JP2001051672A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001051672A
JP2001051672A JP11222524A JP22252499A JP2001051672A JP 2001051672 A JP2001051672 A JP 2001051672A JP 11222524 A JP11222524 A JP 11222524A JP 22252499 A JP22252499 A JP 22252499A JP 2001051672 A JP2001051672 A JP 2001051672A
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06T5/20Image enhancement or restoration using local operators
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06T5/00Image enhancement or restoration
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複雑な演算処理を行うことなく空間周波数特
性を高速で調整する。 【解決手段】 サブマトリクス21に対して、サブマト
リクス内の1つ以上の画素からなる複数の画素群G0
3を予め設定しておくとともに、これら各画素群に対
応してサブフィルタ30〜33を設け、これら各サブフ
ィルタにおいて、各画素群に含まれる各画素の輝度値の
和と、所望の空間周波数調整用フィルタ特性に応じた所
定係数とを並列的に積算し、これら積算結果を合算器で
合算した後、加算器で中心画素の元の輝度値に加算し、
中心画素V0の新たな輝度値として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に関
し、特に電子カメラ装置などで撮影された2次元画像の
空間周波数特性を調整する画像処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】カラーCCDなどの撮像部を用いて撮影
を行う電子カメラ装置(Digital Still Camera)等の撮
像装置では、得られた2次元の画像に対して、空間周波
数特性の調整処理が行われる。例えば、単板式のカラー
フィルタ付きCCDを利用した撮像装置では、得られた
画像がRGBなどの異なる色成分の輝度値を有する多数
の画素から構成されている。
【0003】したがって、同一色成分の画素が市松模様
のように配置された状態となり、画素数に対して実質的
な解像度は低下している。一般的な電子カメラ装置では
画像処理装置を設け、このような解像度の低下を救済す
るための入力画像のエッジ強調や、他の画像処理を施す
ことを目的として、入力画像の空間周波数特性を調整す
る処理を行っている。
【0004】図14に示すように、従来の画像処理装置
110では、DSP(ディジタル演算処理装置)120
を用いて、ソフトウェアによるコンボリューション演算
によって、空間周波数特性の調整が行われている。ま
ず、撮像部(CCD)10で得られた画像信号は、信号
変換部11でA/D変換された後、入力画像としてメモ
リ12に格納される。
【0005】メモリ12から取り出された入力画像13
は、M×M画素(Mは3以上の奇数)のサブマトリクス
ごとにDSP120で処理されて、その中心画素の新た
な輝度値130が算出され、その空間周波数特性が調整
された出力画像19が得られる。通常、空間周波数特性
を調整するための空間フィルタ処理では、M×M個の各
画素ごとに、その画素の輝度値とその画素に対応する所
定の係数とを積算した後、これら各画素の積算結果の総
和を求めるという、いわゆる積和演算処理が必要となる
ため、DSP120などの高速演算器が用いられる。
【0006】また、空間周波数特性の調整に用いるフィ
ルタ係数を複数用意しておき、所定領域の画素パターン
に基づき、これらフィルタ係数を適応的に選択して用い
るもの(例えば、USP5684600号など参照)
や、中心画素とその隣接画素に対する係数を変数kの関
数で表現し、中心画素の輝度値に基づきkを選択するこ
とにより適応的に空間周波数特性調整の強さを切り換え
るもの(例えば、USP5854859号など参照)な
どが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の画
像処理装置では、ソフトウェアによる積和演算を行って
いるため、空間周波数特性の調整における自由度は大き
いが、大きなサブマトリクスを対象としたり、高域強調
度を適応的に行うなどの複雑な処理をする場合、その処
理量と複雑さに応じて演算所要時間が増加し、さらに所
定条件に応じて異なる処理を行わねばならないため、高
速でのリアルタイムな処理に適応できないという問題点
があった。
【0008】一方、空間周波数特性の調整をハードウェ
アで行う場合、リアルタイムの処理は可能であるが、回
路規模や処理時間および消費電力の増加をできるだけ押
