JP2001029873A - 複層塗膜形成方法 - Google Patents

複層塗膜形成方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3コート1ベーク方式の複層塗膜系において
高白色度、高隠蔽性を併せ持った塗膜形成方法を提供す
ること。 【解決手段】チタン白顔料、及び金属酸化物で被覆され
た微小鱗片状雲母顔料を配合し、かつ塗膜のマンセルチ
ャートN値が7〜9の範囲内になるように調整した着色
第1コート塗料、及び酸化チタンで被覆された鱗片状雲
母顔料を配合したパール調第2コート塗料、及びクリヤ
ーコート塗料である第3コート塗料をウェットオンウェ
ット塗装し、ついで3層を同時に焼付け硬化させること
を特徴とする複層塗膜形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高白色度、高隠蔽
性を併せ持った複層塗膜形成方法に関し、薄膜での白色
度、下地隠蔽度を安定に確保できることを目的とする。
【0002】
【従来の技術及びその課題】着色第1コート塗料、パー
ル調第2コート塗料及びクリヤーコート塗料である第3
コート塗料をウェットオンウェット塗装し、該3層未硬
化塗膜を同時焼付け硬化させるいわゆる3コート1ベー
ク方式の複層塗膜形成方法は既に公知である(例えば、
特公平4−59136号公報参照)。該複層塗膜は高い
白色度を求められることが多く、そのために第1コート
を白色とする。その場合、例えばサッシュ用ブラック等
の下塗り塗膜部を隠蔽すためには白色第1コート塗料を
厚膜にする必要がある。しかしながら、この方法は第1
コートを厚膜にしたことにより外観性や色調安定性の低
下が生じてしまう。また、着色第1コート塗料中に用い
られている着色顔料の増量は隠蔽性の向上はみられるも
のの、色味変動や耐チッピング性低下等の点で限界があ
る。
【0003】着色第1コート塗料の隠蔽性向上として特
開平8−164358号公報ではアルミニウムフレーク
添加手法を用いているが、隠蔽性と白色度確保の両立が
難しいという欠点があった。これはアルミニウムフレー
クの添加により隠蔽性はよくなるものの、白色度が低下
するため添加量が制限されるためである。また、アルミ
ニウムフレークは、例えば自動車塗装ラインでの塗料サ
ーキュレーション中での循環により形状が破壊され、粒
径が変化する可能性があるため、隠蔽膜厚が安定しない
恐れも併せ持っている。
【0004】特開平10−296170号公報では隠蔽
性と白色度両立のために顔料により白色被覆された金属
粉末を着色第1コートに添加する手法を用いているが、
隠蔽性の向上度合いよりもグレー色としての色味変動が
大きくなるために添加量に限界があり、おのずと隠蔽性
向上にも限界があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、いわゆる3コート1ベーク方式の複層塗
膜系において高白色度、高隠蔽性を併せ持った塗膜形成
方法を提供することにある。
【0006】
【発明を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、白色系塗料として塗膜のマンセルチャートN値が
7〜9の範囲内になるように調整したチタン白顔料、及
び金属酸化物で被覆された微小鱗片状雲母顔料を配合し
たものを用いることで目的が達成できることを見出し、
本発明を完成した。
【0007】すなわち本発明は、チタン白顔料、及び金
属酸化物で被覆された微小鱗片状雲母顔料を配合し、か
つ塗膜のマンセルチャートN値が7〜9の範囲内になる
ように調整した着色第1コート塗料、及び酸化チタンで
被覆された鱗片状雲母顔料を配合したパール調第2コー
ト塗料、及びクリヤーコート塗料である第3コート塗料
をウェットオンウェット塗装し、ついで3層を同時に焼
付け硬化させることを特徴とする複層塗膜形成方法に関
する。
【0008】以下に本発明の塗膜形成方法についてさら
に詳細に説明する。
【0009】本発明の着色第1コート塗料とは、熱硬化
性樹脂組成物にチタン白顔料、及び金属酸化物で被覆さ
れた微小鱗片状雲母顔料を配合し、着色第1コート塗膜
のマンセルチャートN値が7〜9の範囲内になるように
調整した白色液状塗料である。
【0010】着色第1コート塗料の塗料組成物として
は、熱硬化性樹脂成分、溶剤、チタン白色顔料、及び金
