JP2001054518A - イメージング・システムにおいてノイズを補償するための方法および装置 - Google Patents

イメージング・システムにおいてノイズを補償するための方法および装置

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JP2001054518A JP2000207618A JP2000207618A JP2001054518A JP 2001054518 A JP2001054518 A JP 2001054518A JP 2000207618 A JP2000207618 A JP 2000207618A JP 2000207618 A JP2000207618 A JP 2000207618A JP 2001054518 A JP2001054518 A JP 2001054518A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチスライス・スキャンにおいて収集され
たデータから作成された画像であっても、他の種類のス
キャナにより作成された画像と比べ本質的に同等の画質
(例えば、ノイズ低減)を有する画像を提供する。 【解決手段】 X線源と、複数の検出器チャネルを有す
るX線検出器モジュールと、該モジュールに結合された
データ収集システムと、スキャン軸zとを備えるイメー
ジング・システムにおいて、画像を再構成するため、ス
キャン軸zにおいて被検体に対してデータを取得するス
キャンを実行し、該データに対して位置の関数として変
化する平滑化フィルタを適用する。例えば、撮影領域の
縁の近傍のノイズ増加を補償するため、平滑化フィルタ
によりデータに対して適用する平滑化の量をアイソチャ
ネルからの距離の増加につれて増加させる。さらに、チ
ャネル依存の1次速度/残光補正を利用して平滑化を行
うことも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全般的にはイメー
ジング(画像作成)法に関し、さらに具体的にはマルチ
スライス型イメージング・システムで収集した投影デー
タからの画像作成に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にコンピュータ断層撮影(CT)シ
ステムと呼ばれる少なくとも1つのイメージング・シス
テムでは、X線源が、デカルト座標系のx−y平面(一
般に「画像作成面」と呼ばれる)内に位置するようにコ
リメートされた扇形状のビームを放出する。X線ビーム
は、例えば患者など画像作成の対象を透過する。ビーム
は、この対象によって減衰を受けたのち、放射線検出器
のアレイ上に入射する。検出器アレイで受け取った減衰
したビーム状放射線の強度は、対象によるX線ビームの
減衰に依存する。このアレイの各検出器素子は、それぞ
れの検出器位置でのビーム減衰の計測値に相当する電気
信号を個々に発生させる。すべての検出器からの減衰量
計測値を別々に収集し、透過プロフィールが作成され
る。
【0003】周知の1つの第3世代CTシステムでは、
X線源及び検出器アレイは、X線ビームが画像作成しよ
うとする対象を切る角度が一定に変化するようにして、
画像作成面内でこの画像作成対象の周りをガントリと共
に回転する。X線源は、典型的にはX線管を含み、X線
管は焦点の位置でX線ビームを放出する。X線検出器
は、典型的には検出器位置で受け取る散乱されたX線ビ
ームをコリメートするためのポストペイシェント(post-
patient)コリメータを含む。ポストペイシェント・コリ
メータに隣接してシンチレータが配置され、このシンチ
レータに隣接してフォトダイオードが配置されている。
【0004】マルチスライス型CTシステムは、1回の
スキャンの間に多数のスライスについてデータを収集す
るために使用される。周知の1つのマルチスライス型シ
ステムは、3D検出器として一般に知られている検出器
を含んでいる。こうした3D検出器では、複数の検出器
素子により行と列の形に配置された別々のチャネルが形
成されている。検出器の各行により、個別の1つのスラ
イスが形成される。例えば、2スライス型検出器は2行
分の検出器素子を有し、4スライス型検出器は4行分の
検出器素子を有している。マルチスライス・スキャンの
間に、複数行の検出器セルに同時にX線ビームが入射
し、これにより幾つかのスライスに対するデータが取得
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マルチスライ
ス型スキャナにより作成される画像は、CT/iスキャ
ナなどの他の周知の種類のスキャナにより、推奨のX線
管電流低減ファクタにおいて作成された画像と比較し
て、ややノイズが多いと思われる。マルチスライス型ス
キャナの少なくとも1つの周知の実施形態では、より短
い幾何学構成を使用しており、このためより長い幾何学
構成の他の周知のスキャナと比較して画像の中心から離
れるに従って画像ノイズが増加する。さらに具体的に
は、マルチスライス型システムにおける幾何学構成の変
化およびファンビーム再構成の結果として、X線管にか
かる同軸性の力を減らすためには、X線管からアイソセ
ンタまでの距離を短縮させる必要がある。この結果、こ
うしたスキャナの拡大率は増加し、ファンビーム逆投影
で使用する倍率(scaling factor)が増加し、さらに再構
成画像内のノイズも増加する。短い幾何学構成のマルチ
スライス・スキャンで収集したデータから作成した画像
が、他の種類のスキャナにより作成された画像と比べほ
