JP2001012445A - カバー式吸盤 - Google Patents

カバー式吸盤

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JP2001012445A
JP2001012445A JP11184675A JP18467599A JP2001012445A JP 2001012445 A JP2001012445 A JP 2001012445A JP 11184675 A JP11184675 A JP 11184675A JP 18467599 A JP18467599 A JP 18467599A JP 2001012445 A JP2001012445 A JP 2001012445A
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suction cup
cover
annular
suction
annular pressing
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Kenjiro Teramoto
健次郎 寺本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着力を長期間にわたって維持できるカバー
式吸盤を提供すること。 【解決手段】 カバー式吸盤1は、背面に突出軸9が立
設された吸盤本体2と、突出軸9を挿通する挿通孔13
が形成されたカバー体3と、挿通孔13から突き出した
突出軸9を介して吸盤本体2の中央部分2aをカバー体
3側に引き寄せる引張手段10とを備え、カバー体3の
吸盤本体2に臨む面には、直径が互いに異なる複数の環
状押圧部15,16が略同心状に設けられており、吸着
時には各環状押圧部15,16が吸盤本体2の前記中央
部分2aを囲む周辺部分2bを背面側から押圧するよう
に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カバー式吸盤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】日用品等に利用される吸盤としては、従
来、吸盤それ自体の弾性復元力から吸着力を得るように
した一般的な吸盤のほかに、図7に一例を示すようなカ
バー式吸盤が知られている。このカバー式吸盤70は、
吸着面71が略平面状に形成された円板形の吸盤本体7
2と、吸盤本体72の外周縁部に対向する環状押圧部7
3を有する、皿を伏せたような形状のカバー体74とを
備えている。吸盤本体72の背面中央には突出軸75が
立設されており、この突出軸75はカバー体74に形成
された挿通孔76を貫通してカバー外に突き出してい
る。そして、挿通孔76から突き出した突出軸75の先
端部には、枢支ピン77を介してレバー部材78が揺動
自在に枢支されている。レバー部材78の一端側には当
接部79が、他端側にフック部80が、それぞれ形成さ
れている。枢支ピン77から当接部79までの距離は、
非吸着時における枢支ピン77からカバー体74までの
距離よりも長く設定されている。
【0003】図8は、カバー式吸盤70の吸着状態を示
している。吸着させる際には、片手でカバー体74を保
持して吸着面71を被吸着面81に軽く押圧しながら、
他方の手でレバー部材78を起こす。すると、レバー部
材78の当接部79がカバー体74の外面に当接し、前
記した距離の関係から枢支ピン77はカバー体74から
離れる向きに移動し、突出軸75を介して吸盤本体72
の中央部分がカバー体74側に引き寄せられる。これに
より、吸着面71と被吸着面81との間に低圧の空間8
2が生じ、図8に示した状態に吸着するので、目的とす
る物品をフック部80に掛止して使用する。この状態で
は、吸盤本体72の中央部分を引き寄せる作用の反作用
により突出軸75が被吸着面81側に引っ張られ、カバ
ー体74の環状押圧部73が吸盤本体72の外周縁部を
背面側から押圧するので、外部の空気が空間82へ流入
することは極力防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のカバー式吸盤70には以下のような問題があった。
すなわち、吸着状態でカバー体74に押圧されているの
は吸盤本体72の外周縁部のみであるため、被吸着面8
1が本質的に平滑な面である場合でも、前記外周縁部に
対面する位置の被吸着面81に微細なキズや塵埃の付着
