JP2001051478A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JP2001051478A
JP2001051478A JP11230064A JP23006499A JP2001051478A JP 2001051478 A JP2001051478 A JP 2001051478A JP 11230064 A JP11230064 A JP 11230064A JP 23006499 A JP23006499 A JP 23006499A JP 2001051478 A JP2001051478 A JP 2001051478A
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JP11230064A
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English (en)
Inventor
Hideo Nakagawa
日出男 中川
Toshiya Sato
敏哉 佐藤
Masashi Shinohara
賢史 篠原
Yasufumi Nakazato
保史 中里
Mitsugi Sugiyama
貢 杉山
Nobuo Iwata
信夫 岩田
Motonori Hanada
元紀 花田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの操作性・生産性を低下させずに位置
ズレ補正を行う。 【解決手段】 各色画像形成ユニット4C,4Y,4
M,4Bkにより補正用マークを形成して搬送ベルト1
0上に転写する。これを検出手段13により検出して各
色画像形成ユニットの位置合わせ補正を行う際の、補正
用マークのサンプリング間隔を大きくしてサンプリング
時間(幅)を長くして検出データを少なくした粗調補正
を装置納入時の初期電源投入時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補正用画像位置を
検出して位置ずれ補正データを作成し、この位置ずれ補
正データを用いて補正制御しつつ、転写媒体に多色画像
を形成する多色画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の潜像担持体を有し、各潜像担持体
上に形成した画像を重ねあわせることで多色画像を得る
多色画像形成装置は周知である。このような多色画像形
成装置においては、通常、潜像担持体,現像装置等から
構成される各色画像形成ユニットは独立しているため、
各色画像形成ユニット相互の位置関係がズレていると重
ね合わされた画像がずれた異常画像が発生する。工場出
荷時には画像を出力し、画像ズレ(画像形成ユニットの
位置ズレ)を検査しているが、機械に対して運搬中に激
しい振動を与えれば、重量のある装置であるためその重
みで歪みが生じ,ユーザ先に着荷したときには位置ズレ
の発生する恐れがある。また、オフィス等での使用にお
いても、移動その他何らかの原因で位置ズレが発生する
場合がある。
【0003】そこで従来より、位置ズレを直す機能とし
て、各々の画像形成ユニットでパターンジェネレータに
て補正マークを形成し、この補正マークの位置を読み取
ることで、各画像形成ユニットで形成される画像の書き
出し位置や、主走査ラインのスキューなどを変更して補
正を加え、位置合わせ(画像ずれの修正)を行なう、な
どが提案されている。
【0004】従来の画像ズレ補正技術としては、画像形
成シーケンスと位置合わせ動作を互いに独立したタイミ
ングで実行するもの(特許第2633877号)や、読
取手段により読み取られた各レジストマーク画像を順次
記憶する記憶手段を有するもの(特許第2609643
号)、あるいは、粗いレジストずれ用パターンと細かい
レジストずれ用パターンを繰り返し発生するパターンジ
ェネレータを有し、粗調モードと微調モードに応じてパ
ターンを選択するもの(特開平6−253151号公
報)、画像の主たる位置ズレ周期のn倍の周期内に、主
たる位置ズレ周期内で互いに異なる位相となる複数のレ
ジストマークを形成するもの(特開平8−305110
号公報)、さらには、記録媒体への画像形成処理のイン
ターバルで位置ズレ補正パターンを形成する装置で、1
回目のインターバルで概略補正を行い、2回目以降のイ
ンターバルで残りの位置ズレ量を複数回にわたって補正
するものなどがある。
【0005】一般的な位置合わせ補正には、大まかに位
置ずれを補正する粗調パターン補正と、ある程度位置を
合わせてから更にドット単位の補正をする微調パターン
補正とがある。これは一般的にはメカ精度、エレキ精度
によるもので、まずメカ的に、例えば光学系をステッピ
ングモータで動かし、スキューの補正を行なったりし、
次に電気的に書き込み開始位置を変えたり、書込み倍率
を変更したりするものである。
【0006】電気的な補正の場合、ドット単位で補正マ
ークをサンプリングするため、メカ的なずれ量まで含め
