JP2000033329A - 複層塗膜形成法 - Google Patents

複層塗膜形成法

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JP2000033329A
JP2000033329A JP10206224A JP20622498A JP2000033329A JP 2000033329 A JP2000033329 A JP 2000033329A JP 10206224 A JP10206224 A JP 10206224A JP 20622498 A JP20622498 A JP 20622498A JP 2000033329 A JP2000033329 A JP 2000033329A
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coating
resin
base coat
white
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Tokio Suzuki
勅男 鈴木
Nobuyuki Okamoto
宜之 岡本
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平滑性、高彩度感、高白度真珠光沢感、色味安
定性などにすぐれた複層塗膜の形成法に関し、特に自動
車の外板部などの上塗塗装に好適である。 【構成】チタン白顔料およびリ−フィングアルミニウム
フレ−クによりマンセルカラ−チャ−トN7〜N9.5
の範囲内に調整された塗膜を形成する白色系ベ−スコ−
ト(A)、光透過性りん片状顔料を配合してなるベ−ス
コ−ト(B)およびクリヤ−コ−ト(C)をウエットオ
ンウエットで塗装し、ついで加熱して、上記コ−ト
(A)、(B)および(C)の塗膜を同時に架橋硬化せ
しめることを特徴とする複層塗膜形成法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平滑性、高彩度感、高白
度真珠光沢感、色味安定性などにすぐれた複層塗膜の形
成法に関し、特に自動車の外板部などの上塗塗装に好適
である。
【0002】
【従来の技術とその課題】酸化チタンなどの金属酸化物
で被覆されたりん片状雲母粉末を配合した塗料を用いて
干渉模様塗膜を形成させることはすでに行われている。
例えば、マンセルカラ−チャ−トでN4〜N8の塗膜を
形成するベ−ス塗料を塗装し、未硬化のままで、金属酸
化物で被覆した雲母粉末を含有する干渉性塗料およびク
リヤ塗料を塗装し、加熱して3層塗膜を同時に硬化せし
めて複層塗膜を形成することは公知である(例えば特公
平4−59136号公報参照)。
【0003】しかしながら、この方法によって形成され
る複層塗膜は、ベ−ス塗料塗膜の隠蔽性(色味安定性)
が十分でないために肉厚に塗装する必要があり、しかも
平滑性、高彩度感および高白度真珠光沢感が劣ってい
る。これらの欠陥は、塗膜外観が重要視される自動車外
板部の塗装にとって極めて重大であって、これらの欠陥
の解消は急務である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上記の
複層塗膜における欠陥を解消し、色味安定性、平滑性、
高彩度感および高白度真珠光沢感などにすぐれた新規な
複層塗膜の形成方法を提供することである。
【0005】すなわち、本発明は、チタン白顔料および
リ−フィングアルミニウムフレ−クによりマンセルカラ
−チャ−トN7〜N9.5の範囲内に調整された塗膜を
形成する白色系ベ−スコ−ト(A)、光透過性りん片状
顔料を配合してなるベ−スコ−ト(B)およびクリヤ−
コ−ト(C)をウエットオンウエットで塗装し、ついで
加熱して、上記コ−ト(A)、(B)および(C)の塗
膜を同時に架橋硬化せしめることを特徴とする複層塗膜
形成法を提供するものである。
【0006】本発明の複層塗膜形成法(以下、「本方
法」という)についてさらに詳細に説明する。
【0007】本方法において、白色系ベ−スコ−ト
(A)は、金属製またはプラスチック製の自動車外板な
どに直接塗装してもさしつかえないが、通常、これらの
被塗物に下塗塗料(例えばカチオン電着塗料など)や中
塗塗料(省略可能)などをあらかじめ塗装し、その塗膜
を硬化させてなる被塗物に塗装することが好ましい。