等があると、空間82と外部とを連通する通気路が生じ
て気密性が低下しやすくなり、比較的短期間で吸着力が
失われて、カバー式吸盤70が被吸着面81から脱落し
てしまうことになった。また、カバー式吸盤70は、例
えばしぼ加工や艶消し加工等が施された凹凸加工面に吸
着させて使用することはできなかった。
【0005】因みに、このカバー式吸盤70において
も、吸着面71の外周縁部に適宜なペースト状シール材
を環状に付着させたのち吸着させることにより、空間8
2の内外を連通する通気路をシール材で塞ぐようにすれ
ば、凹凸加工面に吸着させることは一応可能である。し
かしながら、この場合はシール材が吸着面71と被吸着
面との間の摩擦力を低減する潤滑剤のはたらきをしてし
まうので、フック部80に掛止した物品の負荷荷重によ
り容易に横滑りすることになって、吸盤としての使用は
不可能となった。
【0006】本発明は以上のような問題に鑑みてなされ
たものであって、吸着力を長期間にわたって維持できる
カバー式吸盤の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るカバー式吸盤は、背面の中央に突出軸
が立設された吸盤本体と、この吸盤本体の突出軸を挿通
する挿通孔が形成されたカバー体と、挿通孔から突き出
した突出軸を介して吸盤本体の中央部分をカバー体側に
引き寄せる引張手段とを備え、カバー体の吸盤本体に臨
む面には、直径が互いに異なる複数の環状押圧部が略同
心状に設けられており、引張手段により吸盤本体の中央
部分をカバー体側に引き寄せたとき、各環状押圧部が吸
盤本体の前記中央部分を囲む周辺部分を背面側から押圧
するように構成されているものである。
【0008】また、前記構成において、吸盤本体の前記
周辺部分の吸着面に、当該部分を少なくとも内側の環状
押圧部に押圧される内側領域と外側の環状押圧部に押圧
される外側領域とに区画する環状溝が形成されているも
のである。
【0009】また、前記構成において、吸盤本体の前記
周辺部分に、被吸着面に向かって膨出する環状膨出部が
形成されており、この環状膨出部の内周縁部及び外周縁
部がそれぞれ背面側から環状押圧部に押圧されるように
構成されているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図3は、本発明の一実施形
態に係るカバー式吸盤を示している。このカバー式吸盤
1は、吸盤本体2と、カバー体3とを備えている。吸盤
本体2は略円板状をなしており、その吸着面4には直径
が互いに異なる2条の環状溝5,6が同心状に形成され
ている。各環状溝5,6は吸盤本体2の径方向の断面が
略三角形状であり、吸盤本体2の背面(吸着面4と反対
側の面:以下同様)には、各環状溝5,6と対応する環
状突起7,8が形成されている。
【0011】また、吸盤本体2の背面の中央には円柱状
の突出軸9が立設されている。突出軸9にはつまみ10
を螺合するための雄ねじが刻設されるとともに、その基
端には係止鍔11が、先端部には物品掛止用の貫通孔1
2が、それぞれ形成されている。そして、インサート成
型を行うことにより、係止鍔11が吸盤本体2に埋設さ
れた状態に一体化されている。つまみ10は、手で摘ん
で回すための鍔部を有する断面略T字型の筒状に形成さ
れ、その内周面には突出軸9の前記雄ねじと螺合する雌
ねじが刻設されている。
【0012】一方、カバー体3は直径が吸盤本体2より
も僅かに小さい円形の皿を伏せたような形状をなしてお
り、その中央には前記突出軸9を挿通する挿通孔13が
形成されている。カバー体3の、吸盤本体2背面に臨む
面には、直径が互いに異なる2つの環状押圧部15,1
6が同心状に設けられている。内側の環状押圧部15
は、その先端面が吸盤本体2の環状突起7,8間の背面
に対向する円筒状に形成されている。一方、外側の環状
押圧部16は、その先端面が吸盤本体2の外周縁部の背
面に対向する円筒状に形成されている。両環状押圧部1
5,16の先端面の高さはほぼ等しくなっている。
【0013】なお、このカバー式吸盤1では前記環状溝
5を境として、吸盤本体2が、後述するようにつまみ1
0を締め込んだ際にカバー体3側に引き寄せられる中央
部分2aと、この中央部分2aを囲む周辺部分2bとに
区画されている。そして、前記周辺部分2bは前記環状
溝6を境として、内側の環状押圧部15に対応する内側
領域2cと、外側の環状押圧部16に対応する外側領域
(外周縁部)2dとに、さらに区画されている。