さえるため、サブマトリクスの大きさが縮小されてしま
い、空間周波数特性の調整における自由度が限定される
という問題点があった。
【0009】最近では2百万画素を超えるような高解像
度の撮像素子も使われるようになり、収録画像数を増や
すため撮像素子の持つ画素数よりも少ない低解像度モー
ドを持つなどのため、複数の解像度の画像を処理しなけ
ればならないこともあり、光学系の特性などによるばか
りでなく、より柔軟な空間周波数特性の調整が求められ
ている。本発明はこのような課題を解決するためのもの
であり、複雑な演算処理を行うことなく空間周波数特性
を高速で調整できる画像処理装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による画像処理装置は、サブマトリク
ス内の1つ以上の画素からなる複数の画素群ごとに並列
的に設けられ、対応する画素群に含まれる各画素の輝度
値の和と、所望の空間周波数調整用フィルタ特性に応じ
た所定係数とを積算して出力する複数のサブフィルタ
と、これらサブフィルタからの出力を合算しその合算結
果を空間周波数特性の調整量として出力する合算手段
と、加算手段とを備え、この加算手段において、合算手
段で得られた調整量をその中心画素の元の輝度値に加算
し中心画素の新たな輝度値として出力するようにしたも
のである。
【0011】また、各画素群として、中心画素からなる
中心画素群と、中心画素に対して点対称に位置する4つ
以上の画素からなる複数の周辺画素群と用いるようにし
たものである。また、各周辺画素群として、中心画素を
中心とするm×m(mは3〜Mの奇数)画素の範囲に位
置する中心画素以外の画素、または中心画素の上下左右
に隣接する4つの画素から構成したものである。
【0012】また、各画素群に対応する係数として、2
の累乗の和あるいはその負数を用いるようにしたもので
ある。また、各画素群に対応する係数として、中心画素
またはその周辺画素から得られた2つの色差信号の大き
さに応じた係数を用いるようにしたものである。
【0013】また、各サブフィルタにおいて、入力画像
を構成する画素をM画素ライン数分だけ並列して同一画
素列ごとに画素ブロックとして順次取り込み、かつこれ
ら連続して取り込まれたM個の画素ブロックからなるサ
ブマトリクスに含まれる各画素の輝度値を用いて、対応
する画素群に含まれる各輝度値の和と所望の空間周波数
調整用フィルタ特性に応じた所定係数とを順次積算して
出力するようにしたものである。
【0014】また、合算手段と加算手段との間に設けら
れ、合算手段からの調整量を補正して出力する補正手段
を備え、加算手段において、この補正手段から出力され
た補正後の調整量を中心画素の元の輝度値に加算し中心
画素の新たな輝度値として出力するようにしたものであ
る。
【0015】また、補正手段において、所定の入出力特
性を有するルックアップテーブルを備え、合算手段から
の調整量に基づきルックアップテーブルを参照し、ルッ
クアップテーブルから得られた出力値を補正後の調整量
として出力するようにしたものである。また、補正手段
において、合算手段からの調整量を量子化した値に基づ
きルックアップテーブルを参照するようにしたものであ
る。
【0016】また、補正手段において、サブマトリクス
内のいずれかの画素群を構成する各画素の輝度値から算
出した所定の統計量に基づき、ルックアップテーブルか
ら得られた出力値を再補正し、再補正した出力値を補正
後の調整量として出力するようにしたものである。
【0017】また、補正手段において、合算手段からの
調整量を量子化した値に基づきルックアップテーブルを
参照するとともに、その調整量のうちルックアップテー
ブルの参照に用いなかった切り捨て分に基づき、ルック
アップテーブルから得られた出力値を補間し、補間した
出力値を補正後の調整量として出力するようにしたもの
である。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態である
画像処理装置のブロック図である。同図において、10
はCCDなどの撮像素子からなる撮像部、11は撮像部
10で得られた画像信号をA/D変換しメモリ12に格
納する信号変換部、1はメモリ12から入力画像13を
順次取り出し、所定のフィルタ係数20に基づき空間周
波数特性が調整された出力画像19を出力する画像処理
装置である。なお、入力画像13については、メモリ1
2へ格納する際あるいは格納後に、色変換あるいはガン
マ変換などの画像処理を施しておいてもよい。
【0019】画像処理装置1には、入力画像13内のM
画素×M画素(Mは3以上の奇数)からなるサブマトリ
クスごとに、フィルタ係数20を用いてそのサブマトリ
クスの中心画素における空間周波数特性の調整量を算出
しフィルタ出力14として出力する空間フィルタ2と、
この空間フィルタ2からのフィルタ出力14をそのフィ
ルタ出力14が得られたサブマトリクスの中心画素の元
の輝度値V0へ加算し、中心画素の新たな輝度値を算出
し出力画像19として出力する加算器9とが設けられて
いる。
【0020】さらに、空間フィルタ2には、入力画像1
3内のM画素×M画素からなるサブマトリクスについ
