0130】本発明の目的のために好都合なUV−Aフ
ィルター物質はジベンゾイルメタン誘導体、なかでも、
商品名Parsol(R)1789としてGivauda
n社により、そして商品名Eusolex(R)9020
としてMerck社により販売されている、4−(te
rt−ブチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタン
(CAS No.70356−09−1)である。
【0131】更に好都合なUV−Aフィルター物質はフ
ェニレン−1,4−ビス(2−ベンズイミダジル)−
3,3’−5,5’−テトラスルホン酸、
【0132】
【化5】
【0133】及びその塩、特に対応するナトリウム、カ
リウム又はトリエタノールアンモニウム塩、なかでもフ
ェニレン−1,4−ビス−(2−ベンズイミダジル)−
3,3’−5,5’−テトラスルホン酸ビス−ナトリウ
ム塩、
【0134】
【化6】
【0135】及び,ベンゼン−1,4−ジ(2−オキソ
−3−ボルニリデンメチル−10−スルホン酸)とも呼
ばれ、次の構造
【0136】
【化7】
【0137】を特徴としてもつ、1,4−ジ(2−オキ
ソ−10−スルホ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼン
及びその塩(なかでも対応する10−スルファト化合
物、なかでも対応するナトリウム、カリウム又はトリエ
タノールアンモニウム塩)、である。
【0138】本発明の目的のために好都合なUVフィル
ター物質はまた、広域フィルター、すなわちUV−A及
びUV−B光線の両方を吸収するフィルター物質であ
る。
【0139】好都合な広域フィルター及び/又はUV−
Bフィルター物質は例えば、次の構造
【0140】
【化8】
【0141】[式中、R1、R2及びR3は相互に独立し
て、1ないし10個の炭素原子をもつ分枝及び非分枝ア
ルキル基の群から選択されるかあるいは、単一の水素原
子である]をもつビスレソルシニルトリアジン誘導体で
ある。特に好ましいものは、CIBA−Chemika
lien GmbHから商品名Tinosorb(R)
として販売されている、2,4−ビス{[4−(2−エ
チルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−
6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン(INCI:Aniso Triazine)並び
に、商品名UVINUL (R)T150としてBASF
Aktiengesellschaftにより販売され
ている、4,4’,4”−(1,3,5−トリアジン−
2,4,6−トリイルトリイミノ)トリス安息香酸トリ
ス(2−エチルヘキシル)、同義語:2,4,6−トリ
ス[アニリノ(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘキ
シルオキシ)]−1,3,5−トリアジン(INCI:
Octyl Triazone)である。
【0142】構造式
【0143】
【化9】
【0144】をもつその他のUVフィルター物質、例え
ば、その化学構造が一般式
【0145】
【化10】
【0146】[式中、Rは、場合により1個以上のC1
〜C4−アルキル基で置換された分枝又は非分枝C1〜C
18−アルキル基、C5〜C12−シクロアルキル基であ
り、Xは酸素原子又はNH基であり、R1は、場合によ
り1個以上のC1〜C4−アルキル基、又は水素原子、ア
ルカリ金属原子、アンモニウム基又は式
【0147】
【化11】
【0148】(ここで、Aは、場合により1個以上のC
1〜C4−アルキル基により置換された分枝又は非分枝C
1〜C18−アルキル基、C5〜C12−シクロアルキル又は
アリール基であり、R3は水素原子又はメチル基であ
り、nは1ないし10の数である)の基により置換され
た分枝又は非分枝C1〜C18−アルキル基、C5〜C12
シクロアルキル基であり、R2は、XがNH基である時
には、場合により1個以上のC1〜C4−アルキル基によ
り置換された分枝又は非分枝C1〜C18−アルキル基、
5〜C12−シクロアルキル基であり、そしてXが酸素
原子である時には、場合により1個以上のC1〜C4−ア
ルキル基、又は水素原子、アルカリ金属原子、アンモニ
ウム基又は式
【0149】
【化12】
【0150】(ここで、Aは、場合により1個以上のC
1〜C4−アルキル基により置換された分枝又は非分枝C
1〜C18−アルキル基、C5〜C12−シクロアルキル又は
アリール基であり、R3は水素原子又はメチル基であ
り、nは1ないし10の数である)の基により置換され
た分枝又は非分枝C1〜C18−アルキル基、C5〜C12
シクロアルキル基、である]により与えられる、欧州特
許出願公開第570 838A1号に記載のs−トリア
ジン誘導体、もまた本発明の目的のために好都合なUV
フィルター物質である。
【0151】本発明の目的のために特に好ましいUVフ
ィルター物質はまた、非対称に置換されたs−トリアジ
ンであり、その化学構造は式
【0152】
【化13】
【0153】で与えられ、下記にジオクチルブチルアミ
ドトリアゾン(INCI:ジオクチルブタミドトリアゾ
ン)とも呼ばれ、Sigma3Vから商品名UVA−S
ORBHEBとして販売されている。
【0154】欧州特許公開第775 698号はまた、
