JP2001037005A - 電気車駆動システム - Google Patents

電気車駆動システム

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JP2001037005A
JP2001037005A JP11209564A JP20956499A JP2001037005A JP 2001037005 A JP2001037005 A JP 2001037005A JP 11209564 A JP11209564 A JP 11209564A JP 20956499 A JP20956499 A JP 20956499A JP 2001037005 A JP2001037005 A JP 2001037005A
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Japan
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voltage
drive system
electric vehicle
vehicle drive
inverter
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Shiroji Yamamoto
城二 山本
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両性能に大きく影響するVVVFインバータ
の小形・軽量化を実現し、編成全体の質量増/艤装の困
難を伴なうことなく電動車比率を高めること。 【解決手段】1編成が少なくとも3台の車両が連結され
てなり、直流を電源として駆動される電気車の駆動シス
テムにおいて、少なくとも3台の車両が連結された1編
成内の複数台の車両に主電動機5を搭載し、所定台数の
主電動機5毎に、当該主電動機5を駆動制御するVVV
Fインバータ4を接続し、入力と出力との間が絶縁さ
れ、直流電源の電圧をVVVFインバータ4用の直流電
圧ヘ降圧変換する機能、およびVVVFインバータ用の
直流電圧を直流電源の電圧へ昇圧変換する機能を有する
電力変換装置3を備え、電力変換装置3により直流電源
電圧から変換された直流電圧を、主電動機駆動用のVV
VFインバータ4への共通入力として供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1編成が少なくと
も3台の車両が連結されてなり、直流を電源として駆動
される電気車の駆動システムに係り、特に車両性能に大
きく影響する主電動機駆動用のVVVFインバータの小
形・軽量化を実現できるようにした電気車駆動システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の電気車駆動システムの構
成例を示すブロック図である。
【0003】図2において、パンタグラフ1から入力さ
れた直流1500V(以下、1500Vdcと称する)
の直流電力は、断流器2を介して、1編成中全てのVV
VFインバータ4に供給される。
【0004】各々のVVVFインバータ4は、1500
Vdcを入力して、これが交流電力に変換され、このV
VVFインバータ4に接続された主電動機5に供給され
て、主電動機5がそれぞれ駆動される。
【0005】しかしながら、このような従来の電気車駆
動システムにおいては、絶縁耐圧5400Vacを満足
するように、空間距離、沿面距離ともに相応に設計され
ており、システム外形も大きなものになっている。
【0006】また、従来のシステム構成では、VVVF
インバータ4は、例えば1500Vdc電源の場合、耐
圧が5400Vacと大きいことから、システムは例え
小容量のものであっても、最低限必要な絶縁距離を確保
するため、小形化には限度がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような理由によ
り、例えば全車両に小容量の主電動機5を搭載し、各主
電動機5は各々1台ずつのVVVFインバータ4で制御
するシステム構成とすることにより、雨天時粘着特性の
改善による定時運行ダイヤの確保、あるいは乗り心地の
改善、センサレスベクトル制御等の信頼性向上、および
制御方式の簡素化等、多くのメリットが期待される全電
動車システムを構築するには困難な点が多い。
【0008】また、上記架線電圧は、1500Vdcと
は言っても電圧変動が大きく、通常でも、およそ100
0〜1800Vdcの範囲で変動する。そのため、VV
VFインバータ4を構成する各スイッチング半導体素
子、および周辺電気品の電圧定格は、上記電圧変動範囲
の最大値に合わせて選定しなければならないため、無駄
が多いものとなっている。
【0009】本発明の目的は、車両性能に大きく影響す
る主電動機駆動用のVVVFインバータの小形・軽量化
を実現して、編成全体の質量増、あるいは艤装の困難を
