JP2001041290A - バランスウェイト構造 - Google Patents
バランスウェイト構造Info
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- JP2001041290A JP2001041290A JP11214898A JP21489899A JP2001041290A JP 2001041290 A JP2001041290 A JP 2001041290A JP 11214898 A JP11214898 A JP 11214898A JP 21489899 A JP21489899 A JP 21489899A JP 2001041290 A JP2001041290 A JP 2001041290A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バランスウェイト構造に関し、車輪に使用さ
れるバランスウェイトにおいて、有害物質である鉛を使
用することなく適切な集中マス効果を得る。 【解決手段】 マス部２と、マス部２を車両のホイール
６に固定するための固定部材１とを備えたバランスウェ
イトにおいて、マス部２にタングステンと樹脂との複合
材を適用する。
れるバランスウェイトにおいて、有害物質である鉛を使
用することなく適切な集中マス効果を得る。 【解決手段】 マス部２と、マス部２を車両のホイール
６に固定するための固定部材１とを備えたバランスウェ
イトにおいて、マス部２にタングステンと樹脂との複合
材を適用する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪に使用される
バランスウェイト構造の改良に関する。
バランスウェイト構造の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から車輪には、タイヤ及びホイール
重量の不均一に起因するタイヤ・ホイールアッセンブリ
の不安定な回転を防ぐために、バランスウェイトを取り
付けて回転のバランスを補正している。このバランスウ
ェイトはマス部と、このマス部をホイールのリム部に固
定するための固定手段とを備えており、マス部の材料に
は比較的安価で比重が高い鉛が使用されている。
重量の不均一に起因するタイヤ・ホイールアッセンブリ
の不安定な回転を防ぐために、バランスウェイトを取り
付けて回転のバランスを補正している。このバランスウ
ェイトはマス部と、このマス部をホイールのリム部に固
定するための固定手段とを備えており、マス部の材料に
は比較的安価で比重が高い鉛が使用されている。
【０００３】しかし、近年、有害物質である鉛の使用量
を削減するために、バランスウェイトのマス部には無害
な鉄系材料が適用されつつある。
を削減するために、バランスウェイトのマス部には無害
な鉄系材料が適用されつつある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バランスウ
ェイトのマス部に鉄系材料を適用した場合、鉄の比重は
鉛の７割程度しかないため、鉛と同等の重量を得ようと
するとホイールの周方向に体積が増大し、集中マス効果
が得にくくなる。即ち、大型のバランスウェイトを使用
すると重量が分散するため、必要とされる部位に十分な
ウェイトを集中的に与えることができなくなり、適正な
バランスの調整が出来なくなるおそれがある。特に、タ
イヤが大型化するにつれて、必要とされるバランスウェ
イトの重量も大きくなるため、前述した問題は顕著に現
れる。
ェイトのマス部に鉄系材料を適用した場合、鉄の比重は
鉛の７割程度しかないため、鉛と同等の重量を得ようと
するとホイールの周方向に体積が増大し、集中マス効果
が得にくくなる。即ち、大型のバランスウェイトを使用
すると重量が分散するため、必要とされる部位に十分な
ウェイトを集中的に与えることができなくなり、適正な
バランスの調整が出来なくなるおそれがある。特に、タ
イヤが大型化するにつれて、必要とされるバランスウェ
イトの重量も大きくなるため、前述した問題は顕著に現
れる。
【０００５】本発明は、このような課題を解決するもの
であって、無害な材料を用いて適切な集中マス効果を得
ることができるようにした、バランスウェイト構造を提
供することを目的とする。
であって、無害な材料を用いて適切な集中マス効果を得
ることができるようにした、バランスウェイト構造を提
供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明では、マス部をタングステンと熱可塑性樹
脂との複合材で形成している。このような構成によれ
ば、鉛を使用しないため鉛製バランスウェイトのような
有害性はなく、しかも、樹脂と鉛よりも比重の高いタン
グステンとの複合材を用いるため、鉛とほぼ同等以上の
比重を容易に確保することができ、バランスウェイトの
大型化を抑制することもできる。
めに、本発明では、マス部をタングステンと熱可塑性樹
脂との複合材で形成している。このような構成によれ
ば、鉛を使用しないため鉛製バランスウェイトのような
有害性はなく、しかも、樹脂と鉛よりも比重の高いタン
グステンとの複合材を用いるため、鉛とほぼ同等以上の
比重を容易に確保することができ、バランスウェイトの
大型化を抑制することもできる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明すると、図１〜図４は本発明の一実
施形態としてのバランスウェイト構造を示すものであ
る。本実施形態のバランスウェイト３は、図１に示すよ
うにタイヤ・ホイールアッセンブリ１０の回転のバラン
スを調整するための重量の大部分を有するマス部２と、
このマス部２をホイール６のリム８に固定するための固
定部材（クリップ）１とが、射出成形により一体とされ
て構成されている。そして、マス部２は、タングステン
粉とタングステン粉を融着させ形状を安定させる熱可塑
性樹脂の複合材で構成されている。
の形態について説明すると、図１〜図４は本発明の一実