好ましいビスレソルシニルトリアジン誘導体につき記載
し、その化学構造は一般式
【0155】
【化14】
【0156】[式中、R1、R2及びA1は非常に異なる
有機基を表す]により与えられる。
【0157】本発明の目的に更に好都合なものは、2,
4−ビス{[4−(3−スルホナト)−2−ヒドロキシ
プロピルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンナ
トリウム塩、2,4−ビス{[4−(3−(2−プロピ
ルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−2−ヒ
ドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)
−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス{[4−(2
−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニ
ル}−6−[4−(2−メトキシエチル−カルボキシ
ル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン、2,
4−ビス{[4−(3−(2−プロピルオキシ)−2−
ヒドロキシ−プロピルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェ
ニル}−6−[4−(2−エチルカルボキシル)フェニ
ルアミノ]−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス
{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキ
シ]フェニル}−6−(1−メチルピロール−2−イ
ル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス{[4−
トリス(トリメチルシロキシシリルプロピルオキシ)−
2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェ
ニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス{[4
−(2”−メチルプロペニルオキシ)−2−ヒドロキ
シ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,
3,5−トリアジン及び2,4−ビス{[4−(1’,
1’,1’,3’,5’,5’,5’−ヘプタメチルシ
ロキシ−2”−メチルプロピルオキシ)−2−ヒドロキ
シ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,
3,5−トリアジンである。
【0158】本発明の目的に好都合な広域フィルターは
2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾ
ール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル)フェノール)であり、化学構造式
【0159】
【化15】
【0160】を特徴としてもち、CIBA−Chemi
kalien GmbHから商品名Tinosorb
(R)Mとして販売されている。
【0161】本発明の目的に好都合なもう1つの広域フ
ィルターは、INCI名称Drometrizole
Trisiloxaneをもつ、2−(2H−ベンゾト
リアゾール−2−イル)−4−メチル−6−[2−メチ
ル−3−[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(ト
リメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]
フェノール(CAS No.:155633−54−
8)であり、化学構造式
【0162】
【化16】
【0163】を特徴としてもつ。
【0164】UV−Bフィルターは油溶性でも水溶性で
もよい。好都合な油溶性UV−Bフィルター物質の例
は、 ・ 3−ベンジリデンカンファー誘導体、好ましくは 3−(4−メチルベンジリデン)カンファー、3−ベン
ジリデンカンファー、 ・ 4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは 4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル、
4−(ジメチルアミノ)安息香酸アミル、 ・ 2,4,6−トリアニリノ(p−カルボ−2’−エ
チル−1’−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジ
ン、 ・ ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは 4−メトキシベンザルマロン酸ジ(2−エチルヘキシ
ル)、 ・ ケイ皮酸のエステル、好ましくは 4−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、4−メトキ
シケイ皮酸イソペンチル、 ・ ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、並びに ・ ポリマーに結合したUVフィルター、である。
