JP2001057138A - 熱応動スイッチ - Google Patents

熱応動スイッチ

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JP2001057138A
JP2001057138A JP11232592A JP23259299A JP2001057138A JP 2001057138 A JP2001057138 A JP 2001057138A JP 11232592 A JP11232592 A JP 11232592A JP 23259299 A JP23259299 A JP 23259299A JP 2001057138 A JP2001057138 A JP 2001057138A
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JP11232592A
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Daiichi Hashimoto
大一 橋本
Masao Okita
正夫 大北
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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  • Thermally Actuated Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイメタル片と可動接点、及びバイメタル片
と端子との、固着部における温度上昇を抑制することが
でき、反転動作を安定させると共に、温度特性の安定し
た小型、薄型の熱応動スイッチを提供する。 【解決手段】 絶縁ケース1と、この絶縁ケース1に埋
設された第1の端子2、及び第2の端子4と、この第1
の端子2の一端側に固着された固定接点3、及び前記第
2の端子4の一端側に固着された高膨張材5aと低膨張
材5bからなるバイメタル片5と、このバイメタル片5
の他端側に固着され、温度に応じて反転し前記固定接点
3と接離可能な可動接点6とを備え、前記バイメタル片
5の前記他端側に貫通孔5cを形成し、この貫通孔5c
内にて前記高膨張材5a側から前記低膨張材5b側にか
けて前記可動接点6を連接させて固着するように形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱応動スイッチに
関し、特にバイメタル片の熱応動によって可動接点を反
転させて電気接点を開閉させるスイッチの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱応動スイッチは、熱膨張係数の異なる
金属を複数枚張り合わせた熱応動素子(バイメタル)を
可動片とする可動電極と、この可動電極と共に常時閉接
点形の回路を構成する固定電極とが設けられており、電
気機器の回路に接続されてその電気機器を保護してい
る。
【0003】すなわち、電気機器の回路に接続された熱
応動スイッチは、その電気機器に過大な電流が流れた
り、周囲温度が異常に高くなった時には、バイメタルの
湾曲反転作用でスイッチ接点を開く構造になっているた
め、電気機器への給電が遮断されるようになっている。
そして、電気機器への給電が遮断されることにより周囲
温度が低下することで、バイメタルが自動復帰し、スイ
ッチ接点は再び閉じ給電を再開することから、危険防止
に役立つと共に電気機器を常に所定の温度範囲で動作さ
せることが可能となっている。
【0004】従来の熱応動スイッチとしては、特開平9
−306316号がある。この従来の熱応動スイッチの
構造を図11及び図12に示す。図11は熱応動スイッ
チの斜視図、図12は同じく断面図である。
【0005】図において、熱応動スイッチは、一端部に
固定接点11を有する固定側端子12と、熱によってこ
の固定側端子12に対して接離する可動接点13を先端
部に有するバイメタル片14を一端部に支持した可動側
端子15とを合成樹脂製のカバー16及びケース17内
に備えている。
【0006】前記固定側端子12の他端部及び前記可動
側端子15の他端部は前記ケース17外にそれぞれ導出
して接続端子部18、19を形成しており、この接続端
