JP2001063580A - 列車内情報提供システム - Google Patents

列車内情報提供システム

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JP2001063580A
JP2001063580A JP24675999A JP24675999A JP2001063580A JP 2001063580 A JP2001063580 A JP 2001063580A JP 24675999 A JP24675999 A JP 24675999A JP 24675999 A JP24675999 A JP 24675999A JP 2001063580 A JP2001063580 A JP 2001063580A
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channel
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JP24675999A
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Shinichi Kaneko
愼一 金子
Kenji Nakada
健二 中田
Michiharu Yugawa
道治 湯川
Masaki Okada
正樹 岡田
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 列車内の広範囲にわたって情報提供を行うこ
とのできる列車内情報提供システムを提供する。 【解決手段】 列車20には列車データサーバ24と車
両データ中継装置28が搭載されている。列車データサ
ーバ24には配信データ記憶部が設けられており、車両
データ中継装置28から乗客が携帯する携帯情報端末3
0に対して配信データが無線送信される。この際、携帯
情報端末30からのデータ配信要求に応じた配信データ
を携帯情報端末30に対して返信するようにしてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は列車内情報提供シス
テムに関し、特に、各乗客が携帯する携帯情報端末に対
して情報提供を行うことが可能な列車内情報提供システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】列車内への情報表示は従来あまり多くは
行われておらず、しかも次の停車駅の名前を乗降ドアの
上部に表示したり、液晶ディスプレイにてニュース等の
文字情報を提供したりすることに留まっている。後者の
場合、ターミナル駅にて若干の情報を駅から列車に光伝
送し、その情報を乗降ドアの近くに取りつけられた液晶
ディスプレイにて表示している。こうすれば、列車内で
あっても一定の情報を乗客に提供することができ、乗客
は乗車時間を有効活用することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では列車内の限られた場所でしか情報提供が行われ
ず、車両内の多くの人に対して情報提供することができ
ないという問題がある。また、従来技術では予め決まっ
た情報を共用ディスプレイにて一律に提供するのみであ
り、個々の乗客の要求に応じた情報提供をすることがで
きないという問題もある。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、乗客が携帯する携帯情報端末に対
してデータ配信を行うことにより、列車内の広範囲にわ
たって情報提供を行うことのできる列車内情報提供シス
テムを提供することにある。また、他の目的は、個々の
乗客の要求に応じた情報提供を行うことのできる列車内
情報提供システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、列車に搭載されるデータサーバと無線通
信装置とを含み、前記列車の乗客が携帯する携帯情報端
末に対して情報提供を行う列車内情報提供システムであ
って、前記データサーバは、複数の配信データを記憶す
る配信データ記憶手段を含み、前記無線通信装置は、前
記配信データ記憶手段に記憶される配信データを前記携
帯情報端末に対して無線送信する無線送信手段を含むこ
とを特徴とする。
【0006】こうすれば、乗客が携帯する携帯情報端末
