JP2001070426A - 活性酸素発生剤 - Google Patents

活性酸素発生剤

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JP2001070426A JP2000137565A JP2000137565A JP2001070426A JP 2001070426 A JP2001070426 A JP 2001070426A JP 2000137565 A JP2000137565 A JP 2000137565A JP 2000137565 A JP2000137565 A JP 2000137565A JP 2001070426 A JP2001070426 A JP 2001070426A
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Kenichi Morita
健一 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光を必要とせず、気相中において活性酸素を
発生させる。 【解決手段】 酸素が存在する気相中において、ポリア
ニリンに吸着する水分量を増大させることにより活性酸
素を発生させる。活性酸素を発生させた後、ポリアニリ
ンに吸着する水分量を減少させれば、活性酸素発生機能
が回復する。したがって、加熱冷却等によりポリアニリ
ンに吸着する水分量を増減させれば、活性酸素を繰り返
し発生させることが可能となる。前記吸着水分量の増減
は、加熱器および冷却器を用いて強制的に行ってもよ
く、また周囲温度や湿度の自然な変化で行ってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気相中において活
性酸素を発生させることができる活性酸素発生剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、特殊な装置等が必要でなく、また
効果も高いことから、活性酸素を用いた殺菌方法や脱臭
方法が注目されている。活性酸素の発生方法として、酸
化チタン等の光触媒を用いる方法や、オゾンに紫外線を
照射する方法等がある。しかしながら、これら従来の方
法は、光を必要とするという根本的な問題があるため、
その使用が限定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、気相中において、光がなくても殺菌や有機物の分解
等に充分な量の活性酸素を簡単に発生させることができ
る活性酸素発生剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の活性酸素発生剤は、ポリアニリンを含有す
る活性酸素発生剤であって、酸素が存在する気相中にお
いて、前記気相中の酸素とポリアニリンを反応させるこ
とにより、活性酸素を発生させることを特徴とする。
【0005】本発明の活性酸素発生剤において、ポリア
ニリンに吸着する水分量を増大させることにより前記気
相中の酸素を活性化して活性酸素を発生させることが好
ましい。この場合、前記ポリアニリンは、水分を吸着す
るとき気相中の酸素に電子を供与して活性酸素を発生さ
せ、酸化型構造が増加していると推察される。また、活
性酸素を発生させた後、ポリアニリンを還元することに
より活性酸素発生機能が回復することが好ましい。すな
わち、ポリアニリンが酸素に電子を供与して活性酸素を
発生させると酸化型構造が増加するが、ふたたび還元型
構造を増加させれば、気相中の酸素に電子を供与する機
能が回復するのである。したがって、本発明の活性酸素
発生剤において、ポリアニリンの酸化と還元を繰り返す
ことにより、活性酸素を繰り返し発生させることが可能
となる。
【0006】また、本発明の活性酸素発生剤において、
活性酸素を発生させた後、ポリアニリンに吸着する水分
量を減少させることにより活性酸素発生機能が回復する
ことが好ましい。この構成を有することで、本発明の活
性酸素発生剤は、ポリアニリンに吸着する水分量を増減
させることにより、活性酸素を繰り返し発生させること
が可能となる。すなわち、前記ポリアニリンは、吸着し
た水分を減少させるとふたたび還元型構造が増加すると
