JP2001005422A - プラズマディスプレイ装置駆動方法およびプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置駆動方法およびプラズマディスプレイ装置

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JP2001005422A
JP2001005422A JP17927299A JP17927299A JP2001005422A JP 2001005422 A JP2001005422 A JP 2001005422A JP 17927299 A JP17927299 A JP 17927299A JP 17927299 A JP17927299 A JP 17927299A JP 2001005422 A JP2001005422 A JP 2001005422A
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JP17927299A
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Kanzo Yoshikawa
皖造 吉川
Masayuki Yamada
正之 山田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インタレース表示に際して、走査駆動回路を
半減し、かつ維持放電期間中の無効電力を低減出来るプ
ラズマディスプレイ装置駆動方法を実現する。 【解決手段】 隣接する偶奇の行が1本ずつ接続されて
いるX電極と、奇数行同士、偶数行同士でそれぞれ接続
されたY電極とが平行に交互に配置され、これらの電極
に対向しかつ直交するようにアドレス電極が配置された
プラズマディスプレイ装置を用いてインタレース表示を
する際に、維持放電期間中の非表示行のY電極を浮遊状
態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイ装置とその駆動方法に関し、特に電力消費を抑制す
る駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、三電極AC型プラズマディス
プレイパネル(PDP)のパネル構造の一部を、垂直方
向の断面図として示したものである。このPDPは、紙
面に平行して延在するアドレス電極W1,W2,・・・・,
Wj,・・・・,Wm、紙面に垂直な方向に延在するスキャ
ン電極X1,X2,・・・・,Xn、紙面に垂直な方向に延
在する共通電極Y1,Y2,・・・・,Yn、誘電体7、M
gO層8、蛍光体9、前面ガラス基板10a、及び背面
ガラス基板10bを備えている(図12はアドレス電極
Wjを含む断面を示している)。また、前面ガラス基板
10aと背面ガラス基板10bとの間には隔壁(図示せ
ず)が各アドレス電極を挟んで形成されており、放電空
間DPを確保している。放電空間DPには、不活性ガス
(例えばネオンとキセノンの混合ガス)が封入されてい
る。なお以下では、共通電極Y1,Y2,・・・・,Ynを
まとめてY電極と呼び、スキャン電極X1,X2,・・・
・,XnをまとめてX電極と呼ぶ。
【0003】X電極およびY電極はともに、それぞれ前
面ガラス基板10a上に形成された透明電極34と透明
電極34上に形成されたバス電極33とから成り立って
いる。透明電極34を用いる理由は、前面ガラス基板1
0aを介して可視光を効率よく取り出すためである。ま
た、バス電極33を透明電極34上に形成する理由は、
透明電極34のライン抵抗の値を下げるためである。な
お、X電極およびY電極は誘電体7でおおわれ、さらに
誘電体7の表面にはMgO層8が保護膜として形成され
ている。
【0004】また、アドレス電極W1,W2,・・・・,W
mは、背面ガラス基板10b上にX電極およびY電極に
直交して形成されており、各アドレス電極の表面及び隔
壁の表面には蛍光体9が形成されている。
【0005】PDPの発光原理は、放電により不活性ガ
スから発生する真空紫外線(VUV)が蛍光体を励起す
る現象を利用したものである。図12に示したPDPの
構造では、X電極とY電極との間で維持放電を引き起こ
し、そのとき発生するVUVを用いて蛍光体9を励起さ
せる。そして蛍光体9の発する光の反射光を前面ガラス
基板10から取り出して表示画像とする。なお、背面ガ
ラス基板10b側から蛍光体の透過光を取り出す構造も
考えられている。
【0006】図13は、パネル以外の周辺回路をも含む
従来のPDP装置PD4の構造を示す図である。図13
において、パネル5は、アドレス電極とXおよびY電極
との交点を一つ含むセル6の集合として示されている
(図13では簡略化して4×5個のセルしか示していな
いが、n×m個のセルが存在するものとする)。また、
パネル5の周囲には、制御回路1、第1メモリ11、第
2メモリ12、X電極維持回路31、走査駆動回路3
2、アドレス駆動回路21、Y電極維持回路41が示さ
れている。このうち制御回路1は、外部から供給される
表示データをパネル5での表示に適したデータに変換
し、それらのデータをアドレス駆動回路21に供給する
役割を担う。また制御回路1は、X電極維持回路31、
走査駆動回路32およびY電極維持回路41をも制御す
る。
【0007】次にPDP装置PD4の動作について説明
する。図14は、PDP装置PD4でインタレース表示
を行う場合の各電極の駆動波形の様子を示す図である。
例えばNTSC信号の場合、1フレームは偶数ラインを
表示する第1フィールドおよび奇数ラインを表示する第
2フィールドから構成される。ただしPDPの各セルは
発光・非発光の二値しか取り得ないので、複数の階調を
表示するために、上記の1つのフィールドを時間的に分
割してサブフィールドとしている。なお各サブフィール
ドは、アドレス電極とX電極との間で放電させてMgO
層の表面に壁電荷を蓄えるアドレス期間と、壁電荷をX