に対してデータ配信が行われるようになるため、車両に
設けられた共用ディスプレイで乗客に情報提供を行う従
来技術に比し、列車内の広範囲にわたって情報提供を行
うことができるようになる。
【0007】なお、前記無線通信装置は、前記携帯情報
端末からデータ配信要求を無線受信する無線受信手段を
さらに含み、前記無線送信手段は、前記データ配信要求
に応じた配信データを前記携帯情報端末に対して返信す
るようにしてもよい。
【0008】こうすれば、各乗客が携帯情報端末からデ
ータ配信要求を無線通信装置に送信することにより、そ
れら乗客の要求に応じた情報提供が行われるようにな
る。この結果、個々の乗客にとって価値の高い情報を提
供できるようになる。なお、ここでの携帯情報端末は、
本システム専用の装置として構成してもよいし、携帯可
能なパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Data
Assistance)、携帯ゲーム機、電子手帳、携帯電話機等
の携帯可能な汎用データ処理装置を用いて構成してもよ
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面に基づき詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の実施の形態に係る列車内
情報提供システムの全体構成を示す図である。同図に示
す列車内情報提供システム10は、本発明に係るデータ
配信システム及び列車内情報提供システムを適用したも
のであり、列車20が走行する路線沿いに沿線LAN1
2(光LAN)が敷設されている。沿線LAN12には
センタ装置14と沿線データサーバ16とが接続されて
いる。
【0011】センタ装置14は、望ましくは路線に一台
接続され、列車20で提供する全ての情報を生成するこ
とができるようになっており、例えば、文字、画像、音
楽等をディジタル化したデータ等を生成する。センタ装
置14で生成される文字等のデータは沿線LAN12を
介して沿線データサーバ16に配信される。
【0012】沿線データサーバ16は、例えば列車20
が走行する路線の各駅に設けられるものであり、情報伝
送装置18が接続されている。そして、列車20が情報
伝送装置18の通信エリア内に進入すると、沿線データ
サーバ16により保持されている文字等のデータが、情
報伝送装置18から列車20に対して所定手順で無線送
信される。こうして列車20は、例えば通過各駅で文字
等のデータを補充することができるようになっている。
【0013】列車20には、情報伝送装置22と、列車
データサーバ24と、列車内LAN26と、車両データ
中継装置(無線通信装置)28と、が搭載されている。
【0014】情報伝送装置22は、沿線に設置されてい
る情報伝送装置18から文字等のデータを受信する。こ
こで受信される文字等のデータは列車データサーバ24
に送られる。
【0015】列車データサーバ24は、列車内LAN2
6により複数の車両データ中継装置28との間で相互に
通信可能となっており、沿線から受信する文字等のデー
タを配信データとして列車内LAN26に自律的に送出
して、複数の車両データ中継装置28に対して配信デー
タ(常時配信データ)を同報配信する他、一部のデータ
(オンデマンド配信データ)については車両データ中継
装置28からのデータ特配要求に応じて列車内LAN2
6に送出する。
【0016】車両データ中継装置28は、例えば列車2
0の各車両に一台以上設けられるものであり、携帯情報
端末30からデータ配信要求を受けると、その要求に対
応する配信データを、列車内LAN26を伝送している
常時配信データの中からピックアップし、それを車両内
に向けて無線配信する。また、携帯情報端末30から受
けたデータ配信要求に対応する配信データが、列車内L
AN26を伝送する常時配信データの中に含まれていな
いと判断される場合には、その配信データを特別に列車
内LAN26に送出するよう列車データサーバ24に対
してデータ特配要求を行う。このデータ特配要求に応じ
て、列車データサーバ24がオンデマンド配信データの
中から要求されている配信データを選び出し、列車内L
AN26に送出すると、車両データ中継装置28ではそ
の配信データを車両内に無線配信する。
【0017】携帯情報端末30は、例えば乗客が任意に
携帯するものであり、後述する情報リストにリストアッ