子部18、19の形状を面状部としている。これら接続
端子部18、19は前記ケース17の両端の側面から導
出されている。また、前記固定側端子12の接続端子部
18及び前記可動側端子15の接続端子部19の端面は
互いに向かい合うように、これら接続端子部18、19
が前記ケース17の底面に沿って折り曲げられている。
また、前記固定側端子12及び前記可動側端子15は前
記ケース17の底部に埋設されて固定されている。
【0007】これにより前記固定側端子12と前記可動
側端子15との位置精度が向上すると共に、前記固定接
点11と前記可動接点13との位置精度も著しく向上す
る。その結果、前記固定接点11と前記可動接点13と
の接圧が一定となり、温度が上昇したときに前記バイメ
タル片14のスナップアクションが発生する温度、すな
わち動作温度のバラツキの発生を防止している。
【0008】また、前記可動側端子15の埋設部には、
前記ケース17内で多段の折り曲げ部15a、15aが
形成されており、この折り曲げ部15a、15aを形成
することにより、実装時に、前記可動側端子15に外力
が加わった場合の端子の曲がりの影響を抑制している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の熱応動
スイッチは、例えば、携帯電話機等のバッテリーの各電
極間に取付られ使用されるが、バッテリーとのレイアウ
トの関係で取付スペースが限られていることから、スイ
ッチの外形となる厚さが1.5mm以下と、極めて小
型、薄型化が要求されている。したがって、小型、薄型
に対応できて、かつ、温度特性の安定した熱応動素子
(バイメタル)を使用した熱応動スイッチの提供が急務
となっている。
【0010】しかしながら、上述した従来の熱応動スイ
ッチの構造においては、前記バイメタル片14と前記可
動側端子15との固着部、または前記バイメタル片14
と前記可動接点13との固着部は、それぞれ、熱膨張係
数の異なる金属を複数枚張り合わせた、前記バイメタル
片14の高膨張材側の表面部に、スポット溶接により固
着していたことから、高膨張材として使用されるCu・
Ni・Mn合金や、Ni・Cr・Fe合金などは電気抵
抗が高く、接合部での抵抗が大きく、そのため過電流が
流れた時の接合部の温度上昇により、前記バイメタル片
14の温度上昇がしにくくなり、安定した反転動作が得
られず、前記バイメタル片14の温度特性に影響が出る
という問題があった。
【0011】したがって、本発明では上述した問題点を
解決し、バイメタル片と可動接点、及びバイメタル片と
端子との、固着部における温度上昇を抑制することがで
き、反転動作を安定させると共に、温度特性の安定した
小型、薄型の熱応動スイッチを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では第1の手段として、絶縁ケースと、この絶
縁ケースに埋設された第1の端子、及び第2の端子と、
この第1の端子の一端側に固着された固定接点、及び前
記第2の端子の一端側に固着された高膨張材と低膨張材
からなるバイメタル片と、このバイメタル片の他端側に
固着され、温度に応じて反転し前記固定接点と接離可能
な可動接点とを備え、前記バイメタル片の前記他端側に
貫通孔を形成し、この貫通孔内にて前記可動接点を前記
高膨張材側から前記低膨張材側にかけて連接させて固着
したことを特徴とする。
【0013】また、第2の手段として、前記バイメタル
片の前記第2の端子に固着される前記一端側に固着孔を
形成し、この固着孔の前記高膨張材側から前記低膨張材
側にかけて前記第2の端子の固着部を連接させて固着し
たことを特徴とする。
【0014】また、第3の手段として、前記バイメタル
片には、前記高膨張材と前記低膨張材との間に、前記高
膨張材と前記低膨張材よりも抵抗の低い中間材が介在さ
れていることを特徴とする。
【0015】また、第4の手段として、前記貫通孔を打
ち抜き形成する方向を、前記低膨張材側から前記高膨張
材側に向かう方向としたことを特徴とする。
【0016】また、第5の手段として、前記固着孔を打
ち抜き形成する方向を、前記低膨張材側から前記高膨張
材側に向かう方向としたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施例を図1乃
