JP2001012240A - 自動車用排熱発電装置 - Google Patents

自動車用排熱発電装置

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JP2001012240A
JP2001012240A JP11177003A JP17700399A JP2001012240A JP 2001012240 A JP2001012240 A JP 2001012240A JP 11177003 A JP11177003 A JP 11177003A JP 17700399 A JP17700399 A JP 17700399A JP 2001012240 A JP2001012240 A JP 2001012240A
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Japan
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exhaust pipe
exhaust
power generation
heat collecting
wall
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Masayuki Munekiyo
正幸 宗清
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排熱発電装置において、発電モジュールの排気
管に対する押し付け荷重によって排気管の表面が変形
し、接触熱抵抗が増大することを防止する。 【解決手段】発電モジュール4が設けられる排気管3に
おいて、上下の内壁に立設させた集熱フィン21aを、
中心面付近で突き当てて上下方向に横断する梁部材を構
成し、発電モジュール4の押し付け荷重を、前記集熱フ
ィン21aで支えるようにする。また、上流端で高さの
低い集熱フィン21bを下流側で高さを増大させ、更
に、中間位置から設ける集熱フィン21cを下流側で高
さを増大させ、集熱フィンの数及び高さが下流側ほど増
大するようにして、発電モジュールの高温端の温度を一
定に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用排熱発電装
置に関し、詳しくは、エンジンの排温エネルギーを電気
エネルギーとして回収する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用排熱発電装置としては、
特開平6−081639号公報,特開平8−26106
4号公報,特開平10−234194号公報に開示され
るようなものがあった。
【0003】このものは、エンジンからの排気を導出す
る排気管の外表面に、発電モジュールの一側面を接触さ
せて取り付けると共に、該発電モジュールの他側面を水
冷式や空冷式の冷却部に接触させる。
【0004】前記発電モジュールは、半導体などの熱電
素子材料で構成され、そのゼーベック効果を利用して発
電を行うものであり、温度の高い排気管と温度の低い冷
却部により発電モジュールの高温端と低温端との間に温
度差を生じさせて発電を行う。前記発電モジュールの効
率は、一般的に、高温端の温度が高くなるほど、また、
高温端と低温端との間の温度差が大きくなるほど大きく
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記排熱発
電装置により自動車の燃費向上を図るためには、エンジ
ンの低出力領域で最大の発電出力を得る必要があり、そ
のためには、排気温度の低い状態で発電モジュールの高
温端温度と低温端温度との温度差をなるべく大きくすべ
く、発電モジュールの低温端温度はできるだけ低く、か
つ、高温端温度はできるだけ排気温度に近づけて高くな
るようにする必要がある。
【0006】このため、従来では、冷却部と発電モジュ
ールとの間、及び、排気管と発電モジュールとの間の組
付け荷重(押し付け荷重)を大きくすることで、接触熱
抵抗をなるべく小さくするようにしていた。
【0007】しかし、発電モジュールが取り付けられる
排気管は、発電モジュールの平坦な設置面積を確保すべ
く扁平な略長方形の横断面形状に形成され、この長方形
横断面の長辺に対して発電モジュールの高温端を押し付
けて取り付ける構成としていたため、大きな組付け荷重
で排気管と発電モジュールとを組付けると、排気管の長
方形横断面の長辺が撓んで、発電モジュールの高温端と
排気管との接触面積が低下すると同時に接触面の面圧が
低下し、これによって接触熱抵抗が増大し、発電出力が
