JP2001025713A - 郵便区分システム - Google Patents

郵便区分システム

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JP2001025713A
JP2001025713A JP13824199A JP13824199A JP2001025713A JP 2001025713 A JP2001025713 A JP 2001025713A JP 13824199 A JP13824199 A JP 13824199A JP 13824199 A JP13824199 A JP 13824199A JP 2001025713 A JP2001025713 A JP 2001025713A
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JP
Japan
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address
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relocation
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character
Prior art date
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Pending
Application number
JP13824199A
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English (en)
Inventor
Hisao Ogata
日佐男 緒方
Hiromichi Fujisawa
浩道 藤澤
Yutaka Sako
裕 酒匂
Akihiro Kawaoka
明宏 川岡
Shunichi Enomoto
俊一 榎本
Masato Teramoto
正人 寺本
Shigeru Watanabe
成 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 転居者宛て郵便物を自動的に見つけ出し、転
居先の住所情報を自動的に住所管理DBより取り出し
て、転送処理の高速化と低コスト化を図る。 【解決手段】 住所認識305は文字切出し仮説ネットワ
ーク310を入力して、文字情報を読み取り住所を認識す
る。転居住所判定306は住所管理DB310により認識され
た住所に転居者が存在するかどうかを判定する。存在す
ると判定された場合は後段の処理に進む。人名・会社名
認識は、文字切出しネットワーク310を入力し人名・会
社名を認識する。転居者判定308は人名・会社名認識結
果316を入力し、認識された人名・会社名が転居者かど
うかを、住所管理DB310により判定する。該当する場
合は住所管理DB310に登録されている転居先の住所情
報を出力し、該当なしと判定された場合は、認識された
住所情報を出力する。結果統合309は上記処理結果を統
合して最も信頼性のある認識結果を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は文字認識技術を用い
て、紙面に記載された文字情報を読み取って解釈する文
書認識装置と、この文書認識装置を用いた郵便区分機
と、それに係る郵便区分システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、文字列で表現された紙面上の文字
情報を文字認識技術を用いて読み取る際は、その文字列
を左から右へ(上から下へ)順番に一文字ずつ読み取
る。そして、その読取り結果に基づき、たとえば、宛名
情報の場合、県名、市町村名、丁目番地、建屋番号、部
屋番号などの解釈を逐次与えていた。このような文書認
識装置を応用する分野の一つとして、郵便区分機による
郵便物の道順組み立てという業務がある。この業務では
宛名の町域名の他に丁目番地、建屋番号、部屋番号な
ど、住所を特定するために必要な文字情報を読み取り、
郵便物の配達人が配達する順番に並べ替える必要があ
る。また、郵便区分機で読み取れなかった郵便物は、そ
の宛名画像を端末に表示した後、人手により住所情報を
入力することで、区分機で読み取った郵便物と共に区分
機を用いて郵便物を配達する順番に並べ替える。宛名画
像を見ながら人手で住所情報を入力するシステムは、ビ
デオ・コーディング・システム(以下ではVCSと呼
ぶ)と呼ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、この郵便区分機
を用いた区分において避けて通れない問題は、転居者宛
ての郵便物の区分である。ある住所において転居者が発
生した時に、転居者が郵便局に申し出れば一定期間は転
居先に郵便物を転送するサービスと受けることができ
る。この時、郵便区分機を用いて住所を読取るだけの機
械区分では次の問題が発生する。
【0004】転居者が以前居住していた場所に、新たに
別の転居者が入居した場合や、寮や下宿等のように居住
者の一部の人のみが転居した場合は、住所を読み取るだ
けでは、それが転居者宛なのか、そこの住所に居住して
いる人宛てなのかを区別することができない。よって、
このような場合は受取人の名前を読み取って区分するこ
とが不可欠となる。
【0005】現状の郵便区分機では住所を読み取って区
分するので、転居者宛ての郵便物も、その住所に居住し
ている人宛ての郵便物も同じように区分され、担当者が
配達する際に1通毎に目視で確認して転居者宛てかどう
かを判断することが必要になる。VCSにより入力した
住所情報を用いた区分でも同様な問題が生じる。そのた
め、転居先への転送が遅くなったり、誤って転居者宛て
の郵便物が元の住所に配達されるといった誤配が生じ易
いという問題が起きる。
【0006】本発明の目的は、転居者が生じた場合に転
居者宛ての郵便物かどうかを自動的に判定すると共に、
転居者宛てと判定された場合には住所管理データベース
から転居先の住所情報を自動的に取り出して、転居先住
所情報を検索するための人手を削減ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明方式は、紙葉上に記載された宛名情報をデジ