て、そのサブマトリクス内の1つ以上の画素からなる複
数の画素群ごとに、対応する画素群に含まれる各画素の
輝度値の和と、所望の空間周波数調整用フィルタ特性に
応じた所定係数R0〜RNとを積算して出力する複数のサ
ブフィルタ30〜3Nと、これらサブフィルタからの出
力40〜4Nを合算しフィルタ出力14として出力する
合算器6とが設けられている。
【0021】図2は各サブフィルタの構成例を示すブロ
ック図である。各サブフィルタ3k(kは0〜Nの整
数)には、そのサブフィルタ3kに対応する画素群に含
まれる1つ以上の画素の輝度値を合計する加算器3kA
と、そのサブフィルタ3kに対応する係数Rkを加算器
3kAの出力3kSに積算し、その積算結果を出力4k
として出力する積算器3kBとが設けられている。な
お、画素群を構成する画素が1つの場合は、加算器3k
Aを省いてもよい。
【0022】次に、図3を参照して、本発明の第1の実
施の形態による動作について説明する。図3は第1の実
施の形態による動作を示す説明図であり、(a)はサブ
マトリクスおよびフィルタ係数の構成、(b)はサブフ
ィルタでの処理を示している。以下では、M=5のサブ
マトリクスを用いて空間周波数特性を調整する場合につ
いて説明する。
【0023】図3(a)に示すように、M=5の場合、
画素ライン方向iおよび画素列方向jにそれぞれ5つ並
んだ5×5の画素V11〜V55から、サブマトリクス21
が構成される。このサブマトリクス21内で空間周波数
特性を調整する場合、実際にはサブマトリクス21の中
心に位置する画素V33すなわち中心画素V0の輝度値
を、サブマトリクス21内の各画素V11〜V55の画素値
とそれに対応するフィルタ係数R 11〜R55との積の和を
用いて補正する演算が行われる。
【0024】ここでは、図3(b)に示すように、サブ
マトリクス21を構成する画素のうち、中心画素V0
らなる中心画素群G0と、中心画素V0を中心として点対
称に位置する4つ以上の周辺画素(中心画素以外の画
素)からなる周辺画素群G1〜G3が、サブマトリクス2
1に対して予め設定されている。
【0025】特に、周辺画素群G1〜G3を構成する各画
素は、それぞれ中心画素V0からm×m画素(mは3〜
M)の範囲に位置しており、中心画素V0からそれぞれ
任意の半径を有する同心円状の帯内に位置する周辺画素
が、同一周辺画素群に属するように設定されている。
【0026】したがって、各周辺画素群G1〜G3に対し
て個別の係数を設定することにより、空間周波数特性を
調整する場合、中心画素V0に対する各周辺画素の寄与
度を中心画素V0からの大まかな距離に基づき選択する
ことができ、複雑な演算を行うことなく、所望の空間周
波数特性を具体的な係数として容易に設定できる。
【0027】図4は空間周波数特性の一例を示す説明図
である。ここでは、図3(b)の各画素群に対する係数
として、図4(a)に示すR0=24+23=24、R1
0、R2=−1、R3=0を用いた場合が示されており、
各画素に対応する係数は図4(b)のようになる。これ
により、図4(c)に示すように、広い範囲の周辺画素
に対して平均的に寄与度が設定されており、中高域のゲ
インがもっとも高くなるような比較的緩やかな空間周波
数特性が得られている。
【0028】また、図5は空間周波数特性の他例を示す
説明図である。ここでは、図3(b)の各画素群に対す
る係数として、図5(a)に示すR0=26+25=9
6、R1=−1×(22+20)=−5、R2=−1、R3
=23=8を用いた場合が示されていおり、各画素に対
応する係数は図5(b)のようになる。これにより、図
5(c)に示すように、中心画素V0に近い画素ほど高
い寄与度が設定されており、図4に比べて高域のゲイン
がかなり高くなる比較的急峻な空間周波数特性が得られ
ている。
【0029】このようにして、入力画像13から取り込
まれたサブマトリクス21に対して、中心画素群G0
各周辺画素群G1〜G3を割り当て、各画素群に含まれる
画素の画素値の和と、その画素群に対応する係数R0
3とを、各サブフィルタ30〜34で並列的に積算処
理する。続いて、各画素群ごとに得られた積算結果を合
算器6で合算し、空間周波数特性の調整量すなわちフィ
ルタ出力14を得る。
【0030】そして、加算器9で中心画素V0にそのフ
ィルタ出力14を加え、空間周波数特性が調整された中
心画素の新たな輝度値V0'を得ている。このような処理
を入力画像13の各画素について繰り返し実行すること
により、すなわち入力画像13上でサブマトリクス21
を順次走査して、その中心画素V0の新たな画素値V0'
を算出することにより、所望の空間周波数特性を有する
出力画像19が得られる。
【0031】本発明は、このように、サブマトリクス2
1に対して、サブマトリクス内の1つ以上の画素からな
る複数の画素群G0〜G3を予め設定しておくとともに、
これら各画素群に対応してサブフィルタを設け、これら
各サブフィルタにおいて、各画素群に含まれる各画素の
輝度値の和と、所望の空間周波数特性調整用のフィルタ
特性に応じた所定係数とを並列的にそれぞれ積算して合
算器6で合算し、得られたフィルタ出力14を加算器9
