JP2001066319A - 半導体加速度センサ - Google Patents

半導体加速度センサ

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JP2001066319A
JP2001066319A JP24044499A JP24044499A JP2001066319A JP 2001066319 A JP2001066319 A JP 2001066319A JP 24044499 A JP24044499 A JP 24044499A JP 24044499 A JP24044499 A JP 24044499A JP 2001066319 A JP2001066319 A JP 2001066319A
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along
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JP24044499A
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Hiroshi Saito
宏 齊藤
Sumio Akai
澄夫 赤井
Takuo Ishida
拓郎 石田
Kazushi Kataoka
万士 片岡
Hironori Kami
浩則 上
Takashi Saijo
隆司 西條
Makoto Saito
誠 斉藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線抵抗が僅かに増加するような微少クラッ
クの検出を可能にし、カンチレバー外の重り部に発生し
たクラックも検出可能にする。 【解決手段】 孔110aを有するチップ本体110
と、孔110aの左方から右側に延出された一対のカン
チレバー111と、これらの各カンチレバー111の先
端側に一体に形成されて片側の内側で支持される重り部
112とを有する形状に形成された加速度センサチップ
11に対して、複数のゲージ抵抗111aで構成される
ブリッジ回路とは別系統のクラック検出配線1を設け、
重り部112内におけるその引き回しを、下方のカンチ
レバー111と重り部112との境界から、左右方向に
沿って重り部112内に所定距離進み、左右方向と直交
する上下方向に沿って内向きに上方のカンチレバー11
1に対応する位置まで進み、左右方向に沿って上方のカ
ンチレバー111に向かう状態にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度をこれに比
例する電気信号で検出する半導体加速度センサに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の半導体加速度センサの一
例を示す断面図、図12は図11に示す加速度センサチ
ップの上面図である。
【0003】図11に示す半導体加速度センサは、いわ
ゆるカンチレバー型に属し、シリコン基板91aにより
形成される加速度センサチップ91と、この加速度セン
サチップ91の上面上に接合された上ガラスストッパ1
2と、加速度センサチップ91の下面上に接合された下
ガラスストッパ13とにより構成されている。なお、W
はワイヤボンディングによるワイヤである。
【0004】加速度センサチップ91は、図11に示す
ように、シリコン基板91aの上面に酸化膜91bが積
層され、この上に窒化膜91cが積層されるなどの断面
構造に形成されるとともに、図12に示すように、四角
形状に形成されて成り中央部に穿設された長方形状の孔
110aを有するチップ本体910と、このチップ本体
910における孔110aの左方から一の方向(図では
左右方向)の右側に延出された弾性のある一対のカンチ
レバー111と、これらの各カンチレバー111の先端
側に一体に形成されて片側の内側で支持される重り部1
12とを有する形状に形成されている。
【0005】また、図12の例では、各カンチレバー1
11には、重り部112が受けた力(F)の加速度(α
=F/m;mは重り部112の質量)に比例する電圧を
出力として取り出すセンシングエレメントとしてのゲー
ジ抵抗111aが2個形成されている。一方、チップ本
体910の上面上の左端側には、パッド110bが5個
互いに等間隔離れて上記一の方向と直交する方向に沿う
ように、つまり図12では上下方向に沿うように配置さ
れている。そして、それらのうちの上方4個のパッド1
10bは、ブリッジ回路を構成する複数のゲージ抵抗1
11aと電気的に接続されている。具体的には、そのブ
リッジ回路に接続される各パッド110bはアルミ配線
110cを介してコンタクト部110dと接続され、各
コンタクト部110dはこの本体のP+拡散層の配線1
10eを介してゲージ抵抗111aと電気的に接続され
ている。さらに、ゲージ抵抗111aの下面側は、ダイ
ヤフラムが形成されている(図11参照)。
【0006】図13および図14にそれぞれ各パッドと
ゲージ抵抗との接続部の拡大図およびその接続部の回路
構成図を示す。ただし、識別のため、図13に示すよう
に、ブリッジ回路に接続される4個のパッド110bに
対して、上方から順に括弧内の符号p1〜p4をそれぞ
れ使用し、また4個のゲージ抵抗111aに対してR1
〜R4を使用する。
【0007】図13の例では、パッド110b(p1)
は、アルミ配線110c、コンタクト部110dおよび
P+拡散層の配線110eを介してゲージ抵抗111a
(R1),111a(R4)の各一端に接続している。
