JP2001024556A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2001024556A
JP2001024556A JP19005099A JP19005099A JP2001024556A JP 2001024556 A JP2001024556 A JP 2001024556A JP 19005099 A JP19005099 A JP 19005099A JP 19005099 A JP19005099 A JP 19005099A JP 2001024556 A JP2001024556 A JP 2001024556A
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Maki Hayashi
真樹 林
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Priority to DE60043953T priority patent/DE60043953D1/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送容量および収容チャネル数に影響を
与えることなく、各移動局についての伝搬遅延を正確に
検出できる通信装置を提供すること。 【解決手段】 受信部202は、各チャネルの信号が同
一周波数帯域に多重された信号をアンテナ201を介し
て受信する。分離部203は、受信信号における相関値
算出に用いる部分を分離する。相関部204および相関
部205は、分離後の信号に対して、それぞれ第1ベー
シックコードおよび第2ベーシックコードを用いて相関
値を算出して、遅延プロファイルを作成する。比較・回
線推定部206は、伝搬遅延がない場合に検出対象チャ
ネルのパスが現れる区間が一致するように各遅延プロフ
ァイルを巡回させ、巡回後の各遅延プロファイルにおい
て略一致するパスを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信方式の通信装置に関し、特に、ミッドアンブル部を付
加した信号を用いた通信を行うスペクトル拡散通信方式
の通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ミッドアンブル部を付加した信号
を用いて通信を行うスペクトル拡散通信方式の通信シス
テムとして、次に示すものがある。以下、スペクトル拡
散通信方式として、CDMA(Code Divisi
on Multiple Access)方式を例にと
り説明する。
【0003】CDMA方式の通信における基地局は、複
数チャネルの信号が同一周波数帯域に同一時間に多重さ
れた信号を伝送路を介して受信する。この基地局は、各
チャネルに割り当てられた拡散符号を用いて逆拡散処理
を行うことにより、受信信号から各チャネル(各移動
局)より送信された信号を取り出すことができる。
【0004】ところが、各チャネルの信号を送信する各
移動局と上記基地局との距離が大きい場合には、各チャ
ネルの信号が上記基地局に到達するまでに遅延(以下
「伝搬遅延」という。)が生ずることになり、さらに、
各移動局と上記基地局との距離がそれぞれ異なる場合に
は、各チャネル毎の伝搬遅延にもばらつきが生ずること
になる。
【0005】このため、上記基地局においては、各チャ
ネル毎に伝搬遅延を検出し、検出した伝搬遅延を考慮し
たタイミングにより、逆拡散処理を行う必要がある。そ
こで、従来、各移動局において、既知のベーシックコー
ドを用いて作成されたミッドアンブル部を付加した信号
を送信し、基地局においては、各移動局により送信され
た信号が多重された受信信号と、上記既知のベーシック
コードと、を用いて相関値算出処理を行うことにより、
各チャネル(各移動局)毎の伝搬遅延を検出する。以
下、従来のCDMA通信システムにおけるミッドアンブ
ル部を利用した伝搬時間の検出方法について説明する。
【0006】まず、各移動局(各チャネル)により送信
される信号について、図11および図12を参照して説
明する。図11は、従来のCDMA通信システムにおけ
るミッドアンブルパターンの作成手順を示す模式図であ
る。図12は、従来のCDMA通信システムにおける各
移動局の送信タイミングを示す模式図である。なお、こ
こでは、8チャネル分のミッドアンブルパターンを作成
する場合について説明する。
【0007】図11に示すように、各チャネルに用いら
れるミッドアンブル部のパターン(以下「ミッドアンブ
ルパターン」という。)は、456(=8W)チップ周
期で巡回するベーシックコードを用いて次に示す手順に
従って作成される。このベーシックコードは、基地局に
とって既知のものであり、相互に異なるW(=57)チ
ップ長のコードを有するA〜Hの8ブロックを含んでい
る。
【0008】まず、第1ステップとして、上記ベーシッ
クコードの位相を{W×(n−1)}チップだけ図中右方
向にずらす。ただし、W=57チップであり、nはチャ
ネル数である。ずらす位相(チップ数)としては、チャ
ネル1、チャネル2、チャネル3およびチャネル8の場
合には、それぞれ0、W、2Wおよび7Wとなる。
【0009】第2ステップとして、位相をずらした各ベ
ーシックコードについて、あるブロックを基準として、
このブロックの先端部から456チップを残してこれ以
外の部分を削除する。なお、ここでは、一例としてブロ
ックAを基準とする。
【0010】第3ステップとして、全体として456チ
ップ長とされた各コードを{W×(n−1)}チップだけ
図中左方向に巡回させる。第4ステップとして、巡回後
の各コードにおける先端ブロックを末端に付加して全体
として512チップ長のコードとし、このコードを各チ
ャネルのミッドアンブルパターンとする。
【0011】次いで、図12に示すように、各移動局
は、以上のような手順で作成された各チャネルのミッド
アンブルパターンを付加した伝送信号を基地局に対して
送信する。すなわち、各移動局は、各移動局ごとのミッ
ドアンブルパターンがデータ部1とデータ部2との間の
ミッドアンブル部に付加された伝送信号を、他の移動局
と同じタイミングで送信する。
【0012】一方、基地局においては、各移動局から送
信された伝送信号が同一周波数帯域に多重された信号を
受信する。基地局における受信信号と上記既知のベーシ
ックコードとを用いた相関値算出処理について、図13
および図14を参照して説明する。図13は、従来のC
DMA通信システムにおける基地局が各チャネル毎の伝
送信号を受信する状況を概念的に示す模式図である。図
14は、従来のCDMA通信システムにおける基地局で
の相関値算出処理により得られた遅延プロファイルの一
例を示す図である。
【0013】上述したように、各移動局と基地局とは距
離を隔てて位置しているだけでなく、各移動局と基地局
との距離はそれぞれ異なるので、図13に示すように、
各移動局により伝送された信号が基地局に到達するまで
には伝搬遅延が生じ、さらに、この伝搬遅延には各移動
局により伝送された信号毎にばらつきが生じている。す
なわち、移動局1、移動局2、移動局3および移動局8
のそれぞれから伝送された信号が基地局に到達するまで
に生じた遅延時間は、それぞれ伝搬遅延1、伝搬遅延
2、伝搬遅延3および伝搬遅延8となっている。基地局
が受信する信号は、図14に示す伝搬遅延が生じた各移
動局からの伝送信号が多重されたものとなる。
【0014】基地局における相関値算出処理として、ま
ず、基準時間1303から受信された512チップの受
信信号のうち、末端部1302から456チップだけ切
り取る。ここで、基準時間とは、各移動局により伝送さ
れた信号における各ミッドアンブル部の先端部(例え
ば、チャネル1の場合には、先端部1301)が、伝搬
