JP2001054925A - 射出成形方法、及び、射出成形装置 - Google Patents
射出成形方法、及び、射出成形装置Info
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Abstract
可能であり、かつ、金型の破損といったようなトラブル
を未然に回避できる射出成形方法及び射出成形装置の提
供。 【解決手段】 射出成形装置1を用いて射出成形を行う
場合、速度波形パターンに基づいた定常充填工程の間
は、型内圧力Pcの変化量と射出圧力Phの変化量との
比Ktが所定範囲から逸脱して基準変動速度比Keを下
回った際に、また、圧力波形パターンに基づいた型内圧
制御工程の間は、型内圧力Pcが所定の型内圧下限値P
eを下回った際に、それぞれ、型内圧センサの異常とみ
なして射出ユニット5を停止させる。
Description
射出成形装置に関し、特に、射出成形の際、金型のキャ
ビティ内における型内圧力を検出する射出成形方法及び
射出成形装置に関する。
ては、特公平4−2420号公報によって開示されたも
のが知られている。当該公報によって開示された射出成
形方法は、金型のキャビティ内における溶融樹脂の圧
力、すなわち、型内圧力を検出するための型内圧センサ
(圧力センサ及び圧力検出器)を備えた射出成形装置を
用いるものである。この射出成形方法では、充填工程と
保圧工程とに対して、型内圧力の最適な変動条件として
の基準波形パターンが予め定められる。そして、型内圧
センサによって検出された型内圧力と基準波形パターン
とを比較し、その偏差が許容範囲を逸脱した回数に基づ
いて各工程における成形状況の良否を監視する。
る樹脂製品をより薄肉化することが求められており、更
には、射出成形によって幅広の樹脂製品や、突出部、湾
曲部等を含む複雑な形状をもった樹脂製品を製造するこ
とが求められている。そして、この種の製品を射出成形
によって製造する際には、樹脂製品にウェルドマーク等
や、歪み、反り、波うちといった変形が生じてしまうこ
とを防止しなければならない。このためには、できるだ
け溶融樹脂を高速で射出して充填時間を短縮化すること
により、圧力損失を増大させると共に樹脂注入の妨げと
なるスキン層の生成を低減させ、キャビティ内の圧力分
布を均一に維持する必要がある。
あると共にキャビティ内の圧力分布を均一に維持し得る
射出成形方法としては、キャビティ内の型内圧力を検出
し、検出した型内圧力が所定の圧力波形パターンと一致
するように射出ユニットの射出圧力(油圧力)をフィー
ドバック制御する手法が知られている。この場合も、金
型に対しては、キャビティ内における溶融樹脂の圧力
(型内圧力)を検出するための型内圧センサが配置され
る。かかる手法によれば、型内圧力の極端な上昇や変動
を抑制可能となる。
420号公報に記載の射出成形方法を適用した際には、
キャビティ内の型内圧力を検出する型内圧センサに異常
が発生してしまうおそれが存在している。この場合、充
填工程等における成形状態の良否を監視不能になるだけ
ではなく、型内圧力を検出不能な状況下で、型内圧力が
異常に上昇してしまい、金型を破損させてしまうといっ
たような事態も起こり得る。しかしながら、当該方法に
おいては、型内圧センサの異常を検知するための対策は
おろか、型内圧力の異常な上昇を防止する対策も施され
てはいない。
ンと一致するように射出圧力をフィードバック制御する
方法を適用した際にも、型内圧センサに断線等の故障が
発生するおそれがある。このような場合、型内圧センサ
から射出ユニットを制御する制御装置に送出される信号
には、型内圧力が著しく低下した旨が示されることにな
るので、当該制御装置は、型内圧力を急速に回復させる
べく、射出圧力が増大するように射出ユニットを制御す
る。この結果、キャビティ内の型内圧力は急速に上昇す
るが、型内圧力が極端に上昇してしまうと、金型が破損
したり、キャビティ内から溶融樹脂が漏洩したりすると
いったトラブルを招くおそれがある。
を簡易かつ確実に防止可能であり、かつ、金型の破損と
いったようなトラブルを未然に回避できる射出成形方法
及び射出成形装置の提供を目的とする。
による射出成形方法は、射出スクリュを含む射出ユニッ
トから金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出注入可能で
あると共に、キャビティ内の型内圧力を検出する型内圧
センサをもった射出成形装置を用いて所望の成形品を製
造する射出成形方法において、キャビティ内への樹脂注
入を開始してから型内圧力が所定値に達するまでの間、