タル画像データに変換し、該デジタル画像データを用い
て、宛名情報に関する知識データベースに基づき宛名情
報の認識を行う文書認識装置であって、人名・会社名と
それに対応する住所情報、および、転居者であるかどう
かを区別するための転居フラグを格納し、さらに転居者
として登録されている場合は転居先を示す転居先住所情
報を格納する住所管理データベースと、前記デジタル画
像データを入力し、デジタル画像データから文字情報を
切出して認識した結果と、前記限定された人名・会社名
に関する事前知識とを照合して、人名・会社名を認識す
る人名・会社名認識手段と、人名・会社名認識手段から
出力された人名・会社名と、住所管理データベースの中
で認識された住所に登録されている人名・会社名とを照
合し、認識された人名・会社名が転居者に該当するかど
うかを判定し、転居者に該当すると判定された場合には
前記データベースに登録された転居先の住所情報を出力
し、転居者に該当しないと判定された場合には、前記デ
ータベースに登録された居住者の住所を出力する転居者
判定手段と、を具備することを特徴としている。
【0008】また、本発明方式は、紙葉上に記載された
宛名情報をデジタル画像データに変換し、該デジタル画
像データを用いて、宛名情報に関する知識データベース
に基づき宛名情報の認識を行う文書認識装置であって、
人名・会社名とそれに対応する住所情報、および、転居
者であるかどうかを区別するための転居フラグを格納
し、さらに転居者として登録されている場合は転居先を
示す転居先住所情報を格納する住所管理データベース
と、前記デジタル画像データを入力し、デジタル画像デ
ータから文字情報を切出して認識した結果と、町域名情
報や丁目番地、建屋番号、部屋番号の表記情報を含む住
所に関する事前知識とを照合することにより、住所を認
識する住所認識手段と、前記デジタル画像データと処理
の起動を制御するための制御信号を入力し、起動の制御
信号を受け取った場合には、デジタル画像データから文
字情報を切出して認識した結果と、人名・会社名に関す
る事前知識とを照合して、人名・会社名を認識する人名
・会社名認識手段と、住所認識手段から出力された住所
情報と住所管理データベースを照合することにより、住
所認識手段から出力された住所に転居者として登録され
た人名・会社名が存在するかどうかを判定し、存在する
と判定された場合は人名・会社名認識手段を起動させる
ための制御信号を出力し、存在しないと判定された場合
には認識された住所情報を出力する転居住所判定手段
と、人名・会社名認識手段から出力された人名・会社名
と、住所管理データベースの中で認識された住所に登録
されている人名・会社名とを照合し、認識された人名・
会社名が転居者に該当するかどうかを判定し、転居者に
該当すると判定された場合には前記データベースに登録
された転居先の住所情報を出力し、転居者に該当しない
と判定された場合には、認識された住所を出力する転居
者判定手段と、を具備することを特徴としている。
【0009】また、本発明は前記文書認識装置におい
て、前記デジタル画像データを入力し、入力された画像
から文字行情報を切出し、さらに住所情報を表わすバー
コード情報を切出して認識するバーコード認識手段と、
前記転居住所判定手段は、文字パターンを認識する前記
住所認識手段の出力のみならず、バーコード認識手段か
ら出力されるバーコード情報を入力し、バーコードの住
所情報と住所管理データベースを照合することにより、
バーコード認識手段から出力されたバーコードの住所に
転居者として登録された人名・会社名が存在するかどう
かを判定し、存在すると判定された場合は前記人名・会
社名認識手段を起動する制御信号を出力し、存在しない
と判定された場合にはバーコードの住所情報を認識され
た住所として出力する転居住所判定手段と、を具備する
ことを特徴としている。
【0010】また、本発明は、紙葉上に記載された宛名
情報をデジタル画像データに変換し、該デジタル画像デ
ータを表示装置に表示して、宛名情報の入力を行う宛名
情報入力装置であって、人名・会社名とそれに対応する
住所情報、および、転居者であるかどうかを区別するた
めの転居フラグを格納し、さらに転居者として登録され
ている場合は転居先を示す転居先住所情報を格納する住
所管理データベースと、前記デジタル画像データを表示
装置に表示し、表示された画像から住所情報をオペレー
タが読み取り、読み取った住所情報をキーボード等の入
力手段を用いて住所情報入力エリアに入力する住所情報
入力手段と、住所情報入力手段を用いて入力された住所
情報と、住所管理データベースを照合することにより、
住所情報入力手段を用いて入力された住所に転居者とし
て登録された人名・会社名が存在するかどうかを判定
し、存在すると判定された場合は住所情報入力手段を用
いて入力された住所情報を後段の処理に出力し、存在し
ないと判定された場合には住所情報入力手段を用いて入
力された住所情報を出力する転居住所判定手段と、前記
デジタル画像データを表示装置に表示すると共に、住所
情報入力手段を用いて入力された住所に登録されている
人名・会社名を表示し、表示された画像データをオペレ
ータが読み取り、画像の中で受取人名として書かれてい
る人名・会社名を選択して入力する人名・会社名選択手
段と、人名・会社名選択手段で選択された人名・会社名
と、住所管理データベースの中で前記住所情報入力手段
を用いて入力された住所に登録されている人名・会社名
とを照合し、選択された人名・会社名が転居者に該当す
るかどうかを判定し、転居者に該当すると判定された場
合には前記データベースに登録された転居先住所情報を
出力し、転居者に該当しないと判定された場合には、選
択された人名・会社名に対応する住所を出力する転居者
判定手段と、を具備することを特徴としている。
【0011】また、本発明は前記宛名情報入力装置にお
いて、前記宛名認識装置の住所認識手段が住所認識に失
敗し、住所を一意に決めるための住所情報が得られなか
った場合に、処理が起動されることを特徴としている。
【0012】また、本発明は前記宛名情報入力装置にお
いて、請求項1または2における宛名認識装置の人名・
会社名認識手段が人名・会社名の認識に失敗し、人名・
会社名を一意に決めるための情報が得られなかった場合
に、前記デジタル画像データを表示装置に表示すると共
に、住所情報入力手段を用いて入力された住所に登録さ
