JP2001063303A - ホイールダンパ - Google Patents
ホイールダンパInfo
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Abstract
ム状弾性材が軸方向に大きく弾性変形するのを抑えるこ
とができ、もってこの弾性変形により大きな軸方向荷重
が発生するのを抑えることが可能なホイールダンパ1を
提供する。 【解決手段】 ハブとホイールの間の装着空間に装着さ
れるホイールダンパ1であって、荷重入力時におけるゴ
ム状弾性材製のダンパ本体2の軸方向への変形を制限す
る金属または樹脂製の保形部材3がダンパ本体2内に設
けられている。
Description
動力伝達機構等において、トルクを円滑に伝達するため
に用いられるホイールダンパに関するものである。
に、ハブ51とホイール52との間の装着空間53に装
着される、軸方向から見て略扇形を呈するホイールダン
パ54が知られているが、この従来のホイールダンパ5
4はゴム状弾性材製の単品よりなる所謂ラバーオンリー
品である。
動力荷重が入力すると、このホイールダンパ54が周方
向だけではなく軸方向にも弾性変形し、ハブ51とホイ
ール52とを互いに離れるように押す方向すなわち軸方
向の押圧荷重を発生させ、この軸方向への発生荷重によ
って、ホイールダンパ54の周辺に配置されるベアリン
グやハブ51の止め部等に破損をもたらすことがあると
云う不都合がある。
みて、ホイールダンパに荷重が入力したときにゴム状弾
性材が軸方向に大きく弾性変形するのを抑えることがで
き、もってこの弾性変形により大きな軸方向荷重が発生
するのを抑えることが可能なホイールダンパを提供する
ことを目的とする。
め、本発明の請求項1によるホイールダンパは、ハブと
ホイールとの間の装着空間に装着されるホイールダンパ
であって、荷重入力時におけるゴム状弾性材製のダンパ
本体の軸方向への変形を制限する金属または樹脂製の保
形部材を前記ダンパ本体内に設けたことを特徴とするも
のである。
ンパは、上記した請求項1のホイールダンパにおいて、
保形部材がダンパ本体を周方向に仕切るように配置され
ていることを特徴とするものである。
ホイールダンパのように、荷重入力時におけるゴム状弾
性材製のダンパ本体の軸方向への変形を制限する金属ま
たは樹脂製の保形部材がダンパ本体内に設けられると、
この保形部材による保形作用ないしスペーサ作用によ
り、当該ホイールダンパに荷重が入力したときにゴム状
弾性材製のダンパ本体が軸方向に大きく弾性変形するの
を抑えることが可能となる。そして、このような保形機
能ないしスペーサ機能を十分に発揮し、なおかつ適切な
ダンパ機能を発揮するには、請求項2によるダンパのよ
うに、保形部材をダンパ本体を周方向に仕切る仕切り板
のように形成するのが好適であり、換言すると、ダンパ
本体と保形部材とを両者が周方向に交互に並ぶように積
層状に配置するのが好適である。
たがって説明する。
るホイールダンパ1を単品状態で示しており、同図
(A)は同ダンパ1を軸方向一方から見た正面図、同図
(B)は同図(A)におけるA−A線断面図である。
バネ定数を備えたゴム状弾性材製のダンパ本体2を有し
ており、このダンパ本体2が、互いに周方向に並べられ
た符号2aで示す分割部分と、符号2bで示す分割部分
とに分けられて連結部2cをもって互いに連結されてい
る。両分割部分2a,2bは、当該ダンパ1がハブ51
とホイール52の間の装着空間53に装着されるとき
に、当該ダンパ1をハブ51側の周方向仕切り壁51a
との間で周方向に圧縮すべくホイール52の内部に予め
設けられた周方向仕切り壁52a(何れも図3参照)の
周方向両側に配置されるものであり、よって両部分2
a,2bの間には、ホイール52側の周方向仕切り壁5
2aがちょうど嵌まり込むような所定の間隔を備えた溝
状ないし隙間状の空間2dが設けられている(この隙間
状空間2dの長手方向(図1(A)における上下方向)
がハブ51、ホイール52および当該ダンパ1における
径方向であり、図1(A)における左右方向がハブ5
1、ホイール52および当該ダンパ1における周方向で
あり、また図1(A)における紙面直交方向がハブ5
1、ホイール52および当該ダンパ1における軸方向で
ある)。当該ダンパ1は装着空間53に複数が周方向に
並べられて同時装着されるように、軸方向からこれを見
て全体におよび部分2a,2bごとに扇形ないし略扇形
に形成されている。
般に、駆動力荷重が入力したときにダンパ1が周方向だ
けでなく軸方向にも弾性変形し、ハブ51とホイール5
2を押す方向すなわち軸方向の押圧荷重を発生させ、こ
の軸方向に発生した荷重によって、ダンパ1の周辺に配
置されるベアリングやハブ51の止め部等に破損をもた
らす不都合があるが、当該ダンパ1は、これを防止すべ
く以下の構成を備えている。
2の軸方向への弾性変形を所定量までに制限ないし抑止
する金属または樹脂製の保形部材3がダンパ本体2内に
所要数設けられており、この保形部材3が、ダンパ本体
2を周方向に仕切る仕切り板としてダンパ本体2に所要
数埋設されている。図の例では、上記したように周方向
に二分割されたダンパ本体2のうち、比較的大振りな符
号2aの部分の内部に保形部材3が三枚配置されてゴム