伴なうことなく電動車比率を高めることが可能な高性能
の電気車駆動システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、1編成が少なくとも3台の
車両が連結されてなり、直流を電源として駆動される電
気車の駆動システムにおいて、少なくとも3台の車両が
連結された1編成内の複数台の車両に主電動機を搭載
し、所定台数の主電動機毎に、当該主電動機を駆動制御
する可変電圧可変周波数(VVVF)インバータを接続
し、入力と出力との間が絶縁され、直流電源の電圧をV
VVFインバータ用の直流電圧ヘ降圧変換する機能、お
よびVVVFインバータ用の直流電圧を直流電源の電圧
へ昇圧変換する機能を有する電力変換装置を備え、電力
変換装置により直流電源電圧から変換された直流電圧
を、主電動機駆動用のVVVFインバータへの共通入力
として供給するようにしている。
【0011】従って、請求項1の発明の電気車駆動シス
テムにおいては、入力に対して出力が絶縁された電力変
換装置により、例えば架線等からの直流電源の電圧が、
絶縁耐圧の小さいVVVFインバータ用の直流電圧、す
なわち汎用電力変換装置で多数使われている2500V
ac絶縁耐圧の電気品が適用される電圧、例えば600
Vdcの電圧ヘ変換され、この直流電圧が新たな電源と
して、主電動機を駆動制御するVVVFインバータに共
通に供給され、このVVVFインバータに接続された主
電動機がそれぞれ駆動される。これにより、各々のVV
VFインバータは絶縁耐圧が低くなるため、VVVFイ
ンバータを小形・軽量化して、編成全体の質量増、ある
いは艤装の困難を伴なうことなく電動車比率を高めるこ
とができる。
【0012】また、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明の電気車駆動システムにおいて、電力変換装置
は、定電圧出力制御機能を有するものとしている。
【0013】従って、請求項2の発明の電気車駆動シス
テムにおいては、電力変換装置に定電圧出力制御機能を
持たせることにより、電力変換装置の出力は一定電圧に
制御されるため、VVVFインバータのスイッチング半
導体素子、あるいはその周辺電気品の電圧定格も、それ
に見合った電圧定格にしておけばよく、素子の利用率を
向上することができる。
【0014】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
2の発明の電気車駆動システムにおいて、電力変換装置
の出力電圧は、VVVFインバータを構成するスイッチ
ング半導体素子あるいは高圧部絶縁耐力に対して小形化
に最適な値となるように設定している。
【0015】従って、請求項3の発明の電気車駆動シス
テムにおいては、電力変換装置の出力電圧を、VVVF
インバータのスイッチング半導体素子、あるいは高圧部
絶縁耐力に対して小形化に最適な値に設定することによ
り、上記請求項2の発明の作用を、より一層顕著に奏す
ることができる。
【0016】一方、請求項4の発明では、上記請求項1
の発明の電気車駆動システムにおいて、電力変換装置
は、少なくとも3台の車両が連結された1編成中に少な
くともn台(nは2以上の整数)備えられ、n台のうち
1台の電力変換装置が故障した場合には、残りの(n−
1)台の電力変換装置にて電力を供給し続けるように、
n台の電力変換装置から出力される直流電圧を互いに突
き合わせる構成としている。
【0017】従って、請求項4の発明の電気車駆動シス
テムにおいては、電力変換装置を1編成中に2台以上備
え、各々の電力変換装置から出力される直流電圧を互い
に突き合わせることにより、万一1台の電力変換装置が
故障したとしても、その後は残りの電力変換装置によっ
て給電が継続されるため、高い冗長性を得ることができ
る。
【0018】また、請求項5の発明では、上記請求項4
の発明の電気車駆動システムにおいて、n台の電力変換
装置のうち、ある電力変換装置が故障した場合には、負
荷となる複数台のVVVFインバータの一部をゲートブ
ロックするようにしている。
【0019】従って、請求項5の発明の電気車駆動シス
テムにおいては、2台以上の電力変換装置のうち、ある
電力変換装置が故障した場合に、負荷となるVVFイン
バータの一部をゲートブロックすることにより、上記請
求項4の発明の作用を、より一層顕著に奏することがで
きる。
【0020】さらに、請求項6の発明では、上記請求項
1の発明の電気車駆動システムにおいて、VVVFイン
バータ、および当該VVVFインバータに接続される主
電動機を、少なくとも3台の車両が連結された1編成中
全ての車両のうち、少なくとも半数以上の車両に搭載す
るようにしている。
【0021】従って、請求項6の発明の電気車駆動シス
テムにおいては、VVVFインバータ、および主電動機
を、1編成中の少なくとも半数以上の車両に搭載するこ
