JP2001036408A - D/a変換回路および半導体装置 - Google Patents

D/a変換回路および半導体装置

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JP2001036408A
JP2001036408A JP2000132003A JP2000132003A JP2001036408A JP 2001036408 A JP2001036408 A JP 2001036408A JP 2000132003 A JP2000132003 A JP 2000132003A JP 2000132003 A JP2000132003 A JP 2000132003A JP 2001036408 A JP2001036408 A JP 2001036408A
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Sho Nagao
祥 長尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面積を抑えたDAC及び、前記DACを用い
た半導体装置を作成する。 【解決手段】 n個の抵抗A0、A1、…、An-1と、n
個の抵抗B0、B1、…、Bn-1と、互いに異なる電位に
保たれた2つの電源電圧線L及び電源電圧線Hと、n個
のスイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1と、n個
のスイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1と、出力
線と、を有するD/A変換回路であって、外部から入力
されるnビットのデジタル信号によってn個のスイッチ
SWa0、SWa1、…、SWan-1と、n個のスイッチ
SWb0、SWb1、…、SWbn-1とが制御され、出力
線からアナログ階調電圧信号が出力されることを特徴と
するD/A変換回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、D/A変換(デ
ジタル/アナログ変換)回路(DAC:Digital-Analog
Converter)に関する。特に、半導体装置の駆動回路に
用いられるDACに関する。また、このDACを用いた
半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近安価なガラス基板上に半導体薄膜を
形成した半導体装置、例えば薄膜トランジスタ(TF
T)を作製する技術が急速に発達してきている。その理
由は、半導体装置(特にアクティブマトリクス型液晶表
示装置、EL表示装置)の需要が高まってきたことによ
る。
【0003】アクティブマトリクス型液晶表示装置は、
マトリクス状に配置された数十〜数百万個もの画素領域
にそれぞれTFTが配置され、各画素電極に出入りする
電荷をTFTのスイッチング機能により制御するもので
ある。
【0004】その中でも、表示装置の高精細化、高画質
化に伴い、高速駆動が可能なデジタル駆動方式のアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置が注目されてきている。
【0005】従来のデジタル駆動方式のアクティブマト
リクス型液晶表示装置の構造の概略図を図15に示す。
従来のデジタル駆動方式のアクティブマトリクス型液晶
表示装置は、図15に示すようにソース信号線側シフト
レジスタ1401、外部から入力されるデジタル信号の
アドレス線(a〜d)1402、ラッチ回路1(LAT
1)1403、ラッチ回路2(LAT2)1404、ラ
ッチパルス線1405、D/A変換回路1406、階調
電圧線1407、ソース信号線(データ線)1408、
ゲート信号線側シフトレジスタ1409、ゲート信号線
(走査線)1410、および画素TFT1411などに
よって構成されている。ここでは、4ビットのデジタル
駆動方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置を例に
とっている。なお、ラッチ回路1 1403およびラッ
チ回路2 1404(LAT1およびLAT2)は、そ
れぞれ4個のラッチ回路が便宜上一まとめに示されてい
る。
【0006】外部から入力されるデジタル信号のアドレ
ス線(a〜d)1402に供給されるデジタル信号が、
ソース信号線側シフトレジスタ1401からのタイミン
グ信号により全てのLAT1 1403に順次書き込ま
れる。なお、本明細書において、全てのLAT1をLA
T1群と総称する。
【0007】LAT1群に対するデジタル信号の書き込
みが一通り終了するまでの時間は、1ライン期間と呼ば
れる。すなわち、一番左側のLAT1に対して外部から
入力されるデジタル信号の書き込みが開始される時点か
ら、一番右側のLAT1に対して外部から入力されるデ
ジタル信号の書き込みが終了する時点までの時間間隔が
1ライン期間である。
【0008】LAT1群に対するデジタル信号の書き込
みが終了した後、LAT1群に書き込まれたデジタル信
号は、ソース信号線側シフトレジスタ1401の動作タ
イミングに合わせて、ラッチパルス線1405にラッチ
シグナルが入力された時に全てのLAT2 1404に
一斉に送出され、書き込まれる。なお、本明細書におい
て、全てのLAT2をLAT2群と総称する。
【0009】デジタル信号をLAT2群に送出し終えた
LAT1群には、ソース信号線側シフトレジスタ140
1からの信号により、再びデジタルデコーダのアドレス
線(a〜d)1402に供給されるデジタル信号の書き
込みが順次行なわれる。
【0010】この2順目の1ライン期間の開始に合わせ
てLAT2群に送出されたデジタル信号がD/A変換回
路1406に入力され、そのデジタル信号に応じたアナ
ログの階調電圧信号に変換され、ソース信号線1408
に供給される。
【0011】アナログの階調電圧信号は、1ライン期間
の間対応するソース信号線1408に供給される。ゲー
ト信号線側シフトレジスタ1409から出力される走査
信号によって、対応する画素TFT1411のスイッチ
ングが行われ、ソース信号線1411からのアナログの
階調電圧信号によって液晶分子が駆動される。
【0012】上述した動作を走査線の数だけ繰り返すこ
とによって1画面(1フレーム)が形成される。一般
に、アクティブマトリクス型液晶表示装置では、1秒間
に60フレームの画像の書き換えが行われている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述したデジ
タル駆動回路に用いられている従来のD/A変換回路を
説明する。図16を参照する。
【0014】従来の4ビットのD/A変換回路は、スイ
ッチ(sw0〜sw15)および階調電圧線(V0〜V
15)を有している。図15におけるデジタル駆動方式
のアクティブマトリクス型液晶表示装置のLAT2群1
404から供給される4ビットのデジタル信号によって
スイッチ(sw0〜sw15)のうち1つが選択され、
選択されたスイッチに接続されている階調電圧線からソ
ース信号線1408に電圧が供給される仕組みになって
いる。
【0015】ここで説明している従来の4ビットのD/
A変換回路の場合、スイッチの数は16個であり、階調
電圧線の数は16本である。実際のアクティブマトリク
ス型液晶表示装置においては、スイッチ自体の面積は大
きい。また図16に示すD/A変換回路が、1本のソー
ス信号線に対して1つ設けられることになるので、駆動
回路全体の面積が大きくなってしまう。
【0016】従来用いられている4ビットのD/A変換
回路の別の例を取りあげてみる。図17に示す4ビット
のD/A変換回路は、先に説明した4ビットのD/A変
換回路と同じように、LAT2群1404から供給され
る4ビットのデジタル信号によって複数のスイッチ(s
w0〜sw15)のうち1つが選択され、選択されたス
イッチに接続されている階調電圧線からソース信号線1
408に電圧が供給される仕組みになっている。
【0017】図17に示されるD/A変換回路におい
て、階調電圧線は、5本(V0〜V4)であり、先に説
明した図16に示されるような4ビットのD/A変換回
路よりも少ない。しかし、スイッチの数は依然16個で
ある。よって、駆動回路全体の面積の縮小を図ることは
難しい。
【0018】ここでは、4ビットのデジタル信号をアナ
ログの階調電圧信号に変換するD/A変換回路について
説明しているが、ビット数が増えると、スイッチの数は
指数関数的に増加していく。つまり、nビットのデジタ
ル信号を変換する従来のD/A変換回路においては、2
n個のスイッチが必要となってしまう。したがって、駆
動回路の面積を抑えることが難しい。
【0019】上述したようなD/A変換回路を有する駆
動回路は、その面積を抑えることが難しく、半導体表示
装置、特にアクティブマトリクス型液晶表示装置の小型
化を妨げる原因の一つとなっている。
【0020】また、半導体表示装置の高精細化のために
は、画素数の増加、つまりはソース信号線の増加が必要
となってくる。しかし、上述したように、ソース信号線
が増加すると、D/A変換回路の数も増加することにな
り、駆動回路の面積は増大し、このことが高精細化への
妨げの原因の一つとなっている。
【0021】上述した理由により、D/A変換回路の面
積を小さく抑えることが切望されている。
【0022】また上述した抵抗分割型DACの他に、容
量で容量分割を行う抵抗分割型DACもある。容量分割
型DACを動作させるには、容量に電荷を蓄える期間
と、容量に蓄えた電荷を放電してGND(グラウンド)
と同じ電荷にリセットする期間とが必要であり、動作速
度が遅かった。
【0023】そこで、本願発明は上述した問題を鑑みて
なされたものであり、D/A変換回路の面積を小さく抑
えることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本願発明のDACは、n
ビットのデジタル信号のそれぞれに対応しているn個の
抵抗A0、A1、…、An-1からなる抵抗A群と、n個の
抵抗B0、B1、…、Bn -1とからなる抵抗B群とを有し
ている。そして抵抗A群と抵抗B群の抵抗値の一般式は
n-1Rである(nは1以上の自然数、Rは正数)。ま
た本願発明のDACは、nビットのデジタル信号のそれ
ぞれに対応しているn個のスイッチSWa 0、SWa1
…、SWan-1とからなるスイッチSWa群と、n個の
スイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1とからなる
SWb群とを有している。さらに本願発明のDACは、
互いに異なる電位に保たれた2つの電源電圧線L及び電
源電圧線Hと、出力線とを有している。
【0025】スイッチSWa群のスイッチがオンになる
と、電源電圧線Lと出力線とがn個の抵抗A0、A1
…、An-1からなる抵抗A群を介して接続される。また
同様に、スイッチSWb群のスイッチがオンになると、
電源電圧線Hと出力線とがn個の抵抗B0、B1、…、B
n-1からなる抵抗B群を介して接続される。
【0026】逆にスイッチSWa群のスイッチがオフに
なると、電源電圧線Lと出力線との接続が切り離され
る。また同様に、スイッチSWb群のスイッチがオフに
なると、電源電圧線Hと出力線との接続が切り離され
る。
【0027】前記スイッチSWa群は、外部から入力さ
れるnビットのデジタル信号によって制御され、また前
記nビットのデジタル信号の反転信号によってSWb群
が制御される。そして入力されたnビットのデジタル信
号に対応したアナログ階調電圧信号が、出力線から出力
される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本願発明のDACを、ある
実施の形態に基づいて説明する。
【0029】(実施の形態1)図1に本願発明のDAC
回路図の実施の形態の1つを示す。図1に示す本願発明
のDACは、nビットのデジタル信号をアナログの階調
電圧信号に変換する。なお本願発明において、nは自然
数である。
【0030】図1(A)〜(D)に示すように本願発明
のDACは、n個の抵抗A0、A1、…、An-1およびn
個の抵抗B0、B1、…、Bn-1を有している。なお、n
個の抵抗A0、A1、…、An-1を総称して、抵抗A群と
呼ぶ。またn個の抵抗B0、B1、…、Bn-1を総称し
て、抵抗B群と呼ぶ。
【0031】抵抗A群を構成するそれぞれの抵抗は、A
1=R、A2=2R、A3=22R、…、An-1=2n-1Rで
ある。また抵抗B群を構成するそれぞれの抵抗は、B1
=R、B2=2R、B3=22R、…、Bn-1=2n-1Rで
ある。なお本願発明においてRは抵抗値を示すための定
数である。
【0032】本願発明において、n個の抵抗A0、A1
…、An-1およびn個の抵抗B0、B 1、…、Bn-1は2個
以上の端子を有する。上記端子には、抵抗に入力、及び
抵抗から出力させるための入出力端子と、それ以外に抵
抗の入出力に共通な共通端子とがある。以下本願発明に
おいては、抵抗の2つの入出力端子を抵抗の端部と称す
る。
【0033】また本願発明のDACは、n個のスイッチ
SWa0、SWa1、…、SWan-1およびn個のスイッ
チSWb0、SWb1、…、SWbn-1を有している。な
お、n個のスイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1
を総称して、スイッチSWa群と呼ぶ。またn個のスイ
ッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1を総称して、ス
イッチSWb群と呼ぶ。さらにスイッチSWa群および
スイッチSWb群を総称して、スイッチSW群と呼ぶ。
なお本実施の形態においてはスイッチSW群の内部抵抗
は0とみなすが、スイッチSW群の内部抵抗を計算に入
れて回路設計しても良い。
【0034】本願発明において、n個のスイッチSWa
0、SWa1、…、SWan-1およびn個のスイッチSW
0、SWb1、…、SWbn-1はそれぞれ、スイッチに
入力、及びスイッチから出力させるための入出力端子を
有する。また入出力端子の他に、スイッチの入出力に共
通な共通端子とを有することもある。以下、本願発明に
おいては、スイッチの2つの入出力端子を、スイッチの
端部と称する。
【0035】また本願発明のDACは、出力線、電源電
圧線L、電源電圧線Hを有する。DACの有する出力線
から、デジタル信号から変換されたアナログの階調電圧
信号が出力される。出力線から出力されるアナログの階
調電圧信号の出力電位をVou tとする。
【0036】電源電圧線Lおよび電源電圧線Hは、DA
Cの外に設けられた電源に接続されており、一定の電位
に保持されている。電源電圧線Lは電源電位VLに、電
源電圧線Hは電源電位VHに、それぞれ保持されてい
る。
【0037】なお、電源電位VL及び電源電位VHは、共
にグランド(GND)の電位を基準としている。
【0038】また、本明細書において接続するとは、電
気的に導通することを意味する。電気的に導通するとは
程度の問題である。電気を流されたものが目的とする機
能を果たしたり、電気を流されたもの自体の目的とする
機能が損なわれたりした場合、電気的に導通していると
定義する。また本明細書において、接続が切り離される
とは、電気的に導通していない状態と定義する。
【0039】なお、電源電位VHと電源電位VLの関係に
おいて、VH<VLの場合と、VH>VLの場合とでは、出
力電位Voutには互いに反転したアナログ信号が出力さ
れる。ここではVH>VLの場合の出力を正相とし、VH
<VLの場合の出力を逆相とする。
【0040】ここで、本願発明のDACの回路構成につ
いて説明する。
【0041】抵抗A0の両端部は、それぞれ、スイッチ
SWa0と出力線とに接続されている。抵抗A0と接続さ
れていないスイッチSWa0の一端部は、電源電圧線L
に接続されている。
【0042】また、抵抗A1の両端部は、それぞれ、ス
イッチSWa1と出力線とに接続されている。抵抗A1
接続されていないスイッチSWa1の一端部は、電源電
圧線Lに接続されている。
【0043】さらに、抵抗A2の両端部は、それぞれ、
スイッチSWa2と出力線とに接続されている。抵抗A2
と接続されていないスイッチSWa2の一端部は、電源
電圧線Lに接続されている。
【0044】同様に、抵抗An-1の両端部は、それぞ
れ、スイッチSWan-1と出力線とに接続されている。
抵抗An-1と接続されていないスイッチSWan-1の一端
部は、電源電圧線Lに接続されている。
【0045】このように、抵抗A0、A1、…、An-1
それぞれの両端部は、スイッチSWa0、SWa1、…、
SWan-1のそれぞれと出力線とに接続されている。抵
抗A0、A1、…、An-1のそれぞれと接続されていな
い、スイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1のそれ
ぞれの一端部は、電源電圧線Lに接続されている。
【0046】同様に、抵抗B0、B1、…、Bn-1とスイ
