JP2001059496A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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JP2001059496A JP2000177240A JP2000177240A JP2001059496A JP 2001059496 A JP2001059496 A JP 2001059496A JP 2000177240 A JP2000177240 A JP 2000177240A JP 2000177240 A JP2000177240 A JP 2000177240A JP 2001059496 A JP2001059496 A JP 2001059496A
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拓司 曽布川
Hiroyuki Kawasaki
裕之 川崎
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松太郎 宮本
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • F04D19/042Turbomolecular vacuum pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/70Suction grids; Strainers; Dust separation; Cleaning
    • F04D29/701Suction grids; Strainers; Dust separation; Cleaning especially adapted for elastic fluid pumps

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 万一ロータが破壊した場合でも、ロータの破
片でチャンバや処理中の製品を傷つけることなく、ター
ボ分子ポンプを交換することで速やかに装置を再使用可
能な状態にすることが可能な安全性の高いターボ分子ポ
ンプを提供する。 【解決手段】 ポンプケーシング14内部に、ロータR
とステータSにより翼排気部L及び/又は溝排気部L
が構成されたターボ分子ポンプにおいて、前記ポンプ
ケーシング14の吸気口14a側に、前記ロータ及び/
またはステータの破片が吸気口を抜けて飛散するのを防
止する飛散防止部材50が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速回転するロー
タにより気体の排気を行うようにしたターボ分子ポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のターボ分子ポンプの一例を図17
に示す。このターボ分子ポンプは、ポンプケーシング1
4の内部に、ロータ(回転部)Rとステータ(固定部)
Sにより翼排気部L及び溝排気部Lが構成されてい
る。ステータSは、基部15と、その中央に立設された
固定筒状部16と、翼排気部L及び溝排気部Lの固
定側部分とから主に構成されている。また、ロータR
は、固定筒状部16の内部に挿入された主軸10と、そ
れに取り付けられた回転筒状部12から主に構成されて
いる。
【0003】すなわち、主軸10と固定筒状部16の間
には駆動用モータ18と、その上下に上部ラジアル磁極
20及び下部ラジアル磁極22が設けられている。そし
て、主軸10の下部には、主軸10の下端のターゲット
ディスク24aと、ステータS側の上下の電磁石24b
を有するアキシャル軸受24が配置されている。このよ
うな構成によって、ロータRが5軸の能動制御を受けな
がら高速回転するようになっている。
【0004】回転筒状部12の上部外周には、回転翼3
0が一体に設けられて羽根車を構成し、ポンプケーシン
グ14の内面には、回転翼30と交互に配置される固定
翼32が設けられ、これらが、高速回転する回転翼30
と静止している固定翼32との相互作用によって排気を
行う翼排気部Lを構成している。
【0005】さらに、翼排気部Lの下方にはねじ溝排
気部Lが設けられている。すなわち、回転筒状部12
には、外周面にねじ溝34aが形成されたねじ溝部34
が固定筒状部16を囲むように設けられ、一方、ステー
タSには、このねじ溝部34の外周を囲むねじ溝部スペ
ーサ36が配置されている。ねじ溝排気部Lは、高速
回転するねじ溝部34のねじ溝34aのドラッグ作用に
よって排気を行う。固定翼32は、その外周縁部におい
て、固定翼スペーサ38どうし、または固定翼スペーサ
38と溝部スペーサ36とで挟持固定されている。
【0006】このように翼排気部Lの下流側にねじ溝
排気部Lを有することで、広い流量範囲に対応可能な
