JP2001035392A - Ac型カラープラズマパネル及びac型カラープラズマパネル用背面基板 - Google Patents

Ac型カラープラズマパネル及びac型カラープラズマパネル用背面基板

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JP2001035392A JP21149499A JP21149499A JP2001035392A JP 2001035392 A JP2001035392 A JP 2001035392A JP 21149499 A JP21149499 A JP 21149499A JP 21149499 A JP21149499 A JP 21149499A JP 2001035392 A JP2001035392 A JP 2001035392A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 面放電型カラープラズマパネルの発光輝度の
向上、排気コンダクタンスと発光効率の改善を図り、か
つ鮮明な表示のカラープラズマパネルの提供 【構成】 面放電電極が行方向に配列され、この面放電
電極を横切り列方向に放電セルを区切る隔壁が形成され
ているAC面放電型のカラープラズマパネルにおいて、
行方向に隣接するセル間ギャップ部で列方向に隣接する
隔壁間隔が狭くなる隔壁膨大部を有しており、その隔壁
膨大部の面放電電極側の側面にも蛍光体が塗布され、隣
接する行方向に拡散していく紫外線を有効に利用し発光
輝度を向上させる。また、この隔壁膨大部で列方向に隣
接する放電セルとを空間的につなげる隔壁スリット部を
形成することにより、3原色の蛍光体層を形成する際の
蛍光体ペーストのはみ出しを回避しながら、排気コンダ
クタンスを改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面型テレビや情
報表示ディスプレイなどに応用されるAC型カラープラ
ズマパネル及びAC型カラープラズマパネル用背面基板
に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイは、ガス放電によ
り発生した紫外線によって、蛍光体を励起発光させるこ
とにより表示するディスプレイであり、大画面テレビや
情報表示装置などへ応用が期待されている。図7に代表
的なAC面放電プラズマディスプレイのパネル構造を示
す。背面側となる背面基板100は、ガラス基板1上に
帯状のデータ電極2を形成した後、白色誘電体層3、帯
状の隔壁4を作製する。この隔壁4により形成される溝
の底部や側面に赤、緑、青の蛍光体5が順次塗布された
構成となっている。隔壁4は、放電空間を確保すると共
に、隣接セルとの放電のクロストーク防止、発光色の滲
み防止の効果を有しており、特にカラープラズマパネル
では重要な役割を担っている。表示側となる前面基板2
00は、ガラス基板6上に帯状の面放電電極7、透明な
誘電体層8が形成されている。面放電電極は面放電ギャ
ップを挟んで走査電極と維持電極からなっているが、蛍
光体からの発光を妨げないためにネサ膜やITO膜の透
明導電膜と低抵抗金属細線のバス電極からなっている。
誘電体層8としては、低融点ガラス層の表面に二次電子
放出係数が大きく、且つ、耐スパッタ性に優れた酸化マ
グネシウム薄膜を形成したものが一般的に使用されてい
る。背面基板100と前面基板200が組み合わされ、
両基板の周囲をフリットガラスで封着した後、加熱排気
し、最後に希ガスを主成分とする放電ガスが封入され、
パネルが完成する。
【0003】AC面放電型パネルの基本的な駆動波形の
例を図8に示す。走査電極に走査パルスが順次印加され
る。このタイミングに合わせて、データ電極に当該走査
電極上の表示セルの表示データに応じて走査パルスとは
逆極性のデータパルスが印加される。これにより走査電
極とデータ電極間に対向放電が発生する。この書込み放
電により、走査電極上の誘電体層表面に壁電荷が形成さ
れる。壁電荷が形成されたセルでは、維持電極と走査電
極間に印加される維持パルスにより面放電の維持放電が
発生するが、書込みがなされなかったセルでは維持パル