属酸化物で被覆された微小鱗片状雲母顔料を必須成分と
し、さらに必要に応じて他の着色顔料、体質顔料、及び
他の塗料用添加剤等を配合してなる熱硬化性塗料が好ま
しい。
【0011】着色第1コート塗料に用いる熱硬化性樹脂
成分としては、架橋性官能基を有するアクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂等から選
ばれる基体樹脂と、メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシア
ネート樹脂、ブロックイソシアネート樹脂等から選ばれ
る架橋剤から構成されるのが好ましい。
【0012】本発明の着色第1コート塗料に用いるチタ
ン白顔料は二酸化チタンを主成分とする白色顔料であ
り、通常用いられる平均粒径0.2〜0.4μmのもの
を使用できるが、隠蔽性の観点から0.25〜0.3μ
mの範囲内にあることが好ましい。
【0013】本発明の着色第1コート塗料に用いる金属
酸化物で被覆された微小鱗片状雲母顔料は、粒径は特に
限定されないが、隠蔽性の観点から5〜20μmの範囲
内にあることが好ましい。ここで5μm未満又は20μ
mを越えた場合は、隠蔽性と白色度の両立が難しくなる
ため好ましくない。また、金属酸化物としては酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化スズ、酸化ジルコニウム、チタン酸鉄
(鉄とチタンの複合酸化物)等が挙げられるが、隠蔽性
と白色度の両立のためには少なくとも鉄あるいは鉄/チ
タンを用いた金属酸化物が含まれていることが好まし
い。また、金属酸化物の被覆厚さは一般に20〜200
nmの範囲に調整させることが好ましい。
【0014】金属酸化物で被覆された微小鱗片状雲母顔
料の添加量は、チタン白顔料に対して0.3〜10重量
%の範囲内で使用する。かかる比率においてチタン白顔
料及び金属酸化物で被覆された微小鱗片状雲母顔料を配
合することで光輝感のない白色塗膜が形成され、しかも
隠蔽性、色味安定性に優れた塗膜を形成することができ
る。ここで、0.3重量%未満では十分な隠蔽性向上効
果が発現せず、また10重量%より大きいと色味安定性
を損なう傾向があり、また雲母顔料による光輝感が発現
してしまう傾向があるために好ましくない。
【0015】着色第1コート塗料に用いるチタン白顔料
の濃度は、樹脂固形分に対して80%〜150重量%の
範囲内で使用し、特に80〜120重量%の範囲内が好
ましい。ここで、80重量%未満では十分な隠蔽性が得
られ難く、また150%重量%より大きいと耐チッピン
グ性等の塗膜性能が低下する傾向があるため好ましくな
い。
【0016】着色第1コート塗料の塗膜色調はマンセル
チャートN値が7〜9の範囲内に調整されるが、この範
囲から逸脱すると色味安定性及び高白色度色調が損なわ
れてしまうため好ましくない。かかるマンセルチャート
N値の調整はチタン白顔料及び金属酸化物処理された微
小鱗片状雲母顔料、他の着色顔料、体質顔料の配合量調
整によって行うことができる。
【0017】着色第1コート塗料は金属やプラスチック
などの被塗物に直接塗装しても差し支えないが、通常こ
れらの被塗物には下塗り塗料(例えばカチオン電着塗
料)や中塗塗料などをあらかじめ塗装し、硬化させてお
くことが好ましい。
【0018】着色第1コート塗料の塗装は、エアースプ
レー、エアレススプレー、静電塗装等の方法で行うこと
ができる。また、着色第1コートの塗装膜厚は着色第1
コートの硬化塗膜として、特に制限はないが一般に5〜
20μmの範囲で塗装される。該塗膜は約100〜16
0℃の範囲で架橋硬化させることが可能であるが、本発
明の塗膜形成方法では未硬化状態の該塗膜の上にパール
調第2コート塗料をウェットオンウェット塗装する。
【0019】本発明のパール調第2コート塗料として
は、上記着色第1コートの塗装面にウェットオンウェッ
ト塗装するものであり、熱硬化性樹脂組成物に酸化チタ
ンで被覆された鱗片状雲母顔料を配合した液状塗料であ
る。
【0020】パール調第2コート塗料の塗料組成物とし
ては、熱硬化性樹脂成分、溶剤、酸化チタンで被覆され
た鱗片状雲母顔料を主成分とし、さらに必要に応じて他
の着色顔料、体質顔料、及び他の塗料用添加剤等を配合
して成る熱硬化性塗料が好ましい。
【0021】パール調第2コート塗料に用いる熱硬化性
