JP2001037273A - 振動波モータの制御装置、振動波モータを有する装置、振動型モータの制御装置および画像形成装置 - Google Patents

振動波モータの制御装置、振動波モータを有する装置、振動型モータの制御装置および画像形成装置

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JP2001037273A
JP2001037273A JP11211797A JP21179799A JP2001037273A JP 2001037273 A JP2001037273 A JP 2001037273A JP 11211797 A JP11211797 A JP 11211797A JP 21179799 A JP21179799 A JP 21179799A JP 2001037273 A JP2001037273 A JP 2001037273A
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vibration wave
wave motor
control
mode
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Michio Kawase
道夫 川瀬
Toshihiko Otsubo
俊彦 大坪
Kazuyoshi Suzuki
一可 鈴木
Jun Yamaguchi
純 山口
Takahiro Watabe
高廣 渡部
Tetsuo Fukusaka
哲郎 福坂
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動波モータの回転状態を検出するエンコーダ
等の手段が故障していても、振動波モータを停止させる
ことなく駆動できるようにする。 【解決手段】振動波モータと共に回転する回転盤に対
し、回転軸対称の位置に配置した2つのセンサーの一方
からの速度情報の信頼性が低い場合には、他方のセンサ
ーの速度情報に基づいて前記振動波モータを制御し、両
方のセンサーの速度情報の信頼性が低い場合には速度目
標値によりオープンループにより振動波モータを制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動波を発生さ
せ、その振動エネルギーにより駆動力を与える振動波モ
ータの制御装置、振動波モータを有する装置、振動型モ
ータの制御装置及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】振動波モータの例として、進行波タイプ
の振動波モータがあり、該モータは2相の交流電圧を振
動体に加えることによって、振動体に進行波を発生さ
せ、振動体の駆動面と加圧手段を介して接触する接触体
が接触している部分での摩擦により相対移動を行うもの
である。
【0003】この型式のモータの速度制御方法には、様
々な方法がある。例えば、振動体を構成する電気−機械
エネルギー変換素子としての圧電素子に印加する交流電
圧の周波数や振幅を変化させたり、駆動用圧電素子に印
加する2つの駆動信号の位相差を変化させる方法などが
ある。また、一般的には、モータの回転速度を略所定の
速度に制御するために、回転速度を検知する速度検知手
段を備えている。
【0004】また、一層高精度の回転速度制御を求めら
れる場合には、エンコーダの回転の偏心成分を相殺する
ために、互いに対向する位置に2つの速度検知手段を設
けるようにしたものも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た2つの速度検知手段を設けた制御方式の場合、少なく
とも1つの速度検出手段に故障が生じたり、速度情報に
誤りが生じた場合には、正常な駆動信号を発生できなく
なり、モータ回転を所定の回転速度で制御できず、著し
く不安定になったり、最悪の場合、停止してしまうこと
があった。特に、回転させるべきときに、所定回転速度
で回転できないことがモータを使用する装置に著しいダ
メージを与えたり、ユーザに不利益を被る結果となる場
合には、問題であった。
【0006】例えば、電子写真式プリンタの感光ドラム
や転写ベルト等の像担持体の駆動に用いる場合、作像プ
ロセス中などの稼動中に駆動停止すると、装置にダメー
ジを招くおそれがあった。
【0007】高精度の回転速度制御のためには、一般的
なパルスモータやDCブラシレスモータよりは、振動波
モータが優れているが、速度検知によるフィードバック
制御を行う場合には、フィードバック系の異常対策が十
分でない場合、種々の不具合を生ずるのである。
【0008】つまり、単に、稼動中の回転が停止してし
まうだけではなく、振動波モータの場合には、振動体の
励振を行なわないときには、振動体と移動体(接触体)
との間に強力な加圧力が加わっているため、その強力な
摩擦力により容易に手動でモータを回すことができな
い。
【0009】従って、プリント動作以外にモータを回転
させようとしても、駆動制御なしに、モータ回転させる
ことはできない。メンテナンスや、ジャム処理等のプリ
ント動作以外のあらゆる事態でも、モータ回転できない
という問題が生じていた。
【0010】本出願に係る発明の目的は、振動波モータ
の回転状態を検出するエンコーダ等の手段が故障してい
ても、振動波モータを停止させることなく駆動できる振
動波モータの制御装置、振動波モータを有する装置、振
動型モータの制御装置および画像形成装置を提供しよう
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する振動波モータの制御装置の第1の構成は、電
気−機械エネルギー変換素子に周波信号を印加すること
で駆動力を得る振動波モータの回転状態を検知する回転
状態検知手段と、前記回転状態検知手段からの検知情報
に基づいて前記振動波モータに供給する駆動信号を通常
制御モードで制御する制御手段を有する振動波モータの
制御装置において、前記回転状態検知手段の検知情報の
信頼性を判定する判定手段を有し、前記制御手段は、前
記判定手段の判定結果に基づいて、前記通常制御モード
と異なる駆動モードで前記振動波モータに駆動信号を供
給するようにしたものである。
【0012】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
モータの制御装置の第2の構成は、前記回転状態検知手