遅延がない場合に基地局により受信される時間である。
【0015】次に、切り取られた456チップ長の受信
信号と上記既知の巡回するベーシックコードとの相関値
を算出する。すなわち、図14に示す巡回するベーシッ
クコードを基準として、上記456チップ長の受信信号
の位相を1チップずつずらしながら上記ベーシックコー
ドに掛け合わせ、それぞれの位相における相関値を算出
する。
【0016】このような相関値算出処理により、図14
に示す各チャネルの遅延プロファイルが得られる。上記
のような相関値算出時に、上記456チップ長の受信信
号に含まれたいずれかの移動局からのミッドアンブル部
のコードと、上記既知のベーシックコードと、が一致し
た時点で、相関値は最大となり、ある一定の大きさを有
するパスが現れる。
【0017】よって、図14におけるパス1401、パ
ス1402、パス1403およびパス1404のそれぞ
れの値が最大となっている時点というのは、上記456
チップ長の受信信号に含まれた移動局1、移動局2、移
動局3および移動局8からのそれぞれのミッドアンブル
部のコードが、同図における巡回するベーシックコード
と一致した時点に相当する。
【0018】ここで、各移動局の伝搬遅延がない場合に
おいては、各移動局に対応するパスが最大となる地点は
既知なものである。したがって、実際に各移動局より伝
送された信号が基地局に到達するまでに生じた伝搬遅延
は、伝搬遅延がない場合における各移動局に対応するパ
スが最大となる地点を参照することにより検出される。
例えば、移動局1、移動局2、移動局3および移動局8
のそれぞれに対応する伝搬遅延は、それぞれ図14に示
す伝搬遅延1、伝搬遅延2、伝搬遅延3および伝搬遅延
8としてチップ単位で検出される。図14に示す伝搬遅
延1、伝搬遅延2、伝搬遅延3および伝搬遅延8は、そ
れぞれ図13に示した伝搬遅延1、伝搬遅延2、伝搬遅
延3および伝搬遅延8が遅延プロファイル上で表現され
たものである。
【0019】また、各移動局の伝搬遅延と遅延分散との
合計がW(=57)チップ長より小さい場合には、遅延
プロファイル上である一定の大きさを有するパスが現れ
る区間は、各移動局毎に決まっている。すなわち、上記
の場合には、移動局1〜移動局8に対応するパスは、図
14に示した遅延プロファイルにおけるそれぞれ1〜8
のWチップ区間(遅延プロファイル幅)に現れる。
【0020】上記のようにして検出された各移動局毎の
伝搬遅延を考慮したタイミングで、データ部を用いた逆
拡散処理を行うことにより、各移動局毎にデータ部の干
渉除去復調を行うことが可能となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のCDMA通信システムにおいては、セル半径が大き
い場合には、基地局から遠い位置にある移動局から伝送
された信号ほど伝搬遅延が大きくなるので、この信号の
伝搬遅延と遅延分散との合計がWチップ長より大きくな
ることがある。この場合には、上記移動局に対応するパ
スは、図14に示した遅延プロファイルにおける期待さ
れるWチップ区間に現れず、他のWチップ区間に現れる
ことになる。例えば、移動局1の場合には、移動局1に
対応するパスが、図14に示す1のWチップ区間でな
く、2〜8のWチップ区間に現れることがある。
【0022】さらに、上記の場合において、上記移動局
から伝送された信号の希望波だけでなく遅延波が基地局
により受信された場合には、上記遅延プロファイルにお
ける他のWチップ区間に、上記移動局に対応する希望波
のパスだけでなく遅延波のパスが現れることになる。
【0023】この結果、得られた遅延プロファイルにお
いて、上記移動局の希望波および遅延波のパスが期待さ
れるWチップ区間に現れないため、検出される上記移動
局の伝搬遅延が不正確なものとなる。また、上記遅延プ
ロファイルにおいて、上記移動局の各パスが他の移動局
に対応するWチップ区間に現れるため、上記移動局の各
パスが上記他の移動局の希望波および遅延波のパスとし
て誤って検出される可能性がある。このため、検出され
る上記移動局以外の移動局の伝搬遅延も不正確なものと
なる。したがって、各移動局の正確な伝搬遅延を検出す
ることができないので、干渉除去復調特性が劣化するこ
とになる。
【0024】以上のような問題を解決するために、移動
局において、送信タイミングの調整により伝搬遅延を補
償する制御を行う方法がある。ところが、この制御を実
現させるためには、基地局が移動局に対してこの制御の
実行の要否を決定する制御コマンドを正確なタイミング
で通知する必要がある。よって、基地局において遅延分
散が大きい場合には、基地局が移動局に対してこの制御
コマンドを正確なタイミングで通知することは困難であ
る。
【0025】仮に、基地局がこの制御コマンドを正確な
タイミングで通知することができたとしても、基地局は
この通知を下り回線を利用して移動局に対して伝送する
必要があるため、下り回線におけるユーザ情報の伝送容
量が低下することになる。
【0026】一方、上記のような問題を解決するため
に、Wを延長することにより遅延プロファイルにおける
各移動局のWチップ区間(遅延プロファイル幅)を大き
くする方法がある。ところが、ミッドアンブル区間を
(収容チャネル+1)で除した値が各移動局の遅延プロ
ファイル幅Wに相当するため、Wを延長した場合には、
ミッドアンブル区間長を一定とすると、収容チャネル数
が減少することになる。
【0027】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、伝送容量および収容チャネル数に影響を与える
ことなく、各移動局(各チャネル)についての伝搬遅延
を正確に検出できる通信装置を提供することを目的とす
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明に係る通信装置
は、相互に異なる2つのチャネル固有の既知参照符号を
同一時間に多重した信号を送信することを特徴とする。
【0029】本発明によれば、相互に異なる2つの既知
参照符号が同一時間に多重された信号を受信する受信装
置は、この2つの既知参照符号を用いた相関値算出処理
により各チャネルについての2つの遅延プロファイルを
作成し、作成した2つの遅延プロファイルを比較するこ
とにより、各チャネルについての遅延伝搬を正確に検出
することができる。
【0030】本発明に係る通信装置は、前記2つの既知
参照符号として、巡回する第1基準符号において基準地
点をいずれかの方向に順次ずらした各地点から所定の長
さを抽出することにより作成された第1符号のうちのい
ずれかと、巡回する第2基準符号において基準地点を前
記方向と逆の方向に順次ずらした各地点から前記所定の
長さを抽出することにより作成された第2符号のうちの
いずれかと、を用いることを特徴とする。
【0031】本発明によれば、作成される各遅延プロフ
ァイルにおいて、各チャネルの遅延プロファイルに隣接
する遅延プロファイルが同一チャネルのものとならない
ように作成された各チャネル固有の2つの既知参照符号
を用いるので、この2つの既知参照符号が同一時間に多
重された信号を受信する受信装置は、相関値算出処理に
より作成される2つの遅延プロファイルにおけるパスを
比較することにより、各チャネルの遅延伝搬が大きい場
合や各チャネルの信号に遅延波が含まれる場合において
も、各チャネルについての遅延伝搬を正確に検出するこ
とができる。
【0032】本発明に係る通信装置は、相互に異なる2
つのチャネル固有の既知参照符号を同一時間に多重した
各チャネルの送信信号が同一周波数帯域に多重された信
号を受信する受信手段と、巡回する第1基準符号及び巡
回する第2基準符号のそれぞれと前記受信手段により受