状弾性材が周方向に四分割されるとともに、比較的小振
りな符号2bの部分の内部に保形部材3が一枚配置され
てゴム状弾性材が周方向に二分割されている。保形部材
3は何れも平板状に形成されて上記隙間状空間2dに対
して平行に配置されている。また、この保形部材3は何
れも十分な保形作用ないしスペーサ作用を奏するよう
に、その軸方向長さをダンパ本体2の軸方向長さと同じ
とされており、その軸方向端面はそれぞれダンパ本体2
の軸方向端面に対して面一状をなしている。また、金属
または樹脂製の保形部材3とゴム状弾性材製のダンパ本
体2とは、インサート成形の実施等によって互いに加硫
接着されることにより一体化されている。
ダンパ本体2の軸方向への弾性変形を所定量までに制限
ないし抑止する剛材製の保形部材3がダンパ本体2内に
設けられていると、この保形部材3による保形作用ない
しスペーサ作用によって、荷重入力時におけるダンパ本
体2の軸方向への弾性変形が少なく抑えられ、軸方向へ
の発生荷重が少なく抑えられる。したがって、この軸方
向への発生荷重によって、当該ダンパ1の周辺に配置さ
れるベアリングやハブ51の止め部等が破損するのを未
然に防止することができる。また、当該ダンパ1の製作
に際して、保形部材3の厚さ、形状、材質、設置数、設
置間隔または設置方向等を適宜変更すれば、当該ダンパ
1の各方向についてのバネ定数を任意に変更することも
可能となる。
るホイールダンパ1を単品状態で示しており、同図
(A)は同ダンパ1を軸方向一方から見た正面図、同図
(B)は同図(A)におけるB−B線断面図である。
バネ定数を備えたゴム状弾性材製のダンパ本体2を有し
ており、このダンパ本体2が、互いに周方向に並べられ
た符号2aで示す部分と、符号2bで示す部分とに分け
られて、連結部2cをもって互いに連結されている。両
部分2a,2bは、当該ダンパ1がハブ51とホイール
52の間の装着空間53に装着されるときに、当該ダン
パ1をハブ51側の周方向仕切り壁51aとの間で周方
向に圧縮すべくホイール52の内部に予め設けられた周
方向仕切り壁52a(何れも図3参照)の周方向両側に
配置されるものであり、よって両部分2a,2bの間に
は、ホイール52側の周方向仕切り壁52aがちょうど
嵌まり込むような所定の間隔を備えた溝状ないし隙間状
の空間2dが設けられている(この隙間状空間2dの長
手方向(図2(A)における上下方向)がハブ51、ホ
イール52および当該ダンパ1における径方向であり、
図2(A)における左右方向がハブ51、ホイール52
および当該ダンパ1における周方向であり、また図2
(A)における紙面直交方向がハブ51、ホイール52
および当該ダンパ1における軸方向である)。当該ダン
パ1は装着空間53に複数が周方向に並べられて同時装
着されるように、軸方向からこれを見て全体におよび部
分2a,2bごとに扇形ないし略扇形に形成されてい
る。
般に、駆動力荷重が入力したときにダンパ1が周方向だ
けでなく軸方向にも弾性変形し、ハブ51とホイール5
2を押す方向すなわち軸方向の押圧荷重を発生させ、こ
の軸方向に発生した荷重によって、ダンパ1の周辺に配
置されるベアリングやハブ51の止め部等に破損をもた
らす不都合があるが、当該ダンパ1は、これを防止すべ
く以下の構成を備えている。
2の軸方向への弾性変形を所定量までに制限ないし抑止
する金属または樹脂製の保形部材3がダンパ本体2内に
所要数設けられており、この保形部材3が、ダンパ本体
2を周方向に仕切る仕切り板としてダンパ本体2に所要
数埋設されている。図の例では、上記したように周方向
に二分割されたダンパ本体2のうち、比較的大振りな符
号2aの部分および比較的小振りな符号2bの部分の双
方ともそれぞれ、内部に保形部材3が一枚ずつ配置され
てゴム状弾性材が周方向に二分割されている。保形部材
3は何れも平板状に形成されて上記隙間状空間2dに対
して平行に配置されており、なおかつ軸方向両端部にそ
れぞれダンパ本体2の軸方向端面と平行な平面部3aを
備えて断面形状をI字形ないし略I字形に形成されてい
る。また、この保形部材3は何れも十分な保形作用ない
しスペーサ作用を奏するように、その軸方向長さをダン
パ本体2の軸方向長さよりも僅かに長く形成されてお
り、その軸方向端面(上記平面部3aの平端面)はそれ
ぞれその肉厚の半分ほど、ダンパ本体2の軸方向端面よ
りも軸方向に突出している。また、金属または樹脂製の
保形部材3とゴム状弾性材製のダンパ本体2とは、イン
サート成形の実施等によって互いに加硫接着されること
により一体化されている。
ダンパ本体2の軸方向への弾性変形を所定量までに制限
ないし抑止する剛材製の保形部材3がダンパ本体2内に
設けられていると、この保形部材3による保形作用ない
しスペーサ作用によって、荷重入力時におけるダンパ本
体2の軸方向への弾性変形が少なく抑えられ、軸方向へ
の発生荷重が少なく抑えられる。したがって、この軸方
向への発生荷重によって、当該ダンパ1の周辺に配置さ
れるベアリングやハブ51の止め部等が破損するのを未
然に防止することができる。また、当該ダンパ1の製作
に際して、保形部材3の厚さ、形状、材質、設置数、設
置間隔または設置方向等を適宜変更すれば、当該ダンパ