射出スクリュの前進速度が予め定めた速度波形パターン
に一致するように射出ユニットの射出圧力を制御しなが
らキャビティ内に溶融樹脂を充填する定常充填工程と、
型内圧力が所定値に達した後に、型内圧力が予め定めた
圧力波形パターンに一致するように射出ユニットの射出
圧力を制御する型内圧制御工程とを含み、定常充填工程
の間は、型内圧力の変化量と射出圧力の変化量との比が
所定範囲から逸脱した際に、型内圧制御工程の間は、型
内圧力が所定の型内圧下限値を下回った際に、それぞ
れ、型内圧センサの異常とみなして射出ユニットを停止
させることを特徴とする。
て、射出スクリュの前進速度の変動条件として用いられ
る速度波形パターンと、型内圧力の変動条件として用い
られる圧力波形パターンとを予め定めておく。そして、
キャビティ内への樹脂注入を開始してから型内圧力が所
定値に達するまでの間は、射出スクリュの前進速度が当
該速度波形パターンに一致するように射出ユニットの射
出圧力を制御する(定常充填工程)。これにより、キャ
ビティ内に溶融樹脂が充填され、射出ユニットの射出圧
力が上昇すると、これに伴って、キャビティ内の型内圧
力(溶融樹脂の圧力)も上昇する。
力が予め定めた圧力波形パターンに一致するように射出
ユニットの射出圧力を制御する(型内圧制御工程)。こ
れにより、いわゆるサージ圧力の発生を低減可能とな
り、バリや波うちの原因となるオーバーシュート現象を
防止でき、溶融樹脂を高速で射出することが可能とな
る。また、溶融樹脂を高速で射出することにより、型内
圧力を全体的に低下させると共にキャビティ内の圧力分
布を均一に維持することができるので、樹脂製品にウェ
ルドマークや反り等が生じるのを防止可能となる。
場合、定常充填工程及び型内圧制御工程の間に、キャビ
ティ内の型内圧力を検出する型内圧センサに断線等の故
障が発生するおそれがある。この場合、型内圧センサか
ら送出される信号には、型内圧力が著しく低下した旨が
示されることになるので、型内圧力を急速に回復させる
べく、射出ユニットの射出圧力が高められてしまう。こ
の結果、キャビティ内の型内圧力は急速に上昇するが、
型内圧力が極端に上昇してしまうと、金型が破損した
り、キャビティ内から溶融樹脂が漏洩したりするといっ
たトラブルを招くおそれがある。
定常充填工程、すなわち、速度波形パターンに基づいて
射出圧力を制御する間は、型内圧力の変化量(変動速
度)と射出圧力の変化量(変動速度)との比が所定範囲
から逸脱した際に、型内圧センサの異常とみなして射出
ユニットを停止させる。また、型内圧制御工程、すなわ
ち、圧力波形パターンに基づいて射出圧力を制御する間
は、型内圧力が所定の型内圧下限値を下回った際に、型
内圧センサの異常とみなして射出ユニットを停止させ
る。
上昇すれば、必然的に型内圧力(溶融樹脂の圧力)も上
昇し、射出圧力と型内圧力との間には、金型(キャビテ
ィ)の形状、樹脂材料の種類・温度、射出速度等に依存
する相関関係が成立する。このため、射出成形装置が正
常に作動していれば、型内圧力の変化量と射出圧力の変
化量との比も、速度波形パターン等に基づく適性な範囲
内に収まることになる。従って、型内圧力の変化量と射
出圧力の変化量との比が本来あるべき範囲から逸脱して
いるか否かを監視すれば、射出圧力が未だ高くなってい
ないことに起因して型内圧力が低い場合と、射出ユニッ
ト自体は正常に機能しているにも拘わらず型内圧センサ
の故障等に起因して型内圧力が低いと認識された場合と
を区別可能となる。これにより、定常充填工程中に、型
内圧センサの故障等に起因する型内圧力の異常な上昇を
確実に防止可能となる。
圧制御工程に移行した後は、射出圧力と型内圧力との間
に存在していた相関関係が成立しなくなるが、型内圧制
御工程の間は、型内圧力は十分に上昇しており、かつ、
比較的安定に推移する。これに対して、型内圧センサに
故障等が発生すれば、型内圧センサから送出される信号
には、型内圧力が著しく低下した旨が示されることにな
る。従って、型内圧制御工程の間は、型内圧力の変化を
監視することにより、射出ユニット自体は正常に機能し
ているにも拘わらず型内圧センサの故障等に起因して型
内圧力が低いと認識される事態を判別可能となる。これ
により、型内圧制御工程中に、型内圧センサの故障等に
起因する型内圧力の異常な上昇を確実に防止可能とな
る。このように、本発明の射出成形方法によれば、射出
成形中における型内圧力の異常な上昇を簡易かつ確実に
防止可能となり、かつ、金型の破損といったようなトラ
ブルを未然に回避することができる。
る最大前進位置よりも更に前方にスクリュ前進限界位置
を定めておき、射出スクリュがスクリュ前進限界位置ま
