JP2001066568A - 液晶モジュールのバイアス回路 - Google Patents

液晶モジュールのバイアス回路

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JP2001066568A JP24456199A JP24456199A JP2001066568A JP 2001066568 A JP2001066568 A JP 2001066568A JP 24456199 A JP24456199 A JP 24456199A JP 24456199 A JP24456199 A JP 24456199A JP 2001066568 A JP2001066568 A JP 2001066568A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で液晶モジュールのバイアス駆動
に係る総合消費電流を低減する。 【解決手段】 電圧V1−V6間の電圧を直列接続した
抵抗R11〜R15で分圧して、電圧V2〜V5を発生
させ、オペアンプOP11〜OP14による電流バッフ
ァを用いて充分な駆動電流を得る。V1−V2間、V2
−V3間、V4−V5間およびV5−V6間に、それぞ
れコンデンサC11、C12、C13およびC14を設
ける。電圧V2およびV3を供給するオペアンプOP1
1およびOP12は、電源電位VBとグラウンド電位G
NDとの間の第2の電源を電源として動作し、電圧V4
およびV5を供給するオペアンプOP13およびOP1
4は、第1の電源の電源電位VEEと第2の電源の電源電
位VBとの間の電圧を電源として動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示素子を
用いた液晶モジュールの駆動技術に係り、特に、液晶モ
ジュールの多レベルバイアスに好適な液晶モジュールの
バイアス回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、STN(Supertwisted Nemati
c)型の液晶表示素子(Liquid CrystalDisplay〜以下、
「LCD」と称する)を用いた液晶モジュールは、複数
の異なる電圧を用いて駆動される。たとえば、6レベル
の駆動電圧を用いて駆動する場合、6レベルの駆動電圧
を低電圧側から順次電圧V1、V2、V3、V4、V5
およびV6とすると、電圧V1は共通電位すなわちグラ
ウンド(アース)電位GNDであり、電圧V6は電源電
圧の最高値VEEである。これら6レベルを用いた液晶モ
ジュールの駆動方式の一例について簡単に説明する。
【0003】液晶モジュールの走査電極には、順次1行
ずつ選択電圧V6またはV1が印加され、その他の期間
は非選択電圧V2またはV5が印加される。液晶モジュ
ールの信号電極には選択されている行の各ドットのオン
/オフ情報が順次印加される。すなわち、選択行への印
加電圧が電圧V6の期間は、選択行のオンドットの信号
電極には電圧V1が印加され、且つオフドットの信号電
極には電圧V3が印加される。そして、選択行への印加
電圧が電圧V1の期間は、選択行のオンドットの信号電
極には電圧V6が印加され、且つオフドットの信号電極
には電圧V4が印加される。各ドットの液晶に加わる電
圧は、走査電圧と信号電圧との差電圧であり、この実効
差電圧が高いドットはオンとなり、実効差電圧が低いド
ットはオフとなる。このようにして液晶モジュールは液
晶の劣化を防止するために交流的に駆動される。各駆動
電圧V1〜V6には、V6−V5=V5−V4=V3−
V2=V2−V1という関係がある。一般に、1/20
0デューティ(デューティは1行の選択期間と、選択周
期つまり1フレーム期間との比)の場合、V6−V5は
約1.7V、V6−V1(LCDの動作電圧)は約22
V程度である。
【0004】このような液晶モジュールを駆動するため
の6レベルのバイアス電圧を発生する6レベルのバイア
ス発生回路の従来の構成の一例を図3に示す。原電源か
らは、電源電位VEEおよびグラウンド電位(共通電位)
GNDが供給され、これらの電源電圧VEEおよびグラウ
ンド電位GNDをそれぞれ電圧V6およびV1として導
出する。電圧V1−V6間の電圧を直列接続した抵抗R
1、R2、R3、R4およびR5で分圧して、V2、V