プされた配信データを選択し、その選択した配信データ
を要求するデータ配信要求を車両データ中継装置28に
無線送信することができるようになっている。また、こ
の要求に応じて無線配信される配信データを選択受信
し、ディスプレイ表示することができるようになってい
る。
【0018】次に、本列車内情報提供システム10を構
成する各装置の具体的構成について説明する。
【0019】図2は、沿線データサーバ16を示す機能
ブロック図である。同図に示すように、沿線データサー
バ16は、通信制御部34,42と、配信データ記憶部
40と、を含んで構成されている。
【0020】通信制御部34は沿線LAN12と接続さ
れており、センタ装置14から文字等のデータを受信す
る。通信制御部34により受信される文字等のデータ
は、通信制御部34から配信データ記憶部40に送ら
れ、配信データ群として格納される。この際、各配信デ
ータにはユニークな情報IDが付されており、まだ受信
されていない情報IDが付された配信データが通信制御
部34により新たに受信されると、それが配信データ記
憶部40に追加書き込みされる。
【0021】通信制御部42は情報伝送装置18に接続
されており、配信データ記憶部40に格納されている配
信データ群を、該情報伝送装置18を用いて列車20側
に無線送信する。こうして、情報伝送装置18の通信エ
リアに進入した列車20に対して必要なデータが供給さ
れる。この際、他駅で既に受信しているデータが何処ま
でであるかを列車20の側から受け取り、最新データと
の差分だけを列車20の側に無線送信するようにしても
よい。
【0022】次に、図3は列車データサーバ24を示す
機能ブロック図である。同図に示すように、列車データ
サーバ24は、通信制御部44,52と、配信データ記
憶部48と、データ配信部50と、チャンネルテーブル
記憶部54と、チャンネルテーブル更新部56と、タイ
マ・カレンダ部58と、列車位置取得部60と、アクセ
スレポート取得部62と、を含んで構成されている。
【0023】通信制御部44は、列車20に搭載されて
いる情報伝送装置22に接続されており、該情報伝送装
置22を介し、沿線側の配信データ記憶部40に格納さ
れる配信データ群を受信する。受信された配信データ群
は、配信データ記憶部48に送られ、そこに格納され
る。また、配信データ記憶部48には、図4に示される
情報リストが記憶されるようになっている。この情報リ
ストには、配信データ毎に、情報ID、情報内容、及び
属性情報(図示せず)が記述されている。属性情報は、
駅に関する属性を表す地理的属性情報と、時刻、日付、
曜日及び時期に関する属性を表す時間的属性情報と、そ
の配信データのアクセスの多寡を表すアクセス多寡情報
と、を含んでいる。アクセス多寡情報はアクセスレポー
ト取得部62により適時更新されるようになっている。
すなわち、通信制御部52では各車両データ中継装置2
8から送信されるアクセスレポートを受信するようにな
っており、これを受信するとアクセスレポート取得部6
2に送る。アクセスレポートは各車両データ中継装置2
8が携帯情報端末30から受けたデータ配信要求のリス
トであり、どの配信データについて何回データ配信要求
があったかが分かるようになっている。その他、各携帯
情報端末30から車両データ中継装置28に対して各乗
客がどの配信データを見ているかをレポートしてもよ
い。この場合、各車両データ中継装置28がそのレポー
トを集計してアクセスレポートを作成し、それを列車デ
ータサーバ24に適時送信する。こうすると、データ配
信要求の有無に関わらず乗客がどの配信データを見てい
るかを確実に判断できるようになる。アクセスレポート
取得部62では、こうしたアクセスレポートを集計し、
配信データ記憶部48に記憶されているアクセス多寡情
報を更新する。アクセス多寡情報は、例えば30分以内
に全ての車両データ中継装置28が受けたデータ配信要
求の回数である。そして、これら属性情報は、チャンネ
ルテーブル更新部56でのチャンネルテーブル更新処理
に用いられる。また、同図に示す情報リストは配信デー
タの一つとして車両データ中継装置28に同報配信され
る。
【0024】データ配信部50は、通信制御部52を介
し、配信データ記憶部48に格納されている配信データ
を、チャンネルテーブル記憶部54に保持されているチ
ャンネルテーブルに基づいて配信する。
