JP2001031384A - ブーム作業車のレベリングシステム - Google Patents

ブーム作業車のレベリングシステム

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JP2001031384A
JP2001031384A JP11209937A JP20993799A JP2001031384A JP 2001031384 A JP2001031384 A JP 2001031384A JP 11209937 A JP11209937 A JP 11209937A JP 20993799 A JP20993799 A JP 20993799A JP 2001031384 A JP2001031384 A JP 2001031384A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無効な駆動力を消費することなく、油圧回路
や電気回路を合理的に簡素化した作業台のレベリングシ
ステムを提供する。 【解決手段】 車体上に起伏動自在に配設されたブーム
4と、この先端部に揺動自在に枢着された作業台支持部
材6a及びこれを介して支持された作業台6と、ブーム
を起伏作動させる起伏作動手段51及び作業台を揺動さ
せる揺動作動手段52と、ブームの起伏角度を検出する
起伏角度検出器21及び作業台支持部材とブームとの挟
み角度を検出する挟み角検出手段22と、ブームの起伏
動作動の指令を行う操作手段20aと、起伏作動手段と
揺動作動手段の作動を制御する制御手段30とを備えて
なり、制御手段は操作手段からの起伏作動の指令、検出
される起伏角度、及び挟み角度に基づいて起伏作動手段
と揺動作動手段の作動比率を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体上に、少なく
とも起伏動が自在に構成されたブームを有し、このブー
ムの先端部に取り付けられた作業台に搭乗した作業者
が、作業台を所望の高所に移動させて作業を行うブーム
式高所作業車に関し、更に詳しくは該作業車の作業台の
レベリングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】車体上に起伏動・旋回動・伸縮動などが
自在に配設されたブームを備え、その先端部に配設され
た作業台に搭乗した作業者が、作業台上に設けられた上
部操作装置を操作してブームを伸縮動・起伏動・旋回動
など選択作動させ、作業台を所望の高所に移動させて目
的とする作業を行うブーム式高所作業車は、配電作業や
建設作業、航空機や船舶等の製造や保守作業などに広く
用いられている。
【0003】この様な高所作業車では、作業台に搭乗す
る作業者がブームを起伏動させたときに、作業台が傾い
てしまうことがないように、ブームの起伏角度の如何に
よらず作業台を常時水平に維持するレベリングシステム
が具備されている。レベリングシステムには、レベリン
グ作動をする油圧回路が閉回路の閉回路式レベリングシ
ステムと、開回路のオープン回路式レベリングシステム
とがある。
【0004】閉回路式レベリングシステムは、車体上の
旋回台とブームとの間に配設された下部レベリングシリ
ンダと、ブームと作業台を支持する作業台支持部材(例
えば垂直ポスト)との間に配設された上部レベリングシ
リンダの2つのシリンダを、連通する油路で直列に相互
接続(例えば、一方のボトム側油室と他方のボトム側油
室とを相互に接続)して閉回路の油圧回路を構成するも
のが知られている。この様なレベリングシステムでは、
ブームが起伏動するときに、この起伏動に伴って従動伸
縮される下部レベリングシリンダの油圧によって上部レ
ベリングシリンダが連係して伸縮動され、ブームの起伏
角度によらず垂直ポストが常時垂直となるように、すな
わち作業台の床面が常時水平となるように作動する。
【0005】オープン回路式レベリングシステムは、上
記のような下部レベリングシリンダを有さず、上部レベ
リングシリンダ(揺動シリンダ)を独立した油圧制御回路
として構成する。そして、車体に対するブームの起伏角
度を検出する起伏角度検出器の検出値と、ブームと作業