【0008】これらのカチオン電着塗料や中塗塗料とし
ては下記に例示するものを使用することが好適である。
【0009】カチオン電着塗料:カチオン性高分子化合
物の塩の水溶液もしくは水分散液に、必要に応じて顔料
や各種添加剤を配合してなるそれ自体既知のものを使用
することができ、その種類は特に限定されない。カチオ
ン性高分子化合物としては、架橋性官能基を有するアク
リル樹脂またはエポキシ樹脂にアミノ基を導入しものが
あげられ、これを有機酸または無機酸などで中和するこ
とによって水溶化もしくは水分散化せしめる。これらの
樹脂を硬化するためにの架橋剤としては、ブロックポリ
イソシアネ−ト、脂環式エポキシ樹脂などが好適であ
る。
【0010】該カチオン電着塗料の浴中に、自動車外板
部やカラ−バンパ−などの金属製素材を陰極として浸漬
し、陽極との間に常法の条件で通電して該素材に上記樹
脂などを析出させることによって電着塗装が行われる。
該電着塗膜の膜厚は硬化塗膜を基準にして通常10〜4
0μの範囲が好ましく、電着塗膜は一般に140〜22
0℃で10〜40分加熱することによって架橋硬化する
ことができる。本発明では、該電着塗膜を硬化させてか
ら中塗塗料を塗装することが好ましい。
【0011】中塗塗料:電着塗料などの下塗り塗面に塗
装する塗料であり、樹脂成分および溶剤を含有し、さら
に必要に応じて着色顔料、体質顔料およびその他の塗料
用添加剤などを配合してなり、形成される複層塗膜の平
滑性、鮮映性、光沢などを向上させるために使用され
る。
【0012】かかる中塗塗料における樹脂成分は熱硬化
性樹脂組成物が好ましく、具体的には水酸基などの架橋
性官能基を有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ア
ルキド樹脂などの基体樹脂にメラミン樹脂、尿素樹脂、
ポリイソシアネ−ト化合物(ブロック体も含む)などの
架橋剤を併用したものがあげられ、そして溶剤としては
有機溶剤もしくは水が使用できる。
【0013】中塗塗料は、未硬化の、または硬化せしめ
た電着塗料塗面に、静電塗装、エア−スプレ−、エアレ
ススプレ−などの方法で塗装することができ、膜厚は硬
化塗膜に基いて10〜50μの範囲内が好ましい。その
塗膜は100〜170℃に加熱することにより架橋硬化
し、本方法では、架橋硬化した中塗塗膜面に下記の白色
系ベ−スコ−ト(A)を塗装することが好ましい。
【0014】白色系ベ−スコ−ト(A):チタン白顔料
およびリ−フィングアルミニウムフレ−ク(以下、「リ
−フィングアルミ」という)によりマンセルカラ−チャ
−トN7〜N9.5の範囲内に調整された塗膜を形成す
る熱硬化型塗料である。ベ−スコ−ト(A)は、金属製
またはプラスチック製の自動車外板などの被塗物に直接
塗装してもよいが、これらの被塗物に上記の下塗塗料や
中塗塗料(省略可能)などを塗装し硬化させてなる塗面
に塗装することが好ましい。
【0015】白色系ベ−スコ−ト(A)は、樹脂成分、
溶剤、チタン白顔料およびリ−フィングアルミを必須分
として含有し、さらに必要に応じて他の着色顔料、体質
顔料およびその他の塗料用添加剤などを配合してなる熱
硬化性塗料であり、マンセルカラ−チャ−トN7〜N
9.5の範囲内に調整された塗膜を形成する。
【0016】樹脂成分としては熱硬化性樹脂組成物が好
ましく、具体的には、水酸基などの架橋性官能基を有す
るアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂ウレ
タン樹脂などの基体樹脂を、メラミン樹脂、尿素樹脂、
ポリイソシアネ−ト化合物(ブロック体も含む)などの
架橋剤と併用したものがあげられ、これらは有機溶剤お
よび/または水などの溶剤に溶解または分散して使用さ
れる。
【0017】チタン白顔料は二酸化チタンを主成分とす
る白色顔料であり、その粒径が0.2〜0.35μ、特
に0.25〜0.30μの範囲内にあるものが好まし
い。リ−フィングアルミは、りん片状の金属アルミニウ
ムであって、それを含む塗膜の表面に浮かんで鱗を並べ
たように表面を被覆する性質を有しており、それ自体既
知のものが使用できる。具体的には、厚さが0.1〜
1.0μ、特に0.2〜0.5μ、そして長手方向の粒
径が1〜20μ、そして平均粒径が13μ以下であっ
て、そのフレ−ク表面にステアリン酸などの脂肪酸を吸
