JP2001013796A - 中間転写体、該中間転写体の製造方法及び画像形成装置 - Google Patents

中間転写体、該中間転写体の製造方法及び画像形成装置

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JP2001013796A
JP2001013796A JP11180128A JP18012899A JP2001013796A JP 2001013796 A JP2001013796 A JP 2001013796A JP 11180128 A JP11180128 A JP 11180128A JP 18012899 A JP18012899 A JP 18012899A JP 2001013796 A JP2001013796 A JP 2001013796A
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Hiroyuki Kobayashi
廣行 小林
Akihiko Nakazawa
明彦 仲沢
Akira Shimada
明 島田
Tsunenori Ashibe
恒徳 芦邊
Minoru Shimojo
稔 下條
Atsushi Tanaka
篤志 田中
Takashi Kusaba
隆 草場
Hidekazu Matsuda
秀和 松田
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れ、画像の微小部分の転写不良の
発生しない、所謂中抜け画像のない、均一、均質の画像
品質が、第2の画像担持体である紙やOHPシートの種
類に依存することなしに達成される中間転写体、該中間
転写体の製造方法及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 第1の画像担持体上に形成された画像を
中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に転
写する画像形成装置に用いる中間転写体において、成形
用原料を押し出し機で円筒状に溶融押し出しし、所望の
形状寸法に成形する中間転写体が、少なくとも、構造式
(1)及び(2)を含有した樹脂よりなる中間転写体、
該中間転写体の製造方法及び画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の画像担持体
上に形成されたトナー像を、一旦中間転写体に転写させ
た後、更に転写させ画像形成物を得る電子写真画像形成
装置に用いる中間転写体、該中間転写体の製造方法及び
画像形成装置に関し、特には、中間転写ベルト、該中間
転写ベルトの製造方法及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写体を使用した画像形成装置は、
カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像を順
次積層転写してカラー画像や多色画像を合成再現した画
像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画像形成
装置、またはカラー画像形成機能や多色画像形成機能を
具備させた画像形成装置として有効である。
【0003】中間転写体として中間転写ベルトを用いた
画像形成装置の一例の概略図を図1に示す。
【0004】図1は電子写真プロセスを利用したカラー
画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンタ
ー)である。中間転写ベルト20には中抵抗の樹脂を使
用している。
【0005】1は第1の画像担持体として繰り返し使用
される回転ドラム型の電子写真感光体(以下感光ドラム
と記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロ
セススピード)をもって回転駆動される。
【0006】感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器2
により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで
不図示の像露光手段3(カラー原稿画像の色分解・結像
露光光学系や、画像情報の時系列電気デジタル画素信号
に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザ
ースキャナによる走査露光系等)による画像露光を受け
ることにより目的のカラー画像の第1の色成分像(例え
ばイエロー色成分像)に対応した静電潜像が形成され
る。
【0007】次いで、その静電潜像が第1の現像器(イ
エロー色現像器41)により第1色であるイエロートナ
ーYにより現像される。この時、第2〜第4の現像器
(マゼンタ色現像器42、シアン色現像器43及びブラ
ック色現像器44)の各現像器は作動−オフになってい
て感光ドラム1には作用せず、上記第1色のイエロート
ナー画像は上記第2〜第4の現像器により影響を受けな
い。
【0008】中間転写ベルト20は時計方向に感光ドラ
ム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0009】感光ドラム1上に形成担持された上記第1
色のイエロートナー画像が、感光ドラム1と中間転写ベ
ルト20とのニップ部を通過する過程で、1次転写ロー
ラ62から中間転写ベルト20に印加される1次転写バ
イアスにより形成される電界により、中間転写ベルト2
0の外周面に順次中間転写(1次転写)されていく。
【0010】中間転写ベルト20に対応する第1色のイ
エロートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面
は、クリーニング装置13により清掃される。
【0011】以下、同様に第2色のマゼンタトナー画
像、第3色のシアントナー画像及び第4色のブラックト
ナー画像が順次中間転写ベルト20上に重ね合わせて転
写され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー
画像が形成される。
【0012】63は2次転写ローラで、2次転写対向ロ
ーラ64に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト20
の下面部に離間可能な状態に配設してある。
【0013】感光ドラム1から中間転写ベルト20への
第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次
