JP2001013541A - ストロボ発光制御方法及び装置並びにカメラ - Google Patents

ストロボ発光制御方法及び装置並びにカメラ

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JP2001013541A
JP2001013541A JP11180152A JP18015299A JP2001013541A JP 2001013541 A JP2001013541 A JP 2001013541A JP 11180152 A JP11180152 A JP 11180152A JP 18015299 A JP18015299 A JP 18015299A JP 2001013541 A JP2001013541 A JP 2001013541A
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strobe
light emission
strobe light
exposure
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JP11180152A
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Minoru Ishiguro
稔 石黒
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プログラムシャッターを用いたカメラにおいて
ストロボによる露光量を予測し、その予測値に基づいて
不要なストロボ発光を禁止することにより省エネルギー
化を達成するとともに、近距離側において過度にオーバ
ー露光となる現象を防止する。 【解決手段】セクターの開口形状を制御してレンズの絞
り値と開口時間を調整する絞り兼用シャッターを有する
カメラにおいて、被写体距離、ストロボのガイドナンバ
ー、フイルム感度、及びストロボ露光量の制御目標値に
基づいて目標とする露光量を得るための第1の開口値を
求める。次いで、測光値とフイルム感度から求めた露出
値より、ストロボ発光制御可能な第2の開口値の範囲を
求める。そして、測光値がAE制御可能な所定値以上の
場合において、第1の開口値が第2の開口値の範囲から
所定量以上外れた場合、ストロボ発光を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はストロボ発光制御方
法及び装置並びにカメラに係り、特に、ストロボを発光
することにより適正な露光量で撮影することができるカ
メラに適用されるストロボ制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ストロボを発光させなくても、適正な露
光量で撮影することができる条件(外光輝度)下におい
ても、常時ストロボを発光させる常時発光方式のカメラ
が知られている(特開平8−171118号公報)。ま
た、特開平8−278526号公報では、かかる常時発
光タイプのカメラにおいて、所定の輝度以上で所定の距
離以上の条件の場合にはストロボの発光を禁止してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シャッ
ターの開口形状によりレンズの絞り値と開口時間を総合
して露出量が決定されるプログラムシャッターを用いた
カメラの場合、輝度及びフイルム感度により計算される
露光値によりシャッターの開口値が決まり、ストロボの
発光制御可能な開口値範囲が決まるが、上記特開平8−
278526号公報で開示のカメラのように、所定の輝
度以上でかつ所定の距離以上の場合、一律にストロボの
発光を禁止しているため、ストロボによる露光量の予測
値が同一の場合でもストロボが発光する場合と、発光し
ない場合があり、無駄なエネルギーを消費する場合があ
った。特に遠距離側の制御においてかかる課題が生じ
る。
【0004】また、十分な外光輝度のもとで撮影を行う
時のように、AE制御による撮影が可能な条件でもスト
ロボを発光させたほうが影消し等の効果があるが、近距
離ではストロボの発光制御可能な最小開口値による制限
のため、ストロボを発光した場合、ストロボ露光量が制
御目標値に対してオーバーとなり逆効果となる場合があ
る。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ストロボによる露光量を予測して、その予測値
に基づいて不要なストロボ発光を禁止することにより、
省エネルギー化を達成でき、また、近距離側において過
度にオーバー露光となる現象を防止できるストロボ露光
制御方法及び装置並びにカメラを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、被写体輝度とフイルム感度により決定され
る露光値に基づいてレンズの絞り値とシャッター速度が
決定されるプログラムシャッターと組み合わせてストロ
ボの発光を制御することにより、撮影時の総露光量を調
節するストロボ発光制御方法において、該方法は、少な
くとも被写体距離、ストロボのガイドナンバー、及びフ
イルム感度の条件に基づいて、目標とする露光量を得る
ための制御値を求め、測光により得られる被写体輝度と
フイルム感度により決定される露光値に基づいて決定さ
れるプログラムシャッターの動作を考慮して、前記制御
値に従ってストロボを発光させた場合のストロボ露光量
を予測し、その予測により得られたストロボ露光量の予
測値が前記目標とする露光量に対して所定の許容範囲か
ら外れる場合に、ストロボの発光を禁止することを特徴
としている。
【0007】本発明によれば、プログラムシャッターに
よるシャッター或いは絞りの開口規制を考慮して、スト
ロボによる露光量を予測し、その予測値に基づいて不要
なストロボ発光を禁止する。これにより、省エネルギー
化を達成できるとともに、過度なオーバー露光を防止で
きる。
【0008】本発明の他の態様によれば、被写体距離及
