JP2001009233A - フロン等のプラズマアーク分解無害化装置 - Google Patents

フロン等のプラズマアーク分解無害化装置

Info

Publication number
JP2001009233A
JP2001009233A JP11185025A JP18502599A JP2001009233A JP 2001009233 A JP2001009233 A JP 2001009233A JP 11185025 A JP11185025 A JP 11185025A JP 18502599 A JP18502599 A JP 18502599A JP 2001009233 A JP2001009233 A JP 2001009233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
nozzle
reaction
plasma arc
chlorofluorocarbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11185025A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Okubo
淳 大久保
Fumihiko Nakatani
文彦 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP11185025A priority Critical patent/JP2001009233A/ja
Publication of JP2001009233A publication Critical patent/JP2001009233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/30Capture or disposal of greenhouse gases of perfluorocarbons [PFC], hydrofluorocarbons [HFC] or sulfur hexafluoride [SF6]

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 保守点検を容易にし、清掃除去、部品交換を
短時間、安い費用で可能とする。 【解決手段】 冷却ブラケット16の下部と燃焼・処理
槽40を、開閉用ヒンジ35によって回動自在に連続し
た装置を利用して、燃焼・処理槽に付着した炭化物を清
掃除去するときは、開閉用ヒンジによって冷却ブラケッ
トを回動し保守点検を容易にした状態にして、燃焼・処
理槽に付着した炭化物を清掃除去することができ、更に
冷却ブラケットの下部に取り付けた反応ノズル支持フラ
ンジ34がCO等により腐食した場合に、保守点検を容
易にした状態で、反応ノズル支持フランジだけを交換す
るフロン又は代替フロン等のプラズマアーク分解無害化
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オゾン層を破壊す
るフロン又は代替フロンを分解して無害化する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】地球の成層圏オゾン層の破壊、南極オゾ
ンホール等を引き起こしているフロンの生産を中止し
て、成層圏オゾン破壊能力の小さいフロン(HCF
C)、塩素を含まない代替フロン(HFC)等の代替物
質の開発が近年の重要な課題となっている。
【0003】このオゾン層を破壊するクロロフルオロカ
ーボンCFC、代替フロン(HFC)等が、大気に流出
すると対流圏から高度30Km付近の成層圏に徐々に達し
て、紫外線によって分解された塩素原子が発生し、この
塩素原子がオゾンO3を破壊する。オゾン層が破壊され
ると、オゾン層が生物に有害な短波長紫外線UV−Aの
吸収能力が低下する。短波長紫外線は、地上に達するエ
ネルギー量が少ないが、白内症、皮膚の免疫能力の低
下、皮膚癌の増加等人間の健康を害することが知られて
いる。
【0004】大気に流出したフロン及び代替フロン(以
下、フロン等という)の総量に比べて、単位時間あたり
成層圏で光分解されるフロン等の総量はごくわずかであ
るので、フロン等の滞留帰還は、数十年から数百年の長
年月となり、光分解で生成された塩素原子がオゾン層を
破壊し続ける。したがって、使用済みのフロン等を回収
する回収技術の開発も続けられている。
【0005】冷媒としてクーラに使用されたフロン等
は、機器から漏れて大気に流出し、また半導体エッチン
グに使用されたフロン等を含む廃液からも、密閉してい
ないと、フロン等が大気に流出し、さらに、回収したフ
ロン等も保管中に滴れて大気に流出しやすいので、回収
したフロン等を出来るだけ早く無害化しなければならな
い。
【0006】また、回収したフロン等を無害化する装置
に運搬する途中においても、回収したフロン等が、漏れ
て大気に流出する。したがって、回収したフロン等を無
害化する装置は、大形の装置を集中的に設備するより
も、小形の装置を多数分散して設備することが望まし
い。
【0007】しかし、小形の装置を多数分散して設備す
るときは、設備台数の合計の設備費及びランニングコス
トが、集中的に設備する大形の装置の設備費及びランニ
ングコストよりも高価にならないようにしなければなら
ない。また、多数の人が取り扱えるように、操作の単純
化、保守の容易化等も課題となり、このような要望を満
たすフロン等の分解技術の開発も重要である。
【0008】したがって、クロロフルオロカーボンCF
Cの生産を中止し、オゾン層を破壊しない代替物質の開
発だけでなく、生産済みのフロン等を大気に流出させな
いように回収して無害化することも重要な課題である。
【0009】先行発明は、本出願人が平成9年3月17
日に出願したフロンのプラズマアーク分解方法及び装置
の技術である。図2は、先行発明のフロンの「プラズマ
アーク分解装置10」と「プラズマアーク電源装置2
0」とを動作させてフロンをプラズマ分解するプラズマ
分解方法の説明図である。図3(A)は、図2の反応ノ
ズル15の旋回投入孔15h部分の斜視図であり、同図
(B)は、図2の反応ノズル15の旋回投入孔15h部
分の「イーイ」断面図である。図4は、フロンの「プラ
ズマアーク分解装置10」のプラズマトーチ10Aと陽
極ノズル14と反応ノズル15との構造の一部断面図で
ある。以下、図2乃至図4を参照して先行発明を説明す
る。「プラズマアーク分解装置10」の内の「プラズマ
トーチ10A」は、電極(マイナス電極)12と電極支
持体11とプラズマ拘束ノズル13とから形成され、
「プラズマアーク電源装置20」はそのプラズマトーチ
10Aに電力を供給する。
【0010】図2において、電極12は電極支持体11
に支持され、電極支持体11はプラズマアーク電源装置
20のアーク電流供給用マイナス端子20tに接続され
る。このプラズマアーク電源装置20は、プラズマアー
ク電流を出力するプラズマアーク電流出力回路21、パ
イロットアーク電流を出力するためのスタート電流制限
素子22、パイロットアーク電流を通電・停止するスタ
ート電流供給スイッチ素子23及びプラズマアーク電流
を通電・停止するプラズマアーク電流供給スイッチ素子
24から構成される。
【0011】プラズマ拘束ノズル13は、電極支持体1
1の外周に配置されて酸素を含むプラズマガス1を流出
させてプラズマアーク3aを通過させる貫通孔13hを
有し、プラズマアーク電源装置20のスタート電流供給
用プラス端子23tに接続される。このプラズマ拘束ノ
ズル13はプラズマガス1を流出させて図示していない
パイロットアークを発生させ、続いてパイロットアーク
によって発生するプラズマアーク3aは貫通孔13hを
通過し、この通過したプラズマアーク3aは、アルゴン
ガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形
