JP2001063075A

JP2001063075A - 画像記録装置

Info

Publication number: JP2001063075A
Application number: JP24552099A
Authority: JP
Inventors: Ryuji Tanno; 龍司丹野; Kazumi Tsukinowa; 一海月輪
Original assignee: Konica Minolta Inc
Current assignee: Konica Minolta Inc
Priority date: 1999-08-31
Filing date: 1999-08-31
Publication date: 2001-03-13

Abstract

(57)【要約】【課題】少なくともヘッドを覆うサッキングキャップ
を有する可動台が精度良く移動してヘッドを確実に覆う
画像記録装置を提供する。【解決手段】インクジェットヘッドのノズルよりイン
ク滴を噴射して直接記録シートに付着させて画像を記録
する画像記録装置において、画像記録装置の装置本体に
対し上方向に移動し、少なくとも前記ノズルを覆うサッ
キングキャップを有する可動台と、前記装置本体に対し
水平方向で且つ互いに反対方向に摺動するカム部を有
し、前記カム部の摺動により前記カム部に作用する前記
可動台に設けた部材を介して前記可動台が上下方向に移
動させる可動台駆動手段と、を備えたことを特徴とする
画像記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は画像記録装置に関
し、特に、インク滴を吐出するヘッドを有して画像デー
タに応じてヘッドからインク滴を吐出させて、記録シー
トに画像を記録する画像記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】（従来の技術１）インクジェットヘッド
のノズルよりインク滴を噴射して直接記録シートに付着
させて画像を記録する画像記録装置があり、この画像記
録装置において、装置本体に対し移動し、少なくとも前
記ノズルを覆うサッキングキャップを有する可動台と、
前記装置本体に対し可動台を傾動して作動、またはリン
ク機構により曲線作動して前記ノズルを覆い、減圧して
気泡、ゴミ等を排出して回復させる機能を有する画像記
録装置が知られている。

【０００３】（従来の技術２）上記画像記録装置におい
て、装置本体より可動台が取り外しができない構造とな
っている。

【０００４】（従来の技術３）上記画像記録装置におい
て、装置の駆動開始時に、サッキングキャップを有する
可動台は下側停止位置に最初に移動することなく、サッ
キングキャップがヘッドを覆う構造となっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術１の課題として、可動台が傾動したり、リンク機構
による曲線軌跡を移動すると、サッキングキャップがヘ
ッドを精度良く覆いにくいという問題がある。

【０００６】従来の技術２の課題として、装置本体より
サッキングキャップを有する可動台が取り外しができな
いと、可動台の保守点検等が行い難いという問題があ
る。

【０００７】従来の技術３の課題として、パルスモータ
等で可動台を駆動すると、パルス信号のずれにより、可
動台の位置がわからなくなるということがあり、また、
可動台を上側位置で水平に移動すると、ヘッドとサッキ
ングキャップのリップ部が干渉するといった問題があ
る。

【０００８】本発明は上記の課題に鑑みなされたもの
で、本発明の目的の１つは、少なくともヘッドを覆うサ
ッキングキャップを有する可動台が精度良く円滑に移動
する画像記録装置を提供することにある。

【０００９】さらに本発明の目的の１つは、少なくとも
ヘッドを覆うサッキングキャップを有する可動台が容易
に装置本体に対し取り外しができ、例えば保守点検等が
し易い画像記録装置を提供することにある。

【００１０】さらに本発明の目的の１つは、少なくとも
ヘッドを覆うサッキングキャップを有する可動台が、精
度良く円滑に移動するとともに、さらに運転開始後最初
に下側停止位置に移動させてより確実に移動する画像記
録装置を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の手段
のいずれかにより達成できる。

【００１２】（１）インクジェットヘッドのノズルよ
りインク滴を噴射して直接記録シートに付着させて画像
を記録する画像記録装置において、画像記録装置の装置
本体に対し上方向に移動し、少なくとも前記ノズルを覆
うサッキングキャップを有する可動台と、前記装置本体
に対し水平方向で且つ互いに反対方向に摺動するカム部
を有し、前記カム部の摺動により前記カム部に作用する
前記可動台に設けた部材を介して前記可動台が上下方向
に移動させる可動台駆動手段と、を備えたことを特徴と
する画像記録装置。

