JP2001052282A - 2線式伝送器 - Google Patents

2線式伝送器

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JP2001052282A
JP2001052282A JP11224322A JP22432299A JP2001052282A JP 2001052282 A JP2001052282 A JP 2001052282A JP 11224322 A JP11224322 A JP 11224322A JP 22432299 A JP22432299 A JP 22432299A JP 2001052282 A JP2001052282 A JP 2001052282A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2線式伝送器を動作させる最小電圧値を確保す
るように改良した2線式伝送器を提供する。 【解決手段】負荷側に設け且つこの負荷に伝送電流を供
給する電源供給手段と、伝送電流を伝送線を介して供給
し且つ測定した物理量に応じた信号に基づいて伝送電流
をコントロールして負荷に供給する測定制御手段とを有
する2線式伝送器において、測定制御手段は、伝送電流
に比例する帰還電圧を発生させる帰還抵抗と、測定した
物理量に対応する信号電圧に帰還電圧が一致するように
伝送電流を制御して一次電圧を発生することができる電
流制御手段と、一次電圧を流入する一次電流と逆関数関
係を保持しながら直線的に一定の二次電圧に変換する絶
縁手段と、この二次電圧を供給して物理量を測定し、こ
の測定した物理量に基づいた信号電圧を生成する信号処
理手段と、一次電圧が低下してきた時に、電流制御手段
が動作できる電圧値に一次電圧を制限するリミッタ手段
とを具備することである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2線式伝送器に関
するものであり、特に回路の動作を確保するために所定
の一定電圧値に制限すること、並びに一つの回路でアナ
ログ又はデジタルの信号に切り替えることができるよう
にした2線式伝送器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における第一の具体例の2線式
伝送器は、図8に示すように、負荷側に設け且つこの負
荷に伝送電流Ioを供給する電源供給手段、即ち、電源
供給回路11と、伝送電流Ioを伝送線L1、L2を介
して供給し且つ測定した物理量に応じた信号に基づいて
伝送電流Ioをコントロールして負荷に供給する測定制
御手段、即ち、測定制御回路12とから構成されてい
る。
【0003】電源供給回路11は、負荷側に設けられた
直流電源13と、この直流電源13に直列に接続した負
荷抵抗14とで直列回路を形成し、この負荷抵抗14に
は供給電圧V02が供給される構成になっている。この
直列回路の両端部の端子T1、T2は伝送線L1、L2
を介して測定制御回路12を構成する端子T1’、T
2’に接続されている。
【0004】この伝送線l1、l2に流れる伝送電流I
oは4mA〜20mAの範囲で流す構成となっている。
このうち、最小の4mAの伝送電流Ioでは測定制御回
路12に必要な最小電源である。
【0005】測定制御回路12は、伝送電流Ioに比例
する帰還電圧Vf1を発生させる帰還抵抗R1と、測定
した物理量に対応する信号電圧VS1に帰還電圧Vf1
が一致するように伝送電流Ioを制御して一次電圧V2
を発生することができる電流制御手段、即ち、電流制御
回路15と、一次電圧V2を流入する一次電流I2と逆
関数関係を保持しながら直線的に一定の二次電圧Vd1
(定電圧)に変換する絶縁手段、即ち、絶縁回路16
と、この二次電圧Vd1を供給して物理量を測定し、こ
の測定した物理量に基づいた信号電圧VS1を生成する
信号処理手段、即ち、信号処理回路17とから構成され
ている。
【0006】このような構成からなる測定制御回路の接
続状態は、先ず、伝送線L1、L2に接続する端子T
1’、T2’は、トランジスタQ1のエミッタ・ベー
ス、トランジスタQ2のコレクタ・ベース・エミッタ、
抵抗R2、帰還抵抗R1がそれぞれ直列に接続した回路
と、この直列に接続した回路のトランジスタQ1のコレ
クタと抵抗R2と帰還抵抗R1との接続点(b点)との
間に、電流制御回路15が並列に接続され、一次電圧V
2を発生する。この電流制御回路15は絶縁回路16を
並列に接続する。又、この絶縁回路16は信号処理回路
17を並列に接続する。ここで、帰還抵抗R1は、伝送
電流Ioに比例する帰還電圧Vf1を発生させ、又、電
流制御回路15は伝送電流Ioを制御して一次電圧V2
を発生することができる。
【0007】このような電流制御回路15は、トランジ
スタQ1と、抵抗R2と帰還抵抗R1との接続点との間
に並列に接続したコンデンサC1と、並列に接続したダ
イオードDZ1と、やはり、並列に接続したトランジス
タQ4のコレクタ・エミッタ、ダイオードDZ2の直列
回路とから構成されている。
【0008】トランジスタQ2のベースは、抵抗R3を
介して演算増幅器OP3の出力端子に接続されている。
