JP2001041153A - 可変容量型圧縮機 - Google Patents

可変容量型圧縮機

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JP2001041153A
JP2001041153A JP11209299A JP20929999A JP2001041153A JP 2001041153 A JP2001041153 A JP 2001041153A JP 11209299 A JP11209299 A JP 11209299A JP 20929999 A JP20929999 A JP 20929999A JP 2001041153 A JP2001041153 A JP 2001041153A
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JP
Japan
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rotating
plate
rotating plate
rotating shaft
end surface
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JP11209299A
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English (en)
Inventor
Shunji Muta
俊二 牟田
Hiroshi Kanai
宏 金井
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1054Actuating elements
    • F04B27/1072Pivot mechanisms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮反力等に起因する摩耗を防止することが
できる可変容量型圧縮機を提供する。 【解決手段】 ヒンジ機構50を、突起部51、円板5
2、孔53、突片部54及びピン55で構成する。スラ
ストフランジ40のリヤ側端面に設けられた突起部51
にシャフト5と直交する丸孔56を形成し、この丸孔5
6に円板52を回転可能に支持している。この円板52
に、丸穴56の中心軸からオフセットした位置に孔53
を形成し、揺動板10のフロント側端面に設けられた一
対の突片部54間に掛け渡したピン55を、円板52の
孔53に係合させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は可変容量型圧縮機
に関する。
【0002】
【従来の技術】可変容量型圧縮機は、通常傾斜回転板
(斜板又はドライブハブ等)の傾斜角を変化させること
で吐出容量を変化させている。そして、この可変容量型
圧縮機は、傾斜回転板の傾斜角を変化させるためにヒン
ジ機構を備えている。
【0003】図12は従来の揺動板式圧縮機の全体を示
す縦断面図である。
【0004】シャフト705には、スラスト軸受733
を介してフロントヘッド704の内壁面に支持されてい
るスラストフランジ740が固定されているとともに、
シャフト705に沿って移動可能なヒンジボール709
を介してドライブハブ741が取り付けられている。
【0005】ドライブハブ741のボス部743にはラ
ジアル軸受727及びスラスト軸受728を介して揺動
板710が取り付けられている。
【0006】スラストフランジ740とドライブハブ7
41とはリンクアーム742で連結され、このリンクア
ーム742を介してシャフト705の回転がスラストフ
ランジ740からドライブハブ741へと伝達される。
【0007】リンクアーム742の一端はピン755a
を介してスラストフランジ740に接続され、他端はピ
ン755bを介してドライブハブ741に接続されてい
る。リンクアーム742と2本のピン755a,755
bとでヒンジ機構が構成されている。
【0008】ドライブハブ741のボス部743には、
ラジアル軸受727を介して揺動板710が取り付けら
れている。
【0009】ドライブハブ741はシャフト705と直
交する仮想面に対して傾斜しており、この傾斜角度はク
ランク室708の圧力に応じて変化し、その変化に応じ
て揺動板710の傾きも変わる。
【0010】揺動板710はドライブハブ741の回転
につれてヒンジボール709を中心とする揺動運動を
し、この揺動運動はコネクティングロッド711を介し
てピストン707へ伝わり、ピストン707がシリンダ
ボア706内を直線往復運動する。
【0011】この揺動板式圧縮機では、クランク室70
8の圧力が低くなると、揺動板710の傾斜角度が大き
くなり、ピストン707のストローク量が最大となり、
最大吐出量状態となる。
【0012】一方、クランク室708の圧力が高くなる
と、ドライブハブ741の一部がスラストフランジ74
0から離れて、揺動板710の傾斜角度が小さくなり、
ピストン707のストローク量が最小となって、最小吐
出状態になる。
【0013】図13は従来の可変容量型斜板式圧縮機の
全体を示す縦断面図である。
【0014】従来の可変容量型斜板式圧縮機は、シャフ
ト805に固定されるスラストフランジ840と、シャ
フト805に摺動かつ傾斜可能に取り付けられるととも
に、ヒンジ機構850を介してスラストフランジ840
に連結される斜板810と、斜板810の摺動面上を相
対的に回転するシュー860を介して斜板810に連結
され、斜板810の回転につれてシリンダボア806内
を直線往復運動するピストン807とを備えている。
【0015】斜板810が収容されたクランク室808
の圧力の変化に応じて斜板810が傾斜角を変え、ピス
トン807のストローク量が変わる。
【0016】スラストフランジ840はスラスト軸受8