れている人名・会社名を表示し、表示された画像データ
をオペレータが読み取り、画像の中に受取人名として書
いてあると思われる人名・会社名を選択して入力する人
名・会社名選択手段を具備することを特徴としている。
備えることを特徴とする宛名情報入力装置。また、本発
明は紙葉に記載された宛名情報を認識して、認識結果に
基づき紙葉を宛先別に区分する郵便区分機において、前
記宛名情報を認識するための装置として、前記文書認識
装置を備え、宛名情報を入力するための装置として、前
記宛名入力装置を具備することを特徴としている。
【0013】また、本発明は前記郵便区分機において、
前記文書認識装置、および前記宛名情報入力装置のいず
れかにおける前記転居者判定手段が、転居者宛ての紙葉
と判定した場合には、転居先の住所情報情報をバーコー
ドに変換して紙葉上に印字する印字手段を具備すること
を特徴としている。
【0014】また、本発明は前記郵便区分機において、
前記文書認識装置、および前記宛名情報入力装置のいず
れかにおける前記転居者判定手段は、転居者宛ての紙葉
と判定された場合には転居先の住所情報のみならず、転
居を表わす転居フラグ値を出力する転居者判定手段と、
出力された転居フラグ値を参照して、転居者宛てと判定
された紙葉を転居者宛ての区分棚に区分するための区分
手段とを具備することを特徴としている。
【0015】また、本発明は前記郵便区分機において、
転居者宛てと判定された紙葉を転居者宛ての区分棚に区
分し、区分された紙葉に対して転居先の住所情報を紙葉
に直接印刷、あるいは紙葉に貼り付けるための転居先の
住所情報を印刷した紙を印刷するための装置を具備する
ことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】最初に本発明の原理を簡単に説明
する。
【0017】宛名画像の例として図1を考え、宛先を管
理するためのDBとして、図2に示すような住所管理D
Bが存在する場合を想定する。DBには住所情報を表わ
す住居町域コードと丁目・番地コード、住所情報と対に
なった個人名・会社名、転居者であるかどうかを示すフ
ラグ、および、転居者である場合は転居先の住所情報を
表わす住所コードが格納されているとする。転居者は郵
便局へ転送サービスを申し込むので、このような転居者
を含めたDBを構築することは可能である。郵便区分機
はまず図1に示す宛名画像の中で住所に該当する部分を
読み取る。その後、住所管理DBにアクセスして、その
住所が転居者の登録されている転居住所であるかどうか
を判定する。転居住所であると判定された場合は、転居
者宛てかどうかを判定するために宛名画像の受取人名部
分を読み取る。次に、読み取った結果とDBに登録され
ている個人名・会社名を照合し、郵便物が転居者宛てで
あるのか、その住所の居住者宛てであるのかを判定す
る。判定の結果、転居者宛てであるということが分かっ
た場合は、DBに登録されている転居先の住所情報と、
紙葉を転居者宛ての区分棚に区分するための情報として
転居を表わす転居フラグ値を出力する。転居者宛てでな
い場合は、認識された住所情報を出力する。
【0018】宛名認識装置によって住所が読み取れなか
った場合は、宛名画像がVCSへ送られて、そこでオペ
レータによって住所情報が入力される。この場合も住所
情報が入力された後、住所管理DBにアクセスして、転
居住所かどうかを判定する。転居住所であると判定され
た場合は、その住所に登録されている人名・会社名候補
一覧が画面に表示された後、オペレータは宛名画像中の
受取人名に一致していると判断される候補を選択する。
選択された氏名が転居者である場合は、DBに登録され
ている転居先の住所情報と、紙葉を転居者宛ての区分棚
に区分するための情報として転居を表わす転居フラグ値
をVCSから出力する。転居者宛てでない場合は、入力
された住所情報をVCSから出力する。
【0019】郵便区分機は宛名認識装置、あるいはVC
Sの出力結果に基づいて郵便物を転居者宛てと居住者宛
てに分けて適切に区分を行う。
【0020】以下に、本実施形態について詳しく説明す
る。
【0021】図3は宛名認識装置の基本的な機能構成で
ある。読取対象の紙葉301は、例えば図1に示すような
記載がある。同紙葉は画像入力処理302によって、スキ
ャナを介して画像を入力し、その後デジタル画像データ
に変換される。この画像は宛名認識装置と認識失敗の際
に処理が行われるVCSへ送られる。宛名認識装置とV
CSへ送る画像は使用目的が異なるので、同一のフォー
マットである必要はない。
【0022】宛名認識装置は、画像入力処理302から出
力された画像データに対して、文字領域切出303、文字
切出仮説生成304、住所認識305、転居住所判定306、人
名・会社名認識307、転居者判定308、結果統合309を行
う。そして、318を出力する。
【0023】宛名認識の第1の処理は文字領域の切出し
303である。図1に示す紙葉101の画像から記載領域102
を検出して、さらに文字行ごとに画像領域を切出す。次
の処理は、文字切出し仮説の生成処理304である。ここ
で、「仮説」とは「候補」と同じ意味である。一行ずつ
切出された文字行画像を処理して、図4に示すように、
文字と思われるパターンを組み合わせて文字切出し仮説
を作り、ネットワークとして表す(同図は文字行の一部
についてのみ示す)。このようにして生成された文字切
出し仮説ネットワークを311として出力する。
【0024】文字の切出しは難しく、文字識別の前に一
意に決定することはできない。従って、図5に示すよう
に、可能性のある切り方を仮説の形態で残しておき、そ
れら複数の仮説を対象に、つぎの各認識処理を行う。住
所認識305では、文字切出し仮説ネットワーク311を入力
して、住所認識結果312、313を出力する。住所認識処理
の詳細に関して図6を用いて説明する。住所認識処理
は、町域名認識501、丁目番地認識502から構成される。
【0025】町域名認識501は、上記の切出し仮説ネッ
トワーク311を入力した後、事前知識を用いた文字識別
と知識処理を行い、町域名候補、および、切出し仮説ネ
ットワークにおいてどこまで認識照合を行ったかという
ポインタ情報604を出力する。認識が失敗した場合はリ
ジェクト情報312を出力する。
【0026】町域名認識処理の詳細に関して図6を用い
て説明する。文字識別601は、上記の文字切出し仮説ネ