この演算増幅器OP3の出力端子と抵抗R3との間から
抵抗R4を介してトランジスタQ4のベースに接続され
ている。
【0009】演算増幅器OP3の非反転入力端子(+
側)は、帰還抵抗R1に発生した帰還電圧Vf1が抵抗
R5を介して印加され、同時に信号処理回路17で測定
した物理量に基づいて生成された信号電圧VS1が抵抗
R7を介して印加されるように、それぞれが接続されて
いる。一方、反転入力端子(−側)には、抵抗R2と帰
還抵抗R1との接続点に接続されている。
【0010】絶縁回路16の入力端子T7、T8には一
次電圧V2が印加され、図示しないトランスによって信
号を絶縁する。そして、その出力端子T7’、T8’に
は二次電圧である定電圧Vd1が出力され、端子T9、
T10を介して信号処理回路17の電源電圧として供給
する構成になっている。
【0011】信号処理回路17は、所定の場所で発生し
ているカルマン渦の数、即ち、測定することができる物
理量を抽出するセンサ18で測定した物理量を所定の信
号に変換し、この信号を電圧に変換した信号電圧VS1
を生成する。この信号電圧VS1は抵抗R7を介して演
算増幅器OP3の非反転入力端子(+側)に印加され
る。又、信号処理回路17とトランジスタQ1と端子T
1’の中間点(a点)との間には、受信用通信回路19
を接続している。更に、信号処理回路17と、帰還電圧
Vf1を介した抵抗R5との間には、送信用通信回路2
0を接続している。
【0012】このような構成からなる2線式伝送器は、
電源供給回路11に供給する電源電圧を小なくする事が
出来る構成になっている。即ち、演算増幅器OP3の非
反転入力端子(+側)は、信号処理回路17のセンサ1
8で検出した渦信号などの物理量に対応して生成された
信号電圧VS1と帰還電圧Vf1とが印加して、これ等
の電圧の絶対値が等しくなるようにトランジスタQ2の
ベースに出力電圧をコントロールしてコレクタ電流を変
化させる。このコレクタ電流が変化すると、トランジス
タQ1のベース電流が変化し、その内部抵抗を変える。
トランジスタQ1を介して流れる電流が多くなり、絶縁
回路16で消費されない電流分はトランジスタQ5とダ
イオードDZ2で構成されている直列回路を介してバイ
パスする。このようにして信号電圧VS1に対応した伝
送電流Ioのみを負荷抵抗14に供給することができ
る。ここで、一次電圧V2の値が小さい時には、ダイオ
ードDZ2が導通しないのでトランジスタQ5とダイオ
ードDZ2で構成された直列回路に電流がバイパスされ
ない。これにより、絶縁回路16は一次電圧V2の値が
小さいときでも正常に動作するようにしている。
【0013】この絶縁回路16の入力端子T7、T8に
印加される一次電圧V2とこの入力端子T7、T8に流
入する一次電流I2との関係は逆関数関係にあり、例え
ば、一次電圧V2が11Vの時は一次電流I2が3.2
mAであり、一次電圧V2が7Vの時は一次電流I2は
5.1mAである。尚、一次電圧V2が7Vの時は一次
電流I2が5.1mAに増加するが、このとき伝送電流
Ioが最大の20mAなので問題は生じない。このよう
にして、伝送電流Ioに伴って一次電圧V2を変化させ
ることによって、伝送電流Ioの変化範囲に収めた動作
をするようにコントロールする。
【0014】例えば、電源13の電圧12V、DZ1=
9V、負荷抵抗=250Ω、帰還抵抗=50Ωである時
において、伝送電流Ioが最小の4mAの時は、供給電
圧V02=10.8V、トランジスタQ1のコレクタ・
エミッタ間の電圧VCE=1.8Vにおいては通信は可
能である。伝送電流Ioが最大の20mAの時は、供給
電圧V02=6V、トランジスタQ1のコレクタ・エミ
ッタ間の電圧VCEが略0Vであり、通信はできない。
【0015】次に、従来技術における第二の具体例の2
線式伝送器について説明する。2線式伝送器は、図9に
示すように、負荷側に設け且つこの負荷に伝送電流Io
を供給する電源供給手段、即ち、電源供給回路11と、
伝送電流Ioを伝送線L1、L2を介して供給し且つ測
定した物理量に応じた信号に基づいて伝送電流Ioをコ
ントロールして負荷に供給する測定制御手段、即ち、測
定制御回路12Aとから構成されている。
【0016】電源供給回路11は、負荷側に設けられた
直流電源13と、この直流電源13に直列に接続した負
荷抵抗14とで直列回路を形成し、この負荷抵抗14に
供給電圧V02を供給する。この電源供給回路11の両
端部の端子T1、T2は伝送線L1、L2を介して測定
制御回路12Aの出力端子T1’、T2’に接続されて
いる。
【0017】この伝送線L1、L2に流れる伝送電流I
oは4mA〜20mAの範囲で流す構成となっている。
このうち、最小の4mAの伝送電流Ioでは測定制御回
路12Aで最小限必要な電源である。
【0018】測定制御回路11Aは、伝送電流Ioに比
例する帰還電圧Vf1を発生する帰還抵抗R1と、測定
した物理量に対応する信号電圧VS1に帰還電圧Vf1
が一致するように伝送電流Ioを制御してこの伝送電流
Ioに関連する一次電圧V2を発生する電流制御手段、
即ち、電流制御回路15Aと、一次電圧V2を供給して
物理量を測定し、この測定した物理量に応じた信号周波