転写バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電
源29から印加される。その印加電圧は、例えば+10
0V〜2kVの範囲である。
【0014】感光ドラム1から中間転写ベルト20への
第1〜第3色のトナー画像の1次転写工程において、2
次転写ローラ63は中間転写ベルト20から離間するこ
とも可能である。
【0015】中間転写ベルト20上に転写された合成カ
ラートナー画像の第2の画像担持体である転写材Pへの
転写は、2次転写ローラ63が中間転写ベルト20に当
接されると共に、給紙ローラ11から転写材ガイド10
を通って、中間転写ベルト20と2次転写ローラ63と
の当接ニップに所定のタイミングで転写材Pが給送さ
れ、2次転写バイアスが電源28から2次転写ローラ6
3に印加される。この2次転写バイアスにより中間転写
ベルト20から第2の画像担持体である転写材Pへ合成
カラートナー画像が転写(2次転写)される。トナー画
像の転写を受けた転写材Pは定着器15へ導入され加熱
定着される。
【0016】転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベ
ルト20にはクリーニング用帯電部材7が当接され、感
光ドラム1とは逆極性のバイアスを印加することによ
り、転写材Pに転写されずに中間転写ベルト20上に残
留しているトナー(転写残トナー)に感光ドラム1と逆
極性の電荷が付与される。26はバイアス電源である。
【0017】前記転写残トナーは、感光ドラム1とのニ
ップ部及びその近傍において感光ドラム1に静電的に転
写されることにより、中間転写体がクリーニングされ
る。
【0018】前述の中間転写ベルトを用いた画像形成装
置を有するカラー電子写真装置は、従来の技術である転
写ドラム上に第2の画像担持体を張り付けまたは吸着せ
しめ、そこへ第1の画像担持体上から画像を転写する画
像形成装置を有したカラー電子写真装置、例えば特開昭
63−301960号公報中で述べられたごとくの転写
装置と比較すると、第2の画像担持体である転写材にな
んら加工、制御(例えばグリッパーに把持する、吸着す
る、また曲率をもたせる等)を必要とせずに中間転写ベ
ルトから画像を転写することができるため、封筒、ハガ
キやラベル紙等の薄い紙(40g/m2 紙)から厚い紙
(200g/m2 紙)まで、幅の広狭、長さの長短ある
いは厚さの厚薄によらず、第2の画像担持体を多種多様
に選択することができるという利点を有している。
【0019】このような利点のため、すでに市場におい
ては中間転写体を用いたカラー複写機、カラープリンタ
ー等が稼働し始めている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】中間転写体に用いられ
るベルト及びチューブの製造方法はすでに種々知られて
いる。例えば、特開平3−89357号公報や特開平5
−345368号公報では、押し出し成形による半導電
性ベルトの製造方法が開示されている。また、特開平5
−269849号公報ではシートをつなぎ合せ円筒形状
とし、ベルトを得る方法が開示されている。また、特開
平9−269674号公報では円筒基体に多層の塗工皮
膜を形成し、最終的に基体を除くことにより、ベルトを
得る方法が開示されている。また一方、特開平5−77
252号公報では遠心成形法によるシームレスベルトの
開示がある。上述の方法はそれぞれ一長一短があり、本
発明者等が真に希求している方法ではない。例えば、押
し出し成形では単に、押し出しダイスのダイギャップを
所望のベルト厚みと同一寸法に設定し成形すると、10
0μm以下の薄層ベルトの製造はかなりの困難を有し、
例え可能であったとしても厚みムラ、それに影響を受け
る電気抵抗ムラが生じ易くなり、中間転写体としての性
能及び品質安定性に支障をきたすことになる。とりわ
け、本発明の製造方法においては著しい。シートを繋ぎ
合せる場合はつなぎ目の段差及び引張り強度の低下が問
題となる。また、キャスト成形、塗工や遠心成形法等の
溶剤を使用する方法は、塗布液の製造−塗布成形−溶剤
の除去等、工数及びコストが増すものである。更に、溶
剤の回収等環境に影響を及ぼす事項も含んでいる。
【0021】また一方、中間転写体に用いる材料として
は、特開昭58−90654号公報、特開平5−404
17号公報、特開平7−92825号公報及び特開平8
−267605号公報等に、フッ素系の樹脂、エラスト
マー及びゴムを用いた発明の開示があるが、これらフッ
素系材料は、中間転写体として、多層構成で用いる場
合、フッ素を含有しない層との密着性が悪く、耐久中に
層間剥離を生じ易い。更に近年、環境保護の高まりの中
で、当該フッ素系の材料は、廃棄、焼却時にフッ素ガス
やフッ酸を発生するため、使用を避けられ、または使用
削減が求められている材料である。
【0022】また、特開平5−311016号公報及び
特開平7−24912号公報にはオレフィン系フィルム
の開示があるが、オレフィン系フィルムやベルトは破断
伸びが400%以上の樹脂物性を有しているものが大半
であり、これらは、長期間ベルト駆動させていると、徐
々に緩和が生じるため、ベルト張力にゆるみが発生し、
ベルトのスリップや蛇行、乗り上げや周速不均一等の不
具合となって現れる。
【0023】また、特開平3−89375号公報、特開
平4−313757号公報及び特開平6−149081
号公報に、ポリカーボネート及びアルキレンテレフタレ
ートのベルト及びチューブの開示があるが、ポリカーボ
ネートは耐衝撃性が優れている反面、水の存在下で若干
の加熱により、容易に加水分解し易い等成形方法及び長
期使用に難点がある。他方、アルキレンテレフタレート
は中間転写ベルトのごとく薄膜のベルト形状にした場
合、変形に対し容易に追随する柔軟性に欠け、割れやカ
ケが生じ易い。
【0024】しかるに、本発明者等は、前述の問題を解
決した従来と異なる新規な中間転写ベルト、該中間転写
ベルトの製造方法及び画像形成装置を提案するものであ
る。
【0025】本発明の目的は、第1の画像担持体から中
間転写体への転写効率、及び中間転写体から第2の画像
担持体への転写効率が極めて高い中間転写体、該中間転
写体の製造方法及び画像形成装置を提供することにあ
る。
【0026】また、本発明の目的は、低コストで、工程
数が少なく、多様性に優れた中間転写体及び該中間転写
体の製造方法を提供することにある。
【0027】また、本発明の目的は、画像の微小部分の
転写不良の発生しない、所謂中抜け画像のない、均一、