段を、前記振動波モータの回転速度を検知する速度検知
手段か、基準速度との差を比較して速度差を検知する速
度検知手段とするものである。
【0013】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
モータの制御装置の第3の構成は、前記回転状態検知手
段を、互いに独立した複数の検知装置で構成したもので
ある。
【0014】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
モータの制御装置の第4の構成は、前記回転状態検知手
段は、振動波モータと共に回転する回転部材に対して、
該回転部材の回転を検知する2個一組のセンサーを少な
くとも1組配置し、前記2個1組のセンサーは前記回転
部材の回転中心に対して対称位置に配置したものであ
る。
【0015】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
モータの制御装置の第5の構成は、前記判定手段は、前
記通常制御モードにおける目標値と前記速度情報とを比
較し、その差が所定範囲を超えると検知情報に信頼性が
ないと判定するようにしたものである。
【0016】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
モータの制御装置の第6の構成は、前記判定手段は、前
記2つのセンサーからの個々の速度情報を前記通常制御
モードにおける目標値とそれぞれ比較し、その差が所定
範囲を超えると前記各センサー毎に検知情報に信頼性が
ないと判断するようにしたものである。
【0017】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
モータの制御装置の第7の構成は、前記制御手段は、前
記判定手段がいずれか一方のセンサーの信頼性がないと
判定した場合、いずれか他方のセンサーからの速度情報
に基づいて振動波モータへ駆動信号を供給する第1の駆
動モードと、前記判定手段が前記両方のセンサーの信頼
性がないと判定した場合、前記両方のセンサーからの速
度情報に基づかずに前記振動波モータへ駆動信号を供給
する第2の駆動モードを有するようにしたものである。
【0018】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
モータの制御装置の第8の構成は、前記制御手段は、前
記通常制御モードで振動波モータを駆動中に、前記判定
手段が回転状態検知手段の検知情報に信頼性がないと判
定すると、該判定手段の判定結果に応じて駆動モードを
前記第1のモードまたは前記第2のモードに移行するよ
うにしたものである。
【0019】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
モータの制御装置の第9の構成は、前記制御手段は、起
動時に前記判定手段が回転状態検知手段の検知情報に信
頼性がないと判定すると、該判定手段の判定結果に応じ
て駆動モードを前記第1のモードまたは前記第2のモー
ドにより起動するようにしたものである。
【0020】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
モータの制御装置の第10の構成は、前記制御手段は、
前記第1のモードで駆動中に前記判定手段が検知情報の
信頼性がないと判定すると、前記第1のモードから前記
第2のモードに移行するようにしたものである。
【0021】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
モータの制御装置の第11の構成は、前記振動波モータ
を複数有し、前記複数の各振動波モータごとに前記回転
状態検知手段、前記制御手段および前記判定手段を有す
るものである。
【0022】本発明の目的を実現する振動波モータを有
する装置の構成は、上記したいずれかの振動波モータの
制御装置を備え、前記振動波モータにより被駆動体駆動
するようにしたものである。
【0023】本発明の目的を実現する画像形成装置は、
上記したいずれかの振動波モータの制御装置を有し、前
記振動波モータにより画像形成のための手段を駆動する
ようにしたものである。
【0024】本発明の目的を実現する振動型モータの制
御装置の第1の構成は、電気−機械エネルギー変換素子
部に対して周波信号を印加して駆動力を得る振動型モー
タの回転状態をそれぞれ独立して検知する第1と第2の
検知手段と、前記第1の検知手段の出力と第2の検知手
段の出力をそれぞれ独立して所定の基準に基づいて判定
し、モータの回転状態の異常又は検知手段の異常の発生
を判定する判定手段と、該判定手段にて以上を判定され
ない時には、前記第1と第2の検知手段にて検知された
それぞれの出力に基づいて駆動制御を行い、前記第1の
検知手段の出力に対しての判定で異常と判定され、前記
第2の検知手段の出力に対しての判定で異常と判定され
ない時は、前記第2の検知手段の出力に基づいて駆動制
御を行い、前記第2の検知手段の出力に対しての判定で
異常と判定され、前記第1の検知手段の出力に対しての
判定で異常と判定されない時は、前記第1の検知手段の
出力に基づいて駆動制御を行い、前記第1及び第2の検
知手段の出力に対しての判定で両者が異常であると判定
された時は、前記第1及び第2の検知手段の出力に基づ
く駆動制御を禁止する制御手段を設けたものである。
【0025】本発明の目的を実現する振動型モータの制
御装置の第2の構成は、上記第1の構成で、前記制御手
段は、判定手段にて異常を判定されない時には、前記第
1と第2の検知手段にて検知されたそれぞれの出力によ
り得られる駆動速度情報と目標速度情報との差に基づい
て駆動速度が目標速度となるようにフィードバック制御
を行い、前記第1の検知手段の出力に対しての判定で異
常と判定され、前記第2の検知手段の出力に対しての判
定で異常と判定されない時は、前記第2の検知手段の出
力により得られる駆動速度情報と目標情報との差に基づ
いて駆動速度が目標速度となるようにフィードバック駆
動制御を行い、前記第2の検知手段の出力に対しての判
定で異常と判定され、前記第1の検知手段の出力に対し
ての判定で異常と判定されない時は、前記第1の検知手
段の出力により得られる駆動速度情報と目標速度情報と
の差に基づいて駆動速度が目標速度となるようにフィー
