JP2001058739A - シート整列装置 - Google Patents

シート整列装置

Info

Publication number
JP2001058739A
JP2001058739A JP11234090A JP23409099A JP2001058739A JP 2001058739 A JP2001058739 A JP 2001058739A JP 11234090 A JP11234090 A JP 11234090A JP 23409099 A JP23409099 A JP 23409099A JP 2001058739 A JP2001058739 A JP 2001058739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
roller
unit
document
conveying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11234090A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuki Omichi
由起 大道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP11234090A priority Critical patent/JP2001058739A/ja
Publication of JP2001058739A publication Critical patent/JP2001058739A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、第1ページから順に上向きで
送り込まれるシートをページ順に整列させるシート整列
装置を提供すること。 【解決手段】 シート整列装置には、画像形成装置か
ら、第1ページから順に、上向きの状態で間隔をおい
て、第1ページから順に記録シートが送り込まれる。送
り込まれる記録シートを第1ローラ311、第2ローラ
312および第3ローラ313で搬送する。搬送される
記録シートの後部が跳ね上げ機320の上方にくるタイ
ミングで、第2ローラ312、第3ローラ313による
搬送を停止させると共に、跳ね上げ機320の跳ね上げ
板321を跳ね上げる(図7(b))。跳ね上げ板32
1で跳ね上げられた記録シートの後部下方に、次の記録
シートの前部が進入するタイミングで、跳ね上げ板32
1を元に戻すと共に、第2ローラ312と第3ローラ3
13による搬送を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート整列装置に
関し、特に、例えば複写機などの画像形成装置から第1
ページ目を先頭に順次排出されるプリント済みの記録シ
ートを、当該ページ順に整列して集積させるシート整列
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機のみならずプリンタやファ
クシミリとしても使用できる複合型の画像形成装置が普
及しつつある。ところで、画像形成装置で処理の済んだ
用紙(シート)は、ユーザがいちいち並び替える手間を
考えると、ページ順に整列されていることが好ましい。
この処理には、例えば、プリンタとして使用される場合
のプリント処理や複写機として使用される場合に、当該
画像形成装置に付設された自動原稿搬送装置(ADF
(Auto Document Feeder))が原稿を読取り位置に搬送
する搬送処理がある。
【0003】上記複合型の画像形成装置がプリンタとし
て使用される場合、画像形成装置に接続されたパソコン
から普通第1ページ目を先頭にして送信される画像デー
タに基づいて、その順に記録シートにプリントするのが
一般的である。プリント直後の記録シートは、通常プリ
ント面が上向きになっているので、そのままの状態で記
録シートを排出して積み上げたのでは、ページの順番が
逆になってしまう。そこで、従来、プリントがなされた
記録シートを、いわゆるスイッチバック機構により反転
させ、プリント面を下向きにした上で積み上げる方法が
考案されている。
【0004】また、ADFにおいて、読取り位置にある
原稿は、通常、読取り面が下向きになっている。したが
って、第1ページ目から読取り位置への搬送を行うAD
Fにおいては、読取りの終了した原稿を、そのまま(下
向きのまま)、読取り位置の横に連接して設けられた排
出トレイに排出することによって、読取り処理の済んだ
原稿をページ順に集積することができる。
【0005】ここで、上記した画像形成装置やADFの
ように第1ページ目から処理を行うシステムを、以下、
「ファーストページシステム」と言う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記画
像形成装置におけるスイッチバック機構は、袋小路の搬
送路に一旦記録シートを導入し、導入した記録シートを
それまでの後端側が先頭になるように取り出すことによ
って、反転させるといった比較的複雑なものである。そ
のため、当該スイッチバック機構を採用すると、装置全
体のコストアップになってしまう。また、搬送経路が複
雑になることにより、いわゆる紙づまりも発生しやすく
なる。
【0007】また、上記したADFでは、横に出っ張っ
た排出トレイによって、画像形成装置の設置面積が増大
し、その分設置場所が制約されてしまう。このため、読
取りの終了した原稿を、読取り位置の上方に設けた排出
トレイへUターンさせて排出させるADFが開発されて
いる。しかし、この場合、Uターンによって原稿が反転
してしまうため、排出トレイに集積される原稿のページ
順が逆になってしまう。この問題は、当該Uターン排出
型のADFに上記したようなスイッチバック機構を付加
することにより解消できるが、その場合、上述した画像
形成装置の場合と同様な問題が新たに生じてしまう。
【0008】本発明は、上記の課題に鑑み、ファースト
ページシステムを採用する画像形成装置やADFなどに
適用され、簡易な構成で、処理の済んだシートをページ
順に整列させることができるシート整列装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るシート整列装置は、順次送り込まれる
複数のシートを受け入れて間隔をおいて搬送する第1の
搬送手段と、第1の搬送手段の下流に設けられ、第1の
搬送手段で搬送されてきたシートを、さらに下流へ搬送
する第2の搬送手段と、第1の搬送手段及び第2の搬送
手段の両方の搬送速度を、一のシートの後端と後続シー
トの先端が重合するように制御する搬送速度制御手段
と、前記一のシートの後端と後続のシートの先端とが重
合する際に、前記一のシートの後端を、特定方向に変位
させ、両シートの重合関係をページ順に揃える変位手段
とを備えたことを特徴とする。
【0010】また、前記搬送速度制御手段は、第1の搬
送手段の搬送速度よりも第2の搬送手段の搬送速度が遅
くなるように制御することで前記一のシートの後端と後
続のシートの先端を重合させることを特徴とする。ま
た、前記搬送速度制御手段は、第2の搬送手段による搬
送を一旦停止させることによって、前記一のシートの後
端と後続のシートの先端を重合させることを特徴とす
る。
【0011】また、前記第1の搬送手段は、シートの第
1面と接する第1のローラとシートの第2面と接する第
2のローラとからなる一対の搬送ローラを含み、前記変
位手段は、第1のローラと同一軸に取り付けられ、当該
第1のローラ周面よりも突出した部材を備え、第1のロ
ーラと同期回転することにより、当該第1のローラを通
過した前記一のシートの後端を突出部分ではねて変位さ
せることを特徴とする。
【0012】ここで、シートの第1面とは、例えば、複
写機などの画像形成装置において、シートの片面のみに
画像を形成する場合の当該画像が形成された方の面や、
自動原稿搬送装置(ADF)において、原稿(シート)
の片面のみを読取りの対象とする場合の当該読取り対象
となる方の面を指し、シートの第2面とは、第1面と反
対側の面を指す。
【0013】また、前記変位手段は、第1の搬送手段と
第2の搬送手段の間で、前記シートが、その第1面を外
巻きとなるよう湾曲して搬送されるように設けられたシ
ートガイド部材であることを特徴とする。また、前記変
位手段は、第1の搬送手段と第2の搬送手段の間に配置
された跳ね上げ手段であって、前記一のシートの第2面
を第1面側へと跳ね上げる跳ね上げ手段であることを特
徴とする。
【0014】また、前記シート整列装置は、さらに、前
記第2の搬送手段よりも低い位置に設置されたシート積
載手段であって、排出されるシートを積載するシート積
載手段と、シート後端が第2の搬送手段を通過する前
に、当該シートの先端と当接するストッパーとを有し、
前記第2の搬送手段は、シートを排出する排出ローラで
あって、上下に配された一対の排出ローラを含み、下方
の排出ローラが上方の排出ローラよりも前記シート積載
手段側に突出していることを特徴とする。
【0015】また、前記ストッパーの位置は、排出され
るシートの搬送方向の長さに応じて、変更されることを
特徴とする。また、前記シート積載手段は排出されたシ
ートの後端と当接する当接部材を有し、前記ストッパと
当該当接部材との間の距離がシートの搬送方向の長さよ
りも長く設定されていることを特徴とする。
【0016】また、前記シート整列装置は、さらに、前
記搬送速度制御手段による前記制御を禁止する禁止手段
を備え、禁止手段による前記禁止が実行された場合に、
一連のシートの排出が終了するまで継続して、第1の搬
送手段の搬送速度と第2の搬送手段の搬送速度とをほぼ
同じ速度に制御することを特徴とする。また、前記シー
ト整列装置は、画像形成装置に連結される自動原稿搬送
