JP2001009026A - 溶解装置及びその使用方法 - Google Patents

溶解装置及びその使用方法

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JP2001009026A
JP2001009026A JP11186187A JP18618799A JP2001009026A JP 2001009026 A JP2001009026 A JP 2001009026A JP 11186187 A JP11186187 A JP 11186187A JP 18618799 A JP18618799 A JP 18618799A JP 2001009026 A JP2001009026 A JP 2001009026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】併設された2つの溶解タンクのうち一方の透析
用原液の容積を検出するのみで所望濃度の透析用原液を
得ることにより、装置の製造コストを低下させ、メンテ
ナンス作業を軽減させることができる溶解装置を提供す
る。 【解決手段】透析用粉末薬剤を溶解し透析用原液を得る
溶解装置において、液面検出手段3を有するメインタン
ク1と、メインタンク1に併設されたサブタンク2と、
サブタンク2に水を供給する給水ラインと、サブタンク
2内で所定液位を超えた透析用原液をメインタンク1に
流出する連結ラインと、サブタンク2の所定液位から換
算される容積と、液面検出手段で検出された容積とか
ら、溶解された透析用原液の総容積を演算する演算手段
9と、透析液供給装置に送液する供給ラインと、を備え
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水に溶解すると血
液透析に使用する透析用原液となる透析用粉末薬剤を所
定濃度に溶解するための溶解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院等で腎不全患者の治療に使用される
透析液は、一般に重炭酸塩系と酢酸系とに区分され、こ
のうち重炭酸塩系の透析液は、重炭酸ナトリウムを含ま
ないもの(以下、A剤という。)と重炭酸ナトリウム
(以下、B剤という。)の2種類の薬剤に水を混合して
調整されるものである。
【0003】近年、運搬性向上の観点から、これらA剤
及びB剤を粉末化したもの(以下、透析用粉末薬剤とい
う。)を透析治療を行う病院内で溶解する試みがなされ
ているが、溶解後の溶液(特にB剤)については経時的
に濃度の低下が生じやすく、透析後に翌日の分を作り置
きしておくことが難しかった。即ち、例えばB剤におけ
る重炭酸ナトリウム(NaHCO)は、保存中反応し
て、NaCO,CO,及びHOに分解するため
濃度低下が生じ易いのである。
【0004】このため、透析毎に溶解作業が必要とな
り、従来から溶解のための溶解装置が各種提案されてい
る。例えば特開昭57−159529号公報には、2つ
の略容量の等しい溶解タンクを併設し、各タンク内で攪
拌生成した透析用原液を人工透析液供給装置に送液する
溶解装置が開示されている。かかる構成により、定期的
な洗浄を交互に行うことができるので、一方の溶解タン
クの洗浄時においても他方の溶解タンクから透析用原液
を供給し続けることができ、且つ、衛生的である。ま
た、一方の溶解装置の突発的トラブルに対して他方の溶
解装置のみで対応することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の溶解装置にあっては、併設された2つの溶解タ
ンクそれぞれに透析用原液の液面を検出する検出手段を
備えなければならないため、製造コストが上昇し、メン
テナンス作業が増加してしまうという問題があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、併設された2つの溶解タンクのうち一方の透
析用原液の容積を検出するのみで所望濃度の透析用原液