【0165】好都合な水溶性UV−Bフィルター物質の
例は、 ・ 2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸
塩、例えばナトリウム、カリウム又はそのトリエタノー
ルアンモニウム塩、及び更にスルホン酸自体、 ・ 3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、
例えば4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベ
ンゼンスルホン酸、2−メチル−5−(2−オキソ−3
−ボルニリデンメチル)スルホン酸及びその塩、であ
る。
【0166】本発明に従って好都合に使用することがで
きる更なる光保護フィルター物質は、2−シアノ−3,
3−ジフェニルアクリル酸エチルヘキシル(オクトクリ
レン)であり、それはUvinul(R)N539の商品
名でBASF社から販売されており、次の構造
【0167】
【化17】
【0168】を特徴としてもつ。
【0169】更に、本発明に従う調製物中にポリマー結
合又はポリマー性UVフィルター物質、なかでも国際公
開第92/20690号に記載のものを使用することは
著しく好都合の可能性がある。
【0170】幾つかの場合には、化粧品又は皮膚科学的
調製物中に、本発明に従う更なるUV−A及び/又はU
V−Bフィルター、例えば、サリチル酸4−イソプロピ
ルベンジル、サリチル酸2−エチルヘキシル(=サリチ
ル酸オクチル)、サリチル酸ホモメンチルのような、あ
る種のサリチル酸誘導体を取り入れることも好都合な可
能性がある。
【0171】本発明の目的のために使用することができ
る与えられたUVフィルターのリストはもちろん制約す
る意図はもたれない。
【0172】本発明に従う調製物はまた、好都合には、
化粧品消臭剤及び制汗剤のための基剤として使用するこ
とができるので、本発明の具体的な態様は化粧品消臭剤
スティックのための基剤としてのピッケリングエマルシ
ョンに関する。
【0173】化粧品消臭剤は、それ自体は無臭の新鮮な
発汗が微生物により分解される時に発生する身体の匂い
を抑制するために使用される。通常の化粧品消臭剤は様
々な作用機序に基づいている。
【0174】制汗剤においては、収斂剤、水酸化塩化ア
ルミニウム(塩化水和アルミニウム)のような主として
アルミニウムの塩が汗の発生を減少させる。
【0175】化粧品消臭剤中への抗微生物物質の使用
は、皮膚上のバクテリヤ叢を減少させることができる。
理想的な状況においては、匂いを発生する微生物のみを
有効に減少させなければならない。発汗の流れ自体は結
果として影響されず、理想的な状況においては、発汗の
微生物による分解のみが、一過性に停止される。
【0176】唯一の同一組成物中への収斂剤及び抗微生
物活性物質の組み合わせ物も一般的である。
【0177】消臭剤又は制汗剤として通常のすべての活
性な成分、例えば通常の香料成分のような匂い隠蔽剤、
匂い吸収剤、例えばドイツ特許公開第40 09 34
7号に記載されたフィロケイ酸塩、これらのなかでもモ
ンモリロナイト、カオリナイト、イライト、ベイデライ
ト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ベン
トナイト、スメクタイト並びに更に例えばリシノール酸
の亜鉛塩、を好都合に使用することができる。抗微生物
剤もまた本発明に従うW/Oエマルションスティック中
に取り入れるのに適する。好都合な物質は、例えば2,
4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエ
ーテル(Irgasan)、1,6−ジ(4−クロロフ
ェニルビグアニド)ヘキサン(クロルヘキシジン)、
3,4,4’−トリクロロカルバニリド、第四級アンモ
ニウム化合物、チョウジ油、ハッカ油、タイム油、クエ
ン酸トリエチル、ファルネソール(3,7,11−トリ
メチル−2,6,10−ドデカトリエン−1−オール)
並びに更に、ドイツ特許公開第37 40 186号、
同第39 38 140号、同第42 04 321
号、同第42 29 707号、同第43 09 37
2号、同第44 11664号、同第195 41 9
67号、同第195 43 695号、同第195 4
3 696号、同第195 47 160号、同第19
6 02 108 号、同第196 02 110号、
同第196 02 111号、同第196 31 00
3号、同第196 31 004号及び同第196 3
4 019号並びにドイツ特許第42 29 737
号、同第42 37 081号、同第43 24 21
9号、同第44 29 467号、同第44 23 4
10号及び同第195 16 705号に記載の活性成
分又は活性成分組み合わせ物である。炭酸水素ナトリウ
ムもまた有利に用いることができる。
【0178】本発明に従うピッケリングエマルションス
ティック中に使用することができる特記の活性成分及び
活性成分組み合わせ物のリストはもちろん制約する意図
はもたれない。
【0179】本発明に従う化粧品消臭剤は、通常の容器
から適用することができる水性の化粧品スティックの形
態にすることができる。
【0180】調製物中の制汗剤の活性成分又は消臭剤
(1種類以上の化合物)の量は好ましくは、調製物の総
重量の0.01ないし30重量%、特に好ましくは0.