スが印加されても壁電荷による電場の重畳効果がないた
め維持放電は発生しない。維持パルスを所定の回数印加
することにより、発光表示が行われる。なお、書込み動
作性向上のために、図8に示すように書込み動作に先だ
って全てのセルに高電圧を印加し、表示状態の前歴を消
去すると共に、強制的に放電を行わせる予備放電動作な
どが採用される。また、サブフィールド法により階調表
示を行い、フルカラー動画を表示することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のAC型の面放電
カラープラズマパネルの基本性能は高く、実用的な発光
表示特性が実現されてきているが、表示装置として、よ
り一層の高輝度が望まれている。また、広く普及するた
めには、より一層のコスト低減も望まれている。
【0005】本発明は、隔壁形状を工夫することによ
り、発光効率の改善、面放電電極面積の増大による輝度
の向上、更には、製造上問題となるパネルの排気コンダ
クタンスの低減を目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】面放電電極が行方向に配
列され、この面放電電極を横切り列方向に放電セルを区
切る隔壁が形成されているAC面放電型のカラープラズ
マパネルにおいて、行方向に隣接するセル間ギャップ部
で列方向に隣接する隔壁間隔が狭くなる隔壁膨大部を有
しており、その隔壁膨大部の面放電電極側の側面にも蛍
光体が塗布され、隣接する行方向に拡散していく紫外線
を有効に利用し発光輝度を向上させる(請求項1〜
2)。また、この隔壁膨大部で列方向に隣接する放電セ
ルとを空間的につなげる隔壁スリット部を形成すること
により、3原色の蛍光体層を形成する際の蛍光体ペース
トのはみ出しを回避しながら、排気コンダクタンスを改
善したカラープラズマパネルが得られる(請求項3)。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
につき、図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明に係るAC型プラ
ズマパネルの第1の実施の形態(以下「実施例1」とい
う)の斜視図である。実施例1の200は前面基板であ
り、当該前面基板200は前記従来例の面放電型プラズ
マパネルの前面基板200と同様に、ガラス基板6,I
TO薄膜の透明電極と銀厚膜を使用したバス電極からな
る面放電電極7及び透明な誘電体層8とから構成され
る。すなわち、その構造は、ガラス基板6上に、ITO
薄膜の透明電極と銀厚膜を使用したバス電極からなる面
放電電極7が形成され、さらにその上に、透明な誘電体
層8が形成されている。この誘電体層8は、厚さ約25
ミクロンの低融点ガラスの表面に酸化マグネシウム保護
層を形成したものである。
【0008】実施例1のAC型プラズマパネルは、1.
08mmの画素ピッチであり、面放電ギャップを挟んで
対に形成されている面放電電極は、パネル行方向となる
行方向に1.08mmピッチで配置されている。面放電
ギャップは70ミクロン、各面放電電極の幅は380ミ
クロンとし、行方向に隣接する面放電電極の間隔である
隣接セル間ギャップは250ミクロンとした。前記前面
基板200に対向する背面基板100は、ガラス基板1
上にデータ電極2、白色誘電体層3、隔壁4、蛍光体層
5が形成されている。なお、図1では一本の溝のみ蛍光
体層を図示し他の溝の蛍光体層は省略している。厚膜銀
からなるデータ電極2やフィラーと低融点ガラスを主成
分とする隔壁4は360ミクロンピッチで作成されてい
る。隔壁の高さは約140ミクロンとした。
【0009】実施例1の特徴は、隔壁の形状にあり、図
1に示すように、隣接セル間ギャップに対応する部位で
隔壁4に隔壁膨大部が設けられている。実施例1では、
通常部位の隔壁の上部の幅は60ミクロンであるが、隔
壁膨大部10の幅は260ミクロンとした。また、隔壁
膨大部10の長さは約150ミクロンであり、隣接セル
間ギャップより短くしている。この様な形状の隔壁は実
施例1では、サンドブラスト法により作成したが、感光