至図10に示す。図1は熱応動スイッチの分解斜視図、
図2は同じく平面図、図3は同じく断面図、図4は可動
接点を固着した状態のバイメタル片の平面図、図5は同
じく正面図、図6は端子を埋設した状態の絶縁ケースの
平面図、図7は同じく断面図、図8はフープ状の端子の
平面図、図9は同じく正面図、図10A、10Bはバイ
メタル片の貫通孔及び固着孔部分の断面図を示し、10
Aは熱膨張係数の異なる金属を2枚張り合わせた場合、
10Bは同じく3枚張り合わせた場合を示す。
【0018】図において、絶縁ケース1は、合成樹脂等
の絶縁材で上面が開口された箱状に形成されている。こ
の絶縁ケース1の内底部には、後述する各端子が配設さ
れており、この各端子の一端部は前記絶縁ケース1の両
側面側から外方へ導出されたものとなっている。また、
前記絶縁ケース1の内底面の中央には、この内底面から
半球状に突出した支持突起部1aが設けられている。
【0019】第1の端子2は、リン青銅等の導電性の金
属材で平板状に形成されている。この第1の端子2の一
端側には、銀酸化錫等からなる固定接点3が固着される
取付孔2aが設けられており、この第1の端子2の他端
側には、前記絶縁ケース1の側面部から外方へ導出され
て他の電気機器の回路等に接続される接続端子部2bが
設けられている。
【0020】また、前記第1の端子2には、前記固定接
点3が固着される前記取付孔2aと前記接続端子部2b
との間で、前記取付孔2aの近傍に幅広状の開口部2c
が設けられている。この開口部2cは、前記第1の端子
2の長手方向の、前記取付孔2aを通る中心線上に形成
されており、かつ、前記第1の端子2の幅方向に、前記
開口部2cの幅が前記取付孔2aの幅よりも大きくなる
ように形成されている。また、前記開口部2cは、前記
取付孔2aの外周に合わせて周回するように切り込み形
成されたものとなっている。
【0021】また、前記第1の端子2には、前記開口部
2cを含む部分に傾斜部2dが設けられており、この傾
斜部2dを介して前記固定接点3が固着される取付孔2
a部と、前記接続端子部2bとが接続された構成となっ
ている。前記第1の端子2が前記絶縁ケース1に取付け
られる場合には、前記傾斜部2d部分が前記絶縁ケース
1の内底部に埋設されて取付けられるものとなってい
る。
【0022】第2の端子4は、同じくリン青銅等の導電
性の金属材で平板状に形成されている。この第2の端子
4の一端側には、プレスなどで偏肉させて突出部4aが
形成されており、この突出部4aは後述するバイメタル
片が固着される溶着部の座面となっている。また、この
第2の端子4の他端側には、前記絶縁ケース1の側面部
から外方へ導出されて他の電気機器の回路等に接続され
る接続端子部4bが設けられている。
【0023】また、前記第2の端子4には、後述するバ
イメタル片を固着する前記突出部4aと前記接続端子部
4bとの間で、前記突出部4aの近傍に幅広状の開口部
4cが設けられている。この開口部4cは、前記第2の
端子4の長手方向の、前記突出部4aを通る中心線上に
形成されており、かつ、前記第2の端子4の幅方向に、
前記開口部4cの幅が前記突出部4aの幅よりも大きく
なるように形成されている。また、前記開口部4cは、
前記突出部4aの外周に合わせて周回するように切り込
み形成されたものとなっている。
【0024】また、前記第2の端子4には、前記開口部
4cを含む部分に傾斜部4dが設けられており、この傾
斜部4dを介して後述するバイメタル片が固着される突
出部4aと、前記接続端子部4bとが接続された構成と
なっている。前記第2の端子4が前記絶縁ケース1に取
付けられる場合には、前記傾斜部4d部分が前記絶縁ケ
ース1の内底部に埋設されて取付けられるものとなって
いる。
【0025】上述したように、前記第1及び第2の端子
2、4に、前記開口部2c、4cを設けたことにより、
例え、輸送時や取付け時等に、前記接続端子部2b、4
bに外力が加わり、この接続端子部2b、4bに板厚方
向に曲げられる等の応力が加わったとしても、前記開口
部2c、4cによってこの応力が遮断されることから、
後述するバイメタル片や可動接点、との固着部や、前記
固定接点3との固着部への外部応力の影響を緩和するこ
とができ、各接点部の位置変位への影響を少なくするこ