台支持部材(垂直ポスト)との間の挟み角を検出する挟み
角検出器の検出値とから、車体に対する垂直ポストのな
す角度を演算し、この角度がブームの起伏角度によらず
常時垂直となるように、すなわち作業台の床面が車体に
対して常時水平となるように、揺動シリンダの油圧回路
を制御する。
【0006】これら2つのレベリングシステムのいずれ
を採用するかは、この装置を備えるブーム式高所作業車
の種別や、作業台の大きさ、作業台への最大積載荷重等
により選択され、大型の作業台を有し高積載荷重形のブ
ーム作業車の場合には、主にオープン式レベリングシス
テムが採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のオープ
ン回路式レベリングシステムでは、図3及び図4に示す
様に、作業台6とブーム4との間に配設される揺動シリ
ンダ52への供給油圧を制御するレベリング制御バルブ
420及び、起伏角度検出器21の検出値と挟み角検出
器22の検出値とから車体2に対する作業台6の角度を
演算してレベリング制御バルブの開度を算出するレベリ
ング演算処理装置310、とが作業台上若しくはその近
傍領域に配設されていた。一方、ブームの起伏動・旋回
動・伸縮動等を制御するブーム姿勢制御バルブ410及
び、起伏角度検出器21などのブーム姿勢を検出する検
出器からの検出信号に基づいて制御バルブ410の開度
を算出するブーム演算処理装置300は車体側に配設さ
れていた。
【0008】ここで、作業者が搭乗する作業台6は、ど
のようなブーム作動条件であっても傾いてしまうことは
許されない。このため、例えばブーム4を最大速度で起
伏作動させたときでも、揺動作動が起伏作動に遅れて作
業台6が傾いてしまうようなことがないように、揺動シ
リンダ52への油圧供給を最優先させて確保する必要が
ある。従って油圧ユニット400には油圧ポンプPから
吐出される作動油の全吐出流量から、揺動シリンダの最
大作動速度時に必要な流量を常時確保し分流するプライ
オリティバルブ405が設けられ、この最大必要流量を
常時作業台近傍に設けられたレベリング制御バルブ42
0に供給するよう構成されていた。
【0009】この様に、レベリングを制御するための油
圧回路(420)及び演算処理回路(310)と、ブーム姿
勢を制御するための油圧回路(410)及び演算処理回路
(300)、とが車体2側と作業台6側とに分離配設され
ていたこと、及びレベリング制御バルブへの油圧供給を
最優先させるために、本来的には必要のないときでも最
大流量を常時確保するよう構成されていたことなどか
ら、油圧回路と電気回路の両回路が複雑化し、作業台に
占める搭乗スペースの狭小化と作業台重量の増加、余分
な作動油流量の常時確保に伴うエネルギー損失の増大、
などの課題を有していた。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みて成されたもの
であり、ブームの姿勢制御バルブ群とレベリング制御バ
ルブとに予め適正な流量配分を行うよう構成することに
より、油圧回路や電気回路を合理的に簡素化し、また作
業台に占める非搭乗スペースを削減して軽量化させ、更
にエネルギー損失を低減化させたブーム作業車のレベリ
ングシステムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のレベリングシステムでは、車体上に少なく
とも起伏動自在に配設されたブームと、このブームの先
端部にブームの起伏角度面内に揺動自在に枢着された作
業台支持部材と、この作業台支持部材に支持された作業
台と、ブームを起伏作動させる起伏作動手段(例えば実
施形態に於ける起伏シリンダ51)と、作業台支持部材
を介して作業台を揺動させるための揺動作動手段(例え
ば実施形態に於ける揺動シリンダ52)と、ブームの前
記車体に対する起伏角度を検出する起伏角度検出器と、
作業台支持部材とブームとのなす挟み角度を検出する挟
み角検出手段と、ブームの起伏動作動の指令を行う操作
手段(例えば実施形態に於けるブーム操作装置20)
と、起伏作動手段と揺動作動手段の作動を制御する制御
手段(例えば実施形態に於ける演算処理装置30、制御
バルブ42等)とを備え、制御手段は操作手段からの起