低下するという問題があった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、発電モジュールが取り付けられる排気管の組付け
荷重による変形を防止することで、接触熱抵抗の増大を
防止し、以って、発電出力の低下を防止できる自動車用
排熱発電装置を提供することを目的とする。
【0009】また、前記排気管の組付け荷重による変形
を防止すると共に、上下流位置に応じた熱抵抗の調整が
行える自動車用排熱発電装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明に係る自動車用排熱発電装置は、エンジンからの排
気を導出する排気管の外面に発電モジュールの高温端を
押し付けて取り付け、該発電モジュールにより排温エネ
ルギーを電気エネルギーとして回収する自動車用排熱発
電装置において、前記排気管内部に前記押し付け荷重を
支える梁部材を設ける構成とした。
【0011】かかる構成によると、排気管内部に設けた
梁部材によって押し付け荷重に対する補強がなされ、排
気管の押し付け荷重による変形を抑止する。請求項2記
載の発明では、前記発電モジュールの高温端が押し付け
られる前記排気管が扁平な略長方形の横断面形状に形成
され、該長方形横断面の長辺に対して前記発電モジュー
ルの高温端を押し付けて取り付ける構成とした。
【0012】かかる構成によると、排気管が、扁平な略
長方形の横断面形状に形成され、該長方形横断面の長辺
に発電モジュールが取り付けられ、前記長辺に直交する
方向の押し付け荷重が、排気管内部の梁部材によって支
えられる。
【0013】請求項3記載の発明では、前記梁部材が、
前記排気管内部を前記押し付け方向に略沿って横断し、
かつ、上下流方向に略沿って延設される壁状に形成され
る構成とした。
【0014】かかる構成によると、梁部材は、排気管内
部を仕切る壁状に形成され、該壁状の梁部材によって押
し付け荷重が支えられる。また、かかる梁部材は、集熱
フィンとしても機能し得ることになる。
【0015】請求項4記載の発明では、前記梁部材と平
行に集熱フィンを立設させる構成とした。かかる構成に
よると、押し付け荷重を支えるために設けられる壁状の
梁部材と平行に、排気熱を集熱して発電モジュールに伝
達する集熱フィンが立設され、排気熱が効率良く発電モ
ジュールに伝達されるようにする。
【0016】請求項5記載の発明では、前記集熱フィン
の高さと数との少なくとも一方を、前記排気管の下流側
ほど増加させる構成とした。かかる構成によると、集熱
フィンの高さ及び/又は数を増大させると、伝熱面積が
増大するから、排気温度が低下する下流側において集熱
フィンの高さ及び/又は数を増大させることで、発電モ
ジュールの高温端の温度が下流側で低下することが抑止
される。
【0017】請求項6記載の発明では、前記押し付け方
向に略平行に、かつ、上下流方向に略沿って前記排気管
の内壁に立設させた集熱フィンの高さを、前記排気管の
下流側ほど増加させ、前記集熱フィンが下流側で前記梁
部材を兼ねるよう構成した。
【0018】かかる構成によると、集熱フィンは、上流
側では集熱手段としてのみ機能するが、下流側では、そ
の高さを増すことで押し付け荷重を支える梁部材として
も機能し、集熱フィンの集熱面積の変化による熱抵抗の
調整機能を発揮させつつ、押し付け荷重を支え得る構成
とした。換言すれば、梁部材は集熱フィンとしての機能
を発揮し得るものであり、上下流の全域で集熱面積の変
化がないと熱抵抗の調整が行えないので、排気温度が低
下する下流側では大きな集熱面積として梁部材としても
機能させるが、排気温度が高い上流側では、集熱面積を
減じることで梁部材として機能させずに、集熱の機能の
みとする。
【0019】請求項7記載の発明では、前記押し付け方
向における一方の排気管内壁に立設され前記排気管の中
心面に略至る梁部材の先端と、他方の排気管内壁に立設
され前記排気管の中心面に略至る梁部材の先端とを突き
合わせる構成とした。
【0020】かかる構成によると、例えば、前記排気管
を前記押し付け方向に直交する平面で2分割される半割
り構成とし、該半割り部品を組み合わせたときに半割り
部品のそれぞれに立設させた梁部材が略中心面で突き合
わされて、押し付け方向における一方の排気管内壁から
他方の排気管内壁に至る梁が構成される。
【0021】請求項8記載の発明では、前記押し付け方
向における一方の排気管内壁に立設され前記排気管の中
心面に略至る梁部材の先端と、他方の排気管内壁に立設
され前記排気管の中心面に略至る梁部材の先端との間
に、板状部材を挟み込む構成とした。