ドバック駆動制御を行い、前記第1及び第2の検知手段
の出力に対しての判定で両者が異常であると判定された
時は、オープンループ駆動制御を行うものである。
【0026】本発明の目的を実現する振動型モータの制
御装置の第3の構成は、上記第2の構成で、前記制御手
段は、前記判定手段にて異常を判定されない時には、前
記第1と第2の検知手段にて検知されたそれぞれの出力
の加算値又は平均値に基づいた駆動速度情報と目標速度
情報との差に基づいて駆動速度が目標速度となるように
フィードバック制御を行うものである。
【0027】
【発明の実施の形態】図1〜図8は本発明の一実施の形
態を示す。
【0028】図2はカラー画像形成装置の全体の概略構
成を示す。
【0029】まず、カラーリーダ部の構成について説明
する。
【0030】101はCCD、311はCCD101の
実装された基板、312はプリンタ処理部、301は原
稿台硝子(プラテン)、302は原稿給紙装置(なお、
この原稿給紙装置302の代わりに不図示の鏡面圧板も
しくは白色圧板を装着する構成も有る)、303及び3
04は原稿を照明するハロゲンランプ又は蛍光灯の光
源、305及び306は光源303・304の光を原稿
に集光する反射傘、307から309はミラー、310
は原稿からの反射光又は投影光をCCD101上に集光
するレンズ、314はハロゲンランプ303・304と
反射傘305・306とミラー307を収容するキャリ
ッジ、315はミラー308・309を収容するキャリ
ッジ、313は他のIPU等とのインターフェイス(I
/F)部である。なお、キャリッジ314は速度Vで、
キャリッジ315は速度V/2で、CCD101の電気
的走査(主走査)方向に対して垂直方向に機械的に移動
することによって、原稿の全面を走査(副走査)する。
【0031】次に、図2におけるプリンタ部の構成を説
明する。
【0032】317はマゼンタ(M)画像形成部、31
8はシアン(C)画像形成部、319はイエロウ(Y)
画像形成部、320はブラック(K)画像形成部で、そ
れぞれの構成は同一なのでM画像形成部317を詳細に
説明し、他の画像形成部の説明は省略する。
【0033】M画像形成部317において、342は感
光ドラムで、LED記録ヘッド210からの光によっ
て、その表面に潜像が形成される。312は一次帯電器
で、感光ドラム342の表面を所定の電位に帯電させ、
潜像形成の準備をする。322は現像器で感光ドラム3
42上の潜像を現像して、トナー画像を形成する。な
お、現像器322には、現像バイアスを印加して現像す
るためのスリーブ345が含まれている。
【0034】323は転写帯電器で転写材搬送ベルト3
33の背面から放電を行い、感光ドラム342上のトナ
ー画像を、転写材搬送ベルト333上の記録紙などへ転
写する。本実施の形態は転写効率がよいため、クリーナ
部が配置されていないが、クリーナ部を装着しても問題
無いことは言うまでもない。
【0035】次に、記録紙等の転写材上へのトナー画像
を転写する手順を説明する。カセット340・341に
格納された記録紙等の転写材はピックアップローラ33
9・338により1枚毎給紙ローラ336・337で転
写材搬送ベルト333上に供給される。供給された記録
紙は、吸着帯電機346で帯電させられる。348は転
写材搬送ベルトローラで、転写材搬送ベルト333を駆
動し、かつ、吸着帯電器346と対になって記録紙等を
帯電させ、転写材搬送ベルト333に記録紙等を吸着さ
せる。なお、転写材搬送ベルトローラ348を転写材搬
送ベルト333を駆動するための駆動ローラとしても良
く、また反対側に転写材搬送ベルト333を駆動するた
めの駆動ローラを配置するようにしても良い。
【0036】347は紙先端センサで、転写材搬送ベル
ト333上の記録紙等の先端を検知する。なお、紙先端
センサ347の検出信号はプリンタ部からカラーリーダ
部へ送られて、カラーリーダ部からプリンタ部にビデオ
信号を送る際の副走査同期信号として用いられる。
【0037】この後、記録紙等は、転写材搬送ベルト3
33によって搬送され、画像形成部317〜320にお
いてMCYKの順にその表面にトナー画像が形成され
る。K画像形成部320を通過した記録紙等の転写材
は、転写材搬送ベルト333からの分離を容易にするた
め、除電帯電器349で除電された後、転写材搬送ベル
ト333から分離される。350は剥離帯電機で、記録
紙等が転写材搬送ベルト333から分離する際の剥離放
電による画像乱れを防止するものである。分離された記
録紙等は、トナーの吸着力を補って画像乱れを防止する
ために、定着前帯電器351・352で帯電された後、
定着器334でトナー画像が熱定着された後、335の
排紙トレーに排紙される。また、各ドラム、搬送ベルト
は後述の振動波モータにて駆動される。
【0038】ここで、LED記録ヘッド210〜213
は、複数のLED発光素子を直線状にならべたLEDア
レイ方式の記録ヘッドを例に述べたが、勿論、レーザビ
ーム走査系などの露光手段など他の方法であってもよ
い。
【0039】また、本実施の形態では、電子写真方式の
画像形成装置を例に述べたが、他の応用は可能であるこ
とは言うまでもない。
【0040】図1に本発明の一実施の形態を示す振動波
モータの制御装置のブロック図を示す。図において太い
線は複数本のバスラインを表している。
【0041】1は処理回路としてのCPUであり、速度
情報に基づき振動波モータの駆動周波数やパルス巾を決
定している。2は例えば水晶発振器等の発振器(以下O
SCと略す)であり、20〜40MHz程度の周波数で
発振し、駆動周波数やパルス巾を生成する際の基準クロ
ックを形成する。3は分周回路であり、OSC2のパル
スをCPU1の指令に基づいた分周率で分周している。
4はパルス巾発生器であり、CPU1で指令されたパル
ス巾を分周回路3からの信号に同期した出力と90度位
相のずれた信号の2相を生成している。
【0042】図3に2相の信号のタイムチャートを示
す。図3の同期周期Tを分周回路3で決定し、パルス巾
Dをパルス巾発生器4で決定している。5aおよび5b
は昇圧器であり、例えば図4に示すような構成になって
おり、各昇圧器に対して図3のパルスA,Bが入力され
る。
【0043】図4は振動波モータに印加する2相の駆動
信号のうち1相分の昇圧器5aを示したものであり、1
1はトランス、6aは振動波モータの電気−機械エネル