伏作動の指令、検出される起伏角度、及び挟み角度に基
づいて起伏作動手段と揺動作動手段の作動比率を制御す
る。
【0012】上記レベリングシステムによれば、制御手
段はブームの作動を操作する操作装置の起伏作動指令
(方向及び作動速度)と、ブームの起伏角度及び作業台
支持部材とブームとのなす挟み角度とから、当該ブーム
の角度位置に於ける起伏作動指令に対応したブームの起
伏作動手段と作業台の揺動作動手段の適正な作動比率を
演算処理し、これに基づいて起伏作動手段と揺動作動手
段の作動を制御する。従来では作業台のレベリング作動
が受動的作動であったが故に、常に揺動作動手段が必要
とし得る最大駆動力を作業台側に優先供給する必要があ
ったが、上記構成によれば起伏作動指令に対応した必要
容量の駆動力を揺動作動手段に分配供給すればよく、従
って、不必要な駆動力を常時供給し消費し続けるエネル
ギー損失を抑制することができる。また、上記構成では
駆動力を分配制御する手段(例えば実施形態に於ける各
制御バルブと演算処理装置)を車体側に配設することが
できるため、回路構成を合理的に簡素化することがで
き、さらにこれ等により作業台側の非搭乗部分の容積を
大幅に削減して作業台を軽量化することができる。
【0013】なお、前記制御手段は起伏角度と挟み角度
とから算出される車体と作業台支持部材とのなす角度に
基づいて、起伏作動手段と揺動作動手段との作動比率を
補正制御することが好ましい。この様な構成によれば、
前記作動比率制御(オープンループ制御)に加えて作業
台の車体に対する角度をフィードバックして補正制御
(閉ループ制御)することとなり、より精度の高いレベ
リングシステムを構成することができる。
【0014】また、前記起伏作動手段と前記揺動作動手
段は、共通する駆動源(例えば実施形態に於ける油圧ポ
ンプP)から発生される油圧によって駆動される油圧ア
クチュエータであり、前記制御手段は駆動源から供給さ
れる起伏作動手段と揺動作動手段への供給油量の分配比
率を制御してレベリングシステムを構成する。
【0015】上記構成では、駆動源たる油圧ポンプから
の油圧を、車体側に設けられてブームの起伏動や旋回動
等を比例制御するブーム姿勢制御バルブ群と供に、同一
の油圧ユニット内にレベリング制御バルブを配設し、同
じく車体側に配設された演算処理装置でこれ等制御バル
ブの開度を制御することによりレベリングシステムを構
成することができる。従って、従来用いられてきたと同
様の油圧装置を用いてブーム作業車を構成することがで
きるとともに、従来装置から油圧回路や電気回路を合理
的に簡素化し、前述の各効果を有するレベリングシステ
ムを構成することができる。
【0016】なお、油圧を用いてレベリングシステムを
構成する場合には、揺動作動手段の流量制御には、圧力
補償機能付きの制御バルブ(例えば実施形態に於ける制
御バルブ42)を用いることが望ましい。圧力補償機能
付きの制御バルブを用いることにより、作業台の揺動作
動手段と起伏作動手段、あるいは旋回作動手段等の他の
油圧制御手段が起伏作動と同時に作動することにより、
油圧装置に圧力負荷変動が生じた場合であってもプライ
オリティバルブを用いたと同様に作業台の平衡保持を適
正に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。まず、図1に
は、本発明に係るブーム作動制御装置を備えた高所作業
車1の側面図を示しており、この高所作業車1の構成か
ら説明する。高所作業車1はトラックをベースとして構
成されており、車体2の後部には図示しない旋回モータ
により車体2に対して水平旋回自在に旋回台3が取り付
けられ、旋回台3の上端部には、ブーム4が起伏シリン
ダ51の伸縮作動により車体2に対して起伏動自在に枢
着されている。ブーム4は旋回台3に枢着された基端ブ
ーム4aと、この基端ブーム4a内にテレスコープ状に
伸縮自在に挿入された先端ブーム4bとからなり、ブー
ム4内部に配設された伸縮シリンダ(図示せず)の伸縮作
動によって基端ブーム4aに対して先端ブーム4bが伸
縮動自在に構成されている。
【0018】ブーム4の先端には作業台支持部材(垂直
ポスト)6aがブーム4の起伏角度面と略同一面におい