均質の画像品質が、第2の画像担持体である紙やOHP
シートの種類に依存することなしに達成される中間転写
体、該中間転写体の製造方法及び画像形成装置を提供す
ることにある。
【0028】また、本発明の目的は、中間転写体の繰り
返し使用による過酷な耐久使用を行っても中間転写体の
特性に変化がなく、初期と同様な特性を維持し得る中間
転写体、該中間転写体の製造方法及び画像形成装置を提
供することにある。
【0029】また、本発明の目的は、有機感光体に悪影
響を与えず、感光体寿命を長くできる中間転写体及び該
中間転写体の製造方法を提供することにある。
【0030】また、別の目的は、多層構成のベルトを成
形した場合でも使用中に層間剥離のない中間転写体、該
中間転写体の製造方法及び画像形成装置を提供すること
にある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の画像担
持体上に形成された画像を中間転写体に転写した後、第
2の画像担持体上に更に転写する画像形成装置に用いる
中間転写体において、成形用原料を押し出し機で円筒状
に溶融押し出しし、所望の形状寸法に成形する中間転写
体が、少なくとも、下記構造式(1)及び(2)を含有
した樹脂よりなることに特徴を有する中間転写体であ
る。
【0032】
【化7】
【0033】(式中、R1 及びR2 は炭素数1〜4のア
ルキル基が0〜4個の範囲で置換した基を示し、m及び
nは正の整数を示す。) また、本発明は、第1の画像担持体上に形成された画像
を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に
転写する画像形成装置に用いる中間転写体の製造方法に
おいて、成形用原料を押し出し機で円筒状に溶融押し出
しし、所望の形状寸法に成形する中間転写体が、少なく
とも、上記構造式(1)及び(2)を含有した樹脂より
なり、かつ押し出し成形比が0.5〜3.0であること
を特徴とする中間転写体の製造方法である。
【0034】また、本発明は、第1の画像担持体上に形
成された画像を中間転写体に転写した後、第2の画像担
持体上に更に転写する画像形成装置において、成形用原
料を押し出し機で円筒状に溶融押し出しし、所望の形状
寸法に成形する中間転写体が、少なくとも、上記構造式
(1)及び(2)を含有した樹脂よりなることを特徴と
する画像形成装置である。
【0035】
【発明の実施の形態】図2及び図3に本発明に係わる成
形装置を示す。本装置は基本的には、押し出し機、押し
出しダイス、及び必要に応じ空気吹き込み装置よりな
る。
【0036】図2は2層構成ベルト成形用に押し出し機
100及び110と2基具備しているが、少なくとも本
発明においては1基以上有していればよい。次に、単層
の中間転写体の製造方法について述べる。まず、成形用
樹脂、導電剤及び添加剤等を所望の処方に基づき、予め
予備混合後、混練分散をせしめた成形用原料を押し出し
機100に具備したホッパー120に投入する。押し出
し機100は、成形用原料が、後工程でのベルト成形が
可能となる溶融粘度となり、また、原料相互が均一分散
するように、設定温度及び押し出し機のスクリュー構成
は選択される。成形用原料は押し出し機100中で溶融
混練され溶融体となり押し出しダイス140に入る。押
し出しダイス140は空気導入路150が配設されてお
り、空気導入路150より空気が押し出しダイス140
に空気が吹き込まれることによりダイス140を通過し
た溶融体は径方向に拡大膨張する。
【0037】この時吹き込まれる気体は、空気以外、窒
素、二酸化炭素及びアルゴン等を選択することができ
る。膨張した成形体は冷却リング160により冷却され
つつ上方向に引き上げられる。この時、寸法安定ガイド
170の間を通過することより最終的な形状寸法180
が決定される。更に、これを所望の幅に切断することに
より、本発明の中間転写ベルト190を得ることができ
る。本発明における押し出し成形比とは、押し出しダイ
ス140の口径に対する押し出しダイスを通過し口径が
拡大膨張した成形後の形状寸法180が得られた時の口
径の比を表すものである。
【0038】即ち、押し出し成形比=成形後の口径/押
し出しダイス口径である。
【0039】前述の説明は単層ベルトに関してであった
が、2層の場合は、図2に示されるように更に押し出し
機110を配置し、押し出し機100の混練溶融体と同
時に2層用の押し出しダイス140へ、押し出し機11
0の混練溶融体を送り込み、2層同時に拡大膨張させ2
層ベルトを得ることができる。130はホッパーであ
る。
【0040】もちろん、3層以上の場合は、層数に応じ
相応に押し出し機を準備すればよい。図4〜6に2層及
び3層構成の中間転写ベルトを例示する。このように本
発明は単層のみならず、多層構成の中間転写ベルトを一
段工程で、かつ短時間に寸法精度良く、成形することが
可能である。この短時間成形が可能ということは大量生
産及び低コスト生産が可能であることを十分示唆するも
のである。
【0041】図3は、本発明にかかるまた別の中間転写
体の製造方法である。
【0042】ホッパー120に投入された成形用原料
は、押し出し機100を通過する過程で均一分散された
溶融体となり、押し出しダイス141から押し出され
る。内部冷却マンドレル165に、押し出されたベルト
内面は接触または非接触の状態であり、好ましくは非接
触で冷却され、所望寸法180に整えられ本発明の中間
転写ベルト190を得る。この時の押し出し成形比と
は、以下により求めることができる。
【0043】押し出し成形比=成形後のベルト口径18
0/押し出しダイス口径141 本発明に用いられる、樹脂は、従来技術に述べられた材
料より優れた、機械強度及び電気絶縁性を有するもので
あり、本発明の中間転写体に用いた場合、高耐久性、好
ましい電気抵抗制御性を発揮する。電子写真特性として
は、即ち、高転写効率、画像均一性及び画像の鮮鋭さを
得ることができる。
【0044】本発明の樹脂は、前記の構造式(1)及び
(2)を少なくとも含有し、その構造式(1)に対する
構造式(2)の含有比は、好ましくは9:1〜1:9の
範囲であり、より好ましくは8:2〜1:9である。
【0045】構造式(1)単独の樹脂は分子鎖が太く硬
いため、機械強度は強い反面、本発明の中間転写ベルト
を得ようとした場合、柔軟性に著しく欠け、ベルトとし
ての機能を発揮することができない。更に、これのみで
は本発明の成形法では成形性も悪いため、所望の寸法及
び厚みを得ることにかなりの困難を要す。
【0046】構造式(2)の樹脂は構造式(1)の樹脂