【0014】次いで、このカバー式吸盤1を吸着させる
態様について説明する。ここでは、予め吸盤本体2の前
記外側領域2dの吸着面4側に、ペースト状のシール材
17を環状に付着させておく(図2参照)。シール材1
7は、吸着面と被吸着面との間の通気路を塞いで気密性
を確保できるものであれば、どのようなものを用いても
よく、例えば一般家庭に常備されている練歯磨きやハン
ドクリーム等が好適に利用できる。
【0015】シール材17を付着させると、次いで、片
手でカバー体3を保持して吸盤本体2の吸着面4を被吸
着面18(図3参照)に軽く押圧しながら、他方の手で
つまみ10を締め込んでゆく。すると、つまみ10と螺
合している突出軸9が被吸着面18から離れる向きに移
動させられ、この突出軸9を介して吸盤本体2の中央部
分2aがカバー体3側に引き寄せられる。これにより、
中央部分2aと被吸着面18との間に低圧の空間19が
生じ、図3に示した吸着状態となるので、貫通孔12に
適宜のフック等を介して又は直接に物品を掛止して使用
する。
【0016】この吸着状態では、吸盤本体2の中央部分
2aを引き寄せる作用の反作用により突出軸9が被吸着
面18側に引っ張られ、カバー体3の環状押圧部15,
16が吸盤本体2の周辺部分2bを背面側から押圧して
いる。より具体的に説明すると、環状押圧部16に押圧
される前記外側領域2dにあっては、押されたシール材
17が周方向及び径方向に拡がり、薄い膜状となって吸
着面4と被吸着面18との間に介在している。一方、環
状押圧部15に押圧される前記内側領域2cにあって
は、シール材17の介在はなく、吸着面4と被吸着面1
8とが直接的に密着している。
【0017】したがって、シール材17が被吸着面18
の凹部に流れ込んで通気路を塞ぐことで空間19の気密
性が高まっており、外部の空気の流入により空間19内
の気圧が上昇することは防止されるので、吸着当初の吸
着力が長期間にわたって維持される。また、被吸着面1
8が、しぼ加工,ヘアライン加工,艶消し加工等の施さ
れた凹凸加工面である場合でも、その凹凸をシール材1
7で塞ぐことにより気密性を確保できるため、吸着させ
ることが可能である。また、外側領域2dにおいてはシ
ール材17の介在により吸着面4と被吸着面18との間
の摩擦力が減少しているが、内側領域2cでは吸着面4
と被吸着面18とが直接的に密着して充分な摩擦力が確
保されているので、掛止した物品の負荷荷重によりカバ
ー式吸盤1が横滑りすることは防止される。さらに、吸
着する際に押されたシール材17が外側領域2dから内
方に拡がっていった場合にも、そのシール材17は外側
領域2dと内側領域2cとの間に存在している環状溝5
に収容されるので、シール材17が環状溝5を乗り越え
て内側領域2cに侵入することは防止される。よって、
前記内側領域2cによる横滑り防止効果がシール材17
の侵入で損なわれることはない。
【0018】なお、前記では外側領域2dにシール材1
7を付着させたが、それとは反対に内側領域2cにシー
ル材17を環状に付着させ、外側領域2dには何も付着
させない状態で吸着しても、前記とほぼ同様の効果が得
られる。また、内側の環状溝5は吸盤本体2の中央部分
2aがカバー体3側にスムーズに移動するようにする目
的で設けられているが、柔軟性及び伸縮性に富んだ材質
で吸盤本体2を形成する場合には、環状溝5は無くても
構わない。
【0019】さらに、このカバー式吸盤1は、内側領域
2cにも外側領域2dにもシール材17を付着させずに
吸着させる使い方も可能であり、その場合でも、吸盤本
体2の周辺部分2bが環状押圧部15と環状押圧部16
とで二重に押圧されるので、吸盤本体72の外周縁部の
みを押圧していた前記従来のカバー式吸盤70に比べ
て、被吸着面18の微細なキズや塵埃の付着等により気
密性が低下する可能性を低くでき、長期間安定した吸着
力が得られるという効果は奏される。なお、このように
シール材17を用いない場合には、内側領域2cと外側
領域2dとを区画する環状溝6は無くても構わない。
【0020】図4〜図6は、本発明の別の実施形態に係
るカバー式吸盤21を示しており、符号22は吸盤本体
を、23はカバー体を、24は吸盤本体22の吸着面
を、それぞれ示している。また、符号9〜13で示され
る各構成要素は前記カバー式吸盤1と同様である。
【0021】吸盤本体22は、つまみ10を締め込んだ
際にカバー体23側に引き寄せられる中央部分22a