装置の一部を成す装置であって、第1面に情報が記録さ
れたシート複数のシートであって、第1ページから順
に、読取り位置に搬送され、当該読取り位置で前記画像
形成装置による第1面の読取りが終了したシートを受け
入れるシート整列装置であることを特徴とする。
【0017】また、前記シート整列装置は、画像形成装
置から排出されるシートであって、第1面に画像が形成
されたシートを第1ページから順に受け入れるシート整
列装置であることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート整列装
置の実施の形態を、添付した図面を参照しながら説明す
る。図1は、本発明が適用される画像形成システムの全
体構成を示す概略図である。本図に示すように、当該画
像形成システムは、画像形成装置1にADF2およびシ
ート整列装置3が連結されて構成されている。なお、本
実施の形態では、画像形成装置とシート整列装置を別個
の装置として構成しているが、シート整列装置を画像形
成装置の一部として構成することとしてもよい。
【0019】画像形成装置1は、プリント機能、ファク
シミリ機能およびコピー機能を有したいわゆる複合型の
デジタル式画像形成装置である。画像形成装置1は、プ
リンタとして使用される場合には、パーソナルコンピュ
ータから送信される画像データを一旦メモリに格納し、
ファクシミリの受信機として使用される場合には、相手
方の送信機から送信される画像データを一旦メモリに格
納して、必要に応じて当該画像データに各種の画像編集
処理をほどこした後、周知の電子写真方式により記録シ
ート上に画像を形成し、画像が形成された記録シートを
排出部11からシート整列装置3へ排出する。また、画
像形成装置1がコピー機として使用される場合には、A
DF2によってプラテンガラス12(図2)上に搬送さ
れた原稿の画像をイメージリーダ(不図示)によって読
取り、読み取った画像データを一旦メモリに格納した
後、上記と同様にして、記録シートに画像を形成して排
出部11から排出する。いずれの場合も排出部11から
排出された記録シートは、シート整列装置3の内部を通
過して当該シート整列装置3のシート排出トレイ331
へと排出され、集積される。なお、画像形成装置1は、
記録シートの一方の面に画像を形成した後、内部で記録
シートを反転させ、他方の面にも画像を形成する両面プ
リント機能を備えている。
【0020】また、画像形成装置1の上面の所定の位置
には、操作パネル14(図9)が設けられている。この
操作パネル14には、コピーモードとファクシミリモー
ドとを切り替えるコピー・ファクシミリ切替キー、コピ
ー枚数などを入力するためのテンキー、両面コピーと片
面コピーとを切り替える両面・片面切替キー、コピー開
始を指示するためのコピースタートキーやファクシミリ
送信の開始を指示するためのファックススタートキーそ
の他の各種キーが設けられている。
【0021】図2は、ADF2の主に内部構造を示す図
である。なお、当該ADF2は、上向きにセットされた
原稿束の最上の原稿から順に処理するファーストページ
システムを採用したものである。図2に示すように、A
DF2は、原稿セットトレイ201にセットされた複数
枚の原稿Dを1枚ずつ分離して、所定のタイミングで送
り出す原稿分離部210と、原稿分離部210から送り
だされた原稿Dを、画像形成装置1の最上部に設置され
たプラテンガラス12の面上に搬送し、原稿読取位置に
原稿Dを正確に停止させる原稿搬送部230と、原稿読
取位置で画像形成装置1のイメージリーダによって読み
取られた後の原稿Dを排出し、スタック部202に集積
する原稿排紙部250とから構成されている。
【0022】原稿セットトレイ201の載置面に沿って
図の矢印Aの方向に原稿が押し込まれてセットされる
と、原稿分離部210のピックアップローラ211は、
原稿先端部で上方に持ち上げられる。持ち上がったピッ
クアップローラ211は、最上の原稿と当接して当該原
稿束を押圧する。原稿セットトレイ201にセットされ
た原稿Dは、ピックアップローラ211によって繰り出
され、捌きローラ212、捌きパッド213によって1
枚ずつ分離されて、ガイド214に沿って下方に送ら
れ、さらに、一対のレジストローラ215によって原稿
搬送部230へと送られる。
【0023】レジストローラ215によって送りだされ
た原稿Dは、原稿搬送部230の搬送ベルト231によ
って、プラテンガラス12上の原稿読取位置まで搬送さ
れて停止する。原稿Dは、原稿読取位置で画像形成装置
1のイメージリーダで読み取られた後、搬送ベルト23
1によって、原稿排紙部250へと送り込まれる。図3
に原稿排紙部250およびその付近の拡大図を示す。
【0024】本図に示すように、原稿排紙部250は、
一対のローラ251a,251bからなる第1ローラ2
51、一対のローラ252a,252bからなる第2ロ
ーラ252および一対のローラ253a,253bから
なる第3ローラ253を有している。この第1〜第3ロ
ーラの原稿を挟持する部分(以下、一対のローラの当接
部であって、シート状のものを挟持する部分を「ニップ
部」と言う。)を滑らかに結ぶようにして排紙路254
が設けられている。本図に示すように、排紙路254は
C字形に湾曲している。当該排紙路254は、ガイド部
材255〜257および切り替え爪258(後述)の背
部258aで形成されている。
【0025】また、ガイド部材259とガイド部材25
6とで反転路260が形成されている。搬送ベルト23
1によって原稿排紙部250に送り込まれた原稿Dは、
第1ローラ251、第2ローラ252および第3ローラ
253によって、排紙路254を搬送され、スタック部
202へ排出される。
【0026】原稿Dの裏面も読み取るいわゆる両面コピ
ーが行われる場合には、原稿Dは、切り替え爪258に
よって、反転路260に送り込まれ、逆転する搬送ベル
ト231によって、再度、プラテンガラス12(図2)
上の原稿読取り位置まで搬送される。裏面の読取りが終
了すると、原稿Dは、上述した排紙動作によってスタッ
ク部202へ排出される。
【0027】以上説明したようにして、原稿セットトレ
イ201に上向きにセットされた原稿は最上の原稿(即
ち、第1ページ目の原稿)から順次、原稿読取り位置へ
と搬送され、スタック部202へと排出され、集積され
る。このとき、両面コピーが行われる場合には、原稿セ
ットトレイ201にセットされた原稿は、反転してスタ
ック部202に排出されるため、スタック部202に集
積される原稿のページの順番は、原稿セットトレイ20
1にセットされたのと同じになる。ところが、原稿の片
面しか読取りが行われない場合(即ち、片面コピーの場
合)に、原稿をそのままスタック部202に排出したの
では、スタック部202に集積される原稿のページの順
番は、原稿セットトレイ201にセットされたのと逆に
なってしまう。上向きに排出される第1ページ目の上
に、上向きに排出される第2ページが重ねられ、その上
に第3ページ目の原稿が…といったように積載されるか
らである。
【0028】そこで、本実施の形態におけるADF2で
は、片面コピーの場合には、原稿排紙部250における
排紙動作を以下のように実行することによって、排紙さ
れる原稿のページ順序を揃えるようにしている。当該排
紙動作を、図3および図4を用いて説明する。なお、上
述しなかったが、原稿排紙部250の排紙路254の入
り口には、センサSE25aが設けられており、これに
よって、排紙路254に導入される原稿の先端と後端が
検出される。また、排紙路254の出口直前には、セン
サSE25bが設けられており、これによって、後述す
るように、最後に排出される原稿の後端が検出される。
さらに、第1ローラ251と第2ローラ252とは、第
1モータ261(図9)を駆動源とし、第3ローラ25
3は、第2モータ262(図9)を駆動源として、それ
ぞれ回転駆動される。
【0029】図4は、センサSE25a、センサSE2
5bの検出タイミングと第1モータ261、第2モータ
262の起動・停止のタイミングを示したタイムチャー
トである。先ず、第1ページ目の原稿D1の先端が、セ
ンサSE25aによって検出されると(A1)、第1モ
ータ261と第2モータ262の両方が起動される(C
1,E1)。これによって当該原稿D1は、排紙路25
4を搬送される。なお、第1〜第3ローラによる原稿の
搬送速度は、搬送ベルト231による搬送速度と同じで
ある。
【0030】搬送される原稿D1の後端が、センサSE
25aによって検出されると(A2)、当該検出の時点
から所定の時間T1経過時に第2モータ262が停止さ
れ(E2)、これによって、第3ローラ253による原
稿D1の搬送が停止される。この時間T1は、原稿の後
端が、センサSE25aの検出位置を通過してから第2
ローラ252を少し行きすぎるまでに要する時間であ
る。
【0031】すなわち、第2モータが停止されると(E
2)、図3の原稿D2のように(もっとも、この原稿D
2は第2ページの原稿であるが)、原稿の後端は、第2
ローラ252と第3ローラ253の間の排紙路254の
第2ローラ252直近に位置して停止する。このとき、
第2ローラ252のニップ部を通過した当該原稿の後端
は、当該原稿自身の腰によって、ガイド部材257の方
向に変位し、当該ガイド部材257に当接する。この場
合、原稿は、その表面である読取り面(第1面)がガイ
ド部材257に面した状態となっている。すなわち、ガ
イド部材257は、原稿が、その読取り面(第1面)を
外巻きとなるように湾曲して搬送されるように設けられ
ているのである。
【0032】この状態で、第1ローラ251および第2
ローラ252によって第2ページの原稿D2が搬送さ
れ、第2ローラ252のニップ部から繰り出されると、
当該第2ページの原稿D2の前部は、第1ページの原稿