を得ることにより、装置の製造コストを低下させ、メン
テナンス作業を軽減させることができる溶解装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
透析用粉末薬剤を溶解し透析用原液を得る溶解装置にお
いて、収容された前記透析用原液の液位を検出する液面
検出手段を有するメインタンクと、前記透析用粉末薬剤
を収容するとともに前記メインタンクより容量の小さい
サブタンクと、該サブタンクに透析用粉体薬剤を溶解す
るための水を供給する給水ラインと、前記サブタンク内
で所定液位を超えた透析用原液をメインタンクに流出す
る連結ラインと、前記サブタンクの所定液位から換算さ
れる容積と、前記液面検出手段により検出された液位か
ら算出された容積とから、溶解された透析用原液の総容
積を演算する演算手段と、前記メインタンク又はサブタ
ンク内の透析用原液を透析液供給装置に送液する供給ラ
インと、を備えたことを特徴とする。
【0008】かかる構成によれば、サブタンクに収容さ
れた透析用粉末薬剤に対し給水ラインにて給水すると共
に該サブタンクの所定液位を超えた透析用原液を連結ラ
インによってメインタンク側に流出した後、液面検出手
段で検出した液位からメインタンク内の透析用原液の容
積を検出する。作製された透析用原液の総容積は、液面
検出手段及び演算手段で求められた容積とサブタンク内
の所定液位から換算される容積との演算を演算手段が行
うことによって求められる。そして、作製された透析用
原液は、供給ラインによってメインタンク又はサブタン
クから透析液供給装置に送液される。
【0009】請求項2記載の発明は、予め前記サブタン
ク内に投入された透析用粉末薬剤を前記給水ラインから
の水で溶解するとともに、前記連結ラインを介して前記
メインタンクに流出した透析用原液の液位を液面検出手
段で検出して、その検出結果を基に演算手段にて演算し
て前記透析用原液の容積を算出し、所定濃度になる様に
給水ラインを制御することにより透析用原液を得る透析
用原液準備工程と、該透析用原液準備工程の後、前記メ
インタンク又はサブタンクから前記供給ラインを介して
前記透析液供給装置に透析用原液を送液する透析用原液
供給工程と、該透析用原液供給工程中、前記メインタン
クから前記透析液供給装置に透析用原液を送液しつつ、
前記サブタンクの洗浄又は消毒を行う洗浄消毒工程と、
該洗浄工程後、前記サブタンク内に次回透析用の透析用
粉末薬剤を投入する透析用粉末薬剤投入工程と、を有す
ることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、前記透析用原液準
備工程によって得られた透析用原液が必要量より少ない
場合、前記透析用原液供給工程に代えて、前記サブタン
クから前記透析液供給装置に透析用原液を供給しつつ、
前記メインタンクで透析用原液を追加溶解する追加溶解
工程を行うことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら具体的に説明する。本実施形態に
係る溶解装置は、透析用粉末薬剤を溶解し透析原液を得
るものであって、図1に示すように、メインタンク1
と、サブタンク2と、液面検出手段3と、シャワー4、
5と、連結ライン6と、消毒ユニット7と、濃度セル8
と、演算手段9と、給水手段10と、チャンバ12と、
複数のバルブV1〜V8及びこれらバルブを結ぶライン
と、フィルタF1と、ポンプPとから主に構成される。
【0012】メインタンク1は、サブタンク2に比べ相
対的に容量が大きなタンクであり、収容された透析用原
液の液位を検出する液面検出手段3を上部に有する。こ
の液面検出手段3は、収容される透析用原液に対し接触
式、非接触式のどちらでもよく、浮きによる液面セン
サ、超音波センサ、磁歪式リニア変位センサ等により構
成されるものである。
【0013】液面検出手段3により液位を検出すると、
その検出値は演算手段9に電気信号として送信される。
該演算手段9に信号が送られると、透析用原液の液位か
ら透析用原液の容積に換算する演算が行われ、メインタ