で達した際には、射出ユニットを停止させると好まし
い。
ュは、予め定められたスクリュ前進限界位置を超えて前
進することはなく、射出成形中における型内圧力の異常
な上昇を極めて確実に防止可能となり、かつ、金型の破
損といったようなトラブルを未然に回避することができ
る。
置は、射出スクリュを含む射出ユニットから金型のキャ
ビティ内に溶融樹脂を射出注入して所望の成形品を製造
可能な射出成形装置において、キャビティ内の型内圧力
を検出する型内圧検出手段と、射出ユニットの射出圧力
を検出する射出圧検出手段と、射出スクリュの移動量を
検出するスクリュ移動量検出手段と、射出スクリュの前
進速度の変動条件として予め定められた速度波形パター
ンと、型内圧力の変動条件として予め定められた圧力波
形パターンとを記憶する波形パターン記憶手段と、型内
圧検出手段の検出値と射出圧検出手段の検出値とに基づ
いて、型内圧力の変化量と射出圧力の変化量との比を演
算する演算手段と、キャビティ内への樹脂注入を開始し
てから型内圧力が所定値に達するまでの間、スクリュ移
動量検出手段の検出値に基づいて、射出スクリュの前進
速度が速度波形パターンに一致するように射出圧力を制
御し、型内圧力が所定値に達した後には、型内圧検出手
段によって検出される型内圧力が圧力波形パターンに一
致するように射出圧力を制御する制御手段とを備え、制
御手段は、射出圧力を速度波形パターンに基づいて制御
する間、演算手段の演算値が所定範囲から逸脱した際
に、射出圧力を圧力波形パターンに基づいて制御する
間、型内圧検出手段によって検出された型内圧力が所定
の型内圧下限値を下回った際に、それぞれ、型内圧セン
サの異常とみなして射出ユニットを停止させることを特
徴とする。
段の検出値に基づいて、射出スクリュに対して予め定め
られた最大前進位置よりも更に前方に定められたスクリ
ュ前進限界位置まで射出スクリュが達したと判定した際
に、射出ユニットを停止させることを特徴とする。
出成形方法及び射出成形装置の好適な実施形態について
詳細に説明する。
概略構成図である。同図に示す射出成形装置1は、所望
の形状に賦形された樹脂製品を得るための可動金型2及
び固定金型3を備える。可動金型2は、型締装置の可動
盤(図示せず)に固定されており、固定金型3は、型締
装置の固定盤(図示せず)に固定されている。この射出
成形装置1を用いて樹脂製品を製造する際には、図示し
ない型締シリンダを作動させ、可動盤と固定盤とを型締
めする。これにより、可動金型2と固定金型3とによっ
てキャビティ4が形成される。
ゆる、インラインスクリュ形式の射出ユニット5に含ま
れる射出シリンダ(加熱シリンダ)6が接続されてい
る。これにより、可動金型2と固定金型3とによって形
成されるキャビティ4内には、射出ユニット5からゲー
トGを介して溶融樹脂を射出注入することができる。射
出シリンダ6は、ユニット本体7から延出されており、
その内部には、射出スクリュ8が配されている。射出ス
クリュ8には、連結軸9が接続されており、この連結軸
9は、ユニット本体7の側方(図中右側)に配置された
スクリュ回転モータ10の回転軸に接続されている。ス
クリュ回転モータ10は、ユニット本体7に対してスラ
イド自在に取り付けられている。
されており、このピストン11は、ユニット本体7に形
成されたシリンダ内腔部7a内に位置する。シリンダ内
腔部7aには、供給側と戻り側とが一対になった油圧配
管12が接続されており、油圧配管12は、サーボバル
ブ14を介して油圧ポンプ15に接続されている。これ
により、油圧ポンプ15からサーボバルブ14及び油圧
配管12を介してシリンダ内腔部7a内に作動油を供給
すれば、ピストン11を介して射出スクリュ8を前進又
は後退させることができる。このように、ピストン11
とシリンダ内腔部7aとは、射出用油圧シリンダCとし
て機能する。サーボバルブ14と油圧ポンプ15との間
には、リリーフ弁16が配されている。
油の圧力(射出用油圧シリンダCの油圧力)を検出する
圧力センサ17(射出圧検出手段)が備えられている。
ここで、圧力センサ17によって検出される射出用油圧
シリンダCの油圧力は、射出シリンダ6における射出圧
力Phに比例するものである。また、射出ユニット5に
は、射出スクリュ8の移動量を検出するスクリュ移動量
センサ(スクリュ移動量検出手段)18が設けられてい
る。スクリュ移動量センサ18は、連結軸9に固定され
た被検出体を介して、射出スクリュ8の原点位置からの
移動量(ストローク)を電気的、磁気的又は光学的に検
出するものである。
ィ4内の型内圧力Pc、すなわち、ゲートG近傍におけ
