JP2001068263A - 磁束発生装置、加熱装置、像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

磁束発生装置、加熱装置、像加熱装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2001068263A
JP2001068263A JP24527199A JP24527199A JP2001068263A JP 2001068263 A JP2001068263 A JP 2001068263A JP 24527199 A JP24527199 A JP 24527199A JP 24527199 A JP24527199 A JP 24527199A JP 2001068263 A JP2001068263 A JP 2001068263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
heating
image
magnetic flux
heating device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24527199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001068263A5 (ja
JP4194186B2 (ja
Inventor
Takao Kume
隆生 久米
Hideo Nanataki
秀夫 七瀧
Takashi Nomura
崇 野村
Tetsuya Sano
哲也 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP24527199A priority Critical patent/JP4194186B2/ja
Publication of JP2001068263A publication Critical patent/JP2001068263A/ja
Publication of JP2001068263A5 publication Critical patent/JP2001068263A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4194186B2 publication Critical patent/JP4194186B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁誘導加熱方式の加熱装置もしくは像加熱装
置、また該加熱装置を具備した画像形成装置について、
加熱部材の表面温度分布を均一にして、定着不良、光沢
ムラ、オフセット等の発生を防止する。 【解決手段】 磁束発生手段が、励磁コイルと長手方向
に分割された磁性部材5a、5bを有していて、前記磁
性部材は複数の組合せにより前記励磁コイルの発生磁束
の磁路を形成するものであって、前記複数の磁性部材の
長手方向の端面が同一磁路上に配置されてないこと。該
磁束発生手段と、発生磁束の作用により電磁誘導発熱す
る誘導発熱体とを有し、加熱部に被加熱部材を導入して
前記誘導発熱部材に直接また伝熱部材を介して接触させ
て搬送させ誘導発熱体の発熱で被加熱材を加熱する電磁
誘導加熱方式の加熱装置。該加熱装置を記録材上の画像
を加熱処理する像加熱手段として具備することを特徴と
する画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁束発生装置、電
磁(磁気)誘導加熱方式の加熱装置および像加熱装置に
関する。また、該加熱装置を画像定着等の像加熱装置と
して備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、電子写真複写機・プリンタ・フ
ァックス等の画像形成装置における画像加熱定着装置を
例にして説明する。
【0003】画像形成装置における画像加熱定着装置
は、画像形成装置の作像部に於いて電子写真・静電記録
・磁気記録などの適宜の画像形成プロセス手投により、
加熱溶融性の樹脂等よりなるトナー(顕画剤)を用いて
記録材の面に直接方式若しくは間接(転写)方式で形成
したトナー画像を記録材面に永久固着画像として加熱定
着処理をする装置である。
【0004】従来、そのような画像加熱定着装置とし
て、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方
式等の各種方式がある。
【0005】a.熱ローラ方式 これは、ハロゲンランプ等の熱源を内蔵させて所定の定
着温度に加熱・温調した定着ローラ(熱ローラ)と加圧
ローラとの回転ローラ対からなり、該ローラ対の圧接ニ
ップ部(定着ニップ部)に被加熱材としての、未定着ト
ナー画像を形成担持させた記録材を導入して挟持搬送さ
せることで未定着のトナー画像を記録材面に加熱定着さ
せる装置である。
【0006】しかしながら、この装置は定着ローラの熱
容量が大きくて、加熱に要する電力が大きい、ウェイト
タイム(装置電源投入時からプリント出力可能状態にな
るまでの待ち時間)が長い等の問題があった。
【0007】フルカラー画像装置用の定着装置の場合
は、最大4層のトナー層を十分加熱溶融させる能力が要
求されるために、定着ローラはその芯金を高い熱容量を
有するものにし、またトナー層を包み込んで均一に溶融
するため芯金外周にゴム弾性材を具備させ、該ゴム弾性
層を介してトナー像の加熱を行っている。
【0008】このように特に熱容量の大きな定着ローラ
を用いる装置の場合には、該定着ローラの温調とローラ
表面の昇温とに遅延が発生するため、定着不良、光沢ム
ラ、オフセット等の問題が発生していた。
【0009】b.フィルム加熱方式 これは、加熱体と、一方の面がこの加熱体と摺動し、他
方の面が記録体と接して移動するフィルムを有し、加熱
体の熱をフィルムを介して記録材に付与して未定着のト
ナー画像を記録材面に加熱定着処理する装置である(特
開昭63−313182号公報、特開平2−15787
8号公報、特開平4−44075〜44083,204
980〜204984号公報等)。
【0010】このようなフィルム加熱方式の装置は、加