33を介してフロントヘッド804の内壁面に回転可能
に支持されている。シリンダボア806はシリンダブロ
ック801にシャフト805を中心とする円周上に一定
間隔おきに形成されている。
【0017】ヒンジ機構850は斜板810のフランジ
側端面に設けられたブラケット部843と、ブラケット
部843に設けられ、フランジ側端面に対して傾斜する
直線的なガイド溝844と、スラストフランジ840の
斜板側端面に固着されたリンクピン845とで構成され
ている。リンクピン845の球状の先端部はガイド溝8
44に相対摺動可能に嵌合している。
【0018】シャフト805の回転力はスラストフラン
ジ840からヒンジ機構850を介して斜板810に伝
達され、斜板810がシャフト805を中心に回転す
る。斜板810の回転によりシュー860が斜板810
の摺動面を相対回転し、斜板810からの回転力はピス
トン807の直線往復運動に変換される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ピストンに
よって冷媒ガスが圧縮されたとき、その冷媒ガスの圧縮
反力がヒンジ機構を介してドライブハブからスラストフ
ランジへと伝達される。
【0020】前者の圧縮機の場合、ピストン707の往
復運動による冷媒ガスの圧縮反力をスラストフランジ7
40とリンクアーム742とを連結するピン755a、
並びにドライブハブ741とリンクアーム742とを連
結するピン755bで受ける。
【0021】後者の圧縮機の場合、冷媒ガスの圧縮反力
をスラストフランジ840とブラケット843とを連結
するリンクピン845で受ける。
【0022】また、ヒンジ機構は冷媒ガスの圧縮反力の
他に、斜板810の瞬間回転中心(例えば図13の点
A)を通りシャフト805と直角な軸周りに発生するひ
ねりモーメントを受ける。
【0023】そのため、前者の圧縮機の場合、スラスト
フランジ740、リンクアーム742、ドライブハブ7
41との間の公差に起因してリンクアーム742とドラ
イブハブ741やピン755a,755bとの間にエッ
ジ当りが発生し、接触面積の小さいピン755a,75
5bに摩耗が発生する。
【0024】後者の圧縮機の場合も同様に、接触面積の
小さいリンクピン845に摩耗が発生する。
【0025】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は冷媒ガスの圧縮反力等に起因する
摩耗を低減することができる可変容量型圧縮機を提供す
ることである。
【0026】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明は、シリンダブロックに形成され
た複数のシリンダボアと、前記複数のシリンダボア内に
摺動可能に収容される複数のピストンと、回転軸に固定
され、前記回転軸と一体に回転する回転部材と、前記回
転軸が貫通する中心孔を有し、前記回転軸と直交する仮
想面に対して傾斜した状態で軸方向に摺動可能に前記回
転軸に取り付けられる傾斜回転板と、前記回転部材と前
記傾斜回転板との間に配設され、前記回転部材に対し前
記傾斜回転板を傾斜動作可能に連結する連結手段とを備
え、前記傾斜回転板の傾斜角に応じて前記ピストンのス
トローク量が変わる可変容量型圧縮機において、前記連
結手段が、前記回転部材のリヤ側端面に設けられた突起
部と、この突起部の丸孔に回転可能に支持された円板
と、前記円板に形成され、前記回転軸と直交する前記丸
穴の中心軸からオフセットした位置にある孔と、前記傾
斜回転板のフロント側端面に設けられた一対の突片部
と、この突片部間に掛け渡され、かつ前記円板の孔と係
合するピンとを備えていることを特徴とする。
【0027】吐出容量を小さくしたとき、回転板の傾斜
角が小さくなるにつれてピンの中心軸が下方へ移動し、
回転部材に設けられた突起部の丸孔に回転可能に支持さ
れた円板が時計方向へ回転する。ピストンの往復運動に
よる冷媒ガスの圧縮反力をピンを介して受ける。
【0028】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
可変容量型圧縮機において、前記ピンの中心軸は前記円
板の中心軸よりリヤ側にあるとともに、最小吐出時に前
記回転軸の中心軸から前記ピンの中心軸までの距離が前
記回転軸の中心軸から前記円板の中心軸までの距離と等
しい又はそれ以上であることを特徴とする。
【0029】図14は突起部の丸孔に回転可能に支持さ
れた円板の拡大図、図15は図14に示す各象限におけ
る斜板傾斜角とトップクリアランスとの関係を示す図で
ある。なお、図15の各象限は、図14に示した各象限
に対応する。
【0030】図14はピンの中心軸を第1象限の30°
の範囲1Aに位置させたときを示している。
【0031】そして、図15から、ピンの中心軸が第1
象限A(図14の1A)に位置する場合、トップクリア
ランス(ピストンヘッドとバルブプレートとの距離)の
変化が最も小さくなることがわかる。
【0032】請求項3記載の発明は、シリンダブロック
に形成された複数のシリンダボアと、前記複数のシリン
ダボア内に摺動可能に収容される複数のピストンと、回
転軸に固定され、前記回転軸と一体に回転する回転部材
と、前記回転軸が貫通する中心孔を有し、前記回転軸と
直交する仮想面に対して傾斜した状態で軸方向に摺動可
能に前記回転軸に取り付けられる傾斜回転板と、前記回
転部材と前記傾斜回転板との間に配設され、前記回転部
材に対し前記傾斜回転板を傾斜動作可能に連結する連結
手段とを備え、前記傾斜回転板の傾斜角に応じて前記ピ
ストンのストローク量が変わる可変容量型圧縮機におい
て、前記連結手段が、前記回転部材のリヤ側端面に設け
られた一対の第1の突片部と、この突片部間に球状体を
介して挟持されるとともに、前記回転部材のリヤ側端面
に転動可能に支持される転動体と、前記傾斜回転板のフ