ンク1内に収容された透析用原液の容積が認識される。
【0014】メインタンク1内壁上部には、メインタン
ク1内部を洗浄するためのシャワー4が取り付けられて
おり、給水手段10とラインL1〜L5を介して連結さ
れている。このうち、ラインL2にはバルブV1、ライ
ンL3にはポンプPが介在しており、ポンプPを駆動し
つつバルブV1を開けるとシャワー4からメインタンク
1内に散水可能とされている。
【0015】メインタンク1底面隅部の開口1aからは
ラインL6が延設されるとともに、メインタンク1底面
中央部の開口1bからはラインL8が延設されており、
ラインL6はL3と、ラインL8はL12とL11との
交点と、それぞれ接続されている。
【0016】更に、開口1aはフィルタF1で覆われて
おり、ポンプPを駆動させると、フィルタF1で濾過さ
れた透析用原液がラインL6、L3、L4、L12、及
びL8を通って開口1bからメインタンク1に戻され
る。このような循環により、メインタンク1内の透析用
原液を攪拌することができ、均一な濃度の透析用原液を
得ることができる。
【0017】メインタンク1の側壁の開口1cからはラ
インL10が延設され、このラインL10はライン11
を介してラインL12とラインL8との交点に接続され
ている。ラインL11には濃度セル8が配設されてお
り、該ラインL11を通る透析用原液の濃度を測定する
ことが可能とされている。尚、メインタンク1上部に
は、消毒ユニット7が配設されており、この消毒ユニッ
ト7から供給された消毒液によりメインタンク1又はラ
イン内を消毒することができる。
【0018】サブタンク2は、メインタンク1に比べ相
対的に容量が小さなタンクであり、メインタンク1に併
設されるとともに所定量の透析用粉末薬剤を収容可能と
されている。サブタンク1底面中央部の開口2aからは
ラインL13が延設されており、このラインL13はラ
インL14、L4、L3、L2、及びL1を介して給水
手段10と接続されている。また、ラインL14にはバ
ルブV2が配設されており、このバルブV2及びバルブ
V1を開けるとともにポンプPを駆動させると、サブタ
ンク2内に給水可能とされている。上記ラインL1、L
2、L3、L4、L14、及びL13が成すラインは、
サブタンク2に透析用粉体薬剤を溶解するための水を供
給するための給水ラインを成す。
【0019】サブタンク2の上部には、シャワー4と同
様のシャワー5が形成されており、ラインL16を介し
て給水手段10と接続されている。このラインL16に
はバルブV7が配設されており、サブタンク2内の洗浄
の際には開けられ、それ以外の時は閉められた状態とさ
れる。
【0020】また、ラインL13とL14との交点から
延び、チャンバ12に接続されるライン15と、ライン
L3とL4との交点から延び、チャンバ12に接続され
るラインL16が形成されており、該チャンバ12から
は患者に透析液を供給する透析液供給装置11と接続さ
れるラインL17と、メインタンク1側壁に形成された
開口1dと接続されるラインL18とが延設されてい
る。
【0021】そして、ラインL13、L15、及びL1
7、又はラインL6、L3、L16、及びL17は、メ
インタンク1又はサブタンク2内の透析用原液を透析供
給装置11に送液する供給ラインを成す。
【0022】一方、ラインL11とL8との交点とライ
ンL4とL5との交点を結ぶラインL12を形成すると
ともに、ラインL13とL15との交点から排水口まで
延びたラインL9を形成し、該ラインL12に配設され
たバルブV6とバルブV2及びV5とを開けることによ
りメインタンク1内の透析用原液等を排水できるよう構
成されている。これにより、ラインL13及びL9、又
はラインL8、L12、L14、及びL9は、メインタ
ンク1又はサブタンク2内の液体を排出する排水ライン
を成す。尚、これとは別の排水ラインとしてラインL7
が形成されている。
【0023】連結ライン6は、サブタンク2内で所定液
位を超えた透析用原液をメインタンク1に送液するもの
