JP2001062607A - スローアウェイチップのクランプ機構 - Google Patents

スローアウェイチップのクランプ機構

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JP2001062607A
JP2001062607A JP23617499A JP23617499A JP2001062607A JP 2001062607 A JP2001062607 A JP 2001062607A JP 23617499 A JP23617499 A JP 23617499A JP 23617499 A JP23617499 A JP 23617499A JP 2001062607 A JP2001062607 A JP 2001062607A
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clamp
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JP23617499A
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Masayuki Okawa
昌之 大川
Shiyouichiro Watanabe
▲しょう▼一郎 渡辺
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スローアウェイチップの着脱が容易なスロー
アウェイチップのクランプ機構を提供する。 【解決手段】 工具本体11に、チップ取付座13と隣
接して、クランプ駒25が挿入される挿入穴23を形成
する。クランプ駒25を、本体部分25aと、本体部分
25aが挿入穴23内に挿入された状態でチップ取付座
13上に張り出して、スローアウェイチップ15をチッ
プ取付座13に押圧固定するアーム25bとによって構
成する。クランプ駒25の本体部分25aの側方に、ク
ランプ駒25を挿入穴23内に引き込む方向に押圧する
固定ネジ26(固定部材)を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動旋盤用小型バ
イト等のスローアウェイ式工具に装着されるスローアウ
ェイチップのクランプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、精密自動旋盤等に用いられる小型
バイトでは、複数種類のバイトが櫛歯状に配置され、こ
れらのバイトのいずれかを選択的に用いてワークについ
て異なる種類または異なる部位の切削加工が連続して行
われるようになっているものがある。このような小型バ
イトにおいては、通常スローアウェイ式バイトが用いら
れ、切刃の摩耗に応じてチップ交換する。この場合、バ
イトの配列方向によってスローアウェイチップを着脱交
換するためのレンチなどの挿入可能方向が限定されてお
り、そのために例えば実開平6−83206号公報に開
示されたようなスローアウェイチップのクランプ機構が
提案されている。
【0003】このスローアウェイチップのクランプ機構
においては、図7の要部拡大側断面図に示すように、バ
イト1のバイト本体2の先端角部に凹状のチップ取付座
3が形成され、このチップ取付座3に、例えば略平行四
辺形板状のスローアウェイチップ4(以下チップと呼
ぶ)が装着されている。このチップ4の上下面間に形成
される中央孔4aを貫通してチップ取付座3の孔3aに
アンカーピン5が挿入されており、このアンカーピン5
はこれに略直交する方向にバイト本体2に螺合された固
定用ネジ6で押圧されて固定される。しかも、アンカー
ピン5には中途部に糸巻き軸状の凹状の係合部7が形成
されており、この係合部7には固定用ネジ6の略ドーム
状の頭部8が当接して自転させられることで、その回転
摩擦力によってアンカーピン5が下方向に引き込まれ
る。同時に押圧されることで、アンカーピン5はその頭
部5aがチップ4をチップ取付座3の側壁3bに押圧す
る方向に傾斜される。これによって、チップ4はチップ
取付座3の底面3c及び側壁3bに押圧固定されること
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスローアウェイチップのクランプ機構では、チップ
4を取り外す場合には、アンカーピン5を取り外す必要
があり、チップ交換作業が面倒なものとなる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、スローアウェイチップの着脱が容易なスロー