同様に、パッド110b(p4)は、アルミ配線110
c、コンタクト部110dおよびP+拡散層の配線11
0eを介してゲージ抵抗111a(R2),111a
(R3)の各一端に接続している。そして、ゲージ抵抗
111a(R1)の他端は、P+拡散層の配線110
e、コンタクト部110dおよびアルミ配線110cを
介してパッド110b(p2)に接続し、ゲージ抵抗1
11a(R2),111a(R4)の各他端は、個別の
P+拡散層の配線110e、共通のコンタクト部110
dおよびアルミ配線110cを介してパッド110b
(p3)に接続している。また、ゲージ抵抗111a
(R3)の他端は、P+拡散層の配線110e、コンタ
クト部110dおよびアルミ配線110cを介してパッ
ド110b(p2)側のコンタクト部110dに接続し
ている。したがって、これら接続によって構成される回
路は図14に示すブリッジ回路になり、パッド110b
(p1),110b(p4)に定電圧源が接続され、パ
ッド110b(p2),110b(p3)がR1〜R4
の抵抗値の変化に応じて変動する電圧を出力する出力端
子となる。
【0008】図11に戻って、上ガラスキャップ12
は、シリコン基板とほぼ等しい熱膨張率を有する耐熱ガ
ラスにより、板状で且つ加速度センサチップ91と対向
する下面の中央部に凹部12aを有する形状に形成され
て構成される。これと同様に、下ガラスキャップ13
は、シリコン基板とほぼ等しい熱膨張率を有する耐熱ガ
ラスにより、板状で且つ加速度センサチップ91と対向
する上面の中央部に凹部13aを有する形状に形成され
て構成される。そして、これら上ガラスキャップ12お
よび下ガラスキャップ13における加速度センサチップ
11と対向する凹部12a,13aの底面内には、加速
を受けた際の重り部112の動きを規制する突起12
b,13bがそれぞれ2個形成されている。
【0009】次に、上記構造の半導体加速度センサの製
造方法を説明すると、まず、結晶面が(100)のシリ
コン単結晶のウエハを酸化して酸化膜を形成し、この
後、カンチレバー111および重り部112を形成すべ
き領域の酸化膜だけをフォトリソ技術により除去する。
続いて、酸化膜をエッチングマスクとしてシリコンのエ
ッチングを行う。このとき、エッチングの深さは一般に
6〜30μm程度に設定される。
【0010】この後、再度酸化処理を実行し、アルミニ
ウムのコンタクトをとるためにP+拡散層を形成する。
続いて、イオン注入によりゲージ抵抗(拡散ゲージ抵
抗)111aを2つのカンチレバー111上に各2個互
いにブリッジの構造になるように組み合わせて形成す
る。
【0011】この後、ゲージ抵抗111aと接続したP
+拡散の配線110eのコンタクト部110dとこのコ
ンタクト部110dに対応するパッド110bとの間を
アルミ配線110cで接続する。そして、各パッド11
0bと外部端子の電源用配線と出力配線とをワイヤボン
ディングで接続する。
【0012】この後、アルミ配線110cの保護膜とし
て窒化膜でパッシベーションし、続いて、上ガラススト
ッパ12と接合するアルミ薄膜110fを形成し、この
保護膜の窒化膜をパッシベーションする。そして、加速
度センサチップ91の裏面からアルカリ異方性エッチン
グにより、カンチレバー111を薄くするとともに、重
り部112の周囲に一対のカンチレバー111を残して
スリット状の孔を形成する。この後、パッド110b、
アルミ配線110cおよびアルミ薄膜の上に形成した窒
化膜を除去する。
【0013】そして、このように構成された加速度セン
サチップ91の上下面にそれぞれ上ガラスストッパ12
および下ガラスストッパ13を陽極接合で接合する。
【0014】これにより、エアーダンピング構造が形成
され、過度の加速を受けた際のカンチレバー111の破
壊(折れ)防止が可能になる。また、図13の例では、
パッド110b(p1),110b(p4)側のP+拡
散層の配線110eが、それぞれ上方のカンチレバー1
11および下方のカンチレバー111に引き回されてい
るので、図15〜図17に示すようなカンチレバー11
1に生じ得るクラックC1〜C3を検出することが可能
になる。そして、これらの結果、自動車のエアバックな
どの加速度検出に使用可能で、信頼性が高く、故障原因
を明確に判断できる故障診断機能を具備した半導体加速
度センサの提供を可能にしている。
【0015】なお、この種の半導体加速度センサとして
は、例えば特開平9−166618号公報に開示されて
いる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示すような配線構造では、断線には至らずクラックが
非常に小さい場合、すなわち将来的に衝撃や振動が加わ
ると断線する恐れのある状態で配線抵抗が僅かに増加す
るような場合には、その増加をブリッジ回路のオフセッ
ト電圧の微少変動として捉えることしかできないので、
初期の加速度センサチップへの歪みによるものか、ある
いはクラックによるものかの判断を下すことができな
い。また、カンチレバーの外の重り部にクラックが発生
した場合にそのクラックを検出することができない。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、配線抵抗が僅かに増加するような微少クラック
の検出が可能でカンチレバー外の重り部に発生したクラ
ックも検出が可能な半導体加速度センサを提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明の半導体加速度センサは、一の方
