JP2001066089A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2001066089A
JP2001066089A JP24010099A JP24010099A JP2001066089A JP 2001066089 A JP2001066089 A JP 2001066089A JP 24010099 A JP24010099 A JP 24010099A JP 24010099 A JP24010099 A JP 24010099A JP 2001066089 A JP2001066089 A JP 2001066089A
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heat exchanger
tube
header
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JP24010099A
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English (en)
Inventor
Hitohisa Eto
仁久 江藤
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッダパイプを形成する素材の肉厚を大きく
変えることなく、要求される耐圧性を確保した熱交換器
を提供することを目的とする。 【解決手段】複数のチューブ及びフィンを交互に積層
し、各チューブの端部をヘッダパイプに挿入して接続し
た熱交換器において、前記ヘッダパイプは、一枚のヘッ
ダパイプ素材を折り曲げて形成するものであって、 ヘ
ッダパイプは、長手方向に複数のチューブ挿入孔を設
け、前記チューブ挿入孔と対向する位置に、ヘッダパイ
プ素材の端部同士を重ね合わせて接合した接合部を設け
た熱交換器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】本発明は、車両等に備えられた冷凍サイク
ルに用いられる熱交換器に関する。
【従来の技術】従来において、車両等の冷凍サイクルに
用いられる熱交換器は、一対のヘッダパイプと、前記ヘ
ッダパイプに設けた複数のチューブ挿入孔に端部を挿入
して接続した複数の扁平状のチューブと、前記チューブ
間に装着したフィンとを備えた熱交換器が用いられてい
る。
【0003】冷凍サイクル間を通流する冷媒は、一方の
ヘッダパイプから熱交換器内に流入し、ヘッダパイプを
通じて各チューブに分配され、チューブ表面及びフィン
に媒体の熱を伝達し、外気との熱交換を行って、他方の
ヘッダパイプから流通し、冷凍サイクルを循環してい
る。
【0004】この種の熱交換器に用いられるヘッダパイ
プは、アルミ合金素材等からなる板状のヘッダパイプ素
材を折り曲げて、端部を当接し、内部を中空とした断面
円形状に形成されている。
【0005】ヘッダパイプ素材は、チューブの端部をヘ
ッダパイプの内部中空部に挿入する複数のチューブ挿入
孔を備え、ヘッダパイプ素材の両端面を突き当て、ヘッ
ダパイプ素材に被服されたろう材等によって固着してヘ
ッダパイプを形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年において、地球温
暖化等の問題に鑑み、フロン使用の廃止が求められてい
る。現状の社会情勢を考慮すると、地球温暖化につなが
る冷媒の使用を停止し、それに代わるより良い冷媒を冷
凍サイクルに用いる必要がある。 例えば、熱交換媒体
として、超臨界冷媒であるCO等の気体媒体を用いる
ことが考えられる。
【0007】超臨界冷媒は、熱交換過程にともなって体
積(密度)変化を生じる気液混合状態の媒体と比較し
て、三倍以上の耐圧性が要求される。
【0008】従って、CO等の超臨界冷媒を用いる場
合は、要求される耐圧性を確保するために、ヘッダパイ
プやチューブを構成する素材の肉厚を厚くすることが考
えられる。
【0009】しかし、ヘッダパイプを形成する素材のコ
ア材の厚さを肉厚とすると、コア材の厚さに対応したク