アウェイチップのクランプ機構を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載のスローアウェイチップのクランプ機
構においては、工具本体にチップ取付座と隣接して挿入
穴が設けられ、該挿入穴に、スローアウェイチップを前
記チップ取付座に向けて押圧するアームを備えるクラン
プ駒が挿入され、前記クランプ駒を前記挿入穴に引き込
んで、前記クランプ駒の前記アームによって前記スロー
アウェイチップを前記チップ取付座に押圧固定させる固
定部材が設けられていることを特徴とする。
【0007】このように構成されるスローアウェイチッ
プのクランプ機構においては、固定部材を操作してクラ
ンプ駒を挿入穴に引き込むことで、クランプ駒のアーム
によってスローアウェイチップがチップ取付座に押圧固
定される。そして、クランプ駒を、そのアームがスロー
アウェイチップから離間される程度挿入穴から引き出す
ことでスローアウェイチップの固定が解除され、クラン
プ駒を挿入穴から取り外すことなくスローアウェイチッ
プの着脱が可能となる。
【0008】請求項2記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構においては、前記挿入穴の開口部の、前記チ
ップ取付座とは反対側に、前記クランプ駒の、前記アー
ムを前記チップ取付座に載置される前記スローアウェイ
チップから離間させる向きへの回転動作を許容する空間
を形成する切り欠きが設けられていることを特徴とす
る。このように構成されるスローアウェイチップのクラ
ンプ機構においては、切り欠きによって、クランプ駒
の、アームをチップ取付座に載置されるスローアウェイ
チップから離間させる向きへの回転動作が許容され、こ
のようにクランプ駒を回転させることで、クランプ駒を
挿入穴から取り外すことなく、アームとチップ取付座と
の間の間隔を大きくとることができる。
【0009】請求項3記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構においては、前記挿入穴が、前記工具本体の
前記チップ取付座が形成される面の開口から内奥部に向
かって、該チップ取付座から離間する向きに傾斜して設
けられていることを特徴とする。このように構成される
スローアウェイチップのクランプ機構においては、固定
部材によって挿入穴に引き込まれるクランプ駒が、チッ
プ取付座から離間する向きに移動するので、スローアウ
ェイチップはクランプ駒のアームによってチップ取付座
の底面及び側壁の両方に効果的に押圧される。
【0010】請求項4記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構においては、前記クランプ駒の側方に、前記
固定部材と係合される係合穴が前記アームの延在方向と
略直交する方向に向けて設けられ、前記固定部材が、自
身の回転軸に対して偏心した位置に偏心突部を備えてお
り、該偏心突部が、前記固定部材を回転操作することで
前記係合穴の内壁面を押圧するよう前記係合穴に係合さ
れていることを特徴とする。このように構成されるスロ
ーアウェイチップのクランプ機構においては、固定部材
を回転操作することで、固定部材に設けられた偏心突部
によってクランプ駒の係合穴の内壁面が押圧されてクラ
ンプ駒が移動させられる。このように固定部材を回転さ
せることでクランプ駒をスローアウェイチップを固定す
る位置からスローアウェイチップの着脱を行う位置まで
移動させることができる。
【0011】請求項5記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構においては、前記挿入穴と前記クランプ駒と
の間に、前記クランプ駒を前記挿入穴内から押し出す向
きに付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とす
る。このように構成されるスローアウェイチップのクラ
ンプ機構においては、固定部材によるクランプ駒の押圧
を解除すると、付勢部材によって押圧されてクランプ駒
がスローアウェイチップの着脱を行う位置に向けて移動
される。
【0012】
【発明の実施の形態】(第一の実施の形態)以下、本発
明の第一の実施の形態によるスローアウェイチップのク
ランプ構造が適用されるスローアウェイ式バイトを図1
から図3を用いて説明する。図1はスローアウェイ式バ