広域型ターボ分子ポンプが構成されている。この例で
は、ねじ溝排気部Lのねじ溝をロータR側に形成した
例を示しているが、ねじ溝をステータS側に形成しても
よい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなターボ分子
ポンプにおいて、腐食などによりロータRの破壊が生
じ、壊れたロータRの破片がポンプケーシング14の吸
気口14a側に飛び出すことがある。そして、ターボ分
子ポンプの吸気口14aにフランジ14bを介して接続
されている処理装置のチャンバ内に、大きな運動エネル
ギを持った回転筒状部12あるいは回転翼30の破片が
入り込むと、処理装置の破壊や処理途中の製品への損害
をもたらすだけでなく、全体の真空系が破壊されて有害
な処理ガスの外部放出を招く事故に繋がりかねない。
【0008】本発明は上記に鑑み、万一ロータが破壊し
た場合でも、ロータの破片でチャンバや処理中の製品を
傷つけることなく、ターボ分子ポンプを交換することで
速やかに装置を再使用可能な状態にすることが可能な安
全性の高いターボ分子ポンプを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ポンプケーシング内部に、ロータとステータにより
翼排気部及び/又は溝排気部が構成されたターボ分子ポ
ンプにおいて、前記ポンプケーシングの吸気口側に、前
記ロータ及び/またはステータの破片が吸気口を抜けて
飛散するのを防止する飛散防止部材が設けられているこ
とを特徴とするターボ分子ポンプである。
【0010】これにより、ロータが破壊した時に、回転
筒状部や回転翼のようなロータの破片及び固定翼のよう
なステータの破片は飛散防止部材に遮られ、あるいは吸
気口方向への運動エネルギを失うので、吸気口側に接続
された処理装置のチャンバ自体やその内部の機器、被処
理物等を傷つけることが防止される。飛散防止部材は、
ケーシング等の固定側に設けてもよく、あるいはロータ
に設けてもよい。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記翼排気部を
構成する回転翼または固定翼の少なくとも一部が前記飛
散防止部材を構成していることを特徴とする請求項1に
記載のターボ分子ポンプである。これにより、回転翼ま
たは固定翼の少なくとも一部に遮蔽機能を持たせること
ができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記吸気口の内
壁面から内方に突出する突起部を有することを特徴とす
る請求項1又は2に記載のターボ分子ポンプである。こ
れにより、ロータの破片を突起部に衝突させることで、
該ロータの破片が吸気口の周辺部から飛散することを阻
止し、あるいはその運動エネルギを小さくすることがで
きる。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記飛散防止部
材が、高強度材及び/又は高エネルギ吸収材で構成され
ていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載のターボ分子ポンプである。高強度材としては、アル
ミニウムよりも強度が高い、例えばステンレス鋼やチタ
ン合金等が挙げられる。また、高エネルギ吸収材として
は、鉛等の比較的柔軟な金属材料、高分子素材、あるい
はこれらの複合素材を用いて、衝撃を吸収し易い形状
(例えば、ハニカム構造や単なる球形状の集合体)に構
成したもの等が挙げられる。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記飛散防止部
材が、衝撃吸収構造を有していることを特徴とする請求
項1乃至4のいずれかに記載のターボ分子ポンプであ
る。これにより、ロータの破片が飛散防止部材に衝突し
た時における該ロータの破片の運動エネルギの吸収効果
をより一層高めて、吸気口側に接続された処理装置のチ
ャンバ等を防護する機能を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、図17に示す従来のターボ
分子ポンプの場合と同一の構成部材には同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0016】図1及び図2は、この発明の第1の実施の
形態のターボ分子ポンプを示すもので、この実施の形態
では、ポンプケーシング14の吸気口14a側に、飛散
防止部材を構成する保護カバー50が設置されている。
この保護カバー50は、吸気口14aの中央部に配置さ
れ、ロータRを構成する回転筒状部12の直上方を覆う
円板状の遮蔽体52と、遮蔽体52の外側に同心に配置
され、ポンプケーシング14の吸気口14aと同じ大き
さの開口を有するリング状のリム板56と、遮蔽体52