ッチSWb0、SWb1、…、SWbn -1との関係も、抵
抗A0、A1、…、An-1と、スイッチSWa0、SW
1、…、SWan-1との関係と同様である。つまり、抵
抗B0、B1、…、Bn-1のそれぞれの両端部は、スイッ
チSWb0、SWb1、…、SWbn-1のそれぞれと出力
線とに接続されている。抵抗B0、B1、…、Bn-1のそ
れぞれとは接続されていないスイッチSWb0、SW
1、…、SWbn-1のそれぞれの一端部は、電源電圧線
Hに接続されている。
【0047】次に本願発明のDACの動作について説明
する。
【0048】スイッチSWa0がオンになると、電源電
圧線Lと抵抗A0とが接続される。言い換えると、スイ
ッチSWa0がオンになると、抵抗A0のスイッチSWa
0と接続されている端部が、電源電位VLと同じ電位に保
たれる。逆にスイッチSWa0がオフになると、電源電
圧線Lと抵抗A0は接続が切り離される。
【0049】また、スイッチSWa1がオンになると、
電源電圧線Lと抵抗A1とが接続される。言い換える
と、スイッチSWa1がオンになると、抵抗A1のスイッ
チSWa 1と接続されている端部が、電源電位VLと同じ
電位に保たれる。逆にスイッチSWa1がオフになる
と、電源電圧線Lと抵抗A1は接続が切り離される。
【0050】さらに、スイッチSWa2がオンになる
と、電源電圧線Lと抵抗A2とが接続される。言い換え
ると、スイッチSWa2がオンになると、抵抗A2のスイ
ッチSWa2と接続されている端部が、電源電位VLと同
じ電位に保たれる。逆にスイッチSWa2がオフになる
と、電源電圧線Lと抵抗A2は接続が切り離される。
【0051】同様に、さらに、スイッチSWan-1がオ
ンになると、電源電圧線Lと抵抗An -1とが接続され
る。言い換えると、スイッチSWan-1がオンになる
と、抵抗An -1のスイッチSWan-1と接続されている端
部が、電源電位VLと同じ電位に保たれる。逆にスイッ
チSWan-1がオフになると、電源電圧線Lと抵抗An-1
は接続が切り離される。
【0052】このように、スイッチSWa0、SWa1
…、SWan-1のそれぞれがオンになると、電源電圧線
Lと抵抗A0、A1、…、An-1のそれぞれとが接続され
る。言い換えると、スイッチSWa0、SWa1、…、S
Wan-1のそれぞれがオンになると、抵抗A0、A1
…、An-1のスイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1
と接続されている端部が、電源電位VLと同じ電位に保
たれる。逆にスイッチSWa0、SWa1、…、SWa
n-1のそれぞれがオフになると、電源電圧線Lと抵抗
0、A1、…、An-1のそれぞれは接続が切り離され
る。
【0053】同様に、スイッチSWb0、SWb1、…、
SWbn-1のそれぞれがオンになると、電源電圧線Hと
抵抗B0、B1、…、Bn-1のそれぞれとが接続される。
言い換えると、スイッチSWb0、SWb1、…、SWb
n-1のそれぞれがオンになると、抵抗B0、B1、…、B
n-1のスイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1と接続
されている端部が、電源電位VHと同じ電位に保たれ
る。逆にスイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1
それぞれがオフになると、電源電圧線Hと抵抗B0
1、…、Bn-1のそれぞれは接続が切り離される。
【0054】スイッチSWa群およびスイッチSWb群
のオンまたはオフの制御は、DACに入力されるデジタ
ル信号Da0、Da1、…、Dan-1によって決まる。な
お、デジタル信号Da0、Da1、…、Dan-1を総称し
てデジタル信号Daと呼ぶ。
【0055】デジタル信号の値は、HiまたはLoのい
ずれかである。説明の都合上Hiのときデジタル信号の
値を1、Loのときデジタル信号の値を0と定義する。
デジタル信号は、Da0が最下位ビット(LSB)で、
Dan-1が最上位ビット(MSB)と定義する。
【0056】またデジタル信号Da0、Da1、…、Da
n-1を反転させた信号をDb0、Db 1、…、Dbn-1とす
る。つまりDa0が1だとDb0は0、逆にDa0が0だ
とDb0は1となる。なお、デジタル信号Db0、D
1、…、Dbn-1を総称してデジタル信号Dbと呼ぶ。
【0057】デジタル信号DaがDACに入力される
と、スイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1にデジ
タル信号Daが入力され、デジタル信号Dbがスイッチ
SWb0、SWb1、…、SWbn-1に入力される。
【0058】スイッチSWa0、SWa1、…、SWa
n-1のそれぞれに入力されるデジタル信号Daが1だ
と、スイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1のそれ
ぞれはオンになる。そしてスイッチSWb0、SWb1
…、SWbn-1のそれぞれに入力されるデジタル信号D
bは、デジタル信号Daを反転させたものなので0であ
り、スイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1のそれ
ぞれはオフとなる。
【0059】逆にスイッチSWa0、SWa1、…、SW
n-1のそれぞれに入力されるデジタル信号Daが0だ
と、スイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1のそれ
ぞれはオフとなる。そしてその時スイッチSWb0、S
Wb1、…、SWbn-1のそれぞれに入力されるデジタル
信号Dbは、デジタル信号Daを反転させたものなので
1であり、スイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1
のそれぞれはオンとなる。
【0060】このようにスイッチSWa群と、スイッチ
SWb群とは、それぞれ互いに連動している。
【0061】1ビット目のデジタル信号Da0について
考えると、DACにDa0=1のデジタル信号が入力さ
れると、デジタル信号Da0に対応するスイッチSWa0
にDa 0が入力され、スイッチSWa0がオンになる。そ
の結果、スイッチSWa0に対応する抵抗A0に、電源電
圧線Lの電源電位VLがかかる。
【0062】Da0=1のとき、Db0=0である。デジ
タル信号Db0は対応するスイッチSWb0に入力される
ので、スイッチSWb0はオフになる。その結果、スイ
ッチSWb0に対応する抵抗B0は、電源電圧線Hと接続
が切り離される。
【0063】デジタル信号Da1、Da2、…、Dan-1
についても、デジタル信号Da0同じことが言える。
【0064】図1(A)を用いて、本願発明のDACに
入力されるデジタル信号Daが全て1の場合のDACの
動作を説明する。
【0065】入力されるデジタル信号Da(Da0、D
1、…、Dan-1)が全て1の場合、スイッチSW
0、SWa1、…、SWan-1は全てオンとなり、出力
線は抵抗A0、A1、…、An-1のそれぞれを介して電源
電圧線Lと接続される。そしてその時デジタル信号Db
(Db0、Db1、…、Dbn-1)は全て0であるので、
スイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1は全てオフ
となり、出力線は電源電圧線Hと接続が切り離された状
態となる。
【0066】その結果、電源電圧線Lの電源電位VL
そのまま出力線から出力される。DACの出力線からの
出力電位をVoutは、Vout(Da0=Da1=…=Da
n-1=1)=VLとなる。
【0067】図1(B)を用いて、本願発明のDACに
入力されるデジタル信号Daが全て0の場合のDACの
動作を説明する。
【0068】入力されるデジタル信号Daが全て0の場
合、スイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1は全て
オフとなり、出力線は電源電圧線Lと接続が切り離され
た状態となる。そしてデジタル信号Dbは全て1である
ので、スイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1は全
てオンとなり、出力線は抵抗B0、B1、…、Bn-1のそ
れぞれを介して電源電圧線Hと接続される。
【0069】その結果、電源電圧線Hの電源電位VH
そのまま出力線から出力される。DACの出力線からの
出力電位Voutは、Vout(Da0=Da1=…=Dan-1
=0)=VHとなる。
【0070】図1(C)を用いて、本願発明のDACに
入力されるデジタル信号Daのうち、Da0のみが0
で、Da1、Da2、…、Dan-1は全て1の場合のDA
Cの動作を説明する。
【0071】Da0が0なので、SWa0はオフ、逆にS
Wb0はオンとなり、出力線は抵抗B0を介して電源電圧
線Hに接続される。一方、Da1、Da2、…、Dan-1
は全て1なので、SWa1、SWa2、…、SWan-1
全てオンとなって、逆にSWb1、SWb2、…、SWb
n-1はオフとなり、出力線は抵抗A1、A2、…、An-1
介して電源電圧線Lに接続される。
【0072】抵抗A0、A1、…、An-1のうち、オンに
なっているスイッチSWa1、SWa 2、…、SWan-1
に接続されている全ての抵抗(この場合抵抗A1、A2
…、A n-1が該当する)の合成抵抗をATとする。また抵
抗B0、B1、…、Bn-1のうちオンになっているスイッ
チSWb0に接続されている全ての抵抗(この場合抵抗
0が該当する)の合成抵抗をBTとする。
【0073】合成抵抗ATの逆数は、オンになっている
スイッチSWa1、SWa2、…、SWn-1に接続されて
いる抵抗A1、A2、…、An-1のそれぞれの逆数の和に
等しい。(式1)
【0074】
【式1】
【0075】式1aをATについて求めると、式2が得
られる。
【0076】
【式2】
【0077】また同様に、合成抵抗BTの逆数は、オン
になっているスイッチSWb0に接続されている抵抗B0
の逆数に等しい。(式3)
【0078】
【式3】
【0079】式3をBTについて求めると、式4が得ら
れる。
【0080】
【式4】
【0081】式2及び式4で求められた合成抵抗AT
合成抵抗BTを用いて、DACの出力線からの出力電位
out(Da0=0、Da1=Da2=…=Dn-1=1)を
求める。出力電位Vout(Da0=0、Da1=Da2=…
=Dn-1=1)は、式2の合成抵抗ATを、式2の合成抵
抗ATと式4の合成抵抗BTとの和で割ったものに、電源
電位VHと電源電位VLの差を掛けたものである。(式
5)
【0082】
【式5】
【0083】このようにスイッチのオン、オフによっ
て、nビットのデジタル信号を、アナログの階調電圧信
号に変換することができる。
【0084】図1(D)を用いて、本願発明のDACに
入力されるデジタル信号Daのうち、Da0およびDa1
が0で、Da2、Da3、…、Dan-1は全て1の場合の
DACの動作を説明する。
【0085】Da0およびDa1が0なので、SWa0
よびSWa1はオフとなって、逆にSWb0およびSWb
1はオンとなり、出力線は抵抗B0、B1を介して電源電
圧線Hに接続される。一方、Da2、Da3、…、Da
n-1は全て1なので、SWa2、SWa3、…、SWan-1
は全てオンとなり、逆にSWb2、SWb3、…、SWb
n- 1は全てオフとなり、出力線は抵抗A2、A3、…、A
n-1を介して電源電圧線Lに接続される。
【0086】抵抗A0、A1、…、An-1のうち、オンに
なっているスイッチSWa2、SWa 3、…、SWan-1
に接続されている全ての抵抗(この場合抵抗A2、A3
…、A n-1が該当する)の合成抵抗をATとする。また抵
抗B0、B1、…、Bn-1のうちオンになっているスイッ
チSWb0およびSWb1に接続されている全ての抵抗
(この場合抵抗B0、B1が該当する)の合成抵抗をBT
とする。
【0087】合成抵抗ATの逆数は、オンになっている
スイッチSWa2、SWa3、…、SWn-1に接続されて
いる抵抗A2、A3、…、An-1のそれぞれの逆数の和に
等しい。(式6)
【0088】
【式6】
【0089】式6をATについて求めると、式7が得ら
れる。
【0090】
【式7】
【0091】また同様に、合成抵抗BTの逆数は、オン
になっているスイッチSWb0、SWb1に接続されてい
る抵抗B0、B1それぞれの逆数の和に等しい。(式8)
【0092】
【式8】
【0093】式8をBTについて求めると、式9が得ら
れる。
【0094】
【式9】
【0095】式7及び式9で求められた合成抵抗AT
合成抵抗BTを用いて、DACの出力線からの出力電位
out(Da0=Da1=0、Da2=Da3=…=Dan-1
=1)を求める。出力電位Vout(Da0=Da1=0、
Da2=Da3=…=Dan-1=1)は、式7の合成抵抗
Tを、式7の合成抵抗ATと式9の合成抵抗BTとの和
で割ったものに、電源電位VHと電源電位VLの差を掛け
たものである。(式10)
【0096】
【式10】
【0097】このようにスイッチのオン、オフによっ
て、nビットのデジタル信号を、アナログの階調電圧信
号に変換することができる。
【0098】以上は、式1〜式10を用いて個々のデジ
タル信号の値が具体的にわかっている場合について説明
したものだが、以下に本願発明のDACの合成抵抗
T、合成抵抗BTおよび出力電位Voutを一般式にて表
す。
【0099】合成抵抗ATの逆数は、スイッチSWa0
SWa1、…、SWan-1のうちオンになっているスイッ
チに接続されている抵抗のそれぞれの逆数の和に等し
い。スイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1のう
ち、オンになっているのは、入力されるデジタル信号D
0、Da1、…、Dan-1が1のスイッチである。よっ
て、合成抵抗ATの逆数は、スイッチSWa0、SW
1、…、SWan-1に接続されている抵抗A0、A1
…、An-1のそれぞれの逆数に、スイッチSWa0、SW
1、…、SWan-1のそれぞれに対応するデジタル信号
Daの値を掛けたものの和に等しい。(式11)
【0100】
【式11】
【0101】式11をATについて求めると、式12が
得られる。
【0102】
【式12】
【0103】また同様に、合成抵抗BTの逆数は、スイ
ッチSWb0、SWb1、…、SWbn -1に接続されてい
る抵抗B0、B1、…、Bn-1のそれぞれの逆数に、スイ
ッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1のそれぞれに対
応するデジタル信号Dbの値を掛けたものの和に等し
い。(式13)
【0104】
【式13】
【0105】式13をBTについて求めると、式14が
得られる。
【0106】
【式14】
【0107】出力電位Voutは、式12の合成抵抗A
Tを、式12の合成抵抗ATと式14の合成抵抗BTとの
和で割ったものに、電源電位VHと電源電位VLの差を掛
けたものである。(式15)
【0108】
【式15】
【0109】このようにデジタル信号Daの値によって
定まる出力電位Voutが出力線から出力される。式15
からもわかるように、出力電位Voutは抵抗値Rの値に
よっては定まらない。また、出力電位VoutはVHとVL
との差によってその振幅を決定することができる。
【0110】本願発明のDACでは、従来のDACのよ
うにデジタル信号のビット数と同じ数のスイッチまたは
階調電圧線を設ける必要はない。よってDACの面積を
抑えることが可能になり、駆動回路、アクティブマトリ
クス型液晶表示装置の小型化が可能になった。
【0111】また従来のDACでは、デジタル信号のビ
ット数が増えると、スイッチの数を指数関数的に増加さ
せる必要があった。しかし本願発明ではnビットのデジ
タル信号を変換させる場合、スイッチの数は2n個とな
った。このようにビット数が増えても、従来のDACに
比べてスイッチ数の増加を抑えることが可能になり、駆
動回路、アクティブマトリクス型液晶表示装置の小型化
が可能になった。
【0112】また、DAC自体の面積が抑えられるの
で、画素数を増加させる、つまりはソース信号線を増加
させることによって、D/A変換回路の数が増加して
も、駆動回路の面積が抑えられ、高精細なアクティブマ
トリクス型液晶表示装置の作製が可能になった。
【0113】また容量分割型DACとは違い、容量に電
荷を蓄える期間と、容量に蓄えた電荷を放電してGND
(グラウンド)と同じ電荷にリセットする期間とが必要
ではなくなるため、容量分割型DACと比較して動作速
度が速くなった。
【0114】(実施の形態2)本実施の形態では、2ビ
ットのデジタル信号をアナログの階調電圧信号に変換す
るDACを薄膜トランジスタを用いて作製した例につい
て説明する。本実施の形態ではこのビット数に限定され
ない。
【0115】図5(A)に本願発明の実施の形態の1つ
である、2ビットのデジタル信号をアナログの階調電圧
信号に変換するDACの詳しい回路図を示す。DACに