で元の中心画素V0の輝度値に加算することにより、新
たな輝度値V0'として出力するようにしたものである。
【0032】したがって、サブフィルタ30〜34にお
ける演算、合算器6における合算および加算器9におけ
る加算という比較的簡素な演算処理により、複雑な演算
処理を行うことなく、大きな自由度を持って空間周波数
特性を調整できる。また、各サブフィルタ30〜34で
は、加算と積算がそれぞれ1回のみとなり、比較的簡素
な演算処理だけで実現されるとともに、サブフィルタ3
0〜34における演算が並列的に実行されるため、従来
のようにDSPを用いて個々の画素ごとに所定の係数を
用いた積和演算を行う場合と比較して、より高速にリア
ルタイムで空間周波数特性を調整できる。
【0033】なお、図4および図5では、各画素に積算
される係数R11〜R55の総和が0となるように、係数R
0〜R3を設定した場合について説明したが、各画素に積
算される係数R11〜R55の総和が1となるように、係数
0〜R3を設定してもよい。この場合、得られた空間周
波数特性の調整量を元の中心画素V0の輝度値に加える
処理が合算器6で行われることになり、加算器9が不要
となる。
【0034】また、最終的なフィルタのゲインは各係数
の取り方により変わるので、合算器6で得られたフィル
タ出力14を、適当な値、例えばR0あるいはR0に近い
2の累乗値で除算して補正するようにしてもよい。これ
により、空間周波数特性を調整した後の輝度値を、ビッ
トシフト演算のみによりある程度正規化できるので、各
係数の組み合わせに起因する高域強調度の変化を容易に
抑制できる。もちろん、他の方法でフィルタ出力14を
補正して、正規化を行うようにしてもよい。
【0035】次に、図6を参照して、本発明の第2の実
施の形態について説明する。前述した第1の実施の形態
では、各サブフィルタ30〜3Nが入力画像13から、
それぞれ必要な画素の画素値を直接取り込む場合につい
て説明したが、本実施の形態では、図6に示すように、
これらサブフィルタ30〜3Nの前段に分配部5を設け
て入力画像13を取り込んで前処理し、各サブフィルタ
30〜3Nへ分配するようにしたものである。
【0036】図7を参照して、分配部5の動作について
説明する。図7は分配部の動作を示す説明図であり、
(a)は入力画の2次元平面画像、(b)はサブマトリ
クス、(c)はサブマトリクスに設定された画素領域
例、(d)は各サブフィルタの画素群との関係式を示し
ている。分配部5では、図7(a)に示すように、入力
画像13を構成する各画素値をサブマトリクス21の画
素ライン数分(j方向)、ここではM=5画素ライン分
だけ並列して同一画素列ごとに画素ブロック22として
順次取り込む。
【0037】そして、図7(b)に示すように、これら
連続して取り込んだM=5画素列分の画素ブロック22
からサブマトリクス21を構成している。これにより、
サブマトリクス21が、2次元平面画像上をi方向に1
画素分ずつシフトしていくことになる。
【0038】分配部5では、各画素ブロック22につい
て、図7(c)に示すように、予め設定されている各画
素領域A〜Cごとに、その画素領域に属する画素の画素
値の和を算出する。そして、M画素ブロック分の各領域
値A(i)〜C(i)のうち、必要に応じて所定の領域
値を保持し並列出力する。
【0039】サブフィルタ30〜3Nでは、これら並列
出力される各領域値を選択的に用いて、図7(d)に示
すように、対応するサブマトリクス21の各画素群の和
30S〜33Sを算出している。なお、各画素領域は、
後段の各サブフィルタ30〜33で用いる画素群の構成
に基づき設定すればよく、図7(c)には、第1の実施
の形態で説明した図3(b)の各画素群G0〜G3に適用
する場合の画素領域A〜Cが示されている。
【0040】以下では、画素領域としてA〜Cが設定さ
れている場合を例として説明する。図8は分配部の構成
例を示すブロック図である。図8において、50A,5
0Bは画素ブロック22の各画素値Vi1〜Vi5から領域
値A(i),C(i)を算出する加算器である。なお、
領域値B(i)はVi3だけを用いるため、対応する加算
器は省かれている。
【0041】500,510,520は、それぞれ直列
接続された複数の1ピクセルクロックディレイ501〜
504,511〜513,521〜523からなるシフ
トレジスタであり、それぞれ各領域値A(i)〜C
(i)ごとに並列的に設けられている。なお、1ピクセ
ルクロックディレイ(以下、ディレイという)とは、画
素ライン方向(i方向)のクロック信号に同期して、入
力された画素値を遅延出力するラッチ回路である。
【0042】したがって、連続する5つの画素ブロック
22が分配部5に順次取り込まれた場合、シフトレジス
タ500〜520の各ディレイの出力が、サブフィルタ
31〜33の加算器31A〜33Aへ選択的に分配され
る。また、中心画素V0に相当するディレイ512の出
力が、インバータ530により負数に変換され、サブフ
ィルタ31〜33の加算器31A〜33Aへ分配され
る。
【0043】これにより、各サブフィルタ31〜33の