ラッド材を被覆して素材を形成する必要を生じるため、
素材表面にクラッドされたろう材量が増大する。
【0010】ろう材量を増大すると余分なろう材がチュ
ーブ端部から侵入し、媒体が通流する冷媒流路を塞いで
しまうという不都合を生じる。
【0011】また、ろう材の溶融量が増大すると、チュ
ーブとヘッダパイプのクリアランスに変動が生じ、広差
が少ない熱交換器の組み付け性が悪化するという問題を
生じる。
【0012】更に、ろう材量が増大すると、ヘッダパイ
プの熱容量が増大し、ろう材を溶融するために炉の温度
を上げざるをえず、熱交換器を構成する他の部位に支障
をきたす等の問題も生じる。
【0013】そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、
ヘッダパイプを形成する素材の肉厚を大きく変えること
なく、要求される耐圧性を確保した熱交換器を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願第1請求項に記載し
た発明は、複数のチューブ及びフィンを交互に積層し、
各チューブの端部をヘッダパイプに挿入して、接続した
熱交換器において、前記ヘッダパイプは、一枚のヘッダ
パイプ素材を折り曲げて形成するものであって、 ヘッ
ダパイプは、長手方向に複数のチューブ挿入孔を設け、
前記チューブ挿入孔と対向する位置に、ヘッダパイプ素
材の端部同士を重ね合わせて接合した接合部を設けた熱
交換器である。
【0015】ヘッダパイプは、チューブ挿入孔に対向す
る位置に、ヘッダパイプ素材の端部同士を重ね合わせた
接合部を形成し、チューブから噴出した媒体が当たるヘ
ッダパイプの対向位置を二重構造として、ヘッダパイプ
の強度を向上し、ヘッダパイプにかかる耐圧性を向上し
ている。
【0016】本願第2請求項に記載した発明は、複数の
チューブ及びフィンを交互に積層し、各チューブの端部
をヘッダパイプに挿入して、接続した熱交換器におい
て、前記ヘッダパイプは、ヘッダパイプ内の空間を貫通
する柱部材を設け、前記柱部材をヘッダパイプと接合し
た熱交換器である。
【0017】このように、ヘッダパイプ内の空間に貫通
した柱部材を設け、この柱部材をヘッダパイプと接合す
ると、この柱部材によって、ヘッダパイプは内面から補
強されるため、耐圧性が向上する。
【0018】本願第3請求項に記載した発明は、複数の
チューブ及びフィンを交互に積層し、各チューブの端部
をヘッダパイプに挿入して接続した熱交換器において、
前記ヘッダパイプは、複数のチューブ挿入孔を備え、前
記チューブ挿入孔と対向する部位に形成したヘッダパイ
プの端面当接部を外周面から覆う当接部材を設けた熱交
換器である。
【0019】本願第4請求項に記載した発明は、前記請
求項3記載の発明において、前記ヘッダパイプに設けた
当接部材は、ヘッダパイプの端部開口部を閉塞するキャ
ップによって保持された熱交換器である。
【0020】前記当接部材は、ヘッダパイプの外側に当
接して接合するのみならず、ヘッダパイプの上下開口を
閉塞するキャップによって確実に保持されるため、ヘッ
ダパイプの補強が確実になされる。
【0021】本願第5請求項に記載した発明は、前記請
求項3又は4いずれか記載の発明において、前記当接部
材は、ヘッダパイプの外側方向に突出するビードを備え
ている熱交換器である。
【0022】前記当接部材は、ヘッダパイプの外側方向
に突出するビードによって、当接部材の剛性を向上し、
ヘッダパイプの補強効果を向上するとともに、耐圧性の
弱いヘッダパイプの端面当接部にビードの凹部が対向す
るように、当接部材を設置してろう付けを行うと、前記
ビードの凹部にフィレットが形成されヘッダパイプの補
強の向上が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、熱交換器1の概略構成を
示す側面図である。 図1に示すように、本例の熱交換
器1は、チューブ2とフィン3を交互に積層し、これら
の積層したチューブ2の各両端をそれぞれ一対のヘッダ