成するプラズマジェット形成気体(プラズマジェット形
成用圧縮空気)4と共にプラズマジェット3jを形成す
る。
【0012】陽極ノズル(プラス電極)14は、プラズ
マ拘束ノズル13の外周から下方までプラズマジェット
形成気体4を通過させる直径及びプラズマアークの極点
Pを形成させる部分の長さの貫通孔14hを有してい
る。この陽極ノズル14は、プラズマアーク電源装置2
0のアーク電流供給用プラス端子24tに接続される。
【0013】反応ノズル15は、陽極ノズル14の下部
に、反応させる流量のフロン5を旋回投入させる直径1
5d(図4参照)の旋回投入孔15hを有し、フロン5
を通過させる直径15g(図4参照)及びプラズマジェ
ット3jが接触してフロン5を分解反応する部分の長さ
15k(図4参照)の貫通孔15jを有している。
【0014】図3において、15hは反応ノズルのフロ
ン5及び水又は水蒸気6の反応ノズルの旋回投入孔であ
り、15θは反応ノズルに旋回投入させるフロン5及び
水又は水蒸気6の旋回投入孔の旋回水平角度である。
【0015】先行発明のフロンのプラズマアーク分解方
法は、図2において、上記の分解装置の接続を終わっ
て、プラズマ拘束ノズル13と陽極ノズル14との間
に、圧縮空気4を供給した後、電極12とプラズマ拘束
ノズル13との間に、プラズマガス1を供給した後でス
タート電流Isを通電して、図示していないパイロット
アークを発生させ、プラズマ拘束ノズル13から陽極ノ
ズル14に、プラズマアーク電流Ipを通電してプラズ
マアーク3aを発生させ、プラズマアーク3aが安定し
た後で、反応ノズル15の旋回投入孔15hにフロン5
を供給して、反応させる流量のフロン5をプラズマジェ
ット3j中を通過させて、プラズマジェット3jとフロ
ン5とを分解反応させ、炭酸ガスCO2 とフッ素F2 と
塩素Cl2とに分離する。
【0016】図5は、先行発明のフロンの「プラズマア
ーク分解装置10」のプラズマトーチ10Aと陽極ノズ
ル14と反応ノズル15との構造の一部断面図である。
【0017】図5において、16aは冷却ブラケット冷
却水入口金具であり、16bは冷却ブラケット冷却水出
口金具である。17はプラズマトーチ支持体であり、1
8aは、プラズマジェット形成気体供給口であり、18
bは、フロン5及び水又は水蒸気6の供給口である。2
5は、プラズマトーチ支持体17に取り付けられ、陽極
ノズル14と反応ノズル15とを着脱するトーチ着脱ハ
ンドルである。
【0018】図6は、図5に示す冷却ブラケット16の
下面に取り付けた燃焼・処理槽40の説明図である。同
図において、燃焼・処理槽40は、反応ノズル15に密
着されて分解ガスを冷却する分解ガス水冷槽41、水酸
化カルシウムを供給して分解ガスと中和反応させる中和
処理容器42、水酸化カルシウム溶液を冷却する溶液冷
却パイプ43、水酸化カルシウム溶液を攪拌する溶液攪
拌器44、溶液を維持管理する溶液上面・下面レベルセ
ンサー45、溶液廃出面を検出する溶液廃面レベルセン
サー46等によって形成されている。
【0019】前述した「プラズマアーク分解装置10」
でフロン5、例えば「フロン12」が反応して、炭酸ガ
スCO2とフッ素F2と塩素Cl2との分解ガスが発生し、
この分解ガスに水又は水蒸気(H2O)6を供給する
と、フッ化水素HFと塩化水素HClとが発生する。さ
らに、上記の図6に示す燃焼・処理槽40に、水酸化カ
ルシウムCa(OH)2を供給すると、中和無害化された
固体のホタル石であるフッ化カルシウムCaF2と塩化カ
ルシウムCaCl2とが発生する。
【0020】図6に示す燃焼・処理槽40に炭化物が付
着したときは、図5に示すプラズマ分解装置10の冷却
ブラケット16と燃焼・処理槽40とを結合する図示し
ていないボルトを取り外して、冷却ブラケット16を燃
焼・処理槽40から他の場所に移動させた後、燃焼・処
理槽40の分解ガス水冷槽41の中空内周面41aに付
着した炭化物を清掃除去し、また、図5に示すプラズマ
分解装置10の冷却ブラケット16の下部が一酸化炭素
CO等によって腐食した場合に、冷却ブラケット16全
体を交換する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、燃焼・処理槽40に炭化物が付着したため
に清掃除去するときは、図5に示すプラズマ分解装置1
0の冷却ブラケット16と燃焼・処理槽40とを結合す
るボルトを取り外して、冷却ブラケット16を燃焼・処
理槽40から他の場所に移動させた後、燃焼・処理槽4
0に付着した炭化物を清掃除去しなければならなかった
ので、保守点検を容易にすることができなかった。更
に、冷却ブラケット16の下部が一酸化炭素CO等によ
って腐食した場合に、冷却ブラケット16全体を交換し
なければならなかったので、過大な交換時間と費用とを
要した。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラズマ分解
装置の冷却ブラケット16の下部と図6の燃焼・処理槽
40とを、後述する図7又は図12に示すように、開閉
用ヒンジ35によって回動自在に連結した装置を使用し
て、燃焼・処理槽40に付着した炭化物を清掃除去する
ときは、開閉用ヒンジ35によって冷却ブラケット16
を回動し保守点検を容易にした状態にして、燃焼・処理
槽40に付着した炭化物を清掃除去することができ、更
に、冷却ブラケット16の下部に取り付けた反応ノズル
支持フランジ(耐腐食性)34が一酸化炭素CO等によ
って腐食した場合に、上記の保守点検を容易にした状態
で、反応ノズル支持フランジ34だけを交換することが
できるフロン又は代替フロン等のプラズマアーク分解無
害化装置である。
【0023】出願時の請求項1のフロン又は代替フロン
等のプラズマアーク分解無害化装置は、プラズマアーク
3aを発生させてフロン又は代替フロンを分解して分解
ガスを発生させるプラズマアーク分解装置10又は30
と、プラズマアーク分解装置10又は30の下部に配置
されて上記分解ガスを無害化する燃焼・処理槽40と、
プラズマアーク分解装置10又は30の下部支持体と燃
焼・処理槽40とを保守点検時に回動離反させる開閉用
ヒンジ35とを備えたフロン又は代替フロン等のプラズ
マアーク分解無害化装置である。
【0024】出願時の請求項2のフロン又は代替フロン
等のプラズマアーク分解無害化装置は、プラズマアーク
3aを発生させるプラズマトーチ10Aと、プラズマト
ーチ10Aの下部に取り付けられてプラズマアーク3a
によってプラズマジェット3jを発生させる陽極ノズル
14と、その陽極ノズル14の下部に取り付けられてプ
ラズマジェット3jでフロン又は代替フロンを分解して
分解ガスを発生させる反応ノズル15と、反応ノズル1
5の下部に配置されて上記分解ガスを無害化する燃焼・
処理槽40と、反応ノズル15の下部支持体と燃焼・処
理槽40とを保守点検時に回動離反させる開閉用ヒンジ
35とを備えたフロン又は代替フロン等のプラズマアー
ク分解無害化装置である。
【0025】出願時の請求項3のフロン又は代替フロン
等のプラズマアーク分解無害化装置は、プラズマアーク
3aを発生させるプラズマトーチ10Aと、プラズマト
ーチ10Aの下部に取り付けられてプラズマアーク3a
によってプラズマジェット3jを発生させる陽極ノズル
14と、その陽極ノズル14の下部に取り付けられてプ
ラズマジェット3jでフロン又は代替フロンを分解して
分解ガスを発生させる反応ノズル15と、反応ノズルを
支える反応ノズル支持フランジ34と、反応ノズル支持
フランジ34の下部に配置されて上記分解ガスを無害化
する燃焼・処理槽40と、反応ノズル15の下部支持体
と燃焼・処理槽40とを保守点検時に回動離反させる開
閉用ヒンジ35とを備えたフロン又は代替フロン等のプ
ラズマアーク分解無害化装置である。
【0026】出願時の請求項4のフロン又は代替フロン
等のプラズマアーク分解無害化装置は、プラズマアーク
3aを発生させるプラズマトーチ10Aと、プラズマト