であり、メインタンク1の上部側壁に形成された開口1
eと、サブタンク2の上部側壁に形成された開口2bと
を連結している。即ち、サブタンク2内への給水により
上昇する透析用原液の液面が開口2bに達した時点でオ
ーバーフローし、連結ライン6を介してメインタンク1
内に流れ込むよう構成されている。ここで、開口2bの
形成位置は確定されているため、所定液位とは開口2b
が形成された位置となり、所定液位から換算される容積
は既知となっている。
【0024】演算手段は、サブタンク2の所定液位から
換算される容積と、液面検出手段3により検出された液
位とから、溶解された透析用原液の総容積を演算するも
のであり、例えばマイコン(マイクロコンピュータ)等
から成る。原則的には、サブタンク2内の透析用原液の
容積は既知であるので、これにメインタンク1内の透析
用原液の容積を加算したものが透析用原液の総容積とな
るのであるが、ラインに残留した透析用原液の容積も考
慮するため、前記加算値に所定値を更に加算したものを
透析用原の総容積とするのが好ましい。
【0025】次に、上記構成の溶解装置に係る作用につ
いて説明する。1日の透析終了後、次の日に必要とされ
る透析用粉末薬剤を予めサブタンク2内に投入しておく
(透析用粉末薬剤投入工程)。次の日の透析が開始され
る前に、前日投入したサブタンク2内の透析用粉末薬剤
を溶解するため、バルブV1及びV2を開いて給水ライ
ンを開放するとともに、ポンプPを駆動させる。する
と、ポンプPの作用により給水手段10からサブタンク
2内に水が供給される。尚、特に言及しない限り各バル
ブは開けられず閉じた状態のままである。
【0026】サブタンク2内では、給水により透析用粉
末薬剤が攪拌されて透析用原液が作製され、該透析用原
液の液面が上昇して開口2bに達した時点で透析用原液
がオーバーフローし、連結ライン6を介してメインタン
ク1内に流れ込む。メインタンク1内に流れ込んだ透析
用原液は、ラインL6を通って給水ラインに流れ込み、
再びサブタンク2内へ給水手段からの水とともに供給さ
れる。こうして、透析用原液は、メインタンク1とサブ
タンク2との間で循環し、次第に均一な濃度の透析用原
液となっていく。
【0027】この時、バルブV6を開ければ、ポンプP
の作用により、循環される透析用原液の一部がラインL
8からメインタンク1に再び戻ることとなり攪拌され
る。このように、メインタンク1及びサブタンク2に戻
る透析用原液はそれぞれのタンクの下面中央から上方に
向かって吹き上げられるため、タンク底面に溜まりがち
な濃度の濃い透析用原液が攪拌され、タンク内における
透析用原液の濃度がより均一化される。
【0028】尚、ラインL12を通過する透析用原液の
一部は、ラインL11に分流し、ラインL10を通って
メインタンク1の側壁からメインタンク1に戻される。
透析用原液がこのラインを通過する間に濃度セル8にて
濃度測定が行われ、濃度が異常であれば、装置の停止又
は図示しない操作盤にて作業者へ警告表示を行う。しか
し、本実施形態においては、透析用原液の濃度測定は作
製された透析用原液の容積を検出すれば足りるため、こ
の濃度セル8による濃度測定は適宜行うものとし、濃度
測定を行わないものとしてもよい。
【0029】メインタンク1内に所定量の透析用原液が
溜まった時点でバルブV1を閉じ、給水ラインを遮断す
ると共にポンプPの駆動を停止し、透析用原液の連結ラ
イン6からメインタンク1への流れ込みが停止した時点
で、液面検出手段3によるメインタンク1内における透
析用原液の液面検出を行う。
【0030】この液面の検出値から演算手段9にてメイ
ンタンク1及びサブタンク2内の透析用原液全体の容積
を演算し、投入した透析用粉末薬剤に対し透析用原液全
体の容積が所定濃度となる容積になるまで再びバルブV
1を開き、しばらく循環、攪拌作業を行って透析用原液
準備工程が完了する。このように、給水を2回に分けた
理由は、透析用粉末薬剤が水に溶解すると全体の容積が
変化することにある。即ち、透析用粉末薬剤が水に溶け