てブーム4に対して揺動自在に取り付けられ、この作業
台支持部材6aの先端には作業台6が作業台支持部材に
対して水平面内で360度旋回動自在に支持されてい
る。また、作業台6と先端ブーム4bとの間には、後述
するレベリングシステム10の作用により起伏シリンダ
51の伸縮作動と連係作動し、ブーム4の起伏角の如何
に拘わらず作業台6の床面を常時水平に保持する(作業
台支持部材6aを常時垂直に保持する)レベリングシリ
ンダ52が設けられている。
【0019】車体2の前後左右にはブーム4を旋回動・
起伏動・伸長動等作動させたときに車体に作用してこの
車体を転倒させようとする方向に作用する転倒モーメン
トに抗して車体2を安定支持するため、車体の左右に拡
幅作動及び伸張接地作動自在に構成されたアウトリガジ
ャッキ8が配設されている。
【0020】以上のように構成された高所作業車では、
作業台6に搭乗する作業者が作業台上に配設された上部
ブーム操作装置20aを操作することにより、または地
上側にいる作業者が車体2側に配設された下部ブーム操
作装置20bを操作することにより、旋回モータ、起伏
シリンダ51、伸縮シリンダ等のブーム作動手段を作動
させ、ブーム4を旋回動・起伏動・伸縮動等させること
によって作業台6を所望の高所に移動させて作業を行う
ことができる。
【0021】以降、本発明に係るブーム作動制御装置に
ついて説明する。図2には本発明に係るレベリングシス
テム10の好ましい実施形態をブロック図として示して
いる。なお、既に図1を用いて説明したブーム作業車1
の構成、及び図3、図4を用いて説明した従来技術によ
るレベリングシステムの構成と対比容易のため、構成要
素を車体2側と作業台6側とに分けて表示し、さらに各
図中の共通要素については同一番号を付して表示してい
る。
【0022】レベリングシステム10は、車体2側に配
設されてブームの作動指令を行う下部ブーム操作装置2
0b、ブームの起伏作動を行う起伏シリンダ51、ブー
ム4の起伏角度を検出する起伏角度検出器21、ブーム
4の姿勢及び作業台6のレベリング状態を演算処理し、
起伏シリンダ51や揺動シリンダ52等の各作動手段の
作動をコントロールする演算処理装置30、演算処理装
置30からの作動信号に基づいて各作動手段に油圧を供
給する油圧ユニット40、及び作業台6に配設された上
部ブーム操作装置20a、作業台支持部材6aとブーム
4との挟み角を検出する挟み角検出器22、作業台6の
床面を常時水平に維持するため揺動作動を行わせる揺動
シリンダ52とから構成されている。
【0023】作業台6に搭乗する作業者は、作業台6を
目的とする高所に向け移動させようとするときに、上部
ブーム操作装置20aに設けられた操作レバーを用いて
ブーム4の起伏軸、旋回軸、伸縮軸等の各作動軸につい
て所望の作動指令(方向指令及び作動速度指令)を行
う。上部操作装置20aから出力された各作動指令は演
算処理装置30に入力される。
【0024】演算処理装置30には、上部ブーム操作装
置20aから出力される起伏作動指令と、起伏角度検出
器21から出力されるブーム4の起伏角度、挟み各検出
器22から出力される作業台支持部材とブーム4との挟
み角度、とが入力されており、演算処理装置30は、逐
次入力されるブーム4の起伏角度及び作業台の挟み角度
から、起伏作動指令に基づいてブーム4を起伏作動させ
るときに、起伏作動を行う起伏シリンダ51と水平維持
作動を行う揺動シリンダ52とに供給すべき作動油の供
給比率(バルブ開度比率)と供給流量(バルブ開度)と
を演算処理し、算出されたそれぞれのバルブ開度に応じ
た制御信号を油圧ユニット40に出力する。
【0025】例えば、ブーム操作装置20の操作量が一
定のときには、作業台6の移動線速度が一定となるよう
に、ブーム4の角度位置に応じた起伏シリンダ51への
供給油量(バルブ開度)を算出するとともに、この起伏
作動に対応してレベリング作動を行うに必要な揺動シリ
ンダへの供給油量(バルブ開度)を算出し、制御信号を
油圧ユニット40に出力する。
【0026】油圧ユニット40は、演算処理装置30か
らの制御信号を受けて、起伏シリンダ51及び揺動シリ
ンダ52の制御バルブ42を制御信号に応じたバルブ開