熱体として低熱容量のセラミックヒータ等を、フィルム
として耐熱性で薄い低熱容量のものを用いることができ
て、熱容量の大きい定着ローラを用いる熱ローラ方式の
装置に比べて格投に省電力化・ウェイトタイム短縮化が
可能となり、クイックスタート性があり、また機内昇温
を抑えることができる等の利点がある。
【0011】c.電磁誘導加熱方式 これは加熱体として電磁誘導発熱体を用い、該電磁誘導
発熱体に発生磁束の一部を周回する形状の電気導体(励
磁コイル)と、磁性部材(磁性コア)として長手方向に
分割された複数種の高透磁率部材とからなる磁束(磁
場)発生手段で磁場を作用させて該電磁誘導発熱体に発
生する渦電流にもとずくジュール発熱でトナー画像を被
加熱材としての記録材面に加熱定着処理する装置であ
る。
【0012】特公平7−319312号公報には強磁性
体の定着ローラを電磁誘導加熱する熱ローラ方式の装置
が開示されており、発熱位置を定着ニップ部に近くする
ことができ、ハロゲンランプを熱源として用いた熱ロー
ラ方式の装置よりも高効率の定着プロセスを実現してい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】電磁誘導加熱方式の加
熱装置もしくは像加熱装置においては、磁束発生手段の
磁性部材として分割された高透磁率部材を使用している
ため、その切れ目(間隙5mm以上)では磁場が不均一
になり、電磁誘導発熱体の長尺方向に温度ムラが発生し
て、定着不良や光沢ムラという問題が発生していた。
【0014】この問題を解決する方法として、分割され
てない高透磁率部材を使用する方法が考えられるが、A
3サイズ対応化等から300mm以上の高透磁率部材を
安価に製造するのは困難であり、また高透磁率部材は非
常に高温になるため、反りや欠けが生じ磁場分布を不均
一にしてしまうという問題があった。
【0015】したがって、低消費電力である、ウェイト
タイムの短縮が可能である、加熱回転体の定着ニップ部
長手方向の温度ムラが防止されて高速化・高耐久化が可
能である、フルカラートナー画像に対して用いる事がで
きる、定着不良、光沢ムラ、オフセットが発生しない高
いパフォーマンスを有する安価な電磁誘導加熱方式の加
熱装置もしくは像加熱装置、また該加熱装置を具備した
画像形成装置が要望されている。
【0016】本発明はこのような要望に応え得る、磁束
発生装置、電磁誘導加熱方式の加熱装置および像加熱装
置、また該加熱装置を画像定着等の像加熱装置として備
えた画像形成装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、磁束発生装置、加熱装置、像加熱装置及び画
像形成装置である。
【0018】(1)励磁コイルと長手方向に分割された
磁性部材を有していて、前記磁性部材は複数の組合せに
より前記励磁コイルの発生磁束の磁路を形成するもので
あって、前記複数の磁性部材の長手方向の端面が同一磁
路上に配置されてないことを特徴とする磁束発生装置。
【0019】(2)前記複数の磁性部材の少なくとも一
つの長手分割寸法が異なることを特徴とする(1)に記
載の磁束発生装置。
【0020】(3)前記複数の磁性部材の端面の間隙は
10mm以内であることを特徴とする(1)または
(2)に記載の磁束発生装置。
【0021】(4)前記複数の磁性部材の端面の間隙の
重なりは5mm以内であることを特徴とする(1)ない
し(3)の何れか一つに記載の磁束発生装置。
【0022】(5)磁束発生手段と、該磁束発生手段の
発生磁束の作用により電磁誘導発熱する誘導発熱体とを
有し、加熱部に被加熱材を導入して前記誘導発熱体に直
接また伝熱部材を介して接触させて搬送させ誘導発熱体
の発熱で被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱装
置であって、前記磁束発生手段は、励磁コイルと長手方
向に分割された磁性部材を有していて、前記磁性部材は
複数の組合せにより前記励磁コイルの発生磁束の磁路を
形成するものであって、前記複数の磁性部材の長手方向
の端面が同一磁路上に配置されてないことを特徴とする
加熱装置。
【0023】(6)前記誘導発熱体は回転体であって、
前記複数の磁性部材の長手方向の端面が前記誘導発熱体
の回転軸に垂直な同一平面上に配置されていないことを
特徴とする(5)に記載の加熱装置。
【0024】(7)前記複数の磁性部材の少なくとも一
つの長手分割寸法が異なることを特徴とする(5)また
は(6)に記載の加熱装置。
【0025】(8)前記複数の磁性部材の少なくとも一
つは隣の磁性部材と対向する面が回転体の軸に垂直な同
一平面上にないことを特徴とする(6)または(7)に
記載の加熱装置。
【0026】(9)前記複数の磁性部材の端面の間隙は
10mm以内であることを特徴とする(5)ないし
(8)の何れか一つに記載の加熱装置。
【0027】(10)前記複数の磁性部材の端面の間隙
の重なりは5mm以内であることを特徴とする(5)な
いし(9)の何れか一つに記載の加熱装置。
【0028】(11)誘導発熱体がシームレスフィルム
からなることを特徴とする(5)ないし(10)の何れ
か一つに記載の加熱装置。
【0029】(12)記録材上の画像を加熱処理する像
加熱装置であり、像加熱手段が(5)ないし(11)の
何れか一つに記載の加熱装置であることを特徴とする像
加熱装置。
【0030】(13)前記(5)ないし(11)の何れ
か一つに記載の加熱装置を記録材上の画像を加熱処理す
る像加熱手段として具備することを特徴とする画像形成
装置。
【0031】〈作 用〉分割された複数種の磁性部材
(高透磁率部材)の端面を同一磁路上に配置しないこと
により、磁性部材の切れ目での磁場発生不足を制御し
て、磁束発生装置もしくは磁束発生手段により発生する
磁束を均一化して温度ムラを防止し、装置の高速化・高
耐久化を可能とする。
【0032】誘導発熱体或いは誘導発熱体を含む部材、
伝熱材を小熱容量の部材にすることで加熱部材を低消費
電力で所定の温度に迅速に立ち上げることができ、ウェ
イトタイムの短縮化、クイックスタート性を加熱装置も
しくは像加熱装置、また画像形成装置に具備させること
ができる。
【0033】定着不良、光沢ムラ、オフセットの発生し