る溶融樹脂の圧力(型内圧力Pc)を検出する型内圧セ
ンサ19(型内圧検出手段)が設けられている。すなわ
ち、可動金型2には、流路2aが形成されており、この
流路2aの一端は、固定金型3に形成されているゲート
Gの近傍でキャビティ4と連通する。型内圧センサ19
は、流路2aの他端に配置されており、ゲートGの近傍
から流路2a内に流入する溶融樹脂の圧力を型内圧力P
cとして検出する。
置20によって行なわれる。制御装置20は、図2に示
すように、制御・演算処理のためのプログラムを予め記
憶させたROM21aと、制御・演算の際に各種データ
を記憶するRAM21bとを内蔵するCPU21を含
む。CPU21は、射出ユニット5のスクリュ回転モー
タ10及びサーボバルブ14と、それぞれ、電力ライ
ン、信号ラインを介して接続されており、所定のプログ
ラムに従って両者を制御する。同様に、このCPU21
には、圧力センサ17、スクリュ移動量センサ18、及
び、型内圧センサ19が、それぞれ、信号ラインを介し
て接続されている。各センサ17〜19は、それぞれ、
検出値を示す信号をCPU21に与える。
た波形パターン記憶手段(メモリ)22が含まれる。こ
の波形パターン記憶手段22には、溶融樹脂の充填中に
おける射出スクリュ8の前進速度の変動条件として予め
定められた速度波形パターンと、主として充填後におけ
る型内圧力Pcの変動条件として予め定められた圧力波
形パターンとが記憶されている。この射出成形装置1で
は、速度波形パターンとして、射出スクリュ8の移動量
が略比例的に変化するように射出スクリュ8の前進速度
を略一定に保つパターンが用いられる(図5参照)。ま
た、圧力波形パターンとしては、型内圧力Pcを一定の
時間だけ基準圧力Psに維持するパターンが用いられる
(図4参照)。速度波形パターン及び圧力波形パターン
としては、樹脂製品の形状、サイズ等に応じて、様々な
パターンを採用可能である。
マ24及び第2タイマ25が接続されている。第1タイ
マ24は、CPU21による速度波形パターンに基づい
た射出ユニット5の制御(定常充填工程)を開始させる
タイミングを設定するものであり、射出成形の開始と共
に起動され、その設定時間T1が経過すると所定の動作
信号をCPU21に与える。また、第2タイマ25は、
CPU21による圧力波形パターンに基づいた射出ユニ
ット5の制御(型内圧制御工程)を終了させるタイミン
グを設定するものであり、CPU21によって起動され
た後、その設定時間T2が経過すると所定の動作信号を
CPU21に与える。なお、第1タイマ24及び第2タ
イマ25の設定時間T1,T2は、成形品の形状、樹脂
材料の特性等に応じて任意に変更可能である。
段(メモリ)23が接続されている。この基準データ記
憶手段23には、圧力波形パターンに基づく射出圧力P
hの制御を開始させる際に基準となる開始圧力Pssを示
すデータが記憶されている。すなわち、CPU21は、
型内圧センサ19によって検出される型内圧力Pcが開
始圧力Pssに達した段階から圧力波形パターンに基づい
た射出圧力Phの制御を開始する。開始圧力Pssは、射
出成形装置1の実稼働に先立って行なわれる試し打ちの
結果等に基づいて予め定められる。
基準変動速度比Keを示すデータと、型内圧下限値Pe
を示すデータが記憶されている。基準変動速度比Ke
は、CPU21が速度変動パターンに基づいて射出圧力
Phを制御する間、型内圧センサ19が正常に機能して
いるか否かを判定するための基準値として用いられる。
一方、型内圧下限値Peは、型内圧センサ19が正常に
機能しているか否かを判定するために用いられる。この
型内圧下限値Peは、射出成形装置1の実稼働に先立っ
て行なわれる試し打ちの結果等に基づいて定められる。
する際、すなわち、速度変動パターンに基づいて射出ユ
ニット5の射出圧力Phを制御する間(定常充填工程の
間)は、射出圧力Phが上昇すれば、必然的に型内圧力
Pcも上昇する。従って、射出圧力Phと型内圧力Pc
との間には、金型(キャビティ)の形状、樹脂材料の種
類・温度、射出速度等に依存する相関関係が成立する。
そして、定常充填工程中の任意の時間Tから微小時間△
tだけ経過した際に、型内圧力Pcが△Pcだけ変化
し、射出圧力Ph(油圧力)が△Phだけ変化したとす
ると、型内圧力Pcの変動速度(変化量)と射出圧力P
hの変動速度(変化量)との比である変動速度比Kt
は、 Kt=(△Pc/△t)/(△Ph/△t)…(1) として表される。
は、次のようにして定められる。すなわち、基準変動速
度比Keを定めるに際しては、キャビティ4の形状、樹