樹脂成分としては、架橋性官能基を有するアクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂等
から選ばれる基体樹脂と、メラミン樹脂、尿素樹脂、イ
ソシアネート樹脂、ブロックイソシアネート樹脂等から
選ばれる架橋剤から構成されるのが好ましい。
【0022】パール調第2コート塗料に用いる酸化チタ
ンで被覆された鱗片状雲母顔料は、一般にホワイトマイ
カまたはシルバーマイカといわれているものである。一
般に粒径は5〜60μm、厚さは0.5〜2μmの範囲
内で調整されることが好ましい。また、酸化チタン層の
厚さは一般に20〜200nmの範囲内で調整されるこ
とが好ましい。
【0023】酸化チタンで被覆された鱗片状雲母顔料の
添加量は、厳密な制限は受けないが、一般には樹脂固形
分に対して2〜20重量%、特に5〜12重量%の範囲
内で使用されることが好ましい。
【0024】パール調第2コート塗料には、さらに必要
に応じて他の金属酸化物で被覆された鱗片状雲母顔料や
他のフレーク状顔料を少量添加することができる。例え
ば、チタンコートグラファイト、金属チタンフレーク、
板状酸化鉄、銀メッキガラスフレーク、フタロシアニン
フレーク等が挙げられる。
【0025】パール調第2コート塗料は、未硬化状態の
着色第1コート塗膜の上にウェットオンウェット塗装さ
れ、塗装方法はエアースプレー、エアレススプレー、静
電塗装等の方法で行うことができる。また、着色第2コ
ートの塗装膜厚は着色第2コートの硬化塗膜として、一
般に5〜20μmの範囲であるが、外観性、色調の観点
からは5〜12μmの範囲内にあることが好ましい。該
塗膜は約100〜160℃の範囲で架橋硬化させること
が可能であるが、本発明の塗膜形成方法では未硬化状態
の該塗膜の上にクリヤーコート塗料である第3コート塗
料をウェットオンウェット塗装する。
【0026】本発明のクリヤーコート塗料としては、上
記パール調第2コートの塗装面にウェットオンウェット
塗装するものであり、公知の熱硬化性樹脂組成物を配合
した液状塗料である。
【0027】クリヤーコート塗料の塗料組成物として
は、熱硬化性樹脂成分、溶剤、塗料用添加剤を主成分と
し、さらに塗膜の透明性や外観性を損なわない範囲で必
要に応じて他の着色顔料等意匠性に関わる材料を配合し
てもよい。
【0028】クリヤーコート塗料に用いる熱硬化性樹脂
成分としては、2コート1ベーク塗装に使用されている
従来公知の材料が使用できるが、例えば架橋性官能基を
有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹
脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂等から選ばれる基体樹脂
と、メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート樹脂、ブ
ロックイソシアネート樹脂等のから選ばれる架橋剤から
構成される樹脂成分が挙げられる。また架橋反応がカル
ボキシル基(ブロックされたカルボキシル基を含む)と
エポキシ基によるものおよびシラノール基の自己縮合や
シラノール基とヒドロキシル基の架橋反応によるものな
ども挙げられる。
【0029】クリヤーコート塗料である第3コート塗料
は、未硬化状態のパール調第2コート塗膜の上にウェッ
トオンウェット塗装され、塗装方法はエアースプレー、
エアレススプレー、静電塗装等の方法で行うことができ
る。また、塗装膜厚は硬化塗膜として一般に10〜80
μmの範囲であるが、外観性、タレ抵抗性の観点からは
15〜50μmの範囲内にあることが好ましい。該塗膜
は約100〜160℃の範囲で架橋硬化させることが可
能である。
【0030】前記着色第1コート塗料、パール調第2コ
ート塗料、及び第3コート塗料に使用される熱硬化性樹
脂成分の架橋性官能基としては、架橋剤と架橋反応が可
能な従来公知のものが使用されるが、例えば、エポキシ
基、シラノール基、アルコキシシラン基、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、ブロック化カルボキシル基、アミ
ノ基、イミノ基、イソシアネート基、ブロック化イソシ
アネート基、シクロカーボネート基、ビニルエーテル
基、ビニルチオエーテル基、アミノメチロール基、アル
キル化アミノメチロール基、アセタール基、ケタール基
等が例示される。