ない高いパフォーマンスを有するフルカラー画像形成装
置を提供できる。
【0034】
【発明の実施の形態】〈実施形態例1〉(図1〜図8) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成を示す図である。
本例の画像形成装置は電子写真フルカラープリンタであ
る。
【0035】11は有機感光体でできた電子写真感光体
ドラム(像担持体)であり、矢印の時計方向に所定のプ
ロセススピード(周速度)で回転駆動される。
【0036】感光体ドラム11はその回転過程で帯電ロ
ーラなどの帯電装置12で所定の極性・電位の一様な帯
電処理を受ける。
【0037】次いで、その帯電処理面にレーザ光学箱
(レーザスキャナ)13から出力されるレーザ光LBに
よる、目的画像情報の走査露光処理を受ける。レーザ光
学箱13は不図示のコンピュータ等の画像信号発生装置
からの目的画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対
応して変調(オン/オフ)したレーザ光LBを出力して
感光体ドラム面を走査露光するもので、この走査露光に
より感光体ドラム11面に走査露光した目的画像情報に
対応した静電潜像が形成される。13aはレーザ光学箱
13からの出力レーザ光を感光体ドラム11の露光位置
に反射させるミラーである。
【0038】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色現像装置14のうちのイエロー現像器14Yの
作動でイエロートナー像として現像される。
【0039】そのイエロートナー像は感光体ドラム11
と中間転写体ドラム16との接触部(或いは近接部)で
ある一次転写部T1において中間転写体ドラム16の面
に転写される。
【0040】中間転写体ドラム16面に対するトナー像
転写後の感光体ドラム11面はクリーナ17により転写
残りトナー等の付着残留物の除去を受けて清掃される。
【0041】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の、第2(例えばマゼンタ成分画像、マゼンタ現像器
14Mが作動)、第3(例えばシアン成分画像、シアン
現像器14Cが作動)、第4(例えば黒成分画像、黒現
像器14BKが作動)の各色分解成分画像について順次
に実行され、中間転写体ドラム16面にイエロートナー
像、マゼンタトナー像、シアントナー像、黒トナー像の
都合4色のトナー像が順次重ねて転写されて、目的のフ
ルカラー画像に対応したカラー画像が合成形成される。
【0042】中間転写体ドラム16は金属ドラム上に中
抵抗の弾性層と高抵抗の表層を有するもので、感光体ド
ラム11に接触して或いは近接して感光体ドラム11と
略同じ周速度で矢印の反時計方向に回転駆動され、金属
ドラムにバイアス電位を与えて感光体ドラム11との電
位差で感光体ドラム11側のトナー像を該中間転写体ド
ラム16面側に転写させる。
【0043】上記の中間転写体ドラム16面に合成され
たカラートナー画像は、該中間転写体ドラム16と転写
ローラ15との接触ニップ部である二次転写部T2にお
いて、該二次転写部T2に不図示の給紙部から所定のタ
イミングで送り出された記録材(転写材)Pの面に転写
されていく。
【0044】転写ローラ15は記録材Pの背面からトナ
ーと逆極性の電荷を供給することで中間転写体ドラム1
6面側から記録材P側へ合成カラートナー画像を順次に
一括転写する。
【0045】二次転写部T2を通過した記録材Pは中間
転写体ドラム16の面から分離されて画像加熱定着装置
(像加熱装置)10へと導入され、未定着トナー像の加
熱定着処理を受けてカラー画像形成物として機外の不図
示の排紙トレーに排出される。
【0046】画像加熱定着装置10は本発明に従う電磁
誘導加熱方式の装置である。この定着装置10について
は次の(2)項で詳述する。
【0047】記録材Pに対するカラートナー像転写後の
中間転写体ドラム16はクリーナ18により転写残りト
ナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて清掃される。
【0048】このクリーナ18は常時は中間転写体ドラ
ム16に非接触状態に保持されており、中間転写体ドラ
ム16から記録材Pに対するカラートナー画像の二次転
写実行過程において中間転写体ドラム16に接触状態に
保持される。
【0049】また、転写ローラ15も常時は中間転写体
ドラム16に非接触状態に保持されており、中間転写体
ドラム16から記録材Pに対するカラートナー画像の二
次転写実行過程において中間転写体ドラム16に接触状
態に保持される。
【0050】不図示の画像信号発生装置(コンピュー
タ)からの目的画像情報には、記録材Pに対する情報
(紙サイズ、紙厚、特殊紙情報など)も付随させること
ができる。
【0051】画像形成装置はこの情報に基づき給紙部
(不図示)で適合する記録材Pを選択して前述の給紙動
作を行うとともに、この記録材に関する情報を装置内の
記憶装置101(図3)に記憶して画像加熱定着装置1
0の制御のパラメータとして用いる。
【0052】(2)画像加熱定着装置10 図2は画像加熱定着装置10の横断面模型図、図3は磁
束発生手段(磁束発生装置)の斜視図である。
【0053】この定着装置10は加熱アセンブリ1と回
転加圧部材としての加圧ローラ2を主体とする。
【0054】加熱アセンブリ1は、円筒状フィルムガイ
ド3、その内空に配設した磁束発生手段としての励磁コ
イル4と磁性コア(磁性部材、高透磁率部材)5、円筒
状フィルムガイド3にルーズに外嵌した、誘導発熱体と
しての円筒状(シームレス)の定着フィルム(スリー
ブ)6等からなる。
【0055】加圧ローラ2は、芯金2aと、該芯金の外
周を被覆させた2mm厚のシリコーンゴム層2bからな
る弾性ローラである。
【0056】上記の加熱アセンブリ1と加圧ローラ2は
互いに上下に圧接させて不図示の装置筐体に組み込ん
で、両者1・2間に所定幅の定着ニップ(加熱ニップ)
部Nを形成させてあり、この定着ニップ部Nにおいて定
着フィルム6の内面は円筒状フィルムガイド部材3の下
面に密着している。