脂材料の特性等に基づいて流動解析を行い、速度波形パ
ターンに従って射出ユニット5を制御した際における型
内圧力Pcと射出圧力Phとを理論計算によって求め
る。更に、このようにして得られた型内圧力Pcと射出
圧力Phの理論値から、変動速度比Ktを、(1)式か
ら定常充填工程を行なう間の各時刻について算出する。
そして、所定の基準に従って、得られた各時刻について
の変動速度比Ktの範囲から逸脱する値(下限値)を基
準変動速度比Keとして定める。
置1の実稼働に先立って試し打ち等を行って型内圧力P
cと射出圧力Phとを実測し、良好な品質の成形品が得
られた場合における型内圧力Pc及び射出圧力Phの実
測値に基づいて算出してもよい。また、この射出成形装
置1では、CPU21における演算処理においては、射
出圧力Phに比例する射出用油圧シリンダCの油圧力、
すなわち、圧力センサ17によって検出される値が射出
圧力Phとして用いられ、基準変動速度比Keも、射出
用油圧シリンダCの油圧力に基づいて定められる。
ユニットの射出スクリュ8に対して定められたスクリュ
前進限界位置Leを示すデータが記憶されている。すな
わち、一般に、射出ユニット5の射出スクリュ8に対し
ては、射出成形装置1によって製造する成形品に応じて
最大前進位置が定められるが、この射出成形装置1で
は、この最大前進位置よりも更に前方、かつ、射出スク
リュ8の全ストロークLtよりも短い位置にスクリュ前
進限界位置Leが定められており(図5参照)、射出ス
クリュ8がスクリュ前進限界位置Leを超えて前進する
ことはない。
に、入力装置26と、出力装置27とが含まれる。入力
装置26は、テンキーを含むキーボード等からなり、出
力装置27は、表示部、プリンタ等からなる。これら
は、速度波形パターン、圧力波形パターン、開始圧力P
ss、基準変動速度比Ke、型内圧下限値Pe、スクリュ
前進限界位置Leといった各種データの入力を行った
り、各センサ17〜19によって検出される射出圧力P
h(油圧力)、型内圧力Pc等をモニタ等するために用
いられる。
よれば、オーバーシュート現象を防止しながら、溶融樹
脂を高速で射出可能となり、型内圧力Pcを全体的に低
下させると共にキャビティ内の圧力分布を均一に維持す
ることができる。従って、樹脂製品に、バリ、波うち、
ウェルドマーク、反り等が発生してしまうことを防止可
能となる。
た射出成形装置1を使用して樹脂製品を製造する手順、
すなわち、本発明による射出成形方法について説明す
る。
動金型2と固定金型3とを締結し、キャビティ4を形成
する。また、ホッパ6aから射出シリンダ6内に所定の
樹脂材料を供給する。この段階で、制御装置20のCP
U21は、スクリュ回転モータ10を作動させると共
に、サーボバルブ14に所定の動作信号を与えて射出成
形を開始させる。また、射出成形の開始と同時に、CP
U21は、第1タイマ24を起動させる。射出シリンダ
6内では、射出スクリュ8が回転することによって樹脂
材料が溶融する。また、射出ユニット5のシリンダ内腔
部7a(射出用油圧シリンダC)には、サーボバルブ1
4及び油圧配管12を介して作動油が供給され、射出シ
リンダ6内で射出スクリュ8が前進する。これにより、
射出ユニット5から溶融樹脂がゲートGを介してキャビ
ティ4内に注入されていく。
作動油の圧力(射出用油圧シリンダCの油圧力)は、圧
力センサ17によって検出され、圧力センサ17から
は、検出値を示す信号がCPU21に対して送出され
る。また、射出スクリュ8の原点位置からの移動量は、
スクリュ移動量センサ18によって検出され、スクリュ
移動量センサ18からは、検出値を示す信号がCPU2
1に対して送出される。更に、キャビティ4内の溶融樹
脂の圧力は、型内圧センサ19によって型内圧力Pcと
して検出され、型内圧センサ19からは、検出値を示す
信号がCPU21に対して送出される。
過した段階(図3〜5における時刻Ta)で、CPU2
1に対して所定の動作信号を与える。CPU21は、第
1タイマ24から信号を受け取ると、波形パターン記憶
手段22から速度波形パターンを読み出し、射出スクリ
ュ8の前進速度が当該速度波形パターンに一致するよう
に(この場合、射出スクリュ8の前進速度が略一定にな
るように)射出ユニット5の射出圧力Phを制御する
(定常充填工程)。
センサ18から受け取った信号に基づいて射出スクリュ
8の前進速度を算出し、算出した射出スクリュ8の前進
速度と、波形パターン記憶手段22から読み出した速度
波形パターンに示されている前進速度の目標値との偏差
を演算する。そして、CPU21は、圧力センサ17か