【0025】通信制御部52は列車内LAN26に接続
されており、車両データ中継装置28との間で相互にデ
ータ通信するものである。この際、通信制御部52と車
両データ中継装置28との間の通信チャンネルは、例え
ば図5に示すように6種類設けられている。チャンネル
LX01及びLX02は特急チャンネルであり、このチ
ャンネルでデータ配信をすると1秒置きに同じデータが
列車内LAN26を伝送するようになる。このチャンネ
ルは、例えば時刻表や乗換え情報等の緊急性を要する情
報の配信に用いられる。チャンネルEX01〜EX10
は急行チャンネルであり、このチャンネルでデータ配信
をすると4秒置きに同じデータが列車内LAN26を伝
送するようになる。このチャンネルは、例えば各駅設
備、ガイド情報又は新聞記事等の配信に用いられる。チ
ャンネルRP01〜RP10は快速チャンネルであり、
このチャンネルでデータ配信をすると8秒置きに同じデ
ータが列車内LAN26を伝送するようになる。このチ
ャンネルは、例えば雑誌記事等の配信に用いられる。一
方、チャンネルST01〜ST10は普通チャンネルで
あり、このチャンネルでデータ配信をする場合、車両デ
ータ中継装置28からのデータ特配要求があってから列
車内LAN26に配信データが送出される。このチャン
ネルは、例えば書籍や音楽データの配信に用いられる。
さらに、チャンネルTP01〜TP22は臨時チャンネ
ルである。この臨時チャンネルTP01〜TP22を用
いてデータ配信をすると、他の空きチャンネルを利用し
てデータ配信が行われるようになる。
【0026】図6は、チャンネルテーブル記憶部54に
記憶されるチャンネルテーブルの一例が示されている。
同図に示すように、チャンネルテーブルには、配信デー
タの情報IDと、その配信データを配信する際に用いる
チャンネルと、が対応づけて記述されている。また、チ
ャンネルの前に付されているアスタリスク(*)はアク
ティブマークである。このアクティブマークは列車内L
AN26に送出中の配信データについて付される。チャ
ンネルテーブルは制御チャンネルを用いて車両データ中
継装置28に送られる。アクティブマークは、車両デー
タ中継装置28での処理に用いられるものである。
【0027】なお、上述したように通信制御部52と車
両データ中継装置28との間の通信チャンネルが異なる
とデータ配信の繰り返し頻度が異なるのであるから、配
信の際に用いるチャンネルは、その配信データについて
の優先度を表している。
【0028】データ配信部50では、図6に示されるよ
うなチャンネルテーブルに基づき、配信データ記憶部に
格納されている配信データを通信制御部52を介して車
両データ中継装置28に配信する。この際、特急チャン
ネルLX01,LX02、急行チャンネルEX01〜E
X10、快速チャンネルRP01〜RP10が割り当て
られた配信データは、一定時間置きに列車内LAN26
に送出されるのであり、常時配信データである。一方、
普通チャンネルST01〜ST10が割り当てられた配
信データは、車両データ中継装置28からのデータ特配
要求に応じて配信されるものであり、オンデマンド配信
データである。
【0029】図7は、各通信チャンネルにおけるデータ
配信の様子を説明する図である。同図に示すように、通
信チャンネルの基本単位は1秒程度のスロットであり、
特急チャンネルLX01,LX02では1スロットの中
に1以上の配信データが収められ、それが繰り返し(約
1秒毎に)列車内LAN26に送出される。また、急行
チャンネルEX01〜EX10は4スロットを1組にし
て用いるチャンネルであり、4スロットに多数の配信デ
ータが収められ、それが繰り返し(約4秒毎に)列車内
LAN26に送出される。さらに、快速チャンネルRP
01〜RP10は8スロットを1組にして用いるチャン
ネルであり、8スロットに多数の配信データが収めら
れ、それが繰り返し(約8秒毎に)列車内LAN26に
送出される。普通チャンネルST01〜ST10ではデ
ータ特配要求に応じてチャンネルが占有される。なお、
同図の特急チャンネルLX02のように1スロットに十
分な配信データが収められていない場合、同スロットの
残りの部分は臨時チャンネルTP01〜TP22に割り
当てられる。
【0030】このように、チャンネルテーブルに基づい
て配信データ毎にチャンネルを変えて、データ配信の周