ットワークのアークに付属された部分画像を文字識別辞
書604を参照して処理した後、その情報を基にアークの
組み合わせを決定し、図7に示すような文字候補ラティ
スを出力する。
【0027】文字識別方式としては、従来技術を用いる
ことができる。印刷漢字および手書漢字を識別する方式
としては、文字ストロークの方向性を抽出する「方向性
パターン整合法」が知られている。ここでは、詳細を省
略するが、パターン整合法では、未知パターンの画像
(または特徴ベクトル)と別途文字識別辞書に記憶して
おく参照パターン(画像、または特徴ベクトル)との類
似性を類似度と呼ぶ0から1の数値(実数)として計測
することができる。
【0028】図8に示す識別結果は、類似度が大きい順
に文字カテゴリとその類似度を並べたものであり、文字
候補ラティスと呼ぶ。同図で第2カラムのIDは、図5に
おける選択されたアーク番号であり、文字識別結果の類
似度が高いパターンの組み合わせを羅列したものであ
る。実際は、この最適パスが誤っていることもあるの
で、類似度の総和が最大なパスのみならず、第2位、第
3位などの複数のパスを選択し、後段の処理に送る。従
って、文字候補ラティスはその数だけ作られる。それ以
降の処理は、これら複数の文字候補ラティスを対象とす
る。なお、図7では一部分についてのみ記したが、これ
らの処理は図4に示す全ての文字行について行う。
【0029】つぎに、町域名照合処理602は、すべての
文字行から作られる複数の文字候補ラティスに対して行
われる。同処理部は、図9に示す町域名知識を表データ
の形式で保持している町域名照合辞書を参照して処理を
行う。同辞書は都道府県名、市町村名、町名に現れる単
語知識を有する(同図(a) (b) (c))。さらに、この単
語知識には、どの単語がどの単語に続くことができるか
という情報である統語知識も含む。
【0030】たとえば、同図(b)において、市IDがC0517
の「千代田区」は、親IDがK31であると、記憶されてお
り、それは同図(a)の都道府県名リストを見ると「東京
都」であることが記憶されている。すなわち、単語「東
京都」のあとには単語「千代田区」が続きうることを示
している。同様に、「千代田区」には図9(c)の町名リ
スト「千代田区」から「神田駿河台」ほかが続くことが
記憶されている。
【0031】町域名照合処理は、これらの単語知識とそ
れらの統語知識とを用いて、文字候補ラティスから単語
列(句)、例えば、「東京都・千代田区・神田駿河台」
を認識する処理であり、既に知られている方式がある。
候補採用判定603では、町域名照合処理602から出力され
た町域名候補が妥当な照合結果であるかの判定を行う。
例えば、町域名候補の確信度の値を見て閾値処理を行
う。
【0032】以上により町域名認識処理501が行われ、
その結果、例えば文字列「東京都千代田区神田駿河台」
が認識されることとなり、その文字列とそれを表す町ID
「T2121」がデータ503として、後段の処理部へ送られ
る。ただし、このデータには、いわゆる認識結果「東京
都千代田区神田駿河台」のみならず、文字候補ラティス
のどの部分に対応するのかを示すポインタ情報も含む。
これによって、後段の処理、例えば丁目番地認識処理50
2は、自分が次に処理する部分はどこであるのかを知る
ことができる。一方、町域名の認識が失敗してリジェク
トされた場合はリジェクトを表わすフラグ情報、および
部分的に認識できたのであればその認識結果を312とし
て結果統合309に送られる。
【0033】次に、丁目番地認識502に関して図9を用
いて説明する。丁目番地認識では未だ処理していない処
理対象「1ノ2ノ3」の文字列の認識照合処理を行う。
【0034】文字識別処理901では、文字切出し仮説311
を入力した後、文字識別辞書905を参照して町域名認識5
01における文字識別601と同様な方式により文字識別を
行い、候補文字ラティスを出力する。
【0035】表記パターン照合処理902は、文字候補ラ
ティスを受け取ると共に表記パターン辞書906を参照し
て照合処理を行う。同辞書は、内部に丁目・番地に関す
る表記の知識を表形式のデータで保持する。これは、例
えば「1ノ2ノ3」の表記に対して「NノNノN」とい
う表記パターンを記憶する表である。ここで記号「N」
はアラビア数字を代表して表す。照合処理では、この例
の場合「1ノ2ノ3」に対応する文字候補ラティス(図
示省略)の各数字文字を記号「N」に変換する。例え
ば、文字「1」に対して、候補「1」「7」がラティス
に上がっていたとすると、それらはそれぞれ記号「N」
「N」に変換さる。この場合、同じ記号になるので一つ
に併合する。次に、この変換を受けたラティスと、上記
で説明したような表記パターンとを用いて町域照合602
と同様の照合処理により尤もらしい表記パターンを出力
する。そして「N」をもとの文字に戻すことによって、
「1ノ2ノ3」と「7ノ2ノ3」が照合結果候補として
採用される。もし、表記パターンに「NNNDN」があった
とすると、この場合、「112ノ3」や「712ノ3」
も認識結果候補の一つとなる。
【0036】宛先番号照合903では、表記パターン照合
処理902で得られた候補が実際に存在するかどうかを、
住所管理DB310に登録されている住所情報を参照して
照合する。照合を行うために、町域名認識結果504と表
記パターン照合処理902で得られた候補を組み合わせ
て、住所情報を表わす住所コードを生成する。図2に示
すように住所管理DBには各個人・会社に対応する丁目
・番地コードを保持しており、このDBに登録されてい
る住居町域コード、丁目・番地コードの中に、生成され
た住所コード候補が存在するかどうかを判定する。も
し、存在すると判定されれば後段に候補を出力し、存在
しないと判定されればその候補はリジェクトされる。候
補採用判定904では、前段の照合で得られた候補が妥当
なものであるかの判定を町域名認識501の候補採用判定6
03と同様に行う。
【0037】以上の処理により、住所認識305において
認識された住所コード、および、どこまで認識したかと
いうポインタの情報が認識結果313として出力される。
住所認識が失敗してリジェクトされた場合は、リジェク
トを表わすフラグ情報、および部分的に認識できたので
あればその認識結果が312として出力される。
【0038】転居住所判定306では、住所認識305で認識