信された信号とを用いて相関値を算出することにより、
それぞれ第1遅延プロファイル及び第2遅延プロファイ
ルを作成する遅延プロファイル作成手段と、前記2つの
遅延プロファイルを用いて各チャネルについての遅延を
検出する検出手段と、を具備することを特徴とする。
【0033】本発明によれば、第1基準符号および第2
基準符号を用いて各チャネルについての2つの遅延プロ
ファイルを作成し、作成した2つの遅延プロファイルを
比較することにより、各チャネルについての遅延伝搬を
正確に検出することができる。
【0034】本発明に係る通信装置は、前記受信手段
は、前記2つの既知参照符号として、前記第1基準符号
において基準地点をいずれかの方向に順次ずらした各地
点から所定の長さを抽出することにより作成された第1
符号のうちのいずれかと、前記第2基準符号において基
準地点を前記方向と逆の方向に順次ずらした各地点から
前記所定の長さを抽出することにより作成された第2符
号のうちのいずれかと、が用いられた各チャネルの送信
信号を受信することを特徴とする。
【0035】本発明によれば、受信する信号は、作成さ
れる各遅延プロファイルにおいて、各チャネルの遅延プ
ロファイルに隣接する遅延プロファイルが同一チャネル
のものとならないように作成された各チャネル固有の2
つの既知参照符号を用いるので、この受信信号を用いて
作成された2つの遅延プロファイルにおけるパスを比較
することにより、各チャネルの遅延伝搬が大きい場合や
各チャネルの信号に遅延波が含まれる場合においても、
各チャネルについての遅延伝搬を正確に検出することが
できる。
【0036】本発明に係る通信装置は、前記検出手段
は、所定のチャネルについての遅延がない場合に希望波
のパスの大きさが最大となる基準位相を一致させるよう
に前記各遅延プロファイルの位置を調整する調整手段
と、位置を調整された前記各遅延プロファイルにおいて
一致するパスを前記所定のチャネルのパスとして認識す
る認識手段と、認識されたパスの位相と前記基準位相と
の位相差をこのパスの遅延として検出する遅延検出手段
と、を具備することを特徴とする。
【0037】本発明によれば、各チャネルの2つの既知
参照符号は、作成される各遅延プロファイルにおいて、
各チャネルの遅延プロファイルに隣接する遅延プロファ
イルが同一チャネルのものとならないように作成されて
いるので、2つの遅延プロファイルにおいて、I成分お
よびQ成分が一致するパス、すなわち、大きさおよび位
相が一致するパスは、同一チャネルのパスとして認識す
ることができる。これにより、各チャネルの遅延伝搬が
大きい場合や各チャネルの信号に遅延波が含まれる場合
においても、各チャネルについての遅延伝搬をより正確
に検出することができる。
【0038】本発明に係る基地局装置は、上記いずれか
の通信装置を備えた送信部と、上記いずれかの通信装置
を備えた受信部と、を具備することを特徴とする。
【0039】本発明によれば、各チャネルについての伝
搬遅延を正確に検出できる通信装置を設けることによ
り、良好な通信を行う基地局装置を提供することができ
る。
【0040】本発明に係る通信端末装置は、上記いずれ
かの通信装置を備えたことを特徴とする。
【0041】本発明によれば、各チャネルについての伝
搬遅延を正確に検出できる通信装置を設けることによ
り、良好な通信を行う通信端末装置を提供することがで
きる。
【0042】本発明に係る通信端末装置は、上記基地局
装置と無線通信を行うことを特徴とする。
【0043】本発明によれば、各チャネルについての伝
搬遅延を正確に検出できる通信装置を設けた基地局装置
と無線通信を行うことにより、良好な通信を行う通信端
末装置を提供することができる。
【0044】本発明に係る既知参照信号割当方法は、巡
回する第1基準符号において基準地点をいずれかの方向
に順次ずらした各地点から所定の長さを抽出することに
より複数の第1符号を作成する第1符号作成工程と、巡
回する第2基準符号において基準地点を前記方向と同じ
方向に順次ずらした各地点から前記所定の長さを抽出す
ることにより複数の第2符号を作成する第2符号作成工
程と、前記複数の第1符号における未選択のいずれかを
候補第1符号とし、前記複数の第2符号における未選択
のいずれかを候補第2符号とする候補符号設定工程と、
前記候補第1符号における先端部から任意区間ずらした
地点から所定長抽出した符号が先端部に含まれる第1符
号を既知参照符号として選択されたチャネルと、前記候
補第2符号における先端部から前記任意区間ずらした地
点から前記所定長抽出した符号が先端部に含まれる第2
符号を既知参照符号として選択されたチャネルと、が相
違するか否かを判定する判定工程と、上記各チャネルが
相違する場合における候補第1符号と候補第2符号とを
所定のチャネル固有の既知参照符号として選択する選択
工程と、を具備することを特徴とする。
【0045】本発明によれば、受信側装置において作成
される各遅延プロファイルにおいて、各チャネルの遅延
プロファイルに隣接する遅延プロファイルが、同一チャ
ネルの遅延プロファイルとならないように作成された各
チャネル固有の2つの既知参照符号が、各チャネルに割
り当てられるので、上記受信側装置においては、この2
つの既知参照符号を用いた相関値算出処理により各チャ
ネルについての2つの遅延プロファイルを作成し、作成
した2つの遅延プロファイルを比較することにより、各
チャネルについての遅延伝搬を正確に検出することがで
きる。
【0046】本発明に係る通信方法は、相互に異なる2
つのチャネル固有の既知参照符号を同一時間に多重した
各チャネルの送信信号が同一周波数帯域に多重された信
号を受信する受信工程と、巡回する第1基準符号及び巡
回する第2基準符号のそれぞれと前記受信手段により受
信された信号とを用いて相関値を算出することにより、
それぞれ第1遅延プロファイル及び第2遅延プロファイ
ルを作成する遅延プロファイル作成工程と、所定のチャ
ネルについての遅延がない場合に希望波のパスの大きさ
が最大となる基準位相を一致させるように前記各遅延プ
ロファイルの位置を調整する調整工程と、位置を調整さ
れた前記各遅延プロファイルにおいて一致するパスを前
記所定のチャネルのパスとして認識する認識工程と、認
識されたパスの位相と前記基準位相との位相差をこのパ
スの遅延として検出する遅延検出工程と、を具備するこ
とを特徴とする。
【0047】本発明によれば、相互に異なる2つの既知
参照符号が同一時間に多重された信号を受信し、この2
つの既知参照符号を用いた相関値算出処理により各チャ
ネルについての2つの遅延プロファイルを作成し、作成
した2つの遅延プロファイルを比較することにより、各
チャネルについての遅延伝搬を正確に検出することがで
きる。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、既知参照信号と
して、相互に異なる2つのチャネル固有の既知参照符号
を同一時間に多重した信号を用いるようにしたことであ
る。さらに、上記既知参照符号を同一時間に多重した各
チャネルの送信信号が同一周波数帯域に多重された信号
と、第1基準符号および第2基準符号と、を用いた相関
値算出処理により、2つの遅延プロファイルを作成し、
これらの遅延プロファイルにおけるパスを比較すること
により、各チャネルの遅延を検出するようにしたことで
ある。
【0049】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0050】(実施の形態)図1は、本発明の一実施の
形態に係るCDMA通信装置における送信機の構成を示
すブロック図である。図1において、拡散部101は、
本送信機の送信用チャネルに割り当てられた拡散符号を
用いて送信データに対して拡散処理を行う。時多重部1