た範囲のサンプリングを行なうとデータ処理に時間がか
かり、コピースピード・プリントスピードに支障をきた
す。さらにメモリーを多く搭載する必要が生じてくる。
【0007】そこで、通常は、メカ的にある程度ずれ量
を小さくしておき、さらに電気的にドットの書き出し位
置を変更するなどの補正を微調パターン補正時にするこ
とで、精度のいい位置合わせを行なうようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置における位置ズレ補正は、補正処理に時間
がかかることから、ユーザの操作性・生産性を低下させ
るという問題があった。
【0009】本発明は、従来の画像形成装置における上
述の問題を解決し、ユーザの操作性・生産性を低下させ
ずに位置ズレ補正を行うことのできる多色画像形成装置
を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、複数の潜像担持体を備え、該潜像担持体上に形成
した潜像を現像した可視像を記録媒体に順次重ね転写し
て多色画像を得る多色画像形成装置において、前記各潜
像担持体により形成された位置合わせ補正用のマークを
検出する補正マーク検出手段と、該補正マーク検出手段
の検出結果に基づいて各潜像担持体に形成される画像の
位置を補正する画像位置補正手段とを有し、装置納入時
の初期状態における電源投入後に前記補正用マークの検
出データが少ない粗調補正を行い、以降の画像位置補正
においては前記補正用マークの検出データが多い微調補
正を行うことを提案する。
【0011】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、複数の潜像担持体を備え、該潜像担持体上に形成し
た潜像を現像した可視像を記録媒体に順次重ね転写して
多色画像を得る多色画像形成装置において、前記各潜像
担持体により形成された位置合わせ補正用のマークを検
出する補正マーク検出手段と、該補正マーク検出手段の
検出結果に基づいて各潜像担持体に形成される画像の位
置を補正する画像位置補正手段とを有し、装置電源投入
後に前記補正用マークの検出データが少ない粗調補正を
行い、以降の画像位置補正においては前記補正用マーク
の検出データが多い微調補正を行うことを提案する。
【0012】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記粗調補正時における補正用マークのズレ量が所
定範囲を超える場合には異常と判断することを提案す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る画像形成装
置の一例であるレーザプリンタの概略構成を示す断面図
である。この図に示すレーザプリンタ1は、装置本体の
下部に給紙部2を配置し、その上に作像部3を配置した
構成となっている。作像部3には、下から順にシアン
(C),イエロー(Y),マゼンタ(M),黒(Bk)
用の4つの画像形成ユニット4C,4Y,4M,4Bk
が設けられている。各色画像形成ユニット4の右側には
搬送ベルト10が配設されている。給紙部2から給送さ
れる記録媒体(転写紙等)を搬送ベルト10により搬送
し、その転写紙上に各色画像形成ユニット4で形成した
画像を重ね転写し、定着装置11により用紙上に定着し
て排紙トレイ12上に排出する。
【0014】各色画像形成ユニットは図2に示すよう
に、潜像担持体である感光体ドラム5の周囲に帯電手段
(帯電ローラ)6、現像装置7、クリーニング装置8、
除電装置(図示せず)等を配置し、それらの側方(図に
おいて左方)に露光装置(光学系)9を備えており、各
ユニットごとに独立して画像形成することが可能になっ
ている。
【0015】電子写真方式による各色画像形成ユニット
の作像動作については詳しい説明を省略するが、露光装
置9においては、パソコン等のホストマシーンより送ら
れた画像データに基づいてLD(レーザダイオード)を
駆動してレーザ光をポリゴンミラーに照射し、シリンダ
ーレンズ等を介して反射光を感光体ドラム5上に導き、
感光体ドラム5上に静電潜像を形成する。露光装置9
は、黒用の画像形成ユニットを除くシアン,イエロー,
マゼンタ用の画像形成ユニットでは、主走査方向の傾き
を調整する機構(光学系傾き調整部)14が付いてい
る。これは、ステッピングモータ15などで露光部の傾
き(折り返しミラーや光学系全体など)を定量的に変
え、主走査方向の傾き(スキュー)を変えるものであ
る。
【0016】感光体ドラム5の右側に配置された搬送ベ
ルト10は矢印の方向(図中時計回り)に回転駆動され
る。各色ユニットの感光体ドラム5上に形成されたシア
ン,イエロー,マゼンタ,黒画像は搬送ベルト上を搬送
される転写紙に順次重ね転写され、最後に定着装置11
を通り、フルカラー画像のコピーを得ている。
【0017】ところで、本実施形態においては、搬送ベ
ルト10上に画像(トナー像)を形成することが可能に