推察される。
【0007】本発明において、活性酸素とは、通常の酸
素に比べて著しく活性が高く化学反応を起こしやすい酸
素をいい、例えば、一重項酸素、スーパーオキシドアニ
オンラジカル(・O2 -)、ヒドロキシラジカル(・O
H)、パーヒドロキシラジカル(・OOH)、過酸化水
素(H22)などをいう。
【0008】本発明の活性酸素発生剤において、前記ポ
リアニリンは、前記の化学式(化1)、(化2)、(化
3)および(化4)に示すポリアニリンからなる群から
選択される少なくとも一つのポリアニリンであることが
好ましい。前記化学式(化1)、(化2)、(化3)お
よび(化4)において、nは2〜1000であることが
好ましい。前記式(化1)および(化3)において、A
は、負イオンであるが、この負イオンとしては、例え
ば、プロトン酸もしくはルイス酸がある。また、前記化
学式(化1)および(化2)において、xとyは、x+
y=1の関係を満たす。
【0009】本発明の活性酸素発生剤において、ポリア
ニリンに加えまたはポリアニリンに代えてポリアニリン
誘導体を含有し、前記ポリアニリン誘導体が、ポリアニ
リンと同様の活性酸素発生機能を有することが好まし
い。このようなポリアニリン誘導体としては、例えば、
ポリアニリンの芳香環の一部の水素原子がアルキル基、
アルコキシル基等の基で置換されたものがあげられる。
【0010】つぎに、本発明の活性酸素発生剤を用いた
活性酸素発生方法は、酸素が存在する気相中において、
前記気相中の酸素とポリアニリンを反応させることによ
り、活性酸素を発生させるという方法である。この方法
において、ポリアニリンに吸着する水分量を増大させる
ことにより活性酸素を発生させることが好ましい。ま
た、この方法において、活性酸素を発生させた後、ポリ
アニリンを還元することにより活性酸素発生機能が回復
することが好ましい。さらに、この方法において、ポリ
アニリンの酸化と還元を繰り返すことにより、活性酸素
を繰り返し発生させることが好ましい。
【0011】前記活性酸素発生方法において、活性酸素
を発生させた後、ポリアニリンに吸着する水分量を減少
させることにより活性酸素発生機能が回復することが好
ましい。また、この方法において、ポリアニリンに吸着
する水分量を増減させることにより、活性酸素を繰り返
し発生させることが好ましい。
【0012】つぎに、本発明の活性酸素発生装置は、本
発明の活性酸素発生剤を用いることを特徴とする。前記
装置は、例えば、前記活性酸素発生剤に加え、前記活性
酸素発生剤を還元する手段と、前記活性酸素発生剤に酸
素が存在する気体を接触させる手段とを有することが好
ましい。前記還元手段としては、公知の化学的手段ある
いは電気化学的手段を用いることができる。すなわち、
本発明の活性酸素発生剤に対し、還元剤を用いるか、あ
るいは還元電流を流すことにより、ポリアニリンの還元
型構造を増大させ、ふたたび活性酸素を発生させること
が可能になる。また、この装置において、水分含量が異
なる空気を交互に流すことにより、ポリアニリンの水分
含有量を増減させて、断続的に活性酸素を発生させても
よい。
【0013】また、前記活性酸素発生装置は、前記還元
手段に加えまたはこれに代えて、本発明の活性酸素発生
剤を加熱冷却または連続的に加熱する手段を有していて
もよい。この装置では、例えば、本発明の活性酸素発生
剤に対し加熱冷却を繰り返し、または連続的に加熱する
ことにより、ポリアニリンの水分吸着量を増減させ、断
続的に活性酸素を発生させることが可能である。
【0014】前記ポリアニリンを加熱冷却または連続的
に加熱する手段は、特に制限されず、通常のヒーターや
冷却装置が使用でき、例えば、ペルチェ素子等も使用で
きる。また、前記ポリアニリンに酸素が存在する気体を
接触させる手段は、特に制限されず、例えば、ファンが
使用できる。前記装置は、単独で使用してもよいが、例
えば、空気清浄器、加湿器、エアコン、脱臭装置、微量
有機物分解装置等に組み込んで使用してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態につい
て説明する。
【0016】本発明で用いるポリアニリンは、酸化型ポ