02は、ミッドアンブルパターンすなわち第1ミッドア
ンブルパターンおよび第2ミッドアンブルパターンと拡
散処理後の送信データとをフレームに多重することによ
り送信信号を作成する。フレームフォーマットとして
は、図12に示したように、主に、データ部1、ミッド
アンブル部およびデータ部2を含むものが用いられる。
なお、フレームフォーマットおよびミッドアンブルパタ
ーンの詳細については後述する。
【0051】無線部103は、時多重部102により作
成された送信信号に対して周波数変換等の所定の送信処
理を行い、上記処理後の送信信号をアンテナ104を介
して送信する。
【0052】図2は、本発明の一実施の形態に係るCD
MA通信装置における受信機の構成を示すブロック図で
ある。図2において、受信部202は、アンテナを介し
て受信した信号(受信信号)に対して周波数変換等の所
定の受信処理を行い、上記処理後の受信信号を分離部2
03と記憶部207とに送る。なお、この受信信号は、
複数の送信機により送信された信号が同一周波数帯域に
多重された信号である。また、上記複数の送信機は、そ
れぞれ図1に示した構成を有するものであり、それぞれ
異なるチャネルを用いて図2に示す受信機に対して信号
を出力する。
【0053】記憶部207は、上記処理後の受信信号を
記憶し、後述する相関部208〜相関部210に出力す
る。分離部203は、上記処理後の受信信号のうち、基
準時間から受信された512チップ分の信号を分離す
る。相関部204は、分離された512チップ分の受信
信号と各チャネル毎に割り当てられたベーシックコード
1とを用いた相関値算出処理を行った後、算出された相
関値を用いて遅延プロファイルを作成する。
【0054】相関部205は、分離された512チップ
分の受信信号と各チャネル毎に割り当てられたベーシッ
クコード2とを用いた相関値算出処理を行った後、算出
された相関値を用いて遅延プロファイルを作成する。
【0055】比較・回線推定部206は、相関部204
および相関部205のそれぞれにより作成された遅延プ
ロファイルを用いて、各チャネルについて回線推定を行
う。すなわち、比較・回線推定部206は、上記遅延プ
ロファイルを用いて、各チャネルについてのパスおよび
このパスの遅延伝搬を検出する。
【0056】相関部208〜相関部210は、比較・回
線推定部206による回線推定結果に基づいて、各チャ
ネルに割り当てられた拡散符号を用いて、受信部202
からの受信信号に対する逆拡散処理を行う。同期検波部
211〜同期検波部213は、それぞれ相関部208〜
相関部210による逆拡散処理後の信号に対して同期検
波処理を行う。合成部214は、同期検波部211〜同
期検波部213による同期検波処理後の信号を合成して
復調信号を出力する。
【0057】なお、図2においては、一例として、各チ
ャネルについて3つのパスを扱う場合について説明する
ために、相関部および同期検波部が3系統設けられた構
成が示されているが、本発明は、相関部および同期検波
部の系統数を適宜変更した場合にも適用可能なものであ
る。
【0058】次いで、各チャネルに用いられるミッドア
ンブルパターンの作成方法について、図3および図4を
参照して説明する。なお、ここでは、8チャネル分のミ
ッドアンブルパターンを作成する場合について説明す
る。本実施の形態においては、第1ミッドアンブルパタ
ーン(第1符号)と第2ミッドアンブルパターン(第2
符号)の2つのミッドアンブルパターンが各チャネル毎
に割り当てられる。まず、第1ミッドアンブルパターン
の作成手順について図3を参照して説明する。
【0059】図3は、本発明の一実施の形態に係るCD
MA通信装置により用いられる第1ミッドアンブルパタ
ーンの作成手順を示す模式図である。図3に示すよう
に、各チャネルに用いられる第1ミッドアンブルパター
ンは、456チップ周期で巡回する第1ベーシックコー
ド(第1基準符号)を用いて次に示す手順に従って作成
される。この第1ベーシックコードは、図2に示した受
信機にとって既知のものであり、相互に異なるW(=5
7)チップ長のコードを有するA〜Hのブロックを含ん
でいる。
【0060】まず、第1ステップとして、上記ベーシッ
クコードにおいて基準位置を決定し、決定された基準位
置を各チャネルについて{W×(n−1)}チップだけ順
次図中右方向にずらす。ただし、W=57チップであ
り、nはチャネル数である。ずらすチップ数としては、
チャネル1、チャネル2、チャネル3およびチャネル8
の場合には、それぞれ0、W、2Wおよび7Wとなる。
なお、基準位置をずらす方向は、図中左方向であっても
よい。
【0061】第2ステップとして、各チャネルについ
て、上記ベーシックコードにおけるずらされた基準位置
から所定の長さのコードを抽出する。これにより、抽出
された各コードは全体として456チップ長となる。な
お、ここでは、一例として上記所定の長さを456チッ
プとする。
【0062】第3ステップとして、全体として456チ
ップ長の各コードにおいて、先端ブロックを末端に付加
して全体として512チップ長のコードとし、このコー
ドを各チャネルの第1ミッドアンブルパターンとする。
すなわち、例えば、チャネル1については、全体として
456チップ長とされたコードにおける先端ブロックA
を、末端すなわちブロックHの後にブロックA’として
付加することにより、チャネル1の第1ミッドアンブル
パターン「ABCDEFGHA’」が作成される。
【0063】次に、第2ミッドアンブルパターンの作成
手順について、図4を参照して説明する。図4は、本発
明の一実施の形態に係るCDMA通信装置により用いら
れる第2ミッドアンブルパターンの作成手順を示す模式
図である。図4に示すように、各チャネルに用いられる
第2ミッドアンブルパターンは、456チップ周期で巡
回する第2ベーシックコード(第2基準符号)を用いて
次に示す手順に従って作成される。この第2ベーシック
コードは、図2に示した受信機にとって既知のものであ
り、相互に異なるW(=57)チップ長のコードを有す
るJ〜Qの8ブロックを含んでいる。
【0064】まず、第1ステップとして、上記ベーシッ
クコードにおいて基準位置を決定し、決定された基準位
置を各チャネルについて{W×(n−1)}チップだけ順
次図中左方向(第1ミッドアンブル作成時とは逆の方
向)にずらす。ただし、W=57チップであり、nはチ
ャネル数である。ずらすチップ数としては、チャネル
1、チャネル2、チャネル3およびチャネル8の場合に
は、それぞれ0、W、2Wおよび7Wとなる。なお、基
準位置をずらす方向は、第1ミッドアンブルパターン作
成時において基準位置をずらす方向と逆方向であれば、
いずれの方向であってもよい。
【0065】第2ステップとして、各チャネルについ
て、上記ベーシックコードにおけるずらされた基準位置
から所定の長さのコードを抽出する。これにより、抽出
された各コードは全体として456チップ長となる。な
お、上記所定の長さは、第1ミッドアンブルパターン作
成時における所定の長さと同一であるとする。
【0066】第3ステップとして、全体として456チ
ップ長とされた各コードにおいて、先端ブロックを末端
に付加して全体として512チップ長のコードとし、こ
のコードを各チャネルの第2ミッドアンブルパターンと
する。すなわち、例えば、チャネル1については、全体
として456チップ長とされたコードにおける先端ブロ
ックQを、末端すなわちブロックPの後にブロックQ’
として付加することにより、チャネル1の第2ミッドア
ンブルパターン「QJKLMNOPQ’」が作成され
る。
【0067】次いで、上記構成のCDMA通信装置の動
作について説明する。まず、上記構成のCDMA通信装
置における送信機の動作について、図1および図5を参