ーチ10Aを支持するプラズマトーチ支持体17に取り
付けられてプラズマアーク3aによってプラズマジェッ
ト3jを発生させる陽極ノズル14と、その陽極ノズル
14の下部に取り付けられてプラズマジェット3jでフ
ロン又は代替フロンを分解して分解ガスを発生させる反
応ノズル15と、陽極ノズル14及び反応ノズル15の
外周に配置されて陽極ノズル14及び反応ノズル15を
冷却する冷却ブラケット16と、冷却ブラケット16の
下部に配置されて上記分解ガスを無害化する燃焼・処理
槽40と、冷却ブラケット16と燃焼・処理槽40とを
保守点検時に回動離反させる開閉用ヒンジ35とを備え
たフロン又は代替フロン等のプラズマアーク分解無害化
装置である。
【0027】出願時の請求項5のフロン又は代替フロン
等のプラズマアーク分解無害化装置は、プラズマアーク
3aを発生させるプラズマトーチ10Aと、プラズマト
ーチ10Aを支持するプラズマトーチ支持体17に取り
付けられてプラズマアーク3aによってプラズマジェッ
ト3jを発生させる陽極ノズル14と、その陽極ノズル
14の下部に取り付けられてプラズマジェット3jでフ
ロン又は代替フロンを分解して分解ガスを発生させる反
応ノズル15と、陽極ノズル14及び反応ノズル15の
外周に配置されて陽極ノズル14及び反応ノズル15を
冷却する冷却ブラケット16と、反応ノズルを支える反
応ノズル支持フランジ34と、反応ノズル支持フランジ
34及び冷却ブラケット16の下部に配置されて上記分
解ガスを無害化する燃焼・処理槽40と、冷却ブラケッ
ト16と燃焼・処理槽40とを保守点検時に回動離反さ
せる開閉用ヒンジ35とを備えたフロン又は代替フロン
等のプラズマアーク分解無害化装置である。
【0028】
【発明の実施の形懸】[1]図1は、フロン等を分解し
て無害化するフロン等の分解無害化装置の原理図であ
る。図1において、フロン等の内の「フロンのプラズマ
アーク分解方法」に適用するための前述した図2のプラ
ズマアーク電源装置20から電気エネルギーを供給して
プラズマアーク3aを発生させておき、フロン5を供給
してプラズマジェット3jの700〜1000度の高温
度でフロンを分解すると、後述する反応1によって、分
解ガスが発生する。この分解ガスに水又は水蒸気6を供
給すると、反応2によって、フッ化水素HFと塩化水素
HClとが発生する。さらに、水酸化カルシウムCa(O
H)2 を供給すると、反応3によって、中和無害化され
た固体のホタル石(フッ化カルシウムCaF2)と塩化カ
ルシウムCaCl2とが発生する。このホタル石はサブマ
ージアーク溶接用のフラックスその他の溶剤として、ま
た塩化カルシウムは道路等の不凍結剤として、再利用す
ることができる。
【0029】上記の図1のフロン等の分解無害化方法の
原理を、前述した図2のフロン分解無害化方法に適用す
ると次のとおりである。 (1)プラズマ分解装置10は、図2のプラズマアーク
電源装置20から電気エネルギーを供給してプラズマア
ーク3aを発生させる。 (2)プラズマ拘束ノズル13の外周上方からアルゴン
ガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形
成するプラズマジェット形成気体(例えば、プラズマジ
ェット形成用圧縮空気)を供給し、プラズマジェット3
jを発生させる。 (3)陽極ノズル14の下方からフロン5、例えば、
「フロン12」(CCl2F2)を供給すると、プラズマ
ジェット3jの高温度によって、プラズマ拘束ノズル1
3と陽極ノズル14との間に供給した圧縮空気4の酸素
O2と「フロン12」とが下記の反応1をして、炭酸ガ
スCO2とフッ素F2と塩素Cl2との分解ガスが発生す
る。 (4)この分解ガスに水又は水蒸気(H2O)6を供給
すると、下記の反応2によって、フッ化水素HFと塩化
水素HClとが発生する。 (5)さらに、水酸化カルシウムCa(OH)2 を供給
すると下記の反応3によって、中和無害化された固体の
ホタル石であるフッ化カルシウムCaF2と塩化カルシウ
ムCaCl2とが発生する。
【0030】 反応1 CCl2F2 +O2 → CO2 +F2 +Cl2 反応2 2H2O +F2 +Cl2 →O2 +2HF+HCl 反応3 Ca(OH)2 +2HF→CaF2 +2H2O Ca(OH)2 +2HCl →CaCl2 +2H2O
【0031】(6)フロン等のプラズマアーク分解無害
化装置を使用して、燃焼・処理槽40に付着した炭化物
が付着した場合に、後述する図7及び図8に示す開閉用
ヒンジ35によって冷却ブラケット16を回動させて保
守点検を容易にした状態にして、燃焼・処理槽40に付
着した炭化物を清掃除去する。更に、冷却ブラケット1
6の下部に取り付けた反応ノズル支持フランジ(耐腐食
性)34が一酸化炭素CO等によって腐食した場合に、
上記の保守点検を容易にした状態で、反応ノズル支持フ
ランジ34だけを交換する。
【0032】[2]次に、図1おいて、フロン等の内の
「代替フロンのプラズマアーク分解方法」に適用するた
めの後述する図9のプラズマアーク電源装置20から電
気エネルギーを供給してプラズマアーク3aを発生させ
ておき、代替フロン31を供給してプラズマジェット3
jの700〜1000度の高温度で代替フロンを分解す
ると、後述する反応1によって、分解ガスが発生する。
この分解ガスに酸素O2と水又は水蒸気6とを供給する
と、反応2によって、フッ化水素HFと炭素C、一酸化
炭素CO、炭酸ガスCO2の混合体とが発生する。続い
て、酸素O2を供給すると、反応3によって、未だ炭酸
ガスCO2になっていない炭素C又は一酸化炭素CO
を、プラズマジェット3jの高温で加熱された気体によ
って反応ノズル15の途中から供給した炭酸ガス化気体
33と酸化反応させて炭酸ガスCO2にする。
【0033】さらに、水酸化カルシウムCa(OH)2
を供給すると、反応4によって、中和無害化された固体
のホタル石(フッ化カルシウムCaF2)と水とが発生す
る。このホタル石はサブマージアーク溶接用のフラック
スその他の溶剤として再利用することができる。
【0034】前述した図1のフロン等の分解無害化方法
の原理を、後述する図9の代替フロン分解無害化方法に
適用すると次のとおりである。 (1)代替フロンに使用するプラズマ分解装置30は、
後述する図9のプラズマアーク電源装置20から電気エ
ネルギーを供給してプラズマアーク3aを発生させる。 (2)プラズマ拘束ノズル13の外周上方からアルゴン
ガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形
成するプラズマジェット形成気体、例えば、プラズマジ
ェット形成用圧縮空気4を供給し、プラズマジェット3
jを発生させる。 (3)陽極ノズル14の下方から代替フロン31、例え
ば、「フロン134a」(C2H2F4)を供給すると、
プラズマジェット3jの高温度によって、炭素Cと水素
H2とフッ素F2とに分解し、続けて炭素Cとフッ化水素
HFとフッ素F2との分解ガスが発生する。
【0035】(4)この分解ガスに、上記の代替フロン
31の供給口とは別の供給口から炭素原子酸化気体(例
えば、炭素原子酸化用圧縮空気)7の酸素O2と水又は
水蒸気(H2O)6とを供給すると、下記の反応2によ
って、フッ化水素HFと炭素C、一酸化炭素CO、炭酸
ガスCO2の混合体とが発生する。 (5)上記反応2によって発生して未だ炭酸ガスCO2
になっていない一酸化炭素CO又は炭素原子Cを、プラ
ズマジェット3jの高温で加熱された気体によって、下
記の反応3に示すように、反応ノズル15の途中から供
給した酸素を含む炭酸ガス化気体33と酸化反応させて
炭酸ガスCO2にする。 (6)さらに、水酸化カルシウムCa(OH)2を供給す
ると下記の反応4に示すように、中和無害化された固体
のホタル石であるフッ化カルシウムCaF2と水とが発生
する。