向に延出された弾性のある一対のカンチレバー、および
これらの各カンチレバーの先端側に一体に形成されて片
側の内側で支持される重り部を中央部に有して成る加速
度センサチップを備え、前記一対のカンチレバーの各々
には一対のピエゾ抵抗が形成されて、これら複数のピエ
ゾ抵抗がブリッジ回路を構成し、前記加速度センサチッ
プにおける前記重り部の外側の所定位置には、前記複数
のピエゾ抵抗と電気的に接続されるとともに、前記ブリ
ッジ回路とは別系統の1本のクラック検出配線と接続さ
れる複数の電極パッドが形成され、前記クラック検出配
線は、前記複数の電極パッドのうち、一の電極パッド側
から前記一対のカンチレバーのうちの一方を通り抜け、
前記重り部内に進入するように引き回され、他方のカン
チレバーを通り抜けて他の電極パッド側に至る配線状態
になっているのである。
【0019】この構造では、ブリッジ回路とは別系統の
1本のクラック検出配線が設けられているので、このク
ラック検出配線の抵抗の増加を監視することで、配線抵
抗が僅かに増加するような微少クラックの検出が可能に
なる。また、クラック検出配線が重り部内に進入するよ
うに引き回されるので、カンチレバー外の重り部に発生
したクラックも検出可能になる。
【0020】なお、請求項1記載の半導体加速度センサ
において、前記重り部内における前記クラック検出配線
の引き回しは、前記一方のカンチレバーと前記重り部と
の境界から、前記一の方向に沿って前記重り部内に所定
距離進み、前記一の方向と直交する方向に沿って内向き
に他方のカンチレバーに対応する位置まで進み、前記一
の方向に沿って前記他方のカンチレバーに向かう状態に
なっている構造でもよい(請求項2)。この(配線)構
造によれば、カンチレバー内のクラック検出が可能にな
るほか、カンチレバー外の重り部との連通部周辺のクラ
ック検出が可能になる。
【0021】また、請求項1記載の半導体加速度センサ
において、前記重り部内における前記クラック検出配線
の引き回しは、前記一方のカンチレバーと前記重り部と
の境界近傍から、前記一の方向と直交する方向に沿って
外向きに前記重り部の縁部近傍まで進み、前記一の方向
に沿って前記重り部内に所定距離進み、前記直交する方
向に沿って内向きに前記重り部の別の縁部近傍まで進
み、前記一の方向に沿って前記所定距離戻り、前記直交
する方向に沿って前記他方のカンチレバーに向かう状態
になっている構造でもよい(請求項3)。この構造によ
れば、請求項2記載の発明よりも好適にカンチレバー外
の重り部に発生したクラックを検出することができる。
【0022】また、請求項1記載の半導体加速度センサ
において、前記重り部内における前記クラック検出配線
の引き回しは、前記一方のカンチレバーと前記重り部と
の境界近傍から、前記一の方向と直交する方向に沿って
外向きに前記重り部の隅近傍まで進み、前記一の方向に
沿って前記重り部の別の隅近傍まで進み、前記直交する
方向に沿って前記重り部の別の隅近傍まで進み、一の方
向に沿って前記重り部の別の隅近傍まで進み、前記直交
する方向に沿って前記他方のカンチレバーに向かう状態
になっている構造でもよい(請求項4)。この構造によ
れば、請求項3記載の発明よりも好適にカンチレバー外
の重り部に発生したクラックを検出することができる。
【0023】さらに、請求項1記載の半導体加速度セン
サにおいて、前記重り部内における前記クラック検出配
線の引き回しは、前記一方のカンチレバーと前記重り部
との境界近傍から、前記一の方向と直交する方向に沿っ
て内向きに前記一対のカンチレバー間中央近傍まで進
み、前記直交する方向に沿って外向きに折り返して前記
重り部の隅近傍まで進み、前記一の方向に沿って前記重
り部の別の隅近傍まで進み、前記直交する方向に沿って
前記重り部の別の隅近傍まで進み、一の方向に沿って前
記重り部の別の隅近傍まで進み、前記一の方向と直交す
る方向に沿って内向きに前記一対のカンチレバー間中央
近傍まで進み、前記直交する方向に沿って外向きに折り
返して前記他方のカンチレバーに向かう状態になってい
る構造でもよい(請求項5)。この構造によれば、請求
項4記載の発明よりも好適にカンチレバー外の重り部に
発生したクラックを検出することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態に係
る半導体加速度センサに具備される加速度センサチップ
の上面図、図2はその半導体加速度センサの断面図で、
これらの図を用いて第1実施形態の説明を行う。
【0025】本半導体加速度センサは、図2に示すよう
に、シリコン基板11aにより形成される加速度センサ
チップ11と、この加速度センサチップ11の上面上に
接合された上ガラスストッパ12と、加速度センサチッ
プ11の下面上に接合された下ガラスストッパ13とに
より構成されている。なお、Wはワイヤボンディングに
よるワイヤである。
【0026】加速度センサチップ11は、図2に示すよ
うに、一例を挙げるとシリコン基板11aの上面に酸化
膜(自然酸化膜)11bが積層され、この上に窒化膜1
1cが積層されるなどの断面構造に形成されるととも
に、図1に示すように、四角形状(図では長方形状)に
形成されて成り中央部に穿設された長方形状の孔110
aを有するチップ本体110と、このチップ本体110
における孔110aの左方から一の方向(図では左右方
向)の右側に延出された弾性のある一対のカンチレバー
111と、これらの各カンチレバー111の先端側に一
体に形成されて片側の内側で支持される重り部112と
を有する形状に形成されている。ただし、上記長方形状