び被写体輝度に応じたストロボ露光量の制御目標値が予
め用意されており、前記制御値は前記制御目標値に基づ
いて決定されることを特徴としている。この場合、スト
ロボの発光を禁止することになる発光禁止条件を取得
し、得られた発光禁止条件を用いてストロボ露光量の制
御目標値のデータを修正してもよい。
【0009】また、本発明の他の態様に係るストロボ発
光制御方法は、シャッターで画成される開口の形状を制
御することによって絞り値と開口時間が調整される絞り
兼用シャッターの開閉制御に連動してストロボの発光タ
イミングを制御することにより、撮影時の総露光量を調
節するストロボ発光制御方法において、該方法は、少な
くとも被写体距離、ストロボのガイドナンバー、及びフ
イルム感度の条件に基づいて、目標とする露光量を得る
ための第1の開口値を求める第1の工程と、測光により
得られる被写体輝度とフイルム感度により決定される露
光値に基づいて、ストロボを発光させるタイミングとし
て制御可能な第2の開口値の範囲を求める第2の工程
と、前記被写体輝度が所定の基準値以上の場合であっ
て、かつ、前記第1の開口値が前記第2の開口値の範囲
の最小値よりもさらに所定量以上小さい場合に、ストロ
ボの発光を禁止する第3の工程と、を含むことを特徴と
している。
【0010】本発明の更に他の態様によれば、前記第1
の工程における前記第1の開口値は、被写体距離、ガイ
ドナンバー、及びフイルム感度の条件に加えて、予め定
められているストロボ露光量の制御目標値に基づいて求
められる。
【0011】上記ストロボ発光制御方法の前記第3の工
程に代えて、或いは、前記第3の工程に加えて更に、前
記被写体輝度が所定の基準値以上であって、前記第1の
開口値が前記第2の開口値の範囲の最大値よりも所定量
以上大きい場合に、ストロボの発光を禁止する工程を含
む態様も可能である。前記所定量は写真フイルムのラチ
チュードに応じて決定されることが好ましい。
【0012】上述の方法発明を具現化する装置を提供す
べく、本発明に係るストロボ発光制御装置は、シャッタ
ーで画成される開口の形状を制御することによって絞り
値と開口時間を調整可能な絞り兼用シャッターと、該シ
ャッターの開閉制御に連動して発光されるストロボ発光
部と、前記シャッターの開閉を制御するとともに、前記
ストロボ発光部の発光タイミングを制御して撮影時の総
露光量を調節する制御手段と、を備えたストロボ発光制
御装置において、該装置は、少なくとも被写体距離、ス
トロボのガイドナンバー、及びフイルム感度の条件に基
づいて、目標とする露光量を得るための第1の開口値を
求める手段と、測光により得られる被写体輝度とフイル
ム感度により決定される露光値に基づいて、ストロボを
発光させるタイミングとして制御可能な第2の開口値の
範囲を求める手段と、を有し、前記制御手段は、前記被
写体輝度が所定の基準値以上であって、かつ前記第1の
開口値が前記第2の開口値の範囲の最小値よりもさらに
所定量以上小さい場合に、ストロボの発光を禁止するこ
とを特徴としている。
【0013】本発明の他の態様に係るストロボ発光制御
装置には、ストロボ露光量の制御目標値を規定する目標
値データが予め用意されており、被写体距離、ストロボ
のガイドナンバー、フイルム感度、及び前記制御目標値
に基づいて前記第1の開口値が求められることを特徴と
している。
【0014】また、前記制御手段に代えて、或いは、前
記制御手段の制御機能に更に追加して、前記被写体輝度
が所定の基準値以上の場合で、かつ前記第1の開口値が
前記第2の開口値の範囲の最大値よりも所定量以上大き
い場合に、ストロボの発光を禁止する制御手段を備えた
る態様が可能である。
【0015】本発明のストロボ発光制御装置に対して、
写真フイルムのラチチュードを示す情報を入力する入力
手段と、該入力手段から受入した情報にしたがって、ラ
チチュードに応じて前記所定量を自動変更する自動設定
手段と、を付加する態様もある。
【0016】本発明のストロボ発光制御装置は、被写体
の輝度を検出する測光手段と、前記シャッターの開閉制
御に連動して発光されるストロボ発光装置と、を備えた
カメラに適用される。本発明は、ストロボ装置を発光さ
せない場合にも必要な露光量が得られる外光輝度の条件
下にあっても、ストロボ装置を発光させてフイルムのラ
チチュードの範囲内でオーバー露光寄りの撮影を行うス
トロボ露光付加式のカメラに好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るストロボ発光制御方法及び装置並びにカメラの好ま
しい実施の形態について詳説する。
【0018】図1は本発明の実施の形態に係るストロボ
内蔵カメラの斜視図である。このカメラ10は24mm
新写真システム(APS)対応のカメラであって、同図
に示すように、該カメラ10はボディの上面にシャッタ
ーボタン11が設けられ、前面略中央部に撮影レンズ1
2が組み込まれた鏡胴13が配設されている。
【0019】カメラ10前面上部には図の左からAF投
光器14、ファインダ15、AF受光器16、及びスト
ロボ装置17が配置され、前記鏡胴13の右脇には、外
光輝度を測定するための測光部18が組み込まれてい
る。AF投光器14とAF受光器16とで測距部が構成
され、例えば三角測量の原理に基づいて被写体までの距
離が求められる。測光部18は、カメラボディの表面に
形成された入射窓18aと、該入射窓18aの内側に配
置されたレンズ18bと、このレンズ18bの結像位置
近傍に配された受光素子18cとから構成されている。
前記受光素子18cの受光面は、レンズ18bの結像位
置から所定量だけずらして配置されているため、受光素
子18cの受光面には完全な被写体像が結像されず、被
写体を含む撮影視野全体の平均外光光量が受光素子18
cで検出される。
【0020】カメラ10内部において撮影レンズ12の
光軸上には写真フイルムに必要な露光を与えるシャッタ
ー19が組み込まれている。シャッター19は絞り羽根