の外周面から放射状に延びて遮蔽体52とリム板56と
を連結する複数(図では3本)の支持棒54とから構成
されている。図では、保護カバー50は、リム板56の
下面に形成された段差56aを吸気口14a側のフラン
ジ14bに嵌着することで、ポンプケーシング14に固
定されているが、フランジ14b側に段差を設け、保護
カバー50をその段差に嵌め込んでボルトで固定しても
よく、また、単にこの段差に嵌め込んでポンプケーシン
グ14とチャンバとの間に挟み込むだけでもよい。
【0017】この実施の形態において、軸方向の最上段
に位置する固定翼32aは、例えばステンレス鋼やチタ
ン合金等のようなアルミニウムよりも強度の高い材料で
構成され、他の固定翼32は、アルミニウムで構成され
ている。これにより、固定翼32aも飛散防止部材を構
成している。
【0018】このように構成したターボ分子ポンプにお
いて、ロータRが腐食等の原因で回転中に破壊した時
に、回転筒状部12や回転翼30のようなロータRの破
片は、保護カバー50の遮蔽体52に衝突し、それによ
って吸気口14a側への運動エネルギが失われるので、
吸気口14a側に接続されたチャンバ等を傷つけること
が防止され、あるいはその程度が軽減される。なお、こ
の例では、遮蔽体52は回転筒状部12のみを覆ってい
るが、回転翼30の一部まで覆うようにしてもよい。
【0019】また、軸方向の最上段に位置する固定翼3
2aがアルミニウムよりも強度の高い材料で構成されて
いるので、これにアルミニウム製の回転翼30などが衝
突しても破壊されず、あるいは破壊の程度が低い。従っ
て、この固定翼32aは、そのような破片がさらに吸気
口14aに向かって飛散することを防止する飛散防止部
材としての役割を果たす。
【0020】なお、上述した実施の形態においては、最
上段の固定翼32aのみを高強度材で構成した例を示し
ており、他の段の固定翼、更には、例えば1段と4段の
ような任意の段の固定翼を高強度材で構成してもよい。
また、以下の各実施の形態においても、これと同様な構
成が備えられている。
【0021】また、この実施の形態にあっては、飛散防
止部材としての保護カバー50を設け、更に軸方向の最
上段に位置する固定翼32aをアルミニウムよりも強度
の高い材料で構成して、この固定翼32aも飛散防止部
材としての役割を果たすようにした例を示しているが、
どちらか一方を備えるようにしてもよいことは勿論であ
る。このことは、以下の各実施の形態においても同様で
ある。
【0022】図3は、この発明の第2の実施の形態のタ
ーボ分子ポンプを示すものである。この実施の形態は、
第1の実施の形態における保護カバー50の円板状の遮
蔽体52の代わりに、略円柱状の遮蔽体58を使用した
ものである。遮蔽体58は、その約下半分が回転筒状部
12の中央の設けられた凹部13内に入り込むように配
置されている。他の構成は、第1の実施の形態と同様で
ある。
【0023】この実施の形態のターボ分子ポンプによれ
ば、遮蔽体58とロータRの間の隙間がより小さくなっ
て、破片の飛散する可能性を減少させて、処理チャンバ
側を防護する機能を向上させている。また、この例で
は、遮蔽体58は、ロータRが異常回転したときの姿勢
維持機能をも有しており、これにより、ロータRとステ
ータSの接触を最小限に抑えて破片の発生自体を減少さ
せることができる。
【0024】図4及び図5は、この発明の第3の実施の
形態のターボ分子ポンプを示すもので、この実施の形態
は、飛散防止部材として、衝撃吸収構造を有するものを
使用した例を示す。すなわち、飛散防止部材としての保
護カバー50の中央部に略円板状で下方に突出する軸部
70aを有する遮蔽体70を設け、この遮蔽体70の軸
部70aの周囲に金属製パイプ72をコイル状に二重に
巻き付けて構成した衝撃吸収部材74を配置し、この衝
撃吸収部材74の周囲を上方に開口したカップ状の衝撃
吸収部材カバー76で囲繞し、更に遮蔽体70の周縁部
と衝撃吸収部材カバー76のフランジとをボルト78で
締結したものである。衝撃吸収部材カバー76は、回転
筒状部12の中央の設けられた凹部13内に入り込むよ
うに配置されている。
【0025】この実施の形態のターボ分子ポンプによれ
ば、回転翼30や回転筒状部12のようなロータRの破
片が、飛散防止部材としての保護カバー50の遮蔽体7
0や衝撃吸収部材カバー76に衝突した際に、衝撃吸収
部材74が軸方向及び径方向のいずれにも容易に変形あ
るいは破壊して衝撃を吸収することで、この破片の運動
エネルギをより一層吸収して、処理チャンバ側を防護す
る機能を向上させることができる。
【0026】ここで、衝撃吸収部材としては、この他
に、比較的柔軟な金属材料、高分子材料、あるいはこれ
らの複合素材を用いて、衝撃を吸収しやすい形状(例え
ば、ハニカム構造や単なる球形状の集合体)に構成した