【0057】加圧ローラ2は駆動手段Mにより図2にお
いて矢印の時計方向に回転駆動(加圧ローラ駆動式)さ
れ、この加圧ローラ2の回転駆動による該ローラ2と定
着フィルム6の外面とに定着ニップ部Nにおける摩擦力
で定着フィルム6に回転力が作用して、定着フィルム6
は円筒状フィルムガイド部材3の外回りを、矢印の反時
計方向に回転する。
【0058】励磁コイル4は励磁回路40(図3)から
供給される交番電流によって交番磁束を発生し、交番磁
束は磁性コア5に導かれて定着フィルム6の後述する電
磁誘導発熱層に渦電流を発生させる。定着フィルム6の
電磁誘導発熱層に発生の渦電流は電磁誘導発熱層の固有
抵抗によってジュール熱を発生させる。即ち、励磁コイ
ル4に交番電流を供給することで定着フィルム6が電磁
誘導発熱状態になる。
【0059】図4は交番磁束の発生の様子および磁路を
模式的に表したものであり、Cは発生した磁束の一部を
表す。磁路は磁性コア5(5a・5b)の横断面上とな
る。本例の装置においては円筒状定着フィルムの回転軸
線に垂直な平面上となる。
【0060】定着ニップ部Nの温度は不図示の温度検知
手投を含む制御回路100により励磁回路40から励磁
コイル4への供給交番電流が制御されることで所定の定
着温度に温調制御される。
【0061】而して、加圧ローラ2の回転による定着フ
ィルム6の回転、励磁コイル4への交番電流の供給がな
されて、定着ニップ部Nの温度が所定に立ち上がり温調
された状態において、定着ニップ部Nの回転定着フィル
ム6と加圧ローラ2との間に、被加熱材としての、未定
着トナー像tを担持した記録材Pが導入されることで、
記録材Pは定着フィルム6の外面に密着して該定着フィ
ルム6と一緒に定着ニップ部Nを通過していき、該定着
ニップ部通過過程で、電磁誘導加熱された定着フィルム
6の発熱で記録材Pと未定着トナー像tが加熱されてト
ナー像の加熱定着がなされる。
【0062】定着ニップ部Nを通った記録材Pは定着ニ
ップ部Nの出口側で定着フィルム6の外面から分離され
て搬送される。
【0063】a.円筒状フィルムガイド部材3 加熱アセンブリ1において、円筒状フィルムガイド部材
3は、磁束の通過を妨げない絶縁性・耐熱性部材であ
り、励磁コイル4と磁性コア5を支持するとともに、該
部材3の外側を回転する定着フィルム6の内面をガイド
して定着フィルム6の回転の安定性を確保する役目をす
る。
【0064】b.励磁コイル4 本例の励磁コイル4は絶縁性被覆導線を用い、外側形状
を円筒状フィルムガイド部材3の内面に略対応させた横
長舟形に巻回成形してなるものであり、円筒状フィルム
ガイド部材3の内面略下半面部に外面を受けさせて円筒
状フィルムガイド部材3内に挿入配設してある。
【0065】励磁コイル4としては加熱に十分な交番磁
束を発生するものでなければならないが、そのためには
抵抗成分を低く、インダクタンス成分を高くとる必要が
ある。
【0066】本例では芯線として細線を束ねた高周波用
のφ1の絶縁被覆導線を用いて、定着ニップ部Nを周回
するように12回巻回して励磁コイル4を構成した。
【0067】該励磁コイル4には励磁回路40が接続さ
れており、この励磁回路40は50KHzの交番電流を
励磁コイル4へ供給できるようになっている。
【0068】c.定着フィルム6 定着フィルム6は電磁誘導発熱層を含む円筒状部材であ
り、内径を円筒状フィルムガイド部材3の外径よりも少
し大きくしてあり、円筒状フィルムガイド部材3にルー
ズに外嵌する。
【0069】図5の(a)は該定着フィルム6の層構成
模型図である。本例の定着フィルム6は、内側(円筒状
フィルムガイド部材3側)の電磁誘導発熱層6aと、そ
の外側の弾性層6bと、更にその外側の離型層(表層;
加圧ローラ2側)6cの3層積層の複合層構成である。
【0070】電磁誘導発熱層6aの熱が定着ニップ部N
に搬送される記録材Pに弾性層6b・離型層6cを介し
て伝熱されて記録材Pと該記録材上のトナー像tを加熱
する。
【0071】発熱層6aは交番磁束の作用による渦電流
でジュール熱を生じる電磁誘導発熱性を有する材質層で
あり、ニッケルなど10-5〜10-10 Ω・cmの電気良
導体である金属、金属化合物、有機導電体であればよ
く、より好ましくは透磁率が高い強磁性を示す鉄、コバ
ルト等の純金属若しくはそれらの化合物を用いることが
できる。
【0072】該発熱層6aは厚みを薄くすると十分な磁
路が確保できなくなり、外部へ磁束が洩れて発熱体自身
の発熱エネルギーは小さくなる場合があり、また厚くす
ると熱容量が大きくなり昇温に要する時間が長くなる傾
向がある。従って厚みは発熱層6aに用いた材料の比
熱、密度、透磁率、抵抗率の値によって適正値がある。
実際上、加熱定着装置として動作させた場合に、10〜
100μmの厚みの範囲で、定着フィルム6の表面温度
として3deg/sec以上の昇温速度を得ることがで
きた。
【0073】弾性層6bはシリコーンゴム等のゴム層で
あり、本例に於いては最大4層のトナー層からなるカラ
ートナー画像の定着を良好にするために設けてあり、ト
ナー像を該層の弾性により包み込んで均一に溶融させる
作用をする。
【0074】該弾性層6bは硬度が高すぎると記録材あ
るいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ムラが発
生してしまう。そこで、弾性層6bの硬度としては60
°(JIS−A;JIS−K(Aタイプ測定装置使
用))以下、より好ましくは45°以下がよい。
【0075】弾性層6bの熱伝導率λに関しては、6×
10-4〜2×10-3[ca1/cm・sec・de
g.]がよい。熱伝導率λが6×10-4[ca1/cm
・sec・deg.]よりも小さい場合には、熱抵抗が
大きく、定着フィルム表層における昇温速度が遅くな
る。
【0076】該弾性層6bの厚さは100〜300μm
が好ましく、100μmよりも小さいとカラー画像形成
装置のようにべ夕画像の割合が多い場合に斑点状の光沢
ムラが発生しやすく、300μmを越えると表面と発熱
層6aとの間に大きな熱勾配が発生して弾性層の熱劣化
が発生しやすい。
【0077】離型層6cは定着フィルム表面へのトナー
の付着を防止するもので、PFA、PTFE、FEP等