とができ、温度特性の安定した熱応動スイッチが得られ
るものとなる。
【0026】また、前記開口部2c、4cを含む部分に
傾斜部2d、4dを設け、この傾斜部2d、4d部分を
前記絶縁ケース1の内底部に埋設して取付けたことか
ら、前記第1及び第2の端子2、4の埋設部分を長くと
ることができ、前記絶縁ケース1の外形を大きくするこ
となしに、強固に固定できるため、小型化の対応が可能
となる。また、半田付け時の、内部へのフラックスの侵
入を防止することができる。
【0027】バイメタル片5は、例えば、Cu・Ni・
Mn合金やNi・Cr・Fe合金など電気抵抗の高い材
料からなる高膨張材5aと、Ni・Fe合金など電気抵
抗の低い材料からなる低膨張材5bとの、熱膨張率の異
なる2種類の金属材料を平板状に積層接合して形成され
ている。この場合、図3、図5において、図示下側、す
なわち前記第1及び第2の端子側が、高膨張材5aで形
成され、一方、図示上側、すなわち後述するカバー側
が、低膨張材5bで形成されたものとなっている。
【0028】また、このバイメタル片5の自由端となる
一端側には、プレスなどの方法で貫通孔5cが形成され
ている。この貫通孔5cには、前記固定接点3と接離す
る、銀酸化錫などの接点材からなる接点層6a、銀など
の良導電材からなる中間層6b、Cu・Niなどからな
る溶接用の高抵抗層6cなどからなる可動接点6がスポ
ット溶接などの方法で固着されている。
【0029】この固着は以下の様にして行われる。まず
最初に、前記可動接点6の溶接用の高抵抗層6cを、前
記バイメタル片5の貫通孔5cをふさぐように、前記高
膨張材5a側に位置決めする。しかる後、スポット溶接
(抵抗溶接)することにより、前記バイメタル片5の前
記高膨張材5aと前記可動接点6の前記高抵抗層6cと
が前記貫通孔5c内に溶け出して、前記可動接点6と前
記バイメタル片5との固着が行われる。このようにし
て、前記可動接点6は、前記貫通孔5c内で、前記高膨
張材5aと前記低膨張材5bとの両方に連接するように
固着されるものとなっている。
【0030】すなわち、スポット溶接により前記高膨張
材5a及び前記高抵抗層6cが溶け出し、この溶け出し
た溶出層6dが、前記貫通孔5c内で、前記可動接点6
と前記バイメタル片5の前記低膨張材5bとを電気的及
び機械的に連結するものである。
【0031】一方、前記バイメタル片5の他端側には、
プレスなどの方法で固着孔5dが形成されている。この
固着孔5dを前記高膨張材5a側よりふさぐように、前
記第2の端子4に設けられた前記突出部4aが当接して
位置決めされ、スポット溶接などの方法で固着されるも
のとなっている。この場合、前記突出部4aは、前記固
着孔5d内で、前記高膨張材5aと低膨張材5bとの両
方に連接するように固着されるものとなっている。
【0032】すなわち、スポット溶接により溶け出した
前記高膨張材5aが、前記固着孔5d内で、前記第2の
端子4と前記バイメタル片5の前記低膨張材5bとを電
気的及び機械的に連結するものである。
【0033】上述したように、前記バイメタル片5の、
それぞれ熱膨張率の異なる高膨張材5a、及び低膨張材
5bと、前記可動接点6、前記第2の端子の突出部4a
とを連接させて固着できるので、固着部の電気抵抗を下
げることができ、固着部における温度上昇を抑制するこ
とができるので、前記バイメタル片5の反転動作の安定
した熱応動スイッチが得られるものとなる。
【0034】また、前記バイメタル片5の中央部には、
反転作用を助長するための膨出したドーム状の反転部5
eが形成されており、この反転部5eを形成すること
で、前記バイメタル片5の、温度特性、すなわち、温度
に応じた反転動作を確実に行えるようにしている。
【0035】図10A、Bは、前記バイメタル片5の前
記貫通孔5c、及び固着孔5d部分の断面図を示してい
る。図10Aは熱膨張係数の異なる金属板を2枚使用し
た場合を示し、図10Bは同じく3枚使用した場合を示
しており、前記高膨張材5aと低膨張剤5bとの間に、
前記高膨張材と前記低膨張材よりも抵抗の低いCuなど
からなる中間材5fが介在されている。また、前記貫通
孔5c(固着孔5d)は、前記高膨張材5aと低膨張材
5b、及び前記中間材5fを貫通して設けられており、
前記貫通孔5c(固着孔5d)を打ち抜き形成する方向