性ペースト法やアディティブ法、スクリーン印刷法など
の他の方法でも作成することができる。なお、実施例1
では最上面部分には黒色顔料を添加したペーストを塗布
しており、図1に示すように隔壁上面が黒色化されてい
る。最後に3原色蛍光体をスクリーン印刷で順次塗り込
み、焼成することにより背面基板100が完成する。背
面基板100と前面基板200を組み合わせ、両基板の
周囲をフリットガラスで封着した後、加熱排気し、最後
に放電ガスを封入する。
【0010】隔壁膨大部10を有する本発明のパネルで
は、従来の帯状隔壁のパネルに比較し、3から10%程
度の発光効率の向上が見られた。これは、隔壁膨大部の
側壁部にも蛍光体が塗布されているために放電で発生し
た紫外線が有効に利用されるためと考えられる。隔壁膨
大部の主な役割は、面放電電極間や面放電電極の上部空
間での放電により発生する紫外線の内、上下に隣接する
放電セル方向に拡散していく紫外線が隔壁膨大部の側壁
に塗布された蛍光体を発光させ、発光効率の改善をもた
らしているものである。従って、隔壁膨大部の形状は図
1のものに限定されるものではなく、図2に示すよう
に、各種の変形形状としても良い。
【0011】また、格子形状の隔壁でも同様の効果が期
待されるが、この場合は各放電セルが仕切られてしまう
ために、著しく排気のコンダクタンスが悪化し製造上の
不都合が生じる。本発明では、膨大部に於いても一定の
隙間が空いており排気コンダクタンスを確保している。
通常、30から100ミクロン程度の隙間を設けること
が好ましい。
【0012】また、図2の(C)から(E)のような隔
壁膨大部が二つに分かれているような形状では、隔壁膨
大部の面放電電極側の側面に蛍光体が塗布されておれば
発光効率は図2の(A)や(B)と同程度の向上が得ら
れるが、排気の際のコンダクタンスは改善される。
【0013】隔壁膨大部は隣接セル間ギャップ部に設け
られているが、面放電電極の隣接セル間ギャップ側の端
部から隔壁膨大部の端部とは20ミクロン以上あること
が好ましい。この距離が短い場合、特に面放電電極に食
い込んで隔壁膨大部が設置された場合は、隔壁膨大部の
存在が放電自体に影響を与えるため発光効率は余り改善
されず、むしろ低下してしてしまう場合がある。
【0014】また、面放電電極の端部からあまり遠くに
隔壁膨大部を配置した場合は、放電部位で発生している
紫外線が隔壁膨大部側壁の蛍光体に照射されるまでに共
鳴吸収により減衰するために発光効率改善の効果は低下
してしまう。隔壁ピッチなどのセルの寸法にも影響を受
けるが、一般的には、隔壁膨大部が面放電電極での放電
に悪影響を与えず、且つ放電により発生した紫外線の内
上下に隣接するセル方向に拡散していく紫外線を有効に
利用するためには、面放電電極端部と隔壁膨大部端部の
距離は20から150ミクロン程度が好ましい。
【0015】隔壁膨大部のもう一つの効果は、上下に隣
接するセル間の干渉を抑制することにもある。通常、隣
接セル間ギャップが狭いと、誤点灯を生じやすくなる。
この為隣接セル間ギャップを確保するために面放電電極
の幅を狭くせざるを得なく高輝度を実現しにくい。本実
施例ではセル間ギャップを250ミクロンとしたが、こ
の寸法で隔壁膨大部の無い通常の帯状隔壁とした場合
は、誤点灯が多発し正常な表示を実現できなかった。
【0016】誤点灯を防止するためには、面放電電極幅
を狭くし、400ミクロン近くの隣接セル間ギャップが
必要であった。この様なパネルと本実施例のパネルを比
較すると、面放電電極面積増大効果と隔壁膨大部側面の
蛍光体の効果により、30%程度の高輝度化が実現され
た。本実施例では、セル間ギャップを250ミクロンと
したが、駆動条件や放電ガス組成などの依存性はある
が、最適に設計されたものでは、100ミクロン程度ま
でセル間ギャップを縮小しても上下に隣接するセル間の
干渉を抑制することができた。従来の構造では採用が難
しかった100ミクロンから350ミクロン程度のセル
間ギャップを本発明では採用でき、高輝度化に寄与す
る。なお、この上下の隣接セル間の干渉を抑制する効果
は、図2(A)や(C)のような中央部に隙間がある場
合よりは、図2(B)、(D)、(E)の様に隅の方に