照して説明する。図5は、本発明の一実施の形態に係る
CDMA通信装置における送信機の送信タイミングを示
す模式図である。
【0068】図1を参照するに、送信データは、拡散部
101において、本送信機の送信用チャネルに割り当て
られた拡散符号を用いて拡散処理がなされる。拡散処理
後の送信データは、時多重部102に送られる。
【0069】また、上述した手順に従って作成されたミ
ッドアンブルパターンのうち、本送信機の送信用チャネ
ルに割り当てられた第1ミッドアンブルパターンおよび
第2ミッドアンブルパターンが、時多重部102に送ら
れる。
【0070】時多重部102において、拡散処理後の送
信データ、第1ミッドアンブルパターンおよび第2ミッ
ドアンブルパターンがフレームに多重されることによ
り、送信信号が作成される。すなわち、拡散処理後の送
信データは、図5に示すフレームにおけるデータ部(こ
こでは、データ部1およびデータ部2)に多重され、第
1ミッドアンブルパターンと第2ミッドアンブルパター
ンは、上記フレームにおけるミッドアンブル部(512
チップ区間)に多重されることにより、送信信号が作成
される。ここで、ミッドアンブル部においては、第1ミ
ッドアンブルパターンと第2ミッドアンブルパターンと
が同一時間上で多重されている。
【0071】時多重部102により作成された送信信号
は、無線部103により、周波数変換等の所定の送信処
理がなされた後、アンテナ104を介して送信される。
【0072】次に、上記構成のCDMA通信装置におけ
る受信機の動作について、図2を参照して説明する。ア
ンテナ201を介して受信した信号は、受信部202に
より、周波数変換等の所定の受信処理がなされる。上記
処理後の受信信号は、分離部203と記憶部207とに
送られる。記憶部207においては、上記処理後の受信
信号が記憶される。
【0073】分離部203においては、上記処理後の受
信信号のうち基準時間から受信された512チップの信
号が分離され、さらに、分離された512チップ長の信
号のうち末端部から456チップのみが切り取られる。
なお、基準時間とは、上述したように、伝搬遅延がない
場合に、各送信機(各移動局)により送信された信号に
おける各ミッドアンブル部の先端部が、受信機(基地
局)により受信される時間に相当する。
【0074】相関部204および相関部205において
は、分離部203から送られた456チップ長の信号を
用いた相関値算出処理がなされる。すなわち、相関部2
04および相関部205においては、上記456チップ
長の受信信号と第1ベーシックコードとの相関値、およ
び、上記456チップ長の受信信号と第2ベーシックコ
ードとの相関値、が算出される。
【0075】具体的には、相関部204においては、図
3に示した第1ベーシックコードを基準として、上記4
56チップ長の信号の位相を1チップずつずらしながら
上記第1ベーシックコードに掛け合わせ、それぞれの位
相における相関値が算出される。同様に、相関部205
においては、図4に示した第2ベーシックコードを用い
て、相関値が算出される。
【0076】さらに、相関部204および相関部205
においては、上述のように算出されたそれぞれの相関値
を用いて、遅延プロファイルが作成される。なお、作成
された遅延プロファイルの詳細については、後述する。
作成された遅延プロファイルは、比較・回線推定部20
6に出力される。
【0077】比較・回線推定部206においては、相関
部204および相関部205により作成された各遅延プ
ロファイルを用いて、各チャネルについての回線推定が
行われる。すなわち、上記各遅延プロファイルを用い
て、各チャネルについてのパスおよびこのパスの遅延伝
搬が検出される。回線推定結果は、相関部208〜相関
部210に出力される。
【0078】相関部208〜相関部210においては、
比較・回線推定部206による回線推定結果に基づい
て、記憶部207から送られた受信信号に対する逆拡散
処理が行われる。すなわち、記憶部207から送られた
受信信号は、相関部208〜相関部210において、各
チャネルについて、比較・回線推定部206により推定
されたそれぞれ3つのパスの遅延時間を考慮したタイミ
ングで、受信信号に対する逆拡散処理がなされる。な
お、本実施の形態においては、相関部208〜相関部2
10の3つの相関部により逆拡散を行う場合を例にとり
説明しているが、相関部の数に限定はない。
【0079】同期検波部211〜同期検波部213にお
いては、それぞれ相関部208〜相関部210により逆
拡散処理された信号に対する同期検波処理がなされる。
同期検波された信号は、合成部214により合成される
ことにより、復調信号が得られる。
【0080】次いで、上記構成のCDMA通信装置にお
ける送信機内の比較・回線推定部による、回線推定方法
について説明する。ここではまず、説明を簡単にするた
めに、伝搬遅延と遅延分散との合計がWチップ長以下で
あり、かつ、各チャネルからの信号に遅延波が存在しな
いものとする。
【0081】比較・回線推定部206においては、相関
部204および相関部205のそれぞれにより作成され
た遅延プロファイルを用いて、各チャネルについての回
線推定がなされる。ここで、まず、相関部204および
相関部205のそれぞれにより作成される遅延プロファ
イルについて、図6を参照して説明する。
【0082】図6(a)は、本発明の一実施の形態に係
るCDMA通信装置における受信機内の相関部204に
より作成された遅延プロファイルの一例を示す図であ
り、図6(b)は、本発明の一実施の形態に係るCDM
A通信装置における受信機内の相関部205により作成
された遅延プロファイルの一例を示す図である。
【0083】図6(a)に示すように、相関部204に
よる相関値算出処理時において、分離部203からの4
56チップ長の信号に含まれたいずれかの移動局からの
ミッドアンブル部のコードと、上記既知の第1ベーシッ
クコードと、が一致した時点で、相関値は最大となり、
ある一定の大きさを有するパスが現れる。
【0084】よって、例えば、図6(a)において、パ
ス601a、パス602a、パス603aおよびパス6
08aのそれぞれの値が最大となっている時点というの
は、上記456チップ長の信号に含まれた移動局1、移
動局2、移動局3および移動局8からのそれぞれのミッ
ドアンブル部の第1ミッドアンブルパターンが、上記既
知の第1ベーシックコードと一致した時点に相当する。
【0085】同様に、図6(b)に示すように、相関部
205による相関値算出処理時において、分離部203
からの456チップ長の信号に含まれたいずれかの移動
局からのミッドアンブル部のコードと、上記既知の第2
ベーシックコードと、が一致した時点で、相関値は最大
となり、ある一定の大きさを有するパスが現れる。
【0086】よって、例えば、図6(b)において、パ
ス601b、パス602b、パス603bおよびパス6
08bのそれぞれの値が最大となっている時点というの
は、上記456チップ長の信号に含まれた移動局1、移
動局2、移動局3および移動局8からのそれぞれのミッ
ドアンブル部の第2ミッドアンブルパターンが、上記既
知の第2ベーシックコードと一致した時点に相当する。
【0087】また、上述したように、各移動局の伝搬遅
延と遅延分散との合計がW(=57)チップ長より小さ
い場合には、遅延プロファイル上である一定の大きさを
有するパスが現れる区間は、各移動局毎に決まってい
る。すなわち、上記の場合には、移動局1〜移動局8に
対応するパスは、図6(a)および図6(b)に示した
遅延プロファイルにおけるそれぞれ1〜8のWチップ区
間(遅延プロファイル幅)に現れる。
【0088】なお、図6(a)における各移動局のWチ
ップ区間と、図6(b)における各移動局のWチップ区