ギー変換素子で、例えば圧電素子、電歪素子等の周波信
号の印加にて振動する素子である。尚本実施の形態では
圧電素子が用いられているものとする。
【0044】12はFETであり、トランス11の電流
をスイッチングするスイッチング手段を構成する。9は
チョークコイルであり、トランスに流れ込む電流を制限
している。10はスナバ回路であり、FET12の保護
およびノイズの除去を行っている。この回路において、
入力パルスの周波数に応じた交流波が入力パルスのパル
ス巾に応じた電圧で圧電素子6aに加わる。
【0045】図1に戻り、7A,7Bは、のモータの回
転状態を検出する駆動状態検知手段のセンサーとしての
エンコーダであり、振動波モータ6の回転軸と同軸上に
1つの回転部が取り付けられており、光学的あるいは磁
気的に該回転部に対してエンコーダ7Aと7Bが配置さ
れ、モータ6の回転に応じたパルス信号を各エンコーダ
7Aと7Bから得ることができる。
【0046】図7に2つのエンコーダ7A、7Bの配置
例を示す。図7に示すように、振動波モータの回転軸3
2において、駆動に用いるのと反対側の軸側に、高精度
で細かいスリットを形成した円盤31を取付けている。
回転軸32が回転するのに伴い、円盤31も回転するた
め、スリットの有り無しにより、光が透過するか、遮光
されるかを光検知センサで検知するようにしたものが、
エンコーダ7A,7Bである。エンコーダ7A,7B
は、回転軸32に対して、対向する位置に配置される。
すなわち、モータの回転位相の逆相(180°)となる
ように配置される。
【0047】なお、従来は、1つのエンコーダを用いて
いたが、このように対向位置に2つのエンコーダを配置
して、各エンコーダから得られるパルス信号L7A,L
7Bを利用して、回転検出用の円盤31の偏心成分をキ
ャンセルさせる。
【0048】8はモータの速度を検出する速度カウンタ
を備えた速度検出器であり、Aエンコーダ7AとBエン
コーダ7Bから出力されるモータの速度に応じた周波数
のパルスの1周期の時間を計測し速度データを出力して
いる。この速度情報がCPU1にフィードバックされ
る。
【0049】なお、速度検出器8の速度カウンタでは、
エンコーダ7A,7Bからのパルスの周期と目標とする
パルス周期の差を検出し、出力値はパルス周期により検
出するので、駆動速度の逆数と目標速度の逆数の差に比
例した数値になる。
【0050】図5は速度検出器8の速度カウンタの回路
構成を表すブロック図を示す。なお、説明の簡単化のた
め、1つのエンコーダについてのみ説明する。
【0051】図5において、13は立ち上がりエッジを
検出するブロックで、エンコーダパルスの立ち上がりエ
ッジが入るとクロックの1周期の間ハイレベルとなるよ
うな信号が出力される。立ち上がりエッジ検出13は図
示しないフリップフロップやアンドゲートなどで構成さ
れる。14は8ビットダウンカウンタであり、ロード入
力がハイレベルとなると目標とするエンコーダパルスの
周期に相当する目標速度データをロードする。ロード入
力がローレベルの時は1づつカウントダウンされ、次の
エンコーダパルスの立ち上がりエッジまでの時間をカウ
ントする。
【0052】15はイネーブル付きのレジスタであり、
イネーブル入力がハイレベルの時に8ビットの入力(D
[7..0])がレジスタに書き込まれ、イネーブル入
力がローレベルの時はレジスタの値が保持されるような
構成になっている。
【0053】図5のような構成により、エンコーダパル
ス入力がローレベルからハイレベルになったときに、8
ビットダウンカウンタ14の値がレジスタ15に書き込
まれると同時に、8ビットダウンカウンタ14のデータ
がロードされる。
【0054】すなわち、エンコーダパルスの周期と目標
周期の差をクロックでカウントした値が常にレジスタ1
5に更新されることになる。
【0055】図8は速度検出器8の構成を示し、エンコ
ーダ7A,7Bからのパルス信号L7A,L7Bは、速
度カウンタ部内の速度カウンタ8A,8Bにより、目標
速度との速度差情報L8A,L8Bがそれぞれ独立に生
成される。
【0056】速度差情報L8A,L8Bは加算器8Cで
加算され、割り算器8Dで1/2に割り算され、速度差
情報L8を生成する。なお、割り算器8Dの代わりに、
加算結果L8Cの最下位ビットを使用せずに、L8Cの
データを1ビット右シフトしてもよい。いずれにせよ、
情報L8A、L8Bの加算値や平均値により偏心成分を
キャンセルした情報が得られる。
【0057】また、このようにして、対向するエンコー
ダ7A,7Bからのパルス信号に基づいて、円盤31の
偏心成分をキャンセルした速度差情報L8を用いて、振
動波モータの速度制御を行うことにより、一層高精度
に、安定した回転を実現できるようになる。
【0058】ここで、エンコーダ7Aが故障し、エンコ
ーダ7Aのパルス信号L7A=Low(一定)であった
場合、速度カウンタ8Aにおいては、立ち上がりエッジ
が検出できなくなり、8ビットダウンカウンタ14のロ
ード入力にはローレベルが入力されることになり、目標
速度データがロードされない。従って、不定の初期値か
ら8ビットダウンカウントを繰り返すことになる。ま
た、8ビットレジスタ15はイネーブル入力にハイレベ
ルが入力されないことになり、8ビットレジスタの値は
不定となる。
【0059】従って、速度カウンタ8Aからは不定の速
度差情報L8Aが出力される。L8Aの値は、電源投入
時に速度カウンタ8A内の8ビットレジスタ15がどの
ような値をとるかどうかに依存し、電源投入時の8ビッ
トレジスタの値を維持し続ける。
【0060】このような誤った固定値の速度差情報L8
Aと、円盤31の偏心成分を含んだ速度差情報L8Bと
が加算され、1/2に割り算されるため、円盤31の偏
心成分をキャンセルできない。更に、速度カウンタ8A
からの速度差情報L8Aは電源投入時に目標速度と異な
る値がセットされてしまう場合は、速度差情報L8は目
標速度と異なる速度差データとなり、かつ、円盤31の
偏心成分を含んだものになるため、振動波モータの回転
速度は目標速度と異なり、ワウ/フラッタの大きなもの
になる。
【0061】また、速度差情報L8が目標速度と大きく
異なる場合には、振動体の共振周波数に近づくように圧
電素子への交流波の周波数を更新され、ついには共振周
波数を越えるような交流波の周波数設定が行われてしま
う。このようなときには、振動波モータは、回転速度が
