JP2001015494A - 半導体装置の製造方法およびエッチング方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法およびエッチング方法

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JP2001015494A
JP2001015494A JP11186489A JP18648999A JP2001015494A JP 2001015494 A JP2001015494 A JP 2001015494A JP 11186489 A JP11186489 A JP 11186489A JP 18648999 A JP18648999 A JP 18648999A JP 2001015494 A JP2001015494 A JP 2001015494A
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film
etching
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insulating film
gas
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Kasumi Saitou
かすみ 齊藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁膜表面における面荒れの発生を防止しつ
つ、絶縁膜との界面における密着層をほぼ完全に除去す
ることができると共に、リセス量およびトレンチ量の少
ない良好な形状のプラグを形成することのできる半導体
装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 Si基板1上にSiO2 からなる層間絶
縁膜2を形成し、層間絶縁膜2にコンタクトホール3を
形成し、層間絶縁膜2上の全面にTiN/Ti膜からな
る密着層4、W膜5を順次成膜してコンタクトホール3
内を埋めた後、、RIE法によりW膜5、密着層4を層
間絶縁膜2が露出するまで順次エッチバックすることに
より、コンタクトホール3内にWプラグ6を形成するよ
うにした半導体装置の製造方法において、密着層4のエ
ッチバックを、反応ガスとしてCl2 ガスおよびBCl
3 ガスを用いたRIE法により、層間絶縁膜2に対する
密着層4のエッチング選択比を5以下にして行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法およびエッチング方法に関し、特に、タングステ
ンなど導電プラグをチタン系の密着層を介してコンタク
トホール内に形成する半導体装置の製造に適用して好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】超々大規模集積回路(ULSI)などの
半導体装置においては、その高集積化および微細化に伴
って配線の多層化が進んでいる。そのような多層配線構
造を有する半導体装置においては、配線の信頼性を向上
させるために、配線と基板との接続に用いるコンタクト
ホールおよび異なる層の配線同士の接続に用いるバイア
ホール(以下、これらをコンタクトホールと総称する)
の部分での配線のカバレッジを確保することが重要とな
っている。これらのコンタクトホール部における配線の
カバレッジを確保する手法としては、従来より、コンタ
クトホールの内部にタングステン(W)などからなる金
属プラグを埋め込む方法が知られている。特に、ブラン
ケット化学気相成長(CVD)法を用いたWプラグの形
成方法は、コンタクトホールを埋め込む能力が高く安定
なことにより、コンタクトホールの埋め込み技術として
現在最も広く用いられている。
【0003】図10および図11は、そのようなWプラ
グをコンタクトホール内に形成する従来の半導体装置の
製造方法を示す。
【0004】従来の半導体装置の製造方法においては、
まず、図10に示すように、予め素子(図示せず)が形
成されたシリコン(Si)基板101上に、CVD法に
より二酸化シリコン(SiO2 )膜のような層間絶縁膜
102を形成する。次に、この層間絶縁膜102上に所
定形状のレジストパターン(図示せず)を形成した後、
このレジストパターンをマスクとして、ドライエッチン
グ法により層間絶縁膜102の所定部分をエッチングす
ることにより、この層間絶縁膜102にSi基板101
の表面に達するコンタクトホール103を形成する。そ
の後、エッチングマスクとして用いたレジストパターン
を除去する。
【0005】次に、スパッタリング法により、コンタク
トホール103の側壁および底部を覆うようにして全面
にTi膜およびTiN膜を順次成膜し、TiN/Ti膜
の二層膜からなる密着層104を形成する。
【0006】次に、ブランケットCVD法により、コン
タクトホール103を埋めるようにして全面にW膜10
5を成膜する。ここで、W膜105は、その表面がほぼ
平坦となるように十分厚く形成される。
【0007】次に、図11に示すように、プラズマなど
の荷電粒子を用いたドライエッチング法により、W膜1
05および密着層104を、Si基板101の表面と垂
直方向に層間絶縁膜102の表面が露出するまで順次エ
ッチバックする。ここで、W膜105および密着層10
4のエッチバック工程は、通常、次のような複数のステ
ップに分けて行われる。
【0008】まず、第1のステップでは、反応ガスとし
て六フッ化硫黄(SF6 )ガスを用いた反応性イオンエ