D1の後部に重ね合わされる(図3の原稿D2と原稿D
3のような関係)。そして、第2ページの原稿D2の先
端が、センサSE25aによって検出された時点(A
3)から所定時間T2が経過が経過すると、第2モータ
262を再起動させる(E3)。この所定時間T2は、
原稿の先端が、センサSE25aの検出位置を通過して
から、第3ローラ253の直前の位置に達するまでに要
する時間である。即ち、原稿の先端がセンサSE25a
に検出されてから時間T2が経過すると、当該原稿の前
部が、先行する原稿の後部に重なったとみなすのであ
る。
【0033】第2モータ262の起動により、第3ロー
ラ253による搬送が再開されると、第1ページの原稿
D1と第2ページの原稿D2とは、その一部が重ねられ
た状態で、スタック部202へと搬送される。第2ペー
ジの原稿D2の後端がセンサSE25aによって検出さ
れると(A4)、当該検出時点から時間T1経過時に第
2モータ262が停止されて(E4)、第3ローラ25
3による搬送が止まり、第2ページの原稿D2が停止す
る。
【0034】以降同様にして、搬送ベルト231によっ
て一定の間隔をあけて原稿排紙部250に送り込まれる
複数枚の原稿は、第3ローラ253と第2ローラ252
の間の排紙路254において、先行する原稿の裏面後部
に後続する原稿の表面前部が重ね合わされた状態でスタ
ック部202へと排出される。排出される原稿は、先
ず、その先端がスタック部202に設けられた原稿スト
ッパ203に当接し、その後しばらくして、後端が第3
ローラ253のニップ部を抜け出る。即ち、第3ローラ
253のニップ部から、原稿ストッパ203とスタック
部202の載置面202aとが交差する箇所までの距離
L1は、排紙される原稿の搬送方向の長さよりも短く設
定されている。
【0035】第3ローラ253のニップ部を抜け出た後
端部は、スタック部202の載置面202aへ落下する
ことなく、第3ローラ253のニップ部付近に留まる。
こうなるのは、以下に説明する2つの力が主に原稿の後
端(後部)を支えているからである。第1には、第3ロ
ーラ253に挟持されたままで、完全には第3ローラ2
53から解放されていない原稿のいわゆる腰の力であ
る。第2には、第3ローラ253を構成するローラ25
3bが下方から原稿を支える力である。第3ローラ25
3を構成する2個のローラは、下方のローラ253bが
上方のローラ253aよりも、スタック部202側に突
出するように配置されている。そのため、ローラ253
bの頂部が、当該ローラ253bとローラ253aとの
当接部(即ち、第3ローラ253のニップ部)よりもス
タック部202側に位置することとなり、当該頂部がそ
の上にある原稿を支えることになるからである。
【0036】また、第3ローラ253が回転している間
は、当該ローラの上側のローラ253aの周面と原稿後
端との間に働く摩擦力が、原稿後端をせり上げるように
作用するため、これによっても、当該後端が第3ローラ
253のニップ部付近に留まりやすくなる。一方、第3
ローラ253の下側のローラ253bは、その周面に原
稿後端が接触した場合には、当該原稿を引き下げるよう
に作用する。しかし、最後の原稿の排出が終了するまで
は、第3ローラ253には少なくとも一枚の原稿が必ず
挟持されており、当該挟持されている原稿はそれまでに
排出された他の原稿の最下位にあるため、当該他の原稿
が下側のローラ253bと接触するのを妨げる。したが
って、最後の原稿の排出が終了するまでは、下側のロー
ラ253bが、原稿後端を引き下げるように作用するこ
とがない。
【0037】原稿の読取りが進み、最後の原稿が搬送ベ
ルト231によって原稿排紙部250に送り込まれた場
合、当該最後の原稿の後端がセンサSE25aによって
検出されても(A5)、第2モータ262は停止され
ず、第3ローラ253による搬送は続行される。そし
て、センサSE25bによって当該最後の原稿の後端が
検出されると(B2)、当該検出時から所定の時間T3
経過時に第1モータ261と第2モータ262の両方が
停止され(C2、E5)、原稿排紙部250による一連
の排紙動作が終了する。この所定時間T3は、原稿の後
端が、センサSE25bの検出位置を通過してから、第
3ローラ253のニップ部を完全に通過するまでに要す
る時間である。なお、原稿セットトレイ201上の原稿
を検出するセンサ(不図示)が、オフになる直前にピッ
クアップローラ211によって繰り出された原稿が最後
の原稿と判断される。
【0038】最後の原稿の後端が第3ローラ253を通
過して、全ての原稿がスタック部202に排出される
と、原稿の後端を支える上記2つの力の内、原稿の腰に
よる力がなくなってしまい、その結果、原稿束の後端側
は落下し、当該原稿束は、原稿ストッパ203とスタッ
ク部202の原稿ストッパ203に対向する側壁202
bとの間で弓なりになって集積される。
【0039】なお、両面コピーが実行される場合は、第
1ページ目の原稿の先端がセンサSE25aで検出され
てから、最後の原稿の後端が第3ローラ253を通過す
るまでの間、第1モータ261と第2モータ262の両
方が継続して運転される。その結果、搬送ベルト231
から間隔をおいて送りこまれる原稿は、その間隔を保持
したまま排紙路254を搬送され、スタック部202へ
と排出され、集積される。
【0040】次に、シート整列装置3(図1)について
詳述する。シート整列装置3には、画像形成装置1の排
出部11から、画像形成済みの記録シートが一定の間隔
をおいて送り込まれる。画像形成装置1がプリンタとし
て使用される場合や複写機として使用され、上記したA
DF2を用いて片面コピーがなされる場合、シート整列
装置3には、通常、記録シートは第1ページから順番に
送り込まれる。また、記録シートは、画像形成面を上向
きにして送り込まれる。このように、画像形成装置1に
おいて、記録シートの片面のみに画像形成を行い、画像
形成面(第1面)を上方に向けて、第1ページの記録シ
ートから順に排出部11から排出するモードを、以下、
「片面モード」と言う。これに対し、記録シートの両面
に画像を形成し、奇数ページを下方に向けて、第1ペー
ジの画像が形成されている記録シートから順に排出部1
1から排出するモードを、以下、「両面モード」と言
う。例えば、操作パネル14から片面コピーが指示され
ると片面モードが設定され、両面コピーが指示されると
両面モードが設定される。
【0041】図5は、シート整列装置3の主に内部構造
を示す図である。本図に示すように、シート整列装置3
は、シート搬送部310とシート積載部330とから構
成されている。シート搬送部310は、第1ローラ31
1、第2ローラ312および第3ローラ313を有して
おり、記録シートを各ローラへ導くように、水平に搬送
路314が形成されている。
【0042】第1ローラ311は、図6に示すように、
複数のローラ311ar(本例では4個)がシャフト3
11asに固定されてなる上部ローラ311aと、複数
のローラ311br(本例では4個)がシャフト311
bsに固定されてなる下部ローラ311bとから構成さ
れている。下部ローラ311bは上部ローラ311aの
直下に配置されている。
【0043】第2ローラ312は、第1ローラ311と
同じ構成である。第3ローラ313は、上部ローラ31
3aと下部ローラ313bの配置関係を除いて、第1ロ
ーラ311と同じ構成である。即ち、図5に示すよう
に、下部ローラ313bが上部ローラ313aよりもシ
ート積載部330の方に、突出して設けられている。
【0044】なお、第1ローラ311は、第1モータ3
15(図9)を駆動源とし、第2ローラ312と第3ロ
ーラ313とは、第2モータ316(図9)を駆動源と
して、それぞれ回転駆動される。搬送路314の入り口
には、センサSE31aが設けられており、これによっ
て、搬送路314に導入される記録シートの先端と後端
が検出される。また、搬送路314の出口直前には、セ
ンサSE31bが設けられており、これによって、後述
するように、最後に排出される記録シートの後端が検出
される。
【0045】また、第1ローラ311の記録シート搬送
方向下流側の直後には、シート跳ね上げ機320が設け
られている。跳ね上げ機320は、図6に示すように、
複数の跳ね上げ板321を有し(本例では3枚)、当該
跳ね上げ板321は、両端が軸支されたシャフト322
(軸支部分は不図示)に固定して取付られている。シャ
フト322は、搬送路314の下方に設けられており、
当該シャフト322にはその一端部側にレバー323が
固定して取付られている。レバー323の、シャフト3
22と反対側の一端部とシート搬送部310の筐体に固
定されているフック324との間には、引っ張りばね3
25が設けられている。この引っ張りばね325の作用
によって、レバー323は常時下方に引っ張られてい
る。また、ソレノイド326が、そのプランジャ326
a先端をレバー323の下面と当接するように設けられ
ている。
【0046】跳ね上げ板321は、通常、記録シートの
搬送を妨げないように、本図にしめすような水平の状態
にある(この水平の位置を以下、「待機位置」と言
う。)。ソレノイド326が起動され(ONされ)、プ
ランジャ326aが上方に変位すると、プランジャ32
6aの先端がレバー323を押し上げ、シャフト322
が矢印Bの向きに回転し、これに伴って、跳ね上げ板3
21も同様に所定の角度分回転する(この所定の角度分
回転した位置を以下「跳ね上げ位置」と言う。)。この
とき、跳ね上げ板321は、その先端から搬送路314
に進入し、当該跳ね上げ板321の上方にある記録シー
トを跳ね上げる。ソレノイド326がオフされると、プ
ランジャ326aは後退し、これに伴い、引っ張りばね
325の引っ張り力によって、レバー323が引き下げ