とにより、上記請求項1の発明の作用を、より一層顕著
に奏することができる。特に、VVVFインバータ、お
よび主電動機を、1編成中の全ての車両に搭載した場合
には、各主電動機が各々1台ずつのVVVFインバータ
で制御されるため、空転による運転ダイヤの遅延、ある
いは雨天時空転時の乗り心地の悪化等がなくなり、スム
ーズな乗り心地を確保することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は、本実施の形態による電気車駆動シ
ステムの構成例を示すブロック図であり、図2と同一要
素には同一符号を付して示している。
【0024】図1において、本実施の形態の電気車駆動
システムは、1編成が少なくとも3台(本例では4台)
の車両が連結されてなり、パンタグラフ1から入力され
た1500Vdcの直流電力を直流電源として、断流器
2を介して駆動される。
【0025】また、4台の車両が連結された1編成中の
うち、少なくとも半数以上の車両(本例では全ての車
両)に、主電動機5を搭載している。
【0026】さらに、所定台数の主電動機5毎(本例で
は各主電動機5毎)に、この主電動機5を駆動制御する
可変電圧可変周波数(VVVF)インバータ4を接続し
ている。
【0027】さらにまた、4台の車両が連結された1編
成中における少なくとも2台(本例では2台)の車両に
は、断流器2と各VVVFインバータ4との間に、電力
変換装置3を設けている。
【0028】ここで、電力変換装置3は、入力と出力と
の間が絶縁され、上記直流電源の電圧をVVVFインバ
ータ4用の直流電圧ヘ降圧変換する機能、VVVFイン
バータ4用の直流電圧を上記直流電源の電圧へ昇圧変換
する機能、および定電圧出力制御機能を有している。
【0029】また、電力変換装置3は、その出力電圧
が、VVVFインバータ4を構成するスイッチング半導
体素子あるいは高圧部絶縁耐力に対して小形化に最適な
値、例えば600Vdcとなるように設定している。
【0030】さらに、電力変換装置3は、2台のうち1
台の電力変換装置3が故障した場合には、残りの1台の
電力変換装置3にて電力を供給し続けるように、2台の
電力変換装置3から出力される直流電圧を互いに突き合
わせる構成としている。
【0031】さらにまた、電力変換装置3は、2台の電
力変換装置3のうち、ある電力変換装置3が故障した場
合には、負荷となる複数台のVVVFインバータ3の一
部をゲートブロックするようにしている。
【0032】以上により、電力変換装置3により直流電
源電圧から変換された直流電圧を、主電動機駆動用のV
VVFインバータ4への共通入力として供給するように
している。
【0033】次に、以上のように構成した本実施の形態
の電気車駆動システムの作用について説明する。
【0034】なお、電力変換装置3は、当然入出力可逆
変換機能を有するため、力行時は降圧用、回生時は昇圧
用として働くので、ここでは力行時の架線電圧から降圧
する場合について述べる。
【0035】図1において、DC1500V架線から、
パンタグラフ1、断流器2を通った直流電力は、電力変
換装置3により変換、絶縁され、DC600Vが出力さ
れる。この出力電圧は、定電圧制御されている。
【0036】また、電力変換装置3は、1編成中に2台
設けられており、ここでは両先頭車に各1台ずつ設けら
れて、各々の変換された直流出力は互いに突き合わされ
ており、1編成内の新たな直流電源として引き通されて
いる。
【0037】ここで作られた600Vdcラインには、
車両駆動用のVVVFインバータ4が、ここでは各主電
動機5に対して各1台ずつ接続されており、電力変換装
置3により変換された直流電圧が、VVVFインバータ
4へ共通の入力として供給される。
【0038】一方、絶縁耐圧のレベルは、直流電源電圧
によって異なり、当然電圧値が大きければ大きい程、装
置を構成するに当たっては、導電部対箱枠の空間距離あ
るいは沿面距離等が大きくなり、外形上も制御容量以上
の比率で大きくなり、編成全体としては構成上無駄が多
くなる。
【0039】この場合、絶縁耐圧の値は、直流電源電圧
の値によっても異なるが、例えば架線電圧1500Vd
cと電力変換装置3により絶縁されて降圧された600
Vdcとでは、負荷となる機器の絶縁耐圧の値は、次の
ように大きく異なる。
【0040】すなわち、 (a)1500Vdcの場合 2.25*1500+2000=5375Vac (b)600Vdcの場合 2.00*600+1000=2200Vac となる。
【0041】よって、本実施の形態のように、600V
dcを電源として構成した場合には、2200Vacと
装置構成上もはるかに小形化が可能となり、また一般産
業用機器の2500Vacの電気品もそのまま採用でき
る等、構成上のバリエーシヨンが大きく広がる。
【0042】また、使用するスイッチング半導体素子の
他、周辺のコンデンサ、その他電気品等の定格電圧も低