IN 0からデジタル信号Da0、IN1からデジタル信号
Da1をそれぞれ入力する。
【0116】DACにIN0から入力されたデジタル信
号Da0はSWa0に入力され、デジタル信号Da0によ
ってSWa0のオンまたはオフが決まる。またデジタル
信号Da0がインバーターによって反転させられたデジ
タル信号Db0はSWb0に入力され、デジタル信号Db
0によってSWb0のオンまたはオフが決まる。Db0
Da0を反転させた信号なので、SWa0がオンだとSW
0はオフ、SWa0がオフだとSWb0はオンとなる。
【0117】IN1にデジタル信号Da1が入力された場
合も、上述したIN0にデジタル信号Da0が入力された
場合と同様にSWa1およびSWb1がデジタル信号Da
1によって制御される。
【0118】図5(B)に本実施の形態で用いるインバ
ーターの具体的な回路図の一例を示す。Vinから1また
は0のデジタル信号が入力される。本実施の形態におい
ては、1はHiの信号を、0はLoの信号を示す。Vd
dhはデジタル信号のHiと同じ電源電位が、Vssは
デジタル信号のLoと同じ電源電位が印加されているこ
とを示す。
【0119】VinにHiのデジタル信号を印加すると
outからLoのデジタル信号が出力される。逆に、V
inにLoのデジタル信号を印加するとVoutからHi
のデジタル信号が出力される。
【0120】本実施の形態の場合、DACに設ける抵抗
は、スイッチSW群を形成している薄膜トランジスタ
(TFT)の内部抵抗を利用する。TFTの内部抵抗と
は、TFTの活性層が有するチャネル形成領域の、ソー
ス領域とドレイン領域とを結ぶ方向における抵抗であ
る。図6に本実施の形態で用いたスイッチSW群の具体
的な回路図の一例を示す。
【0121】図6に示すように、スイッチSW群はNチ
ャネル型薄膜トランジスタ(Nチャネル型TFT)と、
Pチャネル型薄膜トランジスタ(Pチャネル型TFT)
とを有している。Nチャネル型TFT及びPチャネル型
TFTはそれぞれのソース領域とドレイン領域とが、一
方は出力線に、もう一方は電源電圧線に接続されてい
る。
【0122】スイッチSW群に1のデジタル信号が印加
されると、スイッチSW群のNチャネル型TFTとPチ
ャネル型TFTのソース領域とドレイン領域とが、電気
的に導通した状態となり、スイッチSW群がオンとな
る。
【0123】逆に0のデジタル信号が印加されるとスイ
ッチSW群のNチャネル型TFTとPチャネル型TFT
のソース領域とドレイン領域とが、電気的に導通してい
ない状態となり、スイッチSW群がオフとなる。
【0124】図7にスイッチSW群に用いられている薄
膜トランジスタの上面図の一例を示す。活性層と、ゲー
ト電極とが、図7に示すように設けられている。ゲート
電極は、ゲート信号線の一部をゲート電極として機能さ
せている。図示してはいないが、活性層とゲート電極と
の間にはゲート絶縁膜が設けられている。
【0125】一導電性を有する不純物が添加されている
ソース領域およびドレイン領域が活性層に設けられてい
る。またソース領域とドレイン領域の間には、ゲート電
極に電圧がかかるとチャネルを形成するチャネル形成領
域が設けられている。
【0126】チャネル形成領域において、ソース領域と
ドレイン領域を結んだ方向の長さをチャネル長(L)と
定義する。またソース領域とドレイン領域を結んだ方向
に対して垂直方向の長さをチャネル幅(W)と定義す
る。
【0127】薄膜トランジスタ(TFT)の内部抵抗の
抵抗値はチャネル長(L)が等しい場合、チャネル幅
(W)によって、その値が決まる。内部抵抗の抵抗値は
そのチャネル幅に反比例するので、TFTの内部抵抗の
抵抗値を2倍にしたいときはチャネル幅(W)を半分
に、TFTの内部抵抗の抵抗値を22倍にしたいときは
チャネル幅(W)を1/22倍にすれば良い。
【0128】なお本実施の形態において、Nチャネル型
TFTおよびPチャネル型TFTの内部抵抗の抵抗値
は、DACから出力されるアナログの階調電圧信号に悪
影響が出ない程度に等しくすることが肝要である。
【0129】なお、本実施の形態では図5で示した回路
図に基づいたDACについて説明したが、本実施の形態
はこの回路図に限定されるわけではなく、設計者が適宜
用途に応じて変更することも可能である。
【0130】また本実施の形態では、チャネル幅(W)
を制御することによって薄膜トランジスタの内部抵抗の
抵抗値を変える例を示したが、チャネル長Lを制御する
ことによって行っても良い。TFTの内部抵抗の抵抗値
はチャネル長Lに比例する。よってTFTの内部抵抗の
抵抗値を2倍にしたいときはチャネル長(L)を2倍
に、TFTの内部抵抗の抵抗値を22倍にしたいとき
は、チャネル長を(L)を22倍にすれば良い。またチ
ャネル長(L)とチャネル幅(W)を両方とも制御する
ことで、TFTの内部抵抗の抵抗値を制御することも可
能である。
【0131】本願発明のDACでは、従来のDACのよ
うにデジタル信号のビット数と同じ数のスイッチまたは
階調電圧線を設ける必要はない。よってDACの面積を
抑えることが可能になり、駆動回路、アクティブマトリ
クス型液晶表示装置の小型化が可能になった。
【0132】また従来のDACでは、デジタル信号のビ
ット数が増えると、スイッチの数を指数関数的に増加さ
せる必要があった。しかし本願発明ではnビットのデジ
タル信号を変換させる場合、スイッチの数は2n個とな
った。このようにビット数が増えても、従来のDACに
比べてスイッチ数の増加を抑えることが可能になり、駆
動回路、アクティブマトリクス型液晶表示装置の小型化
が可能になった。
【0133】また、DAC自体の面積が抑えられるの
で、画素数を増加させる、つまりはソース信号線を増加
させることによって、D/A変換回路の数が増加して
も、駆動回路の面積が抑えられ、高精細なアクティブマ
トリクス型液晶表示装置の作製が可能になった。
【0134】また容量分割型DACとは違い、容量に電
荷を蓄える期間と、容量に蓄えた電荷を放電してGND
(グラウンド)と同じ電荷にリセットする期間とが必要
ではなくなるため、容量分割型DACと比較して動作速
度が速くなった。
【0135】さらに本実施の形態では、スイッチが有す
る薄膜トランジスタの内部抵抗を利用してDACを構成
しているる。よって実施の形態1の場合と違って新たに
抵抗を設ける必要がなく、DACの面積、ひいてはDA
Cを有する半導体装置の面積を抑えることが可能にな
る。またDAC自体の作成工程数を抑えることができ
る。
【0136】以下に、本願発明のDACの実施例につい
て説明する。なお、本願発明のDACの具体的な構成
は、以下の実施例の構成に限定されるわけではない。
【0137】
【実施例】
【0138】(実施例1)本実施例では、4ビットデジ
タル信号に対応したDACの例について、図2を用いて
説明する。
【0139】図2に示す本実施例のDACは、4ビット
のデジタル信号Da(Da0、Da1、…、Da3)をア
ナログの階調電圧信号に変換する。本実施例では、電源
電位VHを5V、電源電位VLを0Vに設定するが、本願
発明はこの値に限られない。
【0140】図2(A)〜(D)に示すように本願発明
のDACは、4個のスイッチSWa 0、SWa1、…、S
Wa3と、4個のスイッチSWb0、SWb1、…、SW
3とを有している。また、4個の抵抗A0、A1、…、
3と、4個の抵抗B0、B1、…、B3とを有している。
【0141】ここで、本実施例のDACの回路構成につ
いて説明する。
【0142】抵抗A0の両端部は、それぞれ、スイッチ
SWa0と出力線とに接続されている。抵抗A0と接続さ
れていないスイッチSWa0の一端部は、電源電圧線L
に接続されている。なお本実施例においてはスイッチS
W群の内部抵抗は0とみなすが、スイッチSW群の内部
抵抗を計算に入れて回路設計しても良い。
【0143】また、抵抗A1の両端部は、それぞれ、ス
イッチSWa1と出力線とに接続されている。抵抗A1
接続されていないスイッチSWa1の一端部は、電源電
圧線Lに接続されている。
【0144】さらに、抵抗A2の両端部は、それぞれ、
スイッチSWa2と出力線とに接続されている。抵抗A2
と接続されていないスイッチSWa2の一端部は、電源
電圧線Lに接続されている。
【0145】同様に、抵抗A3の両端部は、それぞれ、
スイッチSWa3と出力線とに接続されている。抵抗A3
と接続されていないスイッチSWa3の一端部は、電源
電圧線Lに接続されている。
【0146】同様に、抵抗B0、B1、…、B3とスイッ
チSWb0、SWb1、…、SWb3との関係も、抵抗
0、A1、…、A3と、スイッチSWa0、SWa1
…、SWa3との関係と同様である。つまり、抵抗B0
1、…、B3のそれぞれの両端部は、スイッチSW
0、SWb1、…、SWb3、のそれぞれと出力線とに
接続されている。抵抗B0、B1、…、B3のそれぞれと
は接続されていない、スイッチSWb0、SWb1、…、
SWb3のそれぞれの一端部は、電源電圧線Hに接続さ
れている。
【0147】次に本実施例のDACの動作について説明
する。
【0148】スイッチSWa0がオンになると、電源電
圧線Lと抵抗A0とが接続される。言い換えると、スイ
ッチSWa0がオンになると、抵抗A0のスイッチSWa
0と接続されている端部が、電源電位VLと同じ電位に保
たれる。逆にスイッチSWa0がオフになると、電源電
圧線Lと抵抗A0は接続が切り離される。
【0149】また、スイッチSWa1がオンになると、
電源電圧線Lと抵抗A1とが接続される。言い換える
と、スイッチSWa1がオンになると、抵抗A1のスイッ
チSWa 1と接続されている端部が、電源電位VLと同じ
電位に保たれる。逆にスイッチSWa1がオフになる
と、電源電圧線Lと抵抗A1は接続が切り離される。
【0150】さらに、スイッチSWa2がオンになる
と、電源電圧線Lと抵抗A2とが接続される。言い換え
ると、スイッチSWa2がオンになると、抵抗A2のスイ
ッチSWa2と接続されている端部が、電源電位VLと同
じ電位に保たれる。逆にスイッチSWa2がオフになる
と、電源電圧線Lと抵抗A2は接続が切り離される。
【0151】同様に、スイッチSWa3がオンになる
と、電源電圧線Lと抵抗A3とが接続される。言い換え
ると、スイッチSWa3がオンになると、抵抗A3のスイ
ッチSWa3と接続されている端部が、電源電位VLと同
じ電位に保たれる。逆にスイッチSWa3がオフになる
と、電源電圧線Lと抵抗A3は接続が切り離される。
【0152】このように、スイッチSWa0、SWa1
…、SWa3のそれぞれがオンになると、電源電圧線L
と抵抗A0、A1、…、A3のそれぞれとが接続される。
言い換えると、スイッチSWa0、SWa1、…、SWa
3のそれぞれがオンになると、抵抗A0、A1、…、A3
スイッチSWa0、SWa1、…、SWa3と接続されて
いる端部が、電源電位VLと同じ電位に保たれる。逆に
スイッチSWa0、SWa1、…、SWa3のそれぞれが
オフになると、電源電圧線Lと抵抗A0、A1、…、A3
のそれぞれは接続が切り離される。
【0153】同様に、スイッチSWb0、SWb1、…、
SWb3のそれぞれがオンになると、電源電圧線Hと抵
抗B0、B1、…、B3のそれぞれとが接続される。言い
換えると、スイッチSWb0、SWb1、…、SWb3
それぞれがオンになると、抵抗B0、B1、…、B3のス
イッチSWb0、SWb1、…、SWb3と接続されてい
る端部が、電源電位VHと同じ電位に保たれる。逆にス
イッチSWb0、SWb1、…、SWb3のそれぞれがオ
フになると、電源電圧線Hと抵抗B0、B1、…、B3
それぞれは接続が切り離される。
【0154】スイッチSWa群およびスイッチSWb群
のオンまたはオフは、DACに入力されるデジタル信号
Da0、Da1、…、Da3によって決まる。
【0155】デジタル信号DaがDACに入力される
と、スイッチSWa0、SWa1、…、SWa3にデジタ
ル信号Daが入力され、デジタル信号Daを反転させた
デジタル信号DbがスイッチSWb0、SWb1、…、S
Wb3に入力される。
【0156】スイッチSWa0、SWa1、…、SWa3
のそれぞれに入力されるデジタル信号Daが1だと、ス
イッチSWa0、SWa1、…、SWa3のそれぞれはオ
ンになる。そしてスイッチSWb0、SWb1、…、SW
3のそれぞれに入力されるデジタル信号Dbは、デジ
タル信号Daを反転させたものなので0であり、スイッ
チSWb0、SWb1、…、SWb3のそれぞれはオフと
なる。
【0157】逆にスイッチSWa0、SWa1、…、SW
3のそれぞれに入力されるデジタル信号Daが0だ
と、スイッチSWa0、SWa1、…、SWa3のそれぞ
れはオフとなる。そしてその時スイッチSWb0、SW
1、…、SWb3のそれぞれに入力されるデジタル信号
Dbは、デジタル信号Daを反転させたものなので1で
あり、スイッチSWb0、SWb1、…、SWb3のそれ
ぞれはオンとなる。
【0158】このようにスイッチSWa群と、スイッチ
SWb群とは、それぞれ互いに連動している。
【0159】図2(A)を用いて、本願発明のDACに
入力されるデジタル信号Da(Da 0、Da1、…、Da
3)が全て1の場合のDACの動作を説明する。
【0160】DACに入力されるデジタル信号Da0
Da1、…、Da3が全て1だった場合、スイッチSWa
0、SWa1、…、SWa3は全てオンとなり、出力線は
抵抗A0、A1、…、A3のそれぞれを介して電源電圧線
Lと接続される。逆にデジタル信号Db0、Db1、…、
Db3は全て0となるので、スイッチSWb0、SW
1、…、SWb3は全てオフとなり、出力線は電源電圧
線Hと接続が切り離された状態となる。(図2(A))
【0161】その結果、電源電圧線Lの電源電位VL
そのまま出力線から出力される。DACの出力線からの
出力電位をVoutは、Vout(Da0=Da1=…=Da3
=1)=VL=0Vとなる。
【0162】図2(B)を用いて、本願発明のDACに
入力されるデジタル信号Daのうち、Da0のみが0
で、Da1、Da2、Da3は全て1の場合のDACの動
作を説明する。
【0163】Da0が0なので、SWa0はオフ、逆にS
Wb0はオンとなり、出力線は抵抗B0を介して電源電圧
線Hに接続される。一方、Da1、Da2、Da3は全て
1なので、SWa1、…、SWa3は全てオンとなり、逆
にSWb1、SWb2、SWb 3は全てオフとなり、出力
線は抵抗A1、A2、A3を介して電源電圧線Lに接続さ
れる。
【0164】抵抗A0、A1、…、A3のうち、オンにな
っているスイッチSWa1、SWa2、SWa3に接続さ
れている全ての抵抗(この場合抵抗A1、A2、A3が該
当する)の合成抵抗をATとする。また抵抗B0、B1
…、B3のうちオンになっているスイッチSWb0に接続
されている全ての抵抗(この場合抵抗B0が該当する)
の合成抵抗をBTとする。
【0165】合成抵抗ATの逆数は、オンになっている
スイッチSWa1、SWa2、SWa3に接続されている
抵抗A1、A2、A3のそれぞれの逆数の和に等しい。
(式16)
【0166】
【式16】
【0167】式16をATについて求めると、式17が
得られる。
【0168】
【式17】
【0169】また同様に、合成抵抗BTの逆数は、オン
になっているスイッチSWb0に接続されている抵抗B0
の逆数に等しい。(式18)
【0170】
【式18】
【0171】式18をBTについて求めると、式19が
得られる。
【0172】
【式19】
【0173】式17及び式19で求められた合成抵抗A
Tと合成抵抗BTを用いて、DACの出力線からの出力電
位Vout(Da0=0、Da1=Da2=D3=1)を以下
の式20によって求める。出力電位Vout(Da0=0、
Da1=Da2=D3=1)は、式17の合成抵抗ATを、
式17の合成抵抗ATと式19の合成抵抗BTとの和で割
ったものに、電源電位VHと電源電位VLの差である5を
掛けたものである。
【0174】
【式20】
【0175】このようにスイッチのオン、オフによっ
て、nビットのデジタル信号を、アナログの階調電圧信
号に変換することができる。
【0176】図2(C)を用いて、本願発明のDACに
入力されるデジタル信号Daのうち、Da0およびDa1
が0で、Da2およびDa3が1の場合のDACの動作を
説明する。
【0177】Da0およびDa1が0なので、SWa0
よびSWa1はオフとなって、逆にSWb0およびSWb
1はオンとなり、出力線は抵抗B0およびB1を介して電
源電圧線Hに接続される。一方、Da2およびDa3は1
なので、SWa2およびSWa3はオンとなって、逆にS
Wb2およびSWb3はオフとなり、出力線は抵抗A2
よびA3を介して電源電圧線Lに接続される。
【0178】抵抗A0、A1、…、A3のうち、オンにな
っているスイッチSWa2およびSWa3に接続されてい
る全ての抵抗(この場合抵抗A2、A3が該当する)の合
成抵抗をATとする。また抵抗Bのうちオンになってい
るスイッチSWb0およびSWb1に接続されている全て
の抵抗(この場合抵抗B0、B1が該当する)の合成抵抗