急激に低下してしまう特性を有しているため、突然、停
止してしまうような不具合を生じていた。
【0062】更に、エンコーダ7A,7Bが両方とも故
障した場合には、例えば、パルス信号L7A=Low、
L7B=Lowであるような故障のときには、速度カウ
ンタ8A,8Bともに、その速度差情報は不定となる。
電源投入時に誤った値が各8ビットレジスタにセットさ
れ、速度差情報L8A,L8Bともに固定値となるた
め、速度カウンタ8からの速度差情報L8は、電源投入
時に目標速度と異なる誤った値を取り、その値を維持し
続ける。
【0063】通常、振動波モータの起動は、低速から徐
々に回転速度を上げていくため、起動時から回転速度と
かけ離れた速度差情報を生成してしまう場合があり、こ
のため起動時には徐々に目標速度を高速側へ更新させる
構成をとる。しかしながら徐々に目標速度を更新して
も、速度差情報L8の値は更新されないため、やはり、
圧電素子へ印加される交流波の周波数が共振周波数を越
えてしまい、振動波モータが停止してしまう不具合を招
く。
【0064】なお、エンコーダの故障により検知信号が
正常な値を示さない場合に加え、エンコーダは正常であ
るが回転状態が正常ではない場合、速度検出器8からは
フィードバック制御における目標速度と相当異なる検知
信号が出力されることになるので、これら両者の場合に
おける検出器8からの信号は信頼性が低いと判定し、フ
ィードバック制御に供しないようにする。
【0065】図1に戻り、前記各相に対して設けられる
圧電素子は振動体上の異なる位置に配設され、それぞれ
昇圧器5a,5bの出力が印加される。
【0066】振動波モータ(USM)6は、例えばリン
グ状の金属等の弾性体の片面側に前記圧電素子が接着剤
により接合したものを振動体とし、前記弾性体の他面側
を駆動面として移動体(ローター)をバネ等の加圧手段
により加圧接触させ、また前記移動体の回転中心に配置
した回転軸と前記移動体とを連結させている。そして、
前記圧電素子に駆動信号を印加することにより前記弾性
体の他面に形成した振動波(例えば曲げ振動同士の合成
により形成される進行波)を形成し、該振動体に接触す
る移動体としてのローターを振動体に対して回転駆動
し、前記回転軸を回転させる。
【0067】次にCPU1が行っている制御を図6のフ
ローチャートに基づき説明する。
【0068】本実施の形態において、CPU1の図6に
示す動作は、制御装置の始動時点からある時間間隔で発
生するタイマー割り込みで行っており、STEP1でタ
イマー割り込みが発生するまで待つ。タイマー割り込み
が発生すると、STEP2に進み、速度カウンタ8から
の速度情報を取り込む。
【0069】速度カウンタ8からは、対向する位置に配
置された各エンコーダからのパルス信号から、目標速度
との速度差情報L8A,L8Bの夫々を検知すると共
に、円盤31の偏心成分をキャンセルした速度差情報L
8とを取り込み、STEP10に進む。
【0070】STEP10以降では、速度差情報L8
A,L8Bが所定範囲以内であるかどうかをチェックす
る。即ち、エンコーダ7A,7Bによる速度差情報L8
A,L8Bと目標速度情報VXとの差の絶対値を計算
し、エラー情報VEと比較する。
【0071】STEP10では、エンコーダ7Aについ
てチェックする。
【0072】|L8A−VX|≦VE が真であるとき、エンコーダ7Aは正常であり、STE
P12でエラーフラグERA=0とする。偽であると
き、エンコーダ7Aは故障であり、STEP11でエラ
ーフラグERA=1とする。
【0073】次に、STEP13では、エンコーダ7B
についてチェックする。
【0074】|L8B−VX|≦VE が真であるとき、エンコーダ7Bは正常であり、STE
P15でエラーフラグERB=0とする。偽であると
き、エンコーダ7Bは故障であり、STEP14でエラ
ーフラグERB=1とする。
【0075】次にSTEP16でエンコーダ7A,7B
が共に正常か否かチェックする。
【0076】ERA=ERB=0 が真であるとき、エンコーダ7A,7Bは両方とも正常
にパルス信号L7A,L7Bを生成していることにな
り、STEP3に進む。STEP16が偽であるときS
TEP17の異常モード処理に進む。
【0077】STEP17では1つまたは2つのエンコ
ーダが故障であるかどうかに応じて、振動波モータの異
常モード処理を適切に行う。
【0078】なお、エラー情報VEは、円盤31の偏心
による回転速度のみかけの変動分より大きな値とする。
従って、目標速度VXと各エンコーダ7A,7Bからの
速度差情報L8A,L8Bとが大きく異なる場合、エン
コーダが故障していると判断できる。
【0079】ステップ10、13での異常検出方法の他
の例としては、速度差情報L8A、L8Bのそれぞれの
絶対値が所定値よりも大きい時に異常であると判定して
もよいし、速度差情報L8A、L8Bが所定時間の間変
化しないときに異常であると判定し、速度差情報L8
A、L8Bが目標速度を更新しても変化しない時に異常
であると判定しても良い。
【0080】(異常モード) :1つ又は両方のエンコーダが故障した場合の異常モ
ードについて説明する。
【0081】まず、エンコーダ7Aが故障し、エンコー
ダ7Bは正常であるときについて説明する。
【0082】従来、エンコーダ7Aが故障し、エンコー
ダ7Aのパルス信号L7A=Low(一定)であった場
合、速度カウンタ8Aにおいては、立ち上がりエッジが
検出できなくなり、8ビットダウンカウンタ14のロー
ド入力にはローレベルが入力されることになり、目標速
度データがロードされない。
【0083】従って、不定の初期値から8ビットダウン
カウントを繰り返すことになる。また、8ビットレジス
タ15はイネーブル入力にハイレベルが入力されないこ
とになり、8ビットレジスタの値は不定となる。
【0084】このため速度カウンタ8Aからは不定の速
度差情報L8Aが出力される。速度差情報L8Aの値
は、電源投入時に速度カウンタ8A内の8ビットレジス
タ15がどのような値をとるか否かに依存し、電源投入
時の8ビットレジスタの値を維持し続ける。
【0085】このような誤った固定値の速度差情報L8
Aと、円盤31の偏心成分を含んだ速度差情報L8Bと
が加算され、1/2に割り算されるため、円盤31の偏
心成分をキャンセルできない。
【0086】更に、速度カウンタ8Aからの速度差情報