3、V4およびV5に相当する電圧を発生させる。基本
的には、抵抗R1=R2=R4=R5であり、数kΩ〜
数十kΩとする。抵抗R3は、1/200デューティの
場合には、数十kΩ〜数百kΩとする。このような単純
な直列抵抗による分圧回路では、液晶モジュールを駆動
するのに充分な電流を得ることができないため、分圧さ
れた電圧を電流バッファを用いて充分な駆動電流として
いる。電流バッファとしては、通常、図示するようにオ
ペアンプ(演算増幅器)OP1、OP2、OP3および
OP4をボルテージフォロワ接続して用いる。
【0005】オペアンプOP1、OP2、OP3および
OP4は、それぞれ抵抗R6、R7、R8およびR9を
介して、電圧V2、V3、V4およびV5を出力する。
抵抗R6〜R9は、オペアンプOP1〜OP4の出力電
流を制限して動作を安定化し、且つオペアンプOP1〜
OP4における消費電力を低減するために設けられてお
り、例えば数Ω〜数十Ωとする。さらに、電圧V1−V
2の出力端間、電圧V2−V3の出力端間、電圧V4−
V5の出力端間および電圧V5−V6の出力端間には、
それぞれ数μFのコンデンサC1、C2、C3およびC
4を設けて、電圧V2〜V5の変動を抑制するようにし
ている。
【0006】上述したように、中間電圧、すなわち電圧
V2〜V5は、特に消費電力の少ない小型のものを除
き、通常は、オぺアンプOP1〜OP4等を使用した電
流バッファによりバッファリングして、充分な駆動電流
を得るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した図3に示すよ
うな従来の6レベルバイアス回路において、原電源GN
D〜VEEから消費される電流は、電圧V1〜V6の各流
入および流出電流と電流バッファを構成する各オペアン
プOP1〜OP4のバイアス電流とを総合したものであ
る。
【0008】図3の従来の6レベルバイアス回路におい
ては、電流バッファを構成する各オペアンプOP1〜O
P4は、原電源の電位GND〜VEEすなわち電圧V1−
V6間に並列に接続されているため、電圧V1〜V6の
各流入および流出電流の電流ループも並列に存在するこ
とになり、このままでは消費電流を減らすことはできな
い。図3に電流ループの例として、電圧V3の流出電流
に係る電流ループa1および電圧V4の流入電流に係る
電流ループa2を示している。
【0009】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、簡単な構成で液晶モジュールのバイアス駆動
に係る総合消費電流を低減することが可能な液晶モジュ
ールのバイアス回路を提供することを目的とする。さら
にこの発明は、簡単な構成で損失を低減し、一層効率よ
く液晶モジュールをバイアスすることが可能な液晶モジ
ュールのバイアス回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点による液晶モジュールのバイ
アス回路は、電源電圧を、複数個直列に接続した抵抗に
より分圧し、該直列抵抗の各接続点の電位を、前記直列
抵抗の両端電位と共に、それぞれバイアス電圧として出
力する液晶モジュールのバイアス回路において、前記バ
イアス電圧のうちの最高電位に相当する前記電源電圧を
発生する第1の電源と、前記バイアス電圧のうちの前記
最高電位と前記バイアス電圧のうちの共通電位に相当す
る最低電位との中間電位の電源電圧を発生する第2の電
源と、前記第2の電源の前記中間電位に対応する中間電
圧出力と、前記最低電位に対応する共通電圧との間を電
源として動作し、前記直列抵抗の接続点の電位をバイア
ス電圧として出力する1以上の低電位側電流バッファ回
路と、前記第1の電源の前記最高電位に対応する高電圧
出力と前記第2の電源の前記中間電位に対応する中間電
圧出力との間を電源として動作し、前記直列抵抗の接続
点の電位をバイアス電圧として出力する1以上の高電位
側電流バッファ回路と、を具備する。
【0011】この発明の第1の観点に係る液晶モジュー
ルのバイアス回路は、複数のバイアス電圧の高電圧側と
低電圧側の中間近傍の電位を境界として、第1の電源お
よび第2の電源を実質的に直列に積み重ね接続して用い
るとともに、前記第2の電源を電源として動作する1以