パイプ4,5のチューブ挿入孔に挿入し、熱交換器1を
形成している。
【0024】冷凍サイクルを循環する媒体は、他の機器
から、ヘッダパイプ4の媒体流入路6から流入し、ヘッ
ダパイプ4を通流して各チューブ2に分配され、チュー
ブ2の内部に形成された媒体流路を通流して、他方のヘ
ッダパイプ5の媒体流出路7から他の機器へ流出する。
または、ヘッダパイプ4,5のどちらか一方のヘッダパ
イプの長手方向中央部に仕切り板が設けられ、熱交換器
の上下で媒体の通流方向を変えて媒体を通流する場合も
ある。
【0025】冷凍サイクルを循環する冷媒として、例え
ば、CO等の耐圧性要求の高い媒体を用いると、熱交
換器1を構成する各部材には、通常の三倍以上の耐圧性
が要求される。
【0026】従来において、ヘッダパイプは、例えば、
所定の厚みの板状体であるヘッダパイプ素材に必要とす
るチューブ挿入孔や仕切り板挿入孔を形成し、治具や金
型を用いて断面円形状となるように丸め、ヘッダパイプ
素材の板厚の端部同士を突き当ててろう付け接合し、円
筒状に形成していた。
【0027】CO等の高い耐圧性を要求する媒体を冷
凍サイクルに用いる場合、ヘッダパイプ4,5にかかる
圧力は、各チューブ2から噴出した媒体の当たる位置と
なるチューブ挿入孔に対向する位置に最も大きな負荷が
かかる。
【0028】従来は、ヘッダパイプ素材の端部突き当て
部のクリアランスの管理が容易である等の理由から、チ
ューブ挿入孔に対向する位置にヘッダパイプ素材を断面
円形状に形成するヘッダパイプ素材の端部突き当て部の
位置を設定することが多かった。
【0029】しかし、このようにヘッダパイプ素材の端
部突当部をチューブ挿入孔の対向位置に設定すると、最
も圧力負荷の高い部位に、他の部位よりも比較的耐圧性
の弱くなるろう付け接合部分を設定してしまう構造とな
り、要求される耐圧性を確保することが困難となる。
【0030】従って、本例においては、図2に示すよう
に、板状のヘッダパイプ素材の端部を重ね合わせて、二
重構造とした。
【0031】すなわち、図2に示すように、本例のヘッ
ダパイプ4又はヘッダパイプ5は、チューブ2を挿入す
るチューブ挿入孔の形成部位と対向する位置に、ヘッダ
パイプ素材の端部4a及び4bを重ね合わせて二重構造
とした接合部4Aを形成している。
【0032】このように、チューブ2から噴出する媒体
が当たり、最も耐圧性が必要となる部位は、二重構造と
なっているため、要求される耐圧性を確保したヘッダパ
イプを形成することができ、熱交換器の耐圧性が向上す
る。
【0033】なお、本例においては、ヘッダパイプ素材
は、断面矩形状に形成した例を示したが、断面矩形状に
限らず、断面円形状に形成し、端部を重ね合わせて二重
構造としたヘッダパイプを形成することも考えられる。
図2に示すように、ヘッダパイプを断面矩形状に形成す
ると、内側となるヘッダパイプ素材の端部と当接するヘ
ッダパイプ外側面となるヘッダパイプ素材の端部の板厚
が、断面矩形状の一辺を構成するため、ヘッダパイプ素
材の端部同士の重なり合いにより、板厚がヘッダパイプ
の外面に突出して段部を形成することなく、ヘッダパイ
プを形成できる。
【0034】このため、ヘッダパイプ4の端部開口を閉
塞するキャップの形状が単純な形状(本例の場合は、矩
形)となるため、キャップの製造が容易となる利点があ
る。
【0035】次に、本発明の第二の具体例を説明する。
【0036】図3は、本発明の第二の具体例であるヘッ
ダパイプ10と、ヘッダパイプの内空間を貫通する柱部
材13と、ヘッダパイプの端部開口を閉塞するキャップ
14の概略構成を示す図である。
【0037】図3に示すように、本例のヘッダパイプ1
0は、ヘッダパイプ10に形成されたチューブ挿入孔1
1と対向する位置に、後述する柱部材13を挿通する挿
入孔12を設けている。柱部材13は、ヘッダパイプ1
0の内空間を貫通し、ヘッダパイプ10に接合される。
【0038】例えば、図4、図5及び図6に示すよう
に、挿入孔12からヘッダパイプ10の内空間に貫通し
た柱部材13は、はんだ付け等によって、ヘッダパイプ