加算器31A〜33Aにおいて、対応する画素群に含ま
れる画素の画素値の和31S〜33Sが算出され、各積
算器31B〜33Bにおいて対応する係数R1〜R3が積
算されてサブフィルタ出力41〜43として出力され
る。なお、サブフィルタ30では、分配されたディレイ
出力を画素群G0の和30Sと見なし、積算器30Bに
おいて対応する係数R0が積算されてサブフィルタ出力
40として出力される。
【0044】このように、本実施の形態では、分配部5
を設けて、画素ブロック22上に予め設定されている各
画素領域ごとに、その画素領域に属する画素の画素値の
和を領域値A〜Cとして算出するとともに、これら各領
域値を画素ブロック22の取り込みに同期して並列出力
し、サブフィルタ30〜33において、これら並列出力
される各領域値を選択的に用いて、対応する画素群G0
〜G3における輝度値の和30S〜33Sを順次算出出
力するようにしたものである。
【0045】したがって、画素ブロック22の取り込み
に同期して、サブマトリクス21が入力画像13の2次
元平面画像上をシフトしていくとともに、そのサブマト
リクスの中心画素の新たな輝度値が得られ、結果として
画素ブロック22の取り込みに同期したパイプライン処
理が実現できる。これにより、DSPなどを用いて数値
演算することにより空間周波数特性の調整処理を行う場
合と比較して、より高速に十分な画質の画像を出力でき
る。
【0046】また、サブフィルタ30〜3Nで用いる各
係数として、2の累乗値あるいは2の累乗値の和を選択
してもよく、これにより各サブフィルタで用いる積算器
30B〜3NBをビットシフト回路で構成することがで
き、回路構成の大幅な簡略化を実現できる。さらに、サ
ブフィルタ30〜3Nで用いる各係数を可変設定可能な
構成にしてもよい。
【0047】図9はサブフィルタの他の構成例を示すブ
ロック図である。同図において、301は加算器出力3
kSに対して2の累乗値(正または負)を積算する複数
の積算器からなる積算部であり、各積算器が互いに並列
接続されている。302は係数Rkに基づき積算部30
1の各積算器の出力のうちの1つ以上を選択的に加算あ
るいは0を出力する加算器である。
【0048】したがって、係数Rkを任意に選択入力す
ることにより、任意の空間周波数特性が得られる。ま
た、積算部301として、2の累乗値を積算する複数の
積算器で構成するようにしたので、簡素な回路構成で任
意の係数Rkを加算器出力3kSに積算できる。
【0049】次に、図10を参照して、本発明の第3の
実施の形態について説明する。図10は第3の実施の形
態による画像処理装置の構成例を示すブロック図であ
る。本実施の形態では、M×M空間フィルタ2と加算器
9との間にルックアップテーブル8を有する補正部7を
設けて、M×M空間フィルタ2で得られた空間周波数特
性の調整量すなわちフィルタ出力14をさらに補正する
ようにしたものである。
【0050】同図において、補正部7では、M×M空間
フィルタ2のフィルタ出力14(ディジタル値)を入力
として、予め所定の入出力特性が設定されているルック
アップテーブル8が参照されて、その入力に対応する出
力値が得られ、これが補正後の調整量すなわち出力15
として出力される。また、加算器9では、補正部7から
の出力15が、その出力15の得られた元のサブマトリ
クス21の中心画素V0の輝度値に加算され、新たな輝
度値V0'として出力される。
【0051】これにより、M×M空間フィルタ2の出力
14、すなわち空間周波数成分の大きさ(パワー)に応
じて、中心画素V0に加えられる量すなわち調整量を変
更できる。図11はルックアップテーブルの入出力特性
例を示す説明図であり、横軸が入力値、縦軸が出力値を
示している。
【0052】図11(a)の入出力特性例によれば、出
力14の大きさ(絶対値)が比較的小さい範囲(例えば
−64〜64)では、その出力14が強調されて入力さ
れた値よりも大きな値として出力される。また出力14
の大きさ(絶対値)が比較的大きい範囲(例えば−12
8〜−64や64〜128)では、その出力14が減衰
されて入力された値よりも小さな値が出力される。
【0053】例えば、出力14の絶対値が大きい場合、
もともと輝度値の高い中心画素については白とびが起き
やすく、反対に輝度値の低い中心画素については黒つぶ
れが起きやすい。このように出力14の大きさが比較的
大きい場合も、中心画素V0を調整する量を小さくする
ことにより、白つぶれや黒つぶれの発生を抑制できる。
【0054】一方、入力画像13のうちノイズなどでざ
らついた部分ではかなり高い空間周波数成分を含んでい
るが、M×M空間フィルタ2の出力14の大きさ(パワ
ー)自体が小さい。このような場合は、図11(b)の
特性81のような入出力特性を用いて、出力14の大き
さが比較的小さい場合は、中心画素V0を調整する量を
小さくすることにより、ざらつき感の強調を抑制でき
る。
【0055】あるいは、入出力特性が自由に変えられる
特性を利用して、一部のサブフィルタの係数の符号を反
転させることにより、高域部分は減衰、低域部分は強調
といった組み合わせで合成フィルタを作ることも容易に