の孔110aは、この中に一対のカンチレバー111お
よび重り部112が存在することで、図1に示すスリッ
ト状の孔になるから、加速度センサチップ11の製造の
際には、そのスリット状の孔を形成すればよいのは言う
までもない。
【0027】また、図1の例では、各カンチレバー11
1には、重り部112が受けた力の加速度に比例する電
圧を出力として取り出すセンシングエレメントとしての
ゲージ抵抗111aが2個形成されている。一方、チッ
プ本体110の上面上の左端側には、複数のゲージ抵抗
111aと電気的に接続されるとともに、複数のゲージ
抵抗111aで構成されるブリッジ回路とは別系統の1
本のクラック検出配線1と接続される複数(図の例では
5個)のパッド110b(電極パッド)が互いに等間隔
離れて上記一の方向と直交する方向に沿うように、つま
り図1では上下方向に沿うように配置されている。そし
て、上記ブリッジ回路に接続される各パッド(ワイヤボ
ンディング用のパッド)110bはアルミ配線110c
を介してコンタクト部110dと接続され、各コンタク
ト部110dはこの本体のP+拡散層の配線110eを
介してゲージ抵抗111aと電気的に接続されている
(図2参照)。なお、ブリッジ回路は、図13および図
14と同様に構成される。
【0028】さらに、チップ本体110の上面における
孔110aの外側、つまり上ガラスキャップ12との接
合面には、上ガラスキャップ12接合用のアルミ薄膜1
10fが形成されている。同様に、チップ本体110の
下面における下ガラスキャップ13との接合面には、下
ガラスキャップ13接合用のアルミ薄膜(図示せず)が
形成されている。
【0029】上ガラスキャップ12は、シリコン基板と
ほぼ等しい熱膨張率を有する耐熱ガラスにより、板状で
且つ加速度センサチップ11と対向する下面の中央部に
凹部12aを有する形状に形成されて構成される。これ
と同様に、下ガラスキャップ13は、シリコン基板とほ
ぼ等しい熱膨張率を有する耐熱ガラスにより、板状で且
つ加速度センサチップ11と対向する上面の中央部に凹
部13aを有する形状に形成されて構成される。そし
て、これら上ガラスキャップ12および下ガラスキャッ
プ13における加速度センサチップ11と対向する凹部
12a,13aの底面内には、図2に示すように、加速
を受けた際の重り部112の動きを規制する突起12
b,13bがそれぞれ2個形成されている。これらの各
突起は凹部の深さより低い高さに設定される。そして、
上ガラスキャップ12は凹部12aの外周4辺でアルミ
薄膜110fを介して加速度センサチップ11の上面に
陽極接合で固定され、また下ガラスキャップ13は凹部
13aの外周4辺でアルミ薄膜を介して加速度センサチ
ップ11の下面に陽極接合で固定されている。
【0030】ここで、上記構造の半導体加速度センサの
製造方法を説明すると、まず、結晶面が(100)のシ
リコン単結晶のウエハを酸化して酸化膜を形成し、この
後、カンチレバー111および重り部112を形成すべ
き領域の酸化膜だけをフォトリソ技術により除去する。
続いて、酸化膜をエッチングマスクとしてシリコンのエ
ッチングを行う。このとき、エッチングの深さは一般に
6〜30μm程度に設定される。
【0031】この後、再度酸化処理を実行し、アルミニ
ウムのコンタクトをとるためにP+拡散層を形成する。
続いて、イオン注入によりゲージ抵抗(拡散ゲージ抵
抗)111aを2つのカンチレバー111上に各2個互
いにブリッジの構造になるように組み合わせて形成す
る。
【0032】この後、アルミニウムのスパッタリングと
シンターリング(約450℃)を行い、パッド110
b、アルミ配線110cおよびアルミ薄膜を形成する。
このとき、ゲージ抵抗111aと接続したP+(ボロ
ン)拡散の配線110eには、このコンタクト部110
dでアルミ配線110cが接続され、このアルミ配線1
10cは加速度センサチップ11に形成したパッド11
0bに接続される。
【0033】この後、上記アルミニウム上に窒化膜また
はレジストをパッシベーションし、加速度センサチップ
11の裏面(下面)からアルカリ異方性エッチングによ
り、カンチレバー111を薄くするとともに、重り部1
12の周囲に一対のカンチレバー111を残して上述の
スリット状の孔を形成する。
【0034】この後、パッド110b、アルミ配線11
0cおよびアルミ薄膜の上に形成した窒化膜またはレジ
ストをプラズマアッシャー、バッファフッ酸または有機
溶剤などで除去する。
【0035】この後、上ガラスストッパ12および下ガ
ラスストッパ13を陽極接合で加速度センサチップの上
下面にそれぞれ接合する。これにより、エアーダンピン
グ構造が形成され、過度の加速を受けた際のカンチレバ
ー111の破壊(折れ)防止が可能になる。
【0036】図3はクラック検出配線1により検出可能
なクラックの例を示す図で、この図を用いて以下に第1
実施形態の特徴となるクラック検出配線1の配線構造を
説明する。クラック検出配線1は、P+拡散層の配線1
10eと同様に形成され、図1に示すように、複数のパ
ッド110bのうち、最下段のパッド110bから下方
のカンチレバー111を通り抜け、重り部112内に進
入するように引き回され、上方のカンチレバー111を
通り抜けて最上段のパッド110b側に至る配線状態、
すなわち高濃度の拡散抵抗(あるいは高抵抗のポリシリ
コン抵抗体でも可)110g、コンタクト部110dお
よびアルミ配線110cを介して最上段のパッド110
bに接続される配線状態になっている。そして、重り部
112内におけるクラック検出配線1の引き回しは、下
