JP2001042564A - トナーおよび画像形成方法 - Google Patents

トナーおよび画像形成方法

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JP2001042564A JP11216628A JP21662899A JP2001042564A JP 2001042564 A JP2001042564 A JP 2001042564A JP 11216628 A JP11216628 A JP 11216628A JP 21662899 A JP21662899 A JP 21662899A JP 2001042564 A JP2001042564 A JP 2001042564A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネに対応した定着装置に使用したとき
に、オフセット現象に起因する画像不良を発生させるこ
とのないトナーを提供すること。省エネに対応した定着
工程を含み、しかも、オフセット現象に起因する画像不
良を発生させることのない画像形成方法を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明のトナーは、結晶性物質と無定形
高分子とを含有する樹脂微粒子を水系媒体中で融着させ
て得られ、前記結晶性物質は、DSCによる第一の昇温
過程での吸熱ピーク(P1)が50〜130℃にあり、
DSCによる第一の冷却過程での発熱ピーク(P2)が
30〜110℃にあり、P1≧P2が成立することを特
徴とする。本発明の画像形成方法は、薄肉の加熱ローラ
ーを備えた定着装置によりトナー像を定着する工程を含
み、前記トナーは、前記結晶性物質および無定形高分子
を含む結着樹脂と、着色剤とを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトナーおよび画像形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱ロール定着方式における近年の省エネ
ルギー対策として、定着のエネルギーを低減する試みが
種々なされている。ここに、定着のエネルギーを低減す
る方策として、加熱ローラー自体が保持する熱量(熱容
量)を低減することにより、蓄熱までの時間を短縮する
とともに、熱の伝達効率を向上する試みが種々提案され
ている。具体的には、加熱ローラーの芯金を薄肉化する
ことが、熱量を多大に必要とすることがなく、低熱容量
の方策として好ましいものとして使用されている。薄肉
の芯金を有する加熱ローラーを使用した場合、その低い
熱容量のために、紙の通過に伴うローラー表面の温度低
下が顕著である。このため、加熱部材からの加熱を継続
して行うことにより、通紙により奪われた熱を補給し
て、ローラー表面を一定の温度に維持する必要がある。
しかしながら、加熱部材からの加熱を継続して行うと、
通紙方向に対して幅狭の紙を通過させる場合に、ローラ
ー表面のうち、幅狭の紙が接触しない端部領域の温度が
過大となる。そして、この状態で幅広の紙を通過させる
と、過熱状態の前記端部領域において高温側のオフセッ
ト現象が発生しやすくなり、画像汚れが発生する問題を
引き起こしやすい。一方、薄肉の芯金を有する加熱ロー
ラーは温度変化が大きく、そのような加熱ローラーを備
えた定着装置に使用されるトナーには、広い温度範囲に
おいて画像支持体に対する接着性(定着性)が良好であ
ることが必要とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
事情に基いてなされたものであって、本発明の目的は、
薄肉の芯金を有する加熱ローラーを備え、省エネルギー
の要請に応じた定着装置に使用したときにも、オフセッ
ト現象に起因する画像不良を発生させることのないトナ
ーを提供することにある。本発明の他の目的は、薄肉の
芯金を有する加熱ローラーと、加圧ローラーとの間を通
過させる紙を、幅狭のものから幅広のものに換えたとき
に、当該幅広の紙の端部にオフセット現象に起因する画
像不良を発生させることのないトナーを提供することに
ある。本発明の他の目的は、定着可能温度域が広く、温
度変化に起因する定着性の変動が小さく、広い温度範囲
において良好な定着性を発揮することができるトナーを
提供することにある。本発明の他の目的は、省エネルギ
ーの要請に応じた定着工程を含み、しかも、オフセット
現象に起因する画像不良を発生させることのない画像形
成方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、トナーを構
成する樹脂成分として、特定の熱的特性を有する結晶性
物質(線状化合物)を無定形高分子とともに含有させる
ことにより、優れたオフセット防止効果および定着性能
が得られることを見出し、かかる知見に基いて本発明を
完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明のトナーは、結晶性物質
と無定形高分子とを含有する樹脂微粒子を水系媒体中で
融着させて得られ、前記結晶性物質は、DSCによる第
一の昇温過程での吸熱ピーク(P1)が50〜130℃
にあり、DSCによる第一の冷却過程での発熱ピーク
(P2)が30〜110℃にあり、P1≧P2が成立す
ることを特徴とする。
【0006】本発明の画像形成方法は、感光体上に形成
された静電潜像をトナーを含む現像剤で現像し、前記感
光体上に形成されたトナー像を画像形成支持体に転写
し、転写されたトナー像を定着装置により定着する工程
を含む画像形成方法において、前記定着装置は、加熱ロ
ーラーと、この加熱ローラーに当接する加圧ローラーと
を備え、前記加熱ローラーは、アルミニウム、鉄および
銅より選択された金属あるいは合金で形成された内径が
10〜50mm、厚さが0.1〜2mmである芯金の表
面にフッ素系樹脂を被覆し、固定配置された加熱部材を
内包してなり、前記加圧ローラーは、アスカーC硬度が
35〜75であるシリコーンゴムを1〜30mmの厚み
で芯金の表面に被覆してなり、前記加圧ローラーと、前
記加熱ローラーとが4〜35kgfの総荷重で当接して
構成され、前記トナーは、結晶性物質および無定形高分
子を含む結着樹脂と、着色剤とを含有し、前記結晶性物
質は、DSCによる第一の昇温過程での吸熱ピーク(P
1)が50〜130℃にあり、DSCによる第一の冷却
過程での発熱ピーク(P2)が30〜110℃にあり、
P1≧P2が成立するトナーであることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 <定着装置>本発明のトナーは、特定の定着装置による
定着工程を含む画像形成方法(本発明の画像形成方法)
に好適に使用される。図1は、本発明において使用する
定着装置の一例を示す断面図であり、図1に示す定着装
置は、加熱ローラー10と、これに当接する加圧ローラ
ー20とを備えている。なお、図1において、Tは転写
紙上に形成されたトナー像である。
【0008】加熱ローラー10は、芯金11の表面にフ
ッ素系樹脂からなる被覆層12が形成されてなり、線状
ヒーターよりなる加熱部材13を内包している。
【0009】芯金11は、アルミニウム、鉄および銅よ
り選択された金属あるいはそれらの合金から構成され、
その内径は10〜50mmとされる。芯金11の肉厚は
0.1〜2mmとされ、省エネルギーの要請(薄肉化)
と、強度(構成材料に依存)とのバランスを考慮して決
定される。例えば、0.57mmの鉄よりなる芯金と同
等の強度を、アルミニウムよりなる芯金で担保するため
には、その肉厚を0.8mmとする必要がある。
【0010】被覆層12を構成するフッ素系樹脂として
はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)およびPF
A(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体)などを例示することができる。
被覆層12の厚みは50〜1000μmとされる。
【0011】加熱部材13としては、ハロゲンヒーター
を好適に使用することができる。なお、加熱部材は1本
のみでなく、図2に示すように、複数の加熱部材を内包
させて、通過する紙のサイズ(幅)に応じて配熱領域を
変更できるような構成としてもよい。図2に示す加熱ロ
ーラー15には、ローラー表面の中央領域を加熱するた
めのハロゲンヒーター16Aと、ローラー表面の端部領
域を加熱するためのハロゲンヒーター16B,ハロゲン
ヒーター16Cとが配設されている。図2に示すような
加熱ローラー15によれば、幅狭の紙を通過させる場合
には、ハロゲンヒーター16Aにのみ通電し、幅広の紙
を通過させる場合には、更にゲンヒーター16Bおよび
ハロゲンヒーター16Cにも通電させればよい。
【0012】加圧ローラー20は、芯金21の表面にシ
リコーンゴムからなる被覆層22が形成されてなる。芯
金21は、アルミニウム、鉄などの金属またはそれらの
合金から構成されている。被覆層22の厚みは1〜30
mmとされる。被覆層22を構成するシリコーンゴムの
アスカーC硬度は35〜75、好ましくは40〜50と
され、シリコーンスポンジゴムであってもよい。