兼用シャッターであり、シャッター19Aの開口形状に
より絞り値と開口時間を総合して露出量が決定されるプ
ログラムシャッターが採用されている。ストロボ装置1
7はシャッター19の開口タイミングに合わせて自動的
に発光制御され、被写体に補助光を与える。本実施の形
態に係るカメラ10では、ストロボ装置17の発光タイ
ミングをシャッター19の開口タイミングに対して微妙
に変化させることにより、ストロボによる露光量の調整
を行っている。
【0021】このストロボ露光量の調整方法を図2のタ
イムチャートを参照して説明する。図2に示すタイムチ
ャートは、シャッター19が始動してからどのタイミン
グでストロボ装置17を発光すると、どの程度の露光量
が得られるかという関係を示したものである。同図
(a)より、シャッター19が始動して時間t1 経過し
たタイミングでストロボ光を照射した場合(図2
(b))は、その時点ではまだシャッター19の開口面
積が小さく、フイルムを露光する光束も小さい。このた
めストロボ露光量は少ない(図2(c))。
【0022】これに対して、シャッター19が始動して
時間t2 経過したタイミングでストロボ光を照射した場
合(図2(d))にはシャッター19の開口面積が最大
になっているので、フイルムを露光する光束は大きい。
この為、時間t1 での露光量に比べてほぼ2倍の露光量
となる(図2(e))。このように、ストロボ装置17
の発光タイミングを調整することにより、ストロボ装置
17の発光量を変えることなくストロボにより付加され
る露光量を自由に調整することができる。
【0023】本実施の形態に係るカメラ10は、AF投
光器14及びAF受光器16で測定される被写体までの
距離と、測光部18で測定される撮影視野内の外光輝度
と、使用される写真フイルムのラチチュードとに基づい
て、撮影に最適な露光を得るためのストロボ光の発光制
御及びストロボ光の発光タイミング制御を行っている。
ストロボ制御方法について詳細は後述する。
【0024】図3はカメラ10の構成を示すブロック図
である。同図に示すように、カメラ10は、測距部2
2、測光部18、レンズ駆動部24、カートリッジ情報
読取部26、入力部28、磁気記録部30、フイルム給
送部32、シャッタ部34、ストロボ部36、表示部3
8、及びこれら各ブロックを統括制御する中央演算処理
装置(CPU)40から構成される。
【0025】測距部22は図1で説明したAF投光部1
4とAF受光部16に相当するブロックである。レンズ
駆動部24は撮影レンズ12をズーム動作又はフォーカ
ス動作させるためのモータを含む電動のレンズ駆動手段
である。
【0026】カートリッジ情報読取部26は、カートリ
ッジのデータディスクを読み取る手段を含む。データデ
ィスクはバーコードがプリントされた円盤であり、該デ
ータディスクを正逆回転させることにより、ISO感
度、フイルム枚数、フイルム種類などの情報が読み取れ
るようになっている。
【0027】入力部28は、図示せぬモード切替ダイヤ
ルやズームスイッチ、ストロボモードの設定スイッチそ
の他の操作キーを含むブロックであり、ユーザがカメラ
10を操作して各種の指示を入力するインターフェース
部である。
【0028】磁気記録部30は、磁気ヘッドを有し、写
真フイルムに形成されている磁気記録層に作用して磁気
情報の書き込み及び磁気情報の読み込みを行うためのブ
ロックである。
【0029】フイルム給送部32は給送モータを含み、
フイルムの自動巻き上げ、及び巻戻しを行うブロックで
ある。シャッター部34は図1で説明したシャッター1
9の駆動手段を含むブロックである。ストロボ部36は
図1で説明したストロボ装置17に相当するブロックで
ある。表示部38は、例えば液晶パネルで構成され、該
表示部38には電池残量、セルフタイマー、デート表
示、フイルムカウンタ、撮影モード表示などカメラの状
態を示す各種の情報が表示される。
【0030】CPU40はカメラ10全体の制御を司る
処理部であり、このCPU40がROM41に格納され
ている制御プログラム41Aに基づいてストロボ部34
の発光タイミングの制御を行っている。また、ROM4
1にはストロボ露光量の計算に使用される補正値のデー
タテーブル(以下、補正テーブルという。)41Bが格
納されており、CPU40はこの補正テーブル41Bを
活用して後述するストロボ露光量の調整を行う。
【0031】CPU40は、シャッターボタン11から
受入する信号に呼応して撮影動作を制御するとともに、
その他入力部28から受入する各種信号に基づき該当す
るブロックの動作作を制御する。
【0032】シャッターボタン11が押圧操作される
と、その操作に応じて半押し信号又は全押し信号がCP
U40に入力される。シャッターボタン11から半押し
信号を受けたCPU40は、AF投光器14に対して被
写体までの距離を測定するための信号を与えると共に、
測光部18に対して撮影視野内の外光輝度を測定するた
めの信号を与える。これらの信号に基づいてAF投光器
14(及びAF受光器16)と測光部18とはそれぞれ
測距・測光を行い、測定結果をCPU40に与える。ま
た、シャッターボタン11から全押し信号を受けたCP
U40は、ストロボ装置17に対してストロボ発光を行
うための信号を与え、シャッター19に対してシャッタ
ー開閉を行うための信号を与える。
【0033】次に、制御プログラム41Aに基づいてC
PU40が行う発光タイミング制御の処理の手順につい
て図4のフローチャートを用いて説明する。
【0034】先ず、カメラ10の電源スイッチがONさ
れ、処理がスタートすると、CPU40に内蔵されたメ
モリのクリアやI/Oポートの設定など初期処理が行わ
れる(ステップS410)。そして、操作部28のスイ
ッチの入力の有無を判断し、何れかのスイッチが起動さ
れるまで、処理を待機する(ステップS412)。スイ
ッチには、シャッターボタン11以外に図示しないセル