L8Aに電源投入時に目標速度と異なる値がセットされ
てしまう場合は、速度差情報L8は目標速度と異なる速
度差データとなり、かつ、円盤31の偏心成分を含んだ
ものになるため、振動波モータの回転速度は目標速度と
異なり、ワウ/フラッタの大きなものになる。
【0087】また、速度差情報L8が目標速度と大きく
異なる場合には、振動体の共振周波数に近づくように圧
電素子への交流波の周波数が更新され、ついには共振周
波数を越えるような交流波の周波数設定が行われてしま
う。このようなときには、振動波モータは、回転速度が
急激に低下してしまう特性を有しているため、突然、停
止してしまうような不具合を生じていた。
【0088】そこで、STEP10でエンコーダ7A、
STEP13でエンコーダ7Bのチェックをした結果、
ERA=1かつERB=0であり、STEP16からS
TEP17に進む。
【0089】STEP17では、エンコーダ7Aが故
障、エンコーダ7Bが正常であることより、CPU1
は、正常時には速度情報L8に基づいて、速度制御を行
うところを、速度情報L8Bのみに基づいて、振動波モ
ータの速度制御を行うようにし、STEP3に進む。
【0090】このようにして、1つの正常なエンコーダ
に基づく速度制御を行うことにより、円盤31の偏心成
分は除去されないが、目標速度に略等しい回転速度に制
御可能であることから、突然、振動波モータが停止して
しまうような不具合を防止できる。
【0091】同様に、エンコーダ7Aは正常で、エンコ
ーダ7Bが故障した場合には、ERA=0かつERB=
1であり、速度情報L8Aのみに基づいて、振動波モー
タの速度制御を行うようにし、STEP3に進むように
すればよい。
【0092】例えば、CPU1では、フラグERA,E
RBを記憶手段に記憶しておき、ERA,ERBの値に
応じて、速度情報L8,L8A,L8Bのいずれか1つ
を選択して、速度制御するようにすればよい。そこで、
少なくとも1つ以上のエンコーダが正常であれば、正常
なエンコーダを適切に活用して、振動波モータ制御する
ことが可能となる。
【0093】:エンコーダ7A,7Bともに故障であ
るときについて説明する。
【0094】エンコーダ7A,7Bが両方とも故障した
場合には、例えば、パルス信号L7A=Low,L7B
=Lowであるような故障のときには、速度カウンタ8
A,8Bともに、その速度差情報は不定となる。電源投
入時に誤った値が各8ビットレジスタにセットされ、速
度差情報L8A,L8Bともに固定値となるため、速度
カウンタ8からの速度差情報L8は、電源投入時に目標
速度と異なる誤った値を取り、その値を維持し続ける。
【0095】通常、振動波モータの起動は、低速から徐
々に回転速度を上げていくため、起動時から回転速度と
かけ離れた速度差情報を生成してしまう場合があり、徐
々に目標速度を更新しても、速度差情報L8の値は更新
されていないため、やはり、圧電素子へ印加される交流
波の周波数が共振周波数を越えてしまい、振動波モータ
が停止してしまう不具合を招く。
【0096】エンコーダ7A,7Bが両方とも故障した
場合には、ERA=1かつERB=1であり、速度情報
L8,L8A,L8Bのどれに基づいて振動波モータの
速度制御を行うようにしても、回転速度が著しく不安定
になったり、目標速度とはかけ離れた回転速度で回転し
たり、更には、突然停止してしまうことになるため、E
RA及びERB=1の時はステップ17Aに進み目標速
度そのものを速度差情報として、オープンループ制御を
行う。
【0097】即ち、エンコーダが2つとも故障している
ため、振動波モータのフィードバック制御は不可能な状
態であるが、オープンループ制御でとにかく振動波モー
タを回転可能とすることも有用なことが多い。
【0098】例えば、装置稼働中に突然振動波モータが
停止することにより、画像形成プロセス条件によって
は、著しい装置ダメージを引き起こす場合がある。ま
た、ジャムが発生した場合には、ジャム処理し易い所ま
で、プリント用紙を搬送する必要がある場合があり、こ
のようなときには、回転速度の精度は多少悪化したとし
ても、振動波モータを駆動できるメリットは大きい。
【0099】そこで、例えば、共振周波数を越えない程
度に(共振周波数よりも高い周波数領域を使用してい
る)設定目標速度を設定することなどが有用であろう。
また、画像品位を多少犠牲にしてでも、装置ダウンさせ
ないために、オープンループで画像形成することも可能
である。
【0100】また、1つのエンコーダが故障し、正常な
もう1つのエンコーダに基づいて振動波モータの回転制
御を行っているところで、正常なエンコーダのほうも故
障してしまった場合についても、先に述べた2つのエン
コーダが故障した場合のオープンループ制御に切り替え
ることにより、振動波モータを停止させることなく回転
させられるようにできることは言うまでもない。ERA
=ERB=1となったら、オープンループ制御に切り替
えればよい。
【0101】次に、STEP3に進み、周波数が固定さ
れているか否かを調べる。起動直後の初期状態では周波
数は固定されていないのでSTEP4に進む。
【0102】なお、振動波モータの始動に際してCPU
1は、分周回路3及びパルス巾発生器4に対して所定の
初期周波数で所定のパルス巾のパルスを前記パルスA,
Bとして形成させ、昇圧器5a,5bに供給する。
【0103】STEP4ではSTEP2にて取り込んだ
速度情報が目標速度に達しているか否かを判断し、達し
ていなければ上記周波数を所定量低い方向にシフトし共
振周波数方向に近づけモータ6の回転速度が速くなるよ
うにし、達していれば周波数を固定してSTEP9に進
みタイマー割り込みを待つ。
【0104】上記の各ステップによりモータの速度が目
標速度となるまでの間は、STEP2,STEP3,S
TEP4,STEP5が繰り返し実行され、徐々に周波
数が初期周波数から低周波数方向へ移行し、目標速度に
達したときにその周波数シフトを中止しその周波数に固
定される。
【0105】なお、周波数が固定されていないときは、
上記所定のパルス巾としては許容最大値と最小値の間に
固定されているものとする。
【0106】周波数が固定された後は、STEP3から
STEP7に進む。STEP7では取り込んだ速度情報
と目標速度を比較し、現在の速度が速ければSTEP8
aに進みパルス巾を減らし(デューティを減少し)、遅
ければSTEP8bに進みパルス巾を増やす(デューテ