リアニリン、還元型ポリアニリンのいずれであってもよ
い。また、ポリアニリンは、前述のように、芳香環上の
水素がアルキル基等の基で置換された誘導体であっても
よい。また、ポリアニリンは、硫酸、塩酸等のプロトン
酸やルイス酸によってドープされたもの、または脱ドー
プされたもののいずれも用いることができる。ポリアニ
リンの重合度は、特に制限がなく、例えば、前記化学式
(化1)、(化2)、(化3)および(化4)における
nは、前述のように、2〜1000の範囲が好ましく、
特に好ましくは10〜500の範囲である。
【0017】本発明で用いるポリアニリンの製造方法
は、特に制限されず、従来公知の方法で製造できる。例
えば、アニリンを酸化剤で重合する化学的合成法や、ア
ニリンを電気化学的に重合する電気化学的合成法等があ
る。前記酸化剤としては、過硫酸塩、ルイス酸等の公知
の酸化剤を使用できる。
【0018】つぎに、ポリアニリンについて、図1に基
づきさらに説明する。
【0019】化学的合成法では、通常、酸性水溶液にア
ニリンを溶かし、それに酸化剤を加えて重合するので、
図1に示すような、ドープされた形のポリアニリン(A
A)ができる。これを中和すると脱ドープされたポリア
ニリン(AB)となる。これらAAとABが、通常、ポ
リアニリンもしくは酸化型ポリアニリンと呼ばれている
ものである。また、ABは、別名エメラルジンとも呼ば
れ、AAはその塩である。ポリアニリン(AAまたはA
B)は、左の還元された構造と右の酸化された構造がほ
ぼ50%づつ存在するといわれている。ポリアニリン
は、電気化学的還元もしくはヒドラジン等の弱い還元剤
で容易に還元され、BAまたはBBとなる。BBは、別
名ロイコ−エメラルジンと呼ばれ、BAはその塩であ
る。還元型ポリアニリン(BAまたはBB)は、空気中
に置くと自動的に酸化されてポリアニリン(AAまたは
AB)となる。ポリアニリン(AAまたはAB)は、空
気中においても変化しないが、さらにつよく酸化すると
活性酸素発生機能がないペリグラニリン(CA)または
その塩(CB)ができる。図1において、nは、例え
ば、2〜1000の範囲であり、好適には10〜500
である。
【0020】本発明において、活性酸素が発生するメカ
ニズムは明らかでないが、気相中の酸素がポリアニリン
に接触すると電子を一個受け取り、例えば、スーパーオ
キシドなどになると考えられ、スーパーオキシドは容易
にヒドロキシラジカルに変化する。
【0021】本発明の活性酸素発生剤は、ポリアニリン
単独(100%)でもよいが、この他に、例えば、活性
炭やゼオライト等の粉体を配合してもよい。また、その
他の添加剤としては、炭素粉末や導電性繊維があげられ
る。さらに、バインダーの添加等により、ポリアニリン
を適宜用いやすい形態とした後使用してもよい。前記用
いやすい形態としては、例えば、顆粒、フィルム、塗料
等の形態がある。前記バインダーとしては、例えば、活
性酸素に対し安定な無機物質系、フッ素系、炭素系、エ
ポキシ樹脂系またはアクリル樹脂系等のバインダーを用
いることができる。添加剤やその他の成分を配合する場
合、ポリアニリンの含有割合は特に制限されないが、例
えば、活性酸素発生剤全体に対し、1重量%以上かつ1
00重量%未満の範囲であり、好適には10〜70重量
%である。また、本発明の活性酸素発生剤の形態も特に
制限されず、例えば、粉末状、ペレット状、フィルム状
等であってもよい。また、例えば、本発明の活性酸素発
生剤に、鉄、銅、マンガン等の遷移金属イオンを5〜5
000ppm加え、Fenton反応やHaber−W
eiss反応を促進し、殺菌力を増加させるのも好まし
い方法の一つである。本発明の活性酸素発生剤は、例え
ば、金属、樹脂、ガラス、木材、繊維等の基材に塗装し
て使用してもよく、製品等に担持させてもよい。
【0022】本発明の活性酸素発生剤において、ポリア
ニリンを還元する方法は特に制限されず、従来公知の方
法を用いることができる。すなわち、化学的方法として
は、水素ガスを用いて還元する方法、ヒドラジン、亜硫
酸塩や亜硫酸水素塩等の還元剤による方法等を用いるこ
とができる。水素ガスを用いる場合は、例えば、ポリア
ニリン顆粒またはポリアニリンを表面に担持したハニカ