をBTとする。
【0179】合成抵抗ATの逆数は、オンになっている
スイッチSWa2、SWa3に接続されている抵抗A2
3のそれぞれの逆数の和に等しい。(式21)
【0180】
【式21】
【0181】式21をATについて求めると、式22が
得られる。
【0182】
【式22】
【0183】また同様に、合成抵抗BTの逆数は、オン
になっているスイッチSWb0、SWb1に接続されてい
る抵抗B0、B1のそれぞれの逆数の和に等しい。(式2
3)
【0184】
【式23】
【0185】式23をBTについて求めると、式24が
得られる。
【0186】
【式24】
【0187】式22及び式24で求められた合成抵抗A
Tと合成抵抗BTを用いて、DACの出力線からの出力電
位Vout(Da0=Da1=0、Da2=D3=1)を以下
の式25によって求める。出力電位Vout(Da0=Da
1=0、Da2=D3=1)は、式22の合成抵抗ATを、
式22の合成抵抗ATと式24の合成抵抗BTとの和で割
ったものに、電源電位VHと電源電位VLの差である5を
掛けたものである。
【0188】
【式25】
【0189】このようにスイッチのオン、オフによっ
て、nビットのデジタル信号を、アナログの階調電圧信
号に変換することができる。
【0190】図2(D)を用いて、本願発明のDACに
入力されるデジタル信号Da(Da 0、Da1、…、Da
3)のうち、Da2のみが0で、Da0、Da1およびDa
3は全て1の場合のDACの動作を説明する。
【0191】Da2が0の場合、SWa2はオフ、逆にS
Wb2はオンとなり、出力線は抵抗B2を介して電源電圧
線Hに接続される。一方、Da0、Da1およびDa3
全て1なので、SWa0、SWa1およびSWa3はオン
となり、逆にSWb0、SWb 1およびSWb3はオフと
なり、出力線は抵抗Aのうちの抵抗A0、A1、A3を介
して電源電圧線Lに接続される。
【0192】抵抗A0、A1、…、A3のうち、オンにな
っているスイッチSWa0、SWa1およびSWa3に接
続されている全ての抵抗(この場合抵抗A0、A1、A3
が該当する)の合成抵抗をATとする。また抵抗Bのう
ちオンになっているスイッチSWb2に接続されている
全ての抵抗(この場合抵抗B2が該当する)の合成抵抗
をBTとする。
【0193】合成抵抗ATの逆数は、オンになっている
スイッチSWa0、SWa1、SWa3に接続されている
抵抗A0、A1、A3のそれぞれの逆数の和に等しい。
(式26)
【0194】
【式26】
【0195】式26をATについて求めると、式27が
得られる。
【0196】
【式27】
【0197】また同様に、合成抵抗BTの逆数は、オン
になっているスイッチSWb3に接続されている抵抗B3
の逆数に等しい。(式28)
【0198】
【式28】
【0199】式28をBTについて求めると、式29が
得られる。
【0200】
【式29】
【0201】式27及び式29で求められた合成抵抗A
Tと合成抵抗BTを用いて、DACの出力線からの出力電
位Vout(Da2=0、Da0=Da1=Da3=1)を以
下の式30によって求める。出力電位Vout(Da2
0、Da0=Da1=Da3=1)は、式27の合成抵抗
Tを、式27の合成抵抗ATと式29の合成抵抗BT
の和で割ったものに、電源電位VHと電源電位VLの差で
ある5を掛けたものである。
【0202】
【式30】
【0203】このようにスイッチのオン、オフによっ
て、nビットのデジタル信号を、アナログの階調電圧信
号に変換することができる。
【0204】以上は、式16〜式30を用いてデジタル
信号の値が具体的にわかっている場合について説明した
ものだが、本実施例のDACの合成抵抗AT、合成抵抗
Tおよび出力電位Voutを一般式にて表す。
【0205】合成抵抗ATの逆数は、スイッチSWa0
SWa1、…、SWa3のうちオンになっているスイッチ
に接続されている抵抗のそれぞれの逆数の和に等しい。
スイッチSWa0、SWa1、…、SWa3のうち、オン
になっているのは、入力されるデジタル信号Da0、D
1、…、Da3が1のスイッチである。よって、合成抵
抗ATの逆数は、スイッチSWa0、SWa1、…、SW
3に接続されている抵抗A0、A1、…、A3のそれぞれ
の逆数に、スイッチSWa0、SWa1、…、SWa3
それぞれに対応するデジタル信号Daの値を掛けたもの
の和に等しい。(式31)
【0206】
【式31】
【0207】式31をATについて求めると、式32が
得られる。
【0208】
【式32】
【0209】また同様に、合成抵抗BTの逆数は、スイ
ッチSWb0、SWb1、…、SWb3に接続されている
抵抗B0、B1、…、B3のそれぞれの逆数に、スイッチ
SWb0、SWb1、…、SWb3のそれぞれに対応する
デジタル信号Dbの値を掛けたものの和に等しい。(式
33)
【0210】
【式33】
【0211】式33をBTについて求めると、式34が
得られる。
【0212】
【式34】
【0213】出力電位Voutは、式32の合成抵抗A
Tを、式32の合成抵抗ATと式34の合成抵抗BTとの
和で割ったものに、電源電位VHと電源電位VLの差を掛
けたものである。(式35)
【0214】
【式35】
【0215】このようにデジタル信号Daの値によって
定まる出力電位Voutが出力線から出力される。式35
からもわかるように、出力電位Voutは抵抗値Rの値に
よっては定まらない。
【0216】本実施例ののDACでは、従来のDACの
ようにデジタル信号のビット数と同じ数のスイッチまた
は階調電圧線を設ける必要はない。よってDACの面積
を抑えることが可能になり、駆動回路、アクティブマト
リクス型液晶表示装置の小型化が可能になった。
【0217】また従来のDACではデジタル信号のビッ
ト数が増えると、スイッチの数を指数関数的に増加させ
る必要があった。しかし本願発明ではビット数が増えて
も、従来のDACに比べてスイッチ数の増加を抑えるこ
とが可能であり、駆動回路、アクティブマトリクス型液
晶表示装置の小型化も可能になった。
【0218】また、DAC自体の面積が抑えられるの
で、画素数を増加させる、つまりはソース信号線を増加
させることによって、D/A変換回路の数が増加して
も、駆動回路の面積が抑えられ、高精細なアクティブマ
トリクス型液晶表示装置の作製が可能になった。
【0219】本実施例ではVHを5V、VLを0Vとした
が、本願発明はこの値に限定されない。出力電位Vout
はVHとVLとの差によってその振幅を決定することがで
きる。また本実施例ではデジタル信号が4ビットの場合
について説明したが、デジタル信号のビット数はこの値
に限定されない。
【0220】(実施例2)本実施例においては、実施例
1のDACを、アクティブマトリクス型液晶表示装置の
駆動回路に用いた場合について説明する。
【0221】図3は、本実施例のアクティブマトリクス
型液晶表示装置の概略をブロック図で示したものであ
る。301はソース信号線駆動回路Aであり、302は
ソース信号線駆動回路Bである。303はゲート信号線
駆動回路である。304は画素部である。305はデジ
タルビデオデータ分割回路(SPC;Serial-to-Parall
el Conversion Circuit)である。
【0222】ソース信号線駆動回路A301は、ソース
信号線側シフトレジスタ回路(240ステージ×2のシ
フトレジスタ回路)301−1、ラッチ回路1(960
×8デジタルラッチ回路)301−2、ラッチ回路2
(960×8デジタルラッチ回路)301−3、セレク
タ回路1 301−4、D/A変換回路(DAC)30
1−5、セレクタ回路2 301−6を有している。そ
の他、バッファ回路やレベルシフタ回路(いずれも図示
せず)を有している。また、説明の便宜上省略したが、
レベルシフト回路を含む構成としても良い。
【0223】ソース信号線駆動回路B302は、ソース
信号線駆動回路A301と同じ構成を有する。なお、ソ
ース信号線駆動回路A301は、奇数番目のソース信号
線に映像信号(アナログの階調電圧信号)を供給し、ソ
ース信号線駆動回路B302は、偶数番目のソース信号
線に映像信号を供給するようになっている。
【0224】なお、本実施例のアクティブマトリクス型
液晶表示装置においては、回路レイアウトの都合上、画
素部304の上下を挟むように2つのソース信号線駆動
回路Aおよびソース信号線駆動回路Bを設けたが、回路
レイアウト上、可能であれば、ソース信号線駆動回路を
1つだけ設けるようにしても良い。
【0225】また、303はゲート信号線駆動回路であ
り、シフトレジスタ回路、バッファ回路、レベルシフタ
回路等(いずれも図示せず)を有している。
【0226】画素部304は、1920×1080(横
×縦)の画素を有している。各画素には画素TFTが配
置されており、各画素TFTのソース領域にはソース信
号線が、ゲート電極にはゲート信号線が接続されてい
る。また、各画素TFTのドレイン領域には画素電極が
接続されている。各画素TFTは、各画素TFTに接続
された画素電極への映像信号(アナログの階調電圧信
号)の供給を制御している。各画素電極に映像信号(ア
ナログの階調電圧信号)が供給され、各画素電極と対向
電極との間に挟まれた液晶に電圧が印加され液晶が駆動
される。
【0227】ここで、本実施例のアクティブマトリクス
型液晶表示装置の動作および信号の流れを説明する。
【0228】まず、ソース信号線駆動回路A301の動
作を説明する。ソース信号線側シフトレジスタ回路30
1−1にクロック信号(CK)およびスタートパルス
(SP)が入力される。ソース信号線側シフトレジスタ
回路301−1は、これらのクロック信号(CK)およ
びスタートパルス(SP)に基づきタイミング信号を順
に発生させ、バッファ回路等(図示せず)を通して後段
の回路へタイミング信号を順次供給する。
【0229】ソース信号線側シフトレジスタ回路301
−1からのタイミング信号は、バッファ回路等によって
バッファされる。タイミング信号が供給されるソース信
号線には、多くの回路あるいは素子が接続されているた
めに負荷容量(寄生容量)が大きい。この負荷容量が大
きいために生ずるタイミング信号の立ち上がりまたは立
ち下がりの鈍りを防ぐために、このバッファ回路が設け
られる。
【0230】バッファ回路によってバッファされたタイ
ミング信号は、ラッチ回路1(301−2)に供給され
る。ラッチ回路1(301−2)は、デジタル信号を処
理するラッチ回路を960ステージ有してる。ラッチ回
路1(301−2)は、前記タイミング信号が入力され
ると、デジタルビデオデータ分割回路から供給されるデ
ジタル信号を順次取り込み、保持する。
【0231】ラッチ回路1(301−2)の全てのステ
ージにデジタル信号の書き込みが一通り終了するまでの
時間は、1ライン期間と呼ばれる。すなわち、ラッチ回
路1(301−2)の中で一番左側のステージのラッチ
回路にデジタル信号の書き込みが開始される時点から、
一番右側のステージのラッチ回路にデジタル信号の書き
込みが終了する時点までの時間間隔が1ライン期間であ
る。実際には、上記ライン期間に水平帰線期間が加えら
れた期間を1ライン期間と呼ぶこともある。
【0232】1ライン期間の終了後、シフトレジスタ回
路301−1の動作タイミングに合わせて、ラッチ回路
2(301−3)にラッチシグナル(Latch Signal)が
供給される。この瞬間、ラッチ回路1(301−2)に
書き込まれ保持されているデジタル信号は、ラッチ回路
2(301−3)に一斉に送出され、ラッチ回路2(3
01−3)の全ステージに書き込まれ、保持される。
【0233】デジタル信号をラッチ回路2(301−
3)に送出し終えたラッチ回路1(301−2)には、
ソース信号線側シフトレジスタ回路301−1からのタ
イミング信号に基づき、再びデジタルビデオデータ分割
回路から供給されるデジタル信号の書き込みが順次行わ
れる。
【0234】この2順目の1ライン期間中には、ラッチ
回路2(301−3)に書き込まれ、保持されているデ
ジタル信号が、セレクタ回路1(301−4)によって
順次選択され、D/A変換回路(DAC)301−5に
供給される。なお本実施例では、セレクタ回路1(30
1−4)においては、1つのセレクタ回路がソース信号
線4本に対応している。なお、セレクタ回路について
は、本出願人による特許出願である特願平9−2860
98号に記載されているものを用いることができる。
【0235】セレクタ回路301−4で選択されたデジ
タル信号がDAC301−5に供給される。
【0236】DAC301−5は、デジタル信号をアナ
ログの階調電圧信号に変換し、セレクタ回路2(301
−6)によって選択されるソース信号線に順次供給され
る。本実施例のDACはデジタル信号に対応しており、
その動作は、上述の実施例1の動作に従い、出力Vout
は上述の式5で示される。
【0237】ソース信号線に供給されるアナログの階調
電圧信号は、ソース信号線に接続されている画素部30
4の画素TFTのソース領域に供給される。
【0238】302はソース信号線駆動回路Bであり、
その構成はソース信号線駆動回路A301と同じであ
る。ソース信号線駆動回路B302は、偶数番目のソー
ス信号線に映像信号(アナログの階調電圧信号)を供給
する。
【0239】ゲート信号線駆動回路303においては、
シフトレジスタ(図示せず)からのタイミング信号がバ
ッファ回路(図示せず)に供給され、対応するゲート信
号線(走査線)に供給される。ゲート信号線には、1ラ
イン分の画素TFTのゲート電極が接続されており、1
ライン分全ての画素TFTを同時にONにしなくてはな
らないので、バッファ回路には電流容量の大きなものが
用いられる。
【0240】このように、ゲート信号線駆動回路からの
走査信号によって対応する画素TFTのスイッチングが
行われ、ソース信号線駆動回路からのアナログの階調電
圧信号が画素TFTに供給され、液晶分子が駆動され
る。
【0241】305はデジタルビデオデータ分割回路
(SPC;Serial-to-Parallel Conversion Circuit)
である。デジタルビデオデータ分割回路305は、外部
から入力されるデジタル信号の周波数を1/mに落とす
ための回路である。外部から入力されるデジタル信号を
分割することにより、駆動回路の動作に必要な信号の周
波数も1/mに落とすことができる。
【0242】本願発明のDACは、本実施例で示した構
成のアクティブマトリクス型液晶表示装置以外にも、用
いることは可能である。本願発明のDACを用いること
によって、駆動回路、アクティブマトリクス型液晶表示
装置の小型化が可能になった。
【0243】(実施例3)本実施例では、実施例1に示
した4ビットDACの別の例について、図4を用いて説
明する。
【0244】図4に示す本実施例のDACは、4ビット
のデジタル信号Da(Da0、Da1、…、Da3)をア
ナログの階調電圧信号に変換する。本実施例では4ビッ
トのデジタル信号に対応するDACについて説明する
が、本願発明はこのビット数に限定されない。また本実
施例では、電源電位VHを6V、電源電位VLを2Vに設
定するが、本願発明はこの電源電位の値に限定されな
い。
【0245】図4に示すように本願発明のDACは、4
個のスイッチSWa0、SWa1、…、SWa3と、4個
のスイッチSWb0、SWb1、…、SWb3とを有して
いる。また、4個の抵抗A0、A1、…、A3と、4個の
抵抗B0、B1、…、B3とを有している。
【0246】抵抗A0の両端部は、それぞれ、スイッチ
SWa0と電源電圧線Lとに接続されている。抵抗A0
接続されていないスイッチSWa0の一端部は、出力線
に接続されている。
【0247】抵抗A1、A2、A3についても同様であ
る。このように、抵抗A0、A1、…、A3のそれぞれの
両端部は、スイッチSWa0、SWa1、…、SWa3
それぞれと電源電圧線Lとに接続されている。抵抗
0、A1、…、A3のそれぞれと接続されていない、ス
イッチSWa0、SWa1、…、SWa3のそれぞれの一
端部は、出力線に接続されている。
【0248】同様に、抵抗B0、B1、…、B3とスイッ
チSWb0、SWb1、…、SWb3との関係も、抵抗
0、A1、…、A3と、スイッチSWa0、SWa1
…、SWa3との関係と同様である。つまり、抵抗B0
1、…、B3のそれぞれの両端部は、スイッチSW
0、SWb1、…、SWbn-1のそれぞれと電源電圧線
Hとに接続されている。抵抗B0、B1、…、Bn-1のそ
れぞれとは接続されていない、スイッチSWb0、SW
1、…、SWbn-1のそれぞれの一端部は、出力線に接
続されている。
【0249】次に本実施例のDACの動作について説明
する。
【0250】スイッチSWa0がオンになると、出力線
と抵抗A0とが接続される。言い換えると、スイッチS
Wa0がオンになると、抵抗A0のスイッチSWa0と接
続されている端部と出力線とが同じ電位に保たれる。逆
にスイッチSWa0がオフになると、出力線と抵抗A0
接続が切り離される。
【0251】スイッチSW1、SW2、SWa3について