された住所コードと住所管理DB310に格納されている
住所情報を比較して、認識された住所が転居者の登録さ
れた転居住所かどうかを判定する。住所管理DBの詳細
について図2を用いて説明する。DBには個人を識別す
るID及び個人名、住所を示す住居町域コードおよび住
所表示番号、その個人が転居者であるかどうかを判定す
る転居フラグと転居者である場合は転居先の住所コード
が格納されている。転居フラグは転居者である場合は"O
N"が設定され、転居者でない場合は"OFF"が設定され
る。
【0039】転居住所判定では認識された住所コードに
登録されている各個人名に対応する転居フラグを参照
し、一つでも"ON"と設定された転居フラグが存在すれ
ば、その住所は転居者が登録された転居住所であると判
定される。全て"OFF"であれば転居住所でないと判定さ
れる。転居住所でないと判定された場合は認識された住
所コードが宛名認識結果314として出力される。一方、
転居住所と判定された場合は住所認識結果315を人名・
会社名認識処理307に出力する。
【0040】人名・会社名認識処理307は、転居住所判
定306から出力される住所認識結果315、および文字切出
し仮説ネットワーク311を受けて、まだ処理していない
画像部分に対応する切出し仮説ネットワークを対象に人
名・会社名の認識と事前知識との照合処理を行う。人名
・会社名認識処理307の詳細について図10を用いて説
明する。
【0041】人名・会社名候補抽出処理1001では、アク
セプトした住所認識結果315を受け取った後、住所管理
DB310を参照して転居住所に登録されている人名・会社
名候補を抽出し、データ1005として後段に出力する。リ
ジェクトされた住所認識結果312受け取った場合は、住
所管理DB310を参照して部分的に認識できた住所に含
まれる人名・会社名候補を抽出し、データ1005として後
段に出力する。
【0042】文字識別処理1002では、文字識別辞書1008
を参照して、文字切出し仮説ネットワーク311の内、人
名・会社名認識307では未だ処理していない処理対象
「日立太郎」の文字識別処理を行う。そして、その結果
を住所認識処理305と同様に候補文字ラティス1006とし
て出力する。
【0043】人名・会社名照合処理1003では、データ10
05、1006を入力して文字候補ラティスの単語照合を行
う。この単語照合の方法はすでに説明したものを用い
る。その照合結果である個人名、あるいは会社名を確信
度と共にデータ1007として後段に向けて出力する。
【0044】候補採用判定処理1004では、データ1007を
入力し、得られた候補を認識した候補として出力してよ
いかの判定を行う。
【0045】以上の処理により、人名・会社名認識307
において認識された人名・会社名候補がデータ317とし
て出力される。認識が失敗してリジェクトされた場合
は、リジェクトを表わすフラグ情報、および部分的に認
識できたのであればその認識結果が316として出力され
る。
【0046】転居者判定308では、データ316を入力した
後、住所管理DB310を参照して、認識された人名・会
社名が転居者に該当するかどうかを判定する。住所管理
DB310において、認識された人名・会社名に対応する
転居フラグが"ON"であれば転居者に該当すると判定さ
れ、転居者に付随する転居先住所コードを検索して出力
する。"OFF"であれば該当しないと判定され、認識され
た住所コードが出力される。
【0047】結果統合309では、住所認識結果、転居住
所判定結果、人名・会社名認識結果、転居者判定結果を
入力し、それらの結果の組み合わせで最も確からしい認
識結果を選択して318として出力する。
【0048】以上の宛名認識装置の処理により、宛名画
像データが転居者宛てかどうかを判定して、転居者宛て
であれば自動的に転居先住所コードを出力することがで
きる。なお、宛名認識装置における転居住所判定306
は、文字列情報を認識する住所認識305から出力される
認識結果を入力した。しかし、それ以外にも宛名面に住
所情報を表わすバーコードが印刷されていた場合にはバ
ーコードの認識結果を入力して動作してもよい。
【0049】また、宛名認識装置では、最初に住所情報
を認識した後に、人名・会社名を認識したが、住所情報
認識を省略して、人名・会社名を最初に認識した後、認
識した結果に基づき転居者判定を実施してもよい。図3
では、住所認識305、転居住所判定306の処理を省略し、
文字切出仮説生成305の後は、人名・会社名認識307から
処理を実施することになる。
【0050】次に宛名認識装置が認識に失敗した場合の
VCSを用いた転居住所取得装置について、図11、図
12を用いて説明する。図11はVCSの処理の流れを
示し、図12はVCSの表示画面の例を示す。
【0051】宛名認識結果解析1100では、宛名認識結果
318を入力した後、それが住所部分が認識できなくてリ
ジェクトされたのか、人名・会社名部分が認識できなく
てリジェクトされたのかを判定し、前者であると判定さ
れた場合はリジェクトされた住所認識結果を1105として
出力し、後者であると判定された場合はリジェクトされ
た人名・会社名認識結果を1106として出力する。
【0052】住所情報入力処理1101は、宛名画像323と
リジェクトとなった住所認識結果1105を受け取り、住所
コード1107を出力する。この処理において、VCSを操
作するオペレータは図12に示すような宛名画像1201を
見て、住所コード入力エリア1202にキーボード等の入力
手段を用いて住所コードを入力する。
【0053】転居住所判定1102では、住所情報入力1101
で入力された住所コードと住所管理DB310に格納され
ている住所情報を比較する。そして、入力された住所が
転居者の登録された転居住所かどうかを、転居住所判定
306で述べたのと同様な方法で判定する。転居住所でな
いと判定された場合は入力された住所コードがVCS処
理結果1108として出力される。一方、転居住所と判定さ
れた場合は、住所コードをデータ1109として出力され
る。
【0054】人名・会社名選択処理1103では、住所コー
ド1109を用いて住所管理DB310を検索し、宛名画像に
含まれる受取人名を選択して、選択された受取人名を住
所コードと共にデータ1110として出力する。この処理で
は、第1ステップとして入力された住所コードに登録し