【0036】 反応1 C2H2F4 → 2C+H2+2F2 →2C+2HF+F2 反応2 2C+2HF+F2 +1/2O2 +H2O→2CO+4HF 反応3 2CO+4HF+O2 →2CO2 +4HF 反応4 2Ca(OH)2 +4HF→2CaF2 +4H2O
【0037】(7)代替フロン等のプラズマアーク分解
無害化装置を使用して、燃焼・処理槽40に付着した炭
化物が付着した場合に、後述する図12及び図13に示
す開閉用ヒンジ35によって冷却ブラケット16を回動
して保守点検を容易にした状態にし、燃焼・処理槽40
に付着した炭化物を清掃除去する。更に、冷却ブラケッ
ト16の下部に取り付けた反応ノズル支持フランジ34
が一酸化炭素CO等によって腐食した場合に、上記の保
守点検を容易にした状態で、反応ノズル支持フランジ3
4だけを交換する。
【0038】
【実施例】[1]図2乃至図4及び図6乃至図8を参照
して、本発明の「フロン等のプラズマアーク分解無害化
装置」を、「フロンのプラズマアーク分解」に適用した
場合の実施例の構成について説明する。なお、本発明で
は、先行発明の図5の構成は、図7及び図8の構成に変
更されている。以下、変更された構成について説明す
る。
【0039】本発明でも、適用される図2、図3
(A)、図3(B)、図4及び図6の構成又は動作は、
先行発明の構成又は動作と同じなので説明を省略する。
【0040】前述した図2を参照して、本発明の動作の
実施例について説明する。 (1)ハフニウム電極(マイナス電極)12を支持した
電極支持体11に、プラズマアーク電源装置20のアー
ク電流供給用マイナス端子20tを接続する。 (2)プラズマアーク3aを通過させる直径13d(図
4参照)の貫通孔13hを有し、電極支持体11の外周
に配置されたプラズマ拘束ノズル13に、プラズマアー
ク電源装置20のスタート電流供給用プラス端子23t
を接続する。 (3)プラズマジェット3jを通過させる直径14d
(図4参照)及びプラズマアーク3aの極点Pを形成さ
せる部分の長さ14k(図4参照)の貫通孔14hを有
し、プラズマ拘束ノズル13の外周に配置された陽極ノ
ズル(プラス電極)14に、プラズマアーク電源装置2
0のアーク電流供給用プラス端子24tを接続する。
【0041】(4)プラズマ拘束ノズル13と陽極ノズ
ル14との間に、プラズマジェット3jを形成するプラ
ズマジェット形成気体4(4[kg/cm2]で23[l/mi
n]の圧縮空気)を供給し、電極12とプラズマ拘束ノズ
ル13との間に、プラズマガス1(4[kg/cm2]で3
5[l/min]の圧縮空気)を供給した後で、スタート電
流Isを通電して図示していないパイロットアークを発
生させる。 (5)ハフニウム電極12と陽極ノズル14(プラス電
極)との間に240[V]の電圧を印加して、プラズマ
拘束ノズル13から陽極ノズル14に、プラズマアーク
電流Ip=60[A]を通電してプラズマアーク3aを
発生させる。
【0042】(6)プラズマアーク3aが安定した後
で、反応ノズル15の旋回投入孔15hに、「フロン1
2」(CCl2F2)を供給して、分解反応させる流量3
5[l/min]のフロン5をプラズマジェット3jの中に
通過させると、プラズマジェット3jの高温度によっ
て、「フロン12」CCl2F2 と圧縮空気4に含まれた
酸素O2 とが、 CCl2F2 +O2 →CO2 +F2 +Cl2 (反応1) に示す反応をして、炭酸ガスCO2 とフッ素F2 と塩素
Cl2との分解ガスが発生する。
【0043】(7)この分解ガスに水又は水蒸気6を供
給すると、 2H2O+F2 +Cl2→O2 +2HF+2HCl (反応2) に示す反応をして、フッ化水素HFと塩化水素HCl と
が発生する。
【0044】(8)これらのガスを水酸化カムシウムC
a(OH)2 の旋回対流している溶液中にバブリングす
る形で供給すると、水酸化カルシウムCa(OH)2 と
フッ化水素HFとが、 Ca(OH)2 +2HF→CaF2+2H2O (反応3) に示す反応をして、中和無害化された水と固体のホタル
石CaF2 とが発生すると共に、水酸化カルシウムCa
(OH)2 と塩化水素HClとが、 Ca(OH)2 +2HCl→CaCl2+2H2O に示す反応をして、中和無害化された水と塩化カルシウ
ムCaCl2とが発生する。
【0045】図4は、フロンの「プラズマアーク分解装
置10」のプラズマトーチ10Aと陽極ノズル14と反
応ノズル15との構造の一部断面図である。図4の実施
例の構成部品の寸法及び分解条件は、次のとおり選定し
ている。プラズマ拘束ノズル13の貫通孔13hの直径
13dを1.6[mm]とする。陽極ノズル14の貫通孔
14hのプラズマジェット3jが通過する部分の直径1
4dを6[mm]とし、陽極ノズル14の極点Pを形成さ
せる部分の貫通孔長さ14kを25[mm]とする。反応
ノズル15のフロン5をプラズマジェット3jに旋回し
投入させる旋回投入孔15hの直径15dを2[mm]と
し、反応ノズル15のプラズマジェット3j及びフロン
5が通過する部分の直径15gを10[mm]とし、反応
ノズル15の貫通孔15jのプラズマジェット3jとフ
ロン5とが接触し分解反応する部分の長さ15kを12
0[mm]とする。
【0046】上記の実施例で選定した各直径及び長さ
は、ハフニウム電極11を使用し、23[l/min]のプ
ラズマジェット形成用圧縮空気4を供給し、プラズマア
ーク電流Ip=60[A]を通電し、「フロン12」
(CCl2F2)を供給して、分解反応させる流量35[l
/min]のフロン5だけを供給したときに、プラズマア
ーク3aが安定し、分解反応させる種類及び流量のフロ
ン5を略完全に反応させることができるように定められ
ている。
【0047】したがって、電極12の種類、プラズマガ
ス1の種類及びその流量、プラズマアーク電流Ip 、
反応させるフロン5の種類及びその流量等の使用条件に
よって適正値が異なるので、これらの使用条件に対応さ
せて、(1)プラズマガス1及びプラズマアーク3aを
通過させることができるプラズマ拘束ノズル13の貫通
孔13hの直径13dを選定し、(2)プラズマジェッ
ト3jを通過させる陽極ノズル14の貫通孔14hの直
径14dを選定し、プラズマアーク3aの極点Pを形成
させる部分の陽極ノズル14の長さ14kを選定する。
【0048】(3)さらに、反応させるフロン5を旋回
投入する旋回投入孔15hの直径15d及び図3(B)
に示す旋回水平角度15θと図4に示す旋回垂直角度1
5ψとを選定し、(4)反応させる流量のフロン5を通
過させると共に、プラズマジェット3jに接触させフロ
ンが分解反応することができる貫通孔15jの直径15
gを選定し、プラズマジェット3jが接触してフロン5
と略完全に反応させることができる反応ノズル15の貫
通孔15jの部分の長さ15kを選定し、最柊的に、プ
ラズマアーク3aが安定し、分解反応させる種類及び流
量のフロン5を略完全に反応させることができるように
選定すればよい。
【0049】図7は、フロンの「プラズマアーク分解装
置10」の冷却ブラケット16と燃焼・処理槽40の上
面とを開閉用ヒンジ35によって結合した構造の断面図
であって、フロンの「プラズマアーク分解装置10」の
冷却ブラケット16と燃焼・処理槽40の上面とを開閉
用ヒンジ35によって結合した構造の断面図である。
【0050】同図は、フロンの「プラズマアーク分解装
置10」のプラズマトーチ10Aと陽極ノズル14と反
応ノズル15とを連結した冷却ブラケット16と燃焼・
処理槽40の上面とを開閉用ヒンジ35によって結合し
た構造を示す。同図において、先行発明の図5と同じ構
成の説明は省略する。
【0051】図8は、図7のフロンの「プラズマアーク
分解装置10」の冷却ブラケット16と燃焼・処理槽4
0の上面とを開閉用ヒンジ35によって結合した構造に
おいて保守点検を容易にした状態を示す一部断面図であ
る。前述した図7のプラズマ分解装置10の冷却ブラケ
ット16の下部と燃焼・処理槽40とを、開閉用ヒンジ