ぼ同等の画質(例えば、ノイズ低減)を有することが望
ましい。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、実施の一形態
では、X線源と、複数の検出器チャネルを有するX線検
出器モジュールと、この検出器モジュールに結合された
データ収集システムと、スキャン軸zとを有するイメー
ジング・システムにおいて、画像を再構成するための方
法および装置である。本発明では、スキャンを実行して
被検体についてデータを取得し、このデータに対して平
滑化フィルタを適用して、位置に依存してノイズを低減
させる。例えば、撮影領域(field-of-view) の縁の近傍
のノイズ増加を補償するため、z平滑化フィルタによっ
てデータに対して適用する平滑化の量を、アイソチャネ
ル(isochannel)からの距離の増加に従って増加させる。
【0007】こうした方法および装置により、マルチス
ライス・スキャンにおいて収集されたデータから作成さ
れた画像であっても、他の種類のスキャナにより作成さ
れた画像と比べ本質的に同等の画質(例えば、ノイズ低
減)を有する画像が提供できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に従ったマ
ルチスライス型CTシステムの一例に関する説明を以下
に示す。本システムの実施の一形態の詳細を以下に説明
するが、本発明に関する多くの他の実施形態が可能であ
ることを理解されたい。例えば、ある具体的な検出器に
ついて記載するが、本発明は別の検出器に利用すること
も可能であり、また本発明は何らかの特定の種類のマル
チスライス検出器または単一スライス検出器によって実
行するように限定されるものではない。具体的には、以
下に記載する検出器は複数のモジュールを含んでおり、
各々のモジュールは複数の検出器セルを含んでいる。以
下に記載するこの特定の検出器ではなく、x軸および/
またはz軸に沿って複数の素子を備えた複数のモジュー
ルであって、そのいずれの方向でも互いに連結してマル
チスライス・スキャン・データを同時に取得することが
できるようにした複数のモジュールを有する検出器の利
用が可能である。一般に、本システムはマルチスライス
・モードで動作可能であり、1スライスまたは複数スラ
イス分のデータを収集することができる。このシステム
によって、アキシャル・スキャンおよびヘリカル・スキ
ャンを行うことができ、スキャンされる対象の断面画像
の処理、再構成、表示および/または保存を行うことが
できる。
【0009】図1および図2を参照すると、「第3世
代」のCTスキャナに典型的なガントリ12を含むもの
として、コンピュータ断層撮影(CT)イメージング・
システム10を示している。ガントリ12は、このガン
トリ12の対向面上に位置する検出器アレイ18に向け
てX線ビーム16を放出するX線源14を有する。検出
器アレイ18は、放出され患者22を透過したX線を一
体となって検知する検出器素子20により形成されてい
る。各検出器素子20は、入射したX線ビームの強度を
表す電気信号、すなわち患者22を透過したX線ビーム
の減衰を表す電気信号を発生させる。X線投影データを
収集するためのスキャンの間に、ガントリ12およびガ
ントリ上に装着されたコンポーネントは回転中心24の
周りを回転する。
【0010】ガントリ12の回転およびX線源14の動
作は、CTシステム10の制御機構26により制御され
る。制御機構26は、X線源14に電力およびタイミン
グ信号を供給するX線制御装置28と、ガントリ12の
回転速度および位置を制御するガントリ・モータ制御装
置30とを含む。制御機構26内にはデータ収集システ
ム(DAS)32があり、これによって検出器素子20
からのアナログ・データをサンプリングし、このデータ
を後続の処理のためにディジタル信号に変換する。画像
再構成装置34は、サンプリングされディジタル化され
たX線データをDAS32から受け取り、高速で画像再
構成を行う。再構成された画像はコンピュータ36に入
力として渡され、コンピュータにより大容量記憶装置3
8内にこの再構成画像が格納される。
【0011】さらにコンピュータ36は、ユーザ・イン
タフェース、たとえばグラフィック・ユーザ・インタフ
ェース(GUI)を介して、信号の受け取りおよび提供
を行う。具体的には、キーボードおよびマウス(図示せ
ず)を有するコンソール40を介して、コンピュータは
オペレータからのコマンドおよびスキャン・パラメータ
を受け取る。付属の陰極線管ディスプレイ42により、
オペレータはコンピュータからの再構成画像その他のデ
ータを観察することができる。コンピュータ36は、オ
ペレータの発したコマンドおよびパラメータを使用し
て、X線制御装置28と、ガントリ・モータ制御装置3
0と、DAS32と、テーブル・モータ制御装置44と
に対して制御信号や制御情報を提供する。
【0012】図3および図4に示すように、検出器アレ
イ18は複数の検出器モジュール46を含んでいる。各
検出器モジュール46は、検出器ハウジング48に取り
付けられている。各モジュール46は、多次元のシンチ
レータ・アレイ50および高密度半導体アレイ(図示せ
ず)を含んでいる。ポストペイシェント・コリメータ
(図示せず)をシンチレータ・アレイ50の近傍でこれ
を覆うように配置して散乱したX線ビームをコリメート
した後、このX線ビームはシンチレータ・アレイ50上
に入射する。シンチレータ・アレイ50はアレイ状に配
置した複数個のシンチレーション素子を含んでいる。ま