て容積が減少するため、透析用原液の容積は透析用粉末
薬剤と給水量とを加えた容積より減少するのである。
【0031】また、その容積の減少量は溶解する透析用
粉末薬剤によって異なるので、予め容積の減少量を見込
んだ給水を行うのは困難となっている。よって、最初に
目標の8割〜9割程度給水し、透析用粉末薬剤が完全に
溶解した後に液面を検出して目標容積とするための給水
量を認識し、2回目の給水で目標容積とするのである。
このような2回に分けた給水は、後述する既定追加溶解
工程及び任意追加溶解工程においても同様に行われる。
【0032】上記透析用原液準備工程では設定された薬
剤数の溶解に達していない場合(即ち、必要量に足りな
かった場合)、以下に示す追加溶解工程(以下、この場
合の追加溶解工程を特に既定追加溶解工程という。)を
行う。バルブV1、V6、及びV4を開けてメインタン
ク1内に給水した後、追加分の透析用粉末薬剤をメイン
タンク1内に投入し、ポンプPを駆動させる。追加分の
透析用粉末薬剤の投入時期については、メインタンク1
内への給水中であればよく、図示しない操作盤から操作
者に投入の指示を表示させるようにするのが好ましい。
これにより、給水手段10からの水は、ラインL1、L
2、L3、L4、L12、及びL8を通ってメインタン
ク1内に底面から供給され、そのうちの一部はラインL
12から分流して、ラインL11及びL10を通ってメ
インタンク1内に上部から供給される。
【0033】一方、バルブV4が開けられているので、
メインタンク1への既定追加溶解工程中、サブタンク2
からラインL13、L15、及びL17を介して透析液
供給装置11に透析用原液が供給され始めている。そし
て、再び液面検出手段3によりメインタンク1内の透析
用原液の容積を検出するとともに、この検出値から直前
に検出したメインタンク1内の透析用原液を減算した値
が、追加投入された透析用粉末薬剤に対応した容積とな
った時点で既定追加溶解工程を終了する。
【0034】透析を行うには、バルブV3を開けて供給
ラインを開放することによりメインタンク1内の透析用
原液を透析液供給装置11に送液する(透析用原液供給
工程)。尚、バルブV3を開けて供給ラインを開放し、
サブタンク2内の透析用原液を透析液供給装置11に送
液してもよい。即ち、メインタンク1内の透析用原液を
先に使用するか、サブタンク1内の透析用原液を先に使
用するかは適宜選択可能とされている。
【0035】透析用原液供給工程中に透析用原液を追加
作製する必要が生じた場合(即ち、必要量に足りなかっ
た場合)、以下の追加溶解工程(以下、この場合の追加
溶解工程を特に任意追加溶解工程という。)を行う。
尚、任意追加溶解工程に伴う時間に必要とされる透析用
原液がサブタンク2内に残っていない場合は、メインタ
ンク1内の透析用原液をサブタンク2に予め移しておく
必要がある。
【0036】まず、液面検出手段3によりメインタンク
1内に残っている透析用原液の容積を検出する(検出方
法については既述)。次に、バルブV1、V6、及びV
4を開けてメインタンク1内に給水した後、追加分の透
析用粉末薬剤をメインタンク1内に投入し、ポンプPを
駆動させる。追加分の透析用粉末薬剤の投入時期につい
ては、メインタンク1内への給水中であればよく、図示
しない操作盤から操作者に投入の指示を表示させるよう
にするのが好ましい。これにより、給水手段10からの
水は、ラインL1、L2、L3、L4、L12、及びL
8を通ってメインタンク1内に底面から供給され、その
うちの一部はラインL12から分流して、ラインL11
及びL10を通ってメインタンク1内に上部から供給さ
れる。
【0037】一方、バルブV4が開けられているので、
メインタンク1への任意追加溶解工程中、サブタンク2
からラインL13、L15、及びL17を介して透析液
供給装置11に透析用原液が供給され続けている。そし
て、再び液面検出手段3によりメインタンク1内の透析
用原液の容積を検出するとともに、この検出値から直前
に検出したメインタンク1に残っていた透析用原液を減