られ、シャフト322が矢印Bと反対向きに回転し、跳
ね上げ板321が待機位置へ復帰する。
【0047】図5に戻り、シート積載部330は、シー
ト搬送部310から排出される記録シートを積載するシ
ート排出トレイ331を有している。シート排出トレイ
331は、記録シートの搬送方向後ろ側が低くなるよう
に傾斜して設けられており、全体的に、シート搬送部3
10の第3ローラ313のニップ部よりも低い位置に設
置されている。
【0048】シート排出トレイ331の幅方向(紙面に
垂直な方向)中央部には、シート排出トレイ331の長
手方向(紙面の左右方向)に、スリット(不図示)が設
けられており、当該スリットをガイドにしてシートスト
ッパ332が矢印Cの方向に移動可能なように設けられ
ている。シートストッパ332は、シート排出トレイ3
31下方の装置内部に設けられたストッパ移動機構33
3によって移動される。このストッパ移動機構333
は、公知の送りねじ機構であり、送りねじ334はタイ
ミングベルト335を介してモータ336で回転され
る。送りねじ334にかみ合ったナット337がシート
ストッパ332に固定されており、当該シートストッパ
332がスリットに沿って移動される。
【0049】上記ストッパ移動機構333によって、シ
ートストッパ332は、シート整列装置3が取り扱う
(即ち、画像形成装置1から送り込まれる)記録シート
の搬送方向の長さLSに応じて位置決めされる。シート
ストッパ332は、当該シートストッパ332とシート
排出トレイ331のシート載置面331aとが交差する
点Pから第3ローラ313のニップ部までの距離L2が
LS以下になる位置に位置決めされる。また、このと
き、点Pからシート載置面331aと後部側壁338と
が交差する点Qまでの距離L3がLS以上になるよう
に、シート排出トレイ331の傾斜角やシート排出トレ
イ331と第3ローラ313のニップ部との高低差が設
定されている。
【0050】なお、上記の例では、シートストッパ33
2の位置決めを、当該シートストッパ332をシート排
出トレイ331の長手方向に送りねじ機構334によっ
て連続的に移動させることによっておこなったが、これ
に限らず、例えば以下のようにしてもよい。即ち、シー
ト排出トレイ331の上記位置決め位置に対応する箇所
に凹部を設ける。そして、この凹にその一部が嵌合され
るような形状にシートストッパを形成する。記録シート
に応じた位置決め位置の凹部にシートストッパをはめ込
んで使用する。
【0051】画像形成装置1が片面モードで画像形成を
行なった際の、上記したシート整列装置3の動作を、図
7および図8を参照しながら説明する。図7は、第1ロ
ーラ311〜第3ローラ313によって記録シートSが
搬送される様子を示す図であり、図8は、センサSE3
1a、センサSE31bの検出タイミングと第1モータ
315、第2モータ316の起動・停止およびソレノイ
ド326のON・OFFのタイミングを示したタイムチ
ャートである。
【0052】先ず、第1ページ目の記録シートS1の先
端が、センサSE31aによって検出されると(F
1)、第1モータ315と第2モータ316の両方が起
動される(H1,J1)。これによって当該記録シート
S1は、搬送路314を搬送される(図7(a))。な
お、第1〜第3ローラによる記録シートの搬送速度は、
画像形成装置1の排出部11(図1)による記録シート
の搬送速度と同じである。
【0053】搬送される記録シートS1の後端が、セン
サSE31aによって検出されると(F2)、当該検出
の時点から所定の時間T11経過時に第2モータ316
が停止されると共に、ソレノイド326がオンされる
(J2、K1)。この時間T11は、記録シートの後端
が、センサSE31aの検出位置を通過してから記録シ
ートの後部が跳ね上げ機320の上方に至るまでに要す
る時間である。より詳しくは、記録シートの後端が、セ
ンサSE31aの検出位置を通過してから跳ね上げ機3
20のシャフト322の上方に至るまでに要する時間で
ある。
【0054】第2モータ316の上記した停止により、
第2ローラ312および第3ローラ313による記録シ
ートS1の搬送は、その後端が跳ね上げ機320のシャ
フト322の上方に来るタイミングで停止されると共
に、跳ね上げ板321が待機位置から跳ね上げ位置へと
跳ね上がる。これにより、図7(b)に示すように、記
録シートS1は停止した状態で、その後部が跳ね上げ板
321によって跳ね上げられる。
【0055】そして、第2ページの記録シートS2の先
端がセンサSE31aによって検出されると(F3)、
その時点から所定時間T12経過時に、第2モータ31
6が再起動される(J3)と共に、ソレノイド326が
オフされる(K2)。この所定時間T12は、記録シー
トの先端がセンサSE31aの検出位置を通過してから
跳ね上げ機320のシャフト322の上方を少し行きす
ぎるまでに要する時間である。即ち、記録シートの先端
がセンサSE31aに検出されてから時間T12が経過
すると、当該記録シートの前部が先行する記録シートの
後部の下側に潜り込んだものとみなし、当該前部と後部
を重ね合わせるために、跳ね上げ板321を待機位置に
復帰させるのである。
【0056】第2モータ316の起動により、第2ロー
ラ312および第3ローラ313による搬送が再開され
ると、第1ページの記録シートS1と第2ページの記録
シートS2とは、その一部が重ねられた状態で、シート
排出トレイ331へと搬送される(図7(c))。第2
ページの記録シートS2の後端がセンサSE31aによ
って検出されると(F4)、当該検出時点から時間T1
1経過時に第2モータ316が停止されて(J4)、第
2ローラ312および第3ローラ313による搬送が止
まり、ソレノイド326がオンされて(K3)、記録シ
ートS2の後端が跳ね上げられる。
【0057】以降同様にして、画像形成装置1の排出部
11から一定の間隔をあけてシート整列装置3に送り込
まれる複数枚の記録シートは、第1ローラ311と第2
ローラ312の間の搬送路314において、先行する記
録シート裏面(第2面)後部にその次に後続する記録シ
ートの表面(第1面)前部が重ね合わされた状態でシー
ト排出トレイ331へと排出される。
【0058】排出される記録シートは、上述したADF
2においてスタック部202に排出される原稿と同様の
姿態をとって、シート排出トレイ331上方に蓄積され
ていく。即ち、先端がシートストッパ332に当接し、
後端部が第3ローラ313の下側のローラ313b上に
位置した状態で蓄積されていく。これは、上記したよう
に、記録シートの長さに対する、第3ローラ313のニ
ップ部とシートストッパ332との間の距離の関係が、
原稿の長さに対する、第3ローラ253のニップ部と原
稿ストッパとの間の距離の関係と同様なものになってい
ること、および、第3ローラ313を構成する上部ロー
ラ313aと下部ローラ313bの配置関係が、第3ロ
ーラ253の上下ローラ253a、253bの配置関係
と同様なものになっていることによる。
【0059】記録シートへの画像形成が進み、最後の記
録シートが画像形成装置1の排出部11からシート搬送
部310に送り込まれた場合、当該最後の記録シートの
後端がセンサSE31aによって検出されても(F
5)、第2モータ316は停止されず、第2ローラ31
2と第3ローラ313による搬送は続行される。そし
て、センサSE31bによって当該最後の記録シートの
後端が検出されると(G2)、当該検出時から所定の時
間T13経過時に第1モータ315と第2モータ316
の両方が停止され(H2、J5)、シート整列装置3に
よる一連の排紙動作が終了する。この所定時間T13
は、記録シートの後端が、センサSE31bの検出位置
を通過してから、第3ローラ313のニップ部を完全に
通過するまでに要する時間である。
【0060】最後の記録シートの後端が第3ローラ31
3を通過して、全ての記録シートがシート排出トレイ3
31に排出されると、ADF2の場合と同様、記録シー
ト束の後端部は、シート載置面331aへ落下する。こ
のとき、上述したように、シートストッパ332とシー
ト排出トレイ331のシート載置面331aとが交差す
る点Pからシート載置面331aと後部側壁338とが
交差する点Qまでの距離L3が、記録シートの搬送方向
の長さLS以上になるように設定されているため、落下
した記録シート束は、ADF2の場合とは異なり、弓な
りにならずに、ほぼまっすぐに伸びたまま積載される。
【0061】なお、画像形成装置1が両面モードで画像
形成を行なった場合には、第1ページ目の記録シートの
先端がセンサSE31aで検出されてから、最後の記録
シートの後端が第3ローラ313を通過するまでの間、
第1モータ315と第2モータ316の両方が継続して
運転される。その結果、排出部11から間隔をおいて送
りこまれる記録シートは、その間隔を保持したまま搬送
路314を搬送され、シート排出トレイ331へと排出
され、集積される。
【0062】図9は、画像形成システムの制御部の内、
ADF2の原稿排紙部250とシート整列装置3との制
御に関する部分の概略構成を示すブロック図である。本
図に示すように、CPU13に、センサSE25a、セ
ンサSE25b、センサSE31a、センサSE31
b、操作パネル14、ROM15およびRAM16が接
続されており、当該CPU13は、第1モータ261、
第2モータ262、第1モータ315、第2モータ31
6およびソレノイド326の動作を制御する。
【0063】ROM15は、上記制御を行うためのプロ
グラムや上述した所定時間T1〜T3、T11〜T13
などの当該制御に必要な値を格納する。RAM16は、
各種の制御変数および操作パネル14から設定されたコ
ピー枚数や設定される各種モードなどを一時記憶すると