のフッ素樹脂、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、フッ
素ゴム、シリコーンゴム等の離型性かつ耐熱性のよい材
料を選択することができる。
【0078】離型層6cの厚さは20〜100μmが好
ましく、20μmよりも小さいと塗膜の塗ムラで離型性
の悪い部分ができたり、耐久性が不足するといった問題
が発生する。また、離型層が100μmを超えると熱伝
導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂系の離型層
の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層6bの効果がなく
なってしまう。
【0079】本例に使用した定着フィルム6は、ニッケ
ルからなる厚み50μmの発熱層6aと、シリコーンゴ
ムからなる厚み300μmの弾性層6bと、フッ素樹脂
からなる厚み30μmの離型層6cからなる3層複合層
フィルムである。
【0080】また図5の(b)に示すように、定着フィ
ルム6の上記層構成に於いて発熱層6aの内側に断熱層
6dを設けた4層構成の定着フィルム6としても良い。
【0081】断熱層6dはフッ素樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK
樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE
樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0082】また、断熱層6dの厚さとしては10〜1
000μmが好ましい。断熱層6dの厚さが10μmよ
りも小さい場合には断熱効果が得られず、また、耐久性
も不足する。1000μmを超えると磁性コア5から発
熱層6aの距離が大きくなり、磁束が十分に発熱層6a
に到達しなくなる。
【0083】断熱層6dを設けた場合、発熱層6aに発
生した熱による励磁コイル4や磁性コア5の昇温を防止
できるため、安定した加熱をすることができる。
【0084】d.磁性コア5 磁性コア5は横長の分割されたフェライトコアであり、
横長舟形の励磁コイル4の略中央部に位置させ円筒状フ
ィルムガイド部材3に支持させて配設してある。この磁
性コア5は励磁コイル4より発生した交番磁束を効率よ
く定着フィルム6へと導く役割をしている。
【0085】本例では図6のように分割した2種類形状
の磁性コア5a・5bの分割面が重ならないように配置
した。即ち、分割した磁性コア5aの長手方向の端面
と、同じく分割した磁性コア5bの長手方向の端面とが
同一磁路上に位置しないように配置した。磁路は前記し
たように磁性コア5(5a・5b)の横断面上となる。
本例の装置においては円筒状定着フィルムの回転軸線に
垂直な平面上となる。
【0086】このように、各分割の複数の磁性コア5a
・5bの長手方向の端面が同一磁路上に配置されていな
い、あるいは円筒状定着フィルムの回転軸線に垂直な同
一平面に配置されていないことで、励磁コイル4で発生
した磁束が高透磁率部材である磁性コアを余すことなく
通ることができるので、このように磁性コア5a・5b
を配置することによって定着フィルム6の電磁誘導発熱
層6aにおける磁束を均一にすることができる。
【0087】分割磁性コア間の間隙(分割磁性コアの端
面間の間隙)としては、図6の間隙Oの距離dを変えて
空回転温調(定着スピード:100mm/s、定着温度
180℃)した場合の間隙O近辺の定着フィルム(スリ
ーブ)6の長手温度分布を測定したところ、図7に示す
様な結果が得られた。図7において、横軸は複数の分割
磁性部材の配列を内包した誘導発熱体の長手方向であ
る。
【0088】これによるとd=5mmのとき間隙Oに当
たるの定着フィルム6の温度は設定温調温度どおり18
0℃を示し、d=10mmでは175℃、d=15mm
では170となり、温度低下している事が判る。これは
励磁コイル4で発生した磁束が磁性コア5の間隙O部分
では途切れてしまうので、定着フィルム6の電磁誘導発
熱層6aにおいて磁束の当たらない部分が発熱しないた
めである。
【0089】また、その時のべ夕画像(5mm×5mm
の□)の定着性(Xerox4020/105g紙、L
TRサイズ)を表1に示す。定着性評価では擦り試験に
よる濃度低下率を採用した。
【0090】
【表1】
【0091】表1のようにd=15mmで濃度低下率が
20%以上となり、良好な定着性を得ることができない
が、d=10mmでは濃度低下率が8〜15%となり、
実用レベルでは問題のない良好な定着性がえられる。
【0092】従って、これらより磁性コア5の間隙を1
0mm以下とすることで、定着性を満足する温調温度を
定着フィルム6に与えることが出来る。
【0093】次に磁性コア5aと磁性コア5bの各々の
間隙の重なり距離Lを図8に示すように間隙Oに意図的
に設けて、空回転温調(定着スピード:100mm/
s、定着温度180℃)した場合の間隙O近辺の定着フ
ィルム(スリーブ)6の長手温度分布を測定したとこ
ろ、図9に示す様な結果が得られた。図9において、横
軸は複数の分割磁性部材の配列を内包した誘導発熱体の
長手方向である。
【0094】これによるとL=3mmのとき間隙Oに当
たるの定着フィルム6の温度は設定温調温度どおり18
0℃を示し、L=5mmでは175℃、L=7mmでは
170となり、温度低下している事が判る。従って先ほ
どの距離dの温調温度で175℃以上で良好な定着性が
得られているため、磁性コア5aと磁性コア5bの間隙
重なり距離Lも5mm以内とすることで、定着性に影響
ない温調温度を定着フィルム6に与えることが出来る。
【0095】また、本例においては記録材に関する情報
は外部の画像信号発生装置(コンピュータ等)から得る
例を示したが、装置内に紙サイズ検知機構等のセンサー
を設け、これにより検知された情報を記憶して、これを
用いる事もできる。
【0096】また、本例は4色カラー画像形成装置につ
いて説明してきたが、モノクロ画像形成装置に利用して
も良い。
【0097】この場合は定着フィルム6において弾性層
6bを省略することができる。