算した値が、追加投入された透析用粉末薬剤に対応した
容積となった時点で任意追加溶解工程を終了する。尚、
既定追加溶解工程及び任意追加溶解工程において、メイ
ンタンク1内に透析用原液が残っていない場合(メイン
タンク1が空の状態の場合)は、給水前或いは給水時に
バルブV8を開けてライン内に残っている透析用原液を
排液するのが好ましい。
【0038】次にメインタンク1及びサブタンク2内の
洗浄消毒工程について説明する。サブタンク2内の洗浄
は、サブタンク2内に透析用原液が残っていない状態
(透析用原液を使い切った場合、及びバルブV5を開い
て排水ラインを解放し、透析用原液を排水した場合を含
む)で行われ、メインタンク2による透析用原液の供給
中に行われる。
【0039】即ち、バルブV7を開いてシャワー5にて
給水手段10の水をサブタンク2内で散水して洗浄する
とともに、バルブV3を開いて供給ラインを解放し、メ
インタンク1内の透析用原液を透析液供給装置11に供
給する。尚、バルブV6を開いてラインL12及びL4
を経て供給ラインに達するラインを解放し、該ラインに
よりメインタンク1内の透析用原液を透析供給装置11
に供給もしている。シャワー5から散水された水は、バ
ルブV5を開くことにより解放された排水ラインにより
排水される。
【0040】メインタンク1内の洗浄は、1日の透析が
終了した後に行われ、サブタンク2に次の日の透析に必
要な透析用粉末薬剤が投入された状態で行われる。即
ち、バルブV2を開いてシャワー4にて給水手段10の
水をサブタンク2内で散水して洗浄するとともに、ポン
プPを駆動させてメインタンク1内で洗浄に使用された
水を循環させる。この循環により、循環水を流したライ
ンの洗浄をも行うことができる。尚、洗浄時に必要に応
じてバルブV6も開き、ラインL12を含むラインの洗
浄を行ってもよい。
【0041】また、消毒ユニット7に消毒液を投入し、
この消毒液をメインタンク1内に流すことにより、メイ
ンタンク1内の消毒も行うことができる。この消毒は、
消毒液の残留を回避するため、複数の洗浄の間に行うの
が好ましい。更に、バルブV3を開くと共にポンプPを
駆動させることにより、ラインL6、L3、L16、及
びL18が形成するライン内でメインタンク1内の水を
循環させ、チャンバ12の洗浄を行う。尚、かかるライ
ンをメインタンク1の消毒中に形成すれば、チャンバの
消毒を行うことができる。尚、洗浄又は消毒後の水は、
バルブV8を開くことにより排出されるが、消毒等の水
がサブタンク2内の透析用粉末薬剤に混入しないよう、
バルブ5を開いた状態で洗浄又は消毒を行うのが好まし
い。
【0042】上記溶解装置によれば、透析の前日に透析
用粉末薬剤をサブタンク2に投入しておくことができ、
透析当日に行うべき溶解作業を軽減することができる。
また、液面検出手段3はメインタンク1側に1つ設ける
だけで、作製された透析用原液の総容積を検出すること
ができるので、2つ設けたものに比べて溶解装置の製造
コストを低減することができると共に液面検出手段に対
するメンテナンス作業を軽減することができる。
【0043】また、サブタンク2は、透析用原液準備工
程における透析用粉末薬剤の投入や追加溶解工程中の透
析用原液の供給等に用途が限定されるため、容量を小さ
くすることができ、装置全体を小型化することができ
る。
【0044】以上、本実施形態に係る溶解装置について
説明したが、透析用原液準備工程、既定追加溶解工程、
任意追加溶解工程、透析用原液供給工程、及び洗浄消毒
工程を手動で切り替えてもよいし、これら工程をシーケ
ンス制御等によって自動で切り替えるように構成しても
よい。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、メインタンク
及びサブタンクの2つの溶解タンクのうち、メインタン
クの透析用原液の液位を検出することにより作製した透
析用原液の総容積を演算するので、液面検出手段をメイ
ンタンクのみに配設すれば足り、装置の製造コストを低