1ないし20重量%、特には1〜10重量%である。
【0181】本発明に従うスティックは更に、皮膚科学
的活性成分に対する優れたビヒクルである。なかでもそ
れらは、アクネに対して有効な物質のための担体として
適している。アクネは、ふさがれた毛包(コメドン)か
ら発生し、膿疱、膿瘍及び瘢痕の形成をもたらし得る、
非炎症及び炎症の出っ張りを特徴としてもつ、多数の形
態及び原因をもつ皮膚障害である。最も頻発するのは、
主として***に起こるにきびである。にきびの原因と
なる条件は毛包の開口部の角質化及び詰まり、血中男性
ホルモン濃度に依存する皮脂の生産、並びにバクテリヤ
(プロピオニバクテリウム・アクネス(Propion
ibacterium acnes))による遊離脂肪
酸及び組織損傷酵素の生成である。
【0182】従って、本発明に従う調製物に、アクネに
対して、例えばプロピオニバクテリウム・アクネスに対
して有効な物質(例えばドイツ特許公開第42 29
707号、同第43 05 069号、同第43 07
976号、同第43 37711号、同第43 29
379号に記載のもの)、しかしまたアクネに対して
有効なその他の物質、例えば全トランスレチノイン酸、
13−シス−レチノイン酸及び関連物質又は抗炎症性活
性成分、例えばバチルアルコール(α−オクタデシルグ
リセリルエーテル)、セラキルアルコール(α−9−オ
クタデセニルグリセリルエーテル)、キミルアルコール
(α−ヘキサデシルグリセリルエーテル)及び/又はビ
サボロール及び/又は抗生物質及び/又は角質溶解剤を
添加することが好都合である。
【0183】角質溶解剤は、角質化された皮膚が容易に
除去できるか又はそれが落下又は剥離するように、角質
化皮膚(例えば、いぼ、うおのめ、仮骨等のような)を
柔軟化する物質である。
【0184】アクネに対して有効なすべての通常の物
質、なかでも過酸化ベンゾイル、ビツミノスルホナート
(けつ岩油のスルホン酸のアンモニウム、ナトリウム及
びカルシウム塩)、サリチル酸(2−ヒドロキシ安息香
酸)、ミコナゾール(1−[2−(2,4−ジクロロベ
ンジルオキシ)−2−(2,4−ジクロロフェニル)エ
チル]イミダゾール)及び誘導体、アダパレン(6−
[3−(1−アダマンチル)−4−メトキシフェニル]
−2−ナフトエ酸)、アゼライン酸(ノナンジオン
酸)、メスルフェン(2,7−ジメチルチアンスレン、
14122)及び酸化アルミニウム、酸化亜鉛及び/
又は微細分散硫黄、を好都合に使用することができる。
調製物中の抗アクネ剤(1種類以上の化合物)の量は
好ましくは、調製物の総重量の0.01ないし30重量
%、特に好ましくは0.1〜20重量%、特には1〜1
0重量%である。
【0185】本発明に従うW/Oピッケリングエマルシ
ョンスティックは最初に、脂肪相中に顔料を分散し、次
に脂肪相を水相と合わせることにより得られる。
【0186】従って本発明はまた、修飾フィロケイ酸塩
粒子が、脂肪相の重量の10ないし70重量%の、40
℃の温度より上で融解する脂肪及び/又はワックス成
分、並びに所望の場合には、化粧品又は製薬学的補助
剤、添加剤及び/又は活性成分を含んでなる脂肪相中に
それ自体既知の方法で、均一な撹拌及び場合によっては
加熱を伴って分散され、そして均質化の操作中には、所
望の場合には、同様に化粧品又は製薬学的補助剤、添加
剤及び/又は活性成分を含んでなる水相が脂肪相と混合
されることを特徴とする、本発明に従うピッケリングエ
マルションスティックの調製法を提供する。
【0187】次の実施例は本発明を制約することなく示
す役目をもつ。実施例中の数値はそれぞれの調製物の総
重量に対する重量百分率を意味する。
【0188】