ロント側端面に設けられた第2の突片部と、この突片部
間に支持され、かつ前記転動体の孔と係合するピンとを
備えていることを特徴とする。
【0033】吐出容量を小さくしたとき、傾斜回転板の
傾斜角が小さくなるにつれてピンの中心軸が下方へ移動
し、回転部材に設けられ、第1の突片部間に球状体を介
して挟持された転動体が時計方向へ回転する。ピストン
の往復運動による冷媒ガスの圧縮反力は転動体を介して
回転部材のリヤ側端面で受ける。
【0034】請求項4記載の発明は、シリンダブロック
に形成された複数のシリンダボアと、前記複数のシリン
ダボア内に摺動可能に収容される複数のピストンと、回
転軸に固定され、前記回転軸と一体に回転する回転部材
と、前記回転軸が貫通する中心孔を有し、前記回転軸と
直交する仮想面に対して傾斜した状態で軸方向に摺動可
能に前記回転軸に取り付けられる傾斜回転板と、前記回
転部材と前記傾斜回転板との間に配設され、前記回転部
材に対し前記傾斜回転板を傾斜動作可能に連結する連結
手段とを備え、前記傾斜回転板の傾斜角に応じて前記ピ
ストンのストローク量が変わる可変容量型圧縮機におい
て、前記連結手段が、前記傾斜回転板のフロント側端面
に設けられ、ピストンの中心軸と前記傾斜回転板の中心
軸の交点を中心に回転可能なアーム部と、前記回転部材
のリヤ側端面に設けられ、前記アーム部の円弧状の先端
面を摺動可能に支持する凹面と、前記回転部材のリヤ側
端面に前記凹面を挟んで設けられた一対の突片部と、前
記突片部に設けられ、前記アーム部の先端面の半径より
小さい半径の円弧に沿う長孔と、この突片部間に掛け渡
され、前記突片部の長孔と係合するピンとを備え、前記
アーム部の先端面と前記凹面とが前記交点を中心とする
ほぼ同一半径の円弧に沿う形状であることを特徴とす
る。
【0035】吐出容量を小さくしたとき、傾斜回転板の
傾斜角が小さくなるにつれてアーム部が回転部材の凹面
を摺動し、ピンが長孔に沿って移動する。このとき、ピ
ストンの往復運動による冷媒ガスの圧縮反力をアーム部
の円弧状の先端部を摺動可能に支持する凹面で受けるこ
とができる。また、傾斜回転板の回転運動の瞬間回転中
心が上死点にあるピストンの中心軸と斜板中心軸との交
点と一致する。
【0036】請求項5記載の発明は、シリンダブロック
に形成された複数のシリンダボアと、前記複数のシリン
ダボア内に摺動可能に収容される複数のピストンと、回
転軸に固定され、前記回転軸と一体に回転する回転部材
と、前記回転軸が貫通する中心孔を有し、前記回転軸と
直交する仮想面に対して傾斜した状態で軸方向に摺動可
能に前記回転軸に取り付けられる傾斜回転板と、前記回
転部材と前記傾斜回転板との間に配設され、前記回転部
材に対し前記傾斜回転板を傾斜動作可能に連結する連結
手段とを備え、前記傾斜回転板の傾斜角に応じて前記ピ
ストンのストローク量が変わる可変容量型圧縮機におい
て、前記連結手段が、前記傾斜回転板のフロント側端面
に設けられ、ピストンの中心軸と前記傾斜回転板の中心
軸の交点を中心に回転可能なアーム部と、前記回転部材
のリヤ側端面に設けられ、前記アーム部の円弧状の先端
面を摺動可能に支持する凹面と、前記回転部材のリヤ側
端面に前記凹面を挟んで設けられた一対の突片部と、前
記突片部に設けられ、前記アーム部の先端面の半径より
小さい半径の円弧に沿う長溝と、このアーム部と前記突
片部との間に摺動可能に設けられた球状体とを備え、前
記アーム部の先端面と前記凹面とが前記交点を中心とす
るほぼ同一半径の円弧に沿う形状であることを特徴とす
る。
【0037】吐出容量を小さくしたとき、傾斜回転板の
傾斜角が小さくなるにつれてアーム部が回転部材の凹面
を摺動し、球状体が長溝に沿って移動する。このとき、
ピストンの往復運動による冷媒ガスの圧縮反力をアーム
部の円弧状の先端部を摺動可能に支持する凹面で受ける
ことができる。また、傾斜回転板の回転運動の瞬間回転
中心が上死点にあるピストンの中心軸と斜板中心軸との
交点と一致する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0039】図1はこの発明の第1実施形態に係る揺動
板式圧縮機の全体を示す縦断面図である。
【0040】この揺動板式圧縮機(可変容量型圧縮機)
のシリンダブロック1の一端面にはバルブプレート2を
介してリヤヘッド3が、他端面にはフロントヘッド4が
それぞれ固定されている。
【0041】シリンダブロック1には、シャフト(回転
軸)5を中心にして周方向に所定間隔おきに複数のシリ
ンダボア6が配設されている。これらのシリンダボア6
内にはそれぞれピストン7が摺動可能に収容されてい
る。
【0042】前記フロントヘッド4内にはクランク室8
が形成され、このクランク室8内にはシャフト5の回転
に連動してヒンジボール9を中心に揺動する揺動板10
やスラストフランジ(回転部材)40が収容されてい
る。
【0043】リヤヘッド3内には吐出室12と吸入室1
3とが形成され、吸入室13は吐出室12の周囲に位置
する。吐出室12内はバッフルプレート14によって吐
出空間12aと吐出区間12bとに仕切られ、両吐出空
間12a,12bはバッフルプレート14に穿設された
絞り孔14aを介して連通している。
【0044】バルブプレート2にはシリンダボア6と吐
出空間12aとを連通させる吐出ポート16と、シリン
ダボア6と吸入室13とを連通させる吸入ポート15と
が設けられている。
【0045】吐出ポート16は吐出弁17により開閉さ
れ、吐出弁17はバルブプレート2のリヤヘッド側端面
に弁押さえ18とともにリベット19で固定されてい
る。また、吸入ポート15は吸入弁21により開閉さ
れ、吸入弁21はバルブプレート2とシリンダブロック
1との間に設けられている。
【0046】また、シリンダブロック1には吸入室13
とクランク室8とを連通させる連通路31が設けられ、