に対し、適度の柔軟性と成形安定性を付与するものであ
る。また、構造式(2)の樹脂のガラス転移点は構造式
(1)の樹脂よりは低いため、中間転写ベルトの成形時
の成形温度を下げる効果も有する。更に、構造式(1)
の樹脂のみでは不十分であった添加剤、とりわけ本発明
においては抵抗制御剤の均一分散が構造式(2)の含有
により、より良く達成することができる利点も有する。
これは構造式(1)の樹脂と構造式(2)の樹脂の溶解
パラメーター値が非常に近い値を持つため、均一相溶し
良結果が得られると考えている。
【0047】本発明の樹脂を得るためには、例えば構
造式(1)よりなる樹脂と構造式(2)よりなる樹脂を
溶融混練せしめて均一不可分の状態にし、本発明の樹脂
を得る方法。構造式(1)の樹脂に構造式(2)の樹
脂や、そのモノマー成分、及び/または低分子量成分を
グラフト重合して本発明の樹脂を得る方法。構造式
(1)及び構造式(2)の樹脂が溶解可能な溶剤中に、
それぞれを所望量溶解せしめ均一分散後、前記溶剤を除
去することにより、本発明の樹脂を得る方法等がある
が、本発明において、及びの方法が均質な物性が得
られるため、特に好ましい。
【0048】特開平5−127389号公報、特開平6
−95517号公報及び特開平6−130830号公報
中に列挙された樹脂中の一部分に本発明と類似した樹脂
が開示されているが、これら従来の発明は、本発明の明
細書中で詳述された目的や作用効果を鑑みなされたもの
ではない。即ち、本発明は、本発明の特定な材料とその
特定な比率と、特定な製造方法により、それらが相俟っ
て本発明の中間転写ベルトが得られ、目的とする機能を
得ることができるのである。
【0049】本発明の目的を達成するためには、まず本
発明の樹脂の成分を慎重に選択組合せなければならな
い。次いで、当該樹脂を用いて所望の物性を付与した中
間転写ベルトを得るためには、樹脂の成分比に応じてそ
の成形方法及び成形条件を好ましく選ぶ必要があり、当
該樹脂のみ、当該成形方法のみでは本発明の目的及び効
果を達成することはできない。
【0050】本発明の樹脂は、従来中間転写体に用いら
れた材料よりは、分散性及び成形性に優れているため、
図2及び図3の方法により、中間転写ベルトを製造する
場合、容易に電気抵抗を均一制御することは可能であ
る。しかし、このように優れた樹脂を用いても本発明の
中間転写体として機能するためには、ベルト各部の体積
抵抗率及び/または表面抵抗率は、その最大値を最小値
の100倍以内に収めることが好ましい。それを超える
とベルト内の電気抵抗のムラが転写性に悪影響を生じ、
ベタ部の部分的な転写不良や、文字部の中抜けが発生し
易くなる。とりわけ、低温低湿環境で著しい劣化となる
場合がある。
【0051】また、図2の製造方法においては、急激に
周方向に拡大膨張するため、とりわけベルト周方向の体
積抵抗率及び/または表面抵抗率は、その最大値を最小
値の100倍以内にすることが好ましい。これらを達成
するためには、本発明の樹脂と抵抗制御剤との相溶性、
抵抗制御剤の量、及び分散加工時の工程条件、更に、図
2及び図3に示されるベルト製造時の各工程条件を詳細
に検討することにより、上記の範囲に収めることができ
る。
【0052】本発明における体積抵抗率と表面抵抗率
は、単に測定条件の違いではなく、全く別個の電気特性
を示すものである。即ち、中間転写体に印加される電圧
/電流が厚み方向に加えられた場合、中間転写体の電荷
の移動は、主に中間転写体内部の構造や物性、換言すれ
ば、中間転写体の層構成や、添加剤及び抵抗制御剤の種
類や分散状態によって決定され、体積抵抗率がきまる。
その結果として、中間転写体の特性としての表面電位や
除電速度等がきまるのである。一方、中間転写体の表面
のみで電荷の授受が行えるように電圧/電流が加えられ
た場合は、中間転写体の内部構造や層構成にほとんど依
存せず、表面における添加剤及び抵抗制御剤の存在割合
によってのみ帯電及び除電がきまる。
【0053】しかるに、本発明においては、この2つの
抵抗率が相俟って好ましい範囲に入ることが、転写効率
の維持、中間転写体の均一な転写性、中抜けやフィルミ
ング等の欠陥のなく、画像全面にわたる良画質を得るう
えで好ましい。
【0054】成形用原料の吸水率は、1.9%を超える
とベルト成形時ベルト表面に水蒸気を含んだダマやブツ
を生じ易くなるため、1.9%以下にすることが好まし
い。とりわけ、押し出し成形比が1.0を超えて拡大膨
張させ適正な寸法を得ようとする場合は、1.6%以下
にすることがより好ましい。また、本発明の中間転写体
の吸水率も1.9%以下に維持することが好ましい。
1.9%を超える吸水率を有すると、低温低湿と高温高
湿の各環境間での電気抵抗差が大きくなり過ぎ、全ての
環境で転写効率を安定化させることが難しい場合があ
る。
【0055】前述のように、本発明の中間転写ベルトの
電気抵抗値及びベルト内の電気抵抗値の一様性は、中間
転写ベルトの性能を維持する上で非常に重要な因子であ
る。中間転写ベルトの電気抵抗値が高過ぎる場合は、1
次転写時及び2次転写時に充分な転写電界を与えること
ができず転写不良となる場合がある。一方、低過ぎる場
合は、部分的な放電が生じ、やはり転写電界を形成する
ことが難しい場合がある。また、ベルト内の抵抗が不均
一であると、前述と同様に部分的な放電即ちリークが発
生し1次及び2次転写時に印加した電流はそこから逃げ
必要な転写電界を得にくい場合がある。
【0056】本発明の製造方法において、押し出し成形
比の大小により、ベルト内の電気抵抗値の均一性は著し
く影響を受ける。図2の製造方法では、押し出し成形比
が3.0を超えると、押し出しダイスを通過後、拡大膨
張する工程で、拡大率が大き過ぎるため引き上げ方向
(軸方向)及び周方向に電気抵抗のムラが生じる。特に
周方向に瞬時に大きく拡大されるため、電気抵抗ムラは
周方向に大きくなる。そのため押し出し成形比は、より
好ましくは2.8以下にすることが良結果を得られる。
【0057】押し出し成形比が1.05未満であると、
押し出し成形速度と、空気吹き込み量及び速度のバラン
スを取ることが微妙に難しく、ベルトの形状寸法の不安
定性やベルトの厚み方向にムラが発生し易くなる。この
ベルトの厚みは、やはり電気抵抗値に影響を与える因子
であり、厚みの不均一はベルト内の一様性に不具合を与
える。押し出し成形比が1.05未満で成形したい場合
は、図2の如きの製造方法では不可能であり、異なる図
3のごときの成形製造方法を用いる必要がある。しか
し、成形比が0.5未満であると、ベルトは押し出しダ
イス141から出た後、大きく収縮しつつ加工されるた
