JP2001036185A - セラミックス端子および光半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

セラミックス端子および光半導体素子収納用パッケージ

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JP2001036185A
JP2001036185A JP11202241A JP20224199A JP2001036185A JP 2001036185 A JP2001036185 A JP 2001036185A JP 11202241 A JP11202241 A JP 11202241A JP 20224199 A JP20224199 A JP 20224199A JP 2001036185 A JP2001036185 A JP 2001036185A
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ceramic
wiring layer
metallized wiring
terminal
semiconductor element
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JP11202241A
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Minoru Kobayashi
小林  実
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Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ペルチェ素子のリード線とメタライズ配線層と
を強固に接続することができ、光パッケージを小型化す
ること。 【解決手段】矩形状のセラミックス基板7cの上面に、
相対向する2辺7e,7f間に亘るメタライズ配線層1
2を被着するとともにメタライズ配線層12の中央部を
挟んで他の2辺間に亘るセラミックス壁部材7dを接合
して成り、かつメタライズ配線層12の露出面上に棒状
の接続端子17を立設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィードスルー型
のセラミックス端子を有し、半導体レーザ,フォトダイ
オード等の光半導体素子および冷却用のペルチェ素子等
を収納する光半導体素子収納用パッケージであって、セ
ラミックス端子とペルチェ素子との接続構造を改善した
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光半導体素子収納用パッケージ
(以下、光パッケージという)Pを図4に示す。半導体
レーザやフォトダイオード等の光半導体素子を収納する
ための光パッケージPは、基本的に、平板状の基体22
と、基体22上に接着固定され箱状の側壁を構成する枠
体21とから成る。基体22は銅(Cu)−タングステ
ン(W)合金等から成り、上面の中央領域に光半導体素
子20が載置される載置部22aを有する。また、枠体
21は鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(C
o)合金(コバール)等から成り、載置部22aを囲繞
するよう基体22上に銀ロウ等の金属ロウ材を介して接
着され、側部に光ファイバを固定するための円筒状の光
ファイバ固定部材25が設けられる。さらに、枠体21
の他の側部には内外を貫通する切欠部が形成され、外部
の駆動回路等に接続されるリード端子24がロウ付けさ
れたメタライズ配線層を有し、アルミナセラミックス等
からなるフィードスルー型のセラミックス端子23が、
前記切欠部に金属ロウ材を介して嵌着接合される。
【0003】上記リード端子24は、Fe−Ni−Co
合金等の金属から成り、枠体21の内外を導通するよう
形成されたセラミックス端子23のメタライズ配線層の
外側端部に、銀ロウ等の金属ロウ材を介して接合され
る。また、枠体21の上部には、Fe−Ni−Co合金
等の金属から成る封止リングと、Fe−Ni−Co合金
等の金属から成り、封止リング上面に接合される蓋体