フタイマースイッチやズームスイッチなどがある。何れ
かのスイッチが起動された場合に、シャッターボタン1
1が押されたか、それ以外のスイッチが押されたかを判
定し(ステップS414)、シャッターボタン11以外
のスイッチの場合はスイッチ毎にそれぞれ対応する処理
を行って(ステップS416)、ステップS412に戻
る。
【0035】ステップS414において、シャッターボ
タン11の押圧操作によるレリーズスイッチONを検知
すると、電源電池の残量のチェックが行われ、バッテリ
チェックのOK/NG判定が行われれる(ステップS4
18)。ここでバッテリNGとなったときは処理はステ
ップS412に戻る。
【0036】ステップS418でバッテリーOKと判定
されると、続いて、CPU40からの信号が測光部18
に与えられ、測光部18では撮影視野内の外光輝度の測
定を行う(ステップS420)。更に、CPU40から
の信号がAF投光器14に与えられ、AF投光器14と
AF受光器16で被写体までの距離の測定を行う(ステ
ップS422)。そして、ステップS420で求めた外
光輝度のアペックス値(Bv )とフイルム感度のアペッ
クス値(Sv )とを次式(1) に代入して、シャッター1
9の制御値であるEv 値(露光値)を算出する(ステッ
プS424)。
【0037】
【数1】 Ev =Sv +Bv …(1) このEv 値の算出によって、撮影に必要や露光量を得る
ためのシャッター速度と絞り値の組み合わせが決定す
る。
【0038】次に、ストロボ装置17を発光させるタイ
ミングを決めるためのAv 値を算出する(ステップS4
26)。Av 値はストロボ装置17を発光させた際のシ
ャッター19の開口面積に対応する値である。つまり、
Av 値が求められれば、シャッター19が始動して徐々
に増加する開口面積がどの面積になったときにストロボ
装置17を発光させればよいか判るので、Av 値からス
トロボ装置17の発光タイミングを求めることができ
る。
【0039】Av 値の算出手順は次の通りである。
【0040】Av 値は、目標とする露光量を得るための
開口値(第1の開口値という)に相当し、以下に示すと
おり、被写体距離(D)、ストロボのガイドナンバー
(GNo. )、フイルム感度、及びストロボ露光量の制御
目標値より、求められる。
【0041】フイルム感度NS、カメラの開口値Fのレ
ンズで撮影した時、ストロボ光によって被写体が照射さ
れた時の適正露出の条件式は、
【0042】
【数2】 Av =(Gv −5)+Sv −Dv −ΔDP …(2) で表される。
【0043】ただし、式(2) においてAv は次式(3)
【0044】
【数3】 F2 =2Av …(3) の関係を満たし、Gv はISO100におけるガイドナ
ンバー(GNo. )をG10 0 として、次式(4)
【0045】
【数4】 G100 2=2Gv …(4) の関係を満たす。また、Sv は次式(5)
【0046】
【数5】 NS=2Sv …(5) の関係を満たし、ISO100におけるSv 値
(S100 )はS100 =5である。Dv は被写体距離Dに
ついて、次式(6)
【0047】
【数6】 D2 =2Dv …(6) の関係を満たし、ΔDPはストロボ露光量の制御プログラ
ムによるストロボ制御の露光量係数をαとして次式(7)
【0048】
【数7】 ΔDP=log2 α …(7) で定義される。露光量係数αはストロボによる露光成分
を調整するための補正値( オフセット値) に相当するも
のであり、制御目標値にしたがって基準露光量からの減
少量を規定する値である。
【0049】露光量係数αは図2で説明したROM41
の補正テーブル41Bから求める。補正テーブル41B
は、使用される写真フイルムの感度や、レンズのズーム
ポジションに応じて複数種類のテーブルが用意されてお
り、撮影状況に応じて適切な補正テーブルが選択され
る。
【0050】図5は補正テーブルの例を示す図である。
同図に示すように、補正テーブルはEv 値と被写体距離
(D)とをパラメータとし、露光量係数αに相当するオ
フセット値(OFS)を求めるためのテーブルである。
この例では露光値Ev 値を(〜EV1 、EV1 〜EV2 、EV2
〜EV3 、EV3 〜)の4段階に分け、被写体までの距離を
(〜D1 、D1 〜D2 、D2 〜D3 、D3 〜)の4段階
に分けている。ただし、EV1 <EV2 <EV3 、D1 <D2
<D3 の大小関係を有するものとする。
【0051】そして、各段階ごとにストロボ装置17に
よる露光量の制御目標値を割り付けてある(図5参
照)。基本的には、EV1 以下の場合は、外光輝度だけで
は露光量が不足するので、ストロボ装置17による露光
量が最大露光量(100%)から減少しない補正値OF
S=1が割り付けられている。そして、外光輝度がEV1
以上の場合は、ストロボ装置17による露光量を減少さ
せる補正値OFS=1/2〜1/8が割り付けられてい
る。この時の減少量は、被写体距離が短い場合に大きく
なるように調整されている。
【0052】図5によれば、距離D1 とD2 の間で、か
つEv 値がEV2 B3 の間の領域の場合はOFS=1/2
となる。また、距離がD3 以上で、且つ輝度がB1 とB
2 の間の場合は、OFS=1となる。このようにして該
当するOFS値(すなわち、露光量係数α)を求めて、
式(7) に代入することによりΔDPが得られる。
【0053】前記式(3) 乃至(7) で得られたGv 値、S
v 値、Dv 値、ΔDP値を式(2) に代入することによりA
v 値が得られる(図4ステップS426)。
【0054】図5に示したフィルム感度ISO100に
おける補正テーブル41Bに従って制御されたストロボ
露光量と、外光による露光量との関係を図6のグラフを
用いて説明する。図6において横軸は外光輝度を示し、
縦軸は露光量を示す。露光量100%のラインがAE制
御で最適露光とする基準露光量であり、外光による露光
寄与量の上にストロボによる露光量が加算される様子が