なっており、これを画像検出手段13で検出するように
構成されている。画像検出手段13が設けられた位置
は、最後部の画像形成ユニットの下流側(搬送ベルト1
0の回転方向の下流側)、すなわち、各色画像形成ユニ
ットにより形成される画像を順次重ね転写するときの一
番最後に転写される色の画像を形成するユニット(本実
施形態では黒色ユニット4Bk)の下流側である。この
画像検出手段13により検出される画像とは、画像形成
ユニットの位置ズレ補正用のマークであり、以下これを
レジストマークと呼び、画像検出手段13を補正マーク
検出手段と呼ぶことにする。
【0018】また、本実施形態では搬送ベルト10は透
明な材料でできており、ベルト10を挟んでベルトの表
裏に配置された発光部と受光部とからなる画像検出手段
13によりベルト上に形成されたトナー像を検知するこ
とで、レジストマークを把握するように構成されてい
る。本実施形態における、個々の画像形成ユニットの転
写位置ズレの判断(画像ズレの判断)は、搬送ベルト上
のレジストマークの位置検出を行ない、そのタイミング
ずれから判断する方式である。
【0019】具体的には、各色画像形成ユニットごとに
所定のタイミングでレジストマークを搬送ベルト10上
に形成する。すなわち、各色画像形成ユニットごとに感
光体ドラム5上に形成したトナー像(レジストマーク)
を所定のタイミングで搬送ベルト10上に転写する。こ
のレジストマークは、各色毎に搬送ベルトの両側に対で
形成される。その、1対のレジストマークを検出すべ
く、補正マーク検出手段13は搬送ベルト10の両側端
部に1つずつ配置している。図では1つの補正マーク検
出手段13のみを示しているが、搬送ベルト10の移動
方向と直交する方向(すなわち主走査方向)に2つの補
正マーク検出手段13が設けられている。補正マーク検
出手段13は上記のごとく発光部と受光部とから構成さ
れており、その発光部と受光部とからなる補正マーク検
出手段13が主走査方向に2つ設けられていることにな
る。
【0020】そして、上述のレジストマークを、搬送ベ
ルト10の移動に伴って補正マーク検出手段13で検出
するわけであるが、本実施形態における補正マーク検出
手段13は、搬送ベルト10の表面側または裏面側にL
EDなどの発光素子からなる発光部を配置し、その発光
部とはベルトを挟んで反対側にフォトダイオード(P
D)などの受光素子からなる受光部を配置し、LEDの
照射光をPDで取り込むときのレジストマークで照射光
が遮られることによる、PDからの出力信号の変動を読
み取ることでレジストマークの検出を行っている。
【0021】図3(C)は、一定間隔のタイミングで4
つの画像形成ユニットにより形成されたレジストマーク
を示すものである。この図に示すように、本実施形態に
おけるレジストマークは直線状に形成される。
【0022】4つの画像形成ユニットに位置ずれがなけ
れば、所定の同一間隔のタイミングで形成された各色毎
のレジストマークは、図3(C)に示すように等間隔で
同一幅の4本の直線となり、各直線の始点と終点も主走
査方向(図3の左右方向)で同じ位置に揃っている。逆
にいえば、各画像形成ユニットに位置ずれがある場合、
各直線の間隔が同一ではなく、また、各直線端部の主走
査方向の位置も異なってくる。画像形成ユニットの位置
ズレ補正においては、各レジストマークの間隔を測定し
て副走査方向のズレ量を補正し、主走査方向に対で形成
したレジストマークの位置を検出して主走査方向のスキ
ューを補正している。
【0023】さて、搬送ベルト10を駆動し、補正マー
ク検出手段13のLEDを発光させ、レジストマークを
読み取ったPDからのアナログデータは図4のような波
形を示す。横軸は時間、縦軸はPDで受ける光パワーを
表している。一つの山は一つのレジストマークを表して
おり、PD出力の最大値でレジストマークの中心位置を
判断する。一つのレジストマークは数ライン(数ドッ
ト)で、よって、サンプリング間隔はns単位である。
精度の良い中央値算出をするために一つの色において1
万回程度のサンプル回数が必要であり、サンプリングデ
ータはかなりの量になっている。まして、メカ的なずれ
も含むようにサンプリング幅を設定すると膨大なデータ
量を判断し、貯えることとなる。
【0024】ところで、補正マーク検出手段13のフォ
トダイオード(PD)からのアナログデータをA/D変
換してデジタル値としてCPUに取り込み最大値(レジ
ストマークの中心位置)を判断しているが、この判断時
間(処理時間)がデータの量により大きく変化する。そ
こで、まず、粗調マークを使った位置合わせ補正におい
て、サンプリング幅を長くする(広くする)代わりに、
サンプリングとサンプリングの間の時間(サンプリング
間隔)を大きくすることによって、サンプリング数を少
なくし、大まかなズレ補正を行うことで膨大なデータの
処理をしなくてすむようにする。
【0025】例えば、ある単位時間のサンプリング幅に
ついて、サンプリング間隔50nsでサンプリングを実