方のカンチレバー111と重り部112との境界から、
上記一の方向、つまり図1では左右方向に沿って重り部
112内に所定距離進み、左右方向と直交する上下方向
に沿って内向き(図1では上向き)に上方のカンチレバ
ー111に対応する位置まで進み、左右方向に沿って上
方のカンチレバー111に向かう状態になっている。上
記所定距離は、図1の例では、クラック検出配線1を重
り部112の底面112aの外周に対応する位置まで進
入させる値に設定されている。なお、クラック検出配線
1は一部がアルミ配線で形成される構造でもよい。ま
た、最上段および最下段の両パッド110b間はブリッ
ジ回路とは別系統になっているのは言うまでもない。
【0037】このように、異方性エッチングで薄くなり
クラックの発生しやすい重り部112の一部をカバーす
るように、ブリッジ回路とは別系統のクラック検出配線
1を引き回すことにより、例えば図3に示すように、上
方のカンチレバー111と重り部112との境界付近か
ら重り部112の中心に向かって延びるクラックC11
や、一対のカンチレバー111間から下方のカンチレバ
ー111を若干越える付近まで下方に延びるクラックC
12が発生すると、クラック検出配線1が断線しあるい
はその抵抗値が増大するので、図1の配線例では、最上
段および最下段の両パッド110b間の例えば電圧変動
を監視することで、クラックC11,C12の検出が可
能になり、カンチレバー111の重り部112との連通
部周辺のクラック検出が可能になる。これにより、クラ
ック検出配線1の配線抵抗が僅かに増加するような微少
クラックの検出が可能になるとともに、カンチレバー外
の重り部に発生したクラックも検出可能になる。
【0038】また、各カンチレバー111内の配線本数
が4本で済むので(図13の従来例では5本)、各カン
チレバー111の幅を縮小することができ、半導体加速
度センサの感度向上が可能になる。
【0039】なお、第1実施形態では、最下段のパッド
110bはクラック検出配線1専用に使用され、最上段
のパッド110bはブリッジ回路およびクラック検出配
線1で共用される構造になっているが、これに限らず、
ブリッジ回路用の4個のパッドに加えてクラック検出配
線1専用の2個のパッドを設ける構造でもよい。この構
造例を図4に示す。図4に示す加速度センサチップ21
は、チップ本体210以外は加速度センサチップ11と
同様に構成されている。チップ本体210の上面上の左
端側には、複数のゲージ抵抗111aと電気的に接続さ
れるとともに、複数のゲージ抵抗111aで構成される
ブリッジ回路とは別系統の1本のクラック検出配線2と
接続される6個のパッド210bが互いに等間隔離れて
上下方向に沿うように配置されている。これら6個のパ
ッド210bのうち、最上段および最下段のパッド21
0bはクラック検出配線2用に設けられ、その他の4個
のパッド210bは、ブリッジ回路用に設けられて、ア
ルミ配線210cを介してコンタクト部210dと接続
され、各コンタクト部210dはこの本体のP+拡散層
の配線210eを介してゲージ抵抗111aと電気的に
接続されている。そして、クラック検出配線2は、P+
拡散層の配線210eと同様に形成され、最下段のパッ
ド210bから下方のカンチレバー111を通り抜け、
上記同様に重り部112内に進入するように引き回さ
れ、上方のカンチレバー111を通り抜けて最上段のパ
ッド210bに至る配線状態、すなわち最上段のパッド
210bに接続される配線状態になっている。この構造
でも上記同様にカンチレバー111の重り部112との
連通部周辺のクラック検出が可能になる。また、このよ
うな構造は、以下の第2〜第4実施形態にも適用可能で
ある。
【0040】図5は本発明の第2実施形態に係る半導体
加速度センサに具備される加速度センサチップの上面
図、図6は図5に示すクラック検出配線により検出可能
なクラックの例を示す図で、これらの図を用いて第2実
施形態の説明を行う。
【0041】本半導体加速度センサは、第1実施形態と
同様に上ガラスストッパ12および下ガラスストッパ1
3を備えるほか、図5に示すように、第1実施形態との
相違点として加速度センサチップ31を備えている。
【0042】この加速度センサチップ31は、重り部1
12内における引き回しが第1実施形態とは異なるクラ
ック検出配線3が当該加速度センサチップ31に形成さ
れている以外は第1実施形態の加速度センサチップ11
と同様に構成されている。このため、第1実施形態と同
様である部分には同じ符号を付し、またその説明は省略
する。
【0043】そこで、第2実施形態の特徴となるクラッ
ク検出配線3の配線構造を説明すると、重り部112内
におけるクラック検出配線3の引き回しは、下方のカン
チレバー111と重り部112との境界近傍から、上述
の一の方向と直交する方向、つまり図5では左右方向と
直交する上下方向に沿って外(下)向きに重り部112
の縁部近傍まで進み、左右方向に沿って重り部112内
に所定距離進み、上下方向に沿って内(上)向きに重り
部112の別の縁部近傍まで進み、左右方向に沿って上
記所定距離戻り、上下方向に沿って上方のカンチレバー
111に向かう状態になっている。上記所定距離は、図
5の例では、クラック検出配線3を重り部112の底面
112aの外周に対応する位置まで進入させる値に設定
されている。
【0044】このように、異方性エッチングで薄くなり
クラックの発生しやすい重り部112の一部をカバーす
るように且つ重り部112の上下両端側に回り込むよう
にクラック検出配線3を引き回すことにより、例えば、