ムやフィルターを加熱し、水素ガスを接触させる方法等
を用いることができる。このとき、還元効率を上げるた
めに、ポリアニリンにあらかじめ触媒を担持させておい
てもよい。還元剤を用いる場合は、例えば、前記還元剤
を、水やアルコール等の溶媒に溶解し、そこにポリアニ
リンを浸漬する方法等を用いることができる。
【0023】また、電圧を外部からかけて還元電流を流
す方法等の電気化学的方法も用いることができ、例え
ば、図2のような装置を用いることができる。図2
(A)は前記装置の斜視図、図2(B)は断面図であ
る。陰極2の表面には、ポリアニリン含有層1を担持さ
せる。陰極2と陽極4の間には隔膜3を配置する。必要
に応じ、陰極2と隔膜3の間に、電気伝導性を有する板
(図示せず)を配置してもよい。この装置を、酸素の存
在する気相中に配置し、外部電源を用いて電流を流すこ
とにより、連続的に活性酸素を発生させることができ
る。この方法では、ポリアニリンの電位を標準カロメロ
電極(または飽和カロメル電極、SCE)に対し、例え
ば−0.8〜0.3V、好ましくは−0.5〜0Vに保
つ。前記ポリアニリン含有層の作成方法としては、例え
ば、電解重合法による製膜法、または、ポリアニリンを
N−メチルピロリドン等の溶媒に混合した液もしくは前
記ポリアニリン粉末を含有する塗料を材料表面に塗布す
る方法等がある。この場合の塗布対象材料として好適に
用いられるものには、例えば、フィルム、紙、布等があ
る。前記塗料は、高分子電解質、特にフッ素系高分子電
解質や、木炭インク等を含んでいてもよい。また、ポリ
アニリンの電気伝導性を向上させるため、あらかじめカ
ーボン等の電気伝導性の高い物質を混入させておいても
よい。前記ポリアニリン含有層は、高吸湿性、細菌を引
き寄せる性質等を持つことが好ましい。また、前記隔膜
に好適に用いられる材質としては、例えば、イオン伝導
性膜またはフィルム、紙もしくは布等を少量の水で濡ら
したもの等がある。前記イオン伝導性膜を用いる場合
は、イオンの偏在化を防ぐために、断続的に電流を流す
ことが好ましい。
【0024】本発明の活性酸素発生剤において、ポリア
ニリンの吸着水分量を増減する方法は、特に制限され
ず、例えば、前記活性酸素発生剤を加熱冷却または連続
的に加熱する方法、周囲湿度を変化させる方法等があ
る。例えば、前記活性酸素発生剤をカラムに詰め、加熱
したり乾燥した空気を流す等して乾燥させたのち、例え
ば、そのカラムに悪臭を有する気体を流せば悪臭を消去
できる。また、壁や配管などに前記活性酸素発生剤を塗
装などにより担持させ、もしくは前記活性酸素発生剤を
塗装した布、シート、板もしくはフィルム等を放置して
おけば、自然な空気の温度や湿度の変化によっても活性
酸素が発生する。また、フィルムにグラファイト粉末を
コーティングし、その上に前記活性酸素発生剤をコーテ
ィングし、前記グラファイト層に電流を断続的に流して
加熱冷却を繰り返すかまたは連続的に加熱しても活性酸
素が発生する。この場合の加熱温度は、例えば30〜2
00℃、好ましくは50〜150℃である。
【0025】本発明において、酸素が存在する気相は、
特に制限されず、例えば、空気があげられる。また、気
相中の酸素量も特に制限されないが、酸素分子として存
在する場合、例えば、5〜50%の範囲である。気相中
の水分量も特に制限されないが、例えば相対湿度で5〜
100%、好ましくは20〜100%の範囲である。活
性酸素を効率良く発生させるために、本発明の活性酸素
発生剤に対し、空気等の酸素が存在する気体を吹き付け
ることが好ましい。
【0026】本発明の活性酸素発生剤は、各種殺菌、脱
臭および微量成分の分解等の用途に好適に用いることが
でき、例えば、硫黄化合物、アルデヒド類、エチレンガ
ス、トルエンガスおよび環境ホルモン等の分解に用いる
ことができる。例えば、金属やプラスチックの板または
タイル等に本発明の活性酸素発生剤を塗布することによ
り、表面の汚れや臭気の発生を防ぐことができる。ま
た、酸化チタン光触媒に混ぜて使うと、光のあるなしに
かかわらず効果を発揮し、例えば、光のあたりにくい場
所の汚れ防止や抗菌等に使用することができる。本発明
において、気相中の各種殺菌、脱臭および微量成分の分
解のメカニズムは、次のように推定される。湿気を持つ