図示されている。なお、図6フイルム感度がISO10
0の場合について示しており、被写体距離がD1以下の
領域に対応するものである。また、図6中B1 、B2 、
B3 はそれぞれ図5で説明したEV1 、EV2 、EV3 に対応
する輝度である。
【0055】図6に示すように、外光輝度がBv =4以
下の場合は、シャッター19を開いている時間が手ブレ
防止限界となり一定であるため、外光だけでは撮影に必
要な基準露光量(100%)の露光が得られない。すな
わち、Bv =4付近が、いわゆるAE自動制御ができる
限界の輝度である。
【0056】このため外光輝度がBv =4よりも低輝度
の領域では、外光輝度の増加に伴って外光による露光寄
与量は増加し続ける。そして、外光輝度がBv =4以上
になるとAE自動制御が有効に機能してシャッター19
が制御され、外光による露光量が100%を維持するよ
うに調整される。このため、Bv =4を超える輝度領域
では外光による露光量(外光の露光寄与成分)は一定と
なる。
【0057】これに対して、ストロボ装置17による露
光寄与成分(ストロボ露光量)は、外光輝度がB1 以下
の場合には撮影に必要な100%の露光量であり、外光
輝度が増加するに従って、〜B1 、B1 〜B2 、B2 〜
B3 、B3 〜の各外光輝度領域に対して、それぞれOF
S=1、OFS=1/2、OFS=1/4、OFS=1
/8が補正テーブル41Bに割り付けられている(図5
参照)。
【0058】フイルムを露光する総露光量は、外光によ
る露光量とストロボによる露光量との和で示されるが、
外光輝度がBv =4より低い領域において、外光による
露光寄与量が次第に大きくなってくる輝度(B1 )で、
ストロボによる露光寄与量を減少させるようにストロボ
による露光量を切り替えている。ストロボ露光寄与量を
切り替えるポイントとなる輝度値(B1 乃至B4 )を
「切替輝度」と呼ぶことにすると、図6において、切替
輝度B1 よりも低い輝度領域では、ストロボによる露光
寄与量を最大値(100%)とし、切替輝度B1 〜B2
の輝度領域ではストロボによる露光寄与量を前記最大値
の50%にし、切替輝度B2 〜B3 の輝度領域ではスト
ロボによる露光寄与量を25%に、切替輝度B3 〜の輝
度領域では12.5%にそれぞれ減少する切替制御を行
っている。こうして、総露光量が適正な露光量から過大
にオーバーとなるのを防止している。なお、総露光量が
常に適正な露光量を満たすように、ストロボによる露光
量及びその切替輝度が決定されている。
【0059】このように、ラチチュードが比較的広いネ
ガカラーフイルムの場合は、外光による露光成分に対し
てストロボ露光成分を付加して、オーバー露光ぎみの撮
影を行うことにより、良好な写真撮影が可能となる。特
に、本例のように、前記AE自動制御ができる限界の輝
度Bv =4の近傍のときのストロボ光による露光量が過
度にならないようにストロボ露光成分を調整することに
より、被写体面と背景の光量のバランスを保つことがで
き、被写体が白く浮かび上がった写真になるのを防ぐこ
とができる。
【0060】また、Bv =4以上の外光輝度の領域につ
いても、外光輝度が高くなるに従ってストロボ装置17
による露光量が段階的に少なくなっている。すなわち、
B1〜B2 まではストロボによる露光寄与量は50%、
外光輝度B2 〜B3 まではストロボによる露光寄与量は
25%、B3 〜はストロボによる露光寄与量は12.5
%と、それぞれ段階的に少なくなっている。
【0061】もし、外光輝度が高くなった場合でもスト
ロボ装置17による露光量が一定であるように発光させ
ると、被写体に対する背景の光量比率が下がり、外光が
十分に明るいにもかかわらずプリント上は背景が暗く感
じられる写真が撮影されてしまう。本例のカメラ10
は、外光輝度が高くなるに従ってストロボ装置17によ
る露光量が段階的に少なくなっているので、外光輝度が
高い場合でも被写体に対する背景の光量比率が下がるこ
とはない。このため、高輝度下においても背景が暗くな
らない写真が撮影され、写真としての雰囲気が損なわれ
ることはない。なお、図5の補正テーブルが示すとお
り、被写体までの距離がD1 以上の場合でも、外光輝度
が高くなるに従ってストロボ装置17による露光量が段
階的に少なくなるよう調整されているので、被写体まで
の距離が長くなっても同様の効果が得られる。このよう
にストロボ露光量を段階的に調整する制御方法を採用し
たストロボをデジタルプログラム(DP)ストロボと呼
ぶことにする。
【0062】被写体距離がD1 〜D2 、D2 〜D3 、D
3〜である場合の各ケースについてストロボ露光量と外
光による露光量との関係は図示しないが、図5に示した
補正テーブルにしたがってストロボ露光の制御目標値が
求められる。
【0063】図4のステップS426でAv 値を算出し
た後は、ステップS428に進み、Av 値の制御範囲の
算出を行う(ステップS428)。
【0064】これは、ステップS420で得た測光値と
フイルム感度NSより求めた露光値(Ev 値)よりスト
ロボ発光制御可能な開口値(第2の開口値)の範囲を求
める工程である。
【0065】Av 値の制御範囲は次式(8) で表される。
【0066】
【数8】 Av (min) ≦Av ≦ Av (MAX) …(8) 表される。この式(8) において、フラッシュマチック
(FM) 制御の最小開口値Av (min) (シャッターの最
大開口に対応する値)は、シャッター19のプログラム
に基づき制御され、あるEv 値の時の最小開口値Av
(min) は、次のように表される。
【0067】
【数9】 Av (min) =p(Ev ) …(9) ここで、p(Ev ) は図7に示すように、Av とEv の関
係を規定する関数であって、折線で近似でき、次のよう
に表される。
【0068】
【数10】 また、FM制御可能な最大開口値Av (MAX) (シャッタ