【0098】なお、図10は分割の磁性コア5aと5b
の長手方向の端面が同一磁路上に配置されている形態の
場合を示したものであり、この形態の場合は磁性コア5
a・5bの切れ目では磁場が不均一になり、電磁誘導発
熱体の長尺方向に温度ムラが発生して、定着不良や光沢
ムラという問題が発生していた。
【0099】〈実施形態例2〉(図11・図12) 図11は本実施形態例2における磁束発生手段4・5の
斜視図、図12は磁性コア5の側面図である。
【0100】本実施形態例の装置は前述実施形態例1の
装置との対比において、図11・図12に示すように、
磁束発生手段4・5の磁性コア5の形状及び配置が異な
る点を除いて同じである。
【0101】即ち、磁性コア5a、5bの形状を平行四
辺形及び台形にして、磁性コア5a、5bの間隙が同一
磁路上にないように配してあり、励磁コイル4により発
生した交番磁束のほとんどが磁性コア5a、5b内を通
過する構成となっている。
【0102】つまり、分割の各磁性コア5a、5bの隣
の磁性コアと対向する面が円筒状定着フィルム6の回転
軸線に垂直な同一平面上にない形態のものである。
【0103】このような形状の磁性コア5a、5bを配
置することによっても実施形態例1と同様に定着フィル
ム6の電磁誘導発熱層6aにおける磁束を均一にするこ
とができる構成となり、より高速な画像形成装置に向い
ている。
【0104】〈実施形態例3〉(図13・図14) 図13は本実施形態例3における磁束発生手段4・5の
斜視図、図14は磁性コア5の側面図である。
【0105】本実施形態例の装置は前述実施形態例1の
装置との対比において、図13・図14に示すように、
磁束発生手段4・5の磁性コア5の形状及び配置が異な
る点を除いて同じである。
【0106】即ち、磁性コア5a、5bの形状を三角形
にして、磁性コア5a、5bの間隙が同一磁路上にない
ように配してあり、励磁コイル4により発生した交番磁
束のほとんどが磁性コア5a、5b内を通過する構成と
なっている。
【0107】このような形状の磁性コア5a、5bを配
置することによっても実施形態例1と同様に定着フィル
ム6の電磁誘導発熱層6aにおける磁束を均一にするこ
とができる構成となり、より高速な画像形成装置に向い
ている。
【0108】〈その他〉 a)磁性コア5の5aまたは5bの一方または両方の接
続面を図15に示す(A)、(B)、(C)、(D)及
び(E)のような形状にしても良い。
【0109】これらの場合においても実施例形態1及び
2と同様に定着フィルム6の電磁誘導発熱層6aにおけ
る磁束を均一にすることができる構成となる。
【0110】特に(A)の形状は鍵状になっているため
磁性コア5が固定され、磁性コア5の間隙が広がること
がないという効果もある。
【0111】b)定着フィルム6はエンドレスベルト状
のものを二つ以上の部材間に懸回張設して加圧ローラ或
いは加圧ローラ以外の駆動手段で回転駆動する装置構成
であっても良い。
【0112】また、定着フィルム6は電磁誘導発熱層6
aの無い耐熱性フィルム材にし、これを電磁誘導発熱体
の面に摺動移動させ、電磁誘導発熱体は磁束発生手段4
・5により電磁誘導発熱させて耐熱性フィルム材を介し
た該電磁誘導発熱体からの熱により被加熱材を加熱する
装置構成にすることもできる。
【0113】定着フィルム6または上記の耐熱性フィル
ム材は、ロール巻きにした長尺の有端フィルム材にし、
これを繰り出し軸側から加熱部を経由させて巻き取り軸
側へ所定の速度で走行させる装置構成にすることもでき
る。
【0114】c)誘導発熱体に薄肉の磁性材料からなる
ローラを用いることもできる。
【0115】この場合も薄肉であるが故発生しやすい非
通紙部の過昇温を、本発明の効果により顕著に改善する
ことができる。
【0116】d)励磁コイル4等からなる磁束発生手段
を定着フィルム6等の誘導発熱体の外周囲に配した装置
であっても良い。
【0117】e)本発明において、加熱装置には実施形
態例の画像加熱定着装置に限られず、画像を担持した記
録材を加熱してつや当の表面性を改質する像加熱装置、
仮定着する像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装
置、加熱ラミネート装置など、広く被加熱材を加熱処理
する手段・装置が含まれる。
【0118】f)加圧部材はローラ以外のも、例えばベ
ルト部材などの回転体にすることができる。
【0119】g)記録材に対するトナー像の形成原理・
手段は任意である。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁束発生手段、電磁誘導加熱方式の加熱装置および像加
熱装置、また該加熱装置を画像定着等の像加熱装置とし
て備えた画像形成装置について、低消費電力である、ウ
ェイトタイムの短縮が可能である、加熱回転体の定着ニ
ップ部長手方向の温度ムラが防止されて高速化・高耐久
化が可能である、フルカラートナー画像に対して用いる
事ができる、定着不良、光沢ムラ、オフセットが発生し
ない高いパフォーマンスを有する、等の性能を合わせ持
った安価な装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態例1における画像形成装置の概略構
成図
【図2】 画像加熱定着装置の横断面模型図
【図3】 磁束発生手段の斜視図
【図4】 交番磁束の発生の様子および磁路を模式的に
表した図
【図5】 (a)及び(b)はそれぞれ定着フィルム
(誘導発熱体フィルム)の層構成模型図
【図6】 (a)は磁性コアの形状と配置を示す側面
図、(b)はその部分の拡大図
【図7】 実施形態例1の定着フィルム表面の長手温度
分布を示す図
【図8】 磁性コアの間隙の配置を示す側面拡大図
【図9】 磁性コアの間隙の重なり距離による定着フィ
ルム表面の長手温度分布を示す図
【図10】 分割の磁性コアの長手方向の端面が同一磁
路上に配置されている形態の場合を示した図
【図11】 実施形態例2における磁束発生手段の斜視
【図12】 磁性コアの形状と配置を示す側面図
【図13】 実施形態例3における磁束発生手段の斜視
【図14】 磁性コアの形状と配置を示す側面図
【図15】 (A)、(B)、(C)、(D)及び