【実施例】 (実施例1) 保湿用口紅 重量% カルナウバワックス 1.5 キャンデリラワックス 4 蜜蝋 2 微細結晶ワックス 1 ホホバ油 3 ラノリン油 3 CI77891(TiO2) 3 CI15880:1(D&C Red 7) 2.3 CI73360(D&C Red30) 0.7 クオターニウム−18ヘクトライト(ベントン38) 0.5 トコフェロール 0.1 レシチン 0.5 グリセロール 3 水 50 香料、保存剤、抗酸化剤 適量 レシヌス・コムニス(トウゴマ) 全100 (実施例2) セラミド含有口紅 重量% ステアリルアルコール 2 ベヘニルアルコール 2 セラミド3 0.2 ステアリン酸C18〜C38アルキルヒドロキシ ステアロイル 4 キャンデリラワックス 4 シアバター 4 ラノリン油 8 マカダミア油 8 CI15880:1(D&C Red7) 2 CI17200(D&C Red33) 1.5 CI42010:2(FD&C Blue1) 0.5 CI77163(BiOCl) 3 クオターニウム−18ベントナイト 0.4 トロメタミンケイ酸アルミニウムマグネシウム 0.1 (Veegum Pro,Vanderbilt) パンテノール 5 水 40 香料、保存剤、抗酸化剤 適量 レシヌス・コムニス(トウゴマ) 全100 (実施例3) 被覆度の高い口紅 重量% ホホバ油 10 パルミチン酸イソプロピル 5 Eucerite 0.3 C20〜C40アルコール(Luzatto & Figlio) 3 カルナウバワックス 2.8 キャンデリラワックス 4.2% 蜜蝋 2.8 微細結晶ワックス 2.8 ポリエチレン 2 CI77891(TiO2) 3 CI45380(D&C Red21) 0.8 CI45380:3(D&C Red22) 3 CI45410:2(D&C Red28) 2.5 シリカ及び雲母(Micronasphere M,Merck) 5 ステアラルコニウムヘクトライト 0.3 水 30 香料、保存剤、抗酸化剤 適量 レシヌス・コムニス(トウゴマ) 全100 (実施例4) 持続性口紅 重量% ジメチコンコポリオールキャンデリラ 7 微細結晶ワックス 8 水素化ポリイソブテン(Polysnylan,Nippon) 6 ステアリン酸C18〜38アルキルヒドロキシ ステアロイル 1 シクロメチコン(DC344、Dow Corning) 28 メチコン及びTiO2(メチコン処理TiO2、 US Cosmetics) 4 窒化ホウ素(Belsil BNP,Wacker) 5 CI17200(D&C Red33) 1.5 CI45380:3(D&C Red22) 2 サリチル酸オクチル 2 メトキシケイ皮酸オクチル 2 クオターニウム−18ヘクトライト 0.5 水 40 香料、保存剤、抗酸化剤 適宜 (実施例5) ***光沢 重量% ジメチコンコポリオールキャンデリラ 8.5 微細結晶ワックス 6 スクアラン 6 ステアリン酸C18〜38アルキルヒドロキシ ステアロイル 1.5 ラノリン油 5 ブラシカ・カンペストリス/アレウリテス・ 10 フォルジ油(Glossamer L-6600,Tri-K) CI45410:2(D&C Red28) 1.8 CI45370:2(D&C Orange5) 0.6 CI77492(酸化鉄、黄色) 2 酸化アルミニウム及びマンガンを含む酸化鉄 3 (Sicopearl BASF) サリチル酸オクチル 2 水 30 クオターニウム−18ヘクトライト 0.5 香料、保存剤、抗酸化剤 適量 レシヌス・コムニス(トウゴマ) 全100 (実施例6) 鉱油を含まない口紅 重量% マカダミア油 18 オクチルドデカノール 8 蜜蝋 8 パルミチン酸セチル 2 ホホバ油 5 カルナウバワックス 2 酢酸トコフェロール 0.75 CI77891(TiO2) 1.8 CI45380(D&C Red21) 0.8 CI45380:3(D&C Red22) 2.2 CI45410:2(D&C Red28) 1.6 シリカ及び雲母(Micronasphere M,Merck) 5 水 50 クオターニウム−18ヘクトライト 0.5 香料、保存剤、抗酸化剤 適量 スクアラン 全100 (実施例7) 光沢ファウンデーションスティック 重量% カルナバワックス 1.8 蜜蝋 1.2 オゾケライト 0.8 ステアリルメチコン(Belsil SM 6018, Wacker) 1.5 ジメチコン 8 ペトロラタム 2 イソステアリン酸イソステアリル 5 TiO2及びFe23で被覆したシリカ (Ronaspheres LDP,Merck) 5 