着させることによりリ−フィング型にすることができ
る。特に、このリ−フィングアルミに関し、表面エネル
ギ−が20〜30dyn/cm、水面拡散面積が500
0〜100000cm2 /gの範囲内に含まれているこ
とが適している。水面拡散面積とは、乾燥したリ−フィ
ングアルミを水面上に均一に拡散し、隙間のない状態に
被覆したときの、単位質量あたりの乾燥リ−フィングア
ルミの占有面積のことであり、この数値が大きいほどリ
−フィング性がすぐれ、隠蔽性が良いことを示してい
る。
【0018】ベ−スコ−ト(A)の塗膜は、上記のごと
く、樹脂、溶剤と共にチタン白顔料およびリ−フィング
アルミを配合し、その形成塗膜の着色度合いをマンセル
カラ−チャ−トに基いてN7〜N9.5、好ましくはN
8.0〜N9.4の範囲内にすることが必要である。そ
のためには、一般に、チタン白顔料100重量部あた
り、リ−フィングアルミを0.1〜10重量部、好まし
くは0.2〜3重量部の比率で混合し、かつ上記両成分
の合計量が樹脂成分の固形分100重量部あたり、40
〜220重量部、特に60〜120重量部の範囲内にな
るような割合でであることが好ましい。チタン白顔料お
よびリ−フィグアルミをかかる比率に調整することによ
って、ベ−スコ−ト(A)の塗膜は光輝感(キラキラ
感)のない白色乃至薄灰色の塗膜が形成される。しか
も、同じ形状ならび大きさのノンリフィングアルミニウ
ムフレ−クを同量配合したものに比べて、その隠蔽性が
向上し、膜厚をさらに約5μ以上も薄くしても十分に素
地を隠蔽することができる。
【0019】かかるベ−スコ−ト(A)塗面に光透過性
りん片状顔料を配合してなるベ−スコ−ト(B)を塗装
すると、高白度真珠光沢感や高彩度の新規な意匠性のす
ぐれた複層塗膜を形成せしめることができる。ベ−スコ
−ト(A)の塗膜の色調が上記マンセルカラ−チャ−ト
の範囲から逸脱すると、かかる効果を有する塗膜を形成
することが困難である。
【0020】ベ−スコ−ト(A)は、静電塗装、エア−
スプレ−、エアレススプレ−などの方法で塗装すること
ができ、その膜厚は硬化塗膜に基いて一般に5〜20μ
の範囲内が好ましい。該塗膜それ自体は約100〜約1
70℃の温度で架橋硬化させることができるが、本方法
では架橋硬化させることなく、未架橋硬化の状態で該塗
面に下記のベ−スコ−ト(B)を塗装する。
【0021】光透過性りん片状顔料を配合してなるベ−
スコ−ト(B):ベ−スコ−ト(A)の未架橋硬化塗面
に塗装するものであり、樹脂成分、光透過性りん片状顔
料および溶剤を主成分とし、さらに必要に応じて着色顔
料、体質顔料およびその他の塗料用添加剤などを配合し
てなる液状塗料である。
【0022】樹脂成分としては熱硬化性樹脂組成物が好
ましく、具体的には架橋性官能基を有するアクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂な
どの基体樹脂を、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシ
アネ−ト化合物(ブロック体も含む)などの架橋剤と併
用したものがあげられ、これらは有機溶剤および/また
は水に溶解もしくは分散して使用することができる。
【0023】光透過性りん片状顔料は光を透過しうるり
ん片状粒子であり、白色〜銀色に濁った色を示すホワイ
トマイカまたはシルバ−マイカと称される顔料、および
光干渉作用により各種の色調を示す光干渉顔料などが包
含される。前者のホワイトマイカまたはシルバ−マイカ
顔料は、燐片状雲母粉末の表面を酸化チタンで被覆した
ものであり、一般にその長手方向直径が5〜60μ、特
に5〜25μ、厚さが0.25〜1.5μ、特に0.5
〜1μで、ホワイトパ−ル調またはシルバ−パ−ル調に
仕上げるために、酸化チタンの被覆厚さが、光学的厚さ
を基準にして90〜160nm、そして幾何学的厚さを
基準にして40〜70nmであることが好ましい。一
方、光干渉顔料としては、シリカフレ−ク、アルミナフ
レ−ク、雲母フレ−ク、酸化チタンや酸化鉄などで被覆
した雲母フレ−ク(これらの被覆厚さは上記のホワイト
マイカまたはシルバ−マイカ顔料よりも厚い)などがあ
げられ、これらの長手方向は5〜60μ、特に5〜25
μ、厚さが0.25〜1.5μであることが好ましい。
【0024】光透過性りん片状顔料の配合量は、厳密に