10に接合される。図4は、柱部材13をヘッダパイプ
10の内面に接合した図を示し、図5は、柱部材13を
ヘッダパイプ10の外面に突出させ、柱部材13をヘッ
ダパイプ10の外面で接合した図を示す。また、図6
は、柱部材13をヘッダパイプ10の外面に突出させ、
ヘッダパイプ10の外面に突出した柱部材13の両端部
をヘッダパイプ10の外面に沿ってカシメ、さらに、カ
シメた端部をはんだ等によって接合した図を示す。な
お、図4、図5又は図6に示すZは、はんだ等の接合材
を示す。
【0039】このように、ヘッダパイプ10の内空間を
貫通する柱部材13を設けると、柱部材13によって、
ヘッダパイプ10は、内面から補強され、ヘッダパイプ
10の内空間を通流する媒体によって、負荷される圧力
に耐え得る高い耐圧性を備えた熱交換器が構成される。
【0040】図7及び図8は、第三の具体例であるヘッ
ダパイプ14と、ヘッダパイプ14の内空間を貫通する
柱部材17の具体例を示す図である。
【0041】図7に示すように、本例のヘッダパイプ1
4は、チューブ挿入孔15を設け、また、ヘッダパイプ
14は、柱部材17が挿通可能となるようにヘッダパイ
プ素材の端部の間隔を開けた溝部16を設けている。
【0042】柱部材17は、ヘッダパイプ14の内空間
に貫通する柱部17aと、ヘッダパイプ14の外周面の
一部を覆う当接部17bとから構成されている。
【0043】柱部17aは、ヘッダパイプ14のチュー
ブ挿入孔15と合致する位置に、チューブ端部を保持す
るチューブ用溝部17cを備えている。従って、図8に
示すように、ヘッダパイプ14のチューブ挿入孔15か
ら挿入されたチューブ2は、チューブ挿入孔15及び柱
部材17の柱部17aに設けたチューブ用溝部17cに
よって保持される。
【0044】柱部材17は、ヘッダパイプ14の溝部1
6から、柱部17aを挿入して、ヘッダパイプ14の内
空間に柱部17aを貫通するとともに、ヘッダパイプ1
4の外周面を柱部材17の当接部17bが覆い、ヘッダ
パイプ14を外周面から補強する。
【0045】チューブから流出する媒体は、柱部材17
の柱部17aによってヘッダパイプ14の内空間で二分
され、ヘッダパイプ14にかかる圧力負荷が軽減され
る。
【0046】また、柱部材17の当接部17bがヘッダ
パイプ14にろう付け接合され、ヘッダパイプ14を外
周面から補強し、チューブから噴出した媒体が当たるチ
ューブ挿入孔15の対向位置の耐圧強度が向上する。
【0047】従って、耐圧性要求の高い媒体を熱交換器
に通流した場合であっても、熱交換器の耐圧性を確保し
得る。
【0048】次に、熱交換器に用いられるヘッダパイプ
の第四の具体例について説明する。
【0049】図9は、チューブ挿入孔19を形成したヘ
ッダパイプ18、ヘッダパイプ18の外周面の一部と当
接する当接部材20及びヘッダパイプ18の上下開口を
閉塞するキャップ21の概略構成を示す図である。ま
た、図10は、ヘッダパイプ18に当接部材20及びチ
ューブ2を接合した状態の概略構成を示す断面図であ
る。
【0050】図9に示すように、本例のヘッダパイプ1
8は、板状のヘッダパイプ素材の端部を突き当てて、断
面円形状となるように形成している。そして、ヘッダパ
イプ18の端部接合部18aを覆うように、ヘッダパイ
プ18の外周面の一部を覆う当接部材20が設けられ、
ヘッダパイプ18と当接部材20を一体として、キャッ
プ21を被せ、ヘッダパイプ18と当接部材20を一体
的に接合している。
【0051】このように、ヘッダパイプ18と当接部材
20をキャップ21で一体的に接合すると、当接部材2
0は、ヘッダパイプ18の外周面とのろう付け接合だけ
でなく、長手方向の上下からキャップ21によって保持
される。
【0052】従って、チューブ2から噴出する媒体の圧
力負荷が大きくなるチューブ挿入孔19と対向する部位
は、当接部材20によって、ヘッダパイプ18の外面か
らヘッダパイプ18を補強し、ヘッダパイプ18の耐圧
強度が向上し、要求される高い耐圧性を確保している。
【0053】なお、図11に示す第五の具体例のよう