(E)は磁性コアの分割面の形状と配置を示す横側面図
【符号の説明】
10・・加熱定着装置、1・・加熱アセンブリ、2・・
加圧ローラ、3・・円筒状フィルムガイド部材、4・・
励磁コイル、5・・磁性コア、6・・定着フィルム、C
・・交番磁束、d・・磁性コアの間隙距離、L・・磁性
コアの間隙重なり距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 崇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐野 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA03 AA10 BA25 BE06 3K059 AB00 AB19 AB22 AB23 AB28 AC10 AC33 AC37 AC73 AD02 AD03 AD05 AD07 AD28 AD34 AD35 BD02 CD02 CD44 CD52 CD73 CD77 CD79

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁コイルと長手方向に分割された磁性
    部材を有していて、前記磁性部材は複数の組合せにより
    前記励磁コイルの発生磁束の磁路を形成するものであっ
    て、前記複数の磁性部材の長手方向の端面が同一磁路上
    に配置されてないことを特徴とする磁束発生装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の磁性部材の少なくとも一つの
    長手分割寸法が異なることを特徴とする請求項1に記載
    の磁束発生装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の磁性部材の端面の間隙は10
    mm以内であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の磁束発生装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の磁性部材の端面の間隙の重な
    りは5mm以内であることを特徴とする請求項1ないし
    3の何れか一つに記載の磁束発生装置。
  5. 【請求項5】 磁束発生手段と、該磁束発生手段の発生
    磁束の作用により電磁誘導発熱する誘導発熱体とを有
    し、加熱部に被加熱材を導入して前記誘導発熱体に直接
    また伝熱部材を介して接触させて搬送させ誘導発熱体の
    発熱で被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱装置
    であって、 前記磁束発生手段は、励磁コイルと長手方向に分割され
    た磁性部材を有していて、前記磁性部材は複数の組合せ
    により前記励磁コイルの発生磁束の磁路を形成するもの
    であって、前記複数の磁性部材の長手方向の端面が同一
    磁路上に配置されてないことを特徴とする加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記誘導発熱体は回転体であって、前記
    複数の磁性部材の長手方向の端面が前記誘導発熱体の回
    転軸に垂直な同一平面上に配置されていないことを特徴
    とする請求項5に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の磁性部材の少なくとも一つの
    長手分割寸法が異なることを特徴とする請求項5または
    6に記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の磁性部材の少なくとも一つは
    隣の磁性部材と対向する面が回転体の軸に垂直な同一平
    面上にないことを特徴とする請求項6または7に記載の
    加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の磁性部材の端面の間隙は10
    mm以内であることを特徴とする請求項5ないし8の何
    れか一つに記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の磁性部材の端面の間隙の重
    なりは5mm以内であることを特徴とする請求項5ない
    し9の何れか一つに記載の加熱装置。
  11. 【請求項11】 誘導発熱体がシームレスフィルムから
    なることを特徴とする請求項5ないし10の何れか一つ
    に記載の加熱装置。
  12. 【請求項12】 記録材上の画像を加熱処理する像加熱
    装置であり、像加熱手段が請求項5ないし11の何れか
    一つに記載の加熱装置であることを特徴とする像加熱装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項5ないし11の何れか一つに記
    載の加熱装置を記録材上の画像を加熱処理する像加熱手
    段として具備することを特徴とする画像形成装置。
JP24527199A 1999-08-31 1999-08-31 像加熱装置 Expired - Lifetime JP4194186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24527199A JP4194186B2 (ja) 1999-08-31 1999-08-31 像加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24527199A JP4194186B2 (ja) 1999-08-31 1999-08-31 像加熱装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001068263A true JP2001068263A (ja) 2001-03-16
JP2001068263A5 JP2001068263A5 (ja) 2006-10-19