ものを使用してもよい。この場合、腐食性ガスなどを排
気することを考慮して、素材自身に耐食性のある素材を
選ぶか、または表面にニッケルコーティング等の耐食性
表面処理を行うことが好ましい。
【0027】図6及び図7は、この発明の第4の実施の
形態のターボ分子ポンプを示すもので、この実施の形態
は、第1の実施の形態に以下の構成を付加したものであ
る。すなわち、ポンプケーシング14の吸気口14aの
内壁面には、保護カバー50と共に飛散防止部材を構成
する複数(図では3個)の突起部60が、円周方向に沿
って所定間隔ごとに内方に向けて突出し、ロータRの回
転翼30の外周縁部を覆うように設けられている。な
お、この実施の形態では、突起部60をポンプケーシン
グ14の吸気口14aの内壁面に設けた例を示している
が、保護カバー50のリム板56に設けてもよい。
【0028】この実施の形態のターボ分子ポンプによれ
ば、ロータRの回転翼30や回転筒状部12から発生し
た破片が保護カバー50の遮蔽体52だけでなく突起部
60にも衝突するので、吸気口14a側へ持ち込まれる
運動エネルギを更に小さくすることができる。
【0029】図8は、この発明の第5の実施の形態のタ
ーボ分子ポンプを示すもので、この実施の形態では、飛
散防止部材62が、ロータRの主軸10の上端に、回転
筒状部12の吸気口14a側の一部を覆うように取り付
けられている。すなわち、この飛散防止部材62は、回
転筒状部12の凹部13の形状に沿ってカップ状に形成
され、上端には回転筒状部12の平坦な上面に沿って延
びるフランジ部62aが形成され、底部にはねじ穴が形
成されている。主軸10の頂部には、外面に雄ねじが形
成された固定部10aが設けられ、飛散防止部材62は
この固定部10aに雄ねじを螺合することにより、主軸
10に締結されている。なお、ボルト等の他の任意の締
結手段を介して、飛散防止部材62を主軸10または回
転筒状部12に締結するようにしてもよい。
【0030】この実施の形態のターボ分子ポンプによれ
ば、飛散防止部材62がロータRに取り付けられている
ので、それを配置するためにポンプケーシング14の吸
気口14aを横切るような障害物を設ける必要が無い。
従って、排気速度が低下することがない。さらに、飛散
防止部材62がロータRのうちの破断して飛散しやすい
箇所である回転筒状部12の凹部13を覆うように取り
付けられているので、破片の飛散を効率的に防止するこ
とができる。また、この例では、飛散防止部材62は回
転筒状部12を覆っているが、回転翼30の一部を覆う
ようにしてもよい。
【0031】図9乃至図11は、この発明の第6の実施
の形態のターボ分子ポンプを示すもので、この実施の形
態は、第5の実施の形態における飛散防止部材62に衝
撃吸収構造を付加したしたものであり、他の構成は、第
5の実施の形態とほぼ同様である。
【0032】すなわち、この実施の形態は、上方に開口
した飛散防止部材62の内部に、図11に示す半円環状
の金属製パイプ80を互いに対峙させつつ上下に積層し
て構成した衝撃吸収部材82を配置し、更に主軸10を
上方に延長させてその上端部に雄ねじを刻設し、この雄
ねじに衝撃吸収部材押えとしてのナット84を締付ける
ことで、衝撃吸収部材82の脱出を防止するようにした
ものである。この実施の形態にあっては、ナット84を
締付けて、衝撃吸収部材82を介して飛散防止部材62
のフランジ部62aの下面を回転筒状部12に圧接させ
ることで、飛散防止部材62を固定している。
【0033】これにより、回転翼30や回転筒状部12
のようなロータRの破片が、飛散防止部材62に衝突し
た際に、飛散防止部材62が軸方向及び径方向のいずれ
にも容易に変形あるいは破壊して衝撃を吸収すること
で、この破片の運動エネルギをより一層吸収して、処理
チャンバ側を防護する機能を向上させることができる。
【0034】なお、このように、半円環状のパイプ80
を使用して衝撃吸収部材82を構成したのは生産性を高
めるためであり、完全なリング状のパイプや、一端が開
いたリング状のパイプ、更にはコイル状のものを使用し
てもよいことは勿論である。また、衝撃吸収部材とし
て、比較的柔軟な金属材料、高分子材料、あるいはこれ
らの複合素材を用いて、衝撃を吸収しやすい形状に構成
したものを使用してもよいことは前述と同様である。
【0035】図12は、この発明の第7の実施の形態の
ターボ分子ポンプを示すものである。この実施の形態
は、第5の実施の形態におけるカップ状の飛散防止部材
62の代わりに、円板状の飛散防止部材64を使用し、
この飛散防止部材64を回転筒状部12の凹部13内に
収納したものである。他の構成は、第5の実施の形態と
同様である。通常、上側部12aは回転筒状部12のハ
ブ部12bと一体であるので、このようにハブ部12b