空気が本発明の活性酸素発生剤に接触することにより、
スーパーオキシドなどの活性酸素が発生し、これを溶解
した超微細な水滴(通常1μm以下)が発生し、空気中
に放出され、それが空気中の細菌、臭気成分、水溶性ガ
ス等を取り込んで、殺菌や分解等を行うと考えられる。
また、この活性酸素を溶解した微細水滴は、食品の腐敗
を遅らせ、花の鮮度を維持し、ストレスを解消し人体の
健康促進にも役立つことが期待できる。この水滴は、表
面張力が小さいために植物等の生体に浸透しやすい。ま
た、スーパーオキシドは、マイナスイオンを持つ分子で
あり、酸性を弱アルカリ性に戻す効果がある。
【0027】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について説明する。
【0028】(実施例1)1℃に冷却したアンモニウム
ペルオキシジスルファート183.4gを含む1×10
-3mol/m3塩酸(または硫酸)水溶液800ml
を、同じく1℃に冷却したアニリン74.4gを含む1
×10-3mol/m3塩酸(または硫酸)水溶液120
0ml中に、窒素雰囲気下で攪拌しながら1分以上かけ
て加えた。その後、5℃にて1.5時間攪拌し、反応さ
せた。反応後、沈殿を濾別し、これを1×10-3mol
/m3塩酸(または硫酸)で洗浄し、ドーパント率(プ
ロトン化率)42%のポリアニリン(粉末状)を得た。
このポリアニリン粉末を、常法により、常温で加圧成形
し、ペレット状にした。
【0029】また、前記ポリアニリン粉末を1%炭酸ナ
トリウム水溶液に懸濁させ、pHを8以上に保ちながら
15時間攪拌した後、1%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄
し、乾燥してドーパント率0%のポリアニリン(粉末)
を得た。このポリアニリン粉末を、前述と同様に、常法
により、常温で加圧成形し、ペレット状にした。
【0030】前記2種類のポリアニリンペレット各5ミ
リモルを、五酸化リンを入れたデシケータ中に長時間放
置して完全に乾燥し、完全乾燥ペレットを調製した。ま
た、前記2種類のポリアニリンペレット各5ミリモルを
湿度65%の空気中に放置し、湿度65%ペレットを調
製した。そして、前記各ペレットを湿度100%の空気
中に放置し、活性酸素の発生を過酸化水素の測定により
調べた。これは、2分子のスーパーオキシドの不均化反
応により1分子の過酸化水素が生成するという原理に基
づくものである。また、過酸化水素の定量は、電気化学
的方法により行った。具体的には、8本のミクロホール
電極(K.Morita and Y.Shimiz
u,Anal.Chem,61,159(1989))
を同時に用いて測定し、定電位で測定する場合は、−
0.6Vでの水への還元電流値と、+0.9Vでの酸素
への酸化電流値の両値の絶対値の平均値を用いた。この
結果、過酸化水素の発生量は、完全乾燥ペレットでは
4.4マイクロモル、湿度65%ペレットでは1.1マ
イクロモルであった。さらに、この結果から、乾燥した
ポリアニリン5ミリモルを湿度65%の空気中に放置す
ると、約7マイクロモルのスーパーオキシドが発生する
との計算結果が得られる。
【0031】前記2種類の完全乾燥ペレット(ドーパン
ト率42%、ドーパント率0%)を、それぞれ別個のカ
ラムに詰め、カラムの一端に空気取り入れ口を設け、カ
ラムの他端に空気出口を設けた。これらのカラムに、た
ばこの煙や養鶏場の臭気を通したところ、悪臭が完全に
消失した。
【0032】(実施例2)実施例1で調製した2種類の
ポリアニリン粉末(ドーパント率42%、ドーパント率
0%)各10ミリモルを、温度60℃のオーブン中に1
20分間放置した後、湿度65%の条件で室温まで冷却
し、ついで湿度100%の空気中に放置し、この時の活
性酸素の発生を実施例1と同様にして調べた。その結
果、過酸化水素の発生量は約3マイクロモルであった。
また、オーブンでの乾燥に代えて、室温での風乾を行っ
ても、同様の活性酸素発生を示した。また、これらの実
験を繰り返し行ったところ、その再現性が良かった。こ
れらの結果から、常法で乾燥したポリアニリン10ミリ
モルを湿度100%の空気中に放置すると、約6マイク