制限されるものではないが、通常、樹脂成分の合計固形
分100重量部あたり3〜20重量部、特に7〜13重
量部の範囲内が好ましい。ベ−スコ−ト(B)には、さ
らに必要に応じて、銀メッキガラスフレ−ク、チタンコ
−トグラファイト、金属チタンフレ−ク、板状酸化鉄、
フタロシアニンフレ−クなどを配合することができる。
【0025】ベ−スコ−ト(B)は、未架橋硬化のベ−
スコ−ト(A)塗面に、静電塗装、エア−スプレ−、エ
アレススプレ−などの方法で塗装することができ、その
膜厚は硬化塗膜に基いて5〜20μの範囲内とすること
が好ましい。ベ−スコ−ト(B)の塗膜自体は約100
〜約170℃の温度で架橋硬化させることができるが、
本方法では完全に架橋硬化させずに、未硬化の該塗面に
クリヤ−コ−ト(C)を塗装する。
【0026】クリヤ−コ−ト(C):クリヤ−コ−ト
(C)は、樹脂成分および溶剤を主成分とし、さらに必
要に応じて該塗膜の透明感を損なわない程度で着色顔料
およびその他の塗料用添加剤などを配合してなる液状塗
料である。
【0027】クリヤ−コ−ト(C)に使用する樹脂成分
としては、架橋性官能基を有するアクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの基体樹
脂を、メラミン樹脂、尿素樹脂およびポリイソシアネ−
ト化合物(ブロック体も含む)などの架橋剤と併用した
熱硬化性樹脂組成物が好適で、溶剤としては有機溶剤お
よび/または水を使用することができる。
【0028】クリヤ−コ−ト(C)は、未架橋硬化のベ
−スコ−ト(B)の塗面に、静電塗装、エア−スプレ
−、エアレススプレ−などの方法で塗装することがで
き、その膜厚は硬化塗膜に基いて10〜100μが好ま
しい。クリヤ−コ−ト(C)の塗膜それ自体は約100
〜約170℃の温度で架橋硬化させることができる。
【0029】本方法では、以上に述べたベ−スコ−ト
(A)、ベ−スコ−ト(B)およびクリヤ−コ−ト
(C)をウエットオンウエットで塗装した後、約100
〜約160℃の温度に加熱してこの3層塗膜を同時に架
橋硬化させる、いわゆる3コ−ト1ベイク方式が適して
いる。また、本方法は、ベ−スコ−ト(A)塗装−室温
放置−ベ−スコ−ト(B)塗装−室温放置−クリヤ−コ
−ト(C)塗装−加熱硬化からなる工程において、2個
の室温放置のいずれか一方または両方を約50〜約10
0℃の温度での予備乾燥と代替することもできる。この
予備乾燥は、各塗膜のゲル分率が60重量%以下にとど
まる程度で実施するのが好ましい。
【0030】
【本発明の効果】(1)本方法で使用する、チタン白顔
料およびリ−フィングアルミの両成分を含有させてなる
ベ−スコ−ト(A)は隠蔽性が極めてすぐれているため
に、これとベ−スコ−ト(B)との両塗膜の合計厚さが
30μ以下の薄膜でも本方法の目的が達成できる。
【0031】(2)ベ−スコ−ト(A)のマンセルカラ
−チャ−トN7〜N9.5の白色系塗膜に光干渉性顔料
含有ベ−スコ−ト(B)を塗装することにより、下層の
白ないし薄灰色塗膜の色調と上層の各種色調の光干渉塗
膜とが相俟って意匠性のすぐれた複層塗膜を形成するこ
とが可能になった。例えば、ホワイトマイカまたはシル
バ−マイカと称される顔料を含むベ−スコ−ト(B)を
使用すると高白度真珠光沢感および色味安定性などがす
ぐれた塗膜が形成でき、一方、光干渉作用により各種の
色調を示す光干渉顔料を含むベ−スコ−ト(B)を使用
すると下層の白ないし薄灰色塗膜の色調とが相俟って意
匠性のすぐれた複層塗膜を形成することができた。
【0032】以下、本発明を実施例および比較例によっ
てさらに具体的に説明する。なお、部および%はことわ
らない限り重量が基準である。また、塗膜の膜厚は硬化
塗膜に基づく。
【0033】Ι 試 料 (1)カチオン電着塗料 「エレクロン9400HB」、関西ペイント(株)製、
商品名、エポキシ樹脂ポリアミン系カチオン樹脂に硬化
剤としてブロックポリイソシアネ−ト化合物を配合した
もの。
【0034】(2)中塗塗料 「ル−ガベ−ク中塗りホワイト」、関西ペイント(株)
製、商品名、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系、有機
溶剤型。この単独塗膜はマンセルチャ−トN9である。
【0035】(3)白色系ベ−スコ−ト(A−1)〜