図5に示したラックC11,C12の検出が可能になる
とともに、図6に示すように、上方のカンチレバー11
1近傍における重り部112の隅からその重り部112
の中心に向かって延びるクラックC31が発生すると、
クラック検出配線3が断線しあるいはその抵抗値が増大
するので、クラックC31の検出が可能になる。
【0045】図7は本発明の第3実施形態に係る半導体
加速度センサに具備される加速度センサチップの上面
図、図8は図7に示すクラック検出配線により検出可能
なクラックの例を示す図で、これらの図を用いて第3実
施形態の説明を行う。
【0046】本半導体加速度センサは、第1実施形態と
同様に上ガラスストッパ12および下ガラスストッパ1
3を備えるほか、図7に示すように、第1実施形態との
相違点として加速度センサチップ41を備えている。
【0047】この加速度センサチップ41は、重り部1
12内における引き回しが第1実施形態とは異なるクラ
ック検出配線4が当該加速度センサチップ41に形成さ
れている以外は第1実施形態の加速度センサチップ11
と同様に構成されている。このため、第1実施形態と同
様である部分には同じ符号を付し、またその説明は省略
する。
【0048】そこで、第3実施形態の特徴となるクラッ
ク検出配線4の配線構造を説明すると、重り部112内
におけるクラック検出配線4の引き回しは、下方のカン
チレバー111と重り部112との境界近傍から、上述
の一の方向と直交する方向、つまり図7では左右方向と
直交する上下方向に沿って外(下)向きに重り部112
の隅(左下隅)近傍まで進み、左右方向に沿って重り部
112の別の隅(右下隅)近傍まで進み、上下方向に沿
って重り部112の別の隅(右上隅)近傍まで進み、左
右方向に沿って重り部112の別の隅(左上隅)近傍ま
で進み、上下方向に沿って上方のカンチレバー111に
向かう状態になっている。
【0049】このように、重り部112の四隅に回り込
むようにクラック検出配線4を引き回すことにより、例
えば、図3および図6に示したクラックC11,C1
2,C31の検出が可能になるとともに、図8に示すよ
うに、両カンチレバー111と対向する重り部112の
右端からその重り部112の上端側に向かって延びるク
ラックC41が発生すると、クラック検出配線4が断線
しあるいはその抵抗値が増大するので、クラックC41
の検出が可能になる。重り部112におけるカンチレバ
ー111の反対側は、重り部112の上下面がガラスス
トッパの凹部に形成された突起に接触する応力が大き
く、過大な加速や振動が加わった場合にその反対側が欠
けることがあるが、このような欠けの検出が可能になる
のである。
【0050】また、重り部112の外周に沿ってクラッ
ク検出配線4を設けてあるので、重り部112の特に薄
い外縁部分に発生しやすいクラックやチッピングに加え
てエッチング不良なども検出することができる。
【0051】図9は本発明の第4実施形態に係る半導体
加速度センサに具備される加速度センサチップの上面
図、図10は図9に示すクラック検出配線により検出可
能なクラックの例を示す図で、これらの図を用いて第4
実施形態の説明を行う。
【0052】本半導体加速度センサは、第1実施形態と
同様に上ガラスストッパ12および下ガラスストッパ1
3を備えるほか、図9に示すように、第1実施形態との
相違点として加速度センサチップ51を備えている。
【0053】この加速度センサチップ51は、重り部1
12内における引き回しが第1実施形態とは異なるクラ
ック検出配線5が当該加速度センサチップ51に形成さ
れている以外は第1実施形態の加速度センサチップ11
と同様に構成されている。このため、第1実施形態と同
様である部分には同じ符号を付し、またその説明は省略
する。
【0054】そこで、第4実施形態の特徴となるクラッ
ク検出配線5の配線構造を説明すると、重り部112内
におけるクラック検出配線5の引き回しは、下方のカン
チレバー111と重り部112との境界近傍から、上述
の一の方向と直交する方向、つまり図9では左右方向と
直交する上下方向に沿って内(上)向きに一対のカンチ
レバー111間中央近傍まで進み、上下方向に沿って外
(下)向きに折り返して重り部112の隅(左下隅)近
傍まで進み、左右方向に沿って重り部112の別の隅
(右下隅)近傍まで進み、上下方向に沿って重り部11
2の別の隅(右上隅)近傍まで進み、左右方向に沿って
重り部112の別の隅(左上)近傍まで進み、上下方向
に沿って内(下)向きに一対のカンチレバー111間中
央近傍まで進み、上下方向に沿って外(上)向きに折り
返して上方のカンチレバー111に向かう状態になって
いる。
【0055】このように、重り部112の四隅に回り込
むとともに一対のカンチレバー111間中央近傍まで進
んで折り返すようにクラック検出配線5を引き回すこと
により、例えば、図3、図6および図8に示したクラッ
クC11,C12,C31,C41の検出が可能になる
とともに、図10に示すように、両カンチレバー111
間から重り部112の内側に向かって延びるクラックC
51が発生すると、クラック検出配線5が断線しあるい
はその抵抗値が増大するので、クラックC51の検出が
可能になる。
【0056】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、一の方向に延出された弾性のあ
る一対のカンチレバー、およびこれらの各カンチレバー
の先端側に一体に形成されて片側の内側で支持される重
り部を中央部に有して成る加速度センサチップを備え、
前記一対のカンチレバーの各々には一対のピエゾ抵抗が