隙間がある方が大きい傾向があった。
【0017】また、隔壁膨大部の効果として、図1の例
のように隔壁上部を黒色化した場合は明所コントラスト
を効果的に完全することができる。通常の帯状隔壁の場
合でも隔壁上部を黒色化し外光の反射を低減させている
が、本実施例のように隔壁膨大部も同時に黒色化するこ
とにより、前面基板側にブラックマスクを形成しなくて
も外光の反射をより一層低減することができ、明所コン
トラストが改善される。
【0018】(第2の実施の形態)図3は、本発明に係
るAC型プラズマパネルの第2の実施の形態(以下「実
施例2」という)の斜視図である。図3に実施例2の構
造を示す。前記実施例1との主な相違点は、隔壁の形状
にある。前記実施例1のパネルと同様の方法で製造する
ことができるため、隔壁形状とその効果を中心に説明す
る。前記実施例1のパネルの隔壁と同様に、隔壁膨大部
10を有しているが、実施例2のパネルの隔壁は連続で
はなく、隔壁膨大部10の中央部分で幅50ミクロンの
隔壁スリット部11が形成されており、左右に隣接する
放電セルと空間的にオープンとなっている。隔壁膨大部
の少なくとも面放電電極側の側面には、蛍光体が塗布さ
れており、発光効率や発光輝度の向上に寄与することは
前記実施例1の場合と同様である。
【0019】図7に示すように、従来の隔壁は帯状の連
続した構造であり、溝状の放電空間からなるパネルの排
気コンダクタンスは小さい。前記実施例1のように、帯
状の隔壁に加え隔壁膨大部を設けた場合は、輝度の改善
はあるものの、排気コンダクタンスがより悪くなる傾向
がある。
【0020】この実施例2では、隔壁スリット部を設け
ることにより、隔壁を隔てて隣接する空間とつながるた
めに、パネルの排気コンダクタンスが改善される。当
然、従来の帯状隔壁に於いても、連続したものとせず、
隔壁に切り込みを設けることにより排気コンダクタンス
を改善できることは容易に考えられるが、この場合は、
蛍光体形成時に異なる発光色の蛍光体ペーストが切り込
み部から流れ込んだり、紫外線が共鳴吸収を繰り返しな
がら切り込み部から拡散し、混色となる問題があった。
【0021】実施例2では、隔壁膨大部に付属させてス
リット部分を形成することにより、蛍光体ペーストや紫
外線の浸み出しを防止している。
【0022】図4に、隔壁膨大部と隔壁スリット部が設
けた隔壁の形状の変形例を示している。図4(A)は、
図3に示した実施例2の場合の形状であり、図4(B)
は(A)の隔壁スリット部の中央に膨らみをもたした形
状であり、図4(C)は隔壁膨大部が片側に延びている
例である。図4(D)は、関節状の形状の例であり、同
(E)や(F)は、片側に延びている隔壁膨大部が左右
交互となっている例である。
【0023】(第3の実施の形態)図5は、本発明に係
るAC型プラズマパネルの第3の実施の形態(以下「実
施例3」という)を示す図である。図5は、図4(B)
の隔壁形状を基本とした第3の実施の形態(以下「実施
例3」という)を示し、更に、その利点を説明する。図
5(B)は、膨大部とスリット部を有する隔壁と、隔壁
の溝内部に塗り込まれた赤、緑、青の蛍光体層を図示し
たものである。蛍光体層の形成はスクリーン印刷により
行った。
【0024】使用したスクリーン版は、図6に示すよう
な3種類を使用した。図6(A)は、単純なストライプ
型の開口部を有するスクリーン版であり、開口部の幅は
100ミクロンとし、隔壁間の溝幅の3分の1とした。
図6(B)は、矩形の開口部を有する場合であり、幅1
50ミクロン、長さ700ミクロンの矩形上の開口部を
有するスクリーン版である。図6(A)の場合は、縦方
向の目合わせ精度やスクリーン版の変形マージンが大き
い。また、図6(B)の形状のスクリーン版は、隔壁膨
大部の面放電電極側の側面を含め、発光に寄与する放電
セル部分に蛍光体が塗布されるが、隔壁スリット部近傍
への蛍光体ペーストの塗り込みが少ない。但し、スクリ
ーン版と基板との正確な目合わせが必要であり、また、
スクリーン版の変形にも留意する必要がある。図6
(C)の例は、(A)と(B)の折衷的なパターンを有
するスクリーン版である。幅150ミクロン、長さ60