この連通路31の途中には圧力調整弁32が設けられ、
この圧力調整弁32によって吸入室13とクランク室8
との圧力調整が行われる。
【0047】シャフト5のフロント側端部はフロントヘ
ッド4内のラジアル軸受26によって回転可能に支持さ
れ、シャフト5のリヤ側端部はラジアル軸受24及びス
ラスト軸受25によって回転可能に支持されている。
【0048】また、シャフト5にはスラストフランジ4
0が固定されているとともに、ドライブハブ(傾斜回転
板)41がヒンジボール9を介して取り付けられてい
る。スラストフランジ40とドライブハブ41とは後述
するヒンジ機構(連結手段)50を介して連結され、こ
のヒンジ機構50を介してシャフト5の回転がスラスト
フランジ40からドライブハブ41へと伝達される。
【0049】スラストフランジ40とフロントヘッド4
の内壁面との間にはスラスト軸受33が取り付けられて
いる。
【0050】ドライブハブ41のボス部43には、ラジ
アル軸受27を介して揺動板10が取り付けられてい
る。ボス部43の先端部の外周面にはねじ山が設けら
れ、そのねじ山にバランスウエイト30を介してナット
34が螺着されている。
【0051】揺動板10のフロント側端面とドライブハ
ブ41のリヤ側端面とはスラストニードル軸受28を介
して互いに対向している。ドライブハブ41の傾斜角度
はクランク室8の圧力に応じて変化し、揺動板10はド
ライブハブ41と一体的に傾斜する。
【0052】揺動板10にはコネクティングロッド11
の一方のボール部11aが転動可能に連結され、ピスト
ン7にはコネクティングロッド11の他方が連結され、
揺動板10の揺動によりピストン7がシリンダボア6内
を直線往復運動する。
【0053】図2(a)はヒンジ機構の分解斜視図、図
2(b)はその断面図である。
【0054】ヒンジ機構50は、突起部51と、円板5
2と、孔53と、突片部54と、ピン55とを備えてい
る。
【0055】突起部51には、シャフト5と直交する方
向へ延びる丸孔56が形成されている。この突起部51
はスラストフランジ40のリヤ側端面40aに一体に形
成されている。
【0056】円板52は丸孔56に回転可能に支持され
る。この円板52には丸孔56の中心軸からオフセット
した位置に孔53が形成されている。
【0057】突片部54はドライブハブ41のフロント
側端面41aに一体に形成されている。一対の突片部5
4は平行に形成され、対向する位置にピン55を挿通す
るための孔57が形成されている。
【0058】ピン55は孔57を介して突片部54間に
掛け渡され、かつ円板52の孔53と係合する。ピン5
5は止め輪58によって抜け止めされる。
【0059】なお、ピン55の中心軸は図14の第1象
限A(1A)に位置する。
【0060】この揺動板式圧縮機では、クランク室8の
圧力が低くなるとドライブハブ41及び揺動板10の傾
斜角度が大きくなり、ピストン7のストローク量が最大
となり、最大吐出状態になる。
【0061】一方、クランク室8内の圧力が高くなる
と、ドライブハブ41の一部がスラストフランジ40か
ら離れ、ドライブハブ41及び揺動板10の傾斜角度が
小さくなり、ピストン7のストローク量が最小となっ
て、最小吐出状態になる。
【0062】吐出容量が小さくなるとき、揺動板10の
傾斜角が小さくなるにつれてピン55の中心軸が下方へ
移動し、スラストフランジ40に設けられた突起部51
の丸孔56に回転可能に支持された円板52が時計方向
へ回転する。
【0063】圧縮行程中のピストンのリヤ面には大きな
力(圧縮反力)がかかるが、この圧縮反力はコネクティ
ングロッド11、ドライブハブ41を介してピン55に
作用する。
【0064】また、ピン55の中心軸が円板52の中心
軸より下方へ移動しないので、トップクリアランスの変
化を小さくすることができる。
【0065】この第1実施形態によれば、ピン55は突
片部54と円板52の孔53とに面接触し、広い面積で
圧縮反力を受けるので、力が分散し、従来例に比しピン
55の摩耗を低減させることができる。
【0066】また、トップクリアランスの変化が小さく
なるので、体積効率を向上させることができる。
【0067】更に、従来例のようにピンを2つ使用せ
ず、部品点数を削減することができるので、生産性、組
立性が向上するとともに、構成の簡素化によって信頼性
が向上する。
【0068】なお、ピン55の中心軸は第1象限であれ
ば図14の第1象限B(1B)に位置させてもよい。
【0069】図3はこの発明の第2実施形態に係る揺動
板式圧縮機の全体を示す縦断面図であり、第1実施形態
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0070】この実施形態はヒンジ機構を第1実施形態
と異にする。以下この実施形態のヒンジ機構を説明す
る。
【0071】図4(a)はヒンジ機構の分解斜視図、図
4(b)はその断面図である。
【0072】ヒンジ機構150は、第1の突片部151
と、転動体152と、第2の突片部153と、ピン15
4とを備えている。
【0073】第1の突起部151はスラストフランジ1
40のリヤ側端面に一体に形成されている。一対の突片
部151は平行に形成され、対向する位置にボール(球
状体)155a,155bの一部を転動可能に支持する
凹部156a,156bが形成されている。
【0074】第1の突片部151間には柱状の突起部1
57が形成され、この突起部157の先端部にはボール
155cの一部を転動可能に支持する凹部157aが形
成されている。これらのボール155a,155b,1
55cの中心は同一直線上に配置される。また、ボール
155a,155b,155cとして例えば直径が同一
のものを用いる。
【0075】転動体152は転動体本体158と一対の
脚部159とで構成される。転動体本体158の一端部
に形成された脚部159はほぼL字形をしており、その