形成されて、これら複数のピエゾ抵抗がブリッジ回路を
構成し、前記加速度センサチップにおける前記重り部の
外側の所定位置には、前記複数のピエゾ抵抗と電気的に
接続されるとともに、前記ブリッジ回路とは別系統の1
本のクラック検出配線と接続される複数の電極パッドが
形成され、前記クラック検出配線は、前記複数の電極パ
ッドのうち、一の電極パッド側から前記一対のカンチレ
バーのうちの一方を通り抜け、前記重り部内に進入する
ように引き回され、他方のカンチレバーを通り抜けて他
の電極パッド側に至る配線状態になっているので、配線
抵抗が僅かに増加するような微少クラックの検出が可能
になるとともに、カンチレバー外の重り部に発生したク
ラックも検出可能になる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の半導体加速度センサにおいて、前記重り部内におけ
る前記クラック検出配線の引き回しは、前記一方のカン
チレバーと前記重り部との境界から、前記一の方向に沿
って前記重り部内に所定距離進み、前記一の方向と直交
する方向に沿って内向きに他方のカンチレバーに対応す
る位置まで進み、前記一の方向に沿って前記他方のカン
チレバーに向かう状態になっているので、カンチレバー
内のクラック検出が可能になるほか、カンチレバー外の
重り部との連通部周辺のクラック検出が可能になる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の半導体加速度センサにおいて、前記重り部内におけ
る前記クラック検出配線の引き回しは、前記一方のカン
チレバーと前記重り部との境界近傍から、前記一の方向
と直交する方向に沿って外向きに前記重り部の縁部近傍
まで進み、前記一の方向に沿って前記重り部内に所定距
離進み、前記直交する方向に沿って内向きに前記重り部
の別の縁部近傍まで進み、前記一の方向に沿って前記所
定距離戻り、前記直交する方向に沿って前記他方のカン
チレバーに向かう状態になっているので、請求項2記載
の発明よりも好適にカンチレバー外の重り部に発生した
クラックを検出することができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の半導体加速度センサにおいて、前記重り部内におけ
る前記クラック検出配線の引き回しは、前記一方のカン
チレバーと前記重り部との境界近傍から、前記一の方向
と直交する方向に沿って外向きに前記重り部の隅近傍ま
で進み、前記一の方向に沿って前記重り部の別の隅近傍
まで進み、前記直交する方向に沿って前記重り部の別の
隅近傍まで進み、一の方向に沿って前記重り部の別の隅
近傍まで進み、前記直交する方向に沿って前記他方のカ
ンチレバーに向かう状態になっているので、請求項3記
載の発明よりも好適にカンチレバー外の重り部に発生し
たクラックを検出することができる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の半導体加速度センサにおいて、前記重り部内におけ
る前記クラック検出配線の引き回しは、前記一方のカン
チレバーと前記重り部との境界近傍から、前記一の方向
と直交する方向に沿って内向きに前記一対のカンチレバ
ー間中央近傍まで進み、前記直交する方向に沿って外向
きに折り返して前記重り部の隅近傍まで進み、前記一の
方向に沿って前記重り部の別の隅近傍まで進み、前記直
交する方向に沿って前記重り部の別の隅近傍まで進み、
一の方向に沿って前記重り部の別の隅近傍まで進み、前
記一の方向と直交する方向に沿って内向きに前記一対の
カンチレバー間中央近傍まで進み、前記直交する方向に
沿って外向きに折り返して前記他方のカンチレバーに向
かう状態になっているので、請求項4記載の発明よりも
好適にカンチレバー外の重り部に発生したクラックを検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体加速度セン
サに具備される加速度センサチップの上面図である。
【図2】第1実施形態に係る半導体加速度センサの断面
図である。
【図3】図1に示すクラック検出配線により検出可能な
クラックの例を示す図である。
【図4】クラック検出配線専用に2個のパッドを設けて
成る加速度センサチップの構造例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る半導体加速度セン
サに具備される加速度センサチップの上面図である。
【図6】図5に示すクラック検出配線により検出可能な
クラックの例を示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る半導体加速度セン
サに具備される加速度センサチップの上面図である。
【図8】図7に示すクラック検出配線により検出可能な
クラックの例を示す図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る半導体加速度セン
サに具備される加速度センサチップの上面図である。
【図10】図9に示すクラック検出配線により検出可能
なクラックの例を示す図である。
【図11】従来の半導体加速度センサの一例を示す断面
図である。
【図12】図11に示す加速度センサチップの上面図で
ある。
【図13】各パッドとゲージ抵抗との接続部の拡大図で
ある。
【図14】図13に示す接続部の回路構成図である。
【図15】図13に示す配線構造で検出可能なクラック
の一例を示す図である。
【図16】図13に示す配線構造で検出可能なクラック
の別例を示す図である。