間と、の位置関係が逆になっているのは、各移動局に対
応する第1ミッドアンブルパターンと第2ミッドアンブ
ルパターンの作成方法、すなわち、上述した第1ステッ
プにおける基準位置をずらす方向が第1ミッドアンブル
パターンと第2ミッドアンブルパターンとで逆となって
いることに起因する。
【0089】さらに、相関部204および相関部205
においては、それぞれ巡回する第1ベーシックコードお
よび巡回する第2ベーシックコードを用いて、相関値算
出処理がなされているので、図6(a)および図6
(b)に示した遅延プロファイルは、巡回するものであ
る。
【0090】すなわち、図6(a)における1のWチッ
プ区間の直前には、8のWチップ区間が位置し、この8
のWチップ区間の直前には、7のWチップ区間が位置
し、以後同様に、6、5、4…のWチップ区間が位置す
る。また、図6(a)における8のWチップ区間の直後
には、1、2、3…のWチップ区間が位置する。逆に、
図6(b)における8のWチップ区間の直前には、1の
Wチップ区間が位置し、この1のWチップ区間の直前に
は、2のWチップ区間が位置し、以後同様に、3、4、
5…のWチップ区間が位置する。また、図6(b)にお
ける1のチップ区間の直後には、8、7、6…のWチッ
プ区間が位置する。
【0091】比較・回線推定部206においては、上述
した2つの遅延プロファイルを用いて回線推定が行われ
る。ここでは、チャネル1(移動局1)の回線推定を行
う場合を例にとり説明する。
【0092】上述した図5におけるチャネル1の伝送信
号を参照するに、ミッドアンブル部における第1ミッド
アンブルパターンと第2ミッドアンブルパターンは、同
一時間軸上に多重されている。よって、図6(a)に示
した遅延プロファイルにおけるチャネル1のパスに対応
するI成分およびQ成分は、それぞれ図6(b)に示し
た遅延プロファイルにおけるチャネル1のパスに対応す
るI成分およびQ成分と略同一となる。すなわち、図6
(a)に示した遅延プロファイルにおけるチャネル1の
パスと図6(b)に示した遅延プロファイルにおけるチ
ャネル1のパスとのI成分およびQ成分についての差
は、所定の誤差の範囲以下となる。
【0093】これにより、図6(a)に示した遅延プロ
ファイルにおけるチャネル1のパスの大きさと、図6
(b)に示した遅延プロファイルにおけるチャネル1の
パスの大きさは、略同一となり、また、図6(a)に示
した遅延プロファイルから検出されるチャネル1の伝搬
遅延と、図6(b)に示した遅延プロファイルから検出
されるチャネル1の伝搬遅延は、略同一なものとなる。
【0094】すなわち、図6(a)および図6(b)に
示した各遅延プロファイルにおいて、パス1に対応する
I成分およびQ成分は略同一となるので、パス601a
の値が最大となる位相とパス601bの値が最大となる
位相とは略同一なものとなり、パス601aの大きさと
パス601bの大きさとは略同一なものとなる。換言す
れば、I成分およびQ成分のそれぞれにおける差が所定
の誤差の範囲を上回るパス同士、すなわち、パスの位相
および大きさのそれぞれにおける差が所定の誤差の範囲
を上回るパス同士は、同一チャネルのパスではないと判
断できる。
【0095】そこで、比較・回線推定部206において
は、まず、上記2つの遅延プロファイルを、チャネル1
のWチップ区間を基準として巡回させる。この結果、図
6(a)に示した第1ベーシックコードによる遅延プロ
ファイルは、図7(a)に示すように巡回される。図6
(b)に示した第2ベーシックコードによる遅延プロフ
ァイルは、図7(b)に示すように巡回される。
【0096】次に、チャネル1のWチップ区間が一致す
るように、すなわち、チャネル1に遅延がない場合に希
望波(主波)のパスの大きさが最大となる位相(基準位
相)701が一致するように、図7(a)および図7
(b)に示した巡回後の各遅延プロファイルの位置を調
整した上で、各遅延プロファイルを比較する。位置調整
後の各遅延プロファイルを図8に示す。
【0097】具体的には、図8に示した位置調整後の各
遅延プロファイルを比較して、一致するパスが存在する
場合、すなわち例えば位相および大きさについての誤差
が所定の誤差の範囲以下となるパス同士が存在する場合
には、そのパスをチャネル1のパスとする。これによ
り、チャネル1の伝搬遅延が検出される。なお、上記所
定の誤差の範囲は、様々な条件に応じて適宜設定される
ものである。
【0098】ところで、伝搬遅延と遅延分散との合計が
Wチップ長より大きい場合には、図6(a)および図6
(b)に示した遅延プロファイルにおいて、例えばチャ
ネル1のパスは、チャネル1のWチップ区間ではなく、
他のチャネルのWチップ区間に現れる。このため、従来
の方法では、チャネル1のパスを検出することが困難で
あった。
【0099】しかし、本実施の形態においては、上述し
たように、伝送信号におけるミッドアンブル部の第1ミ
ッドアンブルパターンと第2ミッドアンブルパターン
は、同一時間軸上に多重されているので、この伝送信号
と2つのベーシックコードとの相関値算出処理により作
成された各遅延プロファイルでは、各チャネルに対応す
るI成分およびQ成分は略同一なものとなる。すなわ
ち、各チャネルのパスの大きさおよび位相差は略同一な
ものとなる。
【0100】さらに、第1ミッドアンブルパターンおよ
び第2ミッドアンブルパターンのそれぞれの作成時にお
いて、第1ステップにおける基準位置をずらす方向が相
互に逆になっているので、上述した相関値算出処理によ
り作成される各遅延プロファイル(例えば、図6)から
明らかなように、あるチャネルのWチップ区間に隣接す
るチャネルのWチップ区間は、各遅延プロファイルにお
いてそれぞれ逆になっている。
【0101】例えば、チャネル3のWチップ区間に着目
すれば、図6(a)の遅延プロファイルにおいては、図
中右隣にはチャネル4のWチップ区間が位置し、図中左
隣にはチャネル2のWチップ区間が位置している。逆
に、図6(b)の遅延プロファイルにおていは、図中右
隣にはチャネル2のWチップ区間が位置し、図中左隣に
はチャネル4のWチップ区間が位置している。
【0102】このため、各遅延プロファイルにおいて、
あるチャネルのパスの大きさおよび位相と、他のチャネ
ルのパスの大きさおよび位相と、が完全に一致すること
はほとんどないといえる。換言すれば、各遅延プロファ
イルにおいて、大きさおよび位相が略一致する各パス
は、同一チャネルのパスである可能性が高い。
【0103】したがって、伝搬遅延と遅延分散との合計
がWチップ長より大きい場合においても、上述したよう
な方法で各チャネルの回線推定を行うことができる。例
えば、図9に示すように、チャネル1からの信号の遅延
伝搬がWチップ長より大きい場合には、2つの遅延プロ
ファイルにおいて、チャネル1のWチップ区間にチャネ
ル1のパスが現れない。ここで、上述した要因により、
上記各遅延プロファイルにおいて、略一致するパス、す
なわち、例えば大きさおよび位相についての差が所定の
誤差の範囲以下となるパス同士は、同一チャネルのパス
として認識することができる。図9において、パス90
1aとパス901bの大きさおよび位相は略同一である
ので、このパス901a(パス901b)をチャネル1
のパスとして検出する。
【0104】以上、本実施の形態に係るCDMA通信装
置における受信機が、各チャネルについての希望波のみ
を受信する場合について説明したが、上記受信機は、希
望波(主波)のみならず遅延波をも受信する場合にも対
応可能である。この場合における2つの遅延プロファイ
ルの一例を図10に示す。
【0105】上述したように、伝送信号におけるミッド
アンブル部の第1ミッドアンブルパターンと第2ミッド
アンブルパターンは、同一時間軸上に多重されているの