共にプログラム実行時のワークエリアとなる。
【0064】図10はCPU13によって実行される画
像形成システム全体の制御動作を示すフローチャートで
ある。画像形成システムに電源が投入されると、ます、
RAM16の記憶内容のクリア等、画像形成システム内
各部の初期設定を行う(ステップS1)。次に、操作パ
ネル14からなされるコピー処理の開始指示もしくはフ
ァックス送信処理の開始指示、または、パーソナルコン
ピュータからのプリント処理の開始指示もしくは相手機
であるファクシミリ装置からのファックス受信処理の開
始指示があると(ステップS2)、内部タイマーをスタ
ートさせる(ステップS3)。内部タイマーにより、こ
のメインルーチンのステップS3〜S8のルーチンの処
理時間が設定される。
【0065】ステップS3に続くステップS4〜S8の
各処理は、ステップS2で受け付ける指示内容に応じて
必要な場合に実行される。ステップS4では、ADF2
による原稿の原稿セットトレイ201からスタック部2
02までの原稿送り処理を行う。ステップS5では、画
像形成装置1内の給紙カセットから記録シートを一枚づ
つ取出して、画像形成位置へと搬送した後、排出部11
から排出する処理を行う。
【0066】ステップS6では、上記のように搬送され
る記録シート上にトナー画像を形成する処理を行う。ス
テップS7では、シート整列装置3において、画像形成
装置1の排出部11から排出される記録シートを受け取
って、シート排出トレイ331へ排出する処理を行う。
【0067】ステップS8では、画像形成装置1がファ
クシミリとして使用される場合に、本画像形成システム
からの送信処理や相手機であるファクシミリ装置からの
受信処理を行う。ステップS9では、ステップS2で受
け付けた処理が終了したか否かを判断し、終了したと判
断すると、ステップS2に戻って、処理開始指示待ちと
なり、そうでないと判断した場合は、ステップS10に
進み、内部タイマーの終了を待ってステップS3にリタ
ーンする。
【0068】図11は、上記図10のステップS4の処
理の内、ADF2を構成する原稿排紙部250(図3)
の原稿排紙処理のサブルーチンであって、片面コピーを
行う場合のフローチャートである。ADF2による原稿
送り処理が開始されると、原稿排紙部250に関して
は、先ず、センサSE25aが第1ページの原稿の先端
を検出すると(ステップS401でYes)、第1モー
タ261および第2モータ262を起動する(ステップ
S402,S403)。
【0069】次に、センサSE25aが原稿の後端を検
出すると(ステップS404でYes)、原稿排紙処理
用のタイマーをリセット後スタートさせ(ステップS4
05)、当該タイマーが前記した所定時間T1を計上す
ると(ステップS406でYes)、第2モータ262
を停止し(ステップS407)、第3ローラ253によ
る原稿の搬送を中断する。
【0070】そして、搬送が中断された上記原稿の次に
後続する原稿の先端を、センサSE25aが検出すると
(ステップS408でYes)、タイマーをリセット後
スタートさせ(ステップS409)、当該タイマーが前
記した所定時間T2を計上すると(ステップS41
0)、搬送が中断されている原稿の後部に、後続する原
稿の前部が重なったとみなして、第2モータ262を起
動し(ステップS411)、第3ローラ253による原
稿の搬送を再開させる。この状態で、搬送が中断されて
いた原稿とこれに後続する原稿とは、その一部が重ね合
わされた状態でスタック部202へと搬送される。
【0071】続くステップS412では、ステップS4
08で検出された原稿が最終ページの原稿であるか否か
を判断し、最終ページでなければ(No)、ステップS
404に戻り、以降、ステップS404〜S411の処
理を繰り返し、一方、最終ページの場合は(Yes)、
ステップS413に進む。ステップS413では、セン
サSE25bが最終ページの原稿の後端を検出するのを
待って、タイマーをリセット後スタートさせ(ステップ
S414)、当該タイマーが前記した所定時間T3を計
上すると(ステップS415でYes)、当該最終ペー
ジの原稿の後端が第3ローラ253を通過したとみなし
て、第1モータ261および第2モータ262を停止さ
せ(ステップS416,S417)、一連の原稿排紙処
理を終了する。
【0072】図12〜図13は、図10のフローチャー
トにおける排紙処理(ステップS7)のサブルーチンで
ある。先ず、図12のフローチャートにおいて、片面モ
ードが設定されているか否かを判断し、片面モードが設
定されていると判断した場合は(ステップS71でYe
s)には、重ね合わせ排出処理を行い(ステップS7
2)、片面モードが設定されていない、即ち、両面モー
ドが設定されていると判断した場合は(ステップS71
でNo)、通常排出処理を行う(ステップS71)。
【0073】図13に、上記重ね合わせ排出処理のフロ
ーチャートを示す。画像形成装置1によって記録シート
の排出部11からの排出が開始されると、先ず、センサ
SE31aが第1ページの記録シートの先端を検出する
のを待って(ステップS701でYes)、第1モータ
315および第2モータ316を起動する(ステップS
702,S703)。
【0074】次に、センサSE31aが記録シートの後
端を検出すると(ステップS704でYes)、重ね合
わせ排出処理用のタイマーをリセット後スタートさせ
(ステップS705)、当該タイマーが前記した所定時
間T11を計上すると(ステップS706でYes)、
第2モータ316を停止し(ステップS707)、第2
ローラ312および第3ローラ313による記録シート
の搬送を中断すると共に、ソレノイドをオンし(ステッ
プS708)、当該記録シートの後端を跳ね上げ板で跳
ね上げる。
【0075】そして、搬送が中断された上記記録シート
の次に後続する記録シートの先端を、センサSE31a
が検出すると(ステップS709でYes)、タイマー
をリセット後スタートさせ(ステップS710)、当該
タイマーが前記した所定時間T12を計上すると(ステ
ップS711)、搬送が中断されている記録シートの後
部に、後続する記録シートの前部が潜り込んだものとみ
なして、ソレノイドをオフし(ステップS712)、跳
ね上げ板を待機位置に復帰させ、両シートの一部を重ね
合わせると共に、第2モータ316を起動し(ステップ
S713)、第2ローラ312および第3ローラ313
による記録シートの搬送を再開させる。この状態で、搬
送が中断されていた記録シートとこれに後続する記録シ
ートとは、その一部が重ね合わされた状態でシート排出
トレイ331へと搬送される。
【0076】続くステップS714では、ステップS7
09で検出された記録シートが最終ページの記録シート
であるか否かを判断し、最終ページでなければ(N
o)、ステップS704に戻り、以降、ステップS70
4〜S713の処理を繰り返し、一方、最終ページの場
合は(Yes)、ステップS715に進む。ステップS
715では、センサSE31bが最終ページの記録シー
トの後端を検出するのを待って、タイマーをリセット後
スタートさせ(ステップS716)、当該タイマーが前
記した所定時間T13を計上すると(ステップS717
でYes)、当該最終ページの記録シートの後端が第3
ローラ313を通過したとみなして、第1モータ315
および第2モータ316を停止させ(ステップS71
8,S719)、一連の記録シートの重ね合わせ排出処
理を終了する。
【0077】図14は、通常排出処理のフローチャート
を示す。画像形成装置1によって記録シートの排出部1
1からの排出が開始されると、先ず、センサSE31a
が第1ページの記録シートの先端を検出すると(ステッ
プS731でYes)、第1モータ315および第2モ
ータ316を起動する(ステップS732,S73
3)。
【0078】以降、第1モータ315および第2モータ
316の両方を継続して運転し、最終ページの記録シー
トが画像形成装置1から送り込まれると(ステップS7
34でYes)、当該最終ページの記録シートの後端を
センサSE31bが検出するのを待って(ステップS7
35)、当該通常排出処理用のタイマーをリセット後ス
タートさせる(ステップS736)。
【0079】当該タイマーが前記した所定時間T13を
計上すると(ステップS737でYes)、最終ページ
の記録シートの後端が第3ローラ313を通過したとみ
なして、第1モータ315と第2モータの両方を停止さ
せて(ステップS738,S739)、一連の記録シー
トの通常排出処理を終了する。図15は、シート搬送部
310の他の実施形態の一部を示す図であり、図6に対
応するものである。当該他の実施形態に係るシート搬送
部400は、跳ね上げ機320を取り除き、後述する跳
ね上げローラを追加した以外は、シート搬送部310と
基本的に同じ構成である。したがって、共通部分の構成
部材には同符号を付して、その説明は省略し、異なる部
分を中心に説明する。
【0080】図15に示すように、シート搬送部400
の第1ローラ311のシャフト311asには、ローラ
311arの間に、跳ね上げローラ410が複数個(本
例では3個)固定して取付られている。跳ね上げローラ
410は、上部ローラ311aを構成するローラ311
arとほぼ同径のローラ411の周面に複数の(本例で
は8個)突起412が形成されて構成されている。跳ね
上げローラ410は、シャフト311asが回転される
と、ローラ311arと同様に、回転する。
【0081】なお、シート搬送部400の場合もシート
搬送部310の場合と同様、第1ローラ311を駆動す
る第1モータ315は、第1ローラ311による搬送速
度が画像形成装置1の排出部11(図1)による記録シ
ートの搬送速度Vaと同じ速度になるような回転速度で