電極とY電極との間で維持放電させる維持放電期間とを
備える。そして、各サブフィールドの維持放電期間にそ
れぞれ時間的な重み付けを行い、サブフィールドの表
示、非表示の組み合わせによって、中間調表示を行って
いる。例えば256=28階調の輝度表示を用いる場合
には、フィールドを8つのサブフィールドに分割して、
分割された各サブフィールドの維持放電期間に8段階の
重み付けを行う。この重み付けされたサブフィールドの
それぞれの点灯・非点灯を選択することで、256階調
中の任意の階調が表示できる。このときのサブフィール
ドの点灯の順番は、維持放電期間の長短にかかわらず任
意の順番でよい。
【0008】さて、図14の第1フィールドのサブフィ
ールドにおける動作について述べる。その前提として、
第1フィールドの直前のフィールドで全偶数ラインのデ
ータが同期信号とともに制御回路1に入力され、第2メ
モリ12に記憶されているものとする。
【0009】まず、アドレス期間の始めでは、偶数ライ
ンのセル6の状態を均一化するために、偶数ラインのす
べてのセル6のX電極およびY電極に対して書き込みお
よび消去を行う。次に、第2メモリ12に記憶させた全
偶数ラインのデータのうち2ライン目のデータを、制御
回路1が第2メモリ12から読み出し、アドレス駆動回
路21に送る。アドレス駆動回路21は、データに基づ
きアドレス電極W1〜Wmに対してアドレスパルスL2
を与え、選択的にアドレス電極をアクティブにする。こ
のとき、走査駆動回路32は制御回路1からの制御を受
けつつ、2ライン目のスキャン電極X2をアクティブに
するスキャンパルスX2を出力する。その結果、2ライ
ン目のセル6のうちX電極、アドレス電極がともにアク
ティブとなったものにおいて放電が生じ、放電により発
生した空間電荷はそれぞれ逆極性の電極に移動し、壁電
荷として蓄積される。壁電荷の発生後は、X電極とアド
レス電極との間の実質的な電位差が放電を維持できるだ
けの電位差よりも小さくなるので、放電は止まる。すな
わちアドレスパルスL2に基づいてセル6に壁電荷が発
生して、データが2ライン目に書き込まれる。
【0010】以降、制御回路1は、第2メモリ12から
偶数ラインのデータを4ライン目、6ライン目、・・・・と
順番に読み出してアドレス駆動回路21に送る。そして
アドレス駆動回路21は、2ライン目の場合と同様にし
てアドレスパルスL4,L6,・・・・,Lnを出力する。こ
のとき走査駆動回路32は、アドレスパルスL4,L6
・・・・,Lnのそれぞれに対応した偶数ラインのスキャン
パルスX4,X6,・・・・,Xnを出力し、各ラインのうち
X電極、アドレス電極がともにアクティブとなったセル
6に壁電荷を発生させる。
【0011】全ての偶数ラインにデータが書き込まれる
とアドレス期間が終了する。なお第1フィールドのアド
レス期間においては、奇数ラインのスキャンパルス
1,X3,・・・・,Xn-1は出力されないので、奇数ライ
ンの走査駆動回路32は使用されていない。
【0012】続く維持放電期間では、X電極維持回路3
1とY電極維持回路41とが制御回路1からの制御を受
けて位相の異なるパルスを交互に発生し、両電極間の維
持放電による発光動作を行う。
【0013】以上の1サブフィールドの動作をサブフィ
ールドの数だけ繰り返し、第1フィールドの動作を終了
する。なお、第1フィールドの期間中に、次フィールド
で表示される全奇数ラインのデータが同期信号とともに
制御回路1に入力される。そして、入力された全奇数ラ
インのデータは第1メモリ11に書き込まれる。
【0014】次に、第2フィールドに入り、第1フィー
ルドと同様の動作を行う。すなわち、まずアドレス期間
の始めにおいて制御回路1は奇数ラインのセル6の状態
を均一化するために、奇数ラインのすべてのセル6に対
して書き込み、消去を行う。次に、制御回路1は、第1
メモリ11から1ライン目のデータを読み出し、アドレ
ス駆動回路21に送る。アドレス駆動回路21は、デー
タに基づきアドレス電極W1〜Wmに対してアドレスパ
ルスL1を与え、選択的にアドレス電極をアクティブに
する。このとき、走査駆動回路32は、1ライン目のス
キャン電極X1をアクティブにするスキャンパルスX1
を出力する。その結果、1ライン目のセル6のうちX電
極、アドレス電極がともにアクティブとなったものに壁
電荷が発生して、データが1ライン目に書き込まれる。
以降、制御回路1は、第1メモリ11から奇数ラインの
データを3ライン目、5ライン目、・・・・と順番に読み出
してアドレス駆動回路21に送る。そしてアドレス駆動
回路21は、1ライン目の場合と同様にしてアドレスパ
ルスL3,L5,・・・・,Ln-1を出力する。このとき走査
駆動回路32は、アドレスパルスL3,L5,・・・・,L
n-1のそれぞれに対応した奇数ラインのスキャンパルス
3,X5,・・・・,Xn-1を出力し、各ラインのうちX電
極、アドレス電極がともにアクティブとなったセル6に
壁電荷を発生させる。そして、続く維持放電期間で発光
動作を行い、1サブフィールドの動作をサブフィールド
の数だけ繰り返し、第2フィールドの動作を終了する。
なお、第2フィールドの期間中に、次フィールドで表示
される全偶数ラインのデータが同期信号とともに制御回
路1に入力される。そして、入力された全偶数ラインの
データは第2メモリ12に書き込まれる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来のPDP装置PD
4では、X電極一つに対して走査駆動回路が一つ設けら
れていた。しかし、インタレース表示を行う場合、アド
レス期間中には走査駆動回路の半数しか使用していな
い。従って、走査駆動回路に冗長性があるため、回路コ
ストが高くなり、PDP装置の低コスト化を妨げる一つ
の要因となっている。
【0016】このような問題に対し、例えば特開平10
−133621号公報に開示されたPDP装置では、走