【００１３】（２）インクジェットヘッドのノズルよ
りインク滴を噴射して直接記録シートに付着させて画像
を記録する画像記録装置において、画像記録装置の装置
本体に対し上方向に移動し、少なくとも前記ノズルを覆
うサッキングキャップを有する可動台と、前記装置本体
に対し水平方向で且つ互いに反対方向に摺動するカム部
を有し、前記カム部の摺動により前記カム部に作用する
前記可動台に設けた部材を介して前記可動台が上下方向
に移動させる可動台駆動手段と、前記可動台の最上昇位
置で、前記カム部より前記可動台に設けた部材が上方に
分離でき、前記装置本体より前記可動台が取り外し可能
であることを特徴とする画像記録装置。

【００１４】（３）前記（１）または（２）に記載の
画像記録装置において、前記可動台の下側停止位置を検
出する位置センサーを設け、画像記録装置の運転開始
後、最初に前記可動台を前記下側停止位置の方向に移動
し、前記位置センサーで前記下側停止位置を検出するよ
うに制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像記
録装置。

【００１５】

【発明の実施の形態】本発明の画像記録装置として、実
施の形態ではインクジェットプルーファについて説明す
る。本発明の画像記録装置はインクジェットプルーファ
に限定されるものではなく、例えばインクジェットプリ
ンタでもよい。

【００１６】インクジェットプルーファは、インク滴を
吐出するヘッドを有し、画像データに応じて、前記ヘッ
ドからインク滴を吐出させて、記録シートの画像記録面
にカラープルーフを作成する装置である。また、インク
ジェットプルーファはインクジェットヘッドに気泡また
は、ゴミ、ほこり、異物等を回復させる機構が付加され
ている。

【００１７】図１は画像記録装置の概略構造図で、図２
は図１の要部構成斜視図で、図３は可動台を装置本体よ
り取り外している状態の側面図である。

【００１８】図１、２に示す如く、インク色ごとに設け
られたインク容器１１ａ、１１ｂのインクはチューブ１
３を通りヘッド１２ａ、１２ｂにそれぞれ供給される。
ヘッド１２ａ、１２ｂは支持板１４に保持され、支持板
１４はスライド部１５を介して固定部材１６に対し摺動
可能となっている。この支持板１４の移動により図示し
ない記録シートを走査して画像を記録する。なお、イン
ク色は２色に限定されるものではない。

【００１９】次に、インクジェットプルーファの装置本
体１７にはモータ１８が固定され、モータ１８が回転す
るとネジ１９が回転して支持台２２に固定されたナット
２２ａが移動する。また、装置本体１７には２つのガイ
ドレール２１が設置され、支持台２２には支持台２２に
固定された軸２４で回動自在のローラ２３がある。そし
て、モータ１８が駆動すると、ナット２２ａが移動して
支持台２２がガイドレール２１に沿って移動できる。

【００２０】支持台２２にはモータ３１が設置され、モ
ータ３１が回転すると、モータ３１の軸と一体の歯車３
２が回転し、歯車３２とかみ合うラック３３、３４がそ
れぞれ反対方向に移動する。すると、ラック３３と一体
のカム板３５、またラック３４と一体のカム板３６が支
持台２２に設けた２つのスライドガイド２５に沿ってそ
れぞれ反対方向に移動する。カム板３５、３６が互いに
近接する方向に移動することにより可動台５１を上昇さ
せ、また、互いに離れる方向に移動することにより可動
台５１を下降させる構造となっている。

【００２１】カム板３６に設けたカム部３６ａに可動台
５１に設けたローラ軸５３で回動自在のローラ５２が作
用しており、カム板３６が移動すると、ローラ５２を介
して可動台５１が上下動する。同様にして、カム板３５
に設けたカム部３５ａに可動台５１に設けたローラ軸５
３で回動自在のローラ５２が作用しており、カム板３６
が移動すると可動台５１が上下動する。また、可動台５
１には２つのガイド支柱５４がカム部に近接して配置さ
れ、ガイド支柱５４は支持台２２に設けた２つの軸受け
５５に係合し、可動台５１を円滑に上昇下降する。