ーの最小開口に対応する値)はシャッター19の機械的
な構造からくる動作の安定性により制限される。
【0069】図8はTv とAv の関係を示すプログラム
線図である。Ev とTv にはEv =Tv +Av の関係が
あるので、Ev 値が定まると図8のプログラム線図にし
たがってAv 値とTv 値が求められる。こうして、Av
値の制御範囲が求められる。そして、補正テーブルにし
たがったストロボ露光量の制御目標値に対して、Av値
の制御範囲を考慮したストロボ制御が行われる。
【0070】すなわち、測光値がストロボを発光しなく
ても外光のみで十分な露光量を得ることができる条件下
(AE撮影可能な場合)において、さらに、後述のとお
り、一定の条件下においてストロボの発光を禁止するよ
うに制御する。かかるストロボ発光の制御態様を説明す
る。
【0071】 第1の態様は、図4のステップS42
6で得たAv 値がステップS428で得たAv 値制御範
囲の最小値(Av (min) )よりも所定量ΔAv 以上小さ
い場合には、ストロボの発光を禁止する。すなわち、次
式(11)、
【0072】
【数11】 Av ≦Av (min) −ΔAv …(11) の条件を満たす場合にストロボの発光を禁止する。かか
る制御により、図5で示した制御目標値に対して、図9
に示すようなストロボ露光制御が実現される。このよう
に、ストロボによる露光量の予測値が一定の基準値より
も小さい場合には、ストロボの発光を禁止するようにし
たので、無駄な発光が抑制され、省エネルギー化を達成
できる。遠距離において有効な措置である。
【0073】 第2の態様は、図4のステップS42
6で得たAv 値がステップS428で得たAv 値制御範
囲の最大値(Av (MAX) )よりも所定量ΔAv 以上大き
い場合、ストロボの発光を禁止する。すなわち、次式(1
2)、
【0074】
【数12】 Av (MAX) +ΔAv ≦Av …(12) の条件を満たす場合にストロボの発光を禁止する。これ
は、シャッターの制御上、ある範囲でストロボで必要な
開口径をシャッター19の制限で満たせないところが生
じることによる発光制限である。近距離の場合に、スト
ロボの発光による露光量の付加成分が過大となり、スト
ロボ付加による作用が逆効果になるのを防止するための
措置である。この措置は、使用されるフイルムのラチチ
ュードに応じて、判断基準となる所定量ΔAv が自動的
に調整される。
【0075】あるネガカラーフイルムの場合、ラチチュ
ードは+3〜−1であり、あるポジカラーフイルムの場
合ラチチュードは+1/2〜−1/2という具合に、フ
イルムの種類、製造元(メーカー)によって様々なラチ
チュードのフイルムが存在する。したがって、カートリ
ッジ情報読取部26から読み込んだ情報、又は磁気記録
部30から読み込んだ磁気情報などに基づいて、使用さ
れるフイルムのラチチュードを識別し、当該フイルムの
ラチチュードに合わせて、適切な所定量ΔAvが設定さ
れる。
【0076】 第3の態様は、図4のステップS42
6で得たAv 値がステップS428で得たAv 値制御範
囲から所定量ΔAv 以上はずれた場合、ストロボの発光
を禁止する。これは上記ととを組み合わせた態様に
相当する。すなわち、次式(13)、(14)
【0077】
【数13】 Av ≦Av (min) −ΔAv …(13) または、
【0078】
【数14】 Av (MAX) +ΔAv ≦Av …(14) の何れかの条件が整った場合に、ストロボの発光を禁止
する。
【0079】上記乃至で述べたように、図5で説明
した制御目標値に対して、さらに、実際のストロボ露光
量の予測値を計算し、無駄な発光を禁止するとともに、
近距離における過度のオーバー露光を防止することがで
きる。
【0080】このようにして、Av 値の制御範囲の算出
が終了すると、図4のフローチャートに示したステップ
S430に進み、シャッターボタン11の状態を判定す
る。ステップS430ではシャッターボタン11が半押
しの状態であるか否を判定し、シャッターボタン11が
全押しされずに、半押し状態も解除されると、ステップ
S430の判定でNO判定となり、ステップS412に
戻る。
【0081】他方、ステップS430でシャッターボタ
ン11の半押し状態が維持されていると、続いてシャッ
ターボタン11が全押しされたか否かの判定を行う(ス
テップS432)。全押しされずに半押し状態が維持さ
れているとステップS430に戻る。ステップS432
において、シャッターボタン11の全押しを検出する
と、ストロボ発光が有効か否か(ストロボを発光させる
か否か)の判定を行う(ステップS434)。
【0082】もし、スロトボ発光が有効でない場合は、
ストロボの発光を禁止して、シャッター19の開閉制御
のみによる写真撮影を行う。シャッター19の開閉制御
はステップ108で算出したEv 値に基づいて行う。
【0083】他方、ステップS434において、ストロ
ボ発光が有効であるとき、シャッターの開閉制御に連動
してストロボ発光を制御して撮影を行う(ステップS4
38)。すなわち、シャッター19の開口面積がステッ
プS426で算出したAv 値となったタイミングでスト
ロボ装置17を発光する。
【0084】ステップS436又はステップS438の
撮影動作によってシャッター19が閉じた後にフイルム
を給送し(ステップS440)、ストロボ装置17の充
電を行う(ステップS442)。そして、シャッターボ
タン11が半押し状態の間、処理を待機し(ステップS
444)、シャッターボタン11から指が離れてシャッ
ターボタン11が元に戻った後に、ステップS412に
戻る。
【0085】上述した各実施の形態では、図5に示す補
正テーブルについて説明したが、補正テーブルの態様は
これに限らず、外光輝度の区分や被写体までの距離の区
分について更に細かく段階を設けてもよいし、逆に、一
層少ない段階に区分されたものでもよい。
【0086】また、上記実施の形態では、制御目標値か