査駆動回路数を半分にしてPDP装置の低コスト化を図
っている。図15は、特開平10−133621号公報
に開示されたPDP装置をPDP装置PD5として示す
ものである。図15において、PDP装置PD5はPD
P装置PD4と同様、制御回路1、第1メモリ11、第
2メモリ12、X電極維持回路31、走査駆動回路3
2、アドレス駆動回路21、複数のセル6から構成され
たパネル5を備えている。ただし、Y電極維持回路につ
いてはPDP装置PD4と異なり、奇数Y電極維持回路
42と偶数Y電極維持回路43とを備えている。またX
電極については、隣接する偶奇の電極が一組となって共
通の走査駆動回路32に接続されている。またY電極に
ついては、奇数ラインのY電極は奇数Y電極維持回路4
2に、偶数ラインのY電極は偶数Y電極維持回路43
に、それぞれ共通して接続されている。
【0017】このPDP装置PD5の動作について説明
する。図16はPDP装置PD5の各電極の駆動波形の
様子を示す図である。PDP装置PD4の場合と異なる
のは、第1フィールド、第2フィールドともにアドレス
期間において、共通接続された隣接するX電極に同一の
スキャンパルスを出力する、という点と、第1フィール
ドの維持放電期間においては偶数ラインのY電極にのみ
維持放電パルスを与え奇数ラインのY電極は一定電位に
保ち、第2フィールドの維持放電期間においては奇数ラ
インのY電極にのみ維持放電パルスを与え偶数ラインの
Y電極は一定電位に保つ、という点のみである。このよ
うにすれば、隣接するX電極に同一のスキャンパルスを
与えるものの、偶数ラインを表示させる第1フィールド
においては偶数ラインのY電極のみ放電させ、奇数ライ
ンを表示させる第2フィールドにおいては奇数ラインの
Y電極のみ放電させるので、結果的にPDP装置PD4
の場合の半分の数の走査駆動回路でインタレース表示が
行えることになる。
【0018】ただし上記公報によれば、維持放電期間中
の非表示ラインのセルに放電を生じさせないようにする
ために、非表示ラインのY電極の電位を一定に保つよう
に制御している。そのため、維持放電期間中にX電極に
印加される維持放電パルスの影響を受けて、X電極とそ
れに隣接する非表示ラインのY電極との間の静電容量に
よって充放電が繰り返されることになる。
【0019】すなわち、各電極間には静電容量が存在す
ると考えられ、アドレス電極とX電極との間、アドレス
電極とY電極との間、別々の表示ラインに属するX電極
とY電極との間(例えばスキャン電極X2と共通電極Y
1など)、そして同じ表示ラインに属するX電極とY電
極との間(例えばスキャン電極X1と共通電極Y1な
ど)にそれぞれ存在する。このうち、前三者の各静電容
量の値は、最後者の静電容量の値に比べて十分小さいた
め、ここでは無視して扱うことが出来る。しかし、同じ
表示ラインに属するX電極とY電極との間の静電容量の
値は大きく、維持放電期間中に上記のような維持放電パ
ルスを繰り返し与えることにより、この容量性負荷への
充放電が繰り返される。この充放電動作は、表示を行う
行ではやむをえないものであるが、非表示ラインでは全
く不必要なものである。
【0020】例えば、図16の第2フィールドでは奇数
ラインの表示を行っているが、この場合、スキャン電極
X2と共通電極Y2との間、スキャン電極X4と共通電
極Y4との間、・・・・、スキャン電極Xnと共通電極Yn
との間に、それぞれ電位差が生じるため、各電極間の静
電容量への充放電がおき、発光に寄与しない不要な電力
を消費することになる。
【0021】またその他にも、インタレース表示ではフ
リッカが生じやすいという問題や、ノンインタレース入
力信号(例えばパソコンの映像出力など)に対してイン
タレース表示を行う場合にもフリッカが目立ちやすいと
いった問題もある。
【0022】本発明は以上のような課題に鑑み、走査駆
動回路を半減したPDP装置において、低消費電力でか
つフリッカの少ない駆動方法を実現することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、平行に配置したスキャン電極および共
通電極と、前記スキャン電極および共通電極に直交する
アドレス電極とを備え、隣接する奇数ラインおよび偶数
ラインの前記スキャン電極が1本ずつ共通接続され、前
記共通電極を偶数ラインと奇数ラインとに分割してそれ
ぞれ独立して制御することが可能なプラズマディスプレ
イ装置を用いて、リセット期間または維持放電期間のう
ち少なくとも一方において、偶数ラインまたは奇数ライ
ンのうち一方のラインの前記共通電極と前記スキャン電
極とを制御して画像データの表示動作を行わせ、他方の
ラインの前記共通電極の電位を浮遊状態にし、前記表示
動作を行わせるラインと、前記共通電極の電位を浮遊状
態にするラインとを、奇数および偶数フィールド毎に交
互に切り替えることで、前記画像データのインタレース
表示を行う、プラズマディスプレイ装置駆動方法であ
る。
【0024】この発明のうち請求項2にかかるものは、
請求項1記載のプラズマディスプレイ装置駆動方法であ
って、前記画像データはノンインタレース入力信号であ
って、前記ノンインタレース入力信号を前記奇数および
偶数フィールドからなるインタレース信号に変換して前
記インタレース表示を行う。
【0025】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項1記載のプラズマディスプレイ装置駆動方法であ
って、前記画像データはインタレース入力信号であっ
て、前記インタレース入力信号のフレーム周期に比べて
前記インタレース表示のフレーム周期を短くして表示す
る。
【0026】この発明のうち請求項4にかかるものは、
請求項3記載のプラズマディスプレイ装置駆動方法であ
って、前記インタレース入力信号のうちの1つのフレー
ムが、前記インタレース表示のうちの複数のフレームに
対応し、前記インタレース表示の前記複数のフレームの