実現できる。例えば、図11(b)の特性82のよう
に、出力14の極性(正負)を反転して、出力14が正
の時は絶対値が同じ負の数を出力するようにしてもよ
い。これにより、その入力範囲の合成フィルタ出力に対
しては、高域強調ではなく高域減衰フィルタとして動作
させることもできる。
【0056】図12はルックアップテーブルによる空間
周波数特性の変化を示す説明図である。図12からもわ
かるように、M×M空間フィルタ2の出力14の大きさ
(パワー)すなわち中心画素V0に対する強調量に応じ
て、M×M空間フィルタ2の空間周波数特性を大きく変
化させることができる。
【0057】ここでは、出力14自体は中心画素と周辺
画素の輝度値によりプラスにもマイナスにもなる。ま
た、フィルタ係数20の変化に対して出力14を正規化
していない場合は、中心画素V0に対する係数R0の大き
さにより、フィルタ出力14の分布範囲(分散)が異な
る。
【0058】これは、特性の違うフィルタによってどの
ようにゲインを調整するかという時に問題となる。すな
わち、微妙な特性を簡単な演算で適応的に処理すること
は非常に困難であり、特にフィルタ出力14の分散が小
さくなり、0付近に集中するような場合は演算精度を上
げる必要もあり、なおさらである。これに対して、本実
施の形態によれば、このような場合でも、ルックアップ
テーブル8の入出力特性を加減することにより極めて微
妙な調整が可能となる。
【0059】なお、補正部7において、前述のようにR
0あるいはR0に近い2の累乗値などで予め出力14を除
算し、所定範囲の値に量子化(正規化)した後、ルック
アップテーブル8へ入力するようにしてもよい。これに
より、入力範囲を狭めることができるので、ルックアッ
プテーブル8の回路規模も小さくできる。特に、2の累
乗値による除算なら極めて簡単な構成のビットシフト回
路で実現できる。
【0060】また、補正部7において、前記のような除
算処理でさらに入力範囲が小さくなるように出力14を
量子化して、量子化後の出力14とその隣接値とに基づ
きルックアップテーブル8から得られた2つの出力値を
読み出し、この量子化による切り捨て分(除算により失
われた低位のビット)を使って、2つの出力値を補間
(直線補間)して出力するようにしてもよい。
【0061】これにより、補正誤差を大きくすることな
く、ルックアップテーブル8の回路規模をさらに小さく
できる。このことは、回路規模の削減のため量子化を行
わない場合や、ルックアップテーブル8(の入力範囲)
が小さくてルックアップテーブル8のある範囲で入出力
特性が急峻に変化するような場合に有効である。
【0062】次に、図13を参照して、第4の実施の形
態について説明する。図13は第4の実施の形態による
画像処理装置の構成例を示すブロック図である。本実施
の形態では、補正部7において、M×M空間フィルタ2
で得られる所定の統計量に基づきルックアップテーブル
8の出力値をさらに補正して加算器9へ出力するように
したものである。
【0063】ここでは、サブフィルタ30〜3Nの係数
0〜RNとして、その総和が0となる係数R0〜RNを用
いる場合、ルックアップテーブル8の出力値を中心画素
0に加算する前に、所定の処理対象画素あるいは処理
対象範囲から得られた統計量に応じて、ルックアップテ
ーブル8の出力値を補正することにより、フィルタの強
調度(減衰度)を変えている。
【0064】例えば、入力画像13のうち非常に明るい
画素範囲に高域強調フィルタをかけても、そのような範
囲では高い空間周波数成分が少ないため、M×M空間フ
ィルタ2の出力14(すなわちルックアップテーブル8
の入力)は小さい。したがって、図11(b)に示した
ような、入力の小さい時に出力も小さい入力特性81や
反転しているような入出力特性82のルックアップテー
ブル8を用いた場合は、ルックアップテーブル8の出力
値すなわち強調量が小さくなったり減衰してしまい、こ
のような範囲では鮮明度が上がらない。
【0065】そこで、このような場合には、その画素範
囲の明るさ、例えばサブフィルタ30の出力40などに
応じた補正係数16を、補正部7においてルックアップ
テーブル8の出力値に積算すればよい。これにより、図
11(b)の入出力特性のような場合にも、上記のよう
な問題点を解決できる。
【0066】なお、中心画素の輝度値に変えてサブフィ
ルタ31の平均輝度などの統計量を用いてもよく、1画
素の輝度値よりもバランスよく調整できる場合が多い。
さらに、補正部7で用いる補正係数16を設定する際、
前記と同様にルックアップテーブル8を使用してもよ
く、より柔軟な強調特性が得られる。
【0067】また、処理中の画素あるいはその画素周辺
の所定範囲画素の色差信号の強さにより、強調特性を切
り替えてもよい。例えば、人の顔などであまり高周波成
分を強調しないようにして、ざらつきを押さえるように
することができる。肌の部分などでは実際よりむしろ滑
らかに見えた方が使用者に好まれることもあるので、強
調するよりもむしろ高周波成分を減衰させてより滑らか
にするといったことも可能である。
【0068】また、このような色差信号と輝度信号の強
さとを組み合わせ、それを元にして強調度を変えるよう