【図17】図13に示す配線構造で検出可能なクラック
の別例を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5 クラック検出配線 11,21,31,41,51 加速度センサチップ 11a シリコン基板 11b 酸化膜 11c 窒化膜 12 上ガラスストッパ 12a 凹部 12b 突起 13 下ガラスストッパ 13a 凹部 13b 突起 110,210 チップ本体 110a 孔 110b,210b パッド 110c,210c アルミ配線 110d,210d コンタクト部 110e,210e P+拡散層の配線 110f アルミ薄膜 110g 拡散抵抗 111 カンチレバー 111a ゲージ抵抗 112 重り部 112a 底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 拓郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 片岡 万士 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 上 浩則 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 西條 隆司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 斉藤 誠 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の方向に延出された弾性のある一対の
    カンチレバー、およびこれらの各カンチレバーの先端側
    に一体に形成されて片側の内側で支持される重り部を中
    央部に有して成る加速度センサチップを備え、 前記一対のカンチレバーの各々には一対のピエゾ抵抗が
    形成されて、これら複数のピエゾ抵抗がブリッジ回路を
    構成し、 前記加速度センサチップにおける前記重り部の外側の所
    定位置には、前記複数のピエゾ抵抗と電気的に接続され
    るとともに、前記ブリッジ回路とは別系統の1本のクラ
    ック検出配線と接続される複数の電極パッドが形成さ
    れ、 前記クラック検出配線は、前記複数の電極パッドのう
    ち、一の電極パッド側から前記一対のカンチレバーのう
    ちの一方を通り抜け、前記重り部内に進入するように引
    き回され、他方のカンチレバーを通り抜けて他の電極パ
    ッド側に至る配線状態になっている半導体加速度セン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記重り部内における前記クラック検出
    配線の引き回しは、前記一方のカンチレバーと前記重り
    部との境界から、前記一の方向に沿って前記重り部内に
    所定距離進み、前記一の方向と直交する方向に沿って内
    向きに他方のカンチレバーに対応する位置まで進み、前
    記一の方向に沿って前記他方のカンチレバーに向かう状
    態になっている請求項1記載の半導体加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記重り部内における前記クラック検出
    配線の引き回しは、前記一方のカンチレバーと前記重り
    部との境界近傍から、前記一の方向と直交する方向に沿
    って外向きに前記重り部の縁部近傍まで進み、前記一の
    方向に沿って前記重り部内に所定距離進み、前記直交す
    る方向に沿って内向きに前記重り部の別の縁部近傍まで
    進み、前記一の方向に沿って前記所定距離戻り、前記直
    交する方向に沿って前記他方のカンチレバーに向かう状
    態になっている請求項1記載の半導体加速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記重り部内における前記クラック検出
    配線の引き回しは、前記一方のカンチレバーと前記重り
    部との境界近傍から、前記一の方向と直交する方向に沿
    って外向きに前記重り部の隅近傍まで進み、前記一の方
    向に沿って前記重り部の別の隅近傍まで進み、前記直交
    する方向に沿って前記重り部の別の隅近傍まで進み、一
    の方向に沿って前記重り部の別の隅近傍まで進み、前記
    直交する方向に沿って前記他方のカンチレバーに向かう
    状態になっている請求項1記載の半導体加速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記重り部内における前記クラック検出
    配線の引き回しは、前記一方のカンチレバーと前記重り
    部との境界近傍から、前記一の方向と直交する方向に沿
    って内向きに前記一対のカンチレバー間中央近傍まで進
    み、前記直交する方向に沿って外向きに折り返して前記
    重り部の隅近傍まで進み、前記一の方向に沿って前記重
    り部の別の隅近傍まで進み、前記直交する方向に沿って
    前記重り部の別の隅近傍まで進み、一の方向に沿って前
    記重り部の別の隅近傍まで進み、前記一の方向と直交す
    る方向に沿って内向きに前記一対のカンチレバー間中央
    近傍まで進み、前記直交する方向に沿って外向きに折り
    返して前記他方のカンチレバーに向かう状態になってい
    る請求項1記載の半導体加速度センサ。
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