期を配信内容に応じて変えるようにすることにより、必
要度の高い配信データについては列車内LAN26を多
くの時間にわたり占有するが、必要度の低い配信データ
については列車内LAN26をあまり占有しないように
できる。このため、通信資源を効率的に用い、乗客が必
要な情報を、その情報の種類に応じたスピードで取得す
ることができるようになる。
【0031】このチャンネルテーブルはチャンネルテー
ブル更新部56により適宜更新されるようになってい
る。チャンネルテーブル更新部56には配信データ記憶
部48に記憶されている情報リストが供給されており、
その他、タイマ・カレンダ部58からは現在の時刻、日
付及び曜日を表す現在時間情報が供給され、列車位置取
得部60からは列車20の現在位置情報(どの駅又は駅
間にいるか)が供給されている。なお、列車位置取得部
60は、例えば各駅に到着した際に駅側との間で従来行
われているデータ交換に基づいて、列車20の位置を把
握する。
【0032】チャンネルテーブル更新部56では、これ
ら情報と、配信データ記憶部48に記憶されている各配
信データの属性情報と、に基づいてチャンネルテーブル
を更新する。具体的には、ある配信データの地理的属性
情報としてA駅が設定されている場合、列車位置取得部
60から出力される現在位置情報により列車20がA駅
よりも遙か手前であると判断されれば、その配信データ
のチャンネルのランクを例えば普通チャンネル等に下げ
ておく。そしてA駅に近づいてくると、例えば特急チャ
ンネル等にその配信データのチャンネルのランクを上げ
る。その後、列車20がA駅を通過してしまうと、その
配信データのチャンネルのランクを下げる。例えば特急
チャンネルを普通チャンネルに落とす。これにより、A
駅よりも遙か手前でまだ必要性の低い配信データや、A
駅を通過した後では有用性に乏しい配信データのチャン
ネルのランクを下げ、他の必要性や有用性の高い配信デ
ータをランクの高いチャンネルに割り当てることができ
るようになる。その他、配信データの地理的属性情報と
して「A駅〜D駅で必要性が高い」ことを表す情報を設
定しておき、その区間では、その配信データに対するチ
ャンネルのランクを上げるようにすることもできる。
【0033】また、ある配信データの時間的属性情報と
して、「ラッシュアワーに適しない」ことを表す情報が
設定されている場合、タイマ・カレンダ部58から出力
される現在時間情報により現在がラッシュアワーの時間
帯であれば、その配信データのチャンネルのランクを下
げる。これにより、例えば沿線案内等のラッシュアワー
には必要性の低い配信データに対するチャンネルのラン
クを下げ、その時間帯において、より必要性の高いと思
われる他の配信データのチャンネルのランクを上げるこ
とができるようになる。その他、ある配信データの時間
的属性情報として「夏休み(X月X日〜X月X日)は必
要性が低い」や「土日は必要性が低い」ことを表す情報
を設定しておき、その期間や曜日では、その配信データ
に対するチャンネルのランクを下げるようにすることも
できる。
【0034】さらに、チャンネルテーブル更新部56で
は、配信データ記憶部48に記憶されている属性情報の
うち、アクセス多寡情報に基づいてチャンネルテーブル
を更新することもできる。例えば、ある配信データに対
するアクセスが多い場合、その配信データに対する需要
が大きいと判断し、チャンネルのランクを上げる。例え
ば普通チャンネルを用いて配信していたものを急行チャ
ンネルに上げる。こうすれば、実際の需要に応じたチャ
ンネルを各配信データに割り当てることができるように
なり、需要の大きい配信データについては乗客が速やか
に取得できるようになる。その他、アクセス多寡情報と
してアクセス量の推移も記録しておくようにすれば、あ
る程度の予測を行ってチャンネルテーブルの更新を行う
ようにしてもよい。
【0035】次に、図8は車両データ中継装置28を示
す機能ブロック図である。同図に示すように、この車両
データ中継装置28は通信制御部68,76と、アクセ
スレポート生成部70と、データ特配要求部72と、配
信データ取得部74と、チャンネルテーブル保持部78
と、を含んで構成されている。
【0036】通信制御部68は列車内LAN26に接続
されており、列車データサーバ24から配信データを受
信するとともに、制御チャンネルを用いて列車データサ