【0022】かかる構成によると、梁部材の先端の間に
挟み込まれる板状部材が、梁部材の付け根部分が倒れる
方向の荷重を支えることになる。請求項9記載の発明で
は、前記一方の排気管内壁に立設される梁部材と、前記
他方の排気管内壁に立設される梁部材とが、前記押し付
け方向に直交する方向に相互にずれて配置される構成と
した。
【0023】かかる構成によると、一方の排気管内壁に
立設される梁部材と、他方の排気管内壁に立設される梁
部材とがずれて配置されるので、例えば梁部材が熱膨張
した時に板状部材の撓みで前記熱膨張をそれぞれ吸収さ
せることが可能となる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、発電モジ
ュールの押し付け荷重が梁部材で支えられることで排気
管の変形を抑止でき、以って、発電モジュールの高温端
と排気管との接触面積及び接触面の面圧の低下による発
電出力の低下を抑止できるという効果がある。
【0025】請求項2記載の発明によると、発電モジュ
ールの平坦で広い設置面積を確保しつつ、排気管の変形
を抑止して、所期の発電出力を得ることができるという
効果がある。
【0026】請求項3記載の発明によると、押し付け荷
重を支えつつ、集熱フィンとしての機能を発揮させ得る
という効果がある。請求項4記載の発明によると、梁部
材で区画される流路内を流れる排気の熱を効率良く発電
モジュールに伝達することができるという効果がある。
【0027】請求項5記載の発明によると、排気温度の
低下に応じて集熱面積を増やし、発電モジュールの高温
端の温度を、上下流で一定に調整できるという効果があ
る。請求項6記載の発明によると、発電モジュールの高
温端の温度を上下流で一定に調整するための集熱面積の
変化を実現しつつ、下流側においては、押し付け荷重の
支えとしての機能を発揮させることができるという効果
がある。
【0028】請求項7記載の発明によると、押し付け方
向における一方の排気管内壁から他方の排気管内壁に至
る梁を、簡便に形成できるという効果がある。請求項8
記載の発明によると、梁部材の付け根部分が倒れる方向
の荷重を前記板状部材が支えることができ、組み付け荷
重をより大きくできるという効果がある。
【0029】請求項9記載の発明によると、梁部材それ
ぞれの熱膨張を板状部材の撓みで吸収できるため、梁部
材の間で熱膨張差が生じても、排気管の熱変形を防止で
きるという効果がある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は、実施の形態における
自動車用排熱発電装置の全体構成を示す概略図である。
【0031】この図1において、排熱発電装置1は、図
示しないエンジンからの排気14を導出する排気管3の
外表面に一側面が接触するように取り付けられる発電モ
ジュール(熱電素子)4と、該発電モジュール4の他側
面に接触するようにして取り付けられる冷却ジャケット
(冷却部)5とによって構成される。
【0032】そして、前記発電モジュール4において、
排気管3の外表面と接触する高温端4aと、冷却ジャケ
ット5と接触する低温端4bとの間で温度差を生じさせ
ることで、発電モジュール4に起電力を発生させ、排温
エネルギーを電気エネルギーとして回収するものであ
る。
【0033】前記冷却ジャケット5は、冷却媒体として
の冷却水2をラジエータ15との間で循環される経路を
構成し、該冷却ジャケット5の下流側に介装されるポン
プタービン18により、冷却ジャケット5を通過した冷
却水をラジエータ15に送り返し、ラジエータ15で放
熱した冷却水を、再度冷却ジャケット5に送り込んで、
発電モジュール4の他側面を冷却するようになってい
る。
【0034】前記ポンプタービン18は、排気の流れに
よって回転駆動されるタービンと、該タービンの回転が
伝達されるスクリュウとからなり、排気エネルギーを利
用して冷却水を循環経路内に流通させる。
【0035】また、前記ラジエータ15の上流側にはサ
ーモスタット17が介装され、冷却水の温度が低い場合
に、前記ラジエータ15をバイパスする分岐通路19側
に冷却水を流し、発電モジュール4が過冷却されないよ
うにしてある。
【0036】更に、前記ラジエータ15には予備ファン
16が付設されており、ラジエータ15における放熱が
十分に行われないときに、前記予備ファン16を駆動し
て放熱を促進させるようにしてある。
【0037】図2(a),(b)は、前記排熱発電装置
1の第1の実施形態を示すものである。前記排気管3の
排熱発電装置1が介装される部分は、延設方向に対する
左右方向に長い扁平な長方形横断面に形成される。そし