ッチング(RIE)法により、密着層104が露出しな
い程度にW膜105をエッチングする(W膜105のメ
インエッチング)。第2のステップでは、SF6 ガスを
用いたRIE法により、密着層104の表面が露出する
まで、W膜105の残膜のオーバーエッチングを行う。
【0009】第3のステップおよび第4のステップで
は、塩素(Cl2 )ガスを用いたRIE法により、Ti
N/Ti膜からなる密着層104のメインエッチングお
よびオーバーエッチングを行う。ただし、密着層104
の膜厚は通常100nm以下と薄いので、2つのステッ
プに分けることなく、1つのステップにてメインエッチ
ングおよびオーバーエッチングを行うこともある。
【0010】このように、W膜105および密着層10
4のエッチバック工程は、3ないし4つのステップに分
かれており、これらの各処理を連続的に行うことによ
り、図11に示すように、コンタクトホール103内に
Wプラグ106が形成される。密着層104は、Wプラ
グ106の下地に対する密着性を高める働きをする。
【0011】次に、図示は省略するが、例えばスパッタ
リング法により全面にアルミニウム(Al)合金膜を成
膜した後、このAl合金膜上に所定形状のレジストパタ
ーンを形成する。次に、このレジストパターンをマスク
として、Al合金膜をRIE法によりエッチングするこ
とにより、このAl合金膜を、コンタクトホール103
の部分においてWプラグ106と接続する所定の配線形
状にパターニングする。配線を多層化する場合は、上述
と同様にして、層間絶縁膜の成膜、コンタクトホールの
形成、密着層の成膜、W膜の成膜、W膜および密着層の
エッチバック、配線の形成を順次繰り返す。これによ
り、所望の多層配線構造を有する半導体装置が製造され
る。
【0012】しかしながら、上述のようにW膜105お
よび密着層104の全面エッチバックを行うことによ
り、コンタクトホール103の内部にWプラグ106を
形成する場合、次のようなことが問題になる。
【0013】すなわち、W膜105のエッチバック工程
においては、W膜105のオーバーエッチングを行う際
に、W膜105の減少に伴い、反応種であるフッ素ラジ
カルが、コンタクトホール103内のW膜105と選択
的に反応するようになる。この反応が過度に進行する
と、コンタクトホール103内に残存するW膜105の
膜厚が減少する。その結果、図11に示すように、最終
的に形成されるWプラグ106にリセス(プラグロスと
もいう)と呼ばれる浸食部が形成され、Wプラグ106
の表面が層間絶縁膜102の表面よりも下方側に落ち込
んでしまう。
【0014】また、密着層104のエッチバック工程に
おいては、層間絶縁膜102との界面における密着層1
04を除去する際、コンタクトホール103の側壁上の
密着層104が選択的にエッチングされることにより、
図11に示すように、密着層104の頂部がWプラグ1
06の表面よりも下方側に落ち込んでしまい、この部分
にトレンチと呼ばれる浸食部が形成される。また、この
とき、下地の層間絶縁膜102が露出すると、SiO2
から分解した酸素とエッチングガスの塩素とがWと反応
し、コンタクトホール103内のW膜105のエッチン
グも同時に進行するため、リセスの進行も問題となる。
【0015】特に、Wプラグ106のリセス量が大きく
なると、Wプラグ106直上の部分の配線が大きく落ち
込み、配線のカバレッジが悪化するという問題が生じ
る。この場合、配線のエレクトロマイグレーション耐性
が劣化するなど、配線、さらには半導体装置の信頼性に
多大な影響を及ぼす。
【0016】その対策として、従来技術では、特に、W
膜105のオーバーエッチングを行う際や、密着層10
4のメインエッチングおよびオーバーエッチングを行う
際に、基板温度を例えば−30℃〜−10℃程度に設定
することで、浸食部の進行を抑制するようにしている。
以下に、従来技術によるW膜105および密着層104
のエッチバック方法について具体的に説明する。この例
では、コンタクトホール103の内部を埋めるように全
面にW膜105を成膜した後、プラズマエッチング装置
を用いて、W膜105および密着層104を、以下のよ
うな第1〜第3のステップにより順次エッチバックす
る。このエッチバック工程においては、基板が設置され
るサセプタに裏面側からヘリウム(He)ガスを導入す
ることにより、基板冷却が可能に構成された、例えば有
磁場マイクロ波プラズマエッチング装置が用いられる。
【0017】このエッチバック工程の第1のステップで
は、反応ガスとしてSF6 ガスを用いたRIE法によ
り、W膜105を、Si基板101の表面と垂直方向に
密着層104が露出しない程度にエッチバックする。こ
のとき、層間絶縁膜102上の部分におけるW膜105
が、初期膜厚の80%程度エッチングされるようにす
る。この第1のステップでは、W膜105が効率的にエ
ッチングされるように、W膜105のエッチングレート
が大きくなる条件でエッチングを行う。この第1のステ
ップにおけるエッチング条件の一例を挙げると、SF6
ガスの流量を200sccm、圧力を1Pa、高周波
(RF)パワーを100W、マイクロ波パワーを100
0W、裏面He圧力を1000Pa、基板温度を−20
℃とする。
【0018】第2のステップでは、反応ガスとしてSF
6 ガスおよびCl2 ガスを用いたRIE法により、W膜
105の残膜を、Si基板101の表面と垂直方向に密
着層104が露出するまでエッチバックする。この第2
のステップでは、基板温度が−30℃〜−10℃程度の