(A−7) 水酸基含有アクリル樹脂およびメラミン樹脂からなる樹
脂成分100重量部(固形分)あたり、チタン白顔料、
アルミニウムフレ−クおよびカ−ボンブラックなどを表
1に示す比率で配合してなる有機溶剤型塗料。
【0036】
【表1】
【0037】注1)アクリル樹脂:水酸基価110、数
平均分子量25000。
【0038】注2)メラミン樹脂:ブチルエ−テル化メ
ラミン樹脂。
【0039】注3)チタン白顔料:帝国化工製、ルチル
型酸化チタン顔料、粒径0.25〜0.30μ。
【0040】注4)アルミフレ−ク:東洋アルミニウム
社製、リ−フィングアルミニウムフレ−ク、厚さ0.2
μ、平均粒径10μ、水面拡散面積19000cm2
表面エネルギ−24〜25dyn/cm。
【0041】注5)アルミフレ−ク:東洋アルミニウム
社製、ノンリ−フィングアルミニウムフレ−ク、厚さ
0.2μ、平均粒径10μ、表面エネルギ−33〜35
dyn/cm。
【0042】注6)カ−ボンブラック:CABOT製、
BLACK PERLS1300。
【0043】表1の着色ベ−スコ−ト(A−3)は、水
酸基含有アクリル樹脂(注7)65部、ウレタン樹脂
(注8)15部およびメラミン樹脂(注9)20部から
なるエマルジョンの樹脂固形分100重量部(固形分)
あたり、チタン白顔料(注3)80部およびアルミニウ
ムフレ−ク(注4)1.0部を配合してなる水性エマル
ジョン型塗料。マンセルチャ−トN値 8.8。
【0044】注7)水酸基含有アクリル樹脂:平均粒径
0.1μで水酸基価30のエマルジョン。ジメチルエタ
ノ−ルアミンで中和。
【0045】注8)ウレタン樹脂:水伸長エマルジョ
ン。トリエチルアミンで中和。
【0046】注9)メラミン樹脂:「ユ−バン28S
E」(三井東圧化学(株)製、商品名、疎水性メラミン
樹脂)。
【0047】(4)ベ−スコ−ト(B) (B−1):水酸基含有アクリル樹脂(注10)70
部、ブチル化メラミン樹脂(注11)30部および酸化
チタン被覆燐片雲母(最大直径10〜20μ、厚さ0.
5〜1μ、酸化チタンの光学的厚さ約140nm、幾何学
的厚さ約60nm、商品名「イリオジン103R」、メル
ク社製、商品名)10部を配合してなる有機溶剤型塗
料。固形分含有率 20%。
【0048】注10)水酸基含有アクリル樹脂:水酸基
価100、数平均分子量20000。
【0049】注11)ブチル化メラミン樹脂:メチル・
ブチル混合エ−テル化メラミン樹脂。
【0050】(B−2):水酸基含有アクリル樹脂(注
12)65部、ウレタン樹脂(注13)15部およびメ
ラミン樹脂(注14)20部からなる樹脂組成物の水性
エマルジョンの樹脂固形分100重量部(固形分)あた
り、酸化チタン被覆燐片雲母(上記「イリオジン103
R」)10部を加え、固形分含有率20%に調整した水
性塗料。
【0051】注12)水酸基含有アクリル樹脂:平均粒
径0.1μで水酸基価35のエマルジョン。ジメチルエ
タノ−ルアミンで中和。
【0052】注13)ウレタン樹脂:水伸長エマルジョ
ン。トリエチルアミンで中和。 注14)メラミン樹脂:「ユ−バン28SE」(三井東
圧化学(株)製、商品名、疎水性メラミン樹脂)。
【0053】(5)クリヤ−コ−ト(C) 「ル−ガベ−ククリヤ−」、関西ペイント(株)製、商
品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型。
【0054】Π 実施例および比較例 脱脂およびりん酸亜鉛処理した鋼板(JISG314
1、大きさ400×300×0.8mm)にカチオン電
着塗料を常法により膜厚20μになるように電着塗装
し、170℃で20分加熱して硬化させてから、その塗
面に中塗塗料を膜厚30μになるように塗装し、140
℃で30分加熱して硬化させた。
【0055】かくして塗装した鋼板の中塗硬化塗面に、
白色系ベ−スコ−ト(A−1)〜(A−7)をミニベル
型回転式静電塗装機を用い、温度20℃、湿度75%で
塗装し、室温で3分間放置した。塗装膜厚は15μであ
る。
【0056】ついでこの未硬化の白色系ベ−スコ−ト塗
膜面に、ベ−スコ−ト(B−1)〜(B−2)を1ステ
−ジにてREAガンを用い、温度20℃、湿度75%で
塗装し、室温で3分間放置した。膜厚は8〜10μであ
る。その後、このベ−スコ−ト(B)の未硬化塗面にク
リヤ−コ−ト(C)を、ミニベル型回転式静電塗装機を