35によって回動自在に連結しておき、図8に示す保守
点検を容易にした状態にして、一酸化炭素CO等による
腐食のために頻繁に交換しなければならない反応ノズル
支持フランジ34を交換すると共に、燃焼・処理槽40
に付着した炭化物を清掃除去する。
【0052】[2]図9乃至図13を参照して、本発明
の「フロン等のプラズマアーク分解無害化装置」を、
「代替フロンのプラズマアーク分解」に適用した場合の
実施例の構成について説明する。以下、変更された構成
について説明する。
【0053】「代替フロンのプラズマアーク分解」に適
用した場合の図9乃至図13の構成又は動作において、
前述した「フロンのプラズマアーク分解」に適用した場
合の図2、図3(A)、図3(B)、図4、図6、図7
及び図8と同じ構成又は動作は、説明を省略する。
【0054】図9は、代替フロン等のプラズマアーク分
解無害化装置を実施する「プラズマアーク分解装置3
0」の内の「プラズマトーチ10A」とそのプラズマト
ーチ10Aに電力を供給する「プラズマアーク電源装置
20」とを示すプラズマ分解方法の説明図である。プラ
ズマアーク分解装置30は、プラズマトーチ10A、後
述する図12の陽極ノズル14、反応ノズル15、冷却
ブラケット16、反応ノズルを支えるための反応ノズル
支持フランジ34、プラズマトーチ支持体17、トーチ
着脱ハンドル25等によつて形成される。さらに、プラ
ズマトーチ10Aは、先行発明及び「フロンのプラズマ
アーク分解」と同様なので説明を省略する。
【0055】図10は、代替フロンの「プラズマ分解装
置30」のプラズマトーチ10Aと陽極ノズル14と反
応ノズル15との構造の一部断面図である。図10につ
いて説明する。反応ノズル15は、陽極ノズル14の下
部に、反応させる流量の代替フロン31を旋回投入させ
る直径15dの反応ノズルの旋回投入孔15hを有し、
代替フロン31を通過させる直径15g及びプラズマジ
ェット3jが接触して代替フロン31と分解反応する部
分の長さ15kの貫通孔15jを有している。
【0056】反応ノズル15の下部に、「代替フロン中
の炭素原子を酸化させるための炭素原子酸化気体7」を
旋回投入させる「反応ノズルの圧縮空気の旋回投入孔の
直径32dの「反応ノズルの圧縮空気の旋回投入孔32
h」を有し、炭酸ガス化気体33を通過させる「反応ノ
ズルの貫通孔の代替フロン中の炭素原子が酸化する部分
の直径32g」及び「反応ノズルの代替フロン中の炭素
原子が酸化反応する部分の長さ32k」の貫通孔32j
を有している。
【0057】前述した陽極ノズル14の下方から代替フ
ロン31を供給して、代替フロンをプラズマジェット3
jによって分解反応させ、この分解反応によって発生し
て未だ炭酸ガスCO2になっていない一酸化炭素CO又
は炭素原子Cを、プラズマジェット3jの高温で加熱さ
れた気体によって反応ノズル15の途中から供給した炭
酸ガス化気体33と酸化反応させて炭酸ガスCO2にす
る。
【0058】代替フロンのプラズマアーク分解方法は、
下記のとおりである。図9において、プラズマ拘束ノズ
ル13と陽極ノズル14との間に、プラズマジェット形
成用圧縮空気4を供給した後、電極12とプラズマ拘束
ノズル13との間に、プラズマガス1を供給した後でス
タート電流Isを通電して、図示していないパイロット
アークを発生させ、プラズマ拘束ノズル13から陽極ノ
ズル14に、プラズマアーク電流Ipを通電してプラズ
マアーク3aを発生させ、プラズマアーク3aが安定し
た後で、反応させる流量の代替フロン31を反応ノズル
の旋回投入孔15hに供給して、代替フロン31をプラ
ズマジェット3j中を通過させると、プラズマジェット
3jの高温度によって、炭素Cと水素H2とフッ素F2と
に分解し、続けて炭素Cとフッ化水素HFとフッ素F2
との分解ガスが発生する。
【0059】以下、上記の代替フロンのプラズマアーク
分解方法を詳述する。 (1)プラズマ拘束ノズル13と陽極ノズル14との間
に、プラズマジェット形成気体4(4[kg/cm2]で2
3[l/min]の圧縮空気)を供給し、電極12とプラズ
マ拘束ノズル13との間に、プラズマガス1(4[kg/
cm2]で35[l/min]の圧縮空気)を供給した後で、
スタート電流Isを通電して図示していないパイロット
アークを発生させる。
【0060】(2)電極12と陽極ノズル14との間に
240[V]の電圧を印加して、プラズマ拘束ノズル1
3から陽極ノズル14に、プラズマアーク電流Ip=6
0[A]を通電してプラズマアーク3aを発生させる。
【0061】(3)プラズマアーク3aが安定した後
で、反応ノズルの旋回投入孔15hに、「フロン134
a」(C2H2F4)を供給して、分解反応させる流量3
5[l/min]の代替フロン31をプラズマジェット3j
の中に通過させると、プラズマジェット3jの高温度に
よって、 C2H2F4 → 2C+H2+2F2 →2C+2HF+F2 (反応1) に示す反応をして、炭素Cと水素H2とフッ素F2とに分
解し、続けて炭素Cとフッ化水素HFとフッ素F2との
分解ガスが発生する。
【0062】(4)この分解ガスと、反応ノズルの旋回
投入孔15hから供給した炭素原子酸化気体7の酸素O
2と水又は水蒸気6とが、 2C+2HF+F2 +1/2O2 +H2O→2CO+4HF (反応2) に示す反応をして、フッ化水素HFと炭素C、一酸化炭
素CO、炭酸ガスCO2の混合体とが発生する。
【0063】(5)上記反応2によって発生して未だ炭
酸ガスCO2になっていない一酸化炭素CO又は炭素原
子Cと、反応ノズル15の途中から供給した酸素を含む
炭酸ガス化気体33とが、 2CO+4HF+O2 →2CO2 +4HF に示す酸化反応をして炭酸ガスCO2になる。
【0064】(6)これらのガスを水酸化カムシウムC
a(OH)2 の旋回対流している溶液中にバブリングす
る形で供給すると、水酸化カルシウムCa(OH)2 と
フッ化水素HFとが、 2Ca(OH)2 +4HF→2CaF2 +4H2O (反応4) に示す反応をして、中和無害化された水と固体のホタル
石CaF2 とが発生する。
【0065】図10に示す実施例の構成部品の寸法及び
分解条件は、次のとおり選定している。プラズマ拘束ノ
ズル13の貫通孔13hの直径13dを1.6[mm]と
する。陽極ノズル14の貫通孔14hのプラズマジェッ
ト3jが通過する部分の直径14dを6[mm]とし、陽
極ノズル14の極点Pを形成させる部分の貫通孔長さ1
4kを25[mm]とする。反応ノズル15の代替フロン
31をプラズマジェット3jに旋回し投入させる反応ノ
ズルの旋回投入孔15hの直径15dを2[mm]とし、
反応ノズル15のプラズマジェット3j及び代替フロン
31及び炭素原子酸化気体7が通過する部分の直径15
gを13[mm]とし、反応ノズル15の貫通孔15jの
プラズマジェット3jと代替フロン31とが接触し分解
反応する反応ノズル15の貫通孔15jの部分の長さ1
5kを70[mm]とし、反応ノズル15の貫通孔32j
の部分の長さ32kを60[mm]とする。
【0066】上記の実施例で選定した各直径及び長さ
は、ハフニウム電極11を使用し、23[l/min]のプ
ラズマジェット形成用圧縮空気4を供給し、プラズマア
ーク電流Ip=60[A]を通電し、「フロン134
a」(C2H2F4)を供給して、分解反応させる流量3
5[l/min]の代替フロン31だけを供給したときにプ
ラズマアーク3aが安定し、分解反応させる種類及び流
量の代替フロン31を略完全に反応させることができる
ように定められている。
【0067】したがって、電極12の種類、プラズマガ
ス1の種類及びその流量、プラズマアーク電流Ip 、
反応させる代替フロン31の種類及びその流量等の使用
条件によって適正値が異なるので、これらの使用条件に
対応させて、(1)プラズマガス1及びプラズマアーク
3aを通過させることができるプラズマ拘束ノズル13
の貫通孔13hの直径13dを選定し、(2)プラズマ