低温に設定されると共に、RFパワーが第1のステップ
よりも低く設定され、W膜105のエッチングレートが
小さくなる条件でエッチングが行われる。この第2のス
テップにおけるエッチング条件の一例を挙げると、SF
6 ガスの流量を140sccm、Cl2 ガスの流量を4
0sccm、圧力を1Pa、RFパワーを60W、マイ
クロ波パワーを1000W、裏面He圧力を1000P
a、基板温度を−20℃とする。
【0019】第3のステップでは、反応ガスとしてCl
2 ガスを用いたRIE法により、密着層104を、Si
基板101の表面と垂直方向に層間絶縁膜102が露出
するまでエッチバックする。この第3のステップでは、
基板温度が−30℃〜−10℃程度の低温に設定される
と共に、層間絶縁膜102との界面における密着層10
4が完全に除去されるように、RFパワーが第1および
第2のステップよりも高く設定され、スパッタ性の高い
条件でエッチングが行われる。この第3のステップにお
けるエッチング条件の一例を挙げると、Cl2 ガスの流
量を100sccm、圧力を0.5Pa、RFパワーを
120W、マイクロ波パワーを1000W、裏面He圧
力を1000Pa、基板温度を−20℃とする。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術によ
るW膜105および密着層104のエッチバック方法で
は、基板温度を−30℃〜−10℃程度の低温に設定し
てW膜105および密着層104のエッチングを行うよ
うにしていることにより、コンタクトホール103内で
のW膜105および密着層104の浸食を抑制すること
ができるので、Wプラグ106のリセス量および密着層
104のトレンチ量を低減することが可能である。しか
しながら、この場合、次のような問題が新たに発生す
る。
【0021】すなわち、Cl2 ガスを用いて行われるT
i系の密着層104のエッチングでは、SF6 ガスを用
いて行われるW膜105のエッチングのときほど、エッ
チングガスと被エッチング物との化学的反応性が高くな
い。したがって、上述のような低温条件では、層間絶縁
膜102のうち、素子領域あるいは配線領域に対応する
部分に生じる段差部に、密着層104のエッチング残渣
が生じやすい。また、基板とのコンタクトをとるプラグ
においては、密着層104の成膜後に、熱処理を施す場
合があり、層間絶縁膜102と密着層104との界面に
TiSiOx のようなエッチングされにくい反応生成物
が形成される。この反応生成物もエッチング残渣の発生
原因となる。図11において、符号107は、エッチン
グ残渣となった反応生成物を示す。そのため、密着層1
04のエッチバック工程においては、上述のようなエッ
チング残渣を発生させることなく層間絶縁膜102上の
密着層104を完全に除去するために、化学的反応性エ
ッチングよりもむしろ、物理的にエッチングを進めてい
る。化学反応性が強いと、層間絶縁膜102と密着層1
04との界面に生じているTiSiOx のような反応生
成物107がエッチングされにくく、また、反応生成物
107が全てエッチングされた場合も、エッチングされ
にくかった部分が層間絶縁膜102上まで転写されるた
め、層間絶縁膜102の表面に面荒れが生じる。
【0022】したがって、この発明の目的は、絶縁膜表
面における面荒れの発生を防止しつつ、絶縁膜との界面
における密着層をほぼ完全に除去することができると共
に、リセス量およびトレンチ量の少ない良好な形状のプ
ラグを形成することのできる半導体装置の製造方法を提
供することにある。
【0023】この発明の他の目的は、絶縁膜表面におけ
る面荒れの発生を防止しつつ、絶縁膜との界面における
チタン系導電膜をほぼ完全に除去することのできるエッ
チング方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】従来技術の有する上記の
問題点を解決すべく、本発明者は鋭意検討を行ったとこ
ろ、TiN/Ti膜のようなTi系の密着層を、塩素ガ
スを用いたRIE法によりエッチバックする際に、反応
ガスににさらに三塩化ホウ素(BCl3 )ガスを添加し
てやり、下地の層間絶縁膜に対する密着層のエッチング
選択比を低下させてエッチングを行うのが問題解決の有
効な手法であることを見出した。
【0025】すなわち、SiO2 膜を、反応ガスとして
BCl3 ガスを用いたRIE法によりエッチングする場
合のエッチングレートは、反応ガスとしてCl2 ガスを
用いたRIE法によりエッチングする場合のエッチング
レートより大きい。したがって、Wプラグの形成工程に
おいて、Ti系の密着層のエッチバックをCl2 ガスお
よびBCl3 ガスを用いたRIE法により行った場合、
SiO2 からなる層間絶縁膜に対する密着層の選択比
は、Cl2 ガスのみを用いて行う場合に比べて低下す
る。
【0026】このように密着層のエッチバックを下地の
層間絶縁膜に対して低選択比条件で行った場合、層間絶
縁膜の表面が露出した時点で、層間絶縁膜も同時にエッ
チングされる。そのため、従来のようにスパッタ性の高
い条件でオーバーエッチングを行わずとも、層間絶縁膜
との界面における密着層の除去およびこの部分に形成さ
れた反応生成物の除去を容易に行うことができる。ま
た、密着層と同時に層間絶縁膜がある程度エッチングさ
れることにより、層間絶縁膜の表面とWプラグの表面と
の間の段差の低減が図られるため、Wプラグのリセス量
を低減することができると共に、密着層のエッチングレ
ートが相対的に低下することにより、層間絶縁膜露出後