二酸化チタン(及び)雲母(Timiron,Merck) 2 クオターニウム−18ヘクトライト 0.8 グリセロール 3 香料、保存剤、抗酸化剤 適量 水 全100 (実施例8) 艶消しファウンデーションスティック 重量% ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー 2 加水分解蜜蝋 0.5 水素化ホホバ油 2 ステアリルメチコン(Belsil SM 6018, Wacker) 1.5 ジメチコン 8 シアバター 3 イソステアリン酸イソステアリル 5 TiO2 1.5 カオリン 1.2 CI77491(酸化鉄赤) 0.3 CI77492(酸化鉄黄) 0.6 CI77499(酸化鉄黒) 0.15 ナイロン−12(Orgasol Number,Elf Atochem) 0.8 サリチル酸オクチル 2 オクチルトリアゾン(Uvinul T150) 2 t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン(Parsol 1789)1 グリセロール 5 クオターニウム−18ヘクトライト 1 EDTA 0.5 香料、保存剤、抗酸化剤 適量 水 全100 (実施例9) 日焼け止めスティック 重量% オクチルドデカノール 10 安息香酸C12〜15アルキル 15 オクチルトリアゾン 2 4−メチルベンジリデンカンファー 2 ブチルメトキシジベンゾイルメタン 2 酢酸ビタミンE 0.5 保存剤 0.5 蜜蝋 8 カルナウバワックス 2 ベントン38(クオターニウム−18ヘクトライト) 0.75 グリセロール 10 フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 2 NaOH(45%濃度水溶液) 0.7 水 40 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド 全100 (実施例10) 微細顔料スティック 重量% オクチルドデカノール 10 ジカプリリルエーテル 10 酢酸ビタミンE 0.5 保存剤 0.5 ケスターワックスK82H (ステアリン酸C20〜40アルキル) 8 カルナウバワックス 4 ワセリン 5 ベントン38(クオターニウム−18ヘクトライト) 0.3 二酸化チタン 5 酸化亜鉛 5 グリセロール 10 水 30 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド 全100 (実施例11) 消臭スティック 重量% カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド 15 オクチルドデカノール 10 ジカプリリルエーテル 5 モノラウリン酸グリセリル 0.5 ケスターワックスK82H (ステアリン酸C20〜40アルキル) 15 ベントン38(クオターニウム−18ヘクトライト) 1 グリセロール 5 塩化水和アルミニウム 5 水 35 レシヌス・コムニス(トウゴマ) 全100 本発明の特徴と態様を以下に示す。
【0189】1. a) 脂肪相の重量の10ないし7
0重量%の、40℃の温度より上で融解する脂肪及び/
又はワックス成分を含んでなる油相、 b) 水相、 c) 親水性及び親油性の両方を示し、従って両親媒性
をもち、自身を水/油の界面に配置する少なくとも1種
類の修飾フィロケイ酸塩、並びに d) 最大0.5重量%の1種類以上の乳化剤、を含ん
でなる、油中水型の微細分散系である化粧品又は皮膚科
学的スティック調製物。
【0190】2. それが乳化剤を含まないことを特徴
とする、第1項記載の調製物。
【0191】3. 水相の含量が調製物の総重量の15
ないし60重量%の範囲から選択されることを特徴とす
る、第1項又は第2項記載の調製物。
【0192】4. 更なる化粧品又は製薬学的補助剤、
添加剤及び/又は活性成分が存在することを特徴とす
る、前項のいずれか1項に記載の調製物。
【0193】5. 使用された修飾フィロケイ酸塩粒子
の含量が調製物の総重量の0.1重量%と30重量%の
間にあることを特徴とする、前項のいずれか1項記載の
調製物。