上の低電位側電流バッファ回路により、直列抵抗の低電
位側の接続点の電位をバイアス電圧として出力し、前記
第1の電源の高電圧側出力と前記第2の電源の高電圧側
出力との間を電源として動作する1以上の高電位側電流
バッファ回路により、直列抵抗の高電位側の接続点の電
位をバイアス電圧として出力する。この液晶モジュール
のバイアス回路では、電流バッファ回路の電源を第1お
よび第2の電源に分割し、これらを直列に積み重ね接続
して、入出力電流の流用および打ち消し効果により、総
合的な消費電流を低減することができる。
【0012】この発明の第2の観点による液晶モジュー
ルのバイアス回路は、電源電圧を、複数個直列に接続し
た抵抗により分圧し、該直列抵抗の各接続点の電位を、
前記直列抵抗の両端電位と共に、それぞれバイアス電圧
として出力する液晶モジュールのバイアス回路におい
て、前記バイアス電圧のうちの最高電位に相当する前記
電源電圧を発生する第1の電源と、前記バイアス電圧の
うちの前記最高電位と前記バイアス電圧のうちの共通電
位に相当する最低電位との中間電位の電源電圧を発生す
る第2の電源と、前記第2の電源の前記中間電位に対応
する中間電圧出力と、前記最低電位に対応する共通電圧
との間を電源として動作し、前記直列抵抗の接続点の電
位をバイアス電圧として出力する1以上の低電位側電流
バッファ回路と、前記第2の電源の前記中間電位に対応
する前記中間電圧出力に一端が接続された伝達電力制御
用の直流/直流コンバータと、前記第1の電源の前記最
高電位に対応する高電圧出力と、前記第2の電源の前記
中間電位に対応する中間電圧出力に接続された前記直流
/直流コンバータの他端との間の電圧を電源として動作
し、前記直列抵抗の接続点の電位をバイアス電圧として
出力する1以上の高電位側電流バッファ回路と、を具備
する。
【0013】この発明の第2の観点に係る液晶モジュー
ルのバイアス回路は、第2の電源の高電圧側の電源出力
と高電位側電流バッファ回路との間に伝達電力制御用の
直流/直流コンバータを挿入する。この液晶モジュール
のバイアス回路では、高電位側電流バッファ回路に供給
する電源電圧は必要最小限とし、残りの電圧差部分に直
流/直流コンバータを挿入することにより、損失なく電
流ループを構成して、電力損失を低減することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、液晶モジュールを駆動するための6レベルのバイ
アス電圧を発生する6レベルのバイアス発生回路を例と
して、図面を参照して説明する。
【0015】STN型等の液晶モジュールを駆動するた
めのバイアス電圧系は、低電圧側電圧群V1〜V3と高
電圧側電圧群V6〜V4とが電圧的に対称であり、これ
ら低電圧側電圧群V1〜V3と高電圧側電圧群V4〜V
6との間の電圧差は大きい。また、低電圧側電圧群V1
〜V3と高電圧側電圧群V6〜V4との各電源出力電流
は極性が反対で絶対値はほぼ等しい。さらに、オペアン
プOP11〜OP14からなる各電流バッファのバイア
ス電流の大きさはほぼ等しい。
【0016】以上に着目し、図1に示した本発明の第1
の実施の形態による液晶モジュールのバイアス回路は、
オペアンプOP11〜OP14からなる電流バッファを
バイアス電圧によって高電位側と低電位側の2つの電流
バッファ群に分割し、中間電位VBを介して電位VEE−
GND間に各電流バッファ群の電源を直列に接続してい
る。
【0017】図1を参照して、この発明の第1の実施の
形態に係る液晶モジュールのバイアス回路を説明する。
図1は、液晶モジュールのバイアス回路の構成を模式的
に示している。
【0018】図1に示す液晶モジュールのバイアス回路
は、電源装置11から供給される電源電位VEEを持った
第1の電源、およびグラウンド電位(共通電位)GND
が供給され、これらの電源電位VEEおよびグラウンド電
位GNDをそれぞれ電圧V6および電圧V1として導出
する。また、電源装置12から、電源電位VEEとグラウ
ンド電位GNDの中間の電位、すなわち電圧V6と電圧
V1の中間の電位に対応する中間電位VBを持った第2
の電源が供給される。
【0019】電源電位VEEとグラウンド電位GNDとの
間には、抵抗R11、R12、R13、R14およびR
15が直列接続され、電源電位VEEとグラウンド電位G