数SFを生成する信号処理手段、即ち、信号処理回路1
7Aと、この信号周波数SFに対応した信号電圧VS1
を生成するf/V変換手段(周波数/電圧変換手段)、
即ち、f/V変換回路26と、この信号電圧VS1をデ
ジタルのパルス信号にして出力するパルス信号出力手
段、即ち、パルス信号出力回路25とから構成されてい
る。
【0019】このような構成からなる測定制御回路11
Aにおける接続状態は、先ず、端子T1’、T2’は、
トランジスタQ1のエミッタ・ベース、トランジスタQ
2のコレクタ・ベース・エミッタ、抵抗R2、帰還抵抗
R1がそれぞれ直列に接続した回路を構成する。この直
列に接続した回路のトランジスタQ1のコレクタと抵抗
R2と帰還抵抗R1との接続点との間には、電流制御回
路15Aが並列に接続し、一次電圧V2を発生する。
又、トランジスタQ1による直列回路と端子T1’、T
2’との間には、パルス信号PLSを発生させるパルス
信号出力回路25を並列に接続してある。
【0020】パルス信号出力回路25は、所定の条件の
元でパルス信号PLSを発生させるもので、その一方の
電源VCCはジャンパJ3を介して端子T1’に接続
し、他方の電源VEEは端子T2’に接続してある。入
力信号であるセットパルス信号SPLSは、ジャンパJ
6を介して信号処理回路17Aから入力する構成となっ
ている。
【0021】電流制御回路15Aは、帰還電圧Vf1に
よって負荷抵抗14に供給する伝送電流Ioをコントロ
ールする演算増幅器OP4と、この演算増幅器OP4の
非反転入力端子(+側)は、基準電圧VREFをジャン
パJ5、抵抗R5とを介し、並びに帰還電圧Vf1を抵
抗R6を介し、並びに信号処理回路17Aからの信号電
圧VS1を抵抗R4を介して、それぞれ接続されてい
る。演算増幅器OP4の反転入力端子(−側)は抵抗R
2と帰還抵抗R1との接続点に接続されている。
【0022】信号処理回路17Aは、測定流量に対応し
て発生するカルマン渦の数、即ち、測定することができ
る物理量を抽出するセンサ18を備えており、このセン
サ18で抽出された物理量に基づいた信号周波数SFは
ジャンパJ2を介してf/V変換回路26に入力され、
このf/V変換回路26により変換された信号電圧VS
1が抵抗R4を介して演算増幅器OP4の非反転入力端
子(+側)の一部入力になる。同時に、信号周波数SF
はジャンパJ6を介してセットパルス信号SPLSをパ
ルス信号出力回路25に入力するように接続されてい
る。
【0023】又、信号処理回路17Aと端子T1’との
間(a点)にはジャンパJ1を介在させて受信用通信回
路27が、信号処理回路17Aと帰還抵抗R2との間に
は、抵抗R7とコンデンサC1を介して送信用通信回路
28を接続してある。又、この送受信用通信回路27、
28において、信号処理回路17A側でない方はジャン
パJ4を介して端子T4に接続されている。
【0024】このような構成において、アナログ出力を
得る場合と、パルス出力を得る場合は、ジャンパJ1〜
J6の切替えにより行う。
【0025】アナログ出力を得る場合は、ジャンパJ
1、J2をショートさせる。そうすると、信号処理回路
17Aからの信号周波数SFは、1Khz〜5Khzの
信号となる。これをf/V変換回路26で周波数に比例
した信号電圧VS1に変更する。演算増幅器OP4は、 信号電圧VS1/抵抗R4+帰還電圧Vf1/抵抗R6
=0 になるように伝送電流Ioをコントロールする。又、伝
送線L1、L2から通信を行うため、ジャンパJ1をシ
ョートし通信信号を受信用通信回路27に接続すること
によって通信が可能になる。
【0026】一方、パルス出力を得る場合は、ジャンパ
J3〜J6をショートさせる。そうすると、信号処理回
路17Aからの信号周波数SFは、例えば1パルス信号
あたり1m3というように重み付けされたパルス信号を
出力することができる。ジャンパJ2はオープンなの
で、f/V変換回路26の出力側の信号電圧VS1はゼ
ロボルトである。ジャンパJ5がショートなので伝送電
流Ioは、 VS1/R4(VS1はゼロボルト)+基準電圧VRE
F/抵抗R5+帰還電圧Vf1/抵抗R6=0 で決まる。
【0027】このようにして、2線式伝送回路を安定に
動作させる電流、実際は10mA程度、を確保すること
ができるのである。尚、パルス出力を得るように設定し
た場合は、ジャンパJ1がショートしているとパルス信
号出力回路25からの信号、即ち、トランジスタQ1と
端子T1’との間(a点)の信号がノイズとなり通信不
能になる。従って、ジャンパJ4をショートして、端子
T4から通信を行う。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術における第一の具体例の2線式伝送器におい
ては、通常の一次電圧V2には安定化のためにコンデン
サが接続されている。従って、トランジスタQ1が導通
状態にあると、電源側からみた端子T1’、T2’間の
交流のインピーダンスが小さくなり、通信を行おうとし
た場合、波形が歪み、又は小さくなり、通信が正常にで
きなくなるという問題がある。
【0029】又、上述した第二の具体例の2線式伝送器
においては、アナログ出力とパルス出力に切り替えるの