【0013】加熱ローラー10と加圧ローラー20との
当接荷重(総荷重)としては、通常4〜35kgfとさ
れ、好ましくは5〜30kgf、さらに好ましくは5〜
25kgfとされる。この当接荷重は、加熱ローラー1
0の強度(芯金11の肉厚)を考慮して規定され、例え
ば0.3mmの鉄よりなる芯金を有する加熱ローラーに
あっては、25kgf以下とすることが好ましい。
【0014】耐オフセット性および定着性の観点から、
ニップ幅としては4〜8mmであることが好ましく、当
該ニップの面圧は0.6〜1.5kgf/cm2 である
ことが好ましい。
【0015】図1に示したような定着装置による定着条
件の一例を示せば、定着温度(加熱ローラー10の表面
温度)が150〜210℃とされ、定着線速が80〜6
40mm/secとされる。
【0016】本発明において使用する定着装置には、必
要に応じて定着部のクリーニング機構を付与してもよ
い。この場合には、シリコーンオイルを定着部の上ロー
ラーに供給する方式として、シリコーンオイルを含浸し
たパッド、ローラー、ウェッブ等で供給し、クリーニン
グする方法が使用できる。シリコーンオイルとしては耐
熱性の高いものが使用され、ポリジメチルシリコーン、
ポリフェニルメチルシリコーン、ポリジフェニルシリコ
ーン等が使用される。粘度の低いものは使用時に流出量
が大きくなることから、20℃における粘度が1,00
0〜100,000cpのものが好適に使用される。特
に、本発明はシリコーンオイルを一定量使用する方式で
顕著に効果が発揮される。その理由としては、シリコー
ンオイルは絶縁性であることから、そのオイルが表面に
存在している加熱ローラーは、加圧ローラーとの回転に
よる摩擦により摩擦帯電での電荷蓄積がより多くなり、
結果としてハジキが発生しやすくなるが、本発明により
これが有効に防止されるからである。シリコーンオイル
の塗布量は、0.1〜10μg/cm2 が好ましい。
【0017】また、ローラー表面の端部領域が過熱され
ることを抑制するために、定着装置には、当該端部領域
の冷却ファンなどが設けられていてもよい。
【0018】<トナーの構成>本発明のトナーは、結晶
性物質と無定形高分子とを含有する樹脂微粒子を水系媒
体中で融着させることにより製造される。水系媒体中で
樹脂微粒子を融着させる方法として、例えば特開昭63
−186253号公報、同63−282749号公報、
特開平7−146583号公報等に記載されている方法
を挙げることができる。また、特に好ましい融着法とし
て水系媒体中で樹脂微粒子を塩析/融着させる方法が特
に好ましい。本発明において、「塩析/融着」とは、塩
析(微粒子の凝集)と融着(微粒子間の界面消失)とが
同時に起こること、または、塩析と融着とを同時に起こ
させる行為をいう。塩析と融着とを同時に行わせるため
には、樹脂微粒子を構成する樹脂のガラス転移温度(T
g)以上の温度条件下において微粒子(樹脂微粒子、着
色剤微粒子)を凝集させる必要がある。本発明のトナー
を得るために使用される樹脂微粒子の重量平均粒径は5
0〜2000nmが好ましい。かかる樹脂微粒子は、乳
化重合法、懸濁重合法、シード重合法等のいずれの造粒
重合法によって得られるものであってもよいが、乳化重
合法による得られる樹脂微粒子が好ましい。
【0019】<結晶性物質>本発明のトナーおよび本発
明の画像形成方法に使用するトナー(以下「本発明に係
るトナー」ともいう。)には、樹脂成分として、特定の
熱的特性を有する結晶性物質が含有されている。
【0020】〔結晶性物質の物性〕本発明に係るトナー
を構成する結晶性物質は、DSCによる第一の昇温過程
での吸熱ピーク(P1)が50〜130℃にあり、好ま
しくは60〜120℃にある。また、当該結晶性物質
は、DSCによる第一の冷却過程での発熱ピーク(P
2)が30〜110℃にあり、好ましくは40〜120
℃にある。ここに、吸熱ピーク(P1)と、発熱ピーク
(P2)とは、P1≧P2の関係が成立する。温度差
(P1−P2)は、特に制限されるものではないが、5
0℃以下であることが好ましい。
【0021】上記のような熱的特性を有する結晶性物質
をトナーの樹脂成分として含有させることにより、後述
する実施例の結果からも明らかなように、優れたオフセ
ット防止効果(広い定着可能温度域)および優れた定着
性(高い定着率)を発揮させることができる。本発明の
効果を発揮させるためには、無定形高分子と結晶性物質
とが互いに独立した状態で存在していることが好まし
い。すなわち、結晶性物質はシャープに溶解し、その溶
融した状態で無定形高分子を溶解する作用が働き、結果
としてトナー全体の溶融粘度を下げることができ、定着
性を向上することができるものである。また、互いに独
立して存在することにより、高温側での弾性率の低下を
抑えることが可能となるため、耐オフセット性も損なう
ことがない。
【0022】吸熱ピーク(P1)が50℃未満に存在す
る場合には、融解温度が低いために、定着性は向上する
ものの、耐オフセット性および保存安定性が低下する。
また、吸熱ピーク(P1)が130℃を超える範囲に存
在する場合には、融解温度が高いために、無定形高分子
との溶解温度が高くなり、結果として定着性の向上を図
ることができない。
【0023】再結晶化の状態を示す発熱ピーク(P2)
が30℃未満に存在する場合には、かなり低い温度まで
冷却しないと再結晶化することができず、そのような物
質は、結晶性が低い状態でトナー中に存在することにな
り、定着性の向上に寄与することができない。また、発
熱ピーク(P2)が110℃を超える範囲に存在する場
合には、再結晶化する温度が高過ぎて、いわゆる溶融温
度も高くなり、低温定着性が損なわれる。
【0024】吸熱ピーク(P1)および発熱ピーク(P
2)は、示差熱量分析装置(DSC)により測定され
る。昇温・冷却条件としては、0℃にて1分間放置した
後、10℃/minの条件で200℃まで昇温し、その
際に測定される最大の吸熱ピークを示す温度をP1とす
る。その後、200℃にて1分間放置後、10℃/mi
nの条件で降温し、その際に測定される最大の発熱ピー
クを示す温度をP2とする。具体的な測定装置として
は、パーキンエルマー社製のDSC−7等を挙げること
ができる。
【0025】結晶性物質の数平均分子量は1,500〜
15,000であることが好ましく、更に好ましくは
2,000〜10,000とされる。1,500〜1
5,000の範囲に数平均分子量を有する結晶性物質に
よれば、得られるトナーにおいて、その全体の溶融粘度
低下を発揮させるための無定形高分子との溶融状態での
相溶性が向上され、より低温側での定着性が向上する。
この数平均分子量が1,500未満の場合では、結晶性
物質の溶融粘度が過度に低くなり、却って相溶状態が不
均一になりやすく、定着性を向上することができにくく
なる。一方、数平均分子量が15,000を超える場合
には、結晶性物質の溶融に時間がかかり、この場合でも
相溶状態が不均一になるために、定着性の向上効果が低
くなってしまう。ここに、結晶性物質の数平均分子量と
は、下記の条件に従って測定された分子量から求められ
る値をいう。
【0026】(条件) ・使用機種:「LC−6A」(島津製作所社製) ・カラム :「ウルトラスタイラジェルPlus」 ・分析温度:60℃ ・溶媒 : =m−クレゾール/クロロベンゼン=3
/1(体積比) ・検量線 :標準ポリスチレン検量線
【0027】〔結晶性物質を構成する化合物〕結晶性物
質を構成する化合物としては、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリイミドを挙げることができ、脂肪族ジオール
と、脂肪族ジカルボン酸(酸無水物および酸塩化物を含
む)とを反応させて得られる脂肪族ポリエステル、脂肪
族ジアミンと、脂肪族ジカルボン酸(酸無水物および酸
塩化物を含む)とを反応させて得られる脂肪族ポリアミ
ドが好ましく、脂肪族ポリエステルが特に好ましい。こ
こに、結晶性物質を調製するために使用されるジカルボ
ン酸およびジオールは、分岐鎖(主鎖の骨格よりアルキ
ル基らの炭素数1以上の骨格があるもの)のないものが
好ましい。
【0028】結晶性ポリエステルを得るために使用され
るジオールとしては、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,4,ブテンジ オール、ネオ
ペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、 デカンジオール、ヘキサデカ
ンジオール、ドデカンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジオー ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコー ル、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール等を挙げることができる。
【0029】結晶性ポリアミドを得るために使用される
ジアミンとしては、エチレンジアミン、ジエチレンジア
ミン、トリエチレンジアミン、1,2−プロピレンジア
ミン、1,3−プロピレンジアミン、1,4−ブタン