にしてもよい。これにより、例えば明るくて青成分の多
いところを青空と判断して、ざらつきを押さえるため強
調度を落とすといった処理が可能になる。
【0069】したがって、処理対象となるサブマトリク
スの空間周波数、選択された空間周波数特性で得られる
高い空間周波数成分の大きさ、サブマトリクスにおける
輝度値等あるいは色(色差信号)等による統計値の3つ
あるいは4つをパラメータとして空間周波数特性の調整
が行える。
【0070】なお、以上の説明において、輝度値に対し
て空間周波数特性を調整する例について述べてきたが、
色差信号に対して同様の処理を行ってもよい。この場
合、輝度値に対するフィルタ特性とは異なる特性を用い
ることにより、クロマ抑制を行ったりすることも可能で
ある。また、画像圧縮処理を行う画像処理装置の場合に
は、2次元直交変換部で更なるフィルタ処理を行うこと
も可能である。
【0071】例えば、特願平11−131976号(本
発明と同一出願人)に開示されているデジタルカメラの
ような撮像装置では、通常、画像圧縮のための2次元直
交変換は8×8の領域に対して行われる。このことは、
M<8の場合には、周波数特性をさらに細かく調整でき
るということであり、特にM×M空間フィルタ2で空間
周波数の高域部のゲインを高く設定しているような場合
でも、最高周波数近傍領域のみを減衰させるような調整
が可能である。
【0072】このような2次元直交変換後(あるいは変
換中)に高い空間周波数領域のみにフィルタ処理を行う
場合には、2次元直行変換後の量子化処理を経て復元さ
れる場合でも、いわゆるブロックノイズも目立ちにく
く、また、原画像に含まれ必要以上に強調されてしまっ
たノイズ成分などを目立たなくさせることにも有効であ
る。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サブマトリクス内の1つ以上の画素からなる複数の画素
群ごとにサブフィルタを設けて、対応する画素群に含ま
れる各画素の輝度値の和と、所望の空間周波数調整用フ
ィルタ特性に応じた所定係数とを並列的に積算し、これ
らサブフィルタからの出力を合算した後、元の中心画素
の画素値に加算して中心画素の新たな輝度値として出力
するようにしたので、各サブフィルタにおける比較的簡
単な演算およびその後段での合算および加算という大き
なサブマトリクスに対しても比較的演算量が増えない処
理により、複雑な演算処理を行うことなく、大きな自由
度を持って空間周波数特性を調整できる。また、サブフ
ィルタごとにそれぞれ1つの和算と積算という比較的簡
素な演算処理だけで実現されるとともに、サブフィルタ
における演算が並列的に実行されるため、より高速にリ
アルタイムで空間周波数特性を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による画像処理装
置のブロック図である。
【図2】 各サブフィルタの構成例を示すブロック図で
ある。
【図3】 第1の実施の形態による動作を示す説明図で
ある。
【図4】 空間周波数特性の一例を示す説明図である。
【図5】 空間周波数特性の他例を示す説明図である。
【図6】 第2の実施の形態による空間フィルタの構成
例を示すブロック図である。
【図7】 分配部の動作を示す説明図である。
【図8】 分配部の構成例を示すブロック図である。
【図9】 サブフィルタの他の構成例を示すブロック図
である。
【図10】 第3の実施の形態による画像処理装置の構
成例を示すブロック図である。
【図11】 ルックアップテーブルの入出力特性例を示
す説明図である。
【図12】 ルックアップテーブルによる空間周波数特
性の変化を示す説明図である。
【図13】 第4の実施の形態による画像処理装置の構
成例を示すブロック図である。
【図14】 従来の画像処理装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1,1A,1B…画像処理装置、2…M×M空間フィル
タ、20…フィルタ係数、21…サブマトリクス、22
…画素ブロック、23〜25…画素領域、30〜3N…
サブフィルタ、40〜4N…サブフィルタ出力、5…分
配部、50A,50C…加算器、500,510,52
0…シフトレジスタ、6…合算器、7…補正部、8…ル
ックアップテーブル、9…加算器、10…撮像部、11
…信号変換部、12…メモリ、13…入力画像、14…
M×M空間フィルタ出力、15…補正出力、16…補正
係数、19…出力画像(空間周波数調整後)、G1〜G4
…画素群、A〜C…領域値、R0〜RN…サブフィルタ係
数。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA20 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CE06 CH07 CH09 DA20 DB02 DB06 DB09 5C082 AA27 BA14 BA20 BB26 BB51 CA21 CA81 CB01 DA01 EA02 MM02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配置された多数の画素か