と、この中央部分22aを囲む周辺部分22bとから構
成されている。そして、前記周辺部分22bは、同心状
に内外に配された環状膨出部22c,22dと、環状膨
出部22dの外側に連設された外周エッジ部22eとか
ら構成されている。環状膨出部22c,22dはそれぞ
れ、吸盤本体22の径方向に係る断面が略円弧状をな
し、被吸着面(図5では図示省略)に向かって膨出する
形状に形成されている。
【0022】また、吸盤本体22の中央部分22aと環
状膨出部22cとの間には環状溝25が、環状膨出部2
2cと環状膨出部22dとの間には環状溝26が、環状
膨出部22dと外周エッジ部22eとの間には環状溝2
7が、それぞれ形成されている。各環状溝25,26,
27は略三角形断面をなしている。さらに、各環状溝2
5,26,27の裏側となる位置の吸盤本体22背面に
はそれぞれ、環状突起28,29,30が形成されてい
る。こうした吸盤本体22が、軟質塩化ビニル等の比較
的柔軟でかつ弾力性に富んだ合成樹脂を用いて成形され
ている。
【0023】一方、カバー体23の、吸盤本体22背面
に臨む面には、直径が互いに異なる3つの環状押圧部3
1,32,33が同心状に設けられている。環状押圧部
31,32,33はそれぞれ、吸盤本体22に向かう側
に開口した環状のスリット溝34を内側に有する二重円
筒状に構成されている。そして、吸盤本体22の環状突
起28は環状押圧部31の、環状突起29は環状押圧部
32の、環状突起30は環状押圧部33の、それぞれの
スリット溝34に挿入されて支持されている。
【0024】次いで、このカバー式吸盤21を吸着させ
る態様について説明する。ここでは、吸盤本体22の前
記環状膨出部22cの吸着面24側に、予め前記実施形
態と同様のシール材17を環状に付着させておく(図5
参照)。そして、片手でカバー体23を保持して吸盤本
体22の吸着面24を被吸着面18(図6参照)に軽く
押圧しながら、他方の手でつまみ10を締め込んでゆく
と、突出軸9を介してカバー体23側に引き寄せられる
吸盤本体22の中央部分22aと被吸着面18との間に
低圧の空間19が生じ、図6に示した吸着状態となる。
【0025】この吸着状態では、前記実施形態と同様に
突出軸9が被吸着面18側に引っ張られているため、環
状膨出部22cは、その内周縁部が環状押圧部31に、
その外周縁部が環状押圧部32に、それぞれ背面側から
押圧されている。同様に環状膨出部22dは、その内周
縁部が環状押圧部32に、その外周縁部が環状押圧部3
3に、それぞれ背面側から押圧されている。このように
内周縁部及び外周縁部がそれぞれ背面側から押圧される
ので、各環状膨出部22c,22dは、その膨出してい
た部分が偏平に押しつぶされたような形状に弾性変形し
つつ、被吸着面18に圧接している。また、内側の環状
膨出部22cにおいては、予め付着させていたシール材
17が押されて周方向及び径方向に拡がり、薄い膜状と
なって吸着面24と被吸着面18との間に介在して、空
間19の気密性を高めている。一方、環状溝26により
シール材17の外方への拡がりがくい止められるため、
外側の環状膨出部22dの領域へシール材17が侵入す
ることはなく、よって、この領域では吸着面24と被吸
着面18とが直接的に密着して、横滑りを防止する摩擦
力が確保されている。
【0026】このカバー式吸盤21は、前記したように
弾性変形可能な環状膨出部22c,22dを備えている
ので、例えば乗用車の屋根などのような、ゆるやかな曲
面に吸着させた場合、各環状膨出部22c,22dがそ
の曲面に応じた形状に変形することにより、被吸着面と
の間に隙間が生じることを防止できる。したがって、被
吸着面が平面の場合はもちろんのこと、曲面の場合にも
安定した吸着力が発揮できるという効果が奏される。
【0027】なお、前記では内側の環状膨出部22cに
シール材17を付着させたが、それとは反対に外側の環
状膨出部22dにシール材17を付着させても、前記と
ほぼ同様の効果が得られる。また、環状膨出部22c,
22dのいずれにもシール材17を付着させずに吸着さ
せる使い方も可能であり、その場合でも、環状膨出部2
2c,22dが有している弾力性により高い気密性が得
られるので、前記従来のカバー式吸盤70に比べて、よ
り長期間安定した吸着力が得られるという効果は奏され
る。なお、このようにシール材17を用いない場合は、
環状膨出部は一つだけであっても構わない。
【0028】ところで、本発明の実施形態が以上の実施