に、ヘッダパイプ19の端部接合部19aを、チューブ
2が挿入されるチューブ挿入孔の真向かいとなる位置に
設定する必要はなく、熱交換器に通風する外気等の影響
も考慮して、ヘッダパイプ18の端部接合部18a及び
当接部材20を、チューブ挿入孔の中心位置を示す仮想
線X及びヘッダパイプの中心点Yから角度θの位置にヘ
ッダパイプ18の端部接合部18aを設置が可能であ
る。
【0054】また、図12に示す当接部材22は、ヘッ
ダパイプ18の外周方向に向けて、突出するビード22
aを備えている。また、当接部材22のビード22a
は、ヘッダパイプ18の端部接合部18aに、ビード2
2aの凹部22bが位置するように、ヘッダパイプ19
と当接部材22を接合する。
【0055】このように、当接部材22にビード22a
を形成することにより,当接部材22の剛性が向上し、
ヘッダパイプ18を補強する効果が向上し、ヘッダパイ
プの耐圧性が向上する。また、ヘッダパイプ18の端部
接合部18aがビード22aの凹部22bによって覆わ
れていると、凹部22b部分と、ヘッダパイプ18の外
表面にフィレットFが形成され、フィレットFによっ
て、ヘッダパイプ18の端部接合部18aが補強され
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数の
チューブ及びフィンを交互に積層し、各チューブの端部
をヘッダパイプに挿入して、接続した熱交換器におい
て、前記ヘッダパイプは、一枚のヘッダパイプ素材を折
り曲げて形成するものであって、ヘッダパイプは、長手
方向に複数のチューブ挿入孔を設け、前記チューブ挿入
孔と対向する位置に、ヘッダパイプ素材の端部同士を重
ね合わせて接合した接合部を設けた熱交換器である。
【0057】ヘッダパイプは、チューブ挿入孔に対向す
る位置に、ヘッダパイプ素材の端部同士を重ね合わせた
接合部を形成し、チューブから噴出した媒体によって、
圧力負荷の係る部位を二重構造として、ヘッダパイプの
耐圧性を向上している。また、ヘッダパイプ内の空間に
貫通する柱部材を設け、前記柱部材の両端部をヘッダパ
イプと接合し、ヘッダパイプの内面からヘッダパイプを
補強することで、ヘッダパイプを耐圧性を向上してい
る。更に、ヘッダパイプの外周面の一部に当接部材を設
け、この当接部材によって、ヘッダパイプの外周から補
強してヘッダパイプの耐圧性を向上している。特に,他
の部位よりも耐圧性が弱くなるヘッダパイプの端面当接
部を当接部材によって、補強するため、ヘッダパイプに
要求される高い耐圧性が確保できる。
【0058】また、当接部材にビードを設けると当接部
材の剛性が強化され、ヘッダパイプの耐圧性に対する補
強効果が向上する。更に、ビードの凹部をヘッダパイプ
の端面当接部に対向する位置に設置すると、ヘッダパイ
プの表面とそれを覆う当接部材のビードの凹部にフィレ
ットが形成され、このフィレットによっても、ヘッダパ
イプの耐圧性に対する補強効果が向上する。
【0059】このように、ヘッダパイプに耐圧性を向上
するためにヘッダパイプ素材の端部を重ね合わせて接合
した接合部や、柱部材、当接部材を設けることによっ
て、ヘッダパイプを補強する構造として、ヘッダパイプ
素材の肉厚を厚くすることなく、耐圧性を向上した熱交
換器を提供できる。
【0060】ヘッダパイプ素材の肉厚を厚くせずにヘッ
ダパイプの耐圧性を向上すると、ヘッダパイプ素材の肉
厚に伴って増量するろう材により、チューブの冷媒流路
が塞がれる等の不都合を回避し、熱交換器の重量軽減が
可能となる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例に係り、熱交換器の側面図であ
る。
【図2】本発明の具体例に係り、ヘッダパイプ、チュー
ブの断面の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の第二の具体例に係り、ヘッダパイプ、
柱部材、キャップの概略構成を示す図である。
【図4】本発明の第二の具体例に係り、ヘッダパイプ及