てある人名・会社名を図12の1203に示すように画面上
に選択候補として表示する。次に、宛名画像1201中の受
取人名と同じとオペレータが判断する人名・会社名候補
の番号をキーボードあるいはマウス等の入力手段を用い
て氏名選択番号入力エリア1204に入力する。選択された
人名・会社名は住所コードと共にデータ1110として後段
の処理に送られる。
【0055】転居者判定処理1104では、データ1110を入
力した後、住所管理DB310を参照して選択された人名
・会社名が転居者に該当するかどうかを、転居者判定30
8と同様な方法で判定する。転居者宛てと判定された場
合は、住所管理DB310に登録されている転居先の住所
コード、および転居者宛てであることを示すフラグ値を
データ1111として出力する。転居者宛てでないと判定さ
れた場合は、入力された住所コードをデータ1111として
出力する。
【0056】宛名認識装置において、住所は認識できた
が人名・会社名認識に失敗した場合は、住所コード入力
1101、転居住所判定1102の処理をスキップして、人名・
会社名選択1103から処理を実行する。その場合は、宛名
画像323とアクセプトされた住所認識結果1106が入力さ
れる。
【0057】以上のVCSを用いた転居住所取得装置の
処理により、宛名画像データが転居者宛てかどうかを判
定して、転居者宛てであれば自動的に転居先住所コード
を出力することができる。
【0058】宛名認識装置およびVCSを搭載した郵便
区分機の概略構成、および転居者宛てメールの転送処理
を図13に示す。
【0059】1300は郵便区分機の本体系(機構部)であ
り、多数の紙葉を順次スキャナに供給する供給機構1301
と、スキャナ1302と、スキャンした紙葉を区分機構に搬
送する搬送機構1303と、紙葉を区別するためのIDコー
ドや、紙葉上の宛名情報を基に生成され、かつ、紙葉を
区分するための区分情報を表わす局内コードを印字する
ための印字機構1318と、紙葉の搬送先を決める区分情報
を中央の制御コンピュータ1310から受け、紙葉の区分を
行う区分機構1304からなる。さらに、区分機構部1304に
は複数の制御用のコンピュータが備えられ、これらのコ
ンピュータは中央の制御コンピュータ1310からの指示の
下に機構部1304全体を制御する。制御コンピュータ1310
には、紙葉の区分情報を格納するための区分情報管理D
B1316が接続されており、この情報を読み出して制御す
る。
【0060】1311は、紙葉認識装置であり、スキャナ13
02からの紙葉に記載された宛名情報を読み取った画像デ
ータを入力し各種の認識処理を実行する。本装置は、紙
葉一つ一つを区別するために紙葉に印刷されたIDコー
ドを読み取るIDバーコードリーダ(IDBCR)1312、
紙葉に印刷された局内コードを読み取るIHバーコード
リーダ(IHBCR)1317、紙葉に予め差出人によって印
刷された住所情報を表わすバーコードを読み取るカスタ
マバーコードリーダ(CBCR)1313、宛名画像の文字情
報を読み取る宛名認識装置1314、宛名認識装置やVCS
によって参照される住所管理DB310からなる。
【0061】1315はVCSであり、CBCRや宛名認識
装置の認識が失敗した場合に宛名画像を見ながらオペレ
ータによって住所情報を入力され、その結果を制御コン
ピュータに送る。
【0062】1309は転居先住所印刷装置であり、転居紙
葉として区分された紙葉に対し、配達人が転居先への転
送紙葉と認識できるように転居先住所文字列を紙葉上に
印刷する。あるいは、紙葉上に貼り付けるための住所文
字列が印刷されたシールを印字する。
【0063】転居者宛て紙葉の転送処理を含む全体の流
れについて、図13を用いて説明する。紙葉301が区分
機に入力されると、スキャナ1302を介して紙葉上の宛名
画像が取り込まれ、紙葉認識装置1311に送られる。装置
内では、画像はまずIDBCR1312、IHBCR1317に
送られる。IHBCR1317では、既に区分情報を表わす
局内バーコードが印刷されている場合はそれを読み取
り、認識結果を制御コンピュータ1310に送る。
【0064】局内バーコードが印字されていない場合に
は、画像はCBCR1313、宛名認識装置1314に送られ
る。CBCR1313では、差出人によって印刷されたバー
コードを読み取り、認識結果を宛名認識装置1314に送
る。
【0065】宛名認識装置1314では、宛名画像、および
CBCRの認識結果を入力した後、住所管理DB310を
参照して、転居者宛ての場合は転居先の住所コードと転
居者宛てを示すフラグ値、居住人宛ての場合は居住人の
住所コードを制御コンピュータ1310に出力する。もし、
CBCRや宛名認識装置が認識に失敗した場合は、認識
リジェクト情報と、部分的に認識した結果が存在すれば
それをVCS1315に出力する。
【0066】VCS1315では宛名画像、およびCBCR
や宛名認識装置の出力を受け取り、住所管理DB310を
参照して、転居者宛ての場合は転居先の住所情報と転居
者宛てを示すフラグ値、居住人宛ての場合は居住人の住
所情報を区分情報として制御コンピュータ1310に出力す
る。制御コンピュータでは、区分情報と紙葉を同定する
ためのID情報と対にして、区分情報管理DB1316に格
納する。
【0067】紙葉認識装置1311によって生成された区分
情報に基づき、制御コンピュータ1310は印字機構1318、
区分機構1304を制御する。IHBCR1317の認識が成功
した場合は、読み取られた局内バーコードの情報に基づ
き、区分機構1304を制御する。
【0068】局内バーコードが印字されていない時に、
CBCR1313、宛名認識装置1314の認識が成功して居住
人宛てと判断された場合は、紙葉の区分情報を局内バー
コードに変換した後、印字機構1318を通じて紙葉上に印
字する。その後、紙葉は区分済み紙葉1305として区分さ
れる。さらに、CBCR1313、宛名認識装置1314の認識
が成功した後、転居フラグ値を参照して転居者宛てと判
断された場合は、同様に転居先の住所を表わす区分情報
を局内バーコードに変換して紙葉上に印字する。その
後、紙葉は転居紙葉1307として区分される。CBCR13
13、宛名認識装置1314の認識が失敗した場合は、紙葉を
特定するためのIDバーコードが紙葉上に印刷されて、