先端部を円弧状にしている。
【0076】転動体152の脚部159と突片部151
との間に配置されるボール155a,155bを介して
突片部151間に挟持されている。
【0077】また、転動体152の脚部159の間には
ボール155cと対向する位置にボール155cの一部
を転動可能に支持する凹部152aが形成されている。
【0078】転動体本体158の他端部にはシャフト5
と直交する方向へ延びる孔160が形成されている。
【0079】第2の突片部153はドライブハブ41の
フロント側端面41aに一体に形成されている。一対の
突片部153は平行に形成され、対向する位置にピン1
54を挿通するための孔161が形成されている。
【0080】ピン154は孔161を介して突片部15
3間に掛け渡され、かつ転動体152の孔160と係合
する。ピン154は止め輪162によって抜け止めされ
ている。このピン154はボール155a〜155cの
中心を通る軸を中心にして回転する。
【0081】この揺動板式圧縮機では、クランク室8の
圧力が低くなるとドライブハブ41及び揺動板10の傾
斜角度が大きくなり、ピストン7のストローク量が最大
となり、最大吐出状態になる。
【0082】一方、クランク室8内の圧力が高くなる
と、ドライブハブ41の一部がスラストフランジ140
から離れ、ドライブハブ41及び揺動板10の傾斜角度
が小さくなり、ピストン7のストローク量が最小となっ
て、最小吐出状態になる。
【0083】吐出容量を小さくなったとき、ドライブハ
ブ41及び揺動板10の傾斜角が小さくなるにつれてピ
ン154の中心軸が下方へ移動し、スラストフランジ1
40に設けられ、第1の突片部151間に球状体155
a,155bを介して挟持された転動体152が図3の
時計方向へ回転する。
【0084】圧縮行程中のピストン7の往復運動のよる
冷媒ガスの圧縮反力は凹部157aに支持されるボール
155cを介してスラストフランジ140に伝達され
る。
【0085】また、ひねりモーメントは第1の突片部1
51と転動体152との間のボール155a,155
b,155cのいずれかを介してスラストフランジ14
0に伝達される。
【0086】なお、駆動トルクはボール155a又はボ
ール155bを介してドライブハブ41に伝達される。
【0087】この第2実施形態によれば、ボール155
cは凹部157aと面接触し、広い面積で圧縮反力を受
けることができ、またボール155a〜155cのいず
れかによってひねりモーメントを受けるので、力が分散
し、摺動性、転動性が向上し、従来例に比しボールの摩
耗を低減することができる。
【0088】また、ボール155a〜155cによるこ
じりが生じないので、リンク運動における可変制御性が
向上する。
【0089】図5はこの発明の第3実施形態に係る揺動
板式圧縮機の全体を示す縦断面図であり、第1実施形態
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0090】この実施形態はヒンジ機構を第1実施形態
と異にする。以下この実施形態のヒンジ機構を説明す
る。
【0091】図6(a)はヒンジ機構の分解斜視図、図
6(b)はその断面図である。
【0092】ヒンジ機構250は、第1の突片部251
と、転動体252と、第2の突片部253と、ピン25
4とを備えている。
【0093】第1の突起部251はスラストフランジ2
40のリヤ側端面に一体に形成されている。一対の突片
部251は平行に形成され、対向する位置にボール(球
状体)255a,255bの一部を転動可能に支持する
凹部256a,256bが形成されている。
【0094】第1の突片部251間には転動体252の
一端部の球面部252aを転動可能に支持する凹部25
7aが形成されている。この球面部252aの曲率中心
とボール255a,255bの中心とは同一直線上に位
置している。
【0095】転動体252の他端部にはシャフト5と直
交する方向へ延びる孔260が形成されている。
【0096】第2の突片部253はドライブハブ41の
フロント側端面に一体に形成されている。一対の突片部
253は平行に形成され、対向する位置にピン254を
挿通するための孔261が形成されている。
【0097】ピン254は孔261を介して突片部25
3間に掛け渡され、かつ転動体252の孔260と係合
する。ピン254は止め輪262によって抜け止めされ
ている。このピン254はボール255a,255bの
中心及び球面部257aの曲率中心を通る軸を中心にし
て回転する。
【0098】この第3実施形態によれば、第2実施形態
と同様の効果を奏することができる。また、転動体25
2の一端部の球面部252aと凹部257aとの接触面
積が第2実施形態のボール155cと凹部157aとの
接触面積より大きいので、より広い面積で圧縮反力を受
けることができ、耐摩耗性が向上する。
【0099】図7(a)は第3実施形態の変形例に係る
クランク機構の分解斜視図、図7(b)はその断面図で
あり、第3実施形態と同一部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0100】ドライブハブ341には1つの突片部35
3だけが形成され、この突片部353にはピン354を
挿通させる孔361が形成されている。
【0101】転動体352の他端部には、突片部353
の幅とほぼ同じ幅を有する溝363を挟んで一対の挟持
片364が形成されている。また、転動体352の他端
部の挟持片364にはシャフト5と直交する方向へ延び
る孔360が形成されている。
【0102】ピン354は孔360を介して挟持片36
4間に掛け渡され、かつ突片部353の孔361と係合
する。ピン354は止め輪362によって抜け止めされ
ている。このピン354はボール255a,255bの
中心及び球面部257aの曲率中心を通る軸を中心にし