全てが、前記インタレース入力信号の前記1つのフレー
ムと同一の画像である。
【0027】この発明のうち請求項5にかかるものは、
請求項3記載のプラズマディスプレイ装置駆動方法であ
って、前記インタレース入力信号のうちの1つのフレー
ムが、前記インタレース表示のうちの複数のフレームに
対応し、前記インタレース表示の前記複数のフレーム
は、前記インタレース入力信号の前記1つのフレームと
同一の画像である第1のフレームおよび前記インタレー
ス入力信号の前記1つのフレームと前記インタレース入
力信号の他のフレームとを用いて画像処理した画像であ
る第2のフレームのうち少なくとも一方を含む。
【0028】この発明のうち請求項6にかかるものは、
平行に配置したスキャン電極および共通電極と、前記ス
キャン電極および共通電極に直交するアドレス電極とを
備え、前記スキャン電極と前記共通電極とが交互に配置
され、隣接する奇数ラインおよび偶数ラインの前記スキ
ャン電極が1本ずつ共通接続され、前記共通電極を偶数
ラインと奇数ラインとに分割してそれぞれ独立して制御
することが可能で、リセット期間または維持放電期間の
うち少なくとも一方において、偶数ラインまたは奇数ラ
インのうち一方のラインの前記共通電極と前記スキャン
電極とを制御して画像データの表示動作を行わせ、他方
のラインの前記共通電極の電位を浮遊状態にし、前記表
示動作を行わせるラインと、前記共通電極の電位を浮遊
状態にするラインとを、奇数および偶数フィールド毎に
交互に切り替えることで前記画像データをインタレース
表示する、プラズマディスプレイ装置である。
【0029】この発明のうち請求項7にかかるものは、
平行に配置したスキャン電極および共通電極と、前記ス
キャン電極および共通電極に直交するアドレス電極と、
前記共通電極への信号の伝達を制御するスイッチング回
路とを備え、隣接する奇数ラインおよび偶数ラインの前
記スキャン電極が1本ずつ共通接続され、前記スイッチ
ング回路が、前記共通電極を偶数ラインと奇数ラインと
に分割してそれぞれ独立して制御することが可能で、リ
セット期間または維持放電期間のうち少なくとも一方に
おいて、偶数ラインまたは奇数ラインのうち一方のライ
ンの前記共通電極と前記スキャン電極とを制御して画像
データの表示動作を行わせ、他方のラインの前記共通電
極の電位を浮遊状態にし、前記表示動作を行わせるライ
ンと、前記共通電極の電位を浮遊状態にするラインと
を、奇数および偶数フィールド毎に交互に切り替えるこ
とで前記画像データをインタレース表示する、プラズマ
ディスプレイ装置である。
【0030】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1にかかるプラズマディスプレイ装置駆動方
法に用いられるPDP装置PD1を示している。PDP
装置PD1は図15に示したPDP装置PD5と同じ構
造である。すなわちPDP装置PD1は、制御回路1、
アドレス駆動回路21、X電極維持回路31、走査駆動
回路32、奇数Y電極維持回路42、偶数Y電極維持回
路43、パネル5、セル6、アドレス電極W1〜W1
0、X電極X1〜X8およびY電極Y1〜Y8を備えて
いる。なお、説明をより具体的に行うため、ここではセ
ル6の数を8×10個としている。
【0031】次に、PDP装置PD1の駆動方法につい
て図2および図3を用いて説明する。図2および図3
は、図1に示したPDP装置PD1でインタレース表示
を行う場合の各電極の駆動波形の様子を示す図である。
図2は偶数ラインを表示する第1フィールドの1サブフ
ィールドを、図3は奇数ラインを表示する第2フィール
ドの1サブフィールドをそれぞれ示している。ここでは
1サブフィールドを、リセット期間、アドレス期間、維
持放電期間の3つに区分している。リセット期間は点灯
セルの初期化を行う期間である。第1フィールド中のリ
セット期間ではアドレス電極W1〜W10、X電極X1
〜X8および偶数ラインのY電極Y2,Y4,・・・・,Y
8のそれぞれに、また、第2フィールド中のリセット期
間ではアドレス電極W1〜W10、X電極X1〜X8お
よび奇数ラインのY電極Y1,Y3,・・・・,Y7のそれ
ぞれに、電圧を印加して各電極間に放電を起こし、その
後消去パルスによって放電を停止させ、セル6の状態を
均一化する。
【0032】アドレス期間は表示を行うセルを選択する
期間である。第1フィールド中のアドレス期間では、ア
ドレス駆動回路21が、データに基づきアドレス電極W
1〜W10に対して順次アドレスパルスL2,L4,・・・
・,L8を与え、選択的にアドレス電極をアクティブにす
る。このとき、走査駆動回路32は、アドレスパルスL
2,・・・・,L8のそれぞれに対応してX電極X2,・・・・,
X8に線順次走査を行い、スキャン電極X2から順にス
キャンパルスX2,・・・・,X8を印加する。ただし,X電
極X1,・・・・,X7もそれぞれX電極X2,・・・・,X8
と共通接続されているので、同じパルスが加わってい
る。また、第2フィールド中のアドレス期間では、アド
レス駆動回路21が、データに基づきアドレス電極W1
〜W10に対して順次アドレスパルスL1,L3,・・・・,
7を与え、選択的にアドレス電極をアクティブにす
る。このとき、走査駆動回路32は、アドレスパルスL
1,・・・・,L7のそれぞれに対応してX電極X1,・・・・,
X7に線順次走査を行い、スキャン電極X1から順にス
キャンパルスX1,・・・・,X7を印加する。ただし,X電
極X2,・・・・,X8もそれぞれX電極X1,・・・・,X7
と共通接続されているので、同じパルスが加わってい
る。そして、各ラインのうちX電極、アドレス電極がと
もにアクティブとなったセル6では、放電が生じ、放電
により発生した空間電荷はそれぞれ逆極性の電極に移動
し、壁電荷として蓄積される。壁電荷の発生後は、X電
極とアドレス電極との間の実質的な電位差が放電を維持