た半導体アレイは、同一のアレイ状に配置した複数個の
フォトダイオード(図示せず)を含んでいる。フォトダ
イオードは基板52上に堆積により形成されており、シ
ンチレータ・アレイ50は基板52を覆う位置で基板に
取り付けられている。
【0013】検出器モジュール46はまた、デコーダ5
6と電気的に結合するスイッチ装置54を含んでいる。
スイッチ装置54は、フォトダイオード・アレイと同じ
大きさをもつ多次元の半導体スイッチ・アレイである。
実施の一形態では、スイッチ装置54は、各々が入力
線、出力線および制御線(図示せず)を有する電界効果
トランジスタ(FET)のアレイ(図示せず)を含んで
いる。スイッチ装置54はフォトダイオード・アレイと
DAS32との間に結合されている。詳細には、スイッ
チ装置の各々のFET入力はフォトダイオード・アレイ
の出力と電気的に接続され、またスイッチ装置の各々の
FET出力はDAS32と電気的に接続されている。こ
の接続にはたとえば可撓性の高い電線58が用いられ
る。
【0014】デコーダ56はスイッチ装置54の動作を
制御し、所望のスライス数および各スライスに対する所
望のスライス分解能に従って、フォトダイオード・アレ
イの出力を有効にしたり(enable)、無効にしたり(disab
le) 、あるいは組み合わせたり(combine) する。デコー
ダ56は、実施の一形態では、デコーダ・チップあるい
はFETコントローラであることが、当業者には知られ
ている。デコーダ56は複数の出力線および制御線を含
み、これらによりスイッチ装置54とコンピュータ36
とが結合される。詳細には、デコーダの出力はスイッチ
装置制御線と電気的に接続され、スイッチ装置54がス
イッチ装置入力からスイッチ装置出力に適正なデータを
渡すことが可能となる。デコーダ制御線はスイッチ装置
制御線と電気的に接続されており、これによりデコーダ
出力のうちのどれを有効とするかを決定する。デコーダ
56を利用することにより、スイッチ装置54内の特定
のFETを有効にする、無効にする、あるいは複合する
ことができ、フォトダイオード・アレイの特定の出力が
CTシステムのDAS32と電気的に接続される。16
スライス・モードに規定した実施の一形態では、デコー
ダ56によりスイッチ装置54を有効にし、フォトダイ
オード・アレイのすべての行をDAS32と電気的に接
続させることができる。この結果、16スライス分のデ
ータを別々、かつ同時にDAS32に送ることができ
る。これ以外にも多くのスライスの組み合わせが可能で
あることを理解されたい。
【0015】実施の具体的な一形態では、検出器18は
57個の検出器モジュール46を含んでいる。半導体ア
レイおよびシンチレータ・アレイ50のアレイ・サイズ
は、それぞれ16×16である。このため、検出器18
は16行、912列(16×57個のモジュール)とな
り、ガントリ12の1回転あたり同時に16スライス分
のデータを収集できる。しかし、本発明は特定のアレイ
・サイズに限定されるものではなく、アレイのサイズは
オペレータのニーズ次第で大きくも小さくもできること
を理解されたい。検出器18はまた、多様なスライス厚
モードやスライス数モード(たとえば1スライス、2ス
ライス、4スライス・モードなど)で動作させることが
できる。たとえば、実施の一形態では、そのFETは4
スライス・モードで構成され、これによりフォトダイオ
ード・アレイの1行あるいは複数行から4スライス分の
データが収集される。デコーダ制御線が規定する具体的
なFETの構成に従って、フォトダイオード・アレイの
出力の様々な組み合わせについて、有効にしたり、無効
にしたり、あるいは組み合わせたりする。これにより、
たとえば1.25mm、2.5mm、3.75mm、5
mmのスライス厚が得られる。別の例示的実施形態とし
ては、1.25mmから20mmまでの範囲のスライス
厚のうちの1つのスライスからなる単一スライス・モー
ドを有する実施形態や、1.25mmから10mmまで
の範囲のスライス厚のうち2つのスライスからなる2ス
ライス・モードを有する別の実施形態などある。さら
に、上記のモード以外に追加のモードを有する実施形態
も可能であることを理解されたい。
【0016】図5は、検出器セルの4つの行60、6
2、64および66を用いて投影データを得る「4(qua
d)スライス」システムの実施の一形態の簡略概要図であ
る。検出器セル68、70、72および74により行6
0、62、64および66が形成されている。図5に示
す各検出器セル68、70、72および74は、実施の
一形態では、DAS32に供給する1つの出力を作成す
るために互いに集合している多数の(例えば、4つの)
セルを備えている。
【0017】実施の一形態では、コリメータ76は偏心
のカム78および80を含んでいる。カム78および8
0の位置はX線制御装置28により制御されている。カ
ム78および80はファンビーム面82の互いに反対面
上に配置されると共に、カム78とカム80の間の間隔
およびファンビーム面82に対するこれらのカムの位置
は独立に調節可能である。例えば、実施の一形態では、
そのカム78および80は単一のカム・ドライブと共に
配置されており、また別の実施形態ではカムのそれぞれ
は別々のカム・ドライブ(例えば、モータ)と共に配置
されている。カム78および80はX線吸収材料(例え
ば、タングステン)より製作される。
【0018】偏心形であるため、それぞれのカム78お
よび80を回転させるとX線ビーム16のz軸プロフィ