運転される。一方、第2モータ316は、第2ローラ3
12および第3ローラ313による記録シートの搬送速
度が、前記搬送速度Vaになるような回転速度Raと、
Vaよりも遅い搬送速度Vbになるような回転速度Rb
との2速の間で切り替えて運転される。
【0082】画像形成装置1が片面モードで画像形成を
行なった際の、上記したシート搬送部400を備えたシ
ート整列装置3の動作を、図16および図17を参照し
ながら説明する。図16は、図7と同様、第1ローラ3
11〜第3ローラ313によって記録シートSが搬送さ
れる様子を示す図であり、図17は、センサSE31
a、センサSE31bの検出タイミングと第1モータ3
15の起動・停止および第2モータ316の起動・停止
・変速のタイミングを示したタイムチャートである。
【0083】先ず、第1ページ目の記録シートS1の先
端が、センサSE31aによって検出されると(M
1)、第1モータ315と第2モータ316の両方が起
動される(R1,W1)。このとき、第2モータ316
の回転速度はRbに制御される。これによって当該記録
シートは、搬送路314を搬送されるのであるが、第1
ローラ311と第2ローラ312および第3ローラ31
3との間には、搬送速度に差があるため、記録シート
は、図16(a)に示すように、第1ローラ311と第
2ローラ312の間で弓なりになって搬送される。
【0084】搬送される記録シートの後端が、センサS
E31aによって検出されると(M2)、当該検出の時
点から所定の時間T21経過時に第2モータ316が停
止され(W2)、これによって第2ローラ312および
第3ローラ313による搬送が停止される。この時間T
21は、記録シートの後端が、センサSE31aの検出
位置を通過してから第1ローラ311のニップ部を通過
するまでに要する時間である。
【0085】搬送が停止され、その後端が第1ローラ3
11のニップ部を通過した記録シートは、当該後端が、
継続して回転している跳ね上げローラ410の突起41
2によって上方へと跳ね上げられる(図16(b))。
そして、第2ページの記録シートS2の先端がセンサS
E31aによって検出されると(M3)、その時点から
所定時間T22経過時に、第2モータ316が再起動さ
れると共に、当該第2モータ316の回転速度がRaに
制御される(W3)。この所定時間T22は、記録シー
トの先端が、センサSE31aの検出位置を通過してか
ら、一つ前を行く記録シートの後端位置を十分に先行す
るまでに要する時間である。
【0086】上記のように第2モータ316が再起動さ
れると、記録シートS1の弓なり状態は徐々に解消さ
れ、その後部と後続する記録シートS2の前部とが重な
り合う。そして、両記録シートは、重なり合った状態の
まま、シート排出トレイ331(図1)へと搬送される
(図16(c))。また、記録シートS2の先端がセン
サSE31aによって検出された時点(M3)から所定
時間T23経過時に、第2モータ316の回転速度が減
速される(W4)。この所定時間T23は、記録シート
の先端がセンサSE31aの検出位置を通過してから、
第2ローラ312のニップ部直前に至るまでに要する時
間である。この状態で、記録シートS2が第2ローラ3
12によって搬送され始めると、上記した記録シートS
1の場合と同様、記録シートS2は弓なりになる。
【0087】そして、記録シートS2の後端がセンサS
E31aによって検出されると(M4)、所定時間T2
1経過時に第2モータ316が停止され(W5)、当該
記録シートS2の後端が跳ね上げローラによって上方へ
跳ね上げられる。以降同様にして、画像形成装置1の排
出部11から一定の間隔をあけてシート整列装置3に送
り込まれる複数枚の記録シートは、第1ローラ311と
第2ローラ312の間の搬送路314において、先行す
る記録シート裏面(第2面)後部にその次に後続する記
録シートの表面(第1面)前部を重ね合わされた状態で
シート排出トレイ331へと排出される。
【0088】記録シートへの画像形成が進み、最後の記
録シートが画像形成装置1の排出部11からシート搬送
部400に送り込まれた場合、当該記録シートの先端が
センサSE31aによって検出されても(M5)、第2
モータ316の減速は行なわれず、また、当該記録シー
トの後端がセンサSE31aによって検出されても(M
6)、第2モータ316は停止されず、第2ローラ31
2と第3ローラ313による搬送は搬送速度Vaのまま
続行される。
【0089】そして、センサSE31bによって、当該
最後の記録シートの後端が検出されると(N2)、当該
検出時から所定の時間T24経過時に第1モータ315
と第2モータ316の両方が停止され(U2、W6)、
シート整列装置3による一連の排紙動作が終了する。こ
の所定時間T24は、記録シートの後端が、センサSE
31bの検出位置を通過してから、第3ローラ313の
ニップ部を完全に通過するまでに要する時間である。
【0090】また、画像形成装置1が両面モードで画像
形成を行なった場合には、第1ページ目の記録シートの
先端がセンサSE31aで検出されてから、最後の記録
シートの後端が第3ローラ313を通過するまでの間、
第1モータ315と第2モータ316の両方が継続して
運転されるのは、上記したシート搬送部310の場合と
同じである。
【0091】なお、図17のタイムチャートで説明した
例では、記録シートの後端がセンサSE31aに検出さ
れて(M2、M4)T21経過してから、次に後続する
記録シートの先端がセンサSE31aに検出された後所
定時間T22経過するまでの間(期間(イ))、第2モ
ータ316を停止させたが、この間も、第2モータ31
6を回転速度Rbのまま継続して運転させるようにして
もよい。送り込まれる記録シートの間隔と搬送速度Va
に応じて搬送速度Vb(<Va)を決定することによ
り、第2ローラ312および第3ローラ313による搬
送を停止させなくても、連続する記録シートの一部を重
ね合わせることができるからである。
【0092】図18は、上記したシート搬送部400の
変形例の構成の一部を示す斜視図である。本変形例に係
るシート搬送部500は、跳ね上げローラ410に代え
て跳ね上げ突起510を設けた以外は、シート搬送部4
00と基本的に同じ構成である。したがって、共通部分
の構成部材には同符号を付して、その説明は省略し、異
なる部分を中心に説明する。
【0093】図18に示すように、上部ローラ311a
のシャフト311asには、ローラ311arの間に、
跳ね上げ突起510が複数個(本例では3個)固定して
取付られている。この跳ね上げ突起510先端のシャフ
ト311asの軸心からの高さは、ローラ311arの
周面の軸心からの高さよりも高くなっている。図19
は、第1ローラ311〜第3ローラ313によって記録
シートSが搬送される様子を示す図であり、図16に対
応するものである。また、本シート搬送部500は、図
17で説明したシート搬送部400と同様な手順で制御
される。
【0094】即ち、シート搬送部500の場合も、第1
ローラ311の搬送速度Vaより第2ローラ312およ
び第3ローラ313の搬送速度Vbを遅くすることで、
記録シートを弓なりに撓ませる(図19(a))。撓ん
だ記録シートの後端が第1ローラ311のニップ部を通
過したところで、一旦、第2ローラ312および第3ロ
ーラ313による搬送を停止させ、回転する跳ね上げ突
起510で、記録シートの後端を上方へ跳ね上げる(図
19(b))。跳ね上がった記録シートの後部下方に、
次の記録シートの前部を送り込み、その後、第2ローラ
312および第3ローラ313による搬送を再開させ
て、記録シートの一部を重ね合わせ、重ねあった状態を
保持したまま、シート排出トレイ331へと排出させる
(図19(c))。
【0095】なお、図18の図示例では、3個の跳ね上
げ突起510を全て同じ方向に揃えたが、例えば、両端
の跳ね上げ突起と真ん中の跳ね上げ突起とを、シャフト
311asの軸心回りに180度ずらして配置するよう
にしてもよい。図20は、シート搬送部310の他の実
施形態の一部を示す図であり、図7に対応するものであ
る。当該他の実施形態に係るシート搬送部600は、前
述したADF2の原稿排紙部250の構成を応用したも
のである。即ち、搬送路の一部区間を湾曲させ、当該湾
曲区間で、記録シートの後部に後続する記録シートの前
部を重ね合わせることとしたものである。なお、シート
搬送部600は、第1ローラ311と第2ローラ312
との配置関係などが異なる他は、基本的にシート搬送部
310と同じ構成である。
【0096】もう少し詳細に説明すると、第1ローラ3
11と第2ローラ312の間の搬送路がシートガイド6
11およびシートガイド612によって湾曲するように
形成されている(図20(a))。記録シートの後端が
センサSE31aによって検出された時点から所定時間
経過すると、当該後端が第1ローラ311のニップ部を
通過したみなして、第2ローラ312および第3ローラ
313による搬送が一旦停止される。搬送が停止された
記録シートは、それ自身の腰によって、その後部がシー
トガイド611の方向に変位し、当該シートガイドに当
接する(図20(b))。
【0097】後続の記録シートの先端がセンサSE31
aに検出された時点から所定時間経過すると、当該後続
の記録シートの前部が、上記シートガイド611に当接
している記録シートの後部に重なったとみなして、第2
ローラ312および第3ローラ313による搬送を再開
させ、両記録シートをその一部が重なった状態のまま、
シート排出トレイ331へと搬送する(図20
(c))。
【0098】以上、本発明を実施の形態に基づいて説明
したが、本発明は上記実施の形態に限られないことは言
うまでもなく、例えば、以下のようにしてもよい。 (1)上記実施の形態では、本発明をデジタル式の画像