ジアミン、1,4−ブテンジアミン、2 ,2−ジメチ
ル−1,3−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミ
ン、1,6−ヘキサンジ アミン、1,4−シクロヘキ
サンジアミン、1,4−シクロヘキサンジメチルアミン
等を挙げることができる。
【0030】結晶性ポリエステルおよび結晶性ポリアミ
ドを得るために使用されるジカルボン酸としては、シュ
ウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、スペリン酸、アゼ ライン酸、セバシン
酸、マレイン酸、フマール酸、シトラコ酸、イタコン
酸、グルタコ酸、n −ドデシルコハク酸、n−ドデセ
ニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、イソドデセニル
コハ ク酸、n−オクチルコハク酸、n−オクテニルコ
ハク酸、これらの酸無水物あるいは酸塩化物を挙げるこ
とができる。
【0031】なお、脂肪族ポリエステルの調製法とし
て、上記脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールとの縮合
以外に、種々のラクトンの開環重合で調製する方法もあ
る。この場合ラクトンとしては、δ−バレロラクトン、
ε−カプロラクトン、β−プロピオラクトンなどを例示
することができる。特に好ましい結晶性物質としては、
シクロヘキサンジオールとアジピン酸とを反応して得ら
れるポリエステル、1,6ヘキサンジオールとセバシン
酸とを反応して得られるポリエステル、エチレングリコ
ールとコハク酸とを反応して得られるポリエステル、エ
チレングリコールとセバシン酸とを反応して得られるポ
リエステル、1,4−ブタンジオールとコハク酸とを反
応して得られるポリエステルを挙げることができ、これ
らのうち、シクロヘキサンジオールとアジピン酸とを反
応して得られるポリエステルが最も好ましい。
【0032】<無定形高分子> 〔無定形高分子の物性〕樹脂微粒子中に含有される無定
形高分子(無定形ビニル重合体)のガラス転移温度(T
g)は10〜75℃の範囲にあることが好ましく、更に
好ましくは40〜65℃である。また、無定形高分子の
軟化点は80〜220℃の範囲にあることが好ましい。
また、無定形高分子の分子量は、重量平均分子量(M
w)で5,000〜1,000,000であることが好
ましく、更に好ましくは8,000〜500,000で
あり、数平均分子量(Mn)は2,000〜200,0
00であることが好ましい。また、分子量分布(Mw/
Mn)は2.0〜100であることが好ましく、更に好
ましくは5.0〜80である。
【0033】ここで、無定形高分子の軟化点は、高化式
フローテスター(島津製作所製)を使用して測定された
値を示す。具体的には、高化式フローテスター「CFT
−500」(島津製作所製)を用い、ダイスの細孔の径
1mm、長さ1mm、荷重20kg/cm2 、昇温速度
6℃/minの条件下で1cm3 の試料を溶融流出させ
たときの流出開始点から流出終了点の高さの1/2に相
当する温度を軟化点として示す。
【0034】また、無定形高分子のガラス転移点とはD
SCにて測定された値で、ベースラインと吸熱ピークの
傾きとの交点をガラス転移点とする。具体的には、示差
走査熱量計を用い、100℃まで昇温しその温度にて3
min間放置した後に降下温度10℃/minで室温ま
で冷却する。ついで、このサンプルを昇温速度10℃/
minで測定した際に、ガラス転移点以下のベースライ
ンの延長線と、ピークの立ち上がり部分からピークの頂
点までの間での最大傾斜を示す接線との交点をガラス転
移点として示す。測定装置としては、パーキンエルマー
社製のDSC−7等を使用することができる。
【0035】無定形高分子の分子量はGPCにて測定さ
れたスチレン換算分子量を示す。GPCによる樹脂の分
子量測定方法は、THFを溶媒としたGPC(ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー)による測定である。
すなわち、測定試料0.5〜5mg、より具体的には1
mgに対してTHFを1cc加え、室温にてマグネチッ
クスターラーなどを用いて撹拌を行い、充分に溶解させ
る。ついで、ポアサイズ0.45〜0.50μmのメン
ブランフィルターで処理した後に、GPCへ注入する。
GPCの測定条件は、40℃にてカラムを安定化させ、
THFを毎分1ccの流速で流し、1mg/ccの濃度
の試料を約100μl注入して測定する。カラムは、市
販のポリスチレンジェルカラムを組み合わせて使用する
ことが好ましい。例えば、昭和電工社製のShodex
GPC KF−801,802,803,804,8
05,806,807の組合せや、東ソー社製のTSK
gelG1000H、G2000H,G3000H,G
4000H,G5000H,G6000H,G7000
H,TSKguardcolumnの組合せなどをあげ
ることができる。また、検出器としては、屈折率検出器
(IR検出器)、あるいはUV検出器を用いるとよい。
試料の分子量測定では、試料の有する分子量分布を単分
散のポリスチレン標準粒子を用いて作成した検量線を用
いて算出する。検量線作成用のポリスチレンとしては1
0点程度用いるとよい。
【0036】〔無定形高分子を構成する重合体〕無定形
高分子を得るために使用する重合性単量体としては、ラ
ジカル重合性単量体を必須の構成成分とし、必要に応じ
て架橋剤を使用することができる。また、以下の酸性基
を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有する
ラジカル重合性単量体を少なくとも1種類含有すること
が好ましい。
【0037】(1)ラジカル重合性単量体 ラジカル重合性単量体成分としては、特に限定されるも
のではなく従来公知のラジカル重合性単量体を用いるこ
とができる。また、要求される特性を満たすように、1
種または2種以上のものを組み合わせて用いることがで
きる。具体的には、芳香族系ビニル単量体、(メタ)ア
クリル酸エステル系単量体、ビニルエステル系単量体、
ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系単量体、ジ
オレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン系単量体等
を用いることができる。芳香族系ビニル単量体として
は、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレ
ン、p−フェニルスチレン、p−クロロスチレン、p−
エチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−ter
t−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−
n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−
n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、2,
4−ジメチルスチレン、3,4−ジクロロスチレン等の
スチレン系単量体およびその誘導体が挙げられる。(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体としては、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキ
シル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロ
キシアクリル酸エチル、γ−アミノアクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ジメチルア
ミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等が挙
げられる。ビニルエステル系単量体としては、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等が挙げら
れる。ビニルエーテル系単量体としては、ビニルメチル
エーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエ
ーテル、ビニルフェニルエーテル等が挙げられる。モノ
オレフィン系単量体としては、エチレン、プロピレン、
イソブチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル
−1−ペンテン等が挙げられる。ジオレフィン系単量体
としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が
挙げられる。ハロゲン化オレフィン系単量体としては、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル等が挙げられ
る。
【0038】(2)架橋剤 架橋剤としては、トナーの特性を改良するためにラジカ
ル重合性架橋剤を添加しても良い。ラジカル重合性架橋
剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、
ジビニルエーテル、ジエチレングリコールメタクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレ
ングリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリル等の
不飽和結合を2個以上有するものが挙げられる。
【0039】(3)酸性基を有するラジカル重合性単量
体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体 酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を
有するラジカル重合性単量体としては、例えば、カルボ
キシル基含有単量体、スルホン酸基含有単量体、第1級
アミン、第2級アミン、第3級アミン、第4級アンモニ
ウム塩等のアミン系の化合物を用いることができる。酸
性基を有するラジカル重合性単量体としては、カルボン
酸基含有単量体として、アクリル酸、メタクリル酸、フ
マール酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、マレイ
ン酸モノブチルエステル、マレイン酸モノオクチルエス
テル等が挙げられる。スルホン酸基含有単量体として
は、スチレンスルホン酸、アリルスルホコハク酸、アリ
ルスルホコハク酸オクチル等が挙げられる。これらは、
ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩あるいはカル
シウムなどのアルカリ土類金属塩の構造であってもよ
い。
【0040】塩基性基を有するラジカル重合性単量体と
しては、アミン系の化合物があげられ、ジメチルアミノ
エチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルア
ミノエチルメタクリレート、および上記4化合物の4級
アンモニウム塩、3−ジメチルアミノフェニルアクリレ
ート、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピル
トリメチルアンモニウム塩、アクリルアミド、N−ブチ
ルアクリルアミド、N,N−ジブチルアクリルアミド、
ピペリジルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−ブ
チルメタクリルアミド、N−オクタデシルアクリルアミ
ド;ビニルピリジン、ビニルピロリドン;ビニルN−メ
チルピリジニウムクロリド、ビニルN- エチルピリジニ
ウムクロリド、N,N−ジアリルメチルアンモニウムク
ロリド、N,N−ジアリルエチルアンモニウムクロリド
等を挙げることができる。
【0041】本発明に用いられるラジカル重合性単量体
としては、酸性基を有するラジカル重合性単量体または
塩基性基を有するラジカル重合性単量体が単量体全体の
0.1〜15重量%使用することが好ましく、ラジカル
重合性架橋剤はその特性にもよるが、全ラジカル重合性
単量体に対して0.1〜10重量%の範囲で使用するこ
とが好ましい。
【0042】〔連鎖移動剤〕無定形高分子の分子量を調
整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動
剤を用いることが可能である。連鎖移動剤としては、特
に限定されるものではなく例えばオクチルメルカプタ
ン、ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカ
プタン等のメルカプタン、およびスチレンダイマー等が
使用される。
【0043】〔重合開始剤〕本発明に用いられるラジカ
ル重合開始剤は水溶性であれば適宜使用が可能である。
例えば過硫酸塩(過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム
等)、アゾ系化合物(4,4′−アゾビス4−シアノ吉
草酸及びその塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)塩等)、パーオキシド化合物等が挙げられる。
更に上記ラジカル性重合開始剤は、必要に応じて還元剤
と組み合わせレドックス系開始剤とする事が可能であ
る。レドックス系開始剤を用いる事で、重合活性が上昇
し重合温度の低下が図れ、更に重合時間の短縮が期待で
きる。重合温度は、重合開始剤の最低ラジカル生成温度
以上であればどの温度を選択しても良いが例えば50℃
から90℃の範囲が用いられる。但し、常温開始の重合
開始剤、例えば過酸化水素−還元剤(アスコルビン酸
等)の組み合わせを用いる事で、室温またはそれ以上の
温度で重合する事も可能である。
【0044】本発明においては、上記のラジカル重合性
単量体に結晶性物質を溶解させて、結晶性物質のラジカ
ル重合性単量体溶液を調製し、これを、後述する界面活
性剤等の分散剤を用いて水中に乳化または懸濁させた後
に重合処理することが好ましい。かかる重合処理の具体
的方法については後述する。
【0045】〔界面活性剤〕前述のラジカル重合性単量
体を使用して乳化重合を行うためには、界面活性剤を使
用して乳化重合を行う必要がある。この際に使用するこ
とのできる界面活性剤としては特に限定されるものでは
無いが、下記のイオン性界面活性剤を好適なものの例と
して挙げることができる。イオン性界面活性剤として
は、スルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、アリールアルキルポリエーテルスルホン酸ナトリ
ウム、3,3−ジスルホンジフェニル尿素−4,4−ジ
アゾ−ビス−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸
ナトリウム、オルト−カルボキシベンゼン−アゾ−ジメ
チルアニリン、2,2,5,5−テトラメチル−トリフ
ェニルメタン−4,4−ジアゾ−ビス−β−ナフトール
−6−スルホン酸ナトリウム等)、硫酸エステル塩(ド
デシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、
ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム
等)、脂肪酸塩(オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナ
トリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウ
ム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オ
レイン酸カルシウム等)が挙げられる。また、ノニオン
性界面活性剤も使用することができる。具体的には、ポ
リエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポ
リプロピレンオキサイドとポリエチレンオキサイドの組
み合わせ、ポリエチレングリコールと高級脂肪酸とのエ
ステル、アルキルフェノールポリエチレンオキサイド、
高級脂肪酸とポリエチレングリコールのエステル、高級
脂肪酸とポリプロピレンオキサイドのエステル、ソルビ
タンエステル等をあげることができる。本発明におい
て、これらは、主に乳化重合時の乳化剤として使用され
るが、他の工程または使用目的で使用してもよい。
【0046】<結晶性物質と無定形高分子との含有割合
>樹脂微粒子中における結晶性物質と無定形高分子との
含有割合としては、無定形高分子100重量部に対し
て、結晶性物質が1〜200重量部であることが好まし
く、更に好ましくは2〜100重量部、特に好ましくは
3〜50重量部とされる。結晶性物質の割合が過小であ
る場合には、得られるトナーが十分な定着性を有するも
のとならない。一方、この割合が過大である場合には、
過剰な結晶性物質の存在による過度な溶融が進み、溶融
粘度の低下が起こるためにオフセットが発生し易くなる
問題がある。
【0047】<着色剤>本発明のトナーを構成する着色
剤としては無機顔料、有機顔料を挙げることができる。
無機顔料としては、従来公知のものを用いることができ
る。具体的な無機顔料を以下に例示する。黒色の顔料と
しては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラ
ック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプ
ブラック等のカーボンブラック、更にマグネタイト、フ
ェライト等の磁性粉も用いられる。これらの無機顔料は
所望に応じて単独または複数を選択併用する事が可能で
ある。また顔料の添加量は重合体に対して2〜20重量
%であり、好ましくは3〜15重量%が選択される。磁
性トナーとして使用する際には、前述のマグネタイトを
添加することができる。この場合には所定の磁気特性を
付与する観点から、トナー中に20〜60重量%添加す
ることが好ましい。有機顔料としても従来公知のものを
用いることができる。具体的な有機顔料を以下に例示す
る。マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.
ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、
C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッ
ド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメン
トレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.
I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレ
ッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、
C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメント
レッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.
I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッ
ド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.
ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド1
78、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられ
る。オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.
I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレ
ンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.
ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー
14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグ
メントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー9
3、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメ
ントイエロー138等が挙げられる。グリーンまたはシ
アン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー1
5、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグ
メントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー1
6、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメン
トグリーン7等が挙げられる。これらの有機顔料は所望
に応じて単独または複数を選択併用する事が可能であ
る。また顔料の添加量は重合体に対して2〜20重量%
であり、好ましくは3〜15重量%が選択される。
【0048】着色剤は表面改質して使用することもでき
る。その表面改質剤としては、従来公知のものを使用す
ることができ、具体的にはシランカップリング剤、チタ
ンカップリング剤、アルミニウムカップリング剤等が好
ましく用いることができる。
【0049】<外添剤>本発明のトナーには、流動性、
帯電性の改良およびクリーニング性の向上などの目的
で、いわゆる外添剤を添加して使用することができる。
これら外添剤としては特に限定されるものでは無く、種
々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することが
できる。無機微粒子としては、従来公知のものを使用す
ることができる。具体的には、シリカ、チタン、アルミ
ナ微粒子等が好ましく用いることができる。これら無機
微粒子としては疎水性のものが好ましい。具体的には、
シリカ微粒子として、例えば日本アエロジル社製の市販
品R−805、R−976、R−974、R−972、
R−812、R−809、ヘキスト社製のHVK−21
50、H−200、キャボット社製の市販品TS−72
0、TS−530、TS−610、H−5、MS−5等
が挙げられる。チタン微粒子としては、例えば、日本ア
エロジル社製の市販品T−805、T−604、テイカ
社製の市販品MT−100S、MT−100B、MT−
500BS、MT−600、MT−600SS、JA−
1、富士チタン社製の市販品TA−300SI、TA−
500、TAF−130、TAF−510、TAF−5
10T、出光興産社製の市販品IT−S、IT−OA、
IT−OB、IT−OC等が挙げられる。アルミナ微粒
子としては、例えば、日本アエロジル社製の市販品RF
Y−C、C−604、石原産業社製の市販品TTO−5
5等が挙げられる。また、有機微粒子としては数平均一
次粒子径が10〜2000nm程度の球形の有機微粒子
を使用することができる。このものとしては、スチレン
やメチルメタクリレートなどの単独重合体やこれらの共
重合体を使用することができる。滑剤には、例えばステ
アリン酸の亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、カ
ルシウム等の塩、オレイン酸の亜鉛、マンガン、鉄、
銅、マグネシウム等の塩、パルミチン酸の亜鉛、銅、マ
グネシウム、カルシウム等の塩、リノール酸の亜鉛、カ
ルシウム等の塩、リシノール酸の亜鉛、カルシウムなど
の塩等の高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。これら外添
剤の添加量は、トナーに対して0.1〜5重量%程度が
好ましい。
【0050】<トナーの製造工程>本発明の製造方法の
一例としては、(1)結晶性物質をラジカル重合性単量
体に溶解する溶解工程、(2)樹脂微粒子の分散液を調
製するための重合工程、(3)水系媒体中で樹脂微粒子
を融着させてトナー粒子(会合粒子)を得る融着工程、
(4)トナー粒子の分散液から当該トナー粒子を濾別
し、当該トナー粒子から界面活性剤などを除去する濾過
・洗浄工程、(5)洗浄処理されたトナー粒子を乾燥す
る乾燥工程から構成され、(6)乾燥処理されたトナー
粒子に外添剤を添加する工程が含まれていてもよい。
【0051】以下、各工程について説明する。 〔溶解工程〕この工程は、ラジカル重合性単量体に結晶
性物質を溶解させて、結晶性物質のラジカル重合性単量
体溶液を調製する工程である。結晶性物質の使用割合
は、ラジカル重合性単量体100重量部に対して、1〜
200重量部であることが好ましく、更に好ましくは2
〜100重量部、特に好ましくは3〜50重量部とされ
る。
【0052】〔重合工程〕この重合工程の好適な一例に
おいては、水系媒体(界面活性剤およびラジカル重合開
始剤の水溶液)中に、前記結晶性物質のラジカル重合性
単量体溶液の液滴を形成させ、前記ラジカル重合開始剤
からのラジカルにより当該液滴中において重合反応を進
行させる。なお、前記液滴中に油溶性重合開始剤が含有
されていてもよい。このような重合工程においては、機
械的エネルギーを付与して強制的に乳化(液滴の形成)
処理が必須となる。かかる機械的エネルギーの付与手段
としては、ホモミキサー、超音波、マントンゴーリンな
どの強い攪拌または超音波振動エネルギーの付与手段を