に多数のジャンパの結線が必要で操作が複雑であると共
にハードが煩雑になるという問題がある。
【0030】従って、負荷抵抗に供給する伝送電流を制
御する一次電流が大きくなっても測定制御手段が正常に
動作して通信ができるようにすること、並びに、アナロ
グ出力/パルス出力の切替えが簡単にできるようにした
回路構成に解決しなければならない課題を有する。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る2線式伝送器は、負荷側に設け且つ該
負荷に伝送電流を供給する電源供給手段と、前記伝送電
流を伝送線を介して供給し且つ測定した物理量に応じた
信号に基づいて前記伝送電流をコントロールして前記負
荷に供給する測定制御手段とを有する2線式伝送器にお
いて、前記測定制御手段は、伝送電流に比例する帰還電
圧を発生させる帰還抵抗と、前記測定した物理量に対応
する信号電圧に前記帰還電圧が一致するように前記伝送
電流を制御して一次電圧を発生することができる電流制
御手段と、前記一次電圧を流入する一次電流と逆関数関
係を保持しながら直線的に一定の二次電圧に変換する絶
縁手段と、該二次電圧を供給して物理量を測定し、該測
定した物理量に基づいた信号電圧を生成する信号処理手
段と、前記一次電圧が低下してきた時に、前記電流制御
手段が動作できる電圧値に前記一次電圧を制限するリミ
ッタ手段と、からなる。
【0032】又、他の2線式伝送器は、負荷側に設け且
つ該負荷に伝送電流を供給する電源供給手段と、前記伝
送電流を伝送線を介して供給し且つ測定した物理量に応
じた信号に基づいて前記伝送電流をコントロールして前
記負荷に供給する測定制御手段とを有する2線式伝送器
において、前記測定制御手段は、前記伝送電流に比例す
る帰還電圧を発生する帰還抵抗と、前記測定した物理量
に対応する信号電圧に前記帰還電圧が一致するように前
記伝送電流を制御してこの伝送電流に関連する一次電圧
を発生する電流制御手段と、前記一次電圧を供給して物
理量を測定し、該測定した物理量に応じた信号周波数を
生成する信号処理手段と、該信号周波数に対応した信号
電圧を生成するf/V変換手段と、該信号電圧をパルス
信号にして出力するパルス信号出力手段と、前記信号周
波数をアナログ出力又はパルス出力に切り替えるための
コネクタ及び切替え手段と、からなる。
【0033】このように、測定制御手段側に一次電流が
大きくなっても一次電圧を制限するリミッタ手段を設け
たことにより、電源供給手段側からみた交流インピーダ
ンスが小さくなっても通信ができないという問題を回避
することができ、安定した電源供給を行うことができる
ようになる。
【0034】又、アナログ出力とパルス出力との切り替
えをコネクタで行うようにしたことにより、一つの回路
において切り替えをワンタッチで行うことができるよう
になる。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る2線式伝送器
における実施の形態を図面を参照して説明する。尚、従
来技術で説明したものと同じものには同一符号を付与し
て説明する。
【0036】本発明に係る第一の実施の形態の2線式伝
送器は、図1に示すように、負荷側に設け且つこの負荷
に伝送電流Ioを供給する電源供給手段、即ち、電源供
給回路11と、伝送電流Ioを伝送線L1、L2を介し
て供給し且つ測定した物理量に応じた信号に基づいて伝
送電流Ioをコントロールして負荷に供給する測定制御
手段、即ち、測定制御回路12Bとから構成されてい
る。
【0037】このような構成からなる電源供給回路11
は、負荷側に設けられた直流電源13と、この直流電源
13に直列に接続した負荷抵抗14とで直列回路を形成
する。この直列回路の両端部の端子T1、T2は伝送線
L1、L2を介して測定制御回路12Bの出力端子T
1’、T2’に接続されている。また、端子T1、T2
の間には通信装置30が接続されている。
【0038】この伝送線L1、L2に流れる伝送電流I
oは4mA〜20mAの範囲で流される。このうち、最
小の4mAの伝送電流Ioは測定制御回路12Bで必要
な最小電源である。
【0039】測定制御回路12Bは、端子T1’、T
2’の間に、トランジスタQ1のエミッタ・ベース、ト
ランジスタQ2のコレクタ・ベース・エミッタ、抵抗R
2、帰還抵抗R2がそれぞれ直列に接続した回路を構成
し、負荷抵抗14に供給電圧V02を供給する。この直
列に接続した回路のトランジスタQ1のコレクタと、抵
抗R2と帰還抵抗R1との接続点(b点)との間には、
電流制御手段、即ち、電流制御回路15Bが並列に接続
され、一次電圧V2を生成する構成となっている。
【0040】電流制御回路15Bは、トランジスタQ1
のエミッタ・ベース、トランジスタQ2のコレクタ・ベ
ース・エミッタ、抵抗R2、帰還抵抗R1がそれぞれ直
列に接続した回路に、トランジスタQ3のエミッタ・ベ
ース・コレクタ、トランジスタQ4のコレクタ・ベース
・エミッタを直列に接続した直列回路を、並列に接続し
た構成となっている。このトランジスタQ3のベースに
は、一次電圧V2に基づいて基準電圧VREFを作成す
るレギュレータ31が抵抗R6を介して接続している。