形成装置を有する画像形成システムに適用した場合を例
にして説明したが、本発明は、アナログ式の画像形成装
置(複写機)にも適用可能である。 (2)上記実施の形態では、画像形成装置内に設けられ
た単一のCPUで、当該画像形成装置、ADFおよびシ
ート整列装置を制御するようにしたが、これに限らず、
各装置に個別にCPUを設け、当該CPU間で制御信号
のやりとりをしながら、システム全体の制御を行うよう
にしてもよい。 (3)本発明に係るシート整列装置は、上記したような
画像形成システムへの適用にとどまらない。即ち、片面
コピーの場合の、画像が形成されている面とそうでない
面といったように、第1面と第2面とが区別されるよう
なシートであって、所定の間隔をおいて送り込まれるシ
ートを整列する必要のある装置に適用可能である。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシー
ト整列装置によれば、第1と第2の二つの搬送手段の搬
送速度を、一のシートの後端と後続シートの先端が重合
するように制御する搬送速度制御手段と、前記一のシー
トの後端と後続のシートの先端とが重合する際に、前記
一のシートの後端を、特定方向に変位させる変位手段と
を備えるだけの簡易な構成で、両シートの重合関係をペ
ージ順に揃えることが可能となる。これによって、例え
ば、片面に文書などの画像が記録されたシートであっ
て、第1ページから順に送り込まれるシートを受け入れ
る場合には、前記変位手段が、一のシートの後端を特定
方向、即ち、画像が記録された面の方向に変位させるこ
とにより、当該一のシートと後続シートの重合関係がペ
ージ順に揃えられることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る画像形成システムの全体構成
を示す概略図である。
【図2】上記画像形成システムを構成するADFの主に
内部の構造を示す概略図である。
【図3】図2に示すADFの原稿排紙部およびその付近
の拡大図である。
【図4】上記原稿排紙部の動作のタイミングを示すタイ
ムチャートである。
【図5】上記画像形成システムを構成するシート整列装
置の主に内部構造を示す概略図である。
【図6】上記シート整列装置の第1ローラおよび跳ね上
げ機の概略構造を示す斜視図である。
【図7】上記シート整列装置のシート搬送部において記
録シートが搬送される様子を示す図である。
【図8】上記シート整列装置の動作のタイミングを示す
タイムチャートである。
【図9】上記画像形成システムの制御部の内、ADFの
原稿排紙部とシート整列装置の制御に関する部分の概略
構成を示すブロック図である。
【図10】上記画像形成システム全体の制御動作を示す
フローチャートである。
【図11】上記原稿排紙部の制御のためのフローチャー
トである。
【図12】上記シート整列装置の制御のためのフローチ
ャートの一つである。
【図13】上記シート整列装置において、重ね合わせ排
出処理を行うためのフローチャートである。
【図14】上記シート整列装置において、通常排出処理
を行うためのフローチャートである。
【図15】上記シート整列装置の他の実施の形態に係る
シート整列装置の構成の一部を示す斜視図である。
【図16】上記他の実施の形態に係るシート整列装置の
シート搬送部において記録シートが搬送される様子を示
す図である。
【図17】上記他の実施の形態に係るシート整列装置の
動作のタイミングを示すタイムチャートである。
【図18】上記他の実施の形態に係るシート整列装置の
変形例の構成一部を示す斜視図である。
【図19】上記変形例に係るシート整列装置のシート搬
送部において記録シートが搬送される様子を示す図であ
る。
【図20】上記シート整列装置の、さらに他の実施の形
態に係るシート整列装置を説明するための図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 自動原稿搬送装置(ADF) 3 シート整列装置 13 CPU 15 ROM 16 RAM 25a センサSE 25b センサSE 31a センサSE 31b センサSE 202 スタック部 203 原稿ストッパ 250 原稿排紙部 251 第1ローラ 251a,251b ローラ 252 第2ローラ 252a,252b ローラ 253 第3ローラ 253a,253b ローラ 257 ガイド部材 258a 切り替え爪背部 261 第1モータ 262 第2モータ 311 第1ローラ 311a 上部ローラ 311as シャフト 311b 下部ローラ 312 第2ローラ 313 第3ローラ 313a 上部ローラ 313b 下部ローラ 315 第1モータ 316 第2モータ 320 跳ね上げ機 330 シート積載部 331 シート排出トレイ 332 シートストッパ 333 ストッパ移動機構 338 後部側壁 400 シート搬送部 410 跳ね上げローラ 411 ローラ 412 突起 500 シート搬送部 510 跳ね上げ突起 600 シート搬送部 611 シートガイド 612 シートガイド

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次送り込まれる複数のシートを受け入
    れて間隔をおいて搬送する第1の搬送手段と、 第1の搬送手段の下流に設けられ、第1の搬送手段で搬
    送されてきたシートを、さらに下流へ搬送する第2の搬
    送手段と、 第1の搬送手段及び第2の搬送手段の両方の搬送速度
    を、一のシートの後端と後続シートの先端が重合するよ
    うに制御する搬送速度制御手段と、 前記一のシートの後端と後続のシートの先端とが重合す
    る際に、前記一のシートの後端を、特定方向に変位さ
    せ、両シートの重合関係をページ順に揃える変位手段と
    を備えたことを特徴とするシート整列装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送速度制御手段は、第1の搬送手
    段の搬送速度よりも第2の搬送手段の搬送速度が遅くな
    るように制御することで前記一のシートの後端と後続の
    シートの先端を重合させることを特徴とする請求項1記
    載のシート整列装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送速度制御手段は、第2の搬送手
    段による搬送を一旦停止させることによって、前記一の
    シートの後端と後続のシートの先端を重合させることを
    特徴とする請求項1記載のシート整列装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の搬送手段は、シートの第1面
    と接する第1のローラとシートの第2面と接する第2の
    ローラとからなる一対の搬送ローラを含み、 前記変位手段は、第1のローラと同一軸に取り付けら
    れ、当該第1のローラ周面よりも突出した部材を備え、
    第1のローラと同期回転することにより、当該第1のロ
    ーラを通過した前記一のシートの後端を突出部分ではね
    て変位させることを特徴とする請求項1〜3いずれか1
    項に記載のシート整列装置。
  5. 【請求項5】 前記変位手段は、第1の搬送手段と第2
    の搬送手段の間で、前記シートが、その第1面を外巻き
    となるよう湾曲して搬送されるように設けられたシート
    ガイド部材であることを特徴とする請求項1〜3いずれ
    か1項に記載のシート整列装置。
  6. 【請求項6】 前記変位手段は、第1の搬送手段と第2
    の搬送手段の間に配置された跳ね上げ手段であって、前
    記一のシートの第2面を第1面側へと跳ね上げる跳ね上
    げ手段であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1
    項に記載のシート整列装置。
  7. 【請求項7】 前記シート整列装置は、さらに、 前記第2の搬送手段よりも低い位置に設置されたシート
    積載手段であって、排出されるシートを積載するシート
    積載手段と、 シート後端が第2の搬送手段を通過する前に、当該シー
    トの先端と当接するストッパーとを有し、 前記第2の搬送手段は、シートを排出する排出ローラで
    あって、上下に配された一対の排出ローラを含み、下方
    の排出ローラが上方の排出ローラよりも前記シート積載
    手段側に突出していることを特徴とする請求項1〜6い
    ずれか1項に記載のシート整列装置。
  8. 【請求項8】 前記ストッパーの位置は、排出されるシ
    ートの搬送方向の長さに応じて、変更されることを特徴
    とする請求項7記載のシート整列装置。
  9. 【請求項9】 前記シート積載手段は排出されたシート
    の後端と当接する当接部材を有し、前記ストッパと当該
    当接部材との間の距離がシートの搬送方向の長さよりも
    長く設定されていることを特徴とする請求項7または8
    記載のシート整列装置。
  10. 【請求項10】 前記シート整列装置は、さらに、 前記搬送速度制御手段による前記制御を禁止する禁止手
    段を備え、 禁止手段による前記禁止が実行された場合に、一連のシ
    ートの排出が終了するまで継続して、第1の搬送手段の
    搬送速度と第2の搬送手段の搬送速度とをほぼ同じ速度
    に制御することを特徴とする請求項1〜9いずれか1項
    に記載のシート整列装置。
  11. 【請求項11】 前記シート整列装置は、画像形成装置
    に連結される自動原稿搬送装置の一部を成す装置であっ
    て、 第1面に情報が記録されたシート複数のシートであっ
    て、第1ページから順に、読取り位置に搬送され、当該