で、この伝送信号と2つのベーシックコードとの相関値
算出処理により作成された各遅延プロファイルでは、各
チャネルの遅延波のパスに対応するI成分およびQ成分
は略同一なものとなる。すなわち、各チャネルの遅延波
のパスの値の大きさおよび位相差も略同一なものとな
る。
【0106】したがって、上述した回線推定方法によれ
ば、希望波だけでなく遅延波のパスを各チャネルについ
て検出することができる。すなわち、図10に示すチャ
ネル1のWチップ区間が一致するように位置調整された
各遅延プロファイルにおいて、パス1001aとパス1
001b、パス1002aとパス1002b、およびパ
ス1003aとパス1003bは、その大きさおよび位
相差が略同一である。よって、これらのパスは、チャネ
ル1に対応するパスであることが明らかである。
【0107】具体的には、そのパスの大きさより、パス
1001a(パス1001b)は、チャネル1の希望波
のパスであり、パス1002a(パス1002b)およ
びパス1003a(パス1003b)は、チャネル1の
遅延波であると推定される。パス1004bは、これと
大きさおよび位相が同一であるパスが第1ベーシックコ
ードによる遅延プロファイル上に存在しないため、チャ
ネル1以外の遅延波であると推定される。
【0108】この後、検出された3つのパスの伝搬遅延
は、それぞれ図2に示した相関部208〜相関部210
に送られる。これにより、相関部208〜相関部210
は、それぞれの伝搬遅延を考慮したタイミングで、受信
信号に対する逆拡散処理を行うことができる。
【0109】このように、本実施の形態によれば、巡回
する第1ベーシックコードと第2ベーシックコードを用
いて、各チャネル毎に固有の第1ミッドアンブルパター
ンと第2ミッドアンブルパターンを作成する。この第1
ミッドアンブルパターンと第2ミッドアンブルパターン
は、受信側装置により作成される各遅延プロファイルに
おいて、Wチップ区間の位置関係が逆となるように作成
される。
【0110】送信側装置は、ミッドアンブル部に上記2
つのミッドアンブルパターンを同一時間軸上に多重した
信号を送信し、さらに、受信機側においては、受信信号
を用いた上記第1ベーシックコードと上記第2ベーシッ
クコードとの相関値算出処理により作成された各遅延プ
ロファイルにおけるパスの大きさおよび位相を比較する
ことにより、伝搬遅延がWチップ長より大きい場合やさ
らに遅延波が存在する場合においても、各チャネルの回
線推定を正確に行うことができる。これにより、伝送容
量および収容チャネル数に影響を与えることなく、各チ
ャネルの伝搬遅延を正確に検出できる。
【0111】なお、本実施の形態においては、第1ミッ
ドアンブルパターンおよび第2ミッドアンブルパターン
を一例として上述した方法により作成した場合について
説明したが、本発明は、これに限定されず、以下の条件
を満たすのであれば、上述した第1ステップにおいて基
準位置をずらすチップ数、ずらす方向および総チャネル
数等を適宜変更した場合にも適用可能なものである。
【0112】すなわち、各チャネルのWチップ区間に隣
接するWチップ区間が、2つの遅延プロファイルにおい
てそれぞれ同一チャネルのWチップ区間とならないよう
に、上記各ミッドアンブルパターンを作成する必要があ
る。さらに詳しくは、あるチャネルのWチップ区間と別
のチャネルのWチップ区間との位置関係(位相差)が、
2つの遅延プロファイルにおいて相互に異なるようにす
る必要がある。
【0113】このためには、所定チャネルに割り当てる
第1ミッドアンブルパターンにおける先端部から任意区
間ずらした地点から所定の長さを抽出した符号を先端部
に有する第1ミッドアンブルパターンが割り当てられた
チャネルと、上記所定チャネルに割り当てる第2ミッド
アンブルパターンにおける先端部から上記任意区間ずら
した地点から上記所定の長さを抽出した符号を先端部に
有する第2ミッドアンブルパターンが割り当てられたチ
ャネルと、が相違するように、各チャネルに割り当てる
第1ミッドアンブルパターンおよび第2ミッドアンブル
パターンを作成すればよい。
【0114】例えば、上述した図3および図4を参照す
るに、まず、チャネル1に割り当てる第1ミッドアンブ
ルパターンにおいて先端部からW区間ずらした地点から
Wチップ長を抽出することにより、ブロックBの符号が
得られる。このブロックBを先端部に有する第1ミッド
アンブルパターンは、チャネル2となっている。次に、
チャネル1に割り当てる第2ミッドアンブルパターンに
おいて先端部からW区間ずらした地点からWチップ長を
抽出することにより、ブロックJの符号が得られる。こ
のブロックJを先端部に有する第2ミッドアンブルパタ
ーンは、チャネル8となっている。すべてのチャネルに
ついてこのようにチャネルが相違するように、各ミッド
アンブルパターンを作成すればよい。
【0115】上記のような条件を満たすように各チャネ
ルに各ミッドアンブルパターンを割り当てれば、上述し
たミッドアンブルパターン作成時において、第1ステッ
プにおいて基準位置をずらす方向を第1ミッドアンブル
パターンおよび第2ミッドアンブルパターンで同一とし
た場合においても、結果として、チャネル1からチャネ
ル8に対して、図5に示すような各ミッドアンブルパタ
ーンをそれぞれ割り当てることができる。
【0116】また、本実施の形態においては、ミッドア
ンブルパターン作成時における上述した第1ステップに
おいて、基準位置をずらすチップ数を全チャネルにおい
てWチップとした場合について説明したが、本発明は、
これに限定されず、各チャネル毎に基準位置をずらすチ
ップ数を適宜変更した場合にも適用可能なものである。
この場合には、受信側装置が、各チャネルについての基
準位置をずらすチップ数を認識するようにすれば、上述
した例と同様に、正確に各チャネルについての遅延伝搬
を検出することができる。
【0117】さらに、本実施の形態においては、ミッド
アンブルパターンとして第1ミッドアンブルパターンと
第2ミッドアンブルパターンの2つを用いる場合につい
て説明したが、本発明は、これに限定されず、ミッドア
ンブルパターンが3つ以上の場合にも適用可能なもので
ある。この場合には、より正確に各チャネルについての
伝搬遅延を検出することができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信側装置において、巡回する2種類のコードを用いて
作成された各チャネル毎に固有の2つのミッドアンブル
パターンをミッドアンブル部に同一時間軸上に多重して
送信し、受信側装置において、受信信号と上記2種類の
コードとの相関値を算出することにより2つの遅延プロ
ファイルを作成し、さらに、伝搬遅延がない場合に検出
対象チャネルのパスが現れる区間が相互に一致するよう
に巡回された上記各遅延プロファイルにおいて、略一致
するパスを検出するようにしたので、伝送容量および収
容チャネル数に影響を与えることなく、各移動局につい
ての伝搬遅延を正確に検出できる通信装置を提供するこ
とことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るCDMA通信装置
における送信機の構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係るCDMA通信装置におけ
る受信機の構成を示すブロック図
【図3】上記実施の形態に係るCDMA通信装置により
用いられる第1ミッドアンブルパターンの作成手順を示
す模式図
【図4】上記実施の形態に係るCDMA通信装置により
用いられる第2ミッドアンブルパターンの作成手順を示
す模式図
【図5】上記実施の形態に係るCDMA通信装置におけ
る送信機の送信タイミングを示す模式図
【図6】(a) 上記実施の形態に係るCDMA通信装