ら受け取った信号に示される値に基づいて、算出した前
進速度と目標値との偏差をゼロにするための動作信号を
サーボバルブ14に対して与える。
波形パターン記憶手段22に記憶されている速度波形パ
ターンに一致するように、射出ユニット5の射出圧力P
hが制御(フィードバック制御)されることになる。こ
の結果、射出ユニット5の射出圧力Ph(射出用油圧シ
リンダCの油圧力)は、図3に示すように略比例的に増
加し、キャビティ4内には、射出ユニット5から溶融樹
脂が定常的に充填される。そして、キャビティ4内の型
内圧力Pcも、図4に示すように、射出圧力Phとの相
関関係を保ちながら徐々に増加する。
取った信号に基づいて、型内圧力Pcが所定の開始圧力
Pssに達したと判定した段階で(図4における時刻T
b)、第2タイマ25を起動すると共に、速度波形パタ
ーンに基づいた射出ユニット5の制御、すなわち、定常
充填工程を終了させる。そして、CPU21は、波形パ
ターン記憶手段22から圧力波形パターンを読み出し、
キャビティ4内の型内圧力Pcが当該圧力波形パターン
に一致するように(この場合、型内圧力Pcが基準圧力
Psに一致するように)射出ユニット5の射出圧力Ph
を制御する(型内圧制御工程)。
9から受け取った信号に示される型内圧力Pcと、波形
パターン記憶手段22から読み出した圧力波形パターン
に示されている型内圧力Pcの目標値(基準圧力Ps)
との偏差を演算する。そして、CPU21は、圧力セン
サ17から受け取った信号に示される値に基づいて、検
出された型内圧力Pcと目標値との偏差をゼロにするた
めの動作信号をサーボバルブ14に対して与える。
cが波形パターン記憶手段22に記憶されている圧力波
形パターンに一致するように、射出ユニット5の射出圧
力Phが制御(フィードバック制御)されることにな
る。CPU21は、第2タイマ25の設定時間T2が経
過した段階、すなわち、第2タイマ25から動作信号を
受け取った段階で(図4における時刻Tc)、圧力波形
パターンに基づいた射出ユニット5の射出圧力Phの制
御(型内圧制御工程)を終了させる。
の間に、キャビティ4内の型内圧力Pcを検出する型内
圧センサ19に断線等の故障が発生し、型内圧力Pcを
誤って検出したり、検出不能となったりするおそれがあ
る。この場合、射出ユニット5を制御する制御装置20
のCPU21は、型内圧力Pcがゼロに近いと判定し
て、型内圧力Pcを急速に回復させるべく射出圧力Ph
が増大するように射出ユニット5を制御することにな
り、これに伴って、キャビティ4内の型内圧力Pcも急
速に上昇してしまう。そして、型内圧力Pcが極端に上
昇してしまうと、金型が破損したり、キャビティ4内か
ら溶融樹脂が漏洩したりするといったトラブルを招くお
それがある。
成形装置1において型内圧センサ19が正常に機能して
いるか否かを判定する方法について説明する。
第1タイマ24がタイムアップし、速度波形パターンに
基づく射出圧力Phの制御を開始した段階から、成形工
程が定常充填工程であると認識している間(S10)、
圧力センサ17から受け取った信号と、型内圧センサ1
9から受け取った信号とに基づいて、型内圧力Pcの変
化量と射出圧力Phの変化量との比、すなわち、上記
(1)式によって表される変動速度比Ktを各時刻ごと
に演算する(S12)。
当該演算値と基準データ記憶手段23に記憶されている
基準変動速度比Keとを比較し(S14)、算出した変
動速度比Ktが基準変動速度比Keを上回っていると判
定した際には、再度、S10に戻る。そして、速度波形
パターンに基づく射出圧力Phの制御を終了させるまで
の間、すなわち、型内圧センサ19によって検出される
型内圧力Pcが開始圧力Pssに達するまでの間、S12
及びS14における処理を繰り返す。
力Pcの変化量と射出圧力Phの変化量との比である変
動速度Ktが所定範囲から逸脱したと判定した際、すな
わち、変動速度比Ktが基準変動速度比Keを下回った
と判定した際には、型内圧センサ19に異常が発生した
とみなす。そして、この場合、CPU21は、射出ユニ
ット5の射出用油圧シリンダCに対する作動油の供給が
停止されるようにサーボバルブ14に対して所定の動作
信号を与えて、射出ユニット5を停止させる(S1
8)。
ンサ19の誤検出、検出不能に起因する型内圧力Pcの
異常な上昇を確実に防止可能となる。すなわち、定常充
填工程の間は、射出圧力Phが上昇すれば、必然的に型
内圧力Pcも上昇し、射出圧力Phと型内圧力Pcとの
間には、キャビティ4の形状、樹脂材料の種類・温度、
射出速度等に依存する相関関係が成立する。このため、
射出成形装置1が正常に作動していれば、変動速度比K