ィを増大し)。そしてSTEP9に進み、次のタイマー
割り込みを待つ。
【0107】STEP5での周波数の変更量及びSTE
P8a,STEP8bでのパルス巾の変更量はある一定
の量でも良いし、目標速度と現在の速度の速度差に応じ
た量でも良い。
【0108】
【発明の効果】請求項1〜13に係る発明によれば、振
動波モータの回転状態を検知し、検知情報の信頼性の有
無を判定し、この判定結果に応じて振動波モータを所定
の回転動作モードで制御することにより、振動波モータ
を駆動源として用いる装置にダメージを与えないように
したり、モータを回転させられない事態を防止すること
ができる。
【0109】特に、モータの回転速度検知系の信頼性が
低い場合には効果的であり、この時には、少なくとも、
検知情報の信頼性が低い場合に用意された駆動モードで
駆動可能であるような構成とすることにより、ユーザに
著しい不利益を与えない装置を提供できるメリットがあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す制御装置の構成を
示すブロック図。
【図2】本発明の一実施の形態を示す画像形成装置の概
略図。
【図3】パルス発生器の出力波形を示すタイムチャー
ト。
【図4】図1の昇圧器を示す回路図。
【図5】図1の速度検出器を構成する速度カウンタのブ
ロック図
【図6】本発明の一実施の形態の制御動作を示すフロー
チャート。
【図7】図1のエンコーダの取り付け状態を示す図。
【図8】図1の速度検出器のブロック図。
【符号の説明】 1 CPU 2 発振器 3 分周回路 4 パルス巾発生器 6 振動波モータ 7 エンコーダ 8 速度検出器
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 一可 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山口 純 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渡部 高廣 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 福坂 哲郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H071 CA01 CA02 CA05 DA09 DA15 DA21 DA27 DA32 EA18 5H680 AA00 AA02 AA09 BB03 BB16 BC00 BC04 BC05 CC07 DD01 DD15 DD23 DD53 DD66 DD73 DD87 EE23 FF08 FF23 FF25 FF29 FF30 FF33 FF38

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気−機械エネルギー変換素子に周波信
    号を印加することで駆動力を得る振動波モータの回転状
    態を検知する回転状態検知手段と、前記回転状態検知手
    段からの検知情報に基づいて前記振動波モータに供給す
    る駆動信号を通常制御モードで制御する制御手段を有す
    る振動波モータの制御装置において、 前記回転状態検知手段の検知情報の信頼性を判定する判
    定手段を有し、前記制御手段は、前記判定手段の判定結
    果に基づいて、前記通常制御モードと異なる駆動モード
    で前記振動波モータに駆動信号を供給することを特徴と
    する振動波モータの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記回転状態検知手段は、前記振動波モ
    ータの回転速度を検知する速度検知手段か、基準速度と
    の差を比較して速度差を検知する速度検知手段であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の振動波モータの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記回転状態検知手段は、互いに独立し
    た複数の検知装置で構成されていることを特徴とする請
    求項1または2に記載の振動波モータの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記回転状態検知手段は、振動波モータ
    と共に回転する回転部材に対して、該回転部材の回転を
    検知する2個一組のセンサーを少なくとも1組配置し、
    前記2個1組のセンサーは前記回転部材の回転中心に対
    して対称位置に配置したことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の振動波モータの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記通常制御モードに
    おける目標値と前記速度情報とを比較し、その差が所定
    範囲を超えると検知情報に信頼性がないと判定すること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の振動波モー
    タの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記2つのセンサーか
    らの個々の速度情報を前記通常制御モードにおける目標
    値とそれぞれ比較し、その差が所定範囲を超えると前記
    各センサー毎に検知情報に信頼性がないと判断すること
    を特徴とする請求項4に記載の振動波モータの制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記判定手段がいずれ
    か一方のセンサーの信頼性がないと判定した場合、いず
    れか他方のセンサーからの速度情報に基づいて振動波モ
    ータへ駆動信号を供給する第1の駆動モードと、前記判
    定手段が前記両方のセンサーの信頼性がないと判定した
    場合、前記両方のセンサーからの速度情報に基づかずに
    前記振動波モータへ駆動信号を供給する第2の駆動モー
    ドを有することを特徴とする請求項6に記載の振動波モ
    ータの制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記通常制御モードで