【００２２】カム部３５ａ、３６ａは上下に平坦部を有
する傾斜した溝であり、上部の一部がカットされてお
り、可動台５１を装置本体より取り外す際、ローラ５２
がカム部に干渉しない形状となっている。

【００２３】この発明では、装置本体１７に対し水平方
向で且つ互いに反対方向にスライドするカム部３５ａ、
３６ａを有し、カム部に作用する可動台５１に設けられ
たローラ部材により可動台５１を上下動する手段を可動
台駆動手段と称する。

【００２４】可動台５１の上面にはサッキングキャップ
６１、保温キャップ６２、洗浄ワイパー６３ａ、６３ｂ
が設けられている。サッキングキャップ６１はヘッド１
２ａ、１２ｂを覆う部材であり、保温キャップ６２はヘ
ッド１２ａ、１２ｂのノズル部分を覆いインク液を保温
する。また、洗浄ワイパー６３ａ、６３ｂはそれぞれヘ
ッド１２ａ、１２ｂのノズル部を洗浄するノズルであ
る。支持台２２が水平方向に動くことにより、サッキン
グキャップ６１、保温キャップ６２、洗浄ワイパー６３
ａ、６３ｂが移動する。また、可動台５１の下面には２
本のガイド支柱５４があり、支持板２２の軸受け５５に
係合している。

【００２５】支持台２２には光束遮断の有無を検知する
位置センサー４１が設けられている。装置の運転開始
後、カム板３６に設けたスリット４２が移動して、位置
センサー４１の光束を遮断すると、可動台５１が下側停
止位置にきたことを検知する構造となっている。

【００２６】本発明では、可動台５１の下側停止位置を
検出する位置センサー４１を設け、画像記録装置の運転
開始後、最初に可動台５１を下側停止位置の方向に移動
し、位置センサー４１で下側停止位置を検出するように
制御する手段を制御手段と称する。

【００２７】ここで、ヘッドの回復動作について図１、
２を参照して説明する。

【００２８】１）モータ３１が回転し、歯車３２が回転
して、歯車３２とかみ合うラック３３、３４が作動す
る。

【００２９】２）ラック３３、３４の移動によりカム板
３５、３６が作動する。

【００３０】３）カム部３５ａ、３６ａの溝に沿って可
動台５１に形成したローラ５２が、移動して、可動台５
１が下降する。

【００３１】４）支持台２２をガイドレール２１に沿っ
て移動し、可動台５１に設けたサッキングキャップ６１
がヘッド１２ａ、１２ｂの下方にきた位置で停止する。

【００３２】５）モータ３１が今度は反対方向に回転し
て歯車３２が回転し、歯車３２とかみ合うラック３３、
３４が作動する。

【００３３】６）ラック３３、３４の移動により、それ
ぞれカム板３５、３６が作動する。

【００３４】７）カム部３５ａ、３６ａの溝に沿って可
動台５１のローラ５２が、移動して、可動台５１が上昇
する。

【００３５】８）サッキングキャップ６１がヘッド１２
ａ、１２ｂを覆う。

【００３６】９）ヘッド１２ａ、１２ｂとサッキングキ
ャップとの空間を減圧して気泡ゴミ等を取り出し回復さ
せる。

【００３７】次に、可動台を装置本体より取り外す動作
について図１、２、３を参照して説明する。

【００３８】１）最初に、可動台５１を下側停止位置に
移動した後に、支持台２２をガイドレール２１に沿って
移動し、可動台５１がヘッド等に干渉されず取り外せる
位置に停止させる。

【００３９】２）カム板３６、３７を互いに接近する方
向に移動させ、カム部３５ａ、３６ａの溝に沿ってロー
ラ５２を移動させ、可動台５１を最上昇位置に移動させ
る。

【００４０】３）さらに、カム板３５、３６を互いに接
近する方向に移動させると、ローラ５２がカム部３５
ａ、３６ａの溝よりはずれた位置にくる（図３参照）。

【００４１】４）可動台５１を上方に持ち上げ、装置本
体２７より取り外す。取り外した可動台５１は保守点検
等を行う。

【００４２】

【発明の効果】以上のように構成したので、下記のよう
な効果を奏する。

【００４３】請求項１に記載の発明によれば、水平方向
で且つ互いに反対方向に摺動するカム部を有し、カム部
の摺動によりカム部に作用する可動台に設けた部材を介
して可動台が上下方向に移動させるので、可動台が装置
本体に対し水平方向に働く力を互いに相殺するので、可
動台を円滑に上昇下降でき、少なくともサッキングキャ
ップが精度良くヘッドを覆うことができる。