ーバ24から供給されるチャンネルテーブルを受信す
る。また、データ特配要求部72で生成されるデータ特
配要求やアクセスレポート生成部70で生成されるアク
セスレポートを列車データサーバ24に送信する。
【0037】一方、通信制御部76は無線通信手段を備
えており、携帯情報端末30との間で相互通信すること
ができるようになっている。チャンネルテーブル保持部
78では通信制御部68により受信されるチャンネルテ
ーブルが保持されるようになっており、通信制御部76
が携帯情報端末30からデータ配信要求を受けると、チ
ャンネルテーブルに従い、そのデータ配信要求をデータ
特配要求部72又は配信データ取得部74に送る。すな
わち、受信したデータ配信要求が指定する配信データ
が、特急チャンネル、急行チャンネル又は快速チャンネ
ルで送信されるものである場合には、それが常時配信デ
ータを要求するものであるため、要求を配信データ取得
部74に送る。一方、受信したデータ配信要求が指定す
る配信データが普通チャンネルで送信されるものである
場合には、それがオンデマンド配信データを要求するも
のであるため、要求をデータ特配要求部72に送る。た
だし、オンデマンド配信データであっても、チャンネル
テーブルにアクティブマーク(*)が付され、既に他の
車両データ中継装置28によりデータ特配要求がなされ
ている場合には、さらにデータ特配要求を行うことはせ
ず、当該他の車両データ中継装置28に対して列車内L
AN26に送出されているオンデマンド配信データを配
信データ取得部74が取得する。
【0038】配信データ取得部74では、通信制御部7
6が受信したデータ配信要求が指定する配信データを、
自己又は他の車両データ中継装置28からのデータ特配
要求に応じて返信されるオンデマンド配信データ、又は
列車内LAN26を伝送中の常時配信データから取得
し、それを通信制御部76に渡す。通信制御部76で
は、それら配信データを携帯情報端末30に向けて無線
配信する。この場合、車両データ中継装置28と携帯情
報端末30との間の通信チャンネルは、例えば図9に示
されるように5種類設けられている。このうち、チャン
ネル1及び2はガイドチャンネルであり、情報リスト
等、携帯情報端末30からのデータ配信要求を待たずに
配信すべき配信データは、このチャンネルを用いて送信
される。また、チャンネル3及び4はデマンドチャンネ
ルであり、データ配信要求に応じて配信データを返信す
る場合、これらデマンドチャンネルが用いられる。チャ
ンネル5は制御チャンネルであり、データ配信要求を携
帯情報端末30から受ける場合、このチャンネルが用い
られる。携帯情報端末30から送られてくるデータ配信
要求には配信データを返信する際に用いるチャンネル番
号(3又は4)が含められており、通信制御部76で
は、そのチャンネル番号に従って配信データを無線配信
している。
【0039】また、携帯情報端末30からデータ配信要
求を受けると、その情報はアクセスレポート生成部70
に送られる。アクセスレポート生成部70は、どの配信
データに対してどれだけのデータ配信要求がされたかを
集計し、アクセスレポートを生成する。このアクセスレ
ポートは、列車内LAN26のトラフィック軽減のた
め、データ特配要求部72によるデータ特配要求に添付
されて列車データサーバ24に送られる。そして、一定
時間(例えば1分間)データ特配要求がない場合には、
アクセスレポート単体で列車データサーバ24に送信す
る。このアクセスレポートは上述したようにアクセス多
寡情報の更新に用いられる。
【0040】最後に、携帯情報端末30について説明す
る。図10は、携帯情報端末30を示す機能ブロック図
である。同図に示すように、この携帯情報端末30は、
通信部82と、制御部86と、操作部88と、表示部9
0と、を含んで構成されている。通信部82は車両デー
タ中継装置28との間で無線データ通信を行う。また、
制御部86はCPU及びRAMやROM等のメモリを含
んで構成されており、装置各部を制御する。表示部90
は例えば液晶ディスプレイを用いて構成されており、車
両データ中継装置28から受信した配信データを画像表
示する。また、操作部88は、表示部90での表示内容
に従ってボタン操作を行うことにより、車両データ中継
装置28にデータ配信要求を行うためのものである。
【0041】以上の機能を有する携帯情報端末30は、