のコンタクトホールの側壁上における密着層の浸食が抑
制されるため、密着層のトレンチ量を低減することもで
きる。
【0027】以上のことが、本発明者の行った実験によ
り確認された。以下に、本発明者が、この発明を案出す
る契機となった実験について説明する。
【0028】すなわち、本発明者は、SiO2 からなる
層間絶縁膜に形成されたコンタクトホール内に、TiN
/Ti膜からなる密着層を介してWプラグが埋め込まれ
たプラグ構造を形成するにあたって、密着層のエッチバ
ックをCl2 ガスおよびBCl3 ガスを用いたRIE法
により行い、この際、Cl2 ガスおよびBCl3 ガスの
流量を変化させて上記のプラグ構造を形成したときのW
プラグのリセス量、密着層のトレンチ量および層間絶縁
膜表面の面荒れについて評価を行った。図1にその結果
を示す。この実験に用いた試料において、層間絶縁膜の
厚さは1.0μm、コンタクトホールの口径は0.4μ
m、密着層のTi膜の厚さは30nm、TiN膜の厚さ
は50nmとした。また、密着層をエッチバックする際
のエッチング条件は、Cl2 ガスおよびBCl3 ガスの
合計の流量が100sccmとなるようにCl2 ガスお
よびBCl3 ガスを所定の比率で混合し、圧力を0.5
Pa、高周波パワーを90W、マイクロ波パワーを10
00W、基板温度を−20℃とした。図1に、Cl2
スおよびBCl3 ガスの流量を変化させた作製された各
試料における層間絶縁膜のエッチングレート()、密
着層のエッチングレート()および層間絶縁膜に対す
る密着層の選択比(/)をあわせて示す。この場
合、Cl2 ガスの流量を低下させ、BCl3 ガスの流量
を増加させてゆくと、層間絶縁膜のエッチングレートは
大きくなり、密着層のエッチングレートは小さくなる。
つまり、反応ガス中のBCl3 ガスの比率が大きくなる
につれて、層間絶縁膜に対する密着層のエッチング選択
比は低下する。
【0029】図1より、Cl2 ガスの流量を小さくし、
BCl3 ガスの流量を大きくするほど、言い換えれば、
層間絶縁膜に対する密着層のエッチング選択比を低下さ
せるほど、Wプラグのリセス量および密着層のトレンチ
量が小さくなることがわかる。例えば、Cl2 ガスの流
量を100sccm、BCl3 ガスの流量を0sccm
とした場合と、Cl2 ガスの流量を50sccm、BC
3 ガスの流量を50sccmとした場合とを比較する
と、前者の場合はリセス量が75nm、トレンチ量が5
0nmであったのに対して、後者の場合はリセス量が2
5nm、トレンチ量が40nmとなり、それぞれ低減さ
れている。
【0030】また、図1より、層間絶縁膜表面の面荒れ
については、Cl2 ガスの流量を50sccm以下、B
Cl3 ガスの流量を50sccm以上にすることで、そ
の発生が防止されることが確認されているが、BCl3
ガスの流量が50sccmより若干低くても、その効果
は得られると考えられる。このように、エッチングガス
にBCl3 ガスを添加することによって層間絶縁膜の面
荒れが防止されるのは、ガス種の原子量が大きくなり、
アタッキング効果が強くなるためと考えられる。また、
BCl3 ガスの流量が小さく層間絶縁膜の表面に面荒れ
が生じている場合は、層間絶縁膜のエッチング量にも面
内でバラツキが生じていたが、層間絶縁膜表面の面荒れ
の消滅と共に、層間絶縁膜のエッチング量の面内均一性
も向上することが確認されている。
【0031】以上の実験結果より、層間絶縁膜の面荒れ
防止および層間絶縁膜のエッチング量の面内均一性を考
慮しつつ、リセス量およびトレンチ量を低減するために
は、密着層のエッチバックを、層間絶縁膜に対する密着
層のエッチング選択比が5以下、好適には3.5以下、
より好適には3以下となる低選択比条件で行うことが有
効であり、そのためには、反応ガス中にBCl3 ガスを
50%程度またはそれ以上含ませるようにすればよいこ
とがわかる。
【0032】この発明は、本発明者による上記の検討の
結果に基づいて案出されたものである。
【0033】すなわち、上記目的を達成するために、こ
の発明の第1の発明は、半導体基体上に絶縁膜を形成す
る工程と、絶縁膜に開口を形成する工程と、絶縁膜上に
密着層を形成する工程と、密着層上に開口を埋めるよう
に導電膜を形成する工程と、導電膜および密着層を、荷
電粒子を用いたドライエッチング法により少なくとも絶
縁膜が露出するまでエッチバックすることにより、開口
の内部に導電膜からなるプラグを形成する工程とを有す
る半導体装置の製造方法において、密着層のエッチバッ
クを、絶縁膜に対する密着層のエッチング選択比を5以
下にして行うことを特徴とするものである。
【0034】この発明の第2の発明は、絶縁膜上に成膜
されたチタン系導電膜を荷電粒子を用いたドライエッチ
ング方法により少なくとも絶縁膜が露出するまでエッチ
ングするようにしたエッチング方法において、チタン系
導電膜のエッチングを、絶縁膜に対するチタン系導電膜
のエッチング選択比を5以下にして行うことを特徴とす
るものである。
【0035】この発明の第1の発明において、密着層の
エッチバックは、絶縁膜に対する密着層のエッチング選
択比を好適には3.5以下、より好適には3以下にして
行う。この発明の第2の発明において、チタン系導電膜
のエッチングは、絶縁膜に対するチタン系導電膜のエッ
チング選択比を好適には3.5以下、より好適には3以
下にして行う。
【0036】この発明の第1の発明において、密着層は
典型的にはチタン系導電膜からなり、絶縁膜は典型的に
は酸化シリコンからなる。この発明の第2の発明におい