て回転する。
【0103】この変形例によれば、上記実施形態と同様
の効果を奏することができる。
【0104】図8はこの発明の第4実施形態に係る斜板
式圧縮機の全体を示す縦断面図、図9はそのヒンジ機構
の断面図である。
【0105】この斜板式圧縮機のシリンダブロック50
1の一端面にはバルブプレート502を介してリヤヘッ
ド503が、他端面にはフロントヘッド504がそれぞ
れ固定されている。
【0106】シリンダブロック501には、シャフト
(回転軸)505を中心にして周方向に所定間隔おきに
複数のシリンダボア506が配設されている。これらの
シリンダボア506内にはそれぞれピストン507が摺
動可能に収容されている。
【0107】前記フロントヘッド504内にはクランク
室508が形成され、このクランク室508内にはシャ
フト505の回転につれて斜板(傾斜回転板)510が
収容されている。
【0108】リヤヘッド503には吐出室512と、こ
の吐出室512の周囲に位置する吸入室513とが形成
されている。
【0109】バルブプレート502にはシリンダボア5
06と吐出室512とを連通させる吐出ポート516
と、シリンダボア506と吸入室513とを連通させる
吸入ポート515とが設けられている。
【0110】吐出ポート516は吐出弁517により開
閉され、吐出弁517はバルブプレート502のリヤヘ
ッド側端面に弁押さえ518とともにボルト519で固
定されている。また、吸入ポート515は吸入弁521
により開閉され、吸入弁521はバルブプレート502
とシリンダブロック501との間に設けられている。
【0111】シャフト505のフロント側端部はフロン
トヘッド504内のラジアル軸受526によって回転可
能に支持され、シャフト505のリヤ側端部はラジアル
軸受524及びスラスト軸受525によって回転可能に
支持されている。
【0112】また、シャフト505には、スラストフラ
ンジ540が固定されているとともに、ブッシュ509
を介して斜板510が取り付けられている。
【0113】スラストフランジ540と斜板510とは
ヒンジ機構(連結手段)550を介して連結され、この
ヒンジ機構550を介してシャフト505の回転がスラ
ストフランジ540から斜板510へと伝達される。
【0114】斜板510のフロント側端面には、上死点
にあるピストン507の中心軸と斜板の中心軸(ブッシ
ュ509の中心Bを通り摺動面510aに平行な軸線)
との交点Pを中心に回転可能なアーム部551が設けら
れている。
【0115】このアーム部551の先端面は交点Pを中
心とした半径R1の円弧状に形成されている。また、ア
ーム部551には交点Pを中心として長孔546(後
述)と同一半径上に孔553が形成されている。
【0116】スラストフランジ540のリヤ側端面に
は、アーム部551の円弧状の先端面551aを摺動可
能に支持する凹面542が設けられている。
【0117】また、スラストフランジ540のリヤ側端
面には、凹面542を挟んで一対の突片部545が設け
られている。この突片部545には、交点Pを中心とす
る円弧状の長孔546が形成されている。この長孔54
6は最大吐出量時の傾斜角と最小吐出量時の傾斜角とを
規制する。
【0118】ここで、R1は交点Pを中心とする円弧の
半径を、R2は交点Pを中心とする長孔546のフロン
ト側内周縁の半径を、R3は交点Pを中心とする長孔5
46のリヤ側内周縁の半径をそれぞれ示す。なお、各半
径の間にはR1>R2>R3の関係がある。
【0119】突片部545間には、ドライブハブ541
とスラストフランジ540とを転動可能に連結するた
め、ピン555が長孔546を介して突片部545間に
掛け渡され、かつアーム部551の孔553と係合す
る。なお、ピン555は止め輪558によって抜け止め
されている。
【0120】アーム部551と、凹面542と、突片部
545と、長孔546と、ピン555とでヒンジ機構5
50が構成される。
【0121】また、シャフト505にはブッシュ509
が圧入等によって固定されている。
【0122】このブッシュ509は交点Pを中心とし、
最大吐出量時の交点Pからシャフト505までの距離よ
り長い半径R4の円弧に沿う形状を備え、ドライブハブ
541に形成された中心孔541aの内周面と接してい
る。
【0123】スラストフランジ540とフロントヘッド
504の内壁面との間にはスラスト軸受533が取り付
けられている。
【0124】斜板510の摺動面510aには、コネク
ティングロッド511の一端部の球体状511aを相対
転動可能に支持するシュー560がリテーナ563で保
持されている。リテーナ563は斜板510のボス部5
43に固定されたリテーナ支持板565によって相対摺
動可能に支持されている。コネクティングロッド511
の他端部はピストン507に固定されている。
【0125】シュー560は、コネクティングロッド5
11の一端部の球体511aの先端面を相対摺動可能に
支持するシュー本体561と、コネクティングロッド5
11の球体511aの後端面を相対転動可能に支持する
ワッシャ562とで構成されている。
【0126】斜板510の回転によりピストン507が
シリンダボア506内を直線往復運動する。この斜板
(傾斜回転板)510の傾斜角度はクランク室508の
圧力に応じて変化する。
【0127】この斜板圧縮機では、クランク室508の
圧力が低くなると斜板510の傾斜角度が大きくなり、
ピストン507のストローク量が最大となり、最大吐出
状態になる。
【0128】一方、クランク室508内の圧力が高くな
ると、斜板510の一部がスラストフランジ540から
離れ、斜板510の傾斜角度が小さくなり、ピストン5
07のストローク量が最小となって、最小吐出状態にな
る。
【0129】吐出容量を小さくなったとき、斜板510