ロモルのスーパーオキシドが発生することが分かる。
【0033】(実施例3)実施例1で調製した2種類の
ポリアニリン粉末の混合物にケイ素系無機バインダーを
加え、120℃で30分間加熱することにより、ポリア
ニリンを70%含む(他に、SiやNa等の元素を含
む)、粒子径0.7〜2.0mmの顆粒を調製した。こ
の顆粒10gを孔の空いたプラスチック製ボールに入
れ、黴の発生で黴臭くなった押し入れのなかに放置した
ところ、数日で黴臭さがなくなった。また、2種類のポ
リアニリン粉末を用いる代わりに、ドーパント率0%の
ポリアニリン粉末のみを単独で用いても、同様の効果が
得られた。
【0034】(実施例4)空気清浄器の熱交換器の放熱
板に、N−メチルピロリドンに溶解したポリアニリン
(実施例1で調製した2種類のポリアニリン粉末)を塗
布し、ポリアニリンを担持させた。この空気清浄器に断
続的に繰り返し乾燥空気を流したところ、空気清浄効果
が増大した。また、2種類のポリアニリン粉末を用いる
代わりに、ドーパント率0%のポリアニリン粉末のみを
単独で用いても、同様の効果が得られた。
【0035】(実施例5)2種類のポリアニリン粉末を
用いる代わりにドーパント率0%のポリアニリン粉末の
みを単独で用いる以外は実施例3と同様にして、ポリア
ニリンを含む顆粒を調製した。この顆粒5gをカラムに
充填し、80℃に加熱し、その中に、ホルムアルデヒド
濃度40ppmの空気4Lを、流速1L/minで循環
させた。3時間後、前記空気中のホルムアルデヒド濃度
は5ppmに低下していた。また、比較例として、ポリ
アニリン粉末を活性炭に代えて前記と同様の実験を行っ
たところ、ホルムアルデヒド濃度の低下は認められなか
った。さらに、温度を室温に変えて、ポリアニリン粉末
および活性炭でそれぞれ前記と同様の実験を行った。こ
の場合は、活性炭でもポリアニリンの約半分の速度でホ
ルムアルデヒド濃度の低下が認められたが、それは吸着
によるものと推定される。
【0036】(実施例6)実施例5で調製した顆粒であ
り、実施例5より過度の使用により効果の落ちた顆粒
を、メタノール500mLに浸し、そこにポリアニリン
量の10倍当量のヒドラジン一水和物を加え、一夜放置
して還元した。前記還元されたポリアニリン20gをカ
ラムに充填し、そこに、硫化水素濃度0.5ppmの空
気を流速1L/minで60分透過させたところ、カラ
ム出口からは硫化水素の流出が認められなかった。硫化
水素に代えてメチルメルカプタンまたは硫化ジメチルを
用いた場合も、同様の結果が得られた。
【0037】(実施例7)ポリアニリン含有率が57%
であり、カーボン含有率が6%であり、さらに塩化鉄1
%を含み、粒子径が0.7〜2.4mmであること以外
は実施例5と同様にして顆粒を調製した。この顆粒10
gを、120℃で120分間加熱した後、無水リン酸を
入れたデシケータ中で乾燥した。前記顆粒をカラムに詰
め、そのカラム出口に菌を採取する簡易シートを設置し
た。前記カラムに、室内空気を5L/minの流速で3
0分間流し、その後、前記簡易シートの付着物を定法に
より寒天培養したが、コロニーの発生は認められなかっ
た。なお、前記カラムを通さない室内空気について、同
様に寒天培養を行った場合のコロニー数は15であっ
た。
【0038】(実施例8)図2に示す装置を作製した。
まず、実施例1で調整したドーパント率0%のポリアニ
リンの粉末を15重量%、エポキシ樹脂(油化シェル社
製、商品名エピコート1001)を45重量%、電気伝
導性カーボンを40重量%含んだ塗料を作製した。この
塗料を、面積70cm2のステンレス板の全面に塗布す
ることにより、ポリアニリン含有層1を担持させ、これ
を陰極2とした。つぎに、食塩0.1重量%および寒天
0.15重量%を含む水溶液を作製し、これをゲル化さ
せ、2mmの厚さに切削し、隔膜3とした。さらに、白
金を全表面に薄く担持させたチタン板を用意し、陽極4
とした。そして、同図に示すように、陰極2と陽極4と
を、隔膜3を介して積層し、さらに、前記両電極2、4
と電源とを接続した。この装置を20個平行に並べ、そ
れぞれの両電極間に2Vの電圧を一秒間隔で断続的にか
けながら、その間に、実施例7と同様の室内空気を1.