て、絶縁膜は典型的には酸化シリコンからなる。この発
明の第1および第2の発明において、チタン系導電膜と
は、例えば、チタン(Ti)膜、窒化チタン(TiN)
膜またはこれらの積層膜などを指す。
【0037】この発明の第1の発明において、密着層が
チタン系導電膜からなり、絶縁膜が酸化シリコンからな
る場合、密着層のエッチバックは、好適には、少なくと
も三塩化ホウ素ガスを含むエッチングガスを用いたドラ
イエッチング法により行われる。この際、エッチングガ
スとしては、具体的には、例えば塩素ガスと三塩化ホウ
素ガスとの混合ガスが用いられる。この発明の第2の発
明において、絶縁膜が酸化シリコンからなる場合も同様
である。
【0038】この発明の第1の発明において、導電膜は
典型的にはタングステンからなる。この場合、密着層
を、少なくとも上層が窒化チタンからなるチタン系導電
膜により構成することが好ましい。また、導電膜の材料
としては、タングステン以外にも例えばモリブデン、タ
ンタルなどの高融点金属を用いることが可能である。
【0039】この発明の第1の発明においては、絶縁膜
の表面に対するプラグの表面の落ち込みおよびプラグの
表面に対する密着層の頂部の落ち込みを低減する観点か
ら、密着層のエッチバックは、好適には基板温度を例え
ば−30℃〜−10℃程度として行う。
【0040】上述のように構成されたこの発明の第1の
発明によれば、密着層のエッチバックを、絶縁膜に対す
る密着層のエッチング選択比を5以下として行うように
していることにより、絶縁膜表面における面荒れの発生
を防止しつつ、絶縁膜との界面における密着層をほぼ完
全に除去することができると共に、リセス量およびトレ
ンチ量の少ない良好な形状のプラグを形成することがで
きる。
【0041】この発明の第2の発明によれば、チタン系
導電膜のエッチングを、絶縁膜に対するチタン系導電膜
のエッチング選択比を5以下として行うようにしている
ことにより、絶縁膜表面における面荒れの発生を防止し
つつ、絶縁膜との界面におけるチタン系導電膜をほぼ完
全に除去することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0043】まず、この発明の第1の実施形態について
説明する。図2〜図6は、Wプラグをコンタクトホール
内に形成するこの発明の第1の実施形態による半導体装
置の製造方法を示す。
【0044】この第1の実施形態による半導体装置の製
造方法においては、まず、図2に示すように、予め素子
(図示せず)が形成されたSi基板1上に、例えばCV
D法により、例えばSiO2 膜のような層間絶縁膜2を
成膜する。この層間絶縁膜2の膜厚は例えば1000n
mである。次に、この層間絶縁膜2上に所定形状のレジ
ストパターン(図示せず)を形成した後、このレジスト
パターンをマスクとして、例えばドライエッチング法に
より層間絶縁膜2の所定部分をエッチングすることによ
り、この層間絶縁膜2にSi基板1の表面に達するコン
タクトホール3を形成する。このコンタクトホール3の
口径は例えば0.4μmである。図示は省略するが、こ
のコンタクトホール3の部分におけるSi基板1中には
所定の拡散層が形成されている。この後、エッチングマ
スクに用いたレジストパターンを除去する。
【0045】次に、例えば、スパッタリング法により、
コンタクトホール3の側壁および底部を覆うようにし
て、全面にTi膜およびTiN膜を順次成膜し、TiN
/Ti膜の二層構造からなる密着層4を形成する。ここ
で、この密着層4のうち、下層側のTi膜の膜厚は例え
ば30nmであり、上層側のTiN膜の膜厚は例えば5
0nmである。次に、密着層4とSi基板1とのコンタ
クト抵抗の低減および密着層4の膜質の改善を目的とし
て、例えば、窒素ガス雰囲気中で800℃程度で熱処理
を行う。
【0046】次に、図3に示すように、例えば、ブラン
ケットCVD法により、コンタクトホール3を埋めるよ
うにして全面にW膜5を成膜する。ここで、W膜5は、
その表面がほぼ平坦となるように十分厚く形成される。
【0047】次に、全面に成膜されたW膜5および密着
層4を、プラズマなどの荷電粒子を用いたドライエッチ
ング法により、例えば、以下のような第1〜第3のステ
ップにより、Si基板1の表面と垂直方向に層間絶縁膜
2の表面が露出するまで順次エッチバックする。このと
きのエッチバック工程は、例えば、基板が設置されるサ
セプタに裏面側からHeガスを導入することにより、基
板冷却が可能に構成された例えば有磁場マイクロ波プラ
ズマエッチング装置を用いて行う。
【0048】このエッチバック工程の第1のステップで
は、図4に示すように、例えば反応ガスとしてSF6
スを用いたRIE法により、W膜5を、Si基板1の表
面と垂直方向に密着層4が露出しない程度にエッチバッ
クする。このとき、層間絶縁膜2上の部分におけるW膜
5が、例えば初期膜厚の80%程度エッチングされるよ
うにする。この第1のステップでは、W膜5が効率的に
エッチングされるように、W膜5のエッチングレートが
大きくなる条件でエッチングが行われる。この第1のス
テップのエッチング条件の一例を挙げると、SF6 ガス
の流量を200sccm、圧力を1Pa、高周波(R
F)パワーを100W、マイクロ波パワーを1000
W、裏面He圧力を1000Pa、基板温度を−20℃
とする。
【0049】第2のステップでは、図5に示すように、
例えば反応ガスとしてSF6 ガスおよびCl2 ガスを用
いたRIE法により、基板温度を−30℃〜−10℃程