用い、温度20℃、湿度75%で塗装した。塗装膜厚は
40μである。室内で10分間放置してから、熱風循環
式乾燥炉内において140℃で30分間加熱して、白色
系ベ−スコ−ト、ベ−スコ−トおよびクリヤ−コ−トか
らなる3層の塗膜を同時に架橋硬化せしめた。
【0057】Ш 性能試験結果 上記塗料の塗装工程およびられた複層塗膜の性能試験結
果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】試験方法はつぎのとおりである。
【0060】白黒隠蔽性および中塗塗膜隠蔽性:JIS
K5400の「隠ぺい力」の記載に準じて白黒下地、ま
たは中塗り塗膜を隠蔽するのに必要な白色系ベ−スコ−
ト(A)の隠蔽最小膜厚を測定した。膜厚が薄いほど隠
蔽性が良好であることを示す。
【0061】真珠光沢感:ALCOPE LMR100
(富士工業(株)製、商品名)を用い、IV値を測定し
た。IV値は入射角45度で照射されたレ−ザ−の反射
光のうち、クリヤ−表面で反射する鏡面反射領域の光を
除いて最大光強度が得られる受光角での信号出力IVで
表され、燐片状雲母からの正反射光の強さ(輝度、明る
さ、金属光沢)を表す。数値が大きいほど金属光沢感が
高い。
【0062】彩度:色調の鮮やかさを、塗料の色設計を
するベテラン10人に室内で目視評価してもらい、全員
の結果を総合的にまとめた。○は鮮やかさに優れてい
る、△は鮮やかさが劣る、×は鮮やかさが非常に劣るを
示す。
【0063】平滑性:目視で評価した結果であり、○は
塗面に凹凸がなく平滑性良好、△は塗面に凹凸が少し認
められ平滑性が劣る、×は塗面に凹凸が多く認められ平
滑性が非常に劣る示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AE06 BB23Y BB26Z BB92Z BB93Y BB93Z CB15 DA06 DB02 DC12 EA02 EA05 EB22 EB32 EB45 EC02 EC10 EC23 EC37 EC54 4F042 AA09 BA22 BA25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チタン白顔料およびリ−フィングアルミニ
    ウムフレ−クによりマンセルカラ−チャ−トN7〜N
    9.5の範囲内に調整された塗膜を形成する白色系ベ−
    スコ−ト(A)、光透過性りん片状顔料を配合してなる
    ベ−スコ−ト(B)およびクリヤ−コ−ト(C)をウエ
    ットオンウエットで塗装し、ついで加熱して、上記コ−
    ト(A)、(B)および(C)の塗膜を同時に架橋硬化
    せしめることを特徴とする複層塗膜形成法。
  2. 【請求項2】白色系ベ−スコ−ト(A)、ベ−スコ−ト
    (B)およびクリヤ−コ−ト(C)を塗装し、かつ少な
    くとも1つの塗装間において50〜100℃で予備乾燥
    し、ついで加熱して上記コ−ト(A)、(B)および
    (C)の塗膜を同時に架橋硬化せしめることを特徴とす
    る複層塗膜形成法。
  3. 【請求項3】白色系ベ−スコ−ト(A)およびベ−スコ
    −ト(B)の合計硬化膜厚を30μ以下とする請求項1
    または2記載の複層塗膜形成法。
  4. 【請求項4】白色系ベ−スコ−ト(A)において、リ−
    フィングアルミニウムフレ−クの配合量がチタン白顔料
    100重量部あたりが0.1〜10重量部である請求項
    1または2記載の複層塗膜形成法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002263567A (ja) * 2001-03-13 2002-09-17 Nissan Motor Co Ltd 金属感外観積層塗膜及びその形成方法
JP2006088025A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Kansai Paint Co Ltd 複層塗膜形成方法
JP2008223013A (ja) * 2007-02-16 2008-09-25 Kansai Paint Co Ltd 着色塗料組成物

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