度で開閉制御し、油圧ポンプPによって発生された油圧
を両シリンダに過不足のない適正な供給比率及び供給流
量で供給する。
【0027】演算処理装置30は、上記のようにして起
伏作動されるブーム4の起伏角度と挟み角とを監視し、
ブーム4の起伏角度の変化に応じて前記両シリンダのバ
ルブ開度(単体開度及び開度比率)を変化させるととも
に、入力される上記二つの角度から作業台6の車体に対
する角度を算出し、目標値(水平)からズレがあるときに
はこれを補正値としてフィードバックして、常に作業台
の床面が水平を保持するように制御する。
【0028】従って、以上説明したようなブーム作業車
では、従来のようなプライオリティバルブ405を用い
て常時最大必要流量を循環させ、また作業台6の平衡保
持のために制御回路及び油圧回路を作業台側に分割して
配設することなく、作業台のレベリング作動を効率的に
行うレベリングシステムを構成することができる。
【0029】なお、演算処理装置30からの制御信号に
応じたバルブ開度で開閉する比例制御弁(42)は個別の
制御弁でも多連のマニホールド型制御弁であっても良い
が、各出力ポートの油圧の圧力変動を抑えた圧力補償機
能付きの比例制御弁であることが望ましい。この様な比
例制御弁を用いることにより、制御バルブ42の複数軸
を同時に作動させて、油圧装置に圧力負荷変動が生じた
場合であっても揺動シリンダへの供給油圧が低下するこ
とがなく、作業台のレベリング作動を安定して行わせる
ことができる。
【0030】また、上記実施例では、起伏シリンダ51
と揺動シリンダ52とに供給する作動油の比例制御を、
制御バルブ42のバルブ開度のみで行う例について説明
したが、上記制御バルブの比例制御と合わせて油圧ユニ
ット40内のポンプPの回転数を段階制御し、またはイ
ンバータ等により比例制御することによって(更に必要
に応じてポンプからの吐出量を検出して制御することに
よって)、より詳細且つ省エネルギーのレベリングシス
テムを提供することも可能である。
【0031】さらに、上記実施例では挟み角度検出手段
として作業台支持部材のブームに対する回転角を検出す
る挟み角度検出器22を用いた例について説明したが、
ブームに対する相対角を検出可能な検出手段であればよ
く、例えば作業台の水平状態を独立して検出する絶対型
の角度検出器を用い、この検出値と起伏角度検出器21
による検出値とから挟み角を検出し、あるいはこの角度
検出値をそのまま制御に用いるものであっても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレベリン
グシステムは、車体上に少なくとも起伏動自在に配設さ
れたブームと、このブームの先端部にブームの起伏角度
面内に揺動自在に枢着された作業台支持部材と、この作
業台支持部材に支持された作業台と、ブームを起伏作動
させる起伏作動手段と、作業台支持部材を介して作業台
を揺動させるための揺動作動手段と、ブームの車体に対
する起伏角度を検出する起伏角度検出器と、作業台支持
部材とブームとのなす挟み角度を検出する挟み角検出手
段と、ブームの起伏動作動の指令を行う操作手段と、起
伏作動手段と揺動作動手段の作動を制御する制御手段と
を備え、制御手段は操作手段からの起伏作動の指令、検
出される起伏角度、及び挟み角度に基づいて起伏作動手
段と揺動作動手段の作動比率を制御する。
【0033】上記レベリングシステムによれば、制御手
段はブームの作動を操作する操作装置の起伏作動指令
と、ブームの起伏角度及び作業台支持部材とブームとの
なす挟み角度とから、当該ブームの角度位置に於ける起
伏作動指令に対応したブームの起伏作動手段と作業台の
揺動作動手段の適正な作動比率を演算処理し、これに基
づいて起伏作動手段と揺動作動手段の作動を制御する。
従って、不必要な駆動力を常時供給し消費し続けるエネ
ルギー損失を抑制することができる。また、上記構成で
は駆動力を分配制御する手段を車体側に配設することが
できるため、回路構成を合理的に簡素化することがで
き、さらにこれ等により作業台側の非搭乗部分の容積を
大幅に削減して作業台を軽量化することができる。
【0034】また、前記制御手段は起伏角度と挟み角度