NDとの間の電圧、すなわち電圧V1−V6間の電圧を
抵抗R11、R12、R13、R14およびR15で分
圧して、V2、V3、V4およびV5に相当する電圧を
発生させる。抵抗R11、R12、R14およびR15
の値は、例えば抵抗R11=R12=R14=R15で
あり、数kΩ〜数十kΩである。抵抗R13は、1/2
00デューティの場合には、数十kΩ〜数百kΩであ
る。抵抗R11、R12、R13、R14およびR15
の各接続点には、分圧された電圧で充分な駆動電流を得
るために電流バッファが接続されている。電流バッファ
としては、図示するようにボルテージフォロワ接続され
たオペアンプOP11、OP12、OP13およびOP
14が用いられている。
【0020】オペアンプOP11、OP12、OP13
およびOP14は、それぞれ抵抗R16、R17、R1
8およびR19を介して、電圧V2、V3、V4および
V5を出力する。抵抗R16〜R19は、オペアンプO
P11〜OP14の出力電流を制限して動作を安定化
し、且つオペアンプOP11〜OP14における消費電
力を低減するために設けられており、例えば数Ω〜数十
Ωである。さらに、電圧V1−V2の出力端間、電圧V
2−V3の出力端間、電圧V4−V5の出力端間および
電圧V5−V6の出力端間には、それぞれ数μFのコン
デンサC11、C12、C13およびC14を設けて、
電圧V2〜V5の変動を抑制するようにしている。
【0021】バイアス電圧V2およびV3を供給する低
電位側のオペアンプOP11およびOP12は、中間電
位VBとグラウンド電位GNDとの間、すなわち第2の
電源を電源として動作し、バイアス電圧V4およびV5
を供給する高電位側のオペアンプOP13およびOP1
4は、電源電位VEEと中間電位VBとの間、すなわち第
1の電源の高電圧出力と第2の電源の中間電圧出力との
間、を電源として動作する。
【0022】すなわち、第1の実施の形態に係る液晶モ
ジュールのバイアス回路は、低電位側のオペアンプOP
11およびOP12を一方の電流バッファ群とし、高電
位側のオペアンプOP13およびOP14を他方の電流
バッファ群とし、これらの電流バッファ群を中間電圧V
Bを介して積み重ねた回路構成となっている。
【0023】上述した第1の実施の形態に係る液晶モジ
ュールのバイアス回路は、以下のように動作する。
【0024】上記電流バッファ群の中で、特に全体電流
に対する電流比率が大きいのは電圧V3と電圧V4であ
って、電圧V3は流れ出し電流が支配的であり、電圧V
4は流れ込み電流が支配的である。このため、図1に示
す電流ループbのように、電圧V4から流れ込んだ電流
は、第2の電源による中間電位VBを介して電圧V3か
ら流れ出す。したがって、電流を流用し消費電流を打ち
消す効果により、第2の電源は、電流バッファの電源と
しては消費電流をあまり消費しない。これに対して、従
来は図3に示す電流ループa1およびa2のように電圧
V3と電圧V4とでそれぞれ個別に電源電流が消費され
る。
【0025】また、各電流バッファの電源としての電流
は、それぞれ上位2個の電流バッファ群のオペアンプO
P13およびOP14のバイアス電流が、第2の電源に
よる中間電位VBを介して下位2個の電流バッファ群の
オペアンプOP11およびOP12のバイアス電流とし
て流れて再消費される。すなわち、従来は図3のように
共通の電源に対して、それぞれ電流バッファを構成する
4個のオペアンプOP1〜OP4が並列に接続されてオ
ペアンプ4個分のバイアス電流を消費していたのに対
し、図1の構成とすれば、上述のようにオペアンプ2個
分のバイアス電流で済むことになる。
【0026】なお、この実施の形態による図1に示す構
成とした場合、図3の従来の構成に比べて、第2の電源
として安定化された別電源が必要となるが、この第2の
電源で消費される電力は、上述した上位ブロックと下位
ブロックとの差分にとどまりごく小さいものである。
【0027】上述したように、電流バッファ素子である
全てのオペアンプOP1〜OP4が、単一電源に単に並
列に接続されていた図3の従来回路に比べ、図1に示す
この発明の実施の形態では、オペアンプOP11〜OP
14を低電位側オペアンプOP11およびOP12と高
電位側オペアンプOP13およびOP14との2つの部
分に分け、これらを直列に接続して有効に電流を流用で