め、厚みの変動ムラや寸法安定性に不安が生じる。
【0058】また一方、中間転写体に処方される抵抗制
御剤量は本発明の製造方法と不可分の関係にある。抵抗
制御剤量が30重量%を超えると同時に処方される樹脂
がどんなに延伸、拡大が可能な柔軟な樹脂であっても押
し出し機を通過後、塑性的な溶融体となり、所望の拡大
膨張を行うことができない場合がある。また、仮に成形
できたとしても量が多いため抵抗制御剤粒子起因のブ
ツ、フィッシュアイや穿孔が頻発し易い。本発明におい
て、中間転写体として、好ましい電気抵抗値としては、
1×105 〜1×1016Ωの範囲内である。
【0059】抵抗制御剤量が0%であれば成形時、上述
のような問題は当然発生しないが、この場合、抵抗制御
剤を含有しなくても、中間転写体の抵抗値が1×105
〜1×1016Ωとなるような成形用原料を用いることが
必要であり、そのためには成形用原料として、それ自身
で1×105 〜1×1016Ωを発現する樹脂、換言すれ
ば中抵抗樹脂を使用しなければならない。しかるに、本
発明の製造方法では抵抗制御剤量は30重量%以下とす
ることが好ましく、より好ましくは25重量%以下、特
に好ましくは21重量%以下である。特に、抵抗制御剤
をイオン電導性及び電子電導性のいずれかを単独で用い
る場合、または両方を併用する場合、イオン電導性抵抗
制御剤は分散性に優れる反面、湿度依存性が大きいため
多量に使用することはできない。また、電子電導性抵抗
制御剤は前述のように本発明の中間転写ベルトの製造方
法において電気抵抗の一様性に著しく影響を与える。そ
のため本発明においては、イオン電導性抵抗制御剤とし
ては0.05〜10重量%、電子電導性抵抗制御剤は3
〜30重量%を、それぞれ単独、または併用することが
好ましい。
【0060】成形後の中間転写体の厚みの範囲は、45
〜300μmであることが好ましく、より好ましくは5
0〜270μm、特に好ましくは55〜260μmであ
る。図2の製造方法では押し出しダイスより押し出しさ
れた混練溶融体が急激に拡大膨張するため、電気抵抗の
制御性と相俟って成形体の厚みはある程度制限を受け
る。300μmを超える厚みは、均一な拡大膨張が得が
たく電気抵抗の均一性に難が生じ易い。同時に厚みが厚
い分、膜厚の均一性は得にくくなる傾向がある。更に、
この膜厚が大のベルトを中間転写体として用いる場合、
かなりの剛性と乏しい柔軟性のため、円滑な走行性が妨
げられベルト走行中に撓み及び寄り等が生じ易くなる。
45μm未満の厚みは中間転写体としての引張り強度の
低下、またベルトを張架回転させた耐久中に緩和が生じ
徐々に伸びが発生する等、実用上問題を有するものであ
る。
【0061】本発明の製造方法では45μm未満のベル
トの製造は薄層ゆえ、電気抵抗の安定性等が期待でき、
対応は可能であるが、上記の実用上の問題より好ましく
ない。
【0062】本発明において、図2及び図3の押し出し
ダイスのダイギャップの厚みより、最終の中間転写ベル
ト190の厚みは小さくすることが好ましい。これは押
し出し時、中間転写ベルトの表面の平滑性を得るため
と、厚みの均一性、これは前述のように中間転写ベルト
の電気特性に影響を与える因子であり、これらを確保す
るために好ましい。その範囲は、ダイスのダイギャップ
に対し99/100〜1/100である。1/100未
満になると押し出し圧が高くなり、円滑な押し出しが困
難となる場合がある。
【0063】本発明の中間転写体に用いられる主たる樹
脂以外の樹脂としては例えば、ポリスチレン、クロロポ
リスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブ
タジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、ス
チレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共
重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチ
レン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル
酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレ
ン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体、(スチレン−メタクリル酸
メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合
体及びスチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、
スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体
等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を
含む単重合体または共重合体)、メタクリル酸メチル樹
脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、
アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シリコーン
変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂、
アクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、スチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレ
タン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジ
エン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウ
レタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ケトン樹
脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン
樹脂及びポリビニルブチラール樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリアミド樹脂及び変性ポリフェニレンオキサイド樹脂
等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を