施した場合と、サンプリング間隔200nsでサンプリ
ングを実施した場合とでは、前者のサンプル数は後者の
4倍となり、前者のデータ量は後者の4倍となる。よっ
て、サンプリング幅を長くしてもサンプリング間隔を大
きくとってやればサンプル数を少なくしてデータ量を小
さくし、処理時間を短縮することが可能である。本発明
では、ユーザの手元に納入された初期状態における電源
投入後に粗調マークを使った位置合わせ補正を行い、大
まかなズレ補正を行うようにしている。
【0026】次ぎに、粗調マークを使った位置合わせ補
正(粗調補正)について説明する。図4(a)は、納入
直後の初期状態における電源投入後の位置ズレ補正をす
る前の各画像形成ユニットで重ね合わせのタイミングで
形成されたレジストマークの一例を示している。同じタ
イミング(各画像形成ユニットで形成したレジストマー
クが重なるようなタイミング)で形成しているので、画
像形成ユニット間でずれがなければ、4ラインとも交わ
り、1ラインになるはずである。しかし、同じように作
られた画像形成ユニットであっても、全く同じ物は作れ
ず、また、取り付け位置も機械移動時などに微妙にずれ
るため、形成される画像も違ってくる。ここでは、C,
M,Yの各色レジストマークがかなり大きくスキューし
て(傾いて)おり、主走査方向(図3の左右方向)の位
置(各直線の端部位置)も異なっている。なお、レジス
トマークの主走査方向の位置は書込み部のレーザー光の
走査開始位置、または書き出しタイミングによって決ま
る。
【0027】図4(a)に示すようなレジストマークが
検出された場合、C,M,Yともスキュー(傾き)を直
す必要があるため、光学系傾き調整機構14(図2)を
使って傾きを補正する。本実施形態では、検出したレジ
ストマークのズレ量に応じて調整機構14のステッピン
グモーター15を動かして調整を行う。スキューが補正
されたら書き出しタイミングで書き出し位置、長さを書
き込み倍率で補正することにより、主走査方向の位置ズ
レを補正する。
【0028】レジストマーク検出時の最高値(中央値)
のサンプリングはおおよそのマーク位置のタイミングで
行なうが、図4(a)に示すように、ずれ量が大きいと
そのサンプリング時間(サンプリング幅)が大きくな
り、CPUの処理時間に負担がかかる。しかし、粗調補
正においてはサンプリング間隔を大きく(例えば200
ns)することによってサンプル数を少なくし、データ
処理にかかる時間を短縮できる。
【0029】このような粗調補正を納入直後の初期状態
における電源投入後に実施することによって、まず大ま
かな位置合わせ補正を行うことにより、以後の微調整
(微調補正)を容易にし、ユーザ使用中の微調補正にか
かる時間を極力短くして操作性・生産性を低下させるこ
とがなく、しかも色ズレのない良質なフルカラー画像を
得ることができる。
【0030】図4(b)は、粗調補正を実施した後に重
ね合わせのタイミングで形成したレジストマークを示し
ている。各色のレジストマークのずれ量がCPUで把握
できる範囲内であれば(図4(b)のようになっている
と)サンプリング時間を短くでき、処理時間を少なくで
きるのである。したがって、このサンプリング時間(サ
ンプリング幅)を考慮し、機械設置時には大まかな粗調
マーク位置合わせ補正を行ない、通常コピー時(プリン
ト時)には、スキュー補正などで時間を費やすことな
く、微調マーク位置あわせ補正のみを行なって、位置ず
れのない原稿に忠実なコピーを得ることができる。
【0031】次に、通常コピー時(プリント時)に実施
される微調マーク位置あわせ補正(微調補正)について
説明する。微調補正におけるレジストマークは、例え
ば、図3(C)のように一定間隔のタイミングで形成さ
れる。このレジストマークの検出出力は図5のようにな
り、各色毎にサンプリングが行われる。微調補正におい
ては、サンプリング間隔を小さくし(例えば50n
s)、精密なサンプリングを行う。同じサンプリング時
間(サンプリング幅)で比較すると、サンプリング間隔
50nsの微調補正は粗調補正(サンプリング間隔20
0ns)の4倍のデータ量となり、精度の良い位置合わ
せ補正を行うことができる。なお、本発明は、微調補正
を実施するタイミングを規定するものではない。
【0032】ここで、本実施形態のレーザプリンタにお
ける、上記位置合わせ補正の制御を司る制御部の構成に
ついて図5を参照して簡単に説明する。図5に示すブロ
ック図において、CPU20はレーザプリンタのメイン
CPUである。本実施形態における位置合わせ補正はす
べてCPU20によって処理される。補正マーク検出手
段13の発光部21,受光部22,A/D変換部23も
メインCPU20により制御される。また、プリンタの
操作部24、補正マークのデータを生成するパターンジ
ェネレータ25、作像部における書込みコントロール部
(画像処理部)26、現像部27、その他の各部制御部
28等もメインCPU20に接続されて制御される。