とから算出される車体と作業台支持部材とのなす角度に
基づいて、起伏作動手段と揺動作動手段との作動比率を
補正制御することが好ましい。この様な構成によれば、
前記作動比率制御に加えて作業台の車体に対する角度を
フィードバックして補正制御することとなり、精度の高
いレベリングシステムを構成することができる。
【0035】また、起伏作動手段と揺動作動手段とは、
共通する駆動源から発生される油圧によって駆動される
油圧アクチュエータであり、制御手段は駆動源から供給
される起伏作動手段と揺動作動手段への供給油量の分配
比率を制御してレベリングシステムを構成する。従っ
て、従来用いられてきたのと同様の油圧装置を用いてブ
ーム作業車を構成することができ、油圧回路や電気回路
を合理的に簡素化して上記各効果を有するレベリングシ
ステムを構成することができる。
【0036】なお、油圧を用いてレベリングシステムを
構成する場合には揺動作動手段の流量制御には、圧力補
償機能付きの制御バルブを用いることが望ましい。この
様なバルブを用いることにより、複数の油圧制御手段が
起伏作動と同時に作動して油圧装置に圧力負荷変動が生
じた場合であっても、作業台の平衡保持を安定して行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブーム作業車の全体構成を示す側
面図である。
【図2】本発明に係るレベリングシステムの構成を示す
ブロック図である。
【図3】従来のブーム作業車の全体構成を示す側面図で
ある。
【図4】従来のレベリングシステムの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 ブーム作業車 2 車体 4 ブーム(4a基端ブーム、4b先端ブーム) 6 作業台 6a 作業台支持部材(垂直ポスト) 10 レベリングシステム 20a 上部ブーム操作装置(操作手段) 20b 下部ブーム操作装置(操作手段) 21 起伏角度検出器 22 挟み角度検出器(挟み角度検出手段) 30 演算処理装置(制御手段) 40 油圧ユニット(起伏作動手段、揺動作動手段) 42 制御バルブ(制御手段、圧力補償機能付きの制御
バルブ) 51 起伏シリンダ(起伏作動手段、油圧アクチュエー
タ) 52 揺動シリンダ(揺動作動手段、油圧アクチュエー
タ) P 油圧ポンプ(共通する駆動源)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F333 AA08 AB04 AC02 BB03 BB09 BD02 BE02 DA07 FA22 FD08 FE04 FE09

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に少なくとも起伏動自在に配設さ
    れたブームと、 前記ブームの先端部に該ブームの起伏角度面内に揺動自
    在に枢着された作業台支持部材と、 前記作業台支持部材に支持された作業台と、 前記ブームを起伏作動させる起伏作動手段と、 前記作業台支持部材を揺動させるための揺動作動手段
    と、 前記ブームの前記車体に対する起伏角度を検出する起伏
    角度検出器と、 前記作業台支持部材と前記ブームとのなす挟み角度を検
    出する挟み角検出手段と、 前記ブームの起伏動作動の指令を行う操作手段と、 前記起伏作動手段と前記揺動作動手段の作動を制御する
    制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記操作手段からの起伏作動の指令、
    前記検出される起伏角度、及び前記検出される挟み角度
    に基づいて前記起伏作動手段と前記揺動作動手段の作動
    比率を制御することを特徴とするブーム作業車のレベリ
    ングシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112666987A (zh) * 2020-12-02 2021-04-16 长沙中联消防机械有限公司 一种工作斗调平控制方法、调平控制***及车辆

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