ジェット3jを通過させる陽極ノズル14の貫通孔14
hの直径14dを選定し、プラズマアーク3aの極点P
を形成させる部分の陽極ノズル14の長さ14kを選定
する。プラズマジェット形成気体4として圧縮空気を使
用するときは、20〜25[l/min]のプラズマジェッ
ト形成用圧縮空気を供給する。
【0068】(3)さらに、反応させる代替フロン31
を旋回投入する反応ノズルの旋回投入孔15hの直径1
5d及び図11に示す旋回水平角度15θと図10に示
す旋回垂直角度15ψとを選定し、(4)反応させる流
量の代替フロン31及び炭素原子酸化気体7を通過させ
ると共に、プラズマジェット3jに接触させ代替フロン
31が分解反応することができる貫通孔15jの直径1
5gを選定し、プラズマジェット3jが接触して代替フ
ロン31と略完全に反応させることができる反応ノズル
15の貫通孔15jの部分の長さ15kを選定し、最柊
的に、プラズマアーク3aが安定し、分解反応させる種
類及び流量の代替フロン31を略完全に分解反応させる
ことができるように選定すればよい。炭素原子酸化気体
7として圧縮空気を使用するときは、40〜50[l/m
in]の炭素原子酸化用圧縮空気を供給する。
【0069】(5)プラズマジェット形成気体4、代替
フロン31、炭素原子酸化気体7及び炭酸ガス化気体3
3を通過させることができる貫通孔32jの直径32g
を選定し、分解反応によって発生して未だ炭酸ガスCO
2になっていない一酸化炭素CO又は炭素原子Cを、プ
ラズマジェット3jで加熱させた気体によって反応ノズ
ル15の途中から供給した炭酸ガス化気体33と酸化反
応させて炭酸ガスCO2にすることができる反応ノズル
15の貫通孔32jの部分の長さ32kを選定して、最
柊的に、分解反応させる種類及び流量の代替フロン31
に含まれた炭素原子Cを炭酸ガスCO2にすることがで
きるように選定すればよい。上記のように選定して炭酸
ガス化気体33として圧縮空気を使用すると、約200
[l/min]の炭酸ガス化圧縮空気を供給する。
【0070】図11(A)は、図9の反応ノズル15の
旋回投入孔15h部分の斜視図であり、同図(B)は、
図9の反応ノズル15の旋回投入孔15h部分の「イー
イ」断面図である。同図において、15hは反応ノズル
の代替フロン31及び水又は水蒸気6及び炭素原子酸化
気体7の反応ノズルの旋回投入孔であり、15θは反応
ノズルに旋回投入させる代替フロン31及び水又は水蒸
気6及び炭素原子酸化気体7の旋回投入孔の旋回水平角
度である。
【0071】図12は、代替フロンの「プラズマアーク
分解装置30」の冷却ブラケット16と燃焼・処理槽4
0の上面とを開閉用ヒンジ35によって結合した構造の
一部断面図であって、代替フロンの「プラズマアーク分
解装置30」の冷却ブラケット16と燃焼・処理槽40
の上面とを開閉用ヒンジ35によって結合した構造の断
面図である。同図において、先行発明の図5と同じ構成
の説明は省略する。
【0072】プラズマジェット形成気体供給口18aか
らプラズマジェット形成気体(プラズマジェット形成用
圧縮空気)4を供給する。代替フロン及び水又は水蒸気
供給口18bから代替フロン31及び水又は水蒸気6を
供給する。炭素原子酸化気体(炭素原子酸化用圧縮空
気)供給口18cから炭素原子酸化気体(炭素原子酸化
用圧縮空気)7を供給する。炭酸ガス化気体(炭酸ガス
化用圧縮空気)供給口38dから炭酸ガス化気体(炭酸
ガス化用圧縮空気)33を供給する。
【0073】図13は、図12の代替フロンの「プラズ
マアーク分解装置30」の冷却ブラケット16と燃焼・
処理槽40の上面とを開閉用ヒンジ35によって結合し
た構造において保守点検を容易にした状態を示す一部断
面図である。前述した図12のプラズマ分解装置30の
冷却ブラケット16の下部と燃焼・処理槽40とを、開
閉用ヒンジ35によって回動自在に連結しておき、図1
3に示す保守点検を容易にした状態にして、一酸化炭素
CO等による腐食のために頻繁に交換しなければならな
い反応ノズル支持フランジ34を交換すると共に、燃焼
・処理槽40に付着した炭化物を清掃除去する。
【0074】
【発明の効果】本発明は、冷却ブラケット16の下部と
燃焼・処理槽40とを、開閉用ヒンジ35によって回動
自在に連結した装置を使用して、燃焼・処理槽40に付
着した炭化物を清掃除去するときは、開閉用ヒンジ35
によって冷却ブラケット16を回動し保守点検を容易に
した状態にして、燃焼・処理槽40に付着した炭化物を
清掃除去することができ、更に、冷却ブラケット16の
下部に取り付けた反応ノズル支持フランジ34が一酸化
炭素CO等によって腐食した場合に、上記の保守点検を
容易にした状態で、反応ノズル支持フランジ34だけを
交換することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、フロン等を分解して無害化するフロン
等の分解無害化装置の原理図である。
【図2】図2は、先行発明のフロンの「プラズマアーク
分解装置10」と「プラズマアーク電源装置20」とを
動作させてフロンをプラズマ分解するプラズマ分解方法
の説明図である。
【図3】図3は、図2の反応ノズル15の旋回投入孔1
5h部分の斜視図及び「イーイ」断面図である。
【図4】図4は、フロンの「プラズマアーク分解装置1
0」のプラズマトーチ10Aと陽極ノズル14と反応ノ
ズル15との構造の一部断面図である。
【図5】図5は、先行発明のフロンの「プラズマアーク
分解装置10」のプラズマトーチ10Aと陽極ノズル1
4と反応ノズル15との構造の一部断面図である。
【図6】図6は、図5に示す冷却ブラケット16の下面
に取り付けた燃焼・処理槽40の説明図である。
【図7】図7は、フロンの「プラズマアーク分解装置1
0」の冷却ブラケット16と燃焼・処理槽40の上面と
を開閉用ヒンジ35によって結合した構造の断面図であ
って、フロンの「プラズマアーク分解装置10」の冷却
ブラケット16と燃焼・処理槽40の上面とを開閉用ヒ
ンジ35によって結合した構造の断面図である。
【図8】図8は、図7のフロンの「プラズマアーク分解
装置10」の冷却ブラケット16と燃焼・処理槽40の
上面とを開閉用ヒンジ35によって結合した構造におい
て保守点検を容易にした状態を示す一部断面図である。
【図9】図9は、代替フロンの「プラズマアーク分解装
置30」と「プラズマアーク電源装置20」とを動作さ
せてフロンをプラズマ分解するプラズマ分解方法の説明
図である。
【図10】図10は、代替フロンの「プラズマアーク分
解装置30」のプラズマトーチ10Aと陽極ノズル14
と反応ノズル15との構造の一部断面図である。
【図11】図11は、図9の反応ノズルの旋回投入孔1
5h部分の斜視図及び「イーイ」断面図である。
【図12】図12は、代替フロンの「プラズマアーク分
解装置30」の冷却ブラケット16と燃焼・処理槽40
の上面とを開閉用ヒンジ35によって結合した構造の一
部断面図であって、代替フロンの「プラズマアーク分解
装置30」の冷却ブラケット16と燃焼・処理槽40の
上面とを開閉用ヒンジ35によって結合した構造の断面
図である。
【図13】図13は、図12の代替フロンの「プラズマ
アーク分解装置30」の冷却ブラケット16と燃焼・処
理槽40の上面とを開閉用ヒンジ35によって結合した
構造において保守点検を容易にした状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…………プラズマガス 3a………プラズマアーク 3j………プラズマジェット 4…………プラズマジェット形成気体(プラズマジェッ
ト形成用圧縮空気) 5…………(先行発明に使用した)フロン 6…………水又は水蒸気 7…………炭素原子酸化気体(例えば、炭素原子酸化用
圧縮空気) 10………(先行発明のフロン用)プラズマアーク分解