を押さえるだけでも破片の飛散防止効果を有する。従っ
て、この実施の形態によれば、図8に示す第5の実施の
形態に比べ低コストで目的を達成することができる。
【0036】図13は、この発明の第8の実施の形態の
ターボ分子ポンプを示すもので、この実施の形態は、図
8に示す第5の実施の形態における飛散防止部材62を
ボルト66を介して回転筒状部12に締結するととも
に、以下の構成を付加したものである。すなわち、ポン
プケーシング14の吸気口14aの内壁面に、飛散防止
部材62と共に飛散防止部材を構成する複数(図では3
個)の突起部60が、円周方向に沿って所定間隔ごとに
内方に向けて突出し、ロータRの回転翼30の外周縁部
を覆うようになっている。
【0037】この実施の形態のターボ分子ポンプによれ
ば、ロータRの回転翼30や回転筒状部12のような破
片が飛散防止部材62とともに突起部60にも衝突する
ので、吸気口14a側へ伝達される運動エネルギを更に
小さくすることができる。また、全ての実施の形態にお
いて、突起部を含めた飛散防止部材はステンレス鋼やチ
タン合金等の高強度材で構成した方が望ましい。
【0038】図14及び図15は、この発明の第9の実
施の形態のターボ分子ポンプを示すもので、この実施の
形態は第8の実施の形態における回転筒状部12に締結
されている飛散防止部材62に衝撃吸収構造を付加した
ものである。他の構成は第8の実施の形態とほぼ同様で
ある。
【0039】すなわち、この実施の形態は、回転筒状部
12の凹部13内に軸部90aを有するサポート90を
ボルト92を介して立設し、飛散防止部材62の内部
に、図11に示す半円環状の金属製パイプ80を互いに
対峙させつつ上下に積層するとともに、このパイプ80
と飛散防止部材62との間に、例えばフッ素ゴム製のO
リング94を介在させて構成した衝撃吸収部材96を配
置し、サポート90の上部に刻設した雄ねじに衝撃吸収
部材押えとしてのナット98を締付けることで、衝撃吸
収部材96の脱出を防止するようにしたものである。こ
の実施の形態にあっては、飛散防止部材62の軸方向の
動きはパイプ80によって、径方向の動きはOリング9
4によってそれぞれ規制され、これにより、軸方向、径
方向ともに、ロータ若しくはステータの破片の衝撃を吸
収することができる。
【0040】また、図15に示すように、回転筒状部1
2の凹部13の周囲には凸部12cが形成され、飛散防
止部材62のフランジ部62aの周縁部下面には、この
凸部12cと嵌合する凹部62bを区画形成する凸条部
62cが形成されている。これにより、回転筒状部12
の凸部12cに飛散防止部材62の凹部62bを嵌合さ
せることで、この芯出しを行うとともに、この径方向の
移動を規制するようになっている。
【0041】この実施の形態のターボ分子ポンプによれ
ば、ロータRの回転翼30や回転筒状部12のような破
片が飛散防止部材62に衝突した際に、衝撃吸収構造内
部の衝撃吸収部材96が変形あるいは破壊されることに
よって、この破片の運動エネルギをより一層吸収するこ
とが可能となり、さらに突起部60にも衝突するので、
吸気口側へ伝達される運動エネルギをさらに小さくする
ことができる。
【0042】図16は、この発明の第10の実施の形態
のターボ分子ポンプを示すもので、この実施の形態は、
軸方向の最上段に位置する回転翼30aを他の回転翼3
0と別体として、例えばステンレス鋼やチタン合金等の
ようなアルミニウムよりも強度の高い材料で、他の回転
翼30はアルミニウムでそれぞれ構成し、軸方向の最上
段に位置する回転翼30aをボルト100を介して主軸
10に直結し、これによって、回転翼30aで飛散防止
部材を構成したものである。
【0043】つまり、軸方向の最上段に位置する回転翼
30aがアルミニウムよりも強度の高い材料で構成され
ているので、これにアルミニウム製の回転翼30などが
衝突しても破壊されず、あるいは破壊の程度が低い。従
って、この回転翼30aは、そのような破片がさらに吸
気口14aに向かって飛散することを防止する飛散防止
部材としての役割を果たす。
【0044】上記においては、本発明の種々の構成を翼
排気部Lとねじ溝排気部Lを有する広域型ターボ分
子ポンプに適用したが、それぞれの趣旨に従い、本発明
の構成を翼排気部Lのみ、あるいはねじ溝排気部L
のみを有するポンプに採用してもよい。また、上述した
いくつかの実施の形態の構成を適宜に組み合わせて用い
てもよいことは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロータが回転中に破壊した際に発生する回転筒状部や回
転翼等の破片は、飛散防止部材に衝突することにより吸
気口から飛散することが防止され、あるいは運動エネル
ギを失い、吸気口側に接続された処理チャンバやその内
部の機器、被処理物等を傷つけることが防止される。従