の傾斜角が小さくなるにつれてアーム部551がスラス
トフランジ540の凹面542を摺動し、ピン555が
長孔546に沿って移動する。このとき、圧縮行程中の
ピストン507のリヤ面には大きな力(圧縮反力)がか
かるが、ピストン507の圧縮反力をアーム部551の
円弧状の先端部551aを摺動可能に支持する凹面54
2で受け、スラストフランジ540に伝達される。
【0130】また、斜板510の回転運動の瞬間回転中
心は上死点にあるピストン507の中心軸と斜板中心軸
の交点Pと一致するので、トップクリアランスの変動を
ほぼ零にすることができる。
【0131】この第4実施形態によれば、ピストン50
7の往復運動による冷媒ガスの圧縮反力をアーム部55
1の円弧状の先端部を摺動可能に支持する凹面542で
受けるので、広い面積で圧縮反力を受けて力が分散させ
ることができ、摩耗を低減することができるとともに、
ヒンジ機構550の強度が向上する。
【0132】また、トップクリアランスの変動がほぼ零
となるので、体積効率を向上させることができる。
【0133】図10はこの発明の第5実施形態に係る斜
板式圧縮機の全体を示す縦断面図、図11はそのヒンジ
機構の断面図であり、第4実施形態と同一部分には同一
符号を付してその説明を省略する。
【0134】この実施形態はヒンジ機構650が第4実
施形態と異なる。
【0135】この実施形態では、ヒンジ機構650を、
アーム部651と、凹面642と、突片部645と、長
溝646と、ボール655とで構成している。
【0136】スラストフランジ640のリヤ側端面に形
成された突片部645には、交点Pを中心とする円弧状
の長溝646が形成されている。
【0137】斜板610とスラストフランジ640と
は、アーム部651の凹部611と突片部645の長溝
646とで支持されたボール655によって連結され、
斜板610の傾斜にしたがってボール655が長溝64
6内を摺動する。
【0138】この実施形態によれば、第4実施形態と同
様の効果を奏する。
【0139】なお、第2実施形態では、直径が同じボー
ル155a〜155cを用いたが、必ずしも全てのボー
ルの直径を同じにする必要はない。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
の可変容量型圧縮機によれば、ピンは突片部と円板の孔
とに面接触し、広い面積で冷媒ガスの圧縮反力を受ける
ので、力が分散し、摩耗を低減することができる。ま
た、部品点数が削減され、生産性、組立性が向上すると
ともに、信頼性が向上する。
【0141】請求項2記載の発明の可変容量型圧縮機に
よれば、体積効率を向上させることができる。
【0142】請求項3記載の発明の可変容量型圧縮機に
よれば、転動体はリヤ側端面突片部と面接触し、広い面
積で冷媒ガスの圧縮反力を受け、また第1の突片部と転
動体との間の球状体によってひねりモーメントを受ける
ので、力が分散して摺動性、転動性が向上し、摩耗を低
減することができる。
【0143】請求項4又は5に記載の発明の可変容量型
圧縮機によれば、冷媒ガスの圧縮反力をアーム部の円弧
状の先端部を摺動可能に支持する凹面で受けるので、広
い面積で冷媒ガスの圧縮反力を受けて力を分散させるこ
とができ、摩耗を軽減することができる。また、トップ
クリアランスが一定となるので、体積効率を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係る揺動板式
圧縮機の全体を示す縦断面図である。
【図2】図2(a)はヒンジ機構の分解斜視図、図2
(b)はその断面図である。
【図3】図3はこの発明の第2実施形態に係る揺動板式
圧縮機の全体を示す縦断面図である。
【図4】図4(a)はヒンジ機構の分解斜視図、図4
(b)はその断面図である。
【図5】図5はこの発明の第3実施形態に係る揺動板式
圧縮機の全体を示す縦断面図である。
【図6】図6(a)はヒンジ機構の分解斜視図、図6
(b)はその断面図である
【図7】図7(a)は第3実施形態の変形例に係るクラ
ンク機構の分解斜視図、図7(b)はその断面図であ
る。
【図8】図8はこの発明の第4実施形態に係る斜板式圧
縮機の全体を示す縦断面図である。
【図9】図9はヒンジ機構の断面図である。
【図10】図10はこの発明の第5実施形態に係る斜板
式圧縮機の全体を示す縦断面図である。
【図11】図11はヒンジ機構の断面図である。
【図12】図12は従来の揺動板式圧縮機の全体を示す
縦断面図である。
【図13】図13は従来の可変容量型斜板式圧縮機の全
体を示す縦断面図である。
【図14】図14は突起部の丸孔に回転可能に支持され
た円板の拡大図である。
【図15】図15は図14に示す各象限における斜板傾
斜角とトップクリアランスとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1,501 シリンダブロック 5,505 シャフト(回転軸) 6,506 シリンダボア 7,507 ピストン 40,140,240,540 スラストフランジ(回
転部材) 50,150,250,550,650 ヒンジ機構
(連結手段) 41 ドライブハブ(傾斜回転板) 51 突起部 52 円板 53,160,260 孔 54,545,645 突片部 55,154,254,354,555 ピン 151,251 第1の突片部 152,252,352 転動体 153,253,353 第2の突片部 155a,155b,655 ボール(球状体) 510 斜板(傾斜回転板) 541a 中心孔 542,642 凹面 546 長孔 551,651 アーム部 646 長溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックに形成された複数のシ
    リンダボアと、 前記複数のシリンダボア内に摺動可能に収容される複数