ールが変更される。より具体的には、カム78および8
0の位置を変更することによりX線ビームの本影の位置
および幅が変更される。詳細には、カム78および80
が一緒にステップ状に動く偏心形状であるため、X線ビ
ーム本影の全体の幅を変更することができる。カム78
の位置すなわちステップのみを変更することにより、検
出器アレイ18の一方の縁に対する本影の幅および位置
が変更される。カム80の位置すなわちステップのみを
変更することにより、検出器アレイ18のもう一方の
(すなわち、第2の)縁に対する本影の幅および位置が
変更され、患者22が受けるX線線量が低減される。
【0019】動作時には、X線源14は固定され、すな
わち静止した位置に配置されており、それぞれのカム7
8および80はX線ビーム16がコリメータ76を通過
して検出器アレイ18に向けて放射されるような基準の
位置に配置されている。検出器からの投影データは、コ
ンピュータ36によりファンビーム・フィルタ補正逆投
影アルゴリズムを使用して再構成される。このアルゴリ
ズムは、重み係数1/R2 (Rは画像内のある点からX
線源までの距離)を使用する。拡大率が大きい場合、こ
の重み係数により画像内のノイズのバラツキが増加す
る。さらに詳細には、ノイズは画像の中心から離れるに
従って増加する。拡大率は、X線源14からアイソセン
タまでの距離に対するX線源14から検出器18までの
距離の比として定義される。
【0020】さらに、マルチスライス型スキャナは典型
的にはより短い幾何学構成を有しており、このためより
長い幾何学構成のその他の周知のスキャナと比較して画
像の中心から離れるに従って画像ノイズが増加する。よ
り具体的には、マルチスライス型システムにおける幾何
学構成の変化およびファンビーム再構成の結果として、
X線管にかかる同軸性の力を減らすためには、X線管か
らアイソセンタまでの距離を短縮させる必要がある。こ
の結果、こうしたスキャナの拡大率は増加し、ファンビ
ーム逆投影で使用する倍率が増加し、さらに再構成画像
内のノイズも増加する。
【0021】ノイズの挙動は位置に依存し、したがっ
て、チャネルに依存し且つDASゲインに依存する。フ
ァンビーム再構成に対する重み係数は1/R2 であるた
め、アイソセンタの位置でのノイズは概ね等しいが、ノ
イズはアイソセンタまでの距離の関数として増加する。
再構成画像内のノイズは、概ねそのチャネルのRMS(r
oot mean square)加重平均となる。したがって、アイソ
チャネル(isochannel)から離れるに従ってノイズ抑制が
増加するような平滑化関数により、ノイズ抑制を増加さ
せる。一般に、投影データに適用する平滑化関数により
空間分解能は低下することになる。したがって、分解能
に対する影響を最小とするような方式により画像ノイズ
を減少させることが望ましい。アイソセンタの位置で
は、より大きな拡大率を使用するCTシステムのノイズ
性能は、より小さい拡大率を使用するCTシステムのノ
イズ性能と同一であるため、アイソチャネルの位置では
追加の平滑化は必要がない。このため、再構成画像のア
イソチャネルの近傍での空間分解能に対する影響はな
い。分解能の低下は、ノイズ抑制の増加に伴って徐々に
増大することになる。一般に、ノイズ抑制のために用い
られるフィルタ関数f(γ,k,g)は、チャネル
(γ)、DASゲイン(g)および検出器行番号(k)
の関数である。計算時間に対する影響をさらに低減させ
且つ再構成速度を最大とするためには、フィルタ・カー
ネルf(γ,k,g)を、例えば、焦点外放射の補正に
対するマトリックス逆たたみ込み(deconvolution) など
の既存のフィルタ関数と統合させる。
【0022】本発明の実施の一形態では、その平滑化フ
ィルタは次式により表現される。
【0023】
【数15】
【0024】上式において、Hは、マトリックス逆たた
み込みカーネルDを置換させて得られる合成フィルタで
ある。fは、新たなカーネルHを作成するために、マト
リックス逆たたみ込みカーネルDでたたみ込みされたチ
ャネル依存およびDASゲイン依存の平滑化フィルタで
ある。さらに、γはチャネル、gはゲイン、またkは検
出器行番号を表している。実施の一形態では、このフィ
ルタは一連の値(d,I−2d,d)により定義され
る。この式において、 d=m(l− sin(γ)/γ) (2) であり、mは平滑化の最大量を制御するためのスケーリ
ング・パラメータである。
【0025】上記のフィルタは、チャネルおよびDAS
ゲインに依存する。さらに、こうしたフィルタは、シス
テム・ノイズに影響を及ぼす再構成アルゴリズムなどの
その他多くのファクタにも依存する(例えば、フィルタ
はアキシャル・スキャンとヘリカル・スキャンで異な
り、またフィルタは高分解能モードと低分解能モードで
異なる)。
【0026】本発明の別の実施形態では、チャネル依存
のz平滑化フィルタにより、スキャナのアイソセンタを
通過するX線を検出する検出器チャネルであるアイソチ
ャネルからある距離での増加したノイズが補償される。
ここでも、この補正による空間分解能に対する影響は最
小となる。このフィルタは次式により実行される。
【0027】
【数16】
【0028】上式において、Pは初期投影であり、P’
は処理後の投影であり、sはチャネル(γ)およびゲイ
ン(g)依存の平滑化フィルタであり、βは線源(X
線)投影角度であり、kは検出器の行番号である。
【0029】実施の一形態では、イメージング装置の撮
影領域内のノイズは、z平滑化フィルタsの平滑化特性
の決定に先立って測定される。撮影領域の少なくとも一