挙げることができる。
【0053】この重合工程により、結晶性物質と無定形
高分子とを含有する樹脂微粒子が得られる。かかる樹脂
微粒子は、着色された微粒子であってもよく、着色され
ていない微粒子であってもよい。着色された樹脂微粒子
は、着色剤を含有する単量体組成物を重合処理すること
により得られる。また、着色されていない樹脂微粒子を
使用する場合には、後述する融着工程において、樹脂微
粒子の分散液に、着色剤微粒子の分散液を添加し、樹脂
微粒子と着色剤微粒子とを融着させることでトナー粒子
とすることができる。
【0054】〔融着工程〕前記融着工程における融着の
方法としては、重合工程により得られた樹脂微粒子(着
色または非着色の樹脂微粒子)を用いた塩析/融着法が
好ましい。また、当該融着工程においては、樹脂微粒子
や着色剤微粒子とともに、離型剤微粒子や荷電制御剤な
どの内添剤微粒子なども融着させることができる。
【0055】前記融着工程における「水系媒体」とは、
主成分(50重量%以上)が水からなるものをいう。こ
こに、水以外の成分としては、水に溶解する有機溶媒を
挙げることができ、例えばメタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、ブタノール、アセトン、メチルエチル
ケトン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。これら
のうち、樹脂を溶解しない有機溶媒であるメタノール、
エタノール、イソプロパノール、ブタノールのようなア
ルコール系有機溶媒が特に好ましい。
【0056】着色剤微粒子は、着色剤を水系媒体中に分
散することにより調製することができる。着色剤の分散
処理は、水中で界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度(CM
C)以上にした状態で行われる。着色剤の分散処理に使
用する分散機は特に限定されないが、好ましくは超音波
分散機、機械的ホモジナイザー、マントンゴーリンや圧
力式ホモジナイザー等の加圧分散機、サンドグラインダ
ー、ゲッツマンミルやダイヤモンドファインミル等の媒
体型分散機が挙げられる。また、使用される界面活性剤
としては、前述の界面活性剤と同様のものを挙げること
ができる。なお、着色剤(微粒子)は表面改質されてい
てもよい。着色剤の表面改質法は、溶媒中に着色剤を分
散させ、その分子量液中に表面改質剤を添加し、この系
を昇温することにより反応させる。反応終了後、着色剤
を濾別し、同一の溶媒で洗浄ろ過を繰り返した後、乾燥
することにより、表面改質剤で処理された着色剤(顔
料)が得られる。
【0057】好ましい融着方法である塩析/融着法は、
樹脂微粒子と着色剤微粒子とが存在している水中に、ア
ルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩等からなる塩析剤を
臨界凝集濃度以上の凝集剤として添加し、次いで、前記
樹脂微粒子のガラス転移点以上に加熱することで塩析を
進行させると同時に融着を行う工程である。この工程で
は、水に無限溶解する有機溶媒を添加し、樹脂微粒子の
ガラス転移温度を実質的に下げることで融着を効果的に
行う手法を採用してもよい。ここで、塩析剤であるアル
カリ金属塩及びアルカリ土類金属塩は、アルカリ金属と
して、リチウム、カリウム、ナトリウム等が挙げられ、
アルカリ土類金属として、マグネシウム、カルシウム、
ストロンチウム、バリウムなどが挙げられ、好ましくは
カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、バ
リウムが挙げられる。また塩を構成するものとしては、
塩素塩、臭素塩、沃素塩、炭酸塩、硫酸塩等が挙げられ
る。さらに、前記水に無限溶解する有機溶媒としては、
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロ
パノール、エチレングリコール、グリセリン、アセトン
等があげられるが、炭素数が3以下のメタノール、エタ
ノール、1−プロパノール、2−プロパノールのアルコ
ールが好ましく、特に、2−プロパノールが好ましい。
【0058】本発明の融着を塩析/融着で行う場合、塩
析剤を添加した後に放置する時間をできるだけ短くする
ことが好ましい。この理由として明確では無いが、塩析
した後の放置時間によって、粒子の凝集状態が変動し、
粒径分布が不安定になったり、融着させたトナーの表面
性が変動したりする問題が発生する。また、塩析剤を添
加する温度としては少なくとも樹脂微粒子のガラス転移
温度以下であることが必要である。この理由としては、
塩析剤を添加する温度が樹脂微粒子のガラス転移温度以
上であると樹脂微粒子の塩析/融着は速やかに進行する
ものの、粒径の制御を行うことができず、大粒径の粒子
が発生したりする問題が発生する。この添加温度の範囲
としては樹脂のガラス転移温度以下であればよいが、一
般的には5〜55℃、好ましくは10〜45℃である。
また、本発明では、塩析剤を樹脂微粒子のガラス転移温
度以下で加え、その後にできるだけ速やかに昇温し、樹
脂微粒子のガラス転移温度以上に加熱する方法を使用す
ることが好ましい。この昇温までの時間としては1時間
未満が好ましい。さらに、昇温を速やかに行う必要があ
るが、昇温速度としては、0.25℃/分以上が好まし
い。上限としては特に明確では無いが、瞬時に温度を上
げると塩析が急激に進行するため、粒径制御がやりにく
いという問題があり、5℃/分以下が好ましい。
【0059】〔濾過・洗浄工程〕この濾過・洗浄工程で
は、上記の工程で得られたトナー粒子の分散液から当該
トナー粒子を濾別する濾過処理と、濾別されたトナー粒
子(ケーキ状の集合物)から界面活性剤や塩析剤などの
付着物を除去する洗浄処理とが施される。ここに、濾過
処理方法としては、遠心分離法、ヌッチェ等を使用して
行う減圧濾過法、フィルタープレス等を使用して行う濾
過法など特に限定されるものではない。
【0060】〔乾燥工程〕この工程は、洗浄処理された
トナー粒子を乾燥処理する工程である。この工程で使用
される乾燥機としては、スプレードライヤー、真空凍結
乾燥機、減圧乾燥機などを挙げることができ、静置棚乾
燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、
攪拌式乾燥機などを使用することが好ましい。乾燥処理
されたトナー粒子の水分は、5重量%以下であることが
好ましく、更に好ましくは2重量%以下とされる。な
お、乾燥処理されたトナー粒子同士が、弱い粒子間引力
で凝集している場合には、当該凝集体を解砕処理しても
よい。ここに、解砕処理装置としては、ジェットミル、
ヘンシェルミキサー、コーヒーミル、フードプロセッサ
ー等の機械式の解砕装置を使用することができる。
【0061】〔外添剤の添加工程〕この工程は、乾燥処
理されたトナー粒子に外添剤を添加する工程である。外
添剤を添加するために使用される装置としては、タービ
ュラーミキサー、ヘンシエルミキサー、ナウターミキサ
ー、V型混合機などの種々の公知の混合装置を挙げるこ
とができる。
【0062】トナーは、着色剤、離型剤以外にトナー用
材料として種々の機能を付与することのできる材料を加
えてもよい。具体的には荷電制御剤等が挙げられる。こ
れらの成分は樹脂微粒子を重合する段階でその分散液を
添加する方法、前述の塩析/融着段階で樹脂微粒子と着
色剤粒子と同時に添加し、トナー中に包含する方法、樹