形態に限定されないことは言うまでもない。例えば環状
膨出部の断面形状は略円弧状に限られず任意であり、略
U字状等であっても構わない。また、前記では本発明に
いう「引張手段」を突出軸9と螺合するつまみ10によ
り構成した(すなわち「ねじ式」の引張手段を採用し
た)が、引張手段の方式はねじ式に限定されず任意であ
り、例えば従来例に示したようなレバー式(てこ式)の
引張手段を採用しても構わない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るカバ
ー式吸盤にあっては、吸着状態では直径が異なる複数の
環状押圧部が吸盤本体の周辺部分を背面側から押圧する
ので、吸盤本体の外周縁部のみを押圧していた従来のカ
バー式吸盤に比べて、被吸着面の微細なキズや塵埃の付
着等により気密性が低下する可能性を低くでき、長期間
にわたって安定した吸着力が得られるという効果が奏さ
れる。
【0030】また、環状溝により、吸盤本体の周辺部分
の吸着面が、内側の環状押圧部に押圧される内側領域と
外側の環状押圧部に押圧される外側領域とに区画されて
いるので、いずれか一方の領域に適量のシール材を環状
に付着させて吸着することにより、気密性を確保しつつ
横滑りの防止を図ることが可能となり、極めて強力な吸
着状態をより一層の長期間にわたって維持できるととも
に、しぼ加工,ヘアライン加工,艶消し加工等の施され
た凹凸加工面に吸着させて好適に使用することも可能と
なる。
【0031】また、吸盤本体の周辺部分に弾性変形可能
な環状膨出部を備えているので、例えば乗用車の屋根の
ような、ゆるやかな曲面に吸着させた場合、環状膨出部
がその曲面に応じた形状に変形することにより、被吸着
面との間に隙間が生じることを防止できる。したがっ
て、被吸着面が平面の場合はもちろんのこと、曲面の場
合にも安定した吸着状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカバー式吸盤を示す
図であって、(a)は平面図、(b)は底面図である。
【図2】図1(a)のA−A線に沿うカバー式吸盤の拡
大断面図である。
【図3】前記カバー式吸盤の吸着状態を示す拡大断面図
である。
【図4】本発明の別の実施形態に係るカバー式吸盤を示
す図であって、(a)は平面図、(b)は底面図であ
る。
【図5】図4(a)のB−B線に沿うカバー式吸盤の拡
大断面図である。
【図6】前記カバー式吸盤の吸着状態を示す拡大断面図
である。
【図7】従来のカバー式吸盤の断面図である。
【図8】従来のカバー式吸盤の吸着状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1,21 カバー式吸盤 2,22 吸盤本体 2a,22a 中央部分 2b,22b 周辺部分 2c 内側領域 2d 外側領域 3,23 カバー体 4,24 吸着面 6 環状溝 9 突出軸 10 つまみ(引張手段) 13 挿通孔 15,16,31,32,33 環状押圧部 22c,22d 環状膨出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面の中央に突出軸が立設された吸盤本
    体と、この吸盤本体の突出軸を挿通する挿通孔が形成さ
    れたカバー体と、挿通孔から突き出した突出軸を介して
    吸盤本体の中央部分をカバー体側に引き寄せる引張手段
    とを備え、 カバー体の吸盤本体に臨む面には、直径が互いに異なる
    複数の環状押圧部が略同心状に設けられており、 引張手段により吸盤本体の中央部分をカバー体側に引き
    寄せたとき、各環状押圧部が吸盤本体の前記中央部分を
    囲む周辺部分を背面側から押圧するように構成されてい
    るカバー式吸盤。
  2. 【請求項2】 吸盤本体の前記周辺部分の吸着面に、当
    該部分を少なくとも内側の環状押圧部に押圧される内側
    領域と外側の環状押圧部に押圧される外側領域とに区画
    する環状溝が形成されている請求項1に記載のカバー式
    吸盤。
  3. 【請求項3】 吸盤本体の前記周辺部分に、被吸着面に
    向かって膨出する環状膨出部が形成されており、この環
    状膨出部の内周縁部及び外周縁部がそれぞれ背面側から
    環状押圧部に押圧されるように構成されている請求項1
    に記載のカバー式吸盤。
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