は、前記低膨張材5b側から前記高膨張材5a側に向か
う方向にプレスなどで打ち抜いて形成されている。
【0036】上述した構成とすることで、Cuなどの抵
抗の低い前記中間材5fを前記貫通孔5c(固着孔5
d)内で連接させて溶着できることから、固着部(接合
部)の抵抗を下げることが可能となる。また、プレスな
どの打ち抜きにより、前記中間材5fが前記高膨張材5
a側の孔内壁に向かうことから、前記貫通孔5c(固着
孔5d)内での、低抵抗の前記中間材5fへの溶着領域
を多くとることができる。
【0037】カバー7は、合成樹脂などの絶縁材から略
板状に形成されており、前記絶縁ケース1の開口部上に
取り付けられ、前記絶縁ケース1の内部に配設された前
記第1、第2の端子2、4、前記バイメタル片5、及び
前記可動接点6、前記固定接点3等への塵埃やガスなど
の影響を防止している。
【0038】次に、上述した本発明の熱応動スイッチの
動作について説明する。常温及び通常の使用温度におい
ては、お互いに対向されて配置されている前記可動接点
6と前記固定接点3は、お互いに接触して接点がオン状
態となっている。この状態から何らかの原因で温度が上
昇すると、前記可動接点6が固着されている前記バイメ
タル片5に設けられた前記反転部5aが、温度の上昇に
応じて反転動作を行う。この時、前記バイメタル片5に
固着されている前記可動接点6は、前記バイメタル片5
と共に駆動され、前記固定接点3から離間することとな
り、接点がオフ状態となる。この場合、反転した前記バ
イメタル片5の前記反転部5aは、その膨出部が反転
し、前記固定接点3の方向、即ち、前記絶縁ケース1の
内底面の方向へ突出する。
【0039】更に、この状態から温度が下降して元の常
温に戻ると、前記バイメタル片5の前記反転部5aは温
度の下降に応じて反転復帰し、前記固定接点3の方向と
は反対の方向へ突出することから、前記可動接点6が前
記固定接点3に接触して接点がオン状態となり、初期の
状態に復帰するものとなる。
【0040】上述した、本発明の熱応動スイッチの構造
においては、前記バイメタル片5の中央部に、温度に応
じて反転する際の、反転作用を助長するための膨出した
ドーム状の反転部5aが形成されていることから、反転
動作が確実に行われるものである。尚、前記絶縁ケース
1の内底面には前記支持突起部1aを設けている。その
ため、温度の下降時に、万が一、前記反転部5aが徐々
に温度が変化した(徐冷された)ことにより反転されず
に復帰した場合には、前記反転部5aがこの支持突起部
1aに当接することから、前記可動接点6と前記固定接
点3との接触が離間状態に保たれ、温度上昇時に再度反
転する場合の可動接点6と固定接点3との接点のチャタ
リングの発生防止が図れるものとなっている。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱応動ス
イッチは、高膨張材と低膨張材からなるバイメタル片の
他端側に貫通孔を形成し、この貫通孔内にて高膨張材側
から低膨張材側にかけて可動接点を連接させて固着した
ことから、固着部の電気抵抗を下げることができ、固着
部における温度上昇を抑制することができるので、バイ
メタル片の反転動作の安定した熱応動スイッチが得られ
る。
【0042】また、バイメタル片の第2の端子に固着さ
れる一端側に固着孔を形成し、この固着孔の高膨張材側
から低膨張材側にかけて第2の端子の固着部を連接させ
て固着したことから、同じく固着部の電気抵抗を下げる
ことができ、固着部における温度上昇を抑制することが
できるので、同様に、バイメタル片の反転動作の安定し
た熱応動スイッチが得られる。
【0043】また、バイメタル片には、高膨張材と低膨
張材との間に、高膨張材と低膨張材よりも抵抗の低い中
間材が介在されていることから、Cuなどの抵抗の低い
中間材を貫通孔、及び固着孔内で連接させて溶着できる
ことから、固着部(接合部)の抵抗を下げることが可能
となる。
【0044】また、貫通孔を打ち抜き形成する方向を、
低膨張材側から高膨張材側に向かう方向としたことか
ら、貫通孔内での、低抵抗の中間材への溶着領域を多く
とることができる。
【0045】また、固着孔を打ち抜き形成する方向を、
低膨張材側から高膨張材側に向かう方向としたことか
ら、同じく固着孔内での、低抵抗の中間材への溶着領域