    読取り位置で前記画像形成装置による第1面の読取りが
    終了したシートを受け入れるシート整列装置であること
    を特徴とする請求項1〜9いずれか1項に記載のシート
    整列装置。
  12. 【請求項12】 前記シート整列装置は、画像形成装置
    から排出されるシートであって、第1面に画像が形成さ
    れたシートを第1ページから順に受け入れるシート整列
    装置であることを特徴とする請求項1〜9いずれか1項
    に記載のシート整列装置。
JP11234090A 1999-08-20 1999-08-20 シート整列装置 Pending JP2001058739A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11234090A JP2001058739A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 シート整列装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11234090A JP2001058739A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 シート整列装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001058739A true JP2001058739A (ja) 2001-03-06

Family

ID=16965472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11234090A Pending JP2001058739A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 シート整列装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001058739A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213971A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Nisca Corp シート折り方法及び後処理装置並びに画像形成システム
JP2009207085A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Brother Ind Ltd 原稿搬送装置
JP2009231889A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Brother Ind Ltd 自動原稿搬送機構及び画像読取装置
JP2010006508A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Brother Ind Ltd 原稿搬送装置
JP2010006507A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Brother Ind Ltd 原稿搬送装置
JP2010076897A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Brother Ind Ltd 原稿搬送装置
JP2010081322A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Brother Ind Ltd 原稿搬送装置
US7975999B2 (en) 2007-01-31 2011-07-12 Nisca Corporation Sheet post-processing apparatus and image forming system comprising the same

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7975999B2 (en) 2007-01-31 2011-07-12 Nisca Corporation Sheet post-processing apparatus and image forming system comprising the same
JP2008213971A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Nisca Corp シート折り方法及び後処理装置並びに画像形成システム
JP2009207085A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Brother Ind Ltd 原稿搬送装置
US8224227B2 (en) 2008-02-29 2012-07-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Document feeding device
CN101520622B (zh) * 2008-02-29 2011-09-28 兄弟工业株式会社 文件馈送装置
JP4492714B2 (ja) * 2008-02-29 2010-06-30 ブラザー工業株式会社 原稿搬送装置
JP2009231889A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Brother Ind Ltd 自動原稿搬送機構及び画像読取装置
US8237999B2 (en) 2008-03-19 2012-08-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Automatic document feeder and image reading device
JP4502032B2 (ja) * 2008-03-19 2010-07-14 ブラザー工業株式会社 自動原稿搬送機構及び画像読取装置
JP4569675B2 (ja) * 2008-06-25 2010-10-27 ブラザー工業株式会社 原稿搬送装置
JP4569674B2 (ja) * 2008-06-25 2010-10-27 ブラザー工業株式会社 原稿搬送装置
JP2010006507A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Brother Ind Ltd 原稿搬送装置
JP2010006508A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Brother Ind Ltd 原稿搬送装置
JP2010081322A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Brother Ind Ltd 原稿搬送装置
JP2010076897A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Brother Ind Ltd 原稿搬送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7007577B2 (en) Sheet processing apparatus, control method therefor, sheet processing method, and storage media
US6778787B2 (en) Image forming apparatus with control to divert sheet to usable path
JP4307428B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP2001058739A (ja) シート整列装置
JP5544956B2 (ja) 用紙処理装置及び画像形成装置
JP4474219B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の排紙方法
JP2007310306A (ja) 画像形成システム及び画像形成方法
JP5394871B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP4192832B2 (ja) 画像形成装置
JP3445966B2 (ja) 自動両面装置、およびこの自動両面装置を備えた画像形成装置
JP3900766B2 (ja) 画像形成装置
JP3969998B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2005324872A (ja) 自動原稿給紙装置
US7206542B2 (en) Sheet post-process apparatus and waiting tray
JP4240692B2 (ja) シート材自動搬送装置
US5028951A (en) Copying apparatus
JP2000112193A (ja) 画像形成装置
JP2727816B2 (ja) 中間トレイ装置
JP3498002B2 (ja) 画像形成装置の用紙揃え装置および用紙揃え方法
JP4192831B2 (ja) 画像形成装置
JP5458598B2 (ja) 用紙処理装置、画像形成装置、用紙の搬送制御方法、及びコンピュータプログラム
JP2001166663A (ja) 画像形成装置
JP2520959B2 (ja) シ―ト搬送装置
JP4478728B2 (ja) シート材自動搬送装置及び画像形成装置
JP2001088946A (ja) 画像形成装置の両面ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050614