部分にわたって測定されたノイズは、フィルタsの平滑
化特性の選択により減少する。ただし、フィルタsによ
り、必然的に分解能にはいくらかの低下が生じる。しか
し、平滑化が撮影領域の辺縁において最大である実施の
一形態では、撮影領域(FOV)内部の任意の再構成点
が、アイソセンタから離れたチャネル並びにアイソセン
タの近傍のチャネルによりサンプリングされるという事
実を利用することによって、辺縁におけるz分解能の低
下が補償される。測定されたノイズを補償するためのフ
ィルタsのパラメータは、一般にDASゲインに依存す
るが、DASゲインに対し必ずしも線形の関係にあるも
のではない。したがって、DASゲインの様々な値に対
する計算あるいは調整が必要となることがある。
【0030】分解能の劣化が重要であるような実施形態
では、撮影領域の全体でノイズ量を部分的にのみ等化さ
せるようなz平滑化フィルタを選択し、z分解能の劣化
を減少させる。さらにノイズ低減をさせるために、z軸
(すなわちスキャン軸)に垂直なx−y平面で、例えば
上記の式(1)に従った追加の平滑化を適用する。平滑
化技法の組み合わせにより、z分解能の劣化を減少させ
ながら、大幅なノイズ低減が得られる。
【0031】別の実施の形態では、ビュー(β)にも依
存するz平滑化フィルタが利用される。例えば、患者に
対する先験的知見に従ってz平滑化フィルタを選択し、
ビューに依存する既知の患者の非対象性に対する補償を
行う。ユーザ選択可能な事前計算されたβ依存の様々な
z平滑化フィルタが提供される。これらのフィルタの中
の1つが、幾つかのビューにおいてノイズを増加させる
ような観測された患者の非対象性(例えば、異常に重い
骨構造など)に基づいて選択される。適正な平滑化フィ
ルタの選択により、非対象性に起因するノイズの影響に
対する少なくとも部分的な補償を達成することができ
る。
【0032】別の実施の形態では、検出器残光フィルタ
にチャネル依存のパラメータを備えさせノイズの低減を
もたらす。シンチレーション検出器の周知のインパルス
応答は、次式によりモデル化できる。
【0033】
【数17】
【0034】上式において、nは相対的強さαn および
時定数τn を有する指数関数応答のN個の成分のうちの
1つを表わす。αn およびτn の規格値は十分な数の成
分、例えば(N=4)に対する計測により決定し、シン
チレーション検出器の挙動を正確にモデル化する。本発
明の実施の一形態では、規格値から変動しチャネル位置
の関数であるこれらのパラメータの値を用いてノイズ低
減をもたらす。
【0035】より具体的には、被検体すなわち患者22
を放射線ビーム16によりスキャンする。放射線検出器
18により生成された信号を間隔Δtで周期的にサンプ
リングすることにより、放射線減衰値の第1のセットを
取得する。この際、y(kΔt)は、第k番目のサンプ
リング間隔で取得した第1のセット内の値の1つを表
す。放射線検出器18は指数関数的に変化するインパル
ス応答を有する。放射線減衰値の第1のセットから第2
のセットのデータ値を作成することにより、チャネルに
依存した1次速度/残光補正が適用される。該第2のセ
ットの各々のデータ値xk は次式により定義される。
【0036】
【数18】
【0037】上式において、
【0038】
【数19】
【0039】であり、αn は、時定数τn を有するイン
パルス応答の第n番目の成分の相対的強さを表す。αn
は、チャネル位置γ、ビュー角度βおよびDASゲイン
Kの関数として変化する。単純化するため、αn (γ,
β,k)ではなく、表記αn を用いる。時定数τn は、
チャネル位置、DASゲインKおよびビュー角度βの関
数として変化する。さらに、
【0040】
【数20】
【0041】であり、初期サンプルに対してSnk=0で
ある。時定数τn の規格値からのバラツキは、所望のノ
イズ低減すなわち予め定めたノイズ低減が得られるよう
な平滑化効果を生じさせるように選択する。この第2の
セットのデータ値から被検体の画像が再構成される。
【0042】別の実施の形態では、規格の時定数τn
使用され、成分の相対的強さαn はそれぞれの規格値か
らチャネル位置、ビュー角度およびDASゲインの関数
として変更され、所望のノイズ低減すなわち予め定めた
ノイズ低減を得る。さらに別の実施形態では、時定数τ
n と成分の相対的強さαn の双方がチャネル位置、ビュ
ー角度およびDASゲインの関数として変更され、所望
のノイズ低減すなわち予め定めたノイズ低減を得る。
【0043】成分の相対的強さαn が位置の関数として
変更される実施の一形態では、1次速度成分α1 を増加
させることにより、結果として残光補正の量が減少す
る。この補正の減少により、ノイズ低減を得るために方
位分解能が犠牲となるような低域通過フィルタ効果が減
衰データに対して生じる。したがって、アイソセンタか
らの距離の増加に伴ってノイズを補償するためには、1
次速度成分α1 を徐々に(例えば、アイソセンタの位置
での0.93から撮影領域の縁位置での0.98まで)
増加させ、一方α2 を徐々に(例えば、約0.06また
は0.07から約0.02まで)減少させることにより
補正の量を減少させる。必要であれば、残りの残光補正
の項もそれに応じて減少させる。別の実施の形態では、
αn の値ではなく、τn の値をアイソセンタからの距離
の関数として徐々に変化させることにより、同様の効果
が得られる。例えば、1次速度時定数τ1 はアイソセン
タの位置での1.0msから撮影領域の縁位置での0.