例えば図11(a)に示すように、PCカードスロット
112、CPU102、RAMやROM等のメモリ10
4、キーボードやポインティングデバイス等の入力装置
106、液晶ディスプレイやスピーカ等の出力装置10
8、及びハードディスクドライブ装置110を含んで構
成された携帯可能な汎用のコンピュータ100のPCカ
ードスロット112に、無線通信機能114を内蔵した
PCカード(PCMCIAカード)116を挿入するこ
とにより実現することができる。この場合、図10に示
される各機能を実現するためのプログラムが例えばPC
カード116からメモリ104に読み込まれ、それがC
PU102により実行されることにより車両データ中継
装置28からデータ配信を受けることができるようにな
る。
【0042】また、図11(b)に示すように、コンパ
クトカードスロット130、DRAM122、キーボー
ドやポインティングデバイス等の入力装置124、液晶
ディスプレイやスピーカ等の出力装置126、及びフラ
ッシュメモリ128を含んで構成されたPDA120の
コンパクトカードスロット130に、無線通信機能11
4を内蔵したコンパクトカード118を挿入することに
より実現してもよい。この場合、図10に示される各機
能を実現するためのプログラムが例えばコンパクトカー
ド118からDRAM122に読み込まれ、それがCP
U102により実行されることにより車両データ中継装
置28からデータ配信を受けることができるようにな
る。
【0043】さらに、図11(c)に示すように、ゲー
ムカートリッジスロット136、CPU102、ゲーム
コントローラ138、及び液晶ディスプレイやスピーカ
等の出力装置140を含んで構成された携帯ゲーム機1
34のゲームカートリッジスロット136に、無線通信
機能114を内蔵したゲームカートリッジ132を挿入
することにより実現してもよい。この場合、図10に示
される各機能を実現するためのプログラムをゲームプロ
グラムの場合と同様にしてゲームカートリッジ132に
格納しておき、それをメモリ104に転送し、CPU1
02により実行することにより車両データ中継装置28
からデータ配信を受けることができるようになる。その
他、図10に示される携帯情報端末30の各機能を公知
の携帯電話機に内蔵させるようにしてもよい。
【0044】図12は、携帯情報端末30の動作を説明
するフロー図である。同フロー図に示すように、携帯情
報端末30は、起動後、ガイドチャンネル1(又は2)
を受信する(S101)。この場合のガイドチャンネル
の受信周波数は、制御部86に含まれるメモリに予め
(工場出荷時等に)設定しておいてもよいし、通信部8
2(図11では無線通信機能114)に予め(工場出荷
時等に)設定しておいてもよい。その他、ユーザが手動
でガイドチャンネルの受信周波数を設定するようにして
もよい。こうして、ガイドチャンネル1で同報配信され
ている情報リストを取得する(S102)。この情報リ
ストは通信部82により受信されると、制御部86によ
り表示部90に供給され、そこで情報リストの表示がな
される。これに対して、乗客が操作部88を用いて該情
報リストに含まれる配信データの一つを選択すると(S
103)、制御部86ではデータ配信要求信号を生成す
る(S104)。データ配信要求信号は、要求する配信
データの情報ID、配信データを受け取りたいデマンド
チャンネル(3又は4)、当該携帯情報端末30に付与
されているID、及び乗客の乗車駅や降車駅等の情報が
含められる。乗車駅や降車駅の情報は操作部88によっ
て入力されるか、又は即に内部メモリに記憶されてい
る。
【0045】こうして生成されるデータ配信要求信号は
通信部82を介して車両データ中継装置28に送信され
る(S104)。その後、制御部86は速やかに通信部
82の受信チャンネルを、送信済みのデータ配信要求に
設定したデマンドチャンネルに変更し、配信データの返
信を待ち受ける(S105)。その後、車両データ中継
装置28から配信データが返されると、通信部82はそ
のデータを受信し(S106)、制御部86は表示部9
0を用いて情報表示する(S107)。
【0046】以上説明した列車内情報提供システム10
によれば、列車20の乗客が携帯情報端末30により必
要とする配信データを受信することができるため、列車
20の乗降口上部等に設けられた液晶ディスプレイ等で