脂微粒子自体に添加する方法等種々の方法で添加するこ
とができる。好ましい方法としては、前述の樹脂微粒子
を重合する段階で荷電制御剤粒子及び/又は離型剤粒子
を分散液の状態で添加する方法及び前述の塩析/融着工
程で樹脂微粒子及び着色剤粒子と同時に荷電制御剤粒子
及び/又は離型剤粒子を分散液の状態で添加し、塩析/
融着させる方法が挙げられる。尚、離型剤としては、種
々の公知のもので、且つ水中に分散することができるも
のを使用することが好ましい。具体的には、ポリプロピ
レン、ポリエチレン等のオレフィン系ワックスや、これ
らの変性物、カルナウバワックスやライスワックス等の
天然ワックス、脂肪酸ビスアミドなどのアミド系ワック
スなどをあげることができる。これらは離型剤粒子とし
て加えられ、樹脂や着色剤と共に塩析/融着させること
ができる。荷電制御剤も同様に種々の公知のもので、且
つ水中に分散することができるものを使用することがで
きる。具体的には、ニグロシン系染料、ナフテン酸また
は高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4級
アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸金
属塩あるいはその金属錯体等が挙げられる。これら離型
剤や荷電制御剤の粒子は、分散した状態で数平均一次粒
子径が10〜500nm程度とすることが好ましい。
【0063】<トナーの粒径>本発明のトナーの体積平
均粒径は3〜9μmであることが好ましく、更に好まし
くは4〜8μmとされる。ここで、トナーの体積平均粒
径は、コールターカウンターTA−II、コルターマルチ
サイザー、SLAD1100(島津製作所製レーザー回
折式粒径測定装置)等を用いて測定された値である。コ
ールターカウンターTAIIおよびコールターマルチサイ
ザーではアパーチャー径=100μmのアパーチャーを
用いて2.0〜40μmの範囲における粒径分布を用い
て測定された値を示す。
【0064】<現像剤>本発明のトナーは、一成分現像
剤でも二成分現像剤として用いてもよいが、好ましくは
二成分現像剤としてである。
【0065】一成分現像剤として用いる場合は、非磁性
一成分現像剤として前記トナーをそのまま用いる方法も
あるが、通常はトナー粒子中に0.1〜5μm程度の磁
性粒子を含有させ磁性一成分現像剤として用いる。その
含有方法としては、着色剤と同様にして非球形粒子中に
含有させるのが普通である。
【0066】又、キャリアと混合して二成分現像剤とし
て用いることができる。この場合は、キャリアの磁性粒
子として、鉄、フェライト、マグネタイト等の金属、そ
れらの金属とアルミニウム、鉛等の金属との合金等の従
来から公知の材料を用いる。特にフェライト粒子が好ま
しい。上記磁性粒子は、その体積平均粒径としては15
〜100μm、より好ましくは25〜60μmのものが
よい。
【0067】キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的
には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置
「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMP
ATEC)社製)により測定することができる。
【0068】キャリアは、磁性粒子が更に樹脂により被
覆されているもの、あるいは樹脂中に磁性粒子を分散さ
せたいわゆる樹脂分散型キャリアが好ましい。コーティ
ング用の樹脂組成としては、特に限定は無いが、例え
ば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン/ア
クリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂或い
はフッ素含有重合体系樹脂等が用いられる。また、樹脂
分散型キャリアを構成するための樹脂としては、特に限
定されず公知のものを使用することができ、例えば、ス
チレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹
脂、フェノール樹脂等を使用することができる。
【0069】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。なお、以下
において「部」は「重量部」を意味する。
【0070】〔着色粒子製造例1〕 (1)着色剤分散液の調製:n−ドデシル硫酸ナトリウ
ム=0.90kgと純水10.0Lを入れ攪拌溶解し
た。この液に、攪拌下、リーガル330R(キャボット
社製カーボンブラック)1.20kgを徐々に加え、つ
いで、サンドグラインダー(媒体型分散機)を用いて、
20時間連続分散した。分散後、大塚電子社製・電気泳
動光散乱光度計ELS−800を用いて、上記分散液の
粒径を測定した結果、重量平均径で122nmであっ
た。また、静置乾燥による重量法で測定した上記分散液
の固形分濃度は16.6重量%であった。この分散液を
「着色剤分散液1」とする。
【0071】(2)ラテックスA1の調製:スチレン=
567g、n−ブチルアクリレート=98g、メタクリ
ル酸=35g、t−ドデシルメルカプタン=24.1g
に、下記表1に示す処方に従って下記表3に示す結晶性
物質(結晶性物質1)を加え、攪拌しつつ85℃まで昇
温し結晶性物質を溶解させてモノマー溶液(結晶性物質
を溶解したラジカル重合性単量体溶液)を調製した。つ
いで、純水2700mLにドデシルベンゼンスルフォン
酸ナトリウム1gを溶解させた水溶液をいれた温度計、
冷却管、攪拌装置を有する四つ口フラスコを85℃に加
熱し、その温度条件下に前記モノマー溶液を滴下し、8
5℃に維持したまま超音波振動を付与し、前記モノマー
溶液を界面活性剤を含有する水溶液中に完全に分散させ
た。その後、70℃に温度を下げ、過硫酸アンモニウム
8.3gを純水500mLに溶解させた水溶性重合開始
剤溶液を滴下し、窒素気流下70℃にて4時間反応させ
た。その後、冷却し、ポールフィルターで異物を除去
し、ラテックスA1を得た。
【0072】(3)ラテックスB1の調製:スチレン=
497g、n−ブチルアクリレート=168g、メタク
リル酸=35g、t−ドデシルメルカプタン=0.66
gに、下記表1に示す処方に従って下記表3に示す結晶
性物質(結晶性物質1)を加え、攪拌しつつ85℃まで
昇温し結晶性物質を溶解させてモノマー溶液(結晶性物
質を溶解したラジカル重合性単量体溶液)を調製した。
ついで、純水2700mLにドデシルベンゼンスルフォ
ン酸ナトリウム1.34gを溶解させた水溶液をいれた
温度計、冷却管、攪拌装置を有する四つ口フラスコを8
5℃に加熱し、その温度条件下に前記モノマー溶液を滴
下し、85℃に維持したまま超音波振動を付与し、前記
モノマー溶液を界面活性剤を含有する水溶液中に完全に
分散させた。その後、70℃に温度を下げ、過硫酸アン
モニウム1.48gを純水500mLに溶解させた水溶
性重合開始剤溶液を滴下し、窒素気流下70℃にて4時
間反応させた。その後、冷却し、ポールフィルターで異
物を除去し、ラテックスB1を得た。
【0073】(4)塩析/融着工程:塩析剤としての塩
化ナトリウム=1.07kgとイオン交換水5.0Lを
入れ、攪拌溶解した。これを、塩化ナトリウム溶液Aと
する。温度センサー、冷却管、窒素導入装置、攪拌装
置、櫛形バッフルを付けた反応釜に、上記で作製したラ
テックスA1=5.0kgとラテックスB1=5.0k
gと着色剤分散液1=0.4kgとイオン交換水20.