って、万一ロータが破壊した場合でも、チャンバ等の破
損やさらには真空系の破壊に繋がるような事故の発生を
防止して、安全性の高いターボ分子ポンプを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のターボ分子ポンプ
を示す断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のターボ分子ポンプ
を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態のターボ分子ポンプ
を示す断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態のターボ分子ポンプ
を示す断面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態のターボ分子ポンプ
を示す断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態のターボ分子ポンプ
を示す断面図である。
【図10】図9の要部拡大図である。
【図11】図9のターボ分子ポンプに使用されている衝
撃吸収部材を構成する金属製パイプを示す平面図であ
る。
【図12】本発明の第7の実施の形態のターボ分子ポン
プを示す断面図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態のターボ分子ポン
プを示す断面図である。
【図14】本発明の第9の実施の形態のターボ分子ポン
プを示す断面図である。
【図15】図14の要部拡大図である。
【図16】本発明の第10の実施の形態のターボ分子ポ
ンプを示す断面図である。
【図17】従来のターボ分子ポンプを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 主軸 12 回転筒状部 13 凹部 14 ポンプケーシング 14a 吸気口 16 固定筒状部 18 駆動用モータ 30 回転翼 32 固定翼 34 ねじ溝部 36 ねじ溝部スペーサ 38 固定翼スペーサ 50 保護カバー(飛散防止部材) 52,58,70 遮蔽体 54 支持棒 56 リム板 60 突起部(飛散防止部材) 62,64 飛散防止部材 72,80 金属製パイプ 74,82,96 衝撃吸収部材 76 衝撃吸収部材カバー 90 サポート L 翼排気部 L 溝排気部 R ロータ S ステータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 裕之 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 宮本 松太郎 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 3H031 DA02 EA09 FA31 3H034 AA02 BB01 BB08 CC01 CC04 DD02 DD28 EE17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプケーシング内部に、ロータとステ
    ータにより翼排気部及び/又は溝排気部が構成されたタ
    ーボ分子ポンプにおいて、 前記ポンプケーシングの吸気口側に、前記ロータ及び/
    またはステータの破片が吸気口を抜けて飛散するのを防
    止する飛散防止部材が設けられていることを特徴とする
    ターボ分子ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記翼排気部を構成する回転翼または固
    定翼の少なくとも一部が前記飛散防止部材を構成してい
    ることを特徴とする請求項1に記載のターボ分子ポン
    プ。
  3. 【請求項3】 前記吸気口の内壁面から内方に突出する
    突起部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載
    のターボ分子ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記飛散防止部材が、高強度材及び/又
    は高エネルギ吸収材で構成されていることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載のターボ分子ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記飛散防止部材が、衝撃吸収構造を有
    していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載のターボ分子ポンプ。
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