9msまで徐々に変更され、また第1の残光時定数τ2
はアイソセンタの位置での4.0msから撮影領域辺縁
位置での3.6msまで徐々に変更される。これより長
い残光時定数もまた、必要に応じ撮影領域の縁位置で減
少させる。残光時定数は、必ずしも、互いに、または1
次速度時定数に対して、比例関係で変更させる必要はな
い。本明細書に記載したαn およびτn の様々な数値は
本質的に例示的なものであり、具体的な実施形態におい
てはスキャナのノイズおよび分解能特性、使用するシン
チレーション材料の種類、並びに方位分解能と画像ノイ
ズの間の所望のトレードオフに従って、αn およびτn
の数値が選択されることになることを理解されたい。
【0044】上記のフィルタの各々はDAS32内、画
像再構成装置34内、またはCTスキャナ10のコンピ
ュータ36内、あるいは独立のコンピュータ内に実装可
能である。上記のフィルタの各々は画像内でノイズを減
少あるいは等化させるように構成されるが、こうしたフ
ィルタは画像の中心からの距離の関数として半径方向の
空間分解能を高めるためにも使用できることは当業者に
は明白であろう。このことは、高い空間分解能が画像の
半径17cmにまで及ぶ必要があるような特定の臨床応
用(例えば、高分解能の肺野スキャンなど)において望
ましい。こうしたフィルタがないと、X線管の焦点分布
関数により空間分解能が画像の中心からの距離に伴い劣
化する。実施の一形態では、空間分解能強化フィルタ
は、式(2)のmの値を、例えばm=−25などの負の
拡大率で規定することにより達成できる。その他多くの
チャネル依存のフィルタの規定が可能であることは当業
者には明白であろう。さらに、この考え方は第3世代の
CTシステムに限定されるものではない。例えば、この
考え方は、第4世代のCTシステムで利用が可能であ
る。
【0045】本発明の様々な実施形態についての以上の
記載から、ノイズ補償が達成可能であることは明白であ
る。本発明について詳細に記載し図示してきたが、これ
もまた図示および例示のみを意図したものであり、限定
の意図と考えるべきではないことを明瞭に理解された
い。例えば、本明細書に記載したノイズ補償技法の組み
合わせからなる様々な複合の実施形態は、当業者には明
らかとなるであろう。こうした複合の実施形態は、x、
yまたはz方向のシステム分解能、すなわちある具体的
な方向(複数の方向のこともある)のシステム分解能に
対する有意の影響を最小とするのに有用である。したが
って、本発明の精神および範囲は添付の特許請求の範囲
の各項、およびこれらの同等物によってのみ限定される
べきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】CTイメージング・システムの外観図である。
【図2】図1に示すシステムのブロック図である。
【図3】CTシステムの検出器アレイの斜視図である。
【図4】検出器モジュールの斜視図である。
【図5】図1に示すCTイメージング・システムの略図
である。
【符号の説明】
10 コンピュータ断層撮影(CT)イメージング・シ
ステム 12 ガントリ 14 X線源 16 X線ビーム 18 検出器アレイ 20 検出器素子 22 患者 24 回転中心 26 制御機構 28 X線制御装置 30 ガントリ・モータ制御装置 32 データ収集システム(DAS) 34 画像再構成装置 36 コンピュータ 38 大容量記憶装置 40 コンソール 42 陰極線管ディスプレイ 44 テーブル・モータ制御装置 46 検出器モジュール 48 検出器ハウジング 50 多次元のシンチレータ・アレイ 52 基板 54 スイッチ装置 56 (利用する)デコーダ 60 検出器セルの第1行 62 検出器セルの第2行 64 検出器セルの第3行 66 検出器セルの第4行 68 検出器セル 70 検出器セル 72 検出器セル 74 検出器セル 76 コリメータ 78 偏心カム 80 偏心カム 82 ファンビーム面

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源と、相異なる位置を有し且つ複数
    の行を成すように配置された複数の検出器素子を含み、
    各検出器素子が対応する検出器チャネルを有しているX
    線検出器モジュールと、スキャン軸zと、前記検出器モ
    ジュールに結合された、検出ゲインを与えるデータ収集
    システム(DAS)と備えているイメージング・システ
    ムにおいて、画像を再構成するための方法であって、 データを取得するためにスキャンを実行するステップ
    と、 前記データにz平滑化フィルタを適用し、前記データに
    適用される平滑化の量を、チャネル位置、X線投影角
    度、DASゲインおよび検出器行番号の内の少なくとも
    1つの関数として変化させるステップと、を含む画像再
    構成方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のチャネルがアイソチャネルを
    含んでおり、前記データにz平滑化フィルタを適用する
    前記ステップが、アイソチャネルからの距離の増加につ
    れて、前記データに適用する平滑化の量を増加させるス
    テップを含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記データにz平滑化フィルタを適用す
    る前記ステップが、次式に従って実行される請求項1に
    記載の方法。 【数1】 上式において、Pは初期投影であり、P’は処理後の投
    影であり、sは平滑化フィルタであり、γはチャネルで
    あり、gはDASゲインであり、βはX線投影角度であ
    り、kは検出器の行番号である。
  4. 【請求項4】 前記データにz平滑化フィルタを適用す
    る前記ステップが、ビュー(β)にも依存したz平滑化
    フィルタを適用するステップを含む請求項3に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ビューに依存したz平滑化フィルタ
    を適用する前記ステップが、患者に対する先験的知見に
    従って平滑化フィルタを選択するステップを含む請求項
    4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 患者に対する先験的知見に従ってz平滑