0kgとを入れ攪拌した。ついで、35℃に加温し、塩
化ナトリウム溶液Aを添加した。その後、5分間放置し
た後に、昇温を開始し、液温度85℃まで5分で昇温し
た(昇温速度=10℃/分)。液温度85℃±2℃に
て、6時間加熱攪拌し、塩析/融着させた。その後、3
0℃以下に冷却し攪拌を停止した。目開き45μmの篩
いで濾過し、この濾液を会合液とする。ついで、遠心
分離機を使用し、会合液よりウェットケーキ状の着色
粒子を濾取した。その後、イオン交換水により洗浄し
た。上記で洗浄を完了したウエットケーキ状の着色粒子
を、40℃の温風で乾燥し、着色粒子を得た。この着色
粒子を「着色粒子1」とする。この着色粒子1は、体積
平均粒子径が6.3μmであり、樹脂の分子量は数平均
分子量が6100、重量平均分子量が53000であっ
た。
【0074】〔着色粒子製造例2〜26〕ラテックスA
1およびラテックスB1を調製する際に、下記表1〜2
に示す処方に従って下記表3に示す結晶性物質を使用し
たこと以外は着色粒子製造例1と同様にして着色粒子2
〜着色粒子26を得た。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【表3】
【0078】この着色粒子1〜26の各々に疎水性シリ
カ(疎水化度=65、数平均一次粒子径=12nm)を
1.0重量%添加し、トナーを得た。これらを「トナー
1」〜「トナー26」とする。トナー1〜26の各々
と、シリコーン樹脂を被覆した体積平均粒径60μmの
フェライトキャリアと混合してトナー濃度が6%の現像
剤を調製した。これらをトナーに対応して、「現像剤
1」〜「現像剤26」とする。
【0079】<実施例1〜31および比較例1〜9> 〔実写テスト〕現像剤1〜26の各々を使用し、下記表
5〜6に示す定着装置を備えたコニカ社製デジタル複写
機Konica7060を用いた実写テストを実施する
ことにより、耐オフセット性(定着オフセット発生の有
無)および定着性(ハーフトーン定着率)を評価した。
結果を下記表5〜6に併せて示す。なお、現像条件は下
記に示すとおりである。
【0080】(現像条件) ・感光体;積層型有機感光体 ・DCバイアス ;−500V ・Dsd(感光体と現像スリーブ間距離);600μm ・現像剤層規制 ;磁性H−Cut方式 ・現像剤層厚 ;700μm ・現像スリーブ径;40mm
【0081】定着装置は、圧接方式の加熱定着装置を採
用した。定着装置の構成および定着条件は下記のとおり
である。
【0082】(定着装置1)テトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)で表面を被覆した直径30mmφで全幅が310m
mの、ヒーターを中央部に内蔵した円柱状の厚み2mm
のアルミ合金を上ローラーとして有し、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルエーテル共重合体(P
FA)で表面を被覆したスポンジ状シリコンゴム(アス
カーC硬度=48:厚み8mm)で構成された直径40
mmφの下ローラーを有している。ニップ圧は1.1k
g/cm 2 (総荷重=19.8kgf)でニップ幅は
5.8mmとした。この定着装置を使用して、印字の線
速を250mm/secに設定した。なお、定着装置の
クリーニング機構としてポリジフェニルシリコーン(2
0℃の粘度が10,000cpのもの)を含浸したウェ
ッブ方式の供給方式を使用した。定着の温度は上ロール
の表面温度で制御し、175℃の設定温度とした。な
お、シリコーンオイルの塗布量は、0.8μg/cm2
とした。これを「定着装置1」とする。また、定着装置
の端部温度の上昇を抑制するための機構として、加熱ロ
ーラーの両端部を冷却するためのファンを機械内部に設
置した。
【0083】〔定着装置2〜8〕下記表4に従い、加熱
ローラーの芯金厚み、芯金材質、加圧ローラーの弾性層
の厚み、硬度(アスカーC硬度)、ニップ圧(総荷重)
およびニップ幅の少なくとも1つの条件が定着装置1と
異なる定着装置2〜8を用意した。
【0084】
【表4】
【0085】〔評価方法〕 (1)定着オフセット発生の有無:搬送方向に対して垂
直方向に5mm幅のベタ黒帯状画像を有するA4画像を
縦送りで搬送定着した後に、搬送方向に対して垂直に5
mm幅のベタ黒帯状画像と20mm幅のハーフトーン画
像を有するA4画像を横送りで2枚連続して搬送し、そ
の際に定着オフセットによる画像汚れが発生するか否か
を確認した。ここに、加熱ローラーの表面温度はセンタ
ー値で175℃に固定した。
【0086】(2)ハーフトーン定着率:加熱ローラー
の表面温度(センター値)を175℃に固定したとき
の、上記ハーフトーン画像の定着率を測定した。定着率
は、定着画像を「サラシ布」を巻いた1kgのおもりで
擦った前後の画像濃度から、下記式によって算出した。
【0087】
【数1】定着率=〔(擦り後の画像濃度)/(擦り前の
画像濃度)〕×100
【0088】
【表5】
【0089】
【表6】
【0090】〔静置保存テスト〕トナー1〜26の各々
について下記の方法による静置保存テストを実施した。
結果を下記表7および表8に示す。
【0091】(1)メッシュ上の残留量:ガラス製の円
筒中にトナーを入れ、上部より500g/cm2 の荷重
を加えた状態で、温度55℃、相対湿度80%の環境下
に8時間静置保存した。保存前後において、100メッ
シュで篩分けしたときに当該篩上に残留するトナーの割
合を測定した。
【0092】(2)ハーフトーン画像の画像評価:保存
後におけるトナーと前記キャリアとを混合して現像剤を
得、定着装置4を備えたコニカ社製デジタル複写機Ko
nica7060を用いて、高温高湿環境下(温度35
℃,相対湿度85%)に画素率5%のA4画像を10万
回にわたり連続印字した後、ハーフトーン画像の複写画
像を形成し、当該複写画像の画質を評価した。なお、加
熱ローラーの表面温度(センター値)は175℃に設定
した。
【0093】
【表7】
【0094】
【表8】
【0095】
【発明の効果】本発明のトナーによれば、薄肉の芯金を
有する加熱ローラーを備えた省エネルギーの要請に応じ
た定着装置に使用したときに、オフセット現象に起因す
る画像不良を発生させることがない。本発明のトナーに
よれば、薄肉の芯金を有する加熱ローラーと、加圧ロー
ラーとの間を通過させる紙を、幅狭のものから幅広のも
のに換えたときに、当該幅広の紙の端部にオフセット現
象に起因する画像不良を発生させることもない。本発明
のトナーによれば、温度変化に起因する定着性の変動が
小さく、広い温度範囲において良好な定着性を発揮する
ことができる。本発明のトナーは、保存安定性にも優れ
ている。本発明の画像形成方法は、省エネルギーの要請
に応じた定着工程を含み、オフセット現象に起因する画
像不良を発生させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用する定着装置の一例を示す
断面図である。
【図2】本発明において使用する定着装置を構成する加
熱ローラーの配熱パターンの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 加熱ローラー 11 芯金 12 被覆層 13 加熱部材 15 加熱ローラー 16A ハロゲンヒーター 16B ハロゲンヒーター 16C ハロゲンヒーター 20 加圧ローラー 21 芯金 22 被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 雅文 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 内田 剛 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 山崎 弘 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AB03 CA04 CA08 DA06 EA03 FB01 2H033 BA58 BB03 BB05 BB13 BB29 BB34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性物質と無定形高分子とを含有する
    樹脂微粒子を水系媒体中で融着させて得られ、 前記結晶性物質は、DSCによる第一の昇温過程での吸
    熱ピーク(P1)が50〜130℃にあり、DSCによ
    る第一の冷却過程での発熱ピーク(P2)が30〜11
    0℃にあり、P1≧P2が成立することを特徴とするト
    ナー。
  2. 【請求項2】 感光体上に形成された静電潜像をトナー
    を含む現像剤で現像し、前記感光体上に形成されたトナ
    ー像を画像形成支持体に転写し、転写されたトナー像を
    定着装置により定着する工程を含む画像形成方法におい
    て、 前記定着装置は、加熱ローラーと、この加熱ローラーに
    当接する加圧ローラーとを備え、前記加熱ローラーは、
    アルミニウム、鉄および銅より選択された金属あるいは
    合金で形成された内径が10〜50mm、厚さが0.1
    〜2mmである芯金の表面にフッ素系樹脂を被覆し、固
    定配置された加熱部材を内包してなり、前記加圧ローラ
    ーは、アスカーC硬度が35〜75であるシリコーンゴ
    ムを1〜30mmの厚みで芯金の表面に被覆してなり、
    前記加圧ローラーと、前記加熱ローラーとが4〜35k
    gfの総荷重で当接して構成され、 前記トナーは、結晶性物質および無定形高分子を含む結
    着樹脂と、着色剤とを含有し、前記結晶性物質は、DS
    Cによる第一の昇温過程での吸熱ピーク(P1)が50
    〜130℃にあり、DSCによる第一の冷却過程での発
    熱ピーク(P2)が30〜110℃にあり、P1≧P2
    が成立するトナーであることを特徴とする画像形成方
    法。
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