ら実際のストロボ露光量の予測値を演算して、制御範囲
を超える領域について、ストロボの発光を禁止している
が、このような予測値に基づくストロボ発光禁止領域を
予め求めておき、これを考慮した補正テーブルを作成し
ておいてもよい。例えば上述のの態様の場合、図5の
補正テーブルに代えて、図9に示すような補正テーブル
を用いることができ、このテーブルに従ってAv 値を算
出してストロボの発光の有無及び発光させる場合の露光
量を制御してもよい。
【0087】図1に示したカメラ10では、被写体まで
の距離を測定する手段として、AF投光器14とAF受
光器16を用いたアクティブ方式を採用しているが、パ
ッシブ方式を用いてもよい。上記説明では本発明をスト
ロボ内蔵カメラに適用した例を述べたが、外付け式のス
トロボ装置に対しても本発明に係るストロボ発光制御方
法を適用することが可能である。
【0088】また、本発明はAPS対応のカメラに限ら
ず、35mmフイルム、その他のフイルムを使用する種
々のカメラに広く適用することができる。35mmフイ
ルムのパトローネにはDXコードと呼ばれるカメラ自動
検知コードが設けられている。このカメラ自動検知コー
ドは、電気的導通部と絶縁部とを有し、電気接点範囲の
パターンによって、フイルム感度用コード、フイルム枚
数検知コード、ラチチュード検知コードなどを表してい
る。DXコード対応のカメラは、前記カメラ自動検知コ
ードを読み取るための電気接点部を有しており、フイル
ムをセットすると各種コードを自動的に読み取るように
構成されている。本発明が適用されるカメラにおいて、
前記カメラ自動検知コードを利用してフイルムのラチチ
ュードを識別することも可能である。
【0089】また、フイルムのラチチュードを識別する
手段としては、上述以外にも、フイルム先端部(ベロ
部)のラスターコードを読み取る手段、フイルムカート
リッジの側面に付されているバーコードを読み取る手段
など、様々な態様が可能である。なお、ラチチュードに
関する情報をユーザが手動操作によって入力する手段を
用いてもよい。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
写体距離、ガイドナンバー、フイルム感度などから目標
とする露光量を得るための制御値を求める一方、AE制
御により求めた露光値に従って決定されるプログラムシ
ャッターの開口規制を考慮してストロボによる露光量を
予測し、その予測値に基づいて不要なストロボ発光を禁
止するようにしたので、省エネルギー化を達成できると
ともに、近距離側での過度なオーバー露光を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るストロボ内蔵カメラ
の斜視図
【図2】シャッターの開口タイミングとストロボ発光タ
イミングとの関係を示すタイムチャート
【図3】図1に示したカメラの構成を示すブロック図
【図4】ストロボ発光制御の処理の流れを示すフローチ
ャート
【図5】補正テーブルの一例を示す図
【図6】図5の補正テーブルに基づいたストロボ露光量
の制御例を示すグラフ図
【図7】Ev 値とAv 値の関係を示すグラフ図
【図8】シャッタープログラムにおけるTv 値とAv 値
の関係を規定するプログラム線図の一例を示す図
【図9】Av 値の制御範囲を考慮に入れたストロボ露光
量の制御例を示す図
【符号の説明】
10…カメラ、12…撮影レンズ、14…AF投光器
(測距部)、16…AF受光器(測距部)、17…スト
ロボ装置、18…測光部(測光手段)、19…シャッタ
ー、19A…シャッター、26…カートリッジ情報読取
部(入力手段)、40…CPU(制御手段、自動設定手
段)、41B…補正テーブル(制御目標値のデータに相
当)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体輝度とフイルム感度により決定さ
    れる露光値に基づいてレンズの絞り値とシャッター速度
    が決定されるプログラムシャッターと組み合わせてスト
    ロボの発光を制御することにより、撮影時の総露光量を
    調節するストロボ発光制御方法において、該方法は、 少なくとも被写体距離、ストロボのガイドナンバー、及
    びフイルム感度の条件に基づいて、目標とする露光量を
    得るための制御値を求め、 測光により得られる被写体輝度とフイルム感度により決
    定される露光値に基づいて決定されるプログラムシャッ
    ターの動作を考慮して、前記制御値に従ってストロボを
    発光させた場合のストロボ露光量を予測し、 その予測により得られたストロボ露光量の予測値が前記
    目標とする露光量に対して所定の許容範囲から外れる場
    合に、ストロボの発光を禁止することを特徴とするスト
    ロボ発光制御方法。
  2. 【請求項2】 被写体距離及び被写体輝度に応じたスト
    ロボ露光量の制御目標値が予め用意されており、前記制
    御値は前記制御目標値に基づいて決定されることを特徴
    とする請求項1記載のストロボ発光制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のストロボ発光制御方法に
    よって、ストロボの発光を禁止することになる発光禁止
    条件を求め、得られた発光禁止条件を用いてストロボ露
    光量の制御目標値のデータを修正することを特徴とする
    ストロボ発光制御方法。
  4. 【請求項4】 シャッターで画成される開口の形状を制
    御することによって絞り値と開口時間が調整される絞り
    兼用シャッターの開閉制御に連動してストロボの発光タ
    イミングを制御することにより、撮影時の総露光量を調
    節するストロボ発光制御方法において、該方法は、 少なくとも被写体距離、ストロボのガイドナンバー、及
    びフイルム感度の条件に基づいて、目標とする露光量を
    得るための第1の開口値を求める第1の工程と、測光に