下させ、メンテナンス作業を軽減させることができる。
【0046】請求項2の発明によれば、透析用原液準備
工程により溶解された透析用原液を透析用原液供給工程
により供給しつつサブタンクの洗浄、消毒を行うことが
できるので、1日の透析が終了した直後から次の日の透
析のための透析用粉末薬剤をサブタンク内に準備してお
くことができ、透析用原液溶解の作業性を向上すること
ができるとともに、サブタンクの洗浄消毒の際も透析用
原液の供給が行われているため、透析に支障を及ぼさず
にサブタンクの洗浄消毒を行うことができる。請求項3
の発明によれば、追加溶解工程中においても透析用原液
の供給が行われているので、透析に支障を及ぼさずに透
析用原液を追加溶解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる溶解装置の概略系統図
【符号の説明】
1…メインタンク 1a〜1e…開口 2…サブタンク 2a、2b…開口 3…液面検出手段 4,5…シャワー 6…連結ライン 7…消毒ユニット 8…濃度セル 9…演算手段 10…給水手段 11…透析液供給装置 12…チャンバ F1…フィルタ L1〜L18…ライン V1〜V8…バルブ P…ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透析用粉末薬剤を溶解し透析用原液を得る
    溶解装置において、 収容された前記透析用原液の液位を検出する液面検出手
    段を有するメインタンクと、 前記透析用粉末薬剤を収容するとともに前記メインタン
    クより容量の小さいサブタンクと、 該サブタンクに前記透析用粉体薬剤を溶解するための水
    を供給する給水ラインと、 前記サブタンク内で所定液位を超えた前記透析用原液を
    メインタンクに流出する連結ラインと、 前記サブタンクの所定液位から換算される容積と、前記
    液面検出手段により検出された液位から算出された容積
    とから、溶解された前記透析用原液の総容積を演算する
    演算手段と、 前記メインタンク又はサブタンク内の前記透析用原液を
    透析液供給装置に送液する供給ラインと、を備えたこと
    を特徴とする溶解装置。
  2. 【請求項2】予め前記サブタンク内に投入された透析用
    粉末薬剤を前記給水ラインからの水で溶解するととも
    に、前記連結ラインを介して前記メインタンクに流出し
    た透析用原液の液位を前記液面検出手段で検出して、そ
    の検出結果を基に前記演算手段にて演算して前記透析用
    原液の容積を算出し、所定濃度になる様に給水ラインを
    制御することにより透析用原液を得る透析用原液準備工
    程と、 該透析用原液準備動作の後、前記メインタンク又はサブ
    タンクから前記供給ラインを介して前記透析液供給装置
    に透析用原液を送液する透析用原液供給工程と、 該透析用原液供給工程中、前記メインタンクから前記透
    析液供給装置に前記透析用原液を送液しつつ、前記サブ
    タンクの洗浄又は消毒を行う洗浄消毒工程と、 該洗浄工程後、前記サブタンク内に次回透析用の透析用
    粉末薬剤を投入する透析用粉末薬剤投入工程と、 を有することを特徴とする請求項1記載の溶解装置の使
    用方法。
  3. 【請求項3】前記透析用原液準備工程によって得られた
    透析用原液が必要量より少ない場合、前記透析用原液供
    給工程に代えて、前記サブタンクから前記透析液供給装
    置に透析用原液を供給しつつ、前記メインタンクで透析
    用原液を追加溶解する追加溶解工程を行うことを特徴と
    する請求項2記載の溶解装置の使用方法。
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JP2021000354A (ja) * 2019-06-24 2021-01-07 東レ・メディカル株式会社 溶解装置

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