【0033】補正マーク(レジストマーク)の検出にお
いては、発光部21のLEDをシーケンスのタイミング
で発光させ、受光部22のPD(フォトダイオード)で
受光する。PD駆動板にて受光によって生成された出力
波形はA/D変換部23に送られてデジタル値に変換さ
れてメインCPU20に入力される。レジストマークの
生成は、CPU20よりパターンジェネレータ25に命
令が送られ、データが書込みコントロール部26に送ら
れてトナー像として形成され、搬送ベルト10上に転写
される。レジストマークを形成するタイミングはCPU
20によって制御され、パターンジェネレータ25内で
大まかな粗調マークと細かい微調マークを選択する。
【0034】ところで、各画像形成ユニットのズレ量が
位置合わせ補正によって補正できる範囲を超えている場
合が考えられる。本実施形態では、粗調補正でサンプリ
ング時間(サンプリング幅)を大きく設定して大まかな
サンプリングを実施し、そのサンプリングによってもレ
ジストマークを検出できない時(ずれ量が所定の範囲を
超えていた時)は異常発生と判断して、プリンタの操作
部に警告表示を表示するように構成する。これにより、
ユーザあるいはサービスマンにメカ的な異常が起きてい
ることを知らせることができ、その異常解消を促すこと
ができる。
【0035】上述のごとく、ユーザー先着荷時にはメカ
的にドットずれを起こす要因が発生している可能性が多
々あるため、本発明では、装置の納入初期状態における
電源投入時には必ず粗調補正を行なうようにしている。
そして、それ以降は微調補正のみを行なってやれば、初
期状態で大まかな補正を行っているので以降の細かい位
置合わせが容易となり、使用時の補正にかかる時間を極
力抑えることができ、補正時間の短縮を可能としてい
る。
【0036】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像
形成装置においては、装置の納入初期状態における電源
投入はサービスマンによる場合が多いことを考えれば、
粗調マークを使用した位置ずれ補正が行われたとしても
ユーザの操作性・生産性に与える影響は少なく、ユーザ
の使用感を損ねることもない。また、ユーザ自身が納入
初期状態における電源投入を行う場合でも、初期状態以
降の実際の業務内において補正処理に時間がかからない
ことから、ユーザの操作性・生産性に与える影響は少な
い。
【0037】次ぎに、請求項2の発明について説明す
る。この発明の実施形態であるレーザプリンタの基本的
な構成は上記説明した実施形態と同様であり、粗調マー
クを使用した位置ずれ補正(粗調補正)を実施する時期
が異なるのみである。したがって、重複する説明を省略
し、異なる部分についてのみ説明する。
【0038】装置本体の搬入時に限らず、電源をOFF
してからある一定期間を経たものはメカ的にドットずれ
を起こす要因が発生している可能性が多々ある。そこで
本実施形態においては、電源投入時に必ず粗調マークを
使用した位置ずれ補正(粗調補正)を実施するものであ
る。すなわち、ユーザー先着荷時に限らず電源投入時に
は粗調補正が実施される。これによって、以後の微調マ
ークを使用した位置ずれ補正(微調補正)を容易にし、
装置使用時における補正にかかる時間を極力抑えて補正
時間を短縮することができる。
【0039】また、粗調補正を実施した場合にレジスト
マークを検出できない時(ずれ量が所定の範囲を超えて
いた時)は異常発生と判断して、プリンタの操作部に警
告表示を表示するように構成することは、前記実施形態
と同様である。
【0040】以上本発明を各実施形態により説明した
が、本発明は上記の実施形態に限定されるものではな
い。例えば、作像部の構成、レジストマークの形態、サ
ンプリング時間(サンプリング幅)やサンプリング間隔
などは適宜設定できるものである。また、レジストマー
クを検出する検出手段の構成、画像形成ユニットにおけ
る光学系傾き調整機構の構成なども変更可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多色画像
形成装置によれば、装置納入時の初期状態における電源
投入後に前記補正用マークの検出データが少ない粗調補
正を行い、以降の画像位置補正においては前記補正用マ
ークの検出データが多い微調補正を行うので、初期状態
で大まかな補正を行うことにより以降の細かい位置合わ
せが容易となり、使用時の補正にかかる時間を極力抑え
ることができ、補正時間の短縮を可能としている。
【0042】請求項2の構成により、装置電源投入後に
前記補正用マークの検出データが少ない粗調補正を行
い、以降の画像位置補正においては前記補正用マークの
検出データが多い微調補正を行うので、電源投入時に大
まかな補正を行うことにより以降の細かい位置合わせが
容易となり、使用時の補正にかかる時間を極力抑えるこ
とができ、補正時間の短縮を可能としている。
【0043】請求項3の構成により、粗調補正時におけ