トランジスタQ4のベースには、演算増幅器OP2の出
力端子が抵抗R5を介して接続されている。又、トラン
ジスタQ2のベースには、演算増幅器OP1の出力端子
が接続されている。演算増幅器OP2の反転入力端子
(−側)には、レギュレータ31の基準電圧VREFを
抵抗R10とR11で分圧した分電圧VCが入力され、
非反転入力端子(+側)には一次電圧V2を抵抗R8と
R9で分圧した電圧が入力されている。ここで、レギュ
レータ31、抵抗R6、トランジスタQ3とでリミッタ
手段を構成し、一次電圧V2が低下した時に、所定値に
制限する機能を有する。
【0041】演算増幅器OP1の非反転入力端子(+
側)は、帰還抵抗R1に発生した帰還電圧Vf1が抵抗
R12を介して、並びに信号処理回路17で生成された
信号電圧VS1が抵抗R7を介して、それぞれが接続さ
れ、両者の加算された電圧が印加される構成となってい
る。一方、反転入力端子(−側)には、抵抗R2と帰還
抵抗R1との接続点(b点)が接続されている。
【0042】絶縁回路16の端子T7、T8には一次電
圧V2が印加され、図示しないトランスによって信号を
絶縁する。そして、その端子T7’、T8’には二次電
圧である定電圧Vd1が出力され、端子T9、T10を
介して信号処理回路17の電源電圧として供給する構成
となっている。
【0043】この絶縁回路16は、端子T7’、T8’
に二次電圧として定電圧Vd1を出力するが、この場合
にこの入力端子T7、T8の一次電圧V2と一次電流
(出力電流)I2との関係は、逆関数関係になるように
構成されている。この点については後述する。
【0044】信号処理回路17の内部には、測定すべき
物理量、例えば、カルマン渦の数を検出して電気信号に
変換するセンサ18を備え、電気信号に変換された信号
電圧VS1は抵抗R7を介して演算増幅器OP1の非反
転入力端子(+側)に印加される。又、信号処理回路1
7と端子T1’との間には受信用通信回路19が接続さ
れている。更に信号処理回路17と演算増幅器OP1の
非反転入力端子(+側)との間には、送信用通信回路2
0を接続した構成となっている。
【0045】次に、以上のように構成された測定制御回
路12Bの動作について説明する。演算増幅器OP1の
非反転入力端子(+側)には、信号処理回路17のセン
サ18で検出した渦信号等の物理量に対応する信号電圧
VS1と帰還電圧Vf1とが加算されて印加され、これ
等の電圧が等しくなるようにトランジスタQ2のベース
に出力電圧VC1を印加して、そのコレクタ電流を変化
させる。このトランジスタQ2のコレクタ電流は、トラ
ンジスタQ1のベース電流を変化させて、その内部抵抗
を変化させることによって、一次電圧V2及び一次電流
I2をコントロールして絶縁回路16に供給する。
【0046】即ち、絶縁回路16に供給される出力電流
I2は、演算増幅器OP1により、 (信号電圧VS1+帰還電圧Vf1=0) となるようにコントロールされる。
【0047】ここで、絶縁回路16に供給される一次電
圧V2のうち、絶縁回路16で消費されない電流分は、
レギュレータ31によりコントロールされるトランジス
タQ3と演算増幅器OP2によりコントロールされるト
ランジスタQ4とにより形成される直列回路を介してバ
イパスされる。
【0048】演算増幅器OP2はトランジスタQ4に対
して、 ((一次電圧V2−分電圧VC)/抵抗R8)=((信
号電圧VS1−分電圧VC)/抵抗R9) となるように制御して、バイパスする一次電圧V2をコ
ントロールする。
【0049】これは、一次電流I2が大きく負荷抵抗1
4に供給する供給電圧V02が小さくなると、一次電圧
V2も小さくなる。即ち、一次電圧V2と一次電流I2
との関係は逆関数関係になるように構成されている。そ
の結果としてトランジスタQ1のコレクタ・エミッタ間
に電位差を残すことができる。
【0050】一方、トランジスタQ3及び抵抗R6から
なるリミッタ手段は、演算増幅器OP2がトランジスタ
Q4をコントロールした電流をバイパスしようとして
も、 (一次電圧V2=基準電圧VREF+トランジスタQ3
のベース・エミッタ間電圧VBE) の条件を満足すると、トランジスタQ3をオフにして一
次電圧V2の低下を防止して制限する。従って、一次電
圧V2は(基準電圧VREF+トランジスタQ3のベー
ス・エミッタ間電圧VBE)以下になる事はない。つま
り、不必要に一次電圧V2を小さくし過ぎることはな
く、絶縁回路16より電源側の回路、具体的には演算増
幅器OP1やOP2の動作を確保することができる。
【0051】更に、この点について詳細に検討すると、
図2に示すように、出力電流I2と一次電圧V2との関
係をリミッタ手段(トランジスタQ3と抵抗R6)の有
無を比較して説明する。条件として、電源電圧は12
V、帰還抵抗R1は50Ω、基準電圧VREFは3.4
V、負荷抵抗14は250Ω、一次電圧V2は出力電流
I2が4mAで9V、トランジスタQ3のベース・エミ
ッタ間電圧VBEは0.6Vとする。
【0052】先ず、リミッタ手段を設けない場合には、
に示すように、一次電流I2が大きくなり16mA、
20mA近傍になっても一次電圧V2はこの一次電流I