も同様である。スイッチSWa0、SWa1、…、SWa
3のそれぞれがオンになると、出力線と抵抗A0、A1
…、A 3のそれぞれとが接続される。言い換えると、ス
イッチSWa0、SWa1、…、SWa3のそれぞれがオ
ンになると、スイッチSWa0、SWa1、…、SWa3
のそれぞれと接続されている抵抗A0、A1、…、A3
それぞれの端部と出力線とが同じ電位に保たれる。逆に
スイッチSWa0、SWa1、…、SWa3のそれぞれが
オフになると、出力線と抵抗A0、A1、…、A3は接続
が切り離される。
【0252】スイッチSWb0、SWb1、…、SWb3
についても同様である。スイッチSWb0、SWb1
…、SWb3のそれぞれがオンになると、出力線と抵抗
0、B 1、…、B3のそれぞれとが接続される。言い換
えると、スイッチSWb0、SWb1、…、SWb3のそ
れぞれがオンになると、スイッチSWb0、SWb1
…、SWb3のそれぞれと接続されている抵抗B0
1、…、B3のそれぞれの端部と出力線とが同じ電位に
保たれる。逆にスイッチSWb0、SWb1、…、SWb
3のそれぞれがオフになると、出力線と抵抗B0、B1
…、B3は接続が切り離される。
【0253】本実施例と実施例1との異なるところは、
スイッチと抵抗とを設ける位置が入れ替わっていること
である。本実施例では抵抗がスイッチよりも電源電圧線
側に設けられており、一方実施例1ではスイッチが抵抗
よりも電源電圧線側に設けられている。
【0254】なお本実施例では全ての抵抗がスイッチよ
りも電源電圧線側に設けられた構成を示したが、本願発
明は一部の抵抗をスイッチよりも電源電圧線側に設け、
残りのスイッチを抵抗よりも電源電圧線側に設ける構成
としても良い。
【0255】(実施例4)本実施例では、本願発明の半
導体表示装置の一例であるアクティブマトリクス型液晶
表示装置の、画素部のTFT及び画素部の周辺に設けら
れる駆動回路のTFTを同時に作製する方法の一例につ
いて、図8〜図10を用いて説明する。なお、本実施例
は一例であって、本願発明はこの作製方法に限られな
い。
【0256】図8(A)において、アクティブマトリク
ス基板6001には、無アルカリガラス基板や石英基板
を使用することが望ましい。その他にもシリコン基板や
金属基板の表面に絶縁膜を形成したものをアクティブマ
トリクス基板としても良い。
【0257】そして、アクティブマトリクス基板600
1のTFTが形成される表面には、酸化シリコン膜、窒
化シリコン膜、または窒化酸化シリコン膜からなる下地
膜をプラズマCVD法やスパッタ法で100〜400n
mの厚さに形成した。例えば下地膜として、窒化シリコ
ン膜6002を25〜100nm、ここでは50nmの
厚さに、酸化シリコン膜6003を50〜300nm、
ここでは150nmの厚さとした2層構造で形成すると
良い。下地膜はアクティブマトリクス基板からの不純物
汚染を防ぐために設けられるものであり、石英基板を用
いた場合には必ずしも設けなくても良い。
【0258】次に下地膜の上に20〜100nmの厚さ
の、非晶質シリコン膜を公知の成膜法で形成した。非晶
質シリコン膜は含有水素量にもよるが、好ましくは40
0〜550℃で数時間加熱して脱水素処理を行い、含有
水素量を5atom%以下として、結晶化の工程を行うこと
が望ましい。また、非晶質シリコン膜をスパッタ法や蒸
着法などの他の作製方法で形成しても良いが、膜中に含
まれる酸素、窒素などの不純物元素を十分低減させてお
くことが望ましい。ここでは、下地膜と非晶質シリコン
膜とは、同じ成膜法で形成することが可能であるので、
両者を連続形成しても良い。下地膜を形成後、一旦大気
雰囲気にさらされないようにすることで表面の汚染を防
ぐことが可能となり、作製されるTFTの特性バラツキ
を低減させることができる。
【0259】非晶質シリコン膜から結晶質シリコン膜を
形成する工程は、公知のレーザー結晶化技術または熱結
晶化の技術を用いれば良い。また、シリコンの結晶化を
助長する触媒元素を用いて熱結晶化の方法で結晶質シリ
コン膜を作製しても良い。その他に、微結晶シリコン膜
を用いても良いし、結晶質シリコン膜を直接堆積成膜し
ても良い。さらに、単結晶シリコンを基板上に貼りあわ
せるSOI(SiliconOn Insulators)の公知技術を使用
して結晶質シリコン膜を形成しても良い。
【0260】こうして形成された結晶質シリコン膜の不
要な部分をエッチング除去して、島状半導体層6004
〜6007を形成した。結晶質シリコン膜のnチャネル
型TFTが作製される領域には、しきい値電圧を制御す
るため、あらかじめ1×10 15〜5×1017cm-3程度
の濃度でボロン(B)を添加しておいても良い。
【0261】次に、島状半導体層6004〜6007を
覆って、酸化シリコンまたは窒化シリコンを主成分とす
るゲート絶縁膜6008を形成した。ゲート絶縁膜60
08は、10〜200nm、好ましくは50〜150n
mの厚さに形成すれば良い。例えば、プラズマCVD法
でN2OとSiH4を原料とした窒化酸化シリコン膜を7
5nm形成し、その後、酸素雰囲気中または酸素と塩酸
の混合雰囲気中、800〜1000℃で熱酸化して11
5nmのゲート絶縁膜としても良い。(図8(A))
【0262】島状半導体層6004、6007の全面
と、島状半導体層6005の一部(チャネル形成領域と
なる領域を含む)及び島状半導体層6006の一部(チ
ャネル形成領域となる領域を含む)にレジストマスク6
009〜6012を形成し、n型を付与する不純物元素
を添加して低濃度不純物領域6013〜6015を形成
した。この低濃度不純物領域6013〜6015は、後
に駆動回路のnチャネル型TFTに、ゲート絶縁膜を介
してゲート電極と重なるLDD(Lightly DopedDrain)
領域(本明細書中ではLov領域という。なお、ovとはov
erlapの意味である。)を形成するための不純物領域で
ある。なお、ここで形成された低濃度不純物領域に含ま
れるn型を付与する不純物元素の濃度を(n-)で表す
こととする。従って、本明細書中では低濃度不純物領域
6013〜6015をn-領域と言い換えることができ
る。
【0263】ここではフォスフィン(PH3)を質量分
離しないでプラズマ励起したイオンドープ法でリンを添
加した。勿論、質量分離を行うイオンインプランテーシ
ョン法を用いても良い。この工程では、ゲート絶縁膜6
008を通してその下の半導体層にリンを添加した。添
加するリン濃度は、5×1017〜5×1018atoms/cm 3
の範囲にするのが好ましく、ここでは1×1018atoms/
cm3とした。(図8(B))
【0264】その後、レジストマスク6009〜601
2を除去し、窒素雰囲気中で400〜900℃、好まし
くは550〜800℃で1〜12時間の熱処理を行な
い、この工程で添加されたリンを活性化する工程を行な
った。
【0265】第1の導電膜6016を、タンタル(T
a)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングス
テン(W)から選ばれた元素またはいずれかを主成分と
する導電性材料で、10〜100nmの厚さに形成し
た。第1の導電膜6016としては、例えば窒化タンタ
ル(TaN)や窒化タングステン(WN)を用いること
が望ましい。さらに、第1の導電膜6016上に第2の
導電膜6017をTa、Ti、Mo、Wから選ばれた元
素またはいずれかを主成分とする導電性材料で、100
〜400nmの厚さに形成した。例えば、Ta膜を20
0nmの厚さに形成すれば良い。また、図示しないが、
第1の導電膜6016の下に第1の導電膜6016、及
び第2の導電膜6017(特に第2の導電膜6017)
の酸化防止のためにシリコン膜を2〜20nm程度の厚
さで形成しておくことは有効である。(図8(C))
【0266】レジストマスク6018〜6020を形成
し、第1の導電膜6016及び第2の導電膜6017
(以下、積層膜として取り扱う)をエッチングして、p
チャネル型TFTのゲート電極6021を形成した。な
お、nチャネル型TFTとなる領域の上には全面を覆う
ように導電膜6022、6023を残した。
【0267】そして、レジストマスク6018〜602
0をそのまま残してマスクとし、pチャネル型TFTが
形成される半導体層6004の一部に、p型を付与する
不純物元素を添加する工程を行った。ここではボロンを
その不純物元素として、ジボラン(B26)を用いてイ
オンドープ法(勿論、イオンインプランテーション法で
も良い)で添加した。ここでは5×1020〜3×1021
atoms/cm3の濃度にボロンを添加した。なお、ここで形
成された不純物領域に含まれるp型を付与する不純物元
素の濃度を(p++)で表すこととする。従って、本明細
書中では不純物領域6024、6025をp++領域と言
い換えることができる。(図9(A))
【0268】なお、この工程において、レジストマスク
6018〜6020を使用してゲート絶縁膜6008を
エッチング除去して、島状半導体層6004の一部を露
出させた後、p型を付与する不純物元素を添加する工程
を行っても良い。その場合、加速電圧が低くて済むた
め、島状半導体膜に与えるダメージも少ないし、スルー
プットも向上する。
【0269】次に、レジストマスク6018〜6020
を除去した後、レジストマスク6026〜6029を形
成し、nチャネル型TFTのゲート電極6030〜60
32を形成した。このときゲート電極6030はn-
域6013とゲート絶縁膜6008を介して重なるよう
に形成した。また、ゲート電極6031はn-領域60
14、6015とゲート絶縁膜6008を介して重なる
ように形成した。(図9(C))
【0270】次に、レジストマスク6026〜6029
を除去し、レジストマスク6033、6034を形成し
た。そして、nチャネル型TFTにおいて、ソース領域
またはドレイン領域として機能する不純物領域を形成す
る工程を行なった。レジストマスク6034はnチャネ
ル型TFTのゲート電極6032を覆う形で形成した。
これは、後の工程において画素部のnチャネル型TFT
に、ゲート電極と重ならないようにLDD領域を形成す
るためである。
【0271】そして、n型を付与する不純物元素を添加
して不純物領域6035〜6041を形成した。ここで
も、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドープ法
(勿論、イオンインプランテーション法でも良い)で行
い、この領域のリンの濃度は1×1020〜1×1021at
oms/cm3とした。なお、ここで形成された不純物領域6
039〜6041に含まれるn型を付与する不純物元素
の濃度を(n+)で表すこととする。従って、本明細書
中では不純物領域6039〜6041をn+領域と言い
換えることができる。また、不純物領域6035〜60
38は既にn-領域が形成されていたので、厳密には不
純物領域6039〜6041よりも若干高い濃度でリン
を含む。(図9(B))
【0272】なお、この工程において、レジストマスク
6033、6034およびゲート電極6030、603
1をマスクとしてゲート絶縁膜6008をエッチング
し、島状半導体膜6005〜6007の一部を露出させ
た後、n型を付与する不純物元素を添加する工程を行っ
ても良い。その場合、加速電圧が低くて済むため、島状
半導体膜6005〜6007に与えるダメージも少ない
し、スループットも向上する。(図9(C))
【0273】次に、レジストマスク6033、6034
を除去し、画素部のnチャネル型TFTとなる島状半導
体層6007にn型を付与する不純物元素を添加する工
程を行った。こうして形成された不純物領域6042〜
6045には前記n-領域と同程度かそれより少ない濃
度(具体的には5×1016〜1×1018atoms/cm3)の
リンが添加されるようにした。なお、ここで形成された
不純物領域6042〜6044に含まれるn型を付与す
る不純物元素の濃度を(n--)で表すこととする。従っ
て、本明細書中では不純物領域6042〜6045をn
--領域と言い換えることができる。また、この工程では
ゲート電極で隠された不純物領域6070、6074、
6075を除いて全ての不純物領域にn?の濃度でリン
が添加されているが、非常に低濃度であるため無視して
差し支えない。(図10(A))
【0274】次に、後に第1の層間絶縁膜の一部となる
保護絶縁膜6046を形成した。保護絶縁膜6046は
窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜
またはそれらを組み合わせた積層膜で形成すれば良い。
また、膜厚は100〜400nmとすれば良い。
【0275】その後、それぞれの濃度で添加されたn型
またはp型を付与する不純物元素を活性化するために熱
処理工程を行った。この工程はファーネスアニール法、
レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール
法(RTA法)で行うことができる。ここではファーネ
スアニール法で活性化工程を行った。加熱処理は、窒素
雰囲気中において300〜650℃、好ましくは400
〜550℃、ここでは450℃、2時間の熱処理を行っ
た。
【0276】さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行
い、島状半導体層6004〜6007を水素化する工程
を行った。この工程は熱的に励起された水素により半導
体層のダングリングボンドを終端する工程である。水素
化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより
励起された水素を用いる)を行っても良い。(図10
(B))
【0277】活性化工程を終えたら、保護絶縁膜604
6の上に0.5〜1.5μm厚の層間絶縁膜6047を
形成した。前記保護絶縁膜6046と層間絶縁膜604
7とでなる積層膜を第1の層間絶縁膜とした。
【0278】その後、それぞれのTFTのソース領域ま
たはドレイン領域に達するコンタクトホールが形成さ
れ、ソース電極6048、6050、6052、605
4と、ドレイン電極6049、6051、6053、6
055を形成した。図示していないが、本実施例ではこ
の電極を、Ti膜を100nm、Tiを含むアルミニウ
ム膜300nm、Ti膜150nmをスパッタ法で連続
して形成した3層構造の積層膜とした。
【0279】次に、パッシベーション膜6056とし
て、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、または窒化酸化
シリコン膜で50〜500nm(代表的には200〜3
00nm)の厚さで形成した。その後、この状態で水素
化処理を行うとTFTの特性向上に対して好ましい結果
が得られた。例えば、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行う
と良く、あるいはプラズマ水素化法を用いても同様の効
果が得られた。なお、ここで後に画素電極とドレイン電
極を接続するためのコンタクトホールを形成する位置に
おいて、パッシベーション膜6056に開口部を形成し
ておいても良い。
【0280】その後、有機樹脂からなる第2の層間絶縁
膜6057を約1μmの厚さに形成した。有機樹脂とし
ては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミド
アミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用するこ
とができる。有機樹脂膜を用いることの利点は、成膜方
法が簡単である点や、比誘電率が低いので、寄生容量を
低減できる点、平坦性に優れる点などが上げられる。な
お上述した以外の有機樹脂膜や有機系SiO化合物などを
用いることもできる。ここでは、アクティブマトリクス
基板に塗布後、熱重合するタイプのポリイミドを用い、
300℃で焼成して形成した。
【0281】次に、画素部となる領域において、第2の
層間絶縁膜6057上に遮蔽膜6058を形成した。遮
蔽膜6058はアルミニウム(Al)、チタン(T
i)、クロム(Cr)またはタンタル(Ta)から選ば
れた元素またはいずれかを主成分とする膜で100〜3
00nmの厚さに形成した。そして、遮蔽膜6058の
表面に陽極酸化法またはプラズマ酸化法により30〜1
50nm(好ましくは50〜75nm)の厚さの酸化膜
である誘電体6059を形成した。ここでは遮蔽膜60
58としてアルミニウム膜またはアルミニウムを主成分
とする膜を用い、誘電体6059として酸化アルミニウ
ム膜(アルミナ膜)を用いた。
【0282】なお、ここでは遮蔽膜6058の表面のみ
に誘電体6059を設ける構成としたが、誘電体605
9をプラズマCVD法、熱CVD法またはスパッタ法な
どの気相法によって第2の層間絶縁膜6057上に、遮
蔽膜6058を覆うように形成しても良い。その場合も
誘電体6059の膜厚は30〜150nm(好ましくは
50〜75nm)とすることが好ましい。また誘電体6