できるだけの電位差よりも小さくなるので、放電は止ま
る。このとき、表示を行うセル6に壁電荷を発生させる
ためには、X電極とアドレス電極との間の電位差の値を
放電が生じる程度に充分大きくする必要があり、逆に、
表示を行わないセルでは、X電極とアドレス電極との間
の電位差を放電が生じないような小さな値にする必要が
ある。このように、スキャンパルスとアドレスパルスを
印加する際は上記の関係に注意することが必要である。
【0033】維持放電期間は、アドレス期間で蓄積され
た壁電荷を利用して表示を行う期間である。第1フィー
ルドではX電極X1〜X8と偶数ラインのY電極Y2,
・・・・,Y8とに、位相を180度ずらして維持放電パル
スを印加する。また、第2フィールドではX電極X1〜
X8と奇数ラインのY電極Y1,・・・・,Y7とに、それ
ぞれ位相が180度ずれた維持放電パルスを印加する。
【0034】例えば、まずX電極X1〜X8のそれぞれ
に維持放電パルスを印加する。アドレス期間で表示を行
うよう選択されたセル6のX電極上には、壁電荷が蓄積
されており、壁電荷による電圧と同極性の電圧が印加さ
れることによって放電が発生する。このときの維持放電
パルスの電圧の値は、単独では放電が発生しないが、壁
電荷により発生した電位と重畳したときには放電が発生
するような値にする必要がある。なお、表示を行わない
セル6にはX電極上に壁電荷がないので、維持放電パル
スを印加しても放電は生じない。セル6で放電が生じる
と空間電荷が発生し、ぞれぞれの電極上には与えた電圧
とは逆極性の壁電荷が蓄積され、X電極とY電極との間
の実質的な電位差は放電を維持できるだけの電位差より
も小さくなり、放電は止まる。
【0035】次に、第1フィールドでは偶数ラインの、
第2フィールドでは奇数ラインのY電極のそれぞれに維
持放電パルスを印加する。直前まで放電を行って壁電荷
を発生させたセル6では、X電極とY電極とに壁電荷が
蓄積されており、維持放電パルスの印加によって再び放
電が始まる。一方、直前で放電を行っていないセル6で
は、X電極とY電極との間に壁電荷は蓄積されていない
ため、Y電極に維持放電パルスを印加しても充分な電位
差とはならず、放電は生じない。
【0036】この動作を繰り返し行うことで、維持放電
期間において発光が継続する。なお、第1フィールドに
おいては奇数ラインのY電極に対し維持放電パルスが与
えられず、第2フィールドにおいては偶数ラインのY電
極に対し維持放電パルスが与えられないので、第1フィ
ールドにおいては奇数ラインの、第2フィールドにおい
ては偶数ラインの発光が持続しない。よって、第1フィ
ールドでは奇数ラインが、第2フィールドでは偶数ライ
ンがそれぞれ表示を行わない行となる。
【0037】本実施の形態では、維持放電期間中に、非
表示ラインのY電極の電位を浮遊状態にすることによ
り、同じライン内のX電極との間の容量性負荷への充放
電による無効電力を低減できるようにした。こうすれば
Y電極の電位は、同じ表示ラインに属するX電極の電位
の変化に追随し、ほとんど電極間の容量に充放電するこ
とがなく、その結果、無効電力の消費を低く抑えること
ができる。
【0038】図4は例として、第2フィールドの維持放
電期間中に各電極に加わる電圧パルスの様子を示したも
のである。全てのX電極には共通の維持放電パルスが供
給されるが、表示ラインである奇数Y電極Y1,Y3,
・・・・,Y7にはX電極とは逆極性の維持放電パルスが供
給されている。
【0039】一方、非表示ラインのY電極の電位は浮遊
状態となっている。浮遊状態となったY電極の電位は、
最も近接したX電極の影響を受けて、X電極の電位に近
い値を取るようになる。図4は第2フィールドの様子を
示したものであるので、偶数のY電極Y2,Y4,・・・
・,Y8が浮遊電位となる(斜線で表示した部分が浮遊
電位)。
【0040】同様にして第1フィールドの場合は、奇数
のY電極Y1,Y3,・・・・,Y7を浮遊電位の状態にす
る。
【0041】なお、図1に示したPDP装置PD1のよ
うに、X電極とY電極とを交互に配置すれば、非表示ラ
インのY電極は、その周囲に2本のX電極が近接するこ
とになり、より強くX電極の影響を受けてX電極の電位
に近い値を取るようになる。よって、より確実に無効電
力の消費を低く抑えることができる。
【0042】また、浮遊電位とするための制御は、奇数
Y電極維持回路42、偶数Y電極維持回路43内に適当
なスイッチング機構を設けることで容易に実現できる。
【0043】また、維持放電期間中の非表示ラインのY
電極を浮遊状態とすることで無効電力を低減させる方法
について説明したが、さらには、リセット期間中にもこ
の手法を適用して非表示ラインのY電極を浮遊状態とす
ることが望ましい。このようにすることで、リセット期
間においても無効電力が低減できるとともに、表示を行
わない行において、不要な発光が発生するのを防止する
ことができる。図2および図3の駆動波形においても、
アドレス期間以外では非表示ラインのY電極を浮遊状態
としている。なお、アドレス期間中は誤放電を防ぐため
に奇数Y電極及び偶数Y電極ともに一定の電圧を印加す
る必要がある。
【0044】本実施の形態にかかるプラズマディスプレ
イ装置駆動方法を用いれば、リセット期間または維持放
電期間中で非表示ラインのY電極を浮遊状態とすること
で、無効電力の消費を低減できる。
【0045】なお図1に示したPDP装置PD1では、
奇数Y電極維持回路42と偶数Y電極維持回路43とを
それぞれ独立した構成としているが、これらのかわり
に、一つのY電極維持回路41を用い、必要に応じて奇
数ラインまたは偶数ラインのY電極へ出力を選択するこ
とが可能なスイッチング回路44を設けた回路構成のP
DP装置PD2を用いてもよい。このようにすることで
回路数が削減でき、小型化、低コスト化が図れる。
【0046】また、図6に示すように電極配置を変化さ
せてもよい。図6の構成では、隣接する偶奇のY電極を