    化フィルタを選択する前記ステップが、患者の非対象性
    に従って複数のz平滑化フィルタのうちの1つを選択す
    るステップを含む請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 さらに、撮影領域内の位置に依存したノ
    イズ量を測定するステップ、並びに撮影領域の少なくと
    も一部分内のノイズを低減するためにz平滑化フィルタ
    を選択するステップを含む請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 z平滑化フィルタを選択する前記ステッ
    プが撮影領域の少なくとも一部分によるノイズを低減す
    るためにz平滑化フィルタを選択するステップを含み、
    さらに前記方法が、ノイズをさらに低減させるためにス
    キャン軸zに垂直な面内のデータに対して追加の平滑化
    を適用するステップを含む請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 X線源と、シンチレータおよび複数の検
    出器チャネルを含む検出器モジュールとを有するイメー
    ジング・システムにおいて、画像を再構成するための方
    法であって、 データを取得するためにスキャンを実行するステップ
    と、 前記ステップにより取得されたデータに対して、チャネ
    ルに依存した1次速度/残光補正を適用するステップ
    と、を含む画像再構成方法。
  10. 【請求項10】 前記1次速度/残光補正がデータ収集
    システム(DAS)ゲインにも依存する請求項9に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 チャネルに依存した1次速度/残光補
    正を適用する前記ステップが、チャネルに依存した1次
    速度および残光の強さおよび時定数を選択して、所定の
    位置に依存したノイズ特性をもたらすステップを含む請
    求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 データを取得するためにスキャンを実
    行する前記ステップが、イ)被検体を放射線ビームに曝
    露させるステップと、ロ)指数関数的に変化するインパ
    ルス応答を有する放射線検出器によって発生された信号
    を、間隔Δtで周期的にサンプリングすることにより、
    放射線減衰値の第1のセットを取得するステップとを含
    み、この際、y(kΔt)が第k番目のサンプリング期
    間の間に取得した第1のセット内の1つの値を表してい
    るものとし、 さらに、チャネルに依存した1次速度/残光補正を適用
    する前記ステップが、前記放射線減衰値の第1のセット
    から第2のセットのデータ値を作成するステップを含
    み、該第2のセットの各々のデータ値xk が次式により
    定義され、 【数2】 上式において、 【数3】 であり、αn は時定数τn を有するインパルス応答の第
    n番目の成分の相対的強さを表し、αn はチャネル位
    置、投影ビューおよびDASゲインのうちの少なくとも
    1つの関数として変化し、また時定数τn はチャネル位
    置、投影ビューおよびDASゲインのうちの少なくとも
    1つの関数として変化し、 【数4】 であって、初期サンプルに対してはSnk=0であり;さ
    らに前記方法は、前記第2のセットのデータ値から被検
    体の画像を再構成するステップを含んでいる、請求項1
    1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 チャネルに依存した1次速度/残光補
    正を適用する前記ステップが、チャネルに依存した1次
    速度および残光の相対的強さを選択して、所定の位置に
    依存したノイズ特性をもたらすステップを含む請求項9
    に記載の方法。
  14. 【請求項14】 データを取得するためにスキャンを実
    行する前記ステップが、イ)被検体を放射線ビームに曝
    露させるステップと、ロ)指数関数的に変化するインパ
    ルス応答を有する放射線検出器によって発生された信号
    を、間隔Δtで周期的にサンプリングすることにより、
    放射線減衰値の第1のセットを取得するステップとを含
    み、この際、y(kΔt)が第k番目のサンプリング期
    間の間に取得した第1のセット内の1つの値を表してい
    るものとし、 さらに、チャネルに依存した1次速度/残光補正を適用
    する前記ステップが、前記放射線減衰値の第1のセット
    から第2のセットのデータ値を作成するステップを含
    み、該第2のセットの各々のデータ値xk が次式により
    定義され、 【数5】 上式において、 【数6】 であり、αn は時定数τn を有するインパルス応答の第
    n番目の成分の相対的強さを表し、αn はチャネル位
    置、投影ビューおよびDASゲインのうちの少なくとも
    1つの関数として変化し、また時定数τn はチャネル位
    置、投影ビューおよびDASゲインのうちの少なくとも
    1つの関数として変化し、 【数7】 であって、初期サンプルに対してはSnk=0であり;さ
    らに前記方法は、前記第2のセットのデータ値から被検
    体の画像を再構成するステップを含んでいる、請求項1
    3に記載の方法。
  15. 【請求項15】 時定数τn がさらに、チャネル位置の
    関数として変化する請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 X線源と、それぞれに異なる位置を有
    し且つ複数の行を成すように配置された複数の検出器素
    子を含み、各検出器素子が対応する検出器チャネルを有
    している少なくとも1つのX線検出器モジュールと、ス
    キャン軸zと、前記検出器モジュールに結合された、検
    出ゲインを与えるデータ収集システム(DAS)とを備
    えるイメージング・システムであって、 データを取得するためのスキャンを実行し、次いで、前
