JP2001068908A - ハイブリッド回路 - Google Patents

ハイブリッド回路

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JP2001068908A
JP2001068908A JP24300199A JP24300199A JP2001068908A JP 2001068908 A JP2001068908 A JP 2001068908A JP 24300199 A JP24300199 A JP 24300199A JP 24300199 A JP24300199 A JP 24300199A JP 2001068908 A JP2001068908 A JP 2001068908A
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wavelength
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JP24300199A
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Inventor
Yasuhiro Tsukada
泰弘 塚田
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New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズとなる不要周波数帯の挿入損失を効果
的に抑圧し、回路上の専有面積が少なくて済むハイブリ
ッド回路を提供する。 【解決手段】 4つの入出力端を有する分布定数型90
°ハイブリッド回路において、前記4つの入出力端の全
てに挿入損失抑圧の対象とする高調波等のスプリアス信
号の波長λSの1/4の電気長をもつスタブ2を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロ波集積回路
(MlC)およびマイクロ波モノリシック集積回路(M
MlC)における分布定数型方向性結合器に関し、特に
ノイズとなるスプリアス信号(不要周波数帯)の挿入損
失を抑圧し、回路上の専有面積が少なくて済むハイブリ
ッド回路に関する。
【0002】
【従来の技術】方向性結合器は、マイクロ波集積回路に
おける分布定数回路において、入力の分配や合成に使用
される重要な受動機能回路である。その中でも90°ハ
イブリッド回路と呼ばれる結合度3dBのものは、利用
分野が広く、ラットレース回路やスロット線路分岐等を
用いる180°ハイブリッド回路と比べて回路上の専有
面積を小さくできる。その典型的な例はレンジカプラー
とハイブリッドリングである。
【0003】レンジカプラーとハイブリッドリングは同
一機能である為、以降レンジカプラーを例に説明する。
レンジカプラー単体のブロック図を図7に、レンジカプ
ラー単体のパターン図を図8に、およびレンジカプラー
単体の特性図を図9に示す。
【0004】このレンジカプラーは、プリント基板の表
面にマイクロストリップラインにて入力端子PORT
1、出力端子PORT2およびPORT3、終端POR
T4のパターンと、そこからそれぞれに単または複数の
線路が平行に延び、さらに空中線によって互いに接続し
ている。図示の通り、PORT1、2とPORT3、4
間でλ/4(λは使用周波数における高周波の波長であ
り、PORT1に入力する信号の波長である)としてお
り、線路相互間で分布結合する構成となっている。な
お、図示しないが、プリント基板の裏面全面には接地用
銅箔が被着されている。
【0005】また、上記レンジカプラーをモノリシック
に構成する場合、上記した空中線もマイクロストリップ
ラインで構成される。この場合、多層配線となり、他の
部分と絶縁膜を介して別平面上に形成されるか、または
エアブリッジで形成される。
【0006】このような構成のため、PORT1に入力
された波長λの信号はPORT3とPORT2に分配さ
れる。それら分配された信号の位相は、波長λで表す
と、PORT2ではPORT1に対してλ/4だけ遅延
し、PORT3ではλ/2だけ遅延する。また、出力レ
ベルは、PORT2、PORT3で等分割されて現れ、
PORT4には出力されない。
【0007】ここで、図9の特性図に見られるように、
図8に示されるPORT1からPORT3への挿入損失
S31においては使用周波数(f0)の第2および第3
高調波周波数帯(2×f0、3×f0)の挿入損失と、
図8に示されるPORT1からPORT2への挿入損失
S21においては使用周波数(f0)の第3高調波周波
数帯(3×f0)の挿入損失がそれぞれ使用周波数(f
0)における挿入損失と同程度の損失となっている。
【0008】これは、使用しない帯域における不必要な
電力通過を引き起こし電波管理の面で障害となるため、
何らかの対処が必要になってくる。このため、従来で