5L/minの流速で4時間流した。また、これに先立
ち、前記空気の流出側に、実施例7と同様の簡易シート
を設置しておき、空気を流した後、実施例7と同様に寒
天培養を行ったところ、コロニーの発生は認められなか
った。
【0039】(実施例9)実施例8と同様の装置一個
を、内容積700mLのガラス容器に入れ、イオン伝導
材料2の内部に、表面に塩化銀を析出させた銀棒(図示
せず)を挿入し、SCEとした。つぎに、前記ガラス容
器内にアセトアルデヒド5μLを封入し、陰極電位がS
CEに対し−0.4Vとなるように、陰極に電圧を印加
した。最初750ppmであったアセトアルデヒド濃度
が、1日後には0ppmとなった。
【0040】(実施例10)まず、白金を全表面に薄く
担持させたチタン板(実施例8で用いたチタン板と同様
の物)を用意し、これを用いて、長さ100mm、幅6
0mm、深さ10mmの、上面の空いた箱を作製した。
つぎに、実施例8と同様の方法で、ポリアニリンを担持
させた陰極を作製した。この陰極を2枚、前記箱の側面
に接触させ固定した。さらに、この箱の中に、電解液
(0.5mol/L硫酸ナトリウム水溶液)を入れ、そ
の中に、ミリポアフィルターで包んだ陽極およびSCE
を挿入し、前記陰極および陽極を、電源と接続した。こ
の装置を、内容積700mLのガラス容器の中に入れ、
さらに、前記ガラス容器内にアセトアルデヒド5μLを
封入し、陰極電位がSCEに対し−0.4Vとなるよう
に、陰極に電圧を印加した。最初700ppmであった
アセトアルデヒド濃度が、1日後には0ppmとなっ
た。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明の活性酸素発生剤
は、酸素が存在する気相中において、活性酸素を発生さ
せることができ、従来の光触媒等のように、光を必要と
することもない。したがって、本発明の活性酸素発生剤
を使用すれば、特別の装置や設備を必要とすることな
く、殺菌や脱臭等を低コストで簡単に行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリアニリンの酸化および還元の変化を示す説
明図である。
【図2】本発明の装置の一実施例を示す図であり、
(A)は斜視図であり、(B)は断面図である。
【符号の説明】
1 ポリアニリン含有層 2 陰極 3 隔膜 4 陽極
フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA07 BB02 BB04 BB05 BB08 CC04 CC05 CC13 CC15 HH05 JJ04 KK08 LL04 LL06 MM18 NN01 NN22 QQ12 4D002 AA32 AB02 AC10 BA05 CA07 CA20 DA70 4G042 BA01 BB02 BC06 4H011 AA02 BB18 BB19 DE14 DG03 DH08 DH29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアニリンを含有する活性酸素発生剤
    であって、酸素が存在する気相中において、前記気相中
    の酸素とポリアニリンを反応させることにより、活性酸
    素を発生させることを特徴とする活性酸素発生剤。
  2. 【請求項2】 活性酸素を発生させた後、ポリアニリン
    を還元することにより活性酸素発生機能が回復する請求
    項1記載の活性酸素発生剤。
  3. 【請求項3】 活性酸素を発生させた後、ポリアニリン
    に吸着する水分量を減少させることにより活性酸素発生
    機能が回復する請求項1記載の活性酸素発生剤。
  4. 【請求項4】 ポリアニリンが、下記の化学式(化
    1)、(化2)、(化3)および(化4)に示すポリア
    ニリンからなる群から選択される少なくとも一つのポリ
    アニリンである請求項1〜3のいずれか一項に記載の活
    性酸素発生剤。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】
  5. 【請求項5】 化学式(化1)、(化2)、(化3)お
    よび(化4)において、nが2〜1000の範囲である
    請求項4記載の活性酸素発生剤。
  6. 【請求項6】 ポリアニリンに加えまたはポリアニリン
    に代えてポリアニリン誘導体を含有し、前記ポリアニリ
    ン誘導体が、活性酸素発生機能を有する請求項1〜5の
    いずれか一項に記載の活性酸素発生剤。
  7. 【請求項7】 ポリアニリンに加えまたはポリアニリン
    に代えて、ポリピロール、ポリチオフェンおよびポリア
    センからなる群から選択される少なくとも一つの化合物
    を含有し、前記化合物が、活性酸素発生機能を有する請
    求項1〜6のいずれか一項に記載の活性酸素発生剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の活
    性酸素発生剤を用いた活性酸素発生装置。
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