を多くとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である熱応動スイッチを
示す分解斜視図である。
【図2】本発明の同じく熱応動スイッチを示す平面図で
ある。
【図3】本発明の同じく熱応動スイッチを示す断面図で
ある。
【図4】本発明の同じく可動接点を固着した状態のバイ
メタル片を示す平面図である。
【図5】本発明の同じく可動接点を固着した状態のバイ
メタル片を示す正面図である。
【図6】本発明の同じく端子を埋設した状態の絶縁ケー
スを示す平面図である。
【図7】本発明の同じく端子を埋設した状態の絶縁ケー
スを示す断面図である。
【図8】本発明の同じくフープ状の端子を示す平面図で
ある。
【図9】本発明の同じくフープ状の端子を示す正面図で
ある。
【図10】本発明のバイメタル片の貫通孔、及び固着孔
部分を示し、図10Aは熱膨張係数の異なる金属板を2
枚使用した場合を示す部分断面図、図10Bは同じく3
枚使用した場合を示す部分断面図である。
【図11】従来の熱応動スイッチを示す斜視図である。
【図12】従来の熱応動スイッチを示す断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁ケース 1a 支持突起部 2 第1の端子 2a 取付孔 2b 接続端子部 2c 開口部 2d 傾斜部 3 固定接点 4 第2の端子 4a 突出部 4b 接続端子部 4c 開口部 4d 傾斜部 5 バイメタル片 5a 高膨張材 5b 低膨張材 5c 貫通孔 5d 固着孔 5e 反転部 5f 中間材 6 可動接点 6a 接点層 6b 中間層 6c 高抵抗層 6d 溶出層 7 カバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ケースと、この絶縁ケースに埋設さ
    れた第1の端子、及び第2の端子と、この第1の端子の
    一端側に固着された固定接点、及び前記第2の端子の一
    端側に固着された高膨張材と低膨張材からなるバイメタ
    ル片と、このバイメタル片の他端側に固着され、温度に
    応じて反転し前記固定接点と接離可能な可動接点とを備
    え、前記バイメタル片の前記他端側に貫通孔を形成し、
    この貫通孔内にて前記可動接点を前記高膨張材側から前
    記低膨張材側にかけて連接させて固着したことを特徴と
    する熱応動スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記バイメタル片の前記第2の端子に固
    着される前記一端側に固着孔を形成し、この固着孔の前
    記高膨張材側から前記低膨張材側にかけて前記第2の端
    子の固着部を連接させて固着したことを特徴とする請求
    項1記載の熱応動スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記バイメタル片には、前記高膨張材と
    前記低膨張材との間に、前記高膨張材と前記低膨張材よ
    りも抵抗の低い中間材が介在されていることを特徴とす
    る請求項1、または2記載の熱応動スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記貫通孔を打ち抜き形成する方向を、
    前記低膨張材側から前記高膨張材側に向かう方向とした
    ことを特徴とする請求項3記載の熱応動スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記固着孔を打ち抜き形成する方向を、
    前記低膨張材側から前記高膨張材側に向かう方向とした
    ことを特徴とする請求項3記載の熱応動スイッチ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100417665B1 (ko) * 2000-12-25 2004-02-14 알프스 덴키 가부시키가이샤 열응동 스위치
KR100503102B1 (ko) * 2001-12-20 2005-07-21 알프스 덴키 가부시키가이샤 열응동 스위치

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