(図示せず)が設置される。
【0004】そして、基体22の載置部22aに、電熱
冷却素子であるペルチェ素子27を介して光半導体素子
20を載置固定するとともに、光半導体素子20の入出
力電極等の各電極をボンディングワイヤを介してリード
端子24が接続されているメタライズ配線層に接続す
る。次に、枠体21の上部に封止リング,蓋体を溶接等
により接合させることで、基体22,枠体21,セラミ
ックス端子23,封止リングおよび蓋体とからなる容器
内部に光半導体素子20を収納する。最後に枠体21の
光ファイバ固定部材25に光ファイバの端部をレーザ光
線照射にる溶着や接着材により接合させ、光ファイバを
枠体21に固定することによって光半導体装置となる。
尚、26は、基体22の四隅部に設けられ外部の回路基
板等上に光パッケージPをネジ止め等により固定するた
めの貫通孔26aを形成したネジ止め部である。
【0005】かかる光半導体装置は、外部の駆動回路か
ら供給される電気信号によって光半導体素子20を駆動
し、例えばレーザ光を発振させ、そのレーザ光を光ファ
イバを通して外部に伝送することにより高速光通信等に
使用される。
【0006】このような光半導体装置において、光半導
体素子20が作動中に発生する熱を外部に放熱させるた
めに、基体22の載置部22aと光半導体素子20との
間にペルチェ素子27が設置されている。このペルチェ
素子27は、その電極に接続されたリード線をセラミッ
クス端子23のメタライズ配線層に半田付けし、外部よ
りリード端子24,メタライズ配線層,ペルチェ素子2
7用のリード線を介して、電力が供給される。そして、
ペルチェ素子27を光半導体素子20から基体22側に
熱を移動させる熱ポンプとして動作させ、光半導体素子
20で発生した熱を基体22から大気中に放散すること
により、光半導体素子20の温度を所望の温度に安定化
し、光半導体素子20を安定的に作動させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光パッケージPにおいて、近時の光半導体装置の小型化
に伴い、セラミックス端子23に形成されるメタライズ
配線層の線間距離(間隔)が1mm以下と狭くなってい
ること、およびメタライズ配線層にペルチェ素子27用
のリード線を一般に手作業で半田付けしていることか
ら、ペルチェ素子27の電極に接続されたリード線をメ
タライズ配線層に半田付けする際に、メタライズ配線層
とリード線との間に形成される半田溜まりの一部が、作
業バラツキによる半田過多から隣接するメタライズ配線
層に接触し、半田ブリッジを形成することがあった。そ
の結果、リード線が本来半田付けされるメタライズ配線
層とこれに隣接するメタライズ配線層とが半田ブリッジ
により電気的短絡を起こし、ペルチェ素子27や光半導
体素子20を正常に作動させることが不可能となるとい
う問題点があった。
【0008】上記問題点を解消する方法として、ペルチ
ェ素子27の電極に接続されたリード線を、メタライズ
配線層にスポット溶接法等で溶接することにより、隣接
するメタライズ配線層間が半田ブリッジにより短絡する
のを防止する方法も考えられるが、一般にセラミックス
端子23の表面に被着されたメタライズ配線層にリード
線をスポット溶接法等により溶接することは困難であ
る。
【0009】そこで本出願人は、図5に示すように、メ
タライズ配線層31に、金属端子33がその一端をセラ
ミックス端子部30から突出させてロウ付けされている
ことを特徴とする光パッケージを提案した(従来例1:
特願平10−9724号)。尚、同図において、32は
リード端子、34はペルチェ素子用のリード線である。
また、他の従来例として、容器側面を貫いて設けられ、
絶縁性のセラミックス板とその上もしくは内部に設けら
れた内外に続く導電性配線を有し、容器内側の導電性配
線の適数個の配線よりさらに内側に延びる金属製の内向
きリードを設けたセラミックス端子板が公知である(従
来例2:特許第2848359号公報参照)。
【0010】これらの従来例1,2では以下のような問
題点があった。金属端子33がその一端をセラミックス
端子部30から水平方向に突出させてメタライズ配線層