    らなり、かつ各画素がそれぞれの位置における輝度値を
    示す2次元の入力画像について、この入力画像を構成す
    る各画素を中心とするM×M(Mは3以上の奇数)画素
    からなる各サブマトリクスごとにその中心画素の新たな
    輝度値をそれぞれ算出することにより、入力画像の空間
    周波数特性を調整する画像処理装置において、 サブマトリクス内の1つ以上の画素からなる複数の画素
    群ごとに並列的に設けられ、対応する画素群に含まれる
    各画素の輝度値の和と、所望の空間周波数調整用フィル
    タ特性に応じた所定係数とを積算して出力する複数のサ
    ブフィルタと、 これらサブフィルタからの出力を合算しその合算結果を
    空間周波数特性の調整量として出力する合算手段と、 この合算手段で得られた調整量をその中心画素の元の輝
    度値に加算し中心画素の新たな輝度値として出力する加
    算手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置において、 各画素群は、 中心画素からなる中心画素群と、 中心画素に対して点対称に位置する4つ以上の画素から
    なる複数の周辺画素群とからなることを特徴とする画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像処理装置において、 各周辺画素群は、 中心画素を中心とするm×m(mは3〜Mの奇数)画素
    の範囲に位置する中心画素以外の画素、または中心画素
    の上下左右に隣接する4つの画素からなることを特徴と
    する画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像処理装置において、 各画素群に対応する係数として、2の累乗の和あるいは
    その負数を用いることを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像処理装置において、 各画素群に対応する係数として、中心画素またはその周
    辺画素から得られた2つの色差信号の大きさに応じた係
    数を用いることを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像処理装置において、 各サブフィルタは、 入力画像を構成する画素をM画素ライン数分だけ並列し
    て同一画素列ごとに画素ブロックとして順次取り込ま
    れ、かつこれら連続して取り込まれたM個の画素ブロッ
    クからなるサブマトリクスに含まれる各画素の輝度値を
    用いて、対応する画素群に含まれる各輝度値の和と所望
    の空間周波数調整用フィルタ特性に応じた所定係数とを
    順次積算して出力することを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の画像処理装置において、 合算手段と加算手段との間に設けられ、合算手段からの
    調整量を補正して出力する補正手段を備え、 加算手段は、この補正手段から出力された補正後の調整
    量を中心画素の元の輝度値に加算し中心画素の新たな輝
    度値として出力することを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画像処理装置において、 補正手段は、 所定の入出力特性を有するルックアップテーブルを備
    え、 合算手段からの調整量に基づきそのルックアップテーブ
    ルを参照し、ルックアップテーブルから得られた出力値
    を補正後の調整量として出力することを特徴とする画像
    処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画像処理装置において、 補正手段は、 合算手段からの調整量を量子化した値に基づきルックア
    ップテーブルを参照することを特徴とする画像処理装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の画像処理装置におい
    て、 補正手段は、 前記サブマトリクス内の所定の画素群を構成する各画素
    の輝度値から算出した所定の統計量に基づき、ルックア
    ップテーブルから得られた出力値を再補正し、再補正し
    た出力値を補正後の調整量として出力することを特徴と
    する画像処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の画像処理装置におい
    て、 補正手段は、 合算手段からの調整量を量子化した値に基づきルックア
    ップテーブルを参照するとともに、その調整量のうちル
    ックアップテーブルの参照に用いなかった切り捨て分に
    基づき、ルックアップテーブルから得られた出力値を補
    間し、補間した出力値を補正後の調整量として出力する
    ことを特徴とする画像処理装置。
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