イト10の要部拡大平面図、図2はスローアウェイ式バ
イト10の要部拡大側断面図、図3はクランプピン及び
固定ネジの形状及びこれらの係合関係を説明する要部拡
大側断面図である。ここで、図2では、固定ネジ26
(後述)の軸に直交する断面を示し、図3では、固定ネ
ジ26の軸に平行な断面を示している。図1に示すスロ
ーアウェイ式バイト10において、工具本体11は例え
ば略四角柱形状を呈しており、その先端が斜めにカット
され、図1に示す一面(これを上面とする)12aの先
端角部に略平行四辺形板状の凹部が形成され、チップ取
付座13とされている。このチップ取付座13は、略平
行四辺形状の底面13aと鋭角を持って互いに交差する
2つの側壁13b、13cとで形成されている。また2
つの側壁13b、13cの交差部にはぬすみ部14が形
成され、底面13aはぬすみ部14まで延在する平面と
されている。
【0013】このチップ取付座13には、略平行四辺形
板状のスローアウェイチップ15(以下チップと呼ぶ)
が装着される。このチップ15は、図2に示すように、
着座面をなす下面16に対向して上面17が形成され、
側面18は例えば下面16から上面17に向けて漸次外
側に傾斜するポジチップとされている(ネガチップでも
よい)。図1に示すように、チップ15の上面17の稜
線部には工具本体11から突出する前切刃20Aと横切
刃20Bとが設けられている。そして、チップ15に
は、図2に示すように、その上下面17、16の中央部
を貫通してチップ側係合穴22が形成され、チップ側係
合穴22は同一寸法の内径をなす直孔部22aと直孔部
22aの上端から上面17に向けてテーパー面状に漸次
拡径された拡径部22bとで形成されている。このチッ
プ側係合穴22は好ましくは水平断面が真円または真円
に近い形状とされるものであって、例えば上記のような
貫通孔ではなく、拡径部22bのみからなる穴としても
よい。また、拡径部22bは、連続的に拡径されている
のであれば、テーパー面状でなくとも、曲面形状、例え
ば側断面視略ベル形のベル穴形状としてもよい。
【0014】また、工具本体11には、図1及び図2に
示すように、チップ取付座13に隣接してその基端側
に、クランプ駒25(後述)が挿入される挿入穴23が
形成されている。そして、工具本体11の二つの側面1
2b、12cのうち例えばチップ取付座13から離間す
る一方の側面12bには、挿入穴23に略直交する方向
に延びて挿入穴23に連通されるネジ孔24が形成さ
れ、このネジ孔24には固定ネジ26(固定部材)が螺
合されている。挿入穴23の開口部の、チップ取付座1
3とは反対側には、クランプ駒25の、アーム25b
(後述)をチップ取付座13に載置されるチップ15か
ら離間させる向きへの回転動作を許容する空間を形成す
る切り欠き23aが形成されている。また、挿入穴23
の底面には、図2に示すように、その中心点よりもチッ
プ取付座13寄りに、略円形の本体側凹部27が形成さ
れ、この本体側凹部27には、コイルスプリング28
(付勢部材)が下端を挿入されて位置決めされた状態で
設置されている。コイルスプリング28は、クランプ駒
25の底部と挿入穴23の底面との間に設けられて、ク
ランプ駒25を、挿入穴23から押し出す方向に付勢す
るとともに切り欠き23aに向けて回転するよう付勢す
るものである。
【0015】固定ネジ26は、図3に示すように、例え
ば無頭で略円柱形状を呈していてその外周面におねじが
切られており、その挿入穴23側の端部に、先細りのテ
ーパー形状をなすテーパー部分26aが形成されてい
る。テーパー部分26aは、固定ネジ26を回転操作し
て挿入穴23内にテーパー部分26aを突出させること
で、挿入穴23内に挿入状態にあるクランプ駒25の係
合穴32(後述)に設けられるテーパー部分32aを下
方に押圧してクランプ駒25を挿入穴23内に引き込む
ものである。
【0016】クランプ駒25は、図2に示すように、本
体部分25aが挿入穴23内に挿入された状態でチップ
取付座13上に張り出すアーム25bを備えるものであ
って、アーム25bの下面には、チップ15に設けられ
るチップ側係合穴22の拡径部22bをチップ取付座1
3に向けて押圧する押圧突部31が形成されている。そ
して、クランプ駒25の本体部分25aの側方には、図
3に示すように、略円形の係合穴32が、クランプ駒2
5の軸に対して軸を略直交させて設けられ、係合穴32
の固定ネジ26側の端部には、固定ネジ26に向けて拡