tも、速度波形パターン等に基づく適性な範囲内に収ま
るはずである。従って、型内圧力Pcの変化量と射出圧
力Phの変化量との比である変動速度比Ktが本来ある
べき範囲から逸脱しているか否か、つまり、基準変動速
度比Keを上回っているか否かということを監視すれ
ば、射出圧力Phが未だ高くなっていないことに起因し
て型内圧力Pcが低い場合と、射出ユニット5自体は正
常に機能しているにも拘わらず型内圧センサ19の故障
等に起因して型内圧力Pcが低いと認識された場合とを
区別可能となる。
程が型内圧制御工程に移行したこと、すなわち、型内圧
センサ19によって検出される型内圧力Pcが開始圧力
Pssに達したと判定すると、S16における処理を開始
する。この場合、CPU21は、型内圧力Pcが圧力波
形パターンに一致するように射出圧力Phを制御すると
もに、型内圧センサ19によって検出される型内圧力P
cが基準データ記憶手段23に記憶されている型内圧下
限値Peを上回っているか否かを判定する。S16に
て、型内圧力Pcが型内圧下限値Peを上回っていると
判定したCPU21は、型内圧制御工程が終了したか否
か、すなわち、第2タイマ25がタイムアップしたか否
かを判定し(S20)、型内圧制御工程を終了させるま
での間、型内圧力Pcと型内圧下限値Peとの比較処理
を行う(S16)。
力Pcが型内圧下限値Peを下回ったと判定した際には
(図4における二点鎖線参照)、型内圧センサ19に異
常が発生したとみなす。そして、この場合、CPU21
は、射出ユニット5の射出用油圧シリンダCに対する作
動油の供給が停止されるようにサーボバルブ14に対し
て所定の動作信号を与えて、射出ユニット5を停止させ
る(S18)。これにより、型内圧制御工程中に、型内
圧センサ19の故障等に起因する型内圧力Pcの異常な
上昇を確実に防止可能となる。すなわち、型内圧制御工
程の間は、キャビティ4内の型内圧力Pcは、図4に示
すように、十分に上昇しており、比較的安定して推移す
る。従って、この場合、型内圧力Pcの変化を監視すれ
ば、射出ユニット5自体は正常に機能しているにも拘わ
らず型内圧センサ19の故障等に起因して型内圧力Pc
が低いと認識される事態を判別可能となる。
に機能しているか否かの判定は、型内圧制御工程が終了
した段階、すなわち、第2タイマ25がタイムアップし
た段階で終了される(S20)。なお、制御装置20
(CPU21)による型内圧制御工程が終了すると、キ
ャビティ4内の樹脂に対しては、所定の冷却工程が施さ
れる。可動金型2及び固定金型3は、定常充填工程、型
内圧制御工程、並びに、冷却工程の際には、図示しない
型締装置によって締結(加圧)されている。そして、樹
脂製品の冷却が完了すると、型締圧が降圧させられ、金
型2及び3が開かれた後、所望形状に賦形された樹脂製
品が取り出される。
成形方法によれば、定常充填工程及び型内圧制御工程の
双方において、型内圧力Pcの異常な上昇を簡易かつ確
実に防止可能となり、かつ、金型2,3の破損といった
ようなトラブルを未然に回避することができる。
クリュ8に対して予め定められる最大前進位置よりも更
に前方にスクリュ前進限界位置Le(図5参照)が定め
られている。すなわち、CPU21は、射出成形が開始
されてから終了するまので間、スクリュ移動量センサ1
8から受け取った信号に示される射出スクリュ8の原点
位置からの移動量と、スクリュ前進限界位置Leとを比
較する。そして、射出スクリュ8がスクリュ前進限界位
置Leに達したと判定した場合、CPU21は、射出ユ
ニット5の射出用油圧シリンダCに対する作動油の供給
が停止されるようにサーボバルブ14に対して所定の動
作信号を与えて、射出ユニット5を停止させる。
られたスクリュ前進限界位置Leを超えて前進すること
はない。この結果、この射出成形装置1では、型内圧力
Pcが極端に上昇してしまうことを極めて確実に防止可
能となり、かつ、金型2,3の破損といったようなトラ
ブルを未然に回避することができる。
装置によれば、次のような効果を得る。すなわち、速度
波形パターンに基づいた定常充填工程の間は、型内圧力
の変化量と射出圧力の変化量との比が所定範囲から逸脱
した際に、また、圧力波形パターンに基づいた型内圧制
御工程の間は、型内圧力が所定の型内圧下限値を下回っ
た際に、それぞれ、型内圧センサの異常とみなして射出
ユニットを停止させることにより、型内圧力の異常な上
昇を簡易かつ確実に防止でき、かつ、金型の破損といっ
たようなトラブルを未然に回避することが可能となる。
ある。
ある。
態を示す図表である。
態を示す図表である。
を示す図表である。