【００４４】請求項２に記載の発明によれば、可動台の
最上昇位置で、カム部より可動台に設けた部材が上方に
分離できるので、装置本体より可動台が簡易に取り外し
可能となり、例えば保守点検が容易となる請求項３に記
載の発明によれば、画像記録装置の運転開始後、最初に
可動台を下側停止位置の方向に移動し、位置センサーで
下側停止位置を検出するように制御するので、ヘッド等
を干渉することなく初期作動することができる。

【００４５】請求項４に記載の発明によれば、可動台の
下部にガイド支柱を設け、さらに装置本体にガイド支柱
に係合する軸受けを設け、装置本体に対し可動台がガイ
ド支柱に沿って垂直方向に移動するので、可動台が円滑
に精度良く移動し、例えばサッキングキャップとヘッド
とのあわせが正確となる。

【００４６】請求項５に記載の発明によれば、画像記録
装置が、画像データに応じて、ヘッドからインク滴を吐
出させて、記録シートの画像記録面にカラープルーフを
作成するための画像を記録するので、上記効果を有する
カラープルーフ作成装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】画像記録装置の概略構造図である。

【図２】図１の要部構成斜視図である。

【図３】可動台を装置本体より取り外している状態の側
面図である。

【符号の説明】

１２ａ、１２ｂヘッド３３、３４ラック３５、３６カム板３５ａ、３６ａカム部４１位置センサー５１可動台５４ガイド支柱５５軸受け６１サッキングキャップ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】インクジェットヘッドのノズルよりイン
ク滴を噴射して直接記録シートに付着させて画像を記録
する画像記録装置において、画像記録装置の装置本体に
対し上方向に移動し、少なくとも前記ノズルを覆うサッ
キングキャップを有する可動台と、前記装置本体に対し
水平方向で且つ互いに反対方向に摺動するカム部を有
し、前記カム部の摺動により前記カム部に作用する前記
可動台に設けた部材を介して前記可動台が上下方向に移
動させる可動台駆動手段と、を備えたことを特徴とする
画像記録装置。
【請求項２】インクジェットヘッドのノズルよりイン
ク滴を噴射して直接記録シートに付着させて画像を記録
する画像記録装置において、画像記録装置の装置本体に
対し上方向に移動し、少なくとも前記ノズルを覆うサッ
キングキャップを有する可動台と、前記装置本体に対し
水平方向で且つ互いに反対方向に摺動するカム部を有
し、前記カム部の摺動により前記カム部に作用する前記
可動台に設けた部材を介して前記可動台が上下方向に移
動させる可動台駆動手段と、前記可動台の最上昇位置
で、前記カム部より前記可動台に設けた部材が上方に分
離でき、前記装置本体より前記可動台が取り外し可能で
あることを特徴とする画像記録装置。
【請求項３】請求項１または２に記載の画像記録装置
において、前記可動台の下側停止位置を検出する位置セ
ンサーを設け、画像記録装置の運転開始後、最初に前記
可動台を前記下側停止位置の方向に移動し、前記位置セ
ンサーで前記下側停止位置を検出するように制御する制
御手段を備えたことを特徴とする画像記録装置。
【請求項４】前記可動台の下部にガイド支柱を設け、
さらに装置本体に前記ガイド支柱に係合する軸受けを設
け、前記装置本体に対し前記可動台が前記ガイド支柱に
沿って垂直方向に移動することを特徴とする請求項１、
２または３に記載の画像記録装置。
【請求項５】前記画像記録装置が、インク滴を吐出す
るヘッドを有し、画像データに応じて、前記ヘッドから
インク滴を吐出させて、記録シートの画像記録面にカラ
ープルーフを作成するための画像を記録する装置である
ことを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載
の画像記録装置。