    より得られる被写体輝度とフイルム感度により決定され
    る露光値に基づいて、ストロボを発光させるタイミング
    として制御可能な第2の開口値の範囲を求める第2の工
    程と、 前記被写体輝度が所定の基準値以上の場合であって、か
    つ、前記第1の開口値が前記第2の開口値の範囲の最小
    値よりもさらに所定量以上小さい場合に、ストロボの発
    光を禁止する第3の工程と、 を含むことを特徴とするストロボ発光制御方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の工程における前記第1の開口
    値は、予め定められているストロボ露光量の制御目標値
    に基づいて求められることを特徴とする請求項4記載の
    ストロボ発光制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載のストロボ発光制御
    方法において、前記第3の工程に代えて、前記被写体輝
    度が所定の基準値以上であって、前記第1の開口値が前
    記第2の開口値の範囲の最大値よりも所定量以上大きい
    場合に、ストロボの発光を禁止する工程を含むことを特
    徴とするストロボ発光制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5に記載のストロボ発光制
    御方法において、該方法は、前記被写体輝度が所定の基
    準値以上であって、前記第1の開口値が前記第2の開口
    値の範囲の最大値よりも所定量以上大きい場合に、スト
    ロボの発光を禁止することを特徴とするストロボ発光制
    御方法。
  8. 【請求項8】 前記所定量は写真フイルムのラチチュー
    ドに応じて決定されることを特徴とする請求項4乃至7
    のいずれかに記載のストロボ発光制御方法。
  9. 【請求項9】 シャッターで画成される開口の形状を制
    御することによって絞り値と開口時間を調整可能な絞り
    兼用シャッターと、該シャッターの開閉制御に連動して
    発光されるストロボ発光部と、前記シャッターの開閉を
    制御するとともに、前記ストロボ発光部の発光タイミン
    グを制御して撮影時の総露光量を調節する制御手段と、
    を備えたストロボ発光制御装置において、該装置は、 少なくとも被写体距離、ストロボのガイドナンバー、及
    びフイルム感度の条件に基づいて、目標とする露光量を
    得るための第1の開口値を求める手段と、 測光により得られる被写体輝度とフイルム感度により決
    定される露光値に基づいて、ストロボを発光させるタイ
    ミングとして制御可能な第2の開口値の範囲を求める手
    段と、 を有し、前記制御手段は、前記被写体輝度が所定の基準
    値以上であって、かつ前記第1の開口値が前記第2の開
    口値の範囲の最小値よりもさらに所定量以上小さい場合
    に、ストロボの発光を禁止することを特徴とするストロ
    ボ発光制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のストロボ発光制御装
    置において、該装置には、ストロボ露光量の制御目標値
    を規定する目標値データが予め用意されており、被写体
    距離、ストロボのガイドナンバー、フイルム感度、及び
    前記制御目標値に基づいて前記第1の開口値が求められ
    ることを特徴とするストロボ発光制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10記載のストロボ発光
    制御装置において、前記制御手段に代えて、前記シャッ
    ターの開閉及び前記ストロボ発光部の発光タイミングを
    制御して撮影時の総露光量を調節する制御手段であっ
    て、前記被写体輝度が所定の基準値以上の場合で、かつ
    前記第1の開口値が前記第2の開口値の範囲の最大値よ
    りも所定量以上大きい場合に、ストロボの発光を禁止す
    る制御手段を備えたことを特徴とするストロボ発光制御
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項9又は10記載のストロボ発光
    制御装置において、前記制御手段は、前記被写体輝度が
    所定の基準値以上であって、前記第1の開口値が前記第
    2の開口値の範囲の最大値よりも所定量以上大きい場合
    に、ストロボの発光を禁止することを特徴とするストロ
    ボ発光制御装置。
  13. 【請求項13】 写真フイルムのラチチュードを示す情
    報を入力する入力手段と、該入力手段から受入した情報
    にしたがって、ラチチュードに応じて前記所定量を自動
    変更する自動設定手段と、を備えたことを特徴とする請
    求項9乃至12のいずれかに記載のストロボ発光制御装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項9乃至13のうちいずれかに記
    載のストロボ発光制御装置を備えたカメラであって、被
    写体の輝度を検出する測光手段と、前記シャッターの開
    閉制御に連動して発光されるストロボ装置と、を備えて
    いることを特徴とするカメラ。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のカメラにおいて、
    該カメラは、ストロボ装置を発光させない場合にも必要
    な露光量が得られる外光輝度の条件下にあっても、スト
    ロボ装置を発光させてフイルムのラチチュードの範囲内
    でオーバー露光寄りの撮影を行うストロボ露光付加式の
    カメラであることを特徴とするカメラ。
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