31にロウ付けされているので、セラミックス端子部3
0から金属端子33が突出する分のスペースが必要であ
り、水平方向に大きくなってしまい、光パッケージを小
型化することが困難である。また、ペルチェ素子のリー
ド線34を半田付けやスポット溶接を行う前に金属端子
33とリード線34を仮止めする時、金属端子33が水
平方向に突出しているため、金属端子33と水平方向で
対向する位置にある他の金属端子33やセラミックス端
子部30が仮止めのための作業スペースを小さくし、作
業性を悪化させていた。
【0011】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は、セラミックス端子のメタ
ライズ配線層とペルチェ素子用のリード線とを確実に接
続し、また小型化された光パッケージとすることであ
り、さらにメタライズ配線層とペルチェ素子用のリード
線を仮止めする時の作業性を向上させ、容易にリード線
を固定できるように改善することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミックス端
子は、矩形状のセラミックス基板の上面に、相対向する
2辺間に亘るメタライズ配線層を被着するとともに該メ
タライズ配線層の中央部を挟んで他の2辺間に亘るセラ
ミックス壁部材を接合して成り、かつ前記メタライズ配
線層の露出面上に棒状の接続端子を立設したことを特徴
とする。
【0013】本発明は、上記構成により、メタライズ配
線層上に接続端子をロウ付け等で立設固定し、メタライ
ズ配線層が設けられた面に略垂直な方向に接続端子を設
けているので、ペルチェ素子のリード線とメタライズ配
線層とを強固に接続することができる。例えば、ペルチ
ェ素子のリード線を接続端子に巻き付け固定することに
よってリード線を仮止めし、その後半田付け等を行うこ
とで強固に接続し得、その結果ペルチェ素子の接続信頼
性が向上し、外部からの衝撃等で外れることがなくな
る。また、前記リード線を巻き付け固定することによ
り、半田付けした際にメニスカスを大きくすることがで
き、従って接合部の断面積が大きくなり接合部が安定す
る。これにより、接合部の電気抵抗値を下げることがで
き、ペルチェ素子を駆動するための電力を十分に供給し
得、ペルチェ素子および光半導体素子の動作が安定化す
る。
【0014】また、接続端子の上方は空間が開けてお
り、従ってリード線の仮止め作業が容易に行えるように
なる。さらに、セラミックス端子より接続端子が水平方
向に突出しないので、光パッケージを小型化できる。そ
して、好ましくは、接続端子の高さをセラミックス端子
上面よりも低くすることが良く、その場合高さ方向にお
いても小型化でき、またペルチェ素子のリード線を蓋体
と接触させずに接続し得る。
【0015】本発明において、好ましくは、前記接続端
子は、棒状部をネジ切り加工してあることを特徴とす
る。このような構成により、リード線の巻き付け時にリ
ード線が滑り難くなり巻き付けの作業性が良くなり、さ
らにナットで締めつけることによりリード線の外れを防
止できる。
【0016】さらに本発明において、好ましくは、前記
セラミックス基板上面の前記接続端子の立設部に、前記
接続端子固定用の凹部を形成したことを特徴とする。こ
れにより、接続端子の立設固定が確実になり、リード線
の巻き付け時およびその他の工程で外れる心配がなくな
る。
【0017】また、本発明の光半導体素子収納用パッケ
ージは、上面に光半導体素子が載置される載置部を有す
る略長方形の基体と、該基体に載置部を囲繞するように
接合され、側部に光半導体素子と光学的に結合される光
ファイバを固定する光ファイバ固定部材および他の側部
に内外に貫通する切欠部を設けた枠体とを有し、前記切
欠部に上記セラミックス端子を前記接続端子が前記枠体
の内側に位置するように嵌着したことを特徴とする。
【0018】本発明は、上記構成により、小型化され信
頼性の高い光パッケージが作製できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の光パッケージについて以
下に説明する。図1は本発明の光パッケージの一実施形