径されるテーパー部分32aが形成されている。また、
図2に示すように、本体部分25aの底部には、その中
心点よりもアーム25寄りに、前記コイルスプリング2
8の他端が係合される駒側凹部33が形成されている。
【0017】上記第一の実施の形態によるスローアウェ
イ式バイト10は上述のような構成を備えており、工具
本体11にチップ15を装着するにあたっては、次のよ
うな操作を行う。まず、図2中の二点鎖線で示すよう
に、クランプ駒25が、挿入穴23から所定量引き出さ
れ、かつ挿入穴23の切り欠き23aに向けて回転され
て、アーム25bの押圧突部31とチップ取付座13と
の間にチップ15の着脱を行えるだけの空間が確保され
た状態で、工具本体11の先端側からクランプ駒25の
アーム25bとチップ取付座13との間にチップ15を
挿入してチップ取付座13上に載置する。
【0018】次に、固定ネジ26を回転操作してテーパ
ー部分26aをクランプ駒25の係合穴32に向けて移
動させ、テーパー部分26aによってクランプ駒25の
係合穴32に設けられるテーパ部分32aを下方に向け
て押圧することで、コイルスプリング28の付勢力に逆
らってクランプ駒25を挿入穴23内に引き込む。この
とき、挿入口23の切り欠き23aに向けて回転してい
たクランプ駒25が、挿入穴23の内壁面によってその
本体部分25aが挿入穴23と略平行となる位置まで案
内される。これによって、クランプ駒25のアーム25
aに設けられた押圧突部31が、チップ15のチップ側
係合穴22に形成される拡径部22bに係合し、拡径部
22bを下方及び一側方、すなわちチップ取付座13の
底面13a及び側壁13b、13cの交差部であるぬす
み部14に向けて押圧するので、チップ15がチップ取
付座13に押圧固定される。
【0019】そして、工具本体11からチップ15を外
すにあたっては、固定ネジ26を回転操作して、テーパ
ー部分26aをネジ孔24内に後退させる向き、すなわ
ちテーパー部分26aをクランプ駒32から離間させる
向きに、これらの係合が保たれる範囲内で移動させて、
テーパー部分26aによるクランプ駒25の係合穴32
の押圧を解除する。すると、コイルスプリング28の付
勢力によってクランプ駒25が挿入穴23から押し出さ
れるとともに、固定ネジ26のテーパー部分26aとク
ランプ駒25の係合穴32との係合部分を支点として、
クランプ駒25がアーム25bをチップ取付座13から
離間させる向き、すなわち切り欠き23aに向けて回転
移動させられる。これによって、アーム25bの押圧突
部31とチップ取付座13との間にチップ15の着脱を
行えるだけの空間が確保され、チップ15の固定が解除
される。そして、この状態で工具本体11の先端側にチ
ップ15を引き出すことで、チップ15が工具本体11
から取り外される。
【0020】このように構成されるスローアウェイチッ
プのクランプ構造によれば、チップ15の着脱操作時に
クランプ駒25を工具本体11から取り外す必要がない
ので、チップ15の着脱が容易になる。また、クランプ
駒25を取り外すための作業空間を省くことができるの
で、スローアウェイ式バイト10間の間隔を縮めて省ス
ペース化を図ることができる。そして、チップ15の着
脱を、工具本体11の先端側、すなわち他のスローアウ
ェイ式バイトが連なる方向とは異なる側から行うことが
できるので、チップ15の着脱操作が容易になる。そし
て、固定ネジ26によるクランプ駒25の押圧を解除し
た際に、クランプ駒25が自動的に挿入穴23から押し
出され、またアーム25bをチップ取付座13から離間
させる向きに回転させられるので、アーム25bの押圧
突部31とチップ取付座13との間にチップ15の着脱
を行えるだけの空間が確保され、チップ15の着脱を容
易に行うことができる。
【0021】(第二の実施の形態)次に、本発明の第二
の実施の形態によるスローアウェイチップのクランプ構
造が適用されるスローアウェイ式バイトを図4を用いて
説明する。ここで、以下の説明において、前記第一の実
施の形態と同一部分については同一符号を付して説明す
る。この実施の形態に示すスローアウェイ式バイト10
aは、基本的に前記第一の実施の形態によるスローアウ
ェイ式バイト10と同様の構成であるが、図4の要部拡
大側面図に示すように、挿入穴23を、工具本体11の
上面12aの開口から内奥部に向かって、チップ取付座
13から離間する向きに傾斜して設け、クランプ駒25
の代わりに、本体部分35aとアーム35bのなす角度