きるようにした。したがって、総合的な消費電流を大き
く低減することが可能となる。
【0028】なお、実負荷による実験では、この実施の
形態による構成では、従来に比べて電流バッファのオぺ
アンプOP11〜OP14部分の電源消費電流を大きく
低減できることが確認された。すなわち、電流バッファ
のオぺアンプOP11〜OP14部分の電源消費電流
は、実負荷による実験レベルで、多いときで従来の1/
2.5に低減することが確認できた。
【0029】次にこの発明の第2の実施の形態に係る液
晶モジュールのバイアス回路について説明する。
【0030】上述したように、液晶モジュールのバイア
ス回路における6レベル出力電圧をV1〜V6とする
と、その電圧V1〜V6の大小関係はV1<V2<V3
<V4<V5<V6であらわされ、特に電圧V3と電圧
V4の電圧差が他の電圧差に比べて大きく設定される。
このため、グラウンド電位GNDに電圧レベルが近い側
の電圧V1〜V3と、最高電源電位VEEに電圧レベルが
近い側の電圧V4〜V6とにブロック分けすることがで
きる。
【0031】既に述べたように、従来は、電圧V2〜V
5の出力電流のバッファリングに使用しているオぺアン
プ(図3のOP1〜OP4)の電源を電位VEE−GND
間の単一電圧にて供給していた。これに対して、第1の
実施の形態では、上述したブロック分けにより、図1に
示したように、グラウンド電位GNDに近い低電位側の
オペアンプOP11およびOP12の電源を、高電位側
のオペアンプOP13およびOP14に供給する最高電
源電位VEEより低い中間の電源電圧VBにて供給するこ
とによって消費電流を低減するようにした。
【0032】しかしながら、図1のようにしても高電位
側の電源電位VEEに近い側のブロックのオペアンプOP
13およびOP14については、電位VEE−VB間にて
供給することになり、電源電位VEEからグラウンド電位
GNDまでの電圧差が大きな電流ループでオぺアンプO
P13およびOP14を動作させることになり、この部
分の消費電流は大きいままである。
【0033】そこで、この発明の第2の実施の形態に係
る液晶モジュールのバイアス回路は、図2に模式的に示
すように構成する。図2において、図1と同様の部分に
は同一の参照符号を付す。
【0034】すなわち、第2の実施の形態に係る液晶モ
ジュールは図1と異なり、高電位側の電流バッファ群を
形成するオペアンプOP13およびOP14の低電位側
の電源端子と中間電位VBとの間に、直流/直流コンバ
ータ(DC/DCコンバータ)DDが挿入されている。
直流/直流コンバータDDの入力側には、オペアンプO
P13およびOP14の低電位側の電源端子を共通に接
続し、直流/直流コンバータDDの出力側は、第2の電
源の高電位側である中間電位VBに接続される。なお、
直流/直流コンバータDDは、必要に応じて、例えば基
準電位を得るために、図示するようにグラウンド電位G
NDに接続される。この直流/直流コンバータDDの制
御方式は、入力電圧VB−VA点間の電圧が安定化される
ように伝達電力を制御する。
【0035】先に述べた図1のような第1の実施の形態
による構成における問題は、オペアンプOP13および
OP14の低電位側の共通接続された電源端子、すなわ
ち図2に示すVA点の電圧と中間電位VBとの間の電圧差
が大きく、この電圧差分に流れる電流による電力損失が
生じることに起因している。
【0036】そこで、図2に示す第2の実施の形態に係
る液晶モジュールのバイアス回路のように、中間電位V
BとVA点の間に直流/直流コンバータDDを挿入し、こ
の部分に流入するバイアス電流cを制御するようにし
て、電力損失を生じることなく接続して、効率良くオペ
アンプOP13およびOP14を駆動することができる
ようにした。
【0037】上述したように、高電位側のオぺアンプO
P13およびOP14が本来必要な電源電圧以上の電圧
により駆動される液晶モジュールのバイアス回路におい
て、これらオぺアンプOP13およびOP14に供給す
る電源電圧は必要最小限とし、残りの電圧差部分に制御
方式を工夫した直流/直流コンバータDDを挿入するこ
とによって、損失なく電流ループを構成する。このよう
にすることによって、液晶モジュールのバイアス回路に
おける不要な電力損失をなくすことができる。