態を示す平面図、図2は光パッケージの側断面図、図3
は光半導体素子4およびペルチェ素子5部を除いた光パ
ッケージの正面断面図である。
【0020】これらの図において、1は上面に光半導体
素子4が載置される載置部1aを有する略長方形の基体
(基板)、2は基体1に載置部1aを囲繞するように接
合され、基体1の短辺側の側部に光半導体素子4と光学
的に結合される光ファイバ10を固定する光ファイバ固
定部材9および長辺側の側部にセラミックス端子7設置
用の切欠部6が設けられた枠体である。
【0021】また、4は半導体レーザ,フォトダイオー
ド,LED(light emission diode)等の光半導体素
子、5は光半導体素子4の冷却用のペルチェ素子、6は
基体1の長辺側に対応する枠体2の側部に内外に貫通す
るように形成された切欠部、7はセラミックスから成
り、リード端子16およびリード端子16と光半導体素
子4との接続用のメタライズ配線層12を設けたフィー
ドスルー型のセラミックス端子である。8は封止リン
グ、9は円筒状の光ファイバ固定部材、10は光ファイ
バ、10aは光ファイバ10の端部を挿入固定する貫通
孔が形成されたフランジ部材、11はガラス等の透明材
料から成る窓部材、12はメタライズ配線層、14はメ
タライズ配線層12と光半導体素子4の入出力電極,ペ
ルチェ素子の電極,各種電子部品の電極とを接続するボ
ンディングワイヤである。15は、ペルチェ素子5の電
極と接続端子17とを接続するリード線、16は、外部
の駆動回路等と光半導体素子4,ペルチェ素子および各
種電子部品等とを接続するためのリード端子、17は光
パッケージ内のメタライズ配線層12上に立設された棒
状の接続端子である。
【0022】前記リード端子16は、Fe−Ni−Co
合金,Fe−Ni合金等の金属から成り、光半導体素子
4を外部の駆動回路等に電気的に接続する作用をなす。
リード端子16は、例えばFe−Ni−Co合金から成
る板材に打ち抜き加工,エッチング加工等を施すことに
より所定形状に形成される。
【0023】本発明において、基体1は、その上面の中
央領域に光半導体素子4を載置するための載置部1a を
有し、載置部1aには光半導体素子4,温度センサ等の
各種電子部品がペルチェ素子5を介して、Au−Siロ
ウ材等により接着固定される。基体1はCu−W合金,
Fe−Ni−Co合金,窒化アルミニウム(AlN)セ
ラミックス,アルミナ(Al2 3 )セラミックス等か
ら成るのが良く、これらは放熱性が良く他の部材を構成
するFe−Ni−Co合金等と熱膨張係数が近似してい
るという点で好適である。
【0024】基体1がCu−W合金から成る場合、平均
粒径約10μmのタングステン粉末を1000kgf/
cm2 程度の圧力で加圧成形するとともに、還元雰囲気
中で約2300℃の温度で焼成して多孔質のタングステ
ン焼結体を得、次に1100℃の温度で加熱溶融させた
Cuをタングステン焼結体の多孔部分に毛管現象を利用
して含浸させることにより作製される。
【0025】また、基体1の上面には載置部1a を囲繞
するように箱状の枠体2が銀ロウ等のロウ材を介して接
合されており、枠体2には一対のセラミックス端子7及
び光ファイバ固定部材9が側壁を貫通して設けられてい
る。そして、枠体2は内部に光半導体素子4を収容する
空間を形成するとともに、セラミックス端子7及び光フ
ァイバ固定部材9を支持する機能を有する。この枠体2
上には、Fe−Ni−Co合金等から成る封止リング8
が銀ロウ等により接合される。
【0026】また枠体2は、Fe−Ni−Co合金等か
ら成り、Fe−Ni−Co合金のインゴットから引き抜
き加工により角パイプを作製し、角パイプを切断した
後、切削加工,プレス加工により所定形状に仕上げる等
の公知の金属加工法を施すことによって所定の枠状に形
成される。また、枠体2はセラミックス等の絶縁体でも
構わない。さらに、基体1の短辺側に対応する枠体2の
側壁には、Fe−Ni−Co合金等から成り、光ファイ
バ10を固定する円筒状の光ファイバ固定部材9が、枠
体2の内外を貫通するようにして銀ロウ材等で取着され
る。この光ファイバ固定部材9の光パッケージの外側端