施形態としてのバランスウェイト構造を示すものであ
る。本実施形態のバランスウェイト３は、図１に示すよ
うにタイヤ・ホイールアッセンブリ１０の回転のバラン
スを調整するための重量の大部分を有するマス部２と、
このマス部２をホイール６のリム８に固定するための固
定部材（クリップ）１とが、射出成形により一体とされ
て構成されている。そして、マス部２は、タングステン
粉とタングステン粉を融着させ形状を安定させる熱可塑
性樹脂の複合材で構成されている。
【０００８】なお、タングステンの比重は１９であり、
鉛の比重１１と比較して約１．７倍であるため、熱可塑
性樹脂と混合することで複合材の比重が低下しても、適
切な集中マス効果を得るために必要とされる比重を確保
することができる。詳しくは、例えばタングステンを体
積率で約６０％配合すると、鉛と同等の比重を得ること
ができる。
鉛の比重１１と比較して約１．７倍であるため、熱可塑
性樹脂と混合することで複合材の比重が低下しても、適
切な集中マス効果を得るために必要とされる比重を確保
することができる。詳しくは、例えばタングステンを体
積率で約６０％配合すると、鉛と同等の比重を得ること
ができる。
【０００９】また、タイヤ・ホイールアッセンブリ１０
のアンバランス状態によってバランスウェイト３に要求
される重量も異なるが、タングステンと熱可塑性樹脂の
混合割合を変化させることで、複合材の比重を容易に変
えることができるため、同じ金型を用いて異なる重量の
バランスウェイト３を製造することが可能である。本発
明の一実施形態としてのバランスウェイト構造は、この
ように構成されているので、タングステンと熱可塑性樹
脂の混合割合を変化させることで容易に複合材の比重を
変えることができる。
のアンバランス状態によってバランスウェイト３に要求
される重量も異なるが、タングステンと熱可塑性樹脂の
混合割合を変化させることで、複合材の比重を容易に変
えることができるため、同じ金型を用いて異なる重量の
バランスウェイト３を製造することが可能である。本発
明の一実施形態としてのバランスウェイト構造は、この
ように構成されているので、タングステンと熱可塑性樹
脂の混合割合を変化させることで容易に複合材の比重を
変えることができる。
【００１０】さらに、熱可塑性樹脂は、金属材料と比較
して融点が低いため、タングステンを溶融させることな
くマス部２と固定部材１を一体成形させることができ、
バランスウエイト３の製造工程を簡素化できると共に、
バランスウェイト３の使用後は熱可塑性樹脂を加熱によ
り容易に溶解させてタングステンと熱可塑性樹脂を分離
してリサイクルすることができる。
して融点が低いため、タングステンを溶融させることな
くマス部２と固定部材１を一体成形させることができ、
バランスウエイト３の製造工程を簡素化できると共に、
バランスウェイト３の使用後は熱可塑性樹脂を加熱によ
り容易に溶解させてタングステンと熱可塑性樹脂を分離
してリサイクルすることができる。
【００１１】なお、本実施形態では、マス部２の固定手
段として図２に示すような断面形状の固定部材１を用い
たが、これに限定されるものではなく、これらの固定部
材１及びマス部２は、図３に示すように、本実施形態と
同様に固定部材１とマス部２とを一体成形してこれらの
固定部材１とマス部２とによりホイール６のリム８を挟
持するような構造としてもよい。
段として図２に示すような断面形状の固定部材１を用い
たが、これに限定されるものではなく、これらの固定部
材１及びマス部２は、図３に示すように、本実施形態と
同様に固定部材１とマス部２とを一体成形してこれらの
固定部材１とマス部２とによりホイール６のリム８を挟
持するような構造としてもよい。
【００１２】また、図４に示すように、マス部２を単独
で成形したあとでマス部２をピン４等によって固定部材
１に組み付けるような構造としてもよい。また、マス部
２のホイールへの固定手段は、本実施形態（図１，図
２）やその変形例（図３，図４）のようにホイール６の
リム８を挟持することで固定するものに限定されず、両
面テープ，接着剤等を用いるなど、ホイールに固定でき
るものであれば、どのような固定手段であっても良い。
で成形したあとでマス部２をピン４等によって固定部材
１に組み付けるような構造としてもよい。また、マス部
２のホイールへの固定手段は、本実施形態（図１，図
２）やその変形例（図３，図４）のようにホイール６の
リム８を挟持することで固定するものに限定されず、両
面テープ，接着剤等を用いるなど、ホイールに固定でき
るものであれば、どのような固定手段であっても良い。
【００１３】また、本実施形態では熱可塑性樹脂を用い
たが、本発明にかかる樹脂はこれに限定されるものでは
なく、タングステンと混合しても鉛と同等の比重を得る
ことのできる樹脂であれば良いものである。
たが、本発明にかかる樹脂はこれに限定されるものでは
なく、タングステンと混合しても鉛と同等の比重を得る
ことのできる樹脂であれば良いものである。
【００１４】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のバランス
ウェイト構造によれば、バランスウェイトが比重の高い
タングステンと樹脂の複合材で形成されているため、有
害な鉛を使用することなく適切な集中マス効果を得るこ
とができるようになる。
ウェイト構造によれば、バランスウェイトが比重の高い
タングステンと樹脂の複合材で形成されているため、有
害な鉛を使用することなく適切な集中マス効果を得るこ
とができるようになる。
【図１】本発明の一実施形態に係るバランスウエイトの
ホイールに取り付けた時の図である。
ホイールに取り付けた時の図である。
【図２】本発明の一実施形態に係るバランスウェイト構
造を示す図であり、図１のＩ−Ｉ矢視断面の拡大図であ
る。
造を示す図であり、図１のＩ−Ｉ矢視断面の拡大図であ
る。
【図３】本発明の一実施形態に係るバランスウェイト構
造における固定部材の第１の変形例を示す図であり、図
２と対応する図である。
造における固定部材の第１の変形例を示す図であり、図