0ミクロンの矩形部分が幅80ミクロンの溝でつながれ
た形状となっている。隔壁スリット部へもある程度の蛍
光体が押し込まれるが、図6(B)の形状のパターンに
比較して目合わせやスクリーン版変形のマージンは改善
される。
【0025】図5(B)には赤、緑、青の順に蛍光体ペ
ーストを塗り込んだ状態を示す。放電セルの底部や隔壁
側面、隔壁膨大部の面放電電極側側面にも十分蛍光体が
塗布されている。隔壁スリット部に蛍光体がしみこんで
いるが、隔壁スリット部から列方向に隣接する放電セル
部分にまで溢れ出してはいないために混色されることは
なかった。なお、実施例3のパネルの窪みのある隔壁ス
リット形状は、蛍光体ペーストが流れ込んだ場合の溜め
としての効果と排気コンダクタンスを良くする点で優れ
ている。
【0026】図5(A)は、前面基板200の面放電電
極を形成する透明電極13とバス電極12及びブラック
マスク9を示したものである。ブラックマスクは、隔壁
部分を覆う縦縞部分と隣接セル間ギャップ部分を覆う横
縞部分からなる格子状の場合を示している。この様なブ
ラックマスクでは、隔壁が白色の場合でも有効に外光の
反射を低減しコントラスト改善に寄与する。勿論、隔壁
上部を黒色としている場合は、縦縞部分は不要であり、
また、横縞部分も隔壁スリット部分を中心に覆うだけの
幅の狭いものを採用し輝度向上を図ることができる。ま
た、実施例1で説明した上下の隣接セル間の干渉を抑制
する隔壁膨大部の効果は、隔壁スリット部があっても損
なわれることはなく、干渉による誤点灯は発生しなかっ
た。
【0027】なお、従来例や実施例を示す図では、隔壁
膨大部や隔壁スリット部を含め隔壁が垂直に切り立った
形状として図示しているが、必ずしも垂直である必要は
ない。一般的にサンドブラスト法などで作成した場合に
よく見られるように隔壁断面が台形や隔壁の裾部分で広
がりのある形状となるが、本発明においても、その隔壁
断面が台形や隔壁の裾部分で広がりのある形状となって
も、隔壁膨大部や隔壁スリット部を含め隔壁が垂直に切
り立った形状のものと同様に、その効果を奏するもので
ある。更に、極端な場合は、隔壁膨大部に挟まれた隙間
部分や隔壁スリット部の幅が狭い場合、サンドブラスト
等で作成する場合、底部に隔壁用の材料が一部残ったり
することもあるが、この場合でも、排気コンダクタンス
の低下はあるものの、輝度向上などの本発明の基本的な
効果は維持される。
【0028】
【発明の効果】本発明の効果は次のとおりである。 1. 面放電ギャップを挟んで形成された面放電電極が
行方向に配列され、該面放電電極を横切り列方向に放電
セルを区切る隔壁が配列されたAC型カラープラズマパ
ネルに於いて、行方向に隣接するセル間ギャップ部分に
前記隔壁が隔壁膨大部を有しており、当該隔壁膨大部の
面放電電極側の側面にも蛍光体が塗布されているから、
従来の帯状隔壁のパネルに比較し、3から10%程度に
発光効率が向上した。また、隔壁膨大部を設けたことに
より、上下に隣接するセル間の干渉を抑制することがで
き、もって、誤点灯の発生を防止できる。 2.上記1のAC型カラープラズマパネルに於いて、行
方向に隣接するセル間ギャップ側の面放電電極端と隔壁
膨大部の前記面放電側の側壁までの距離を20から15
0ミクロンとしたので、隔壁膨大部が面放電電極での放
電に悪影響を与えず、且つ放電により発生した紫外線の
内上下に隣接するセル方向に拡散していく紫外線を有効
に利用することができるので、発光効率の向上が図れ
た。 3. 従来の構造では採用が難しかった100ミクロン
から350ミクロンの狭い寸法のセル間ギャップを採用
でき、しかも誤点灯なく高輝度化に寄与する。 4.面放電ギャップを挟んで形成された面放電電極が行
方向に配列され、該面放電電極を横切り列方向に異なる
発光色の放電セルを区切る隔壁が配列され、行方向に隣
接するセル間ギャップ部分の隔壁が隔壁膨大部を有して
おり、該隔壁膨大部の面放電電極側の側面にも蛍光体が
塗布されたAC型カラープラズマパネルに於いて、隔壁
膨大部あるいは隔壁膨大部近傍に列方向に隣接する放電
セルと空間的につながる隔壁スリット部が形成されてい