部には、光ファイバ10の端部を貫通孔に挿入固定した
金属製のフランジ部材10aを、接着剤やレーザ溶接等
により接合することにより、光半導体素子4と光ファイ
バ10の光軸を合致させた状態で光学的に結合させて、
固定する(図2)。このように、光ファイバ10を設置
固定することによって、光半導体素子4で発振したレー
ザ光を外部に伝送する、または外部からの光を光半導体
素子4で受光することが可能になる。また、光ファイバ
固定部材9の光パッケージの内側端部に、サファイア,
ガラス等の透光性材料からなる窓部材11が取着されて
あり、窓部材11を通して光半導体素子4と光ファイバ
12間で光が伝達される。
【0027】また、枠体2の対向する長辺側の側壁上面
に、内外に貫通する切欠部6が形成されてあり、これら
の切欠部6にセラミックス端子7が銀ロウ等の金属ロウ
材により嵌着接合される。
【0028】本発明のセラミックス端子7は、図3,図
6に示すように、矩形状のセラミックス基板7cの上面
に、相対向する2辺7e,7f間に亘るメタライズ配線
層12を被着するとともに該メタライズ配線層12の中
央部を挟んで他の2辺間に亘るセラミックス壁部材7d
を接合して成り、かつ前記メタライズ配線層12の露出
面上に棒状の接続端子17を立設した構成である。尚、
7gはセラミックス基板7cとセラミックス壁部材7d
とによって形成された階段状の段部である。
【0029】このセラミックス端子7はアルミナ等のセ
ラミックスから成り、枠体2の光パッケージ内側に突出
する突出部7aと、光パッケージ外側に突出する突出部
7bを有する断面が凸型の絶縁部材であり、突出部7a
上面から突出部7b上面に亘り、枠体2の内外を電気的
に接続するための複数のメタライズ配線層12が被着形
成されている。さらに、セラミックス端子7の上下面お
よび側面には、セラミックス端子7を枠体2および封止
リング8にロウ付けするための接合用金属であるメタラ
イズ金属層が被着形成されている。
【0030】セラミックス端子7は、枠体2の側部に形
成された内外に貫通する切欠部6に、銀ロウ等の金属ロ
ウ材により嵌着接合されており、枠体2の一部となって
内外を気密に仕切るとともに枠体2の内外を導通させる
導電路を構成する。また、メタライズ配線層12のうち
突出部7aに被着形成された部位には、それぞれ光半導
体素子4の各電極がボンディングワイヤ14を介して、
ペルチェ素子5の電極がリード線15および接続端子1
7を介して電気的に接続される。一方、メタライズ配線
層12のうち突出部7bに被着された部位には、外部の
駆動回路等に接続するためのリード端子16が銀ロウ等
の金属ロウ材により接合される。
【0031】セラミックス端子7は、例えばアルミナセ
ラミックスから成る場合、アルミナ(Al2 3 ),酸
化珪素(SiO2 ),酸化カルシウム(CaO),酸化
マグネシウム(MgO)等の原料粉末に有機樹脂バイン
ダや溶剤等を添加混合して泥漿状となし、これを公知の
ドクターブレード法によりシート状として複数枚のセラ
ミックスグリーンシートを得る。しかる後、セラミック
スグリーンシートに打ち抜き加工を施し、メタライズ配
線層12用の金属ペーストを印刷塗布した後、還元雰囲
気中で約1600℃で焼成することによって製作され
る。
【0032】尚、メタライズ配線層12およびメタライ
ズ金属層は、W,Mo,Mn等の高融点金属粉末に有機
樹脂バインダや溶剤を添加混合してペースト状となした
金属ペーストを、公知のスクリーン印刷法により印刷す
ることにより、セラミックスグリーンシートおよびその
積層体に塗布しておき焼成することで、セラミックス端
子7の所定位置に形成される。
【0033】さらに、セラミックス端子7は、図6〜図
9に示すように、メタライズ配線層12の突出部7a上
の段部7gに立設され、ペルチェ素子5の電極に接続さ
れたリード線15が巻き付けられて接続される接続端子
17を有する。この接続端子17は、Fe−Ni−Co
合金やFe−Ni合金等の金属から成り、突出部7aに
略垂直に銀ロウ等の金属ロウ材で接合される。この接続
端子17は、ペルチェ素子5の電極に接続されたリード
線15をメタライズ配線層12に接続する作用を有し、