要VCS紙葉1306として区分される。
【0069】要VCS紙葉1306はVCS1315の処理を待
って再度区分機に供給される。そして、紙葉上に印刷さ
れたIDバーコードをIDBCR1312で読み取り、VC
S出力結果と照合して区分される。その結果、出力結果
に含まれる転居フラグ値を参照して、居住人宛てと判断
された紙葉は居住人の住所を表わす局内バーコードを印
字した後、区分済み紙葉1305に区分される。一方、転居
者宛てと判断された場合は、転居先の住所を表わす局内
バーコードを印字した後、紙葉は転居紙葉1308として区
分される。
【0070】転居紙葉1308として区分された紙葉は、転
居先住所印刷装置1309に送られる。ここで、転居者宛て
紙葉に転居先の住所文字列を紙葉上に印刷、あるいは文
字列印刷物を紙葉上に貼り付けるためのシールの印字処
理を行う。この処理は配達人が紙葉を配る時に転居先の
住所を目視で確認することができるようにするためであ
る。処理を終えた紙葉は区分機に再度供給されて、転居
先の住所に基づき再区分される。
【0071】転居先住所印刷装置1309の詳細について、
図14を用いて説明する。1401は本装置の機構部であ
り、紙葉を順次スキャナに供給する供給機構1402と、ス
キャナ1403と、紙葉に対して転居先の住所文字列を印
刷、あるいは印刷したシールを出力する住所文字列印刷
1404からなる。
【0072】転居紙葉1307が供給機構1402にセットされ
ると、スキャナ1403を介して紙葉上のIDバーコードを
含む画像が取り込まれ、IDBCR1404に送られる。I
DBCR1404ではIDバーコードを読み取り、読み取っ
た結果をID照合処理1408に送る。ID照合処理1408で
は、制御コンピュータ1410を介して区分情報管理DB13
16にアクセスし、読み取られたID情報に対応する転居
先住所コードを取り出す。取り出された転居先住所コー
ドは住所文字列に変換されて住所文字列印刷装置1404に
出力される。住所文字列印刷装置1404では、転居紙葉上
に転居先住所文字列を印字、あるいは紙葉に貼り付ける
ための住所文字列を印字したシールを印字する。印字さ
れたシールは人手で紙葉に貼りつけられる。本実施例で
は供給機構1402が存在するが、スタンド型スキャナ等の
ように供給機構が不要なスキャナを用いてもよい。その
場合、紙葉は印刷装置に直接供給されて印字されるか、
紙葉に貼り付けるシールを印字する構成になる。
【0073】なお、本実施例では、紙葉上の宛名を読み
取って得られる区分情報は局内バーコードとして紙葉上
に印字し、それを読み取って紙葉を区分する構成を説明
した。しかし、局内バーコードを印字しない構成も可能
である。すなわち、局内バーコードを参照する代わり
に、ID情報と区分情報が対になった区分情報管理DB
と、読み取ったIDバーコードを照合して、該当する紙
葉に対する区分情報を得ることが可能である。
【0074】さらに、本実施例では、紙面上に書かれた
文字情報をスキャナで画像情報として読み取って文字認
識する方法として説明したが、最近は、電子的な画像情
報がすでにコンピュータシステムに蓄積されていること
も多く、そのような画像情報を認識、解釈する場合に適
用することができることは言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、転居者
宛て郵便物を郵便区分機で区分する時に、宛名認識装置
は住所文字列のみならず、必要に応じて人名・会社名な
どの受取人名を読み取り、転居情報が登録されている配
達管理DBと照合することで、自動的に転居先住所を登
録されたDBから取り出すことが可能になる。また、宛
名認識装置によって認識が失敗した時に、VCSによっ
て住所情報が入力されるが、転居住所の場合にはその住
所に登録されている人名・会社名候補を表示・選択する
ことで、転居者宛ての郵便物に対しては自動的に転居先
住所を取り出すことが可能になる。
【0076】また、転居者宛ての郵便物には転居先の住
所情報を区分情報として紙葉上に局内バーコードの形で
印字することが可能である。これにより、転居者宛て郵
便物をそのまま機械区分することが可能になり、転居者
宛て郵便物のための特別な区分業務が省け、業務効率を
向上させることができる。
【0077】さらに、転居扱いの郵便物を転居紙葉とし
て特別の区分棚に機械区分するので、大量の郵便物の中
から転居郵便物を探し出す労力を省くことが可能であ
る。
【0078】転居紙葉として区分された郵便物は、転居
先の住所が目視できるように転居先住所文字列が印字さ
れたシールを貼り付けられる、あるいは紙葉上に直接印
字される。これにより、郵便配達員の区分、配達等の郵
便業務で誤配や誤送ではなく、転居紙葉として送られて
きた郵便であることを確認できる。さらに、各家庭に配
達する際にその転居先住所を容易に確認することが可能
になる。
【0079】このように、本発明を用いた装置を用いて
正しい転居先の区分情報が得られた後、適切な区分処理
を行うことが可能になるので、誤配の防止や転居者宛て
郵便物の転送時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】宛名文字情報の例を示す図である。
【図2】住所管理DBの構成を示す図である。
【図3】宛名認識装置の認識処理データフローを示す図
である。
【図4】文字切出し仮説ネットワークを示す図である。
【図5】住所認識データフローを示す図である。
【図6】町域名認識のデータフローを示す図である。
【図7】選択されたパスに対応する文字候補ラティスを
示す図である。
【図8】町域名照合辞書の例を示す図である。
【図9】丁目・番地認識処理フローを示す図である。
【図10】人名・会社名認識データフローを示す図であ
る。
【図11】VCSの処理フローを示す図である。
【図12】VCS画面の例を示す図である。
【図13】転居者宛て郵便物の転送処理を行う郵便区分
システムの構成を示す図である。