は、レンジカプラー等のハイブリッド回路の出力端にバ
ンド・リジェクションフィルタ(以下BRFと略す)を
追加する方法がとられてきた。この他、バンドパスフィ
ルタ(BPF)やローパスフィルタ(LPF)とハイパ
スフィルタ(HPF)の組み合わせ等、他のものを用い
ることも考えられるが、これらよりもBRFによる方が
専有面積を小さく抑えることができる。特に、ハイブリ
ッド回路前段にFETやHEMT等の高周波増幅素子が
存在する場合が多く、それにより入力に第2または第3
高調波が多く含まれることが普通である。そのため、B
RFによって第2または第3高調波の周波数帯における
挿入損失を集中的に抑圧することでノイズレベルが大き
く改善される。
【0009】このBRFを用いた第2高調波周波数帯
(2×f0)の挿入損失抑圧の例を、ブロック図として
図10に、パターン図として図11および特性図として
図12に示す。図12の特性図より、S31およびS2
1の挿入損失が抑圧されていることが確認できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、高調波等のスプリアス信号の挿入損失
抑圧は行えるが、図11に見られるように挿入損失抑圧
の為のBRF部が占める面積が、メインであるレンジカ
プラーが占める面積より大きく、 小型化が図れない。 占有面積が大きいことにより、コストダウンが図れな
い。 という問題が生じる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、4つの入出力端を有する分布定数型90
°ハイブリッド回路において、前記4つの入出力端の全
てに突設され、挿入損失抑圧の対象とするスプリアス信
号の波長λSの1/4の電気長をもつスタブを有するこ
とを特徴とする。
【0012】なお、前記4つの入出力端を有する分布定
数型90°ハイブリッド回路をレンジカプラーとして好
適である。
【0013】或いはまた、前記4つの入出力端を有する
分布定数型90°ハイブリッド回路をハイブリッドリン
グとしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。なお、複数の図面に亘って同一の符
号を付したものは同一または相当するものを示す。
【0015】第2高調波周波数帯(2×f0)の挿入損
失抑圧を目的とした本発明の実施の形態を、ブロック図
として図1に、パターン図として図2に、および図2に
示したものの特性図を図3に示す。
【0016】図1のブロック図に示すように、レンジカ
プラー1の入出力端の全てに、分布定数的に無視できな
い幅と長さを有するスタブ2を挿入する。これをパター
ンに具体化すると、図2に示すようになる。具体的には
PORT1〜PORT4における幅広の50オーム線路
から急勾配をもって収束する線路の変わり目にλ/4の
1/2倍の長さのスタブが設けられた形となる。即ちこ
の変わり目がレンジカプラーの回路入力端である。
【0017】図3の特性図より、第2高調波周波数帯
(2×f0)の挿入損失抑圧が従来のBRFを追加した
もので得られた抑圧(図12)と同程度の性能が得られ
ることが判る。
【0018】さらに、本発明はスタブの長さを、抑圧対
象となる任意の高調波周波数帯における波長(スプリア
ス信号の波長)λSの1/4とすることにより、BRF
を追加した従来のものと同等の挿入損失抑圧性能が得ら
れる。即ち、前述の回路におけるスタブ2の長さはλ/
4の1/2倍であったが、その1/2倍の2とは2倍波
の2であって、挿入損失抑圧の対象が第n高調波周波数
帯であれば、スタブ2の電気長をλ/4の1/n倍とす
ればよい。
【0019】つまりは、第n高調波周波数帯の波長λS
=λ/nという関係となっているため、例えば、第3高
調波の周波数帯の挿入損失抑圧では、上記の1/2倍に
代えて1/3倍とすればよい。この例のパターン図を図
4に、その特性図を図5に示す。図4に示すように、ス
タブ2の長さをλ/12としている。また、図5から第
3高調波周波数帯(3×f0)の挿入損失が抑圧されて
いることが判る。
【0020】このように、本発明は、レンジカプラーの
入出力端の全てに図11に示す従来例でBRFで用いら
れていたスタブ4に相当するようなスタブ2を設けてい
る。即ち、レンジカプラーの透過位相が全ての入出力端
の間でλ/4の倍数となっていることから、これがBR
Fにおけるスタブ間で必要な電気長の代わりとなり、ス
タブの長さで規定される不要周波数帯の挿入損失を効果
的に抑圧することとなり、フィルタリングのための余計
な回路面積の増加を大幅に抑えることができる。
【0021】以上、実施の形態について述べたが、本発
明はこれに限らず特許請求の範囲を逸脱しない限り種々
の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、マ
イクロストリップ線路を例に採り説明したが、接地パタ