接続端子17にリード線15を巻き付け仮止めし、半田
付けすることによってリード線15がメタライズ配線層
12に電気的に接続される。これにより、リード線15
とメタライズ配線層12とを強固に接続することができ
る。即ち、突出部7aの面に略垂直方向に接続端子17
が立設され、接続端子17の上方は空間が開けているの
で、容易にリード線15を接続端子17に巻き付けるこ
とができ、巻き付けの作業性がきわめて良好になる。さ
らに、セラミックス端子7より接続端子17が水平方向
に突出しないので、セラミックス端子7が水平方向に大
きくなることはない。従って、光パッケージが小型化さ
れる。
【0034】本発明の接続端子17は、図8に示すよう
に、その棒状部37aがボルト状にネジ切り加工された
構成としても良い。この場合、リード線15の巻き付け
時にリード線15が滑り難くなり巻き付けの作業性が良
くなる。また、棒状部37aに螺合するナット37bを
有しても良く、ナット37bで締めつけることによりリ
ード線15の外れを確実に防止できる。また図9に示す
ように、接続端子17を図7のものまたは棒状部37
a,ナット37bとし、セラミックス基板7cの接続端
子17の立設部に接続端子17固定用の凹部40を形成
しても良く、接続端子17の立設固定が確実になり、よ
り外れ難くなる。この凹部は、接続端子17の基部が丁
度設置できる大きさの穴、または接続端子17の基部が
設置可能な幅を有し辺7eに達する溝であっても良い。
【0035】また接続端子17は、全体がFe−Ni−
Co合金,Fe−Ni合金等から成る中実のもの、また
は全体をセラミックス,樹脂材料で作製した本体の表面
にNi,Au等の導電性材料をめっきしたもの、全体を
セラミックス,樹脂材料で作製した本体の表面に導電性
樹脂等を塗布したもの、あるいは全体をセラミックスで
作製した本体の表面にW,Mo,Mn等の金属ペースト
を塗布焼成したメタライズ層を形成したもの、といった
構成も採り得る。
【0036】本発明の接続端子17は、図7に示すよう
に、突出部7aからの高さH1はセラミックス壁部材7
dの高さH以下が良く、その場合蓋体に接触する等の不
具合がない。より好ましくは、H1≧0.5Hが良く、
リード線の巻き付け作業が容易であるとともに、接続端
子17を傾けたときにリード線の巻き付け作業の作業性
がきわめて良好になる。さらに好ましくは、H1≧0.
8Hが良い。
【0037】また、接続端子17は突出部7aの面に対
して完全に垂直に立設する必要はなく、セラミックス壁
部材7dと反対側、即ちペルチェ素子5が設置された側
に傾斜していても良い。その場合、リード線15を巻き
付ける際にセラミックス壁部材7dが邪魔にならず作業
性が向上する。その傾斜角は0〜30°程度が良く、3
0°を超えると水平方向への突出が大きくなる。より好
ましくは、0〜20°である。
【0038】かくして、本発明は、ペルチェ素子のリー
ド線とメタライズ配線層とを強固に電気的に接続するこ
とができ、その結果ペルチェ素子の接続信頼性が向上
し、外部からの衝撃等で外れることがなくなる。また、
接合部の電気抵抗値を下げることができ、ペルチェ素子
を駆動するための電力を十分に供給し得、ペルチェ素子
および光半導体素子の動作が安定化する。さらに、接続
端子の上方は空間が開けており、リード線の仮止め作業
が容易に行え、セラミックス端子より接続端子が水平方
向に突出しないので、光パッケージを小型化できる。
【0039】尚、本発明は上記実施形態に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更を
行っても何等差し支えない。
【0040】
【発明の効果】本発明のセラミックス端子は、矩形状の
セラミックス基板の上面に、相対向する2辺間に亘るメ
タライズ配線層を被着するとともにメタライズ配線層の
中央部を挟んで他の2辺間に亘るセラミックス壁部材を
接合して成り、かつメタライズ配線層の露出面上に棒状
の接続端子を立設したことにより、ペルチェ素子のリー
ド線とメタライズ配線層とを強固に接続することがで
き、その結果ペルチェ素子の接続信頼性が向上し、外部
からの衝撃等で外れることがなくなる。また、接合部の