がチップ取付座13と挿入穴23のなす角度にほぼ等し
くなるように形成したクランプ駒35を用いたものであ
る。ここで、図4では、固定ネジ26の軸に直交する断
面を示している。前記挿入穴が、前記工具本体の前記チ
ップ取付座が形成される面の開口から内奥部に向かっ
て、該チップ取付座から離間する向きに傾斜して設けら
れていることを特徴とする。
【0022】この実施形態においては、固定ネジ26に
よって挿入穴23に引き込まれるクランプ駒35が、チ
ップ取付座13から離間する向きに移動するので、チッ
プ15はクランプ駒35のアーム35bによってチップ
取付座13の底面13a及び側壁13b、13cの両方
に効果的に押圧される。
【0023】これによって、この実施の形態によるスロ
ーアウェイ式バイト10aでは、チップ15をチップ取
付座13の底面13a及び側壁13b、13cに正確か
つ強固に固定することができる。
【0024】なお、上記第一、第二の実施の形態では、
固定部材としてクランプ駒25(35)の係合穴32の
テーパー部分32aに係合されるテーパー部分26aを
有する固定ネジ26を用い、固定ネジ26を回転させて
テーパー部分32aによって係合穴32のテーパー部分
32aを押圧することで、クランプ駒25を挿入穴23
内に引き込むようにした例を示した。しかしこれに限ら
れることなく、図5の要部拡大斜視図に示すように構成
してもよい。すなわちクランプ駒25の係合穴32を同
一寸法の内径をなす直孔とし、固定ネジ26に代えてク
ランプ駒25の係合穴32に係合される偏心突部36a
を有する固定ネジ36を用いてもよい。このように構成
されるスローアウェイチップのクランプ機構において
は、固定ネジ36を、偏心突部36aが上方に位置する
ように回転させることで、偏心突部36aによるクラン
プ駒25の係合穴32の押圧が解除されて、図6(a)
の要部拡大側断面図に示すようにチップ15の固定が解
除された状態となる。そして、固定ネジ36を、偏心突
部36aが下方に位置するように回転させることで、偏
心突部36aによってクランプ駒25の係合穴32の内
壁面が押圧されてクランプ駒25が挿入穴23内に引き
込まれ、図6(b)の要部拡大側断面図に示すチップ1
5の固定状態となる。ここで、図6(a)、(b)は、
固定ネジ36の軸に直交する断面を示している。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載のスローアウェイチップの
クランプ機構によれば、スローアウェイチップの着脱操
作時にクランプ駒を工具本体から取り外す必要がないの
で、スローアウェイチップの着脱が容易になる。また、
工具間の間隔を縮めて省ペース化を図ることができる。
【0026】請求項2記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構によれば、クランプ駒のアームとスローアウ
ェイチップとの間隔を大きくとることができるので、ス
ローアウェイチップの着脱が容易になる。
【0027】請求項3記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構によれば、スローアウェイチップはクランプ
駒のアームによってチップ取付座の底面及び側壁の両方
に効果的に押圧されて固定されるので、スローアウェイ
チップをチップ取付座の底面及び側壁に正確かつ強固に
固定することができる。
【0028】請求項4記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構によれば、クランプピンを回転させるだけ
で、クランプピンによるスローアウェイチップの押圧及
び押圧の解除を容易に行うことができる。
【0029】請求項5記載のスローアウェイチップのク
ランプ機構によれば、クランプ駒によるスローアウェイ
チップの固定の解除が自動的に行われるので、スローア
ウェイチップの着脱が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態におけるスローア
ウェイチップのクランプ構造を有するスローアウェイ式
バイトを示す要部拡大平面図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態におけるスローア
ウェイチップのクランプ構造を有するスローアウェイ式
バイトを示す要部拡大側断面図である。
【図3】 本発明の第一の実施の形態におけるスローア