度の低温に設定して、W膜5の残膜を、Si基板1の表
面と垂直方向に密着層4が露出するまでエッチバックす
る。この第2のステップでは、基板温度が−30℃〜−
10℃程度の低温に設定されると共に、RFパワーが第
1のステップよりも低く設定され、W膜5のエッチング
レートが小さくなる条件でエッチングが行われる。この
第2のステップのエッチング条件の一例を挙げると、S
6 ガスの流量を140sccm、Cl2 ガスの流量を
40sccm、圧力を1Pa、RFパワーを60W、マ
イクロ波パワーを1000W、裏面He圧力を1000
Pa、基板温度を−20℃とする。
【0050】第3のステップでは、図6に示すように、
例えば反応ガスとしてCl2 ガスおよびBCl3 ガスを
用いたRIE法により、基板温度を−30℃〜−10℃
程度の低温に設定して、密着層4をSi基板1の表面と
垂直方向に層間絶縁膜2が露出するまでエッチバックす
る。この第3のステップでは、層間絶縁膜2に対する密
着層4のエッチング選択比が5以下、好適には3.5以
下、より好適には3以下となる条件でエッチングが行わ
れる。すなわち、反応ガス中に、BCl3 ガスを例えば
50%程度またはそれ以上含ませるようにする。この第
3のステップにおけるエッチング条件の一例を挙げる
と、Cl2 ガスの流量を50sccm、BCl3 ガスの
流量を50sccm、圧力を0.5Pa、RFパワーを
100W、マイクロ波パワーを1000W、裏面He圧
力を1000Pa、基板温度を−20℃とする。このと
きの層間絶縁膜2に対する密着層4の選択比は3程度で
ある。以上の工程により、図6に示すように、コンタク
トホール3内にWプラグ6が形成される。密着層4は、
Wプラグ6の下地に対する密着性を高める働きをする。
【0051】上述の条件で行われる密着層4のエッチバ
ック工程においては、層間絶縁膜2の表面が露出した時
点で、層間絶縁膜2も同時にエッチングされる。そのた
め、従来に比べてスパッタ性の高い条件で密着層4のオ
ーバーエッチングを行わずとも、層間絶縁膜2との界面
における密着層4が効果的に除去される。また、密着層
4の成膜後に熱処理を施すことによって層間絶縁膜2と
密着層4との界面に形成されたTiSiOx のような反
応生成物(図示せず)も、容易に除去することが可能で
ある。しかも、層間絶縁膜2が同時にエッチングされる
ことにより、層間絶縁膜2の表面とコンタクトホール3
内に形成されるWプラグ6の表面との段差が低減される
ため、Wプラグ6のリセス量が小さく、密着層4のエッ
チングレートが相対的に低下することにより、層間絶縁
膜2が露出した後のコンタクトホール3の側壁上での密
着層4の浸食が抑制されるため、密着層4のトレンチ量
も小さい。このようにして形成されたプラグ構造につい
て、Wプラグ6のリセス量および密着層4のトレンチ量
について評価を行ったところ、リセス量は25nm以
下、トレンチ量は40nm以下であった。また、層間絶
縁膜2上にはエッチング残渣が見られず、その表面もほ
とんど面荒れの無い良好な状態であった。さらに、層間
絶縁膜2のエッチング量も面内でほぼ均一であった。
【0052】Wプラグ6上にさらに配線を形成する場合
は、例えば、スパッタリング法により配線材料としての
Al合金膜を全面に成膜した後、このAl合金膜上に所
定形状のレジストパターン(図示せず)を形成する。次
に、このレジストパターンをマスクとして、例えばRI
E法によりAl合金膜を所定の配線形状にパターニング
する。これにより、図8に示すように、コンタクトホー
ル3の部分において、Wプラグ6と接続される配線7が
形成される。その後、エッチングマスクとして用いたレ
ジストパターンを除去する。
【0053】配線を多層化する場合は、上述と同様にし
て、層間絶縁膜の成膜、コンタクトホールの形成、密着
層の成膜、W膜の成膜、W膜および密着層のエッチバッ
ク、配線の形成を順次繰り返す。これにより、所望の多
層配線構造を有する半導体装置が製造される。この場
合、Wプラグ6のリセス量が小さいため、このWプラグ
6の直上の部分における配線7の落ち込みが抑制され、
配線7をほぼ平坦にすることができるので、スタックコ
ンタクトの形成が容易である。
【0054】上述のように構成されたこの第1の実施形
態によれば、密着層4のエッチバックを、反応ガスとし
てCl2 ガスおよびBCl3 ガスを用いたRIE法によ
り行い、この際、層間絶縁膜2に対する密着層4のエッ
チング選択比を5以下とし、層間絶縁膜2を同時にエッ
チングするようにしていることにより、密着層4をエッ
チバックする際に、層間絶縁膜2の表面における面荒れ
の発生を防止しつつ、層間絶縁膜2との界面における密
着層4をほぼ完全に除去することができると共に、コン
タクトホール3の内部にリセス量およびトレンチ量の少
ない良好な形状のWプラグ6を形成することができる。
これにより、層間絶縁膜2上のエッチング残渣や層間絶
縁膜2の面荒れによって配線7の信頼性が損なわれるよ
うなこと無く、しかも、コンタクトホール部における配
線7のカバレッジが改善されるので、配線、さらには半
導体装置の信頼性を向上させることができる。
【0055】次に、この発明の第2の実施形態について
説明する。図8および図9は、コンタクトホール内にW
プラグを形成するこの発明の第2の実施形態による半導
体装置の製造方法を示す。
【0056】この第2の実施形態による半導体装置の製
造方法においては、例えば第1の実施形態による半導体
装置の製造方法と同様の手法により、Si基板1上への
層間絶縁膜2の成膜、コンタクトホール3の形成、密着