装置 10A……プラズマトーチ 11………電極支持体 12………電極(マイナス電極) 13………プラズマ拘束ノズル 13h……プラズマ拘束ノズルの貫通孔 13d……プラズマ拘束ノズルの貫通孔の直径 14………陽極ノズル(プラス電極) 14h……陽極ノズルの貫通孔 14d……陽極ノズルの貫通孔のプラズマジェットを通
過させる部分の直径 14k……陽極ノズルの貫通孔のプラズマアークの極点
を形成させる部分の長さ 15………反応ノズル 15d……反応ノズルの(代替)フロン及び水又は水蒸
気の旋回投入孔の直径 15e……反応ノズルの(代替)フロン旋回投入部分上
部の貫通孔の直径 15f……反応ノズルの(代替)フロン旋回投入部分上
部の貫通孔の長さ 15g……反応ノズルの貫通孔のプラズマジェットが接
触して(代替)フロンを分解反応する部分の直径 15h……反応ノズルの旋回投入孔 15j……反応ノズルのプラズマジェットが接触して
(代替)フロンを分解反応する部分の貫通孔 15k……反応ノズルの貫通孔のプラズマジェットが接
触して(代替)フロンを分解反応する部分の長さ 15θ……(図3)反応ノズルのフロン及び水又は水蒸
気の旋回投入孔の旋回水平角度 15θ……(図11)反応ノズルの代替フロン及び水又
は水蒸気及び炭素原子酸 化気体7の旋回投入孔の旋回水平角度 15ψ……反応ノズルの(代替)フロン及び水又は水蒸
気の旋回投入孔の旋回垂直角度 16………冷却ブラケット 16a……冷却ブラケット冷却水入口金具 16b……冷却ブラケット冷却水出口金具 17………プラズマトーチ支持体 18a……プラズマジェット形成気体(プラズマジェッ
ト形成用圧縮空気)供給口 18b……(図7及び図8)フロン及び水又は水蒸気供
給口 18b……(図12及び図13)代替フロン及び水又は
水蒸気供給口 18c……炭素原子酸化気体(炭素原子酸化用圧縮空
気)供給口 20………プラズマアーク電源装置 20t……アーク電流供給用マイナス端子 21………プラズマアーク電流出力回路 22………スタート電流制限素子 23………スタート電流供給スイッチ素子 23t……スタート電流供給用プラス端子 24t……アーク電流供給用プラス端子 24………プラズマアーク電流供給スイッチ素子 25………トーチ着脱ハンドル 30………(本発明の代替フロン用)プラズマアーク分
解装置 31………(本発明に使用する)代替フロン 32d……反応ノズルの圧縮空気の旋回投入孔の直径 32g……反応ノズルの貫通孔の代替フロン中の炭素原
子が酸化する部分の直径 32h……反応ノズルの圧縮空気の旋回投入孔 32j……反応ノズルの代替フロン中の炭素原子が酸化
する部分の貫通孔 32k……反応ノズルの貫通孔32jの部分の長さ 33………炭酸ガス化気体(例えば、炭酸ガス化用圧縮
空気) 34………反応ノズル支持フランジ 35………開閉用ヒンジ 38d……炭酸ガス化気体(炭酸ガス化用圧縮空気)供
給口 40………燃焼・処理槽 41………分解ガス水冷槽 41a……分解ガス水冷槽の中空内周面 42………中和処理容器 43………溶液冷却パイプ 44………溶液攪拌器 45………溶液上面・下面レベルセンサー 46………溶液廃面レベルセンサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K078 AA05 BA17 BA20 BA26 CA03 CA09 CA12 CA13 CA18 4G075 AA02 AA37 BA05 CA47 DA02 DA03 EB41

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマアークによってフロン又は代替
    フロンを分解反応させ無害化するフロン等のプラズマア
    ーク分解無害化装置において、プラズマアークを発生さ
    せてフロン又は代替フロンを分解して分解ガスを発生さ
    せるプラズマアーク分解装置と、プラズマアーク分解装
    置の下部に配置されて分解ガスを無害化する燃焼・処理
    槽と、プラズマアーク分解装置の下部支持体と燃焼・処
    理槽とを保守点検時に回動離反させる開閉用ヒンジとを
    備えたフロン又は代替フロン等のプラズマアーク分解無
    害化装置。
  2. 【請求項2】 プラズマアークによってフロン又は代替
    フロンを分解反応させ無害化するフロン等のプラズマア
    ーク分解無害化装置において、プラズマアークを発生さ
    せるプラズマトーチと、プラズマトーチの下部に取り付
    けられてプラズマアークによってプラズマジェットを発
    生させる陽極ノズルと、前記陽極ノズルの下部に取り付
    けられてプラズマジェットでフロン又は代替フロンを分
    解して分解ガスを発生させる反応ノズルと、前記反応ノ
    ズルの下部に配置されて分解ガスを無害化する燃焼・処
    理槽と、反応ノズルの下部支持体と燃焼・処理槽とを保
    守点検時に回動離反させる開閉用ヒンジとを備えたフロ
    ン又は代替フロン等のプラズマアーク分解無害化装置。
  3. 【請求項3】 プラズマアークによってフロン又は代替
    フロンを分解反応させ無害化するフロン等のプラズマア
    ーク分解無害化装置において、プラズマアークを発生さ
    せるプラズマトーチと、プラズマトーチの下部に取り付
    けられてプラズマアークによってプラズマジェットを発
    生させる陽極ノズルと、前記陽極ノズルの下部に取り付
    けられてプラズマジェットでフロン又は代替フロンを分
    解して分解ガスを発生させる反応ノズルと、前記反応ノ
    ズルを支える反応ノズル支持フランジと、前記反応ノズ
    ル支持フランジの下部に配置されて分解ガスを無害化す
    る燃焼・処理槽と、反応ノズルの下部支持体と燃焼・処
    理槽とを保守点検時に回動離反させる開閉用ヒンジとを
    備えたフロン又は代替フロン等のプラズマアーク分解無
    害化装置。
  4. 【請求項4】 プラズマアークによってフロン又は代替
    フロンを分解反応させ無害化するフロン等のプラズマア
    ーク分解無害化装置において、プラズマアークを発生さ
    せるプラズマトーチと、プラズマトーチを支持するプラ
    ズマトーチ支持体に取り付けられてプラズマアークによ
    ってプラズマジェットを発生させる陽極ノズルと、前記
    陽極ノズルの下部に取り付けられてプラズマジェットで
    フロン又は代替フロンを分解して分解ガスを発生させる
    反応ノズルと、陽極ノズル及び反応ノズルの外周に配置
    されて陽極ノズル及び反応ノズルを冷却する冷却ブラケ
    ットと、前記冷却ブラケットの下部に配置されて分解ガ
    スを無害化する燃焼・処理槽と、冷却ブラケットと燃焼
    ・処理槽とを保守点検時に回動離反させる開閉用ヒンジ
    とを備えたフロン又は代替フロン等のプラズマアーク分
    解無害化装置。
  5. 【請求項5】 プラズマアークによってフロン又は代替
    フロンを分解反応させ無害化するフロン等のプラズマア
    ーク分解無害化装置において、プラズマアークを発生さ
    せるプラズマトーチと、プラズマトーチを支持するプラ
    ズマトーチ支持体に取り付けられてプラズマアークによ
    ってプラズマジェットを発生させる陽極ノズルと、前記
    陽極ノズルの下部に取り付けられてプラズマジェットで
    フロン又は代替フロンを分解して分解ガスを発生させる
    反応ノズルと、陽極ノズル及び反応ノズルの外周に配置
    されて陽極ノズル及び反応ノズルを冷却する冷却ブラケ
    ットと、反応ノズルを支える反応ノズル支持フランジ
    と、反応ノズル支持フランジ及び冷却ブラケットの下部
    に配置されて分解ガスを無害化する燃焼・処理槽と、冷
    却ブラケットと燃焼・処理槽とを保守点検時に回動離反
    させる開閉用ヒンジとを備えたフロン又は代替フロン等
    のプラズマアーク分解無害化装置。