くなるため、これらも小形化することができる。
【0043】さらに、電力変換装置3の出力は、一定電
圧に制御されるため、上記スイッチング半導体素子、あ
るいはその周辺電気品の電圧定格も、その値、すなわち
この場合600Vdcに見合った電圧定格にしておけば
よいため、素子の利用率が向上する。
【0044】このため、従来では、各主電動機5毎に1
台のVVVFインバータ4を搭載すべくVVVFインバ
ータ4の制御容量を小さくしても、装置としての小形化
には限度があったが、本実施の形態では、汎用電気品の
採用も含めて、各主電動機5毎に小形のVVVFインバ
ータ4を配置することができる。
【0045】一方、電力変換装置3は、最低限1編成に
1台あれば、機能的には目標とする機能を達成すること
はできるが、この場合、万一電力変換装置3に不具合が
生じると、VVVFインバータ4はもちろん、補助電源
装置も停止してしまうため、車両は走行を継続できなく
なってしまう。
【0046】そのため、救援車なしで運転を継続するこ
とが要求されるシステムにおいては、1編成内の車両の
台数にもよるが、電力変換装置3を1編成内に少なくと
も2台以上設置して、それらの出力を互いに突合わせて
いる。このようにすることにより、万一1台の電力変換
装置3が故障したとしても、その後は残りのもう1台の
電力変換装置3により給電を継続して、高い冗長性を得
ることができる。
【0047】なお、この時、各電力変換装置3の容量の
決め方にもよるが、1台の電力変換装置3の容量が1編
成分の全負荷容量に満たないような場合には、負荷の低
減を行なう。
【0048】上述したように、本実施の形態の電気車駆
動システムでは、1編成内に、絶縁の上、安定な600
Vdcの電源が引き通されると、これにぶら下る各VV
VFインバータ4は、前述のように小形化設計が可能と
なる。
【0049】このため、従来では、小容量であるのに大
きな外形、質量のVVVFインバータ4により各主電動
機5を駆動することは、外形上も、またコスト的にも不
利であったのに対して、本実施の形態によってかかる問
題点を解決することができる。
【0050】これにより、1編成内の全ての車両に小容
量の主電動機5を搭載し、さらに各々の主電動機5はそ
れぞれ1台づつの小形のVVVFインバータ4で制御さ
れるように構成されるため、これまでの電動車と付随車
との比率が、例えば2:2程度以下の比率の電気車の編
成に見られた空転による運転ダイヤの遅延、あるいは雨
天時空転時の乗り心地の悪化等が一切なくなり、スムー
ズな乗り心地を確保することが可能となる。
【0051】また、1編成中の主電動機5の数が多くな
るため、たとえ1台のVVVFインバータ4が故障して
も、このVVVFインバータ4を開放してやることによ
り、他の健全な主電動機5だけで十分運転が可能なよう
に構成することができ、高い冗長性を確保することが可
能となる。
【0052】さらに、各方面から多くの期待が寄せられ
ているセンサレスベクトル制御についても、これまでは
空転動作が頻繁に起こるため、センサレスにすることに
よる制御応答の遅れと、1編成に占める主電動機5の数
が少ないことによる空転が起こった時の影響度が大きか
ったことから、実現が困難であったのに対して、本実施
の形態のように、全軸を駆動輪とした場合には、各軸の
トルクが小さくなるため、空転が生じ難くなり、またた
とえ小さな空転が一瞬生じたとしても、乗り心地その他
に対する影響度は殆ど無視できるため、センサレスベク
トル制御を適用することが可能となり、主電動機5は速
度センサが不要となった分だけさらに小形化することが
可能となると共に、メンテナンス性の改善も期待するこ
とが可能となる。
【0053】さらにまた、最近では、メンテナンス上の
理由から、主電動機5として、従来の開放形から全密閉
形のものを使いたいという要求が多くなっているが、主
電動機5の外形は、放熱上の関係から従来の開放形のも
のに対して大きいため、例えば100kW以上程度の容
量になってくると、台車内への艤装が困難であったのに
対して、本実施の形態のような全軸駆動のシステムで
は、各主電動機5の容量は100kW以下に収まるた
め、全閉形を採用することができるようになり、メンテ
ナンス上さらに有利となる。
【0054】以上により、車両性能に大きく影響する主
電動機駆動用のVVVFインバータ4の小形・軽量化を
実現して、編成全体の質量増、あるいは艤装の困難を伴
なうことなく電動車比率を高めることが可能な高性能の
電気車駆動システムを得ることができる。
【0055】尚、上記実施の形態では、バンタグラフか
ら直流電源である直流電力を取り入れて主電動機5を駆
動する場合について説明したが、これに限らず、回生ブ
レーキ時には、電力変換装置3は昇圧変換を行なって架
線側に回生電力を変換することは言うまでもない
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気車駆