電気抵抗値を下げることができ、ペルチェ素子を駆動す
るための電力を十分に供給し得、ペルチェ素子および光
半導体素子の動作が安定化する。さらに、接続端子の上
方は空間が開けており、リード線の仮止め作業が容易に
行え、セラミックス端子より接続端子が水平方向に突出
しないので、光パッケージを小型化できる。
【0041】また本発明の光パッケージは、上面に光半
導体素子が載置される載置部を有する略長方形の基体
と、基体に載置部を囲繞するように接合され、側部に光
半導体素子と光学的に結合される光ファイバを固定する
光ファイバ固定部材および他の側部に内外に貫通する切
欠部を設けた枠体とを有し、切欠部に上記セラミックス
端子を接続端子が枠体の内側に位置するように嵌着した
ことにより、小型化され信頼性の高い光パッケージが作
製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光パッケージの蓋体を除いたものの平
面図である。
【図2】本発明の光パッケージの側断面図である。
【図3】本発明の光パッケージの光半導体素子およびペ
ルチェ素子を除いたものの正面断面図である。
【図4】従来の光パッケージの蓋体を除いたものの斜視
図である。
【図5】従来の一対のセラミックス端子の斜視図であ
る。
【図6】本発明のセラミックス端子の斜視図である。
【図7】本発明の接続端子部の拡大側面図である。
【図8】本発明の接続端子の他の実施形態の拡大側面図
である。
【図9】本発明の接続端子の他の実施形態の拡大側面図
である。
【符号の説明】
1:基体 1a:載置部 2:枠体 4:光半導体素子 5:ペルチェ素子 7:セラミックス端子 7a,7b:突出部 7c:セラミックス基板 7d:セラミックス壁部材 7e,7f:辺 7g:段部 8:封止リング 9:光ファイバ固定部材 10:光ファイバ 12:メタライズ配線層 15:リード線 17:接続端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状のセラミックス基板の上面に、相対
    向する2辺間に亘るメタライズ配線層を被着するととも
    に該メタライズ配線層の中央部を挟んで他の2辺間に亘
    るセラミックス壁部材を接合して成り、かつ前記メタラ
    イズ配線層の露出面上に棒状の接続端子を立設したこと
    を特徴とするセラミックス端子。
  2. 【請求項2】前記接続端子は、棒状部をネジ切り加工し
    てあることを特徴とする請求項1記載のセラミックス端
    子。
  3. 【請求項3】前記セラミックス基板上面の前記接続端子
    の立設部に、前記接続端子固定用の凹部を形成したこと
    を特徴とする請求項1または2記載のセラミックス端
    子。
  4. 【請求項4】上面に光半導体素子が載置される載置部を
    有する略長方形の基体と、該基体に載置部を囲繞するよ
    うに接合され、側部に光半導体素子と光学的に結合され
    る光ファイバを固定する光ファイバ固定部材および他の
    側部に内外に貫通する切欠部を設けた枠体とを有し、前
    記切欠部に請求項1〜3のいずれかに記載のセラミック
    ス端子を前記接続端子が前記枠体の内側に位置するよう
    に嵌着したことを特徴とする光半導体素子収納用パッケ
    ージ。
JP11202241A 1999-07-15 1999-07-15 セラミックス端子および光半導体素子収納用パッケージ Pending JP2001036185A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080562A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Sumitomo Metal Electronics Devices Inc 電子部品収納用パッケージ
JP2011010415A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Kyb Co Ltd 電動モータ

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