層4の成膜およびW膜5の成膜を順次行う。次に、W膜
5を、例えばRIE法により、メインエッチングおよび
オーバーエッチングの2段階に分けて、Si基板1の表
面と垂直方向に密着層4の表面が露出するまでエッチバ
ックする。このときのW膜5のエッチバックは、例え
ば、第1の実施形態による半導体装置の製造方法におけ
るエッチバック工程の第1のステップおよび第2のステ
ップと同様の条件で行う。これにより図5に示すと同様
の構造を得る。
【0057】次に、図8に示すように、密着層4および
Wプラグ6上の全面に、例えばスパッタリング法によ
り、配線材料としてのAl合金膜8を成膜する。
【0058】次に、このAl合金膜8上に所定形状のレ
ジストパターン(図示せず)を形成する。次に、このレ
ジストパターンをマスクとして、例えば反応ガスとして
Cl2 ガスおよびBCl3 ガスを用いたRIE法によ
り、Al合金膜8および密着層4を順次エッチングす
る。ここで、密着層4をエッチングする際には、層間絶
縁膜2に対する密着層4のエッチング選択比が5以下、
好適には3.5以下、より好適には3以下となる条件で
エッチングを行う。ここで、Al合金膜8および密着層
4を配線形状にパターニングするときのエッチング条件
の一例を挙げると、Al合金膜8をエッチングするとき
には、Cl2 ガスの流量を100sccm、BCl3
スの流量を50sccm、圧力を1Pa、RFパワーを
150W、マイクロ波パワーを900Wとし、密着層4
をエッチングするときには、Cl2 ガスの流量を70s
ccm、BCl3 ガスの流量を50sccm、圧力を1
Pa、RFパワーを150W、マイクロ波パワーを90
0Wとする。なお、このときのエッチングは、例えば基
板温度を30℃〜50℃として行う。その後、エッチン
グマスクとして用いたレジストパターンを除去する。
【0059】以上の工程により、図9に示すように、コ
ンタクトホール3の部分においてWプラグ6と接続され
る所定形状の配線7が形成される。この場合、配線7
は、層間絶縁膜2上に密着層4を介して形成される。
【0060】配線を多層化する場合は、上述と同様にし
て、層間絶縁膜の成膜、コンタクトホールの形成、密着
層の成膜、W膜の成膜、W膜のエッチバック、配線材料
の成膜、配線材料および密着層のパターニングを順次繰
り返す。これにより、所望の多層配線構造を有する半導
体装置が製造される。
【0061】上述のように構成されたこの第2の実施形
態による半導体装置の製造方法においては、Al合金膜
8および密着層4を配線形状にパターニングする際の密
着層4のエッチングが、第1の実施形態における密着層
4のエッチバック工程に適用されたエッチング方法と同
様の手法により行われている。そのため、密着層4をエ
ッチングする際に、エッチング残渣をほとんど発生させ
ることなく層間絶縁膜2との界面における密着層4をほ
ぼ完全に除去することができると共に、層間絶縁膜2の
表面の面荒れを防止することができる。また、この第2
の実施形態においては、密着層4のエッチング時に、コ
ンタクトホール3内のWプラグ6および密着層4がエッ
チングされることがないため、コンタクトホール3内に
極めて良好な形状のWプラグ6を形成することができ
る。したがって、この第2の実施形態によっても、第1
の実施形態と同様の利点を得ることができる。
【0062】以上この発明の実施形態について具体的に
説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。
【0063】例えば、上述の第1および第2の実施形態
において挙げた数値、構造、材料、プロセス、エッチン
グ条件などはあくまで例にすぎず、必要に応じてこれら
と異なる数値、構造、材料、プロセス、エッチング条件
などを用いてもよい。
【0064】また、上述の第1および第2の実施形態に
おいて、密着層4は、Ti膜およびTiN膜を順次成膜
することにより形成されたものであるが、この密着層4
は、Ti膜を成膜した後、少なくともその上層を窒化す
ることにより形成されたものであってもよい。また、こ
の密着層4は、TiN膜、Ti膜またはTi/TiN/
Ti膜であってもよい。また、層間絶縁膜2の材料とし
て、SiO2 に代えて例えばSiONを用いてもよい。
【0065】また、上述の第1および第2の実施形態に
おいては、配線7の材料としてAl合金に代えて純Al
を用いてもよい。また、配線7の材料としては、これら
のAl系材料以外にも、銅(Cu)、銀(Ag)、金
(Au)またはこれらの合金などを用いることが可能で
ある。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による半
導体装置の製造方法によれば、密着層のエッチバック
を、絶縁膜に対する密着層のエッチング選択比を5以下
として行うようにしていることにより、絶縁膜表面にお
ける面荒れの発生を防止しつつ、絶縁膜との界面におけ
る密着層をほぼ完全に除去することができると共に、リ
セス量およびトレンチ量の少ない良好な形状のプラグを
形成することができる。これにより、開口の部分におい
てプラグと接続される配線のカバレッジを良好にするこ
とができ、その配線の信頼性を向上させることができる
ので、半導体装置、特に、多層配線構造を有する半導体
装置の信頼性を向上させることができる。
【0067】この発明によるエッチング方法によれば、
チタン系導電膜のエッチングを、絶縁膜に対するチタン
系導電膜のエッチング選択比を5以下として行うように