動システムによれば、各VVVFインバータは、絶縁耐
圧が低くなるため、小形化設計が可能となる。
【0057】これにより、1編成内の所定台数の軸毎に
小容量の主電動機を搭載し、各々1台ずの小形のVVV
Fインバータで制御されるように構成できるため、空転
による運転ダイヤの遅延、あるいは雨天時空転時の乗り
心地の悪化等がなくなり、スムーズな乗り心地を確保す
ることができる。
【0058】また、1台のVVVFインバータが故障し
ても、このVVVFインバータを開放してやれば、他の
健全な主電動機だけで運転を継続することができるた
め、高い冗長性を得ることができる。
【0059】さらに、全軸を駆動輪とした場合には、空
転が生じ難くなるため、センサレスベクトル制御の適用
が可能となり、主電動機をさらに小形化することができ
ると共に、メンテナンス性の改善も期待することができ
る。
【0060】また、各主電動機が小容量となるため全密
閉形のものが十分適用できるようになり、メンテナンス
上さらに有利となる。
【0061】以上により、車両性能に大きく影響する主
電動機駆動用のVVVFインバータの小形・軽量化を実
現して、編成全体の質量増、あるいは艤装の困難を伴な
うことなく電動車比率を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気車駆動システムの一実施の形
態を示すブロック図。
【図2】従来の電気車駆動システムの構成例を示すブロ
ック図。
【符号の説明】 1…パンタグラフ 2…断流器 3…電力変換装置 4…VVVFインバータ 5…主電動機。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1編成が少なくとも3台の車両が連結さ
    れてなり、直流を電源として駆動される電気車の駆動シ
    ステムにおいて、 前記少なくとも3台の車両が連結された1編成内の複数
    台の車両に主電動機を搭載し、 所定台数の前記主電動機毎に、当該主電動機を駆動制御
    する可変電圧可変周波数(VVVF)インバータを接続
    し、 入力と出力との間が絶縁され、前記直流電源の電圧を前
    記VVVFインバータ用の直流電圧ヘ降圧変換する機
    能、および前記VVVFインバータ用の直流電圧を前記
    直流電源の電圧へ昇圧変換する機能を有する電力変換装
    置を備え、 前記電力変換装置により前記直流電源電圧から変換され
    た直流電圧を、前記主電動機駆動用のVVVFインバー
    タへの共通入力として供給するようにしたことを特徴と
    する電気車駆動システム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の電気車駆動システ
    ムにおいて、 前記電力変換装置は、定電圧出力制御機能を有すること
    を特徴とする電気車駆動システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の電気車駆動システ
    ムにおいて、 前記電力変換装置の出力電圧は、前記VVVFインバー
    タを構成するスイッチング半導体素子あるいは高圧部絶
    縁耐力に対して小形化に最適な値となるように設定して
    いることを特徴とする電気車駆動システム。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載の電気車駆動システ
    ムにおいて、 前記電力変換装置は、少なくとも3台の車両が連結され
    た1編成中に少なくともn台(nは2以上の整数)備え
    られ、 前記n台のうち1台の電力変換装置が故障した場合に
    は、残りの(n−1)台の電力変換装置にて電力を供給
    し続けるように、前記n台の電力変換装置から出力され
    る直流電圧を互いに突き合わせる構成としたことを特徴
    とする電気車駆動システム。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載の電気車駆動システ
    ムにおいて、 前記n台の電力変換装置のうち、ある電力変換装置が故
    障した場合には、負荷となる複数台のVVVFインバー
    タの一部をゲートブロックするようにしたことを特徴と
    する電気車駆動システム。
  6. 【請求項6】 前記請求項1に記載の電気車駆動システ
    ムにおいて、 前記VVVFインバータ、および当該VVVFインバー
    タに接続される主電動機を、前記少なくとも3台の車両
    が連結された1編成中全ての車両のうち、少なくとも半
    数以上の車両に搭載するようにしたことを特徴とする電
    気車駆動システム。
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