JP4194186B2 JP4194186B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=17131206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24527199A Expired - Lifetime JP4194186B2 (ja) 1999-08-31 1999-08-31 像加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4194186B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271156A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2011154233A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Kyocera Mita Corp 定着装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2011175141A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Kyocera Mita Corp 定着装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2012185364A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Canon Inc 像加熱装置
JP2013057971A (ja) * 2012-12-14 2013-03-28 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2013068969A (ja) * 2012-12-14 2013-04-18 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009271156A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2011154233A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Kyocera Mita Corp 定着装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2011175141A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Kyocera Mita Corp 定着装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2012185364A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Canon Inc 像加熱装置
US9131540B2 (en) 2011-03-07 2015-09-08 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
JP2013057971A (ja) * 2012-12-14 2013-03-28 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2013068969A (ja) * 2012-12-14 2013-04-18 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4194186B2 (ja) 2008-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3387765B2 (ja) 像加熱装置
JP3486519B2 (ja) 加熱装置
JPH0926717A (ja) 像加熱装置
JP3624040B2 (ja) 加熱装置
JPH10161445A (ja) 像加熱装置
JP2001060490A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2002025759A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP4332274B2 (ja) 画像形成装置
JP4194186B2 (ja) 像加熱装置
JP3912874B2 (ja) 画像形成装置
JP2001135470A (ja) 加熱装置、画像加熱定着装置及び画像形成装置
JP2007279671A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2002182526A (ja) 加熱装置及びこの加熱装置を備える画像形成装置
JP2000214714A (ja) 定着ロ―ラ、定着装置及び画像形成装置
JP2001228732A (ja) 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置
JPH10106739A (ja) 励磁コイル、加熱装置および画像形成装置
JP3584132B2 (ja) 像加熱装置
JPH10301415A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2001154518A (ja) 加熱装置、像加熱装置及び画像形成装置
JP4115137B2 (ja) 定着装置
JP3342246B2 (ja) 像加熱装置
JP3862439B2 (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP3787426B2 (ja) 加熱装置
JP2000310914A (ja) 像加熱装置
JP2000214702A (ja) 定着装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060831

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4194186

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term