使用することができる。ただし、主たる樹脂の特性を妨
げない範囲においてのみ使用可能である。
【0064】本発明に用いる中間転写体は、転写不良、
中抜け画像が生じない程度の硬度が必要であり、その好
ましい範囲は60〜100°、より好ましくは70〜1
00°、特に好ましくは73〜100°であり、その測
定方法はJIS−Aの方式に従うものとする。
【0065】次に、本発明の中間転写体の電気抵抗値を
調節するための抵抗制御剤のうち、電子電導性抵抗制御
剤としては、例えば、カーボンブラック、黒鉛、アルミ
ニウムドープ酸化亜鉛、酸化スズ被覆酸化チタン、酸化
スズ、酸化スズ被覆硫酸バリウム、チタン酸カリウム、
アルミニウム金属粉末及びニッケル金属粉末等が挙げら
れる。また、イオン電導性抵抗制御剤としては、テトラ
アルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモ
ニウム塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、アルキルサルフェート、グリセリン脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪族アルコ
ールエステル、アルキルベタイン及び過塩素酸リチウム
等が挙げられる。本発明の吸水率の測定はJIS−K7
209のA法に準じて測定される。ただし、サンプル形
状は、粒子状、フィルム状、薄板状または立体物等で、
繰り返し測定において、再現性が得られる範囲内で適時
選択することができる。
【0066】中間転写体の抵抗値の測定方法は以下の通
りである。 (1)中間転写ベルト20を図7に示したように張架
し、該中間転写ベルト20を2本の金属ローラ202及
び203で挟み、直流電源、適当な抵抗値を持つ抵抗
器、電位差計をつなぐ。 (2)駆動ロールにて中間転写ベルト表面の移動速度が
100〜300mm/秒になるように該ベルトを駆動す
る。 (3)直流電源から100V〜1kVの範囲内で電圧を
回路に印加し、抵抗器の両端の電位差Vrを電位差計に
て読む。なお、測定時の雰囲気は、気温、23±5℃、
湿度50±10%RHとする。 (4)得られた電位差Vrから、回路に流れる電流値I
を求める。 (5)中間転写ベルトの抵抗値=印加電圧/電流値I。
【0067】なお、図6において、200は駆動ロー
ラ、201は金属ローラ、204は直流電源、205は
抵抗器、206は電位差計である。
【0068】また、第1の画像担持体としては、少なく
とも最外層にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
の微粉末を含有する感光ドラムを用いると、より高い1
次転写効率が得られるために好ましい。これは、PTF
Eの微粉末を含有することにより、該感光ドラム最外層
の表面エネルギーが低下し、トナーの離型性が向上する
ためではないかと考えられる。
【0069】次に、本発明における表面抵抗及び体積抵
抗率測定方法について述べる。
【0070】<測定機> 抵抗計;超高抵抗計R8340A(アドバンテスト社
製) 試料箱;超高抵抗測定用試料箱TR42(アドバンテス
ト社製) ただし、主電極は直径25mm、ガード・リング電極は
内径41mm、外径49mmとする。
【0071】<サンプル>ベルトを直径56mmの円形
に切断する。切断後、片面はその全面をPt−Pd蒸着
膜により電極を設け、もう一方の面はPt−Pd蒸着膜
により直径25mmの主電極と内径38mm、外径50
mmのガード電極を設ける。Pt−Pd蒸着膜は、マイ
ルドスパッタE1030(日立製作所製)で蒸着操作を
2分間行うことにより得られる。蒸着操作を終了したも
のを測定サンプルとする。
【0072】<測定条件> 測定雰囲気;23℃/55%。なお、測定サンプルは予
め23℃/55%の雰囲気に12時間以上放置してお
く。
【0073】測定モード;プログラムモード5(ディス
チャージ10秒、チャージおよびメジャー30秒。) 印加電圧;1〜1000(V) 印加電圧は、本発明の画像形成装置で使用される中間転
写体及び転写部材に印加される電圧の範囲の一部である
1〜1000Vの間で任意に選択できる。また、サンプ
ルの抵抗値、厚み及び絶縁破壊強さ等に応じて、上記印
加電圧の範囲において、使用される印加電圧は、適時変
えることができる。また、前記印加電圧のいずれか一点
の電圧で測定された、複数個所の体積抵抗率及び表面抵
抗率が、本発明の抵抗範囲に含まれれば、本発明の目的
とする抵抗範囲であると判断される。
【0074】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を詳細に説明す
る。実施例中の「部」は重量部を示す。
【0075】(樹脂製造例1)
【0076】 ポリ(2,6−ジメチルフェニレンエーテル)樹脂粉末 60部 ポリスチレン樹脂粉末 40部 酸化防止剤 0.2部
【0077】上記配合をヘンシェルミキサーで十分混合
後、30φの口径を有する2軸押し出機を使用し、シリ
ンダー温度260〜300℃の範囲に設定しスクリュー
回転数70〜100rpmの範囲で、脱気しながら混練
分散を行い、樹脂(A)を得た。
【0078】(樹脂製造例2)ポリ(2,6−ジメチル
フェニレンエーテル)樹脂40部、スチレン樹脂60部
及びラジカル開始剤(ベンゾイルパーオキサイド)0.
2部をキシレン500mlに加え、撹拌しながら、キシ
レン還流下で5時間反応させた。冷却後、反応物をメタ
ノール中に注ぎ、沈殿物をロ過し、乾燥して、本発明の
グラフト樹脂を得た。これを樹脂(B)とする。
【0079】 (実施例1) 樹脂(A) 100部 導電性カーボンブラック 8.0部 酸化防止剤 0.5部
【0080】上記の配合を2軸の押し出し混練機で混練
し、所望の電気抵抗になるようにカーボン等添加剤を充
分にバインダー中に均一分散させ、成形用原料(1)を
得た。更に、これを1〜2mmの粒径の混練物とした。
次に、図2に示される1軸押し出し機100のホッパー
120へ前記混練物を投入し、設定温度を200〜30
0℃の範囲に調節して押し出すことにより、溶融体とし
た。溶融体は引き続いて、直径150mm、ダイギャッ
プの巾1100μmの円筒状単層用押し出しダイス14
0に導かれた。更に、そこで空気導入路150より空気
を吹き込み拡大膨張させ、最終的な形状寸法180とし
て直径180mm、厚み150μmとした。更に、ベル
ト巾230mmで切断し、中間転写ベルト190を得
た。これを中間転写ベルト(1)とする。
【0081】中間転写ベルト(1)の電気抵抗は、4.