る補正用マークのズレ量が所定範囲を超える場合には異
常と判断するので、ユーザあるいはサービスマンにメカ
的な異常が起きていることを知らせることができ、その
異常解消を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例であるレーザ
プリンタの概略構成を示す断面図である。
【図2】そのレーザプリンタの画像形成ユニットを示す
断面構成図である。
【図3】位置合わせ補正用のマークを説明する模式図で
ある。
【図4】一定の間隔で形成された補正用マークの検出デ
ータを示すグラフである。
【図5】位置合わせ補正の制御を司る制御部の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 給紙部 3 作像部 4 画像形成ユニット 5 潜像担持体(感光体) 9 光学系(露光部) 10 搬送ベルト 13 補正マーク検出手段 14 光学系傾き調整機構 15 ステッピングモーター 20 メインCPU 26 書込みコントロール部(画像処理部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 賢史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 中里 保史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 杉山 貢 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 岩田 信夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 花田 元紀 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H027 DA38 DA50 EB04 EC03 EC06 EC20 ED24 EE02 EE07 EF01 EF06 EF09 HA02 HB06 2H030 AA01 AB02 AD12 AD17 BB02 BB44 BB56 5B057 AA04 CC01 CD02 DB02 5C076 AA17 BA02 CA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の潜像担持体を備え、該潜像担持体
    上に形成した潜像を現像した可視像を記録媒体に順次重
    ね転写して多色画像を得る多色画像形成装置において、 前記各潜像担持体により形成された位置合わせ補正用の
    マークを検出する補正マーク検出手段と、該補正マーク
    検出手段の検出結果に基づいて各潜像担持体に形成され
    る画像の位置を補正する画像位置補正手段とを有し、 装置納入時の初期状態における電源投入後に前記補正用
    マークの検出データが少ない粗調補正を行い、以降の画
    像位置補正においては前記補正用マークの検出データが
    多い微調補正を行うことを特徴とする多色画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の潜像担持体を備え、該潜像担持体
    上に形成した潜像を現像した可視像を記録媒体に順次重
    ね転写して多色画像を得る多色画像形成装置において、 前記各潜像担持体により形成された位置合わせ補正用の
    マークを検出する補正マーク検出手段と、該補正マーク
    検出手段の検出結果に基づいて各潜像担持体に形成され
    る画像の位置を補正する画像位置補正手段とを有し、 装置電源投入後に前記補正用マークの検出データが少な
    い粗調補正を行い、以降の画像位置補正においては前記
    補正用マークの検出データが多い微調補正を行うことを
    特徴とする多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記粗調補正時における補正用マークの
    ズレ量が所定範囲を超える場合には異常と判断すること
    を特徴とする、請求項1又は2に記載の多色画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1496403A1 (en) * 2003-07-09 2005-01-12 Ricoh Company, Ltd. Colour image forming apparatus with a positional error correction method
US7505057B2 (en) 2004-12-01 2009-03-17 Ricoh Company, Ltd. Apparatus, method, and program for color image forming capable of efficiently correcting displacement

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