1の各方向についてのバネ定数を任意に変更することも
可能となる。
項1または2によるホイールダンパによれば、ゴム状弾
性材製のダンパ本体内に配置された剛材製の保形部材に
よる保形作用ないしスペーサ作用によって、荷重入力時
におけるダンパ本体の軸方向への弾性変形を少なく抑え
ることができ、これにより軸方向への発生荷重を少なく
抑えることができる。したがって、この軸方向への発生
荷重によって、当該ダンパの周辺に配置されるベアリン
グやハブの止め部等が破損するのを未然に防止すること
ができる。また、当該ダンパの製作に際して、上記保形
部材の厚さ、形状、材質、設置数、設置間隔または設置
方向等を適宜変更することにより、当該ダンパの各方向
についてのバネ定数を任意に変更することもできる。
ンパの正面図、(B)は同図(A)におけるA−A線断
面図
ンパの正面図、(B)は同図(A)におけるB−B線断
面図
系の分解斜視図
Claims (2)
- 【請求項1】 ハブとホイールとの間の装着空間に装着
されるホイールダンパ(1)であって、 荷重入力時におけるゴム状弾性材製のダンパ本体(2)
の軸方向への変形を制限する金属または樹脂製の保形部
材(3)を前記ダンパ本体(2)内に設けたことを特徴
とするホイールダンパ。 - 【請求項2】 請求項1のホイールダンパにおいて、 保形部材(3)がダンパ本体(2)を周方向に仕切るよ
うに配置されていることを特徴とするホイールダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23780499A JP4062384B2 (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | ホイールダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23780499A JP4062384B2 (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | ホイールダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001063303A true JP2001063303A (ja) | 2001-03-13 |
JP4062384B2 JP4062384B2 (ja) | 2008-03-19 |
Family
ID=17020670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23780499A Expired - Fee Related JP4062384B2 (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | ホイールダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4062384B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170554A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Ogura Clutch Co Ltd | 動力伝達装置 |
JP2012252081A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Konica Minolta Business Technologies Inc | ダンパー装置及び画像形成装置 |
JP2013036530A (ja) * | 2011-08-08 | 2013-02-21 | Nok Corp | 回転変動吸収クランクプーリ |
-
1999
- 1999-08-25 JP JP23780499A patent/JP4062384B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170554A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Ogura Clutch Co Ltd | 動力伝達装置 |
JP2012252081A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Konica Minolta Business Technologies Inc | ダンパー装置及び画像形成装置 |
US8918021B2 (en) | 2011-06-01 | 2014-12-23 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Damper device and image forming apparatus |
JP2013036530A (ja) * | 2011-08-08 | 2013-02-21 | Nok Corp | 回転変動吸収クランクプーリ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4062384B2 (ja) | 2008-03-19 |
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