    振動波モータを駆動中に、前記判定手段が回転状態検知
    手段の検知情報に信頼性がないと判定すると、該判定手
    段の判定結果に応じて駆動モードを前記第1のモードま
    たは前記第2のモードに移行することを特徴とする請求
    項7に記載の振動波モータの制御装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、起動時に前記判定手段
    が回転状態検知手段の検知情報に信頼性がないと判定す
    ると、該判定手段の判定結果に応じて駆動モードを前記
    第1のモードまたは前記第2のモードにより起動するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の振動波モータの制御装
    置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記第1のモードで
    駆動中に前記判定手段が検知情報の信頼性がないと判定
    すると、前記第1のモードから前記第2のモードに移行
    することを特徴とする請求項7、8または9に記載の振
    動波モータの制御装置。
  11. 【請求項11】 前記振動波モータを複数有し、前記複
    数の各振動波モータごとに前記回転状態検知手段、前記
    制御手段および前記判定手段を有することを特徴とする
    請求項1ないし10のいずれか一つに記載の振動波モー
    タの制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれか一つに
    記載の振動波モータの制御装置を備え、前記振動波モー
    タにより被駆動体駆動することを特徴とする振動波モー
    タを有する装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし11のいずれか一つに
    記載の振動波モータの制御装置を有し、前記振動波モー
    タにより画像形成のための手段を駆動することを特徴と
    する画像形成装置。
  14. 【請求項14】 電気−機械エネルギー変換素子部に対
    して周波信号を印加して駆動力を得る振動型モータの回
    転状態をそれぞれ独立して検知する第1と第2の検知手
    段と、前記第1の検知手段の出力と第2の検知手段の出
    力をそれぞれ独立して所定の基準に基づいて判定し、モ
    ータの回転状態の異常又は検知手段の異常の発生を判定
    する判定手段と、該判定手段にて以上を判定されない時
    には、前記第1と第2の検知手段にて検知されたそれぞ
    れの出力に基づいて駆動制御を行い、前記第1の検知手
    段の出力に対しての判定で異常と判定され、前記第2の
    検知手段の出力に対しての判定で異常と判定されない時
    は、前記第2の検知手段の出力に基づいて駆動制御を行
    い、前記第2の検知手段の出力に対しての判定で異常と
    判定され、前記第1の検知手段の出力に対しての判定で
    異常と判定されない時は、前記第1の検知手段の出力に
    基づいて駆動制御を行い、前記第1及び第2の検知手段
    の出力に対しての判定で両者が異常であると判定された
    時は、前記第1及び第2の検知手段の出力に基づく駆動
    制御を禁止する制御手段を設けたことを特徴とする振動
    型モータの制御装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、判定手段にて異常を
    判定されない時には、前記第1と第2の検知手段にて検
    知されたそれぞれの出力により得られる駆動速度情報と
    目標速度情報との差に基づいて駆動速度が目標速度とな
    るようにフィードバック制御を行い、前記第1の検知手
    段の出力に対しての判定で異常と判定され、前記第2の
    検知手段の出力に対しての判定で異常と判定されない時
    は、前記第2の検知手段の出力により得られる駆動速度
    情報と目標情報との差に基づいて駆動速度が目標速度と
    なるようにフィードバック駆動制御を行い、前記第2の
    検知手段の出力に対しての判定で異常と判定され、前記
    第1の検知手段の出力に対しての判定で異常と判定され
    ない時は、前記第1の検知手段の出力により得られる駆
    動速度情報と目標速度情報との差に基づいて駆動速度が
    目標速度となるようにフィードバック駆動制御を行い、
    前記第1及び第2の検知手段の出力に対しての判定で両
    者が異常であると判定された時は、オープンループ駆動
    制御を行うことを特徴とする請求項14に記載の振動型
    モータの制御装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記判定手段にて異
    常を判定されない時には、前記第1と第2の検知手段に
    て検知されたそれぞれの出力の加算値又は平均値に基づ
    いた駆動速度情報と目標速度情報との差に基づいて駆動
    速度が目標速度となるようにフィードバック制御を行う
    ことを特徴とする請求項15に記載の振動型モータの制
    御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9252686B2 (en) 2010-01-28 2016-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Drive control apparatus and drive control method for vibration wave driving apparatus

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US9252686B2 (en) 2010-01-28 2016-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Drive control apparatus and drive control method for vibration wave driving apparatus

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