【図14】転居先住所印刷装置の構成を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒匂 裕 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 川岡 明宏 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 榎本 俊一 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 寺本 正人 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 渡辺 成 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 Fターム(参考) 3F079 AA01 BA25 BA26 CA02 CA06 CB08 CB35 CC13 5B064 AA04 AB03 BA01 CA08 DA05 DA13 EA05 EA19 FA04 FA05 FA08 FA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉に記載された人名、会社名、住所のう
    ちの一つを含む宛先情報をデジタル画像データに変換
    し、 上記デジタル画像データから文字領域切り出し手段によ
    り上記人名、上記会社名、上記住所のうちの一つを含む
    文字領域を切り出し、 転居人名、転居会社名、転居元住所のうちの一つとを含
    むデータベース手段を参照して上記文字領域に含まれる
    上記宛先情報の文字認識を行う文字情報読取方法であっ
    て、 上記データベース手段は上記転居人名、上記転居会社
    名、上記転居元住所のうちの一つと対応する転居先住所
    を有し、 上記宛先情報が上記転居人名、上記転居会社名、上記転
    居元住所のうちの一つと一致するときは、上記転居先住
    所を出力することを特徴とする文字情報読取方法。
  2. 【請求項2】郵便物に記載された人名情報、会社名情
    報、住所情報のうちの一つを含む宛先情報をデジタル画
    像データに変換する画像読取手段と、 上記デジタル画像データから上記人名情報、上記会社名
    情報、上記住所情報のうちの一つを含む文字領域を切り
    出す文字領域切り出し手段と、 上記文字領域の文字認識を行う、上記人名情報、上記会
    社名情報、上記住所情報のうちの一つと、転居人名情
    報、転居会社名情報、転居元住所情報のうちの一つとを
    含むデータベース手段を備えた文字認識手段とを有する
    文字情報読取装置であって、 上記データベース手段は、上記転居人名情報、上記転居
    会社名情報、上記転居元住所情報のうちの一つと対応す
    る転居先住所情報を有し、 上記宛名情報が転居人名情報、転居会社名情報、転居元
    住所情報のうちの一つを含むときは、上記宛先情報が上
    記転居先住所情報に対応することを示す識別情報を出力
    する出力手段を有することを特徴とする文字情報読取装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の文字情報読取装置におい
    て、 上記出力手段は上記転居先住所情報を含むバーコードを
    印刷する手段であることを特徴とする文字情報読取装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の文字情報読取装置におい
    て、 上記出力手段は上記紙葉に上記転居先住所情報を含むバ
    ーコードを印刷する手段であることを特徴とする文字情
    報読取装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の文字情報読取装置におい
    て、 上記出力手段は上記転居先住所を記載した紙片を出力す
    る手段であることを特徴とする文字情報読取装置。
  6. 【請求項6】紙葉に記載された人名情報、会社名情報、
    住所情報のうち一つを含む宛先情報をデジタル画像デー
    タに変換する画像読取手段と、 上記デジタル画像データから人名情報、会社名情報、住
    所情報のうちの一つを含む文字領域を切り出す文字領域
    切り出し手段と、 上記文字領域の文字認識を行う、人名情報、会社名情
    報、住所情報のうちの一つと、転居人名情報、転居会社
    名情報、転居元住所情報のうちの一つとを含むデータベ
    ース手段を備えた文字認識手段と、 上記文字認識手段による上記文字領域の文字認識結果に
    基づき上記紙葉を区分域に区分する区分手段とを備えた
    郵便区分機において、 上記文字認識手段による上記文字領域の文字認識結果
    で、転居人名情報、転居会社名情報、転居元住所情報の
    うちの一つが含まれていると認識された場合、 上記紙葉を区分する転居郵便物用の区分口が設けられた
    ことを特徴とする郵便区分機。
  7. 【請求項7】紙葉に記載された人名情報、会社名情報、
    住所情報のうち一つを含む宛先情報をデジタル画像デー
    タに変換する画像読取手段と、 上記デジタル画像データから人名情報、会社名情報、住
    所情報のうちの一つを含む文字領域を切り出す文字領域
    切り出し手段と、 上記文字領域の文字認識を行う、人名情報、会社名情
    報、住所情報のうちの一つを含むデータベース手段を備
    えた文字認識手段を有する文字認識装置において、 上
    記文字認識手段による上記文字領域の文字認識結果が、
    上記データベース手段に含まれていない情報であった場
    合、 上記宛先情報を表示する画面と、 文字入力を受け付ける入力手段を備えたことを特徴とし
    た文字認識装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003009193A1 (fr) * 2001-07-13 2003-01-30 Hironori Sato Systeme et procede de transmission
JP2011237905A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Toshiba Corp データエントリシステムおよびデータエントリ方法
JP2015093214A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 日本郵便株式会社 配送物区分システム及び配送物区分方法

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