【0038】なお、上述においては、各オペアンプの出
力側に抵抗を、高電位群および低電位群の各出力電圧間
にコンデンサを介挿するものとして説明したが、直列分
圧抵抗以外の抵抗およびコンデンサ等は回路上の必要に
応じてさらに挿入したり、省略したりすることができ
る。また、上述においては、6レベルバイアス電圧を発
生する場合について説明したが、この発明は6レベルに
限定されるものではなく、対照的な高電位の電圧群と低
電位の電圧群を供給する回路であれば、どのようなもの
にも適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、簡単な構成で液晶モジュールのバイアス駆動に係る
総合消費電流を低減することが可能な液晶モジュールの
バイアス回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る液晶モジュ
ールのバイアス回路の構成を模式的に示す回路構成図で
ある。
【図2】この発明の第2の実施の形態に係る液晶モジュ
ールのバイアス回路の構成を模式的に示す回路構成図で
ある。
【図3】従来の液晶モジュールのバイアス回路の構成の
一例を模式的に示す回路構成図である。
【符号の説明】
R11〜R19・・・抵抗、OP11〜OP14・・・オペア
ンプ(演算増幅器)、C11〜C14・・・コンデンサ、
DD・・・直流/直流コンバータ(DC/DCコンバー
タ)、VEE・・・電源電位、VB・・・中間電位、GND・・・グ
ラウンド電位

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源電圧を、複数個直列に接続した抵抗に
    より分圧し、該直列抵抗の各接続点の電位を、前記直列
    抵抗の両端電位と共に、それぞれバイアス電圧として出
    力する液晶モジュールのバイアス回路において、 前記バイアス電圧のうちの最高電位に相当する前記電源
    電圧を発生する第1の電源と、 前記バイアス電圧のうちの前記最高電位と前記バイアス
    電圧のうちの共通電位に相当する最低電位との中間電位
    の電源電圧を発生する第2の電源と、 前記第2の電源の前記中間電位に対応する中間電圧出力
    と、前記最低電位に対応する共通電圧との間を電源とし
    て動作し、前記直列抵抗の接続点の電位をバイアス電圧
    として出力する1以上の低電位側電流バッファ回路と、 前記第1の電源の前記最高電位に対応する高電圧出力と
    前記第2の電源の前記中間電位に対応する中間電圧出力
    との間を電源として動作し、前記直列抵抗の接続点の電
    位をバイアス電圧として出力する1以上の高電位側電流
    バッファ回路と、を具備することを特徴とする液晶モジ
    ュールのバイアス回路。
  2. 【請求項2】電源電圧を、複数個直列に接続した抵抗に
    より分圧し、該直列抵抗の各接続点の電位を、前記直列
    抵抗の両端電位と共に、それぞれバイアス電圧として出
    力する液晶モジュールのバイアス回路において、 前記バイアス電圧のうちの最高電位に相当する前記電源
    電圧を発生する第1の電源と、 前記バイアス電圧のうちの前記最高電位と前記バイアス
    電圧のうちの共通電位に相当する最低電位との中間電位
    の電源電圧を発生する第2の電源と、 前記第2の電源の前記中間電位に対応する中間電圧出力
    と、前記最低電位に対応する共通電圧との間を電源とし
    て動作し、前記直列抵抗の接続点の電位をバイアス電圧
    として出力する1以上の低電位側電流バッファ回路と、 前記第2の電源の前記中間電位に対応する前記中間電圧
    出力に一端が接続された伝達電力制御用の直流/直流コ
    ンバータと、 前記第1の電源の前記最高電位に対応する高電圧出力
    と、前記第2の電源の前記中間電位に対応する中間電圧
    出力に接続された前記直流/直流コンバータの他端との
    間の電圧を電源として動作し、前記直列抵抗の接続点の
    電位をバイアス電圧として出力する1以上の高電位側電
    流バッファ回路と、を具備することを特徴とする液晶モ
    ジュールのバイアス回路。
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