ーンが回路パターンと同一平面に現れるコプレーナ線路
についても同様に構成することができる。
【0022】また、上記実施の形態はレンジカプラーに
ついて例示したが、これに代えて、図6に示すように、
レンジカプラーと同一の機能をもったハイブリッドリン
グを使用した場合においても上記と同様に機能する。
【0023】また、挿入損失の抑圧をする信号は、上記
実施の形態のような高調波だけでなく、任意の周波数の
信号であってもよい。この際、その任意の信号の波長λ
Sに対し、スタブの長さをλS/4とすることにより行
う。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、高調波周波数帯の抑圧性能を兼ね備えた分布定数型
90°ハイブリッド回路が、ほぼその回路の占有面積と
同一の大きさで得られる。このことにより、小型化が
図れる。BRF部の面積がなくなり、全体の占有面積
が減少することによってコストダウンが図れる。という
効果が得られることはもちろん、パターン面積が少ない
ことから、パターン切れなどの不具合発生確率が低下す
ることによる、信頼性および安全率の向上といった効果
ももたらす。
【0025】特に、本発明をレンジカプラーに用いるこ
とにより比較的広帯域で占有面積を少なくでき、また、
ハイブリッドリングに使用した際には簡単なパターン構
成にできるので、生産コストをより少なくできるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すパターン図である。
【図3】図2の実施の形態の特性図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示すパターン図であ
る。
【図5】図4の実施の形態の特性図である。
【図6】本発明の更に他の実施の形態を示すパターン図
である。
【図7】レンジカプラーのブロック図である。
【図8】図7のレンジカプラーを具体化したパターン図
である。
【図9】図8に示したレンジカプラーの特性図である。
【図10】レンジカプラーの出力端にBRFを追加した
従来例を示すブロック図である。
【図11】図10のBRF付きレンジカプラーを具体化
したものを示すパターン図である。
【図12】図10に示したBRF付きレンジカプラーの
特性図である。
【符号の説明】
1:ハイブリッド回路本体、2,4:スタブ、3:BR

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4つの入出力端を有する分布定数型90
    °ハイブリッド回路において、前記4つの入出力端の全
    てに突設され、挿入損失抑圧の対象とするスプリアス信
    号の波長λSの1/4の電気長をもつスタブを有するこ
    とを特徴とするハイブリッド回路。
  2. 【請求項2】 前記4つの入出力端を有する分布定数型
    90°ハイブリッド回路はレンジカプラーであることを
    特徴とする請求項1に記載のハイブリッド回路。
  3. 【請求項3】 前記4つの入出力端を有する分布定数型
    90°ハイブリッド回路はハイブリッドリングであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド回路。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002003494A1 (fr) * 2000-07-04 2002-01-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Coupleur directionnel et procede de couplage directionnel
JP2004236085A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Japan Radio Co Ltd 十字型t分岐回路
KR100714867B1 (ko) 2006-02-14 2007-05-04 인천대학교 산학협력단 대칭형 다단 결합 선로를 이용한 광대역 하이브리드 커플러
JP2010245971A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Mitsubishi Electric Corp 高周波遮断回路
JP2011091682A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Murata Mfg Co Ltd 無線信号受信装置
KR101190234B1 (ko) 2011-01-24 2012-10-12 경희대학교 산학협력단 개방 선로를 이용한 평면형 초광대역 3dB 분기선 결합기

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