て、該排気管3の上面と下面とにそれぞれ発電モジュー
ル4が取り付けられ、更に、上下の発電モジュール4を
挟み込むようにして上下一対の冷却ジャケット5が取り
付けられる。
【0038】上記排気管3の内部空間には、大小2種類
の集熱フィン21a,21bがそれぞれ複数設けられる
と共に、3つの梁部材22a,22b,22cが設けら
れる。
【0039】前記集熱フィン21a,21bは、排気管
3内部の天井面及び底面に、集熱フィン21a,21b
が左右方向に交互に並ぶようにして立設され、かつ、発
電モジュール4が設けられる全域に及ぶように上下流方
向に沿って延設される。また、集熱フィン21aが、排
気管3の上下方向の中心面付近に至る高さを有するのに
対し、集熱フィン21bは、排気管3の内壁から僅かに
立ち上がる高さに設定され、然も、排気管3内部の天井
面と底面とで、集熱フィン21a,21bの配置を左右
方向にずらしてある。
【0040】前記集熱フィン21a,21bは、排気熱
を集熱して発電モジュール4に伝達するためのものであ
り、排気通路内に大きな表面積を持つ前記集熱フィン2
1a,21bを備えることで、排気熱の伝達効率を向上
させ、発電モジュール4の高温端4aの温度を最適温度
にすべく、その高さ及び数が設定される。
【0041】一方、前記3つの梁部材22a,22b,
22cは、排気管3の内部を上下方向に横断し、かつ、
上下流方向に沿って延設される壁状の部材であり、発電
モジュール4が設けられる排気管3の全域に渡って設け
られる。前記3つの梁部材22a,22b,22cは、
前記集熱フィン21a,21bを避けて左右方向に略等
間隔に配置され、これにより、排気管の内部空間は、左
右方向に並ぶ4通路3a〜3dに分割され、各通路3a
〜3d内に複数の集熱フィン21a,21bを備える構
成となる。
【0042】ここで、排気管3を、上下の2部品(31
a,31b)からなる半割り構成とし、各半割り部品3
1a,31bに、予め前記集熱フィン21a,21b
を、溶接,ローつけ,削り出し等によって一体的に形成
しておくことで、半割り部品31a,31bを組み合わ
せたときに、図2(a),(b)に示すような集熱フィ
ン21a,21bを備える構成を得られる。
【0043】また、梁部材22a,22b,22cは、
前記半割り部品31a,31bの一方に溶接,ローつ
け,削り出し等によって一体的に形成しておき、半割り
部品31a,31bを組み合わせることで、図2
(a),(b)に示すような構成とすることができる。
また、半割り部品31a,31bを組み合わせた後で、
前記梁部材22a,22b,22cを排気管3の内部の
所定位置に挿入し、該梁部材22a,22b,22cの
上端及び下端を、半割り部品31a,31bに点付け溶
接等の方法で固定する構成とすることもできる。
【0044】上記構成によると、前記梁部材22a,2
2b,22cは、発電モジュール4の押し付け荷重が加
わる方向に沿って、排気管3の内部を横断する構成であ
るから、押し付け荷重を支えることになり、前記押し付
け荷重による排気管3表面の変形を防止することがで
き、変形による接触熱抵抗の増大を防止して、所期の発
電出力を得ることができる。また、梁部材22a,22
b,22cも、集熱フィン21a,21bと同様に、集
熱作用を発揮して発電モジュール4へ伝導される熱量の
増大に寄与するので、発電効率の増大も図れる。
【0045】図3(a),(b)は、前記排熱発電装置
1の第2の実施形態を示す。尚、図2(a),(b)に
示した第1の実施形態と同一要素には同一符号を付して
説明を省略する。
【0046】第2の実施形態では、第1の実施形態で示
した梁部材22a,22b,22cを備えず、代わり
に、半割り部品31a,31bそれぞれに形成される集
熱フィン21a,21bの左右方向における位置を上下
で揃えて、半割り部品31a,31bを組み合わせたと
きに中心面まで延設される集熱フィン21aの先端が突
き合わされるようにしてある。即ち、中心面で突き合わ
される一対の集熱フィン21aによって、排気管3を上
下方向に横断する梁部材が構成される。
【0047】上記構成によると、中心面で突き合わされ
る集熱フィン21aによって押し付け荷重が支えられ、
前記押し付け荷重による排気管3表面の変形を防止する
ことができ、変形による接触熱抵抗の増大を防止して、
所期の発電出力を得ることができる。また、集熱フィン
21aを梁部材として併用する構成であれば、集熱フィ
ン21aを、半割り部品31a,31bに形成すること
で同時に梁が形成されることになり、後工程における溶