置における受信機内の相関部204により作成された遅
延プロファイルの一例を示す図 (b) 上記実施の形態に係るCDMA通信装置におけ
る受信機内の相関部205により作成された遅延プロフ
ァイルの一例を示す図
【図7】(a) 上記実施の形態に係るCDMA通信装
置における受信機内の相関部204により作成された巡
回後の遅延プロファイルの一例を示す図 (b) 上記実施の形態に係るCDMA通信装置におけ
る受信機内の相関部205により作成された巡回後の遅
延プロファイルの一例を示す図
【図8】上記実施の形態に係るCDMA通信装置におけ
る受信機内の各相関部により作成された位置調整後の遅
延プロファイルの比較の様子を示す図
【図9】上記実施の形態に係るCDMA通信装置におけ
る受信機内の各相関部により作成された位置調整後の遅
延プロファイル(伝搬遅延が大きい場合)の比較の様子
を示す図
【図10】上記実施の形態に係るCDMA通信装置にお
ける受信機内の各相関部により作成された位置調整後の
遅延プロファイル(遅延波が存在する場合)の比較の様
子を示す図
【図11】従来のCDMA通信システムにおけるミッド
アンブルパターンの作成手順を示す模式図
【図12】従来のCDMA通信システムにおける各移動
局の送信タイミングを示す模式図
【図13】従来のCDMA通信システムにおける基地局
が各チャネル毎の伝送信号を受信する状況を概念的に示
す模式図
【図14】従来のCDMA通信システムにおける基地局
での相関値算出処理により得られた遅延プロファイルの
一例を示す図
【符号の説明】
101 拡散部 102 時多重部 203 分離部 204、205、208、209、210 相関部 206 比較・回線推定部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に異なる2つのチャネル固有の既知
    参照符号を同一時間に多重した信号を送信することを特
    徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記2つの既知参照符号として、巡回す
    る第1基準符号において基準地点をいずれかの方向に順
    次ずらした各地点から所定の長さを抽出することにより
    作成された第1符号のうちのいずれかと、巡回する第2
    基準符号において基準地点を前記方向と逆の方向に順次
    ずらした各地点から前記所定の長さを抽出することによ
    り作成された第2符号のうちのいずれかと、を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 相互に異なる2つのチャネル固有の既知
    参照符号を同一時間に多重した各チャネルの送信信号が
    同一周波数帯域に多重された信号を受信する受信手段
    と、巡回する第1基準符号及び巡回する第2基準符号の
    それぞれと前記受信手段により受信された信号とを用い
    て相関値を算出することにより、それぞれ第1遅延プロ
    ファイル及び第2遅延プロファイルを作成する遅延プロ
    ファイル作成手段と、前記2つの遅延プロファイルを用
    いて各チャネルについての遅延を検出する検出手段と、
    を具備することを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 前記受信手段は、前記2つの既知参照符
    号として、前記第1基準符号において基準地点をいずれ
    かの方向に順次ずらした各地点から所定の長さを抽出す
    ることにより作成された第1符号のうちのいずれかと、
    前記第2基準符号において基準地点を前記方向と逆の方
    向に順次ずらした各地点から前記所定の長さを抽出する
    ことにより作成された第2符号のうちのいずれかと、が
    用いられた各チャネルの送信信号を受信することを特徴
    とする請求項3記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、所定のチャネルについ
    ての遅延がない場合に希望波のパスの大きさが最大とな
    る基準位相を一致させるように前記各遅延プロファイル
    の位置を調整する調整手段と、位置を調整された前記各
    遅延プロファイルにおいて一致するパスを前記所定のチ
    ャネルのパスとして認識する認識手段と、認識されたパ
    スの位相と前記基準位相との位相差をこのパスの遅延と
    して検出する遅延検出手段と、を具備することを特徴と
    する請求項3又は請求項4に記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載の通信装置
    を備えた送信部と、請求項3から請求項5のいずれかに
    記載の通信装置を備えた受信部と、を具備することを特
    徴とする基地局装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2に記載の通信装置
    を備えたことを特徴とする通信端末装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の基地局装置と無線通信を
    行うことを特徴とする通信端末装置。
  9. 【請求項9】 巡回する第1基準符号において基準地点
    をいずれかの方向に順次ずらした各地点から所定の長さ
    を抽出することにより複数の第1符号を作成する第1符
    号作成工程と、巡回する第2基準符号において基準地点
    を前記方向と同じ方向に順次ずらした各地点から前記所
    定の長さを抽出することにより複数の第2符号を作成す
    る第2符号作成工程と、前記複数の第1符号における未
    選択のいずれかを候補第1符号とし、前記複数の第2符
    号における未選択のいずれかを候補第2符号とする候補
    符号設定工程と、前記候補第1符号における先端部から
    任意区間ずらした地点から所定長抽出した符号が先端部
    に含まれる第1符号を既知参照符号として選択されたチ
    ャネルと、前記候補第2符号における先端部から前記任
    意区間ずらした地点から前記所定長抽出した符号が先端
    部に含まれる第2符号を既知参照符号として選択された
    チャネルと、が相違するか否かを判定する判定工程と、
    上記各チャネルが相違する場合における候補第1符号と
    候補第2符号とを所定のチャネル固有の既知参照符号と
    して選択する選択工程と、を具備することを特徴とする
    既知参照符号割当方法。
  10. 【請求項10】 相互に異なる2つのチャネル固有の既
    知参照符号を同一時間に多重した各チャネルの送信信号
    が同一周波数帯域に多重された信号を受信する受信工程
    と、巡回する第1基準符号及び巡回する第2基準符号の
    それぞれと前記受信手段により受信された信号とを用い
    て相関値を算出することにより、それぞれ第1遅延プロ
    ファイル及び第2遅延プロファイルを作成する遅延プロ
    ファイル作成工程と、所定のチャネルについての遅延が
    ない場合に希望波のパスの大きさが最大となる基準位相
    を一致させるように前記各遅延プロファイルの位置を調
    整する調整工程と、位置を調整された前記各遅延プロフ
    ァイルにおいて一致するパスを前記所定のチャネルのパ
    スとして認識する認識工程と、認識されたパスの位相と
    前記基準位相との位相差をこのパスの遅延として検出す
    る遅延検出工程と、を具備することを特徴とする通信方
    法。
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