JP11185025A 1999-06-30 1999-06-30 フロン等のプラズマアーク分解無害化装置 Pending JP2001009233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11185025A JP2001009233A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 フロン等のプラズマアーク分解無害化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11185025A JP2001009233A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 フロン等のプラズマアーク分解無害化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001009233A true JP2001009233A (ja) 2001-01-16

Family

ID=16163475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11185025A Pending JP2001009233A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 フロン等のプラズマアーク分解無害化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001009233A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100568238B1 (ko) * 2002-09-03 2006-04-05 주식회사 에이피시스 플라즈마 유해가스 처리장치
FR2886866A1 (fr) * 2005-06-09 2006-12-15 Air Liquide Procede et dispositif de traitement d'effluents gazeux de procedes industriels
JP2007522935A (ja) * 2004-02-20 2007-08-16 ザ ビーオーシー グループ ピーエルシー フッ素化化合物−含有ガス流を処理する方法及び装置
WO2019069066A1 (en) * 2017-10-04 2019-04-11 Edwards Limited NOZZLE FOR TRANSPORTING A PLASMA FLOW FOR PLASMA ABATEMENT AND METHOD THEREOF
CN113477042A (zh) * 2021-06-29 2021-10-08 中国矿业大学(北京) 基于等离子体处理气态污染物的方法
WO2024016054A1 (en) * 2022-07-19 2024-01-25 Treata Environmental Pty Ltd Method, device and system for destroying one or more pollutant

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100568238B1 (ko) * 2002-09-03 2006-04-05 주식회사 에이피시스 플라즈마 유해가스 처리장치
JP2007522935A (ja) * 2004-02-20 2007-08-16 ザ ビーオーシー グループ ピーエルシー フッ素化化合物−含有ガス流を処理する方法及び装置
FR2886866A1 (fr) * 2005-06-09 2006-12-15 Air Liquide Procede et dispositif de traitement d'effluents gazeux de procedes industriels
WO2019069066A1 (en) * 2017-10-04 2019-04-11 Edwards Limited NOZZLE FOR TRANSPORTING A PLASMA FLOW FOR PLASMA ABATEMENT AND METHOD THEREOF
CN111149437A (zh) * 2017-10-04 2020-05-12 爱德华兹有限公司 输送用于等离子体消减的等离子体流的喷嘴及相关方法
TWI796368B (zh) * 2017-10-04 2023-03-21 英商愛德華有限公司 噴嘴及其方法
CN111149437B (zh) * 2017-10-04 2023-08-15 爱德华兹有限公司 输送用于等离子体消减的等离子体流的喷嘴及相关方法
CN113477042A (zh) * 2021-06-29 2021-10-08 中国矿业大学(北京) 基于等离子体处理气态污染物的方法
CN113477042B (zh) * 2021-06-29 2022-08-05 中国矿业大学(北京) 基于等离子体处理气态污染物的方法
WO2024016054A1 (en) * 2022-07-19 2024-01-25 Treata Environmental Pty Ltd Method, device and system for destroying one or more pollutant

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3928018B2 (ja) フロンのプラズマアーク分解方法及び装置
US7641867B2 (en) Apparatus for processing perfluorocarbon
JP2000336044A (ja) ハロゲン化脂肪族炭化水素化合物または芳香族化合物の分解方法、それに用いる装置、排気ガスの浄化方法及びそれに用いる装置
JP2001009233A (ja) フロン等のプラズマアーク分解無害化装置
WO2008072392A1 (ja) 排ガス処理方法およびその装置
JP3217034B2 (ja) 過弗化物の処理方法及びその処理装置
JP2000334294A (ja) 代替フロンのプラズマアーク分解方法及び装置
JP2997912B2 (ja) 化合物処理装置
US8231851B2 (en) Method for processing perfluorocarbon, and apparatus therefor
JP6086229B2 (ja) 無害化処理装置
JP4629967B2 (ja) N2o含有排ガスの処理方法およびその装置
KR100347746B1 (ko) 고온 플라즈마를 이용한 프레온가스 분해장치
JP2732472B2 (ja) 高周波誘導プラズマによる有機ハロゲン化合物の分解方法及びその装置
JPH09150055A (ja) フロンのプラズマアーク反応方法及び装置
JP3109480U (ja) 高効率パーフルオロ化合物廃ガスプラズマ処理装置
JP3409905B2 (ja) ハロゲン系有機化合物の分解装置
US7083707B2 (en) Decomposition apparatus and decomposition method
JP2005118694A (ja) プラズマによる有機ハロゲン化合物の分解処理方法及びその装置
JP3606575B1 (ja) 有機ハロゲン化合物の処理方法及びその装置
JP4570847B2 (ja) プラズマ反応法による含ハロゲン化合物分解の方法及び装置
JP2010142749A (ja) ガス処理装置
JP4405888B2 (ja) 製鋼用電気炉を用いた被処理ガスの無害化処理方法
JP3241314B2 (ja) プラズマによる有機ハロゲン化合物の分解方法及び装置
JP3486702B2 (ja) フロンの無害化処理方法
JP2001224924A (ja) 過弗化物の分解処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091110