るので、この隔壁スリット部を設けることにより、隔壁
を隔てて隣接する空間とつながるために、3原色の蛍光
体層を形成する際の蛍光体ペース角はみ出しを回避しな
がら、パネルの排気コンダクタンスが改善される。 5. 前記隔壁スリット部に窪みが設けられているの
で、この窪みを蛍光体ペーストが流れ込んだ場合の溜と
しての効果を奏する。 6. 行方向に隣接するセル間ギャップ側の面放電電極
端と隔壁膨大部の前記面放電側の側壁までの距離が20
から150ミクロンとしたので、隔壁膨大部が面放電電
極での放電に悪影響を与えず、且つ放電により発生した
紫外線の内上下に隣接するセル方向に拡散していく紫外
線を有効に利用することができるので、発光効率の向上
が図れた。 7.ガラス基板上に複数本の帯状のデータ電極,誘電体
層及び帯状の隔壁を形成され、当該隔壁により形成され
る溝内に蛍光体が塗布されてなるAC型カラープラズマ
パネル用背面基板に於いて、行方向に隣接するセル間ギ
ャップ部分に前記隔壁が隔壁膨大部を有しており、当該
隔壁膨大部の面放電電極側の側面にも蛍光体が塗布した
ので、この背面基板を用いたパネルは従来の帯状隔壁を
形成した背面基板を用いたパネルに比較し、3から10
%程度に発光効率が向上した。また、隔壁膨大部を設け
たことにより、上下に隣接するセル間の干渉を抑制する
ことができ、もって、誤点灯の発生を防止できる。 8.行方向に隣接するセル間ギャップ側の面放電電極端
と隔壁膨大部の前記面放電側の側壁までの距離を20か
ら150ミクロンとしたので、隔壁膨大部が面放電電極
での放電に悪影響を与えず、且つ放電により発生した紫
外線の内上下に隣接するセル方向に拡散していく紫外線
を有効に利用することができるので、発光効率が向上が
図れた。 9.ガラス基板上に複数本の帯状のデータ電極,誘電体
層及び帯状の隔壁を形成され、この隔壁により形成され
る溝内に蛍光体が塗布されてなるAC型カラープラズマ
パネル用背面基板に於いて、行方向に隣接するセル間ギ
ャップ部分に、前記隔壁が隔壁膨大部を有しており、当
該隔壁膨大部あるいは隔壁膨大部近傍に列方向に隣接す
る放電セルと空間的につながる隔壁スリット部が形成さ
れると共に、当該隔壁膨大部の面放電電極側の側面にも
蛍光体が塗布されているので、この隔壁スリット部を設
けることにより、隔壁を隔てて隣接する空間とつながる
ために、3原色の蛍光体層を形成する際の蛍光体ペース
角はみ出しを回避しながら、パネルの排気コンダクタン
スが改善される。
【0029】以上説明したように、本発明は、AC型カ
ラープラズマパネルの背面基板上に形成される隔壁形状
を工夫することにより、発光輝度の改善、走査方向に隣
接するセル間の干渉による誤点灯の発生防止に有効であ
る。また、パネル製造の際重要な排気コンダクタンス低
減にも寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明する図
【図2】本発明の実施の形態1の隔壁形状例
【図3】本発明の第2の実施例を説明する図
【図4】本発明の実施の形態2の隔壁形状例
【図5】本発明の第3の実施例を説明する図
【図6】本発明の実施例を作成する際に使用したスクリ
ーン版パタン
【図7】従来のパネル構造例
【図8】AC型カラープラズマパネルの駆動波形例
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 データ電極 3 白色誘電体層 4 隔壁 5 蛍光体 6 ガラス基板 7 面放電電極 8 誘電体層 9 蛍光体 10 隔壁膨大部 11 隔壁スリット部 12 バス電極 100 背面基板 200 前面基板

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面放電ギャップを挟んで形成された面放
    電電極が行方向に配列され、該面放電電極を横切り列方
    向に放電セルを区切る隔壁が配列されたAC型カラープ
    ラズマパネルに於いて、 行方向に隣接するセル間ギャップ部分に前記隔壁が隔壁
    膨大部を有しており、 当該隔壁膨大部の面放電電極側の側面にも蛍光体が塗布
    されていることを特徴とするAC型カラープラズマパネ