2×1010Ωであった。また、200V印加して、上記
のベルト(1)を図8に示されるように周方向に4箇
所、各位置での軸方向に2箇所、計8箇所、体積抵抗率
及び表面抵抗率の測定を行いベルト内の電気抵抗のバラ
ツキを測定したが、8箇所の測定値は1桁以内に収まっ
ていた。その結果を表1に示す。同様の位置での厚み測
定のバラツキは150μm±12μmの範囲であった。
中間転写ベルト(1)の目視観察によると表面にはブ
ツ、フィッシュアイ等の異物、成形不良はみられなかっ
た。また、上記原料(1)の吸水率は0.15%であ
り、中間転写ベルト(1)の吸水率は0.06%であっ
た。
【0082】この中間転写ベルト(1)を図1に示され
るフルカラー電子写真装置に装着し、80g/m2 紙に
フルカラー画像をプリントし、以下のように転写効率を
定義して、転写効率の測定を行った。
【0083】1次転写効率(感光ドラムから中間転写ベ
ルトへの転写効率)=中間転写ベルト上の画像濃度/
(感光ドラム上の転写残画像濃度+中間転写ベルト上の
画像濃度)。
【0084】2次転写効率(中間転写ベルトから紙への
転写効率)=紙上の画像濃度/(紙上の画像濃度+中間
転写ベルト上の転写残画像濃度)。
【0085】本実施例では、感光ドラム1として、最外
層にPTFEの微粉末を含有する有機感光ドラム(OP
C感光ドラム)を用いた。そのため、高い1次転写効率
が得られた。1次転写効率、2次転写効率はそれぞれ9
5%、92%であった。
【0086】なお、中間転写ベルトのクリーニング方式
は、クリーニング用帯電部材7に1×108 Ωの抵抗を
持つ弾性ローラを用いた1次転写同時クリーニング方式
とし、フルカラー画像5万枚の連続プリントを行った。
【0087】初期よりベルトの抵抗不均一に起因する画
像濃度ムラもなく、5万枚耐久後も該ベルトの永久伸び
に起因する色ズレやクリーニング不良のない良好な画像
を得ることができた。更に、表面にトナーのフィルミン
グもなく、ヒビ割れ、削れ及び摩耗が生ずることなく、
初期と同様の表面性のままであった。
【0088】 (実施例2) 樹脂(B) 95部 スチレン−ブタジエン樹脂 5部 導電性酸化スズ 21部 過塩素酸リチウム 0.8部 酸化防止剤 0.5部
【0089】上記の配合を2軸押し出し機で、混練分散
し、均一な混練物を得、成形用原料(2)とした。次い
で、実施例1と同様に直径115mm、ダイギャップの
巾2000μmの押し出しダイス140を用い成形し、
直径142mm、厚み120μmの中間転写ベルト
(2)を得た。
【0090】また、成形用原料及び中間転写ベルト
(2)の吸水率はそれぞれ0.04%、0.08%であ
った。
【0091】この中間転写ベルトの電気抵抗は7.6×
1011Ωであった。また、ベルトの硬度は99°であっ
た。この時の体積抵抗率及び表面抵抗率の結果を表1に
示す。
【0092】次に、実施例1と同様にして、4万枚のフ
ルカラー画像を繰り返し複写テストを行ったが、ベルト
の伸びに起因する色ズレもなく、良好な転写効率から得
られる高画像濃度を維持し、中抜け画像も発生しなかっ
た。このときの1次転写効率、2次転写効率はそれぞれ
94%、90%であった。4万枚後のベルト表面にトナ
ーのフィルミングは見られず、更にヒビ割れ、折れ曲が
り、キズも発生しなかった。
【0093】(実施例3)図3に示される、直径180
mm、ダイギャップの巾210μmのスパイラルダイよ
りなる押し出しダイス141を具備した押し出し機10
0に実施例1の成形用原料(1)をホッパー120より
供給し、円筒状に押し出した。押し出されたベルトは冷
却用マンドレルに内面を接触し、冷却されつつ、延伸さ
れ、所望の寸法及び厚みとされ、中間転写ベルト190
を得る。この時の寸法180及び厚みは、直径163m
m、厚み128μmであり、これを中間転写ベルト
(3)とする。
【0094】次に、実施例1と同様に5万枚の耐久試験
を行ったが、転写効率、画質共に初期と変らないもので
あった。また、ベルト自身へのフィルミングやキズ、ヒ
ビ割れは発生しなかった。
【0095】また、中間転写ベルト(3)の体積抵抗率
及び表面抵抗率を周方向及び軸方向、合計8点測定した
が、その値は全て、100倍部以内の範囲に収まってい
た。
【0096】(比較例1)直径50mmの押し出しダイ
ス140を用いた以外は、実施例1と同様にして中間転
写ベルト(4)を得た。中間転写ベルト(4)の電気抵
抗は一応、1.6×1010Ωであったが、抵抗測定中、
抵抗値が収束せず、不安定な測定であった。更に、ベル
ト内の抵抗の一様性は3桁以上あり部分的に低抵抗部と
高抵抗部が存在していた。その結果を表1に示す。厚み
のムラは150μmを狙っていたが最小値82μm、最
大値210μmとバラツキの大きいものであった。実施
例1と同様に複写テストを行ったが初期から部分的な転
写不良、画像濃度薄(特に2色重ね合わせた時に著し
い。)画像の微小転写抜け等が発生した。5万枚耐久を
行ったが、画質は初期レベルより徐々に悪化していっ
た。しかし、耐久によりヒビ割れ、キズ等は発生しなか
った。
【0097】 (比較例2) ポリエチレン樹脂 30部 塩化ビニル樹脂 70部 導電性カーボンブラック 8部 酸化防止剤 0.5部
【0098】上記の配合を実施例1と同様にして、成形
用原料(3)を得、更に、中間転写ベルトの製造法も実
施例1と同様に製造した。これを中間転写ベルト(5)
とした。
【0099】吸水率は0.15%であった。次に、やは
り実施例1と同様にして、5万枚の耐久試験を行った。
初期は色ズレ、画質に問題は発生しなかったが、3万枚
終了前後からベルト駆動に徐々に微小の収縮/伸長が見
られ2色重ね時、色ズレが最大巾で300μmオーダー
でのズレが発生した。
【0100】また、5万枚後にはベルトの緩和に起因し
たと思われるベルトテンションの低下が認められた。こ
のため、不規則にやはり最大300μmの色ズレが5万
枚後に頻発した。
【0101】
【表1】
【0102】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、第1の
画像担持体から中間転写体への転写効率、及び中間転写
体から第2の画像担持体への転写効率が極めて高い中間
転写体、該中間転写体の製造方法及び画像形成装置を提
供することができる。
【0103】更に、工程数が少なく、多様性に優れた中
間転写体及び該中間転写体の製造方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間転写体(中間転写ベルト)を用い
たフルカラー画像形成装置の概略図である。
【図2】本発明の中間転写ベルトの成形装置の概略図で
ある。
【図3】本発明の中間転写ベルトのまた別の成形装置の
概略図である。
【図4】本発明の2層構成の中間転写ベルトの部分概略
図である。
【図5】本発明の3層構成の中間転写ベルトの部分概略
図である。
【図6】本発明の3層構成の中間転写ベルトの全体概略
図である。
【図7】本発明の中間転写ベルトの抵抗測定装置の概略
図である。
【図8】本発明の中間転写ベルトの体積抵抗率及び表面
抵抗率の測定位置の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 芦邊 恒徳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 下條 稔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 篤志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 草場 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松田 秀和 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H032 BA09