挟むように、共通接続された偶奇のX電極が配置される
ようにしたものである。このような電極配置にしておけ
ば、隣接する行の間での誤放電(例えばスキャン電極X
2と共通電極Y1との間での誤放電)が生じる可能性は
低い。
【0047】なお図6においては、Y電極維持回路を奇
数側と偶数側との両方に用いており、図1と同様の構成
になっているが、もちろん図5のように一つのY電極維
持回路とスイッチング回路とを有する構成にしても良
い。
【0048】実施の形態2.本実施の形態は、ノンイン
タレース入力信号に対して実施の形態1にかかるプラズ
マディスプレイ装置駆動方法を用いて、インタレース表
示を行うものである。図7は、ノンインタレース入力信
号をインタレース信号に変換するときのタイムチャート
を示している。
【0049】例えば、1フィールド周期が1/60
〔s〕=16.7〔ms〕のノンインタレース入力信号
に対して、制御回路1は内部のメモリに入力信号の情報
を蓄えつつ、第1フィールドの入力が終了した時点で信
号処理を行い、第1フィールドのデータを奇数フィール
ドのデータと偶数フィールドのデータとに分離する。そ
して、PDP装置は、1/120〔s〕のフィールド周
期で奇数フィールドと偶数フィールドとを表示し、計1
/60〔s〕のフレーム周期で入力信号の1フィールド
分に対応する1フレーム分のインタレース表示を行う。
【0050】仮に、走査線が480本のPDP装置で2
56=28階調のVGA入力を1/60〔s〕=16.
7〔ms〕のフィールド周期でノンインタレース表示す
る場合、1ライン当たりのアドレスデータの書き込み時
間を2.5〔μs〕とすると、1サブフィールド当たり
2.5〔μs〕×480=1.2〔ms〕となり、8サ
ブフィールドでは1.2〔ms〕×8=9.6〔ms〕
にもなる。
【0051】本実施の形態で、表示ラインのみのアドレ
スパルスの書き込みを行い、上記のVGA入力をインタ
レース表示することを考えると、1フィールド当たりの
アドレス期間はノンインタレース表示時の半分になり、
1サブフィールド当たり2.5〔μs〕×240=0.
6〔ms〕で、8サブフィールドでは0.6〔ms〕×
8=4.8〔ms〕で済む。そうすると、1フィールド
を1/120〔s〕=8.3〔ms〕で表示することも
可能になり、VGA入力でも1/60〔s〕のフレーム
周期で1フレームの画像がインタレース表示可能であ
る。
【0052】また図8は、図7に示した変換後のインタ
レース信号のフレーム構成例を示している。図8では、
奇数フィールドは第1〜第3奇数サブフィールドと休止
期間とから、偶数フィールドは第1〜第3偶数サブフィ
ールドと休止期間とから、それぞれ構成されており、2
3=8階調の階調出力が出来る。もちろん階調数はこれ
に限られるものでなく、サブフィールド数は任意に増減
しても良い。
【0053】また、図8に示したフレーム構成例を変形
して図9のようにしてもよい。図9では、第1奇数サブ
フィールドの次に第1偶数サブフィールドを配置し、以
降、偶奇を交互に配置している。サブフィールドの配置
の違いは発光強度に影響を及ぼさないため、サブフィー
ルドの順番は任意に変化させて良い。
【0054】なお、本実施の形態においても実施の形態
1と同様、インタレース表示の際にはリセット期間また
は維持放電期間中、非表示ラインのY電極を浮遊状態と
して動作させ、X電極とY電極との間での無効電力の消
費の低減を図っておく。
【0055】本実施の形態にかかるプラズマディスプレ
イ装置駆動方法を用いれば、ノンインタレース入力信号
に対しても、ちらつきの少ないインタレース表示が可能
となる。
【0056】実施の形態3.本実施の形態は、インタレ
ース入力信号に対して実施の形態1にかかるプラズマデ
ィスプレイ装置駆動方法を用いて、入力信号よりもフレ
ーム周期を短くしてインタレース表示を行うものであ
る。図10は、フレーム周期が入力信号の半分(倍速動
作)となるインタレース信号に変換するときのタイムチ
ャートを示している。
【0057】例えば、NTSC信号は、フィールド周期
が1/60〔s〕の奇数フィールドと偶数フィールドを
用いて、1/30〔s〕のフレーム周期で1フレームの
表示を行っている。このようなNTSC信号等のインタ
レース入力信号に対して、制御回路1は、奇数フィール
ド及び偶数フィールドを1/120〔s〕のフィールド
周期で表示し、1/60〔s〕のフレーム周期で1フレ
ームの表示を行う。具体的には、各サブフィールド内の
維持放電期間を短くすることでフレーム周期の変換を行
う。
【0058】図10では出力信号において、1/60
〔s〕のフレーム周期となった第1フレームの画像を、
その1,その2と2回繰り返している。すなわち、イン
タレース入力信号のうちの1つのフレームが、PDP出
力のインタレース表示のうちの複数のフレームに対応
し、その複数のフレームの全てが、先述のインタレース
入力信号の1つのフレームと同一の画像となっている。
また図11は、図10に示した変換後のインタレース信
号のフレーム構成例を示している。図11では、第1フ
レームその1,その2がそれぞれ、第1〜第3奇数サブ
フィールドからなる第1奇数フィールドと、第1〜第3
偶数サブフィールドからなる第1偶数フィールドとを備
えている。なお図11では、23=8階調の階調出力が
出来る例を示しているが、サブフィールド数は任意に増
減しても良い。また、第1フレームその1,その2を、
図9に示したのと同様の偶奇をおりまぜたフレーム構成
としてもよい。
【0059】なお、本実施の形態においても実施の形態
1と同様、インタレース表示の際にはリセット期間また
は維持放電期間中、非表示ラインのY電極を浮遊状態と
して動作させ、X電極とY電極との間での無効電力の消
費の低減を図っておく。
【0060】本実施の形態にかかるプラズマディスプレ
イ装置駆動方法を用いれば、フレーム周期を短くするの