059として、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、窒化
酸化シリコン膜、DLC(Diamond like carbon)膜
または有機樹脂膜を用いても良い。さらに、これらを組
み合わせた積層膜を用いても良い。
【0283】次に、第2の層間絶縁膜6057及びパッ
シベーション膜6056にドレイン電極6055に達す
るコンタクトホールを形成し、画素電極6060、60
61、6062を形成した。なお、画素電極6061、
6062はそれぞれ隣接する別の画素の画素電極であ
る。画素電極6060、6061、6062は、透過型
アクティブマトリクス型液晶表示装置とする場合には透
明導電膜を用い、反射型のアクティブマトリクス型液晶
表示装置とする場合には金属膜を用いれば良い。ここで
は透過型のアクティブマトリクス型液晶表示装置とする
ために、酸化インジウム・スズ(ITO)膜を100n
mの厚さにスパッタ法で形成した。
【0284】また、この時、画素電極6060と遮蔽膜
6058とが誘電体6059を介して重なった領域60
63に保持容量が形成された。
【0285】こうして同一基板上に、駆動回路部と画素
部とを有したアクティブマトリクス基板が完成した。な
お、駆動回路部にはpチャネル型TFT6091、nチ
ャネル型TFT6092、nチャネル型TFT609
3、が形成され、画素部にはnチャネル型TFTでなる
画素TFT6094が形成された。
【0286】駆動回路のpチャネル型TFT6091に
は、チャネル形成領域6064、ソース領域6065、
ドレイン領域6066がそれぞれp+領域で形成され
た。また、nチャネル型TFT6092には、チャネル
形成領域6067、ソース領域6068、ドレイン領域
6069、ゲート絶縁膜6008を介してゲート電極6
030と重なったLDD領域(以下、Lov領域という。
なお、ovとはoverlapの意である。)6070が形成さ
れた。この時、ソース領域6068、ドレイン領域60
69はそれぞれ(n-+n+)領域で形成され、Lov領域
6070はn-領域で形成された。
【0287】また、nチャネル型TFT6093には、
チャネル形成領域6071、ソース領域6072、ドレ
イン領域6073、ゲート絶縁膜6008を介してゲー
ト電極6031と重なったLDD領域(以下、Lov領域
という。なお、ovとはoverlapの意である。)607
4、6075が形成された。この時、ソース領域607
2、ドレイン領域6073はそれぞれ(n-+n+)領域
で形成され、Lov領域6074、6075はn-領域で
形成された。
【0288】また、画素部のTFT(画素TFT)60
94には、チャネル形成領域6076、6077、ソー
ス領域6078、ドレイン領域6080、ゲート絶縁膜
6008を介してゲート電極6032と重ならないLD
D領域(以下、Loff領域という。なお、offとはoffset
の意である。)6081〜6084、Loff領域608
2、6083に接したn+領域6079が形成された。
この時、ソース領域6078、ドレイン領域6080は
それぞれn+領域で形成され、Loff領域6081〜60
84はn--領域で形成された。
【0289】チャネル長3〜7μmに対してLov領域の
長さは0.5〜3.0μm、代表的には1.0〜1.5
μmとすれば良い。また、画素TFT6094に設けら
れるLoff領域6081〜6084の長さは0.5〜
3.5μm、代表的には2.0〜2.5μmとすれば良
い。
【0290】上記実施例によって作製された液晶表示装
置には、様々な液晶を用いることが可能である。例え
ば、1998, SID, "Characteristics and Driving Scheme
of Polymer-Stabilized Monostable FLCD Exhibiting
Fast Response Time and HighContrast Ratio with Gra
y-Scale Capability" by H. Furue et al.や、1997, SI
D DIGEST, 841, "A Full-Color Thresholdless Antifer
roelectric LCD Exhibiting Wide Viewing Angle with
Fast Response Time" by T. Yoshida et al.や、1996,
J. Mater. Chem. 6(4), 671-673, "Thresholdless anti
ferroelectricity in liquid crystals and its applic
ation to displays" by S. Inui et al.や、米国特許第
5594569 号に開示された液晶を用いることが可能であ
る。
【0291】ある温度域において反強誘電相を示す液晶
を反強誘電性液晶という。反強誘電性液晶を有する混合
液晶には、電場に対して透過率が連続的に変化する電気
光学応答特性を示す、無しきい値反強誘電性混合液晶と
呼ばれるものがある。この無しきい値反強誘電性混合液
晶は、V字型の電気光学応答特性を示すものがあり、そ
の駆動電圧が約±2.5V程度(セル厚約1μm〜2μ
m)のものも見出されている。
【0292】ここで、V字型の電気光学応答を示す無し
きい値反強誘電性混合液晶の印加電圧に対する光透過率
の特性を示す図を図11に示す。図11に示すグラフの
縦軸は透過率(任意単位)、横軸は印加電圧である。な
お、液晶表示装置の入射側の偏光板の透過軸は、液晶表
示装置のラビング方向にほぼ一致する無しきい値反強誘
電性混合液晶のスメクティック層の法線方向とほぼ平行
に設定されている。また、出射側の偏光板の透過軸は、
入射側の偏光板の透過軸に対してほぼ直角(クロスニコ
ル)に設定されている。
【0293】図11に示されるように、このような無し
きい値反強誘電性混合液晶を用いると、低電圧駆動かつ
階調表示が可能となることがわかる。
【0294】また、このような低電圧駆動の無しきい値
反強誘電性混合液晶を、デジタル方式で駆動するソース
信号線駆動回路を有する液晶表示装置に用いた場合に
も、D/A変換回路の出力電圧を下げることができるの
で、D/A変換回路の動作電源電圧を下げることがで
き、ドライバの動作電源電圧を低くすることができる。
よって、液晶表示装置の低消費電力化および高信頼性が
実現できる。
【0295】よって、このような低電圧駆動の無しきい
値反強誘電性混合液晶を用いることは、比較的LDD領
域(低濃度不純物領域)の長さが小さいTFT(例え
ば、0nm〜500nmまたは0nm〜200nm)を
用いる場合においても有効である。
【0296】また、一般に、無しきい値反強誘電性混合
液晶は自発分極が大きく、液晶自体の誘電率が高い。こ
のため、無しきい値反強誘電性混合液晶を液晶表示装置
に用いる場合には、画素に比較的大きな保持容量が必要
となってくる。よって、自発分極が小さな無しきい値反
強誘電性混合液晶を用いるのが好ましい。また、液晶表
示装置の駆動方法を線順次駆動とすることにより、画素
への階調電圧の書き込み期間(ピクセルフィードピリオ
ド)を長くし、保持容量が小くてもそれを補うようにし
てもよい。
【0297】なお、このような無しきい値反強誘電性混
合液晶を用いることによって低電圧駆動が実現されるの
で、液晶表示装置の低消費電力が実現される。
【0298】(実施例5)本願発明のD/A変換回路は
様々な半導体装置(アクティブマトリクス型液晶表示装
置、EL表示装置)に用いることができる。また、それ
ら半導体装置を表示媒体として組み込んだ電子機器全て
に本願発明を実施できる。
【0299】その様な電子機器としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフ
ロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型
ディスプレイ)、カーナビゲーション、パーソナルコン
ピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯
電話または電子書籍等)などが挙げられる。それらの一
例を図12乃至図14に示す。
【0300】図12(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2001、画像入力部2002、表示装置2
003、キーボード2004で構成される。本願発明を
画像入力部2002、表示装置2003やその他の信号
制御回路に適用することができる。
【0301】図12(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示装置2102、音声入力部2103、操
作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部21
06で構成される。本願発明を表示装置2102、音声
入力部2103やその他の信号制御回路に適用すること
ができる。
【0302】図12(C)はモバイルコンピュータ(モ
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示装置2205で構成される。本願発明は表示装置22
05やその他の信号制御回路に適用できる。
【0303】図12(D)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体2301、表示装置2302、アーム部23
03で構成される。本願発明は表示装置2302やその
他の信号制御回路に適用することができる。
【0304】図12(E)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いる装置であり、本
体2401、表示装置2402、スピーカ部2403、
記録媒体2404、操作スイッチ2405で構成され
る。なお、この装置は記録媒体としてDVD(Digi
tal Versatile Disc)、CD等を用
い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを行
うことができる。本願発明は表示装置2402やその他
の信号制御回路に適用することができる。
【0305】図12(F)はデジタルカメラであり、本
体2501、表示装置2502、接眼部2503、操作
スイッチ2504、受像部(図示しない)で構成され
る。本願発明を表示装置2502やその他の信号制御回
路に適用することができる。
【0306】図13(A)はフロント型プロジェクター
であり、光源光学系及び表示装置2601、スクリーン
2602で構成される。図13(A)において表示装置
はアクティブマトリクス型液晶表示装置である。本願発
明は表示装置やその他の信号制御回路に適用することが
できる。
【0307】図13(B)はリア型プロジェクターであ
り、本体2701、光源光学系及び表示装置2702、
ミラー2703、スクリーン2704で構成される。図
13(B)において表示装置はアクティブマトリクス型
液晶表示装置である。本願発明は表示装置やその他の信
号制御回路に適用することができる。
【0308】なお、図13(C)は、図13(A)及び
図13(B)中における光源光学系及び表示装置260
1、2702の構造の一例を示した図である。光源光学
系及び表示装置2601、2702は、光源光学系28
01、ミラー2802、2804〜2806、ダイクロ
イックミラー2803、光学系2807、表示装置28
08、位相差板2809、投射光学系2810で構成さ
れる。投射光学系2810は、投射レンズを備えた複数
の光学レンズで構成される。この構成は、表示装置28
08を三つ使用しているため三板式と呼ばれている。ま
た、図13(C)中において矢印で示した光路に実施者
が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィルムや、
位相差を調節するためのフィルム、IRフィルム等を設
けてもよい。
【0309】また、図13(D)は、図13(C)中に
おける光源光学系2801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系2801は、リフレクタ
ー2811、光源2812、レンズアレイ2813、2
814、偏光変換素子2815、集光レンズ2816で
構成される。なお、図13(D)に示した光源光学系は
一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に
実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィル
ムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等を設
けてもよい。
【0310】図13(C)は三板式の例を示したが、図
14(A)は単板式の一例を示した図である。図14
(A)に示した光源光学系及び表示装置は、光源光学系
2901、表示装置2902、投射光学系2903で構
成される。投射光学系2903は、投射レンズを備えた
複数の光学レンズで構成される。図14(A)に示した
光源光学系及び表示装置は図13(A)及び図13
(B)中における光源光学系及び表示装置2601、2
702に適用できる。また、光源光学系2901は図1
3(D)に示した光源光学系を用いればよい。なお、表
示装置2902にはカラーフィルター(図示しない)が
設けられており、表示映像をカラー化している。
【0311】また、図14(B)に示した光源光学系及
び表示装置は、図14(A)の応用例であり、カラーフ
ィルターを設ける代わりに、RGBの回転カラーフィル
ター円板2905を用いて表示映像をカラー化してい
る。図14(B)に示した光源光学系及び表示装置は図
13(A)及び図13(B)中における光源光学系及び
表示装置2601、2702に適用できる。
【0312】また、図14(C)に示した光源光学系及
び表示装置は、カラーフィルターレス単板式と呼ばれて
いる。この方式は、表示装置2916にマイクロレンズ
アレイ2915を設け、ダイクロイックミラー(緑)2
912、ダイクロイックミラー(赤)2913、ダイク
ロイックミラー(青)2914を用いて表示映像をカラ
ー化している。投射光学系2917は、投射レンズを備
えた複数の光学レンズで構成される。図14(C)に示
した光源光学系及び表示装置は図13(A)及び図13
(B)中における光源光学系及び表示装置2601、2
702に適用できる。また、光源光学系2911として
は、光源の他に結合レンズ、コリメータレンズを用いた
光学系を用いればよい。
【0313】以上の様に、本願発明の適用範囲は極めて
広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能で
ある。また、本実施例の電子機器は実施例1〜4のどの
ような組み合わせからなる構成を用いても実現すること
ができる。
【0314】(実施例6)本実施例では、本願発明のD
/A変換回路を有するEL(エレクトロルミネッセン
ス)表示装置を作製した例について説明する。なお、図
18(A)は本願発明のD/A変換回路を有するEL表
示装置の上面図であり、図18(B)はその断面図であ
る。
【0315】図18(A)、(B)において、4001
は基板、4002は画素部、4003はソース信号線駆
動回路、4004はゲート信号線駆動回路であり、それ
ぞれの駆動回路は配線4005を経てFPC(フレキシ
ブルプリントサーキット)4006に至り、外部機器へ
と接続される。
【0316】このとき、画素部4002、ソース信号線
駆動回路4003及びゲート信号線駆動回路4004を
囲むようにして第1シール材4101、カバー材410
2、充填材4103及び第2シール材4104が設けら
れている。
【0317】図18(B)は図18(A)をA−A’で
切断した断面図に相当し、基板4001の上にソース信
号線駆動回路4003に含まれる駆動TFT(但し、こ
こではnチャネル型TFTとpチャネル型TFTを図示
している。)4201及び画素部4002に含まれる電
流制御用TFT(EL素子への電流を制御するTFT)
4202が形成されている。
【0318】本実施例では、駆動TFT4201には公
知の方法で作製されたpチャネル型TFTまたはnチャ
ネル型TFTが用いられ、電流制御用TFT4202に
は公知の方法で作製されたpチャネル型TFTが用いら
れる。また、画素部4002には電流制御用TFT42
02のゲートに接続された保持容量(図示せず)が設け
られる。
【0319】駆動TFT4201及び画素TFT420
2の上には樹脂材料でなる層間絶縁膜(平坦化膜)43
01が形成され、その上に画素TFT4202のドレイ
ンと電気的に接続する画素電極(陽極)4302が形成
される。画素電極4302としては仕事関数の大きい透
明導電膜が用いられる。透明導電膜としては、酸化イン
ジウムと酸化スズとの化合物、酸化インジウムと酸化亜
鉛との化合物、酸化亜鉛、酸化スズまたは酸化インジウ
ムを用いることができる。また、前記透明導電膜にガリ