2の増加に逆比例して直線的に小さくなる。これに反し
て、本願発明に係るリミッタ手段を備えると、先ず、
に示すように、トランジスタQ1のコレクタ・エミッタ
間の電圧は一次電流I2が16mAを過ぎた時点で抵抗
R6及びトランジスタQ3によるリミッタ手段により制
限され、トランジスタQ3がオフ状態となり、バイパス
が阻止される。そのため、帰還抵抗R1を介した帰還電
圧Vf1との均衡をとるように演算増幅器OP1が動作
し、トランジスタQ2のコレクタ・エミッタ間の内部抵
抗が上昇し、トランジスタQ1のエミッタ・コレクタ間
の内部抵抗が少なくなる。即ち、に示すように、一次
電流I2が16mAを超えた時点から抵抗R6及びトラ
ンジスタQ3によるリミッタ手段によりバイパスが阻止
されると共にトランジスタQ1の導通状態がよくなるこ
とにより、一次電圧はリミッタ手段によりプロットされ
た一次電流I2が略16mAを超えたあたりから一定の
電圧になり、その値は略4Vである。このようにして一
次電圧V2を不要に小さ過ぎることなく測定制御回路1
2Bの特に電源側の演算増幅器OP1、OP2等の回路
の動作を確保することができるのである。
【0053】一方、このようにリミッタ手段により一次
電圧V2が一定電圧に保持されることによる絶縁回路1
6への影響は、図3に示すように、先ずに示す一次電
圧V2が略9V近傍の時に一次電流I2が略4mAであ
り、一次電流I2が略16mAまで一次電圧V2は直線
的に減少し、一次電圧V2が略4V以降は一次電流I2
が増加しても4Vを保持する。このような関係のある一
次電流I2と一次電圧V2が絶縁回路16に供給される
と、に示すように、一次電圧V2が略9V近傍から直
線的に絶縁回路16に供給される時に、絶縁回路16で
消費する電流は4mAから8mAと増加し、一次電圧V
2が略4Vの一定値になると消費電流は略8mAを保持
することができ、一次電圧V2が不要に小さ過ぎること
なく、絶縁回路16の動作を確保することができるので
ある。
【0054】次に、本願発明に係る第二の実施の形態の
2線式伝送器について、図4を参照して説明する。
【0055】第二の実施の形態の2線式伝送器は、図4
に示すように、負荷側に設け且つこの負荷に伝送電流I
oを供給する電源供給手段、即ち、電源供給回路11
と、伝送電流Ioを伝送線L1、L2を介して供給し且
つ測定した物理量に応じた信号に基づいて伝送電流Io
をコントロールして負荷に供給する測定制御手段、即
ち、測定制御回路12Cとから構成されている。
【0056】このような構成において電源供給回路11
は、負荷側に設けられた直流電源13と、この直流電源
13に直列に接続した負荷抵抗14とで直列回路を形成
し、この負荷抵抗14に供給電圧V02を供給する。こ
の直列回路の両端部の端子T1、T2は伝送線L1、L
2を介して測定制御回路12Cの端子T1’、T2’に
接続されている。
【0057】この伝送線L1、L2に流れる伝送電流I
oは4mA〜20mAの範囲で流される。このうち、最
小の4mAの伝送電流Ioでは測定制御回路12Cで必
要な最小限の電源である。
【0058】測定制御回路12Cは、端子T1’、T
2’間に、トランジスタQ1のエミッタ・ベース、トラ
ンジスタQ2のコレクタ・ベース・エミッタ、抵抗R
2、帰還抵抗R1がそれぞれ直列に接続した回路と、こ
の直列に接続した回路のトランジスタQ1のコレクタと
抵抗R2と帰還抵抗R1との接続点(b点)との間に、
並列に接続した電流制御手段、即ち、一次電圧V2を発
生させる電流制御回路15Bと、カルマン渦等を測定す
るセンサ18を備えた信号処理回路17Aと、信号処理
回路17Aからの信号周波数SFを信号電圧VS1に変
換するf/V変換回路26と、コネクタ35によってア
ナログ/デジタル信号に切り替える切替え手段、即ち、
切替え回路36とから構成されている。
【0059】又、トランジスタQ1による直列回路と端
子T1’、T2’との間には、パルス信号PLSを発生
させるパルス信号出力回路25がコネクタ35を介して
接続してある。
【0060】パルス信号出力回路25は、所定の条件で
デジタル信号であるパルス信号PLSを発生させるもの
で、その一方の電源端子はコネクタ35の、ピン1及び
ピン2(アナログの場合)、又は、ピン2及びピン3
(パルスの場合)を介して端子T1’に接続できるよう
にして電源電圧VCCを供給するようになっている。他
方の電源端子VEEは端子T2’に接続してある。又、
信号処理回路17Aで生成された信号周波数SFに基づ
いて、端子T3’にパルス信号PLSを出力する構成と
なっている。このパルス信号出力回路25は、図7に示
すように、電源VCC、VEEとの間にトランジスタQ
20、21を直列に接続し、このトランジスタQ20、
Q21に、抵抗R22、トランジスタQ22のコレクタ
・ベース・エミッタを並列に接続してある。抵抗R22
とトランジスタQ22のコレクタとの中間点は抵抗21
を介してトランジスタQ20、Q21のベースに接続し
た構成となっている。このトランジスタのQ22のベー
スにはセットパルス信号SPLSを入力するようになっ
ており、トランジスタQ20、Q21のエミッタの中間
点がパルス信号PLSの出力となる。