び柱部材の組み付け構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第二の具体例に係り、ヘッダパイプ及
び柱部材の他の組み付け構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第二の具体例に係り、ヘッダパイプ及
び柱部材の他の組み付け構造を示す断面図である。
【図7】本発明の第三の具体例に係り、ヘッダパイプ及
び柱部材の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の第三の具体例に係り、ヘッダパイプに
柱部材を組み付けた構造を示す断面図である。
【図9】本発明の第四の具体例に係り、ヘッダパイプ、
当接部材及びキャップの概略構成を示す図である。
【図10】本発明の第四の具体例に係り、ヘッダパイプ
に当接部材及びチューブを組み付けた断面の概略構成を
示す図である。
【図11】本発明の第五の具体例に係り、ヘッダパイプ
に当接部材及びチューブを組み付けた断面の概略構成を
示す図である。
【図12】本発明の具体例に係り、ヘッダパイプに当接
部材及びチューブを組み付けた断面の概略構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 チューブ 3 フィン 4 ヘッダパイプ 4A 接合部 4a ヘッダパイプ素材の端部 4b ヘッダパイプ素材の端部 5 ヘッダパイプ 10 ヘッダパイプ 11 チューブ挿入孔 12 挿入孔 13 柱部材 14 ヘッダパイプ 15 チューブ挿入孔 16 溝部 17 柱部材 17a 柱部 17b 当接部 17c チューブ用溝部 18 ヘッダパイプ 18a 端面接合部 19 チューブ挿入孔 20 当接部材 21 キャップ 22 当接部材 22a ビード 22b 凹部 F フィレット Z はんだ X チューブの仮想中心線 Y ヘッダパイプの中心点 θ 角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチューブ及びフィンを交互に積層
    し、各チューブの端部をヘッダパイプに挿入して、接続
    した熱交換器において、 前記ヘッダパイプは、一枚のヘッダパイプ素材を折り曲
    げて形成するものであって、 ヘッダパイプは、長手方向に複数のチューブ挿入孔を設
    け、前記チューブ挿入孔と対向する位置に、ヘッダパイ
    プ素材の端部同士を重ね合わせて接合した接合部を設け
    たことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 複数のチューブ及びフィンを交互に積層
    し、各チューブの端部をヘッダパイプに挿入して、接続
    した熱交換器において、前記ヘッダパイプは、ヘッダパ
    イプ内の空間を貫通する柱部材を設け、前記柱部材をヘ
    ッダパイプと接合したことを特徴とする熱交換器。
  3. 【請求項3】 複数のチューブ及びフィンを交互に積層
    し、各チューブの端部をヘッダパイプに挿入して接続し
    た熱交換器において、 前記ヘッダパイプは、複数のチューブ挿入孔を備え、前
    記チューブ挿入孔と対向する部位に形成したヘッダパイ
    プの端面当接部を外周面から覆う当接部材を設けたこと
    を特徴とする熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記ヘッダパイプに設けた当接部材は、
    ヘッダパイプの端部開口部を閉塞するキャップによって
    保持されていることを特徴とする前記請求項3記載の熱
    交換器。
  5. 【請求項5】 前記当接部材は、ヘッダパイプの外側方
    向に突出するビードを備えていることを特徴とする前記
    請求項3又は4いずれか記載の熱交換器。
JP24010099A 1999-08-26 1999-08-26 熱交換器 Pending JP2001066089A (ja)

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