ウムを添加したものを用いても良い。
【0320】そして、画素電極4302の上には絶縁膜
4303が形成され、絶縁膜4303は画素電極430
2の上に開口部が形成されている。この開口部におい
て、画素電極4302の上にはEL(エレクトロルミネ
ッセンス)層4304が形成される。EL層4304は
公知の有機EL材料または無機EL材料を用いることが
できる。また、有機EL材料には低分子系(モノマー
系)材料と高分子系(ポリマー系)材料があるがどちら
を用いても良い。
【0321】EL層4304の形成方法は公知の蒸着技
術もしくは塗布法技術を用いれば良い。また、EL層の
構造は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層ま
たは電子注入層を自由に組み合わせて積層構造または単
層構造とすれば良い。
【0322】EL層4304の上には遮光性を有する導
電膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主成分
とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層膜)か
らなる陰極4305が形成される。また、陰極4305
とEL層4304の界面に存在する水分や酸素は極力排
除しておくことが望ましい。従って、真空中で両者を連
続成膜するか、EL層4304を窒素または希ガス雰囲
気で形成し、酸素や水分に触れさせないまま陰極430
5を形成するといった工夫が必要である。本実施例では
マルチチャンバー方式(クラスターツール方式)の成膜
装置を用いることで上述のような成膜を可能とする。
【0323】そして陰極4305は4306で示される
領域において配線4005に電気的に接続される。配線
4005は陰極4305に所定の電圧を与えるための配
線であり、異方導電性フィルム4307を介してFPC
4006に電気的に接続される。
【0324】以上のようにして、画素電極(陽極)43
02、EL層4304及び陰極4305からなるEL素
子が形成される。このEL素子は、第1シール材410
1及び第2シール材4104によって基板4001に貼
り合わされたカバー材4102で囲まれ、充填材410
3により封入されている。
【0325】カバー材4102としては、ガラス材、金
属材(代表的にはステンレス材)、セラミックス材、プ
ラスチック材(プラスチックフィルムも含む)を用いる
ことができる。プラスチック材としては、FRP(Fi
berglass−Reinforced Plast
ics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィル
ム、マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはア
クリル樹脂フィルムを用いることができる。また、アル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることもできる。
【0326】但し、EL素子からの光の放射方向がカバ
ー材側に向かう場合にはカバー材は透明でなければなら
ない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリ
エステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明
物質を用いる。
【0327】また、充填材4103としては紫外線硬化
樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポ
リビニルクロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキ
シ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラ
ル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用い
ることができる。この充填材4103の内部に吸湿性物
質(好ましくは酸化バリウム)もしくは酸素を吸着しう
る物質を設けておくとEL素子の劣化を抑制できる。
【0328】また、充填材4103の中にスペーサを含
有させてもよい。このとき、スペーサを酸化バリウムで
形成すればスペーサ自体に吸湿性をもたせることが可能
である。また、スペーサを設けた場合、スペーサからの
圧力を緩和するバッファ層として陰極4305上に樹脂
膜を設けることも有効である。
【0329】また、配線4005は異方導電性フィルム
4307を介してFPC4006に電気的に接続され
る。配線4005は画素部4002、ソース信号線駆動
回路4003及びゲート信号線駆動回路4004に送ら
れる信号をFPC4006に伝え、FPC4006によ
り外部機器と電気的に接続される。
【0330】また、本実施例では第1シール材4101
の露呈部及びFPC4006の一部を覆うように第2シ
ール材4104を設け、EL素子を徹底的に外気から遮
断する構造となっている。こうして図18(B)の断面
構造を有するEL表示装置となる。
【0331】ここで画素部のさらに詳細な断面構造を図
19に、上面構造を図20(A)に、回路図を図20
(B)に示す。図19、図20(A)及び図20(B)
では共通の符号を用いるので互いに参照すれば良い。
【0332】図19において、基板4401上に設けら
れたスイッチング用TFT4402は、公知の方法を用
いて作製されたnチャネル型TFTである。また、44
03で示される配線は、スイッチング用TFT4402
のゲート電極4404a、4404bを電気的に接続する
ゲート配線である。
【0333】なお、本実施例ではチャネル形成領域が二
つ形成されるダブルゲート構造としているが、チャネル
形成領域が一つ形成されるシングルゲート構造もしくは
三つ形成されるトリプルゲート構造であっても良い。
【0334】また、スイッチング用TFT4402のド
レイン配線4405は電流制御用TFT4406のゲー
ト電極4407に電気的に接続されている。なお、電流
制御用TFT4406は公知の方法を用いて作製された
pチャネル型TFTである。なお、本実施例ではシング
ルゲート構造としているが、ダブルゲート構造もしくは
トリプルゲート構造であっても良い。
【0335】スイッチング用TFT4402及び電流制
御用TFT4406の上には第1パッシベーション膜4
408が設けられ、その上に樹脂からなる平坦化膜44
09が形成される。平坦化膜4409を用いてTFTに
よる段差を平坦化することは非常に重要である。後に形
成されるEL層は非常に薄いため、段差が存在すること
によって発光不良を起こす場合がある。従って、EL層
をできるだけ平坦面に形成しうるように画素電極を形成
する前に平坦化しておくことが望ましい。
【0336】また、4410は透明導電膜からなる画素
電極(EL素子の陽極)であり、電流制御用TFT44
06のドレイン配線4417に電気的に接続される。透
明導電膜としては、酸化インジウムと酸化スズとの化合
物、酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物、酸化亜鉛、
酸化スズまたは酸化インジウムを用いることができる。
また、前記透明導電膜にガリウムを添加したものを用い
ても良い。
【0337】画素電極4410の上にはEL層4411
が形成される。なお、図19では一画素しか図示してい
ないが、本実施例ではR(赤)、G(緑)、B(青)の
各色に対応したEL層を作り分けている。また、本実施
例では蒸着法により低分子系有機EL材料を形成してい
る。具体的には、正孔注入層として20nm厚の銅フタ
ロシアニン(CuPc)膜を設け、その上に発光層とし
て70nm厚のトリス−8−キノリノラトアルミニウム
錯体(Alq3)膜を設けた積層構造としている。Al
3にキナクリドン、ペリレンもしくはDCM1といっ
た蛍光色素を添加することで発光色を制御することがで
きる。
【0338】但し、以上の例はEL層として用いること
のできる有機EL材料の一例であって、これに限定する
必要はまったくない。発光層、電荷輸送層または電荷注
入層を自由に組み合わせてEL層(発光及びそのための
キャリアの移動を行わせるための層)を形成すれば良
い。例えば、本実施例では低分子系有機EL材料をEL
層として用いる例を示したが、高分子系有機EL材料を
用いても良い。また、電荷輸送層や電荷注入層として炭
化珪素等の無機材料を用いることも可能である。これら
の有機EL材料や無機材料は公知の材料を用いることが
できる。
【0339】次に、EL層4411の上には導電膜から
なる陰極4412が設けられる。本実施例の場合、導電
膜としてアルミニウムとリチウムとの合金膜を用いる。
勿論、公知のMgAg膜(マグネシウムと銀との合金
膜)を用いても良い。陰極材料としては、周期表の1族
もしくは2族に属する元素からなる導電膜もしくはそれ
らの元素を添加した導電膜を用いれば良い。
【0340】この陰極4412まで形成された時点でE
L素子4413が完成する。なお、ここでいうEL素子
4413は、画素電極(陽極)4410、EL層441
1及び陰極4412で形成されたコンデンサを指す。
【0341】次に、本実施例における画素の上面構造を
図20(A)を用いて説明する。スイッチング用TFT
4402のソース領域はソース配線(ソース信号線)4
415に接続され、ドレイン領域はドレイン配線440
5に接続される。また、ドレイン配線4405は電流制
御用TFT4406のゲート電極4407に電気的に接
続される。また、電流制御用TFT4406のソース領
域は電源供給線4416に電気的に接続され、ドレイン
領域はドレイン配線4417に電気的に接続される。ま
た、ドレイン配線4417は点線で示される画素電極
(陽極)4418に電気的に接続される。
【0342】このとき、4419で示される領域には保
持容量が形成される。保持容量4419は、電源供給線
4416と電気的に接続された半導体膜4420、ゲー
ト絶縁膜と同一層の絶縁膜(図示せず)及びゲート電極
4407との間で形成される。また、ゲート電極440
7、第1層間絶縁膜と同一の層(図示せず)及び電源供
給線4416で形成される容量も保持容量として用いる
ことが可能である。
【0343】(実施例7)本実施例では、実施例6とは
異なる画素構造を有したEL表示装置について説明す
る。説明には図21を用いる。なお、図20と同一の符
号が付してある部分については実施例6の説明を参照す
れば良い。
【0344】図21において電流制御用TFT4501
は公知の方法を用いて作製されたnチャネル型TFTで
ある。勿論、電流制御用TFT4501のゲート電極4
502はスイッチング用TFT4402のドレイン配線
4405に電気的に接続されている。また、電流制御用
TFT4501のドレイン配線4503は画素電極45
04に電気的に接続されている。
【0345】本実施例では、導電膜からなる画素電極4
504がEL素子4507の陰極として機能する。具体
的には、アルミニウムとリチウムとの合金膜を用いる
が、周期表の1族もしくは2族に属する元素からなる導
電膜もしくはそれらの元素を添加した導電膜を用いれば
良い。
【0346】画素電極4504の上にはEL層4505
が形成される。なお、図21では一画素しか図示してい
ないが、本実施例ではG(緑)に対応したEL層を蒸着
法及び塗布法(好ましくはスピンコーティング法)によ
り形成している。具体的には、電子注入層として20n
m厚のフッ化リチウム(LiF)膜を設け、その上に発
光層として70nm厚のPPV(ポリパラフェニレンビ
ニレン)膜を設けた積層構造としている。
【0347】次に、EL層4505の上には透明導電膜
からなる陽極4506が設けられる。本実施例の場合、
透明導電膜として酸化インジウムと酸化スズとの化合物
もしくは酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物からなる
導電膜を用いる。
【0348】この陽極4506まで形成された時点でE
L素子4507が完成する。なお、ここでいうEL素子
4507は、画素電極(陰極)4504、EL層450
5及び陽極4506で形成されたコンデンサを指す。
【0349】EL素子4507に加える電圧が10V以
上といった高電圧の場合には、電流制御用TFT450
1においてホットキャリア効果による劣化が顕在化して
くる。このような場合に、電流制御用TFT4501が
LDD領域4509を有するnチャネル型TFTである
ことは有効である。
【0350】また、本実施例の電流制御用TFT450
1はゲート電極4502とLDD領域4509との間に
ゲート容量と呼ばれる寄生容量を形成する。このゲート
容量を調節することで図20(A)、(B)に示した保
持容量4419と同等の機能を持たせることも可能であ
る。特に、EL表示装置をデジタル駆動方式で動作させ
る場合においては、保持容量のキャパシタンスがアナロ
グ駆動方式で動作させる場合よりも小さくて済むため、
ゲート容量で保持容量を代用しうる。
【0351】なお、EL素子に加える電圧が10V以
下、好ましくは5V以下となった場合、上記ホットキャ
リア効果による劣化はさほど問題とならなくなるため、
図21においてLDD領域4509を省略した構造のn
チャネル型TFTを用いても良い。
【0352】(実施例8)本実施例では、実施例6もし
くは実施例7に示したEL表示装置の画素部に用いるこ
とができる画素構造の例を図22(A)〜(C)に示
す。なお、本実施例において、4601はスイッチング
用TFT4602のソース配線(ソース信号線)、46
03はスイッチング用TFT4602のゲート配線(ゲ
ート信号線)、4604は電流制御用TFT、4605
はコンデンサ、4606、4608は電源供給線、46
07はEL素子とする。
【0353】図22(A)は、二つの画素間で電源供給
線4606を共通とした場合の例である。即ち、二つの
画素が電源供給線4606を中心に線対称となるように
形成されている点に特徴がある。この場合、電源供給線
の本数を減らすことができるため、画素部をさらに高精
細化することができる。
【0354】また、図22(B)は、電源供給線460
8をゲート配線4603と平行に設けた場合の例であ
る。なお、図22(B)では電源供給線4608とゲー
ト配線4603とが重ならないように設けた構造となっ
ているが、両者が異なる層に形成される配線であれば、
絶縁膜を介して重なるように設けることもできる。この
場合、電源供給線4608とゲート配線4603とで専
有面積を共有させることができるため、画素部をさらに
高精細化することができる。
【0355】また、図22(C)は、図22(B)の構
造と同様に電源供給線4608をゲート配線4603と
平行に設け、さらに、二つの画素を電源供給線4608
を中心に線対称となるように形成する点に特徴がある。
また、電源供給線4608をゲート配線4603のいず
れか一方と重なるように設けることも有効である。この
場合、電源供給線の本数を減らすことができるため、画
素部をさらに高精細化することができる。
【0356】(実施例9)本実施例では、本願発明を実
施したEL表示装置の画素構造の例を図23(A)、
(B)に示す。なお、本実施例において、4701はス
イッチング用TFT4702のソース配線(ソース信号
線)、4703はスイッチング用TFT4702のゲー
ト配線(ゲート信号線)、4704は電流制御用TF
T、4705はコンデンサ(省略することも可能)、4
706は電源供給線、4707は電源制御用TFT、4
708はEL素子、4709は電源制御用ゲート配線と
する。電源制御用TFT4707の動作については特願
平11−341272号を参照すると良い。
【0357】また、本実施例では電源制御用TFT47
07を電流制御用TFT4704とEL素子4708と
の間に設けているが、電源制御用TFT4707とEL
素子4708との間に電流制御用TFT4704が設け
られた構造としても良い。また、電源制御用TFT47
07は電流制御用TFT4704と同一構造とするか、
同一の活性層で直列させて形成するのが好ましい。
【0358】また、図23(A)は、二つの画素間で電
源供給線4706を共通とした場合の例である。即ち、
二つの画素が電源供給線4706を中心に線対称となる
ように形成されている点に特徴がある。この場合、電源
供給線の本数を減らすことができるため、画素部をさら
に高精細化することができる。
【0359】また、図23(B)は、ゲート配線470
3と平行に電源供給線4710を設け、ソース配線47
01と平行に電源制御用ゲート配線4711を設けた場
合の例である。なお、図23(B)では電源供給線47
10とゲート配線4703とが重ならないように設けた
構造となっているが、両者が異なる層に形成される配線
であれば、絶縁膜を介して重なるように設けることもで
きる。この場合、電源供給線4710とゲート配線47
03とで専有面積を共有させることができるため、画素
部をさらに高精細化することができる。
