JP2001006562A - 気体放電表示装置 - Google Patents
気体放電表示装置Info
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Abstract
電開始及び維持放電電圧を低いレベルに保ちつつその発
光効率を改善して、高品質で普及価格の高効率AC型P
DPを提供することを目的とする。 【解決手段】 面放電AC型PDPの対をなす維持電極
8及び9の間隔dを従来値より長く設計したパネルにお
いて、特に前記維持電極8及び9の中間領域に浮遊電位
の透明電極層17を形成することにより、表示セルの放
電開始及び維持放電電圧を低いレベルに保ちことが可能
となり、併せてその発光効率を改善することができて、
高品質で普及価格の高効率AC型PDPが得られる。
Description
射を利用した気体放電表示装置の高効率化のためのパネ
ル構成に関するものである。
表示装置としてプラズマディスプレイパネル(以下PD
Pと記す)の商品化が図られている。PDPには直流型
(DC型)と交流型(AC型)があるが、大型表示装置とし
て現時点ではAC型PDPがより高い技術的ポテンシャ
ルをもつといえる。更に、AC型のうちでも特に寿命特
性のすぐれた面放電型PDPが商品としての主流になり
つつある。その構成は、図3に示すように、前面ガラス
2と背面ガラス3の2枚のガラス板を重ね合わせて周辺
を気密封着した発光板容囲器1からなり、前記前面ガラ
ス2の内表面には各表示セル当たり平行した対をなす維
持電極8及び9と、更に誘電体層10と保護膜層11(M
gO膜)が設けられている。なお、対をなす前記維持電極
8及び9のそれぞれは透明ITO電極4及び5と不透明
バス電極6及び7から構成されている。
示セル当たり前記維持電極8及び9に直交するデータ電
極12と、更に誘電体層12、隔壁リブ14及び蛍光体
層15が設けられている。前記発光板容囲器1の内部に
は放電ガス16として希ガスのキセノン・ネオンあるい
はキセノン・ヘリウムの混合ガスが300~500Torr
封入されている。ここで、例えばキセノン・ネオン混合
ガスを封入したとき、表示セルの放電開始及び維持のた
めのいわゆるγ機構による陰極からの2次電子放出に寄
与するのは、主に2次電子放出係数(γ係数)の高いネオ
ンイオンNe+であり、一方パネルの表示発光となる紫外
放射は励起されたXe*およびXe2*から放射されている。
通常のパネル構成では、混合ガス組成は(Ne+5~10%
Xe)でありXe封入分圧力は20~30Torrの範囲で設定
されている。これは、パネル動作時の表示セル間のクロ
ストークの防止や駆動回路設計の簡易化と低コスト化を
図るうえから、表示セルの放電開始及び維持放電電圧を
低く設定するためである。
て、対をなす前記維持電極8及び9の間隔dも前記放電
開始及び維持放電電圧を低くするために50~100μ
という短い距離に設計されている。この場合、間隔dを
50~100μより長くすることによりパネル表示発光
の発光効率が上昇することは公知である。図3のAC型
PDPを駆動する従来技術の方法は、3つの動作期間、
つまり(i)全表示セルを消去状態にするパネル初期化期
間、(ii)各表示セルをアドレスし、各セルへ入力データ
に対応した表示状態を選択・入力していくデータの書き
込み期間及び(iii)表示状態にあるセルを表示発光させ
る維持放電期間、から構成されている。
は、図4に示すように、対をなす前記維持電極8及び9
のそれぞれに維持放電電圧Vsとして通常180~200V
の矩形波電圧を印加して表示状態が書き込まれたセルに
パルス放電を発生せしめ、放電空間の励起キセノンから
放出される147nm~173nm主体の紫外放射を前記背
面ガラス3に設けた蛍光体層15で可視放射に変換する
ことにより得られる。この維持放電期間では前記背面ガ
ラス3に設けられたデータ電極12は零電位に保たれて
おり、つまりデータ電極12は表示発光のための維持放
電には関与していない。前記データ電極12は、上項(i
i)のデータの書き込み期間において走査パルス電圧が印
加されて、各表示セルへのデータの書き込み動作に用い
られる。なお、前記AC型PDPのひとつの表示画素
は、それぞれに赤、緑及び青発光の蛍光体層を設けた3
つの表示セルから構成されている。AC型PDPの特徴
は、従来表示装置として主力の陰極線管(CRT)表示装
置と同じようにいわゆる自己発光型であって表示品質も
すぐれており、更にCRT表示装置とは異なり平面形で
大形化が容易なことである。すでに、640×480画
素の42吋及び50吋の商品が開発・展開されており、
今後のデジタルテレビ対応の主力表示装置への成長が期
待されている。
型PDPの技術面での問題点は、その表示発光の発光効
率が従来CRT表示装置の約2 lm/Wに対して約0.8