情報提供を行う従来技術に比し、広い範囲で情報提供を
行うことが可能となる。また、携帯情報端末30にて、
データ配信要求に応じた配信データを受信するようにし
たため、個々の乗客が実際に欲している情報を提供する
ことができるため、魅力的な情報提供を行うことができ
るようになる。
【0047】なお、以上説明した列車内情報提供システ
ム10は種々の変形実施が可能である。例えば、列車デ
ータサーバ24及び車両データ中継装置28と同様の構
成を各駅の構内に配置し、駅構内でも携帯情報端末30
に対して情報提供を行うようにしてもよい。また、以上
の説明では沿線データサーバ16が各駅に配置されるこ
ととしたが、列車20の走行する路線の沿線であれば、
他の場所に配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る列車内情報提供シ
ステムの全体構成を示す図である。
【図2】 沿線データサーバを示す機能ブロック図であ
る。
【図3】 列車データサーバを示す機能ブロック図であ
る。
【図4】 情報リストの一例を示す図である。
【図5】 列車データサーバと車両データ中継装置との
間の通信チャンネルの種類を説明する図である。
【図6】 チャンネルテーブルの一例を示す図である。
【図7】 列車データサーバから車両データ中継装置へ
の通信チャンネルの利用状況を説明する図である。
【図8】 車両データ中継装置を示す機能ブロック図で
ある。
【図9】 車両データ中継装置と携帯情報端末との間の
通信チャンネルの種類を説明する図である。
【図10】 携帯情報端末を示す機能ブロック図であ
る。
【図11】 携帯情報端末の構成例を示す図である。
【図12】 携帯情報端末の動作を説明するフロー図で
ある。
【符号の説明】
10 列車内情報提供システム、12 沿線LAN、1
4 センタ装置、16沿線データサーバ、18,22
情報伝送装置、20 列車、24 列車データサーバ、
26 列車内LAN、28 車両データ中継装置、30
携帯情報端末、34,42,44,52,68,76
通信制御部、40,48 配信データ記憶部、50
データ配信部、54 チャンネルテーブル記憶部、56
チャンネルテーブル更新部、58 タイマ・カレンダ
部、60 列車位置取得部、62 アクセスレポート取
得部、70 アクセスレポート生成部、72 データ特
配要求部、74 配信データ取得部、78 チャンネル
テーブル保持部、82通信部、86 制御部、88 操
作部、90 表示部。
フロントページの続き (72)発明者 湯川 道治 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番8号 日本 信号株式会社与野事業所内 (72)発明者 岡田 正樹 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番8号 日本 信号株式会社与野事業所内 Fターム(参考) 5H161 AA01 GG04 GG11 GG22 5K067 AA21 BB04 BB21 BB43 DD24 DD53 EE02 EE12 GG01 GG11 HH23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車に搭載されるデータサーバと無線通
    信装置とを含み、前記列車の乗客が携帯する携帯情報端
    末に対して情報提供を行う列車内情報提供システムであ
    って、 前記データサーバは、 複数の配信データを記憶する配信データ記憶手段を含
    み、 前記無線通信装置は、 前記配信データ記憶手段に記憶されるいずれか少なくと
    も一つの配信データを前記携帯情報端末に対して無線送
    信する無線送信手段を含むことを特徴とする列車内情報
    提供システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の列車内情報提供システ
    ムにおいて、 前記無線通信装置は、 前記携帯情報端末からデータ配信要求を無線受信する無
    線受信手段をさらに含み、 前記無線送信手段は、前記データ配信要求に応じた配信
    データを前記携帯情報端末に対して返信することを特徴
    とする列車内情報提供システム。
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