【0360】(実施例10)本実施例では、本願発明を
実施したEL表示装置の画素構造の例を図24(A)、
(B)に示す。なお、本実施例において、4801はス
イッチング用TFT4802のソース配線(ソース信号
線)、4803はスイッチング用TFT4802のゲー
ト配線(ゲート信号線)、4804は電流制御用TF
T、4805はコンデンサ(省略することも可能)、4
806は電源供給線、、4807は消去用TFT、48
08は消去用ゲート配線、4809はEL素子とする。
消去用TFT4807の動作については特願平11−3
38786号を参照すると良い。
【0361】消去用TFT4807のドレインは電流制
御用TFT4804のゲート電極に接続され、電流制御
用TFT4804のゲート電圧を強制的に変化させるこ
とができるようになっている。なお、消去用TFT48
07はnチャネル型TFTとしてもpチャネル型TFT
としても良いが、オフ電流を小さくできるようにスイッ
チング用TFT4802と同一構造とすることが好まし
い。
【0362】また、図24(A)は、二つの画素間で電
源供給線4806を共通とした場合の例である。即ち、
二つの画素が電源供給線4806を中心に線対称となる
ように形成されている点に特徴がある。この場合、電源
供給線の本数を減らすことができるため、画素部をさら
に高精細化することができる。
【0363】また、図24(B)は、ゲート配線480
3と平行に電源供給線4810を設け、ソース配線48
01と平行に消去用ゲート配線4811を設けた場合の
例である。なお、図24(B)では電源供給線4810
とゲート配線4803とが重ならないように設けた構造
となっているが、両者が異なる層に形成される配線であ
れば、絶縁膜を介して重なるように設けることもでき
る。この場合、電源供給線4810とゲート配線480
3とで専有面積を共有させることができるため、画素部
をさらに高精細化することができる。
【0364】(実施例11)本願発明のD/A変換回路
を用いたEL表示装置は画素内にいくつのTFTを設け
た構造としても良い。例えば、四つ乃至六つまたはそれ
以上のTFTを設けても構わない。本願発明はEL表示
装置の画素構造に限定されずに実施することが可能であ
る。
【0365】(実施例12)本実施例は、本願発明のD
/A変換回路を用いた電子機器の、実施例5とは異なる
例について説明する。
【0366】図25(A)はディスプレイであり、筐体
2601、支持台2602、表示装置2603等を含
む。本願発明は表示装置2603やその他の信号制御回
路に適用することができる。
【0367】図25(B)は頭部取り付け型のディスプ
レイの一部(右片側)であり、本体2701、信号ケー
ブル2702、頭部固定バンド2703、スクリーン部
2704、光学系2705、表示装置2706等を含
む。本願発明は表示装置2706やその他の信号制御回
路に適用できる。
【0368】以上の様に、本願発明の適用範囲は極めて
広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能で
ある。また、本実施例の電子機器は実施例1〜4、6〜
11のどのような組み合わせからなる構成を用いても実
現することができる。
【0369】
【発明の効果】
【0370】本願発明のDACでは、従来のDACのよ
うにデジタル信号のビット数と同じ数のスイッチまたは
階調電圧線を設ける必要はない。よってDACの面積を
抑えることが可能になり、駆動回路及び半導体装置の小
型化が可能になった。
【0371】また従来のDACではデジタル信号のビッ
ト数が増えると、スイッチの数は指数関数的に増加させ
る必要があった。しかし本願発明ではnビットのデジタ
ル信号を変換させる場合、スイッチの数は2n個となっ
た。このようにビット数が増えても、従来のDACに比
べてスイッチ数の増加を抑えることが可能になり、駆動
回路、半導体装置の小型化が可能になった。
【0372】また、DAC自体の面積が抑えられるの
で、画素数を増加させる、つまりはソース信号線を増加
させることによって、D/A変換回路の数が増加して
も、駆動回路の面積が抑えられ、高精細な半導体装置の
作製が可能になった。
【0373】また容量分割型DACとは違い、容量に電
荷を蓄える期間と、容量に蓄えた電荷を放電してGND
(グラウンド)と同じ電荷にリセットする期間とが必要
ではなくなるため、容量分割型DACと比較して動作速
度が速くなった。
【0374】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明のDACの回路図。
【図2】 本願発明のDACの回路図。
【図3】 本願発明のDACを用いたアクティブマトリ
クス液晶表示装置の概略ブロック図。
【図4】 本願発明のDACの回路図。
【図5】 本願発明のDACの詳しい回路図。
【図6】 本願発明のDACに用いられるスイッチおよ
び抵抗の回路図。
【図7】 本願発明のDACに用いられるスイッチおよ
び抵抗を構成するTFTの上面図。
【図8】 TFTの作製工程を示す断面図。
【図9】 TFTの作製工程を示す断面図。
【図10】 TFTの作製工程を示す断面図。
【図11】 無しきい値反強誘電性混合液晶の印加電圧
に対する光透過率の特性を示す図。
【図12】 本願発明の半導体装置を組み込んだ電子機
器の概略図。
【図13】 本願発明の半導体装置を用いた三板式フロ
ントプロジェクタおよびリアプロジェクタの概略構成
図。
【図14】 本願発明の半導体装置を用いた単板式プロ
ジェクタの概略構成図。
【図15】 従来のデジタル駆動方式のアクティブマト
リクス型液晶表示装置の構造の概略図。
【図16】 従来のDACの回路図。
【図17】 従来のDACの回路図。
【図18】 本願発明の半導体装置の1つであるEL表
示装置の上面図及び断面図。
【図19】 本願発明の半導体装置の1つであるEL表
示装置の断面図。
【図20】 本願発明の半導体装置の1つであるEL表
示装置の上面図及び回路図。
【図21】 本願発明の半導体装置の1つであるEL表
示装置の画素部の断面図。
【図22】 本願発明の半導体装置の1つであるEL表
示装置の回路図。
【図23】 本願発明の半導体装置の1つであるEL表
示装置の画素部の回路図。
【図24】 本願発明の半導体装置の1つであるEL表
示装置の画素部の回路図。
【図25】 本願発明の半導体装置を組み込んだ電子機
器の概略図。
【符号の説明】
301 ソース信号線駆動回路A 302 ソース信号線駆動回路B 303 ゲート信号線駆動回路 304 画素部 305 デジタルビデオデータ分割回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/36 G09G 3/36 H01L 29/786 H03K 17/00 G H03K 17/00 17/693 C 17/693 H01L 29/78 614

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n個の抵抗A0、A1、…、An-1と、 n個の抵抗B0、B1、…、Bn-1と、 互いに異なる電位に保たれた2つの電源電圧線L及び電
    源電圧線Hと、 n個のスイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1と、 n個のスイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1と、 出力線と、を有するD/A変換回路であって、 前記n個の抵抗A0、A1、…、An-1の抵抗値はそれぞ
    れR、2R、…、2n-1R(nは1以上の自然数、Rは
    正数)であり、 前記n個の抵抗B0、B1、…、Bn-1の抵抗値は、それ
    ぞれR、2R、…、2n -1Rであり、 前記n個の抵抗A0、A1、…、An-1のそれぞれの両端
    部は、前記n個のスイッチSWa0、SWa1、…、SW
    n-1のそれぞれの一端部と前記出力線とに接続されて
    おり、前記n個の抵抗A0、A1、…、An-1のそれぞれ
    とは接続されていない前記n個のスイッチSWa0、S
    Wa1、…、SWan-1のそれぞれの一端部は、前記電源
    電圧線Lに接続されており、 前記n個の抵抗B0、B1、…、Bn-1のそれぞれの両端
    部は、前記n個のスイッチSWb0、SWb1、…、SW
    n-1のそれぞれの一端部と前記出力線とに接続されて
    おり、前記n個の抵抗B0、B1、…、Bn-1のそれぞれ
    とは接続されていない前記n個のスイッチSWb0、S
    Wb1、…、SWbn-1のそれぞれの一端部は、前記電源
    電圧線Hに接続されており、 前記n個のスイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1
    及び前記n個のスイッチSWb0、SWb1、…、SWb
    n-1は、外部から入力されるnビットのデジタル信号に
    よって制御され、かつ前記n個のスイッチSWa0、S
    Wa1、…、SWan-1に入力される前記nビットのデジ
    タル信号の反転信号が、それぞれ前記n個のスイッチS
    Wb0、SWb1、…、SWbn-1に入力され、前記出力
    線からアナログ階調電圧信号が出力されることを特徴と
    するD/A変換回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記スイッチSW
    0、SWa1、…、SWan-1は薄膜トランジスタを有
    することを特徴とするD/A変換回路。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記ス
    イッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1は薄膜トラン
    ジスタを有することを特徴とするD/A変換回路。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3において、前記薄
    膜トランジスタは、Nチャネル型薄膜トランジスタまた
    はPチャネル型薄膜トランジスタの少なくとも1つであ
    ることを特徴とするD/A変換回路。
  5. 【請求項5】互いに異なる電位に保たれた2つの電源電
    圧線L及び電源電圧線Hと、 薄膜トランジスタを有するn個のスイッチSWa0、S
    Wa1、…、SWan-1と、 薄膜トランジスタを有するn個のスイッチSWb0、S
    Wb1、…、SWbn-1と、 出力線と、を有するD/A変換回路であって、 前記薄膜トランジスタは、ゲート電極と、ソース領域、
    ドレイン領域およびチャネル形成領域を有する活性層
    と、前記ゲート電極と前記活性層との間に設けられた絶
    縁膜と、を有し、 前記薄膜トランジスタは、一般式が2n-1R(nは1以
    上の自然数、Rは正数)で表される内部抵抗の抵抗値を
    有しており、 前記n個のスイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1
    のそれぞれの両端部は、一方は前記電源電圧線Lに、も
    う一方は前記出力線に接続され、 前記n個のスイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1
    のそれぞれの両端部は、一方は前記電源電圧線Hに、も
    う一方は前記出力線に接続され、 前記n個のスイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1
    及び前記n個のスイッチSWb0、SWb1、…、SWb
    n-1は、外部から入力されるnビットのデジタル信号に
    よって制御され、かつ前記n個のスイッチSWa0、S
    Wa1、…、SWan-1に入力される前記nビットのデジ
    タル信号の反転信号が、それぞれ前記n個のスイッチS
    Wb0、SWb1、…、SWbn-1に入力され、前記出力
    線からアナログ階調電圧信号が出力されることを特徴と
    するD/A変換回路。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記薄膜トランジスタ
    の内部抵抗の抵抗値は、前記チャネル形成領域のチャネ
    ル幅Wによって決まることを特徴とするD/A変換回
    路。
  7. 【請求項7】請求項5において、前記薄膜トランジスタ
    の内部抵抗の抵抗値は、前記チャネル形成領域の長さL
    によって決まることを特徴とするD/A変換回路。
  8. 【請求項8】請求項5において、前記薄膜トランジスタ
    は、Nチャネル型薄膜トランジスタまたはPチャネル型
    薄膜トランジスタの少なくとも1つであることを特徴と
    するD/A変換回路。
  9. 【請求項9】n個の抵抗A0、A1、…、An-1と、 n個の抵抗B0、B1、…、Bn-1と、 互いに異なる電位に保たれた2つの電源電圧線L及び電
    源電圧線Hと、 n個のスイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1と、 n個のスイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1と、 出力線と、を有するD/A変換回路であって、 前記n個の抵抗A0、A1、…、An-1の抵抗値は、それ
    ぞれR、2R、…、2n -1R(nは1以上の自然数、R
    は正数)であり、 前記n個の抵抗B0、B1、…、Bn-1の抵抗値は、それ
    ぞれR、2R、…、2n -1Rであり、 前記n個の抵抗A0、A1、…、An-1のそれぞれの両端
    部は、前記n個のスイッチSWa0、SWa1、…、SW
    n-1のそれぞれの一端部と前記電源電圧線Lとに接続
    されており、前記n個の抵抗A0、A1、…、An-1のそ
    れぞれとは接続されていない前記n個のスイッチSWa
    0、SWa1、…、SWan-1のそれぞれの一端部は、前
    記出力線に接続されており、 前記n個の抵抗B0、B1、…、Bn-1のそれぞれの両端
    部は、前記n個のスイッチSWb0、SWb1、…、SW
    n-1のそれぞれの一端部と前記電源電圧線Hとに接続
    されており、前記n個の抵抗B0、B1、…、Bn-1のそ
    れぞれとは接続されていない前記n個のスイッチSWb
    0、SWb1、…、SWbn-1のそれぞれの一端部は、前
    記出力線に接続されており、 前記n個のスイッチSWa0、SWa1、…、SWan-1
    及び前記n個のスイッチSWb0、SWb1、…、SWb
    n-1は、外部から入力されるnビットのデジタル信号に
    よって制御され、かつ前記n個のスイッチSWa0、S
    Wa1、…、SWan-1に入力される前記nビットのデジ
    タル信号の反転信号が、それぞれ前記n個のスイッチS
    Wb0、SWb1、…、SWbn-1に入力され、前記出力
    線からアナログ階調電圧信号が出力されることを特徴と
    するD/A変換回路。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記スイッチSWa
    0、SWa1、…、SWan-1は薄膜トランジスタを有す
    ることを特徴とするD/A変換回路。
  11. 【請求項11】請求項9または請求項10において、前
    記スイッチSWb0、SWb1、…、SWbn-1は薄膜ト
    ランジスタを有することを特徴とするD/A変換回路。
  12. 【請求項12】請求項10または請求項11において、
    前記薄膜トランジスタは、Nチャネル型薄膜トランジス
    タまたはPチャネル型薄膜トランジスタの少なくとも1
    つであることを特徴とするD/A変換回路。
  13. 【請求項13】請求項1乃至請求項12のいずれか1項
    に記載の前記D/A変換回路を有することを特徴とする
    半導体装置。
  14. 【請求項14】前記半導体装置とはアクティブマトリク
    ス型液晶表示装置であることを特徴とする請求項13に
    記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】前記半導体装置とはEL表示装置である
    ことを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】請求項13乃至請求項15のいずれか1
    項に記載の前記半導体装置を有するコンピュータ。
  17. 【請求項17】請求項13乃至請求項15のいずれか1
    項に記載の前記半導体装置を有するビデオカメラ。
  18. 【請求項18】請求項13乃至請求項15のいずれか1
    項に記載の前記半導体装置を有するDVD装置。
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