lm/Wという半分以下の低いレベルにあることである。
この結果、従来42吋のAC型PDPの最大消費電力は
約400Wとなり、これはCRT表示装置の約200W
に比べて2倍となる。この場合、前記のように、対をな
す維持電極の間隔dを長く設定すれば発光効率を上昇さ
せることはできるが、他方パネル駆動における前記放電
開始及び維持放電電圧が上昇し過ぎて、表示セル間のク
ロストークの発生や駆動回路のコスト高などの新たな問
題点をもたらす。従って、クロストークなどのない高品
質で普及価格の高効率パネルを実用化するうえでは、前
記放電電圧及び維持放電電圧を低いレベルに保持しつつ
その発光効率を改善することが求められている。本発明
は、表示セルの放電開始及び維持放電電圧を低いレベル
に保ちつつ高い発光効率を実現した、高品質で普及価格
の高効率AC型PDPを提供することを目的とする。
おいては、図3に示した対をなす前記維持電極8及び9
の間隔dを従来設計値50~100μより長く設定した
パネル構成において、特に対をなす前記維持電極8及び
9の中間領域に浮遊電位の透明電極層を形成したことを
特徴としたものであり、これにより前記維持電極8及び
9の間隔dを従来値より長く設計したにもかかわらず前
記放電開始及び維持放電電圧を低いレベルに保つことが
可能となり、併せてパネル表示発光の発光効率を改善す
ることができる。この本発明によれば、表示セルの放電
開始および維持放電電圧を低いレベルに保ちつつ発光効
率を改善した、高品質で普及価格の高効率AC型PDP
が得られる。
て図1から図2を用いて説明する。
Pの構成を示す。発光板容囲器1は2枚の前面ガラス2
と背面ガラス3を重ね合わせて周辺を気密封着したもの
からなる。前記前面ガラス2の内表面には、表示セル当
たりに不透明Cr-Cu-Cr膜のみからなる維持電極8及び9
と、低融点ガラスの誘電体層10及びMgO保護膜層11
が設けられている。更に、前記前面ガラス2の内表面に
は、本発明による透明ITO電極層17が設けられてお
り、ここで前記透明ITO電極層17は前記維持電極8
及び9とは接続されずに浮遊電位に保たれている。他方
の前記背面ガラス3の内表面には、表示セル当たりに前
記維持電極8及び9に直交する不透明Cr-Cu-Cr膜からな
るデータ電極12と、更に低融点ガラスの誘電体層1
3、鉛ガラスの隔壁リブ14及び赤・緑・青発光のいず
れか1種の蛍光体層15が設けられている。赤、緑及び
青発光の前記蛍光体層15としては、それぞれ(Y,Gd)BO
3:Eu、 Zn2SiO4:Mn及びBaMgAl10O17:Euの各蛍
光体を用いた。
6として(Ne+5%Xe)混合ガスが500Torr封入され
ている。図1の各パネル構成部の寸法は、表示画素ピッ
チ1080μ一定とし、対をなす前記維持電極8及び9
のそれぞれの幅120μ、前記維持電極8及び9のそれ
ぞれと前記透明ITO電極層17との間隔s 50μ一
定、前記データ電極12の幅120μ、前記隔壁リブ1
4の高さ140μ及び幅80μ、前記隔壁リブ14の間
隔280μである。
DPに関して、対をなす前記維持電極8及び9の間隔d
を従来値50~100μより長い200~600μの範囲
で変えて設計した42吋のパネルを試作して、そのパネ
ル特性を測定した。この場合、前記透明ITO電極層1
7の幅wも前記維持電極8及び9の間隔dと”w=d−1
00”(但し、単位はμ)の関係で変えてある。測定
は、表示発光のための安定した維持放電状態を得るため
に、前記維持電極8及び9の間隔dの変化にあわせて前
記維持電極8及び9に印加する維持放電電圧Vsを変え
て行った。そして、本発明による前記透明ITO電極層
17には外部から電圧は印加せず、いわゆる浮遊電位に
保った。
した。なお、比較のために本発明による前記透明ITO
電極層17を除去し、他は同一設計のパネルも試作して
併せて同じ測定を行った。図2に駆動条件及びパネル特
性をまとめて示す。次のことがわかった。 (a)本発明によるAC型PDPの発光効率は、前記維持
電極8及び9の間隔dの増大とともに上昇する。特に、
発光効率の上昇割合は前記間隔dが200~350μの領
域において大きく、それ以上の領域ではその上昇割合は
低下する。従って、発光効率の面からは前記間隔dとし
ては350μ以上の領域で設定するのが妥当である。発
光効率として、従来値0.8 lm/Wに対して間隔d=3
50μで1.3 lm/W、間隔d=600μで1.4 lm/W
の値が得 られた。
TO電極層17の作用により、前記維持電極8及び9の
間隔dが増大したにもかかわらず、前記維持放電電圧V
sは間隔d=350μで190V、間隔d=600μで2
10Vという低いレベルに保つことができた。この結
果、、クロストークの発生や駆動回路のコスト高という
新たな問題点を起こすことなく前記発光効率の上昇を実
現できた。 (b)上項(a)の本発明によるパネルの特性に比べて、単に