ウェイ式バイトのクランプピン及び固定ネジの形状及び
これらの係合関係を説明する要部拡大側断面図である。
【図4】 本発明の第二の実施の形態におけるスローア
ウェイチップのクランプ構造を有するスローアウェイ式
バイトを示す要部拡大側断面図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態におけるスローアウ
ェイ式バイトのクランプピン及び固定ネジの形状及びこ
れらの係合関係を説明する要部拡大斜視図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態におけるスローアウ
ェイ式バイトによるスローアウェイチップの着脱動作を
示す要部拡大側断面図であって、図6(a)はスローア
ウェイチップの固定が解除された状態を示し、図6
(b)はスローアウェイチップの固定状態を示す。
【図7】 従来のスローアウェイチップのクランプ機構
を示すバイトの要部拡大側断面図である。
【符号の説明】
11 工具本体 13 チップ取
付座 15 スローアウェイチップ 23 挿入穴 23a 切り欠き 25、35 ク
ランプ駒 25b、35b アーム 26 固定ネジ
(固定部材) 36a 偏心突部 28 コイルス
プリング(付勢手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体にチップ取付座と隣接して挿入
    穴が設けられ、 該挿入穴に、スローアウェイチップを前記チップ取付座
    に向けて押圧するアームを備えるクランプ駒が挿入さ
    れ、 前記クランプ駒を前記挿入穴に引き込んで、前記クラン
    プ駒の前記アームによって前記スローアウェイチップを
    前記チップ取付座に押圧固定させる固定部材が設けられ
    ていることを特徴とするスローアウェイチップのクラン
    プ機構。
  2. 【請求項2】 前記挿入穴の開口部の、前記チップ取付
    座とは反対側に、前記クランプ駒の、前記アームを前記
    チップ取付座に載置される前記スローアウェイチップか
    ら離間させる向きへの回転動作を許容する空間を形成す
    る切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項1
    記載のスローアウェイチップのクランプ機構。
  3. 【請求項3】 前記挿入穴が、前記工具本体の前記チッ
    プ取付座が形成される面の開口から内奥部に向かって、
    該チップ取付座から離間する向きに傾斜して設けられて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載のスロー
    アウェイチップのクランプ機構。
  4. 【請求項4】 前記クランプ駒の側方に、前記固定部材
    と係合される係合穴が前記アームの延在方向と略直交す
    る方向に向けて設けられ、 前記固定部材が、自身の回転軸に対して偏心した位置に
    偏心突部を備えており、 該偏心突部が、前記固定部材を回転操作することで前記
    係合穴の内壁面を押圧するよう前記係合穴に係合されて
    いることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    のスローアウェイチップのクランプ機構。
  5. 【請求項5】 前記挿入穴と前記クランプ駒との間に、
    前記クランプ駒を前記挿入穴内から押し出す向きに付勢
    する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1から4のいずれかに記載のスローアウェイチップのク
    ランプ機構。
JP23617499A 1999-08-23 1999-08-23 スローアウェイチップのクランプ機構 Withdrawn JP2001062607A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008213075A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Mitsubishi Materials Corp 切削インサートのクランプ機構及びインサート着脱式切削工具
JP7445230B1 (ja) 2023-10-06 2024-03-07 株式会社タンガロイ 固定部材及び切削工具

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