【0031】被塗物上に前記着色第1コート塗料、パー
ル調第2コート塗料、及び第3コート塗料をこの順序に
ウェットオンウェット塗装し、ついで3層を同時に約1
00〜160℃の範囲で焼付け硬化させることにより、
被塗物上にマンセルチャートN値が7〜9の範囲内の着
色第1コート、パール調第2コート、及びクリヤーコー
トからなる複層塗膜が形成される。
【0032】
【実施例】以下に本発明を製造例、実施例、比較例によ
り更に具体的に説明する。特に明記しない限り「部」及
び「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
るものとする。また、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。
【0033】本発明の実施例及び比較例における試験方
法は以下の通りである。 (1)隠蔽性:JIS−5400−7.2に定められた
隠蔽率試験紙の上に塗装し、白黒地の境界判別ができな
くなった時の膜厚(白黒隠蔽膜厚)を求めた。 (2)塗面のL値:ミノルタ製色彩色差系CR−231
により測定した。
【0034】製造例1(樹脂溶液の製造) スチレン150部、メチルメタクリレート280部、ブ
チルメタクリレート400部、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート150部、アクリル酸20部をアゾビスイ
ソブチロニトリルを重合開始剤として用い、キシレン1
000部中で共重合させ、不揮発分50%のアクリル樹
脂溶液を得た。数平均分子量はゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー(ポリスチレン換算)で15000で
あった。
【0035】着色第1コート塗料(A−1)〜(A−
7)の作成 製造例1で得た水酸基含有アクリル樹脂及びメラミン樹
脂からなる樹脂成分の樹脂固形分100部に対し、チタ
ン白顔料、金属酸化物で被覆された微小鱗片状雲母顔
料、アルミニウムフレーク、カーボンブラック顔料を表
1に示す比率で配合し、着色第1コート塗料(A−1)
〜(A−7)を作成した。なお、チタン白顔料及びカー
ボンブラック顔料は各塗料に使用される製造例1のアク
リル樹脂の一部を用いて常法に従ってサンドミル分散に
よるミルベース化したものを使用した。
【0036】パール調第2コート塗料(B−1)の作成 製造例1で得た水酸基含有アクリル樹脂及びメラミン樹
脂からなる樹脂成分の樹脂固形分100部に対し、酸化
チタンで被覆された鱗片状雲母顔料10部を配合し、表
2に示すパール調第2コート(B−1)を作成した。
【0037】白黒隠蔽試験板の作成 JIS隠蔽率試験紙をはりつけたブリキ板上に、表1に
示す着色第1コートを塗料100部に対しトルエン50
部、酢酸ブチル50部からなるシンナーで希釈したもの
を、エアスプレーにて硬化後膜厚が5〜40μmの傾斜
した膜厚になるように塗装した。5分セット後、140
℃で20分間焼付け硬化させ、塗板を作成した。
【0038】外観評価、L値測定用試験板の作成 ブリキ板上に、「ハイエピコNo.500シーラーホワ
イト」(日本油脂(株)製、商品名)を硬化後膜厚が3
0μmになるようにエアスプレー塗装し、5分セット後
140℃で20分間焼付け硬化させて中塗塗板を作成し
た。
【0039】上記中塗塗板上に、表1に示す着色第1コ
ートを塗料100部に対しトルエン50部、酢酸ブチル
50部からなるシンナーで希釈したものを、エアスプレ
ーにて硬化後膜厚が10μmになるように塗装した。2
分セット後、該着色第1コート塗面上に表2に示すパー
ル調第2コート(B−1)を塗料100部に対しトルエ
ン50部、酢酸ブチル50部からなるシンナーで希釈し
たものを、エアスプレーにて硬化後膜厚が8μmになる
ように塗装した。3分セット後、該パール調第2コート
塗面上にクリヤーコート塗料(「ベルコートNo.62
00クリヤー」、日本油脂(株)製、商品名)である第
3コート塗料を、硬化後膜厚が30μmになるようにエ
アスプレー塗装した。5分セット後、該複層塗膜を14
0℃で20分間焼付け硬化させて塗板を完成した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】(注1)表中の配合量は固形分比 (注2)製造例1で得られたアクリル樹脂 (注3)ユーバン20SE、三井化学(株)製、商品