【0061】このような構成からなるパルス信号出力回
路25の動作は、先ずセットパルス信号SPLSがHI
GHで入力すると、トランジスタQ22がオンする。ト
ランジスタQ22がオンすると電源VCCからVEE方
向に電流が流れ、トランジスタQ20のベース電位が下
がるため、トランジスタQ21がオンし、トランジスタ
Q20がオフし、パルス信号PLSがLOWになる。セ
ットパルス信号SPLSがLOWで入力するとトランジ
スタQ22がオフし、トランジスタQ20、Q21のベ
ース電位が上昇し、トランジスタQ20をオンにすると
共に、トランジスタQ21をオフする。トランジスタQ
20をオンすることによって電源VCCがパルス信号P
LS側に流れ、HIGHにする。このようにして、セッ
トパルス信号SPLSがHIGHの時は、パルス信号P
LSはLOWに、セットパルス信号SPLSがLOWの
時は、パルス信号PLSはHIGHにコントロールする
ことができるのである。
【0062】電流制御回路15Bは、帰還電圧Vf1と
一次電圧V2をコントロールする演算増幅器OP4を備
え、この演算増幅器OP4の非反転入力端子(+側)
は、非反転バッファU5及び抵抗R5を介してパルス出
力であるパルスモードSP、並びに抵抗R6及び帰還抵
抗R1を介して帰還電圧Vf1、並びに抵抗R4を介し
て信号処理回路17Aからの信号電圧VS1のそれぞれ
が加算されて入力される。演算増幅器OP4の反転入力
端子(−側)は抵抗R2と帰還抵抗R1との接続点(b
点)に接続されている。
【0063】信号処理回路17Aは、カルマン渦の数等
の測定流量に対応する電圧信号に変換するセンサ18を
備えており、その出力側の信号周波数SFは所定周波数
を電圧に変換するf/V変換回路26に入力される。こ
のf/V変換回路26で生成された信号電圧VS1が抵
抗R4を介して演算増幅器OP5の非反転入力端子(+
側)の一部入力になる。又、信号周波数SFはアナログ
出力SAがHIGHの時にゲートを介してセットパルス
信号SPLSをパルス信号出力回路25に入力する。
又、信号周波数SFはパルス出力SPがLOWの時にゲ
ートU4を介してf/V変換回路26に入力され、所定
の電圧に変換された信号電圧VS1を出力する。
【0064】ここで、切替え回路36で生成されるパル
ス出力SPとアナログ出力SAは、コネクタ35のピン
1、2、3の接続状態によってHIGH/LOWになる
ものであり、アナログ出力SAの場合はコネクタ35の
ピン1、2をショートすることによりトランジスタQ6
がオンになり、アナログ出力SAはHIGHレベルにな
り、パルス出力SPはLOWレベルになる。パルス出力
の場合は、コネクタ35のピン2、3をショートさせる
ことにより、トランジスタQ6がオフになり、アナログ
出力SAはLOWレベルになり、パルス出力SPはHI
GHレベルになる。
【0065】又、信号処理回路17Aと端子T1’との
間にはコネクタ35のピン1、2を介在させて受信用通
信回路27が、信号処理回路17Aと帰還抵抗R1との
間には、抵抗R6、コンデンサC1、抵抗R7を介して
送信用通信回路28が、それぞれ接続されている。この
送受信用通信回路27、28の信号処理回路17A側で
ない方は端子T4に接続されている。
【0066】このような構成からなる測定制御回路12
Cは、アナログ出力とパルス出力とではコネクタ35の
接続状態をワンタッチで替えることにより行うことがで
きる。
【0067】先ず、アナログ出力の場合は、図4及び図
5に示すように、ゲートU3の出力がLOWレベルを固
定し、パルス信号出力回路25には信号は行かない。ゲ
ートU4は、信号周波数SFに等しい信号電圧VS1を
出力する。この時、f/V変換回路26で周波数に比例
した信号電圧VS1を出力する。ゲートU5は、LOW
レベルを出力するので、演算増幅器OP4は、信号VS
1/抵抗R4+帰還電圧Vf1/抵抗R6=0となるよ
うに、一次電圧V2、一次電流I2をコントロールす
る。又、コネクタ35のピン1、2間がショートされて
いるので、受信用通信回路27に接続されているため伝
送線L1、L2から通信を行うことができる。従って、
図5に示すように、信号処理回路17Aからの信号は端
子T1’、T2’に入力され、伝送線L1、L2を介し
て負荷に供給することができる。
【0068】パルス出力の場合は、図4及び図6に示す
ように、ゲートU3は信号周波数SFに等しい信号を出
力する。ゲートU4はHIGHレベルを固定して出力
し、f/V変換回路26の出力VS1は0である。ゲー
トU5の出力は、HIGHなので、一次電流I2は(基
準電圧VREF/抵抗R5+帰還電圧Vf1/抵抗R6
=0)にすることにより、回路を安定に動作させるため
の電流を確保することができるのである。従って、図6
に示すように、信号処理回路17Aからの信号は端子T
1’、T2’を介して伝送線L1、L2に供給されると
共に、端子T3’を介して端子T1、T3に接続されて
いるカウンタ37に出力することができるのである。
【0069】又、パルス出力の場合は、通信は端子T4
から行なう。コネクタ35のピン1、2間がオープンな
ので、パルス信号出力回路25からのノイズの影響を受