で、フリッカの少ない画像表示が可能である。また、同
じ1フレームの画像を複数回繰り返すので、画像の明る
さを落とさないようにすることができる。
【0061】なお、図10および図11では同じフレー
ムを2回繰り返して出力しているが、これを、例えば出
力信号の第1フレームその1では入力信号の第1フレー
ムそのままの表示をし、出力信号の第1フレームその2
では入力信号の第1フレームと第2フレームとを用いて
画像処理(例えば補間処理)を施したフレームを表示す
るよう変更しても良い。すなわち、インタレース入力信
号のうちの1つのフレームが、PDP出力のインタレー
ス表示のうちの複数のフレームに対応し、その複数のフ
レームが、先述のインタレース入力信号の1つのフレー
ムと同一画像のものだけでなく、先述のインタレース入
力信号の1つのフレームとインタレース入力信号の他の
フレームとを用いて画像処理したものをも含むようにし
てもよい。そうすればより滑らかな動画像を得ることが
可能となる。
【0062】ただしその場合は、図10における出力信
号の表示開始位置を、少なくともあと1/60〔s〕遅
くする必要がある。入力信号の第1フレームと第2フレ
ームとを用いて画像処理を施したフレームを、出力信号
の第1フレームその2の部分で表示するためには、第1
フレームその2の第1偶数フィールドが開始する時点で
入力信号の第2フレームの第2偶数フィールドが終了し
ていなければならないからである。
【0063】また、第1フレームその2だけでなく第1
フレームその1においても、入力信号の第1フレームと
第2フレームとを用いて画像処理を施したフレームを表
示してもよい。その場合は、図10における出力信号の
表示開始位置を入力信号の第2フレームの終了時点以降
とする必要がある。
【0064】
【発明の効果】この発明のうち請求項1にかかるプラズ
マディスプレイ装置駆動方法を用いれば、非表示ライン
の共通電極の電位を浮遊状態とするので、無効電力の消
費を低減できる。
【0065】この発明のうち請求項2にかかるプラズマ
ディスプレイ装置駆動方法を用いれば、ノンインタレー
ス入力信号に対してもちらつきの少ないインタレース表
示が可能となる。
【0066】この発明のうち請求項3にかかるプラズマ
ディスプレイ装置駆動方法を用いれば、フリッカの少な
い画像表示が可能である。
【0067】この発明のうち請求項4にかかるプラズマ
ディスプレイ装置駆動方法を用いれば、画像の明るさを
落とさないようにすることができる。
【0068】この発明のうち請求項5にかかるプラズマ
ディスプレイ装置駆動方法を用いれば、より滑らかな動
画像を得ることが可能となる。
【0069】この発明のうち請求項6にかかるプラズマ
ディスプレイ装置を用いれば、スキャン電極と共通電極
とが交互に配置されているので、非表示ラインの共通電
極は、その周囲に2本のスキャン電極が近接することに
なり、より強くスキャン電極の影響を受けてスキャン電
極の電位に近い値を取るようになる。よって、より確実
に無効電力の消費を低く抑えることができる。
【0070】この発明のうち請求項7にかかるプラズマ
ディスプレイ装置を用いれば、スイッチング回路を備え
ているので、共通電極を制御するのに必要な回路の数が
削減でき、小型化および低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかるプラズマディスプレイ
装置駆動方法に用いられるプラズマディスプレイ装置の
構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1にかかるプラズマディスプレイ
装置駆動方法を用いて偶数ラインの表示を行う場合の各
電極の駆動波形を示す図である。
【図3】 実施の形態1にかかるプラズマディスプレイ
装置駆動方法を用いて奇数ラインの表示を行う場合の各
電極の駆動波形を示す図である。
【図4】 実施の形態1にかかるプラズマディスプレイ
装置駆動方法を用いて奇数ラインの表示を行う場合の各
電極に印加する電圧の波形を示す図である。
【図5】 実施の形態1にかかるプラズマディスプレイ
装置駆動方法に用いられるプラズマディスプレイ装置の
他の構成を示す図である。
【図6】 実施の形態1にかかるプラズマディスプレイ
装置駆動方法に用いられるプラズマディスプレイ装置の
他の構成を示す図である。
【図7】 実施の形態2にかかるプラズマディスプレイ
装置駆動方法を用いてノンインタレース入力信号をイン
タレース表示する場合の、PDP装置の出力のタイムチ
ャートを示す図である。
【図8】 実施の形態2にかかるプラズマディスプレイ
装置駆動方法を用いてインタレース表示を行う場合のフ
レーム構成を示す図である。
【図9】 実施の形態2にかかるプラズマディスプレイ
装置駆動方法を用いてインタレース表示を行う場合の他
のフレーム構成を示す図である。
【図10】 実施の形態3にかかるプラズマディスプレ
イ装置駆動方法を用いてインタレース入力信号を倍速動
作で表示する場合の、PDP装置の出力のタイムチャー
トを示す図である。
【図11】 実施の形態3にかかるプラズマディスプレ
イ装置駆動方法を用いてインタレース表示を行う場合の
フレーム構成を示す図である。
【図12】 プラズマディスプレイ装置の垂直方向の断
面を示す図である。
【図13】 従来のプラズマディスプレイ装置の構成を
示す図である。
【図14】 従来のプラズマディスプレイ装置の各電極
の駆動波形を示す図である。
【図15】 走査駆動回路を削減した従来のプラズマデ
ィスプレイ装置の構成を示す図である。
【図16】 走査駆動回路を削減した従来のプラズマデ
ィスプレイ装置の各電極の駆動波形を示す図である。
【符号の説明】
1 制御回路、11 第1メモリ、12 第2メモリ、
21 アドレス駆動回路、31 X電極維持回路、32
走査駆動回路、33 バス電極、34 透明電極、4
1 Y電極維持回路、42 奇数Y電極維持回路、43
偶数Y電極維持回路、44 スイッチング回路、5