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の画像担持体上に形成された画像を
    中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に転
    写する画像形成装置に用いる中間転写体において、成形
    用原料を押し出し機で円筒状に溶融押し出しし、所望の
    形状寸法に成形する中間転写体が、少なくとも、下記構
    造式(1)及び(2)を含有した樹脂よりなることを特
    徴とする中間転写体。 【化1】 (式中、R1 及びR2 は炭素数1〜4のアルキル基が0
    〜4個の範囲で置換した基を示し、m及びnは正の整数
    を示す。)
  2. 【請求項2】 構造式(1)と構造式(2)の含有比
    が、9:1〜1:9の範囲である請求項1記載の中間転
    写体。
  3. 【請求項3】 構造式(1)及び(2)を含有した樹脂
    が、構造式(1)よりなる樹脂(1)と、構造式(2)
    よりなる樹脂(2)を溶融混合することにより得られる
    樹脂である請求項1または2に記載の中間転写体。
  4. 【請求項4】 構造式(1)及び(2)を含有した樹脂
    が、構造式(1)よりなる樹脂(1)に、構造式(2)
    をグラフト重合することにより得られる樹脂である請求
    項1または2に記載の中間転写体。
  5. 【請求項5】 中間転写体の押し出し成形比が0.5〜
    3.0である請求項1〜4のいずれかに記載の中間転写
    体。
  6. 【請求項6】 中間転写体がシームレス中間転写ベルト
    である請求項1〜5のいずれかに記載の中間転写体。
  7. 【請求項7】 中間転写体に含有される抵抗制御剤量が
    0〜30重量%である請求項1〜6のいずれかに記載の
    中間転写体。
  8. 【請求項8】 成形後の中間転写体の厚みが45〜30
    0μmである請求項1〜7のいずれかに記載の中間転写
    体。
  9. 【請求項9】 中間転写体の抵抗値が1×105 〜1×
    1016Ωである請求項1〜8のいずれかに記載の中間転
    写体。
  10. 【請求項10】 成形用原料及び中間転写体の一方また
    は両方の吸水率が1.9%以下である請求項1〜9のい
    ずれかに記載の中間転写体。
  11. 【請求項11】 中間転写体に含有される抵抗制御剤
    が、イオン電導性抵抗制御剤0.05〜10重量%及び
    電子電導性抵抗制御剤3〜30重量%の一方または両方
    よりなる請求項7〜10のいずれかに記載の中間転写
    体。
  12. 【請求項12】 ベルト各部の体積抵抗率の最大値が、
    最小値の100倍以内にある請求項6〜11のいずれか
    に記載の中間転写ベルト。
  13. 【請求項13】 ベルト周方向における体積抵抗率の最
    大値が、最小値の100倍以内にある請求項6〜11の
    いずれかに記載の中間転写ベルト。
  14. 【請求項14】 ベルト各部の表面抵抗率の最大値が、
    最小値の100倍以内にある請求項6〜13のいずれか
    に記載の中間転写ベルト。
  15. 【請求項15】 ベルト周方向における表面抵抗率の最
    大値が、最小値の100倍以内にある請求項6〜13の
    いずれかに記載の中間転写ベルト。
  16. 【請求項16】 成形後の中間転写体の厚みが、押し出
    しダイスのダイギャップの99/100〜1/100の
    範囲にある請求項1〜15のいずれかに記載の中間転写
    体。
  17. 【請求項17】 第1の画像担持体上に形成された画像
    を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に
    転写する画像形成装置に用いる中間転写体の製造方法に
    おいて、成形用原料を押し出し機で円筒状に溶融押し出
    しし、所望の形状寸法に成形する中間転写体が、少なく
    とも、下記構造式(1)及び(2)を含有した樹脂より
    なり、 【化2】 (式中、R1 及びR2 は炭素数1〜4のアルキル基が0
    〜4個の範囲で置換した基を示し、m及びnは正の整数
    を示す。) かつ押し出し成形比が0.5〜3.0であることを特徴
    とする中間転写体の製造方法。
  18. 【請求項18】 第1の画像担持体上に形成された画像
    を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に
    転写する画像形成装置に用いる中間転写体の製造方法に
    おいて、成形用原料を押し出し機で円筒状に溶融押し出
    しし、所望の形状寸法に成形する中間転写体が、少なく
    とも、下記構造式(1)及び(2)を含有した樹脂より
    なり、 【化3】 (式中、R1 及びR2 は炭素数1〜4のアルキル基が0
    〜4個の範囲で置換した基を示し、m及びnは正の整数
    を示す。) かつ押し出し成形比が1.05〜2.8であることを特
    徴とする中間転写体の製造方法。
  19. 【請求項19】 第1の画像担持体上に形成された画像
    を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に
    転写する画像形成装置において、成形用原料を押し出し
    機で円筒状に溶融押し出しし、所望の形状寸法に成形す
    る中間転写体が、少なくとも、下記構造式(1)及び
    (2)を含有した樹脂よりなることを特徴とする画像形
    成装置。 【化4】 (式中、R1 及びR2 は炭素数1〜4のアルキル基が0
    〜4個の範囲で置換した基を示し、m及びnは正の整数
    を示す。)
  20. 【請求項20】 第1の画像担持体上に形成された画像
    を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に
    転写する画像形成装置において、成形用原料を押し出し
    機で円筒状に溶融押し出しし、所望の形状寸法に成形す
    る中間転写体が、少なくとも、下記構造式(1)及び
    (2)を含有した樹脂よりなり、 【化5】 (式中、R1 及びR2 は炭素数1〜4のアルキル基が0
    〜4個の範囲で置換した基を示し、m及びnは正の整数
    を示す。) かつ押し出し成形比が0.5〜3.0であることを特徴
    とする画像形成装置。
  21. 【請求項21】 第1の画像担持体上に形成された画像
    を中間転写体に転写した後、第2の画像担持体上に更に
    転写する画像形成装置において、成形用原料を押し出し
    機で円筒状に溶融押し出しし、所望の形状寸法に成形す
    る中間転写体が、少なくとも、下記構造式(1)及び
    (2)を含有した樹脂よりなり、 【化6】 (式中、R1 及びR2 は炭素数1〜4のアルキル基が0
    〜4個の範囲で置換した基を示し、m及びnは正の整数
    を示す。) かつ押し出し成形比が1.05〜2.8であることを特
    徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003029545A (ja) * 2001-07-18 2003-01-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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