けることがないため通信不能となることはない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る2線
式伝送器においては、負荷に供給する伝送電流をコント
ロールする電流制御手段の動作を確保するために一次電
圧を所定値に制限するリミッタ手段を設けたことによ
り、一次電流が大きくなっても電源側の端子間T1’〜
T2’のインピーダンスが小さくなることを防止して通
信を正常に維持することができるという効果がある。
【0071】又、リミッタ手段を設けたことにより、一
次電流が最小(4mA)の時であっても、一次電圧を一
定値に制限することができるため、設計の自由度を拡大
させることができるという効果もある。
【0072】更に、アナログ出力/パルス出力の切替え
を一つのコネクタで行うようにしたことにより、同一回
路を使用したアナログ出力/パルス出力の切り替えはワ
ンタッチで行うことができ操作性を向上させることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る第一の実施例における2線式伝
送器の略示的なブロック図である。
【図2】同リミッタ手段を設けた場合と設けない場合に
おける一次電圧V2と一次電流I2との関係を示したグ
ラフである。
【図3】同リミッタ手段による一次電圧V2と絶縁回路
における消費電流との関係を示したグラフである。
【図4】本願発明に係る第二の実施例における2線式伝
送器の略示的なブロック図である。
【図5】同アナログ出力の場合の接続状態を略示的に示
した回路図である。
【図6】同デジタル出力の場合の接続状態を略示的に示
した回路図である。
【図7】同パルス出力回路の接続状態を略示的に示した
回路図である。
【図8】従来技術における2線式伝送器であって、第一
の実施例に対応した2線式伝送器の回路図である。
【図9】従来技術における2線式伝送器であって、第二
の実施例に対応した2線式伝送器の回路図である。
【符号の説明】
11;電源供給回路(電源供給手段)、12;測定制御
回路(測定制御手段)、12A;測定制御回路(測定制
御手段)、12B;測定制御回路(測定制御手段)、1
3;電源(直流電源)、14;負荷抵抗、15;電流制
御回路(電流制御手段)、15A;電流制御回路(電流
制御手段)、15B;電流制御回路(電流制御手段)、
16;絶縁回路(絶縁手段)、17;信号処理回路(信
号処理手段)、17A;信号処理回路(信号処理手
段)、18;センサ、19;受信用通信回路、20;送
信用通信回路、25;パルス信号出力回路(パルス信号
出力手段)、26;f/V変換回路(f/V変換手
段)、27;受信用通信回路、28;送信用通信回路、
30;通信装置、31;レギュレータ、35;コネク
タ、36;切替え回路(切替え手段)、37;カウンタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷側に設け且つ該負荷に伝送電流を供給
    する電源供給手段と、前記伝送電流を伝送線を介して供
    給し且つ測定した物理量に応じた信号に基づいて前記伝
    送電流をコントロールして前記負荷に供給する測定制御
    手段とを有する2線式伝送器において、前記測定制御手
    段は、伝送電流に比例する帰還電圧を発生させる帰還抵
    抗と、前記測定した物理量に対応する信号電圧に前記帰
    還電圧が一致するように前記伝送電流を制御して一次電
    圧を発生することができる電流制御手段と、前記一次電
    圧を流入する一次電流と逆関数関係を保持しながら直線
    的に一定の二次電圧に変換する絶縁手段と、該二次電圧
    を供給して物理量を測定し、該測定した物理量に基づい
    た信号電圧を生成する信号処理手段と、前記一次電圧が
    低下してきた時に、前記電流制御手段が動作できる電圧
    値に前記一次電圧を制限するリミッタ手段と、を具備す
    ることを特徴とする2線式伝送器。
  2. 【請求項2】負荷側に設け且つ該負荷に伝送電流を供給
    する電源供給手段と、前記伝送電流を伝送線を介して供
    給し且つ測定した物理量に応じた信号に基づいて前記伝
    送電流をコントロールして前記負荷に供給する測定制御
    手段とを有する2線式伝送器において、前記測定制御手
    段は、前記伝送電流に比例する帰還電圧を発生する帰還
    抵抗と、前記測定した物理量に対応する信号電圧に前記
    帰還電圧が一致するように前記伝送電流を制御してこの
    伝送電流に関連する一次電圧を発生する電流制御手段
    と、前記一次電圧を供給して物理量を測定し、該測定し
    た物理量に応じた信号周波数を生成する信号処理手段
    と、該信号周波数に対応した信号電圧を生成する周波数
    /電圧変換手段と、該信号電圧をパルス信号にして出力
    するパルス信号出力手段と、前記信号周波数をアナログ
    出力又はパルス出力に切り替えるためのコネクタ及び切
    替え手段と、を具備することを特徴とする2線式伝送
    器。
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