接が不要であり、また、部品の種類を少なくできる。
【0048】図4(a),(b)は、前記排熱発電装置
1の第3の実施形態を示す。この第3の実施形態では、
前記第2の実施形態において対向して設けるようにした
集熱フィン21aの間に板状部材24を挟み込み固定す
るようにしてある。
【0049】かかる構成によると、板状部材24から上
下に延設されて排気管3の内壁に至る集熱フィン21a
が梁部材として機能し、発電モジュール4の押し付け荷
重が支えられるので、前記押し付け荷重による排気管3
表面の変形を防止することができ、変形による接触熱抵
抗の増大を防止して、所期の発電出力を得ることができ
る。また、集熱フィン21aの付け根(排気管3の内壁
への結合部)が挫屈して倒れる方向の荷重が板状部材2
4で支えられるので、組付け荷重をより大きくできる。
【0050】図5(a),(b)は、前記排熱発電装置
1の第4の実施形態を示す。第4の実施形態では、第3
の実施形態で対向配置させた集熱フィン21a,21b
を左右方向にずらして配置し、この相互にずれて配置さ
れる集熱フィン21aの間に板状部材24を挟み込み固
定するようにしてある。
【0051】かかる構成によると、発電モジュール4の
押し付け荷重を集熱フィン21aで支えることができ、
また、集熱フィン21aの付け根の挫屈を防止できる一
方、各集熱フィン21aの熱膨張差を板状部材24の撓
みで吸収することができる。
【0052】即ち、集熱フィン21aが板状部材24に
当接する位置では、逆側の集熱フィン21aが対向配置
されないので、集熱フィン21aが熱膨張したときに、
板状部材24が撓んで前記熱膨張を吸収するようにする
ことができる。従って、排気流れの分布ばらつきなどに
よって各集熱フィン21aの温度に差が生じ、各集熱フ
ィン21aそれぞれに熱膨張差が生じても、該熱膨張差
によって板状部材24に凹凸が生じるものの、排気管3
の表面、即ち、発電モジュール4の取り付け面に変形が
生じることを防止できる。
【0053】図6(a),(b),(c)は、前記排熱
発電装置1の第5の実施形態を示す。この第5の実施形
態は、図2(a),(b)に示した第1の実施形態に対
して、集熱フィン21の数が排気流れの下流側ほど多く
なり、かつ、各集熱フィン21の高さが下流側ほど高く
なる構成としてある。
【0054】即ち、最も上流側である断面Aにおける集
熱フィン21の構成は、第1の実施形態を示す図2
(b)と同じであるが、集熱フィン21bの高さが下流
側でステップ的に増大し、断面Bの位置では、集熱フィ
ン21bの高さが集熱フィン21aと略同じ程度になっ
ている。更に、断面Cでは、集熱フィン21a,21b
に加えて、これら集熱フィン21a,21bよりも低い
集熱フィン21cが、集熱フィン21a,21bの間に
それぞれ設けられる。そして、前記集熱フィン21cの
高さが下流側でステップ的に増大し、最も下流側である
断面Dにおいては、集熱フィン21a,21b,21c
の高さが、略中心面に至る高さで略同一になっている。
【0055】上記構成によると、排気温度が低下する下
流側ほど集熱面積が増大するので、発電モジュール4に
伝達される熱量を上下流で略一定にして、発電モジュー
ル4の高温端4aの温度を均一にすることができ、以っ
て、発電モジュール4で均一に効率良く発電を行わせる
ことができる。
【0056】また、図7(a),(b)は、前記排熱発
電装置1の第6の実施形態を示し、前記第5の実施形態
と同様な集熱フィン21a,21b,21c(図6
(c)参照)を用いることで、図3に示した第2の実施
形態に対して、集熱フィン21の数が排気流れの下流側
ほど多くなり、かつ、各集熱フィン21の高さが下流側
ほど高くなる構成としてある。
【0057】更に、図8(a),(b)は、前記排熱発
電装置1の第7の実施形態を示し、前記第5の実施形態
と同様な集熱フィン21a,21b,21c(図6
(c)参照)を用いることで、図4に示した集熱フィン
21aが対向して板状部材24を挟み込む第3の実施形
態に対して、集熱フィン21の数が排気流れの下流側ほ
ど多くなり、かつ、各集熱フィン21の高さが下流側ほ
ど高くなる構成としてある。
【0058】また、図9(a),(b)は、前記排熱発
電装置1の第8の実施形態を示し、前記第5の実施形態
と同様な集熱フィン21a,21b,21c(図6
(c)参照)を用いることで、図5に示した左右方向に
ずらして配置される集熱フィン21aの間に板状部材2
4を挟み込む第4の実施形態に対して、集熱フィン21
の数が排気流れの下流側ほど多くなり、かつ、各集熱フ
ィン21の高さが下流側ほど高くなる構成としてある。