パネル、6 セル、7 誘電体、8 MgO層、9 蛍
光体、10a 前面ガラス基板、10b 背面ガラス基
板、X1〜Xn X電極、Y1〜Yn Y電極、W1〜
Wm アドレス電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 650 G09G 3/20 650E 3/28 H04N 5/66 101B H04N 5/66 101 G09G 3/28 E Fターム(参考) 5C058 AA11 BA09 BA26 BB03 BB15 BB16 BB22 5C080 AA05 BB05 DD06 DD26 DD27 EE19 EE29 FF07 FF12 HH02 HH04 JJ02 JJ04 JJ06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配置したスキャン電極および共通
    電極と、前記スキャン電極および共通電極に直交するア
    ドレス電極とを備え、隣接する奇数ラインおよび偶数ラ
    インの前記スキャン電極が1本ずつ共通接続され、前記
    共通電極を偶数ラインと奇数ラインとに分割してそれぞ
    れ独立して制御することが可能なプラズマディスプレイ
    装置を用いて、 リセット期間または維持放電期間のうち少なくとも一方
    において、偶数ラインまたは奇数ラインのうち一方のラ
    インの前記共通電極と前記スキャン電極とを制御して画
    像データの表示動作を行わせ、他方のラインの前記共通
    電極の電位を浮遊状態にし、 前記表示動作を行わせるラインと、前記共通電極の電位
    を浮遊状態にするラインとを、奇数および偶数フィール
    ド毎に交互に切り替えることで、前記画像データのイン
    タレース表示を行う、プラズマディスプレイ装置駆動方
    法。
  2. 【請求項2】 前記画像データはノンインタレース入力
    信号であって、前記ノンインタレース入力信号を前記奇
    数および偶数フィールドからなるインタレース信号に変
    換して前記インタレース表示を行う、請求項1記載のプ
    ラズマディスプレイ装置駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記画像データはインタレース入力信号
    であって、前記インタレース入力信号のフレーム周期に
    比べて前記インタレース表示のフレーム周期を短くして
    表示する、請求項1記載のプラズマディスプレイ装置駆
    動方法。
  4. 【請求項4】 前記インタレース入力信号のうちの1つ
    のフレームが、前記インタレース表示のうちの複数のフ
    レームに対応し、 前記インタレース表示の前記複数のフレームの全てが、
    前記インタレース入力信号の前記1つのフレームと同一
    の画像である、請求項3記載のプラズマディスプレイ装
    置駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記インタレース入力信号のうちの1つ
    のフレームが、前記インタレース表示のうちの複数のフ
    レームに対応し、 前記インタレース表示の前記複数のフレームは、 前記インタレース入力信号の前記1つのフレームと同一
    の画像である第1のフレームおよび前記インタレース入
    力信号の前記1つのフレームと前記インタレース入力信
    号の他のフレームとを用いて画像処理した画像である第
    2のフレームのうち少なくとも一方を含む、請求項3記
    載のプラズマディスプレイ装置駆動方法。
  6. 【請求項6】 平行に配置したスキャン電極および共通
    電極と、前記スキャン電極および共通電極に直交するア
    ドレス電極とを備え、前記スキャン電極と前記共通電極
    とが交互に配置され、 隣接する奇数ラインおよび偶数ラインの前記スキャン電
    極が1本ずつ共通接続され、 前記共通電極を偶数ラインと奇数ラインとに分割してそ
    れぞれ独立して制御することが可能で、 リセット期間または維持放電期間のうち少なくとも一方
    において、偶数ラインまたは奇数ラインのうち一方のラ
    インの前記共通電極と前記スキャン電極とを制御して画
    像データの表示動作を行わせ、他方のラインの前記共通
    電極の電位を浮遊状態にし、 前記表示動作を行わせるラインと、前記共通電極の電位
    を浮遊状態にするラインとを、奇数および偶数フィール
    ド毎に交互に切り替えることで前記画像データをインタ
    レース表示する、プラズマディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 平行に配置したスキャン電極および共通
    電極と、前記スキャン電極および共通電極に直交するア
    ドレス電極と、前記共通電極への信号の伝達を制御する
    スイッチング回路とを備え、 隣接する奇数ラインおよび偶数ラインの前記スキャン電
    極が1本ずつ共通接続され、 前記スイッチング回路が、前記共通電極を偶数ラインと
    奇数ラインとに分割してそれぞれ独立して制御すること
    が可能で、 リセット期間または維持放電期間のうち少なくとも一方
    において、偶数ラインまたは奇数ラインのうち一方のラ
    インの前記共通電極と前記スキャン電極とを制御して画
    像データの表示動作を行わせ、他方のラインの前記共通
    電極の電位を浮遊状態にし、 前記表示動作を行わせるラインと、前記共通電極の電位
    を浮遊状態にするラインとを、奇数および偶数フィール
    ド毎に交互に切り替えることで前記画像データをインタ
    レース表示する、プラズマディスプレイ装置。
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