を判定する手法を説明するフローチャートである。
キャビティ、5…射出ユニット、6…射出シリンダ、8
…射出スクリュ、10…スクリュ回転モータ、12…油
圧配管、14…サーボバルブ、17…圧力センサ、18
…スクリュ移動量センサ、18…スクリュ移動量セン
サ、19…型内圧センサ、20…制御装置、21…CP
U、22…波形パターン記憶手段、23…基準データ記
憶手段、24…第1タイマ、25…第2タイマ、C…射
出用油圧シリンダ、G…ゲート、Ke…基準変動速度
比、Kt…変動速度比、Le…スクリュ前進限界位置、
Pc…型内圧力、Pe…型内圧下限値、Ph…射出圧
力、基準圧力…Ps、Pss…開始圧力。
Claims (4)
- 【請求項1】 射出スクリュを含む射出ユニットから金
型のキャビティ内に溶融樹脂を射出注入可能であると共
に、前記キャビティ内の型内圧力を検出する型内圧セン
サをもった射出成形装置を用いて所望の成形品を製造す
る射出成形方法において、 前記キャビティ内への樹脂注入を開始してから前記型内
圧力が所定値に達するまでの間、前記射出スクリュの前
進速度が予め定めた速度波形パターンに一致するように
前記射出ユニットの射出圧力を制御しながら前記キャビ
ティ内に前記溶融樹脂を充填する定常充填工程と、 前記型内圧力が前記所定値に達した後に、前記型内圧力
が予め定めた圧力波形パターンに一致するように前記射
出ユニットの射出圧力を制御する型内圧制御工程とを含
み、 前記定常充填工程の間は、前記型内圧力の変化量と前記
射出圧力の変化量との比が所定範囲から逸脱した際に、
前記型内圧制御工程の間は、前記型内圧力が所定の型内
圧下限値を下回った際に、それぞれ、前記型内圧センサ
の異常とみなして前記射出ユニットを停止させることを
特徴とする射出成形方法。 - 【請求項2】 前記射出スクリュに対して予め定められ
る最大前進位置よりも更に前方にスクリュ前進限界位置
を定めておき、前記射出スクリュが前記スクリュ前進限
界位置まで達した際には、前記射出ユニットを停止させ
ることを特徴とする請求項1に記載の射出成形方法。 - 【請求項3】 射出スクリュを含む射出ユニットから金
型のキャビティ内に溶融樹脂を射出注入して所望の成形
品を製造可能な射出成形装置において、 前記キャビティ内の型内圧力を検出する型内圧検出手段
と、 前記射出ユニットの射出圧力を検出する射出圧検出手段
と、 前記射出スクリュの移動量を検出するスクリュ移動量検
出手段と、 前記射出スクリュの前進速度の変動条件として予め定め
られた速度波形パターンと、前記型内圧力の変動条件と
して予め定められた圧力波形パターンとを記憶する波形
パターン記憶手段と、 前記型内圧検出手段の検出値と前記射出圧検出手段の検
出値とに基づいて、前記型内圧力の変化量と前記射出圧
力の変化量との比を演算する演算手段と、 前記キャビティ内への樹脂注入を開始してから前記型内
圧力が所定値に達するまでの間、前記スクリュ移動量検
出手段の検出値に基づいて、前記射出スクリュの前進速
度が前記速度波形パターンに一致するように前記射出圧
力を制御し、前記型内圧力が前記所定値に達した後に
は、前記型内圧検出手段によって検出される前記型内圧
力が前記圧力波形パターンに一致するように前記射出圧
力を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記射出圧力を前記速度波形パターン
に基づいて制御する間、前記演算手段の演算値が所定範
囲から逸脱した際に、前記射出圧力を前記圧力波形パタ
ーンに基づいて制御する間、前記型内圧検出手段によっ
て検出された前記型内圧力が所定の型内圧下限値を下回
った際に、それぞれ、前記型内圧センサの異常とみなし
て前記射出ユニットを停止させることを特徴とする射出
成形装置。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記スクリュ移動量検
出手段の検出値に基づいて、前記射出スクリュに対して
予め定められた最大前進位置よりも更に前方に定められ
たスクリュ前進限界位置まで前記射出スクリュが達した
と判定した際に、前記射出ユニットを停止させることを
特徴とする請求項3に記載の射出成形装置。
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JP2020019267A (ja) * | 2018-08-03 | 2020-02-06 | 東洋機械金属株式会社 | 射出成形機およびその制御方法 |
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