２と対応する図である。
【図４】本発明の一実施形態に係るバランスウェイト構
造における固定部材の第２の変形例を示す図であり、図
２と対応する図である。
造における固定部材の第２の変形例を示す図であり、図
２と対応する図である。
１ 固定部材 ２ マス部 ３ バランスウェイト ５ タイヤ ６ ホイール ８ リム １０ タイヤ・ホイールアッセンブリ
Claims (1)
- 【請求項１】 マス部と、前記マス部を車両のホイール
に固定するための固定手段とを備えたバランスウェイト
において、前記マス部がタングステンと樹脂との複合材
で形成されたことを特徴とする、バランスウェイト構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11214898A JP2001041290A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | バランスウェイト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11214898A JP2001041290A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | バランスウェイト構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001041290A true JP2001041290A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16663397
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11214898A Pending JP2001041290A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | バランスウェイト構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001041290A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008180324A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Rokuro Mitsuya | 二輪車用バランスウェイト部材 |
| US7491356B2 (en) | 2003-11-14 | 2009-02-17 | Tundra Composites Llc | Extrusion method forming an enhanced property metal polymer composite |
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| US8841358B2 (en) | 2009-04-29 | 2014-09-23 | Tundra Composites, LLC | Ceramic composite |
| US9105382B2 (en) | 2003-11-14 | 2015-08-11 | Tundra Composites, LLC | Magnetic composite |
| USD737116S1 (en) | 2012-03-08 | 2015-08-25 | Plombco Inc. | Wheel-securing clip |
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-
1999
- 1999-07-29 JP JP11214898A patent/JP2001041290A/ja active Pending
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| US8487034B2 (en) | 2008-01-18 | 2013-07-16 | Tundra Composites, LLC | Melt molding polymer composite and method of making and using the same |
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| US9249283B2 (en) | 2009-04-29 | 2016-02-02 | Tundra Composites, LLC | Reduced density glass bubble polymer composite |
| US9771463B2 (en) | 2009-04-29 | 2017-09-26 | Tundra Composites, LLC | Reduced density hollow glass microsphere polymer composite |
| US8841358B2 (en) | 2009-04-29 | 2014-09-23 | Tundra Composites, LLC | Ceramic composite |
| US10508187B2 (en) | 2009-04-29 | 2019-12-17 | Tundra Composites, LLC | Inorganic material composite |
| US11041060B2 (en) | 2009-04-29 | 2021-06-22 | Tundra Composites, LLC | Inorganic material composite |
| US11767409B2 (en) | 2009-04-29 | 2023-09-26 | Tundra Composites, LLC | Reduced density hollow glass microsphere polymer composite |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050802 |