    記データにz平滑化フィルタを適用し、前記データに適
    用される平滑化の量を、チャネル位置、X線投影角度、
    DASゲインおよび検出器行番号の内の少なくとも1つ
    の関数として変化させるように構成されているイメージ
    ング・システム。
  17. 【請求項17】 前記複数のチャネルがアイソチャネル
    を備え、かつ前記システムがアイソチャネルからの距離
    の増加につれてデータに対してz平滑化の量を増加させ
    るように構成されている、請求項16に記載のシステ
    ム。
  18. 【請求項18】 請求項1に従ったシステムであって、
    次式に従ってデータにz平滑化を適用するように構成さ
    れたシステム。 【数8】 上式において、Pは初期投影であり、P’は処理後の投
    影であり、sは平滑化フィルタであり、γはチャネルで
    あり、gはDASゲインであり、βはX線投影角度であ
    り、kは検出器の行番号である。
  19. 【請求項19】 前記z平滑化フィルタがビュー(β)
    にも依存する請求項18に記載のシステム。
  20. 【請求項20】 複数のz平滑化フィルタのうちの1つ
    を選択するように構成されている請求項19に記載のシ
    ステム。
  21. 【請求項21】 前記z平滑化フィルタのパラメータ
    が、撮影領域の少なくとも一部分内のノイズを低減する
    ように選択される請求項15に記載のシステム。
  22. 【請求項22】 ノイズをさらに低減させるためにスキ
    ャン軸zに垂直な面内のデータに対して追加の平滑化を
    施すように構成されている請求項21に記載のシステ
    ム。
  23. 【請求項23】 X線源と、シンチレータを含む少なく
    とも1つの放射線検出器モジュールと、前記シンチレー
    タに結合されたデータ収集システムとを備えるイメージ
    ング・システムであって、 データを取得するためのスキャンを実行し、次いで、前
    記の取得されたデータに対してチャネルに依存した1次
    速度/残光補正を適用するように構成されているイメー
    ジング・システム。
  24. 【請求項24】 データ収集システム(DAS)ゲイン
    にも依存する1次速度/残光補正を適用するように構成
    されている請求項23に記載のシステム。
  25. 【請求項25】 前記のチャネルに依存した1次速度/
    残光補正を適用するために、前記システムが、所定の位
    置に依存したノイズ特性をもたらすように選択されたチ
    ャネルに依存した1次速度および残光の時定数を適用す
    るように構成されている請求項23に記載のシステム。
  26. 【請求項26】 前記システムは、イ)被検体を放射線
    ビームに曝露させ、ロ)指数関数的に変化するインパル
    ス応答を有する放射線検出器によって発生された信号
    を、間隔Δtで周期的にサンプリングすることにより、
    放射線減衰値の第1のセットを取得するように構成され
    ており、この際、y(kΔt)が第k番目のサンプリン
    グ期間の間に取得した第1のセット内の1つの値を表し
    ているものとし、 さらに、チャネルに依存した1次速度/残光補正を適用
    するために、前記システムは、前記放射線減衰値の第1
    のセットから第2のセットのデータ値を作成するように
    構成されており、該第2のセットの各々のデータ値xk
    は次式により定義され、 【数9】 上式において、 【数10】 であり、αn は時定数τn を有するインパルス応答の第
    n番目の成分の相対的強さを表し、αn はチャネル位
    置、投影ビューおよびDASゲインのうちの少なくとも
    1つの関数として変化し、また時定数τn はチャネル位
    置、投影ビューおよびDASゲインのうちの少なくとも
    1つの関数として変化し、 【数11】 であって、初期サンプルに対してはSnk=0であり;前
    記システムはまた、前記第2のセットのデータ値から被
    検体の画像を再構成するように構成されている、請求項
    25に記載のシステム。
  27. 【請求項27】 チャネルに依存した1次速度/残光補
    正を適用するために、前記システムは、予め定めた位置
    依存のノイズ特性をもたらすように選択されたチャネル
    に依存した1次速度および残光の相対的強さを適用する
    ように構成されている請求項23に記載のシステム。
  28. 【請求項28】 前記のデータを取得するためのスキャ
    ンを実行するために、前記システムは、イ)被検体を放
    射線ビームに曝露させ、ロ)指数関数的に変化するイン
    パルス応答を有する放射線検出器によって発生された信
    号を、間隔Δtで周期的にサンプリングすることによ
    り、放射線減衰値の第1のセットを取得するように構成
    されており、この際、y(kΔt)が第k番目のサンプ
    リング期間の間に取得した第1のセット内の1つの値を
    表しているものとし、 さらに、チャネルに依存した1次速度/残光補正を適用
    するために、前記システムは、前記放射線減衰値の第1
    のセットから第2のセットのデータ値を作成するように
    構成されており、該第2のセットの各々のデータ値xk
    は次式により定義され、 【数12】 上式において、 【数13】 であり、αn は時定数τn を有するインパルス応答の第
    n番目の成分の相対的強さを表し、αn はチャネル位
    置、投影ビューおよびDASゲインのうちの少なくとも
    1つの関数として変化し、また時定数τn はチャネル位
    置、投影ビューおよびDASゲインのうちの少なくとも
    1つの関数として変化し、 【数14】 であって、初期サンプルに対してはSnk=0であり;前
    記システムはまた、前記第2のセットのデータ値から被
    検体の画像を再構成するように構成されている、請求項
    27に記載のシステム。
  29. 【請求項29】 前記時定数τn がさらに、チャネル位
    置の関数として変化する請求項28に記載のシステム。
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