    のピストンと、 回転軸に固定され、前記回転軸と一体に回転する回転部
    材と、 前記回転軸が貫通する中心孔を有し、前記回転軸と直交
    する仮想面に対して傾斜した状態で軸方向に摺動可能に
    前記回転軸に取り付けられる傾斜回転板と、 前記回転部材と前記傾斜回転板との間に配設され、前記
    回転部材に対し前記傾斜回転板を傾斜動作可能に連結す
    る連結手段とを備え、 前記傾斜回転板の傾斜角に応じて前記ピストンのストロ
    ーク量が変わる可変容量型圧縮機において、 前記連結手段が、 前記回転部材のリヤ側端面に設けられた突起部と、 この突起部の丸孔に回転可能に支持された円板と、 前記円板に形成され、前記回転軸と直交する前記丸穴の
    中心軸からオフセットした位置にある孔と、 前記傾斜回転板のフロント側端面に設けられた一対の突
    片部と、 この突片部間に掛け渡され、かつ前記円板の孔と係合す
    るピンと、 を備えていることを特徴とする可変容量型圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記ピンの中心軸は前記円板の中心軸よ
    りリヤ側にあるとともに、最小吐出時に前記回転軸の中
    心軸から前記ピンの中心軸までの距離が前記回転軸の中
    心軸から前記円板の中心軸までの距離と等しい又はそれ
    以上であることを特徴とする請求項1に記載の可変容量
    型圧縮機。
  3. 【請求項3】 シリンダブロックに形成された複数のシ
    リンダボアと、 前記複数のシリンダボア内に摺動可能に収容される複数
    のピストンと、 回転軸に固定され、前記回転軸と一体に回転する回転部
    材と、 前記回転軸が貫通する中心孔を有し、前記回転軸と直交
    する仮想面に対して傾斜した状態で軸方向に摺動可能に
    前記回転軸に取り付けられる傾斜回転板と、 前記回転部材と前記傾斜回転板との間に配設され、前記
    回転部材に対し前記傾斜回転板を傾斜動作可能に連結す
    る連結手段とを備え、 前記傾斜回転板の傾斜角に応じて前記ピストンのストロ
    ーク量が変わる可変容量型圧縮機において、 前記連結手段が、 前記回転部材のリヤ側端面に設けられた一対の第1の突
    片部と、 この突片部間に球状体を介して挟持されるとともに、前
    記回転部材のリヤ側端面に転動可能に支持される転動体
    と、 前記傾斜回転板のフロント側端面に設けられた第2の突
    片部と、 この突片部間に支持され、かつ前記転動体の孔と係合す
    るピンと、 を備えていることを特徴とする可変容量型圧縮機。
  4. 【請求項4】 シリンダブロックに形成された複数のシ
    リンダボアと、 前記複数のシリンダボア内に摺動可能に収容される複数
    のピストンと、 回転軸に固定され、前記回転軸と一体に回転する回転部
    材と、 前記回転軸が貫通する中心孔を有し、前記回転軸と直交
    する仮想面に対して傾斜した状態で軸方向に摺動可能に
    前記回転軸に取り付けられる傾斜回転板と、 前記回転部材と前記傾斜回転板との間に配設され、前記
    回転部材に対し前記傾斜回転板を傾斜動作可能に連結す
    る連結手段とを備え、 前記傾斜回転板の傾斜角に応じて前記ピストンのストロ
    ーク量が変わる可変容量型圧縮機において、 前記連結手段が、 前記傾斜回転板のフロント側端面に設けられ、ピストン
    の中心軸と前記傾斜回転板の中心軸の交点を中心に回転
    可能なアーム部と、 前記回転部材のリヤ側端面に設けられ、前記アーム部の
    円弧状の先端面を摺動可能に支持する凹面と、 前記回転部材のリヤ側端面に前記凹面を挟んで設けられ
    た一対の突片部と、 前記突片部に設けられ、前記アーム部の先端面の半径よ
    り小さい半径の円弧に沿う長孔と、 この突片部間に掛け渡され、前記突片部の長孔と係合す
    るピンとを備え、 前記アーム部の先端面と前記凹面とが前記交点を中心と
    するほぼ同一半径の円弧に沿う形状であることを特徴と
    する可変容量型圧縮機。
  5. 【請求項5】 シリンダブロックに形成された複数のシ
    リンダボアと、 前記複数のシリンダボア内に摺動可能に収容される複数
    のピストンと、 回転軸に固定され、前記回転軸と一体に回転する回転部
    材と、 前記回転軸が貫通する中心孔を有し、前記回転軸と直交
    する仮想面に対して傾斜した状態で軸方向に摺動可能に
    前記回転軸に取り付けられる傾斜回転板と、 前記回転部材と前記傾斜回転板との間に配設され、前記
    回転部材に対し前記傾斜回転板を傾斜動作可能に連結す
    る連結手段とを備え、 前記傾斜回転板の傾斜角に応じて前記ピストンのストロ
    ーク量が変わる可変容量型圧縮機において、 前記連結手段が、 前記傾斜回転板のフロント側端面に設けられ、ピストン
    の中心軸と前記傾斜回転板の中心軸の交点を中心に回転
    可能なアーム部と、 前記回転部材のリヤ側端面に設けられ、前記アーム部の
    円弧状の先端面を摺動可能に支持する凹面と、 前記回転部材のリヤ側端面に前記凹面を挟んで設けられ
    た一対の突片部と、 前記突片部に設けられ、前記アーム部の先端面の半径よ
    り小さい半径の円弧に沿う長溝と、 このアーム部と前記突片部との間に摺動可能に設けられ
    た球状体とを備え、 前記アーム部の先端面と前記凹面とが前記交点を中心と
    するほぼ同一半径の円弧に沿う形状であることを特徴と
    する可変容量型圧縮機。
JP11209299A 1999-07-23 1999-07-23 可変容量型圧縮機 Withdrawn JP2001041153A (ja)

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