していることにより、絶縁膜表面における面荒れの発生
を防止しつつ、絶縁膜との界面におけるチタン系導電膜
をほぼ完全に除去することができるので、このエッチン
グ方法を、例えば半導体装置の製造工程におけるプラグ
形成工程や配線形成工程に適用した場合、それらの工程
を信頼性良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明者がこの発明を案出する契機となった
実験の結果を示す図である。
【図2】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図3】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図4】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図5】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図6】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図7】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図8】 この発明の第2の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図9】 この発明の第2の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図10】 従来の半導体装置の製造方法を説明するた
めの断面図である。
【図11】 従来の半導体装置の製造方法を説明するた
めの断面図である。
【符号の説明】
1・・・Si基板、2・・・層間絶縁膜、3・・・コン
タクトホール、4・・・密着層、5・・・W膜、6・・
・Wプラグ、7・・・配線、8・・・Al合金膜
フロントページの続き Fターム(参考) 4K057 DA11 DB08 DD05 DE01 DE04 DN01 4M104 AA01 BB14 CC01 DD08 DD16 DD37 DD43 DD65 DD67 FF16 FF22 HH14 5F004 AA11 BA14 BB13 BB14 BB25 BD03 CA01 CA04 CA06 DA04 DA11 DA18 DA30 DB09 DB10 EA27 EA28 EA30 EB01 EB02 EB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体上に絶縁膜を形成する工程
    と、 上記絶縁膜に開口を形成する工程と、 上記絶縁膜上に密着層を形成する工程と、 上記密着層上に上記開口を埋めるように導電膜を形成す
    る工程と、 上記導電膜および上記密着層を、荷電粒子を用いたドラ
    イエッチング法により少なくとも上記絶縁膜が露出する
    までエッチバックすることにより、上記開口の内部に上
    記導電膜からなるプラグを形成する工程とを有する半導
    体装置の製造方法において、 上記密着層のエッチバックを、上記絶縁膜に対する上記
    密着層のエッチング選択比を5以下にして行うことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記密着層がチタン系導電膜からなり、
    上記絶縁膜が酸化シリコンからなることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記密着層のエッチバックを、少なくと
    も三塩化ホウ素ガスを含むエッチングガスを用いたドラ
    イエッチング法により行うことを特徴とする請求項2記
    載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記導電膜がタングステンからなること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 絶縁膜上に成膜されたチタン系導電膜を
    荷電粒子を用いたドライエッチング方法により少なくと
    も上記絶縁膜が露出するまでエッチングするようにした
    エッチング方法において、 上記チタン系導電膜のエッチングを、上記絶縁膜に対す
    る上記チタン系導電膜のエッチング選択比を5以下にし
    て行うことを特徴とするエッチング方法。
  6. 【請求項6】 上記絶縁膜は酸化シリコンからなること
    を特徴とする請求項5記載のエッチング方法。
  7. 【請求項7】 上記チタン系導電膜のエッチングを、少
    なくとも三塩化ホウ素ガスを含むエッチングガスを用い
    たドライエッチング法により行うことを特徴とする請求
    項6記載のエッチング方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001351903A (ja) * 2000-06-09 2001-12-21 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造方法および半導体装置
US6953724B2 (en) 2003-09-25 2005-10-11 International Business Machines Corporation Self-limited metal recess for deep trench metal fill

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