    ル。
  2. 【請求項2】 行方向に隣接するセル間ギャップ側の面
    放電電極端と隔壁膨大部の前記面放電側の側壁までの距
    離が20から150ミクロンであることを特徴とする請
    求項1記載のAC型カラープラズマパネル。
  3. 【請求項3】 前記セル間ギャップが100ミクロンか
    ら350ミクロンであることを特徴とする請求項1記載
    のAC型カラープラズマパネル。
  4. 【請求項4】 面放電ギャップを挟んで形成された面放
    電電極が行方向に配列され、該面放電電極を横切り列方
    向に異なる発光色の放電セルを区切る隔壁が配列され、
    行方向に隣接するセル間ギャップ部分の隔壁が隔壁膨大
    部を有しており、該隔壁膨大部の面放電電極側の側面に
    も蛍光体が塗布されたAC型カラープラズマパネルに於
    いて、 隔壁膨大部あるいは隔壁膨大部近傍に列方向に隣接する
    放電セルと空間的につながる隔壁スリット部が形成され
    ていることを特徴とするAC型カラープラズマパネル
  5. 【請求項5】 前記隔壁スリット部に窪みが設けられて
    いることを特徴とする請求項4記載のAC型カラープラ
    ズマパネル。
  6. 【請求項6】 行方向に隣接するセル間ギャップ側の面
    放電電極端と隔壁膨大部の前記面放電側の側壁までの距
    離が20から150ミクロンであることを特徴とする請
    求項4記載のAC型カラープラズマパネル。
  7. 【請求項7】 前記セル間ギャップが100ミクロンか
    ら350ミクロンであることを特徴とする請求項4記載
    のAC型カラープラズマパネル。
  8. 【請求項8】 ガラス基板上に複数本の帯状のデータ電
    極,誘電体層及び帯状の隔壁を形成され、当該隔壁によ
    り形成される溝内に蛍光体が塗布されてなるAC型カラ
    ープラズマパネル用背面基板に於いて、 行方向に隣接するセル間ギャップ部分に前記隔壁が隔壁
    膨大部を有しており、 当該隔壁膨大部の面放電電極側の側面にも蛍光体が塗布
    されていることを特徴とするAC型カラープラズマパネ
    ル用背面基板。
  9. 【請求項9】 行方向に隣接するセル間ギャップ側の面
    放電電極端と隔壁膨大部の前記面放電側の側壁までの距
    離が20から150ミクロンであることを特徴とする請
    求項8記載のAC型カラープラズマパネル用背面基板。
  10. 【請求項10】 前記セル間ギャップが100ミクロン
    から350ミクロンであることを特徴とする請求項8記
    載のAC型カラープラズマパネル用背面板。
  11. 【請求項11】 ガラス基板上に複数本の帯状のデータ
    電極,誘電体層及び帯状の隔壁を形成され、この隔壁に
    より形成される溝内に蛍光体が塗布されてなるAC型カ
    ラープラズマパネル用背面基板に於いて、 行方向に隣接するセル間ギャップ部分に、前記隔壁が隔
    壁膨大部を有しており、 当該隔壁膨大部あるいは隔壁膨大部近傍に列方向に隣接
    する放電セルと空間的につながる隔壁スリット部が形成
    されると共に、 当該隔壁膨大部の面放電電極側の側面にも蛍光体が塗布
    されていることを特徴とするAC型カラープラズマパネ
    ル用背面基板。
  12. 【請求項12】 前記隔壁スリット部に窪みが設けられ
    ていることを特徴とする請求項11記載のAC型カラー
    プラズマパネル用背面基板。
  13. 【請求項13】 行方向に隣接するセル間ギャップ側の
    面放電電極端と隔壁膨大部の前記面放電側の側壁までの
    距離が20から150ミクロンであることを特徴とする
    請求項11記載のAC型カラープラズマパネル用背面基
    板。
  14. 【請求項14】 前記セル間ギャップが100ミクロン
    から350ミクロンであることを特徴とする請求項11
    記載のAC型カラープラズマパネル用背面基板。
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