名、ブチルエーテル化メラミン樹脂 (注4)JR60
2、帝国化工(株)製、商品名、ルチル型酸化チタン、
平均粒径0.28μm (注5)チタン酸鉄(FeTiO3)を含む金属酸化物
で被覆された微小鱗片状雲母顔料、メルク(株)製、最
大粒径15〜20μm、表面処理層の厚さ約60nm (注6)鉄酸化物(Fe34)を含む金属酸化物で被覆
された微小鱗片状雲母顔料、メルク(株)製、最大粒径
30〜40μm、表面処理層の厚さ約160nm (注7)SP−FM4000、東洋アルミニウム(株)
製、商品名、鱗片状アルミニウムフレーク、平均粒径
0.4μm (注8)トダカラーKN−0、戸田工業(株)製、商品
名 (注9)表中の配合量は固形分比 (注10)製造例1で得られたアクリル樹脂 (注11)ユーバン20SE、三井化学(株)製、商品
名、ブチル化メラミン樹脂 (注12)酸化チタン被覆鱗片状雲母顔料、メルク
(株)製、最大粒径10〜20μm、酸化チタン層の厚
さ約60nm
【0044】表1から、金属酸化物で被覆された微小鱗
片状雲母顔料を配合した着色第1コートは安定した明度
で塗料が作成されているが、アルミニウムフレークの場
合は色味安定性が劣るために、金属酸化物で被覆された
微小鱗片状雲母顔料の同等以下の配合量でも明度(マン
セルチャートN値)低下が大きいことがわかる。
【0045】表3から、実施例1〜4は金属酸化物で被
覆された微小鱗片状雲母顔料の配合量増加とともに隠蔽
性の向上が認められ、目視外観も良好である。しかし、
比較例1、2ではアルミフレークの配合量増加とともに
隠蔽性向上はみられるものの比較例1では隠蔽膜厚が劣
り、比較例2では白色度(L値)や目視光沢感の点で劣
り、従って、実質的に実施例の隠蔽膜厚までは到達でき
ないことがわかる。また、カーボンブラックと配合した
比較例3では隠蔽性及び色調の点で劣ることがわかる。
【0046】
【発明の効果】本発明におけるチタン白顔料、及び金属
酸化物で被覆された微小鱗片状雲母顔料を配合し、かつ
塗膜のマンセルチャートN値が7〜9の範囲内になるよ
うに調整した着色第1コートは隠蔽性が極めて優れてお
り、しかも色味安定性が優れているために高白色度の確
保が可能である。従って、着色第1コート膜厚が20μ
m以下の薄膜で隠蔽性、高白色度が著しく改良された複
層塗膜を形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝本 健二 神奈川県鎌倉市梶原2−26−6 (72)発明者 村井 一智 神奈川県横浜市戸塚区下倉田町798 Fターム(参考) 4D075 AE06 BB26Z CB07 CB15 EA19 EA43 EC02 EC04 EC10 EC23 EC54

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン白顔料、及び金属酸化物で被覆さ
    れた微小鱗片状雲母顔料を配合し、かつ塗膜のマンセル
    チャートN値が7〜9の範囲内になるように調整した着
    色第1コート塗料、及び酸化チタンで被覆された鱗片状
    雲母顔料を配合したパール調第2コート塗料、及びクリ
    ヤーコート塗料である第3コート塗料をウェットオンウ
    ェット塗装し、ついで3層を同時に焼付け硬化させるこ
    とを特徴とする複層塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】 着色第1コート塗料において、チタン白
    顔料の濃度が樹脂固形分に対して80〜150重量%の
    範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の複層塗膜
    形成方法。
  3. 【請求項3】 着色第1コート塗料において、金属酸化
    物で被覆された微小鱗片状雲母顔料がチタン白顔料に対
    して0.3〜10重量%の範囲内にあることを特徴とす
    る請求項1または2記載の複層塗膜形成方法。
  4. 【請求項4】 着色第1コート塗料において、微小鱗片
    状雲母を被覆する金属酸化物に用いられる金属成分とし
    て少なくとも鉄あるいは鉄/チタンの複合物が用いられ
    ていることを特徴とする請求項1、2または3記載の複
    層塗膜形成方法。
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