【0059】尚、上記第5〜第8の実施形態では、集熱
フィン21の数が排気流れの下流側ほど多くなり、か
つ、各集熱フィン21の高さが下流側ほど高くなる構成
としたが、集熱フィンの数のみを変化させる構成とする
か、又は、高さのみを変化させる構成としても良い。
【0060】また、梁部材と集熱フィンとを明確に区別
し、例えば円柱状の梁部材と集熱フィンとを排気管内に
備える構成とすることも可能であり、更に、排気管内に
梁部材のみを備え、集熱フィンを備えない構成とするこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】排熱発電装置の全体構成を示す概略配置図。
【図2】排熱発電装置の第1の実施形態を示す断面図。
【図3】排熱発電装置の第2の実施形態を示す断面図。
【図4】排熱発電装置の第3の実施形態を示す断面図。
【図5】排熱発電装置の第4の実施形態を示す断面図。
【図6】排熱発電装置の第5の実施形態を示す断面図。
【図7】排熱発電装置の第6の実施形態を示す断面図。
【図8】排熱発電装置の第7の実施形態を示す断面図。
【図9】排熱発電装置の第8の実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1…排熱発電装置 2…冷却水 3…排気管 4…発電モジュール 5…冷却ジャケット 21a,21b,21c…集熱フィン 22a,22b,22c…梁部材 24…板状部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンからの排気を導出する排気管の外
    面に発電モジュールの高温端を押し付けて取り付け、該
    発電モジュールにより排温エネルギーを電気エネルギー
    として回収する自動車用排熱発電装置において、 前記排気管内部に前記押し付け荷重を支える梁部材を設
    けたことを特徴とする自動車用排熱発電装置。
  2. 【請求項2】前記発電モジュールの高温端が押し付けら
    れる前記排気管が扁平な略長方形の横断面形状に形成さ
    れ、該長方形横断面の長辺に対して前記発電モジュール
    の高温端を押し付けて取り付ける構成であることを特徴
    とする請求項1記載の自動車用排熱発電装置。
  3. 【請求項3】前記梁部材が、前記排気管内部を前記押し
    付け方向に略沿って横断し、かつ、上下流方向に略沿っ
    て延設される壁状に形成されることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の自動車用排熱発電装置。
  4. 【請求項4】前記梁部材と平行に集熱フィンを立設させ
    たことを特徴とする請求項3記載の自動車用排熱発電装
    置。
  5. 【請求項5】前記集熱フィンの高さと数との少なくとも
    一方を、前記排気管の下流側ほど増加させたことを特徴
    とする請求項4記載の自動車用排熱発電装置。
  6. 【請求項6】前記押し付け方向に略平行に、かつ、上下
    流方向に略沿って前記排気管の内壁に立設させた集熱フ
    ィンの高さを、前記排気管の下流側ほど増加させ、前記
    集熱フィンが下流側で前記梁部材を兼ねるよう構成した
    ことを特徴とする請求項3記載の自動車用排熱発電装
    置。
  7. 【請求項7】前記押し付け方向における一方の排気管内
    壁に立設され前記排気管の中心面に略至る梁部材の先端
    と、他方の排気管内壁に立設され前記排気管の中心面に
    略至る梁部材の先端とを突き合わせる構成としたことを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の自動車
    用排熱発電装置。
  8. 【請求項8】前記押し付け方向における一方の排気管内
    壁に立設され前記排気管の中心面に略至る梁部材の先端
    と、他方の排気管内壁に立設され前記排気管の中心面に
    略至る梁部材の先端との間に、板状部材を挟み込む構成
    としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに
    記載の自動車用排熱発電装置。
  9. 【請求項9】前記一方の排気管内壁に立設される梁部材
    と、前記他方の排気管内壁に立設される梁部材とが、前
    記押し付け方向に直交する方向に相互にずれて配置され
    ることを特徴とする請求項8記載の自動車用排熱発電装
    置。
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