【0194】6. 修飾フィロケイ酸塩(類)が修飾ス
メクタイト、修飾ベントナイト、修飾モンモリロナイト
及び修飾ヘクトナイトを含む群から、なかでもステアラ
ルコニウムヘクトライト及びクオターニウム−18ヘク
トナイトからなる群から選択されることを特徴とする、
前項のいずれか1項に記載の調製物。
【0195】7. 顔料が個別にでも混合物としてでも
存在することができる場合に、1種類以上の修飾フィロ
ケイ酸塩に加えて、更なる顔料、なかでも修飾多糖類及
び/又は微細ポリマー粒子及び/又は窒化ホウ素及び/
又は、両親媒性の金属酸化物の群から、なかでも二酸化
チタン、酸化亜鉛、酸化鉄又は鉄混合酸化物、二酸化ケ
イ素又はケイ酸塩からなる群から選択される微細化、無
機顔料、が存在することを特徴とする、前項のいずれか
1項に記載の調製物。
【0196】8. それがメークアップ用品及び/又は
化粧品スティック、なかでも眉毛鉛筆、コール鉛筆、ア
イシャドー鉛筆、アイライナー鉛筆、コンシーラーステ
ィック、白粉スティック又は装飾用及び/又は手入れ用
口紅の形態にあり、そして更に少なくとも1種類の染料
及び/又は1種類の色素顔料を含んでなることを特徴と
する、前項のいずれか1項に記載の調製物。
【0197】9. それが収斂剤及び/又は抗酸化剤及
び/又はUVフィルター物質及び/又は抗微生物物質及
び/又はアクネに対して有効な物質の群からの、1種類
以上の添加剤又は活性成分を含んでなることを特徴とす
る、前項のいずれか1項に記載の調製物。
【0198】10. 修飾フィロケイ酸塩粒子が、脂肪
相の重量の10ないし70重量%の、40℃の温度より
上で融解する脂肪及び/又はワックス成分並びに、所望
の場合は、化粧品又は製薬学的補助剤、添加剤及び/又
は活性成分を含んでなる脂肪相中に、それら自体既知の
方法で、均一に撹拌し、場合によっては加熱しながら分
散され、そして均質化操作中に、所望の場合は同様に化
粧品又は製薬学的補助剤、添加剤及び/又は活性成分を
含んでなる水相が脂肪相と混合されることを特徴とす
る、ピッケリングエマルションスティックの調製法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/38 A61K 7/38 7/42 7/42 7/48 7/48 (72)発明者 アンヤ・ミユラー ドイツ23843リユンペル・ビーゼンシユト ラーセ5 (72)発明者 セニア・ペトジテイス ドイツ65719ホフハイム・アムロトツエン バルト28 (72)発明者 ギタ・ランツエンデルフアー ドイツ22087ハンブルク・ウーラントシユ トラーセ56 (72)発明者 メラニー・コバセビク ドイツ20251ハンブルク・タルペンベクシ ユトラーセ69

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a) 脂肪相の重量の10ないし70重
    量%の、40℃の温度より上で融解する脂肪及び/又は
    ワックス成分を含んでなる油相、 b) 水相、 c) 親水性及び親油性の両方を示し、従って両親媒性
    をもち、自身を水/油の界面に配置する少なくとも1種
    類の修飾フィロケイ酸塩、並びに d) 最大0.5重量%の1種類以上の乳化剤、を含ん
    でなる、油中水型の微細分散系である化粧品又は皮膚科
    学的スティック調製物。
  2. 【請求項2】 修飾フィロケイ酸塩粒子が、脂肪相の重
    量の10ないし70重量%の、40℃の温度より上で融
    解する脂肪及び/又はワックス成分並びに、所望の場合
    には、化粧品又は製薬学的補助剤、添加剤及び/又は活
    性成分を含んでなる脂肪相中に、それら自体既知の方法
    で、均一に撹拌し、場合によっては加熱しながら分散さ
    れ、そして均質化操作中に、所望の場合は同様に化粧品
    又は製薬学的補助剤、添加剤及び/又は活性成分を含ん
    でなる水相が脂肪相と混合されることを特徴とする、ピ
    ッケリングエマルションスティックの調製法。
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