前記間隔dを増大して浮遊電位の前記透明ITO電極層
17が設けられていないパネルでは、発光効率は例えば
間隔d600μで1.1 lm/Wというより低いレベルに抑
えられた。更に、維持放電電圧Vsとして例えば間隔d
600μで260Vという高いレベルが必要となり、こ
の結果隣接する表示セル間でクロストークの発生が観測
された。
前記透明ITO電極層17が維持放電電圧Vsを低いレ
ベルに保のは、前記透明ITO電極層17が実質的には
浮遊容量により前記データ電極12に結合されており、
その電位が前記データ電極12の零電位に近い電位に保
たれているからといえる。これにより、前記透明ITO
電極層17は維持電極間の放電開始においていわゆる始
動補助導体としての機能を果たしている。
O電極層17を設けることにより、クロストークなどの
ない高品質で普及価格の高効率AC型PDPが実現され
た。
関して、対をなす維持電極の中間領域に浮遊電位の透明
電極層を形成することにより、対をなす維持電極の間隔
dを従来値より長く設計した場合でも表示発光のために
必要な維持放電電圧Vsを低いレベルに保つことができ
て、クロストークなどのない高品質で普及価格の高効率
AC型PDPが得られる。
ネル構成を示す断面斜視図
C形PDPのパネル特性を示す図
面斜視図
ネル駆動方法を示す波形図
Claims (2)
- 【請求項1】 発光板容囲器が2枚の前面ガラスと背面
ガラスを重ね合わせて周辺を気密封着したものからな
り、前記前面ガラスの内表面には各表示セル当たり対を
なす維持電極と誘電体層及び保護膜層が設けられ、他方
の前記背面ガラスの内表面には各表示セル当たり前記維
持電極に直交するデータ電極と誘電体層及び蛍光体層が
設けられ、前記発光板容囲器の内部には放電ガスとして
キセノンを含む希ガスを封入した気体放電表示装置にい
て、特に対をなす前記維持電極の中間領域に浮遊電位の
透明電極層を形成したことを特徴とする気体放電表示装
置。 - 【請求項2】 対をなす維持電極の間隔を350μ以上
の領域で設定したことを特徴とする請求項1記載の気体
放電表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17938299A JP2001006562A (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 気体放電表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17938299A JP2001006562A (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 気体放電表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001006562A true JP2001006562A (ja) | 2001-01-12 |
Family
ID=16064891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17938299A Pending JP2001006562A (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 気体放電表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001006562A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7239086B2 (en) * | 2002-07-01 | 2007-07-03 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Plasma display panel including dielectric layer that does not cover part of a discharge gap |
-
1999
- 1999-06-25 JP JP17938299A patent/JP2001006562A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7239086B2 (en) * | 2002-07-01 | 2007-07-03 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Plasma display panel including dielectric layer that does not cover part of a discharge gap |
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